JPH0975789A - 回転霧化頭型塗装機 - Google Patents

回転霧化頭型塗装機

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JPH0975789A
JPH0975789A JP26069595A JP26069595A JPH0975789A JP H0975789 A JPH0975789 A JP H0975789A JP 26069595 A JP26069595 A JP 26069595A JP 26069595 A JP26069595 A JP 26069595A JP H0975789 A JPH0975789 A JP H0975789A
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atomizing head
rotary atomizing
thinner
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Toshio Hosoda
俊男 細田
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B3/00Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements
    • B05B3/02Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements
    • B05B3/10Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces
    • B05B3/1064Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces the liquid or other fluent material to be sprayed being axially supplied to the rotating member through a hollow rotating shaft

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  • Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗料の洗浄を容易にすることにより洗浄時間
や洗浄溶剤の使用量を削減すると共に、塗料の混色によ
る塗装不良を防止する。 【解決手段】 束状供給ノズル32を回転軸16内に設
け、シンナ供給ノズル36を回転霧化頭22の回転中心
に配設し、シンナ供給ノズル36を取囲むように各塗料
供給ノズル37を配設すると共に、シンナ供給ノズル3
6のシンナ吐出口36Aを塗料吐出口37A1 ,37B
1 ,…から後退させる。これにより各塗料供給ノズル3
7を径方向と円周方向で離間させ、他色塗料が各塗料供
給ノズル37内に混入するのを防止する。また、シンナ
吐出口36Aを大径な有底穴36Bとすることで広範囲
にシンナを供給する。さらに、吐出口形成部34の先端
を傾斜面35として形成し、塗料吐出口37A1 ,37
B1 ,…を斜め外側に向けて開口させることにより、塗
料を回転霧化頭22の中心寄りから吐出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の車
体のように多種色にわたる被塗物を色替しながら塗装す
るために用いて好適な回転霧化頭型塗装機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、被塗物の塗装を行なう塗装機と
しては回転霧化頭型塗装機が知られており、この回転霧
化頭型塗装機は、塗装機本体と、該塗装機本体内を軸方
向に延びて回転自在に設けられた回転軸と、該回転軸を
回転駆動するために前記塗装機本体に設けられたエアモ
ータと、該エアモータによって回転せしめられるように
前記塗装機本体外に位置して前記回転軸先端に設けられ
た回転霧化頭と、前記回転軸内に挿通され、先端側が該
回転霧化頭内に延在する供給ノズルとから大略構成さ
れ、該供給ノズルは前記回転霧化頭に向けて塗料または
洗浄用の溶剤としてのシンナを吐出、供給するもので、
配管等を介して色替弁装置やシンナ源等に接続されてい
る。
【0003】また、昨今の回転霧化頭型塗装機には特開
平6−134354号公報に開示されているように、例
えば色替時間の短縮や色替毎の洗浄に使用するシンナ量
の削減等を図るために、塗装頻度の高い専用色において
は、それぞれの塗料供給源から塗料配管,塗料弁,フィ
ードチューブ等を介し、塗料毎の流通経路で直接的に回
転霧化頭に塗料を吐出するようにした塗装機、所謂「束
状フィードチューブ式の回転霧化頭型塗装機」が知られ
ている。
【0004】そこで、図12に従来技術による回転霧化
頭型塗装機として束状フィードチューブ式の回転霧化頭
型塗装機を例に挙げて説明する。
【0005】図中、1は塗装機本体で、該塗装機本体1
は段付筒状に形成され、その内部にはエアモータ2が設
けられている。また、エアモータ2には中空の回転軸3
が軸方向に挿通して設けられ、該回転軸3の先端側には
後述する回転霧化頭4が取付けられている。
【0006】4は回転軸3の先端に固着されたベル型の
回転霧化頭を示し、該回転霧化頭4は、基端側が前記回
転軸3に螺着され、先端側が塗装機本体1外で拡開する
朝顔状に形成された回転霧化頭本体5と、該回転霧化頭
本体5の先端側を閉塞するように設けられたハブ部材6
