JPH0972863A - 簡易型高分解能x線透過自動検査装置 - Google Patents

簡易型高分解能x線透過自動検査装置

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JPH0972863A
JPH0972863A JP7335203A JP33520395A JPH0972863A JP H0972863 A JPH0972863 A JP H0972863A JP 7335203 A JP7335203 A JP 7335203A JP 33520395 A JP33520395 A JP 33520395A JP H0972863 A JPH0972863 A JP H0972863A
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JP
Japan
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ray transmission
automatic inspection
ray
transmission automatic
inspection apparatus
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JP7335203A
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Toshinori Segawa
利規 瀬川
Takahiro Yuki
隆裕 結城
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで分解能の優れたプリント基板の撮
像が得られ、かつX線源のメインテナンスや交換を容易
ならしめるコンパクトな簡易型高分解能X線透過自動検
査装置を提供する。 【解決手段】 プリント基板Pを取込む搬入口1iと、
検査済みのプリント基板Pを搬出ラインLoに搬出する
搬出口1oを有し、上にX線源2が設けられたシールド
ボックス1内に、プリント基板Pを搬入口1i側から搬
出口1o側に位相する機能を有する昇降台5をプリント
基板Pの受取位置と、その下方の撮像面6の位置との間
で昇降させる構成とすれば、径が50μm以上のフォー
カスサイズFを有する比較的低コストのX線源2でも分
解能の優れた撮像が得られ、またシールドボックス1の
高さが低くなるので、X線透過自動検査装置をコンパク
トにすることができ、かつX線源2のメインテナンスや
交換が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線透過自動検査
装置の改善に係り、より詳しくは、フォーカスサイズの
径が50μm以上の通常サイズからサブミリサイズのX
線源を活用することにより、低コストで撮像の分解能が
優れると共に、コンパクトでメインテナンスを容易なら
しめるようにした簡易型高分解能X線透過自動検査装置
の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、プリント基板のベアボー
ドや部品実装後の製品は、マイクロ化が進んでいる。従
って、目視や光学的手法では検査できないプリント基板
のベアボードや部品実装製品の部位(隠れた部位等)で
は、X線透過像によって検査している。このようなX線
透過像を用いる検査では、上記のとおり、被検査物のマ
イクロ化が進んでいる関係上、撮像の高分解能が要求さ
れる。ところで、分解能を問題にしない被検査物の一般
的な画像の撮り方は、図7(a)に示すように、フォー
カスサイズFの径が50〜1000μmのX線源51
と、撮像面52との間に被検査物53を配設し、撮像面
52に被検査物53の画像を投影している。しかしなが
ら、このような方法では、前記フォーカスサイズFのX
線源51と被検査物53、撮像面52の配置から幾何学
ボケを生じてしまうので画像に所定の分解能が得られな
い。
【0003】そこで、被検査物の画像の幾何学ボケの発
生を防止するために、図7(b)に示すように、X線源
61のフォーカスサイズFの径を10〜20μmに絞る
