JPH097477A - 圧力スイッチ - Google Patents

圧力スイッチ

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JPH097477A
JPH097477A JP15632695A JP15632695A JPH097477A JP H097477 A JPH097477 A JP H097477A JP 15632695 A JP15632695 A JP 15632695A JP 15632695 A JP15632695 A JP 15632695A JP H097477 A JPH097477 A JP H097477A
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JP
Japan
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diaphragm
chamber
fluid
pressure
operating rod
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Application number
JP15632695A
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English (en)
Inventor
Yosuke Tateishi
石 洋 介 立
Takeshi Nakane
根 武 司 中
Makoto Shirai
井 誠 白
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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  • Switches That Are Operated By Magnetic Or Electric Fields (AREA)
  • Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両に取り付けられる圧力センサの耐久性向
上のために、圧力センサが測定する流体の脈動や車両の
振動に起因するスイッチのオン・オフの切り替え繰り返
すチャタリング現象の発生を防止することを目的とす
る。 【構成】 金属材よりなるダイヤフラムを介して伝達さ
れる流体の圧力に応動する該ダイヤフラムに取り付けら
れた永久磁石と、該永久磁石に対向する位置に配置し、
前記永久磁石の磁力変化を電圧の変化に変換するホール
素子とを備えた圧力センサの制御に、前記ホール素子の
出力電圧に応じて設定されるオン領域とオフ領域との間
にニュートラル領域を設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧力スイッチに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、油圧回路又は内燃機関の吸排
気等、流体の圧力を所定値と比較してスイッチのオンと
オフとを切り換える圧力スイッチが知られている。
【0003】例えば、実開平2−143745号公報に
開示される技術を図10に基づき説明する。ベースプレ
ート1には凹部2を備え、ベースプレート1と筒状ケー
ス3との接合部には隔膜4が配置されており、圧力室5
が形成されている。筒状ケース3に一体で形成された内
筒部6の内周側にリードスイッチ7が固着しており、隔
膜4の中央部に配置される受圧部8と、この受圧部8と
係合した受圧筒体9とを介して、受圧筒体9に固定した
永久磁石10によりリードスイッチ7をオン、オフでき
る構成となっている。このような構造の圧力スイッチに
おいて、圧力室5内に導かれる流体の圧力が上昇する
と、図10に示すように、隔膜4により永久磁石10の
位置が上がることによりリードスイッチ7をオフさせる
ものである。又、圧力室5内に導かれる流体の圧力が低
下すると、受圧部8が図10において破線で示す位置ま
で隔膜4により永久磁石10の位置が下がることにより
リードスイッチ7をオンさせるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の構造の圧力スイ
ッチにおいては、圧力室5に導かれる流体の圧力が変化
すると隔膜4の作動により受圧部8の位置が変化するこ
とにより、リードスイッチ7をオン又はオフさせるもの
であるので、圧力室5に導かれる流体の種類により圧力
が脈動する場合や自動車等の振動が恒常的に発生するシ
ステムに採用する場合には、永久磁石10を保持する受
