JPH0971118A - キャブの空調装置 - Google Patents

キャブの空調装置

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JPH0971118A
JPH0971118A JP23182295A JP23182295A JPH0971118A JP H0971118 A JPH0971118 A JP H0971118A JP 23182295 A JP23182295 A JP 23182295A JP 23182295 A JP23182295 A JP 23182295A JP H0971118 A JPH0971118 A JP H0971118A
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fan
air
cab
heat exchanger
outside air
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JP23182295A
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Yuji Miyake
裕而 三宅
Shirou Tono
史朗 都野
Motonobu Nishii
元信 西井
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外気循環時に、結露を防止すべく所要量の外
気を導入し得るようにしつつも、同時に内気をも熱交換
器に循環させることで冷暖房効率の向上を図るととも
に、このような空調装置のコンパクト化及び構造の簡素
化を図る。 【解決手段】 キャブ12のルーフ13内部に設けられ
た送風機37により熱交換器38に向けて送風すること
でキャブ12室内の空調を行うキャブの空調装置10に
おいて、送風機37は、内気を導入して熱交換器38に
向けて送風する第1ファン39と、ダンパ40の切換操
作により内気と外気のいずれか一方を選択的に導入して
熱交換器38に向けて送風する第2ファン41とを備え
ており、これら第1ファン39及び第2ファン41は、
軸心が略水平状に配置された一つのモータ43の駆動軸
44に装着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタ等の車輌
に装備されるキャブの空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種従来のキャブの空調装置として
は、例えば、実開平2−148816号公報に開示され
たものがある。この従来の技術は、キャブのルーフ内部
に送風機を設け、キャブ内に開口する内気取入口から導
入した空気を送風機によって熱交換器を介してキャブ内
に吹き出すようにするとともに、キャブの外部に開口し
かつフィルタを有する外気取入口を設け、この外気取入
口と内気取入口とを選択的に開閉するダンパを設けてい
る。
【0003】この従来の技術によれば、ダンパの操作に
よって内気循環と外気循環とを選択的に切換えることが
でき、例えば、冬季においてキャブのフロントガラスや
ドアガラスに結露した場合には、外気循環をすることで
ガラスの曇りを除去できるとともに、通常時は内気循環
をすることで熱交換器による暖房効率を上げ、室内温度
を快適に保つことができるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術では、外気循環を行う際には空調装置には外気のみが
採り入れられることとなるため、冷暖房効率が悪くな
る。一方、内気循環を一定時間行っていると、オペレー
タの体内から発散される水蒸気によりキャブ室内の湿度
が高くなり、フロントガラスやドアガラス等の内面に結
露し、短時間で外気循環に切り換える必要がある。その
ため、キャビン内のオペレータがダンパの切換操作を頻
繁に行う必要が生じる。
【0005】そこで、本発明は、外気循環時に、結露を
防止すべく所要量の外気を導入し得るようにしつつも、
同時に内気をも熱交換器に循環させることで冷暖房効率
の向上を図るとともに、このような空調装置のコンパク
ト化及び構造の簡素化を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、キャブのルーフ内部に設けられた送風機により熱
交換器に向けて送風することでキャブ室内の空調を行う
キャブの空調装置において、前記送風機は、内気を導入
して熱交換器に向けて送風する第1ファンと、ダンパの
切換操作により内気と外気のいずれか一方を選択的に導
