JPH0970969A - 液体吐出ヘッド、ヘッドカートリッジ、液体吐出装置、ヘッドキットおよび液体吐出ヘッドの製造方法 - Google Patents

液体吐出ヘッド、ヘッドカートリッジ、液体吐出装置、ヘッドキットおよび液体吐出ヘッドの製造方法

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JPH0970969A
JPH0970969A JP22687095A JP22687095A JPH0970969A JP H0970969 A JPH0970969 A JP H0970969A JP 22687095 A JP22687095 A JP 22687095A JP 22687095 A JP22687095 A JP 22687095A JP H0970969 A JPH0970969 A JP H0970969A
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head
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discharge
movable member
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JP22687095A
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English (en)
Inventor
Fumi Yoshihira
文 吉平
Takeshi Okazaki
猛史 岡崎
Toshio Kashino
俊雄 樫野
Yoshie Nakada
佳恵 中田
Kiyomitsu Kudo
清光 工藤
Makiko Kimura
牧子 木村
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Canon Inc
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14016Structure of bubble jet print heads
    • B41J2/14032Structure of the pressure chamber
    • B41J2/14048Movable member in the chamber

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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動可能な状態の分離壁を有した液体吐出ヘ
ッドにおいて、従来の製造ラインを有効に活用し、かつ
工程数の増加を極力抑えた液体吐出ヘッドの製造方法、
そのような製造方法により得られた液体吐出ヘッド等を
提供すること。 【解決手段】 SUS基板111に可動部材および天板
の入る部分をレジスト112で形成し((A))、露光
現像した後、電気メッキを行いニッケル板113を形成
し((B))、その後、SUS基板に発泡液流路用のパ
ターニングを行い((C))、露光現像した後、ニッケ
ル板114を成長し((D))、SUS基板からニッケ
ル板113,114を剥がし、レジスト112,112
aを除去し、発泡液流路116と可動部材117および
天板の吐出液流路116を位置決めするための溝118
が形成されたニッケル板115を得る((E))。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱エネルギー等に
よる気泡の発生によって、所望の液体を吐出する液体吐
出ヘッド、液体吐出ヘッドを用いたヘッドカートリッ
ジ、液体吐出装置、ヘッドキットおよび液体吐出ヘッド
の製造方法に関する。
【0002】特に、本発明は、気泡の発生を利用して変
位する可動部材を用いる液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッ
ドを用いたヘッドカートリッジ、液体吐出装置、ヘッド
キットおよび液体吐出ヘッドの製造方法に関する。
【0003】また、本発明は紙,糸,繊維,布帛,皮
革,金属,プラスチック,ガラス,木材,セラミックス
等の被記録媒体に対し記録を行う、プリンタ,複写機,
通信システムを有するファクシミリ、プリンタ部を有す
るワードプロセッサ等の装置、さらには各種処理装置と
複合的に組み合わせた産業用記録装置に適用できる発明
である。
【0004】なお、本発明における、「記録」とは、文
字や図形等の意味を持つ画像を被記録媒体に対して付与
することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像
を付与することをも意味するものである。
【0005】
【従来の技術】熱等のエネルギーをインクに与えること
で、インクに急峻な体積変化(気泡の発生)を伴う状態
変化を生じさせ、この状態変化に基づく作用力によって
吐出口からインクを吐出し、これを被記録媒体上に付着
させて画像形成を行うインクジェット記録方法、いわゆ
るバブルジェット記録方法が従来知られている。このバ
ブルジェット記録方法を用いる記録装置には、特公昭6
1−59911号、特公昭61−59914号等の公報
に開示されているように、インクを吐出するための吐出
口と、この吐出口に連通するインク流路と、インク流路
内に配されたインクを吐出するためのエネルギー発生手
段としての発熱体(電気熱変換体)とが一般的に配され
ている。
【0006】このような記録方法によれば、品位の高い
画像を高速,低騒音で記録することができると共に、こ
の記録方法を行うヘッドではインクを吐出するための吐
出口を高密度に配置することができるため、小型の装置
で高解像度の記録画像、さらにカラー画像をも容易に得
ることができるという多くの優れた点を有している。こ
のため、このバブルジェット記録方法は近年、プリン
タ,複写機,ファクシミリ等の多くのオフィス機器に利
用されており、さらに、捺染装置等の産業用システムに
まで利用されるようになってきている。
【0007】このようにバブルジェット技術が多方向に
利用されるに従って、さらに高品位な画質の達成や高粘
度液体等の種々の液体の良好吐出が望まれ、従来に比べ
さらに液体の吐出効率が高く吐出力が高い、液体の吐出
方法や液体吐出ヘッドが望まれている。
【0008】インク流路中で吐出エネルギー発生素子に
よって発生する気泡形成時の圧力波が吐出口方向とは反
対の液室側方向へ伝わる(バック波)によって生じる吐
出エネルギーの損失を防止するために、弁機構を流体抵
抗素子として利用する発明が、特開昭63−19765
2号公報あるいは特開昭63−199972号公報に記
載されている。これらの公報に開示されている流路構造
はそれぞれ図19(A)および同図(B)に示されるも
のである。同図(A)は斜視図であり、同図(B)は
(A)のb−b′線に沿う断面図である。同図におい
て、1は基板、2は発熱体、3はインク(吐出液)流
路、10は弁機構、11は吐出口、12は共通液室であ
る。弁機構10はインク液路3内の気泡を形成する電気
熱変換体2近傍の熱作用領域(電気熱変換体の面方向へ
の投影空間)よりも、インクの流れ方向に関して上流側
に配置されている。そして、これらの弁機構10はバッ
ク波によって上流側へのバック波の伝搬を防止するよう
に動作することで、吐出エネルギーの損失防止を図るも
のである。
【0009】他方、バブルジェット記録方法において
は、発熱体がインクに接した状態で、加熱を繰り返すた
め、発熱体の表面にインクのコゲによる堆積物が発生す
るが、インクの種類によってはこの堆積物が多く発生す
ることで、気泡の発生を不安定にしてしまい、良好なイ
ンクの吐出を行うことが困難な場合があった。また、吐
出すべき液体が熱に弱い液体の場合や十分に発泡が得ら
れにくい液体の場合においても、吐出すべき液体を変質
させず、良好に吐出するための方法が望まれていた。
【0010】このような観点から、発泡する液体(発泡
液)と吐出する液体(吐出液)とを別液体とし、発泡液
の発泡による圧力を吐出液に伝達することで吐出液を吐
出する方法が、特公昭61−59916号、特開昭55
−81172号、特開昭59−26270号等の公報に
開示されている。これらの公報では、吐出液であるイン
クと発泡液とをシリコーンゴムなどの可撓性膜で分離
し、発熱体に吐出液が直接接しないようにすると共に、
発泡液の発泡による圧力を可撓性膜の変形によって吐出
液に伝える構成をとっている。このような構成によっ
て、発熱体表面の堆積物の防止等を達成している。
【0011】しかしながら、上述の従来例のヘッドのよ
うに、気泡形成時のバック波を防止する弁機構を有する
ヘッドは、上流側に伝達されるバック波を防止する分、
液体の吐出効率を向上できるものの、このような構成
は、発泡時に発生する吐出力の内、あくまで上流側に逃
げようとする分だけを防止するものであり、さらに大き
な吐出エネルギー効率の向上、吐出力の向上を達成する
上では必ずしも充分な構成ではない。
【0012】また、上述の吐出液と発泡液とを可撓性膜
で完全に分離する従来のヘッド構成においては、発泡時
