JPH0975727A - 高周波誘電加熱による乾燥剤の再生方法 - Google Patents
高周波誘電加熱による乾燥剤の再生方法Info
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- JPH0975727A JPH0975727A JP23876595A JP23876595A JPH0975727A JP H0975727 A JPH0975727 A JP H0975727A JP 23876595 A JP23876595 A JP 23876595A JP 23876595 A JP23876595 A JP 23876595A JP H0975727 A JPH0975727 A JP H0975727A
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- Japan
- Prior art keywords
- silica gel
- zeolite
- weight
- desiccant
- drying agent
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- Pending
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- Drying Of Solid Materials (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】高周波誘電加熱により吸着水分を脱着して乾燥
剤の再生を行う。 【解決手段】Na−A型ゼオライト、モルデナイトおよ
びクリノプチロライトからなる群より選ばれるゼオライ
トおよびシリカゲルの混合物からなる乾燥剤を、高周波
加熱によって加熱し吸着水分を脱着することにより乾燥
剤を再生する方法。
剤の再生を行う。 【解決手段】Na−A型ゼオライト、モルデナイトおよ
びクリノプチロライトからなる群より選ばれるゼオライ
トおよびシリカゲルの混合物からなる乾燥剤を、高周波
加熱によって加熱し吸着水分を脱着することにより乾燥
剤を再生する方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波誘電加熱に
よる乾燥剤の再生方法に関する。
よる乾燥剤の再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリカゲルは乾燥剤として広く用いられ
ており、水分が吸着して乾燥剤としての能力が低下した
場合には、種々の方法で吸着水分を脱着して再生し、再
利用されている。再生には一般に、乾燥機または電気炉
中で150〜200℃に加熱することにより、吸着水分
を脱着させる方法が採用されている。このときの主要な
伝熱機構は、対流伝熱または伝導伝熱であるため加熱再
生に要する時間が、数十分から数時間を要する。この加
熱再生時間は、一般家庭で実施するには長すぎると考え
られる。
ており、水分が吸着して乾燥剤としての能力が低下した
場合には、種々の方法で吸着水分を脱着して再生し、再
利用されている。再生には一般に、乾燥機または電気炉
中で150〜200℃に加熱することにより、吸着水分
を脱着させる方法が採用されている。このときの主要な
伝熱機構は、対流伝熱または伝導伝熱であるため加熱再
生に要する時間が、数十分から数時間を要する。この加
熱再生時間は、一般家庭で実施するには長すぎると考え
られる。
【0003】一方、高周波誘電加熱を加熱原理とする家
庭用電子レンジは、比較的少量の物品を急速に加熱する
のに適している。家庭用電子レンジを用いて水分が吸着
されたシリカゲルを加熱する場合、シリカゲルに吸着さ
れた水分が発熱源となるが、シリカゲル自体は誘電加熱
による発熱は少ないので、シリカゲルの温度が上昇して
吸着水分が脱着するにしたがい発熱源が減少することに
なり、シリカゲル再生が十分進行しない。
庭用電子レンジは、比較的少量の物品を急速に加熱する
のに適している。家庭用電子レンジを用いて水分が吸着
されたシリカゲルを加熱する場合、シリカゲルに吸着さ
れた水分が発熱源となるが、シリカゲル自体は誘電加熱
による発熱は少ないので、シリカゲルの温度が上昇して
吸着水分が脱着するにしたがい発熱源が減少することに
なり、シリカゲル再生が十分進行しない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高周波誘電
加熱により容易に吸着水分を脱着して乾燥剤を再生する
ことを目的とする。
加熱により容易に吸着水分を脱着して乾燥剤を再生する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、Na−A型ゼ
