JPH0964626A - アンテナ - Google Patents

アンテナ

Info

Publication number
JPH0964626A
JPH0964626A JP7239166A JP23916695A JPH0964626A JP H0964626 A JPH0964626 A JP H0964626A JP 7239166 A JP7239166 A JP 7239166A JP 23916695 A JP23916695 A JP 23916695A JP H0964626 A JPH0964626 A JP H0964626A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
radio wave
longitudinal direction
wave shield
antennas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7239166A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Takechi
吉博 武市
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
M C C KK
Original Assignee
M C C KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by M C C KK filed Critical M C C KK
Priority to JP7239166A priority Critical patent/JPH0964626A/ja
Priority to US08/694,317 priority patent/US5952981A/en
Priority to GB9617403A priority patent/GB2305016B/en
Publication of JPH0964626A publication Critical patent/JPH0964626A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/27Adaptation for use in or on movable bodies
    • H01Q1/28Adaptation for use in or on aircraft, missiles, satellites, or balloons
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/52Means for reducing coupling between antennas; Means for reducing coupling between an antenna and another structure
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q21/00Antenna arrays or systems
    • H01Q21/06Arrays of individually energised antenna units similarly polarised and spaced apart
    • H01Q21/08Arrays of individually energised antenna units similarly polarised and spaced apart the units being spaced along or adjacent to a rectilinear path

