JPH0975411A

JPH0975411A - 立上り歩行訓練器

Info

Publication number: JPH0975411A
Application number: JP7237332A
Authority: JP
Inventors: Jun Takahashi; 潤高橋
Original assignee: Paramount Bed Co Ltd
Current assignee: Paramount Bed Co Ltd
Priority date: 1995-09-14
Filing date: 1995-09-14
Publication date: 1997-03-25
Anticipated expiration: 2015-09-14
Also published as: JP2661890B2

Abstract

(57)【要約】【課題】使用者自らが、立上りの訓練、歩行の訓練が
できると共に、サイドテーブルとしても使えるようにす
る。【解決手段】立上り歩行訓練の機能と、ベッドサイド
テーブルとしての機能を兼ね備え、台車２と、この台車
２に立設した支柱３と、この支柱３に進退可能に設けた
可動支柱４と、可動支柱４頂部に固定筐体５を介して天
板６を支持した構成とする。前記可動支柱４を支柱３
に、ガススプリングによって任意の位置に固定保持され
るように設ける。前記天板６は、全体が弓型状に反った
形状とし、使用者の腹部が当接するような凹部１５を有
し、可動支柱４頂部に固定筐体５を介して移動調節可能
に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、使用者自らが、立上り
の訓練、歩行の訓練ができると共に、サイドテーブルと
しても機能するようにした、立上り歩行訓練器に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、ベッドの高機能化と共に、ベッド
周りには、様々な機能の備品が整ってきており、ベッド
生活を営んでいくうえでの一助となっている。例えば、
老人や、重い傷病患者等、歩行が困難な者にとっては、
歩行機能維持のために、あるいは歩行機能の回復のため
に、立上り、歩行訓練は不可欠のものであり、最近、使
用者自らが、立上りの訓練、歩行の訓練ができる立上り
歩行訓練器が提案されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うな備品類が豊富であると、保全管理の面で手間がかか
ることとなり、煩雑さは免れえず、また、ベッド周りの
スペースも犠牲になる場合もあり、ベッドへの乗り降り
や、治療器具類の搬入搬出の妨げとなることが懸念され
る。本発明はこのような背景から提案されたもので、使
用者自らが、立上りの訓練、歩行の訓練ができると共
に、サイドテーブルとしても使えるようにした、立上り
歩行訓練器を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明は、台車と、この台車に立設した支柱
と、この支柱に進退可能に設けた可動支柱と、可動支柱
頂部に天板を支持した構成とし、前記可動支柱は、支柱
に対して伸縮可能に設けると共に高さ調節手段により任
意の位置に固定保持する構成とし、前記天板は使用者の
腹部が当接するような凹部を有すると共に、可動支柱頂
部に対してスライドガイド金具を介して移動自在に取り
付けるためのガイド溝を設ける一方、前記スライドガイ
ド金具の上面に摺動軸を突設して前記ガイド溝を介して
天板内に臨入させると共に天板内において摺動軸がガイ
ド溝から脱落しないように、且つガイド溝に沿って移動
できるように固定し、前記天板を可動支柱頂部に対して
異なった位置に固定するための固定手段を有し、この固
定手段を操作して天板を固定解除してスライドガイド金
具の上面の摺動軸を介して前記ガイド溝に沿って天板を
移動させることで、天板を可動支柱頂部に対して異なっ
た位置にもたらす構成としたことを特徴とする。

【０００５】

【作用】立上り歩行訓練器の台車をベッドの横から床部
下方に差し入れておき、訓練用として使用する場合は、
天板の中心部を可動支柱頂部に対して固定手段により固
定しておく。使用者は、ベッドサイド側に移動して床面
に足を投げ出して床部上に座り、腹部を天板の凹部に当
てた状態で、上肢を前記天板に乗せ、高さ調節手段を操
作しながら天板の高さを上げつつ立ち上がっていくこと
ができる。そして、使用者は、上半身を前記天板によっ
て支えられながら歩行を行うことができる。一方、天板
を可動支柱頂部に対して一端部側にずらしていき、他端
部側を床部上中央側にもたらすようにすると、使用者の
食事の際、小物類、その他生活用品類をおくサイドテー
ブルとして機能させることができる。

【０００６】

【実施例】次に、本発明にかかる立上り歩行訓練器につ
いて、一実施例を挙げ、添付の図面に基づいて以下説明
する。図１に、立上り歩行訓練器１を示す。この立上り
歩行訓練器１は、立上り歩行訓練の機能と、ベッドサイ
ドテーブルとしての機能を兼ね備えたもので、台車２
と、この台車２に立設した支柱３と、この支柱３に進退
可能に設けた可動支柱４と、可動支柱４頂部に固定筐体
５を介して天板６を支持した構成としている。

