JPH0968217A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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JPH0968217A
JPH0968217A JP7221449A JP22144995A JPH0968217A JP H0968217 A JPH0968217 A JP H0968217A JP 7221449 A JP7221449 A JP 7221449A JP 22144995 A JP22144995 A JP 22144995A JP H0968217 A JPH0968217 A JP H0968217A
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JP
Japan
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bearing
bearing device
shaft portion
seizure
shaft
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Application number
JP7221449A
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English (en)
Inventor
Hideto Nakao
英人 中尾
Kimiaki Matsukawa
公映 松川
Norihiro Yonezawa
典洋 米沢
Yoshinori Shirafuji
好範 白藤
Kazuyuki Akiyama
和之 穐山
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C17/00Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
    • F16C17/02Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for radial load only
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/02Parts of sliding-contact bearings
    • F16C33/04Brasses; Bushes; Linings
    • F16C33/06Sliding surface mainly made of metal
    • F16C33/10Construction relative to lubrication
    • F16C33/1025Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant
    • F16C33/103Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant retained in or near the bearing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2240/00Specified values or numerical ranges of parameters; Relations between them
    • F16C2240/40Linear dimensions, e.g. length, radius, thickness, gap

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸受装置において、軸部の摺動により生じる
装置の焼付けがおこりやすかったこと。 【解決手段】 軸受部1とこれに相対する軸部2とを備
えた軸受装置において、軸部2の表面に回転軸4の軸方
向に沿って周期的に略台形状の凹凸を有する表面加工部
3を形成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業機器に搭載さ
れる軸受装置に関するものであり、特に軸受装置の外部
からジャーナル荷重等の負荷荷重を受ける場合におい
て、装置の焼付を抑制する軸受装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】軸受装置において、軸受部に外部からジ