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Astronomy & Astrophysics (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電波伝搬路に電波遮蔽物が存在するとき、そ
れによる受信電力低下を軽減する。 【解決手段】 電波遮蔽物(2)の長手方向に対して、
それに直交またはほぼ直交する方向に長手方向をもつア
レーアンテナ(3)または開口面アンテナ(4)を配置
し、電波遮蔽物のために直接波が届かない影の部分で、
回折波を効果的に受信する構成とする。アンテナの長手
方向の寸法がその方向の電波遮蔽物のそれより大きいと
きは、直接波と回折波の両方を受信し、総合して電波遮
蔽物による受信電力低下を軽減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電波伝搬路に電波
遮蔽物が存在するとき、その電波遮蔽物の影響を少なく
できるアンテナに関するものである。特に、複数の素子
アンテナで構成されるアレーアンテナおよび開口面アン
テナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に電波の送受を行う場合、送信位置
と受信位置との間の電波伝搬路に電波遮蔽物が存在する
ときには、その遮蔽物の電波遮断によって受信電力が低
下する。
【0003】このため、所要の受信電力を得るために、
上記受信電力の低下を回避または軽減することが必要で
ある。
【0004】従来、このような必要性から、電波伝搬路
に電波遮蔽物が存在することを避ける位置にアンテナを
設置することが行われてきた。
【0005】電波遮断物とアンテナとの相対位置が時間
の経過とともに変化して、電波伝搬路に電波遮蔽物が存
在することを避けることができないときには、たとえ
ば、受信アンテナを2つ設置して、両アンテナが同時に
は電波遮蔽物の影に入らない配置なるように、アンテナ
を時間の経過とともに切り替える構成が知られている。
たとえば、特開平5ー167344等を参照。従来の発
明の構成においては、時間の経過とともにアンテナを切
り替え、電波遮蔽物の影に入らない方のアンテナを用い
ることによって、電波遮蔽物の影響を軽減している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アンテナは、上記のように、電波遮蔽物の影に入らない
方のアンテナを選択して切り替えて用いているが、衛星
の方向とアンテナに対する遮蔽物の位置関係により、電
波遮蔽物の影になるアンテナを選択することは困難であ
った。すなわち、電波がアンテナの真上から入射する場
合は電波遮蔽物の真下のアンテナが電波遮蔽物の影にな
る。しかしながら、電波がアンテナの斜め方向から入射
する場合は電波遮蔽物の斜め下のアンテナが電波遮蔽物
の影になり、アンテナの真下のアンテナは電波遮蔽物の
影にならない。したがって、どのアンテナが電波遮蔽物
の影になるかの判断は、衛星の方向とアンテナに対する
遮蔽物の位置関係により判断しなければならず、したが
って、電波遮蔽物の影にならないアンテナを選択するこ
とは困難なことであった。このように、従来のアンテナ
切替タイプのアンテナにおいては、アンテナの設置また
は構成が制約され、また切替の制御が非常に複雑であっ
た。特にヘリコプタ等の回転翼航空機上で飛行中に衛星
通信を行おうとする場合、回転翼が電波遮蔽物となり、
それによって生じる受信電力の低下を軽減することは非
常に困難であった。
【0007】本発明は、このような課題を解消するため
になされたもので、アンテナが電波遮蔽物の影になった
としても、電波遮蔽物の影に入らない方のアンテナを選
択して切り替える動作を行うことなく、受信電力の低下
を軽減することを目的としており、そのためにアンテナ
設置上の制約、アンテナ構成の複雑さおよび制御の複雑
さを避けることができるアンテナを提供するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明においては、電波
伝搬路に電波遮蔽物が存在し、その電波の影がアンテナ
位置に生じるとき、直接波が到達しない位置でも、電波
遮蔽物からの回折波が到来することに注目し、アンテナ
