JPH0962839A - 農水産物の外観検査装置 - Google Patents

農水産物の外観検査装置

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JPH0962839A
JPH0962839A JP7245455A JP24545595A JPH0962839A JP H0962839 A JPH0962839 A JP H0962839A JP 7245455 A JP7245455 A JP 7245455A JP 24545595 A JP24545595 A JP 24545595A JP H0962839 A JPH0962839 A JP H0962839A
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正夫 仁藤
Shinji Natsume
新二 夏目
Takeshi Maruko
雄 円子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面色の明度が低い対象物は、背景との明度
差が小さくなるため、撮像した画像からの形状抽出の精
度が低下し、検査結果が不正確になる場合があった。 【解決手段】 検査対象物2を搬送するコンベア1上に
照明器3を配設し、その上方であって検査対象物2の反
射光の光路上にハーフミラー42を設置して、反射光を
2系統に分光して、それぞれをCCDカメラ43,44
により撮像する。カメラ43は可視光画像を、カメラ4
4は赤外光画像をそれぞれ画像処理部5へ送る。画像処
理部5は、2値化した赤外光画像から形状特徴量を計測
するとともに、赤外光画像を用いて可視光画像をマスキ
ングして、検査対象領域のみを取り出してから表面特徴
量を計測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農水産物を撮像し
た画像にもとづいて、形状、大きさ、色等から外観検査
や等級分けをする農水産物の外観検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の農水産物の外観検査装置として、
福田和彦,仁藤正夫,渡辺亮,“農水産物の色と形状に
よる加工選別システム”,富士時報,VOL.67 , No.9 ,19
94がある。これは、自動的に送られてくる検査対象の農
水産物をカメラにより撮像して得られた画像を処理し、
形状認識、色認識、表面検査を行うものである。これら
の装置では、検査対象物を搬送するために一般にコンベ
アが用いられており、検査対象物はコンベア上を搬送さ
れている状態で撮像される。検査対象物を撮像する際の
背景となるコンベアの表面は、通常、黒色または黒色に
近い色をしている。そのため、表面色の明度が高い一般
的な農水産物については、背景との明度差が大きくな
り、撮像画像の処理が容易である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにコンベアの表面を黒色または黒色に近い色にした場
合、表面色の明度が低い検査対象物、例えば茄子やフ
ジ、スターキング等のリンゴを検査する場合、検査対象
物の表面色と背景となるコンベアの表面色との明度差が
少ないため、背景と検査対象領域との区分が不明確にな
って、撮像した画像から検査対象物の形状特徴量を計測
するのが不正確になったり、色、キズ、模様等の表面状
態量を計測するのが不充分になることがあった。そのた
め、検査結果の精度が低下して、後工程の選別や等級分
けに支障をきたすことがあった。本発明は上記課題を解
決するためになされたもので、その目的とするところ
は、表面色の明度が低い検査対象物に対しても、常に一
定精度の検査結果を得ることのできる農水産物の外観検
査装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、農水産物をカメラにより撮像し
て得られた画像を処理して外観検査をする農水産物の外
観検査装置において、検査対象物からの反射光を2系統
の光路に分光するハーフミラーと、一方の光路上に設置
されて近赤外光領域のみを通過させる近赤外光フィルタ
と、他方の光路上に設置されて可視光領域のみを通過さ
せる可視光フィルタと、両光路の端部にそれぞれ設置さ
れたカメラと、一方のカメラにより撮像された近赤外光
画像の形状から検査対象の形状特徴量を計測する手段
と、他方のカメラにより撮像された可視光画像に2値化
した近赤外光画像を用いたマスク処理を施して検査対象
領域の画像のみを抽出する手段と、検査対象領域のみか
らなる可視光画像から検査対象物の表面特徴量を計測す
る手段とを備えて円形の検査対象物の外観検査をするこ
とを特徴とする。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、ハーフミラーにより分光された光路のいずれか一方
