JPH0968851A

JPH0968851A - 電子写真装置の帯電装置及びプロセスカートリッジ

Info

Publication number: JPH0968851A
Application number: JP7225391A
Authority: JP
Inventors: Kunihiro Oyama; 邦啓大山
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1995-09-01
Filing date: 1995-09-01
Publication date: 1997-03-11
Anticipated expiration: 2015-09-01
Also published as: JP3355074B2

Abstract

(57)【要約】【課題】チャージワイヤから異物を除去する能力の経
時的低下を防止し、かつ清掃部材の交換を容易に行う。【解決手段】クリーニングパッド54には、チャージワ
イヤ46aを挾持するスリット54aが形成されている。ま
た、ホルダ部材には、略コ字形に形成された挾持部52b
が連結され、この挾持部52bは弾性を有する樹脂等によ
って形成されている。クリーニングパッド54は、挾持部
52bに挿入されることによりホルダ部材52に固定され
る。この時、挾持部52bがクリーニングパッド54を加圧
挾持してクリーニングパッド54を部分的に圧縮変形さ
せ、かつクリーニングパッド54のスリット54a側の端部
が挾持部52bから0.5mm以上突出することにより、クリー
ニングパッド54には、挾持部52bの幅方向において圧縮
変形した圧縮変形部54bとスリット54aの入口付近を略Ｖ
字形に開口させるように撓み変形した撓み変形部54cと
が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
装置、ファクシミリ装置等の電子写真装置に対して着脱
可能に装着される帯電装置及び、この帯電装置を備えた
プロセスカートリッジに関する。

【０００２】

【従来の技術】図８及び図９は、それぞれ着脱可能に構
成されたプロセスカートリッジを備えたプリンタ装置を
示す側面断面図であり、図８はプロセスカートリッジが
装着された状態のプリンタ装置を示し、図９はプロセス
カートリッジ等を交換するための開閉部を開放した状態
のプリンタ装置を示している。１は感光体ドラム、２は
クリーニングブレード２aを感光体ドラム１に圧接させ
たクリーニング器、３は感光体ドラム１を均一に帯電す
る帯電器、４は帯電器３によって帯電された感光体ドラ
ム１をレーザ光Ｌで走査することにより感光体ドラム１
に静電潜像を形成する光書き込みユニット、５は感光体
ドラム１に形成された静電潜像をトナーＴによってトナ
ー像に現像する現像器である。ここで、感光体ドラム
１，クリーニング器２，帯電器３及び現像器５はプロセ
スカートリッジ６として一体に構成され、このプロセス
カートリッジ６は、画像形成装置内の装着位置に対して
着脱可能に装着される。

【０００３】また、７は感光体ドラム１に当接した転写
ローラ、８は分離チャージャ、９は除電ランプ、10は定
着器、11は、電源12，プリント板13，コントローラボー
ド14等の電装／制御部品が収納された電装／制御部品ケ
ース、15は装置内部の温度上昇を防止するための排気フ
ァン、16は記録媒体である記録紙Ｐを収納する給紙カセ
ット、17は記録紙Ｐが載置される給紙トレー、18は装置
本体の上面に形成された排紙トレーであり、排紙トレー
18は、排紙される記録紙Ｐのサイズに対応させて延長／
収縮可能なストッパ板18aを備えている。19及び20は、
それぞれ給紙カセット16及び給紙トレー17から記録紙Ｐ
を分離給紙するための給紙ローラ、21はレジストローラ
対、22は記録紙Ｐを排紙トレー18に排紙する排紙ローラ
対、23及び24は、それぞれ記録紙Ｐの搬送路に配置され
たセンサであり、センサ23は、レジストローラ対21の上
流位置に配置され、記録紙Ｐを検知してレジストローラ
対21のオン／オフを制御したり記録紙Ｐのジャムを検知
するための信号を出力し、またセンサ24は、定着器10と
排紙ローラ対22との間に配置され、記録紙Ｐを検知して
記録紙Ｐの排紙完了やジャムを検知するための信号を出
力する。

