JPH0631196Y2 - 圧縮機のバランスピストンシ−ル装置 - Google Patents
圧縮機のバランスピストンシ−ル装置Info
- Publication number
- JPH0631196Y2 JPH0631196Y2 JP6322386U JP6322386U JPH0631196Y2 JP H0631196 Y2 JPH0631196 Y2 JP H0631196Y2 JP 6322386 U JP6322386 U JP 6322386U JP 6322386 U JP6322386 U JP 6322386U JP H0631196 Y2 JPH0631196 Y2 JP H0631196Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- impeller
- balance
- scroll
- compressed
- casing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)
- Control Of Positive-Displacement Air Blowers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、多段のインペラからなる圧縮機に係り、特に
インペラの最終段の回転軸にバランスピストンを取り付
け、インペラにかかる被圧縮流体のスラスト力をバラン
スピストンでバランスさせるにおいて、そのバランスピ
ストンとケーシングをシールする機構を改良した圧縮機
のバランスピストンシール装置に関するものである。
インペラの最終段の回転軸にバランスピストンを取り付
け、インペラにかかる被圧縮流体のスラスト力をバラン
スピストンでバランスさせるにおいて、そのバランスピ
ストンとケーシングをシールする機構を改良した圧縮機
のバランスピストンシール装置に関するものである。
[従来の技術] 一般に圧縮機は、第3図に示すようにケーシングa内
に、インペラbが多段に設けられた回転軸cが回転自在
に支承され、そのケーシングaに吸込スクロールd、リ
ターンガイドベーンe及び吐出スクロールfからなる流
路gが形成される。被圧縮流体は、ケーシングaに設け
た吸込口hから第1吸込スクロールd1に入り、初段の
インペラbで圧縮され、リターンガイドベーンeから次
段のインペラbで圧縮されたのち、第1吐出スクロール
f1に入り、その第1吐出スクロールf1から中間吐出
口iを通じて一旦ケーシングa外に排出され、冷却され
たのち、中間吸込口jから第2吸込スクロールd2に入
り、以後上述のようにして圧縮され、最終段のインペラ
bnで圧縮されたのち、その最終段の吐出スクロールf3
より吐出口kを通じて排出される。
に、インペラbが多段に設けられた回転軸cが回転自在
に支承され、そのケーシングaに吸込スクロールd、リ
ターンガイドベーンe及び吐出スクロールfからなる流
路gが形成される。被圧縮流体は、ケーシングaに設け
た吸込口hから第1吸込スクロールd1に入り、初段の
インペラbで圧縮され、リターンガイドベーンeから次
段のインペラbで圧縮されたのち、第1吐出スクロール
f1に入り、その第1吐出スクロールf1から中間吐出
口iを通じて一旦ケーシングa外に排出され、冷却され
たのち、中間吸込口jから第2吸込スクロールd2に入
り、以後上述のようにして圧縮され、最終段のインペラ
bnで圧縮されたのち、その最終段の吐出スクロールf3
より吐出口kを通じて排出される。
この圧縮機においては、各インペラbは、その吸込側と
吐出側の被圧縮流体の圧力差に応じスラスト力がかか
る。すなわち回転軸cにはインペラbを介して全圧縮圧
力に相当したスラスト力が吸込側の方向(図でみて右方
向)にかかる。
吐出側の被圧縮流体の圧力差に応じスラスト力がかか
る。すなわち回転軸cにはインペラbを介して全圧縮圧
力に相当したスラスト力が吸込側の方向(図でみて右方
向)にかかる。
このスラスト力を受けるべく回転軸cの最終段のインペ
ラbn側には、バランスピストンlが設けられ、そのイン
ペラbn側の面が、最終段の吐出スクロールf3に臨み、