の圧力を可撓性膜の変形によって吐出液側に伝える場合
に、発泡による圧力波を可撓性膜がかなり吸収してしま
い、また、可撓性膜の変位量もあまり大きくないため、
吐出液と発泡液とを分離することによる効果を得ること
はできるものの、吐出液の吐出エネルギー効率や吐出力
が低下してしまい所望の良好な吐出を得ることが困難に
なってしまう虞があった。
【0013】上述のように、近年、バブルジェット技術
を用いた多方面への展開が成されつつあるが、こうした
中、粘度や熱的性質を含む吐出液体の特性の選択の自由
度を広げ、所望の良好な吐出を行うことができる液体吐
出方法、液体吐出ヘッド等が望まれている。
【0014】
【背景技術】上述に鑑み、本出願人は、先に、次のもの
を提案している。
【0015】液体を吐出する吐出口と、液体に熱を加え
ることで該液体に気泡を発生させる発熱体と、該発熱体
に面して設けられ、吐出口側に自由端を有し、前記気泡
の発生による圧力に基づいて前記自由端を変位させて、
前記圧力を吐出口側に導く可動部材と、を有する液流路
が配された液体吐出へッド、または、吐出口に連通した
第1の液流路と、液体に熱を加えることで該液体に気泡
を発生させる発熱体が設けられた第2の液流路と、前記
第1の液流路と前記第2の液流路との問に配され、吐出
口方向に自由端を有し、前記第1液流路内での気泡の発
生による圧力に基づいて該自由端を前記第1の液流路側
に変位させて、前記圧力を前記第1の液流路に伝える可
動部材とを有する液体吐出へッド、これらの構成による
と、気泡の発生による圧力の多くを可動部材によって直
接吐出口側に効率よく伝達できるので、高吐出エネルギ
ー効率で、また高い吐出圧で液体を吐出することができ
る。
【0016】特に、気泡の発生が行われる第2の液流路
とインクの吐出が行われる第1の液流路とを別に設ける
構成では、第2の液流路で発生した圧力(圧力波)を集
中して可動部材側に向けることができる。そして、この
圧力を吐出口方向に可動部材によって向けることができ
るため、さらに、吐出エネルギー効率、吐出圧を高める
ことができる。また、この様な構成の場合、第1の液流
路に伝わる圧力波その多くが吐出方向に向かう圧力であ
り第1の液流路内ではバック波そのものが始めから非常
に少ないのでリフィルも良好である。
【0017】また、吐出液と発泡液として異なる液体を
用いた場合には、発熱体上への堆積物が低減でき、発泡
が生じない液体や発泡が困難である液体、加熱に弱い液
体等をも良好に吐出することができる。
【0018】このような可動部材を有する分離壁と、該
可動部材を可動するための第2の液体を収納するための
第2の流路を有する新規な液体吐出ヘッドを製造する方
法としては、発熱体が設けられたヒータボード上にドラ
イフィルムなどの感光性樹脂を使用して第2の流路(以
下、発泡液流路という)の壁を形成してから、ヒータボ
ードに可動部材を有する分離壁を張り付ける方法と、可
動部材を有する分離壁の方にあらかじめ発泡液流路を形
成し、ヒータボードに張り付ける方法がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記液体吐出ヘッド
は、従来の可動部材を有しないヘッドと、部品構成がほ
ぼ同一で製造できるため、従来のインクジェットヘッド
製造ラインと部品をほとんどそのまま流用することが可
能となり、吐出効率の高いインクジェット記録ヘッドを
低コストで多量に供給することが可能となる。
【0020】しかしながら、上記液体ヘッドを製造する
ため、可動部材を有する分離壁を組み込む工程が必要と
なるが、分離壁をヒーターボードと接合するには、ヒー
ターボードの表面はほぼフラットな面であり、つき当て
面がないため、両者の間での位置決めが困難である。ま
た、位置決め後、接着剤による仮止め工程が必要となる
が、仮止め用接着剤として2液混合タイプでは、効果時
間も長く、手間がかかるため、量産化にはさらに製造時
間を短縮しうる製法が望まれていた。また、紫外線硬化
タイプでは、接液および未硬化接着剤の混入する虞があ
る。
【0021】本発明の目的は、可動可能な状態の分離壁
を有した、吐出エネルギー効率が良く、発熱体上への堆
積物を低減させた新規な液体吐出ヘッドにおいて、従来
の製造ラインを有効に活用し、信頼性のある液体吐出ヘ
ッドの製造方法を提供することにある。
【0022】本発明の別の目的は、そのような製造方法
により得られた液体吐出ヘッド、該液体吐出ヘッドを含
むヘッドカートリッジ、液体吐出装置、該液体吐出ヘッ
ドを使用した液体吐出方法、そのような液体吐出方法に
よるインクを受けた記録物を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の第1の解決手段に従う液体吐出ヘッドの製
造方法は、吐出口に連通する第1の流路を構成する第1
凹部を有する第1部材を準備する工程と、該第1の流路
側に可動可能な可動部材を有する分離壁を準備する工程
と、該可動部材を可動するための液体を収納するための
第2の流路を構成する第2凹部を有する第2部材を準備
する工程と、該第2凹部に対応する位置に発熱素子を備
えた素子基板を準備する工程と、該第1部材と第2部材
を接合する工程とを有することを特徴とする。
【0024】本発明の第2の解決手段に従う液体吐出ヘ
ッドの製造方法は、吐出口に連通する第1の流路を構成
する第1凹部を有する第1部材を準備する工程と、該第
1の流路側に可動可能な可動部材と該可動部材を可動す
るための液体を収納するための第2凹部とを有する第2
部材とを準備する工程と、前記第2凹部に対応する位置
に発熱素子を備えた素子基板とを準備する工程と、前記
第1凹部と前記可動部材が対応するように前記第1部材
と前記第2部材とを接合する工程と、前記第2凹部と前
記発熱素子が対応するように、前記第2部材と前記素子
基板とを接合する工程とを有することを特徴とする。
【0025】本発明の第3の解決手段に従う液体吐出ヘ
ッドの製造方法は、上述の第1または第2の解決手段に
従う液体吐出ヘッドの製造方法において、前記可動部材
は、発熱素子に面して配され、前記第1の流路の液体の
流れ方向の下流側に自由端を有し、前記発熱素子により
気泡を発生させることで生じる圧力に基づいて前記自由
端を変位し、前記圧力を吐出口側に導くことを特徴とす
る。
【0026】本発明の第4の解決手段に従う液体吐出ヘ
ッドの製造方法は、上述の第1〜第3の解決手段のいず
れかに従う液体吐出ヘッドの製造方法において、前記第
1部材と第2部材の接合を、仮止め手段を使用すること
により行うことを特徴とする。
【0027】本発明の第5の解決手段に従う液体吐出ヘ
ッドの製造方法は、上述の第1〜第4の解決手段のいず
れかに従う液体吐出ヘッドの製造方法において、前記可
動部材を有する分離壁は、前記吐出用液体の流路に相当
する前記第1凹部を有する部材を位置決めおよび嵌合を
する、凹部または穴を有することを特徴とする。
【0028】本発明の第6の解決手段に従う液体吐出ヘ
ッドの製造方法は、上述の第1〜第5の解決手段のいず
れかに従う液体吐出ヘッドの製造方法において、前記第
1部材と、発熱素子とを備えた第2部材との接合の際の
位置決めのため、前記第2部材上に凹部を配設すること
を特徴とする。
【0029】本発明の第7の解決手段に従う液体吐出ヘ
ッドの製造方法は、上述の第6の解決手段に従う液体吐
出ヘッドの製造方法において、前記第1部材と前記第2
部材との接合が前記第1部材に振動を与えることによっ
て位置決めをする接合方法によることを特徴とする。
【0030】本発明の第8の解決手段に従う液体吐出ヘ
ッドの製造方法は、上述の第1〜第7の解決手段のいず
れかに従う液体吐出ヘッドの製造方法において、前記第
1部材と第2部材の接合が、前記第1部材のインク吐出
口と前記第2部材の発熱素子とを画像処理等の手段によ
る位置合わせを行う接合方法によることを特徴とする。
【0031】本発明の第9の解決手段に従う液体吐出ヘ
ッドは、上述の第1〜第8のいずれかに記載の液体吐出
ヘッドの製造方法により製造されたことを特徴とする。
【0032】本発明の第10の解決手段に従う液体吐出
ヘッドは、上述の第9の解決手段に従う液体吐出ヘッド
において、前記発熱素子は、電気信号を受けることで熱
を発生する電気熱変換体であることを特徴とする。
【0033】本発明の第11の解決手段に従う液体吐出
ヘッドは、上述の第9または第10の解決手段に従う液
体吐出ヘッドにおいて、前記気泡は前記発熱素子の熱に
よって液体に膜沸騰を生じさせることで発生する気泡で
あることを特徴とする。
【0034】本発明の第12の解決手段に従う液体吐出
ヘッドは、上述の第9〜第11の解決手段のいずれかに
従う液体吐出ヘッドにおいて、前記可動部材は、ニッケ
ルや金等の金属もしくは樹脂で構成されていることを特
徴とする。
【0035】本発明の第13の解決手段に従う液体吐出
ヘッドは、上述の第9〜第12の解決手段のいずれかに
従う液体吐出ヘッドにおいて、前記第2の流路には、前
記第1の流路に供給される液体と異なる液体であり、前
記第1の流路に供給される液体に対して、低粘度性、発
泡性、熱安定性の少なくとも1つの性質で優れている液
体が供給されることを特徴とする。
