JPH0969152A - 表面画像採取装置 - Google Patents

表面画像採取装置

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JPH0969152A
JPH0969152A JP7225245A JP22524595A JPH0969152A JP H0969152 A JPH0969152 A JP H0969152A JP 7225245 A JP7225245 A JP 7225245A JP 22524595 A JP22524595 A JP 22524595A JP H0969152 A JPH0969152 A JP H0969152A
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JP7225245A
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Inventor
Masabumi Ogisu
正文 荻子
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Nihon Unisys Ltd
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Nihon Unisys Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 立体物表面の平面画像そのものをほぼ正確に
採取できるように、外的要因による立体物表面の変化を
吸収し、適切な調整が可能な表面画像採取装置を提供す
る。 【解決手段】 対象物表面の画像を採取する表面画像採
取装置において、採取面に接触する採取対象物の画像情
報を採取して、採取された前記画像情報の集合を前記採
取対象物の表面画像として記憶するが、予め入力画像の
濃淡を監視し、画像の濃淡が所定の濃淡になるように入
力光量を、照明光源27,28,29とシャッタースピ
ードと絞り27,41,21のいずれか、又はその組合
わせにより調整する。更に、前記表面画像採取面を平均
的体温以下で平均的体温と5度以内の差に保つ25,2
2,23,24。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は立体対象物の表面画
像を採取する表面画像採取装置に関し、特に指あるいは
掌から指紋あるいは掌紋を採取する表面画像採取装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、立体物等の表面の構成や組織を平
面化画像として採取する場合、立体物の表面をガラス等
の透明体で作られた平面上で回転するように接触させて
行き、同時に動画的に複数枚の平面画像を採取し、この
採取した複数枚の平面画像をもとに合成処理を行い、平
面化画像を得ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、立体物
の表面を回転するように接触させて行くことにより、既
に接触している部分が部分的にスリップ移動すると、完
全な画像合成が困難であり、特に立体物が軟体の場合、
例えば指掌紋の採取の場合等は顕著であった。これは、
立体物表面の平面画像そのものを得るという新たな要求
に対して、従来からの画像処理を適用したことにその原
因がある。
【0004】即ち、従来の画像処理では、画像の採取・
伝送あるいは複写において、原稿上の情報の高品位な再
現を目的としており、対象物の表面画像そのものを採取
することよりも、高品質とするための画像処理に重点が
置かれて来た。特に、立体物が軟体、特に指紋や掌紋の
場合に表面の湿度の状態や、接触面への接触圧力により
採取した立体物毎または採取した平面画像毎の濃度にば
らつきがあり、画像合成が困難であった。
【0005】本発明は、前記従来の欠点を除去し、立体
物表面の平面画像そのものをほぼ正確に採取できるよう
に、適切な調整が可能な表面画像採取装置を提供する。
更に、外的要因による立体物表面の変化を吸収して、立
体物表面の平面画像そのものをほぼ正確に採取できる表
面画像採取装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の表面画像採取装置は、対象物表面の画像を
採取する表面画像採取装置において、採取面に接触する
採取対象物の画像情報を採取する採取手段と、採取され
た前記画像情報の集合を前記採取対象物の表面画像とし
て記憶する記憶手段と、予め入力画像の濃淡を監視し、
画像の濃淡が所定の濃淡になるように入力光量を調整す
る入力光量調整手段とを備えることを特徴とする。
【0007】ここで、前記入力光量調整手段は、照明光
源とシャッタースピードと絞りのいずれか、又はその組
合わせにより入力光量の調整を行う。また、前記入力光
量調整手段により入力光量を絞った場合に、バックグラ
ンドの濃度をバックグランドを含む画像の淡い部分より
引き算する濃度調節手段を更に備える。また、前記表面
画像採取面を所定の温度に保つ保温手段を更に備える。
【0008】又、本発明の表面画像採取装置は、対象物
表面の画像を採取する表面画像採取装置において、採取
面に接触する採取対象物の画像情報を採取する採取手段
と、採取された前記画像情報の集合を前記採取対象物の
表面画像として記憶する記憶手段と、前記表面画像採取
面を所定の温度に保つ保温手段とを備えることを特徴と
する。
【0009】ここで、前記採取対象物は指掌紋であっ
て、前記保温手段は、前記表面画像採取面を平均的体温
と等しいか、平均的体温以下で平均的体温と5度以内の
差に保つ。また前記保温手段は、更に前記表面画像採取
面より得られる照明光源の反射光を導く光学系を所定の
温度に保つ。また、前記採取手段は、採取面に接触する
採取対象物の接触部分を画像情報として採取する手段
と、新たに採取面に接触した部分の画像情報をそれまで
に採取した画像情報に追加する手段とを備える。また、
前記採取手段は、採取面に接触する採取対象物の接触部
分の一部を表面画像の連続するピクセルのラインとし
て、採取時の表面画像の連続性が保てる範囲で、前記接
触部分の移動に合わせて複数の前記ラインを採取する手
段を備える。また、複数の前記ライン数は、ライン幅が
2mm以下になる本数とする。また、前記採取対象物は
指紋である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して、詳細に説明する。尚、本実施の形態で
は、表面画像として指掌紋を代表し、指掌紋採取装置に
ついて説明するが、これは軟体物の表面画像の採取、更
に広く立体物の表面画像の採取に迄拡張でき、本発明は
これらを含むものである。
【0011】<指掌紋採取装置の構成例>41 図1A,図1Bは、本実施の形態の指掌紋採取装置の構
成例を示すブロック図である。図1A,図1Bの構成
で、1は指掌紋採取の処理を制御するための中央処理装
置(CPU)である。2はハードディスクやCD−RO
MやMOやフロッピーディスク等のファイル装置であ
り、処理プログラム43や、画像番号や個人情報や画像
より抽出した特徴情報や必要により圧縮した画像情報等
からなる指掌紋データベース44や、システムプログラ
ム(OS)45などをファイルとして記憶している。3
は表示装置であり、CRTやLCDよりなり、操作手順
や採取した指掌紋の表示を行うものであり、ひとつの表
示装置に採取した指掌紋とデータベース44から探し出
した指掌紋とを操作者に判断できる形で表示しても、個
別の表示装置を用いてもかまわない。
【0012】4はROMであり、装置を立ち上げる時の
ブートプログラム5や、各種の本装置に固有のパラメー
タ6や、システムの入出力制御のための基本的BIOS
7や、必要により固定化したプログラム等を記憶する。
8はRAMであり、システムプログラム14や処理プロ
グラム10が使用するところのワークエリヤ9や、ファ
イル装置中の処理プログラム43のロード先となる領域
10や、システムプログラム45のロード先となる領域
14や、温度管理プログラム15や、表示のためのV−
RAMエリヤ16等を含む。なお、ファイル装置中の処
理プログラム43のロード領域10には、指掌紋採取処
理プログラム11や、濃度設定処理プログラムや12、
自動照合処理プログラム13等を含む。