圧筒体9が上下に激しく動き、リードスイッチ7のオン
とオフを連続的に切り換えるいわゆるチャタリング現象
が発生する可能性がある。このようなチャタリング現象
により、リードスイッチの接触不良や寿命の低下を招
き、圧力スイッチの耐久性、信頼性の低下が危惧され
る。
【0005】そこで、本発明は上記の不具合を解消する
ためのもので、構造が簡単で、低いコストで、安定した
作動が得られる圧力スイッチを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第一の発明では、金属材よりなるダイヤフラムを介
して伝達される流体の圧力に応動するダイヤフラムに取
り付けられた永久磁石と、この永久磁石に対向する位置
に配置し、永久磁石の磁力変化を電圧の変化に変換する
ホール素子とを備えた圧力センサにおいて、ホール素子
の出力電圧に応じて設定されるオン領域とオフ領域との
間にニュートラル領域を設定した制御部を備えた圧力セ
ンサとした。
【0007】第二の発明では、ハウジングの内部を大気
室と流体室に分割するダイヤフラムと、ダイヤフラムの
大気室側に固定され且つ永久磁石を保持する作動ロッド
と、作動ロッドが流体の圧力により前記ダイヤフラムを
介して移動することによりオン・オフする電気スイッチ
からなる圧力センサにおいて、大気室は小径通路および
逆止弁を設けた呼吸通路を介して大気と連通する圧力セ
ンサとした。
【0008】第三の発明では、ハウジングの内部を第1
の部屋と流体室に分割するダイヤフラムと、ダイヤフラ
ムの第1の部屋側に固定され且つ永久磁石を保持する作
動ロッドと、作動ロッドが流体の圧力によりダイヤフラ
ムを介して移動することによりオン・オフする電気スイ
ッチからなる圧力センサにおいて、第1の部屋に粘性流
体を充填し、第1の部屋の容積変化を補完するアキュム
レータをオリフィスを介して設けた圧力センサとした。
【0009】第四の発明では、ハウジングの内部を第1
の部屋と流体室に分割するダイヤフラムと、第1の部屋
に配置されたマイクロスイッチと、ダイヤフラムの第1
の部屋側に固定され且つマイクロスイッチを作動する押
圧部を備えた作動ロッドからなる圧力センサにおいて、
押圧部は作動ロッドの先端部に作動ロッドの作動方向に
垂直方向に突出しており、丸みを帯びた形状となった圧
力センサとした。
【0010】第五の発明では、ハウジングの内部を第1
の部屋と流体室に分割するダイヤフラムと、ダイヤフラ
ムの第1の部屋側に固定され且つ永久磁石を保持する作
動ロッドと、作動ロッドが流体の圧力により前記ダイヤ
フラムを介して摺動することによりオン・オフするハウ
ジングに取り付けられた電気スイッチからなる圧力セン
サにおいて、ハウジングと作動ロッドとの間に摺動部材
を配置した圧力センサとした。
【0011】
【作用】第一の発明の圧力センサによれば、流体の圧力
の変化がダイヤフラムを介して永久磁石の位置を変化さ
せる。このとき、永久磁石の対向する位置に配置された
ホール素子が、永久磁石の磁力に応じた電圧に変換す
る。制御部では、ホール素子の出力電圧に応じて設定さ
れるオン領域とオフ領域との間にニュートラル領域を設
定し、このニュートラル領域に設定した出力電圧に対し
てはオン又はオフの出力を発信しない。従って、車両に
おけるノーマルポジション、車両の振動等による影響が
及ぼす範囲及び流体の脈動の範囲を全てニュートラル領
域の範囲に設定することにより、圧力センサのチャタリ
ング現象の発生を抑えることができる。
【0012】第二の発明の圧力センサによれば、ダイヤ
フラムによって区画された大気室と大気との間に小径通
路および逆止弁を設けた呼吸通路を設けることにより、
ダイヤフラムの移動による大気室の容積変化に大気の流
れを追従できない構成となっており、ダイヤフラムの一
方の方向への移動に対し、他方の方向への移動を緩やか
な移動にすることができる。従って、車両の振動や流体
の脈動が発生してもチャタリング等の現象の発生を防止
することができる。
【0013】第三の発明の圧力センサによれば、ダイヤ
フラムによって区画された第1の部屋に粘性流体を充填
し、第1の部屋の容積変化を補完するアキュムレータを
オリフィスを介して設けたことにより、流体の圧力に伴
って作動するダイヤフラムの抵抗を大きくすることによ
り、車両の振動や流体の脈動が発生してもチャタリング
等の現象の発生を防止することができる。
【0014】第四の発明の圧力センサによれば、マイク
ロスイッチを作動する押圧部は作動ロッドの先端部に作
動ロッドの作動方向に垂直方向に突出しており、丸みを