【0036】本発明の第14の解決手段に従う液体吐出
ヘッドは、上述の第9〜第13の解決手段のいずれかに
従う液体吐出ヘッドにおいて、前記発熱素子が設けられ
た部分の前記第2の流路は、供給路を有する室形状を成
していることを特徴とする。
【0037】本発明の第15の解決手段に従うヘッドカ
ートリッジは、上述の第9〜第14の解決手段のいずれ
かに従う液体吐出ヘッド液体吐出ヘッドと、該液体吐出
ヘッドに供給される液体を保持する液体容器とを有する
ことを特徴とする。
【0038】本発明の第16の解決手段に従うヘッドカ
ートリッジは、上述の第15の解決手段に従うヘッドカ
ートリッジにおいて、前記液体吐出ヘッドと、前記液体
容器とは分離可能であることを特徴とする。
【0039】本発明の第17の解決手段に従うヘッドカ
ートリッジは、上述の第15または第16の解決手段に
従うヘッドカートリッジにおいて、前記液体容器には液
体が再充填されていることを特徴とする。
【0040】本発明の第18の解決手段に従う液体吐出
装置は、上述の第9〜第14の解決手段のいずれかに従
う液体吐出ヘッドと、該液体吐出ヘッドから液体を吐出
させるための駆動信号を供給する駆動信号供給手段とを
有することを特徴とする。
【0041】本発明の第19の解決手段に従う液体吐出
装置は、上述の第9〜第14の解決手段のいずれかに従
う液体吐出ヘッドと、該液体吐出ヘッドから吐出された
液体を受ける被記録媒体を搬送する被記録媒体搬送手段
とを有することを特徴とする。
【0042】本発明の第20の解決手段に従う液体吐出
装置は、上述の第18または第19の解決手段に従う液
体吐出装置において、前記液体吐出ヘッドからインクを
吐出し、皮革に対して記録を行うことを特徴とする。
【0043】本発明の第21の解決手段に従う液体吐出
装置は、上述の第18または第19の解決手段に従う液
体吐出装置において、前記液体吐出ヘッドからインクを
吐出し、プラスチックに対して記録を行うことを特徴と
する。
【0044】本発明の第22の解決手段に従う液体吐出
装置は、上述の第18または第19の解決手段に従う液
体吐出装置において、前記液体吐出ヘッドからインクを
吐出し、金属に対して記録を行うことを特徴とする。
【0045】本発明の第23の解決手段に従う液体吐出
装置は、上述の第18または第19の解決手段に従う液
体吐出装置において、前記液体吐出ヘッドからインクを
吐出し、木材に対して記録を行うことを特徴とする。
【0046】本発明の第24の解決手段に従うヘッドキ
ットは、上述の第9〜第14の解決手段のいずれかに従
う液体吐出ヘッドと、第1の液体としてのインクを充填
するためのインク充填手段とが設けられたことを特徴と
する。
【0047】本発明の第25の解決手段に従うヘッドキ
ットは、上述の第9〜第14の解決手段のいずれかに従
う液体吐出ヘッドと、気泡を発生するための第2の液体
としての発泡液を充填するための発泡液充填手段とが設
けられたことを特徴とする。
【0048】
【発明の実施の形態】本発明のように、上述のような可
動部材を有する分離壁を先に接合することで分離壁を吐
出口面につき当てて左右の位置合わせをすることができ
るため、精度よく分離壁を組み込むことができる。
【0049】また、分離壁をヒーターボード上に先に接
合する際に起こる電気熱変換用素子を隠してしまうとい
う障害がないため、ヒーターボードの電気熱変換用素子
とあらかじめ作製しておいたインク流路および吐出口と
を形成した天板のインク吐出口とを画像処理等の手段に
て位置合わせを行う、従来の接合機を流用することがで
きる。
【0050】また、上述の可動部材を有する分離壁に天
板と位置決めと嵌合をする、凹部または穴を有すること
で、該可動部材を有する分離壁と該天板を接着剤で仮止
めすることがなく精度良く接合することができる。
【0051】また、上述の可動部材を有する分離壁と天
板との接合物と、ヒータボードとの位置決めと嵌合を、
ヒータボード上に配設した凹部を有することで、天板に
振動を与えることによる接合方法で、該可動部材を有す
る分離壁と天板との接合物と、ヒータボードとの位置決
めと接合が従来の接合機なしでできるようになる。
【0052】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0053】図1は、本発明の一実施例に従う液体吐出
ヘッドの構成を示す流路方向の断面模式図であり、図2
は図1の液体吐出ヘッドの部分破断斜視図である。
【0054】本発明の液体吐出ヘッドは、液体に気泡を
発生させるための熱エネルギーを与える発熱素子として
の発熱体2が設けられた基板1上に、発泡液用の第2の
液流路4があり、その上に吐出口11に直接連通した吐
出液用の第1の液流路3が配されている。そして、第1
と第2の液流路の間に、金属等の弾性を有する材料で構
成された分離壁5が配されており、この分離壁5と天板
14との間に画成された第1の液流路内の吐出液と第2
の液流路内の発泡液とを区分している。
【0055】発熱体の面方向上方への投影空間(以下、
吐出圧発生領域という。図1中のAの領域とBの気泡発
生領域をあわせたものに相当する。)に位置する部分の
分離壁は、スリット8によって吐出口側(液体流れの下
流側)が自由端で、共通液室(12,13)側に支点が
位置する片持梁形状の可動部材6となっており、気泡発
生領域Bに面して可動部材6が配されているような構成
になっているため、後述するように発泡液の発泡によっ
て自由端6aが押し上げられ、第1の液流路側に開口す
るように動作する(図中、矢印方向)。
【0056】図2においても、発熱体2としての電気熱
変換体と、この電気熱変換体に電気信号を印加するため
の配線電極18とが配された基板1上に、第2の液流路
を構成する空間を介して分離壁5が配置され、スリット
8により可動部材6が支点部6bで支えられた片持梁形
状に形成され、矢印方向に変位可能となっている。
【0057】図3は、上述の可動部材6と第2の液流路
4との配置関係を説明するための図である。同図(A)
は、可動部材6を上方から見た図であり、同図(B)
は、分離壁5を外した第2の液流路を上方から見た図で
ある。そして、同図(C)は、可動部材6と第2の液流
路4との配置関係をこれらを重ねることで模式的に示し
た図である。なお、いずれの図もその下方が吐出口が配
されている方向になっている。
【0058】本発明においては、可動部材6の自由端6
aの第2の液流路側への変位が容易に可能となるよう
に、可動部材の幅よりも、第2の液流路の幅を広くし、
また、第2の液流路の狭窄部を可動部材の支点部6bや
自由端6aよりも外に配設してもよい。可動部材6の形
状は、図3(A)で示したように、支点側の幅が円弧状
に狭くなっているくびれ部6cを有する形態が望ましい
が、これに限らず可動部材6の形状は第2の液流路側に
入り込むことができ容易に動作可能な形状で耐久性に優
れた形状であればよい。
【0059】第2の液流路4は発熱体2の前後で狭窄部
9を持っており、発泡時の圧力が第2の液流路4を伝わ
って逃げることを抑制するような室(発泡室)構造とな
っている。従来のように、発泡する液流路と液体を吐出
するための液流路とが同じであるヘッドで、発熱体より
液室側に発生した圧力が共通液室側に逃げないように狭
窄部を設ける場合には、吐出する液体のリフィルを充分
考慮して、狭窄部における流路断面積があまり小さくな
らない構成を採る必要があった。
【0060】しかし、本発明の場合、吐出される液体の
ほとんどは第1の液流路内の吐出液であり、発熱体が設
けられた第2の液流路内の発泡液はあまり消費されない
ため、第2の液流路の吐出圧発生部への発泡液の充填量
は少なくて良い。従って、上述の狭窄部9における間隔
を数μm〜十数μmと非常に狭くでき、第2の液流路で
発生した発泡時の圧力をあまり周囲に逃がすことがな
く、集中して可動部材側に向けることができ、この圧力
を可動部材6を介して吐出圧力として利用するため、よ
り高い吐出エネルギー効率、吐出圧力を達成することが
できる。ただ、第2の液流路4の形状は上述の構造に限
られるものではなく、気泡発生に伴う圧力が効果的に可
動部材側に伝えられる形状であれば良い。
【0061】発熱体としては、40×105μmの形状
のものを用い、可動部材はこの発熱体が配された前記室
を覆うような状態で配されている。なお、発熱体や可動
部材の大きさや形状および配置は、これに限られること
なく、発泡時の圧力を吐出圧として有効に利用できる形
状および配置にすればよい。
【0062】次に、図4を用いて本実施例のヘッドの動
作を説明する。
【0063】本実施例においては、第1の液流路3に供
給される吐出液と第2の液流路4に供給される発泡液と
に同じ水系のインクを用いて動作させた。
【0064】前述の発熱体2が駆動されることで発生し
た熱が、第2の液流路4の気泡発生領域内の発泡液に作
用することで、発泡液に特公昭61−59914号公報
に記載されているような膜沸騰現象を生じさせ、気泡を
発生させる。この気泡発生に伴う圧力が吐出圧発生部に
配された可動部材6側に集中して伝搬し、気泡の成長を
伴って可動部材6が図4(A)の状態から図4(B)の