ャーナル荷重などの負荷荷重がかかる場合、その負荷荷
重の大きさが大きくなると軸部の摺動面と、軸受部との
摩擦熱により装置が焼付をおこすため、これを抑制する
工夫がいろいろとなされている。図12、13は例えば
実開昭56−171423号公報に示された従来の軸受
装置の軸受部の断面を示す図である。図において、53
は軸受裏金であり、軸受裏金53は穴56を有してい
る。55は熱伝導部材であり、熱伝導部材55は穴56
に嵌挿している。熱伝導部材55は軸受裏金53よりも
高い熱伝導率を有している。54は軸受裏金53の内径
と熱伝導部材55の一端とに当接させたホワイトメタル
であり、ホワイトメタル54を有することにより、軸部
(図示せず)との摩擦を軽減することが可能となる。
【0003】軸受部50は、穴56を有する軸受裏金5
3、ホワイトメタル54、および熱伝導部材55を備え
ることにより、ホワイトメタル54の内径よりも内側の
部分に挿入した軸部(図示せず)がその回転軸を中心に
摺動したとき、軸部(図示せず)と、ホワイトメタル5
4との摩擦により発生した熱は熱伝導部材55に伝導
し、外側へ拡散させることが可能となる。これにより熱
伝導部材55を有しない軸受装置に比べ、軸受内面の温
度上昇を抑えることが可能となり、よって軸受装置の焼
付を抑制することが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の軸受装置は上記
のように構成されている。従って、軸受部50は温度上
昇による焼付を抑制するには熱伝導部材55を必要とす
るため、軸受装置の製造工程が複雑になるとともに、装
置の構成が複雑になり、製造コストが高くなるという問
題点がある。また、軸受部50の内径と外径との差が小
さくなる場合、つまり、軸受部50の厚さが薄くなる
と、軸受裏金53から熱伝導部材55に伝導する熱が少
なくなるため、軸受装置の焼付は軸受裏金53の熱伝導
率に依存するようになり、熱伝導部材55を挿入するこ
とによる効果が小さくなるという問題点があった。ま
た、軸部(図示せず)の表面、および軸部の表面に当接
する軸受部50の表面は巨視的な見地からは滑らかであ
っても、微視的(数10〜数100μmオーダー)な見
地からは不規則な凹凸を有しており、粗いといえる。
【0005】従って、軸部の摺動面とこの摺動面に接す
る軸受部50の表面との間に摩擦を軽減するための潤滑
油をいれた場合、軸部の摺動面、または軸部の摺動面と
接する軸受部50の表面は微細な加工がなされていない
ため潤滑油の油膜保持能力が低く、油膜が安定して発生
しないため、焼付を抑制する効果が小さかった。本発明
は上記のような問題点を解決するためになされたもので
あり、軸部、または軸部の摺動面と接する軸受部の表面
を特定の条件を満足する形状となるように加工を施すこ
とにより油膜を安定に発生させ、これにより焼付を抑制
するとともに、安価で薄い軸受にも適用できる軸受装置
を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に記
載の軸受装置は、軸受部と、該軸受部に相対する軸部と
を有する軸受装置において、前記軸受部、または前記軸
部のうちの少なくともいずれか一方の表面に所定の方向
に沿って下底の長さに対する上底の長さの比が一定とな
る凹凸を周期的に形成した表面加工部を有するものであ
る。
【0007】この発明の請求項2に記載の軸受装置は、
軸受部と、該軸受部に相対する軸部とを有する軸受装置
において、前記軸受部、または前記軸部のうちの少なく
ともいずれか一方の表面に前記軸部の軸方向に沿って周
期的に略台形状の凹凸を有する表面加工部を備え、該略
台形の下底の長さの平均値に対する上底の長さの平均値
の比が0.6以上かつ1.0未満としたものである。
【0008】この発明の請求項3に記載の軸受装置は、
軸受部と、該軸受部に相対する軸部とを有する軸受装置
において、前記軸受部、または前記軸部のうちの少なく
ともいずれか一方の表面に前記軸部の回転方向に沿って
周期的に略台形状の凹凸を有する表面加工部を備え、該
略台形の下底の長さの平均値に対する上底の長さの平均
値の比が0より大きくかつ0.6以下としたものであ
る。
【0009】この発明の請求項4に記載の軸受装置は、
軸受部と、該軸受部に相対する軸部とを有する軸受装置