帯びた形状としたことにより、マイクロスイッチを作動
する際には押圧部の突出部分に乗り上げるだけの作動ロ
ッドのストロークが必要になり、車両の振動や流体の脈
動等の小さなストロークによりマイクロスイッチのオン
・オフを行うことができず、チャタリング等の現象の発
生を防止することができる。
【0015】第五の発明の圧力センサによれば、ハウジ
ングと作動ロッドとの間に作動ロッドの摺動時に抵抗と
なる摺動部材を配置することにより、車両の振動や流体
の脈動等を抑えることができ、チャタリング等の現象の
発生を防止することができる。
【0016】
【実施例】以下、第一の発明の実施例を図面を参照して
説明する。
【0017】図1は、第一の発明を用いた圧力センサで
あり、樹脂材により形成されたハウジング101の内部
を金属材により形成されたダイヤフラム102により、
上方室103と下方室104の2つの部屋に分割してい
る。ダイヤフラム102を金属材とすることにより、流
体の圧力変化に対するダイヤフラム102の動きを鈍感
とし、流体の脈動に対する影響を小さくしている。上方
室103には、ダイヤフラム102の受圧部105に受
圧筒体106が固定されており、受圧筒体106の上部
には永久磁石107が受圧筒体106と一体に取付けら
れている。また、ハウジング101の永久磁石107の
真上に位置する天井には、ホール素子108が永久磁石
107に対向するように、且つ適度な間隔を空けて固定
されている。下方室104には、圧力を測定される流体
の取り入れ口110が設けられており、図示しない外部
の機関と連通している。なお、111は上方室103に
ダイヤフラム102の作動方向に配置したスプリング
で、112は下方室104にダイヤフラム102の作動
方向に配置したスプリングであり、ダイヤフラム102
の初期設定位置を上下のスプリング力によって決定して
いる。更に、109はホール素子108の電圧を測定
し、電圧に応じた演算を行う制御部である。
【0018】このような構成の第一の発明を用いた圧力
センサの作用を説明する。測定される流体は、取り入れ
口110を介して図示しない機関に接続されており、そ
の圧力が上昇するとダイヤフラム102を図示上方向に
力を加え、ダイヤフラム102を持ち上げる。このと
き、同時に受圧筒体106と永久磁石107とが上方向
に移動するので、ホール素子108における永久磁石1
07の磁力が変化する。
【0019】ホール素子108は、ホール効果を用いて
磁界の強さを電気信号として取り出すように構成した電
子部品であり、永久磁石107との距離に応じた電圧を
制御部109で演算している。この制御部109の演算
処理を図2に従って説明する。
【0020】図2に示したグラフは、縦軸をホール素子
108の出力する電圧とし、横軸を下方室104内の流
体の圧力としたグラフである。流体の圧力が上昇するに
従って、ダイヤフラム102の作用により永久磁石10
7がホール素子108に近づく方向に移動するので、流
体の圧力と電圧の関係はおよそ113のに示すようにな
っている。このグラフの(a)及び(b)で指定した電
圧は、それぞれ制御部109において、(a)以上の電
圧を測定した場合には圧力センサのアウトプットをオン
にする領域で、(b)以下の電圧を測定した場合には圧
力センサのアウトプットをオフにする領域である。
(a)と(b)の間の領域(aよりも小さくbよりも大
きい領域)はニュートラル領域であり、オンとオフのア
ウトプットを発信しない領域である。
【0021】この制御部109は、次のようにオンとオ
フの切替えを行う。先ず、流体の圧力が(b)以下にな
ると、制御部109からオフのアウトプットが発信され
流体の圧力が設定圧力以下となっている伝える。次に、
流体の圧力が上昇してニュートラル領域になると、オン
又はオフのアウトプットが発信されず流体の圧力が正常
圧力であると判断される。一方、流体の圧力が(a)を
越えると制御部109から発信されるアウトプットがオ
ンとなり、流体の圧力が設定圧力を越えていることを伝
える。このニュートラル領域と設定した範囲において、
何らかの原因により流体が脈動しても、車両が振動して
も、オン又はオフのアウトプットが発信されることはな
いので、チャタリング現象の発生を防止することができ
る。
【0022】第二の発明の実施例を図3を参照して説明
する。
【0023】図3は、第二の発明を用いた圧力センサで
あり、樹脂材により形成されたハウジング201の内部
を作動ロッド202の外周に取り付けられたダイヤフラ
ム203により、大気室204と流体室205の2つの
部屋に分割している。作動ロッド202の大気室204