【０００７】前記台車２は前部側に横枠７を有し、後部
側が開放されたコ形形状のものであり、横枠７の中央部
に前記支柱３を固設している。また、台車２前部、台車
２後部に、それぞれ前輪８並びに後輪９を配設してい
る。前輪８は、後輪９に比較して大きな径を有してい
る。

【０００８】前記可動支柱４は、支柱３に伸縮可能に設
けられており、図示しない高さ調節手段によって任意の
位置に調節したところを固定保持する構成としている。
高さ調節手段には、例えばガススプリングを適用するこ
とができる。ガススプリングは、高圧ガス、オイルを封
入したシリンダ内に移動可能に設けたロッド基端のピス
トンを、オイルの流動を遮ることで、シリンダに対して
高圧ガスの緩衝作用下に拘束し、ロッドを固定する構成
としたもので、オイルの流動を操作する操作レバー１０
を可動支柱４頂部の固定筐体５に設けている。

【０００９】前記固定筐体５は、可動支柱４頂部に固設
しており、天板６を移動可能に支持するためのスライド
ガイド金具１１を固定装着するものである。すなわち、
断面コ型形状のスライドガイド金具１１を前記固定筐体
５上に嵌合し、スライドガイド金具１１の側面から、ね
じ１２ａ、１２ｂを貫通させ、ナット１３ａ、１３ｂに
ねじこんで固定している（図２参照）。また、かかる固
定筐体５の下面には、頭部にローレット切りを施したボ
ルト部材１４を設けて、このボルト部材１４を前記固定
筐体５を貫通させ、スライドガイド金具１１を介し、天
板６内に臨入させている。

【００１０】前記天板６は、第１の天板６ａに第２の天
板６ｂを貼り合わせ構成したもので、全体が弓型状に反
った形状とし、使用者の腹部が当接するような凹部１５
を有している。前記第１天板６ａは、合成樹脂製のブロ
ー成形品であり、前記第２天板６ｂは、塩化ビニル製の
合板からなるものである。前記第１天板６ａには、スラ
イドガイド金具１１と係合して天板６をスライドガイド
金具１１に対し、移動自在に支持するための大小のガイ
ド溝１６ａ、１６ｂを設けている。すなわち、スライド
ガイド金具１１の上面に突設した一対の摺動軸１７ａ、
１７ｂを前記ガイド溝１６ａ、１６ｂを介して天板６内
に臨入させ、天板６内においてこれら摺動軸１７ａ、１
７ｂに、固定用のねじ１８ａ、１８ｂを螺入して固定し
ている（図３参照）。

【００１１】前記大小のガイド溝１６ａ、１６ｂにおい
て、大きい方のガイド溝１６ａは、天板６の形状に沿う
ような円弧状のものであり、小さい方のガイド溝１６ｂ
は、前記ガイド溝１６ａ側に向かって中心を屈曲させた
折線形状のもので、両端部と前記ガイド溝１６ａの両端
部との距離を前記スライドガイド金具１１上の一対の摺
動軸１７ａ、１７ｂ間の間隔と略同一に設定している。
さらに、以上のような天板６の第１天板６ａにおいて、
固定筐体５を介して挿通したボルト部材１４をねじこん
で天板６を固定するためのナット１９ａ、１９ｂ、１９
ｃが植設されている。すなわち、前記ナット１９ａ、１
９ｂ、１９ｃは、天板６の両側近傍と、中心部に当間隔
に配設されている（図４参照）。

【００１２】本発明にかかる立上り歩行訓練器１は以上
のように構成されるものであり、次に、その操作および
作用を説明する。立上り歩行訓練器１の台車２をベッド
２０の横から床部２１下方に差し入れておき、訓練用と
して使用する場合は、天板６の中心部を固定筐体５に固
定しておく。すなわち、固定筐体５の下面から、ボルト
部材１４を第１天板６ａにおける中心部に位置するナッ
ト１９ｂにねじこむことで天板６を固定することができ
る（図４参照）。使用者は、ベッドサイド側に移動して
床面に足を投げ出して床部２１上に座り、腹部を天板６
の凹部１５に当てた状態で、上肢を前記天板６に乗せ、
高さ調節手段を操作するための操作レバー１０を操作し
ながら支柱３から可動支柱４を伸長させ、天板６の高さ
を上げつつ立ち上がっていくことができる。そして、使
用者は、上半身を前記天板６によって支えられながら歩
行を行うことができる（図５参照）。このように、介助
者の手を借りることなく、使用者自ら操作して訓練を行
うことができるので、使用者の自立心を促進させること
ができ、機能回復へ寄与することができる。