【０００４】次に、図８に示すプリンタ装置における画
像形成動作を簡単に説明する。帯電器３は、図示を省略
したバイアス電源によってチャージワイヤ３aにバイア
ス電圧が印加されることにより、チャージワイヤ３aか
らコロナ放電を発生させ、このコロナ放電によって感光
体ドラム１を均一に帯電する。光書き込みユニット４
は、均一に帯電された感光体ドラム１をレーザ光Ｌによ
って走査することにより、感光体ドラム１に静電潜像を
形成する。光書き込みユニット４は、ポリゴンミラー，
ポリゴンモータ及び、ポリゴンミラーからのレーザ光Ｌ
の光路を略コの字形に偏向する光学部品を備え、ポリゴ
ンミラー及びポリゴンモータは、光書き込みユニット４
内で感光体ドラム１の下方に配置されている。現像器５
は、薄層化するとともに所定の極性に帯電したトナーＴ
を感光体ドラム１に転移させることにより、静電潜像を
トナー像に現像する。

【０００５】一方、給紙カセット16又は給紙トレー17か
ら分離給紙された記録紙Ｐは、レジストローラ対21によ
って挾持され、レジストローラ対21は、感光体ドラム１
上のトナー像に同期させて記録紙Ｐを搬送開始する。転
写ローラ７は、感光体ドラム１との当接部において感光
体ドラム１のトナー像を記録紙Ｐに転写する。分離チャ
ージャ８は、転写時の帯電により感光体ドラム１に密着
した記録紙Ｐの電荷を中和し、記録紙Ｐの感光体ドラム
１からの剥離を容易にする。この後、記録紙Ｐは、図示
を省略した分離爪等によって感光体ドラム１から剥離さ
れ、また記録紙Ｐが剥離した感光体ドラム１は、除電ラ
ンプ９によって除電光が照射されることにより電荷が中
和される。

【０００６】感光体ドラム１から剥離された記録紙Ｐは
定着器10に搬送され、定着器10において加熱および加圧
されることによりトナー像が定着された後に、排紙ロー
ラ対22によって排紙トレー18上に排紙される。

【０００７】また、上記プリンタ装置においては、前述
したように感光体ドラム１，クリーニング器２，帯電器
３及び現像器５がプロセスカートリッジ６として一体に
構成され、このプロセスカートリッジ６は、画像形成装
置内の装着位置に対して着脱可能に装着されている。プ
ロセスカートリッジ６を交換する場合には、図９に示す
ように、プロセスカートリッジ６上方において排紙トレ
ー18の一部を形成した開閉板18bを開放し、かつ感光体
ドラム１の上方に配置された部材等を支持した開閉部25
を支軸26を中心として開放することにより、プロセスカ
ートリッジ６を装着位置から上方に持ち上げることが可
能なる。

【０００８】感光体ドラム１，クリーニング器２等の一
定期間毎に交換する必要がある部材、あるいは現像器５
等の消耗品を収納した部材をプロセスカートリッジ６と
して一体化することにより、複数の部材の交換を同時に
行え、かつそれらの交換作業が容易になる。図示を省略
した制御部は、例えば、トナーセンサ27からの信号によ
って現像器５内のトナーＴの残量が一定以下になったこ
とを検知した場合に、操作部28にアラームを出力するこ
とにより、操作部28によってユーザに対してプロセスカ
ートリッジ６の交換時期を表示させる。

【０００９】しかし、帯電器３は、通常の使用条件でも
比較的短時間でチャージワイヤ３aにトナーＴや塵埃等
が付着し、感光体ドラム１に対する帯電能力が低下する
という問題が生じる。帯電器３の帯電能力が低下した場
合には、帯電器３により帯電された感光体ドラム１に帯
電むらが生じてトナー像における画質低下の原因にな
る。このようなトナー像の画質低下を防止して画質を維
持するには、チャージワイヤ３aを定期的に清掃して付
着物を除去する必要がある。一般に、画質維持のために
必要とされるチャージワイヤ３aの清掃周期はプロセス
カートリッジ６の交換周期より短い。

【００１０】コロナ放電により帯電を行う帯電器には、
上記したようなチャージワイヤを簡単に清掃するため
に、チャージワイヤに対する清掃機構を備えたものがあ
る。このようなチャージワイヤに対する清掃機構を備え
た帯電器としては、例えば、特開平2-296270号公報に
は、フェルト片と、シールド板の長手方向に設けたスリ
ット部を通して前記フェルト片に連結した取っ手とを備
え、装置本体から取り出した後に、手動で前記取っ手を
スリット部に沿って移動させることにより、フェルト片
をチャージワイヤ上で移動させてチャージワイヤを清掃
する転写帯電器が記載されている。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】特開平2-296270号公報
に記載された転写帯電器では、チャージワイヤを挾むス
リットが形成されたフェルトが、チャージワイヤに沿っ
て移動する絶縁部材の平面状の取付部に貼着されてい
る。このため、フェルトが十分な弾性を有している期間
では、フェルトをチャージワイヤに対して加圧状態で接
触させることができ、フェルトによってチャージワイヤ
に付着した異物を効率的に除去することができる。しか
しながら、経時的に、チャージワイヤとの接触部付近に
おいてフェルトの弾性力が消失するとともに、チャージ
ワイヤに対するフェルトの加圧力が低下してチャージワ
イヤから異物を除去する能力が低下する。

