JPH0975924A - 浄水器用吸着エレメント - Google Patents
浄水器用吸着エレメントInfo
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- JPH0975924A JPH0975924A JP7258212A JP25821295A JPH0975924A JP H0975924 A JPH0975924 A JP H0975924A JP 7258212 A JP7258212 A JP 7258212A JP 25821295 A JP25821295 A JP 25821295A JP H0975924 A JPH0975924 A JP H0975924A
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- JP
- Japan
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- activated carbon
- lead
- calcium phosphate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】圧力損失が小さく、鉛に対する除去能力と残留
塩素やトリハロメタンなどの有機塩素化合物に対する除
去能力とに優れた吸着エレメントを提供することを目的
とする。 【解決手段】活性炭素繊維とリン酸カルシウム化合物の
粉末とを成形してなる浄水器用吸着エレメントにおい
て、リン酸カルシウム化合物の含有量を約5〜55重量
%、好ましくは約20〜40重量%とする。リン酸カル
シウム化合物として粒径約10〜75μmの骨炭を配合
する。
塩素やトリハロメタンなどの有機塩素化合物に対する除
去能力とに優れた吸着エレメントを提供することを目的
とする。 【解決手段】活性炭素繊維とリン酸カルシウム化合物の
粉末とを成形してなる浄水器用吸着エレメントにおい
て、リン酸カルシウム化合物の含有量を約5〜55重量
%、好ましくは約20〜40重量%とする。リン酸カル
シウム化合物として粒径約10〜75μmの骨炭を配合
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浄水器の吸着エレ
メントに関する。
メントに関する。
【0002】
【従来の技術】人体に摂取された鉛は骨に蓄積し、高濃
度に蓄積すると貧血、便秘症、腹痛、筋肉の麻痺などの
鉛中毒を惹き起こすことが知られている。
度に蓄積すると貧血、便秘症、腹痛、筋肉の麻痺などの
鉛中毒を惹き起こすことが知られている。
【0003】公共水道管と蛇口との間の古い配管には鉛
管が使われていることが多い。鉛管の鉛は水に溶けるの
で、水道水には鉛イオンが低濃度で溶存している。近年
では、子供は成人の数倍の鉛を吸収すること、および、
低濃度の鉛でもヘム合成酵素の働きを阻害することが明
らかになっており、飲料水中の低濃度の鉛が人体に与え
る影響が問題となっている。
管が使われていることが多い。鉛管の鉛は水に溶けるの
で、水道水には鉛イオンが低濃度で溶存している。近年
では、子供は成人の数倍の鉛を吸収すること、および、
低濃度の鉛でもヘム合成酵素の働きを阻害することが明
らかになっており、飲料水中の低濃度の鉛が人体に与え
る影響が問題となっている。
【0004】これに鑑み、1993年12月に施行された改正
水質省令には飲料水中の鉛の濃度は0.05mg/l(50ppb)
以下にしなければならないことが規定されている。世界
保健機構(WHO)のガイドライン(1993年)は、更に、
飲料水中の鉛の濃度を10ppb以下にすることを勧告して
いる。そこで、水道水に溶存する鉛を10ppb以下もの低
濃度にまで除去することの可能な浄水器が望まれてい
る。
水質省令には飲料水中の鉛の濃度は0.05mg/l(50ppb)
以下にしなければならないことが規定されている。世界
保健機構(WHO)のガイドライン(1993年)は、更に、
飲料水中の鉛の濃度を10ppb以下にすることを勧告して
いる。そこで、水道水に溶存する鉛を10ppb以下もの低
濃度にまで除去することの可能な浄水器が望まれてい
る。
【0005】吸着剤として活性炭を用いた従来の浄水器