側には、作動ロッドの筒部206がハウジングの凹部2
07に取り付けたリードスイッチ208を取り囲むよう
に形成されており、作動ロッドの筒部206の先端部に
は、リング形状の永久磁石209が固定されている。流
体室205には、圧力を測定される流体の取り入れ口2
10が設けられており、図示しない外部の機関と連通し
ている。なお、211は大気室204に配置し、ダイヤ
フラム203の作動方向に付勢したスプリングで、21
2は流体室205に配置し、ダイヤフラム203の作動
方向に付勢したスプリングであり、ダイヤフラム203
の初期設定位置を上下のスプリング力によって決定して
いる。更に、大気室204は、ハウジング201に取り
付けられた呼吸通路を形成する壁213に設けられた小
径通路214およびフィルター215を介して大気と連
通している。壁213には、小径通路214と共に大径
通路216(呼吸通路)が形成されており、この大径通
路216の大気室204側には逆止弁217が設けられ
ている。この逆止弁217は、大気室204から外部で
の大気の流通を遮断し、外部から大径通路216を介し
て流入した大気を若干量蓄えることのできる弾性材より
なる弁である。なお、218は、通気穴219を設けた
蓋である。
【0024】このような構成の第二の発明を用いた圧力
センサの作用を説明する。測定される流体は、取り入れ
口210を介して図示しない機関に接続されており、そ
の圧力が上昇すると作動ロッド202を図示上方向に力
を加え、ダイヤフラム203により図3に示すように持
ち上げる。このとき、同時に作動ロッドの筒部206と
永久磁石209とが上方向に移動するので、リードスイ
ッチ208がオンとなる。流体の圧力が減少すると、ダ
イヤフラム203を介して作動ロッド202が図示下方
向に移動するので、永久磁石209がリードスイッチ2
08の作動範囲を離れてリードスイッチ208がオフと
なる。
【0025】上記のように流体の圧力が変化して、作動
ロッド202及びダイヤフラム203が上下に移動する
ことにより、大気室204の容積が変化する。例えば、
流体の圧力が上昇することによって、大気室204の容
積が減少し、大気室204内の大気が小径通路214を
経て外部に放出される。このとき、大気は、逆止弁21
7により大径通路216を通過することはない。一方、
流体の圧力が下降することによって、大気室204の容
積が増加し、外部の大気が小径通路214を経て大気室
204内に取り込まれると共に、大気室204の圧力が
圧力に比べて下がるので、大径通路216を経た大気に
より逆止弁217が大気室204内に膨張する。このよ
うに大気室204は、容積が減少するときには小径通路
214から排出される大気により大気室204の圧力が
調節され、容積が増加するときには小径通路214から
取り込む大気に加えて大径通路216を通過して逆止弁
217に作用する大気も補完するようになっている。従
って、小径通路214の開口面積が小さいことにより、
大気室204の容積が増加する場合(流体圧力が下降す
る場合)には、大気室204の容積が減少する場合(流
体圧力が上昇する場合)に比べて、大気室204と外部
との連通がスムーズに行うことができる。
【0026】本実施例では、逆止弁217を大気室20
4側に設けて、流体圧力が下降する場合の容積変化を補
完するようにしたが、逆止弁217を大気室204と反
対側に設けて、流体圧力が上昇する場合の容積変化を補
完することも可能である。
【0027】第三の発明の実施例を図4を参照して説明
する。
【0028】図4は、第三の発明を用いた圧力センサで
あり、樹脂材により形成されたハウジング301の内部
を作動ロッド302の外周に取り付けられたダイヤフラ
ム303により、第1の部屋304と流体室305の2
つの部屋に分割している。作動ロッド302の第1の部
屋304側には、作動ロッドの筒部306がハウジング
の凹部307に取り付けたリードスイッチ308を取り
囲むように形成されており、作動ロッドの筒部306の
先端部には、リング形状の永久磁石309が固定されて
いる。流体室305には、圧力を測定される流体の取り
入れ口310が設けられており、図示しない外部の機関
と連通している。なお、311は第1の部屋304に配
置し、ダイヤフラム303の作動方向に付勢したスプリ
ングで、312は流体室305に配置し、ダイヤフラム
303の作動方向に付勢したスプリングであり、ダイヤ
フラム303の初期設定位置を上下のスプリング力によ
って決定している。更に、第1の部屋304は、ハウジ
ング301に取り付けられたアキュムレータ313にオ