【００１２】また、図８及び図９に示すようなプリンタ
装置において、帯電器３を含むプロセスカートリッジ６
は、環境保護等の観点から可能な限り再使用することが
一般的である。このため、プリンタ装置から取り外され
たプロセスカートリッジ６はメーカ等において消耗部品
であるクリーニングブレード２aの交換等が行われてリ
サイクルされる。この際、帯電器３が、特開平2-296270
号公報に記載されているようなチャージワイヤ３aに対
する清掃機構を有している場合には、フェルト等の清掃
部材も消耗部品として新しいものに交換される。しかし
ながら、この清掃部材の交換は、帯電器３のケース内で
の作業となるため作業性が悪く、特に、清掃部材のスリ
ットにチャージワイヤ３aを挾み込む作業は、完全に閉
じた状態のスリット内にチャージワイヤ３aを挿入しな
ければならないので、非常に困難である。

【００１３】本発明の目的は、上記の課題を解決するた
め、経時的にチャージワイヤから異物を除去する能力の
低下が防止され、かつ清掃部材の交換が容易なチャージ
ワイヤに対する清掃手段を備えた帯電装置および、この
帯電装置を備えたプロセスカートリッジを提供する。

【００１４】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の請求項１記載の帯電装置は、感光体の像担
持面との対向位置に張設され、帯電電圧の印加時にコロ
ナ放電を発生するチャージワイヤと、このチャージワイ
ヤに接触させた清掃部材をチャージワイヤに沿って移動
可能に支持する清掃手段とを備え、前記チャージワイヤ
からのコロナ放電によって前記像担持面を均一に帯電
し、しかも電子写真装本体に対して着脱可能に装着され
る帯電装置において、前記清掃手段が、前記チャージワ
イヤを挾持するスリットが形成され、弾性材料によって
形成された清掃部材と、前記チャージワイヤに沿って移
動可能に支持され、前記清掃部材の一部を加圧状態で挾
持して、この清掃部材に、前記スリット内のチャージワ
イヤを加圧する圧縮変形部およびスリット入口付近を略
Ｖ字形に開口させる撓み変形部を形成するホルダ部材と
を備えたことを特徴とする。

【００１５】また、本発明の請求項２記載のプロセスカ
ートリッジは、感光体と、この感光体の像担持面を均一
に帯電する帯電手段と、この帯電装置によって均一に帯
電された前記像担持面に形成された静電潜像をトナーに
よってトナー像に現像する現像手段と、この現像手段に
よって現像された像担持面上のトナー像を記録媒体に転
写した後に像担持面上に残留したトナーを回収するクリ
ーニング手段とが少なくとも配置され、電子写真装置本
体に着脱可能に装着されるプロセスカートリッジにおい
て、前記帯電手段として請求項１記載の帯電装置を備え
たことを特徴とする。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。図１は本発明のプロセスカートリッ
ジの一実施形態の構成を示す側面断面図であり、図８及
び図９に基づいて説明した部材に対応する部材について
は同一符号を付して示し、その説明を省略する。30は、
従来のプロセスカートリッジ６と同様に図８に示すプリ
ンタ装置内の装着位置に装着されるプロセスカートリッ
ジであり、プロセスカートリッジ30は、分割可能な現像
部カートリッジ31及びＣＴＭ(クリーニング・トナーマガ
ジン)部カートリッジ40によって構成され、ＣＴＭ部カ
ートリッジ40は、現像部カートリッジ31とは異なる時期
に単独で交換できるように構成されている。現像部カー
トリッジ31において、32は２点鎖線に示すようにＣＴＭ
部カートリッジ40下部のトナータンク部41が収納される
収納部であり、この収納部32にトナータンク部41を収納
することにより、現像部カートリッジ31とＣＴＭ部カー
トリッジ40とがプロセスカートリッジ30として一体に組
み立てられる。33はＣＴＭ部カートリッジ40から補給さ
れたトナーＴを第１現像ローラ34に接触させる搬送部
材、35は第１現像ローラ34に付着したトナーＴを薄層化
するとともに帯電する帯電ブレードであり、第１現像ロ
ーラ34で帯電されたトナーＴは、第２現像ローラ36に転
移し、第２現像ローラ36は、トナーＴを感光体ドラム１
に転移させることにより、感光体ドラム１上の静電潜像
をトナー像に現像する。