では、水道水に溶存する鉛を除去することは殆どできな
い。
では、水道水に溶存する鉛を除去することは殆どできな
い。
【0006】そこで、従来技術には、リン酸カルシウム
によって飲料水の鉛を除去するようになった浄水器が提
案されている。例えば、特開平7-185532号には、活性炭
が充填された区画とリン酸カルシウムが充填された区画
を備えた浄水器が開示されている。活性炭は、水道水に
溶存する残留塩素や、残留塩素と有機物との反応により
生成するトリハロメタンのような有害な有機塩素化合物
や、水源の微生物に由来する黴くさい物質を除去する。
他方、リン酸カルシウムは水道水に溶存する有害な鉛を
除去することを目的としている。
によって飲料水の鉛を除去するようになった浄水器が提
案されている。例えば、特開平7-185532号には、活性炭
が充填された区画とリン酸カルシウムが充填された区画
を備えた浄水器が開示されている。活性炭は、水道水に
溶存する残留塩素や、残留塩素と有機物との反応により
生成するトリハロメタンのような有害な有機塩素化合物
や、水源の微生物に由来する黴くさい物質を除去する。
他方、リン酸カルシウムは水道水に溶存する有害な鉛を
除去することを目的としている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】活性炭としては吸着速
度の高く比表面積の大きな活性炭素繊維を使用するのが
好ましい。また、浄水器を小型かつ構造簡素にすると共
にその部品点数を低減するためには、活性炭素繊維とリ
ン酸カルシウムとを1つの吸着エレメントとして成形す
るのが有利である。
度の高く比表面積の大きな活性炭素繊維を使用するのが
好ましい。また、浄水器を小型かつ構造簡素にすると共
にその部品点数を低減するためには、活性炭素繊維とリ
ン酸カルシウムとを1つの吸着エレメントとして成形す
るのが有利である。
【0008】しかし、活性炭素繊維のみからなるエレメ
ントに較べ、活性炭素繊維にリン酸カルシウムの粉末を
配合した場合にはエレメントの圧力損失が大きくなる。
浄水器は一般に水道水圧のみによって水を通過させるよ
うになっているので、エレメントの圧力損失が大きいと
浄水器の流量を確保するのが困難になる。また、限られ
た容積の吸着エレメントに活性炭素繊維とリン酸カルシ
ウムとを配合する場合、リン酸カルシウムの配合量が多
すぎると、相対的に活性炭素繊維の量が減少するので、
残留塩素やトリハロメタンなどの除去が不充分となる。
反対に、リン酸カルシウムの配合量が少なすぎると、鉛
除去能力に関する吸着エレメントの寿命が不充分とな
る。
ントに較べ、活性炭素繊維にリン酸カルシウムの粉末を
配合した場合にはエレメントの圧力損失が大きくなる。
浄水器は一般に水道水圧のみによって水を通過させるよ
うになっているので、エレメントの圧力損失が大きいと
浄水器の流量を確保するのが困難になる。また、限られ
た容積の吸着エレメントに活性炭素繊維とリン酸カルシ
ウムとを配合する場合、リン酸カルシウムの配合量が多
すぎると、相対的に活性炭素繊維の量が減少するので、
残留塩素やトリハロメタンなどの除去が不充分となる。
反対に、リン酸カルシウムの配合量が少なすぎると、鉛
除去能力に関する吸着エレメントの寿命が不充分とな
る。
【0009】本発明の目的は、圧力損失が小さく、鉛に
対する除去能力と残留塩素やトリハロメタンなどの有機
塩素化合物に対する除去能力とに優れた吸着エレメント
を提供することにある。
対する除去能力と残留塩素やトリハロメタンなどの有機
塩素化合物に対する除去能力とに優れた吸着エレメント
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、活性炭素繊維
とリン酸カルシウム化合物の粉末とを成形してなる浄水
器用吸着エレメントにおいて、リン酸カルシウム化合物
の含有量を約5〜55重量%、好ましくは約20〜40
重量%にしたことを特徴とするものである。リン酸カル
シウム化合物は好ましくは骨炭からなる。
とリン酸カルシウム化合物の粉末とを成形してなる浄水
器用吸着エレメントにおいて、リン酸カルシウム化合物
の含有量を約5〜55重量%、好ましくは約20〜40
重量%にしたことを特徴とするものである。リン酸カル
シウム化合物は好ましくは骨炭からなる。
