JPH0972727A - 光学センサ装置 - Google Patents

光学センサ装置

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JPH0972727A
JPH0972727A JP23105095A JP23105095A JPH0972727A JP H0972727 A JPH0972727 A JP H0972727A JP 23105095 A JP23105095 A JP 23105095A JP 23105095 A JP23105095 A JP 23105095A JP H0972727 A JPH0972727 A JP H0972727A
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JP
Japan
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light
emitting element
light emitting
optical sensor
sensor device
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Application number
JP23105095A
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Inventor
Nobuhiro Motoi
信広 本井
Masahito Ozawa
正仁 小澤
Hiroshi Yokogawa
博 横川
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送される媒体の位置検出精度を向上する。 【解決手段】 発光素子4を覆う透明ケース2に透光部
8を設ける。透光部8は発光素子4の光の光路上に設け
られ、媒体Pの搬送路20を挟んで受光素子22に対向
する。透光部8は頂上部9と傾斜面10を有し、頂上部
9へ入った光は受光素子22方向へ集光され、傾斜面1
0に当たった光は全反射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現金処理機や光学
読取装置あるいはカード/証書発行装置や複写機等にお
いて、紙幣や帳票または用紙等の媒体を光学的に検出す
る光学センサ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、現金処理機や複写機等において
は、紙幣や用紙等の媒体の位置、外形、搬送速度等を監
視する必要から光学センサ装置が設けられている。光学
センサ装置は発光素子と受光素子から成り、発光素子と
受光素子を媒体の搬送路を挟んで対向配置し、発光素子
から発した光が媒体により遮られたか否かを受光素子へ
の受光量の変化で検出するようにしている。
【0003】また他の光学センサ装置においては、発光
素子と受光素子を媒体の搬送路に対して同じ側に設け、
搬送路の反対側にはプリズムを配置したものが提案され
ている。このような光学センサ装置は、発光素子と受光
素子が同じ側にあるので、各素子とセンサ駆動回路との
接続構造が容易になる長所を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の光
学センサ装置においては、以下のような問題があった。
即ち、発光素子においては発光された光が放射状に拡散
して集光せず、良好な出力特性を得ることができないと
いう問題があった。また受光素子においても、外部の光
が大きな幅を持ってそのまま素子へ入るので、十分な媒
体の位置検出精度が得られないという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた解決手段は、発光素子および該発光素
子から発した光を受光する受光素子を有し、発光素子か
ら発した光を搬送媒体が遮ることによる受光量の変化に
より媒体を検出する光学センサ装置において、発光素子
の光路上に配設され、発光素子からの光の中心に近い部
分を集光する集光部と発光素子からの光の中心から離れ
た部分を全反射する全反射部とを有する透光部を設けた
ことを特徴とする。
【0006】この解決手段によれば、発光素子から発せ
られた光のうち中心に近い部分は透光部の集光部へ入
る。この集光部で光が集光されて受光素子に受光され
る。発光素子から発せられた光のうち中心から離れた部
分は、透光部の全反射部へ入る。この全反射部では光が
すべて反射され、受光素子へは光は入らない。したがっ
て比較的狭い範囲の光が集中的に受光素子へ入るので、
媒体の位置検出精度が向上する。
【0007】また他の解決手段としては、発光素子およ
び該発光素子から発した光を受光する受光素子を有する
光学センサ装置において、発光素子から受光素子への光