【0013】17は入力装置で、キーボード(KBD)
37や、ポインティングディバイス(M:マウス)38
や、フットスイッチ(FS)39や、操作スイッチ(S
W)40等を含む。18は画像処理ボードで、カメラ2
1より得られた画像をフレームバッファ19に蓄える。
20はカメラインターフェースで、カメラ21の諸機能
に対してCPU1とをインターフェースする。
【0014】22はヒータ制御インターフェースで、温
度検出部25からの入力をパラメータとしてヒータ電源
23を介して、CPU1によりヒータ24の発熱を制御
する。ここで、ヒータ制御インターフェース22は、C
PU1の電源が断の時は、所定のデフォルト値によるヒ
ータ24の制御をする。ここで、ヒータ制御インターフ
ェース22、ヒータ電源23、ヒータ24、温度検出部
25はひとつ記載してあるが、実際にはプリズム30の
表面温度を保つ系統と(採取対象物が指紋の場合、人の
体温より5度以内下の温度で、摂氏30度〜35度位に
保つと良い)、光学系を所定内の温度に保つための系統
とが別にあってもよい。
【0015】26は光学系であり、採取対象物(指)3
1のプリズム30に接触する部分(指掌紋採取面)の画
像が照明光源29により照射され(A)、この接触する
部分の画像の反射出力(B)を接触する部分と相似形に
してカメラ21に入力する。プリズム30の指に接触す
る部分(指紋採取面)には、必要により表面に薄い滑り
止めのコーティングがあってもよい。
【0016】尚、プリズム30に対して、照明光を与え
る方法は、図1A,図1Bに示した方式に限らず、例え
ば図2に示すようにプリズム30の左上方向の光源29
0の入力(C)が、指31の接触部分からの反射光の出
力(D)と、同じ面であっても良い。この場合、図2に
於ける下部に完全反射に近いコーティング処理等を施す
ことにより、更に照明効果があがる。
【0017】27は光源制御インターフェースであり、
光源用電源28を介し照明光源29からの光量を制御す
る。照明光源29は、その前面に必要によりすりガラス
や乳白材等の拡散板をいれ、後面にLEDのアレーや白
熱灯やEL等を置いたものから成る。32は出力装置
(PRT)で、インパクト方式やレーザやインクジェッ
トや写真等による印刷出力を行う装置である。33はL
ANや公衆回線の通信インターフェースで、他の機器や
外部の端末装置と通信回線35を介して接続される。3
6は写真画像入力装置(IMG)であり、用紙または写
真に出力された画像を入力する装置であり、さらにコネ
クタ360を介して、ICメモリやHDディスクに蓄積
された画像の入力もできる。41は、絞り・シャッタス
ピード制御部であり、カメラ21よりの入力画像に基づ
いて、カメラ21の絞り及びシャッタスピードを明瞭な
指掌紋を撮影できるよう調整する。42は、遺留指掌紋
入力装置であり、現場に残された遺留指掌紋を入力する
装置である。46は、被疑者の顔をカメラ460より直
接入力する被疑者写真入力装置であり、被疑者の写真画
像を入力して蓄積し、必要に応じセンター等に電送し、
照合することができる。また、入力した被疑者の写真画
像を印刷出力することも可能である。
【0018】<指掌紋採取装置のシステム外観例>図3
は、指掌紋採取装置のシステム外観の1例である。図1
A,図1Bの指掌紋採取に関わる構成が本体43の中に
組み込まれており、外面的には、出力装置(プリンタ)
32と、CRT3、KBD37、マウス38、フットス
イッチ39、操作スイッチ40を含み、更に、指紋採取
面(小)41と、指紋採取面(大)42が備わってい
る。本例の場合、本体43は通信回線35を介して端末
側の本体51と接続され、端末側の本体51には、KB
D52,CRT50,プリンタ53が接続されている。
【0019】図4は、本装置を小型化した指掌紋採取装
置60の例である。61は平面の表示部であり例えばL
CD表示装置などがある。62はPRT部(プリン
タ)、63はその用紙である。図5は、図4ではふたに
なっている表示部61を、ふたを開ける形で立てたもの
であり、指紋採取面(小)64と、掌紋採取面(大)6
5が備わっており、更にスイッチ入力部66が備わって
いる。
【0020】図6は、更に別の本指掌紋採取装置のシス
テム外観の例を示す図である。図中、71は表示部、7
2はPRT、73はその用紙であり、更に、指紋採取面
(小)74と、指紋採取面(大)75が備わっており、
またスイッチ入力部76が備わっている。 <処理構成例>以下本実施の形態の処理構成例を図を用
いて説明する。
【0021】(全体の処理構成例)図7に本指掌紋採取
装置における全体の処理構成例(制御モジュールの構成
図:階層図)を示す。運用処理のモジュールM1の下層
には、操作の機密を保持するための操作者IDチェック
処理モジュールM5と、指掌紋を採取し、認識して(特
徴抽出)、指掌紋情報を作成し、必要により保存し(デ
ータベースの作成/登録)、表示等を行う作成処理モジ
ュールM2と、新しく作成された指掌紋情報の抽出され
た特徴を基にデータベースの各指掌紋情報の特徴と比較
照合し、近い指掌紋情報を候補として表示または印刷処
理を行う照合処理モジュールM3と、運用上のID保守
や作成番号や運用記録やファイル管理等の各種管理処理
を行う運用管理処理モジュールM4からなる。
【0022】操作者IDチェック処理モジュールM5
は、作成処理モジュールM2や照合処理モジュールM3
や運用管理処理モジュールM4の下層となるモジュール
である。すなわち、M5はM1の下層で、M2、M3、
M4のエントリとなるモジュールである。作成処理モジ
ュールM2と照合処理モジュールM3と運用管理モジュ
ールM4はその下層に更に、フォーマットや属性や連続
印刷等のパラメータを設定するパラメータ設定処理モジ
ュールM6と、リモートの端末としての指掌紋採取装置
やリモートのCPUを含むプリント出力部等と通信する
ための通信処理モジュールM7のモジュールを持つ。従
って、通信を介したリモート端末は、出力用の端末、入
力用の端末、入出力用の端末、デターベースとの照合機
能を含めた端末等、種々の端末を必要により備えれば良
い。
【0023】(作成処理モジュールM2の構成例)図8
は、図7の作成処理モジュールM2の制御構造の例を示
す構造図である。作成処理のモジュールM2は前述のよ
うに、指掌紋を採取し、認識して(特徴抽出)、指掌紋
情報を作成し、必要により保存し(データベースの作成
/登録)、表示等を行うためのモジュールである。
【0024】M2は作成処理のメインモジュールであ
り、その下の階層には、前述のように、操作者IDチェ
ック処理モジュールM5とパラメータ設定処理モジュー
ルM6と通信処理モジュールM7があり、更にファイル
の開き容量を検査する容量検査モジュールM21と、採
取する画像の濃度をすなわちカメラに入力される光量を
変えて、画像の濃淡が最適となるようにの補正する処理
を行う濃度補正処理モジュールM22と、採取した指掌
紋情報またはデターベースの中の画像情報を印字出力す
る印刷処理モジュールM23と、指の指掌紋を採取する
処理を行う採取処理モジュールM24と、採取した指掌
紋の特徴を抽出する認識処理モジュールM25と、新し
く採取した指紋情報をデータベースに保存する保存終了
処理モジュールM26、並びに採取した指掌紋情報を表
示するための表示処理モジュールM80がある。
【0025】表示処理モジュールM80の下層には、採
取した指掌紋情報を所定のグループで一覧表示するため
の一覧表示処理モジュールM81と、所定の部分を拡大
表示するための拡大表示処理モジュールM82からな
る。拡大表示処理モジュールは、更にその下の層とし
て、拡大表示する部分を選択し表示させるための拡大部
選択処理モジュールM83がある。
【0026】(照合処理モジュールM3の構成例)図9
は、図7の照合処理のモジュールM3の制御構造を示す
構造図である。照合処理のモジュールM3は前述のよう
に、新しく作成された指掌紋情報の抽出された特徴を基
にデータベースの中にある各指掌紋情報の特徴と比較し
照合し、近い指掌紋情報を候補として表示処理または印
刷処理または伝送処理を行うためのモジュールである。
【0027】M3は照合処理のメインモジュールであ
り、その下の階層には、前述と同様に、操作者IDチェ
ック処理モジュールM5とパラメータ設定処理モジュー
