JPH0967018A - 粉体搬出装置 - Google Patents

粉体搬出装置

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Publication number
JPH0967018A
JPH0967018A JP24660295A JP24660295A JPH0967018A JP H0967018 A JPH0967018 A JP H0967018A JP 24660295 A JP24660295 A JP 24660295A JP 24660295 A JP24660295 A JP 24660295A JP H0967018 A JPH0967018 A JP H0967018A
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JP
Japan
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powder
container
support plate
pump
suction pipe
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Pending
Application number
JP24660295A
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English (en)
Inventor
Sumio Ono
純夫 小野
Hiroshi Maruyama
博司 丸山
Yasushi Takeuchi
保士 竹内
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Heishin Sobi KK
Original Assignee
Heishin Sobi KK
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Publication date
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  • Screw Conveyors (AREA)
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  • Loading Or Unloading Of Vehicles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器内に収容された粉体を残らず吸い上げて
効率よく搬出でき、たとえば所定の場所へ移送して他の
容器に移し換えることができ、しかも作業が容易で、使
用者が付き添っている必要のない粉体搬出装置を提供す
る。 【解決手段】 台車4上に設けられた粉体搬出装置本体
1は、支持板5を、隅角部に配した4つのコイルスプリ
ング6により台車4上に垂直方向に浮動自在に支承し、
支持板5の一端中央部にバイブレータ7を装着し、この
バイブレータ7の運転により支持板5がスプリング6を
介して全体的に垂直方向に振動するようにしている。支
持板5上には、紙袋Aを載置可能な長方形状のテーブル
8の一端を枢着し、テーブル8の他端側の支承具10を
介してテーブル8の傾斜角度を調整できるようになって
いる。台車4の一端中央部にはスタンド13が立設さ
れ、このスタンド13には、一端がホース16を介して
縦型一軸偏心ねじポンプ17の吸込口18に接続された
吸込パイプ15が保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ドラム缶やペー
ル缶あるいは紙袋などの、上端を開放可能な容器内に収
容された小麦粉、セメント、顔料などの各種粉体を、縦
型一軸偏心ねじポンプなどのポンプを用いて搬出する時
に使用する粉体搬出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】粉体移送用の一軸偏心ねじポンプについ
ては、実開平2−54391号公報や実開平2−543
92号公報に記載されているように、本出願人が開発
し、実用化している。それらのポンプは、ホッパー等を
用いて粉体を供給口に投入する形式であるが、そのほか
に、容器内に収容された粉体を吸い上げて移送する形式
のポンプとして、特開平1−294980号公報に記載
の装置を開発している。このポンプは、雄ねじ形ロータ
の下端にプロペラシャフトを突設し、このシャフトをス
テータ下端の粉体吸込口より下方へ突出させ、前記シャ
フトに粉体の吸込羽根を取着し、前記ステータ上端の吐