において、前記軸受部、または前記軸部のうちの少なく
ともいずれか一方の表面は前記軸部の回転方向に沿って
周期的に略三角形状の凹凸を有する表面加工部を備えた
ものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本発明の軸受装置を示すための断
面図である。図1において、1は軸受部、2は軸部であ
る。また、軸部2において、軸受部1と摺動する部分の
表面には、一定方向に沿って下底の長さに対する上底の
長さの比が一定となる凹凸を周期的に形成した表面加工
部3を有する。4は軸部2の回転軸であり、軸部2は回
転軸4を中心にして回転する。本実施の形態では表面加
工部3の一例として、回転軸4の軸方向に沿って数10
〜数100μmの周期で略台形形状の凹凸を有するよう
に旋盤などを用いて加工を施している。表面加工部3に
上述のような形状をもたせる方法には例えば、軸部2の
回転方向に沿って削りをいれること等が挙げられる。ま
た、表面加工部3と接する軸受部1の表面は少なくとも
巨視的にみてなめらかである。
【0011】図2は、図1において回転軸4の軸方向に
沿って周期的に略台形形状の凹凸を有するように加工を
施した表面加工部3のA部分の拡大図である。図2にお
いて、31は略台形の上底、32は略台形の下底であ
る。
【0012】本発明の軸受装置は、様々な表面の粗さを
もつ表面加工部3に対し軸受装置の焼付を調べた結果、
表面加工部3の粗さを適切に加工することにより焼付の
起こりにくい軸受装置を得ることを目的とする。ここ
で、表面加工部3の粗さの基準として略台形の下底の長
さの平均値に対する上底の長さの平均値の比を採用し
た。ここで、略台形の下底の長さの平均値に対する上底
の長さの平均値の比を算出する方法について説明する。
まず、表面加工部3に形成された略台形の中のいくつか
{例えばn個(nは表面加工部3に形成された略台形の
個数以下の自然数)}をサンプルする。サンプルしたn
個の略台形のうちのi番目の略台形において、上底の長
さをU(i)、下底の長さをL(i)とする。
【0013】また、サンプルしたn個の略台形におい
て、上底の長さの平均値をs、下底の長さの平均値をt
、下底の長さの平均値に対する上底の長さの平均値の
比をRとすると、 s = (U(1)+U(2)+・・・+U(i)+・・・+U(n))/n (1) t = (L(1)+L(2)+・・・+L(i)+・・・+L(n))/n (2) R=s/t=(U(1)+U(2)+・・・+U(i)+・・・+U(n))/(L(1)+L(2)+・・・+L(i)+・・・+L(n)) (3) n:平均値をとるためにサンプルした略台形の数 i:1からnまで間の値をとる自然数 となる。よって(3)式よりRの値を算出し、このときの軸
受装置の焼付を調べた。
【0014】または、(3)式のかわりに W =(U(1)/L(1)+U(2)/L(2)+・・・+U(i)/L(i)+・・・+U(n)/L(n))/n (4) n:平均値をとるためにサンプルした略台形の数 i:1からnまで間の値をとる自然数 を粗さの基準として用いてもよい。
【0015】図3は実際に軸部2に加工を施し、表面加
工部3を形成したとき、表面加工部3の表面の形状の一
部を示す図である。すなわち、図3は表面粗さ曲線の形
状を測定し、その結果、略台形形状の下底の長さの平均
値tが175μm、略台形形状の上底の長さの平均値sが120
μm、tに対するsの比Rが0.6857となるときの表面の粗
さの形状を示す図である。
【0016】図3において、横軸は軸部2の回転軸の軸
方向、縦軸を軸部2の回転軸と垂直な方向である。図3
において、71は略台形の下底の左端、72は略台形の
下底の右端、73は略台形の上底の左端、74は略台形
の上底の右端である。図3より表面加工部3は回転軸の
軸方向に沿って略台形形状を有しているのがわかる。
よって、回転軸の軸方向に沿って形成された略台形の中
のいくつかをサンプルし、サンプルした個々の略台形に
対し左端71、右端72の位置を測定し、これから水平
距離を算出しこれを略台形の下底の長さとする。また、
左端73、右端74の位置を測定し、これから上底の長
さを算出する。
【0017】ここで、Rの値を適当に変化させた種々の
表面加工部3を有する軸部2を用い軸受装置を構成し、
この軸受装置に対し、軸部2を周速2.4(m/s)で回転させ