の長手方向が電波遮蔽物の長手方向に対して直交または
ほぼ直交するようにして、回折波の受信電力を大きく
し、電波遮蔽物による受信電力低下を軽減する。アンテ
ナの長手方向の寸法が電波遮蔽物のその方向の寸法より
も大きいときは、アンテナは到来する直接波も受信する
ので、電波遮蔽物による受信電力低下をさらに軽減する
ことができる。
【0009】本発明のアンテナは、電波伝搬路に存在す
る電波遮蔽物の長手方向に対して、直交またはほぼ直交
する方向に長手方向を有するように構成される。また、
本発明のアンテナは、回転翼航空機の回転翼と直交また
はほぼ直交する方向に長手方向を有するように構成され
る。
【0010】また、本発明のアンテナは、回転翼航空機
の回転翼の回転軸を取り囲む曲線上または折れ線上に沿
ってその全周またはその一部に設置することもできる。
また、本発明のアンテナは、電車の進行方向に対して長
手方向を有するように電車の上に設置される。また、本
発明のアンテナは、自動車の進行方向に対して長手方向
を有するように自動車の上に設置される。
【0011】さらに、本発明の長手方向のアンテナは等
間隔に配列された複数の素子アンテナで構成される。ま
た、本発明の長手方向のアンテナは不等間隔に配列され
た複数の素子アンテナで構成される。
【0012】さらに、本発明のアンテナは、その長手方
向に複数個配置して構成され、その複数個のアンテナの
出力をハイブリッド回路で合成して使用する。
【0013】
【発明の実施の態様】
実施の形態1.図1は、本発明によるアレーアンテナの
実施の一形態を示す全体構成図である。図1において、
2は到来電波方向に直交する方向に長手方向をもつ電波
遮蔽物、3はその長手方向が到来電波方向および電波遮
蔽物2の長手方向のいずれにも直交するアレーアンテナ
である。
【0014】図1において、アレーアンテナ3は、x,
y,z軸からなる直交3次元空間の原点Oに中心を有
し、その長手方向がx軸上にあるものとする。また、電
波はz軸方向の無限遠から到来するものとする。また、
電波遮蔽物2はその長手方向がy軸上にあり、時間と共
にx軸方向に移動するものとする。この場合、電波遮蔽
物2のx軸方向への移動の原点をz軸5にとる。電波遮
蔽物2は実線のように現在x軸の中心点O上にあるが、
現時点より一定時間前には点線Aのようにx軸の負方向
にあり、また現時点より一定時間後には点線Cのように
x軸の正の位置にある。ここで、x軸はアレーアンテナ
3と電波遮蔽物2との中心線間の距離をも示す。
【0015】図2は、図1の実施の形態に使用されるア
レーアンテナ3の構成例を示す図である。図2中、アレ
ーアンテナ3は複数の素子アンテナ8を等間隔に配列す
ることによって構成される。11は素子アンテナ8と入
出力端10とを接続する複数のハイブリッド回路であ
る。図2においては、たとえば、素子アンテナ8の個数
が16個およびハイブリッド回路11の個数が15個の
ときを例示する。もちろん、これ以外の構成も可能であ
る。各素子アンテナ8からハイブリッド回路11までの
距離は等しくなるように配置する必要がある。このこと
は、当業者にとっては周知の技術であるのでこれ以上の
説明は省略する。
【0016】図3は、本発明による実施の形態1のアレ
ーアンテナの特性を示す図である。次に上記の実施の形
態1のアンテナ特性を図1、図2および図3を参照しな
がら説明する。図3のグラフの横軸は、アレーアンテナ
3の中心からの電波遮蔽物2の位置を波長λで表した距
離であり、縦軸はアンテナの正規化受信電力(dB)で
ある。
【0017】図3は、電波遮蔽物2は、そのy軸方向の
長さが無限大で、そのx軸方向の幅が7.5λと仮定
し、また、アレーアンテナ3は、素子アンテナ8がx軸
方向にλ/2間隔で32個配列され、それらの受信電力
が複数のハイブリッド回路11により同相で合成され
て、入出力端10に出力されると仮定し、さらに、電波
遮蔽物2とアレーアンテナ3とのz軸方向の距離がH=
20λであると仮定した上で、アレーアンテナの受信電
力を計算した図である。
【0018】図3において、点線12は等方性の素子ア
ンテナ8がx軸の中点Oに1個置かれたとき、電波遮蔽
物2がx軸の中点からx軸の正方向に移動したときのア
ンテナ受信電力を示す図である。図12から分かるよう
に、素子アンテナ8が1個の場合は、受信電力は電波遮