ように第1の液流路3側に変位する。この可動部材の動
作によって第1の液流路3と第2の液流路4とが大きく
連通し、気泡の発生に基づく圧力波が第1の液流路3の
吐出口側(液体の流れの下流側)Dの方向に主に伝わ
る。この圧力波の伝搬と、可動部材6の機械的変位によ
って、液体がAの方向に設けられた吐出口から吐出され
る。
【0065】本発明において、従来の構成のヘッドに比
べ高い吐出エネルギー効率で、また高い吐出圧でインク
を吐出することができるのは、次のような現象およびこ
れらの現象の相互作用によるものであると考えられる。
【0066】まず、前述の可動部材6の変位によって、
第2の液流路内で発生した吐出圧の内、可動部材6側に
伝わる吐出圧のほとんどが、第1の液流路3のしかも液
流れの下流方向、すなわち吐出口方向(Dの方向)に開
放される、つまり第2の液流路4で発生した吐出圧の伝
搬方向を可動部材6が吐出口方向Dに変換することが考
えられる。また、気泡の発生に伴う圧力によって動作す
る可動部材6の機械的変位によって、第1の液流路3の
吐出圧発生領域の吐出液が押されることで吐出力が発生
することが考えられる。なお、可動部材6の動作時、可
動部材6の発熱体2側に気泡が存在するため可動部材6
の動作を抑制する流体の抵抗が少なく、可動部材6の動
作が応答性良く滑らかに行われることもこれらの効果に
寄与していると考えられる。
【0067】次に、気泡が収縮するに伴って可動部材6
が図4(A)の位置まで戻ると共に、第1の液流路3で
は吐出された吐出液体量に見合う量の吐出液体が上流側
Uから供給される。この吐出液体の供給は前述の可動部
材が閉じる方向であるため、吐出液体のリフィルが可動
部材で妨げられることがない。このように本実施例の構
成では第1の液流路3の上流側の吐出液は、ほとんどバ
ック波の影響を受けることがないため上流から下流への
液体流れの一方向が強く、リフィルも良好に行われる。
【0068】また、第2の液流路4内の発泡液は、上述
のようにあまり使用されないためリフィルもわずかの量
で終了する。
【0069】なお、図4(B)においては、可動部材6
の第1の液流路3側への変位に伴って第2の液流路4の
気泡発生領域で発生した気泡7の一部が第1の液流路3
側に延在しているが、このように気泡7が延在するよう
な第2の液流路の高さにすることで、気泡が延在しない
場合に比べさらに吐出力を向上させることができる。こ
のように、気泡が第1の液流路3に延在するようにする
ためには、第2の液流路の高さを最大気泡の高さより低
くすることが望ましく、この高さを数μm〜30μmと
することが望ましい。なお、本実施例においてはこの高
さを15μmとした。
【0070】図5は、第1の液流路3の変形例を示すた
めの図であり、可動部材6の自由端6a近傍の天井14
aが可動部材の基部6b付近の天井14bよりも高くな
っており、可動部材6の動作角度θを大きくとれるよう
にしている。この可動部材6の自由端6aの動作範囲
は、液流路の構造、可動部材6の耐久性や発泡液の発泡
力等を考慮して決定すればよいが、吐出口の軸方向の角
度を含む角度まで動作することが望ましいと考えられ
る。
【0071】図6は可動部材の他の形状を示すもので、
同図(A)は長方形の形状であり、同図(B)は支点側
が細くなっている形状で可動部材の動作が容易な形状で
あり、同図(C)は支点側が広くなっており、可動部材
の耐久性が向上する形状である。動作の容易性と耐久性
が良好な形状として、図3(A)で示したように、支点
側の幅が円弧状に狭くなっている形態が望ましい。可動
部材の形状は、通常は、第2の液流路側に入り込むこと
がなく、容易に動作可能な形状で、耐久性に優れた形状
であればよい。場合によっては、インクのリフィル応答
性をさらに高めるため、可動部材の形状はその自由端6
aが第2の液流路に入り込むようにしてもよい。
【0072】以下に、第1の液流路3に供給される吐出
液と第2の液流路4に供給される発泡液とを別液体とし
た場合について説明する。
【0073】(実施例1)図7は、第2の液流路として
の発泡液流路の壁をドライフィルムで作製した、複数の
吐出口と液流路を有する液体吐出ヘッドの部分断面斜視
図である。図7において、液体吐出ヘッド16は発熱体
2が複数設けられた基板1と、前述の可動部材6を発熱
抵抗体に対応して持ち、第2の液流路4を区画する分離
壁5と、この分離壁5上に設けられ第1の液流路3を構
成する流路壁15が設けられた溝付天板14とで構成さ
れている。19はドライフィルム、20はオリフィスプ
レートである。
【0074】本実施例においては、厚さ15μmのドラ
イフィルム19を基板上に配し、パターニングすること
で第2の液流路4を構成する流路壁を形成している。し
かし、流路壁の材質としては、これに限られることな
く、発泡液に対しての耐溶剤性があり、流路壁形状を容
易に形成できるものであればよい。そのような材質とし
て、上述のドライフィルムに加えて、液体レジスト,ポ
リサルフォン,ポリエチレン等の樹脂、金,シリコン,
ニッケル等の金属、ガラスなどが挙げられる。
【0075】また、第1の液流路3等は、吐出口11を
有するオリフィスプレート20と第1の液流路3を構成
する液流路と、複数の第1の液流路3に共通に連通し第
1の液体をそれぞれの液流路に供給するための第1の共
通液室12を構成する凹部とを有する溝付天板14を分
離壁5と接合することで形成した。
【0076】天板は従来のものに、発泡液体供給口と、
可動部材を有する分離壁を嵌め込むための凸部を有する
形状になっている。ただし、可動部材を有する分離壁を
固定するための天板形状としては、上述の構造に限られ
るものではなく、可動部を有する分離壁を効果的に仮止
めできる形状であればよい。
【0077】可動部材を有する分離壁5は厚さ5μmの
ニッケルで形成したが、分離壁を構成する材質は発泡液
と吐出液に対して耐溶剤性があり、可動部材として良好
に動作するための弾性を有し、微細なスリットが形成で
きるものであればよい。これらの材料としては、ニッケ
ル,金等の金属やポリエチレン等の樹脂が挙げられる。
また、分離壁の厚さは、分離壁としての強度を達成で
き、可動部材として良好に動作するという観点からその
材質と形状等を考慮して決定すればよいが、大まかに
0.1μm〜10μmが望ましい。
【0078】また、可動部材を形成するためのスリット
の幅は本実施例では2μmとしたが、発泡液と吐出液と
が異なる液体であり、両液体の混液を防止したい場合
は、スリット幅を両者の液体間でメニスカスを形成する
程度の間隔とし、それぞれの液体同士の流通を抑制すれ
ばよい。例えば、発泡液として2cP(センチポアズ)
程度の液体を用い、吐出液として100cP以上の液体
を用いた場合には、5μm程度のスリットでも混液を防
止することができるが、3μm以下にすることが望まし
い。
【0079】スリットの形成はエッチングやレーザ光線
の照射により行うことができる。
【0080】図8は、ヘッドの組み立て図を示してい
る。
【0081】本実施例においては、前記天板105を逆
さに固定し、その上に可動部材を有する分離壁106を
真空ポンプを用いて設置し、マイクロ微調を行い位置決
めしてから、天板に嵌め込み、場合によっては接着剤で
仮止めする。この場合、分離壁106は可動部材と発泡
液流路および天板の吐出液流路を位置決めするための溝
が形成されたものでもよい。次いで、このように可動部
材を有する分離壁を嵌め込んだ天板を、従来の天接機を
用いて、アルミベースプレート101上に配されアルミ
ワイヤ103でPCBプリント基板104に接続された
基板102上のエネルギー発生素子108の位置をTV
カメラ等によって得られた画像上で計測すると共に所定
の位置ステージに装着される天板105を移動させなが
らその位置を同様に画像上で計測し、これにより、エネ
ルギー発生素子108と吐出口109とを位置合わせ
し、抑えバネ107にて天板105と基板102とを圧
着する。基板102は単なるヒータボードあるいは発泡
液流路付きヒータボードのいずれでもよい。
【0082】また、可動部材を有する分離壁は、発泡液
供給口(図15の213参照)を有する。本実施例では
この分離壁の発泡液供給口のΦを0.8mm、天板側の
発泡液供給口(図15の212参照)のΦを0.6mm
としたが、天板側の発泡液供給口を可動部材を有する分
離壁の発泡液供給口より小さくしておくと、後で封止剤
を流した時に、供給口への封止剤流れ込みを防ぐことが
できる。
【0083】また、第1の共通液室12および第2の共
通液室13(図1,図7)は、封止剤で周囲に壁を作る
ことで気密性を保持している。
【0084】本実施例においては、発熱体として電気信
号に応じて発熱するハフニュウムボライドや窒化タンタ
ル等の発熱抵抗体を発熱部として有するものを用いた
が、これに限られるものではなく、発泡液に対して吐出
液を吐出させるに充分な気泡の発生を生じさせるもので
あればよい。例えば、発熱部としてレーザ等の光を受け
ることで発熱するような光熱変換体を有する発熱体でも
良い。なお、発熱体は発熱部だけでなく発熱部を液体か
ら保護する保護膜をも含んでも良い。
【0085】本実施例の製造方法により得られた液体吐