ことにより撮像面62への被検査物63の撮像の分解能
を向上させている。その他には、図7(c)に示すよう
に、撮像面72の接近した位置に被検査物73を配設す
ると共に、この被検査物73から離れた上方位置にフォ
ーカスサイズFの径が50〜1000μmのX線源71
を位置させて幾何学ボケの発生を防止するようにしたも
のもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例に係るX線
源を用いて被検査物の隠れた部位を検査するX線透過検
査装置は極めて有用である。ところで、X線透過検査装
置のX線源は径が300μm程度のフォーカスサイズを
境として、X線源の製作精度が変わり、そのコストも大
きく変わる。例えば、フォーカスサイズの径が300μ
m以下になると、X線源のコストはフォーカスサイズの
径が300μmを超えるものに比較して構造が極めて精
密になるため、300〜50μmで数倍、50μm未満
のフォーカスサイズでは約1桁アップし、X線透過検査
装置全体が高コストになるという経済上の解決すべき課
題がある。
【0005】また、撮像面に接近した位置に被検査物を
配設し、この被検査物から離れた上方位置に、径が50
〜1000μmのフォーカスサイズのX線源を配設する
図7(c)に示すX線透過検査装置では、被検査物73
の高分解能像を撮像面72に完全に投影できないという
欠点がある。また、図7(c)に示すX線透過検査装置
では、例えば被検査物73がプリント基板の場合には、
その搬出入レベルは、グランドレベルよりも900mm
程度上方位置にあるのが一般的であるため、X線透過検
査装置の高さが2mを越えるというように極めて大型と
なり、ライン管理者がプリント基板製造ラインの全体を
見渡すことができず、X線透過検査装置の管理がしにく
いだけでなく、X線源の交換作業も危険で安全上好まし
くないという操業上の解決すべき課題がある。
【0006】さらに、X線源のフォーカスサイズはター
ゲット材の熱膨張による変形等により、使用時間に伴っ
て経時的にフォーカスサイズが拡大するので、高分解能
を確保するフォーカスサイズ管理のために、頻繁にター
ゲット材またはX線管球を交換しなければならない。ま
た、一般的なターゲット材の冷却方法である油冷却法に
よるX線源の場合、絶縁性確保のために交換油内への空
気混入防止が必要で、冷却油を入れる前に1週間程度の
真空引きを要するので、X線透過検査装置のメインテナ
ンスコストが嵩み、かつメインテナンス時間を要すると
いう経済効率面の解決すべき課題も生じる。
【0007】従って、本発明の目的とするところは、サ
ブミリフォーカスサイズのX線源の活用を可能ならしめ
ることにより、低コストで分解能が優れると共に、コン
パクトであって、しかもメインテナンスの容易な簡易型
高分解能X線透過自動検査装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記実情に鑑
みてなされたものであって、従って上記課題を解決する
ために、本発明の請求項1に係る簡易型高分解能X線透
過自動検査装置が採用した主たる手段は、フロア面より
数十センチ以上上方の高さレベルで被検査物が搬送され
るX線透過自動検査装置において、フォーカスサイズの
径が50μm以上のX線源と、該X線源が上部に配設さ
れると共に、被検査物の搬入・搬出口よりも下側の内側
位置に被検査物の画像を撮像する撮像面が配設されるシ
ールドボックスと、該シールドボックス内の撮像場所に
て、前記搬入・搬出口の高さレベルと撮像面の高さレベ
ルとの間で昇降し、前記搬入口で受取った被検査物を支
持して前記撮像面の上側の検査レベルまで下降し、かつ
撮像済の被検査物を支持して搬出口の高さレベルまで上
昇する被検査物の水平移送機能を持つ昇降台を設けたこ
とを特徴とする。
【0009】本発明の請求項2に係る簡易型高分解能X
線透過自動検査装置が採用した主たる手段は、請求項1
に記載の簡易型高分解能のX線透過自動検査装置におい
て、前記シールドボックスの被検査物の搬入口および搬
出口を有しない一方側の内壁に前記昇降台を昇降させる
昇降台駆動装置を付設し、前記内壁の他方側に開閉自在
な扉を設けたことを特徴とする。