蔽物2に移動と共に大きく変動し、電波遮蔽物2がx軸
の中心から±4.5λ程度以内にある間は電波遮蔽物2
の影響を大きく受ける。
【0019】実線13は、図2に示すように、素子アン
テナ8がx軸方向にλ/2間隔で32個配列された16
λ長さのアレーアンテナをx軸方向に置き、電波遮蔽物
2がx軸の中点からx軸の正方向に移動したときのアン
テナ受信電力を示す図である。なお、図3において、縦
軸の受信電力は電波遮蔽物2がないときの受信電力で正
規化してある。この場合は、電波遮蔽物2がx軸の中心
から±4.5λ程度以内にあるときでも電波遮蔽物2に
よる減衰は最悪でも約4.5dB程度であり、電波遮蔽
物2の影響が小さくなる。
【0020】一般に電波遮蔽物2の存在によるアレーア
ンテナ3の受信電力の低下は、電波遮蔽物2とアレーア
ンテナ3の相対的位置関係によって変わるが、等方性ア
ンテナ1個のとき電波遮蔽物2による受信電力の減衰が
最大20dBであるのに比べて、素子アンテナ32個の
アレーアンテナのときは4.5dB以下と軽減されるこ
とが分かる。
【0021】実施の形態2.上記実施の形態1の動作の
説明においては、アレーアンテナ3を構成する素子アン
テナ8は半波長間隔で配列されているが、その間隔は半
波長に限らず、また等間隔に限られるものではない。実
施の形態1におけるアレーアンテナ3は、利得を得るた
めよりも、受信電力低下を軽減するためのものであるか
ら、素子アンテナ8の配列を広間隔かつ不等間隔にし
て、アレーアンテナ3の長手方向の寸法を大きくし、か
つグレーティングローブまたはサイドローブを抑制する
ことが、本発明の目的に対して有効である。特に、グレ
ーティングローブが存在すると、主ローブ以外に放射電
力が大きく分散するので利得が減少する。また、送信の
ときは他の方向に電波が放射され他に妨害を与え、一
方、受信のときは他の方向からの干渉を受ける可能性が
ある。従って、グレーテイングローブを抑制することが
重要である。
【0022】アレーアンテナにおいて、素子アンテナの
間隔を広くしようとするときグレーテイングローブが発
生するので、それを防止するためにアンテナ間隔を不等
間隔にすることはよく知られている。本発明において
は、このような不等間隔の素子アンテナを用いることに
よって、長手方向の寸法を一定とする場合、素子アンテ
ナ数を少なくでき、経済的なアレーアンテナを提供でき
る。このような考え方に基づき、実施の形態2として、
図1の全体構成図におけるアレーアンテナ3を、広い間
隔の素子アンテナ8と狭い間隔の素子アンテナ8を不等
間隔に組み合わせて構成したアレーアンテナを図4に示
す。図4中で図2と同じ番号は実施の形態1の図2のア
レーアンテナ3と対応するので詳細な説明を省略する。
【0023】次に、図4のアレーアンテナの動作を図5
を参照しながら説明する。図5において、実線13は、
素子アンテナ8がx軸方向に直線的に不等間隔で16個
配列され、その配列長が20λであるアレーアンテナを
x軸方向に置き、電波遮蔽物2がx軸の中点からx軸の
正方向に移動したときのアンテナ受信電力を示す図であ
る。なお、図5においても、図3と同様に縦軸の受信電
力は電波遮蔽物2がないときの受信電力で正規化してあ
る。なお、図5の点線12は、等方性の素子アンテナ8
がx軸の中点Oに1個置かれたときに、図3と同様に、
電波遮蔽物2がx軸の中点からx軸の正方向に移動した
ときのアンテナ受信電力を示す。
【0024】電波遮蔽物2の存在によるアレーアンテナ
3の受信電力低下は、アレーアンテナ3が素子アンテナ
1個のとき、点線12のように最大20dBであるのに
比べて、図4の素子アンテナ16個で構成された不等間
隔アレーアンテナでは、その受信電力低下は、図5に示
すように、3.5dB以下と軽減され、電波遮蔽物2の
影響が小さく、従って正常な通信が可能である。
【0025】ところで上記実施の形態では、その動作説
明でのアレーアンテナ3のモデルとして、等方性素子ア
ンテナを直線上に等間隔または不等間隔に配列したもの
を記述したが、素子アンテナ8は等方性でなくてもよ
い。また配列線は直線でなくてもよく、たとえば、千鳥
形状に配列してもよい。さらには配列線が1本ではなく
並列に複数本であっても、本発明の目的とする動作を得
ることができる。受信電力が弱いときにはアレーアンテ
