JPH0963448A - 刃形限流ヒューズの製造方法 - Google Patents

刃形限流ヒューズの製造方法

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JPH0963448A
JPH0963448A JP25172495A JP25172495A JPH0963448A JP H0963448 A JPH0963448 A JP H0963448A JP 25172495 A JP25172495 A JP 25172495A JP 25172495 A JP25172495 A JP 25172495A JP H0963448 A JPH0963448 A JP H0963448A
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JP
Japan
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cap
terminal
blade
tube
fuse
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP25172495A
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English (en)
Inventor
Norio Osanai
紀男 長内
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Adeka Corp
Original Assignee
Asahi Denka Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Asahi Denka Kogyo KK filed Critical Asahi Denka Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】磁器筒を用いることにより、耐吸湿性を含む耐
環境性等の信頼性の向上及び加熱からの不燃性構造の確
保さらにヒューズエレメントと消弧剤の材質制限の解除
ならびに接着剤固定による完全密封形の刃形限流ヒュー
ズの製造方法の提供。 【構成】磁器筒を用い、刃形端子間に張渡されたヒュー
ズエレメントを保持させた刃形端子の中央部に十字状に
なるように差込んだタップ付き固定板に、一方のキャッ
プを底面の矩形穴を通してその両側から2本のサラビス
で軸方向から一体化させ、これに前記筒を覆せ、その一
端とキャップをエポキシ樹脂の接着剤で接合するととも
に他方の開口部より消弧剤を充填させた後、他方のキャ
ップをエポキシ樹脂接着剤で接合させ、軸方向にキャッ
プと刃形端子をサラビスで固定して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筒内部に刃形端子とそ
の間に張渡されたヒューズエレメントとさらに周囲に充
填した消弧剤を有する刃形限流ヒューズの製造方法の改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の刃形限流ヒューズは、第1図に示
すように、左右の刃形端子Aに亜鉛板をプレスしたヒュ
ーズエレメントDをバンド座金Eで挟みこれをリベット
Hでかしめた後、半田付けした組立体をファイバ筒C内
に配設し、さらにその周囲に粒状の炭酸カルシウム消弧
剤Gを充填させ、これに両端のキャップBを覆せてねじ
Fにてバンド座金Eを介して組立体を固定した構造のも
のが一般に公知とされていた。しかし、この製造方法
は、次のような問題があった。 (1)絶縁材として用いられる筒は、その材質が紙基材
をベースとしたものであり、吸湿性があるため、筒の収
縮、膨張等の環境変化を受け易く、キャップと筒のねじ
がゆるんでガタついたり、長時間の使用に対しての信頼
度が乏しい。 (2)筒が紙基材であるため、加熱による焦げまたは燃
焼性を考慮しなければならないことから、必然的にヒュ
ーズエレメントの材質及び消弧剤の材質等に制限(例え
ば、亜鉛板と炭酸カルシウムの組合せしかできない)を
受け、新素材を用いた構造への設計変更が容易にできな
くする要因がある反面、制限素材の需用低下により入手
がが困難となってきている現状である。 (3)組立てが半田付けとねじ止め接合で行われるた
め、キャップと筒間,キャップと刃形端子間に隙間を生
じ、完全密封形の構造とすることができないため、その
隙間からの消弧剤もれを防止するための手段等を考慮し
なければならずこれらの部材を含め多くの部材を必要と
する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
を解決するためになされたものであり、筒に磁器を用い
ることにより耐吸湿性を含む耐環境性等の信頼度の向上
及び加熱からの不燃性構造の確保さらにヒューズエレメ
ントと消弧剤の材質制限の解除ならびに接着剤固定によ
る完全密封形の刃形限流ヒューズの製造方法を提供する
ことを目的としている。
【0004】本発明は、上述の課題を達成するために、
絶縁筒に耐熱性、耐環境性及び不燃性を有する磁器筒
(以下、筒という)を用い、前記刃形端子間に張渡され
たヒュースエレメントを保持させた刃形端子の中央部に
十字状になるように差込んだタップ付き固定板に一方の
キャップを軸方向からサラビスで一体化させ、これに前
記筒を覆せ、その一端とキャップをエポキシ樹脂の接着
剤で接合するとともに他方の筒開口部より消弧剤を充填
させた後、他方のキャップをエポキシ樹脂の接着剤で接
合させ、軸方向にキャップと刃形端子をサラビスで固定
する刃形限流ヒューズの製造方法を特徴とする。
【0005】
【作用】磁器筒にすることにより、ヒューズエレメント
の材質は、限流特性の極めて良好な銀,銅の良導体金属
の使用ができかつ、内部に充填する消弧剤も純良な硅砂