とから構成されている。
【0007】ここで、前記ハブ部材6は円板状に形成さ
れ、その外周側には塗料、シンナを回転霧化頭本体5の
前面側外周に導くための第1のハブ孔6A,6A,…が
複数個形成され、中央側には当該ハブ部材6の前面にシ
ンナを供給するための第2のハブ孔6B,6B,…が複
数個(それぞれ2個のみ図示)形成されている。
【0008】そして、回転霧化頭4は、前記回転軸3と
共に回転駆動されることにより、後述する各フィードチ
ューブ7から吐出される塗料を遠心力により液糸として
被塗物に向けて噴霧するものである。
【0009】7,7,…は回転軸3内に挿通され、先端
が回転霧化頭4内に嵌入する複数本のフィードチューブ
(3本のみ図示)を示し、該フィードチューブ7,7,
…は、当該フィードチューブ7の中心を軸方向に伸長
し、基端側が各色塗料の供給源や色替弁装置(いずれも
図示せず)に接続された塗料供給ノズル7A,7A,…
と、該各塗料供給ノズル7Aの外周側を覆うように同軸
に設けられ、基端側がシンナ源(図示せず)に接続され
たシンナ供給ノズル7B,7B,…とから構成されてい
る。また、各フィードチューブ7は、先端を揃えた状態
で回転霧化頭4の回転中心に配設された1本の周囲を取
囲むように複数本配設され、これによって束状(束状フ
ィードチューブ)をなしている。
【0010】従来技術による回転霧化頭型塗装機は、上
述の如き構成を有するもので、次に、その作動について
説明する。
【0011】まず、エアモータ2に圧縮エアを供給して
回転軸3を回転駆動する。そして、各フィードチューブ
7のうちいずれかのフィードチューブ7の塗料供給ノズ
ル7Aから塗料を吐出、供給すると、この塗料はハブ部
材6の裏面に乗移り、遠心力によって外周側の第1のハ
ブ孔6A,6A,…を介して回転霧化頭4の外周側から
液糸として噴霧され、被塗物に塗着する。
【0012】一方、色替を行う場合には、前色塗料の供
給を停止した後、前色塗料を供給していた塗料供給ノズ
ル7Aの外周側に位置するシンナ供給ノズル7Bからシ
ンナを吐出、供給する。これにより、該シンナ供給ノズ
ル7Bから吐出されるシンナによってフィードチューブ
7の先端や回転霧化頭4の内壁等に付着した前色塗料を
洗浄する。また、この前色の洗浄時には、シンナ供給ノ
ズル7Bから吐出されるシンナの一部をハブ部材6の中
央側に形成された第2のハブ孔6B,6B,…から該ハ
ブ部材6の前面側に供給するようになっているから、該
ハブ部材6の前面側に付着した塗料をシンナによって洗
浄することができる。
【0013】そして、前色の洗浄が完了したら、他の塗
料供給ノズル7Aから次色塗料を吐出、供給することに
より、次色の塗装を行うようになっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による回転霧化頭型塗装機では、各フィードチュ
ーブ7を回転霧化頭4の回転中心に配設された1本を取
囲むように束状に配設しているから、中心のフィードチ
ューブ7を取囲む外周側の他のフィードチューブ7,
7,…は回転霧化頭4の回転中心から大きくずれた位置
に配設されている。従って、中央に位置するフィードチ
ューブ7の塗料供給ノズル7Aから吐出される塗料には
遠心力は作用しないが、外周側に位置する各塗料供給ノ
ズル7Aから吐出される塗料には、ハブ部材6に乗移る
ときに該ハブ部材6の高速回転による遠心力が大きく作
用し、該塗料が周囲に飛び散って回転霧化頭本体5の内
壁や他のフィードチューブ7に付着してしまう。これに
より、塗料の塗着効率が低下する上に、色替時の洗浄時
間やシンナ使用量が増大するという問題がある。
【0015】また、従来技術の回転霧化頭型塗装機で
は、各塗料供給ノズル7Aと同軸にシンナ供給ノズル7
Bを設けているから、外周側の各シンナ供給ノズル7B
とハブ部材6の中央側に設けられた各ハブ孔6Bとが位
置ずれしており、各シンナ供給ノズル7Bから吐出され
るシンナを各ハブ孔6B内に流入させることができず、
シンナによってハブ部材6の前面側を良好に洗浄するこ
とができないという問題がある。
【0016】さらに、各フィードチューブ7を束ねるよ
うに設け、各塗料供給ノズル7Aの先端を揃えるように
配設しているから、該各塗料供給ノズル7Aの開口が互
いに接近しており、各塗料供給ノズル7A内に他色塗料
が混入して混色等の塗装不良が発生するという問題があ
る。
【0017】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、塗料の洗浄を容易にすることにより洗浄
時間や洗浄溶剤の使用量を削減すると共に、塗料の混色
による塗装不良を防止できるようにした回転霧化頭型塗
装機を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、塗装機本体と、該塗装機本
体内を軸方向に延びて回転自在に設けられた回転軸と、
該回転軸を回転駆動するために前記塗装機本体に設けら
れたエアモータと、該エアモータによって回転せしめら
れるように前記塗装機本体外に位置して前記回転軸の先
端に設けられた回転霧化頭とを有する回転霧化頭型塗装
機において、前記回転軸のほぼ軸中心位置を軸方向に伸
長して設けられ前記回転霧化頭に向けて洗浄用の溶剤を
供給する1本の溶剤供給ノズルと、該溶剤供給ノズルの
周囲を取囲むように前記回転軸の軸方向に伸長して設け
られ前記回転霧化頭に向けて複数種類の塗料を供給する
複数本の塗料供給ノズルとによって束状供給ノズルを形
成し、該束状供給ノズルのうち軸中心に位置する前記溶
剤供給ノズルの先端部を、周囲に位置した前記各塗料供