【0011】リン酸カルシウム化合物の配合量を増加す
るにつれて、鉛除去に関するエレメントの破過寿命は長
くなる。しかし、配合量を55%以上にしても破過寿命
はそれ程延長せず、むしろ圧力損失が許容できなくな
る。圧力損失も考慮すると、リン酸カルシウム化合物の
配合量は約5〜55重量%、好ましくは約20〜40重
量%にするのが最適である。
るにつれて、鉛除去に関するエレメントの破過寿命は長
くなる。しかし、配合量を55%以上にしても破過寿命
はそれ程延長せず、むしろ圧力損失が許容できなくな
る。圧力損失も考慮すると、リン酸カルシウム化合物の
配合量は約5〜55重量%、好ましくは約20〜40重
量%にするのが最適である。
【0012】吸着エレメントに配合するリン酸カルシウ
ム化合物粉末の粒径は約10〜75μmであるのが好ま
しい。粒径が約75μmを超えると、鉛除去能力が不安
定となる。他方、粒径が約10μmより小さなリン酸カ
ルシウム化合物粉末を配合すると、活性炭素繊維の占め
る割合が減少する。また、粒径が約10μmより小さい
と、通水時に粉末が吸着エレメントから流出しやすい。
粒径約10〜75μmのリン酸カルシウム化合物粉末を
使用することにより、残留塩素やトリハロメタンなどに
対する除去能力と鉛に対する除去能力の双方に優れた吸
着エレメントが得られる。
ム化合物粉末の粒径は約10〜75μmであるのが好ま
しい。粒径が約75μmを超えると、鉛除去能力が不安
定となる。他方、粒径が約10μmより小さなリン酸カ
ルシウム化合物粉末を配合すると、活性炭素繊維の占め
る割合が減少する。また、粒径が約10μmより小さい
と、通水時に粉末が吸着エレメントから流出しやすい。
粒径約10〜75μmのリン酸カルシウム化合物粉末を
使用することにより、残留塩素やトリハロメタンなどに
対する除去能力と鉛に対する除去能力の双方に優れた吸
着エレメントが得られる。
【0013】本発明の吸着エレメントは、活性炭素繊維
とリン酸カルシウム粉末と結着剤を配合した水性スラリ
ーを調整し、例えば特開平7-16458号に記載された方法
に従い吸引成形法と乾燥により製造することができる。
とリン酸カルシウム粉末と結着剤を配合した水性スラリ
ーを調整し、例えば特開平7-16458号に記載された方法
に従い吸引成形法と乾燥により製造することができる。
【0014】
【実施例】実施例1 市販の活性炭素繊維(繊維直径2■30μm;繊維長0.5■1
0mm;中心細孔直径0.8■2.0nm;比表面積1500〜250
0m2/g)と市販の骨炭(リン酸カルシウム含有量約80
%;中心粒径30μm)と結着剤とを用いて調整した水性
スラリーを吸引成形法により成形し、活性炭素繊維のみ
からなる吸着エレメントと、骨炭含有量が夫々約20重量
%、約40重量%、約50重量%、約66重量%の浄水器用吸
着エレメントを複数製作した。夫々のエレメントの容積
は約400cm3であった。
0mm;中心細孔直径0.8■2.0nm;比表面積1500〜250
0m2/g)と市販の骨炭(リン酸カルシウム含有量約80
%;中心粒径30μm)と結着剤とを用いて調整した水性
スラリーを吸引成形法により成形し、活性炭素繊維のみ
からなる吸着エレメントと、骨炭含有量が夫々約20重量
%、約40重量%、約50重量%、約66重量%の浄水器用吸
着エレメントを複数製作した。夫々のエレメントの容積
は約400cm3であった。
【0015】茅ヶ崎市の水道水に塩酸と鉛濃度1000ppm
の硝酸鉛を添加することにより鉛濃度が50ppbでpH6.0
の被処理水を調整した。夫々の吸着エレメントに被処理
水を通水しながら、鉛の流出濃度とエレメントの圧力損
失を測定した。鉛流出濃度はポーラログラフ分析法によ
り測定した。試験結果を図1および図2のグラフに示
す。図1のグラフにおいて、縦軸は鉛の流出率(初期濃
度Co(=50ppb)に対する流出濃度Cの比)を示す。ま
た、図1および図2のグラフにおいて、カーブAは活性
炭素繊維のみからなる吸着エレメントの結果を示し、カ
ーブB、C、D、Eは、夫々、骨炭含有量が約20重量
%、約40重量%、約50重量%、約66重量%の吸着エレメ
ントの結果を示す。
の硝酸鉛を添加することにより鉛濃度が50ppbでpH6.0
の被処理水を調整した。夫々の吸着エレメントに被処理