【００１３】一方、立上り歩行訓練器１をサイドテーブ
ルとして使用するときは、高さ調節手段における操作レ
バー１０を操作して、可動支柱４を伸縮調節し、天板６
の高さを、床部２１上方、横たわる使用者の上方にくる
ように調節する。そして、天板６を固定するボルト部材
１４をゆるめて第１天板６ａにおける中心部に位置する
ナット１９ｂから、退動離脱させる。すると、天板６
は、スライドガイド金具１１上の一対の摺動軸１７ａ、
１７ｂを介し、第１天板６ａにおけるガイド溝１６ａ、
１６ｂを自在に移動できる状態となる。そこで、天板６
をガイド溝１６ａ、１６ｂに沿って、スライドガイド金
具１１上の摺動軸１７ａ、１７ｂを介し一端部側にずら
していき、摺動軸１７ａ、１７ｂが、ガイド溝１６ａ、
１６ｂの端部側に至ったところで、ボルト部材１４を第
１天板６ａにおけるナット１９ｃの位置に合わせて、ナ
ット１９ｃにねじこめば、天板６を固定することができ
る。これによって天板６の他端部側を床部２１上中央側
にもたらすことができるので、使用者の食事の際、小物
類、その他生活用品類をおくサイドテーブルとして機能
させることができる。以上のように、天板６を工具を用
いることなく、移動調節することができるので使い勝手
のよいものとなる。しかも、歩行訓練用とサイドテーブ
ルとして兼用することができるので、それだけ、ベッド
周りの備品類を減らすことができ、ベッド周りの空間の
確保と、設備費の抑制が可能となる。

【００１４】

【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、使用者自
らが、すすんで立上り、歩行訓練を行うことができるの
で、使用者の自立心を喚起することができ、機能回復、
維持に大きな効果があり、しかも、工具なしで天板を切
り換え調節してサイドテーブルとしても、使用すること
ができるので、使い勝手が良く、ベッド周りの備品の増
加を抑え、治療、ベッドの乗り降りに必要な空間を確保
することができる。、

【００１５】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかる立上り歩行訓練器を示す外観斜
視説明図である。

【図２】図１に示す立上り歩行訓練器における天板の取
り付け構造を示す、要部分解斜視説明図である。

【図３】図１に示す立上り歩行訓練器における天板の構
造を示す、分解斜視説明図である。

【図４】本発明にかかる立上り歩行訓練器における天板
の移動調節機能を説明するに供する透視的平面図であ
る。

【図５】本発明にかかる立上り歩行訓練器を訓練用とし
て適用する際の外観斜視説明図である。

【符号の説明】

１立上り歩行訓練器２台車３支柱４可動支柱３５固定筐体６天板６ａ第１天板６ｂ第２天板７横枠８前輪９後輪１０操作レバー１１スライドガイド金具１２ａ、１２ｂねじ１３ａ、１３ｂナット１４ボルト部材１５凹部１６ａ、１６ｂガイド溝１７ａ、１７ｂ摺動軸１８ａ、１８ｂねじ１９ａ〜１９ｃナット２０ベッド２１床部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】台車と、この台車に立設した支柱と、
この支柱に進退可能に設けた可動支柱と、可動支柱頂部
に天板を支持した構成とし、前記可動支柱は、支柱に対
して伸縮可能に設けると共に高さ調節手段により任意の
位置に固定保持する構成とし、前記天板は使用者の腹部
が当接するような凹部を有すると共に、可動支柱頂部に
対してスライドガイド金具を介して移動自在に取り付け
るためのガイド溝を設ける一方、前記スライドガイド金
具の上面に摺動軸を突設して前記ガイド溝を介して天板
内に臨入させると共に天板内において摺動軸がガイド溝
から脱落しないように、且つガイド溝に沿って移動でき
るように固定し、前記天板を可動支柱頂部に対して異な
った位置に固定するための固定手段を有し、この固定手
段を操作して天板を固定解除してスライドガイド金具の
上面の摺動軸を介して前記ガイド溝に沿って天板を移動
させることで、天板を可動支柱頂部に対して異なった位
置にもたらす構成としたことを特徴とする立上り歩行訓
練器。