給ノズルの先端部よりも後退して形成する構成としたこ
とにある。
【0019】請求項2の発明は、前記溶剤供給ノズルの
先端部を拡開することにより大径な有底穴として形成
し、当該有底穴を前記溶剤供給ノズルの溶剤吐出口とし
て構成したことにある。
【0020】請求項3の発明は、前記各塗料供給ノズル
の先端部は、前記回転軸の軸中心側に位置する部位を突
出させて形成すると共に、軸中心から離れた部位を後退
させることによって傾斜開口として形成し、当該傾斜開
口を前記塗料供給ノズルの塗料吐出口として構成したこ
とにある。
【0021】請求項4の発明は、前記回転霧化頭を、前
記回転軸の先端に固着され内周面に塗料平滑化面が形成
された回転霧化頭本体と、該回転霧化頭本体の塗料平滑
化面途中に設けられ一側面に円錐突起が形成され他側面
がほぼ平坦面となったハブ部材と、該ハブ部材の周辺部
に多数個穿設された第1のハブ孔と、前記ハブ部材の軸
中心部に穿設された第2のハブ孔とから構成し、前記ハ
ブ部材の円錐突起先端を前記溶剤供給ノズルから供給さ
れる溶剤を拡散するために凹凸状に構成したことにあ
る。
【0022】請求項5の発明は、前記ハブ部材の円錐突
起先端を溶剤供給ノズルの先端部に嵌入させる構成とし
たことにある。
【0023】
【作用】請求項1の発明によれば、エアモータによって
回転軸と共に回転霧化頭を回転駆動し、各塗料供給ノズ
ルのうちいずれかの塗料供給ノズルから回転霧化頭に向
けて塗料を供給することにより、塗料を該回転霧化頭か
ら噴霧して被塗物に塗着できる。次色を塗装するために
色替を行うにあたって前色塗料を洗浄するときには、軸
中心位置にある溶剤供給ノズルから回転霧化頭に向けて
洗浄用の溶剤を供給することにより、溶剤で回転霧化頭
や該溶剤供給ノズルの周囲に設けられた塗料供給ノズル
先端に付着した前色塗料を洗浄できる。そして、各塗料
供給ノズルは溶剤供給ノズルを取囲むように配設されて
いる上に、該溶剤供給ノズルの先端部が各塗料供給ノズ
ルの先端部よりも後退しているから、軸中心位置にある
溶剤供給ノズルによって該各塗料供給ノズルを互いに径
方向と周方向に離間して配設でき、他色塗料が各色毎の
塗料供給ノズルに入り込むのを防止できる。
【0024】請求項2の発明によれば、溶剤供給ノズル
の先端部を拡開して大径な有底穴状の溶剤吐出口として
いるから、該溶剤供給ノズルから供給される溶剤を広範
囲に供給でき、回転霧化頭内を溶剤によって積極的に洗
浄できる。
【0025】請求項3の発明によれば、各塗料供給ノズ
ルの先端部を回転軸の軸中心側部位で突出させると共に
軸中心から離れた部位で後退させることによって傾斜し
て開口する塗料吐出口としているから、該各塗料供給ノ
ズルから供給される塗料を表面張力の作用によって突出
した軸中心側から供給することができ、遠心力の作用の
小さい中心寄りで塗料を回転霧化頭に乗移させることに
より塗料の飛散を防止できる。また、各塗料供給ノズル
の塗料吐出口は外周側に向けて開口しているから、該塗
料吐出口への他色塗料の混入を防止できる。
【0026】請求項4の発明によれば、溶剤供給ノズル
から供給される溶剤は、その一部が第2のハブ孔を介し
てハブ部材の他側面に供給されるから、溶剤によって該
ハブ部材の他側面に付着した塗料を洗浄できる。また、
残りの溶剤は凹凸状に形成された円錐突起の先端で拡散
されるから、溶剤を広範囲に飛散させることができ、ハ
ブ部材、回転霧化頭本体内周壁、各塗料供給ノズル先端
に付着した塗料を洗浄できる。
【0027】請求項5の発明によれば、ハブ部材の円錐
突起先端を溶剤供給ノズルの先端部に嵌入させているか
ら、溶剤供給ノズルから供給される溶剤を第2のハブ孔
に流入させることができ、ハブ部材の他側面を溶剤によ
って確実に洗浄できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図11に本発明
の実施例による回転霧化頭型塗装機として直接帯電方式
の回転霧化頭型静電塗装機を例に挙げて説明する。
【0029】まず、図1ないし図7に本発明の第1の実
施例を示す。
【0030】図中、11は絶縁性樹脂材料から有底の段
付筒状に形成された塗装機本体を示し、該塗装機本体1
1の先端側内周は後述するエアモータ17が挿着される
モータ挿着部12となり、該モータ挿着部12の基端側
には後述するノズルホルダ30が収容されるホルダ収容
部13が縮径して形成されている。また、塗装機本体1
1の外周側には、後述する高電圧発生装置39が収容さ
れる収容室14が形成されている。さらに、塗装機本体
11は絶縁性樹脂材料からなるカバー15によって覆わ
れている。
【0031】16は塗装機本体11内を軸方向に伸長し
て回転自在に設けられた回転軸を示し、該回転軸16は
中空軸として形成され、その先端側は塗装機本体11の
先端から突出している。
【0032】17はモータ挿着部12内に設けられたタ
ービン型のエアモータを示し、該エアモータ17は、後
述するモータケース18、エア軸受19,19およびエ
アタービン20から大略構成されている。
【0033】18はエアモータ17の外殻をなす段付筒
状のモータケースを示し、該モータケース18には、先
端側から順に軸挿通穴18A、タービン室18B、ホル
ダ接続穴18Cが形成され、該軸挿通穴18A内にはエ
ア軸受19,19を介して回転軸16が回転自在に支持
されている。
【0034】また、20はモータケース18のタービン
室18B内に収容されたエアタービンで、該エアタービ
ン20は回転軸16の基端側に一体的に固着されてい
る。そして、エアタービン20はエア通路21を介して