路上に配置され、光が通過するスリットを有するととも
に発光素子または受光素子を覆うカバーを設けたことで
ある。
【0008】この他の解決手段によれば、発光素子から
発せられた光はカバーのスリットにより規制され、範囲
が狭められる。即ち、狭い範囲での検出が可能になり、
媒体の位置検出精度が向上する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にしたがって説明する。なお各図面に共通する要素には
同一の符号を付す。図1は第1の発明の実施の形態を示
す断面図、図2は第1の発明の実施の形態の透明ケース
を示す斜視図である。
【0010】両図において、第1の発明の実施の形態の
光学センサ装置1には透明ケース2が設けられ、透明ケ
ース2にはプリント基板3が取付けられている。プリン
ト基板3には発光素子4およびコネクタ5がハンダ付け
等により取付けられている。発光素子4はプリント基板
3のパターンを介してコネクタ5に電気的に接続されて
いる。発光素子4は透明ケース2とプリント基板4とで
密閉された状態になっている。コネクタ5は、ピン6が
基板3のパターンに接続され、ピン6と接続した線7が
図示しない駆動回路に接続されている。
【0011】透明ケース2のには、発光素子4に対向す
る位置に透光部8が形成されている。透光部8は略円錐
形状になっており、頂上部9は凸レンズ形状となってい
る。頂上部9から下方に向かって傾斜面10が形成さ
れ、この傾斜面10は円錐台形のテーパ状になってい
る。傾斜面10は、発光素子4から発せられてここに達
する光が全反射する角度に形成されている。即ち、全反
射部となっている。一方頂上部9は、凸レンズ形状にな
っているので、発光素子4から発せられてここに達する
光が集光するように形成されている。即ち、集光部にな
っている。
【0012】図3は第1の発明の実施の形態の透光部を
示す説明図である。同図に示すように、傾斜面10に進
入した光11、12は傾斜面10で反射される。頂上部
9へ進入した光13、14はこの頂上部9を通過し、光
路が狭められて受光素子方向に集光する。即ち、頂上部
9を凸レンズ形状にすることにより、図に示すように光
が屈折し高い集光率が得られ、受光素子への受光量が増
大することになる。また傾斜面10で反射された光のう
ち、頂上部9に進入した光15は頂上部9を通過して受
光素子方向へ進行する。
【0013】図1において、透光部8が下部搬送ガイド
17の孔18に入り込むようにして透明ケース2が下部
搬送ガイド17に取付けられる。透光部8の頂上部9は
下部搬送ガイド17の上面17aと面一になるように取
付けられる。下部搬送ガイド17に対向して上部搬送ガ
イド19が設けられ、両搬送ガイド17、19の間が媒
体Pの搬送路20となっている。上部搬送ガイド19に
も孔21が形成され、この孔21に受光素子22が取付
けられている。受光素子22は透光部8に対向した位置
に設けられ、受光素子22の中心は、発光素子4の光の
光軸の中心に一致する。なお透明ケース2には、図2に
示すように装置に該透明ケース2を取付けるための突起
23が形成されている。
【0014】次に動作を説明する。搬送路20に媒体P
が存在しない時、発光素子4から発せられた光は透光部
8で頂上部9に当たった光のみが集光して通過し、受光
素子22に受光される。即ち、狭い範囲の光が受光素子
22に受光されている。媒体Pが搬送路20を図示しな
い搬送手段により搬送されて来て、発光素子4と受光素
子22の間を通過すると、透光部8から受光素子22へ
向かう光が遮断されるかまたは減衰される。これにより
受光素子22の出力が変化し、媒体Pが発光素子4と受
光素子22の間の検出位置に来たことが検出される。こ
のように、透光部8の頂上部9を通過した狭い範囲の光
が媒体Pにより遮られたか否かにより媒体Pを検出する
ので、媒体Pの検出精度が向上する。また傾斜面10で
反射された光の一部が受光素子22へ達するようになっ
ているので、受光素子の出力が増大し、良好な出力特性
を得ることができる。
【0015】この第1の発明の実施の形態では、発光素
子4はプリント基板3と透明ケース2により囲繞され、
外気と遮断されているので、塵や埃あるいは紙粉等が発
光素子4に付着することがなく、発光素子4の出力精度
が保証される。なお透光部8の頂上部9の形状として、
小径の円形状であってもよい。
【0016】図4は第2の発明の実施の形態を示す斜視
図である。第2の発明の実施の形態は、第1の実施の形
態に対して透光部の形状を変えたものである。図4にお
いて、透光部25は、媒体が搬送される方向(A方向)
に対して直交する方向に細長く形成されている。透光部
25の頂上部26は、A方向に直交する辺が長い長方形
となっている。頂上部26の両側下方には傾斜面27が
形成されている。傾斜面27は、発光素子から発せられ