た状態で軸受部1に外部から負荷荷重を与え、焼付荷重
を測定し、焼付荷重から焼付面圧を算出した。測定に際
し、軸部2の材質にはFC700材(JIS規格)、軸受部1の
材質にはFC250材(JIS規格)を用いた。また、表面加工
部3と軸受部1との間の摩擦を軽減するために、例えば
鉱油系潤滑油などの潤滑油を用いた。Rの値は(3)式より
算出した。また、焼付荷重は表面加工部3と、軸受部1
との摩擦係数が0.6になったときの軸受に加えられる
負荷荷重とした。また、焼付面圧は焼付荷重を軸受投影
面積で割ったものから算出した。ここで、表面加工部を
形成していない場合、すなわち軸部2の摺動面、および
軸部2の摺動面に接する軸受部1の表面に微細な加工を
施していない場合、焼付面圧は4.0(MPa:メガパスカ
ル)である。
【0018】図4に個々のtに対するsの比Rの値に対す
る焼付面圧の特性を調べた結果を示す。図4において、
横軸はR、縦軸は焼付面圧(MPa:メガパスカル)を表わ
す。図4より、Rの値が0.6から1.0の間では、焼付面圧
の値は表面加工部を形成しない場合に比べ格段に高くな
っているのがわかる。よって、Rの値を0.6から1.0の間
となるように表面加工部3を加工することにより、潤滑
油の油膜保持能力が上昇し、焼付面圧が高くなる。焼付
面圧が高い程、軸受装置は焼付を抑制する。特に、Rの
値が1.0のとき、表面加工部3は、微視的にみて凹凸が
無い滑らかな形状とみなすことができ、このとき焼付面
圧は最大になり、装置は最も焼付にくくなる。よって、
Rの値を適切に調節し表面加工部3を加工することによ
り、構成が簡単であり、焼付を抑制する軸受装置を得る
ことが可能となる。
【0019】実施の形態2.実施の形態1では軸部2に
回転軸の軸方向に沿って略台形形状を有する表面加工部
3を形成することにより、軸受装置が焼付を抑制するこ
とについて述べた。本実施の形態は、軸部2の摺動面と
当接する軸受部1の表面に軸部2の回転軸の方向に沿っ
て周期的(周期は数10〜数100μm)に略台形形状
の分布をもつように加工を施した表面加工部を備えたこ
とを特徴とするものである。
【0020】図5は本発明の軸受装置の実施の形態の一
例を示す図である。図5において、5は軸受部、7は軸
部、6は軸受部5において、軸部7の摺動面と接する面
に軸部7の回転軸の軸方向に沿って略台形形状となるよ
うに加工を施すことにより、形成した表面加工部であ
る。また、表面加工部6と接する軸部7の表面は少なく
とも巨視的にみて滑らかである。
【0021】焼付面圧と、表面加工部6の表面粗さ形状
との関係は、表面加工部を形成する位置の違いだけなの
で、実施の形態1の場合と同様の結果となり、すべり軸
受部の摺動面の加工方向に直交する表面粗さの略台形形
状の平均的な下底の長さに対する表面粗さの略台形形状
の平均的な上底の長さの比Rが0.6から1の範囲であれ
ば、油膜保持能力が上がるため、軸部7と軸受部5との
摩擦により生じる摩擦熱が少なくなり焼付きにくくな
る。よって、表面加工部3を適切に設計することによ
り、構成が簡単であり、装置の焼付を抑制する軸受装置
を得ることが可能となる。
【0022】実施の形態3.実施の形態1、2では軸
部、または軸受部の表面に軸部の回転軸の軸方向に沿っ
て略台形形状を有するように加工を施すことにより、焼
付を抑制する軸受装置がえられることに付いて述べた。
本実施の形態では、軸部の表面に該軸部の回転軸の回転
方向に沿って略台形形状を有するように加工を施したこ
とを特徴とするものである。
【0023】図6は、実施の形態の一例を示すすべり軸
受装置の断面図である。図6において、10は軸部であ
り、軸部10は回転軸12を中心にして回転する。11
は軸部10の摺動面に形成された表面加工部であり、表
面加工部11は回転軸12の回転方向に沿って略台形形
状を有するように形成されている。表面加工部11を上
述のような形状にするには、例えば軸部10の摺動面に
回転軸12の回転方向に沿って数10μm〜数100μ
mの間隔で回転軸12の軸方向に沿って削りなどの加工
を施すこと等が挙げられる。また、表面加工部11と接
する軸受部1の表面は少なくとも巨視的にみて滑らかで
ある。
【0024】図7は、軸部10の摺動面に加工を施し、
表面加工部11を形成したときの表面の形状を示すため
の図である。図7は表面加工部11に形成される略台形