リフィス314を介して接続されており、第1の部屋3
04及びアキュムレータ313には粘性流体が充填され
ている。
【0029】このような構成の第三の発明を用いた圧力
センサの作用を説明する。測定される流体は、取り入れ
口310を介して図示しない機関に接続されており、そ
の圧力が上昇すると作動ロッド302を図示上方向に力
を加え、ダイヤフラム303により図4に示すように持
ち上げる。このとき、同時に作動ロッドの筒部306と
永久磁石309とが上方向に移動するので、リードスイ
ッチ308がオンとなる。流体の圧力が減少すると、ダ
イヤフラム303を介して作動ロッド302が図示下方
向に移動するので、永久磁石309がリードスイッチ3
08の作動範囲を離れてリードスイッチ308がオフと
なる。
【0030】上記のように流体の圧力が変化して、作動
ロッド302及びダイヤフラム303が上下に移動する
ことにより、第1の部屋304の容積が変化する。例え
ば、流体の圧力が上昇することによって、第1の部屋3
04の容積が減少し、第1の部屋304内の粘性流体が
オリフィス314を経てアキュムレータ313に放出さ
れる。一方、流体の圧力が下降することによって、第1
の部屋304の容積が増加し、アキュムレータ313の
粘性流体がオリフィス314を経て第1の部屋304内
に取り込まれる。粘性流体が第1の部屋304内での流
動速度は、大気に比べて非常に遅く、且つ作動ロッド3
02及びダイヤフラム303を上下に移動させるときに
大きな抵抗となる。従って、作動ロッド302及びダイ
ヤフラム303は、流体の脈動や車両の振動に対して反
応することがない。
【0031】第四の発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0032】図5は、第四の発明を用いた圧力センサで
あり、樹脂材により形成されたハウジング401の内部
を作動ロッド402の外周に取り付けられたダイヤフラ
ム403により、第1の部屋404と流体室405の2
つの部屋に分割している。作動ロッド402の第1の部
屋404側には、作動ロッドの筒部406が形成されて
おり、作動ロッドの筒部406の先端部には、作動ロッ
ド402の移動方向と垂直方向に押圧部407が突出し
ている。第1の部屋404内には、ハウジング401に
取り付けれたマイクロスイッチ408が配置されてい
る。マイクロスイッチ408には、スイッチボタン40
9が作動ロッドの筒部406の方向に延びており、この
スイッチボタン409を所定量押圧することによってマ
イクロスイッチ408がオンとなる。押圧部407とス
イッチボタン409の拡大図(図5のAで囲んだ部分)
を図6及び図7に示すように、押圧部407は作動ロッ
ドの筒部406の先端部に設けられ、全体が丸みを帯び
た形状となっている。なお、図6は、スイッチボタン4
09を押圧した状態でマイクロスイッチ408がオンの
状態を示し、図7は、スイッチボタン409を開放した
状態でマイクロスイッチ408がオフの状態を示してい
る。また、流体室405には、圧力を測定される流体の
取り入れ口410が設けられており、図示しない外部の
機関と連通している。なお、411は第1の部屋404
に配置し、ダイヤフラム403の作動方向に付勢したス
プリングで、412は流体室405に配置し、ダイヤフ
ラム403の作動方向に付勢したスプリングであり、ダ
イヤフラム403の初期設定位置を上下のスプリング力
によって決定している。
【0033】このような構成の第四の発明を用いた圧力
センサの作用を説明する。測定される流体は、取り入れ
口410を介して図示しない機関に接続されており、そ
の圧力が上昇すると作動ロッド402を図示上方向に力
を加え、ダイヤフラム403により図5に示すように持
ち上げる。このとき、同時に作動ロッドの筒部406図
示上方向に移動するので、図6に示すように、マイクロ
スイッチ408のスイッチボタン409を押圧部407
により押圧し、マイクロスイッチ408がオンとなる。
流体の圧力が減少すると、ダイヤフラム403を介して
作動ロッド402が図示下方向に移動するので、図7に
示すように、マイクロスイッチ408のスイッチボタン
409が開放されて、マイクロスイッチ408がオフと
なる。
【0034】上記のように流体の圧力が変化して、作動
ロッド402及びダイヤフラム403が上下に移動する
ことにより、マイクロスイッチ408のスイッチボタン
409は、押圧部407の丸みを帯びた形状に沿って押
圧又は開放され、図6及び図7に示されるようにマイク
ロスイッチ408のオン位置とオフ位置との間に押圧部
