JPH0965601A - 回転電機のブラシ - Google Patents
回転電機のブラシInfo
- Publication number
- JPH0965601A JPH0965601A JP21694595A JP21694595A JPH0965601A JP H0965601 A JPH0965601 A JP H0965601A JP 21694595 A JP21694595 A JP 21694595A JP 21694595 A JP21694595 A JP 21694595A JP H0965601 A JPH0965601 A JP H0965601A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brush
- main body
- holder
- electric machine
- brush holder
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ブラシ本体の磨耗によるブラシ粉の発生そのも
のを防止することによってブラシ保持器に対するブラシ
本体の固渋を除去してブラシの運動を滑らかにすること
により整流の悪化を防ぐ。 【解決手段】図示しないブラシ保持器に保持され、金具
1aでピグテール1を取付けたブラシ本体2の、ブラシ
保持器との接触面にブラシ本体の摩擦係数より小さい材
料による合成樹脂の皮膜3を形成する。皮膜はフッ素樹
脂やポリエチレン樹脂のようなブラシ本体の摩擦係数よ
り小さい材料により、収縮スリーブや塗装などの方法に
より形成される。
のを防止することによってブラシ保持器に対するブラシ
本体の固渋を除去してブラシの運動を滑らかにすること
により整流の悪化を防ぐ。 【解決手段】図示しないブラシ保持器に保持され、金具
1aでピグテール1を取付けたブラシ本体2の、ブラシ
保持器との接触面にブラシ本体の摩擦係数より小さい材
料による合成樹脂の皮膜3を形成する。皮膜はフッ素樹
脂やポリエチレン樹脂のようなブラシ本体の摩擦係数よ
り小さい材料により、収縮スリーブや塗装などの方法に
より形成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ブラシ保持器に
保持されて整流子やスリップリングなどと擦動する回転
電機のブラシに関する。
保持されて整流子やスリップリングなどと擦動する回転
電機のブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来例のブラシの正面図である。
図において、金具1aでピグテール1を取付けたブラシ
本体42は、図示しないブラシ保持器に保持される。例
えば、車両用主電動機のような振動の多い直流回転電機
に使用されるブラシでは、ブラシ本体42とブラシ保持
器との間で相対運動があるのでブラシ本体42は、摩擦
によって磨耗し、ブラシ粉がブラシ保持器との間に詰ま
りブラシ本体42が固渋し、運動が妨げられ整流に悪影
響がでることが知られている。このため、ブラシ本体4
2にブラシ粉を排除するための溝42aを設ける。
図において、金具1aでピグテール1を取付けたブラシ
本体42は、図示しないブラシ保持器に保持される。例
えば、車両用主電動機のような振動の多い直流回転電機
に使用されるブラシでは、ブラシ本体42とブラシ保持
器との間で相対運動があるのでブラシ本体42は、摩擦
によって磨耗し、ブラシ粉がブラシ保持器との間に詰ま
りブラシ本体42が固渋し、運動が妨げられ整流に悪影
響がでることが知られている。このため、ブラシ本体4
2にブラシ粉を排除するための溝42aを設ける。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来例では、ブ
ラシ本体42とブラシ保持器との間で相対運動があり接
触するのは当然であるが、ブラシ粉の重力を利用して除
去する方法であるためブラシの取り付け方向が水平の場
合は、溝42aはその目的を達成できない。車両用主電
動機は小型軽量化が要求されるため切り詰めた設計とな
っていて、その整流条件も厳しくなっている。このた
め、少しでも整流条件が悪くなると限度を越える大きな
火花を出す可能性がある。ブラシ本体42の固渋もその
大きな条件である。
ラシ本体42とブラシ保持器との間で相対運動があり接
触するのは当然であるが、ブラシ粉の重力を利用して除
去する方法であるためブラシの取り付け方向が水平の場
合は、溝42aはその目的を達成できない。車両用主電
動機は小型軽量化が要求されるため切り詰めた設計とな
っていて、その整流条件も厳しくなっている。このた
め、少しでも整流条件が悪くなると限度を越える大きな
火花を出す可能性がある。ブラシ本体42の固渋もその
大きな条件である。
【0004】通常、ブラシの固渋はブラシ本体42とブ
ラシ保持器との隙間に異物が入ることによって起こるた
