JPH0972292A - 二群の羽根車を同軸上に備えた複合多段遠心圧縮機 - Google Patents
二群の羽根車を同軸上に備えた複合多段遠心圧縮機Info
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- JPH0972292A JPH0972292A JP23025995A JP23025995A JPH0972292A JP H0972292 A JPH0972292 A JP H0972292A JP 23025995 A JP23025995 A JP 23025995A JP 23025995 A JP23025995 A JP 23025995A JP H0972292 A JPH0972292 A JP H0972292A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 吸い込み圧力の異なる2群の羽根車群を、吸
い込み圧力の高い側から低い側へのガスの洩れ込みがな
くかつ軸推力バランスの取れる構造で、一軸に串型配置
した多段遠心圧縮機を提供する。 【解決手段】 推力バランス環108を、低圧段である
第1群の羽根車の吸い込み側の外側に隣接して設け、推
力バランス環108の外側に設けられたバランス室11
5に第1群の吐出ガスをバランスライン131を経由し
て導入している。推力バランス環には両面にかかる吐出
圧と吸い込み圧との差によって羽根車102の方向に軸
推力が発生し、羽根車102で発生する吸い込み方向へ
の軸推力とバランスする。同時に仕切板110の第1群
側にかかる第1群の吐出圧は、第2群側にかかる第2群
の吸い込み圧より一般に高いので、仕切板110のラビ
リンスを経由しての第2群の吸い込みガスの第1群側へ
の洩れ込みは発生しない。
い込み圧力の高い側から低い側へのガスの洩れ込みがな
くかつ軸推力バランスの取れる構造で、一軸に串型配置
した多段遠心圧縮機を提供する。 【解決手段】 推力バランス環108を、低圧段である
第1群の羽根車の吸い込み側の外側に隣接して設け、推
力バランス環108の外側に設けられたバランス室11
5に第1群の吐出ガスをバランスライン131を経由し
て導入している。推力バランス環には両面にかかる吐出
圧と吸い込み圧との差によって羽根車102の方向に軸
推力が発生し、羽根車102で発生する吸い込み方向へ
の軸推力とバランスする。同時に仕切板110の第1群
側にかかる第1群の吐出圧は、第2群側にかかる第2群
の吸い込み圧より一般に高いので、仕切板110のラビ
リンスを経由しての第2群の吸い込みガスの第1群側へ
の洩れ込みは発生しない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は二群の羽根車を同軸
上に備えた複合多段遠心圧縮機に関し、特に吸い込み圧
力の高い側から低い側へのガスの洩れ込みがない複合多
段遠心圧縮機に関する。
上に備えた複合多段遠心圧縮機に関し、特に吸い込み圧
力の高い側から低い側へのガスの洩れ込みがない複合多
段遠心圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】遠心圧縮機の羽根車の前後のガス圧力差
に起因して軸に作用する軸推力を反対方向の力でバラン
スさせるため、従来の技術では羽根車群の高圧羽根車の
外側に隣接して回転軸上にバランス環をもうけ、バラン
ス環の高圧羽根車と反対側に接する空間を配管または連
絡孔で羽根車群の低圧部の空間に連結し、内部のガスを
相互に流通させることによってその空間を低圧とし、高
圧羽根車側のガスとの圧力差によってバランス環に推力
を発生させ、羽根車群によって発生する推力とバランス
をとる構造が採用されていた。
に起因して軸に作用する軸推力を反対方向の力でバラン
スさせるため、従来の技術では羽根車群の高圧羽根車の
外側に隣接して回転軸上にバランス環をもうけ、バラン
ス環の高圧羽根車と反対側に接する空間を配管または連
絡孔で羽根車群の低圧部の空間に連結し、内部のガスを
相互に流通させることによってその空間を低圧とし、高
圧羽根車側のガスとの圧力差によってバランス環に推力
を発生させ、羽根車群によって発生する推力とバランス
をとる構造が採用されていた。
【0003】この方法を図4を参照して具体的に説明す
る。図4は従来の多段遠心圧縮機の模式的断面図であ
り、(a)は圧縮部近傍の模式的断面図、(b)は羽根
車近傍の模式的断面図、(c)は推力バランス環近傍の
模式的断面図である。図中符号402は羽根車で本例で
は3枚の羽根車402が吸い込み方向が同一方向となる
ように配置されている。407は回転主軸、408は推
力バランス環、415はバランス室、420はバランス
室415のバランスガスの導入口、423は吸い込みラ
イン、424は吐出ライン、431はバランスラインで
ある。
る。図4は従来の多段遠心圧縮機の模式的断面図であ
り、(a)は圧縮部近傍の模式的断面図、(b)は羽根
車近傍の模式的断面図、(c)は推力バランス環近傍の
模式的断面図である。図中符号402は羽根車で本例で
は3枚の羽根車402が吸い込み方向が同一方向となる
ように配置されている。407は回転主軸、408は推
力バランス環、415はバランス室、420はバランス
室415のバランスガスの導入口、423は吸い込みラ
イン、424は吐出ライン、431はバランスラインで
ある。
【0004】このように複数の羽根車402が吸い込み
方向が同一方向となるように配置されている場合、図4
(b)のように羽根車402には羽根車裏面から吸い込
み方向へ向けて軸推力が発生する。1枚の羽根車によっ
て発生する軸推力は図示の面積に前後の差圧を乗じた大
きさとなる。各羽根車の向きが同一方向の場合にはそれ
ぞれの合計値となるので非常に大きな力となる。例えば
差圧50KG/cm2を外径20cm、内径10cm、即ち受圧面
積235cm2 で受ければ11,800kgf という大きな
軸推力となる。
方向が同一方向となるように配置されている場合、図4
(b)のように羽根車402には羽根車裏面から吸い込
み方向へ向けて軸推力が発生する。1枚の羽根車によっ
て発生する軸推力は図示の面積に前後の差圧を乗じた大
きさとなる。各羽根車の向きが同一方向の場合にはそれ
ぞれの合計値となるので非常に大きな力となる。例えば
差圧50KG/cm2を外径20cm、内径10cm、即ち受圧面
積235cm2 で受ければ11,800kgf という大きな
軸推力となる。
【0005】この力をそのまま軸受で受けるのは困難な
ので、一つの方法としては、推力バランス環408を回
転主軸上の羽根車402の高圧側の外側に隣接して設
け、推力バランス環408の羽根車402と反対側に設
けられたバランス室415の空間を導入口420とライ
ン431で吸い込みライン423に連結することによっ
て、推力バランス環408の外周部のラビリンスの隙間
を通過してバランス室415に漏洩した高圧のガスはラ
イン423に吸引され、バランス室415内の圧力は羽
根車群の吸引圧力と略等しくなる。
ので、一つの方法としては、推力バランス環408を回