【0010】本発明の請求項3に係る簡易型高分解能X
線透過自動検査装置が採用した主たる手段は、請求項2
に記載の簡易型高分解能のX線透過自動検査装置におい
て、前記昇降台駆動装置が昇降台を上下方向に案内する
リニアガイドレールと、昇降台を昇降させるロッドレス
シリンダとからなることを特徴とする。
【0011】本発明の請求項4に係る簡易型高分解能X
線透過自動検査装置が採用した主たる手段は、請求項1
に記載の簡易型高分解能X線透過自動検査装置におい
て、前記シールドボックスの内側の相反する内壁のそれ
ぞれに沿ってリニアガイドレールを設け、これら一対の
リニアガイドレールにより前記昇降台を昇降可能に案内
すると共に、該昇降台を昇降させる前記昇降台駆動装置
を、該昇降台の相反する端部付近それぞれの上下に連結
され、前記シールドボックスの内側に設けた水平滑車や
垂直滑車に順次掛け回されると共に、前記シールドボッ
クス内に設けたロッドレスシリンダを介して無端状に形
成されてなるワイヤーロープからなる構成にしたことを
特徴とする。
【0012】本発明の請求項5に係る簡易型高分解能X
線透過自動検査装置が採用した主たる手段は、請求項4
に記載の簡易型高分解能X線透過自動検査装置におい
て、前記昇降台の相反する端部付近のそれぞれに、圧縮
ばねと、該圧縮ばねの内側に遊嵌状態で挿通されるロー
プ連結部材と、該ロープ連結部材の両端部に設けられ、
該ロープ連結部材の上下動により前記圧縮ばねの上下端
に当接する当接部材とからなるワイヤロープの伸び吸収
機構を設け、該伸び吸収機構のロープ連結部材を介して
前記ワイヤロープを無端状にしたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る簡易型高分解能X線
透過自動検査装置は、下記のように考えてなしたもので
ある。即ち、フォーカスサイズの径が50μm以上のX
線源を用いれば、X線源は比較的低コストであるからX
線透過自動検査装置を安価にすることができ、しかも撮
像面より上方の搬入口で受取った被検査物を昇降台で水
平移動させ、かつ撮像面の上側の検査位置まで下降させ
て被検査物の画像を撮像すれば、例えフォーカスサイズ
の径が50μm以上の比較的低コストのX線源であって
も、分解能の優れたほぼ等倍の撮像を得ることができる
ので、X線透過自動検査装置に高分解能を付与すること
が可能になる。
【0014】そして、撮像済の被検査物を昇降台で搬送
レベルに上昇させ、かつ水平移動で搬出口まで搬送する
構成とすれば、シールドボックスの高さを従来よりも低
くすることができ、X線透過自動検査装置の重心が下が
り装置の安定性の向上が可能になるのに加えて、前記シ
ールドボックスの被検査物の搬入口および搬出口を有し
ない一方側の内壁に前記昇降台を昇降させる昇降台駆動
装置を付設すれば、前記内壁の他方側に開閉自在な扉を
設けることができ、昇降台や昇降台駆動装置を容易にメ
インテナンスすることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例に係る簡易型高分解能
X線透過自動検査装置を、その正面断面図の図1(a)
と、その側面断面図の図1(b)と、その平面断面図の
図1(c)と、簡易型高分解能のX線透過自動検査装置
によるプリント基板の検査状況説明図の図2とを参照し
ながら説明する。
【0016】図1(a),図1(b)および図1(c)
に示す符号1はシールドボックスであり、このシールド
ボックス1の一方側には、図1(a)に示すように、搬
入ラインLiで搬送されてきた被検査物であるプリント
基板Pを搬入するための搬入口1iが、他方側には、撮
像済みのプリント基板Pを搬出ラインLoに搬出するた
めの搬出口1oが設けられている。また、このシールド
ボックス1の上部には、通常サイズ、即ち50μm以上
の径のフォーカスサイズFを有するX線発生装置2aが
内設されてなるX線源2が設けられている。さらに、シ
ールドボックス1の1面には、図1(c)に示すよう
に、開閉自在な扉1dが設けられている。なお、フォー
カスサイズFの径を50μm以上としたのは、コストと
ぼけの程度とを勘案して決定したもので、実際には30