ルM6と通信処理モジュールM7と作成処理モジュール
M2があり、更に採取した指掌紋情報の特徴情報とデー
タベースの中にある各指掌紋情報の特徴情報を比較照合
してデータベースの中の近い(スコアの高い)特徴情報
を持つ指掌紋情報を候補として抽出する特徴照合候補抽
出処理モジュールM31と、特徴照合候補抽出処理モジ
ュールM31により抽出された候補を表示または印刷ま
たは伝送する候補表示/印刷/伝送処理モジュールM3
2がある。
【0028】候補表示/印刷/伝送処理モジュールM3
2の下層には、候補表示処理モジュールM33と、候補
印刷処理モジュールM34と、候補伝送処理モジュール
M35がある。なお、本照合処理でのパラメータ設定処
理としては、例えば印刷処理をする出力の機種の指定
や、リモートへ伝送して印刷であるか否かの指定や、表
示装置のしていや、通信速度の指定やその手順等のパラ
メータの設定を行う。なお、照合の結果の候補として、
指掌紋や属性の他に被疑者写真を含めることも可能であ
る。従って、その表示や電送や印刷が可能となることは
言うまでもない。
【0029】(運用管理処理モジュールM4の構成例)
図10は、図7の運用管理処理モジュールM4の制御構
造を示す構造図である。運用管理処理のモジュールM4
は前述のように、運用上のID保守や作成番号や運用記
録やファイル管理等の各種管理処理を行う。M4は運用
管理処理のメインモジュールであり、その下の階層に
は、前述と同様に操作者IDチェック処理モジュールM
5とパラメータ設定処理モジュールM6と通信処理モジ
ュールM7があり、更に指掌紋情報の作成番号の割当、
削除、更新等を行う作成番号保守モジュールM41と、
キャンセルの処理を行うキャンセル処理モジュールM4
2と、本実施の形態の中では説明を省略しているが、多
重処理による別タスクにより本システムの各操作毎に操
作者(ID)や処理項目や処理時間等を運用記録として
自動的にログとして記録しているシステムの運用記録の
管理処理を行うための運用管理処理モジュールM43
と、作成されている指掌紋情報のファイルを管理処理す
るためのファイル管理モジュールM47と、操作者のI
D登録や更新や削除等を行うための操作者ID保守モジ
ュールM90処理がある。
【0030】運用記録処理モジュールM43の下層に
は、前記ログを表示する運用記録表示モジュールM44
(その下層には、運用記録処理モジュールM43により
表示された運用管理記録のログより必要なものを印刷す
るための運用記録印刷処理モジュールM46がある)
と、運用記録処理モジュールM43により表示された前
記運用管理記録のログより不必要なものを削除するため
の運用記録削除モジュールM45がある。
【0031】ファイル管理モジュールM47の下層に
は、指掌紋情報のファイルを一覧表示し、また必要によ
り印刷するためのファイル一覧表示/印刷モジュールM
48と、ファイルの複写や移動や削除とうを行うための
ファイル操作処理モジュールM49と、指掌紋情報のフ
ァイルまたはデータベースを管理するファイル/DB管
理モジュールM50がある。
【0032】操作者ID保守モジュールM90の下層に
は、操作者のIDの一覧表示または必要により印刷を行
うための操作者ID一覧表示/印刷モジュールM91
と、操作者のIDを登録するための操作者ID登録処理
モジュールM92と、操作者IDを更新するための操作
者ID更新処理モジュールM93と、操作者IDを削除
するための操作者ID削除処理モジュールM94があ
る。
【0033】<処理手順の説明>以下、本実施の形態の
制御構造中の主たる制御処理について、フローチャート
を用いて詳細に説明する。 (運用処理)図11は、図7に示す運用処理モジュール
M1のフローチャートを示すものである。
【0034】ステップS1では、操作者IDチェック処
理を行う。すなわち、操作者にIDの入力を要求し、そ
の入力が登録された入力と不一致ならばステップS2
で、処理を先に進めずに再度操作者にIDの入力を要求
する。IDとしては、IDカードによる入力による照合
でも、キー入力された暗唱コードによる方法でも、顔の
形をカメラでとらえて照合する方法でも、指掌紋を照合
する方法でも、眼球の網膜のパターンを照合する方法で
も、特定した操作者のみ操作できるように限定できれば
良い。更に、IDエラーを起こした場合はそのリトライ
の回数により回数タイムアウトし、継続する同人(I
D)の操作を不可能とすることもできる。
【0035】ステップS3では、ステップS1と、ステ
ップS2を通過したつぎの処理であり、各種処理の選択
をすることになる(メニュー選択)。すなわち、ステッ
プS3では、(指掌紋情報の)作成処理を行うか、採取
した指掌紋情報とファイル(データベース)の指掌紋情
報の特徴を比較して、ファイル(データベース)の中か
ら採取した指掌紋情報に等しいまたは近い指掌紋情報を
候補として選択する照合処理を行うか、運用管理を行う
か、運用処理を終了するかを選択する。
【0036】作成処理を選択すると、ステップS4の作
成処理が起動され、照合処理が選択されるとステップS
5の照合処理が起動され、運用処理が選択されるとステ
ップS6の運用処理が起動される。これらの作成処理ス
テップS4と照合処理のステップS5と運用管理処理の
ステップS6が終了すると、再び処理の選択(メニュー
選択)にもどる。しかし、運用処理終了処理を選択する
と、ステップS7の運用処理終了処理が起動され、ステ
ップS7の運用処理終了処理が終了すると、運用処理を
終了する。
【0037】以下、更に運用処理の中の各処理について
詳細に説明する。 1.操作者IDチェック処理 図12に、図11に示すステップS1の操作者IDチェ
ック処理の一例のフローチャートを示す。操作者IDチ
ェック処理が起動されると、ステップS10の操作者I
D(パスワード)入力要求が表示される。操作者は、ス
テップS11で操作者ID(パスワード)を入力する
と、次のステップS1の操作者ID照合処理2では、登
録されている操作者IDと入力されたIDとの照合を行
い、次のステップS13で操作者IDが処理のアクセス
を許可した操作者であることが判断されると、ステップ
S14へ進み、操作者IDが処理のアクセスを許可した
操作者でないと判断されると、ステップS16へ進む。
ステップS14ではビープを1回出力し、ステップS1
5でIDエラーフラグをクリアして処理を終了する。ス
テップS16では操作者ID(パスワード)誤り表示行
い、ステップS17でビープを4回出力してエラーであ
ることを知らせ、ステップS18でIDエラーフラグを
セットして処理を終了する。
【0038】2.作成処理 図13A,図13Bに、図11に示すステップS4の作
成処理すなわち、指紋情報を採取しする処理の一例のフ
ローチャートを示す。作成処理が起動されると、ステッ
プS20の操作者IDチェック処理が起動される。ステ
ップS20の処理は図12に示した処理と同様の処理で
あり、不必要ならばステップS20は設けなくてもよ
い。ステップS20が不必要な場合は、ステップS21
も不必要となる。本例では、ステップS20でIDエラ
ーフラグがセットされると、次のステップS21で
「Y」のレグが選択されて処理を終了する。IDエラー
フラグがセットされていない場合は、ステップS21で
「N」のレグが選択されて次のステップS22へ進む。
【0039】ステップS22では、作成処理の内必要な
処理を選択をする(メニュー選択)。すなわち、ステッ
プS22では、パラメータの設定をおこなうか、指掌紋
情報を新規に採取するか、既に採取してある指掌紋情報
に対して再度採取を行い、前記指掌紋情報を更新する
か、採取した指掌紋情報を印刷するか、採取した指紋情
報をファイル(データベース)に保存するか、採取した
指掌紋情報を表示するか、または作成処理を終了するか
を選択する。
【0040】パラメータ設定を選択すると、ステップS
23のパラメータ設定処理に進み、印刷する装置の選択
設定や、その装置での印刷するフォーマットの設定や、
指掌紋を採取するときの濃度補正処理のパラメータの設
定や、必要に応じ指掌紋情報の属性(分類)の設定行
い、ステップS22戻る。新規の選択、すなわちファイ
ル(データベース)に登録されていない指紋情報の採取
の選択を行うと、ステップS25へ進み、ファイル(デ