水を通水しながら、鉛の流出濃度とエレメントの圧力損
失を測定した。鉛流出濃度はポーラログラフ分析法によ
り測定した。試験結果を図1および図2のグラフに示
す。図1のグラフにおいて、縦軸は鉛の流出率(初期濃
度Co(=50ppb)に対する流出濃度Cの比)を示す。ま
た、図1および図2のグラフにおいて、カーブAは活性
炭素繊維のみからなる吸着エレメントの結果を示し、カ
ーブB、C、D、Eは、夫々、骨炭含有量が約20重量
%、約40重量%、約50重量%、約66重量%の吸着エレメ
ントの結果を示す。
【0016】図1のグラフから分かるように、活性炭素
繊維のみからなる吸着エレメントは鉛の除去には殆ど効
果がないことが判る。これに対して、骨炭が配合された
吸着エレメントは鉛を除去することができた。鉛流出濃
度が10ppbを超える時を破過点とすれば、鉛に対する吸
着エレメントの破過寿命は骨炭の含有量が増加するにつ
れて長くなっている。しかしながら、骨炭含有量約50重
量%のエレメントに較べ、骨炭含有量約66重量%のエレ
メントの破過寿命は殆ど変わらない。
繊維のみからなる吸着エレメントは鉛の除去には殆ど効
果がないことが判る。これに対して、骨炭が配合された
吸着エレメントは鉛を除去することができた。鉛流出濃
度が10ppbを超える時を破過点とすれば、鉛に対する吸
着エレメントの破過寿命は骨炭の含有量が増加するにつ
れて長くなっている。しかしながら、骨炭含有量約50重
量%のエレメントに較べ、骨炭含有量約66重量%のエレ
メントの破過寿命は殆ど変わらない。
【0017】他方、図2のグラフは、吸着エレメントの
圧力損失はほぼ骨炭の含有量の増加に応じて高くなるこ
とを示している。活性炭素繊維のみからなる吸着エレメ
ントに比較して、骨炭含有量約40重量%以下のエレメン
トの圧力損失はそれ程悪化していない。また、骨炭含有
量約50重量%のエレメントの圧力損失はほぼ許容できる
範囲にある。しかし、骨炭含有量が約66重量%のエレメ
ントは圧力損失の見地から実用的でない。
圧力損失はほぼ骨炭の含有量の増加に応じて高くなるこ
とを示している。活性炭素繊維のみからなる吸着エレメ
ントに比較して、骨炭含有量約40重量%以下のエレメン
トの圧力損失はそれ程悪化していない。また、骨炭含有
量約50重量%のエレメントの圧力損失はほぼ許容できる
範囲にある。しかし、骨炭含有量が約66重量%のエレメ
ントは圧力損失の見地から実用的でない。
【0018】以上から、圧力損失を許容できる限度に抑
えるという見地からは、骨炭の配合量は約55重量%以
下、好ましくは約40重量%以下にするのが望ましいと
考えられる。鉛に対する吸着エレメントの破過寿命を出
来るだけ長くするためには、骨炭の配合量は約20重量
%以上にするのが好ましい。
えるという見地からは、骨炭の配合量は約55重量%以
下、好ましくは約40重量%以下にするのが望ましいと
考えられる。鉛に対する吸着エレメントの破過寿命を出
来るだけ長くするためには、骨炭の配合量は約20重量
%以上にするのが好ましい。
【0019】実施例2 粒度分布の異なる3種の骨炭を実施例1と同じ活性炭素
繊維に別々に配合しながら実施例1と同様の方法で骨炭
含有量が約40重量%で容積約400cm3の吸着エレメント
を複数製作した。用いた骨炭は、粒径約74μm以下で中
心粒径約30μmの骨炭と、前記骨炭から約10μm以下の
微小粒子を除去したもの(粒径約10〜74μm;中心粒径
約30μm)と、粒径約74■147μmで中心粒径約100μm
の骨炭の3種である。
繊維に別々に配合しながら実施例1と同様の方法で骨炭
含有量が約40重量%で容積約400cm3の吸着エレメント
を複数製作した。用いた骨炭は、粒径約74μm以下で中
心粒径約30μmの骨炭と、前記骨炭から約10μm以下の
微小粒子を除去したもの(粒径約10〜74μm;中心粒径
約30μm)と、粒径約74■147μmで中心粒径約100μm
の骨炭の3種である。
【0020】茅ヶ崎市の水道水に塩酸と鉛濃度1000ppm
の硝酸鉛を添加することにより鉛濃度が50ppbでpH6.5
の被処理水を調整し、夫々の吸着エレメントに被処理水
を通水しながら、鉛の流出濃度を測定した。測定結果を
図3のグラフに示す。