にミラーを配置して両カメラによりそれぞれ撮像された
画像の位相を互いに一致させることにより非円形の検査
対象物の外観検査を可能にしたことを特徴とする。
【0006】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、マスク処理前に、予め測定されてい
る両撮像画像の倍率の差異に応じ一方の画像を収縮処理
または膨張処理を施して倍率を一致させる手段を備えた
ことを特徴とする。
【0007】請求項4の発明は、請求項1または請求項
2または請求項3の発明において、マスク処理前に、予
め測定されている両撮像画像の位置ずれに応じ一方の画
像を移動させて両画像を一致させる手段を備えたことを
特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1の発明においては、外観形状が円形を
した検査対象物に適用され、検査対象物からの反射光が
ハーフミラーにより透過光と反射光との2系統の光路に
分光される。分光された一方の光は近赤外光フィルタを
通過してからカメラにより撮像され、他方の光は可視光
フィルタを通過してからカメラにより撮像される。撮像
された近赤外光画像の形状から検査対象の形状特徴が計
測される。撮像された可視光画像に2値化した近赤外光
画像を用いたマスク処理が施されて検査対象領域の画像
のみが抽出される。抽出された検査対象領域のみからな
る可視光画像から検査対象物の表面特徴量が計測され
る。
【0009】請求項2の発明においては、第1の発明で
ハーフミラーにより分光された2系統の光路は互いの位
相が反転するが、いずれか一方の光路にミラーが配置さ
れてさらに反転されることにより、両カメラの撮像画像
の位相が互いに一致する。それにより、非円形をした検
査対象物についてのマスク処理が可能になる。
【0010】請求項3の発明においては、マスク処理前
に、予め測定されている両撮像画像の倍率の差異に応じ
て、一方の画像に収縮処理または膨張処理が施されて両
画像の倍率が一致する。
【0011】請求項4の発明においては、マスク処理前
に、予め測定されている両撮像画像の位置ずれに応じ
て、一方の画像が移動されて両画像が一致する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施形
態を説明する。図1は請求項1の発明に係る第1の実施
形態の構成を示す説明図である。この実施形態は、リン
ゴ等の外観形状が円形をした農水産物を検査対象とした
ものである。図において、1はコンベアであり、検査対
象物2を連続搬送する。通常、コンベア1は、検査対象
物2の背景となるため、黒色系の明度の低い色が選ばれ
る。コンベア2の上方には、複数の照明器3が同心円上
に配設されて、検査対象物2を均等にかつハレーション
が起きないように照射する。この実施形態では、照明器
3として、可視光および近赤外光の領域を有する白熱ラ
ンプを用いている。
【0013】さらに上方には、撮像部4が設置されてい
る。撮像部4は全体が暗箱41により構成され、暗箱4
1の下部に形成された開口部に検査対象物2からの反射
光が入射される。暗箱41内には入射光の光軸と45度
の角度でハーフミラー42が設置されて、入射光の一部
を水平方向に分光する。この実施形態では、ハーフミラ
ー42として、ガラス板に金属を蒸着したものを用い、
可視光から近赤外光までを透過50%、反射50%に設
定しているが、プリズムを用いて分光することも可能で
ある。
【0014】ハーフミラー42により2方向に分離され
た両光路上にはCCDカメラ43,44が配設されてい
る。ここで、CCDカメラ43,44の設置に際して、
両カメラが撮像して得られる検査対象物2の画像が、同
一大きさであるとともに同一位置となるように、倍率お
よび光軸位置が微調整される。CCDカメラ43のレン
ズ45の前部には近赤外光をカットするフィルター47
が取り付けられており、CCDカメラ43は可視光によ
り検査対象物2を撮像し、その画像信号aを画像処理部
5へ送る。このCCDカメラ43は、カラーカメラまた
はモノクロカメラのいずれでも良い。
【0015】CCDカメラ44のレンズ46の前部には
可視光をカットするフィルター48が取り付けられてお
り、CCDカメラ44は近赤外光により検査対象物2を
撮像し、その画像信号bを画像処理部5へ送る。このC
CDカメラ44には、モノクロカメラが用いられる。ま
た、暗箱41内には両光路に直交する面に外乱光をカッ
トする遮光板49が設置されている。なお、カメラ4
3,44に取り付けられフィルター47,48を光路上の
他の位置に配設したり、ハーフミラー42上に形成させ
ることも可能である。
【0016】また、コンベア1には、検査対象物2が撮
像部4の真下の撮像位置に達したことを検知するセンサ
6が設置されて、検査対象物2を検知した信号cを画像
処理部5へ送る。画像処理部5は、信号cが入力された
タイミングで、画像信号a、bを取り込み、後述する画