入して熱交換器に向けて送風する第2ファンとを備えて
いるので、内気循環と外気循環とを切換操作可能とした
ものにおいて、第2ファンに外気を導入する外気循環時
には、第2ファンによって導入される外気によりキャブ
ガラス内面の結露を除去しつつも、かかる外気とともに
第1ファンによって内気をも熱交換器を通過するため、
室内温度の低下が防止される。さらに、第1ファン及び
第2ファンは、軸心が略水平状に配置された一つのモー
タの駆動軸に装着されているので、第1ファンと第2フ
ァンの駆動モータの共通化により構成部材が削減される
とともに、第1ファンと第2ファンとが軸方向に配設さ
れるので送風機の高さが抑えられ、上下方向幅の小さな
ルーフ内部にコンパクトに収納できる。
【0007】また、第1ファンの送風方向と第2ファン
の送風方向とは同方向とされ、該送風方向に第1ファン
及び第2ファンに共通の熱交換器が配設されているの
で、構成部材の削減、第1ファンと第2ファンと熱交換
器の配置の合理化を図り、装置全体のコンパクト化を図
りつつも、送風能力及び冷暖房能力の向上が図られる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1〜図5は、本発明の実施の
形態に係るキャブの空調装置10を示しており、該装置
10は、図6に示すトラクタ11(農用車輌)に装備さ
れたキャブ12のルーフ13内部に設けられている。
【0009】トラクタ11(農用車輌)は、左右一対の
前輪(図示せず)及び後輪14を備えているとともに、
クラッチハウジング15及びミッションケース16等に
よって車体17が構成され、この車体17の後上部にキ
ャブ12が装着されている。キャブ12はキャブフレー
ム18で骨組み構成されており、このキャブフレーム1
8は、左右一対の前支柱19、後支柱20及び中間支柱
21を有し、これら各支柱19,20,21の上端を略
方形の天枠22に固着することによって枠組み構成され
ている。このキャブフレーム18の後下部には、後輪1
4を上方から覆う左右のフェンダ23が設けられ、ま
た、キャブフレーム18には、フロントガラス24、リ
アガラス25、リアサイドガラス26が嵌め込まれると
ともに、中間支柱21には上下一対のヒンジ27を介し
てドア28が枢着されている。このドア28は、ドア枠
29にドアガラス30が嵌め込まれてなる。
【0010】ルーフ13はキャブルレーム18の上部に
固定されており、このルーフ13は、図2又は図3に示
すように、室外側(上部側)のアウタールーフ31と、
室内側(下部側)のインナールーフ32とにより主構成
されており、これらアウタールーフ31とインナールー
フ32の間に、エアコン装置33やヒータ装置34等か
らなる空調装置10が設けられる空間35が形成されて
いる。この空間35は、適宜の内気取入口(図示せず)
を介してキャブ12の室内に連通されており、ヒータ装
置34への内気導入通路となるものである。なお、アウ
タールーフ31は天枠22の上面側に取付固定され、イ
ンナールーフ32は天枠22の下面側に取付固定されて
いる。
【0011】エアコン装置33は、ルーフ13内部の前
左部に配設されており、天枠22に固定された支持枠3
6に取付支持されている。ヒータ装置34(本実施態様
に係る空調装置)は、ルーフ13内部の前右部に配設さ
れており、支持枠36に取付支持されている。このヒー
タ装置34は、ルーフ13内部に設けられた送風機37
により熱交換器38に向けて送風することでキャブ12
室内の空調(暖房)を行うものであって、熱交換器38
を通過した暖気は、ダクト5によってキャブ12室内の
所要の位置まで案内され、ダクト5に設けたルーバー6
からキャブ12室内に吹き出される。このルーバー6
は、吹き出し方向を自在に変更可能となされているとと
もに、閉塞することもできる。さらに、ダクト5によっ
て案内された暖気は、フロントデフロスタ7、サイドデ
フロスタ8、及びリアデフロスタ(図示せず)から吹き
出され、フロントガラス24、ドアガラス30、リアサ
イドガラス26及びリアガラス25の内面に向けて温風
が吹き付けられて、これらガラス24,30,26,2
5内面に生ずる結露を除去可能となされている。
【0012】前記送風機37は、内気を導入して熱交換
器38に向けて送風する第1ファン39と、ダンパ40
の切換操作により内気と外気のいずれか一方を選択的に
導入して熱交換器38に向けて送風する第2ファン41
とを備えている。また、熱交換器38は、電熱ヒータ式
のもの、エンジン冷却水を利用する温水式のもの等の種
々のものを採用できる。温水式の熱交換器38を採用す