転主軸上の羽根車402の高圧側の外側に隣接して設
け、推力バランス環408の羽根車402と反対側に設
けられたバランス室415の空間を導入口420とライ
ン431で吸い込みライン423に連結することによっ
て、推力バランス環408の外周部のラビリンスの隙間
を通過してバランス室415に漏洩した高圧のガスはラ
イン423に吸引され、バランス室415内の圧力は羽
根車群の吸引圧力と略等しくなる。
【0006】従って推力バランス環408には、図3
(c)に示すように断面積に両面の圧力差を乗じた大き
さの軸推力が羽根車402で発生する軸推力と逆方向に
作用して、羽根車402に起因する軸推力を打ち消す。
(c)に示すように断面積に両面の圧力差を乗じた大き
さの軸推力が羽根車402で発生する軸推力と逆方向に
作用して、羽根車402に起因する軸推力を打ち消す。
【0007】このような構造とすることによって、軸推
力を釣り合わせるだけでなく羽根車群の左右両端の圧力
をその圧縮機内の最も低いレベルにすることとなり、そ
れぞれの外側に設けられる軸シールの圧力条件を軽減す
ることができた。しかし羽根車群の両端は左右いずれか
低い方の圧力に均圧された状態となっている。
力を釣り合わせるだけでなく羽根車群の左右両端の圧力
をその圧縮機内の最も低いレベルにすることとなり、そ
れぞれの外側に設けられる軸シールの圧力条件を軽減す
ることができた。しかし羽根車群の両端は左右いずれか
低い方の圧力に均圧された状態となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】化学プラントなどで用
いられる圧縮機では、圧縮ガスを次のプロセス工程を経
て更に圧縮する必要のある場合が少なくなく、この場合
にはそれぞれに圧縮機を設けるより、一軸に2群の羽根
車群を串型に配置した多段遠心圧縮機を用いることがコ
ストや据付面積の点で望ましい。
いられる圧縮機では、圧縮ガスを次のプロセス工程を経
て更に圧縮する必要のある場合が少なくなく、この場合
にはそれぞれに圧縮機を設けるより、一軸に2群の羽根
車群を串型に配置した多段遠心圧縮機を用いることがコ
ストや据付面積の点で望ましい。
【0009】しかし、推力バランス環によって軸推力を
釣り合わせる必要のある多段遠心圧縮機において、主軸
に二つの羽根車群を設け、かつ第2群の吸い込み圧力が
第1群の吸い込み圧力より高いと、前述したような従来
のバランス方法では、通常第2群のガスが第1群に流れ
込むことが避けられない。
釣り合わせる必要のある多段遠心圧縮機において、主軸
に二つの羽根車群を設け、かつ第2群の吸い込み圧力が
第1群の吸い込み圧力より高いと、前述したような従来
のバランス方法では、通常第2群のガスが第1群に流れ
込むことが避けられない。
【0010】そのことを図4、図5および図6を用いて
説明する。図5は主軸に2群の羽根車群を同じ向きに設
けた多段遠心圧縮機の圧縮部近傍の模式的断面図であ
り、図中符号502は第1群の羽根車、503は第2群
の羽根車、508は第1群の推力バランス環、509は
第2群の推力バランス環、510は第1群と第2群の間
の仕切板、523は第1群の吸い込みライン、524は
第1群の吐出ライン、525は第2群の吸い込みライ
ン、526は第2群の吐出ライン、531は第1群のバ
ランスライン、532は第2群のバランスラインであ
り、符号Pはその部分の圧力を示す。
説明する。図5は主軸に2群の羽根車群を同じ向きに設
けた多段遠心圧縮機の圧縮部近傍の模式的断面図であ
り、図中符号502は第1群の羽根車、503は第2群
の羽根車、508は第1群の推力バランス環、509は
第2群の推力バランス環、510は第1群と第2群の間
の仕切板、523は第1群の吸い込みライン、524は
第1群の吐出ライン、525は第2群の吸い込みライ
ン、526は第2群の吐出ライン、531は第1群のバ
ランスライン、532は第2群のバランスラインであ
り、符号Pはその部分の圧力を示す。
【0011】図6は主軸に2群の羽根車群を反対向きに
設けた多段遠心圧縮機の圧縮部近傍の模式的断面図であ
り、図中符号602は第1群の羽根車、603は第2群
の羽根車、608は第1群の推力バランス環、609は
第2群の推力バランス環、610は第1群と第2群の間
の仕切板、623は第1群の吸い込みライン、624は
第1群の吐出ライン、625は第2群の吸い込みライ
ン、626は第2群の吐出ライン、631は第1群のバ
ランスライン、632は第2群のバランスラインであ
り、符号Pはその部分の圧力を示す。
設けた多段遠心圧縮機の圧縮部近傍の模式的断面図であ
り、図中符号602は第1群の羽根車、603は第2群
の羽根車、608は第1群の推力バランス環、609は
第2群の推力バランス環、610は第1群と第2群の間
の仕切板、623は第1群の吸い込みライン、624は
第1群の吐出ライン、625は第2群の吸い込みライ
ン、626は第2群の吐出ライン、631は第1群のバ
ランスライン、632は第2群のバランスラインであ
り、符号Pはその部分の圧力を示す。
【0012】一本の軸に第1羽根車群502、602と
第2羽根車群503、603を設ける場合、両群の向き
が同じ場合は図5に示すように、反対の場合は図6に示
すように推力バランス環508、509、608、60
9を設けることとなる。しかし、このいずれの場合にお
いても仕切板510、610の両側はそれぞれ第1群と
第2群の吸い込み圧力P1SとP2Sとなっており、P
1S<P2Sなので仕切板510、610のラビリンス
部を通じて第2群のガスの第1群のガスへの洩れ込みが
生ずる。
第2羽根車群503、603を設ける場合、両群の向き
が同じ場合は図5に示すように、反対の場合は図6に示
すように推力バランス環508、509、608、60
9を設けることとなる。しかし、このいずれの場合にお
いても仕切板510、610の両側はそれぞれ第1群と
第2群の吸い込み圧力P1SとP2Sとなっており、P
1S<P2Sなので仕切板510、610のラビリンス
部を通じて第2群のガスの第1群のガスへの洩れ込みが
生ずる。
【0013】この洩れ込みを防ぐ方法として図7および
図8に示す方法が考えられていた。図7は主軸に2群の
羽根車群を同じ向きに設けた多段遠心圧縮機の圧縮部近
傍の模式的断面図であり、図中符号702は第1群の羽
根車、703は第2群の羽根車、708は第1群の推力
バランス環、709は第2群の推力バランス環、710
は第1群と第2群の間の仕切板、723は第1群の吸い
込みライン、724は第1群の吐出ライン、725は第
2群の吸い込みライン、726は第2群の吐出ライン、
731は第1群のバランスライン、732は第2群のバ
ランスライン、750は第1群の吐出ガスを仕切板71
0のラビリンス部に供給するバッファガスラインであ
り、符号Pはその部分の圧力を示す。
図8に示す方法が考えられていた。図7は主軸に2群の
羽根車群を同じ向きに設けた多段遠心圧縮機の圧縮部近
傍の模式的断面図であり、図中符号702は第1群の羽
根車、703は第2群の羽根車、708は第1群の推力
バランス環、709は第2群の推力バランス環、710
は第1群と第2群の間の仕切板、723は第1群の吸い