出ヘッドは、吐出液と発泡液とを別液体とし、発泡液の
発泡で生じた圧力によって吐出液を吐出することができ
る。このため従来、熱を加えても発泡が十分に行われに
くく吐出力が不十分であったポリエチレングリコール等
の高粘度の液体であっても、この液体を第1の液流路3
に供給し、発泡液に発泡が良好に行われる液体(エタノ
ール:水=4:6の混合液1〜2cP程度等)を第2の
液流路4に供給することで良好に吐出させることができ
る。さらに、本発明のヘッドの構造においては先の実施
例で説明したような効果をも生じるため、さらに高吐出
効率、高吐出圧で高粘性液体等の液体を吐出することが
できる。
【0086】また、加熱に弱い液体の場合においてもこ
の液体を第1の液流路3に吐出液として供給し、第2の
液流路4で熱的に変質しにくく良好に発泡を生じる液体
を供給すれば、加熱に弱い液体に熱的な害を与えること
なく、しかも上述のように高吐出効率、高吐出圧で吐出
することができる。
【0087】本実施例において用いた発泡液はエタノー
ルと水の混合液であるが、熱によって変質せず、加熱に
よって発熱体上に堆積物を生じにくく、熱によって気
化、凝縮の可逆的状態変化を行うことが可能な液体であ
れば種々の液体を用いることができる。具体的には、メ
タノール,エタノール,n−プロパノール,イソプロパ
ノール,n−ヘキサン,n−ヘプタン,n−オクタン,
トルエン,キシレン,二塩化メチレン,トリクレン,フ
レオンTF,フレオンBF,エチルエーテル,ジオキサ
ン,シクロヘキサン,酢酸メチル,酢酸エチル,アセト
ン,メチルエチルケトン,水等およびこれらの混合物が
挙げられる。また、第1の液流路に供給される液体とし
ては、発泡性の有無、熱的性質に関係なく様々な液体を
用いることができ、高粘度のインク、熱に弱い医薬品等
の液体、発熱体上に多くの堆積物を生じるような液体
等、従来バブルジェット技術で吐出することが困難であ
った液体をも含めて利用することができる。
【0088】また、インク等の液体の付与が行われる被
記録媒体としては、各種の紙やOHPシート,コンパク
トディスクや装飾板等に用いられるプラスチック材、ア
ルミニュウムや銅等の金属材、牛皮,豚皮,人工皮革等
の皮革材、木,合板等の木材、竹材、タイル等のセラミ
ックス材、スポンジ等の三次元構造体等を対象とするこ
とができる。
【0089】本実施例では、図7の形態のヘッドを用い
て、発泡液として上述のエタノールと水の混合液を発泡
液とし、吐出液として染料インク(2cP)、顔料イン
ク(15cP)、ポリエチレングリコール200(55
CP)、ポリエチレングリコール600(150cP)
をそれぞれ用い、電圧25V、2.5kHzで駆動した
ところ良好な吐出が得られ、これらのインクの付与によ
って良好な画質の記録物を得ることができた。
【0090】(実施例2)図9は、発泡液の流路を分離
壁と一体で作成した液体吐出ヘッドの部分断面図であ
る。
【0091】さらに、工程数を減らし、ヒータボード切
断時のDF(ドライフィルム)かけらが入り込むことに
よる歩留の悪化を防止するために、可動部材を有する分
離壁を、発泡液の流路も一体として製造する方法もあ
る。
【0092】本実施例の実施例1と異なる点は、基板上
にドライフィルムをパターニングする工程をやめて、発
泡液の流路を可動部材を有する分離壁と一体で製造する
点にある。図10は、発泡液流路を一体で作成する一例
として、分離壁作成工程を説明する模式的断面図であ
る。
【0093】まず、SUS基板111(今回は、SUS
−316を使用した)に可動部材および天板の入る部分
をレジスト112で形成する(図10(A))。
【0094】レジスト112は東京応化のPMER P
−AR900を使用して、レジスト112の厚さを7μ
mとした。露光はキヤノン製のMPA−600を使用
し、露光量を900mJ/cm2 とした。現像は東京応
化製のP−6Gを使用して行った。
【0095】その後、電気メッキを行いニッケルを5μ
m成長させてニッケル板(ニッケルメッキ1層目)11
3を形成する(図10(B))。
【0096】メッキ液はスルファミン酸ニッケルに応力
減少剤(ワールドメタル社製:ゼロオール)とほう酸、
ピット防止剤(ワールドメタル社製:NS−APS)、
塩化ニッケルを使用した。電着時の電解のかけ方は、ア
ノード側に電極をつけ、カソード側に先程パターニング
したSUS基板111を取付け、液の温度を50℃、電
流密度を5(A/dm2 )とした。
【0097】その後、SUS基板111をパラジウム触
媒液に浸し、発泡液流路用のパターニングを行う。レジ
スト112aは、PMER(東京応化製)を使用し、膜
厚を15μmとした(図10(C))。
【0098】露光量は1800mJ/cm2 とし、現像
を行った。そして、Ni−B系の無電解メッキを3μm
程度行った後、先程図10(B)で述べた電気メッキと
同じ方法で7μmのニッケル板(ニッケルメッキ2層
目)114を成長させる(図10(D))。(この時、
Ni−B系の無電解メッキを3μm+7μm形成させて
もよい。) メッキを行った後、SUS基板111からニッケル板1
13,114を剥がし、レジスト112,112aを除
去すれば、発泡液流路116と可動部材117および天
板の吐出液流路116を位置決めするための溝118が
形成されたニッケル板115が完成する(図10
(E))。
【0099】上記の作成方法以外にも、ニッケル板にエ
ッチングしたり、レーザで加工する方法もある。
【0100】上述のように作成した可動部材を有する分
離壁を、実施例1と同様に天板に張り付けた後、加振天
接にて天接を行う。基板上に天板を大まかに位置合わせ
し、天板を上から垂直に軽く抑える。ベースプレートの
前部低面が当接している圧電素子に信号を与えること
で、基板に振動を与える(本実施例では、約5kHzの
矩形波)圧電素子は振幅約1μmで振動する。時間は約
1秒。振動停止後、抑えバネあるいは接着剤等にて相互
に固定する。
【0101】上述に作成したヘッドで、実施例1と同様
に吐出を行った結果、良好な吐出が得られ、これらのイ
ンクの付与によって良好な画質の記録物を得ることがで
きた。
【0102】以下に先の実施例で説明した液流路構造を
有する液体吐出ヘッド、ヘッドカートリッジ、液体吐出
装置を説明する。
【0103】図11は、図7で示した液体吐出ヘッド1
6とこの液体吐出ヘッド16に供給するための液体(発
泡液と吐出液が異なる場合は2種類の液体)を保持する
インク容器とを有するヘッドカートリッジ17を示して
いる。なお、このインク容器は、インク消費後に、イン
クを再充填して使用することが可能である。
【0104】図12は、前述の液体噴射ヘッドを搭載し
た液体吐出装置の概略構成を示している。本実施例の液
体吐出装置のキャリッジHCは、液体タンク部70と液
体吐出ヘッド部60とが着脱可能なヘッドカートリッジ
を搭載しており、被記録媒体搬送手段で搬送される被記
録媒体80の幅方向に矢印a,bで示すように往復移動
する。
【0105】不図示の駆動信号供給手段からキャリッジ
上の液体吐出手段に駆動信号が供給されると、この信号
に応じて液体吐出ヘッドから被記録媒体に対して記録液
体が吐出される。
【0106】また、本実施例の液体吐出装置において
は、被記録媒体搬送手段とキャリッジHCを駆動するた
めの駆動源としてのモータ81、駆動源からの動力をキ
ャリッジHCに伝えるためのギア82,83、キャリッ
ジ軸85を等を有している。この記録装置およびこの記
録装置で行う液体吐出方法によって、各種の被記録媒体
に液体を吐出することで良好な画像の記録物を得ること
ができた。
【0107】図13は、本発明の被記録媒体80の記録
可能領域にわたって複数の吐出口が配されたいわゆるフ
ルラインヘッドおよび装置の概略図を示している。本図
では61がフルラインヘッドを示しており、被記録媒体
80に移行する位置に配されている。90は被記録媒体
搬送手段としての搬送ドラムである。
【0108】以上、本発明の実施例を説明したが、吐出
する液体として記録に用いられるインクを使用すること
で、本発明の液体吐出方法、液体吐出ヘッド、液体吐出
装置のそれぞれが、インク吐出方法、インク吐出記録ヘ
ッド、インク吐出記録装置に対応することはいうまでも
ない。
【0109】このような記録装置としては、各種の紙や
OHPシート等に対して記録を行うプリンタ装置、コン
パクトディスク等のプラスチック材に記録を行うプラス
チック用記録装置、金属板に記録を行う金属用記録装
置、皮革に記録を行う皮革用記録装置、木材に記録を行
う木材用記録装置、セラミックス材に記録を行うセラミ
ックス用記録装置、スポンジ等の三次元網状構造体に対
して記録を行う記録装置等が含まれる。
【0110】また、これらの液体吐出装置に用いる吐出
液としては、それぞれの被記録媒体や記録条件に合わせ
た液体を用いればよい。
【0111】本発明は、上述したようなヒータ面に沿う
方向に設けられた流路の一端に吐出口を有する、いわゆ
るエッジシュータタイプのヘッドに限定されることな
く、例えば図14に示すようなヒータ面に対向する位置
に吐出口を有する、いわゆるサイドシュータタイプのヘ
ッドにも適用可能である。
【0112】図14に示したサイドシュータタイプの液
