JPH0967932A - バケットミキサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工事現場で稼働しているホイールローダ等の
バケットを利用してモルタルを製造する。 【解決手段】 ブラケット（１３）と協働してバケット
（４）の後面上部を挟持固定するチェーンケース（１
１）の上端に、ホイールローダ（１）の圧油で駆動され
る油圧モータ（１６）の駆動スプロケット（１８）を設
けて下端に従動スプロケット（２０）を設け、従動スプ
ロケット（２０）にパドルシャフト（２４）を介して複
数のパドル（２５）を取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、工事現場でモルタ
ルを製造するバケットミキサに関する。

【０００２】

【従来の技術】工事現場において、コンクリートブロッ
クの基盤や基礎の捨てコンクリートなどのモルタルを混
合する場合、一般にモルタルミキサが使用される。しか
し、モルタルミキサは、狭い場所への設置は困難で、し
かも、移動がそれほど容易ではないため、別の場所でモ
ルタルを製造し、そのモルタルをホイールローダや手押
し車などに移し変えて工事現場へ移動している。したが
って、手間がかかって非常に面倒であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、工事現場に
おいて稼働しているホイールローダ等のバケットを利用
してモルタルを製造するバケットミキサを提供すること
を目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、チェー
ンケースと、該チェーンケースと協働してホイールロー
ダ等のバケットの後面上部を挟持固定するブラケット及
びボルトと、前記チェーンケースの上端部側面に設けら
れ前記ホイールローダ等からの圧油で駆動される油圧モ
ータと、該油圧モータに連結された前記チェーンケース
内の駆動スプロケットと、該チェーンケースの下端部に
回転自在に支持されチェーンケースの両側にフランジを
備えた駆動シャフトと、該駆動シャフトに固設された従
動スプロケットと、該従動スプロケットと前記駆動スプ
ロケットとに張設されたチェーンと、前記駆動シャフト
の両フランジにそれぞれ連結されたパドルシャフトと、
これらパドルシャフトに取付けられた複数のパドルとを
備えている。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。

【０００６】図１には、本発明で使用されるホイールロ
ーダが示されている。このホイールローダ１には、運転
室２と、図示しない手段で起伏されるアーム３と、その
アーム３の先端に枢着され図示しない手段で俯仰される
バケット４とが設けられている。

【０００７】図２及び図３において、全体を符号１０で
示すバケットミキサは、チェーンケース１１とブラケッ
ト１３及びボルト１４によりバケット４の後面上部に着
脱自在に取付けられている。そのチェーンケース１１
は、上下方向に長い箱体で、後面上部には、背面が傾斜
している取付座１２が形成されている。また、ブラケッ
ト１４は、チェーンケース１１の上端部から下方に向け
て延設され、取付座１２との間には、バケット４の後面
の厚さより若干大きい隙間が形成されている。

【０００８】このチェーンケース１１の上端の一側（図
示の例では右側）には、油圧モータ１６が水平に取付け
られ、ホース１７によりホイールローダ１の図示しない
油圧切換バルブに接続されている。そして、チェーンケ
ース１１の上端内部には、油圧モータ１６に固設された
駆動スプロケット１８が配設されている。

【０００９】他方、チェーンケース１１の下端部には、
駆動シャフト２１が回転自在に設けられ、そのシャフト
２１のケース１１の外側には、それぞれフランジ２２が
形成されている。この駆動シャフト２１には、従動スプ
ロケット２０が固設され、従動スプロケット２０と駆動
スプロケット１８との間には、チェーン１９が張設され
ている。また、両フランジ２２、２２には、それぞれフ
ランジ２３を介してパドルシャフト２４がボルト結合さ
れている。そして、パドルシャフト２４には、複数（図
示の例では６個）のパドル２５が相互に位相を９０°ず
らして固設されている。なお、図中の符号１５は調整用
スペーサである。

【００１０】次に作用について説明する。

【００１１】バケットミキサ１０により工事現場におい
てモルタルを製造する際は、工事現場で稼働している例
えばホイールローダ１のバケット４の内部後方にチェー
ンケース１１を挿入し、チェーンケース１１とブラケッ
ト１３とでバケット４の後面上部を挟持し、ボルト１４
で固定する。なお、パドル２５の取付位置すなわちチェ
ーンケース１１のバケット４に対する角度やパドルシャ
フト２４のバケット４の底面からの高さは、調整シム１
５の厚さ又は枚数を変えて調整する。

【００１２】そこで、ホース１７をホイールローダ１の
油圧切換バルブに接続し、圧油を供給して油圧モータ１
６を作動し、パドルシャフト２４、２４を回転させてバ
ケット４内に所定の材料、セメントなどを投入し、パド
ル２５で攪拌してモルタルを製造する。

【００１３】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、工事現場で稼働しているホイールローダ等
のバケットを利用してモルタルを製造し、従来のモルタ
ル運搬の手間を省くことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に使用されるホイールローダを示す側面
図。

【図２】本発明の実施の一形態を示す正面図。

【図３】図２の側面図。

【符号の説明】

１・・・ホイールローダ ２・・・運転室 ３・・・アーム ４・・・バケット １０・・・バケットミキサ １１・・・チェーンケース １２・・・取付座 １３・・・ブラケット １４・・・ボルト １５・・・調整シム １６・・・油圧モータ １７・・・ホース １８・・・駆動スプロケット １９・・・チェーン ２０・・・従動スプロケット ２１・・・駆動シャフト ２２、２３・・・フランジ ２４・・・パドルシャフト ２５・・・パドル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 チェーンケースと、該チェーンケースと
   協働してホイールローダ等のバケットの後面上部を挟持
   固定するブラケット及びボルトと、前記チェーンケース
   の上端部側面に設けられ前記ホイールローダ等からの圧
   油で駆動される油圧モータと、該油圧モータに連結され
   た前記チェーンケース内の駆動スプロケットと、該チェ
   ーンケースの下端部に回転自在に支持されチェーンケー
   スの両側にフランジを備えた駆動シャフトと、該駆動シ
   ャフトに固設された従動スプロケットと、該従動スプロ
   ケットと前記駆動スプロケットとに張設されたチェーン
   と、前記駆動シャフトの両フランジにそれぞれ連結され
   たパドルシャフトと、これらパドルシャフトに取付けら
   れた複数のパドルとを備えていることを特徴とするバケ
   ットミキサ。