込みライン、724は第1群の吐出ライン、725は第
2群の吸い込みライン、726は第2群の吐出ライン、
731は第1群のバランスライン、732は第2群のバ
ランスライン、750は第1群の吐出ガスを仕切板71
0のラビリンス部に供給するバッファガスラインであ
り、符号Pはその部分の圧力を示す。
【0014】図8は主軸に2群の羽根車群を反対向きに
設けた多段遠心圧縮機の圧縮部近傍の模式的断面図であ
り、図中符号802は第1群の羽根車、803は第2群
の羽根車、808は第1群の推力バランス環、809は
第2群の推力バランス環、810は第1群と第2群の間
の仕切板、823は第1群の吸い込みライン、824は
第1群の吐出ライン、825は第2群の吸い込みライ
ン、826は第2群の吐出ライン、831は第1群のバ
ランスライン、832は第2群のバランスライン、85
0は第1群の吐出ガスを仕切板810のラビリンス部に
供給するバッファガスラインであり、符号Pはその部分
の圧力を示す。
設けた多段遠心圧縮機の圧縮部近傍の模式的断面図であ
り、図中符号802は第1群の羽根車、803は第2群
の羽根車、808は第1群の推力バランス環、809は
第2群の推力バランス環、810は第1群と第2群の間
の仕切板、823は第1群の吸い込みライン、824は
第1群の吐出ライン、825は第2群の吸い込みライ
ン、826は第2群の吐出ライン、831は第1群のバ
ランスライン、832は第2群のバランスライン、85
0は第1群の吐出ガスを仕切板810のラビリンス部に
供給するバッファガスラインであり、符号Pはその部分
の圧力を示す。
【0015】この方法では、第1群の吐出ガスを図7、
図8に示すように仕切板710、810のラビリンス部
にバッファガスとして吹き込み、圧力の高いバッファガ
スで第2群の吸い込みガスの第1群の吸い込みガスへの
洩れ込みを防ぎ、第1群のガスであるバッファガスを第
1群の吸い込みガスに洩れ込ませている。
図8に示すように仕切板710、810のラビリンス部
にバッファガスとして吹き込み、圧力の高いバッファガ
スで第2群の吸い込みガスの第1群の吸い込みガスへの
洩れ込みを防ぎ、第1群のガスであるバッファガスを第
1群の吸い込みガスに洩れ込ませている。
【0016】この場合、第1群の圧縮比が大きい場合は
バランスガスと吸い込みガスとの圧力差が大きいのでバ
ランスガスの洩れ込み量が多くなり、推力バランス環7
08、808におけると同程度の大きな内部循環損失を
生ずるという問題点がある。また、仕切板710、81
0の強度、剛性を大きくする必要があるために仕切板自
身の板厚をかなり厚くする必要があるほか、全長の長く
なったラビリンス部に軸を振動させる励振力が生じ、軸
の不安定振動の可能性を高めるといった問題も生ずるの
で、このような設計は高圧圧縮機では極力回避する必要
がある。
バランスガスと吸い込みガスとの圧力差が大きいのでバ
ランスガスの洩れ込み量が多くなり、推力バランス環7
08、808におけると同程度の大きな内部循環損失を
生ずるという問題点がある。また、仕切板710、81
0の強度、剛性を大きくする必要があるために仕切板自
身の板厚をかなり厚くする必要があるほか、全長の長く
なったラビリンス部に軸を振動させる励振力が生じ、軸
の不安定振動の可能性を高めるといった問題も生ずるの
で、このような設計は高圧圧縮機では極力回避する必要
がある。
【0017】従って現実的には結局、吸い込み圧力の高
い第2群から吸い込み圧力の低い第1群へのガスの洩れ
込みが許されない用途においては、コストが低く据付面
積も少なくてすむ1軸方式は採用できず、第1群と第2
群とを別々の圧縮機にせざるを得なかった。
い第2群から吸い込み圧力の低い第1群へのガスの洩れ
込みが許されない用途においては、コストが低く据付面
積も少なくてすむ1軸方式は採用できず、第1群と第2
群とを別々の圧縮機にせざるを得なかった。
【0018】本発明の目的は、吸い込み圧力の異なる2
群の羽根車群を、吸い込み圧力の高い側から低い側への
ガスの洩れ込みがなくかつ軸推力バランスの取れる構造
で、一軸に串型配置した多段遠心圧縮機を提供すること
にある。
群の羽根車群を、吸い込み圧力の高い側から低い側への
ガスの洩れ込みがなくかつ軸推力バランスの取れる構造
で、一軸に串型配置した多段遠心圧縮機を提供すること
にある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の複合多段遠心圧
縮機は、吸い込み圧力の異なる二種類のガスをそれぞれ
圧縮する第1と第2の二群の羽根車を同じケーシング内
の同一回転軸上に連設し、回転軸上の二群の羽根車の外
部にケーシングとの間にガスの外部への漏洩を防止する
ためのシール機構を設けた複合多段遠心圧縮機におい
て、吸い込み圧の低いガスの圧縮用の第1の羽根車の吐
出側と吸い込み圧の高いガスの圧縮用の第2の羽根車の
吸い込み側とがケーシングに設けられた仕切板を隔てて
配置され、第1の羽根車の高圧側から低圧側に向けて発
生する軸推力と釣り合わせるために設けられる推力バラ
ンス環が、第1の羽根車の吸い込み側の外部に隣接して
回転軸上に固設され、推力バランス環の第1の羽根車側
とは反対側の面に接して設けられた空間であるバランス
室と、第1の羽根車の最終段の吐出部とが連通されてい
る。
縮機は、吸い込み圧力の異なる二種類のガスをそれぞれ
圧縮する第1と第2の二群の羽根車を同じケーシング内
の同一回転軸上に連設し、回転軸上の二群の羽根車の外
部にケーシングとの間にガスの外部への漏洩を防止する
ためのシール機構を設けた複合多段遠心圧縮機におい
て、吸い込み圧の低いガスの圧縮用の第1の羽根車の吐
出側と吸い込み圧の高いガスの圧縮用の第2の羽根車の
吸い込み側とがケーシングに設けられた仕切板を隔てて
配置され、第1の羽根車の高圧側から低圧側に向けて発
生する軸推力と釣り合わせるために設けられる推力バラ
ンス環が、第1の羽根車の吸い込み側の外部に隣接して
回転軸上に固設され、推力バランス環の第1の羽根車側
とは反対側の面に接して設けられた空間であるバランス
室と、第1の羽根車の最終段の吐出部とが連通されてい
る。
【0020】第1の羽根車の最終段と仕切板との間に第
1の羽根車の最終段の吐出ガスの一部を圧縮する第3の
羽根車が回転軸上に固設され、第3の羽根車の吐出ガス
が除塵用のフィルタを経由してシール機構の羽根車側の
空間に供給されるための供給通路を有してもよく、ケー
シングに設けられたラビリンス部に供給されるための通
路を有してもよい。
1の羽根車の最終段の吐出ガスの一部を圧縮する第3の
羽根車が回転軸上に固設され、第3の羽根車の吐出ガス
が除塵用のフィルタを経由してシール機構の羽根車側の
空間に供給されるための供給通路を有してもよく、ケー
シングに設けられたラビリンス部に供給されるための通
路を有してもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1を用い
て説明する。図1は本発明の多段遠心圧縮機の圧縮部近
傍の模式的断面図であり、図中符号101は2つの羽根
車群を備えた複合多段遠心圧縮機、102は第1群の羽