体吐出ヘッドは、各吐出口ごとに、液体に気泡を発生さ
せるための熱エネルギを与える発熱体2が設けられた基
板1上に、発泡液用の第2の液流路4が形成され、その
上に溝付き天板14に設けられた吐出口11に直接連通
した吐出液用の第1の液流路3が形成され、第1の液流
路3と第2の液流路4とは、金属等の弾性を有する材料
で構成された分離壁5が設けられ、第1の液流路3内の
吐出液と第2の液流路4内の発泡液とが区分されている
点で、上述のエッジシュータタイプの液体吐出ヘッドと
同様である。
【0113】サイドシュータタイプの液体吐出ヘッド
は、上記第1の液流路3上に配された溝付き天板(オリ
フィスプレート)14のうち、発熱体2の直上の部分に
吐出口11が設けられている点に特徴がある。この吐出
口11と発熱体2との間の分離壁5には、観音開きに開
口する一対の可動部材6が設けられている。すなわち、
両可動部材6は支点部6bで支持される片持梁形状のも
ので、両方の自由端6a同士は、非吐出時においては、
吐出口11の中央部分の直下に位置するスリット8によ
り僅かに離間して対向している。吐出時においては、両
可動部材6は、図11中の矢印で示すように、気泡発生
領域Bにおける発泡液の発泡によって第1の液流路3側
に開口し、発泡液の収縮によって閉口する。この領域A
には、後述の吐出液タンクから吐出液がリフィルされて
吐出可能状態となり、次の発泡液の発泡に備えることが
できる。
【0114】第1の液流路3は、他の吐出口11の第1
の液流路と共に、第1の共通液室12を介して吐出液を
貯留するタンク(図示略)に連絡しており、第2の液流
路4も、他の吐出口11の第2の液流路と共に、第2の
共通液室13を介して発泡液を貯留するタンク(図示
略)に連絡している。
【0115】このような構成を有するサイドシュータタ
イプの液体吐出ヘッドにおいても、エッジシュータタイ
プのヘッドとほぼ同様に、吐出液のリフィルを向上させ
つつ、高吐出エネルギー効率、高吐出圧で液体を吐出す
ることができるという優れた効果を得ることができる。
【0116】また、製造方法については、天板に設けら
れる吐出口の位置が異なることと共通液室12,13の
位置と構造が異なること以外は、エッジシュータタイプ
のヘッドの場合と実質的に同じである。すなわち、可動
部材を有する分離壁5と第2の液流路4を構成する流路
壁との関係は両者とも同じである。
【0117】[液体吐出ヘッド構成]図15は、本発明
の液体噴射ヘッドの主要構成を説明するための模式的分
解斜視図である。アルミニュウム等の金属で構成された
支持体240上に、発泡液に対して膜沸騰による気泡を
発生させるための熱を発生する電気熱変換素子2が複数
設けられた素子基板1が配されている。この素子基板1
には前述の電気熱変換素子を構成する発熱抵抗体と発熱
抵抗体に電気信号を供給するための配線電極の他に、電
気熱変換体を選択的に駆動するためのトランジスタ、ダ
イオード、ラッチ、シフトレジスト等の機能素子が一体
的に作り込まれている。また、前記電気熱変換体上に
は、電気熱変換体を保護するための保護層が設けられて
いる。
【0118】この素子基板上に、発泡液流路を構成する
複数の溝52(図中では、一つの発泡液路だけを示して
いる)と、複数の発泡液流路に連通し、それぞれの発泡
液路に発泡液を供給するための第2の共通液室(共通発
泡液室)53を構成する凹部とを有する溝付天板と、前
述した可動部材としての可動部51とが設けられた分離
壁50とが位置決め固定されている。なお、図15にお
いては、発泡液流路の壁が一体化された分離壁を示して
いる。
【0119】符号210は溝付き部材であり、分離壁5
0と接合されることで吐出液流路を構成する溝214
と、複数の吐出流路に連通し、それぞれの吐出液流路に
吐出液を供給するための第1の共通液室(共通吐出液
室)215を構成するための凹部と、第1の共通液室2
15に吐出液を供給するための第1の供給口(吐出液供
給口)211と、第2の共通液室53に発泡液を供給す
るための第2の供給口(発泡液供給口)212とを有し
ている。第2の供給口212は、第1の共通液室215
の外に配され分離壁を貫通して第2の共通液室に連通す
る連通路213に繋がっており、連通路213は分離壁
の発泡液供給口216に接続している。この連通路21
3によって吐出液と混合することなく発泡液を第2の共
通液室53に供給することができる。
【0120】なお、素子基板1、分離壁50、溝付き部
材との配置関係は、素子基板1の電気熱変換体に対応し
て可動部51が配置されており、この可動部に対応して
吐出流路が配されている。
【0121】[ヘッドカートリッジ構成]以下に本発明
の液体噴射ヘッドを搭載した液体噴射ヘッドカートリッ
ジの概略説明を行う。図16は、液体噴射ヘッドカート
リッジの模式的分解斜視図であり、液体噴射ヘッドカー
トリッジは、主に液体噴射ヘッド部200と液体容器5
20で構成されている。
【0122】液体噴射ヘッド部200は、素子基板1、
分離壁50、溝付き部材210、押さえバネ220、液
体供給部材230、支持体240等から成っている。
【0123】素子基板1には、前述のように発泡液に熱
を与えるための発熱抵抗体が複数列状に設けられてお
り、また、この発熱抵抗体を選択的に駆動するための機
能素子が複数設けられている。この素子基板1と可動部
を持つ前述の分離壁50との間に発泡液路が形成され発
泡液が流通する。この分離壁50と溝付き部材210と
の接合によって、吐出される吐出液体が流通する吐出流
路(不図示)が形成される。
【0124】押さえバネ220は、溝付き部材210に
素子基板1方向への付勢力を作用させる部材であり、こ
の付勢力により素子基板1、分離壁50、溝付き部材2
10と、後述する支持部材240とを良好に一体化させ
ている。
【0125】支持体240は、素子基板1等を支持する
ためのものであり、この支持体240上にはさらに素子
基板に接続し電気信号を供給するための回路基板241
や、装置側と接続することで装置側と電気信号のやりと
りを行うためのコンパクトパッド242が配置されてい
る。
【0126】液体容器520は、液体噴射ヘッドに供給
される、インク等の吐出液体と気泡を発生させるための
発泡液とを内部に収容している。液体容器の外側には、
液体噴射ヘッドと液体容器との接続を行う位置決め部5
24と固定するための固定軸525が設けられている。
吐出液体の供給は、液体容器の吐出液体供給路522か
ら液体供給部材の吐出液体供給路231に供給され、各
部材の吐出液体供給口233,221,211を介して
第1の液室に供給される。発泡液の供給も同様に、液体
容器の供給路523から液体供給部材230の発泡液供
給路232に供給され、各部材の発泡液体供給口23
4,221,212を介して第2の液室に供給される。
【0127】[液体吐出ヘッド産業用装置・インクジェ
ット記録システム]次に、本発明の液体噴射装置によっ
て被記録媒体に対して記録を行う、インクジェット記録
システムの一例を説明する。
【0128】図17は、前述した本発明の液体噴射ヘッ
ド1201を用いたインクジェット記録システムの構成
を説明するための模式図である。本実施例における液体
噴射ヘッドは、被記録媒体1227の記録幅に対応した
長さに360dpiの間隔で吐出口を複数配したフルラ
イン型のヘッドであり、イエロー(Y),マゼンタ
(M),シアン(C),ブラック(Bk)の4色に対応
した4つのヘッドをホルダ1202によりX方向に所定
の間隔を持って互いに平行に固定支持されている。
【0129】これらのヘッドに対してそれぞれ駆動信号
供給手段を構成するヘッドドライバ1220から信号が
供給され、この信号に基づいて各ヘッドの駆動が成され
る。
【0130】各ヘッドには、吐出液としてY,M,C,
Bkの4色のインクがそれぞれ1204a〜1204d
のインク容器から供給されている。なお、符号1204
eは発泡液が蓄えられた発泡液容器であり、この容器か
ら各ヘッドに発泡液が供給される構成になっている。
【0131】また、各ヘッドの下方には、内部にスポン
ジ等のインク吸収部材が配されたヘッドキャップ120
3a〜1203dが設けられており、非記録時に各ヘッ
ドの吐出口を覆うことでヘッドの保守を成すことができ
る。
【0132】符号1206は、先の各実施例で説明した
ような各種、非記録媒体を搬送するための搬送手段を構
成する搬送ベルトである。搬送ベルト1206は、各種
ローラにより所定の経路に引き回されており、モータド
ライバ1221に接続された駆動用ローラにより駆動さ
れる。
【0133】本実施例のインクジェット記録システムに
おいては、記録を行う前後に被記録媒体に対して各種の
処理を行う前処理装置1251および後処理装置125
2をそれぞれ被記録媒体搬送経路の上流と下流に設けて
いる。
【0134】前処理と後処理は、記録を行う被記録媒体
の種類やインクの種類に応じて、その処理内容が異なる
が、例えば、金属、プラスチック、セラミックス等の被
記録媒体に対しては、前処理として、紫外線とオゾンの
照射を行い、その表面を活性化することでインクの付着
性の向上を図ることができる。また、プラスチック等の