オライト、モルデナイトおよびクリノプチロライトから
なる群より選ばれるゼオライト結晶およびシリカゲルの
混合物からなる乾燥剤を、高周波により誘電加熱して、
吸着水分を脱着することにより乾燥剤を再生する方法を
提供する。
オライト、モルデナイトおよびクリノプチロライトから
なる群より選ばれるゼオライト結晶およびシリカゲルの
混合物からなる乾燥剤を、高周波により誘電加熱して、
吸着水分を脱着することにより乾燥剤を再生する方法を
提供する。
【0006】本発明においてゼオライトとは、結晶性ア
ルミノケイ酸塩であり、Si、Al、Oが規則正しく3
次元的に結合したもので、構造単位の相違により種々の
ものが知られている。本発明において有効なゼオライト
は、Na−A型ゼオライト、モルデナイト、クリノプチ
ロライトである。
ルミノケイ酸塩であり、Si、Al、Oが規則正しく3
次元的に結合したもので、構造単位の相違により種々の
ものが知られている。本発明において有効なゼオライト
は、Na−A型ゼオライト、モルデナイト、クリノプチ
ロライトである。
【0007】Na−A型ゼオライトとは、合成ゼオライ
トの一種であり、次の一般式で表される。 Na2 O・Al2 O3 ・2SiO2 ・zH2 O ただし、zは0〜4.5程度である。A型ゼオライトは
Na型以外にもK型などが知られているが、Na型以外
は発熱効果が不十分であるので不適当である。天然ゼオ
ライトのうち、高周波誘電加熱において有効なものはモ
ルデナイト、クリノプチロライトである。
トの一種であり、次の一般式で表される。 Na2 O・Al2 O3 ・2SiO2 ・zH2 O ただし、zは0〜4.5程度である。A型ゼオライトは
Na型以外にもK型などが知られているが、Na型以外
は発熱効果が不十分であるので不適当である。天然ゼオ
ライトのうち、高周波誘電加熱において有効なものはモ
ルデナイト、クリノプチロライトである。
【0008】高周波誘電加熱では、一般の家庭用電子レ
ンジの領域の周波数を採用するのが実施が容易であるの
で好ましい。家庭用電子レンジは水分を含む食品の加熱
に最適な周波数の高周波が採用されており、具体的には
2450MHz近辺の周波数である。本発明において
は、この前後の周波数を含む2000〜3000MHz
の範囲の高周波を採用するのが好ましい。
ンジの領域の周波数を採用するのが実施が容易であるの
で好ましい。家庭用電子レンジは水分を含む食品の加熱
に最適な周波数の高周波が採用されており、具体的には
2450MHz近辺の周波数である。本発明において
は、この前後の周波数を含む2000〜3000MHz
の範囲の高周波を採用するのが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】シリカゲルとゼオライトとの混合
物の総重量に対するゼオライトの含有量は、10〜80
重量%が好ましい。ゼオライトの含有量が10重量%に
満たない場合は、誘導加熱による発熱が不足し脱湿再生
が不十分となるおそれがあるので好ましくない。ゼオラ
イトの含有量が多くなるにしたがって、高周波によって
効率的に加熱できるが、ゼオライトの含有量が80重量
%を超える場合は、温度が高くなりすぎてシリカゲル性
能を損なうおそれがあり、また、火傷の危険性が増大す
るなど安全性の観点でも好ましくない。ゼオライトの含
有量が20〜70重量%である場合は特に好ましい。
物の総重量に対するゼオライトの含有量は、10〜80
重量%が好ましい。ゼオライトの含有量が10重量%に
満たない場合は、誘導加熱による発熱が不足し脱湿再生
が不十分となるおそれがあるので好ましくない。ゼオラ
イトの含有量が多くなるにしたがって、高周波によって
効率的に加熱できるが、ゼオライトの含有量が80重量
%を超える場合は、温度が高くなりすぎてシリカゲル性
能を損なうおそれがあり、また、火傷の危険性が増大す
るなど安全性の観点でも好ましくない。ゼオライトの含
有量が20〜70重量%である場合は特に好ましい。
【0010】シリカゲルは本来、固体酸であるため人間
の皮膚に触れた場合は酸性を示す。通常、シリカゲルの
5重量%水スラリーのpHは4〜5程度である。一方、
ゼオライトはアルカリ性を示し、特にNa−A型ゼオラ
イトでは5重量%の水スラリーのpHは11とかなり高
い。一般家庭で、シリカゲルとゼオライトとの混合物を
脱湿の目的で使用する場合、pHが中性に近いものが人
体への安全の観点で好ましい。本発明で使用するシリカ
ゲルとゼオライトの混合物においては、20℃の水中に
混合物を投入し1分間撹拌した後で示す、5重量%水ス
ラリーのpHが6〜9の範囲にあることが好ましい。
の皮膚に触れた場合は酸性を示す。通常、シリカゲルの
5重量%水スラリーのpHは4〜5程度である。一方、