る場合には、熱交換器38に供給される温水量の制御を
することにより温風温度を制御することができる。
【0013】送風機37及び熱交換器38は共通のケー
シング42内に設けられており、装置のユニット化を図
り、取付作業の容易化、装置全体の小型化を図ってい
る。このケーシング42には適宜の箇所に水平板状の取
付片42aが突設され、この取付片42aが支持枠36
にボルト等によって取付固定されている。送風機37
は、軸心が略水平状でかつ左右方向を向くようにケーシ
ング42内に配置された一つのモータ43を備えてい
る。このモータ43は電動式とされ、駆動軸44がモー
タ本体から軸方向両側に突出されており、この駆動軸4
4の左右方向内方の突出部(左端部)に第1ファン39
が装着固定され、左右方向外方の突出部(右端部)に第
2ファン41が装着固定されている。このように作用の
異なる2つのファン39,41の駆動を一つのモータ4
3で行うことにより、構成部材の削減、構造の簡素化を
図り、かつ、送風機37の高さを低く抑えつつも、2つ
のファン39,41により所要の送風能力が得られる。
【0014】第1ファン39とモータ43、及び、第2
ファン41とモータ43は、それぞれ隔壁45により仕
切られており、前記駆動軸44は、隔壁45に設けた通
孔46を貫通している。また、第1ファン39と第2フ
ァン41の送風方向は同方向(前方)とされ、この送風
方向に、第1ファン39と第2ファン41とに共通とさ
れた熱交換器38が配設されている。
【0015】ケーシング42には、モータ43の軸方向
外方の両側壁に空気取入口47が設けられており、第1
ファン39と第2ファン41とは、互いに反対側に開口
された空気取入口47から内気又は外気を導入するよう
に構成されている。第1ファン39側の空気取入口47
は、前記内気導入通路35に開口され、一方、第2ファ
ン41側の空気取入口47は、ダンパ40の切換操作に
よって、内気導入通路35と、アウタールーフ31の右
側部に設けた外気浄化取入部48とに選択的に連通する
ように構成されている。
【0016】外気浄化取入部48は、アウタールーフ3
1の前部近傍の一部を右側方に突出してなるケーシング
49を有し、該ケーシング49の下方はキャブ12外部
に下向き開口され、この開口部が空調装置10の外気取
入口50となされている。ケーシング49内部には、カ
セット型の外気浄化フィルタ51が下方から着脱自在に
装着され、このフィルタ51はケーシング49の側壁に
設けた案内リブ52により案内保持されている。また、
フィルタ51の前面側にはスポンジ状のプレフィルタ5
3が着脱自在に嵌め込まれており、ケーシング49内部
に雪等の雑莢物がフィルタ51に流入することによりフ
ィルタ51が早期に目詰まりすることを防止している。
なお、プレフィルタ53は、フィルタ51よりも目が荒
くされ、外気中に含まれる微細な砂埃は主としてフィル
タ51により除去される。
【0017】また、ケーシング49の外気取入口には、
フィルタ51を下方から支持する開閉蓋54が枢支され
ており、この蓋54はボルト55によって閉状態で着脱
自在に固定されている。なお、図5に示すように、蓋5
4には外気を導入するための多数の通孔が設けられてい
る。ケーシング49の左右方向内側壁には、フィルタ5
1を通過した外気を第2ファン41側の空気取入口47
に導入するための外気導入口56が設けられており、こ
の外気導入口56を介して第2ファン41側の空気取入
口47が外気浄化取入部48に連通するようになってお
り、この外気導入口56を前記ダンパ40が開閉するこ
とで内気と外気とを選択的に導入するようになってい
る。
【0018】前記ダンパ40は前後方向に長尺の薄板状
であって、外気導入口56と略同じ大きさとされてい
る。ダンパ40の上端部は、図3に示すように、支持枠
36に取付けられた側面視略L字状のブラケット57の
先端部に枢支されて、下端側が左右方向に揺動自在に支
持されている。このダンパ40には、キャブ12の室内
に設けられた切換操作スイッチ(図示せず)がボーデン
ケーブル58を介して連結されており、このスイッチを
切換操作することで、図3に実線で示す外気導入姿勢
と、図3に二点鎖線で示す内気導入姿勢とに姿勢変更自
在とされている。なお、ボーデンケーブル58のインナ
ーワイヤ58aがダンパ40に枢結されており、アウタ
ー58bはブラケット57に固定されている。なお、支
持枠36には、外気導入姿勢のダンパ40の先端縁部
(下端縁部)が当接するシール材59が設けられてい
る。
【0019】ダンパ40の前後側方には、図4及び図5