静電気を生じやすい被記録媒体においては、静電気によ
ってその表面にごみが付着しやすく、このごみによって
良好な記録が妨げられる場合がある。このため、前処理
としてイオナイザ装置を用い被記録媒体の静電気を除去
することで、被記録媒体からごみの除去を行うとよい。
また、被記録媒体として布帛を用いる場合には、滲み防
止、先着率の向上等の観点から布帛にアルカリ性物質、
水溶性物質、合成高分子、水溶性金属塩、尿素およびチ
オ尿素から選択される物質を付与する処理を前処理とし
て行えばよい。前処理としては、これらに限らず、被記
録媒体の温度を記録に適切な温度にする処理等であって
もよい。
【0135】一方、後処理は、インクが付与された被記
録媒体に対して熱処理、紫外線照射等によるインクの定
着を促進する定着処理や、前処理で付与し未反応で残っ
た処理剤を洗浄する処理等を行うものである。
【0136】なお、本実施例では、ヘッドとしてフルラ
インヘッドを用いて説明したが、これに限らず、前述し
たような小型のヘッドを被記録媒体の幅方向に搬送して
記録を行う形態のものであってもよい。
【0137】[リフィルキット]以下に、本発明のイン
クジェットヘッドを有するインクジェットヘッドキット
を説明する。図18は、このようなインクジェットヘッ
ドキットを示した模式図であり、このインクジェットヘ
ッドキットは、インクを吐出するインク吐出部511を
有する本発明のインクジェットヘッド510と、このヘ
ッドと不可分もしくは分離可能な液体容器であるインク
容器520と、このインク容器にインクを充填するため
のインクを保持したインク充填手段とを、キット容器5
01内に納めたものである。
【0138】インクを消費し終わった場合には、インク
容器の大気連通口521やインクジェットヘッドとの接
続部や、もしくはインク容器の壁に開けた穴などに、イ
ンク充填手段の挿入部(注射針等)531の一部を挿入
し、この挿入部を介してインク充填手段内のインクをイ
ンク容器内に充填すればよい。
【0139】このように、本発明のインクジェットヘッ
ドと、インク容器やインク充填手段等を一つのキット容
器内に納めてキットにすることで、インクが消費されて
しまっても前述のようにすぐに、また容易にインクをイ
ンク容器内に充填することができ、記録の開始を迅速に
行うことができる。
【0140】なお、本実施例のインクジェットヘッドキ
ットでは、インク充填手段が含まれるもので説明を行っ
たが、インクジェットヘッドキットとしては、インク充
填手段を持たず、インクが充填された分離可能タイプの
インク容器がキット容器510内に納められている形態
のものであってもよい。
【0141】また、図18では、インク容器に対してイ
ンクを充填するインク充填手段のみを示しているが、イ
ンク容器の他に発泡液を発泡液容器に充填するための発
泡液充填手段をキット容器内に納めた形態のものであっ
てもよい。
【0142】
【発明の効果】上述の吐出力発生領域に、気泡の発生に
伴う圧力によって吐出方向に開口する片持梁状の可動部
材を設けることで、前述のように発生した圧力を効率的
に吐出口方向に向かわせることができ、また、バック波
の影響をも防止することができるため、吐出液体のリフ
ィルを向上させつつ、高吐出エネルギー効率、高吐出圧
で液体を吐出可能なヘッドを提供することができる。
【0143】特に、液体の吐出を行う第1の液流路と、
気泡の発生を行う第2の液流路とを別流路とし、発泡が
行われる部分を供給路を有する室状とすることで発泡効
率の向上と上述の効果をさらに高めることが可能なヘッ
ドを提供することができる。
【0144】また、さらに第1の液流路に供給される吐
出液体と別の発泡が行いやすい液体や熱によって変質し
ない液体を第2の液流路に用いることで、発泡が生じに
くい液体、熱の影響を受けやすい液体、発熱部上に焦げ
による堆積物を生じやすい液体等であっても、高吐出エ
ネルギー効率で吐出を行うことが可能なヘッドを提供す
ることができる。
【0145】また、高粘性であるため塗布等の方法でし
か付与できなかった液体を被記録媒体にドット単位で付
与することができるため、高品位の記録物を得ることが
できた。
【0146】さらに、本発明によれば、可動部材を有す
る分離壁と天板をあらかじめ接合してから、ヒータボー
ドと接合することで従来の画像処理による接合機を流用
することが可能となった。
【0147】また、発泡液の流路をあらかじめ可動部材
を有する分離壁と一体で製造しておくことで、工程数を
減らすことが可能となり、さらに切断によるごみの混入
を防ぐことができ、レーザや、エッチング、電鋳を利用
して作成できるので、アルカリに強い素材で形成でき、
様々な組成のインクが使用可能なため、液体吐出ヘッド
として幅広い産業分野で使用できる。
【0148】また、可動部材を有する分離壁とヒータボ
ードに、天板を嵌め込むための凹部を設けることで、接
合精度が高くなり、今後の高画質化にも適応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における液体吐出ヘッドの断面模式図で
ある。
【図2】本発明における液体吐出ヘッドの部分破断斜視
図である。
【図3】本発明における液体吐出ヘッドの可動部材と第
2液流路の構造を説明するための図であり、(A)は可
動部材、(B)は第2の液流路、(C)は可動部材と第
2の液流路が重なった状態を示す。
【図4】可動部材の動作を説明するための図であり、
(A)は気泡発生前の状態、(B)は気泡成長時の状態
をそれぞれ示す。
【図5】本発明の他の液体吐出ヘッドの流路構造を説明
するための図である。
【図6】可動部材の他の形状を示す図であり、(A)は
等幅、(B)は基部が幅狭、(C)は基部が幅広の形状
の場合をそれぞれ示す。
【図7】複数の液流を有する液体吐出ヘッドの部分破断
斜視図である。
【図8】本発明のヘッドの組立図である。
【図9】発泡液流路を一体で作製した本発明の液体吐出
ヘッドの部分断面斜視図である。
【図10】発泡液流路を一体で作製した分離壁作製工程
の模式的断面図であり、(A)は可動部材および天板の
入る部分をレジストで形成した段階、(B)はニッケル
板(ニッケルメッキ1層目)を形成した段階、(C)は
レジストを設けた段階、(D)はニッケル板(ニッケル
メッキ2層目)を形成した段階、(E)はニッケル板を
剥がしレジストを除去した段階、をそれぞれ示す。
【図11】本発明のヘッドカートリッジの斜視図であ
る。
【図12】本発明の液体吐出装置の一例を示すための模
式的斜視図である。
【図13】本発明のフルラインヘッドを説明するための
模式的斜視図である。
【図14】サイドシュータタイプヘッドの流路構造を説
明するための図である。
【図15】本発明の液体吐出ヘッドの一実施例の主要構
成を示す模式的分解斜視図である。
【図16】本発明の液体吐出ヘッドカートリッジの一実
施例を示す模式的分解斜視図である。
【図17】本発明の液体吐出装置の一実施例によって記
録を行うためのインクジェット記録システムの一例を示
す概略斜視図である。
【図18】本発明の液体吐出ヘッドの一実施例とインク
容器とインク充填手段を含むインクジェットヘッドキッ
トを説明するための模式的平面図である。
【図19】従来技術のヘッドの流路構造を説明するため
の図であって、(A)は斜視図であり、(B)は(A)
のb−b′線に沿う断面図である。
【符号の説明】
A 領域 B 気泡発生領域 HC キャリッジ 1 基板 2 発熱体(発熱素子) 3 第1の液流路(吐出流路) 4 第2の液流路(発泡流路) 5 分離壁 6 可動部材 6a 可動部材の自由端 6b 可動部材の支点部 6c 可動部材のくびれ部 7 気泡 8 スリット 9 狭窄部 10 バック波防止弁 11 吐出口 12 第1の共通液室 13 第2の共通液室 14 溝付天板 14a 可動部材の自由端近傍の天井 14b 可動部材の基部付近の天井 15 流路壁 16 液体吐出ヘッド 17 ヘッドカートリッジ 18 配線電極 19 ドライフィルム 20 オリフィスプレート 50 分離壁 51 可動部 52 溝 53 第2の共通液室(共通発泡液室) 60 液体吐出ヘッド部 61 フルラインヘッド 70 液体タンク部 80 被記録媒体 81 駆動用モータ 82,83 ギア 85 キャリッジ軸 86 搬送ドラム 90 キャリッジ軸 90 搬送ドラム 101 アルミベースプレート 102 基板 103 アルミワイヤ 104 PCBプリント基板 105 天板 106 分離壁 107 抑えバネ 108 エネルギー発生素子 109 吐出口 111 SUS基板 112 レジスト 112a レジスト 113 ニッケル板(ニッケルメッキ1層目) 114 ニッケル板(ニッケルメッキ2層目) 114 溝 115 ニッケル板 116 発泡液流路 116 吐出液流路 117 可動部材 118 溝 200 液体噴射ヘッド部 210 溝付き部材 211 第1の供給口(吐出液供給口) 212 第2の供給口(発泡液供給口) 215 第1の共通液室(共通吐出液室) 220 押さえバネ 221 発泡液体供給口 230 液体供給部材 231 吐出液体供給路 232 発泡液供給路 233 吐出液体供給口 234 発泡液体供給口 240 支持体(支持部材) 241 回路基板 242 コンパクトパッド 501 キット容器 510 インクジェットヘッド 511 インク吐出部 520 インク容器(液体容器) 521 大気連通口 522 吐出液体供給路 523 供給路 524 位置決め部 525 固定軸 1201 液体噴射ヘッド 1202 ホルダ 1203a〜1203d ヘッドキャップ 1204a〜1204d インク容器 1204e 発泡液容器 1206 搬送ベルト 1220 ヘッドドライバ 1221 モータドライバ 1227 被記録媒体 1251 前処理装置 1252 後処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 佳恵 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 工藤 清光 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 木村 牧子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出口に連通する第1の流路を構成する