【００１７】また、ＣＴＭ部カートリッジ40において、
41は未使用のトナーＴを収納するトナータンク部、42は
トナータンク部41内のトナーＴを撹拌するアジテータ、
43はアジテータ42によって撹拌されたトナーＴを現像部
カートリッジ31に補給する補給ローラ、44はＣＴＭ部カ
ートリッジ40において上部に配置されたクリーニング
器、45はクリーニング器44の上面に設けられた取っ手で
あり、ユーザはＣＴＭ部カートリッジ40の交換時に取っ
手45を把持することにより、ＣＴＭ部カートリッジ40の
交換を容易に行うことができる。46はチャージワイヤ46
aに帯電電圧が印加されることによりコロナ放電を発生
させる帯電器、51はクリーニング器44の上面に配置され
た操作部材、52は帯電器46のシールドケース46bによっ
て支持された支持部材であり、操作部材51及びホルダ部
材52は、後述するチャージワイヤ46aに対する清掃機構
の一部を構成する。

【００１８】現像部カートリッジ31及びＣＴＭ部カート
リッジ40がプロセスカートリッジ30として組み立てられ
た状態で、ＣＴＭ部カートリッジ40は、クリーニング器
44の下方に配置された帯電器46を感光体ドラム１に対向
させる。クリーニング器44は、クリーニングブレード44
aを感光体ドラム１に圧接させ、クリーニングブレード4
4aによって転写完了後の感光体ドラム１に残留したトナ
ーＴを剥離し、この剥離したトナーＴをマグネットロー
ラ44bによって廃トナータンク44c内に搬送する。

【００１９】また、ＣＴＭ部カートリッジ40は、トナー
タンク部41に収納されたトナーＴの残量が所定量以下に
なった場合に新しいものに交換され、本実施形態では約
5000枚の記録紙Ｐ(Ａ４サイズ、印字率５％換算)に画像
を形成した時期が交換時期となる。また、現像部カート
リッジ31は、感光体ドラム１の光導電体の劣化により約
45000枚の記録紙Ｐ(Ａ４サイズ、印字率５％換算)に画
像を形成した時期が交換時期となる。

【００２０】図２は本実施形態のプロセスカートリッジ
におけるＣＴＭ部カートリッジの斜視図、図３は本実施
形態のＣＴＭ部カートリッジに配置されたチャージワイ
ヤに対する清掃機構の斜視図である。53は操作部材51と
ホルダ部材52とを連結したロープ状の連結部材であり、
操作部材51，ホルダ部材52及び連結部材53は全体で１本
のループを形成している。また、クリーニング器44の上
面及び側面にはガイド溝44dが形成され、連結部材53
は、クリーニング器44の上面及び側面ではガイド溝44d
内に移動可能な状態で挿通している。

【００２１】帯電器46は、シールドケース46bの内部で
チャージワイヤ46aを感光体ドラム１の像担持面の長手
方向と平行になるように張設し、シールドケース46bに
は、チャージワイヤ46aと平行なスリット(図示省略)が
開口している。ホルダ部材52は、前記スリットを通して
アーム部52aをシールドケース46b内に挿入し、シールド
ケース46bによってスリットに沿って移動可能に支持さ
れるとともに、アーム部52aの先端部に止着された清掃
部材であるクリーニングパッド54をチャージワイヤ46a
に接触させている。ここで、クリーニングパッド54は、
例えば、フェルト材やウレタンフォーム材などの十分な
弾性を有する材料によって形成されている。

【００２２】ガイド溝44dは、クリーニング器44の上面
でチャージワイヤ46aと平行に、即ち、感光体ドラム１
の像担持面の長手方向と平行に形成されており、操作部
材51は、ガイド溝44dに沿って移動可能に配置されてい
る。ユーザは、チャージワイヤ46aを清掃する場合、操
作部材51を把持して矢印Ａ１方向又は矢印Ａ２方向に往
復移動させることにより、清掃部材52が矢印Ｂ２又はＢ
1方向に移動する。ホルダ部材52が矢印Ｂ１方向又は矢
印Ｂ２方向に移動することにより、クリーニングパッド
54がチャージワイヤ46aに対して摺接し、クリーニング
パッド54によってチャージワイヤ46aに付着したトナー
Ｔや塵埃等が除去される。