出口に近接させてポンプケーシングに粉体搬出口を開設
した構造からなる。
【0003】ところで、上記種類の粉体容器内に収容さ
れている粉体を粉体移送用ポンプを用いて搬出し他の容
器などに移し変える場合、従来は、掃除機の吸込パイプ
のような吸込具をポンプの吸込口に接続し、吸込パイプ
を粉体容器内に挿入して中の粉体を吸い上げて搬出して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た粉体を吸い上げて粉体容器から搬出する従来の方法で
は、次のような課題がある。
【0005】すなわち、まず使用者が容器内の粉体の上
部に吸込パイプを突っ込んで粉体を吸い上げ、ある程度
粉体を搬出した状態で吸込パイプの吸込口付近を掻き混
ぜて粉体が圧密されるのを防止する必要がある。そし
て、容器内から粉体が搬出されるにつれて粉体の上面が
低下するから、吸込パイプの先端吸込口を徐々に粉体内
に挿入していく。こうして大部分の粉体を搬出したの
ち、容器内の底部に残った粉体は容器を傾斜させて粉体
を一か所に集め、吸込パイプで吸い上げて搬出するが、
この作業はけっこう手間がかかる。特に、コーンスター
チなどの流動化しにくく、圧密され易い粉体になると、
吸込口から少し離れた位置の粉体は粉体が移動せずに残
るので、常に吸込パイプの先端側を大きく回転させなが
ら容器内の粉体を撹拌して流動化させつつ搬出する必要
があり、この作業は使用者にとってかなりの負担であっ
た。
【0006】この発明は上述の点に鑑みなされたもの
で、容器内に収容された粉体を残らず吸い上げて搬出で
き、たとえば所定の場所へも移送することができ、しか
も作業が容易で、使用者が付き添っている必要のない粉
体搬出装置を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明の粉体搬出装置は、ドラム缶や紙袋などの上
端開放の粉体容器内に収容された粉体を、吸い上げて移
送可能なポンプを用いて搬出する時に使用する粉体搬出
装置であって、ベース上に前記粉体容器を支持可能な支
持板を、複数のスプリングを介して垂直方向に浮動自在
に支承し、該支持板の一端にバイブレータを取り付け、
前記粉体容器を載置可能なテーブルを、その一端部を前
記支持板上に垂直方向に傾動自在に取り付け、前記テー
ブルの他端部を任意の傾斜角度で支承可能な支承具を前
記支持板上に配設している。
【0008】上記の構成を有する本発明の粉体搬出装置
によれば、粉体容器および粉体の種類に応じて前記テー
ブルを所定の角度傾斜させて支承具により支持し、その
テーブル上に粉体容器を載置する。次に、ポンプに一端
を接続した吸込パイプや吸込ホースなどの吸込口を粉体
容器内の粉体中に挿入し、この状態で、バイブレータを
作動するとともに、ポンプを運転する。これにより、パ
イプやホース先端の吸込口から粉体が吸い込まれ、粉体
が徐々に搬出されていくが、テーブル上の粉体容器は、
テーブルが傾斜した状態で支持板ごと上下方向に振動す
るので、容器内の粉体が撹拌され、流動化されると同時
に、前記吸込口付近の粉体が吸い込まれるにつれて周辺
の粉体が吸込口あるいはその付近に移動し、粉体がスム
ーズに搬出されていく。したがって、容器内の粉体が搬
出されて減少するにつれて吸込パイプや吸込ホースなど
がその自重で降下するようにするか、容器内の粉体があ
る程度減少した状態で吸込パイプや吸込ホースなどを容
器内の底部付近まで挿入するかしておけば、容器内の粉
体が自動的に搬出されるので、使用者は付き添っている
必要がない。
【0009】請求項2に記載のように、前記テーブルの
一端取付部側に前記粉体容器の保持部材を立設しておく
ことが好ましい。
【0010】請求項2記載の粉体搬出装置によれば、特
に粉体容器が紙袋の場合に、紙袋の上端を開放した状態
で傾斜したテーブル上に保持部材を介して確実に保持さ
れるから、使用者は紙袋を倒れないように手で支えたり
する必要がない。
【0011】請求項3に記載のように、前記ベースがキ
ャスター付き台車であり、前記粉体容器内に一端が挿入
可能で、他端が前記ポンプの吸込口に接続される吸込パ
イプの保持スタンドを前記台車上に立設することができ
る。
【0012】請求項3記載の粉体搬出装置によれば、台
車により所定の場所へ装置を移動したうえ、吸込パイプ
を容器内に挿入した状態でスタンドに保持できるから、
使用者は搬出作業からすぐに解放され、使用者の労力負
担が大幅に削減される。
【0013】請求項4に記載のように、ドラム缶のよう
な重量のある上端開放の大型粉体容器内に収容された粉
体を、吸い上げて移送可能なポンプを用いて搬出する時