め、異物侵入の防止を計るのが当然であるが、ブラシ本
体それ自身の磨耗によって発生するブラシ粉の対策も必
要である。車両用主電動機などのように特に振動の多い
場所で使用される電動機は磨耗量も多くなる。このた
め、幅2mm、深さ0.5mm程度の溝42aを数条、
ブラシ本体42の表面に設け、この溝42aからブラシ
粉を排出するようにしている。しかしブラシの方向が垂
直ならばこの方法でもある程度の効果があるが、水平な
らば全く効果はない。現実にはブラシの方向は垂直と水
平の中間にあることが多いので効果が大きく減少する。
ラシ保持器との隙間に異物が入ることによって起こるた
め、異物侵入の防止を計るのが当然であるが、ブラシ本
体それ自身の磨耗によって発生するブラシ粉の対策も必
要である。車両用主電動機などのように特に振動の多い
場所で使用される電動機は磨耗量も多くなる。このた
め、幅2mm、深さ0.5mm程度の溝42aを数条、
ブラシ本体42の表面に設け、この溝42aからブラシ
粉を排出するようにしている。しかしブラシの方向が垂
直ならばこの方法でもある程度の効果があるが、水平な
らば全く効果はない。現実にはブラシの方向は垂直と水
平の中間にあることが多いので効果が大きく減少する。
【0005】この発明の課題の要点は、ブラシ本体の磨
耗によるブラシ粉の発生そのものを防止することによっ
てブラシ保持器に対するブラシ本体の固渋を除去してブ
ラシの運動を滑らかにすることにより整流の悪化を防ぐ
ことができる回転電機のブラシを提供することにある。
耗によるブラシ粉の発生そのものを防止することによっ
てブラシ保持器に対するブラシ本体の固渋を除去してブ
ラシの運動を滑らかにすることにより整流の悪化を防ぐ
ことができる回転電機のブラシを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の回転電機のブ
ラシは、ブラシ保持器に保持されてピグテールに接続れ
れるブラシ本体の、ブラシ保持器との接触面にブラシ本
体の摩擦係数より小さい材料による合成樹脂の皮膜を形
成するものである。この発明によれば、ブラシ本体の磨
耗によるブラシ粉の発生そのものを防止するので、ブラ
シ保持器に対するブラシ本体の固渋を除去してブラシの
運動を滑らかにする。
ラシは、ブラシ保持器に保持されてピグテールに接続れ
れるブラシ本体の、ブラシ保持器との接触面にブラシ本
体の摩擦係数より小さい材料による合成樹脂の皮膜を形
成するものである。この発明によれば、ブラシ本体の磨
耗によるブラシ粉の発生そのものを防止するので、ブラ
シ保持器に対するブラシ本体の固渋を除去してブラシの
運動を滑らかにする。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は実施例の正面図、図2は図
1の下面図、図3は図1の左側面図である。図におい
て、図示しないブラシ保持器に保持され、金具1aでピ
グテール1を取付けたブラシ本体2の、ブラシ保持器と
の接触面にブラシ本体の摩擦係数より小さい材料による
合成樹脂の皮膜3を形成する。皮膜はフッ素樹脂やポリ
エチレン樹脂のようなブラシ本体の摩擦係数より小さい
材料により、収縮スリーブや塗装などの方法により形成
される。
1の下面図、図3は図1の左側面図である。図におい
て、図示しないブラシ保持器に保持され、金具1aでピ
グテール1を取付けたブラシ本体2の、ブラシ保持器と
の接触面にブラシ本体の摩擦係数より小さい材料による
合成樹脂の皮膜3を形成する。皮膜はフッ素樹脂やポリ
エチレン樹脂のようなブラシ本体の摩擦係数より小さい
材料により、収縮スリーブや塗装などの方法により形成
される。
【0008】この実施例によれば、皮膜3により、ブラ
シ本体2とブラシ保持器が直接接触することがなく、磨
耗によるブラシ粉の発生を防止してブラシの固渋がな
い。ブラシ本体の寸法はブラシ保持器寸法から適正な隙
間を確保した寸法に設計されるが、フッ素樹脂スリーブ
を含めてこの寸法でブラシを設計、製作する。このた
め、フッ素樹脂スリーブが付いても従来のブラシ保持器
は使用できる。フッ素樹脂スリーブの厚さをt(μm)
とすれば、その分だけブラシの寸法を小さく作ることに
なる。すなわち、片側でt(μm)ずつブラシの幅及び
厚さが小さくなる。フッ素樹脂スリーブの目的は接触の
防止であるから、それほど厚いものは必要なく、現実に
はt=50〜200(μm)程度であればよい。このた
め、ブラシ本体の通電電流の電流密度が上がるようなな
恐れはない。このようにするとブラシ本体の寸法は変わ
らないのでブラシ保持器との間の隙間は確保される。な
おブラシ本体に溝を設ける必要はない。また皮膜は、主
として銅亜鉛合金などブラシ保持器に対する摩擦係数が
ブラシ本体(主として電気黒鉛)より小さいので従来よ
りブラシの動きがよくなる。このため、固渋のない滑ら