【００２３】図４及び図５は、それぞれ本実施形態にお
いてホルダ部材にクリーニングパッドが装着される前の
状態を示す分解斜視図及び正面図であり、図６及び図７
は、それぞれ本実施形態においてホルダ部材にクリーニ
ングパッドが装着された状態を示す斜視図及び正面図で
ある。ブロック状に形成されたクリーニングパッド54に
は、先端面でチャージワイヤ３aの張設方向と平行とな
るようなスリット54aが形成され、後端面に両面テープ5
5が貼着されている。また、ホルダ部材52には、アーム
部52aの先端に略コ字形に形成された挾持部52bが連結さ
れ、この挾持部52bは弾性を有する樹脂等によって形成
されている。

【００２４】クリーニングパッド54は、挾持部52bに挿
入されて両面テープ55が挾持部52bに貼着することによ
りホルダ部材52に固定される。挾持部52bは、クリーニ
ングパッド54においてスリット54aと平行になる側の両
側面を挾持してクリーニングパッド54を部分的に圧縮変
形させ、この時、クリーニングパッド54から抗力によっ
て先開きとなるように撓み変形する。具体的には、挾持
部52bの挾持幅をｗ₁、挾持部52bによって挾持されるク
リーニングパッド54の幅をｗ₂とすると、ｗ₂−ｗ₁＝0.5
〜1.0mmになるようにクリーニングパッド54及び挾持部5
2bを形成する。ここで、クリーニングパッド54は、両面
テープ55の接着力によって挾持部52bに固定されている
だけなので、容易に挾持部52bから取り外すことができ
る。

【００２５】また、挾持部52bの深さｈ₁、挾持部52bに
よって挾持されるクリーニングパッド54の高さｈ₂とす
ると、ｈ₂−ｈ₁≧0.5mmになるようにクリーニングパッ
ド54及び挾持部52bを形成する。このことにより、クリ
ーニングパッド54は、図７に示すようにスリット54a側
の端部が挾持部52bから0.5mm以上突出した状態で挾持部
52bに固定される。

【００２６】挾持部52bに対するクリーニングパッド54
の装着時に、挾持部52bがクリーニングパッド54を挾持
してクリーニングパッド54を部分的に圧縮変形させると
ともに、クリーニングパッド54のスリット54a側の端部
が挾持部52bから0.5mm以上突出することにより、クリー
ニングパッド54には、挾持部52bの幅方向において圧縮
変形した圧縮変形部54bとスリット54aの入口付近を略Ｖ
字形に開口させるように撓み変形した撓み変形部54cと
が形成される。ここで、ホルダ部材52は、スリット 54a
によって挾まれたチャージワイヤ46aが圧縮変形部54bに
位置するようにクリーニングパッド54を支持している。
このことにより、クリーニングパッド54は、圧縮変形さ
れた圧縮変形部54bによってスリット54a内のチャージワ
イヤ46aを常に加圧する。

【００２７】本実施形態の帯電器46においては、クリー
ニングパッド54の圧縮変形部54bがスリット54a内のチャ
ージワイヤ46aを加圧することにより、クリーニングパ
ッド54の弾性力が経時的に低下した場合でも、チャージ
ワイヤ46aに対するクリーニングパッド54の加圧力の低
下が防止されて、清掃機構の作動時にチャージワイヤ46
aから異物を除去するクリーニングパッド54の清掃能力
が低下することを長期的に防止することができるので、
清掃機構によって常にチャージワイヤ46aに付着した異
物を効率的に除去できる。

【００２８】さらに、クリーニングパッド54においてス
リット54aの入口付近を略Ｖ字形に開口させるように撓
み変形した撓み変形部54cが形成されることにより、ク
リーニングパッド54を交換する際に、クリーニングパッ
ド54のスリット54aにチャージワイヤ46aを挾み込む作業
が容易になるので、消耗部品であるクリーニングパッド
54が簡単に交換される清掃機構を提供できる。