像処理を行い検査対象物2に対する仕分け信号dを生成
して出力する。出力された仕分け信号dは、図示しない
選別装置等へ送られる。
【0017】図2は、カメラ43において撮像された可
視光画像を示し、その下方に、中心の走査線上の画像信
号のレベル分布を示す。レベル分布からも分かるよう
に、可視光画像は、背景部画像と検査対象物部画像との
レベル差が小さい。特に、検査対象物2の表面色が明度
の低い茄子やフジ等のリンゴであって、しかも背景のコ
ンベア1が黒色である場合はその傾向が著しい。なお、
従来装置では、この画像のみにより、検査対象物の形状
特徴量や表面特徴量を計測していた。
【0018】図3は、カメラ44において撮像された近
赤外光画像を示し、その下方に、中心の走査線上の画像
信号のレベル分布を示す。レベル分布からも分かるよう
に、近赤外光画像は、背景部画像と検査対象物部画像と
のレベル差が大きいため2値化が容易である。これは、
植物生体そのものの特性として表面からの近赤外光の反
射率が特に大きいことによる。つまり、人間の視覚でと
らえられる可視光では明度が低い検査対象物であって
も、近赤外光の領域では充分なレベルの反射光が得られ
る。もちろん、近赤外光では、表面の色から特徴量を検
出することは不可能であるが、背景画像中から検査対象
物の形状を抽出するには充分に利用可能である。
【0019】すなわち、図3に示される近赤外光画像を
閾値Lにより2値化して検査対象物の形状を抽出してか
ら、検査対象物2の形状特徴量を計測することが可能で
あるとともに、2値化した画像をマスクパターンとし
て、図2の可視光画像をマスキングして背景画像部を除
去し、検査対象領域のみを抽出することが可能になる。
なお、マスク処理に際しては両画像の位置および倍率の
一致が必要がある。
【0020】図4は、画像処理部5の構成を示すブロッ
ク図である。図において、501A、501Bは、それ
ぞれカメラ43,44から送られた画像信号a、bをデ
ィジタル化するAD変換器であり、ともに計測単位大き
さの画素に量子化して、画像メモリ502A、502B
へ送る。画像メモリ502A、502Bは、後述するコ
ンピュータ509の指示に従い、ディジタル化された画
像信号の書き込み、読み取りが行われる。切換器503
は、コンピュータ509の指示に従い、画像メモリ50
2A、502Bから読み取られた画像信号のいずれか一
方を選択して、後段の切出し部504へ送る。切出し部
504は、入力された画像信号を2値化して収縮・膨張
処理部505へ送る。
【0021】収縮・膨張処理部505は、コンピュータ
509の指示に従い、近赤外光画像上の画素値が1であ
る検査対象物領域について、予め定められた収縮または
膨張処理を実行して、形状特徴抽出部506、マスク処
理部507へ送る。すなわち、撮像部4に設置されたカ
メラ43,44は、互いの倍率を機構的に微調整して
も、画素単位までは一致させることが困難である。そこ
で、一方の画像に収縮また膨張処理をすることにより、
両画像の大きさを一致させる。この収縮・膨張処理の画
素数については、後述する校正パターンを用いて予め算
出しておく。また、この収縮または膨張処理により、画
像周辺部の削除やスムージングをして計測の安定化をは
かることができる。
【0022】形状特徴抽出部506は、入力された赤外
光の画像信号から画素値が1の検査対象物領域の形状を
抽出し、面積、長さ、幅、位置等の形状特徴量を計測し
て、コンピュータ509へ入力する。なお、形状特徴量
を計測する具体的な手順については既に公知となってい
るため、説明を省略する。マスク処理部507は、入力
された近赤外光画像信号の画素値が1である検査対象物
領域をマスクパターンとして、可視光画像をマスキング
することにより可視光画像中の検査対象物領域のみを取
り出して、表面特徴抽出部508へ送る。表面特徴抽出
部508は、入力された可視光画像から検査対象物の
色、キズ、模様等の表面特徴量を計測して、コンピュー
タ509へ入力する。なお、表面特徴量を計測する具体
的な手順については既に公知となっているため、説明を
省略する。
【0023】コンピュータ509は、センサ6からの信
号cが入力されたタイミングにもとづき、画像メモリ5
02A、502Bへの画像信号の書き込みおよび読み出
し、切換器503の切り換え、収縮・膨張処理部505
の作動を指示するとともに、形状特徴抽出部506、表
面特徴抽出部508から入力された計測値にもとづき、
検査対象物の等級を判別して仕分け信号へ送る。なお、
ここで実行される検査対象物の等級判別についての具体
的な検査手順は既に公知となっているため、説明を省略
する。また、コンピュータ509にはHCI部510が
接続されており、このHCI部510によりオペレータ
とのインターフェースがとられる。
【0024】図5は、撮像部4に設置されたカメラ4
3,44が、それぞれ撮像した画像の倍率と位置を調整