供給される圧縮エアによって回転力を生じ、回転軸16
を高速回転するものである。
【0035】22は塗装機本体11の先端側に設けられ
たベル型の回転霧化頭を示し、該回転霧化頭22は、図
2に示す如く、後述する回転霧化頭本体23とハブ部材
24とから構成されている。
【0036】23は回転霧化頭22の外形をなす回転霧
化頭本体で、該回転霧化頭本体23は、基端側が回転軸
16の先端に螺着される筒部23Aとなり、先端側が朝
顔状に拡開している。また、回転霧化頭本体23の先端
側内周には、先端に向けて漸次拡開する塗料平滑化面2
3Bが形成されている。
【0037】24は回転霧化頭本体23を閉塞するよう
に塗料平滑化面23Bの途中に設けられたハブ部材を示
し、該ハブ部材24は略円板状に形成され、回転軸16
側となる一側面が後述する各塗料供給ノズル37から塗
料が吐出、供給される塗料供給面24Aとなり、回転霧
化頭22の先端側となる他側面が平坦な前面24Bとな
っている。また、ハブ部材24の塗料供給面24A中央
には、回転中心に向けて滑らかに立上がるように突出し
た略円錐台状の円錐突起24Cが一体に形成され、該円
錐突起24Cの先端は後述するシンナ供給ノズル36の
シンナ吐出口36A内に嵌入されている。
【0038】25,25,…はハブ部材24の周縁に多
数個穿設された第1のハブ孔(2個のみ図示)で、該各
第1のハブ孔25は塗料供給面24Aに吐出、供給され
た塗料を回転霧化頭本体23の塗料平滑化面23B先端
側に導くものである。
【0039】26はハブ部材24の中心に設けられた第
2のハブ孔を示し、該第2のハブ孔26は一側が円錐突
起24Cの先端に開口し、他側が前面24Bに分岐して
開口している。そして、第2のハブ孔26は、前面24
Bに付着した塗料をシンナによって洗浄するために、シ
ンナ供給ノズル36から吐出、供給されるシンナの一部
をハブ部材24の前面24B側に供給するものである。
【0040】27は円錐突起24Cの先端にシンナ供給
ノズル36に対向して形成されたシンナ拡散部を示し、
該シンナ拡散部27は、図3に示すように、凹部27
A,27Aと凸部27B,27Bを交互に配設すること
によって凹凸状に形成されている。そして、シンナ拡散
部27は、回転霧化頭22と共に回転されることによ
り、シンナ供給ノズル36から吐出、供給されるシンナ
の一部を拡散し、回転霧化頭22内に飛散させるもので
ある。
【0041】このように構成された回転霧化頭22は、
回転軸16と共に回転駆動されることにより、各塗料供
給ノズル37のいずれかからハブ部材24の塗料供給面
24Aに供給される塗料を高電圧に帯電させつつ遠心力
により各第1のハブ孔25から回転霧化頭本体23の塗
料平滑化面23Bに流通させ、該塗料平滑化面23B先
端から液糸として噴霧し、被塗物との間に形成された電
気力線(静電界)に沿って塗料を飛行させ、該被塗物に
塗料を塗着させるものである。また、回転霧化頭22の
洗浄時には、シンナ供給ノズル36から吐出、供給され
るシンナの一部を第2のハブ孔26を介してハブ部材2
4の前面24Bに供給することにより、該前面24Bに
付着した塗料を洗浄すると共に、残りのシンナをシンナ
拡散部27で拡散させることにより、回転霧化頭22内
に付着した塗料を洗浄するようになっている。
【0042】28は回転霧化頭22の外周を取囲むよう
に塗装機本体11の先端側に設けられたエアノズルを示
し、該エアノズル28の先端側には複数個のエア噴出孔
28A,28A,…(2個のみ図示)が穿設され、該各
エア噴出孔28Aは、シェイピングエア供給通路29を
介して供給されるエアをシェイピングエアとして回転霧
化頭22の先端外周側に噴出し、該回転霧化頭22から
噴霧された塗料の塗装パターンを円形状等にパターン成
形するものである。
【0043】30は塗装機本体11のホルダ収容部13
内に収容されたノズルホルダで、該ノズルホルダ30は
厚肉な段付円板状に形成され、その突出部30Aがモー
タケース18のホルダ接続穴18Cに挿嵌されている。
また、ノズルホルダ30には、複数種類の塗料が流通す
る6本の塗料流通路31A,31B,…31F(2本の
み図示)と、シンナが流通するシンナ流通路31Tが形
成され、前記塗料流通路31A,31B,…31FはA
色,B色,…F色の塗料供給源に配管等を介して接続さ
れ、前記シンナ流通路31Tはシンナ供給源(いずれも
図示せず)に接続されている。
【0044】32は回転軸16内を軸方向に伸長し、該
回転軸16と同軸に設けられた束状供給ノズルを示し、
該束状供給ノズル32は、後述するノズル形成部材3
3、シンナ供給ノズル36、各塗料供給ノズル37等か
ら構成されている。
【0045】33は束状供給ノズル32の本体を構成す
るノズル形成部材を示し、該ノズル形成部材33は、基
端側がノズルホルダ30の突出部30Aに一体的に固着
され、先端側が回転軸16から突出して回転霧化頭22
内に延在している。また、ノズル形成部材33の先端側
には、各塗料供給ノズル37の塗料吐出口37A1 ,3
7B1 ,37C1 ,…が形成される吐出口形成部34が
一体的に設けられ、該吐出口形成部34は、図4に示す
如く、シンナ供給ノズル36の周囲を取囲むように円環
状に突設されている。また、吐出口形成部34の先端部
は、回転軸16の軸中心側となる部位を突出させると共
に軸中心から離れた部位を後退させることによって全体
として略傘状に傾斜する傾斜面35となっている。
【0046】36はノズル形成部材33の中心位置を軸
方向に伸長して設けられた溶剤供給ノズルとしてのシン