の硝酸鉛を添加することにより鉛濃度が50ppbでpH6.5
の被処理水を調整し、夫々の吸着エレメントに被処理水
を通水しながら、鉛の流出濃度を測定した。測定結果を
図3のグラフに示す。
【0021】図3のグラフから分かるように、粒径の大
きな骨炭(粒径約74■147μm)は鉛除去性能がやゝ不
安定である。10μm以下の微小粒子を除去した中心粒径
約30μmの骨炭は、除去しないものに較べ、破過寿命が
やゝ長い。従って、破過寿命の見地からは骨炭の粒径は
約10〜75μmが好ましいことが判る。
きな骨炭(粒径約74■147μm)は鉛除去性能がやゝ不
安定である。10μm以下の微小粒子を除去した中心粒径
約30μmの骨炭は、除去しないものに較べ、破過寿命が
やゝ長い。従って、破過寿命の見地からは骨炭の粒径は
約10〜75μmが好ましいことが判る。
【0022】実施例3 実施例1の5種のエレメント(前述したように、うち1
種は活性炭素繊維のみからなり、4種には中心粒径30μ
mの骨炭が異なる量で配合してある)の活性炭素繊維を
燃焼させることにより活性炭素繊維の含有量を測定し、
骨炭配合量の変化による活性炭素繊維の減少量を計算し
た。結果を表1に示す。
種は活性炭素繊維のみからなり、4種には中心粒径30μ
mの骨炭が異なる量で配合してある)の活性炭素繊維を
燃焼させることにより活性炭素繊維の含有量を測定し、
骨炭配合量の変化による活性炭素繊維の減少量を計算し
た。結果を表1に示す。
【0023】 表1 骨炭配合量(重量%) 0 20 40 50 66 活性炭素繊維減少量(重量%) 0 −2.5 −12 −16 −18 表1から、活性炭素繊維のみからなるエレメントを基準
とすると、骨炭配合量の増加に伴い活性炭素繊維の量が
減少することが判る。
とすると、骨炭配合量の増加に伴い活性炭素繊維の量が
減少することが判る。
【0024】次に、約10μm以下の微小粒子を除去した
骨炭(粒径約10〜74μm;中心粒径約30μm)と大径の
骨炭(粒径約74■147μm;中心粒径約100μm)を用い
て骨炭配合量が40重量%の同じサイズのエレメントを製
作し、活性炭素繊維の量を測定した。活性炭素繊維のみ
からなるエレメントを基準とする活性炭素繊維の減少量
を表2に示す。表2には、対比のため、約10μm以下の
微小粒子を除去しない骨炭(粒径約74μm以下;中心粒
径約30μm)を同じ割合(40重量%)で配合したエレメ
ントの活性炭素繊維減少量が併せて示してある。
骨炭(粒径約10〜74μm;中心粒径約30μm)と大径の
骨炭(粒径約74■147μm;中心粒径約100μm)を用い
て骨炭配合量が40重量%の同じサイズのエレメントを製
作し、活性炭素繊維の量を測定した。活性炭素繊維のみ
からなるエレメントを基準とする活性炭素繊維の減少量
を表2に示す。表2には、対比のため、約10μm以下の
微小粒子を除去しない骨炭(粒径約74μm以下;中心粒
径約30μm)を同じ割合(40重量%)で配合したエレメ
ントの活性炭素繊維減少量が併せて示してある。
【0025】 表2 骨炭粒径 0〜74μm 10〜74μm 74■147μm 活性炭素繊維減少量(重量%) −12 −0.7 −8.1 表2から、約10μm以下の微小粒子を除去することによ
って活性炭素繊維の減少量を最小にすることができ、活
性炭素繊維の減少量を抑制する上で粒径10〜74μmの骨
炭が最適であることが判る。
って活性炭素繊維の減少量を最小にすることができ、活
性炭素繊維の減少量を抑制する上で粒径10〜74μmの骨
炭が最適であることが判る。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、リン酸カルシウムと活
性炭素繊維の充填量を確保しながらも吸着エレメントの
圧力損失を許容限度に抑えることができる。従って、水
道水に溶存する鉛イオンや残留塩素や有機塩素化合物を
長期間にわたって高度に除去することが可能で実用的な
浄水器を提供することができる。
性炭素繊維の充填量を確保しながらも吸着エレメントの
圧力損失を許容限度に抑えることができる。従って、水
道水に溶存する鉛イオンや残留塩素や有機塩素化合物を
長期間にわたって高度に除去することが可能で実用的な
浄水器を提供することができる。
【図1】実施例1のエレメントの鉛流出率を示すグラフ