ナ3を並列に複数個並べてその出力電力をハイブリッド
回路で合成すると大きな受信電力が得られる。
【0026】また上記実施の形態では、素子アンテナ8
を2個ずつ配列順に、ハイブリッド回路11で接続する
構成について記述したが、接続は素子アンテナ8の配列
順でなくてもよく、またハイブリッド回路11以外の他
の回路の使用によっても、本発明の目的とする動作を得
ることができる。
【0027】実施の形態3.さらに上記実施の形態で使
用されるアンテナは、アレーアンテナ以外の同様の特性
を持つ他の形式のアンテナ、たとえば、矩形または楕円
形等の開口面アンテナであっても、本発明の目的とする
特性を得ることができる。図6は図1と同様な図面であ
り、図1のアレーアンテナ3の代わりに矩形開口面アン
テナ4を用いた場合の図を示す。開口面アンテナ4を用
いた場合においても、開口面アンテナ4の開口面の長手
方向がx軸方向になるように設置することによって、図
3の特性曲線13とほぼ同様の特性が得られる。
【0028】実施の形態4.さらに、上記説明のアンテ
ナを一つの素子アンテナとして取扱い、その長手方向に
複数個配置してアレーアンテナを構成し、目的とする特
性を得ることができる。図7は、アンテナの長手方向、
すなわち、x軸方向に複数個のアレーアンテナ3を配置
したアンテナ系を示す図である。図7に示すように、電
波遮蔽物2から離れた位置にあるアレーアンテナ3から
の出力電力をハイブリッド回路11によって合成するこ
とによって、さらに、良好なアンテナ特性と得ることが
できる。
【0029】実施の形態5.図8は、図6に示した開口
面アンテナ4を一つの素子アンテナとして取扱い、その
長手方向に複数個配置してアレーアンテナを構成し、目
的とする特性を得ることができる。図8は、アンテナの
長手方向、すなわち、x軸方向に複数個の開口面アンテ
ナ4を配置したアンテナ系を示す図である。図8に示す
ように、電波遮蔽物2から離れた位置にある開口面アン
テナ4からの出力電力をハイブリッド回路11によって
合成することによって、さらに、良好なアンテナ特性を
得ることができる。図8には矩形の開口面アンテナが示
されているが、楕円系の開口面アンテナ等でもほぼ同様
の特性が得られることは言うまでもない。
【0030】実施の形態6.図9は、上記のアンテナを
ヘリコプタの上に設置して、衛星から到来する電波が回
転翼で遮蔽されるために生じる受信電力低下の軽減を図
るアンテナ構成を示す図である。図9中の2および3は
実施の形態1の同じ要素に対応している。すなわち、2
は電波遮蔽物として働く回転翼であり、3がヘリコプタ
14の上に設置されたアレーアンテナである。なお図で
は、電波は紙面の上面側からヘリコプタ14の上面に到
来すると仮定している。しかしながら、静止通信衛星を
使用する場合は電波は斜め上から来ることになるが、こ
の場合は、電波が真上から到来する場合に比べて、回転
翼2がアレーアンテナ3に与える影響は大差がないか少
なくなると考えられる。
【0031】図9においては、アレーアンテナ3は回転
翼2と直交させるためにヘリコプタ14の回転翼2の中
心から少し離れた位置に、ヘリコプタ本体の長手方向に
直交するように取り付けられる。ヘリコプタ14におけ
る回転翼2の材質は、電波に対し透明な部分と回転翼2
の回転方向の前縁部に取り付けられた電波を遮蔽する金
属部分とからなる場合は、この金属部分が電波遮蔽物の
幅となる。
【0032】この実施の形態によれば、従来例のように
複数のアンテナをヘリコプタ14上に設け、回転翼2の
回転に合わせてアンテナを切替える必要がないので、ア
ンテナの設置数を減少でき、また切替え装置等が不要に
なる。従って、アンテナシステム全体の小型化・簡易化
を図ることができる。
【0033】実施の形態7.図10は、ヘリコプタの上
に設置された本発明の実施の形態7のアンテナ構成を示
す図である。実施の形態7のアレーアンテナ3は、ヘリ
コプタ上で、回転翼の回転軸の近くにその回転軸のまわ
りを取り囲むように設置される。
【0034】図10においては、アレーアンテナ3と回
転翼2とを直交させるために、ヘリコプタ14の回転翼
2の中心に近い位置に、アレーアンテナ3の長手方向が
回転軸15を取り囲む曲線上または折れ線上に沿うよう
に取り付けられる。これらの4個のアレーアンテナ3は