根車、103は第2群の羽根車、108は第1群の推力
バランス環、109は第2群の推力バランス環、110
は第1群と第2群の間の仕切板、115は第1群のバラ
ンス室、116は第2群のバランス室、119は第1群
のバランス室115のバランスガス導入口、120は第
2群のバランス室116のバランスガス導入口、123
は第1群の吸い込みライン、124は第1群の吐出ライ
ン、125は第2群の吸い込みライン、126は第2群
の吐出ライン、131は第1群のバランスライン、13
2は第2群のバランスライン、137はプロセス工程を
示す。
て説明する。図1は本発明の多段遠心圧縮機の圧縮部近
傍の模式的断面図であり、図中符号101は2つの羽根
車群を備えた複合多段遠心圧縮機、102は第1群の羽
根車、103は第2群の羽根車、108は第1群の推力
バランス環、109は第2群の推力バランス環、110
は第1群と第2群の間の仕切板、115は第1群のバラ
ンス室、116は第2群のバランス室、119は第1群
のバランス室115のバランスガス導入口、120は第
2群のバランス室116のバランスガス導入口、123
は第1群の吸い込みライン、124は第1群の吐出ライ
ン、125は第2群の吸い込みライン、126は第2群
の吐出ライン、131は第1群のバランスライン、13
2は第2群のバランスライン、137はプロセス工程を
示す。
【0022】図1に示すごとく本実施の形態では、低圧
段である第1群の羽根車において、従来例では羽根車1
02の吐出側の外側に隣接して設けられていた推力バラ
ンス環108を、吸い込み側の外側に隣接して設け、推
力バランス環108の羽根車102の反対側に設けられ
たバランス室115に第1群の吐出ガスをバランスライ
ン131と導入口119を経由して導入している。
段である第1群の羽根車において、従来例では羽根車1
02の吐出側の外側に隣接して設けられていた推力バラ
ンス環108を、吸い込み側の外側に隣接して設け、推
力バランス環108の羽根車102の反対側に設けられ
たバランス室115に第1群の吐出ガスをバランスライ
ン131と導入口119を経由して導入している。
【0023】そうすることによってバランス室115の
内圧は吐出圧と略等しくなる。従って推力バランス環に
は両面にかかる吐出圧と吸い込み圧との差によって羽根
車102の方向に軸推力が発生し、羽根車102で発生
する吸い込み方向への軸推力とバランスする。同時に仕
切板110の第1群側にかかる圧力は第1群の吐出圧と
なり、仕切板110の第2群側にかかる第2群の吸い込
み圧よりプロセス工程137における圧力損失分だけ一
般に高いので、仕切板110のラビリンスを経由しての
第2群の吸い込みガスの第1群側への洩れ込みは発生し
ない。
内圧は吐出圧と略等しくなる。従って推力バランス環に
は両面にかかる吐出圧と吸い込み圧との差によって羽根
車102の方向に軸推力が発生し、羽根車102で発生
する吸い込み方向への軸推力とバランスする。同時に仕
切板110の第1群側にかかる圧力は第1群の吐出圧と
なり、仕切板110の第2群側にかかる第2群の吸い込
み圧よりプロセス工程137における圧力損失分だけ一
般に高いので、仕切板110のラビリンスを経由しての
第2群の吸い込みガスの第1群側への洩れ込みは発生し
ない。
【0024】この方法では、軸シールにかかるシール圧
力が従来例より高くなるが、近年のシール技術の発達に
より十分対応可能であり、図7および図8で説明したよ
うな第1群側ガスの内部循環による損失や、仕切板の板
厚増加の問題および長いラビリンスの励振力の増大によ
る主軸の振動の可能性などの多くの困難な問題から開放
される。
力が従来例より高くなるが、近年のシール技術の発達に
より十分対応可能であり、図7および図8で説明したよ
うな第1群側ガスの内部循環による損失や、仕切板の板
厚増加の問題および長いラビリンスの励振力の増大によ
る主軸の振動の可能性などの多くの困難な問題から開放
される。
【0025】図2により本発明の他の実施の形態につい
て説明する。図2は本発明の他の例の多段遠心圧縮機の
圧縮部近傍の模式的断面図であり、図中符号201は2
つの羽根車群を備えた複合多段遠心圧縮機、202は第
1群の羽根車、203は第2群の羽根車、205はバッ
ファガス昇圧用の羽根車、208は第1群の推力バラン
ス環、209は第2群の推力バランス環、210は第1
群と第2群の間の仕切板、211は第1群の軸シール、
212は第2群の軸シール、215は第1群のバランス
室、216は第2群のバランス室、217は第1群の軸
シール室、218は第2群の軸シール室、219は第1
群のバランス室215のバランスガス導入口、220は
第2群のバランス室216のバランスガス導入口、22
1は第1群のシールガス導入口、222は第2群のシー
ルガス導入口、223は第1群の吸い込みライン、22
4は第1群の吐出ライン、225は第2群の吸い込みラ
イン、226は第2群の吐出ライン、231は第1群の
バランスライン、232は第2群のバランスライン、2
34は第1群のバッファガスライン、235は第2群の
バッファガスライン、245はバッファガスのフィルタ
を示す。
て説明する。図2は本発明の他の例の多段遠心圧縮機の
圧縮部近傍の模式的断面図であり、図中符号201は2
つの羽根車群を備えた複合多段遠心圧縮機、202は第
1群の羽根車、203は第2群の羽根車、205はバッ
ファガス昇圧用の羽根車、208は第1群の推力バラン
ス環、209は第2群の推力バランス環、210は第1
群と第2群の間の仕切板、211は第1群の軸シール、
212は第2群の軸シール、215は第1群のバランス
室、216は第2群のバランス室、217は第1群の軸
シール室、218は第2群の軸シール室、219は第1
群のバランス室215のバランスガス導入口、220は
第2群のバランス室216のバランスガス導入口、22
1は第1群のシールガス導入口、222は第2群のシー
ルガス導入口、223は第1群の吸い込みライン、22
4は第1群の吐出ライン、225は第2群の吸い込みラ
イン、226は第2群の吐出ライン、231は第1群の
バランスライン、232は第2群のバランスライン、2
34は第1群のバッファガスライン、235は第2群の
バッファガスライン、245はバッファガスのフィルタ
を示す。
【0026】この実施の形態では、第1群の高圧側の羽
根車202の外側に隣接して仕切板210との間にバッ
ファガス昇圧用の羽根車205が設けられ、羽根車20
5で昇圧されたバッファガスはフイルタ245で漉過さ
れてバッファガスライン234、235、シールガス導
入口221、222を経由して軸シール室217、21
8に導入される。これによってバランス室215、21
6の外側に位置する軸シールのシール室217と218
に清浄なガスが供給され、軸シール室217、218は
軸シールに適した雰囲気に維持される。
根車202の外側に隣接して仕切板210との間にバッ
ファガス昇圧用の羽根車205が設けられ、羽根車20
5で昇圧されたバッファガスはフイルタ245で漉過さ
れてバッファガスライン234、235、シールガス導