に使用する粉体搬出装置であって、キャスター付き台車
上に前記大型粉体容器を支持可能な支持板を、複数のス
プリングを介して垂直方向に浮動自在に支承し、該支持
板の一端にバイブレータを取り付け、前記大型粉体容器
の底面の一部を支持可能な支持部材を、前記支持板の中
央部付近に立設してもよい。
【0014】請求項4記載の装置では、搬送が困難な大
型容器内の粉体を搬出する場合に、台車により装置を簡
単に大型容器の近くへ移動させた状態で、その大型容器
を一方へ傾斜させ、持ち上がった側の大型容器の底面に
装置を挿入し、支持部材で大型容器の傾斜状態に保持す
る。そして、後は請求項1記載の装置と同様の手順によ
り、大型容器をバイブレータで振動させながら粉体を搬
出することができる。請求項1の装置との大きな違い
は、作業面では容器をテーブル上に載置する必要がない
ことであり、作用面では大型容器の一端が地面などに支
持された状態で上下方向に振動することである。
【0015】請求項5に記載のように、前記ポンプとし
て、ポンプケーシングの上端に備えた駆動装置の駆動軸
にコネクチングロッドを介して連結した雄ねじ形ロータ
を、雌ねじ形ステータ内に回動自在に嵌挿して回転させ
ることにより、容器内の粉体を吸い上げて移送する粉体
移送用の縦型一軸偏心ねじポンプを使用し、前記吸込パ
イプの先端側開口に略コの字形の間隔保持部材を突設
し、該吸込パイプの側周面を、先端から基端にかけて所
定長さを二重管に形成し、該二重管の先端部分に多数の
小さい空気吹き出し孔を設け、前記二重管の基端部にエ
ア供給チューブの接続口部を形成することが好ましい。
【0016】請求項5記載の装置では、特に紙袋やビニ
ール袋などの袋状容器に収容されている粉体を搬出する
際に、容器内に吸込パイプを挿入し、容器の上端開口を
紐などで縛った状態で吸込パイプと容器の開口部とに隙
間が生じない。このため、吸込パイプの先端吸込口から
粉体を吸い込んで容器内から搬出する際に、エア供給チ
ューブを通して二重管内に加圧空気を供給し、吸込パイ
プの先端部周囲の空気吹き出し孔から空気を吹き込んで
吸込口付近の粉体を流動化させ、粉体の搬出作業を円滑
にする場合に、容器の上端開口部の隙間から粉体が空気
とともに吹き出すのを防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の粉体搬出装置の
実施の形態を、吸引ポンプに縦型一軸偏心ねじポンプを
使用する場合を例に挙げて図面に基づいて説明する。
【0018】図1は本実施形態にかかる粉体搬出装置と
一軸偏心ねじポンプ装置との組み合わせを示す一部を断
面で表した側面図である。図2は図1のII−II線矢視図
である。
【0019】図1に示すように、キャスター2および固
定具3を四つの隅角部下面にそれぞれ備えた台車(ベー
ス)4上に、粉体搬出装置本体1を設けている。すなわ
ち、装置本体1は、図2のように上方より見て長方形の
支持板5を、隅角部に配した4つのコイルスプリング6
により台車4上に垂直方向に浮動自在に支承し、支持板
5の一端中央部にバイブレータ7を装着し、このバイブ
レータ7の運転により支持板5がスプリング6を介して
全体的に垂直方向に振動するようにしている。バイブレ
ータ7には、例えば低周波振動モータが使用され、図示
は省略するが、このモータのロータ軸両端に偏心錘が一
体回転可能に取り付けられ、偏心錘の回転で遠心力振動
が発生する。遠心力は偏心錘の位置を調整することによ
り、簡単に調整できる。
【0020】支持板5上には、粉体容器としての紙袋A
を載置可能な長方形状のテーブル8の一端下面両側にL
形の支持金具9aを固着し、支持板5上の中間部両側に
固着したL形の支持金具9に支持金具9aより一連に貫
通する枢支具9bで垂直方向に傾動自在に枢着してい
る。テーブル8の他端側にL形の支持金具10cを固着
し、支持板5の端部両側に板状の支承具10の下端をL
形の支持金具10aにより枢着し、支承具10の上端部
に長孔10bを設け、この長孔10bに支持金具10c
を貫通して取り付けたネジ11を挿通し、ネジ11に螺
合するナット(図示せず)で締め付けることにより、長
孔10bに沿ってネジ11の位置を変更してテーブル8
の傾斜角度を調整できるようにしている。また、テーブ
ル8上の支持金具9a側には、図2のように上方より見
て略U形の保持部材12が立設される。
【0021】台車4の一端中央部には、図1のように支
柱13aの上端に二股の保持具13bを備えたスタンド
13を立設している。そして、このスタンド13には、
一端がホース16を介して縦型一軸偏心ねじポンプ17
の吸込口18に接続された吸込パイプ15が保持され