電波が斜めから到来するとき、電波到来方位と機体方位
との相対関係で切り替えて使用する。この場合のアンテ
ナの切替は、上述した従来例のようにアンテナが電波遮
蔽物2の影にならないようにアンテナを切替えるのでは
なく、衛星の方向にあるアンテナを使用するために切替
えるものである。すなわち、衛星の方向、ヘリコプタの
位置およびその向きから瞬時瞬時の最適の使用アンテナ
を選択して切替えるものであり、この切替はプログラム
制御によって容易に実現できる。図10では、各々が直
線で構成されたアレーアンテナ3が4個配置されている
が、その個数は4個に限らず、任意に選定できる。
【0035】また、実施の形態7では各アレーアンテナ
3は直線形状に形成されているが、他の形状、たとえば
円周上の一部を形成するアレーアンテナ3を構成して、
これらのアレーアンテナ3を円周上に配置にして、目的
の特性を得ることができる。なお図10における電波到
来方向は紙面の上面側からヘリコプタに照射される方向
である。
【0036】この実施の形態7によっても、回転翼2の
回転に合わせて各アレーアンテナを切替える必要がない
ので、アンテナの設置数を減少でき、また回転に合わせ
た切替え装置等が不要になる。従って、アンテナシステ
ム全体の小型化・簡易化を図ることができる。
【0037】なお上記すべての実施の形態において、電
波到来方向が変化するとき、アンテナの向きを変える
か、アレーアンテナではフェーズドアレー形式にする等
によって、素子アンテナ間に所要の位相差を与え電波到
来方向の変化に追随し得ることはいうまでもない。
【0038】実施の形態8.図11は、アンテナを電車
の上に設置した本発明の実施の形態8のアンテナ構成を
示す図である。実施の形態8のアレーアンテナ3は、通
常電車の屋根の上に設けられる。図11においては、電
車に電力を給電するための鉄柱の梁が電波遮蔽物として
作用するので、この電波遮蔽物と直交させるために、電
車の進行方向にアレーアンテナ3の長手方向がくるよう
に取り付けられる。複数のアレーアンテナ3を同じ長手
方向に設けこれらをハイブリッド回路11によってお互
いに接続して、スペースダイバーシティ・アンテナとし
て動作させることもできる。この実施の形態8によれ
ば、給電用の鉄柱の梁による影響を軽減することができ
る。
【0039】実施の形態9.図12は、自動車に設置さ
れた本発明の実施の形態9のアンテナ構成を示す図であ
る。実施の形態9のアレーアンテナ3は、通常自動車の
屋根の上に設けられる。図11、図12においては、線
路または道路上に渡された構造物が電波遮蔽物として作
用するので、この電波遮蔽物と直交させるために、電車
または自動車の進行方向にアレーアンテナ3の長手方向
がくるように取り付けられる。また、電車のみでなく電
気機関車に牽引される列車等の鉄道車両にも本発明は適
用できることは言うまでもない。また、電波が電車およ
び自動車に対して斜めに照射される時は電柱等も電波遮
蔽物となるので、このアレーアンテナを用いることは効
果がある。複数のアレーアンテナ3を電車および自動車
の屋根の長手方向に設けこれらをハイブリッド回路11
によってお互いに接続して、スペースダイバーシティ・
アンテナとして動作させることもできる。この実施の形
態9によれば、道路上の構造物や電柱による影響を軽減
することができる。
【0040】上述においては、アレーアンテナ3を用い
た場合について説明したが、いずれの場合でも、開口面
アンテナ4を用いて、ほぼ同様の特性を有するシステム
が構成できることは言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、電
波遮蔽物の長手方向に対してアンテナの長手方向が直交
するよう設置されたアレーアンテナまたは開口面アンテ
ナを用いることによって、送信位置と受信位置との間の
電波伝搬路に電波遮蔽物が存在するためにその影が受信
位置に生じるときでも、アンテナ設置上の制約または構
成および制御上の複雑さなしに、電波遮蔽物による受信
電力低下を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による実施の形態のアンテナの全体構
成を示す図である。
【図2】 本発明の実施の形態1のアレーアンテナ本体