入口221、222を経由して軸シール室217、21
8に導入される。これによってバランス室215、21
6の外側に位置する軸シールのシール室217と218
に清浄なガスが供給され、軸シール室217、218は
軸シールに適した雰囲気に維持される。
【0027】また、実施例に見られるごとくバッファガ
ス昇圧用の羽根車205で昇圧されたバッファガスを必
要に応じ漉過あるいは加熱してケーシングに設けられた
ラビリンス部に供給しすることにより、ラビリンスの高
圧側から低圧側へのガスの流れ込みを防ぐことが可能と
なる。
ス昇圧用の羽根車205で昇圧されたバッファガスを必
要に応じ漉過あるいは加熱してケーシングに設けられた
ラビリンス部に供給しすることにより、ラビリンスの高
圧側から低圧側へのガスの流れ込みを防ぐことが可能と
なる。
【0028】
【実施例】次に、本発明を尿素生産量1000t/日の
尿素製造設備の中の二つの異なるガスを圧縮する複合多
段遠心圧縮機に適用した実施例について図面を参照して
具体的に説明する。図3は本発明の実施例の多段遠心圧
縮機の圧縮部近傍の模式的断面図であり、図中符号30
1は2つの羽根車群を備えた複合多段遠心圧縮機、30
4は第1群の炭酸ガス圧縮用の羽根車、305はバッフ
ァガス昇圧用の羽根車、306は第2群の混合ガスブー
スタ用の羽根車、307は回転主軸、308は第1群の
推力バランス環、309は第2群の推力バランス環、3
10は第1群と第2群の間の仕切板、311は第1群の
炭酸ガス圧縮側の一次軸シール、312は第2群のブー
スタ側の一次軸シール、313は第1群の炭酸ガス圧縮
側の二次軸シール、314は第2群のブースタ側の二次
軸シール、315は第1群のバランス室、316は第2
群のバランス室、317は第1群の一次軸シール室、3
18は第2群の一次軸シール室、319は第1群のバラ
ンス室315のバランスガス導入口、320は第2群の
バランス室316のバランスガス導入口、321は第1
群の炭酸ガス圧縮側のシールガス導入口、322は第2
群のブースタ側のシールガス導入口、327は第1群の
炭酸ガス吸い込みライン、328は第1群の炭酸ガス吐
出ライン、329は第2群の混合ガス吸い込みライン、
330は第2群の混合ガス吐出ライン、331は第1群
のバランスライン、332は第2群のバランスライン、
333は仕切板310のバッファガスライン、334は
第1群の一次軸シール室317のバッファガスライン、
335は第2群の一次軸シール室318のバッファガス
ライン、336は第1群の推力バランス環308のラビ
リンスのバッファガスライン、338は炭酸ガスの低圧
圧縮用炭酸ガス圧縮機、339は炭酸ガス圧縮機338
を駆動する蒸気タービン、340はCO2 ストリッパ、
341は合成塔、342はカーバメイトコンデンサ、3
43は合成塔341とCO2 ストリッパ340とを連絡
するライン、344はカーバメイトコンデンサ342と
合成塔341とを連絡するライン、345はバッファガ
スのフィルタ、346はバッファガスを加熱するヒー
タ、347はバッファガス供給ライン、348は仕切板
310のラビリンスへのバッファガスの導入口、349
は第1群の推力バランス環部のラビリンスへのバッファ
ガスの導入口を示す。
尿素製造設備の中の二つの異なるガスを圧縮する複合多
段遠心圧縮機に適用した実施例について図面を参照して
具体的に説明する。図3は本発明の実施例の多段遠心圧
縮機の圧縮部近傍の模式的断面図であり、図中符号30
1は2つの羽根車群を備えた複合多段遠心圧縮機、30
4は第1群の炭酸ガス圧縮用の羽根車、305はバッフ
ァガス昇圧用の羽根車、306は第2群の混合ガスブー
スタ用の羽根車、307は回転主軸、308は第1群の
推力バランス環、309は第2群の推力バランス環、3
10は第1群と第2群の間の仕切板、311は第1群の
炭酸ガス圧縮側の一次軸シール、312は第2群のブー
スタ側の一次軸シール、313は第1群の炭酸ガス圧縮
側の二次軸シール、314は第2群のブースタ側の二次
軸シール、315は第1群のバランス室、316は第2
群のバランス室、317は第1群の一次軸シール室、3
18は第2群の一次軸シール室、319は第1群のバラ
ンス室315のバランスガス導入口、320は第2群の
バランス室316のバランスガス導入口、321は第1
群の炭酸ガス圧縮側のシールガス導入口、322は第2
群のブースタ側のシールガス導入口、327は第1群の
炭酸ガス吸い込みライン、328は第1群の炭酸ガス吐
出ライン、329は第2群の混合ガス吸い込みライン、
330は第2群の混合ガス吐出ライン、331は第1群
のバランスライン、332は第2群のバランスライン、
333は仕切板310のバッファガスライン、334は
第1群の一次軸シール室317のバッファガスライン、
335は第2群の一次軸シール室318のバッファガス
ライン、336は第1群の推力バランス環308のラビ
リンスのバッファガスライン、338は炭酸ガスの低圧
圧縮用炭酸ガス圧縮機、339は炭酸ガス圧縮機338
を駆動する蒸気タービン、340はCO2 ストリッパ、
341は合成塔、342はカーバメイトコンデンサ、3
43は合成塔341とCO2 ストリッパ340とを連絡
するライン、344はカーバメイトコンデンサ342と
合成塔341とを連絡するライン、345はバッファガ
スのフィルタ、346はバッファガスを加熱するヒー
タ、347はバッファガス供給ライン、348は仕切板
310のラビリンスへのバッファガスの導入口、349
は第1群の推力バランス環部のラビリンスへのバッファ
ガスの導入口を示す。
【0029】炭酸ガス圧縮機338で30Kg/cm2G に圧
縮された28800Kg/hの炭酸ガスはライン327を経
て炭酸ガス圧縮用羽根車304に吸入される。炭酸ガス
は羽根車群304で155Kg/cm2G に圧縮されて5段目
の羽根車から吐出されライン328を経てCO2 ストリ
ッパ340へ送り込まれる。炭酸ガスはCO2 ストリッ
パ340内で合成塔341よりライン343を経て流入
せるプロセス流体の未反応分解ガスと混合し、圧力15
4Kg/cm2G 温度190℃の高温混合ガスとしてライン3
29を経て第2群の混合ガスブースタ用羽根車306に
吸引される。吸入された77700Kg/hの混合ガスは羽
根車306で175Kg/cm2G まで昇圧されて次の工程で
あるカーバメイトコンデンサ342にライン330で送
り込まれる。
縮された28800Kg/hの炭酸ガスはライン327を経
て炭酸ガス圧縮用羽根車304に吸入される。炭酸ガス
は羽根車群304で155Kg/cm2G に圧縮されて5段目
の羽根車から吐出されライン328を経てCO2 ストリ
ッパ340へ送り込まれる。炭酸ガスはCO2 ストリッ
パ340内で合成塔341よりライン343を経て流入
せるプロセス流体の未反応分解ガスと混合し、圧力15
4Kg/cm2G 温度190℃の高温混合ガスとしてライン3
29を経て第2群の混合ガスブースタ用羽根車306に
吸引される。吸入された77700Kg/hの混合ガスは羽
根車306で175Kg/cm2G まで昇圧されて次の工程で
あるカーバメイトコンデンサ342にライン330で送