ータベース)の容量の検査をする。次のステップS26
では、容量不足の場合にステップS27へ進み容量がた
りる場合はステップS28へ進む。ステップS27では
容量不足を操作者に知らせるために、退避保存不可表示
をおこなう。次のステップS28では採取する指掌に対
応して、採取する指掌紋情報の濃度の補正すなわちカメ
ラに入る光の量の補正処理をおこなう。ステップS29
では、採取する指掌の指掌紋採取面への接触部分に不具
合があり採取が不可能であるか否かを判断し、採取不可
能ならばステップS30へ進み採取不可能であることを
表示して、ステップS22へ戻る。採取可能の場合は、
ステップS31へ進み、指掌の指掌紋情報の採取処理を
行う。
【0041】次のステップS32では、採取した表面画
情報の認識処理を行う。認識処理の例としては、採取し
た画像をテンプレートとして作成するものや、ニューロ
学習による特徴抽出をおこなうものや、採取した画像を
マトリックス上に記憶しその固有値を特徴とする方法
や、採取した画像をKL展開し演算処理を行い固有値を
算出し特徴とする方法や、更に、指掌の部分のにより特
徴のある例えば、指紋などの場合はマニューシャの分布
による特徴などを特徴として抽出する等など多くの特徴
抽出の方法が一般化されているので、ここではその詳細
を避ける。次のステップS33では、ステップS26で
容量不足が確認されている場合はステップS34へ進
み、ファイル(データベース)の容量不足をコメント表
示して、処理の選択の(メニュー選択)ステップS22
へ戻る。そうでない場合は、コメントを表示せずにステ
ップS22へ戻る。なお、ステップS28の濃度補正処
理は、この場所でなくとも、採取処理ステップS31と
共にあっても良い。
【0042】更新の選択、すなわちファイル(データベ
ース)に既に登録されている指掌紋情報の採取の選択を
行うと、ステップS24へ進み、指掌紋情報がファイル
(データベース)へ登録されているかを確認検査をす
る。これは、画像番号や、個人情報を基におこなう。し
かし登録されていない場合は、操作者が画像番号や個人
情報の再度チェックを行い、間違いがなければ、そのま
ま次のステップS25へ進む。ステップS25以降は、
前記の新規の場合と同様になる。
【0043】印刷を選択すると、ステップS35の印刷
処理へ進み、採取した指紋情報の印刷処理を行い、ステ
ップS22へ戻る。保存を選択すると、ステップS36
の保存終了処理へ進み、採取した指紋情報をファイル
(データベース)へ収納し、ステップS22の処理の選
択(メニュー選択)へ戻る。表示を選択するとステップ
S37へ進み、後述する表示処理を行い、ステップS2
2へ戻る。終了を選択した場合は、本指掌紋情報の採取
作成処理を終了する。
【0044】2−1.濃度補正処理 図14に、図13のステップS28に示す濃度補正処理
の例の詳細を示す。図14は、濃度補正処理(採取する
指掌紋情報の濃度の補正)、すなわちカメラに入る光の
量の補正処理をおこなう処理の1例のとして、照明光源
の電源電圧を制御することにより制御する例をフローチ
ャートとして示す。
【0045】まず、濃度補正処理が起動されると、ステ
ップS40に進み指掌紋採取面に指掌紋の被指掌が乗せ
られたことを検知するまで待つ。指掌紋採取面に指掌紋
の被指掌が乗せられたことを検知すると、次のステップ
S41へ進む。ステップS41では予め定めた照明光源
電源の電圧設定を行う。本例では、V=12ボルトに設
定し、次のステップS42へ進む。ステップS42で
は、画像取り入れを行い、表示装置にリアルタイム表示
を行い、次のステップS43へ進む。ステップS43で
はカメラにより取り入れた画像の像部分の濃淡比(Pと
する)を算出し、次のステップS44へ進む。
【0046】ステップS44では、予め定めた画像の像
部分の濃淡比の下限値(P0)と、ステップS43で算
出した採取した画像の像部分の濃淡比Pとを比較する。
カメラにより取り入れた画像の像部分の濃淡比Pが、予
め定めた下限値P0より小さくなければ採取可能とし
て、ステップS45へ進み、採取可のフラグをセットし
て濃度補正処理を終了する。
【0047】カメラにより取り入れた画像の像部分の濃
淡比Pが、予め定めた下限値P0より小さければ、ステ
ップS46へ進み照明の減光処理を行う。減光処理の単
位はは、本例では、[ΔV=0.25ボルト]として前
に設定された値(最初はV=12ボルト)より減算した
電圧を、更新した照明光源電源(1回目の減算ではV=
11.75ボルト)として設定し、次のステップS47
へ進む。ステップS47では、ステップS46で設定し
た照明の光源電圧Vボルトが、予め定めた下限値V0
(本実施の形態では、V0=11ボルト)以下になった
か否かを判定する。V<V0でないならば、ステップS
42へ戻り再び画像の取り入れを行う。V<V0なら
ば、ステップS48へ進み採取不可能の表示を行い、次
のステップS49で採取可のフラグを消去して、濃度補
正処理を終了する。なお、図14のフローチャートで
は、濃淡比の下限値を検査するようにしているが、同様
にして、指掌紋の隆線の潰れ等の回避を考慮し、濃淡比
の上限値の検査を含めることができることは言うまでも
ない。すなわち、所定の上限値をPmとして、ステップ
S44において(P<Po)または(Pm<P)の検査
をし、真ならば、ステップS46に進み、(P<Po)
の場合は[V←(V−ΔV)]を行い、(Pm<P)の
場合は(V←(V+ΔV)を行う。次のステップS47
では、(P<Po)の場合は(V<Vo)の検査をし、
(Pm<P)場合は所定の上限電圧をVmとして(Vm
<V)の検査をするようにし、前記どちらかの条件が真
になったならば、即ち、所定内に納まらなかったなら
ば、ステップS48へ進むようにすればよい。ここで、
ステップS47での判定の結果、所定内納まらない場
合、ステップS48で採取不可能表示をする処理を示し
ているが、指掌が乾燥しているとか、指掌が汗等で濡れ
ているという状況を考慮し、指掌を湿らす指示を表示す
るとか、指掌を拭く表示をし、再度採取処理を行うこと
もよい。または、判定の結果が所定内に納まらない場合
も採取を通常に行ってしまい、結果を表示確認の上不具
合があれば再度採取の処理を行うようにしてもよい。
【0048】以上、本フローチャートの説明では、カメ
ラに入る光の量を照明光源の電源電圧を制御することに
より制御する例を示しているが、これは照明光源の出力
電流の制御でも同様である。更に、カメラの絞りを制御
してもよく、またシャッタースピードを制御しても同じ
ことが実現できることは云うまでもない。しかしなが
ら、カメラの絞りやシャッタースピードの制御では、制
御範囲が限られていて画像の採取が不可能となる場合が
あり、最初は照明光源の制御をするのが好ましい。照明
光源の調整の後に、カメラの絞りやシャッタースピード
の調整でより精度の高い調整をすることが考えられる。
【0049】2−2.採取処理 図15に、図13のステップS31に示す採取処理の例
の詳細を示す。図15は、採取処理すなわち、指の指紋
の採取処理の例をフローチャートとして示したものであ
る。まず、採取処理が起動されると、ステップS50に
進み、操作者が採取する対象物の指示を行う。例えば、
指掌の場合は、左右どちらの指か、またどの指を採取す
るかを指示する。次に、ステップS51で、採取のスタ
ートを指示する。この指示は、採取に両手を使用してい
る場合または手を使用するのに不都合な場合にフットス
イッチを用いて指示することを示しているが、音声や膝
等によるスタートの指示をするように構成できることは
云うまでもない。
【0050】次のステップS52では、指掌紋採取面に
指が乗せてあるか否かをチェックする。乗せてない場合
は、ステップS53に進み、ビープを2回鳴らし次のス
テップS54で指掌紋採取面に指掌を乗せることを促し
(表示装置に表示する)、ステップS52へ戻る。指掌
紋採取面に指掌が乗せてある場合は、ステップS52の
次にステップS55へ進み、指掌の画像を例えば、後で
説明するが、採取面に接触している指掌をピクセル単位
で採取し、画像情報とし新たに採取面に接触した部分の
画像情報を、それまでに採取した画像情報に追加し、指
掌紋画像とするとか、ピクセル幅の1ラインを採取しリ
アルタイム表示をして、ステップS56へ進む。なお、