407が位置することにより、マイクロスイッチ408
を切り換える場合には、スイッチボタン409が押圧部
407を乗り越えるだけの力が必要になる。従って、流
体の脈動や車両の振動が発生しても、押圧部407を乗
り越えるだけの抵抗を発生させることができるので、チ
ャタリング減少等の発生を防止することができる。
【0035】第五の発明の実施例を図8を参照して説明
する。
【0036】図8は、第五の発明を用いた圧力センサで
あり、樹脂材により形成されたハウジング501の内部
を作動ロッド502の外周に取り付けられたダイヤフラ
ム503により、第1の部屋504と流体室505の2
つの部屋に分割している。作動ロッド502の第1の部
屋304側には、作動ロッドの筒部506がハウジング
の凹部507に取り付けたリードスイッチ508を取り
囲むように形成されており、作動ロッドの筒部506の
先端部には、リング形状の永久磁石509が固定されて
いる。流体室505には、圧力を測定される流体の取り
入れ口510が設けられており、図示しない外部の機関
と連通している。なお、511は第1の部屋504に配
置し、ダイヤフラム503の作動方向に付勢したスプリ
ングで、512は流体室505に配置し、ダイヤフラム
503の作動方向に付勢したスプリングであり、ダイヤ
フラム503の初期設定位置を上下のスプリング力によ
って決定している。更に、図8のBで囲った部分を拡大
した図9に詳細を示すように、ハウジングの凹部507
に設けたリング溝513には、ゴム材よりなる摺動部材
514が埋め込まれ、作動ロッドの筒部506の摺動の
妨げとなっている。
【0037】このような構成の第三の発明を用いた圧力
センサの作用を説明する。測定される流体は、取り入れ
口510を介して図示しない機関に接続されており、そ
の圧力が上昇すると作動ロッド502を図示上方向に力
を加え、ダイヤフラム503により図8に示すように持
ち上げる。このとき、同時に作動ロッドの筒部506と
永久磁石509とが上方向に移動するので、リードスイ
ッチ508がオンとなる。流体の圧力が減少すると、ダ
イヤフラム503を介して作動ロッド502が図示下方
向に移動するので、永久磁石509がリードスイッチ5
08の作動範囲を離れてリードスイッチ508がオフと
なる。
【0038】上記のように流体の圧力が変化して、作動
ロッド502及びダイヤフラム503が上下に移動する
ことにより、摺動部材514と作動ロッドの筒部506
との間で摺動抵抗が発生する。従って、流体の圧力によ
る大きな力に対して作動ロッドの筒部506は摺動でき
るが、流体の脈動や車両の振動等の小さな力に対しては
摺動部材514の発生する抵抗により作動ロッドの筒部
506は摺動しない。
【0039】
【効果】第一の発明によれば、金属材のダイヤフラムに
取り付けた磁石の磁力に応じたホール素子による出力電
圧が一定以上又は一定以下となるとオン又はオフの信号
を発生するように制御しているので、出力電圧の中間領
域においてはオンの信号もオフの信号も発生しない。こ
の中間領域に通常の流体の圧力を設定することにより、
流体の脈動や車両の振動による出力電圧の変化を吸収で
き、チャタリング現象の発生を防止することができる。
【0040】第二の発明によれば、大気室と外部との連
通部に小径通路および逆止弁を設けた呼吸通路を介して
大気と連通しているので、流体圧力が増加する場合と流
体圧力が減少する場合との大気室の容積変化に伴う大気
の流れ量に差を設けることができる。従って、流体圧力
が増加する場合と流体圧力が減少する場合とでは、ダイ
ヤフラムの作動速度が異なり、流体の脈動や車両の振動
に起因するチャタリング現象の発生を防止することがで
きる。
【0041】第三の発明によれば、第1の部屋に粘性流
体を充填し、第1の部屋の容積変化を補完するアキュム
レータをオリフィスを介して設けたので、第1の部屋の
容積変化を補完する粘性流体の流れる速度が遅く、作動
ロッド及びダイヤフラムの移動に対して大きな抵抗とな
り、流体の脈動や車両の振動に起因するチャタリング現
象の発生を防止することができる。
【0042】第四の発明によれば、マイクロスイッチの
スイッチボタンを押圧する作動ロッドの押圧部が作動ロ
ッドの先端部に作動ロッドの作動方向に垂直方向に突出
しており、丸みを帯びた形状となっているので、マイク
ロスイッチのオンとオフとを切り換えるときに、マイク
ロスイッチのスイッチボタンが作動ロッドの押圧部を乗
り越えなければならない構造となっており、流体の脈動
や車両の振動に起因するチャタリング現象の発生を防止
することができる。