り込まれる。
【0030】ブースタ用羽根車306で圧縮される混合
ガスは、150℃以下に冷却されるとカーバメイトまた
は尿素の腐食性固体物質が析出して運転の障害となるの
で、混合ガスが炭酸ガス側へ洩れ込んで150℃以下に
冷えるということが起きないようにすることが重要であ
る。第1群の羽根車群304の炭酸ガスは130℃前後
以下であるので、混合ガスが炭酸ガス側へ洩れ込んでは
ならない。そのためにまず、推力バランス環308を第
1段の羽根車304の吸い込み部の外側に設け、裏面の
バランス室315に炭酸ガス圧縮羽根車304の吐出ガ
スをライン331を通して導いた。これによってバラン
ス室315は炭酸ガスの吐出圧力と略等しくなり、第1
群の羽根車304に発生する軸推力が推力バランス環3
08に発生する逆向きの推力によって釣り合うだけでな
く、炭酸ガス羽根車群304の両端ともブースタ羽根車
306の吸い込み圧力より高くなるので、ブースタの混
合ガスが温度の低い炭酸ガス側に洩れ込む可能性は取り
除かれる。
ガスは、150℃以下に冷却されるとカーバメイトまた
は尿素の腐食性固体物質が析出して運転の障害となるの
で、混合ガスが炭酸ガス側へ洩れ込んで150℃以下に
冷えるということが起きないようにすることが重要であ
る。第1群の羽根車群304の炭酸ガスは130℃前後
以下であるので、混合ガスが炭酸ガス側へ洩れ込んでは
ならない。そのためにまず、推力バランス環308を第
1段の羽根車304の吸い込み部の外側に設け、裏面の
バランス室315に炭酸ガス圧縮羽根車304の吐出ガ
スをライン331を通して導いた。これによってバラン
ス室315は炭酸ガスの吐出圧力と略等しくなり、第1
群の羽根車304に発生する軸推力が推力バランス環3
08に発生する逆向きの推力によって釣り合うだけでな
く、炭酸ガス羽根車群304の両端ともブースタ羽根車
306の吸い込み圧力より高くなるので、ブースタの混
合ガスが温度の低い炭酸ガス側に洩れ込む可能性は取り
除かれる。
【0031】一方、炭酸ガスが150℃未満のままで混
合ガス側に洩れ込むことも好ましくない。この方向の洩
れ込みは、プロセス工程上は許容できるので、温度を上
げれば析出の問題は無くなる。そこで本実施例では、第
1群の炭酸ガス圧縮用羽根車群304の高圧側の外側に
バッファガス昇圧用の羽根車305を1枚追加した。そ
の羽根車305で160Kg/cm2G に昇圧された吐出ガス
2100Kg/hのうち1300Kg/hはヒータ346で19
0℃まで加熱されたあと炭酸ガス圧縮用羽根車群304
とブースタ用羽根車306の間に設けられた仕切板31
0のラビリンス中間位置と、導入口322を経てブース
タ側一次軸シール312のシール室318に吹き込まれ
る。
合ガス側に洩れ込むことも好ましくない。この方向の洩
れ込みは、プロセス工程上は許容できるので、温度を上
げれば析出の問題は無くなる。そこで本実施例では、第
1群の炭酸ガス圧縮用羽根車群304の高圧側の外側に
バッファガス昇圧用の羽根車305を1枚追加した。そ
の羽根車305で160Kg/cm2G に昇圧された吐出ガス
2100Kg/hのうち1300Kg/hはヒータ346で19
0℃まで加熱されたあと炭酸ガス圧縮用羽根車群304
とブースタ用羽根車306の間に設けられた仕切板31
0のラビリンス中間位置と、導入口322を経てブース
タ側一次軸シール312のシール室318に吹き込まれ
る。
【0032】仕切板310に吹き込まれた高温炭酸ガス
は両サイドに流れるので片方の羽根車内のガスが他方の
羽根車側へ洩れ込むことを防いでいる。一方ブースタ側
一次軸シール室318に吹き込まれた高温炭酸ガスの略
全量はブースタ内に洩れ込み、極めて微量のガスがシー
ル摺動面を通って一次軸シール312の外側に洩れる。
加熱をしなかった300Kg/hの炭酸ガスは炭酸ガス圧縮
用羽根車群304の側の一次軸シール室317に吹き込
まれる。
は両サイドに流れるので片方の羽根車内のガスが他方の
羽根車側へ洩れ込むことを防いでいる。一方ブースタ側
一次軸シール室318に吹き込まれた高温炭酸ガスの略
全量はブースタ内に洩れ込み、極めて微量のガスがシー
ル摺動面を通って一次軸シール312の外側に洩れる。
加熱をしなかった300Kg/hの炭酸ガスは炭酸ガス圧縮
用羽根車群304の側の一次軸シール室317に吹き込
まれる。
【0033】吹き込まれた炭酸ガスは合計800Kg/hが
ブースタ内に洩れ込むことになり、この量がストリッパ
340におけるストリッピング用のガスとして利用され
ずにバイパスとして次の工程に入るのと同様の結果とな
る。しかし、これはプロセス工程上の影響が小さく無視
できるので問題ない。
ブースタ内に洩れ込むことになり、この量がストリッパ
340におけるストリッピング用のガスとして利用され
ずにバイパスとして次の工程に入るのと同様の結果とな
る。しかし、これはプロセス工程上の影響が小さく無視
できるので問題ない。
【0034】炭酸ガス圧縮側一次軸シール311のシー
ル室317内圧力とブースタ側一次軸シール312のシ
ール室318内圧力とは昇圧されたブースタガス圧力と
略等しくなるが、それぞれ高圧に耐えるドライガスシー
ルを用いることによって十分対応できる。また別の方法
としてオイルフイルム型軸シールを用いることでも技術
的には対応可能である。シールと接触するガスはフィル
タ345で漉過されて清浄ガスとなっている。
ル室317内圧力とブースタ側一次軸シール312のシ
ール室318内圧力とは昇圧されたブースタガス圧力と
略等しくなるが、それぞれ高圧に耐えるドライガスシー
ルを用いることによって十分対応できる。また別の方法
としてオイルフイルム型軸シールを用いることでも技術
的には対応可能である。シールと接触するガスはフィル
タ345で漉過されて清浄ガスとなっている。
【0035】以上に述べた構造により混合ガスが150
℃以下に曝されて固体を析出する可能性は完全に取り除
くことができた。
℃以下に曝されて固体を析出する可能性は完全に取り除
くことができた。
【0036】この圧縮機を約2ヶ月連続稼動させたが、
混合ガスの洩れ込みと冷却による固体物質の堆積、過大
な軸推力、そしてブースタ側軸シールへの混合ガスの影
響といったどの問題も認められなかった。
混合ガスの洩れ込みと冷却による固体物質の堆積、過大
な軸推力、そしてブースタ側軸シールへの混合ガスの影
響といったどの問題も認められなかった。
【0037】
【発明の効果】以上説明したような本発明の構造を持つ
複合多段遠心圧縮機は、それぞれ異なるガスを圧縮する
第1羽根車群と第2羽根車群とを一台の圧縮機としてま
とめ、吸い込み圧力が第1群の吸い込み圧力より高い第
2群羽根車のガスを第1羽根車群のガス中に洩れ込ませ
ることなく、しかも高圧圧縮機の基本条件である軸推力
のバランシングを維持しつつ、それぞれのガスを圧縮す
ることが可能となる。
複合多段遠心圧縮機は、それぞれ異なるガスを圧縮する
第1羽根車群と第2羽根車群とを一台の圧縮機としてま
とめ、吸い込み圧力が第1群の吸い込み圧力より高い第
2群羽根車のガスを第1羽根車群のガス中に洩れ込ませ
