JPH0968306A - 廃液散布装置及び該廃液散布装置を備えた焼却炉 - Google Patents

廃液散布装置及び該廃液散布装置を備えた焼却炉

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JPH0968306A
JPH0968306A JP24671095A JP24671095A JPH0968306A JP H0968306 A JPH0968306 A JP H0968306A JP 24671095 A JP24671095 A JP 24671095A JP 24671095 A JP24671095 A JP 24671095A JP H0968306 A JPH0968306 A JP H0968306A
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JP
Japan
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waste liquid
incinerator
spraying device
rotating shaft
waste liquor
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Pending
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JP24671095A
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English (en)
Inventor
Takeshi Nakamura
雄志 中村
Masahiro Nishida
政弘 西田
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Kioritz Corp
Original Assignee
Kioritz Corp
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Publication of JPH0968306A publication Critical patent/JPH0968306A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不純物を含み、あるいは、比較的高い粘度を
有する廃液を、目詰まり等を生ぜしめることなく散布す
ることができ、しかも極めて単純構成でコストダウンを
図った廃液散布装置を提供する。 【解決手段】 底部1aを有する筒体1内に前記底部1
aを貫通して回転軸2が設けられ、前記筒体1の上部に
廃液供給口3が設けられ、前記回転軸2の下端2aには
前記底部1aと間隙Sを開けて回転円盤5が固定され、
前記底部1aにおける前記回転軸2周囲に適数の廃液流
出孔7が設けられてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比較的高い粘度を
有する廃液等を燃焼処理する場合に有効な廃液散布装置
及び該廃液散布装置を備えた焼却炉に関する。
【0002】
【従来の技術】工場から排出される廃油、汚泥、その他
の不純物等を含んだ廃液の処理は、従来産業廃棄物処理
業者を通じて、海洋投棄、その他の方法で処理されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記廃液の海洋投棄
は、環境汚染を招き、全面禁止の方向に進んでおり、有
効な廃液処理方法の提供が望まれている。本発明は、従
来工場等に設置されている焼却炉において、他の燃焼処
理物と一緒に前記廃液を燃焼処理しようとするものであ
る。
【0004】前記焼却炉における廃液の燃焼処理に際し
て、焼却炉内の特定箇所に廃液が集中すると火勢が弱め
られて燃焼効率が低下させられる。そこで前記廃液を焼
却炉内に均等に散布する必要がある。
【0005】しかしながら、工場から排出される前記廃
液は、そのほとんどが不純物を含み、さらに、比較的高
い粘度を有する場合が多く、したがって、一般に提供さ
れているノズルタイプの散布装置では短期間に不純物に
よるノズルの目詰まりが生じたり、またスケ−ルが付着
し易いなどの問題がある。
【0006】そこで、廃液をフィルタ−に通す等して前
処理し、事前に不純物を除去することも考えられるが、
コストアップとなり、また、フィルタ−の交換、目詰ま
り解消等の作業が必要になり、多大の手数を要する。
【0007】さらに、いわゆるノズルタイプの散布装置
では、廃液を圧縮して細径のノズルから拡散噴射させる
ため、廃液の加圧装置を必要とする。
【0008】本発明は、前記事情に鑑みなされたもの
で、不純物を含み、あるいは高粘度を有する廃液であっ
ても目詰まり等が生じることがなく、しかも極めて単純
構成でコストダウンを図った廃液散布装置を提供しよう
とするものであり、さらにまた、該廃液散布装置を備え
た焼却炉を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、廃液が回転
円盤の上面に供給され、回転円盤の遠心力により散布さ
れる。したがって特別のノズルを必要とせず、廃液の性
状等に応じた必要量の廃液を前記回転円盤上に滴下させ
るだけでよい。
【0010】すなわち、本発明は、底部を有する筒体内
に前記底部を貫通して回転軸を設け、前記筒体の上部に