ナ供給ノズルで、該シンナ供給ノズル36は、一側がノ
ズルホルダ30に形成されたシンナ流通路31Tに接続
されている。また、シンナ供給ノズル36の他側は、吐
出口形成部34の内周側に位置して回転霧化頭22の回
転中心、即ちハブ部材24に形成された第2のハブ孔2
6に向けて拡開する大径な有底穴36Bとして形成した
シンナ吐出口36Aとなっている。そして、シンナ供給
ノズル36は、シンナ流通路31Tを介して供給される
シンナをシンナ吐出口36Aから広範囲に吐出すること
により、一部のシンナを第2のハブ孔26を介してハブ
部材24の前面24Bに供給し、残りのシンナをシンナ
拡散部27によって拡散させることによって回転霧化頭
22内全体に飛散させる。
【0047】37A,37B,37C,37D,37
E,37Fは図5に示す如くシンナ供給ノズル36の周
囲を取囲むようにノズル形成部材33の軸方向に形成さ
れた6本の塗料供給ノズル(全体として塗料供給ノズル
37という)で、例えば塗料供給ノズル37Aは塗料流
通路31Aに接続され、塗料供給ノズル37Bは塗料流
通路31Bに接続されている。また、各塗料供給ノズル
37は、その先端側が吐出口形成部34を貫通して傾斜
面35で開口させることにより、斜め外側に向けて開口
するように傾斜した塗料吐出口37A1 ,37B1 ,3
7C1 ,37D1,37E1 ,37F1 となっている
(図4参照)。これにより、例えば塗料供給ノズル37
AからA色塗料を吐出するときに、図6に示す如く、こ
のA色塗料を表面張力等の作用によって塗料吐出口37
A1 から回転霧化頭22の回転中心寄りに吐出できるよ
うになっている。
【0048】ここで、各塗料供給ノズル37はノズル形
成部材33の先端面から突出した吐出口形成部34内で
塗料吐出口37A1 ,37B1 ,…となっているから、
シンナ供給ノズル36のシンナ吐出口36Aが前記塗料
吐出口37A1 ,37B1 ,…から後退して配設されて
いる。従って、前記各塗料供給ノズル37の塗料吐出口
37A1 ,37B1 ,…は前記シンナ吐出口36Aを挟
んで径方向で離間しており、これによって塗料吐出口3
7A1 ,37B1 ,…間での塗料の混入を防止してい
る。また、塗料吐出口37A1 ,37B1 ,…は吐出口
形成部34内で開口することにより斜め外側に向けて開
口しているから、この点においても塗料の混入を防止し
ている。
【0049】38はノズル形成部材33の先端側周縁に
形成された環状ウェルで、該環状ウェル38は、ノズル
形成部材33と回転軸16との間の隙間に塗料が浸入す
るのを防止するものである。
【0050】39は塗装機本体11の収容室14内に収
容された高電圧発生装置で、該高電圧発生装置39の入
力側は、リード線を介して外部電源(いずれも図示せ
ず)と接続され、出力側は電極板39Aを介してエアモ
ータ17のモータケース18に接続されている。そし
て、該高電圧発生装置39は、外部電源から供給された
電圧を所定の高電圧に変換し、この高電圧をモータケー
ス18から回転軸16を介して回転霧化頭22に供給
し、該回転霧化頭22を介して直接的に塗料を高電圧に
帯電させるものである。
【0051】本実施例による回転霧化頭型静電塗装機は
上述の如き構成を有するもので、次に、その作動につい
て説明する。
【0052】まず、自動車のボディ等の被塗物を例えば
A色に塗装する場合には、エアモータ17に圧縮エアを
供給して回転軸16を回転駆動する。そして、この状態
でA色塗料を塗料流通路31Aを介して塗料供給ノズル
37Aに供給する。これにより、該塗料供給ノズル37
A内を流通するA色塗料は、図2に示すように、塗料吐
出口37A1 から回転霧化頭22内に吐出され、ハブ部
材24の塗料供給面24Aに乗移り、遠心力によって外
周側の第1のハブ孔25,25,…を通って回転霧化頭
本体23の塗料平滑化面23B先端から液糸として噴霧
される。このときには、回転霧化頭22には回転軸16
を介して高電圧発生装置39によって高電圧が印加され
ているから、このA色塗料は高電圧に帯電して帯電塗料
となり、被塗物との間に形成された電気力線(静電界)
に沿って飛行し、被塗物に塗着する。
【0053】ここで、上述したA色塗料の塗装時には、
塗料供給ノズル37Aの塗料吐出口37A1 が吐出口形
成部34の傾斜面35で斜め外側に向けて開口している
ことにより、該塗料吐出口37A1 からA色塗料を吐出
したときには、図6に示すように、このA色塗料を表面
張力等の作用によって塗料吐出口37A1 から回転霧化
頭22の回転中心寄りに吐出させることができ、遠心力
の小さい内周側からハブ部材24に円滑に乗移らせて塗
料の飛散を防止している。
【0054】また、軸中心に位置したシンナ供給ノズル
36を中心として塗料供給ノズル37Aを他の塗料供給
ノズル37B,37C,…と径方向と円周方向に離間し
て配置することにより、A色塗料が例えばB色塗料用の
塗料吐出口37B1 に混入するのを防止している。しか
も、塗料吐出口37A1 ,37B1 ,…を吐出口形成部
34内で斜め外側に向けて開口させることにより、この
点においても塗料の混入を防止している。
【0055】一方、A色塗料に代えてB色塗料を塗装す
る場合には、A色塗料の供給を停止した後、シンナ供給
源からシンナ流通路31Tを介してシンナ供給ノズル3
6にシンナを供給し、該シンナ供給ノズル36のシンナ
吐出口36Aから回転霧化頭22に向けて吐出、供給す
る。これにより、シンナ吐出口36Aから吐出、供給さ
れたシンナは、図7に示す如く、シンナ吐出口36Aか