するために用いられる校正パターンである。この校正パ
ターンは、可視光から近赤外光までの領域を一様かつ高
率に反射する白色の円形パターンを組み合わせて形成さ
れている。この校正パターンは、検査装置の設置時に、
カメラ43,44によりそれぞれ撮像されて、コンピュ
ータ509に入力される。コンピュータ509では、両
画像ごとに各円形の重心G1〜G4を算出してから全体重
心G0を算出する。次に、両画像の全体重心G0の位置座
標を比較して両画像の位置ずれ量Sを求める。
【0025】こうして得られた位置ずれ量Sを、コンピ
ュータ509に記憶しておき、運用時に、画像メモリ5
02Aまたは502Bのアドレスのオフセット値とする
ことで、画像の位置ずれの補正が行われる。また、倍率
差を求める場合は、先ず、可視光画像用のカメラ43に
より校正パターンを撮像し、各円形の重心G1〜G4の相
互間の距離La1〜La4を算出する。同様に、近赤外光
画像用のカメラ44により校正パターンを撮像し、各円
形の重心G1〜G4の相互間の距離Lb1〜Lb4を算出す
る。次いで、次式により、両画像の倍率差Kを求める。
【0026】
【数1】K={(La1−Lb1)/Lb1+(La2−L
2)/Lb2+(La3−Lb3)/Lb3+(La4−L
4)/Lb4}/4
【0027】次に、得られた両画像の倍率差Kを用い
て、収縮・膨張処理部505における収縮・膨張処理の
画素数を求める。具体的には、撮像された被計測対象領
域を円形と想定し、2値化された被計測対象領域の面積
を求めて等価円の半径Rを求める。この半径Rに倍率差
Kを乗算して、収縮・膨張処理量Zとする。Zが負の場
合は収縮処理、正の場合は膨張処理となる。なお、被計
測対象領域が円形でない場合は、その形状に応じて実験
的に求められる係数を、等価円の半径Rに乗じて補正し
てから収縮・膨張処理量Zを求める。
【0028】この実施形態によると、検査対象物が撮像
時の背景となるコンベアの黒色と明度の差が余りない、
赤みの濃いリンゴであっても、可視光による撮像と同時
に近赤外光により検査対象物を撮像して背景との識別が
明確な近赤外光画像から形状特徴量を計測するととも
に、近赤外光画像をマスクパターンとして可視光画像を
マスキングして検査対象物領域のみを取り出し、背景画
像の影響を受けることなく表面特徴量の計測が可能にな
る。
【0029】また、表面色の明度が高い検査対象物につ
いても、全く同様に、可視光と近赤外光により撮像して
両特徴量を計測することができる。その結果、この実施
形態の検査装置は、コンベアの色と検査対象物の色の明
度差の大小にかかわらず、種々の農水産物を常に安定し
た精度で検査して等級を判別し、仕分けすることができ
る。
【0030】図6は請求項2の発明に係る第2の実施形
態の構成を示す説明図である。第1の実施形態では、外
観形状が円形をしたリンゴ等の農水産物を検査対象とし
たのに対し、この実施形態では、外観形状が非円形をし
た茄子等の農水産物を検査対象としたものである。各部
の構成は図1の実施形態と共通する部分があるので、共
通部分は図1と同一の符号を付して説明を省略し、異な
る部分についてのみ説明する。
【0031】この実施形態は、図示されるように、撮像
部4内のハーフミラー42により反射・分光された水平
方向の光路上に、ハーフミラー42と平行にミラー40
を配置し、その上方にカメラ44をカメラ43と平行に
配設したもである。このミラー40を配置したことで、
ハーフミラー42により反射された光がさらに反転され
るため、カメラ44により撮像された画像はカメラ43
に撮像された画像と位相が一致する。
【0032】図7はカメラ43において撮像された可視
光画像を示し、図8はカメラ44において撮像された近
赤外光画像を示す。なお、図8中に破線で示した図形
は、ミラー40が設置されない場合の画像を参考として
示したものである。これら両図に示されるように、第2
の実施形態においては、非円形の検査対象物を撮像した
場合であっても、両画像が一致することになる。すなわ
ち、図1に示され第1の実施形態の場合は、検査対象物
が円形に限定されていたが、この実施形態では、円形、
非円形を問わずに検査が可能になる。
【0033】特に、円形の検査対象物の場合は、第1の
実施形態では、撮像時に検査対象物2の重心を光軸に一
致させる必要があるため検査対象物2の位置合わせの制
御が煩わしかったが、この実施形態では、重心が光軸か
ら多少ずれても、両画像がともに同方向にずれるため、
検査の支障になることはない。なお、第2の実施形態で
は、ミラー40により一方の光路の画像を反転させてい
るが、撮像後にソフトウエアの処理により一方の画像を
反転させることもできる。また、カメラ43,44の取
り付け時に光軸まわりの回転位相が互いにずれた場合
も、校正パターンを用いて回転位相のずれを算出してお
くことにより補正することができる。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、検査