において、上底の長さの平均値sが125(μm )、下
底の長さの平均値tが182(μm)であり、下底の長
さの平均値tに対する上底の長さの平均値sの比Rが0.686
3であるときの表面加工部11の形状を示す図である。
図7において、横軸は回転軸12の基準位置からの回転
変位、縦軸は表面加工部11の位置を示す。図7に示す
ように、表面加工部11は回転軸12の回転方向に沿っ
て略台形形状を有しているのがわかる。
【0025】本実施の形態では、Rの値を変えた表面加
工部を有する軸部を持つ軸受装置を構成し、この軸受装
置に対して実施の形態1と同様に焼付試験を行い、その
結果、Rの値を適切にすれば焼付を抑制できるととも
に、構成が簡単である軸受装置が得られることを特徴と
する。
【0026】図8は、軸部10の材質にFC700材(JIS規
格)、軸受部1の材質にFC250材(JIS規格)を用いて、
図6の構成を有する軸受装置を構成したときのRに対す
る焼付面圧を算出した結果を示す図である。このとき、
表面加工部11と軸受部との間に鉱油系潤滑油などの潤
滑油をいれ、かつ軸部10の周速を2.4m/sとした。ま
た、Rは(3)式より算出した。図8において、横軸は表面
加工部11に形成される略台形において、下底の長さの
平均値に対する上底の長さの平均値の比Rであり、縦軸
は焼付面圧を示す。
【0027】図8から、図6のような構成を有する軸受
装置ではRの値が0.6以下であれば、潤滑油の油膜保持能
力が高くなり、これにより焼付面圧は高くなり、よって
軸受装置の焼付が抑制されることがわかる。特に、Rの
値が0.0のとき表面加工部11の形状は、図9に示すよ
うに回転軸12の回転方向に沿って略三角形形状を有
し、この場合焼付面圧が最大となることがわかる。
【0028】よって、図6の構成を有する軸受装置にお
いて、Rの値が0.6以下であるように表面加工部11を形
成することにより焼付面圧が高くなるため、焼付を抑制
する軸受装置が得られる。
【0029】実施の形態4.実施の形態3では、軸部の
摺動面に該軸部の回転軸の回転方向に沿って略台形形状
を有するように加工を施すことにより装置の焼付を抑制
する軸受装置が得られることについて述べた。本実施の
形態では、軸受部において、軸部の摺動面と接する面に
軸部の回転軸の回転方向に沿って略台形形状を有するよ
うに加工を施した軸受部を有することを特徴とするもの
である。
【0030】図10は本実施の形態の一例を示す軸受装
置の断面図である。図10において、20は軸受部であ
り、軸受部20は軸部7の回転軸4の回転方向に沿って
略台形形状を有する表面加工部21を備えている。表面
加工部21を上述のような形状を有するようにするに
は、例えば軸部7の摺動面と接する軸受部20の表面を
回転軸4の回転方向に沿って数10μm〜数100μm
の間隔で回転軸4の軸方向に沿って削りなどの加工を施
すこと等が挙げられる。また、軸受部20において、表
面加工部21と接する軸部4の摺動面は少なくとも巨視
的にみて滑らかである。
【0031】図10のような構成を有する軸受装置にお
いて、表面加工部21のRの値と、焼付面圧との関係は
実施の形態3における図8の関係と同じになるため、実
施の形態3と同様、Rの値が0.6以下となるように表面加
工部21を形成することにより、潤滑油の油膜保持能力
が高く、焼付を抑制するとともに、構成が簡単である軸
受装置を得ることが可能となる。
【0032】特に、Rの値が0.0のとき表面加工部21の
形状は、図11に示すように回転軸4の回転方向に沿っ
て略三角形形状を有し、この場合、焼付面圧が最大とな
り焼付を最も抑制できる軸受装置が得られることがわか
る。
【0033】
【発明の効果】この発明の請求項1によれば、軸受部
と、該軸受部に相対する軸部とを有する軸受装置におい
て、前記軸受部、または前記軸部のうちの少なくともい
ずれか一方の表面に所定の方向に沿って下底の長さに対
する上底の長さの比が一定となる凹凸を周期的に形成し
た表面加工部を有することにより、装置の焼付を抑制す
ることが可能となる。
【0034】この発明の請求項2によれば、軸受部と、
該軸受部に相対する軸部とを有する軸受装置において、
前記軸受部、または前記軸部のうちの少なくともいずれ
か一方の表面に前記軸部の軸方向に沿って周期的に略台
形状の凹凸を有する表面加工部を備え、該略台形の下底
の長さの平均値に対する上底の長さの平均値の比が0.