かなブラシの運動ができる。なお車両用などの大きな回
転機のブラシの通電電流はピグテール1によって導かれ
るのでブラシとブラシ保持器が直接接触しなくとも通電
には全く問題はない。
シ本体2とブラシ保持器が直接接触することがなく、磨
耗によるブラシ粉の発生を防止してブラシの固渋がな
い。ブラシ本体の寸法はブラシ保持器寸法から適正な隙
間を確保した寸法に設計されるが、フッ素樹脂スリーブ
を含めてこの寸法でブラシを設計、製作する。このた
め、フッ素樹脂スリーブが付いても従来のブラシ保持器
は使用できる。フッ素樹脂スリーブの厚さをt(μm)
とすれば、その分だけブラシの寸法を小さく作ることに
なる。すなわち、片側でt(μm)ずつブラシの幅及び
厚さが小さくなる。フッ素樹脂スリーブの目的は接触の
防止であるから、それほど厚いものは必要なく、現実に
はt=50〜200(μm)程度であればよい。このた
め、ブラシ本体の通電電流の電流密度が上がるようなな
恐れはない。このようにするとブラシ本体の寸法は変わ
らないのでブラシ保持器との間の隙間は確保される。な
おブラシ本体に溝を設ける必要はない。また皮膜は、主
として銅亜鉛合金などブラシ保持器に対する摩擦係数が
ブラシ本体(主として電気黒鉛)より小さいので従来よ
りブラシの動きがよくなる。このため、固渋のない滑ら
かなブラシの運動ができる。なお車両用などの大きな回
転機のブラシの通電電流はピグテール1によって導かれ
るのでブラシとブラシ保持器が直接接触しなくとも通電
には全く問題はない。
【0009】
【発明の効果】この発明の回転電機のブラシによれば、
ピグテールに接続されるブラシ本体にフッ素樹脂などの
皮膜を形成するので、ブラシ本体とブラシ保持器が直接
接触しなくなり、このため磨耗によるブラシ粉が発生し
ないでブラシの固渋を防止できるという効果がある。ま
た、その結果としてブラシのなめらかな動きを確保で
き、整流不良の防止にも効果がある。
ピグテールに接続されるブラシ本体にフッ素樹脂などの
皮膜を形成するので、ブラシ本体とブラシ保持器が直接
接触しなくなり、このため磨耗によるブラシ粉が発生し
ないでブラシの固渋を防止できるという効果がある。ま
た、その結果としてブラシのなめらかな動きを確保で
き、整流不良の防止にも効果がある。
【図1】実施例の正面図
【図2】図1の下面図
【図3】図1の左側面図
【図4】従来例の正面図
1 ピグテール 1a 金具 2 ブラシ本体 3 皮膜
Claims (1)
- 【請求項1】ブラシ保持器に保持されてピグテールに接
続されるブラシ本体の、ブラシ保持器との接触面にブラ
シ本体の摩擦係数より小さい材料による合成樹脂の皮膜
を形成することを特徴とする回転電機のブラシ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21694595A JPH0965601A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 回転電機のブラシ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21694595A JPH0965601A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 回転電機のブラシ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0965601A true JPH0965601A (ja) | 1997-03-07 |
Family
ID=16696398
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21694595A Pending JPH0965601A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 回転電機のブラシ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0965601A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011142703A (ja) * | 2010-01-05 | 2011-07-21 | Panasonic Corp | 整流子電動機 |
-
1995
- 1995-08-25 JP JP21694595A patent/JPH0965601A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011142703A (ja) * | 2010-01-05 | 2011-07-21 | Panasonic Corp | 整流子電動機 |
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