他方の面が、バランス室mに臨み、そのパランス室m
が、吸込管nにバランス管oを介して接続されている。
従ってピストンlには、吐出スクロールf3の圧力と吸
込管nの圧力とによる圧力差に相当する力が作用し、こ
の力で上述したインペラbにかかるスラスト力と相殺す
るようになっており回転軸cには過大なスラスト方向の
荷重が作用しないようにされる。
ラbn側には、バランスピストンlが設けられ、そのイン
ペラbn側の面が、最終段の吐出スクロールf3に臨み、
他方の面が、バランス室mに臨み、そのパランス室m
が、吸込管nにバランス管oを介して接続されている。
従ってピストンlには、吐出スクロールf3の圧力と吸
込管nの圧力とによる圧力差に相当する力が作用し、こ
の力で上述したインペラbにかかるスラスト力と相殺す
るようになっており回転軸cには過大なスラスト方向の
荷重が作用しないようにされる。
[考案が解決しようとする課題] このバランスピストンlの外周とケーシングa間はラビ
リンスパッキンpによりシールされバランスピストンl
の回転を許容しながら最終段の吐出スクロールf3の圧
力が低圧のバランス室mへ洩れないようにシールしてい
る。
リンスパッキンpによりシールされバランスピストンl
の回転を許容しながら最終段の吐出スクロールf3の圧
力が低圧のバランス室mへ洩れないようにシールしてい
る。
しかしながら圧縮機が、高圧力比となるとラビリンスパ
ッキンpにかかる圧力差が非常に大きくなり、そのラビ
リンスパッキンpを構成する各フィンに働く力が大きく
なり強度上問題となることがある。
ッキンpにかかる圧力差が非常に大きくなり、そのラビ
リンスパッキンpを構成する各フィンに働く力が大きく
なり強度上問題となることがある。
本考案は、上記事情を考慮してなされたもので、バラン
スピストンをシールするラビリンスパッキンに、その前
後の圧力差が高くても各フィンに働く力を低減できる圧
縮機のバランスピストンシール装置を提供することを目
的とする。
スピストンをシールするラビリンスパッキンに、その前
後の圧力差が高くても各フィンに働く力を低減できる圧
縮機のバランスピストンシール装置を提供することを目
的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案は、上記の目的を達成するために、ケーシングに
回転軸を回転自在に支承すると共にその回転軸に多段に
インペラを設け、該インペラの外周に、被圧縮流体を次
段のインペラに案内するリターンガイドベーンと圧縮途
中の被圧縮流体を導入する吐出スクロールと導入された
圧縮途中の被圧縮流体をインペラに導入する吸込みスク
ロールからなる流路を形成し、かつ中間の吐出スクロー
ルに、圧縮途中の被圧縮流体を冷却すべくケーシングか
ら排出する吐出管を接続すると共に、冷却後の被圧縮流
体を次段の中間吸込スクロールに戻す吸込管を接続し、
上記インペラの最終段側の回転軸にバランスピストンを
設けると共にそのバランスピストンの外周とケーシング
間にラビリンスパッキンを設け、さらに回転軸にかかる
被圧縮流体のスラスト力とバランスさせるべく上記バラ
ンスピストンのインペラ側の面を、その最終段の吐出ス
クロールに臨ませ、他面を、初段の吸込口と連通するバ
ランス室に臨ませた高圧力比の圧縮機のバランスピスト
ンシール装置において、上記ラビリンスパッキンを二分
割すると共に、その間に圧縮途中の圧力を導入するため
の中間バランス室を形成し、該中間バランス室と圧縮途
中の被圧縮流体を中間の吸込スクロールに戻す吸込管と
をバランス管で接続して構成する。
回転軸を回転自在に支承すると共にその回転軸に多段に
インペラを設け、該インペラの外周に、被圧縮流体を次
段のインペラに案内するリターンガイドベーンと圧縮途
中の被圧縮流体を導入する吐出スクロールと導入された
圧縮途中の被圧縮流体をインペラに導入する吸込みスク
ロールからなる流路を形成し、かつ中間の吐出スクロー
ルに、圧縮途中の被圧縮流体を冷却すべくケーシングか
ら排出する吐出管を接続すると共に、冷却後の被圧縮流
体を次段の中間吸込スクロールに戻す吸込管を接続し、
上記インペラの最終段側の回転軸にバランスピストンを
