JPH0966725A - 車両用空調機の操作装置 - Google Patents

車両用空調機の操作装置

Info

Publication number
JPH0966725A
JPH0966725A JP24866295A JP24866295A JPH0966725A JP H0966725 A JPH0966725 A JP H0966725A JP 24866295 A JP24866295 A JP 24866295A JP 24866295 A JP24866295 A JP 24866295A JP H0966725 A JPH0966725 A JP H0966725A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air conditioner
operating device
knob
shaft
setting device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24866295A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyoshi Ishiguro
和義 石黒
Toshiki Akita
俊樹 秋田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP24866295A priority Critical patent/JPH0966725A/ja
Publication of JPH0966725A publication Critical patent/JPH0966725A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用空調機の操作装置において、ロータリ
タイプの設定器の回転軸に外力が加わると、設定器の端
子に力が加わって、半田付け部にクラックなどを生じる
ことがある。 【解決手段】 可変抵抗器50の回転軸52に擦り割を
設け、ここにアダプタ60の摺動軸62を嵌合する。摺
動軸62は、回転軸52の擦り割りを摺動可能である。
また、アダプタ60の縦長の挿入口66に、ツマミ軸8
0の摺動軸82を挿入する。摺動軸82は、この挿入口
66内において、長手方向に摺動可能である。したがっ
て、可変抵抗器50の回転軸52の軸中心とカバー18
に設けられた開口90の中心との間に偏差が存在する場
合でも、両摺動軸62,82の動きによって偏差は吸収
され、ずくのずれに起因する力が可変抵抗器50の加わ
ることがない。これは、ツマミ20に無理に、軸に交差
する方向の力を加えた場合でも同様であり、可変抵抗器
50の端子に影響を与えることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調機の操
作装置に関し、詳しくは設定用のロータリタイプの設定
器とこれを操作するツマミを備えた車両用空調機の操作
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用空調機の操作装置
は、操作パネルに、空気調和された風の温度や吹き出し
量、あるいは時間などの設定用のツマミが存在し、この
ツマミを回転操作することで、各種の設定を行なってい
る。アップ・ダウンの押しボタンを用意し、これを操作
することで設定値をディジタル的に設定するものも提案
されてはいるが、ロータリタイプの設定器によりいわば
アナログ的に設定する機構は、使用者の直感に訴えるも
のがあり、空調機の操作装置の内部の処理がディジタル
化されていても、ロータリタイプの設定器は広く用いら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ロータ
リタイプの設定器では、これを取り付けた印刷配線板か
ら操作パネルのツマミまでの距離が長くなるに従って、
設定器の回転軸に加わる外力により、種々の問題が生じ
ることが指摘されていた。こうした設定器は、通常電気
的な配線が必要なため印刷配線板に直接半田付けなどで
固定されるが、回転軸の軸中心に対して交差する方向に
力が加わると、半田付け部に直接伝わり、半田付け部に
クラックなどが入って、不導通状態となってしまうこと
があり得た。もとより、ツマミを操作パネルのカバープ
レートに回転自在にはめ込み、外力はツマミによりカバ
ープレートで受ける構造とすることも考えられるが、こ
の場合には設定器の回転軸の中心とカバープレートのツ
マミの中心とが完全に一致していないと、ツマミの回転
に伴って、設定器の回転軸に却って力が掛かってしまう
という問題が生じる。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、ロータリタイプの設定器に加わる外力を吸収し、
設定器の信頼性を向上することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】か