ることなく、しかも高圧圧縮機の基本条件である軸推力
のバランシングを維持しつつ、それぞれのガスを圧縮す
ることが可能となる。
【0038】これによって、従来は別々のケーシングと
軸とを持った圧縮機にせざるを得なかったところを1ケ
ーシング、1軸の圧縮機とすることができたので、設備
の簡素化、設備面積の縮小、および設備費の大きなコス
トダウンができるという効果が得られた。この効果は特
に圧力の高い用途では顕著である。
軸とを持った圧縮機にせざるを得なかったところを1ケ
ーシング、1軸の圧縮機とすることができたので、設備
の簡素化、設備面積の縮小、および設備費の大きなコス
トダウンができるという効果が得られた。この効果は特
に圧力の高い用途では顕著である。
【図1】本発明の多段遠心圧縮機の圧縮部近傍の模式的
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明の他の例の多段遠心圧縮機の圧縮部近傍
の模式的断面図である。
の模式的断面図である。
【図3】本発明の実施例の多段遠心圧縮機の圧縮部近傍
の模式的断面図である。
の模式的断面図である。
【図4】従来の多段遠心圧縮機の模式的断面図である。
(a)は圧縮部近傍の模式的断面図である。(b)は羽
根車近傍の模式的断面図である。(c)は推力バランス
環近傍の模式的断面図である。
(a)は圧縮部近傍の模式的断面図である。(b)は羽
根車近傍の模式的断面図である。(c)は推力バランス
環近傍の模式的断面図である。
【図5】主軸に2群の羽根車群を同じ向きに設けた多段
遠心圧縮機の圧縮部近傍の模式的断面図である。
遠心圧縮機の圧縮部近傍の模式的断面図である。
【図6】主軸に2群の羽根車群を反対向きに設けた多段
遠心圧縮機の圧縮部近傍の模式的断面図である。
遠心圧縮機の圧縮部近傍の模式的断面図である。
【図7】主軸に2群の羽根車群を同じ向きに設けた多段
遠心圧縮機の圧縮部近傍の模式的断面図である。
遠心圧縮機の圧縮部近傍の模式的断面図である。
【図8】主軸に2群の羽根車群を反対向きに設けた多段
遠心圧縮機の圧縮部近傍の模式的断面図である。
遠心圧縮機の圧縮部近傍の模式的断面図である。
101、201、301 複合多段遠心圧縮機 102、202、502、602、702、802
第1群の羽根車 103、203、503、603、703、803
第2群の羽根車 108、208、308、508、608、708、8
08 第1群の推力バランス環 109、209、309、509、609、709、8
09 第2群の推力バランス環 110、210、310、510、610、710、8
10 仕切板 115、215、315 第1群のバランス室 116、216、316 第2群のバランス室 119、219、319 第1群のバランス室のバラ
ンスガス導入口 120、220、320 第2群のバランス室のバラ
ンスガス導入口 123、223、523、623、723、823
第1群の吸い込みライン 124、224、534、624、724、824
第1群の吐出ライン 125、225、525、625、725、825
第2群の吸い込みライン 126、226、526、626、726、826
第2群の吐出ライン 131、231、331、531、631、731、8
31 第1群のバランスライン 132、232、332、532、632、732、8
32 第2群のバランスライン 137 プロセス工程 205、305 バッファガス昇圧用の羽根車 211 第1群の軸シール 212 第2群の軸シール 217、317 第1群の軸シール室 218、318 第2群の軸シール室 221 第1群のシールガス導入口 222 第2群のシールガス導入口 234 第1群のバッファガスライン 235 第2群のバッファガスライン 245 バッファガスのフィルタ 304 第1群の炭酸ガス圧縮用の羽根車 306 第2群の混合ガスブースタ用の羽根車 307、407 回転主軸 311 第1群の炭酸ガス圧縮側の一次軸シール 312 第2群のブースタ側の一次軸シール 313 第1群の炭酸ガス圧縮側の二次軸シール 314 第2群のブースタ側の二次軸シール 321 第1群の炭酸ガス圧縮側のシールガス導入口 322 第2群のブースタ側のシールガス導入口 327 第1群の炭酸ガス吸い込みライン 328 第1群の炭酸ガス吐出ライン 329 第2群の混合ガス吸い込みライン 330 第2群の混合ガス吐出ライン 333 仕切板のバッファガスライン 334 第1群の一次軸シール室のバッファガスライ
ン 335 第2群の一次軸シール室のバッファガスライ
ン 336 第1群の推力バランス環のラビリンスのバッ
ファガスライン 338 炭酸ガスの低圧圧縮用炭酸ガス圧縮機 339 炭酸ガス圧縮機を駆動する蒸気タービン 340 CO2 ストリッパ 341 合成塔 342 カーバメイトコンデンサ 343 合成塔とCO2 ストリッパとを連絡するライ
ン 344 カーバメイトコンデンサと合成塔とを連絡す
るライン 345 バッファガスのフィルタ 346 バッファガスを加熱するヒータ 347 バッファガス供給ライン 348 仕切板のラビリンスへのバッファガスの導入
口 349 第1群の推力バランス環部のラビリンスへの
バッファガスの導入口 402 羽根車 408 推力バランス環 415 バランス室 420 バランス室のバランスガスの導入口 423 吸い込みライン 424 吐出ライン 431 バランスライン 750、850 仕切板のバッファガスライン
第1群の羽根車 103、203、503、603、703、803
第2群の羽根車 108、208、308、508、608、708、8
08 第1群の推力バランス環 109、209、309、509、609、709、8
09 第2群の推力バランス環 110、210、310、510、610、710、8
10 仕切板 115、215、315 第1群のバランス室 116、216、316 第2群のバランス室 119、219、319 第1群のバランス室のバラ
ンスガス導入口 120、220、320 第2群のバランス室のバラ
ンスガス導入口 123、223、523、623、723、823
第1群の吸い込みライン 124、224、534、624、724、824
第1群の吐出ライン 125、225、525、625、725、825
第2群の吸い込みライン 126、226、526、626、726、826
第2群の吐出ライン 131、231、331、531、631、731、8
31 第1群のバランスライン 132、232、332、532、632、732、8
32 第2群のバランスライン 137 プロセス工程 205、305 バッファガス昇圧用の羽根車 211 第1群の軸シール 212 第2群の軸シール 217、317 第1群の軸シール室 218、318 第2群の軸シール室 221 第1群のシールガス導入口 222 第2群のシールガス導入口 234 第1群のバッファガスライン 235 第2群のバッファガスライン 245 バッファガスのフィルタ 304 第1群の炭酸ガス圧縮用の羽根車 306 第2群の混合ガスブースタ用の羽根車 307、407 回転主軸 311 第1群の炭酸ガス圧縮側の一次軸シール 312 第2群のブースタ側の一次軸シール 313 第1群の炭酸ガス圧縮側の二次軸シール 314 第2群のブースタ側の二次軸シール 321 第1群の炭酸ガス圧縮側のシールガス導入口 322 第2群のブースタ側のシールガス導入口 327 第1群の炭酸ガス吸い込みライン 328 第1群の炭酸ガス吐出ライン 329 第2群の混合ガス吸い込みライン 330 第2群の混合ガス吐出ライン 333 仕切板のバッファガスライン 334 第1群の一次軸シール室のバッファガスライ