の構成を示す図である。
【図3】 図2に示される本発明の実施の形態1のアレ
ーアンテナの特性を示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態2のアレーアンテナ本体
の構成を示す図である。
【図5】 図4に示される本発明の実施の形態2のアレ
ーアンテナの特性を示す図である。
【図6】 本発明による実施の形態3の開口面アンテナ
本体の構成を示す図である。
【図7】 本発明による実施の形態4のアンテナ本体の
構成を示す図である。
【図8】 本発明による実施の形態5のアンテナ本体の
構成を示す図である。
【図9】 本発明によるアンテナ構成をヘリコプタの上
に設置した実施の形態6を示す図である。
【図10】 本発明によるアンテナ構成をヘリコプタの
上に設置した実施の形態7の構成を示す図である。
【図11】 本発明によるアンテナ構成を電車の上に設
置した実施の形態8の構成を示す図である。
【図12】 本発明によるアンテナ構成を自動車の上に
設置した実施の形態9の構成を示す図である。
【符号の説明】
2 電波遮蔽物 3 アレーアンテナ 4 開口面アンテナ 5 アンテナの中心線 8 素子アンテナ 10 入出力端 11 ハイブリッド回路 12 素子アンテナ1個を用いた場合の正規化受信電力 13 アレーアンテナを用いた場合の正規化受信電力 14 ヘリコプタ 15 回転翼の回転軸
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年9月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電波伝搬路に存在する電波遮蔽物の長手
    方向に対して、直交またはほぼ直交する方向に長手方向
    を有することを特徴とするアンテナ。
  2. 【請求項2】 回転翼航空機の回転翼と直交またはほぼ
    直交する方向に長手方向を有するように回転翼航空機の
    上に設置されることを特徴とするアンテナ。
  3. 【請求項3】 陸上車両の進行方向に対して長手方向を
    有するようにその陸上車両の上に設置されることを特徴
    とするアンテナ。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載のアン
    テナにおいて、前記長手方向のアンテナは等間隔に配列
    された複数の素子アンテナで構成されることを特徴とす
    るアンテナ。
  5. 【請求項5】 請求項1から3のいずれかに記載のアン
    テナにおいて、前記長手方向のアンテナは不等間隔に配
    列された複数の素子アンテナで構成されることを特徴と
    するアンテナ。
  6. 【請求項6】 請求項1から3のいずれかに記載のアン
    テナにおいて、前記長手方向のアンテナは開口面アンテ
    ナで構成されることを特徴とするアンテナ。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載のアン
    テナがその長手方向に複数個配置して構成され、その複
    数個のアンテナの出力をハイブリッド回路で合成して使
    用することを特徴とするアンテナ。
  8. 【請求項8】 請求項2記載のアンテナにおいて、前記
    回転翼の回転軸を取り囲む曲線上または折れ線上に沿っ
    て設置されることを特徴とするアンテナ。
JP7239166A 1995-08-24 1995-08-24 アンテナ Pending JPH0964626A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7239166A JPH0964626A (ja) 1995-08-24 1995-08-24 アンテナ
US08/694,317 US5952981A (en) 1995-08-24 1996-08-08 Antenna for reducing an effect of a radio wave blocking obstacle
GB9617403A GB2305016B (en) 1995-08-24 1996-08-19 Antenna for reducing an effect of a radio wave blocking obstacle