てここに当たった光が全反射するようにその角度および
材質が設定されている。
【0017】図5は第2の発明の実施の形態の透光部を
示す説明図である。同図に示すように、発光素子から発
せられ頂上部26へ進入する光はそのまま進行し、傾斜
面27に進入した光は全反射して、受光素子の方向へは
進行しない。なお頂上部26の形状として、長方形の代
わりに楕円形であってもよい。以上のように構成した第
2の発明の実施の形態においても第1の発明の実施の形
態と同様な効果を得ることができる。
【0018】次に第3の発明の実施の形態について説明
する。図6は第3の発明の実施の形態の光学センサ装置
を示す断面図、図7は第3の発明の実施の形態の密閉ケ
ースを示す斜視図である。第3の発明の実施の形態の光
学センサ装置は、発光素子と受光素子を媒体搬送路に対
して同じ側に設け、反対側には光の反射体としてプリズ
ムを有する装置において透光部を設けたものである。
【0019】図6、図7において、第3の発明の実施の
形態の光学センサ装置31は密閉ケース32を有し、こ
れに対向してプリズム33が設けられる。密閉ケース3
2は光を透過する合成樹脂等から形成され、下側に蓋3
4接着固定されている。密閉ケース32の上部には円形
状に突出した透光部35、36が形成され、透光部35
の内面下側35aは凸レンズ形状になっている。透光部
36の内面下側には、凸状小径(直径0.6〜1.0m
m程度)のレンズ部37(集光部)が形成され、レンズ
部37は精度の向上が図れる非球面に形成されている。
またレンズ部37を囲むようにして傾斜面38(全反射
部)がすり鉢型のテーパ状に形成されている。傾斜面3
8の下方には受光素子22が設けられているが、すり鉢
型の形状は受光素子22側に広がる形状となっている。
レンズ部37へ進入した光は集光され、傾斜面38に進
入した光は全反射する。
【0020】密閉ケース32内には発光素子4と受光素
子22が配置され、発光素子4は透光部35に対向し、
受光素子22は前述したように透光部36に対向してい
る。発光素子4、受光素子22はプラスチックケース3
9により支持され、それらのリード40はコネクタ41
に接続されている。プラスチックケース39には、発光
素子4に対向して発光透過部42が形成され、受光素子
22に対向して受光透過部43が形成されている。発光
透過部42、43は凸レンズ形状になっている。密閉ケ
ース32は、透光部35、36が下側搬送ガイド44の
孔45に嵌挿されることにより搬送ガイド44に取付け
られる。下側搬送ガイド44に対向して上側搬送ガイド
45が設けられ、両ガイド44、45の間には媒体Pの
搬送路46が形成される。
【0021】上側搬送ガイド45には孔47が形成さ
れ、この孔47にプリズム33が嵌挿されている。プリ
ズム33は入光側反射面48と出光側反射面49を有
し、入光側反射面48は発光素子4から発せられた光を
出光側反射面49方向に反射する。出光側反射面49
は、入光側反射面48からきた光を受光素子22方向に
反射する。
【0022】発光素子4はフォトダイオードにより構成
され、その指向特性は図6に示す角度θ1まで光の放射
強度が分布している。θ2に示す部分はプリズム33に
入光しない。入光側反射面48および出光側反射面49
において、臨海角以下の光は全反射せずに透過してしま
うので、両反射面48、49に対する入射角度θ3、θ
4は、臨界角以上としなければならない。
【0023】密閉ケース32の発光透過部42、43を
凸レンズ形状とすることにより、発光素子4から発光し
た光が屈折され、集光される。さらにその光が透光部下
面35aの凸レンズ形状により、屈折され、集光され
る。透過部42の凸レンズ形状および透光部下面35a
の凸レンズ形状は、反射面48に達する光が平行光にな
るようにその曲率が設定される。また出光側反射面49
で反射された光は透光部36の全面に進入し、そのうち
外側の光は傾斜面38に進入し、中心部の光はレンズ部
37に進入する。傾斜面38に進入した光は反射され、
レンズ部37に進入した光はレンズ部37を通過して、
光路が狭められて集光され、受光素子22に達する。本
実施の形態では、約0.6〜1.0mm程度の狭い範囲
の光が受光素子22に達する。これにより、より狭い範
囲で媒体Pの検出を行うことができる。レンズ部37の
凸レンズ形状は、受光素子22に達する光が平行光にな
るようにその曲率が設定される。
【0024】次に第3の発明の実施の形態の動作を説明
する。発光素子4から発光された光は、プラスチックケ
ース39の発光透過部42により屈折され、集光して透
光部35に入光する。透光部42でさらに屈折、集光さ
れて、搬送路46を通過し、プリズム33内に入光す
る。そして入光側反射面48により、光は出光側反射面
49方向へ反射される。出光側反射面49で光は透光部