ゼオライトはアルカリ性を示し、特にNa−A型ゼオラ
イトでは5重量%の水スラリーのpHは11とかなり高
い。一般家庭で、シリカゲルとゼオライトとの混合物を
脱湿の目的で使用する場合、pHが中性に近いものが人
体への安全の観点で好ましい。本発明で使用するシリカ
ゲルとゼオライトの混合物においては、20℃の水中に
混合物を投入し1分間撹拌した後で示す、5重量%水ス
ラリーのpHが6〜9の範囲にあることが好ましい。
【0011】本発明で使用するシリカゲルとしては、細
孔径の小さないわゆるA型シリカゲル、細孔径の大きい
いわゆるB型シリカゲルのいずれも好適に使用できる。
孔径の小さないわゆるA型シリカゲル、細孔径の大きい
いわゆるB型シリカゲルのいずれも好適に使用できる。
【0012】シリカゲルまたはゼオライトの形態として
は、粉末状、顆粒状、造粒粒子、成形品など種々のもの
で、粒子径としては1μm〜100mm程度の種々の大
きさのものを単独または任意に組み合わせて使用でき
る。
は、粉末状、顆粒状、造粒粒子、成形品など種々のもの
で、粒子径としては1μm〜100mm程度の種々の大
きさのものを単独または任意に組み合わせて使用でき
る。
【0013】シリカゲルとゼオライトは、それぞれの粒
子を単に混合して用いることもできるし、混合造粒物ま
たは混合物の成形品であってもよい。また、これらが通
気性のある袋状または箱状などの容器に納められていて
もよい。
子を単に混合して用いることもできるし、混合造粒物ま
たは混合物の成形品であってもよい。また、これらが通
気性のある袋状または箱状などの容器に納められていて
もよい。
【0014】
例1 Na−A型合成ゼオライト(商品名モレキュラーシーブ
4A)の造粒粒子(平均粒子径2.0mm)30重量部
と、乾燥用シリカゲル(平均粒子径3.0mm、比表面
積740m2 /g)70重量部とを混合して、乾燥剤を
得た。合成ゼオライトについては250℃、2時間乾燥
後、シリカゲルについては180℃、2時間乾燥後に評
量して混合した(以下の例においても同じ)。本実施例
において水分吸着率は、この乾燥時の重量を基準とし、
その重量に対する吸着水分の量で示す。
4A)の造粒粒子(平均粒子径2.0mm)30重量部
と、乾燥用シリカゲル(平均粒子径3.0mm、比表面
積740m2 /g)70重量部とを混合して、乾燥剤を
得た。合成ゼオライトについては250℃、2時間乾燥
後、シリカゲルについては180℃、2時間乾燥後に評
量して混合した(以下の例においても同じ)。本実施例
において水分吸着率は、この乾燥時の重量を基準とし、
その重量に対する吸着水分の量で示す。
【0015】合成ゼオライトとシリカゲルとの混合物か
らなる乾燥剤5.0gを直径30mmのガラス製フタな
し秤量瓶に入れ、常温の空気中に48時間曝露して、水
分を吸着させた。そのときの水分吸着率を加熱時間0秒
の水分吸着率とする。次に、水分が吸着した乾燥剤を秤
量瓶のまま調理用電子レンジ(松下電器産業株式会社製
NE−5501型、定格高周波出力500W、電極間の
周波数2450MHz)で加熱し、種々の時間経過した
後で取り出して、温度と、水分吸着率の変化を測定し
た。温度の測定は、電子レンジから秤量瓶をすばやく取
り出し、熱電対の先端を粒子層中に挿入して測定した。
加熱時間と、乾燥剤の温度、水分吸着率は表1の通りで
ある。また、このゼオライトとシリカの混合物につい
て、20℃、5重量%水スラリーのpHを測定したとこ
ろ8.6であった。
らなる乾燥剤5.0gを直径30mmのガラス製フタな
し秤量瓶に入れ、常温の空気中に48時間曝露して、水
分を吸着させた。そのときの水分吸着率を加熱時間0秒
の水分吸着率とする。次に、水分が吸着した乾燥剤を秤
量瓶のまま調理用電子レンジ(松下電器産業株式会社製
NE−5501型、定格高周波出力500W、電極間の
周波数2450MHz)で加熱し、種々の時間経過した
後で取り出して、温度と、水分吸着率の変化を測定し
た。温度の測定は、電子レンジから秤量瓶をすばやく取
り出し、熱電対の先端を粒子層中に挿入して測定した。
加熱時間と、乾燥剤の温度、水分吸着率は表1の通りで
ある。また、このゼオライトとシリカの混合物につい
て、20℃、5重量%水スラリーのpHを測定したとこ
ろ8.6であった。
【0016】
【表1】
【0017】例2 Na−A型合成ゼオライト(商品名モレキュラーシーブ
4A)の微粒子(平均一次粒子径3μm)50重量部
と、乾燥用シリカゲル(平均粒子径100μm、比表面
積740m2 /g)50重量部とを混合して、乾燥剤を
得た。この乾燥剤について、例1と同様に水分吸着量の
変化を測定した結果を表2に示す。また、例1と同様に
して測定したpHは8.3であった。