ら広範囲に吐出され、その一部が第2のハブ孔26内に
流入し、該第2のハブ孔26を介してハブ部材24の前
面側に供給され、該ハブ部材24の前面24Bに付着し
たA色塗料を洗浄する。このときには第2のハブ孔26
がハブ部材24の円錐突起24C先端に開口しているか
ら、該第2のハブ孔26内にシンナ吐出口36Aから吐
出されたシンナを確実に流入させることができる。
【0056】また、第2のハブ孔26内に流入しなかっ
た残りのシンナは、回転霧化頭22と共に高速回転する
シンナ拡散部27によって拡散されることにより、回転
霧化頭22内に広範囲に飛散し、吐出口形成部34、ハ
ブ部材24の塗料供給面24A、回転霧化頭本体23の
塗料円滑化面23B等に付着しているA色塗料を洗浄す
る。
【0057】そして、A色塗料の洗浄が完了したら、B
色塗料を塗料流通路31Bを介して塗料供給ノズル37
Bに供給し、A色塗料の塗装順序と同様に塗装を行う。
【0058】かくして、本実施例によれば、シンナ供給
ノズル36を回転霧化頭22の回転中心に配設し、該シ
ンナ供給ノズル36の周囲を取囲むように6本の塗料供
給ノズル37A,37B,37C,37D,37E,3
7Fを配設すると共に、該シンナ供給ノズル36のシン
ナ吐出口36Aを該各塗料供給ノズル37の塗料吐出口
37A1 ,37B1 ,37C1 ,37D1 ,37E1 ,
37F1 から後退させる構成としているから、シンナ供
給ノズル36を中心にして各塗料供給ノズル37を径方
向と円周方向に離間させて、他色塗料が各塗料供給ノズ
ル37内に混入するのを防止でき、混色による塗装不良
を防止して信頼性を向上することができる。
【0059】また、シンナ供給ノズル36のシンナ吐出
口36Aを大径な有底穴36Bとして形成しているか
ら、該シンナ吐出口36Aから広範囲にシンナを供給す
ることができ、シンナを第2のハブ孔26と回転霧化頭
22内に確実に供給して、付着塗料の洗浄を確実に行う
ことができる。
【0060】また、各塗料供給ノズル37の塗料吐出口
37A1 ,37B1 ,…を斜め外側に向けて開口させる
ことにより、該塗料吐出口37A1 ,37B1 ,…から
吐出される塗料を回転霧化頭22の中心寄りから吐出さ
せることができるから、塗料がハブ部材24の塗料供給
面24Aに乗移るときに作用する遠心力を小さくでき、
塗料の飛散を防止することにより、回転霧化頭22内に
付着する塗料を少なくして洗浄時間の短縮やシンナの使
用量を削減してランニングコストを低減することができ
る。しかも、各塗料供給ノズル37の塗料吐出口37A
1 ,37B1 ,…を斜め外側に向けて開口させること
で、該塗料吐出口37A1 ,37B1 ,…への他色塗料
の混入を防止できるから、この点においても塗装不良の
発生を防止することができる。
【0061】さらに、回転霧化頭22のハブ部材24に
円錐突起24Cを設け、該円錐突起24C先端をシンナ
供給ノズル36のシンナ吐出口36A内に嵌入させると
共に、第2のハブ孔26を該円錐突起24C先端で開口
させるようにしているから、シンナ供給ノズル36から
吐出、供給されるシンナの一部を第2のハブ孔26内に
積極的に流入させることができ、ハブ部材24の前面2
4Bに付着した塗料をシンナで容易かつ確実に洗浄する
ことができ、洗浄時間の短縮、シンナ使用量の削減を図
ることができる。
【0062】また、ハブ部材24の円錐突起24C先端
に凹凸状のシンナ拡散部27を設けることにより、該シ
ンナ拡散部27によってシンナ供給ノズル36から吐出
されるシンナを拡散して回転霧化頭22内に飛散させる
ことができるから、吐出口形成部34、ハブ部材24の
塗料供給面24A、回転霧化頭本体23の塗料円滑化面
23B等に付着している塗料を短時間かつ少ないシンナ
量で洗浄することができる。
【0063】次に、図8ないし図10に本発明の第2の
実施例を示すに、本実施例の特徴は、各塗料供給ノズル
をノズル形成部材と別体の塗料供給チューブに形成した
ことにある。なお、本実施例では、前述した第1の実施
例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。
【0064】図中、41は第1の実施例による束状供給
ノズル32に代えて設けられた本実施例による束状供給
ノズルを示し、該束状供給ノズル41は、後述するノズ
ル形成部材42、シンナ供給ノズル44、各塗料供給チ
ューブ45、各塗料供給ノズル46等から構成されてい
る。
【0065】42は束状供給ノズル41の本体を構成す
るノズル形成部材を示し、該ノズル形成部材42は、基
端側がノズルホルダ30の突出部30Aに一体的に固着
され、先端側が回転軸16から突出して回転霧化頭22
内に延在している。また、ノズル形成部材42には、後
述するシンナ供給ノズル44の周囲を取囲むように6本
のチューブ挿着穴43,43,…が軸方向に伸長して形
成され、該各チューブ挿着穴43には後述する各塗料供
給チューブ45が挿着されている。
【0066】44はノズル形成部材42の中心位置を軸
方向に伸長して設けられた溶剤供給ノズルとしてのシン
ナ供給ノズルで、該シンナ供給ノズル44は、前記第1
の実施例で述べたシンナ供給ノズル36と同様に、一側
がシンナ流通路31Tに接続され、他側がハブ部材24
に形成された第2のハブ孔26に向けて拡開する大径な
有底穴44Bとして形成したシンナ吐出口44Aとなっ
ている。
【0067】45A,45B,45C,45D,45
E,45Fは図9、図10に示す如くシンナ供給ノズル
44の周囲を取囲むようにノズル形成部材42の各チュ
ーブ挿着穴43に挿着された塗料供給チューブ(全体と