【００２９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項１
記載の帯電装置によれば、清掃手段が、チャージワイヤ
を挾持するスリットが形成され、弾性材料によって形成
された清掃部材と、チャージワイヤに沿って移動可能に
支持され、清掃部材の一部を加圧状態で挾持して、この
清掃部材に、スリット内のチャージワイヤを加圧する圧
縮変形部およびスリット入口付近を略Ｖ字形に開口させ
る撓み変形部を形成するホルダ部材とを備えたことによ
り、清掃部材の弾性力が経時的に低下した場合でも、チ
ャージワイヤに対する清掃部材の加圧力の低下が防止さ
れて、清掃機構の作動時にチャージワイヤから異物を除
去する清掃部材の清掃能力が低下することを長期的に防
止することができるので、常にチャージワイヤに付着し
た異物が効率的に除去される清掃機構を備えた帯電器を
提供でき、かつ清掃部材を交換する際に、清掃部材のス
リットにチャージワイヤを挾み込む作業が容易になるの
で、消耗部品である清掃部材が簡単に交換される清掃機
構を備えた帯電器を提供できる。

【００３０】また、本発明の請求項２記載のプロセスカ
ートリッジによれば、帯電手段として請求項１記載の帯
電装置を備えたことにより、清掃部材を交換する際に、
清掃部材のスリットにチャージワイヤを挾み込む作業が
容易になるので、プロセスカートリッジのリサイクルを
容易に、かつ短時間で行うことが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のプロセスカートリッジの一実施形態の
構成を示す側面断面図である。

【図２】本実施形態のプロセスカートリッジにおけるＣ
ＴＭ部カートリッジの斜視図である。

【図３】本実施形態のプロセスカートリッジにおけるＣ
ＴＭ部カートリッジに配置されたチャージワイヤに対す
る清掃機構の斜視図である。

【図４】本実施形態においてホルダ部材にクリーニング
パッドが装着される前の状態を示す分解斜視図である。

【図５】本実施形態においてホルダ部材にクリーニング
パッドが装着される前の状態を示す正面図である。

【図６】本実施形態においてホルダ部材にクリーニング
パッドが装着された状態を示す斜視図である。

【図７】本実施形態においてホルダ部材にクリーニング
パッドが装着された状態を示す正面図である。

【図８】着脱可能に構成されたプロセスカートリッジを
備えたプリンタ装置を示す側面断面図である。

【図９】着脱可能に構成されたプロセスカートリッジを
備えたプリンタ装置を示す側面断面図である。

【符号の説明】

１…感光体ドラム、 18b…開閉板、 25…開閉部、 3
0…プロセスカートリッジ、 31…現像部カートリッ
ジ、 40…ＣＴＭ部カートリッジ、 41…トナータンク
部、 44…クリーニング器、 44a…クリーニングブレ
ード、 46…帯電器、46a…チャージワイヤ、 51…操
作部材、 52…ホルダ部材、 52b…挾持部、53…連結
部材、 54…クリーニングパッド、 54a…スリット、
54b…圧縮変形部、54c…撓み変形部、Ｔ…トナー。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】感光体の像担持面との対向位置に張設さ
れ、帯電電圧の印加時にコロナ放電を発生するチャージ
ワイヤと、このチャージワイヤに接触させた清掃部材を
チャージワイヤに沿って移動可能に支持する清掃手段と
を備え、前記チャージワイヤからのコロナ放電によって
前記像担持面を均一に帯電し、しかも電子写真装置本体
に対して着脱可能に装着される帯電装置において、前記清掃手段が、前記チャージワイヤを挾持するスリッ
トが形成され、弾性材料によって形成された清掃部材
と、前記チャージワイヤに沿って移動可能に支持され、前記
清掃部材の一部を加圧状態で挾持して、この清掃部材
に、前記スリット内のチャージワイヤを加圧する圧縮変
形部およびスリット入口付近を略Ｖ字形に開口させる撓
み変形部を形成するホルダ部材と、を備えたことを特徴とする帯電装置。
【請求項２】感光体と、この感光体の像担持面を均一
に帯電する帯電手段と、この帯電手段によって均一に帯
電された前記像担持面に形成された静電潜像をトナーに
よってトナー像に現像する現像手段と、この現像手段に
よって現像された像担持面上のトナー像を記録媒体に転
写した後に像担持面上に残留したトナーを回収するクリ
ーニング手段とが少なくとも配置され、電子写真装置本
体に着脱可能に装着されるプロセスカートリッジにおい
て、前記帯電手段として請求項１記載の帯電装置を備えたこ
とを特徴とするプロセスカートリッジ。