6以上かつ1.0未満とすることにより、装置の焼付を
抑制することが可能となる。
【0035】この発明の請求項3によれば、軸受部と、
該軸受部に相対する軸部とを有する軸受装置において、
前記軸受部、または前記軸部のうちの少なくともいずれ
か一方の表面に前記軸部の回転方向に沿って周期的に略
台形状の凹凸を有する表面加工部を備え、該略台形の下
底の長さの平均値に対する上底の長さの平均値の比が0
より大きくかつ0.6以下とすることにより、装置の焼
付を抑制することが可能となる。
【0036】この発明の請求項4によれば、軸受部と、
該軸受部に相対する軸部とを有する軸受装置において、
前記軸受部、または前記軸部のうちの少なくともいずれ
か一方の表面は前記軸部の回転方向に沿って周期的に略
三角形状の凹凸を有する表面加工部を備えたことによ
り、装置の焼付を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1における軸受装置示すための図
である。
【図2】 実施の形態1における軸受装置において、表
面加工部の形状を示すための図である。
【図3】 実施の形態1における軸受装置において、実
際に表面加工部を形成したときの表面の形状を示すため
の図である。
【図4】 実施の形態1の軸受装置において、Rに対す
る焼付面圧の関係を示す図である。
【図5】 実施の形態2における軸受装置を示すための
図である。
【図6】 実施の形態3における軸受装置を示すための
図である。
【図7】 実施の形態3の軸受装置において、表面加工
部の形状を示すための図である。
【図8】 実施の形態3の軸受装置において、Rに対す
る焼付面圧の関係を示すための図である。
【図9】 実施の形態3の軸受装置において、Rが0.0の
ときの軸受装置を示すための図である。
【図10】 実施の形態4における軸受装置を示すため
の図である。
【図11】 実施の形態4の軸受装置において、Rが0.0
のときの軸受装置を示すための図である。
【図12】 従来の軸受装置を示すための図である。
【図13】 従来の軸受装置を示すための図である。
【符号の説明】
1:軸受部 2:軸部 3:表面加工部
4:回転軸 5:軸受部 6:表面加工部 7:軸部 10:軸部 11:表面加工部 12:回転軸 20:軸受部 21:表面加工部 31:上底 32:下底 50:軸受部 53:軸受裏金 54:ホワ
イトメタル 55:熱伝導部材 56:穴 71:略台形の下底の左端 72:略台形の下底の右
端 73:略台形の上底の左端 74:略台形の上底の右
フロントページの続き (72)発明者 白藤 好範 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 穐山 和之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受部と、該軸受部に相対する軸部とを
    有する軸受装置において、前記軸受部、または前記軸部
    のうちの少なくともいずれか一方の表面に所定の方向に
    沿って下底の長さに対する上底の長さの比が一定となる
    凹凸を周期的に形成した表面加工部を有することを特徴
    とする軸受装置。
  2. 【請求項2】 軸受部と、該軸受部に相対する軸部とを
    有する軸受装置において、前記軸受部、または前記軸部
    のうちの少なくともいずれか一方の表面に前記軸部の軸
    方向に沿って周期的に略台形状の凹凸を有する表面加工
    部を備え、該略台形の下底の長さの平均値に対する上底
    の長さの平均値の比が0.6以上かつ1.0未満である
    ことを特徴とする軸受装置。
  3. 【請求項3】 軸受部と、該軸受部に相対する軸部とを
    有する軸受装置において、前記軸受部、または前記軸部
    のうちの少なくともいずれか一方の表面に前記軸部の回
    転方向に沿って周期的に略台形状の凹凸を有する表面加
    工部を備え、該略台形の下底の長さの平均値に対する上
    底の長さの平均値の比が0より大きくかつ0.6以下で
    あることを特徴とする軸受装置。
  4. 【請求項4】 軸受部と、該軸受部に相対する軸部とを
    有する軸受装置において、前記軸受部、または前記軸部
    のうちの少なくともいずれか一方の表面は前記軸部の回
    転方向に沿って周期的に略三角形状の凹凸を有する表面
    加工部を備えたことを特徴とする軸受装置。
JP7221449A 1995-08-30 1995-08-30 軸受装置 Pending JPH0968217A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6991377B2 (en) 2002-08-27 2006-01-31 Komatsu Limited Bearing device
KR100597073B1 (ko) * 2004-07-07 2006-07-04 한국과학기술원 요철 내면이 형성된 복합재료 저널베어링 및 그 제조방법

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US6991377B2 (en) 2002-08-27 2006-01-31 Komatsu Limited Bearing device
KR100597073B1 (ko) * 2004-07-07 2006-07-04 한국과학기술원 요철 내면이 형성된 복합재료 저널베어링 및 그 제조방법

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