0μmのフォーカスサイズのものを使用している。
【0017】このシールドボックス1の内側の前記扉1
dの配設位置の相対する壁面には垂直な一対のリニアガ
イドレール3,3が設けられていて、この一対のリニア
ガイドレール3,3の間に垂直に設けられた昇降台駆動
装置であるロッドレスシリンダ4によって後述する構成
になる昇降台5が前記リニアガイドレール3,3に案内
されて昇降作動されるように構成されている。このよう
に、リニアガイドレール3,3を用いることにより、昇
降、停止位置の如何を問わず昇降台5を水平状態でに維
持することができる。
【0018】前記昇降台5は、前記搬入口1iと搬出口
1oとの向きの平行な一対のガイドプレート5a,5a
の相反する側のそれぞれに設けられた駆動モータ5m,
5mで駆動される一対ずつの駆動プーリ5b,5bと、
従動プーリ5c,5cとが設けられており、これら駆動
プーリ5b,5bと、従動プーリ5c,5cとにはベル
ト5d,5dが掛装されている。つまり、これがプリン
ト基板Pの水平移送機構であり、搬入口Liで受取った
プリント基板Pを検査位置に移送し、この検査位置にお
いて停止すると共に、撮像による検査終了後に検査済み
のプリント基板Pを搬出口Lo側に移送するものであ
る。さらに、昇降台5の下方位置にはプリント基板Pの
画像を撮像する撮像面6が配設される。なお、前記シー
ルドボックス1に扉1dを設けたのは、扉1dを開くこ
とによりシールドボックス1内の昇降台5等の内部機構
および搬入したプリント基板Pの取出しといったメイン
テナンス性を向上させるためと、このX線透過自動検査
装置の組立の容易化のためとであって、例えば着脱自在
なカバーでも良く、必ずしも扉である必要はない。
【0019】以下、上記構成の簡易型高分解能のX線透
過自動検査装置の使用態様を、図2を参照しながら説明
すると、搬入ラインLiで搬送されてきたプリント基板
Pは搬入口1iから上昇されている昇降台5の上に載荷
され、載荷されたプリント基板Pは駆動モータ5m,5
mの駆動で昇降台5の中央位置に移送される。次いで、
ロッドレスシリンダ4の作動で撮像面6の上方の検査位
置まで昇降台5が下降されて停止される。そして、この
位置において、X線源2からX線がプリント基板Pに照
射され、撮像面6にプリント基板Pのほぼ等倍の画像が
撮像される。このようにしてプリント基板Pの撮像・検
査が終了すると、今度は昇降台5が上昇される。上昇さ
れたプリント基板Pは駆動モータ5m,5mの駆動によ
り搬出口1o側に移送されると共に、搬出口1oから搬
出ラインLoに移されて、一連の動作が終了する。
【0020】この簡易型高分解能のX線透過自動検査装
置は、上記のとおり、フォーカスサイズFの径が100
μm以上の比較的低コストのX線源2を用いているの
で、このX線透過自動検査装置は比較的低コストであ
り、しかも撮像面6より上方の搬入口1iで受取ったプ
リント基板Pを昇降台5で撮像面6の上側の検査位置ま
で下降させると共に、検査位置に水平移動させてプリン
ト基板Pの画像を撮像するので、分解能の優れたほぼ等
倍の撮像を得ることができる。
【0021】そして、撮像済のプリント基板Pを昇降台
5で搬出口1oまで上昇させるので、従来であれば2m
以上であったシールドボックス1の高さを1.5mにす
ることができた。このように、シールドボックス1の高
さが低いので、プリント基板製造ラインの管理者がライ
ン全体を見渡すことができ、ライン状況の観察が容易に
なると共に、X線源2のメインテナンスや交換が安全に
行える。さらに、シールドボックス1の高さが低くなる
ことによりX線透過自動検査装置の安定性が増し、装置
高さを低くできることで装置自体のコンパクト化が図れ
る。勿論、シールドボックス1の扉1dを開くことによ
り、昇降台5やロッドレスシリンダ4等の内部機構のメ
インテナンスも容易に行える。
【0022】次に、本発明の他の実施例に係る簡易型高
分解能のX線透過自動検査装置を、その正面断面図の図
3(a)と、その側面断面図の図3(b)と、図3
(a)のA−A線断面図の図4と、図3(b)のB部拡
大図の図5と、図5のC部拡大図の図6とを参照しなが