運用上は2mm以下(2〜80ピクセル)を1ラインの
幅として採取すると具合のよいことを確かめることがで
きた。図16に示すように、表示装置3には、採取され
た画像に重ね合わせてピクセル幅の1ラインを採取する
位置をガイドバーで表示し、指の移動が画像の採取と同
期するようにする。尚、図16はガイドバーが左から右
に動く場合(右掌や親指を除く右指や左親指)を例に図
示されているが、以下に示すように採取対象に対応して
右から左にも移動する。指の移動と画像の採取との同期
は、採取面上でガイドバーを移動させても、更に、指の
移動を検出して、ピクセル幅の1ラインの画像採取のタ
イミングを指の移動に同期させてもよい。
【0051】ステップS56では、採取面より指が離れ
たことを検知し、該当指の指紋の採取を終了し、次のス
テップS57へ進む。ステップS57では、ステップS
50で指示された全ての指の採取が終了したかを検査す
る。例えばステップS51で、指掌の内どの指を採取す
るか等採取の種別または項目を指定しておき、指定した
ものの採取が全て終了したならば、採取処理を終了す
る。ステップS50で掌紋採取時に掌の側面の小指球部
と言われる部分を、更に2cmX2cm位の部分に分け
て拡大表示する指示を与えることができる。これは、採
取時ミリあたり20ドットで採取した画像をミリあたり
約4ドットで表示することにより(約5倍表示となる)
拡大表示となる。
【0052】ステップS55の指の1ピクセル幅の1ラ
インを採取する方法には、カメラ光学系への指掌の画像
入力をフライングスポット方式で直接ピクセル単位で1
度だけ採取する方法や、CCDカメラ等で入力される指
掌の画像入力をCCDカメラ等のラスタ毎のピクセル毎
に対応して指掌の画面上の位置を認識し、指掌をピクセ
ル単位で1度だけ採取するようにカメラの周辺回路、ま
たはソフトウエアで処理する方法等がある。
【0053】2−2−1.採取方法1 採取面に接触している指掌をピクセル単位で採取し画像
情報とし、新たに採取面に接触した部分の画像情報を、
それまでに採取した画像情報に追加し、指掌紋画像とす
る方法である。図33に示すように、例えば指を側部よ
り採取面に接触させたときは、領域(I)の部分が接触
している。指が次の瞬間に領域(II)ヘ移動して接触
し、更に次の瞬間には(III) ヘ移動し、同様にして(I
V)、(V)と移動したとする。前記動作は、まず採取
面に指を置いたときに(I)の採取面に接触している部
分、即ち斜線を施してある部分の各ピクセルが、採取メ
モリに取り込まれる。次に、採取面と接触している部分
が(II)に移動した場合、即ち図33では(I)の場合
と直角方向の斜線が施してある部分が採取面と接触した
倍は、新たに採取面に接触した部分、即ち(I)の部分
より(II)の部分を除いた部分、集合の式で表現すれば
[(I)∩(II)]の部分を(II)より除いた部分を採
取メモリに取り込む。図34に、説明のため採取メモリ
をモデル化して示す。図34は、x方向に6画素、y方
向に6画素の採取メモリを表しており、各ピクセル対応
の記憶部は1バイト(8ビット)で、各部は(x,y)
で表現し、合計6X6=36画素に対応して36バイト
備えている。各バイトは、ビット0−6までの7ビット
をデータとし、ビット7を格納済みフラグとしている。
本図は、説明のため簡略化した図であり、1ピクセルに
対応する記憶部は、複数バイト使用してもよい。更に、
必要によりカラー画像対応も容易である。図35は、採
取面に接触している指掌をピクセル単位で採取し画像情
報とし、新たに採取面に接触した部分の画像情報を、そ
れまでに採取した画像情報に追加し、指掌紋画像する場
合の処理を示したフローチャートである。以下、図35
に示す処理を説明する。採取開始されると、ステップS
150で、採取面に指掌がおかれたことを検査する。指
掌が置かれていない場合は、指掌が置かれるのを待つ。
ステップS150で、指掌がおかれたことを検知すると
処理はステップS151へ進み、最初(x,y)=
(0,0)のピクセルデータを検査し、同時に(x,
y)を次の検査するピクセルデータを指すようにする。
ピクセルデータの検査で、採取面に接触している場合、
即ち黒と判定できる場合処理は次のステップS152へ
進む。ステップS151で黒と判定できない場合は、ス
テップS155へ進む。ステップS152では、ステッ
プS151で黒と判定したピクセルに対応する採取メモ
リの格納済みフラグを検査し、セットされていたなら
ば、ステップS155へ進む。ステップS152で格納
済みフラグがセットされていないと判定した場合は、ス
テップS153へ進み、ピクセルデータを対応する採取
メモリヘ格納し、次のステップS154で対応する格納
済みフラグをセットし、ステップS155へ進む。ステ
ップS155では、1画面の走査が終了したかを検査す
る。終了していない場合は、ステップS151へ進み、
次のピクセルデータの検査を行う。ステップS155の
検査で、1画面の走査が終了したと判定した場合は、ス
テップS156へ進み、採取メモリの内容を表示し、ス
テップS157へ進む。ステップS155で、1画面の
走査が終了していない場合は、ステップS151へ進
み、次のピクセルデータの検査を行う。ステップS15
7では、採取面から指掌が離れたか否かを検査し、離れ
ている場合は、採取の処理を終了する。 2−2−2.採取方法2 ラスタ毎のピクセル毎に対応して入力する方法として
は、図17に示すように、指をラスタのスキャン方向と
ほぼ直角の方向に移動する場合すなわち、図17では、
図の左より右へ指の指掌掌紋採取面に接触する接触部分
を移動させた場合、指の移動にあわせて、ラスタのスキ
ャン順に合わせてライン毎に、例えば(n−1)番目の
ラインのピクセルを1度だけ採取し、次にn番目のライ
ンを、その次には(n+1)番目のラインを、指の移動
に合わせて、ピクセル単位で1度だけ採取すれば良い。
【0054】以下、図18の表面画像のスキャンのモデ
ル、図19の表面画像を記憶する採取メモリ、図20の
ステップS55を詳細に示したフローチャートに従っ
て、本採取方法を説明する。採取が開始されると、ステ
ップS130で、ガイドバーの移動方向を決定する。
尚、指掌紋の採取では、採取部分の種別、すなわち左手
か右手か、親指か人差し指かで、その採取の順も含めて
一意的に定まるが、各指の物理的状態や採取時の状況に
より、その回転方向を変更する処理も含め、図15のス
テップS50での指示に対応してガイドバーの移動方向
も決定される。尚、ステップS130で、ガイドバーの
所望の移動方向を指定するようにしてもよい。ステップ
S131で、ガイドバーと今迄採取した画像とを重ねて
表示装置3に表示する。最初は、ガイドバーは左端(あ
るいは右端)にあり、採取画像は無いので表示されな
い。図18では、x=0に位置にガイドバーが表示され
る。
【0055】ステップS132で、ガイドバーと一致す
る位置の縦方向の1ライン(または、画像連続正を保て
る範囲の所定のライン数;実用的には幅2mm以内に納
まるライン数がよく、例えば、ミリ当たり20ほんのラ
イン密度のときは40ライン以下で、ミリ当たり40本
のライン密度のときは80ライン以下が実用的であっ
た。)の画像を図18の矢印で示す方向に走査して採取
し、図19に示すような記憶領域に格納する。本例で
は、各画素が256階調を持つので、各アドレスに8ビ
ットの画像データが記憶される。ステップS133で、
ガイドバーが最終ラインまで到達したかをチェックし、
最終ラインでなければ、ステップS134に進んで、所
定時間遅延の後、ガイドバーを1ライン(または、所定
のライン数)右(左)に移動して、ステップS131に
戻り、ガイドバーと今迄採取した画像とを重ねて表示装
置3に表示する。
【0056】以上の動作を最終ラインまで繰り返し、ス
テップS133で最終ラインまで到達したら採取を終了
する。このようにして、修正なしのそのままの表面画像
が採取される。ここで、ガイドバーの移動速度は、予め
設定してもよいし、指の移動に合わせて移動させてもよ
い。 2−2−3.採取方法3 また、図21に示すように指の移動方向がラスタのスキ
ャン方向とほぼ同じ場合、即ち、図21では、図の左よ
り右へ指の指掌紋採取面に接触する接触部分を移動させ
た場合は、指の指掌紋採取面に接触する接触部分の移動