    第1凹部を有する第1部材を準備する工程と、該第1の
    流路側に可動可能な可動部材を有する分離壁を準備する
    工程と、該可動部材を可動するための液体を収納するた
    めの第2の流路を構成する第2凹部を有する第2部材を
    準備する工程と、該第2凹部に対応する位置に発熱素子
    を備えた素子基板を準備する工程と、該第1部材と第2
    部材を接合する工程とを有することを特徴とする液体吐
    出ヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 吐出口に連通する第1の流路を構成する
    第1凹部を有する第1部材を準備する工程と、 該第1の流路側に可動可能な可動部材と該可動部材を可
    動するための液体を収納するための第2凹部とを有する
    第2部材とを準備する工程と、 前記第2凹部に対応する位置に発熱素子を備えた素子基
    板を準備する工程と、 前記第1凹部と前記可動部材が対応するように前記第1
    部材と前記第2部材とを接合する工程と、 前記第2凹部と前記発熱素子が対応するように、前記第
    2部材と前記素子基板とを接合する工程とを有すること
    を特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記可動部材は、発熱素子に面して配さ
    れ、前記第1の流路の液体の流れ方向の下流側に自由端
    を有し、前記発熱素子により気泡を発生させることで生
    じる圧力に基づいて前記自由端を変位し、前記圧力を吐
    出口側に導く可動部材であることを特徴とする請求項1
    または2に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1部材と第2部材の接合を、仮止
    め手段を使用することにより行うことを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の液体吐出ヘッドの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記可動部材を有する分離壁は、前記吐
    出用液体の流路に相当する前記第1凹部を有する部材を
    位置決めおよび嵌合をする、凹部または穴を有すること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液体吐出
    ヘッドの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第1部材と、発熱素子とを備えた第
    2部材との接合の際の位置決めのため、前記第2部材上
    に凹部を配設することを特徴とする請求項1〜5のいず
    れかに記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第1部材と前記第2部材との接合が
    前記第1部材に振動を与えることによって位置決めをす
    る接合方法によることを特徴とする請求項6に記載の液
    体吐出ヘッドの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第1部材と第2部材の接合が、前記
    第1部材のインク吐出口と前記第2部材の発熱素子とを
    画像処理等の手段による位置合わせを行う接合方法によ
    ることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の液
    体吐出ヘッドの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の液体吐
    出ヘッドの製造方法により製造されたことを特徴とする
    液体吐出ヘッド。
  10. 【請求項10】 前記発熱素子は、電気信号を受けるこ
    とで熱を発生する電気熱変換体であることを特徴とする
    請求項9に記載の液体吐出ヘッド。
  11. 【請求項11】 前記気泡は前記発熱素子の熱によって
    液体に膜沸騰を生じさせることで発生する気泡であるこ
    とを特徴とする請求項9または10に記載の液体吐出ヘ
    ッド。
  12. 【請求項12】 前記可動部材は、ニッケルや金等の金
    属もしくは樹脂で構成されていることを特徴とする請求
    項9〜11のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  13. 【請求項13】 前記第2の流路には、前記第1の流路
    に供給される液体と異なる液体であり、前記第1の流路
    に供給される液体に対して、低粘度性、発泡性、熱安定
    性の少なくとも1つの性質で優れている液体が供給され
    ることを特徴とする請求項9〜12のいずれかに記載の
    液体吐出ヘッド。
  14. 【請求項14】 前記発熱素子が設けられた部分の前記
    第2の流路は、供給路を有する室形状を成していること
    を特徴とする請求項9〜13のいずれかに記載の液体吐
    出ヘッド。
  15. 【請求項15】 請求項9〜14のいずれかに記載の液
    体吐出ヘッドと、該液体吐出ヘッドに供給される液体を
    保持する液体容器とを有することを特徴とするヘッドカ
    ートリッジ。
  16. 【請求項16】 前記液体吐出ヘッドと、前記液体容器
    とは分離可能であることを特徴とする請求項15に記載
    のヘッドカートリッジ。
  17. 【請求項17】 前記液体容器には液体が再充填されて
    いることを特徴とする請求項15または16に記載のヘ
    ッドカートリッジ。
  18. 【請求項18】 請求項9〜14のいずれかに記載の液
    体吐出ヘッドと、 該液体吐出ヘッドから液体を吐出させるための駆動信号
    を供給する駆動信号供給手段とを有することを特徴とす
    る液体吐出装置。
  19. 【請求項19】 請求項9〜14のいずれかに記載の液
    体吐出ヘッドと、 該液体吐出ヘッドから吐出された液体を受ける被記録媒
    体を搬送する被記録媒体搬送手段とを有することを特徴
    とする液体吐出装置。
  20. 【請求項20】 前記液体吐出ヘッドからインクを吐出
    し、皮革に対して記録を行うことを特徴とする請求項1
    8または19に記載の液体吐出装置。
  21. 【請求項21】 前記液体吐出ヘッドからインクを吐出
    し、プラスチックに対して記録を行うことを特徴とする
    請求項18または19に記載の液体吐出装置。
  22. 【請求項22】 前記液体吐出ヘッドからインクを吐出
    し、金属に対して記録を行うことを特徴とする請求項1
    8または19に記載の液体吐出装置。
  23. 【請求項23】 前記液体吐出ヘッドからインクを吐出
    し、木材に対して記録を行うことを特徴とする請求項1
    8または19に記載の液体吐出装置。
  24. 【請求項24】 請求項9〜14のいずれかに記載の液
    体吐出ヘッドと、第1の液体としてのインクを充填する
    ためのインク充填手段とが設けられたことを特徴とする
    ヘッドキット。
  25. 【請求項25】 請求項9〜14のいずれかに記載の液
    体吐出ヘッドと、気泡を発生するための第2の液体とし
    ての発泡液を充填するための発泡液充填手段とが設けら
    れたことを特徴とするヘッドキット。
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EP0899104A2 (en) * 1997-08-26 1999-03-03 Canon Kabushiki Kaisha A liquid discharge head and a method of manufacture therefor

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