36方向へ反射され、透光部36のレンズ部37によ
り、中心部の光が集光され、さらに受光透過部43によ
り屈折、集光されて受光素子22に入光する。
【0025】搬送路46に媒体Pが搬送されてくると、
媒体Pが、出光側反射面49と透光部36の間の光路を
遮る。これにより受光素子22が受光する光量が変化す
る。この光量の変化により媒体Pを検出するが、レンズ
部37を通過した狭い範囲の光が受光素子22に入光し
たか否かにより媒体Pを検出するので、媒体Pの検出精
度が向上する。
【0026】また透光部36の傾斜面38はすり鉢形状
であるので、媒体Pがどの方向から搬送されてきても、
良好な精度で媒体Pを検出することができる。
【0027】次に第4の発明の実施の形態について説明
する。図8は第4の発明の実施の形態の光学センサ装置
を示す断面図、図9は第4の発明の実施の形態の密閉ケ
ースを示す斜視図、図10は図8のB−B断面図であ
る。第4の発明の実施の形態の光学センサ装置は、第3
の発明の実施の形態の光学センサ装置に対して透光部の
形状を変えたものである。
【0028】図8、図9、図10において、第4の発明
の実施の形態の光学センサ装置51の受光側の透光部5
2には、頂上部53(集光部)と傾斜面54(全反射
面)が形成されている。頂上部53は、図9に示すよう
に媒体Pの搬送方向(A方向)に対して直交する方向に
長い辺を有する長方形であり、受光素子22側に対して
凸レンズ形状になっている。頂上部53の両側下方には
傾斜面54が形成されている。傾斜面54は、プリズム
33から反射してここに当たった光が全反射するように
その角度および材質が設定されている。
【0029】図10において、プリズムから頂上部53
へ進入した光は屈折、集光されて受光素子22へ入光す
る。頂上部53は媒体Pの搬送方向に直交する方向に長
くなっており、受光素子22に入光する光量は多くな
る。またプリズムから傾斜面54に進入した光は、全反
射して受光素子22へは入光しない。
【0030】以上のように第4の発明の実施の形態にお
いては、媒体の搬送方向に対しては検出光の範囲が狭い
ので検出精度が向上するとともに、媒体の搬送方向に直
交する方向に集光部としての頂上部53を大きくしたの
で検出光量を多くでき、感度の向上が図れる。
【0031】次に第5の発明の実施の形態を説明する。
図11は第5の発明の実施の形態の光学センサ装置を示
す断面図、図12は第5の発明の実施の形態の要部を示
す分解斜視図、図13は図11のC−C断面図である。
第5の発明の実施の形態は、媒体の搬送路を形成する搬
送ガイドに透光部を設けたものである。
【0032】図11、図12、図13において、第5の
発明の実施の形態の光学センサ装置61には、透明の合
成樹脂等で形成された下部搬送ガイド62が設けられ
る。搬送ガイド62にはコネクタ41が取付けられ、こ
のコネクタ41は発光素子4および受光素子22が実装
されたプラスチックケース39を支持している。搬送ガ
イド62およびコネクタ41の下部には蓋34が取付け
られ、発光素子4および受光素子22を密閉している。
プラスチックケース39には前記実施の形態と同様に発
光透過部42および受光透過部43が形成されている。
【0033】下部搬送ガイド62の、発光素子4に対向
する位置には透光部63が形成され、透光部63の下側
は凸レンズ形状の凸レンズ部64となっている。凸レン
ズ部64の中心は、発光素子4の光軸に一致している。
下部搬送ガイド62の、受光素子22に対向する位置に
は透光部65が形成されている。透光部65は、頂上の
凸レンズ部66とその両側下方に形成された傾斜面67
を有する。その他の構成は前記第4の発明の実施の形態
と同様である。
【0034】発光素子4から発光されてプリズム33で
反射した光は、透光部65へ進入する。透光部65で
は、図13に示すように、傾斜面67に進入した光は反
射し、凸レンズ部66に進入した光は集光して受光素子
22へ入光する。
【0035】以上のように構成した第5の発明の実施の
形態においても、前記第4の実施の形態と同様の効果を
奏する。また第5の発明の実施の形態においては、密閉
ケースと搬送ガイドを一体にした構成となっているの
で、製造コストが安くなるとともに、密閉ケースを搬送
ガイドに対して位置合わせをする必要がなくなるので、
光軸のずれが発生しない。
【0036】上記第3、第4および第5の発明の実施の
形態においては、発光素子4および受光素子22をプラ
スチックケース39内に実装しているが、必ずしもこの
ようにする必要はなく、発光素子4および受光素子22
をプリント基板に半田付けするようにしてもよい。こう
した場合には密閉ケースに取付ける蓋をプリント基板で
構成するとよい。
【0037】次に第6の発明の実施の形態を説明する。
図14は第6の発明の実施の形態の光学センサ装置を示