である。
である。
【図2】実施例1のエレメントの圧力損失を示すグラフ
である。
である。
【図3】実施例2のエレメントの鉛流出率を示すグラフ
である。
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北村 正樹 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 今坂 卓男 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 活性炭素繊維とリン酸カルシウム化合物
の粉末とを成形してなる浄水器用吸着エレメントにおい
て、リン酸カルシウム化合物の含有量が約5〜55重量
%であることを特徴とする浄水器用吸着エレメント。 - 【請求項2】 前記リン酸カルシウム化合物は骨炭から
なる請求項1に基づく吸着エレメント。 - 【請求項3】 骨炭の含有量は約20〜40重量%であ
ることを特徴とする請求項2に基づく吸着エレメント。 - 【請求項4】 骨炭粉末の粒径は約10〜75μmであ
ることを特徴とする請求項2又は3に基づく吸着エレメ
ント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7258212A JPH0975924A (ja) | 1995-09-11 | 1995-09-11 | 浄水器用吸着エレメント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7258212A JPH0975924A (ja) | 1995-09-11 | 1995-09-11 | 浄水器用吸着エレメント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0975924A true JPH0975924A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=17317082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7258212A Pending JPH0975924A (ja) | 1995-09-11 | 1995-09-11 | 浄水器用吸着エレメント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0975924A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59193134A (ja) * | 1983-04-18 | 1984-11-01 | Takeda Chem Ind Ltd | 浄水用材 |
JPH06114371A (ja) * | 1992-10-07 | 1994-04-26 | Asahi Optical Co Ltd | 浄水器用充填剤、浄水器、飲料水の浄水方法及びカルシウムを富化した水の製造方法 |
JPH07256239A (ja) * | 1992-06-26 | 1995-10-09 | Kuraray Chem Corp | 浄水器用カートリッジ |
-
1995
- 1995-09-11 JP JP7258212A patent/JPH0975924A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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JPS59193134A (ja) * | 1983-04-18 | 1984-11-01 | Takeda Chem Ind Ltd | 浄水用材 |
JPH07256239A (ja) * | 1992-06-26 | 1995-10-09 | Kuraray Chem Corp | 浄水器用カートリッジ |
JPH06114371A (ja) * | 1992-10-07 | 1994-04-26 | Asahi Optical Co Ltd | 浄水器用充填剤、浄水器、飲料水の浄水方法及びカルシウムを富化した水の製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040323 |