廃液供給口を設け、前記回転軸の下端に前記底部と間隙
を開けて回転円盤を固定し、前記底部における前記回転
軸周囲に適数の廃液流出孔を設けたものである。なお、
前記筒体の外周に水冷ジャケットを設けると好適であ
る。さらにまた、前記廃液散布装置を焼却炉の天井に設
けると好適である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き以下に説明する。図1は本発明の廃液散布装置の一例
を示す要部縦断面図、図2は図1の廃液散布装置を備え
た焼却炉の要部縦断面図、図3は廃液散布装置の他の実
施例を示す要部縦断面図、図4及び図5はそれぞれ回転
円盤の実施例を示す斜視図である。
【0012】まず、底部1aを有する適当径の筒体1が
準備される。該筒体1は円筒、角筒を問わず、耐熱素材
で構成され、その内部には同様に耐熱素材からなる回転
軸2がその底部1aの中央部を貫通して設けられる。
【0013】さらに、前記筒体1の上部には廃液供給口
3が設けられる。なお、該廃液供給口3には、後述する
廃液の貯蔵タンク28からポンプ27を介して延長され
た廃液供給管26が連結される。
【0014】前記回転軸2は、前記筒体1の上部に設け
たモ−タ4により必要な減速装置等を介して回転させら
れ、さらに、前記筒体1の底部1aを貫通した下端2a
に前記底部1aと適宜の間隙Sを開けて、耐熱素材から
なる、上面が平らな回転円盤5が固定される。図中、6
は前記回転軸2を支持するシール付ベアリングである。
【0015】さらに、前記筒体1の底部1aにおける前
記回転軸2の周囲位置に適数の廃液流出孔7を設けるこ
とによって、本発明の廃液散布装置Aが完成する。
【0016】前記廃液流出孔7は、例えば、前記回転軸
2を中心にして、それぞれ90度の間隔を開けて底部1
aに四ケ所設けられる。勿論、前記廃液流出孔7の数及
びその径は、図示例に特定されるものではなく、処理す
る廃液の性状によって適宜決定される。
【0017】図2には、前記構成の廃液散布装置Aを備
えた焼却炉8の一例が示されている。該焼却炉8は、周
囲が耐火壁9で構成され、内部に形成された燃焼室10
の一側端には、ゲ−ト式灰出し扉11が電動チェ−ンブ
ロック12で開閉自在に設けられ、他側端には二次燃焼
室、消臭、その他の後処理装置等(図示せず)に連なる
煙道13が設けられている。
【0018】また、図中、14は、前記燃焼室10の底
部に敷設された燃焼空気供給管、15は該燃焼空気供給
管14に燃焼空気を供給するブロワ−、16は、低粘度
廃液用のアトマイザ−、17は燃焼処理物、すなわち、
ゴミである。
【0019】前記廃液散布装置Aは、前記燃焼室10の
上部、すなわち、炉天井8aから垂下せしめて設けられ
る。図2の実施例の場合には、前記廃液散布装置Aを燃
焼熱から保護するために、前記炉天井8aに水冷ジャケ
ット18を設け、該水冷ジャケット18部を上下に貫通
せしめて前記廃液散布装置Aを設けている。
【0020】図中、19は、前記水冷ジャケット18と
配管20で連結された給水タンク、21は、水道等から
延長された補給水配管、32は、ゴミ投入口蓋である。
【0021】さらに、図2の実施例の場合には、前記廃
液散布装置Aが、前記炉天井8a、具体的には前記水冷
ジャケット18部を貫通し、上下動自在に構成されてい
る。
【0022】すなわち、前記水冷ジャケット18の上部
に設けた支持柱22と平行に回動自在のスクリュ−杆2
3を設け、該スクリュ−杆23に螺合した昇降ボス24
に前記廃液散布装置Aを支持している。
【0023】したがって、内部に存在するゴミ17の量
に合わせて上下調整できる構成になっている。図中、2
5は、前記スクリュ−杆23の回動用モ−タ、26は前
記廃液供給口3に連結された廃液供給管、27は、例え
ば、ダイヤフラム式のポンプ、28は廃液の貯蔵タン
ク、29は廃液攪拌翼、30は廃液攪拌モ−タ、31は
廃液である。
【0024】前記構成の本発明の実施の形態では、燃焼
処理物17、すなわち、ゴミの焼却に合わせて、廃液貯
蔵タンク28内の廃液31が、ポンプ27、廃液供給管
26、廃液供給口3から円筒体1内に供給され、同時に
モ−タ4により回転軸2及び回転円盤5が回転させられ
る。
【0025】その結果、筒体1内に供給された廃液31
が筒体1の底部1aに供給され、該底部1aに設けられ
た適数の廃液流出孔7を通って回転円盤5の上面に滴下
供給され、同時に回転円盤5の遠心力により燃焼室10
内に散布され、ゴミ17の燃焼に合わせて焼却処理され
る。
【0026】その際、本発明では、従来のノズルタイプ
のように、廃液を圧縮して細径のノズルから拡散噴射さ
せるものでないため、廃液の加圧装置が不要であり、コ
ストダウンが可能であるとともに、目詰まり等が生じる
こともない。
【0027】なお、前記筒体1の底部1aと回転円盤5
の間隔Sを調整自在としたり、回転円盤5を交換自在と
して、該回転円盤5の大きさを変更したり、また、前記
モ−タ4の回転数を調整等することにより、散布する廃
液の性状に合わせた散布及び散布範囲の制御が可能であ
る。
【0028】図3は、前記筒体1部の他の実施例を示
し、該筒体1の外周に耐熱素材により水冷ジャケット3
2を構成した例が示されている。図中、33aは冷却水
供給口、33bは冷却水排出口である。
【0029】この実施例によれば、前記筒体1を焼却炉
8の燃焼室10内の高温から効果的に保護することがで
き、その耐久性が一層高められる。
【0030】図4には、回転円盤5の他の実施例が示さ