に示すように、ダンパ40の前後端部が摺接する気密壁
60が設けられており、第2ファン41側の空気取入口
47と内気導入通路35とを遮蔽して、ダンパ40が外
気導入姿勢のときに内気が空気取入口47に流入するこ
とを阻止するとともに、ダンパ40が内気導入姿勢のと
きには気密壁60の上側から内気を導入可能としてい
る。
【0020】本実施の形態に係るヒータ装置34(空調
装置10)によれば、ダンパ40を内気導入姿勢とした
ときには、第1ファン39及び第2ファン41のいずれ
にも内気が導入されて、内気100%の循環空気が熱交
換器38により加熱されるため、暖房効率を良好なもの
とすることができる。特に、運転開始直後においては、
ダンパ40を内気導入姿勢とすることで短時間でキャブ
12室内を快適な温度とすることが可能である。
【0021】また、ダンパ40を外気導入姿勢としたと
きには、第1ファン39には内気が導入されるととも
に、第2ファン41には、外気浄化取入部48を介して
浄化外気が導入される。ここで、第1ファン39と第2
ファン41の大きさは同じとされ、かつ、これらファン
39,41は一つのモータ43により駆動されるため、
これらファン39,41の送風能力は略同じとされてい
る。従って、送風機37により循環される循環空気の割
合は、略内気50%、外気50%となる。この場合に
は、ヒータ装置34により室温の低下を阻止しつつも、
所要量の外気を室内に導入することで室内の湿度が高く
なることを防止し、各ガラス24,25,26,30の
内面に結露することを防止できる。特に、キャブ12室
温がある程度高くなった後には、ダンパ40を外気導入
姿勢としておけばよい。
【0022】なお、一般的なトラクタキャブ12におい
ては、75m3 /h程度の量の外気を導入すればガラス
内面の結露を防止できるため、第1ファン39及び第2
ファン41は、75m3 /h程度の送風能力のものを採
用している。本発明は、上記実施の形態に限定されるも
のではなく、適宜設計変更することができる。
【0023】例えば、上記実施の形態ではヒータ装置3
4に本発明を適用したが、エアコン装置33に本発明を
適用することもできる。なお、前記トラクタ11には、
左右のドア28のドア枠29に、図7に示す収納姿勢
と、図6及び図8に示す使用姿勢とに姿勢変更自在にド
アミラー70が取付けられている。
【0024】このドアミラー70の取付構造を説明する
と、ドア枠29の上部近傍の前側部外面にミラー取付ブ
ラケット71がボルト72により固定されている。この
ブラケット71は、平面視略く字状に屈曲されて先端部
が後方かつ左右外方に延出されており、このブラケット
71の先端部に円筒状のボス部73が設けられている。
【0025】ボス部73の軸心は、上側が後方傾斜状と
なる上下方向となされているとともに、この軸心方向j
は、図6に示すように、使用姿勢のドアミラー70の前
後方向の傾斜方向kと略平行となされている。このボス
部73にミラーステー74の軸部75が回動可能に挿通
保持されており、このステー74にミラー70が角度変
更自在に取付けられている。軸部75はボス部73に上
方から挿通されており、軸部75の先端部にはナット7
6が螺着されている。このナット76とボス部73との
間には、ステー74を下方に付勢するコイルスプリング
77が介装されており、該スプリング77の下端部はワ
ッシャ78により受けられている。
【0026】また、軸部75には、ボス部73の上端部
に上方から当接する円柱状の係合突部79が突設されて
いる。一方、ボス部73の上端部には、ドアミラー70
を収納姿勢とした位置と、ドアミラー70を使用姿勢と
した位置の少なくとも2位置でドアミラー70を固定す
るべく、係合突部79が係合する位置決め係合凹部80
が設けられている。
【0027】この係合凹部80の切欠幅は係合突部79
の直径よりも小さくなされて、係合突部79と係合凹部
80との係合は、ステー74を回動操作することにより
解除されるようになっている。ミラーステー74には、
略球状の取付部81が突設されており、この取付部81
が、ミラー70の背面側に設けられた凹球面状の嵌着凹
部に嵌着保持され、これにより、ミラーステー74に対
してミラー70が角度調節自在とされている。
【0028】また、ドアミラー70を収納姿勢として図
7に示すようにミラー面をドアガラス面と略平行とした
状態で、ミラーステー74に対するドアミラー70の相
対角度を維持しつつ、ステー74を回動操作してドアミ
ラー70を図8に示す使用姿勢としたとき、ドアミラー
70が適正な後方確認姿勢となるように、ブラケット7