に合わせて、ラスタのスキャン順に指が接触するライン
毎にラインが構成するピクセルを、例えば(n−1)番
目のピクセルを1度だけ採取し、次にn番目のピクセル
を、その次には(n+1)番目のピクセルを、指の移動
に合わせて、ピクセル単位で1度だけ採取すれば良い。
【0057】以下、図22の表面画像のスキャンのモデ
ル、図19の表面画像を記憶する採取メモリ、図23の
ステップS55を詳細に示したフローチャートに従っ
て、本採取方法を説明する。採取が開始されると、ステ
ップS140で、ガイドバーの移動方向を決定する。こ
れは上記ステップS130と同様であるので、説明は省
く。ステップS141で、ガイドバーと今迄採取した画
像とを重ねて表示装置3に表示する。最初は、ガイドバ
ーは左端(あるいは右端)にあり、採取画像は無いので
表示されない。図18では、x=0に位置にガイドバー
が表示される。
【0058】ステップS142で、ガイドバーと一致す
る位置の縦方向の1ラインの画像を図22の矢印で示す
方向に走査して採取し、図19に示すような記憶領域に
格納する。本例では、各画素が256階調を持つので、
各アドレスに8ビットの画像データが記憶される。尚、
上記縦走査の場合は1ラインの走査のデータをそのまま
順に格納すればよいが、本例の横走査では各走査から1
ピクセルを抽出しなければならない。しかしながら、採
取済の画素データに書込み不可のフラグを付けて採取す
る画像を上書きするようにすると、比較的簡単な構成で
実現できる。ステップS143で、ガイドバーが最終ラ
インまで到達したかをチェックし、最終ラインでなけれ
ば、ステップS144に進んで、所定時間遅延の後、ガ
イドバーを1ライン右(左)に移動して、ステップS1
41に戻り、ガイドバーと今〓採取した画像とを重ねて
表示装置3に表示する。
【0059】以上の動作を最終ラインまで繰り返し、ス
テップS143で最終ラインまで到達したら採取を終了
する。このようにして、修正なしのそのままの表面画像
が採取される。 2−3.間引き処理 本実施例における間引き処理は、特に指掌紋の場合に、
以下で示す照合処理に対応する。すなわち、指掌紋の特
徴抽出は線の切目、重なりや枝別れに基づいて行われる
ので、画像の品質を所定内に保ち、かつ指掌紋の特徴を
損なわないだけの情報があればよい。従って、線の密な
部分は間引を少なく。線が粗な部分は間引を多くする事
ができる。
【0060】例えば、単純に採取された1ラインの中の
黒画素の量に基づいて間引をすると、指掌紋の中央部分
(線)の特徴あるデータを保持しながら記憶領域を小さ
くできる。尚、間引は走査のアドレスと記憶のアドレス
を制御することで容易に達成でき、詳細には説明しな
い。 2−4.指掌紋情報 図24は、データベース37にファイルされる指掌紋情
報の例を示した図である。
【0061】即ち、指掌紋情報は、採取順序を用いた
り、採取場所を組み込んだりした、予め定めた番号処理
の方法により採取する指掌紋情報に番号付けをするもの
で、情報のID等として用いる。次の個人情報は、個体
の予め定めた情報で、人の場合を例にとると、姓名や生
年月日、職業、住所、本籍等を個人情報とできる。次の
画像の特徴情報は、前述したような採取した画像情報の
特徴を保持する部分である。次の画像情報(イメージ)
の部分は、画像そのものを記録する部分であり、画像は
そのまま記録してもよく、または画像の圧縮処理を行い
記録してもよい。データベースを構成する指掌紋情報と
してはその他必要な情報や、キーワードを共に記録して
おける。
【0062】3.表示処理 図25に、図13のステップS37に示す表示処理の例
の詳細を示す。表示処理では、すなわち、採取した所定
のグループ、またはカテゴリに属する画像を全てマメ表
示(小さく表示する)したり、指示のあった任意の箇所
を拡大表示したりする。図25は、この表示処理の例を
フローチャートとして示したものである。
【0063】まず、表示処理が起動されると、ステップ
60に進み、操作者が現在行う処理をメニュー選択の形
で指示する。メニューより一覧表示が選択されると、ス
テップS61へ進み、指示にしたがい、採取した所定の
グループ、またはカテゴリに属する画像を全てマメ表示
し、ステップS60に戻る。メニューより拡大処理を選
択すると、ステップ62へ進み、指示のあった任意の箇
所を拡大表示し、ステップS60へもどる。メニューよ
り終了が選択されると、表示処理を終了する。
【0064】4.照合処理 図26に、図11に示すステップS5の照合処理、すな
わち、採取した指掌紋情報の特徴をもとに、データベー
スにある指掌紋情報と照合し、近い特徴を持つ画像情報
を候補として探し出す処理の一例のフローチャートを示
す。照合処理が起動されると、ステップS65の操作者
IDチェック処理が起動される。ステップS65の処理
は、図12に示し説明した処理と同様である。操作者I
Dをチェックする必要がなければ、ステップS65を設
ける必要はない。ステップS65が必要なければ、ステ
ップS66も不必要となる。IDエラーが有れば処理を
終了し、IDエラーが無ければ、ステップS67に進
む。
【0065】ステップS67では、メニュー表示がされ
るので、操作者は、メニューの中より、作成処理,現採
取照合,画像入力照合,候補表示/印刷/伝送,終了の
中より必要な処理を選択し実行する。メニューより作成
処理を選択すると、ステップS68の作成処理を実行す
る。作成処理は、図13で説明した処理と同様の処理で
ある。
【0066】メニューより現採取照合を選択すると、処
理はステップS71へ進み、現在採取した採取指掌紋よ
り抽出した特徴情報と、データベースの各指掌紋情報の
特徴情報とを比較照合(特徴照合処理)し、近い特徴を
持つ指掌紋情報を候補として探し出し、ステップS72
へ進む。ステップS72では、ステップS71で探し出
された候補画像の番号を表示して、ステップS67へ戻
る。
【0067】メニューより画像入力装置照合を選択する
と、ステップS69へ進み、印刷された画像、または写
真画像を画像入力装置(イメージスキャナ)36より読
みとり入力し、またはコネクタ360を介して、ICメ
モリやハードディスクに蓄積された画像を入力し、ステ
ップS70へ進む。ステップS70では、図13のステ
ップS32で説明したと同様の認識処理、即ち特徴抽出
処理を行い、次のステップS71へ進む。ステップS7
1以降は、現採取処理と同様の処理となる。
【0068】メニューより候補表示/印刷/伝送をせん
たくすると、ステップS73へ進み、指定した画像番号
の候補画像を表示または印刷または伝送し、ステップS
67へ戻る。終了を選択すると、本照合処理を終える。
以上の説明は、指掌紋情報の特徴をもとに、特徴の近い
画像を候補として探し出す処理として説明したが、これ
は一般のデータベースと同様に、データベースの個人情
報をもとに照合することも可能であるし、画像番号また
は画像で検索することができるように構成できることは
云うまでもない。以上ここで説明した照合処理の画像入
力照合の処理において、入力された遺留指掌紋の照合
を、遺留指掌紋を推定復元し、採取のときと同様に遺留
指掌紋をミリあたり20ドットで読み取った画像を、ミ
リあたり約4ドットで表示することにより(約5倍表
示)として、人により比較することもできる。また、被
疑者写真を各指掌紋情報とともにあつかうことができ、
必要により伝送できることは云うまでもない。さらに、
画像情報としては、ディジタルだけではなくアナログ情
報としてあつかう事も可能である。
【0069】5.運用管理処理 図27に、図11に示す運用処理のステップS6にある
運用管理処理、即ち運用上必要とする、操作者IDの保
守や、指掌紋情報の作成番号保守や、運用記録としての
ログの処理や、ファイル管理における各種管理処理等を
行う運用管理処理の1例のフローチャートを示す。
【0070】運用管理処理が起動されると、図27のス
テップS75で操作者IDチェック処理が起動される。
ステップS75の処理は、図12に示し説明した処理と
同様である。システムとして操作者IDをチェックする
必要がなければ、ステップS75を設ける必要はない。
ステップS75が必要なければ、ステップS76のID
エラー処理も不必要となる。
【0071】ステップS75、S76を通過すると、次