れている。この実施例の回転円盤5aには、廃液31の
滴下供給面である上面に回転方向にそれぞれ略中央部を
膨出させたリブ34が規則正しく設けられている。
【0031】逆に言えば、前記リブ34間に弧状の溝3
5が規則正しく設けられている。この実施例によれば、
前記図1乃至図3の実施例の、上面が平らな回転円盤5
に比べて、廃液31の滴下供給面である回転円盤5aの
上面に供給された廃液31が、それぞれ前記溝35に沿
って周囲に均等に散布される。
【0032】図5には、回転円盤5のさらに他の実施例
が示されている。この実施例の回転円盤5bは、全体が
略円錐状、すなわち裁頭円錐形に構成され、廃液31の
滴下供給面である、前記回転円盤5bの上面に、放射状
のリブ36、逆に言えば該リブ36間に放射状に溝37
が設けられている。
【0033】この実施例によれば、廃液31の散布面積
を制御できる。すなわち、焼却炉8が比較的小さい場合
などにおいて、焼却炉8を構成する耐火壁9などに廃液
31を散布付着させることなく、燃焼処理物、すなわ
ち、燃焼しているゴミのみに向けて廃液31を有効に散
布することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明の廃液散布装置によれば、不純物
を含み、あるいは、比較的高い粘度を有する廃液を、単
純かつ安価な構成で周囲に均一に散布することができる
とともに、さらにまた、本発明の廃液散布装置を設置し
た焼却炉によれば、廃液を有効に燃焼処理することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の廃液散布装置の一例を示す要部縦断面
図である。
【図2】本発明の廃液散布装置を備えた焼却炉の要部縦
断面図である。
【図3】廃液散布装置の他の実施例を示す要部縦断面図
である。
【図4】回転円盤の他の実施例を示す斜視図である。
【図5】回転円盤のさらに他の実施例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 筒体 1a 底部 2 回転軸 2a 回転軸の下端 3 廃液供給口 5 回転円盤 7 廃液流出孔 8 焼却炉 8a 炉天井 18,32 水冷ジャケット S 間隙 A 廃液散布装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部(1a)を有する筒体(1)内に前
    記底部(1a)を貫通して回転軸(2)が設けられ、前
    記筒体(1)の上部に廃液供給口(3)が設けられ、前
    記回転軸(2)の下端(2a)には前記底部(1a)と
    間隙(S)を開けて回転円盤(5)が固定され、前記底
    部(1a)における前記回転軸(2)周囲に適数の廃液
    流出孔(7)が設けられてなることを特徴とする廃液散
    布装置。
  2. 【請求項2】 前記筒体(1)の外周に水冷ジャケット
    (18,32)が構成されてなる請求項1に記載の廃液
    散布装置。
  3. 【請求項3】 炉天井(8a)に請求項1又は2に記載
    の廃液散布装置(A)を備えてなる焼却炉。
JP24671095A 1995-08-31 1995-08-31 廃液散布装置及び該廃液散布装置を備えた焼却炉 Pending JPH0968306A (ja)

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JP24671095A JPH0968306A (ja) 1995-08-31 1995-08-31 廃液散布装置及び該廃液散布装置を備えた焼却炉

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JP24671095A Pending JPH0968306A (ja) 1995-08-31 1995-08-31 廃液散布装置及び該廃液散布装置を備えた焼却炉

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JP (1) JPH0968306A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009240944A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Arai Seisakusho Co Ltd 液状物の塗布方法および装置
JP2019166468A (ja) * 2018-03-23 2019-10-03 株式会社オメガ 排水処理機構
JP2020537591A (ja) * 2017-11-30 2020-12-24 エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッドSz Dji Technology Co.,Ltd 散布装置、及び無人航空機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020537591A (ja) * 2017-11-30 2020-12-24 エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッドSz Dji Technology Co.,Ltd 散布装置、及び無人航空機
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