ン 335 第2群の一次軸シール室のバッファガスライ
ン 336 第1群の推力バランス環のラビリンスのバッ
ファガスライン 338 炭酸ガスの低圧圧縮用炭酸ガス圧縮機 339 炭酸ガス圧縮機を駆動する蒸気タービン 340 CO2 ストリッパ 341 合成塔 342 カーバメイトコンデンサ 343 合成塔とCO2 ストリッパとを連絡するライ
ン 344 カーバメイトコンデンサと合成塔とを連絡す
るライン 345 バッファガスのフィルタ 346 バッファガスを加熱するヒータ 347 バッファガス供給ライン 348 仕切板のラビリンスへのバッファガスの導入
口 349 第1群の推力バランス環部のラビリンスへの
バッファガスの導入口 402 羽根車 408 推力バランス環 415 バランス室 420 バランス室のバランスガスの導入口 423 吸い込みライン 424 吐出ライン 431 バランスライン 750、850 仕切板のバッファガスライン
Claims (3)
- 【請求項1】 吸い込み圧力の異なる二種類のガスをそ
れぞれ圧縮する第1と第2の二群の羽根車を同じケーシ
ング内の同一回転軸上に連設し、前記回転軸上の前記二
群の羽根車の外部に前記ケーシングとの間に前記ガスの
外部への漏洩を防止するためのシール機構を設けた複合
多段遠心圧縮機において、 吸い込み圧の低いガスの圧縮用の前記第1の羽根車の吐
出側と吸い込み圧の高いガスの圧縮用の前記第2の羽根
車の吸い込み側とが前記ケーシングに設けられた仕切板
を隔てて配置され、 前記第1の羽根車の高圧側から低圧側に向けて発生する
軸推力と釣り合わせるために設けられる推力バランス環
が、前記第1の羽根車の吸い込み側の外部に隣接して前
記回転軸上に固設され、 前記推力バランス環の前記第1の羽根車側とは反対側の
面に接して設けられた空間であるバランス室と、前記第
1の羽根車の最終段の吐出部とが連通され、 ていることを特徴とする複合多段遠心圧縮機。 - 【請求項2】 請求項1記載の複合多段遠心圧縮機にお
いて、 前記第1の羽根車の最終段と前記仕切板との間に前記第
1の羽根車の最終段の吐出ガスの一部を圧縮する第3の
羽根車が前記回転軸上に固設され、前記第3の羽根車の
吐出ガスが除塵用のフィルタを経由して前記シール機構
の羽根車側の空間に供給されるための供給通路を有する
ことを特徴とする複合多段遠心圧縮機。 - 【請求項3】 請求項1記載の複合多段遠心圧縮機にお
いて、 前記第1の羽根車の最終段と前記仕切板との間に前記第
1の羽根車の最終段の吐出ガスの一部を圧縮する第3の
羽根車が前記回転軸上に固設され、前記第3の羽根車の
吐出ガスが前記ケーシングに設けられたラビリンス部に
供給されるための供給通路を有することを特徴とする複
合多段圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23025995A JPH0972292A (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | 二群の羽根車を同軸上に備えた複合多段遠心圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23025995A JPH0972292A (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | 二群の羽根車を同軸上に備えた複合多段遠心圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0972292A true JPH0972292A (ja) | 1997-03-18 |
Family
ID=16905005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23025995A Pending JPH0972292A (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | 二群の羽根車を同軸上に備えた複合多段遠心圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0972292A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003201993A (ja) * | 2001-11-02 | 2003-07-18 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 流体圧縮機 |
JP2008002412A (ja) * | 2006-06-26 | 2008-01-10 | Hitachi Plant Technologies Ltd | 多段遠心圧縮機 |
JP2011236902A (ja) * | 2010-05-11 | 2011-11-24 | Nuovo Pignone Spa | 圧縮機ロータ用バランスドラム構成 |
CN108425859A (zh) * | 2018-01-29 | 2018-08-21 | 固耐重工(苏州)有限公司 | 磁悬浮大功率高速离心机多级压缩结构 |
CN112555173A (zh) * | 2020-12-22 | 2021-03-26 | 沈阳斯特机械制造有限公司 | 一种丙烯压缩机 |
US11415143B2 (en) | 2019-02-18 | 2022-08-16 | Sulzer Management Ag | Process fluid lubricated pump and seawater injection system |
-
1995
- 1995-09-07 JP JP23025995A patent/JPH0972292A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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EP2386763A3 (en) * | 2010-05-11 | 2017-11-22 | Nuovo Pignone S.p.A. | Balancing piston |
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CN112555173A (zh) * | 2020-12-22 | 2021-03-26 | 沈阳斯特机械制造有限公司 | 一种丙烯压缩机 |
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