る。一軸偏心ねじポンプ17は、図1に示すように、キ
ャスター22および固定具23を四つの隅角部下面にそ
れぞれ備えた台車21上に、側面視三角形状の支持枠2
4に、吸込口18を下向きに傾斜して取り付けられてい
る。一軸偏心ねじポンプ17は、ポンプケーシング17
aの上端に設けた駆動モータ17bによって駆動され
る。モータ17bの駆動軸は、ポンプケーシング17a
内に挿入され回動自在に支承されている。ポンプ17の
主要部は、横断面円形の雄ねじ形ロータ17cと、ロー
タ17cの2倍のピッチからなる横断面長円形の内孔面
をもつ雌ねじ形ステータ17dからなり、ロータ17c
がステータ17d内に回動自在に挿入されている。ま
た、ロータ17cはモータ17bの駆動軸とコネクチン
グロッド17eを介して連結されている。この状態で、
ロータ17cの回転中心軸、モータ17bの駆動軸の回
転中心軸に対し偏心している。このため、ロータ17c
の偏心回転を許容できるように、コネクチングロッド1
7eと、駆動軸およびロータ17cとの間にはそれぞれ
ユニバーサルジョイント17fを介在させてある。さら
に、ポンプケーシング17aの下部には粉体搬出口19
が設けられ、ホース20の一端が接続されている。
【0022】吸込パイプ15は、図1のように基部が略
C状に屈曲し、この屈曲部の水平直線部15a上に操作
用スイッチ類15bが装着された、掃除機タイプのパイ
プからなる。吸込パイプ15の先端吸込部分には、図5
(b)に詳しく示すように、パイプ先端部の周囲に円筒状
のフィルター15dを備え、両端環状部15eを閉塞し
た二重管構造の空気吹き出し部15cが一体に装着され
ている。この空気吹き出し部15cの一部に、エア供給
チューブ25のワンタッチ継手25aを着脱自在に接続
可能な接続口部15fが形設されている。また、図5
(c)に示すように、吸込パイプ15の先端吸込口15g
の周囲には、吸込口15gが粉体で閉塞されないように
コの字形の間隙保持具26が突設されている。なお、図
1中の符号27はモータ17b等の制御盤である。
【0023】次に、上記した実施形態にかかる粉体搬出
装置を用いた粉体の搬出動作を説明する。図1・図2に
示すように、 上蓋を開放した紙袋Aをテーブル8上に載置する。
テーブル8は支承具10の長孔10bに沿ってネジ11
の位置を調整し、ナット(図示せず)で締め付けること
により、その傾斜角度を調整する。
【0024】 吸込パイプ15の先端を紙袋A内の粉
体中に挿入し、スタンド13に吸込パイプ15を保持す
る。この状態で、バイブレータ7を作動するとともに、
一軸偏心ねじポンプ17を運転する。また、エア供給チ
ューブ25を通して加圧空気をフィルター15dから粉
体中へ吹き込む。
【0025】 吸込パイプ15先端の吸込口15gか
ら粉体が吸い込まれ、粉体が徐々に搬出されていき、テ
ーブル8上の紙袋Aは、テーブル8上の保持部材12で
保持され、傾斜した状態で支持板5ごと上下方向に振動
されるので、紙袋A内の粉体が撹拌され、流動化される
と同時に、吸込口15g付近の粉体が吸い込まれるにつ
れて周辺の粉体が吸込口15gの付近に移動し、粉体が
スムーズに搬出されていく。
【0026】 上記のようにして紙袋A内の粉体が搬
出され、紙袋Aの底部に粉体が残ろうとするが、紙袋A
を傾斜させているので、粉体は紙袋A底部の一か所に自
然に集まり、吸込パイプ15の吸込口15gからほとん
ど残らず搬出される。したがって、従来のように作業の
間、使用者は付き添っている必要がない。なお、あらか
じめ、一つの紙袋Aに収容された粉体の搬出に必要な時
間を測っておき、ターマーで粉体の搬出が終了した時に
一軸偏心ねじポンプ17およびバイブレータ7の運転が
自動的に終了するようにすることができる。また、一軸
偏心ねじポンプ17を用いているので、紙袋A内から搬
出した粉体の量を正確に測ることができる。
【0027】図3は粉体容器がドラム缶の場合の実施の
形態を示すもので、上記実施形態と相違するところは、
図3(b)に示すように、保持部材12をドラム缶Aの側
周面に対応する凹状に形成し、テーブル8をドラム缶A
の形状に応じた正方形状にしたこと、またスタンド13
を、図3(a)に示すように、台車4上の一側縁部に前後
方向に移動可能に取り付けたことである。したがって、
ドラム缶Aの大きさやテーブル8の傾斜角度に合わせて
スタンド13の位置を調整できるため、吸込パイプ15
をドラム缶Aの最適な位置に挿入できる。
【0028】さらに、台車1とは別にドラム缶Aの載置
台28を設けて、テーブル8との段差を小さくし、ドラ
ム缶Aを載置台28上からテーブル8へ、あるいはテー