かる目的を達成するための手段について説明する。本発
明の第1の車両用空調機の操作装置は、設定用のロータ
リタイプの設定器を備えた車両用空調機の操作装置であ
って、前記設定器の回転軸が操作パネルに設けられた開
口を貫通し、該貫通した回転軸の先端にツマミを取り付
け、前記設定器の回転軸の中心と前記開口の中心とに存
在する偏差に起因する該回転軸に交差する方向の力を吸
収する偏差補償機構を設けたことを要旨としている。
【0006】この車両用空調機の操作装置では、偏差補
償機構を設けたことにより、設定器の回転軸の中心とツ
マミが貫通する操作パネルの開口の中心とに存在する偏
差に起因して回転軸に交差する方向に加わる外力は吸収
され、設定器自体に外力が加わることがない。この結
果、設定器の端子が印刷配線板等に半田付けされている
場合などに、半田付け箇所に無理な力が加わってクラッ
クが入り、電気的に不導通状態となるといったことがな
い。
【0007】この車両用空調機の操作装置における偏差
補償機構を、前記回転軸の回転中心に対して垂直な少な
くとも一方向に移動可能な中間部材を前記回転軸に嵌合
し、該中間部材もしくはこれら結合された部材に前記ツ
マミを取り付けた機構とすることができる。この場合に
は、少なくとも一方向の偏差は、中間部材により吸収さ
れる。もとより、中間部材を交差する2方向に対して移
動可能としておけば、いずれの方向の偏差に対しても対
処することができる。
【0008】また、偏差補償機構を、回転軸の先端に嵌
合し、前記偏差分の変形が許容された弾性を有する部材
を備え、該部材の先端に前記ツマミを取り付けた機構と
することができる。この場合には、弾性を有する部材の
変形により、偏差による外力は吸収され、設定器の本体
に及ぼす影響は低減される。
【0009】更に、偏差補償機構を、設定器を、該設定
器が取り付けられる印刷配線板に対して、所定の高さを
備えた嵩上げ部材を介して取り付けた機構とすることも
可能である。この場合には、偏差は、嵩上げ部材により
吸収される。
【0010】本発明の第2の車両用空調機の操作装置
は、設定用のロータリタイプの設定器を備えた車両用空
調機の操作装置であって、該設定器の回転軸の先端に設
定用のツマミを取り付け、該設定器を、該ツマミがセッ
トされるパネルに設けられた取付部に固定し、該設定器
の電気的な接続のための変形可能な端子を、印刷配線板
に接続したことを要旨としている。
【0011】この車両用空調機の操作装置では、設定器
は、ツマミがセットされるパネルに設けられた取付部に
固定されており、ツマミと設定器の回転軸との間には偏
差は原則として生じない。設定器と印刷配線板とのずれ
は、設定器の端子の変形により吸収される。
【0012】ここで、設定器の電気的な接続のための端
子をフラットな板状の金属板により構成し、この金属板
の途中で、金属板がねじっておけば、いずれの方向のず
れに対しても対処することができ、好適である。
【0013】これらの発明において、設定器としては、
空調機の温度設定用の設定器や、湿度設定用の設定器、
あるいは動作時間などを設定するもの、更に空気の吹き
出しの強さを設定するものなど、ロータリタイプのもの
であれば、総ての設定器に適用可能である。また、ツマ
ミも、円形のものに限らず、使用者が、設定可能であれ
ば、形状や材質、大きさなどを問わないことはもちろん
である。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る車両用空調機
の操作装置の実施の形態を、実施例を挙げて図面と共に
説明する。図1は、以下に説明する各実施例において共
通に用いられている車両用空調機の操作装置の構造を示
す分解斜斜視図である。また、図2は、第1実施例の車
両用空調機の操作装置における設定器の取り付け構造を
示す斜視図である。まず、車両用空調機の操作装置とし
ての全体構造について説明する。図示するように、この
車両用空調機の操作装置10は、電子回路および操作パ
ネルを構成するスイッチ群を備えた本体12と、表示用
パネルに相当する液晶表示パネル15と、本体12の表
面に装着されるカバー18とから構成されている。
【0015】本体12には、図示するように、その前面
に、温度設定用の可変抵抗器50と、8つの操作ボタン
21ないし28を備える。可変抵抗器50は、図示しな
い電子回路における電圧を変更して、空調機の温度設定
を行なうものである。この可変抵抗器50の回転軸52
は、カバー18を取り付けた状態ではカバー18の開口
19を貫通しており、ツマミ20をこの回転軸52の先
端に取り付ける構造となっている。ツマミ20の設定温
度は、カバー18の表面に記載されている。なお、各実
施例毎にこの可変抵抗器50の回転軸52やカバー18
の開口19などの構造は異なるので、図1ではそれらの
構成は図示を省略している。
【0016】操作ボタン21ないし28は、電気的な接
点を入り切りするスイッチを操作するものである。操作