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7239166A JPH0964626A (ja) 1995-08-24 1995-08-24 アンテナ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0964626A true JPH0964626A (ja) 1997-03-07

Family

ID=17040718

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7239166A Pending JPH0964626A (ja) 1995-08-24 1995-08-24 アンテナ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5952981A (ja)
JP (1) JPH0964626A (ja)
GB (1) GB2305016B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008523708A (ja) * 2004-12-13 2008-07-03 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) アンテナ装置とそれに関する方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9903783D0 (en) * 1999-02-18 1999-04-14 Univ Edinburgh Vehicle detector and classifier
CN106027079B (zh) * 2016-05-04 2018-04-10 清华大学 一种直升机多用户卫星通信系统的接收机

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2212253A (en) * 1936-07-11 1940-08-20 Gen Motors Corp Antenna for receiving radio transmissions in automobiles
GB584900A (en) * 1945-02-05 1947-01-24 Eric St John Chesney Improvements in roof aerials for motor and like vehicles
GB632813A (en) * 1947-03-26 1949-12-05 Vauxhall Motors Ltd Improved aerial mounting on motor vehicles
US2706608A (en) * 1953-05-19 1955-04-19 Joseph David Peter Means for mounting radio antennae on vehicles and the like
JPS4836583B1 (ja) * 1969-06-13 1973-11-06
US3702479A (en) * 1971-07-07 1972-11-07 Us Air Force Space diversity antenna system for uhf satellite communications for helicopters
US4308541A (en) * 1979-12-21 1981-12-29 Nasa Antenna feed system for receiving circular polarization and transmitting linear polarization
US4288794A (en) * 1979-12-26 1981-09-08 Textron Inc. Shielded loop VOR/ILS antenna system
JPS57193145A (en) * 1981-05-23 1982-11-27 Omron Tateisi Electronics Co Center-to-automobile communication equipment using ultrasonic wave car detector
JPS63136199A (ja) * 1986-11-27 1988-06-08 住友電気工業株式会社 路側ビ−コン方式
JP2964485B2 (ja) * 1989-05-09 1999-10-18 日本電気株式会社 空中線装置
US5184141A (en) * 1990-04-05 1993-02-02 Vought Aircraft Company Structurally-embedded electronics assembly
US5048641A (en) * 1990-11-23 1991-09-17 Jack N. Holcomb Van-mounted ladder assembly with concealed radio antennas
JP2653324B2 (ja) * 1991-07-25 1997-09-17 三菱電機株式会社 回転翼機のアンテナ装置
JPH05167344A (ja) * 1991-12-16 1993-07-02 M C C:Kk 回転翼検知切換えアンテナ装置
EP0582364A1 (en) * 1992-08-05 1994-02-09 International Business Machines Corporation HF antenna for a helicopter
JPH07212122A (ja) * 1994-01-21 1995-08-11 M C C:Kk 衛星通信装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008523708A (ja) * 2004-12-13 2008-07-03 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) アンテナ装置とそれに関する方法
JP4838263B2 (ja) * 2004-12-13 2011-12-14 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) アンテナ装置とそれに関する方法

Also Published As

Publication number Publication date
GB2305016B (en) 2000-02-23
GB9617403D0 (en) 1996-10-02
US5952981A (en) 1999-09-14
GB2305016A (en) 1997-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3096400B1 (en) Antenna device, wireless communication apparatus, and radar apparatus
US6714163B2 (en) Structurally-integrated, space-fed phased array antenna system for use on an aircraft
JP2004325160A (ja) 車載用レーダ
JP2004096618A (ja) アンテナ及びダイバーシチ受信装置
US20180233812A1 (en) Radome and vehicular radar apparatus comprising same
WO2020084841A1 (ja) アンテナモジュール、及び車両
US11804649B2 (en) Antenna system for vehicle
WO2014148597A1 (ja) アンテナ装置
US20040135731A1 (en) On-board antenna
CN114094322A (zh) 用于抑制旁波瓣的增益的天线
JP4080497B2 (ja) アンテナ装置
JPH05501187A (ja) 衛星間及び衛星と地上局との間の高速データ伝送の連係を保証するアンテナ
US5304998A (en) Dual-mode communication antenna
US6677908B2 (en) Multimedia aircraft antenna
JPH0964626A (ja) アンテナ
CN107611563A (zh) 一种车载多模天线
KR20180075043A (ko) 레이더 모듈 및 이를 포함하는 차량용 레이더 장치
JP3833609B2 (ja) 車載アンテナ
US5952976A (en) Helicopter furnished with a high-frequency radiocommunication system
US20220320742A1 (en) Antenna element
US6741218B2 (en) Multibeam antenna system
US20020126063A1 (en) Rectangular paraboloid truncation wall
US10978793B2 (en) Antenna with gain reduction
JPH05218723A (ja) 回転翼機のアンテナ装置
JP3131347B2 (ja) マルチビームアンテナ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040818

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040928

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041015

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20041116

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20041217