設けると共にそのバランスピストンの外周とケーシング
間にラビリンスパッキンを設け、さらに回転軸にかかる
被圧縮流体のスラスト力とバランスさせるべく上記バラ
ンスピストンのインペラ側の面を、その最終段の吐出ス
クロールに臨ませ、他面を、初段の吸込口と連通するバ
ランス室に臨ませた高圧力比の圧縮機のバランスピスト
ンシール装置において、上記ラビリンスパッキンを二分
割すると共に、その間に圧縮途中の圧力を導入するため
の中間バランス室を形成し、該中間バランス室と圧縮途
中の被圧縮流体を中間の吸込スクロールに戻す吸込管と
をバランス管で接続して構成する。
[作用] 本考案の高圧力比の圧縮機のバランスパッキンシール装
置においては、両側に最終段の吐出圧と吸込圧力とがか
かるバランスピストンをシールするラビリンスパッキン
が二分割され、その間に中間室を形成し、その中間室に
圧縮途中の被圧縮流体を供給することで、各ラビリンス
にかかる圧力差を従来の略半分と少なくでき、従って各
フィンには高圧力差による力が働くことがないため、強
度上の問題が生ぜず、かつ良好なシールが行える。
置においては、両側に最終段の吐出圧と吸込圧力とがか
かるバランスピストンをシールするラビリンスパッキン
が二分割され、その間に中間室を形成し、その中間室に
圧縮途中の被圧縮流体を供給することで、各ラビリンス
にかかる圧力差を従来の略半分と少なくでき、従って各
フィンには高圧力差による力が働くことがないため、強
度上の問題が生ぜず、かつ良好なシールが行える。
[実施例] 以下、本考案に係る圧縮機のバランスピストンシール装
置の好適一実施例を添付図面に基づいて説明する。
置の好適一実施例を添付図面に基づいて説明する。
第1図において、1はケーシングで、そのケーシング1
に回転軸2が挿通され、その両端は図示していないが軸
受により支承されている。また、回転軸2はケーシング
1の両側に設けた軸封装置3,4によりシールされてい
る。
に回転軸2が挿通され、その両端は図示していないが軸
受により支承されている。また、回転軸2はケーシング
1の両側に設けた軸封装置3,4によりシールされてい
る。
この回転軸2には、多段にインペラ5が設けられ、その
インペラ5に応じてケーシング1に被圧縮流体を案内し
圧縮するための流路6が形成される。流路6は、インペ
ラ5間を結ぶリターンガイドベーン7とインペラ5の吸
込側の吸込スクロール8と吐出側の吐出スクロール9と
からなっている。
インペラ5に応じてケーシング1に被圧縮流体を案内し
圧縮するための流路6が形成される。流路6は、インペ
ラ5間を結ぶリターンガイドベーン7とインペラ5の吸
込側の吸込スクロール8と吐出側の吐出スクロール9と
からなっている。
被圧縮流体は、ケーシング1に設けた吸込口10より第
1吸込スクロール8に入り、初段のインペラ5で圧縮さ
れたのち、リターンベンド7から次段のインペラ5を通
って圧縮され、第1吐出スクロール9に流れる。この第
1吐出スクロール9に流れた被圧縮流体は、中間吐出口
11よりケーシング1外に一旦取り出され冷却器(図示
せず)で冷却されたのち、中間吸込口12を通じて次段
の第2吸込スクロール8に流れ、上述と同様に圧縮さ
れ、最終段のインペラ5nで圧縮されたのち最終段の吐
出スクロール9nに流れ、圧縮流体として吐出口13よ
り吐出されるようになっている。
1吸込スクロール8に入り、初段のインペラ5で圧縮さ
れたのち、リターンベンド7から次段のインペラ5を通
って圧縮され、第1吐出スクロール9に流れる。この第
1吐出スクロール9に流れた被圧縮流体は、中間吐出口
11よりケーシング1外に一旦取り出され冷却器(図示
せず)で冷却されたのち、中間吸込口12を通じて次段
の第2吸込スクロール8に流れ、上述と同様に圧縮さ
れ、最終段のインペラ5nで圧縮されたのち最終段の吐
出スクロール9nに流れ、圧縮流体として吐出口13よ
り吐出されるようになっている。
インペラ5は、第2図に示すように、回転軸2に嵌合す
るボス部14と、そのボス部14外周部にあたる羽根部
15とからなり、その羽根部15の前後のボス部14が
シール装置16によりシールされ、その羽根部15の前