ボタン21は、空調された風の吹き出し位置を切り替え
るものであり、図示上矢印もしくは下矢印の部分を操作
する度に、吹き出し位置は、ベントもしくはフットある
いは両者の3つのポジションに変更される。操作ボタン
22は、吹き出す風量を調整するボタンであり、操作ボ
タン21と同様に、矢印の部分を操作すると、5段階に
風量が増減される。
【0017】操作ボタン23および24は、フロントガ
ラスに対して風を吹き出すモード(いわゆるデフロス
タ)のオンオフと、リアガラスの熱線への通電のオンオ
フを行なうものである。操作ボタン25は、空調機(エ
アコン)の動作を入り切りするものである。操作ボタン
26は、空気調和に用いる空気を、車室内で循環させる
か、外気を取り込むかを切り替えるものである。操作ボ
タン27は、送風用のファン停止するものである。操作
ボタン28は、空調動作を自動に切り替えるものであ
る。
【0018】液晶表示パネル15は、上述した各種操作
ボタンにより設定された空調機の設定状態、即ち空調さ
れた風の吹き出し位置や風量などの情報を表示するもの
であり、バックライト付きの液晶により、予め形成され
たパターンのオン・オフにより、表示を行なうものであ
る。なお、本実施例では、表示パターンは、予め定まっ
ているものとしたが、ドットマトリックスにより絵柄を
表示するタイプの液晶パネルを採用し、自在に表示を行
なう構成とすることも容易である。また、液晶パネルに
代えて、LEDパネルやプラズマディスプレイ、あるい
はELパネルを用いることも可能である。
【0019】この液晶表示パネル15は、上面後部の隅
に、左右に突出した取付部31,32を備えており、液
晶表示パネル15を本体12の装着部16に装着する
と、取付部31,32は、本体12側の対応する部位に
設けられた凹部41,42に嵌合する。装着部16の底
部16aには、電気的な接続を行なうためのコネクタ4
5が設けられており、液晶表示パネル15を装着部16
に装着しようとすると、このコネクタ45に、液晶表示
パネル15の下面に設けられた端子35が結合し、電気
的な接続が完了する。その後、取付部31,32に設け
られた取付穴にネジを挿入し、本体12側のネジ穴に螺
合し、液晶表示パネル15を本体12にしっかりと固定
する。
【0020】液晶表示パネル15を本体12に固定した
後、カバー18を本体12の前面に被せ、左右の取付穴
にネジを螺合して、カバー18を本体12に固定する。
これで、本実施例の車両用空調機の操作装置10の組立
は完了する。
【0021】第1実施例における可変抵抗器50の取り
付け構造について説明する。第1実施例では、図2の分
解斜視図および図3の縦断面図に示すように、可変抵抗
器50は、その筐体に設けられた取り付け足56および
電気的な接続を行なう端子58が印刷配線板54に直接
半田付けされており、この半田付けにより機械的な強度
が確保される構造となっている。
【0022】この実施例の可変抵抗器50の回転軸52
は、中心部が擦り割りされており、ここにアダプタ60
の摺動軸62が摺動自在に嵌合する。アダプタ60は、
図3に示したように、カバー18裏面に設けられた係合
部70に係合する張出部64を有し、更にその中心に
は、開口形状長方形の挿入口66が設けられている。こ
の挿入口66には、カバー18の表側から、ツマミ軸8
0の摺動軸82が挿入される。ツマミ軸80は、中心
は、大径の係止部83が設けられている。摺動軸82の
係止部83側には、Cリング76が取り付けられる溝8
6が設けられている。また、ツマミ軸80には、係止部
83を挟んで摺動軸82の反対側に、ツマミ20が挿入
される軸部84を備える。
【0023】カバー18には、ツマミ20の取り付け位
置に、ツマミ20の内周に緩やかに嵌合して、ツマミ2
0の回転位置を整える案内77が設けられており、その
外周に、表示用の銘板78が貼り付けられる表示部79
が設けられている。また、案内77の中心には、ツマミ
軸80が取り付けられる開口90が設けられている。ツ
マミ軸80は、その摺動軸82を、この開口90に挿入
し、溝86にCリング76をはめ込むことで、カバー1
8に回転自在に取り付けられる。この開口90は、カバ
ー18に設けられているので、加工上、ツマミ20の回
転中心を正確に出すことができる。次に、カバー18の
背面から、アダプタ60を取り付ける。このとき、ツマ
ミ軸80の摺動軸82と、アダプタ60の挿入口66と
は、形状が一致するように、位置合わせをして嵌め込ま
れる。なお、挿入口66の長手方向の長さは、摺動軸8
2の長手方向の長さより長いので、摺動軸66は、アダ
プタ60に対して、長手方向にのみ、一定範囲で摺動可
能である。
【0024】この状態で、カバー18を本体12に取り
付ける際、アダプタ60の摺動軸62を可変抵抗器50
の回転軸52の擦り割りに合致させる。摺動軸62の幅
と擦り割の幅とは、所定の公差を考慮して一致している