して塗料供給チューブ45という)を示し、該各塗料供
給チューブ45の先端側はノズル形成部材42の先端か
ら突出し、回転軸16の軸中心側となる部位を突出させ
ると共に軸中心から離れた部位を後退させることによっ
て傾斜端面45A1 ,45B1 ,45C1 ,45D1 ,
45E1 ,45F1 となっている。
【0068】46A,46B,46C,46D,46
E,46Fは各塗料供給チューブ45内に形成された各
塗色毎の塗料供給ノズル(全体として塗料供給ノズル4
6という)で、該各塗料供給ノズル46は複数種類の塗
料供給源に接続されている。また、各塗料供給ノズル4
6は、その先端側が各塗料供給チューブ45の傾斜端面
45A1 ,45B1 ,…で開口されることにより、斜め
外側に向けて開口する塗料吐出口46A1 ,46B1 ,
46C1 ,46D1 ,46E1 ,46F1 となってい
る。
【0069】ここで、各塗料供給ノズル46はノズル形
成部材42の先端面から突出した各塗料供給チューブ4
5の傾斜端面45A1 ,45B1 ,…で塗料吐出口46
A1,46B1 ,…となっているから、シンナ供給ノズ
ル44のシンナ吐出口44Aが前記塗料吐出口46A1
,46B1 ,…から後退して配設されている。従っ
て、前記各塗料供給ノズル46の塗料吐出口46A1 ,
46B1 ,…は前記シンナ吐出口44Aを挟んで径方向
で離間しており、これによって塗料吐出口46A1,4
6B1 ,…間での塗料の混入を防止している。また、塗
料吐出口46A1 ,46B1 ,…は各塗料供給チューブ
45の傾斜端面45A1 ,45B1 ,…で開口すること
により斜め外側に向けて開口しているから、この点にお
いても塗料の混入を防止している。
【0070】なお、47はノズル形成部材42の先端側
周縁に形成された環状ウェルで、該環状ウェル47は、
ノズル形成部材42と回転軸16との間の隙間に塗料が
浸入するのを防止するものである。
【0071】かくして、このように構成された本実施例
においても前述した第1の実施例とほぼ同様の作用効果
を得ることができるものの、特に、本実施例では、ノズ
ル形成部材42と別体に各塗料供給チューブ45を設
け、該各塗料供給チューブ45に各塗料供給ノズル46
を形成するようにしているから、該各塗料供給ノズル4
6の塗料吐出口46A1 ,46B1 ,…を径方向と円周
方向に完全に離間させることができ、他色塗料の混入を
確実に防止することができる。
【0072】なお、前記各実施例では、ハブ部材24の
円錐突起24C先端に各凹部27A、各凸部27Bから
なるシンナ拡散部27を設けるものとして述べたが、本
発明はこれに限らず、例えば図11に示す変形例の如
く、ハブ部材24の円錐突起24Cの先端に十字状に配
設された4個の突起51A,51A,…からなるシンナ
拡散部51を設けてもよく、供給されるシンナを拡散で
きるものであれば如何なる形状でもよい。
【0073】また、前記各実施例では、シンナ供給ノズ
ル36,44の周囲を取囲むように6本の塗料供給ノズ
ル37A,37B,37C,37D,37E,37F、
46A,46B,46C,46D,46E,46Fを設
けたが、塗料供給ノズルを5本以下、または7本以上設
けるようにしてもよい。
【0074】また、シンナ供給ノズル36,44をノズ
ル形成部材33,42と別体のチューブ内に設けるよう
にしてもよい。
【0075】さらに、前記各実施例では、塗装機として
直接帯電方式の回転霧化頭型静電塗装機を例に挙げて説
明したが、これに替えて、外部電極を有する間接帯電方
式の塗装機に適用してもよく、水系塗料に用いる場合に
は洗浄用の溶剤として水等を使用すればよい。
【0076】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、溶剤供給ノズルを取囲むように各塗料供給ノズル
を配設すると共に、該溶剤供給ノズルの先端部を各塗料
供給ノズルの先端部よりも後退させることにより、中心
位置にある溶剤供給ノズルによって該各塗料供給ノズル
を互いに径方向と周方向に離間して配設し、塗装機本体
の移動時等に他色塗料が各塗料供給ノズルに入り込むの
を防止することができるから、混色による塗装不良が発
生するのを防止でき、当該塗装機に対する信頼性を向上
することができる。
【0077】請求項2の発明によれば、溶剤供給ノズル
の先端部を拡開して大径な有底穴状の溶剤吐出口とする
ことにより、該溶剤供給ノズルから供給される溶剤を広
範囲に供給し、回転霧化頭内を溶剤によって積極的に洗
浄することができるから、洗浄時間の短縮や溶剤の使用
量を削減を図ることができ、ランニングコストを低減す
ることができる。
【0078】請求項3の発明によれば、各塗料供給ノズ
ルの先端部を回転軸の軸中心側に位置する部位で突出さ
せて形成すると共に、軸中心から離れた部位で後退させ
ることによって傾斜開口として塗料吐出口を形成するこ
とにより、該各塗料供給ノズルから供給される塗料を表
面張力の作用によって突出した軸中心側から供給し、遠
心力の作用の小さい中心寄りで塗料を回転霧化頭に乗移
させることにより塗料の飛散を防止することができるか
ら、回転霧化頭内の洗浄を容易にすることができ、洗浄
時間の短縮や溶剤の使用量を削減を図ることができで
る。また、各塗料供給ノズルの塗料吐出口を外周側に向
けて開口させることにより、該塗料吐出口への他色塗料
の混入を防止することができ、塗装不良の発生を防止で
きる。
【0079】請求項4の発明によれば、溶剤供給ノズル
から供給される溶剤の一部を第2のハブ孔を介してハブ