す断面図である。第6の発明の実施の形態は、受光素子
または発光素子の近傍に、光の通過を規制するスリット
を有するスリットカバーを設けたものである。
【0038】図14において、第6の発明の実施の形態
の光学センサ装置71は透明ケース72を有し、透明ケ
ース72の下方の開口部72aは裏蓋73により塞がれ
ている。透明ケース72内にはコネクタ挿入部74が設
けられ、ここにコネクタが挿入されることにより透明ケ
ース72内は密閉される。透明ケース72には突出状の
透光部75が形成され、透光部75の下面には凸レンズ
部76が形成されている。また透明ケース72には素子
固定部77が設けられ、ここに受光素子22のフレーム
78が固定されている。固定部77から突き出た部分
は、透明樹脂で封止されないリード40となっており、
このリード40はコネクタピンとしてコネクタと嵌合す
る。
【0039】フレーム78は銀メッキされたアロイを材
料とし、透明樹脂でトランスファー成形により封止され
ており、上部に受光素子22がボンディングされてい
る。受光素子22は基台部79に内包されており、基台
部79上には段差をつけて台板部80が設けられてい
る。台板部80上には凸レンズ部81が設けられ、基台
部79、台板部80および凸レンズ部81は一体に形成
されている。受光素子22の中心と凸レンズ部81の中
心は一致している。
【0040】透光部75の内側下方にはスリットカバー
82が取付けられている。スリットカバー82は上部の
円柱部83と下部の角柱部84とからなり、円柱部83
の中央にはスリット85が形成されている。スリット8
5の中心は、凸レンズ部81の中心および透光部75の
凸レンズ部76の中心に一致している。スリット85は
直径が約0.8mmの円形の孔で、受光素子22に入光
する光を絞ることにより媒体の位置検出精度を確保で
き、しかも媒体の有無を検出するのに十分な光量を通過
することができる大きさになっている。スリットカバー
82は、円柱部83が透光部75の内側に嵌合し、角柱
部84が透明ケース72内の収納部86側壁に嵌合する
ことにより、正確な位置に取付けられる。スリットカバ
ー82は、素子から発せられる波長の光を遮光し、素子
から発生する熱による影響を受けない材料からなってい
る。
【0041】スリットカバー82の角柱部84の内側に
台板部80が嵌合し、角柱部84の底面は基台部79の
上面と接触する位置で固定される。これによりスリット
カバー82および受光素子22は、透明ケース72に対
して、光軸方向およびそれに直交するどの方向にも移動
できないように規制される。
【0042】図16は第6の発明の実施の形態の実装状
態を示す説明図である。同図において、媒体の搬送路8
6が上下の搬送ガイド87、88により形成されてい
る。下部の搬送ガイド88には前述の光学センサ装置7
1が取付けられている。光学センサ装置71は、透光部
75が搬送ガイド88の孔に嵌挿し、透光部75の上面
が搬送ガイド88の上面と面一にして取付けられる。こ
の光学センサ装置71内にはコネクタ89が装着されて
いる。
【0043】上部の搬送ガイド87には別の光学センサ
装置90が取付けられている。この光学センサ装置90
には発光素子4が取付けられ、スリットカバーは取付け
られていない。発光素子4は、搬送路86を挟んで受光
素子22に対向している。
【0044】発光素子4から発せられる光は搬送路86
を通過して透光部75に入る。透光部75の凸レンズ部
76により集光され、中心部の光がスリット85からス
リットカバー82内に入る。スリットカバー82内に入
った光は凸レンズ部81で集光されて受光素子22に入
光する。媒体が搬送路86を搬送されてくると、発光素
子4からの光が遮られて、受光素子22に光が入光しな
いため媒体が検出されるが、スリット85により狭い範
囲の光で検出するようにしているので、媒体の位置検出
精度は向上する。また透光部75の凸レンズ部76によ
り光が集光されるので、検出用の光量は確保できる。ま
たこの実施の形態においては、透明ケース72に対して
スリットカバー82を嵌め合い、さらにスリットカバー
82に対して素子を嵌め合うようにして素子の位置を規
制しているので、素子の位置ずれがなく、組み立て時間
の削減と、良好な媒体検出特性が得られる。
【0045】第6の発明の実施の形態の変形例として、
スリットカバー82を発光素子側に設けるようにして
も、上記実施の形態と同様の効果を奏する。この場合に
は、スリットカバーが、発光素子が発生する熱の影響を
受けないので、透明ケース72の熱による変形等を防止
することができる。
【0046】図17は第7の発明の実施の形態を示す平
面図である。第7の発明の実施の形態は、第6の発明の
実施の形態に対してスリットの形状を変えたものであ
る。図17に示すように、透明ケース72内にスリット