ら、上記実施例と同一のもの並びに同一機能を有するも
のを同一符号を以て説明する。但し、本実施例が上記実
施例と相違するところは、主として昇降台5の昇降を案
内するリニアガイドレールの配設構造と、昇降台駆動装
置の構成の相違にあるから、その相違する点についてだ
け説明する。
【0023】即ち、図3(b)に示すように、シールド
ボックス1の前後の内壁のそれぞれに沿ってリニアガイ
ドレール3,3が垂直に配設されており、これらリニア
ガイドレール3,3によって昇降台5が昇降可能に案内
されるように構成されると共に、この昇降台5は、後述
する構成になる昇降台駆動装置によって昇降作動される
ようになっている。
【0024】前記昇降台駆動装置は、図4に示すよう
に、シールドボックス1の前側の内側に設けられるロッ
ドレスシリンダ4と、図3(a)、図3(b)、図4お
よび図5に示すように、昇降台5の相反する端部付近の
それぞれに設けられた後述する構成になる伸び吸収機構
44の上下に連結され、シールドボックス1内に設けら
れた複数の水平滑車41や垂直滑車42に順次掛け回さ
れると共に、前記ロッドレスシリンダ4を介して無端状
に形成されるワイヤーロープ43とから構成されてい
る。つまり、昇降台5は、ロッドレスシリンダ4の上昇
によりプリント基板Pの搬入・搬出口1i,1o位置か
ら撮像位置まで下降される一方、ロッドレスシリンダ4
の下降により撮像位置から搬入・搬出口1i,1o位置
まで上昇されるように構成されている。
【0025】前記伸び吸収機構44は図5と図6とに示
すように構成されている。即ち、昇降台5の端部付近そ
れぞれに貫通穴5h,5hが設けられており、これら貫
通穴5h,5hの位置のそれぞれには、ばね収容室44
bを有するばね収容ケーシング44aが、その下側に設
けられたフランジ部がボルト、ナット(図示省略)によ
り締結されることによって固着されている。このばね収
容ケーシング44aのばね収容室44bには、上側から
平座金44c、圧縮コイルばね44d,平座金44cの
順に収容されており、上側の平座金44cの上面はばね
収容ケーシング44aの底部の下面に、下側の平座金4
4cの下面は昇降台5の上板部材の上面にそれぞれ当接
し得るようになっている。そして、平座金44c、圧縮
コイルばね44d,平座金44cには、前記貫通穴5
h,5hを通過し得、かつ両端面部に前記ワイヤーロー
プ43の端部が連結されるロープ連結部材であるねじロ
ッド44eが遊嵌状態で挿通されると共に、これらねじ
ロッド44eの両端のそれぞれには前記ワイヤーロープ
43が通されるロープ通し穴を有すると共に、ワイヤー
ロープ43の先端が連結されてなる先端金具43aを収
容して、ワイヤーロープ43をねじロッド44eに連結
するキャップナット44fが螺着されている。
【0026】そこで、図5において、例えば右側のワイ
ヤーロープ43に伸びが発生した場合を考える。ロッド
レスシリンダ4を下降させて長さの相違するワイヤーロ
ープ43,43を引き上げて昇降台5を上昇させると、
この昇降台5の左側が先にストッパー(図示省略)に当
接して停止する。このように、昇降台5の左側が上限ま
で上昇しているにもかかわらず右側が上限まで上昇して
いないと、プリント基板Pの搬送不良を起こす恐れがあ
るので、昇降台5の右側も上限まで上昇させなければな
らない。そのためには、昇降台5の右側が昇降してスト
ッパに当接するまで一対のワイヤーロープ43,43の
それぞれをロッドレスシリンダ4を下降させることによ
りさらに引き上げる必要があるが、その際に左側の伸び
吸収機構44の圧縮コイルばね44dがキャップナット
44f,平座金44cを介して圧縮されて、前記右側の
ワイヤーロープ43の伸びが吸収されるので、昇降台5
の左側が上昇されずに停止していても左側のワイヤーロ
ープ43のみの引き上げが可能になる。一方、上記とは
逆に、左側のワイヤーロープ43に伸びが発生した場合
には、右側の伸び吸収機構44により左側のワイヤーロ
ープ43の伸びが吸収されることになる。なお、前記昇
降台5が撮像位置に下降された場合も、前記伸び吸収機
構44は上記と同様の働きをし、撮像位置においてこの
昇降台5を水平に維持するものである。