後はリターンガイドベーン7或いは吐出スクロール9に
臨んでいる。従って羽根部15の前後圧はほぼ同圧とな
りバランスするため圧縮中の回転軸2には、そのボス部
14の前後の面にかかる被圧縮流体の圧力差に相当する
スラスト力が作用する。
るボス部14と、そのボス部14外周部にあたる羽根部
15とからなり、その羽根部15の前後のボス部14が
シール装置16によりシールされ、その羽根部15の前
後はリターンガイドベーン7或いは吐出スクロール9に
臨んでいる。従って羽根部15の前後圧はほぼ同圧とな
りバランスするため圧縮中の回転軸2には、そのボス部
14の前後の面にかかる被圧縮流体の圧力差に相当する
スラスト力が作用する。
この回転軸2の最終段のインペラ5nのボス部14nの
背面には、そのボス部14nと当接し、かつボス部14
nの径と同一のバランスピストン17が設けられる。
背面には、そのボス部14nと当接し、かつボス部14
nの径と同一のバランスピストン17が設けられる。
パランスピストン17のインペラ5側の面17aは、そ
の最終段のインペラ5nを介して吐出側に臨み、他方の
面17bはバランス室18に臨んでいる。このバランス
室18は、第1図に示すように通路19よりバランス管
20を介して吸込口10の吸込管21に接続される。
の最終段のインペラ5nを介して吐出側に臨み、他方の
面17bはバランス室18に臨んでいる。このバランス
室18は、第1図に示すように通路19よりバランス管
20を介して吸込口10の吸込管21に接続される。
バランスピストン17の外周とケーシング1間にはラビ
リンスパッキン22が設けられる。このラビリンスパッ
キン22は、ケーシング1内に支持される支持部材23
と、その支持部材23とバランスピストン17間に設け
られ、その間をシールするラビリンスフィン24とから
なり、第2図に示すように支持部材23がケーシング1
に固定され、その支持部材23に二つに分割されたラビ
リンスパッキン22a,22bが取り付けられ、バラン
スピストン17に夫々ラビリンスフィン24が取り付け
られて二つに分割されたラビリンスパッキン22a,2
2bが形成される。
リンスパッキン22が設けられる。このラビリンスパッ
キン22は、ケーシング1内に支持される支持部材23
と、その支持部材23とバランスピストン17間に設け
られ、その間をシールするラビリンスフィン24とから
なり、第2図に示すように支持部材23がケーシング1
に固定され、その支持部材23に二つに分割されたラビ
リンスパッキン22a,22bが取り付けられ、バラン
スピストン17に夫々ラビリンスフィン24が取り付け
られて二つに分割されたラビリンスパッキン22a,2
2bが形成される。
このラビリンスパッキン22a,22b間には中間室2
7が形成され、支持部23及びケーシング1に、中間室
27へ圧縮途中の中間圧力を導く通路28が形成され
る。
7が形成され、支持部23及びケーシング1に、中間室
27へ圧縮途中の中間圧力を導く通路28が形成され
る。
この通路28は、中間の吸込管30或いは吐出管31に
バランス管29を介して、例えば図示のように中間の吸
込管30に接続される。
バランス管29を介して、例えば図示のように中間の吸
込管30に接続される。
次に本実施例の作用を説明する。
回転軸2が回転駆動され、各段のインペラ5が回転する
と、被圧縮流体は、吸込口10からケーシング1内の流
路6内に入り、インペラ5で圧縮され、かつ途中適宜ケ
ーシング1外に排出され冷却されて流路6内に入りなが
ら順次圧縮され、圧縮流体として吐出口13から吐出さ
れる。
と、被圧縮流体は、吸込口10からケーシング1内の流
路6内に入り、インペラ5で圧縮され、かつ途中適宜ケ
ーシング1外に排出され冷却されて流路6内に入りなが
ら順次圧縮され、圧縮流体として吐出口13から吐出さ
れる。
この場合、インペラ5の羽根部15は、その前後がリタ
ーンガイドベーン7或いは吐出スクロール9に臨むため
ほぼ同圧となり、被圧縮流体による差圧は生じないが、
ボス部14は、その前後がシール装置16でシールさ
れ、その前後面には、その各段のインペラ5で圧縮した
分の差圧がスラスト力として作用し、全体として初段の