ので、アダプタ60は擦り割の方向に移動可能である。
【0025】以上説明した第1実施例の車両用空調機の
操作装置10によれば、ツマミ20の回転中心、即ちツ
マミ軸80の回転中心と、可変抵抗器50の回転軸52
の中心との間に、組立上のずれが存在しても、ツマミ軸
80の摺動軸82が挿入口66内でその長手方向に摺動
可能であることと、アダプタ60の摺動軸62が回転軸
52の擦り割りにおいて摺動可能であることから、ずれ
に起因する無理な力が可変抵抗器50の回転軸52に加
わることがない。したがって、可変抵抗器50の端子5
8に外力が加わって半田付け部分にクラックが生じると
いったことがない。アダプタ60によるずれの吸収の機
構は、二つの摺動軸62,82が90度ずれていること
から、いずれの方向のずれに対しても、対処することが
できる。また、ツマミ20に対して無理矢理回転軸52
に交差する方向の力を加えても、その力は、カバー18
の開口90によって受け止められるので、可変抵抗器5
0の回転軸52に無理な力が加わることはない。
【0026】なお、アダプタ60はその張出部64によ
り、カバー18の係合部70に係合しているので、カバ
ー18をはずしても、アダプタ60が脱落することもな
い。
【0027】次に、本発明の第2の実施例について、説
明する。第2実施例としての車両用空調機の操作装置1
10は、図4の分解斜視図および図5の縦断面図に示す
ように、第1実施例とのアダプタ60に相当するアダプ
タ160を有する。第1実施例と異なるのは、第1実施
例では、アダプタ60とツマミ軸80とにより、回転軸
52の回転中心とツマミ20の回転中心とのずれが完全
に吸収される構成となっていたのに対して、この実施例
では、ツマミ20の横方向のずれは吸収されず、ツマミ
20を回転すると、ツマミ20が左右方向に移動する点
である。この移動を許容するために、カバー18の開口
190は、左右方向に長穴となっている。従って、可変
抵抗器50の回転軸52の中心とカバー18の開口19
0の中心とがずれている場合、ツマミ20を回転する
と、ツマミ20は、両者の横方向のずれに応じた距離だ
け、カバー18上で移動する。他方、アダプタ160
は、その摺動軸160が回転軸52の擦り割りの間を移
動し、両者の上下方向のずれを吸収する。したがって、
第2実施例の構成によれば、可変抵抗器50の回転軸5
2とツマミ20の回転の中心とがずれている場合でも、
このずれに起因する力が回転軸52に加わることがな
く、可変抵抗器50の端子などに無理な力が加わって、
半田付けにクラック等が入ることがない。また、この実
施例では、アダプタ160の構成を簡単なものにするこ
とができる。
【0028】次に、本発明の第3実施例について、説明
する。第3実施例の車両用空調機の操作装置210で
は、可変抵抗器50は、短寸の回転軸52aを有し、こ
の回転軸52aの先端とツマミ20aの軸225との間
を、可撓性のアダプタ220により接続する構造となっ
ている。こうしたアダプタ220としては、ゴムや合成
樹脂、剛性の高いコイルバネなどの弾性体を採用するこ
とができる。この車両用空調機の操作装置210におけ
る可変抵抗器50の回転軸52aへのツマミ20aの取
り付けは、次のように行なわれる。まず、カバー18に
用意された開口230にツマミ20aの軸225を挿入
し、軸225の先端にアダプタ220を取り付ける。次
に、アダプタ220の他端を印刷配線板54に取り付け
られた可変抵抗器50の回転軸52aに取り付ける。な
お、アダプタ220の各軸への取り付けは、アダプタ2
20自身の弾性を利用して行なっても良いし、接着剤な
どに固定するものとしても良い。
【0029】本実施例によれば、簡単な構造で、可変抵
抗器50の回転軸52aの回転中心とツマミ20aの回
転中心のずれを吸収し、無用な力が回転軸52aに加わ
ることを防止することができる。また、ツマミ20a
は、その軸225によってカバー18の開口230に取
り付けられているので、ツマミ20aに無理矢理回転軸
52aの軸方向に交差する方向に力を加えても、可変抵
抗器50に直接伝わることがない。
【0030】次に、本発明の第4の実施例ついて説明す
る。第4実施例の車両用空調機の操作装置260の可変
抵抗器50の取り付け構造は、図8の分解斜視図および
図9の縦断面図に示すように、長寸の回転軸52bを有
する可変抵抗器50を、ブラケット270により印刷配
線板54に固定し、この回転軸52bにツマミ20bを
取り付ける構成を取っている。ブラケット270には、
回転軸52bを取り付ける取付穴275と、印刷配線板
54にブラケット270を固定する脚277,278が
設けられている。まず、ブラケット270の取付穴27
5に回転軸52bをくぐらせて、ナット280を回転軸
52bに取り付け、回転軸52bの根本のネジ部に螺合
して、可変抵抗器50をブラケット270にしっかりと
固定する。ブラケット270の脚277,278を、印
刷配線板54に設けられた固定穴290,291に挿入