【0027】ところで、昇降台5を搬入・搬出口1i,
1o位置と撮像位置とに正常に停止させるためには、ワ
イヤーロープ43をターンバックルを介して連結すると
いうようなワイヤーロープ43の伸び調整機構を設けれ
ば良く、短期的な観点からすれば、必ずしも前記のよう
な伸び吸収機構44,44を設ける必要はないものであ
る。但し、昇降台5にこのような伸び吸収機構44,4
4を設けることにより、ワイヤーロープ43の伸びに係
る定期点検並びにワイヤーロープ43の伸び調整作業が
不要になるので、X線透過自動検査装置の稼働率の向上
に寄与することができるという優れた効果がある。
【0028】なお、図3(a)と図4とに示すように、
シールドボックス1の搬出口1oの外方に設けられてな
るものは搬出ラインLoに設けられた基板搬出コンベア
7であり、また基板搬出コンベア7の下方位置に設けら
れてなるものは、撮像位置にある昇降台5により移動さ
れた撮像済のフィルムを受取り、受取った撮像済のフィ
ルムのX線画像を読み取るX線画像読取装置8であり、
さらに、図3(b)と図4とに示すように、シールドボ
ックス1の後部側に設けられてなるものは、前記X線画
像読取装置8による画像読み取り後のフィルムを受取
り、受取ったフィルムに蛍光を照射してX線画像を消去
した後、X線画像を消去したフィルムを再びシールドボ
ックス1内の撮像位置にある昇降台5上に搬入するX線
画像消去コンベア9である。
【0029】以下、上記構成になるX線透過自動検査装
置の作用態様を説明すると、ロッドレスシリンダ4の昇
降によるワイヤーロープ43の押し引きにより、昇降台
5をプリント基板Pの搬入・搬出口1i,1o位置から
撮像位置まで下降させる一方、撮像位置から搬入・搬出
口1i,1o位置まで上昇させることができるので、本
実施例は上記実施例と同効である。但し、上記実施例が
リニアガイドレールにより昇降台5を片持ち支持したの
に対して、本実施例では昇降台が両持ち支持としたの
で、上記実施例に比較して昇降台5をを低剛性にするこ
とができ、X線透過自動検査装置自体の重量軽減と、昇
降台5の駆動源を小能力化によるランニングコスト低減
とに寄与することができる。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項
1,2,3または4に係る簡易型高分解能X線透過自動
検査装置によれば、フォーカスサイズの径が50μm以
上の比較的低コストのX線源を用いることで、このX線
透過自動検査装置を低コストにすることができる。しか
も、撮像面よりも上方の搬入口で受取った被検査物を昇
降台により撮像面の上側の検査位置まで下降させると共
に、水平移送機能により検査位置に水平移動させて画像
を撮像するので、分解能の優れたほぼ等倍の撮像を得る
ことができ、また撮像済の被検査物を昇降台で搬出口ま
で上昇させるので、シールドボックスの高さを従来より
も低くすることができ、このX線透過自動検査装置自体
の安定性が増する。そのため、被検査物製造ラインの管
理者によるラインの観察が容易になり、かつX線源のメ
インテナンスや交換を容易かつ低コストで行えるのに加
えて、このX線透過自動検査装置をコンパクトにするこ
とができるという多大な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の実施例に係る簡易型高分
解能X線透過自動検査装置の正面断面図、図1(b)は
その側面断面図、図1(c)はその平面断面図である。
【図2】本発明の実施例に係る簡易型高分解能X線透過
自動検査装置によるプリント基板の検査状況説明図であ
る。
【図3】図3(a)は本発明の他の実施例に係る簡易型
高分解能X線透過自動検査装置の正面断面図、図3
(b)はその側面断面図である。
【図4】図3(a)のA−A線断面図である。
【図5】図3(b)のB部拡大図である。
【図6】図5のC部拡大図である。
【図7】図7(a),7(b),7(c)は、何れも従
来例に係るX線透過検査装置の模式的構成説明図であ
る。
【符号の説明】
1…シールドボックス,1d…扉,1i…搬入口,1o
…搬出口 2…X線源,2a…X線発生装置 3…リニアガイドレール 4…ロッドレスシリンダ,41…水平滑車,42…垂直