ブル8から載置台28上に簡単に移載できるようにして
いる。なお、その他の構成については、上記の実施形態
と共通するので、図面中に同一の符号を用いて示し、説
明を省略する。
【0029】図4は粉体容器が大型のドラム缶の場合の
実施の形態を示すもので、上記実施形態と相違するとこ
ろは、ドラム缶Aを支持板5上には載置せず、地上で傾
斜させた状態で上下振動を与えるようにしたことであ
る。すなわち、小型の台車4’上にスプリング6を介し
て支持板5を配設し、この支持板5上の中央部に支持部
材29を垂直方向に三角形の補強板29aで支持して立
設している。また、ドラム缶Aの容量が大きいので、吸
込パイプ15を使用者が簡単に回転させられるように吸
込パイプ15の保持金具35の本体部35aを下向きに
口径が漸次拡大した截頭円錐台状に形成し、またドラム
缶Aの上端開口縁部に柄35bの下端挟持部35cを着
脱自在に取着できるようにしている。
【0030】図5(a)は吸込パイプ15の別の実施形態
を示す一部を省略した側面図で、同図に示すように、こ
の例では、吸込パイプ15の側周面の先端から基端にか
けて円筒状の空気導入筒30を、その両端に配した環状
蓋体31を介して装着して二重管に形成している。空気
導入筒30内の先端部分は、円周方向に等間隔に開口3
2aを設けた環状の仕切り板32により仕切り、多数の
小さい空気吹き出し孔33aを有する円筒状のフィルタ
ー33で側周面を形成している。さらに、空気導入筒3
0の基端部には、エア供給チューブ25の一端継手25
aをワンタッチで着脱可能な接続口部34を突設してい
る。
【0031】上記のとおり、吸込パイプ15を先端から
基端にかけて二重管構造としたことにより、図5(a)に
示すように、紙袋Aや紙袋A内のビニール袋の上端開口
を紐Cで縛って閉塞した時に隙間が生じない。このた
め、エア供給チューブ25から空気導入筒30内に加圧
空気を導入し、フィルター33の空気吹き出し孔33a
から吹き出させて粉体の流動化を図り、粉体の搬出作業
を促進する場合に、袋Aの上端開口から粉体が空気とと
もに吹き出すことがない。したがって、粉体が周辺に発
散することがなく、作業環境が悪くならない。なお、紙
袋A内の粉体を搬出する際に、吸込パイプ15の吸込口
15a近傍に空気を吹き出させるが、空気の量は少ない
ので、一軸偏心ねじポンプ17およびホース20を介し
て他の容器(図示せず)に移し換える場合に、空気を分
離する必要がないうえに、空気の吐出もわずかである。
もちろん、一軸偏心ねじポンプ17による定量性に影響
を及ぼすこともない。
【0032】ところで、本発明の粉体搬出装置の対象に
なる粉体としてはとくに限定されないが、一例を挙げる
と、小麦粉、米粉、タルク、活性炭、カーボンブラッ
ク、ポルトランドセメント、消石灰がある。
【0033】また、上記した実施の形態では、吸引ポン
プとして一軸偏心ねじポンプ17を例に挙げたが、他の
種類にかかるポンプを使用することができ、さらに、吸
込パイプ15に代えて吸込ホースを使用することができ
る。
【0034】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
この発明の粉体搬出装置には、下記の効果がある。
【0035】(1) 容器内に収容された粉体を残らず吸い
上げて効率よく搬出でき、たとえば所定の場所へ移送し
て他の容器に移し換えることができ、しかも作業が容易
で、使用者が付き添っている必要がない。構造が簡単
で、低コストで製作できるうえに、故障しにくく、長期
間使用できる。
【0036】(2) 請求項2記載の装置では、粉体容器が
紙袋の場合にも、テーブル上に保持部材を介して確実に
保持されるから、使用者は紙袋を倒れないように手で支
えたりする必要がない。
【0037】(3) 請求項3記載の装置では、台車で所定
の場所へ装置を簡単に移動できるとともに、吸込パイプ
を容器内に挿入した状態でスタンドに保持できるから、
使用者は搬出作業からすぐに解放され、使用者の労力負
担が大幅に削減される。
【0038】(4) 請求項4記載の装置では、容器をテー
ブル上に載置する必要がないので、搬送が困難な大型容
器内の粉体を搬出する場合に、請求項1記載の装置と同
様の手順により、大型容器をバイブレータで振動させな
がら粉体を搬出することができる。
【0039】(5) 請求項5記載の装置では、特に紙袋や
ビニール袋などの袋状容器に収容されている粉体を搬出
する際に、容器内に吸込パイプを挿入してその上端開口
を紐などで縛った状態で吸込パイプと容器の開口部とに
隙間が生じないから、吸込パイプの先端部周囲の空気吹