にステップS77の処理の選択のステップへ進む。ステ
ップS77では、メニュー表示がされるので、操作者
は、メニューの中より、操作者ID保守,作成番号保
守,運用記録,ファイル管理,終了の運用管理の中の処
理を選択し実行する。メニューより操作者ID保守を選
択すると、ステップS78の操作者ID保守処理を実行
する。操作者ID保守処理では、操作を許可した人のI
Dの登録や、操作不可とした人のIDの削除や、更新
や、一覧表示の処理をする。メニューより作成番号保守
を選択すると、処理はステップS79へ進み、これから
採取する指掌紋情報の作成番号の開始番号の登録や、場
合によっては採取済みの指掌紋情報の作成番号を変更し
たりする作業をする。
【0072】メニューより運用記録を選択すると、処理
はステップS80へ進む。ここで、本実施例では詳細に
ふれていないが、本装置は操作者による本装置の各操作
の度に運用記録としてのログが記録されているので、こ
のログ(運用記録:オペレーション・ログ)を表示した
り、印刷したり削除する処理をおこなう。なお、運用記
録の内容は、例えば図22のように、操作年月日・時
(1995−95−01−15−28=1995年5月
1日15時28分)、操作者ID(YK342FX)、
操作(運用管理:ファイル管理)、操作時間(00−0
4−20=4分20秒)を内容としている。
【0073】メニューよりファイル管理を選択すると、
処理はステップS81へ進み、ファイルの一覧表示や、
ファイルの操作(複写,移動,削除等)、ファイルのデ
ィレクトリの一覧表示等を行う。メニューより終了を選
択すると、本運用管理の処理を終える。 5−1.操作者ID保守処理 図29に、図27に示す運用管理のステップS78にあ
る操作者ID保守処理、即ち、操作を許可した人のID
の登録や、更新や、操作不可とした人のIDの削除や、
一覧表示の処理を行う操作者ID保守処理の1例のフロ
ーチャートを示す。
【0074】操作者IDが起動されると、図29のステ
ップS85の処理の選択に進み、メニュー表示がされる
の。操作者は表示されたメニューの中より、登録、更
新、削除、一覧表示、終了のどれかを選択する。メニュ
ーより登録を選択すると、ステップS86へ進み、操作
者IDを入力すると、入力された操作者IDが既存の操
作者IDか否かを確認する。既存の操作者IDであるな
らば、ステップS87へ進み、既存の操作者IDのであ
ることを表示してくる。それでよければ、登録を終了
し、ステップS85へ戻る。ステップS86で、入力さ
れた操作者IDが既存の操作者IDならば、ステップS
88に進み、入力された操作者IDを新規の操作者ID
として登録し、登録を終了し、ステップS85へ戻る。
【0075】メニューより更新を選択すると、ステップ
S89へ進み、これから更新する元の操作者IDと、続
けて新しい操作者IDを入力する。ステップS89で
は、新しい操作者IDが、未登録の操作者IDか既存の
操作者IDを確認する。未登録の操作者IDで無ければ
(登録済みIDのこと)、ステップS90へ進み、更新
を行い、更新の処理を終える。ステップS89で未登録
の操作者IDであると判断したならば更新することはで
きないので、ステップS91へ進み未登録の表示をし
て、更新の処理を終え、ステップS85へ戻る。
【0076】メニューより削除を選択すると、ステップ
S92へ進み、削除する操作者IDを入力する。ステッ
プS92では、入力された操作者IDが、未登録の操作
者IDか既存の操作者IDを確認する。ステップS92
で未登録の操作者IDであると判断したならば削除する
ことができないので、ステップS91へ進み未登録の表
示をして、削除の処理を終え、ステップS85へ戻る。
【0077】未登録の操作者IDで無ければ(登録済み
IDのこと)、ステップS93へ進み、削除の確認表示
を操作者に行い、削除の確認がとれれば、ステップS9
4へ進み入力された操作者IDを削除し、削除の処理を
終えステップS85へ戻る。ステップS93で、削除を
行わない判断を操作者がすれば、そのまま何もせずに削
除の処理を終え、ステップS85へ戻る。
【0078】メニューより一覧表示を選択すると、ステ
ップS95へ進み、登録されている操作者IDのを全て
一覧表示し、ステップS85に戻る。従って、ここで表
示した操作者IDの一覧を用い、更新や削除の処理が行
えるようにもできる。メニューより終了を選択すると、
操作者ID保守処理を終了する。 5−2.運用記録処理 図30に、図27に示す運用管理のステップS80にあ
る運用記録処理の、手順を示す1例のフローチャートを
示す。運用記録処理は、前述したように、本装置が操作
者により種々操作される度に運用記録としてのログが記
録されているので、このログ(運用記録:オペレーショ
ン・ログ)を表示したり、印刷したり削除する処理を行
う。
【0079】運用記録処理が起動されると、図30のス
テップS100の処理の選択に進み、メニュー表示がさ
れるの。操作者は表示されたメニューの中より、表示・
印刷、削除、終了のどれかを選択する。メニューより表
示・印刷を選択すると、ステップS101へ進み、運用
記録(ログ)の表示が行われ、次のステップS102で
印刷するか否かを問い合わせてくる。操作者が印刷を選
択すると、ステップS103へ進み印刷を行い、次にス
テップS100のメニュー表示に戻る。ステップS10
2で操作者が印刷しないことを選択すると、印刷を行わ
ずにステップS100へ戻り、メニュー表示する。
【0080】メニューより削除を選択すると、ステップ
S104へ進み、運用記録(ログ)の表示が行われその
中より、削除する部分を指定する。削除しても良いかを
確認する処理を経て、次のステップS105において、
ステップS104で運用記録の指定された部分を削除
し、ステップS100のメニュー表示に戻る。メニュー
より終了を選択すると、削除処理は終了する。
【0081】5−3.ファイル管理処理 図31に、図27に示す運用管理のステップS81にあ
るファイル管理の処理手順のフローチャート1例を示
す。ファイル管理は、前述のように、ファイルの一覧表
示や、ファイルの操作(複写,移動,削除等)や、ファ
イルのディレクトリの一覧表示等を行う。
【0082】ファイル管理処理が起動されると、図31
のステップS110の処理の選択に進み、メニュー表示
がされるの。操作者は表示されたメニューの中より、フ
ァイル一覧、ファイル操作、デレクトリ、終了のどれか
を選択する。メニューよりファイル一覧出を選択する
と、ステップS111へ進み、ファイルの一覧表示を行
い、ステップS110のメニュー表示に戻る。メニュー
よりファイル操作が選択されると、ステップS113へ
進み、ファイルの複写、移動、削除等の処理を行う。こ
こで、単独にファイル名より処理することもできるし、
ファイル一覧を用いて、指定したファイルの複写、移
動、削除等の処理を行うこともできる。
【0083】メニューよりディレクトリを選択すると、
各ファイルの入っているディレクトリを表示する。従っ
て、ファイル表示の時または、ファイル操作の時にこの
ディレクトリを利用できる。ステップS110のところ
で、メニューから終了を選択すると、削除処理は終了す
る。 (温度制御処理)温度制御処理の大きな目的のひとつ
は、指掌紋採取面に指を乗せたときに、その温度差によ
り指紋採取面に結露(小さな水滴が付着すること)し、
画像周辺の不要画像の発生を防ぐことや、指掌の温度が
採取面に奪われ、濃度値が低下し、画像が不鮮明になる
ことなどの光学系の温度変化による歪を所定内に止める
ところにある。以下、温度制御処理の一例について説明
する。
【0084】図32は、温度制御処理の1例を示すフロ
ーチャートである。この温度制御処理は、前記構造図上
には示してないが、ここでは、インターバルタイマー
(例えば、5秒毎の)により割り込みを用いた場合につ
いて説明する。インターバルタイマーのタイムアウトに
よる割り込みが発生すると、図26のに示す温度制御処
理が起動され、ステップS115に進む。ステップS1
15では現在の温度を読み込み(T度とする)、次のス
テップS116へ進む。
【0085】ステップS116では、予め設定した温度
T1(設定値T1:例えば30度)より、今読みとった
温度Tを引き、その差が予め設定した値Td(例えば5
度)より大きいか小さいかを比較し、設定値T1より温