滑車,43…ワイヤーロープ,43a…先端金具,44
…伸び吸収機構,44a…ばね収容ケーシング,44b
…ばね収容室,44c…平座金,44d…圧縮コイルば
ね,44e…ねじロッド,44f…キャップナット 5…昇降台,5a…ガイドプレート,5b…駆動プー
リ,5c…従動プーリ,5d…ベルト,5h…貫通穴,
5m…駆動モータ 6…撮像面 7…基板搬出コンベア 8…X線画像読取装置 9…X線画像消去コンベア F…フォーカスサイズ Li…搬入ライン Lo…搬出ライン P…プリント基板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロア面より数十センチ以上上方の高さ
    レベルで被検査物が搬送されるX線透過自動検査装置に
    おいて、フォーカスサイズの径が50μm以上のX線源
    と、該X線源が上部に配設されると共に、被検査物の搬
    入・搬出口よりも下側の内側位置に被検査物の画像を撮
    像する撮像面が配設されるシールドボックスと、該シー
    ルドボックス内の撮像場所にて、前記搬入・搬出口の高
    さレベルと撮像面の高さレベルとの間で昇降し、前記搬
    入口で受取った被検査物を支持して前記撮像面の上側の
    検査レベルまで下降し、かつ撮像済の被検査物を支持し
    て搬出口の高さレベルまで上昇する被検査物の水平移送
    機能を持つ昇降台を設けたことを特徴とする簡易型高分
    解能X線透過自動検査装置。
  2. 【請求項2】 前記シールドボックスの被検査物の搬入
    口および搬出口を有しない一方側の内壁に前記昇降台を
    昇降させる昇降台駆動装置を付設し、前記内壁の他方側
    に開閉自在な扉を設けたことを特徴とする請求項1に記
    載の簡易型高分解能X線透過自動検査装置。
  3. 【請求項3】 前記昇降台駆動装置が昇降台を上下方向
    に案内するリニアガイドレールと、昇降台を昇降させる
    ロッドレスシリンダとからなることを特徴とする請求項
    2に記載の簡易型高分解能X線透過自動検査装置。
  4. 【請求項4】 前記シールドボックスの内側の相反する
    内壁のそれぞれに沿ってリニアガイドレールを設け、こ
    れら一対のリニアガイドレールにより前記昇降台を昇降
    可能に案内すると共に、該昇降台を昇降させる前記昇降
    台駆動装置を、該昇降台の相反する端部付近それぞれの
    上下に連結され、前記シールドボックスの内側に設けた
    水平滑車や垂直滑車に順次掛け回されると共に、前記シ
    ールドボックス内に設けたロッドレスシリンダを介して
    無端状に形成されてなるワイヤーロープからなる構成に
    したことを特徴とする請求項1に記載の簡易型高分解能
    X線透過自動検査装置。
  5. 【請求項5】 前記昇降台の相反する端部付近のそれぞ
    れに、圧縮ばねと、該圧縮ばねの内側に遊嵌状態で挿通
    されるロープ連結部材と、該ロープ連結部材の両端部に
    設けられ、該ロープ連結部材の上下動により前記圧縮ば
    ねの上下端に当接する当接部材とからなるワイヤロープ
    の伸び吸収機構を設け、該伸び吸収機構のロープ連結部
    材を介して前記ワイヤロープを無端状にしたことを特徴
    とする請求項4に記載の簡易型高分解能X線透過自動検
    査装置。
JP7335203A 1995-06-28 1995-12-22 簡易型高分解能x線透過自動検査装置 Withdrawn JPH0972863A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013118386A1 (ja) 2012-02-06 2013-08-15 株式会社日立ハイテクノロジーズ X線検査装置、検査方法およびx線検出器
WO2021181780A1 (ja) * 2020-03-13 2021-09-16 オムロン株式会社 メンテナンス方法

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