し、印刷配線板54の裏面において、脚277,278
をそれぞれひねって、ブラケット270を印刷配線板5
4に固定する。次に、可変抵抗器50を印刷配線板54
に半田付けにより固定する。最後に、カバー18を取り
付け、その開口290に回転軸52bを貫通させ、カバ
ー18の表側に突出した回転軸52bの先端にツマミ2
0bを取り付ける。
【0031】以上説明した第4実施例によれば、可変抵
抗器50はブラケット270により印刷配線板54にし
っかりと固定されるので、回転軸52bの回転中心とツ
マミ20bの回転中心にずれがあったり、ツマミ20b
を回転する際にその回転軸の軸方向に交差する方向に無
理に力を加えたとしても、その力が直接可変抵抗器50
に加わって、端子の半田付け部に作用するといったこと
がない。このため、端子の取り付けなどの信頼性は向上
する。なお、両軸の中心にずれがある場合には、ツマミ
20bを回転するとツマミ20bは、カバー18に設け
られたツマミ20b用の表示部に対しては、非同心運動
をする可能性があるので、その開口290は、ツマミ2
0bの軸295の外形より、所定寸法だけ大きくしてお
くことが望ましい。
【0032】次に本発明の第5の実施例について説明す
る。第5実施例の車両用空調機の操作装置300の可変
抵抗器50の取り付け構造は、分解斜視図である図10
および縦断面図である図11に示したように、可変抵抗
器50をカバー18に設けられた取付部302にナット
305により固定し、この可変抵抗器50の端子325
を、印刷配線板54上に半田付けされたコネクタ320
に挿入するものである。ツマミ20cは、最後に可変抵
抗器50の回転軸52cに取り付けられる。この構造に
おいては、可変抵抗器50はカバー18側に取り付けら
れているので、回転軸の中心のずれという問題は生じな
い。また、ツマミ20cに無理矢理力を加えても、可変
抵抗器50の端子325には影響を与えることがない。
従って、車両用空調機の操作装置300における設定用
の可変抵抗器50の信頼性を向上することができる。な
お、本実施例では、端子325とコネクタ320との位
置のずれは、弾性を有する板状の端子325の変形によ
り吸収する構造としたが、このずれは、二次元的に生じ
得るので、図12に示したように、この端子325を途
中で略90度ひねっておくことも考えられる。この端子
330は、端子とコネクタの位置の2方向のずれに柔軟
に対処することができる。
【0033】上記実施例の変形例として、図13に示す
ような構造も採用可能である。図13に示した例では、
可変抵抗器50は、カバー18の取付部352にナット
355により固定されており、可変抵抗器50の端子3
35は、専用の印刷配線板354に半田付けされてい
る。したがって、この構成によっても、ツマミ20dな
どから可変抵抗器50の回転軸52dに加わる力が端子
335の半田付け部に影響を与えることがない。端子3
35と印刷配線板54との間の導通は、専用の印刷配線
板354に半田付けされたコネクタ340と印刷配線板
54上のコネクタ360とを、接続ターミナル350を
用いて接続することにより行なわれる。この接続ターミ
ナル350は、下方から取り付けられ、それ自身の弾性
により、両コネクタ340,360間の位置のずれを吸
収している。
【0034】次に、本発明の第6実施例について、縦断
面図である図14を用いて説明する。第6実施例では、
可変抵抗器50は、ブラケット400を用いて、印刷配
線板54に固定されている。ブラケット400は、脚4
07,408を印刷配線板54の取付穴に挿入後、第4
実施例と同様、これをひねることで機械的に固定され
る。また、可変抵抗器50と印刷配線板54との電気的
な配線は、フラットワイヤ410により行なわれる。こ
の結果、ツマミ20eを介して可変抵抗器50に外力が
加わっても、電気的な接合部にその影響が伝わることが
ない。
【0035】以上本発明の一実施例について説明した
が、本発明はこの様な実施例に何等限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる
態様で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のいくつかの実施例に共通する車両用空
調機の操作装置の全体構成を示す分解斜視図である。
【図2】第1実施例の構成を示す分解斜視図である。
【図3】同じく、縦断面を示す縦断面図である。
【図4】第2実施例の構成を示す分解斜視図である。
【図5】同じく、縦断面を示す縦断面図である。
【図6】第3実施例の構成を示す分解斜視図である。
【図7】同じく、縦断面を示す縦断面図である。
【図8】第4実施例の構成を示す分解斜視図である。
【図9】同じく、縦断面を示す縦断面図である。
【図10】第5実施例の構成を示す分解斜視図である。
【図11】同じく、縦断面を示す縦断面図である。
【図12】第5実施例における端子325の他の構成例