部材の他側面に供給することにより、溶剤によって該ハ
ブ部材の他側面に付着した塗料を洗浄できる上に、残り
の溶剤を凹凸状に形成された円錐突起の先端で拡散させ
ることにより、溶剤を広範囲に飛散させることができ、
ハブ部材、回転霧化頭本体の内周壁、各塗料供給ノズル
先端に付着した塗料を洗浄することができるから、溶剤
供給ノズルから供給される溶剤によって付着した塗料を
容易かつ確実に洗浄することができ、洗浄時間の短縮や
溶剤の使用量を削減を図ることができでる。
【0080】請求項5の発明によれば、ハブ部材の円錐
突起先端を溶剤供給ノズルの先端部に嵌入させることに
より、溶剤供給ノズルから供給される溶剤を第2のハブ
孔に流入させることができ、ハブ部材の他側面を溶剤に
よって確実に洗浄することができるから、この点におい
ても洗浄時間を短縮、溶剤の使用量を削減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による回転霧化頭型静電
塗装機を示す断面図である。
【図2】図1中の回転霧化頭、束状供給ノズル等を拡大
して示す断面図である。
【図3】ハブ部材の円錐突起とシンナ拡散部を拡大して
示す外観斜視図である。
【図4】図2中の矢示IV−IV方向から示す束状供給ノズ
ルの左側面図である。
【図5】図2中の矢示V−V方向から示す回転霧化頭本
体、回転軸および束状供給ノズルの断面図である。
【図6】図2中の矢示A部を拡大して示す断面図であ
る。
【図7】シンナ供給ノズルからシンナを吐出、供給して
いる状態を示す図2と同様位置から見た断面図である。
【図8】本発明の第2の実施例による束状供給ノズル等
を示す図2と同様位置から見た断面図である。
【図9】図8中の矢示IX−IX方向から示す束状供給ノズ
ルの左側面図である。
【図10】図8中の矢示X−X方向から示す回転霧化頭
本体、回転軸および束状供給ノズルの断面図である。
【図11】本発明の変形例によるシンナ拡散部を示す外
観斜視図である。
【図12】従来技術による束状フィードチューブ式の回
転霧化頭型塗装機の先端側を示す一部破断の外観図であ
る。
【符号の説明】
11 塗装機本体 16 回転軸 17 エアモータ 22 回転霧化頭 23 回転霧化頭本体 23B 塗料円滑化面 24 ハブ部材 24B 前面(他側面) 24C 円錐突起 25 第1のハブ孔 26 第2のハブ孔 27,51 シンナ拡散部 32,41 束状供給ノズル 35 傾斜面 36,44 シンナ供給ノズル(溶剤供給ノズル) 36A,44A シンナ吐出口(溶剤吐出口) 37A,37B,37C,37D,37E,37F,4
6A,46B,46C,46D,46E,46F 塗料
供給ノズル 37A1 ,37B1 ,37C1 ,37D1 ,37E1 ,
37F1 ,46A1 ,46B1 ,46C1 ,46D1 ,
46E1 ,46F1 塗料吐出口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装機本体と、該塗装機本体内を軸方向
    に延びて回転自在に設けられた回転軸と、該回転軸を回
    転駆動するために前記塗装機本体に設けられたエアモー
    タと、該エアモータによって回転せしめられるように前
    記塗装機本体外に位置して前記回転軸の先端に設けられ
    た回転霧化頭とを有する回転霧化頭型塗装機において、 前記回転軸のほぼ軸中心位置を軸方向に伸長して設けら
    れ前記回転霧化頭に向けて洗浄用の溶剤を供給する1本
    の溶剤供給ノズルと、該溶剤供給ノズルの周囲を取囲む
    ように前記回転軸の軸方向に伸長して設けられ前記回転
    霧化頭に向けて複数種類の塗料を供給する複数本の塗料
    供給ノズルとによって束状供給ノズルを形成し、 該束状供給ノズルのうち軸中心に位置する前記溶剤供給
    ノズルの先端部を、周囲に位置した前記各塗料供給ノズ
    ルの先端部よりも後退して形成する構成としたことを特
    徴とする回転霧化頭型塗装機。
  2. 【請求項2】 前記溶剤供給ノズルの先端部を拡開する
    ことにより大径な有底穴として形成し、当該有底穴を前
    記溶剤供給ノズルの溶剤吐出口として構成してなる請求
    項1に記載の回転霧化頭型塗装機。
  3. 【請求項3】 前記各塗料供給ノズルの先端部は、前記
    回転軸の軸中心側に位置する部位を突出させて形成する
    と共に、軸中心から離れた部位を後退させることによっ
    て傾斜開口として形成し、当該傾斜開口を前記塗料供給
    ノズルの塗料吐出口として構成してなる請求項1または
    2に記載の回転霧化頭型塗装機。
  4. 【請求項4】 前記回転霧化頭を、前記回転軸の先端に
    固着され内周面に塗料平滑化面が形成された回転霧化頭
    本体と、該回転霧化頭本体の塗料平滑化面途中に設けら
    れ一側面に円錐突起が形成され他側面がほぼ平坦面とな
    ったハブ部材と、該ハブ部材の周辺部に多数個穿設され
    た第1のハブ孔と、前記ハブ部材の軸中心部に穿設され
    た第2のハブ孔とから構成し、前記ハブ部材の円錐突起
    先端を前記溶剤供給ノズルから供給される溶剤を拡散す
    るために凹凸状に構成してなる請求項1,2または3に
    記載の回転霧化頭型塗装機。
  5. 【請求項5】 前記ハブ部材の円錐突起先端を溶剤供給
    ノズルの先端部に嵌入させる構成としてなる請求項4に
    記載の回転霧化頭型塗装機。
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