吸込圧と最終段の吐出圧の圧力差がスラスト力として回
転軸2に作用する。バランスピストン17の面17bに
はバランス室18を介して吸込圧が作用するため上述し
たスラスト荷重を相殺する。
ーンガイドベーン7或いは吐出スクロール9に臨むため
ほぼ同圧となり、被圧縮流体による差圧は生じないが、
ボス部14は、その前後がシール装置16でシールさ
れ、その前後面には、その各段のインペラ5で圧縮した
分の差圧がスラスト力として作用し、全体として初段の
吸込圧と最終段の吐出圧の圧力差がスラスト力として回
転軸2に作用する。バランスピストン17の面17bに
はバランス室18を介して吸込圧が作用するため上述し
たスラスト荷重を相殺する。
またバランスピストン17の外周とケーシング1間をシ
ールするラビリンスパッキン22は、一方が最終段の吐
出側に、他方が吸込圧となるバランス室18に臨み、そ
の圧力差が大となるが二つのラビリンスパッキン22
a,22bに分割され、かつその中間室27に、圧縮途
中の中間圧力を通路28を介して導入されるため、一方
のラビリンスパッキン22aは吐出圧と中間室27の圧
力の差圧分が圧力が、また他方のラビリンスパッキン2
2bは中間室27の圧力とバランス室18の吸込圧の差
圧分の力が作用することになり、その圧力差を少なくす
ることができる。従って各ラビリンスパッキン22a,
22bのラビリンスフィン24に働く力は大きくならな
いため強度上の問題は生じない。また各ラビリンスパッ
キン22a,22bの前後の差圧が少ないため良好なシ
ールが行なえることとなる。
ールするラビリンスパッキン22は、一方が最終段の吐
出側に、他方が吸込圧となるバランス室18に臨み、そ
の圧力差が大となるが二つのラビリンスパッキン22
a,22bに分割され、かつその中間室27に、圧縮途
中の中間圧力を通路28を介して導入されるため、一方
のラビリンスパッキン22aは吐出圧と中間室27の圧
力の差圧分が圧力が、また他方のラビリンスパッキン2
2bは中間室27の圧力とバランス室18の吸込圧の差
圧分の力が作用することになり、その圧力差を少なくす
ることができる。従って各ラビリンスパッキン22a,
22bのラビリンスフィン24に働く力は大きくならな
いため強度上の問題は生じない。また各ラビリンスパッ
キン22a,22bの前後の差圧が少ないため良好なシ
ールが行なえることとなる。
[考案の効果] 以上詳述してきたことから明らかなように本考案によれ
ば次のごとき優れた効果を発揮する。
ば次のごとき優れた効果を発揮する。
(1)バランスピストンとケーシング間をシールするラビ
リンスパッキンを二つに分割し、その問に圧縮途中の中
間圧力を導入する中間室を形成したので、各ラビリンス
パッキンに作用する差圧を少なくできるのでそのラビリ
ンスフィンに働く力を少なくできる。
リンスパッキンを二つに分割し、その問に圧縮途中の中
間圧力を導入する中間室を形成したので、各ラビリンス
パッキンに作用する差圧を少なくできるのでそのラビリ
ンスフィンに働く力を少なくできる。
(2)ラビリンスパッキンに作用する差圧がすくないの
で、良好なシールができる。
で、良好なシールができる。
(3)バランスピストンから洩れる流体の、その一部分が
中間室を通りバランス管による中間の吸込管に導かれ
る。従来のものは、バランスピストンからの洩れる流体
全部が全てのインペラを通過していたが、本考案により
初段側のインペラを通過する流体が少なくなり、その分
だけ圧縮に要する動力が小さくてすみ、圧縮機の効率向
上になる。
中間室を通りバランス管による中間の吸込管に導かれ
る。従来のものは、バランスピストンからの洩れる流体
全部が全てのインペラを通過していたが、本考案により
初段側のインペラを通過する流体が少なくなり、その分
だけ圧縮に要する動力が小さくてすみ、圧縮機の効率向
上になる。
第1図は本考案の圧縮機のバランスピストンシール装置
の一実施例を示す断面図、第2図は第1図の要部拡大
図、第3図は従来例を示す断面図である。 図中、1はケーシング、2は回転軸、5はインペラ、1
7はバランスピストン、18はバランス室、22a,2