を使用できるため電気的にも極めてすぐれた遮断特性を
有する刃形限流ヒューズの製造が可能となる。
【0006】
【実施例】以下、この発明に係る限流ヒューズの製造工
程を図2により説明する。図(イ)は、銅板の刃形端子
1の中央部に穿った溝1aに十字状の位置に交叉するよ
うに差込まれた両端に所要寸法Pの間隔でタップピング
されたタップ穴2aを有する鋼鉄からなる固定板2と前
記刃形端子1に銀及び銅の良導体金属板からプレスされ
たヒューズエレメント3をスポット、ビーム又はレーザ
ー溶接加工により接合した限流ヒューズエレメント組立
体Vを形成し、さらにこの組立体Vの一端の刃形端子1
と底面に穿った矩形穴4aとビス穴4bを有する一方の
キャップ4とにより片側の刃形端子1とキャップ4をビ
ス5により一体化する。同図(ロ)は、この組立体Vの
他端から固定板2より大きい内径を有する磁器筒6をそ
の末端にエポキシ樹脂の接着剤30を塗布させて嵌着す
る。同図(ハ)は、磁器筒6の開口部の隙間より硅砂か
らなる消弧剤40を筒内に充填する。同図(ニ)は、消
弧剤40充填後、他方のキャップ4を他端の刃形端子1
に合致するキャップ4の矩形穴4aを通して磁器筒5の
他端に接着剤30を塗布した状態で覆せて嵌着し、キャ
ップ4と刃形端子1をビス5により固定板2を介して完
全に固定された刃形限流ヒューズが完成する。図3は、
以上のような製造工程により完成された刃形限流ヒュー
ズの縦断面図であるが、キャップ4と筒6は、従来品が
ねじで固定されていた構造であるのにくらべ隙間にエポ
キシ樹脂の接着剤30が充填された完全密封の構造にす
ることができる
【0007】
【発明の効果】この発明の製造方法に係る限流ヒューズ
は、上述のように、絶縁筒の絶縁材料をファイバから磁
器にすることでヒューズエレメント及び消弧剤の材質、
組合せ及び構造等にも斬新性が得られ新規の刃形限流ヒ
ューズの製造を容易にすることができる。
【0008】完全密封形の構造となることから吸湿性を
含むあらゆる環境条件下で使用されても耐侯性に優れて
いることから極めて高信頼性の製品が得られる。
【0009】筒材に磁器を用いることにより、電気的に
も遮断特性の優れた比較的高融点を有する良導体金属で
ある銀,銅をヒューズエレメントとして用いることすが
できるので、比較的定格電流値の大きいものでも極めて
小形薄板形状のヒューズエレメントとなることから、遮
断容量的にも極めて有利となる刃形限流ヒューズを製造
できる。
【0010】また、加熱によるヒューズ筒の耐熱性、耐
燃性等は、懸念するに及ばず全く問題なく極めて安全な
製品を得ることができる。
【0011】さらに、銀,銅の良導体金属を用いたヒュ
ーズエレメントは、刃形端子との接合にスポット溶接,
ビーム溶接,レーザー溶接加工により行われるため、従
来のようなバンド座金,リベットもしくはねじ及びナッ
ト等で固定した後、半田付けして接続していた組立工程
と違い、部品数も少く、組立工程が簡略化され、組立時
間も短くできるとともに半田付けを行わないので、フラ
ックスの残渣による経年腐食の懸念もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の刃形限流ヒューズの縦断面図
【図2】 本発明の刃形限流ヒューズの製造方法を示す
斜視図
【図3】 本発明の製造方法により完成された刃形限流
ヒューズの縦断面図
【符号の説明】
1 刃形端子 2 固定板 3 ヒューズエレメン
ト 4 キャップ 5 サラビス 6 筒 30 接着剤 40
消弧剤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】刃形端子間に張渡されたヒューズエレメン
    トとその周囲に充填された消弧剤を有する絶縁筒とこの
    絶縁筒の両端にねじで接合されたキャップと刃形端子で
    構成された限流ヒューズにおいて、前記絶縁筒に耐熱
    性、耐環境性及び不燃性を有する磁器筒(以下、筒とい
    う)を用い、前記刃形端子間に張渡されたヒューズエレ
    メンを保持させた刃形端子の中央部に十字状になるよう
    に差込んだタップ付き固定板に、一方のキャップを底面
    の矩形穴を通してその両側から2本のサラビスで軸方向
    から一体化させ、これに前記筒を覆せ、その一端とキャ
    ップをエポキシ樹脂の接着剤で接合するとともに他方の
    筒開口部より消弧剤を充填させた後、他方のキャップを
    エポキシ樹脂の接着剤で接合させ、軸方向にキャップと
    刃形端子をサラビスで固定して構成することを特徴とす
    る刃形限流ヒューズの製造方法。
JP25172495A 1995-08-25 1995-08-25 刃形限流ヒューズの製造方法 Withdrawn JPH0963448A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004119105A (ja) * 2002-09-25 2004-04-15 Taiheiyo Seiko Kk 限流ヒューズ
WO2004084249A1 (en) * 2003-03-22 2004-09-30 Smart Electronics Inc. Fuse apparatus and method of manufacturing the same

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JP2004119105A (ja) * 2002-09-25 2004-04-15 Taiheiyo Seiko Kk 限流ヒューズ
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Legal Events

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20021105