を示す説明図である。
【図13】第5実施例の他の構成例を示す縦断面図であ
る。
【図14】第6実施例の構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10…操作装置 12…本体 15…液晶表示パネル 16…装着部 16a…底部 18…カバー 19…開口 20…ツマミ 20a…ツマミ 20b…ツマミ 20c…ツマミ 20d…ツマミ 20e…ツマミ 21ないし28…操作ボタン 31,32…取付部 35…端子 41,42…凹部 45…コネクタ 50…可変抵抗器 52…回転軸 52a…回転軸 52b…回転軸 52c…回転軸 52d…回転軸 54…印刷配線板 56…足 58…端子 60…アダプタ 62…摺動軸 64…張出部 66…摺動軸 66…挿入口 70…係合部 76…Cリング 77…案内 78…銘板 79…表示部 80…ツマミ軸 82…摺動軸 83…係止部 84…軸部 86…溝 90…開口 110…操作装置 160…アダプタ 160…摺動軸 190…開口 210…操作装置 220…アダプタ 225…軸 230…開口 260…操作装置 270…ブラケット 275…取付穴 277,278…脚 280…ナット 290,291…固定穴 290…開口 295…軸 300…操作装置 302…取付部 305…ナット 320…コネクタ 325…端子 330…端子 335…端子 340,360…コネクタ 350…接続ターミナル 352…取付部 354…印刷配線板 355…ナット 400…ブラケット 407,408…脚 410…フラットワイヤ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設定用のロータリタイプの設定器を備え
    た車両用空調機の操作装置であって、 前記設定器の回転軸が操作パネルに設けられた開口を貫
    通し、 該貫通した回転軸の先端にツマミを取り付け、 前記設定器の回転軸の中心と前記開口の中心とに存在す
    る偏差に起因する該回転軸に交差する方向の力を吸収す
    る偏差補償機構を設けた車両用空調機の操作装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用空調機の操作装置
    であって、 前記偏差補償機構は、 前記回転軸の回転中心に対して垂直な少なくとも一方向
    に移動可能な中間部材を前記回転軸に嵌合し、該中間部
    材もしくはこれら結合された部材に前記ツマミを取り付
    けた機構である車両用空調機の操作装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の車両用空調機の操作装置
    であって、 前記偏差補償機構は、 前記回転軸の先端に嵌合し、前記偏差分の変形が許容さ
    れた弾性を有する部材を備え、該部材の先端に前記ツマ
    ミを取り付けた機構である車両用空調機の操作装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の車両用空調機の操作装置
    であって、 前記偏差補償機構は、 前記設定器を、該設定器が取り付けられる印刷配線板に
    対して、所定の高さを備えた嵩上げ部材を介して取り付
    けた機構である車両用空調機の操作装置。
  5. 【請求項5】 設定用のロータリタイプの設定器を備え
    た車両用空調機の操作装置であって、 該設定器の回転軸の先端に設定用のツマミを取り付け、 該設定器を、該ツマミがセットされるパネルに設けられ
    た取付部に固定し、 該設定器の電気的な接続のための端子を、印刷配線板に
    接続した車両用空調機の操作装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の車両用空調機の操作装置
    であって、 前記設定器の電気的な接続のための端子がフラットな板
    状の金属板からなり、該金属板の途中で、該金属板がね
    じられている車両用空調機の操作装置。
JP24866295A 1995-08-31 1995-08-31 車両用空調機の操作装置 Pending JPH0966725A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24866295A JPH0966725A (ja) 1995-08-31 1995-08-31 車両用空調機の操作装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24866295A JPH0966725A (ja) 1995-08-31 1995-08-31 車両用空調機の操作装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0966725A true JPH0966725A (ja) 1997-03-11