4A)の微粒子(平均一次粒子径3μm)50重量部
と、乾燥用シリカゲル(平均粒子径100μm、比表面
積740m2 /g)50重量部とを混合して、乾燥剤を
得た。この乾燥剤について、例1と同様に水分吸着量の
変化を測定した結果を表2に示す。また、例1と同様に
して測定したpHは8.3であった。
【0018】
【表2】
【0019】例3 Na−A型合成ゼオライト(商品名モレキュラーシーブ
4A)の微粒子(平均一次粒子径3μm)80重量部
と、乾燥用シリカゲル(平均粒子径50μm、比表面積
740m2 /g)20重量部とを混合して、乾燥剤を得
た。この乾燥剤について、例1と同様に水分吸着量の変
化を測定した結果を表3に示す。また、例1と同様にし
て測定したpHは9.0であった。
4A)の微粒子(平均一次粒子径3μm)80重量部
と、乾燥用シリカゲル(平均粒子径50μm、比表面積
740m2 /g)20重量部とを混合して、乾燥剤を得
た。この乾燥剤について、例1と同様に水分吸着量の変
化を測定した結果を表3に示す。また、例1と同様にし
て測定したpHは9.0であった。
【0020】
【表3】
【0021】例4 Na−A型合成ゼオライト(商品名モレキュラーシーブ
4A)の微粒子(平均一次粒子径3μm)10重量部
と、乾燥用シリカゲル(平均粒子径250μm、比表面
積740m2 /g)90重量部とを混合して、乾燥剤を
得た。この乾燥剤について、例1と同様に水分吸着量の
変化を測定した結果を表4に示す。また、例1と同様に
して測定したpHは8.2であった。
4A)の微粒子(平均一次粒子径3μm)10重量部
と、乾燥用シリカゲル(平均粒子径250μm、比表面
積740m2 /g)90重量部とを混合して、乾燥剤を
得た。この乾燥剤について、例1と同様に水分吸着量の
変化を測定した結果を表4に示す。また、例1と同様に
して測定したpHは8.2であった。
【0022】
【表4】
【0023】例5 クリノプチロライトおよびモルデナイトを主要結晶とし
て含む天然ゼオライト(山形県板谷産、分析値 SiO
2 ;70.8重量%、Al2 O3 ;12.1重量%、N
a2 O;3.4重量%、K2 O;2.9重量%、Ca
O;0.9重量%、MgO;0.3重量%、Fe2 O
3 ;1.2重量%)の粒子(平均粒子径0.5mm)3
0重量部と、乾燥用シリカゲル(平均粒子径3mm、比
表面積740m2 /g)70重量部とを混合して、乾燥
剤を得た。天然ゼオライトは180℃で2時間乾燥して
用いた。この乾燥剤について、例1と同様に水分吸着量
の変化を測定した結果を表5に示す。また、例1と同様
にして測定したpHは6.0であった。
て含む天然ゼオライト(山形県板谷産、分析値 SiO
2 ;70.8重量%、Al2 O3 ;12.1重量%、N
a2 O;3.4重量%、K2 O;2.9重量%、Ca
O;0.9重量%、MgO;0.3重量%、Fe2 O
3 ;1.2重量%)の粒子(平均粒子径0.5mm)3
0重量部と、乾燥用シリカゲル(平均粒子径3mm、比
表面積740m2 /g)70重量部とを混合して、乾燥
剤を得た。天然ゼオライトは180℃で2時間乾燥して
用いた。この乾燥剤について、例1と同様に水分吸着量
の変化を測定した結果を表5に示す。また、例1と同様
にして測定したpHは6.0であった。
【0024】
【表5】
【0025】例6(比較例) 乾燥用シリカゲル(平均粒子径100μm、比表面積7
40m2 /g)について、例1と同様に水分吸着量の変
化を測定した結果を表6に示す。試料温度があまり上昇
せず、水分の脱着は不十分であった。また、例1と同様
にして測定したpHは4.8であった。
40m2 /g)について、例1と同様に水分吸着量の変
化を測定した結果を表6に示す。試料温度があまり上昇
せず、水分の脱着は不十分であった。また、例1と同様
にして測定したpHは4.8であった。
【0026】
【表6】
【0027】例7(比較例) Na−A型合成ゼオライト(商品名モレキュラーシーブ
4A)の微粒子(平均一次粒子径3μm)について、例
1と同様に水分吸着量の変化を測定した結果を表7に示
す。加熱再生が効率よく進むが、試料温度は一般家庭で
使用するには高すぎる温度にまで上昇した。また、例1
と同様にして測定したpHは11.1であった。
4A)の微粒子(平均一次粒子径3μm)について、例
1と同様に水分吸着量の変化を測定した結果を表7に示
す。加熱再生が効率よく進むが、試料温度は一般家庭で
使用するには高すぎる温度にまで上昇した。また、例1
と同様にして測定したpHは11.1であった。
【0028】
【表7】
【0029】例8(比較例) Na−A型合成ゼオライト(商品名モレキュラーシーブ
4A)の微粒子(平均一次粒子径3μm)90重量部