【0043】第五の発明によれば、ハウジングと作動ロ
ッドとの間に摺動部材を配置することにより、作動ロッ
ドの移動時に摺動抵抗が発生し、流体の脈動や車両の振
動に起因するチャタリング現象の発生を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の発明である圧力センサの構成図である。
【図2】第一の発明の制御部における電圧と流体の圧力
の関係を示す図である。
【図3】第二の発明である圧力センサの構成図である。
【図4】第三の発明である圧力センサの構成図である。
【図5】第四の発明である圧力センサの構成図である。
【図6】図5のA部拡大図(マイクロスイッチがオンの
状態)である。
【図7】第五の発明である圧力センサの構成図である。
【図8】図5のA部拡大図(マイクロスイッチがオンの
状態)である。
【図9】図8のB部拡大図(マイクロスイッチがオフの
状態)である。
【図10】従来技術の圧力センサの構成図である。
【符号の説明】
101,201.301,401,501 ハウジング 102,203,303,403,503 ダイヤフラ
ム 107,209,309,509 永久磁石 108 ホール素子 109 制御部 202,302,402,502 作動ロッド 204 大気室 208 電気スイッチ(リードスイッチ) 214 小径通路 216 呼吸通路(大径通路) 217 逆止弁 304,404,504 第1の部屋 313 アキュムレータ 314 オリフィス 407 押圧部 408 マイクロスイッチ 514 摺動部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属材よりなるダイヤフラムを介して伝
    達される流体の圧力に応動する該ダイヤフラムに取り付
    けられた永久磁石と、該永久磁石に対向する位置に配置
    し、前記永久磁石の磁力変化を電圧の変化に変換するホ
    ール素子とを備えた圧力センサにおいて、前記ホール素
    子の出力電圧に応じて設定されるオン領域とオフ領域と
    の間にニュートラル領域を設定した制御部を備えたこと
    を特徴とする圧力センサ。
  2. 【請求項2】 ハウジングの内部を大気室と流体室に分
    割するダイヤフラムと、該ダイヤフラムの前記大気室側
    に固定され且つ永久磁石を保持する作動ロッドと、該作
    動ロッドが流体の圧力により前記ダイヤフラムを介して
    移動することによりオン・オフする電気スイッチからな
    る圧力センサにおいて、前記大気室は、小径通路および
    逆止弁を設けた呼吸通路を介して大気と連通しているこ
    とを特徴とする圧力センサ。
  3. 【請求項3】 ハウジングの内部を第1の部屋と流体室
    に分割するダイヤフラムと、該ダイヤフラムの前記第1
    の部屋側に固定され且つ永久磁石を保持する作動ロッド
    と、該作動ロッドが流体の圧力により前記ダイヤフラム
    を介して移動することによりオン・オフする電気スイッ
    チからなる圧力センサにおいて、前記第1の部屋に粘性
    流体を充填し、前記第1の部屋の容積変化を補完するア
    キュムレータをオリフィスを介して設けたことを特徴と
    する圧力センサ。
  4. 【請求項4】 ハウジングの内部を第1の部屋と流体室
    に分割するダイヤフラムと、前記第1の部屋に配置され
    たマイクロスイッチと、前記ダイヤフラムの前記第1の
    部屋側に固定され且つ前記マイクロスイッチを作動する
    押圧部を備えた作動ロッドからなる圧力センサにおい
    て、前記押圧部は前記作動ロッドの先端部に前記作動ロ
    ッドの作動方向に垂直方向に突出しており、丸みを帯び
    た形状となっていることを特徴とする圧力センサ。
  5. 【請求項5】 ハウジングの内部を第1の部屋と流体室
    に分割するダイヤフラムと、該ダイヤフラムの前記第1
    の部屋側に固定され且つ永久磁石を保持する作動ロッド
    と、該作動ロッドが流体の圧力により前記ダイヤフラム
    を介して摺動することによりオン・オフする前記ハウジ
    ングに取り付けられた電気スイッチからなる圧力センサ
    において、前記ハウジングと前記作動ロッドとの間に摺
    動部材を配置したことを特徴とする圧力センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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