Family

ID=17181478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24866295A Pending JPH0966725A (ja) 1995-08-31 1995-08-31 車両用空調機の操作装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0966725A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100829096B1 (ko) * 2007-02-15 2008-05-16 동아전기부품 주식회사 차량용 공조장치의 조작장치
KR20190009037A (ko) * 2017-07-18 2019-01-28 주식회사 제이에스테크 공조 장치용 노브의 작동 상태 감지 장치

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100829096B1 (ko) * 2007-02-15 2008-05-16 동아전기부품 주식회사 차량용 공조장치의 조작장치
KR20190009037A (ko) * 2017-07-18 2019-01-28 주식회사 제이에스테크 공조 장치용 노브의 작동 상태 감지 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7159789B2 (en) Thermostat with mechanical user interface
US5937507A (en) Method of making a motor actuator
CN109420345B (zh) 摇杆装置及具有此摇杆装置的遥控器
US7811160B2 (en) Operating device of vehicle air conditioner
US20080231615A1 (en) Input device
JPH0966725A (ja) 車両用空調機の操作装置
US7070117B2 (en) Feedback apparatus for air-conditioning actuator for vehicle
JP2001035311A (ja) ロータリスイッチ
US6043855A (en) Liquid crystal display having a low profile surface mount switch
US7688969B2 (en) Operation dial with rotary encoder
US6650080B1 (en) Actuating mechanism for setting a manipulatable member in at least two degrees of freedom
JPH0922641A (ja) 車両用レバースイッチの構造
EP1228908B1 (en) Controller unit of automotive air conditioning apparatus
JP3378770B2 (ja) ヒータコントロール装置用スイッチ装置の運転動作検出器
KR20100018253A (ko) 스위치 장치
US5838221A (en) Motor control system and control head
JPH0321190Y2 (ja)
CN216817273U (zh) 旋钮装置及电子设备
JP2004338482A (ja) 操作つまみを備えた回転型電子部品
CN110636700B (zh) 具有沉入式调节结构元件的安全开关装置
JP2541343Y2 (ja) 電子計器の操作装置
KR20050038129A (ko) 자동차용 공조 컨트롤러의 블로어 스위치
KR101105078B1 (ko) 차량용 컨트롤러의 버튼구조
KR101949130B1 (ko) 공조 장치용 노브의 작동 상태 감지 장치
JPS6238806Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20020228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20030602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20030610

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20030808

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040210

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040408

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040422

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20041029

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050901

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20050830