と、乾燥用シリカゲル(平均粒子径50μm、比表面積
740m2 /g)10重量部とを混合して、乾燥剤を得
た。この乾燥剤について、例1と同様に水分吸着量の変
化を測定した結果を表8に示す。加熱再生が効率よく進
むが、試料温度は一般家庭で使用するには高すぎる温度
にまで上昇した。また、例1と同様にして測定したpH
は9.6であった。
4A)の微粒子(平均一次粒子径3μm)90重量部
と、乾燥用シリカゲル(平均粒子径50μm、比表面積
740m2 /g)10重量部とを混合して、乾燥剤を得
た。この乾燥剤について、例1と同様に水分吸着量の変
化を測定した結果を表8に示す。加熱再生が効率よく進
むが、試料温度は一般家庭で使用するには高すぎる温度
にまで上昇した。また、例1と同様にして測定したpH
は9.6であった。
【0030】
【表8】
【0031】例9(比較例) Ca−A型合成ゼオライト(商品名モレキュラーシーブ
5A)の微粒子(平均一次粒子径4μm)70重量部
と、乾燥用シリカゲル(平均粒子径100μm、比表面
積740m2 /g)30重量部とを混合して、乾燥剤を
得た。この乾燥剤について、例1と同様に水分吸着量の
変化を測定した結果を表9に示す。温度上昇が少なく、
再生が不十分であった。
5A)の微粒子(平均一次粒子径4μm)70重量部
と、乾燥用シリカゲル(平均粒子径100μm、比表面
積740m2 /g)30重量部とを混合して、乾燥剤を
得た。この乾燥剤について、例1と同様に水分吸着量の
変化を測定した結果を表9に示す。温度上昇が少なく、
再生が不十分であった。
【0032】
【表9】
【0033】例10(比較例) K−A型合成ゼオライト(商品名モレキュラーシーブ3
A)の造粒粒子(平均粒子径0.2mm)70重量部
と、乾燥用シリカゲル(平均粒子径100μm、比表面
積740m2 /g)30重量部とを混合して、乾燥剤を
得た。この乾燥剤について、例1と同様に水分吸着量の
変化を測定した結果を表10に示す。温度上昇が少な
く、再生が不十分であった。
A)の造粒粒子(平均粒子径0.2mm)70重量部
と、乾燥用シリカゲル(平均粒子径100μm、比表面
積740m2 /g)30重量部とを混合して、乾燥剤を
得た。この乾燥剤について、例1と同様に水分吸着量の
変化を測定した結果を表10に示す。温度上昇が少な
く、再生が不十分であった。
【0034】
【表10】
【0035】
【発明の効果】本発明の乾燥剤の再生方法は、水分が吸
着した乾燥剤を、一般家庭にある電子レンジを用いて、
急速かつ簡便に再生することができ、安全性も高い。
着した乾燥剤を、一般家庭にある電子レンジを用いて、
急速かつ簡便に再生することができ、安全性も高い。
Claims (1)
- 【請求項1】Na−A型ゼオライト、モルデナイトおよ
びクリノプチロライトからなる群より選ばれるゼオライ
ト結晶およびシリカゲルの混合物からなる乾燥剤を、高
周波により誘電加熱して、吸着水分を脱着することによ
り乾燥剤を再生する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23876595A JPH0975727A (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 高周波誘電加熱による乾燥剤の再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23876595A JPH0975727A (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 高周波誘電加熱による乾燥剤の再生方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0975727A true JPH0975727A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=17034938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23876595A Pending JPH0975727A (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 高周波誘電加熱による乾燥剤の再生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0975727A (ja) |
-
1995
- 1995-09-18 JP JP23876595A patent/JPH0975727A/ja active Pending
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