1やミラーステー74等の寸法が設定されている。この
ように構成しておけば、ドアミラー70の姿勢調整をし
た後にキャブ12内の運転席に着座したうえでドアミラ
ー70が適正な姿勢となっているか否かの確認をせずと
も、上記操作を行うのみで確実にドアミラー70を適正
な姿勢に調節されることが保証されるので、ミラー調整
作業の容易化、迅速化を図ることができる。
【0029】上記のようにドア枠29にドアミラー70
を取付けると、キャブフレーム18の前支柱19にドア
ミラーを取付けたものに比して、ミラーステー74の長
さを短くすることができてドアミラー70の振動を低減
することができ、ドア28を開けてオペレータがキャブ
12へ乗降する際にはドア28とともにミラー70が乗
降スペースから退避されるので乗降の際にミラー70が
邪魔にならず、ミラーステー74が短くすることができ
るので、取付強度がさほど大きくなくとも強度的には十
分なものとなり、コスト低減をも図ることができる。 〔他の開示〕図10は、本発明とは異なる他の農用トラ
クタ100を示している。このトラクタ100の車体1
01は、クラッチハウジング102、ミッションケース
103、及び、後車軸ケース104等からなる。
【0030】なお、車体101上部には運転席105が
設けられ、この運転席105の前方にハンドル106等
の操作装置が設けられている。また、後車軸107には
後輪108が装着されている。このトラクタ100の車
体101には、図11にも示すように、下方開口略コ字
状の安全フレーム109が直接的に取付固定されてい
る。即ち、車体101の後車軸ケース104は角筒状と
なされ、安全フレーム109の左右の下端部には、後車
軸ケース104の上面に載置されるベースプレート11
0が固着されており、後車軸ケース104の下面に面接
される取付プレート111とベースプレート110とを
ボルト・ナットで締結することで、安全フレーム109
の下端部が後車軸ケース104に直接的に取付けられて
いる。
【0031】このように車体101に安全フレーム10
9を直接的に取付けると、エンジンやミッションケース
103内部で発生する振動や騒音が、安全フレーム10
9に直接伝達され、場合によっては共振して安全フレー
ム109に異常な程大きな前後方向の振動が発生するこ
とがあり、この振動によって安全フレーム109に取付
けられるキャノピや作業灯(図示せず)が破損する惧れ
がある。一方、防振ゴム等を安全フレームと車体との間
に介装した防振構造の安全フレームもあるが、防振ゴム
(マウントゴム)の変位が大きいため、所要の強度を確
保するには補強が必要となり、構造が複雑化してコスト
高となる。
【0032】そこで、上記トラクタ100では、車体1
01に安全フレーム109を直接的に取付けたものにお
いて、安全フレーム109にダイナミックダンパ112
を設けることで、構造の簡素化とコスト低減とを図りつ
つも、安全フレーム109の振動を低減している。実験
によれば、4気筒型エンジンのトラクタ100におい
て、ダイナミックダンパ112が未装着の場合に比し
て、ダイナミックダンパ112を装着した場合には安全
フレーム109の最大振幅が半分以下に低減された。
【0033】このダイナミックダンパ112は、図12
にも示すように、安全フレーム109の上梁部113
(上部バー)に上方から嵌着される下方開口コ字状断面
を有する左右方向に長尺のマス114と、マス114の
天板部115と安全フレーム109の上梁部113との
間に介装される防振ゴム116と、マス114の側板部
117と安全フレーム109の上梁部1113の間に介
装される所要のばね定数を有する弾性部材118とを備
えており、安全フレーム109が主振動体、マス114
がダンパ、安全フレーム109自体の剛性が主振動系の
ばね定数、弾性部材118のばね定数がダンパ系のばね
定数となる。従って、弾性部材118のばね定数及びマ
ス114の質量を適切に選定することで、安全フレーム
109の振動が低減される。
【0034】マス114は、左右2ヵ所において、マス
114及び上梁部113を前後方向に貫通するボルト1
19と、該ボルト119に締結された緩み止めナット1
20とによって上梁部113に締結固定されており、取
付作業を容易に行うことができる。前記ボルト119に
前記弾性部材118が外嵌されており、この弾性部材1
18は、正面視略円形状のゴムからなり、上梁部113
のボルト挿通孔121に嵌入される嵌着部122を有し
ている。
【0035】なお、マス114の重量は防振ゴム116
を介して上梁部113に支持されており、弾性部材11