対象物からの反射光をハーフミラーにより分光してフィ
ルタを透過させてから可視光画像および近赤外画像とし
て撮像する。この近赤外画像は、表面色の明度の低い検
査対象物からも充分に反射されるため、茄子や赤みの濃
いリンゴ等を検査する場合に、背景画像と検査対象画像
を明確に区分して、充分な精度で形状特徴量を計測する
ことが可能になる。
【0035】同じく、可視光画像に2値化した近赤外光
画像を用いたマスク処理を施して検査対象物領域の画像
のみを抽出することにより、背景画像の影響を受けるこ
となく検査対象物の表面特徴量を計測することが可能に
なる。すなわち、表面からの反射光の明度が低い検査対
象物に対しても、本発明を用いることにより、正確に検
査対象物の画像のみを抽出して特徴量を計測することが
可能となり、検査対象物の表面色の明度に高低にかかわ
らず常に一定精度の検査結果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明に係る第1の実施形態の構成を
示す説明図である。
【図2】図1において撮像された可視光画像を示す図で
ある。
【図3】図1において撮像された近赤外光画像を示す図
である。
【図4】図1の画像処理部の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】図1の両カメラの倍率と位置を調整するための
校正パターンである。
【図6】請求項2の発明に係る第2の実施形態の構成を
示す説明図である。
【図7】図6において撮像された可視光画像を示す図で
ある。
【図8】図6において撮像された近赤外光画像を示す図
である。
【符号の説明】
1 コンベア 2 検査対象物 3 照明器 4 撮像部 5 画像処理部 6 センサ 40 ミラー 41 暗箱 42 ハーフミラー 43,44 CCDカメラ 45,46 レンズ 47,48 フィルター 49 遮光板 501A,501B AD変換器 502A,502B 画像メモリ 503 切換器 504 切出し部 505 収縮・膨張処理部 506 形状特徴抽出部 507 マスク処理部 508 表面特徴抽出部 509 コンピュータ 510 HCI部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 円子 雄 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 農水産物をカメラにより撮像して得られ
    た画像を処理して外観検査をする農水産物の外観検査装
    置において、 検査対象物からの反射光を2系統の光路に分光するハー
    フミラーと、 一方の光路上に設置されて近赤外光領域のみを通過させ
    る近赤外光フィルタと、 他方の光路上に設置されて可視光領域のみを通過させる
    可視光フィルタと、 両光路の端部にそれぞれ設置されたカメラと、 一方のカメラにより撮像された近赤外光画像の形状から
    検査対象の形状特徴量を計測する手段と、 他方のカメラにより撮像された可視光画像に2値化した
    近赤外光画像を用いたマスク処理を施して検査対象領域
    の画像のみを抽出する手段と、 検査対象領域のみからなる可視光画像から検査対象物の
    表面特徴量を計測する手段と、 を備えて円形の検査対象物の外観検査をすることを特徴
    とする農水産物の外観検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の農水産物の外観検査装置
    において、 ハーフミラーにより分光された光路のいずれか一方にミ
    ラーを配置して両カメラによりそれぞれ撮像された画像
    の位相を互いに一致させることにより非円形の検査対象
    物の外観検査を可能にしたことを特徴とする農水産物の
    外観検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の農水産物
    の外観検査装置において、 マスク処理前に、予め測定されている両撮像画像の倍率
    の差異に応じ一方の画像を収縮処理または膨張処理を施
    して倍率を一致させる手段を備えたことを特徴とする農
    水産物の外観検査装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2または請求項3
    記載の農水産物の外観検査装置において、 マスク処理前に、予め測定されている両撮像画像の位置
    ずれに応じ一方の画像を移動させて両画像を一致させる
    手段を備えたことを特徴とする農水産物の外観検査装
    置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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