2bはラビリンスパッキン、27は中間室である。
の一実施例を示す断面図、第2図は第1図の要部拡大
図、第3図は従来例を示す断面図である。 図中、1はケーシング、2は回転軸、5はインペラ、1
7はバランスピストン、18はバランス室、22a,2
2bはラビリンスパッキン、27は中間室である。
Claims (1)
- 【請求項1】ケーシングに回転軸を回転自在に支承する
と共にその回転軸に多段にインペラを設け、該インペラ
の外周に、被圧縮流体を次段のインペラに案内するリタ
ーンガイドベーンと圧縮途中の被圧縮流体を導入する吐
出スクロールと導入された圧縮途中の被圧縮流体をイン
ペラに導入する吸込みスクロールからなる流路を形成
し、かつ中間の吐出スクロールに、圧縮途中の被圧縮流
体を冷却すべくケーシングから排出する吐出管を接続す
ると共に、冷却後の被圧縮流体を次段の中間吸込スクロ
ールに戻す吸込管を接続し、上記インペラの最終段側の
回転軸にバランスピストンを設けると共にそのバランス
ピストンの外周とケーシング間にラビリンスパッキンを
設け、さらに回転軸にかかる被圧縮流体のスラスト力と
バランスさせるべく上記バランスピストンのインペラ側
の面を、その最終段の吐出スクロールに臨ませ、他面
を、初段の吸込口と連通するバランス室に臨ませた高圧
力比の圧縮機のバランスピストンシール装置において、
上記ラビリンスパッキンを二分割すると共に、その間に
圧縮途中の圧力を導入するための中間バランス室を形成
し、該中間バランス室と圧縮途中の被圧縮流体を中間の
吸込スクロールに戻す吸込管とをバランス管で接続した
ことを特徴とする圧縮機のバランスピストンシール装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6322386U JPH0631196Y2 (ja) | 1986-04-28 | 1986-04-28 | 圧縮機のバランスピストンシ−ル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6322386U JPH0631196Y2 (ja) | 1986-04-28 | 1986-04-28 | 圧縮機のバランスピストンシ−ル装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62175293U JPS62175293U (ja) | 1987-11-07 |
JPH0631196Y2 true JPH0631196Y2 (ja) | 1994-08-22 |
Family
ID=30898249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6322386U Expired - Lifetime JPH0631196Y2 (ja) | 1986-04-28 | 1986-04-28 | 圧縮機のバランスピストンシ−ル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0631196Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011513644A (ja) * | 2008-03-10 | 2011-04-28 | マン・ディーゼル・アンド・ターボ・エスイー | 改良されたバランスピストンシールを有する流体機関 |
-
1986
- 1986-04-28 JP JP6322386U patent/JPH0631196Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011513644A (ja) * | 2008-03-10 | 2011-04-28 | マン・ディーゼル・アンド・ターボ・エスイー | 改良されたバランスピストンシールを有する流体機関 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62175293U (ja) | 1987-11-07 |
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