8に作用する剪断力を可及的に少なくして、ダイナミッ
クダンパ112による振動低減作用を効果的に発揮する
ようにしている。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、送風
機は、内気を導入して熱交換器に向けて送風する第1フ
ァンと、ダンパの切換操作により内気と外気のいずれか
一方を選択的に導入して熱交換器に向けて送風する第2
ファンとを備えているので、内気循環と外気循環とを切
換操作可能としたものにおいて、第2ファンに外気を導
入する外気循環時には、第2ファンによって導入される
外気によりキャブガラス内面の結露を除去しつつも、か
かる外気とともに第1ファンによって内気をも熱交換器
を通過するため、室内温度の低下を防止することができ
る。さらに、第1ファン及び第2ファンは、軸心が略水
平状に配置された一つのモータの駆動軸に装着されてい
るので、第1ファンと第2ファンの駆動モータの共通化
により構成部材が削減されるとともに、第1ファンと第
2ファンとが軸方向に配設されるので送風機の高さが抑
えられ、上下方向幅の小さなルーフ内部にコンパクトに
収納できる。
【0037】また、第1ファンの送風方向と第2ファン
の送風方向とは同方向とされ、該送風方向に第1ファン
及び第2ファンに共通の熱交換器が配設されているの
で、構成部材の削減、第1ファンと第2ファンと熱交換
器の配置の合理化を図り、装置全体のコンパクト化を図
りつつも、送風能力及び冷暖房能力の向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るキャブの空調装置を
示す全体平面図である。
【図2】図1のA−A断面相当のキャブの空調装置の簡
略断面図である。
【図3】図1のB−B断面相当のキャブの空調装置の拡
大断面図である。
【図4】同装置のダンパの正面図である。
【図5】同装置の外気浄化取入部を示す底面図である。
【図6】同装置が装備されたトラクタの側面図である。
【図7】ドアミラーの収納状態を示す平面断面図であ
る。
【図8】ドアミラーの使用状態を示す平面断面図であ
る。
【図9】ドアミラーの支持構造を示す斜視図である。
【図10】本発明とは異なる他のトラクタを示す側面図
である。
【図11】同トラクタの安全フレームの取付構造を示す
正面図である。
【図12】安全フレームのダイナミックダンパを示す断
面図である。
【符号の説明】
10 キャブの空調装置 11 トラクタ 12 キャブ 13 ルーフ 34 ヒータ装置(キャブの空調装置) 37 送風機 38 熱交換器 39 第1ファン 40 ダンパ 41 第2ファン 43 モータ 44 駆動軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャブ(12)のルーフ(13)内部に
    設けられた送風機(37)により熱交換器(38)に向
    けて送風することでキャブ(12)室内の空調を行うキ
    ャブの空調装置において、 前記送風機(37)は、内気を導入して熱交換器(3
    8)に向けて送風する第1ファン(39)と、ダンパ
    (40)の切換操作により内気と外気のいずれか一方を
    選択的に導入して熱交換器(38)に向けて送風する第
    2ファン(41)とを備えており、これら第1ファン
    (39)及び第2ファン(41)は、軸心が略水平状に
    配置された一つのモータ(43)の駆動軸(44)に装
    着されていることを特徴とするキャブの空調装置。
  2. 【請求項2】 第1ファン(39)の送風方向と第2フ
    ァン(41)の送風方向とは同方向とされ、該送風方向
    に第1ファン(39)及び第2ファン(41)に共通の
    熱交換器(38)が配設されていることを特徴とする請
    求項1に記載のキャブの空調装置。
JP23182295A 1995-09-08 1995-09-08 キャブの空調装置 Pending JPH0971118A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012144190A (ja) * 2011-01-13 2012-08-02 Hitachi Constr Mach Co Ltd 作業機用空調機の外気導入装置
JP2015504782A (ja) * 2012-01-26 2015-02-16 アルストム テクノロジー リミテッドALSTOM Technology Ltd 電気集塵器の槌打

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