き出し孔から空気を吹き込んで粉体の搬出作業を行う場
合に、容器の上端開口部の隙間から粉体が空気とともに
吹き出すことがなく、作業場周辺の環境を悪化させな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる粉体搬出装置と一軸
偏心ねじポンプ装置との組み合わせを示す一部を断面で
表した側面図である。
【図2】図1の粉体搬出装置のII−II線矢視図である。
【図3】粉体容器がドラム缶の場合の本発明の実施形態
にかかる粉体搬出装置を示すもので、図3(a)は側面図
であり、図3(b)はテーブルを水平にした状態の平面図
である。
【図4】図4は粉体容器が大型のドラム缶の場合の本発
明の実施形態にかかる粉体搬出装置を示す一部を断面で
表した側面図である。
【図5】図5(a)は吸込パイプの一実施形態を示す一部
を省略した側面図、図5(b)は吸込パイプの別の実施形
態を示す一部を省略した側面図、図5(c)は図5(a)お
よび図5(b)のc−c線矢視図である。
【符号の説明】
1 粉体搬出装置本体 4・4' 台車 5 支持板 6 コイルスプリング 7 バイブレータ 8 テーブル 10 支承具 13 スタンド 15 吸込パイプ 17 縦型一軸偏心ねじポンプ A 粉体容器(紙袋、ドラム缶)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラム缶や紙袋などの上端開放の粉体容
    器内に収容された粉体を、吸い上げて移送する可能なポ
    ンプを用いて搬出する時に使用する粉体搬出装置であっ
    て、 ベース上に前記粉体容器を支持可能な支持板を、複数の
    スプリングを介して垂直方向に浮動自在に支承し、該支
    持板の一端にバイブレータを取り付け、 前記粉体容器を載置可能なテーブルを、その一端部を前
    記支持板上に垂直方向に傾動自在に取り付け、前記テー
    ブルの他端部を任意の傾斜角度で支承可能な支承具を前
    記支持板上に配設したことを特徴とする粉体搬出装置。
  2. 【請求項2】 前記テーブルの一端取付部側に前記粉体
    容器の保持部材を立設した請求項1記載の粉体搬出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ベースがキャスター付き台車であ
    り、前記粉体容器内に一端が挿入可能で、他端が前記ポ
    ンプの吸込口に接続される吸込パイプの保持スタンドを
    前記台車上に立設した請求項1又は2記載の粉体搬出装
    置。
  4. 【請求項4】 ドラム缶のような重量のある上端開放の
    大型粉体容器内に収容された粉体を、吸い上げて移送す
    る可能なポンプを用いて搬出する時に使用する粉体搬出
    装置であって、 キャスター付き台車上に前記大型粉体容器を支持可能な
    支持板を、複数のスプリングを介して垂直方向に浮動自
    在に支承し、該支持板の一端にバイブレータを取り付
    け、 前記大型粉体容器の底面の一部を支持可能な支持部材
    を、前記支持板の中央部付近に立設したことを特徴とす
    る粉体搬出装置。
  5. 【請求項5】 前記ポンプとして、ポンプケーシングの
    上端に備えた駆動装置の駆動軸にコネクチングロッドを
    介して連結した雄ねじ形ロータを、雌ねじ形ステータ内
    に回動自在に嵌挿して偏心回転させることにより、容器
    内の粉体を吸い上げて移送する粉体移送用の縦型一軸偏
    心ねじポンプを使用し、 前記吸込パイプの先端側開口に略コの字形の間隔保持部
    材を突設し、該吸込パイプの側周面を、先端から基端に
    かけて所定長さを二重管に形成し、該二重管の先端部分
    に多数の小さい空気吹き出し孔を設け、前記二重管の基
    端側にエア供給チューブの接続口部を形成した請求項3
    に記載の粉体搬出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012180108A (ja) * 2011-03-01 2012-09-20 Toyo Hightech Kk 粉粒体の吸引取出装置および粉粒体の吸引取出方法
CN104085703A (zh) * 2014-06-27 2014-10-08 冯政 全气动巷道卸车机
CN108726181A (zh) * 2018-07-13 2018-11-02 山东阿林达科技发展有限公司 水和硅酸镁提料装置及其工作方法

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