カバー82が設けられ、スリットカバー82の円柱部8
3には、平面長方形のスリット93が形成されている。
スリット93は、長辺が媒体の搬送方向(A方向)に直
交する方向で、媒体検出に十分な光量が得られるように
なっており、A方向の長さは媒体の位置検出精度を十分
保証する長さに設定してある。
【0047】以上のように構成した第7の発明の実施の
形態においても、第6の実施の形態と同様な効果を得る
ことができるが、長方形のスリット93にしたので、同
じ光量でも搬送方向の検出長さが短くできるので、より
細かな検出精度が得られる。またスリットカバー82の
一角に面取り93を施しているので、透明ケース72に
対するスリットカバー82の誤挿入が防止できる。
【0048】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、発光素子から受光素子への光路上でかつ受光素子の
近傍に配設され、発光素子からの光の中心に近い部分を
受光素子へ集光する集光部と発光素子からの光の中心か
ら離れた部分を全反射する全反射部とを有する透光部を
設けたので、媒体の検出精度が向上する。
【0049】また発光素子から受光素子への光路上に配
置され、光が通過するスリットを有するとともに発光素
子または受光素子を覆うカバーを設けたことによっても
媒体の検出精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施の形態を示す断面図である。
【図2】第1の発明の実施の形態を示す斜視図である。
【図3】第1の発明の実施の形態の透光部を示す説明図
である。
【図4】第2の発明の実施の形態を示す斜視図である。
【図5】第2の発明の実施の形態の透光部を示す説明図
である。
【図6】第3の発明の実施の形態の光学センサ装置を示
す断面図である。
【図7】第3の発明の実施の形態の密閉ケースを示す斜
視図である。
【図8】第4の発明の実施の形態の光学センサ装置を示
す断面図である。
【図9】第4の発明の実施の形態の密閉ケースを示す斜
視図である。
【図10】図8のB−B断面図である。
【図11】第5の発明の実施の形態の光学センサ装置を
示す断面図である。
【図12】第5の発明の実施の形態の要部を示す分解斜
視図である。
【図13】図11のC−C断面図である。
【図14】第6の発明の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図15】第6の発明の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図16】第6の発明の実施の形態の実装状態を示す説
明図である。
【図17】第7の発明の実施の形態を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 光学センサ装置 2 透明ケース 4 発光素子 8 透光部 9 頂上部 10 傾斜面 22 受光素子 P 媒体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子および該発光素子から発した光
    を受光する受光素子を有し、発光素子から発した光を搬
    送媒体が遮ることによる受光量の変化により媒体を検出
    する光学センサ装置において、 発光素子の光路上に配設され、発光素子からの光の中心
    に近い部分を集光する集光部と発光素子からの光の中心
    から離れた部分を全反射する全反射部とを有する透光部
    を設けたことを特徴とする光学センサ装置。
  2. 【請求項2】 前記集光部は小径の円形状であり、前記
    全反射部は円錐形状である請求項1記載の光学センサ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記集光部は凸レンズで形成される請求
    項1記載の光学センサ装置。
  4. 【請求項4】 前記全反射部はすり鉢状のテーパ形状で
    ある請求項1記載の光学センサ装置。
  5. 【請求項5】 前記全反射部は媒体の搬送方向に直交す
    る方向に長い長さを有する矩形形状である請求項1記載
    の光学センサ装置。
  6. 【請求項6】 発光素子および該発光素子から発した光
    を受光する受光素子を有する光学センサ装置において、 発光素子から受光素子への光路上に配置され、光が通過
    するスリットを有するとともに発光素子または受光素子
    を覆うカバーを設けたことを特徴とする光学センサ装
    置。
  7. 【請求項7】 前記スリットは、長辺が媒体の搬送方向
    に直交する方向の平面長方形である請求項6記載の光学
    センサ装置。
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