度Tを引いた値がTdと等しいか、またはTdより大き
ければ、ステップS117へ進み、ヒータ1およびヒー
タ2をオンし、温度を上昇させるようにし、割り込み元
へリターンする。
【0086】ステップS116で、予め設定した温度T
1より、今読みとった温度Tを引き、その差が予め設定
した値Td(例えば5度)より小さい場合は、ステップ
S118へ進む。ステップS118では、更に今読みと
った温度Tと、やはり予め設定した温度T2(T1と同
じでも良い:ここでは31度とする)を比較する。いま
測定した温度Tが、設定値T2より等しいか小さけれ
ば、ステップS119へ進み、ヒータ1をオンし、ヒー
タ2をオフするし、割り込み元へリターンする。また、
いま測定した温度Tが設定値T2より大きければ、ステ
ップS120へ進み、ヒータ1及びヒータ2をオフし、
本温度制御処理を終了し、割り込み元えリターする。
【0087】本温度制御処理の処理方法は種々ある。例
えば、多段に切り替えの可能なヒータを用いて、予め設
定したカーブで温度上昇を制御することもできるし、ま
たはコンスタントの温度バイアスをかけておき、プラス
アルファの変化分を制御する方法等などあるが、どの方
法でも本目的は達成できる。なお、通常の使用では指掌
紋採取面と指掌の温度差は、指掌紋採取面の温度が指よ
り摂氏5度以下にならないように保てば実用的である。
【0088】
【発明の効果】本発明により、立体物表面の平面画像そ
のものをほぼ正確に採取できるように、適切な調整が可
能な表面画像採取装置を提供できる。
【0089】更に、外的要因による立体物表面の変化を
吸収して、立体物表面の平面画像そのものをほぼ正確に
採取できる表面画像採取装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】本実施例の指紋採取装置の構成例を示すブロ
ック図である。
【図1B】本実施例の指紋採取装置の構成例を示すブロ
ック図である。
【図2】プリズムに対して照明光源を与える別の例を示
す図である。
【図3】指紋採取装置のシステム外観の1例を示す図で
ある。
【図4】本装置を小型化した指紋採取装置のシステム外
観の1例を示す図である。
【図5】図4に示す小型化指紋採取装置のふたを開けた
外観の例を示す図である。
【図6】本指紋採取装置の他例の外観を示す図である。
【図7】本指紋採取装置における運用処理の制御構造構
成例を示す構造図である。
【図8】本実施例の作成処理の制御構造例を示す構造図
である。
【図9】本実施例の照合処理の制御構造例を示す構造図
である。
【図10】本実施例の運用管理処理の制御構造例を示す
構造図である。
【図11】本実施例の運用処理例を示すフローチャート
である。
【図12】本実施例の操作者IDチェック処理の1例を
示すフローチャートである。
【図13A】本実施例の作成処理の1例を示すフローチ
ャートである。
【図13B】本実施例の作成処理の1例を示すフローチ
ャートである。
【図14】本実施例の濃度補正処理の1例を示すフロー
チャートである。
【図15】本実施例の採取処理の1例を示すフローチャ
ートである。
【図16】本実施例の採取処理時の表示装置の表示例を
示す図である。
【図17】採取処理におけるラスタと、ピクセルを1度
だけ採取する場合の関係を説明するための図である。
【図18】図17の採取例におけるスキャンモデルを示
す図である。
【図19】本実施例における採取メモリの格納モデルを
示す図である。
【図20】図17の採取例における採取手順を詳細に示
すフローチャートである。
【図21】採取処理におけるラスタと、ピクセルを1度
だけ採取する場合の関係を説明するための別の図であ
る。
【図22】図21の採取例におけるスキャンモデルを示
す図である。
【図23】図21の採取例における採取手順を詳細に示
すフローチャートである。
【図24】データベースにファイルされる指紋情報の例
を示した図である。
【図25】本実施例の表示処理の1例を示すフローチャ
ートである。
【図26】本実施例の照合処理の1例を示すフローチャ
ートである。
【図27】本実施例の運用管理処理の1例を示すフロー
チャートである。
【図28】運用記録(オペレーション・ログ)の例を示
す図である。
【図29】本実施例の操作者ID保守処理の1例を示す
フローチャートである。
【図30】本実施例の運用記録処理の1例を示すフロー
チャートである。
【図31】本実施例のファイル管理処理の1例を示すフ
ローチャートである。
【図32】本実施例の温度制御処理の1例を示すフロー
チャートである。
【図33】指の採取面への接触過程の1例を示す図であ
る。
【図34】指掌紋の採取を説明するために採取メモリを
モデル化した1例を示す図である。
【図35】指掌紋の採取過程の処理の1例を示すフロー
チャートである。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物表面の画像を採取する表面画像採
    取装置において、 採取面に接触する採取対象物の画像情報を採取する採取
    手段と、 採取された前記画像情報の集合を前記採取対象物の表面
    画像として記憶する記憶手段と、 予め入力画像の濃淡を監視し、画像の濃淡が所定の濃淡
    になるように入力光量を調整する入力光量調整手段とを
    備えることを特徴とする表面画像採取装置。
  2. 【請求項2】 前記入力光量調整手段は、照明光源とシ
    ャッタースピードと絞りのいずれか、又はその組合わせ
    により入力光量の調整を行うことを特徴とする請求項1
    記載の表面画像採取装置。
  3. 【請求項3】 前記入力光量調整手段により入力光量を
    絞った場合に、バックグランドの濃度をバックグランド
    を含む画像の淡い部分より引き算する濃度調節手段を更
    に備えることを特徴とする請求項1記載の表面画像採取
    装置。
  4. 【請求項4】 前記表面画像採取面を所定の温度に保つ
    保温手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の
    表面画像採取装置。
  5. 【請求項5】 対象物表面の画像を採取する表面画像採
    取装置において、 採取面に接触する採取対象物の画像情報を採取する採取
    手段と、 採取された前記画像情報の集合を前記採取対象物の表面
    画像として記憶する記憶手段と、 前記表面画像採取面を所定の温度に保つ保温手段とを備
    えることを特徴とする表面画像採取装置。
  6. 【請求項6】 前記採取対象物は指掌紋であって、前記
    保温手段は、前記表面画像採取面を平均的体温と等しい
    か、平均的体温以下で平均的体温と5度以内の差に保つ
    ことを特徴とする請求項4または5記載の表面画像採取
    装置。
  7. 【請求項7】 前記保温手段は、更に前記表面画像採取
    面より得られる照明光源の反射光を導く光学系を所定の
    温度に保つことを特徴とする請求項4または5記載の表
    面画像採取装置。
  8. 【請求項8】 前記採取手段は、採取面に接触する採取
    対象物の接触部分を画像情報として採取する手段と、新
    たに採取面に接触した部分の画像情報をそれまでに採取
    した画像情報に追加する手段とを備えることを特徴とす
    る請求項1乃至7のいずれか1つに記載の表面画像採取
    装置。
  9. 【請求項9】 前記採取手段は、採取面に接触する採取
    対象物の接触部分の一部を表面画像の連続するピクセル
    のラインとして、採取時の表面画像の連続性が保てる範
    囲で、前記接触部分の移動に合わせて複数の前記ライン
    を採取する手段を備えることを特徴とする請求項1乃至
    7のいずれか1つに記載の表面画像採取装置。
  10. 【請求項10】 複数の前記ライン数は、ライン幅が2
    mm以下になる本数とすることを特徴とする請求項9記
    載の表面画像採取装置。
  11. 【請求項11】 前記採取対象物は指紋であることを特
    徴とする請求項1乃至10のいずれか1つに記載の表面
    画像採取装置。
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