JPH0961683A - 光デバイス組立方法およびその装置 - Google Patents

光デバイス組立方法およびその装置

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JPH0961683A
JPH0961683A JP21628295A JP21628295A JPH0961683A JP H0961683 A JPH0961683 A JP H0961683A JP 21628295 A JP21628295 A JP 21628295A JP 21628295 A JP21628295 A JP 21628295A JP H0961683 A JPH0961683 A JP H0961683A
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JP
Japan
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fiber
lens
stage
light
optical
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JP21628295A
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English (en)
Inventor
Yoichi Suzuki
洋一 鈴木
Tomokazu Imura
智和 井村
Tsugio Tokumasu
次雄 徳増
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FDK Corp
Original Assignee
FDK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、光デバイス組立方法およびその装
置に関し、デバイスにレンズやファイバの軸調整、θ調
整、ファイバの斜めカットによる影響を考慮したレンズ
の調芯、偏光して分離した光を検光子で合成するときの
パワー変動を最小限にするファイバの調芯などを行う機
構を設け、簡易、正確かつ迅速に光デバイスの組立を実
現することを目的とする。 【構成】 レンズをチャックで保持してステージ上のデ
バイスに近づけた状態でデバイスからレンズに向かった
光を撮像装置で検出し、光が該レンズの中心位置に入射
するように該ステージをXY方向に調整して光量が最大
の位置に調整してレンズをデバイスに固定し、ファイバ
を僅かスリーブに挿入した状態のまま両者をステージ上
のデバイスに近づけた状態でデバイスからレンズを通し
てファイバを通った光を検出しステージをXY方向に調
整して光量が最大の位置に調整しスリーブ、ファイバお
よびデバイスを相互に固定し、組み立てるように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光デバイス組立方法お
よびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光デバイスの組立は、熟練者が手
作業で各種器具を使って長年の経験とかんに頼って例え
ば光ファイバの接続されたデバイスとファイバとレンズ
の光軸調整を行った後に溶接して固定するというように
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように光デバ
イスの組立を熟練者が手作業を行っていたため、例えば
光受動部品のように低損失を求められる場合、光デバイ
スと、レンズとファイバとの光軸調整したりするために
熟練者が非常に多くの時間を使って調整するという問題
があった。
【0004】また、ファイバを斜めにカットして研磨し
た場合には、斜めにカットしたファイバを調芯するとき
にそのカットした面とデバイスに接続されたファイバの
カットした面とががほぼ平行となるように目視によって
熟練者が調整したり、あるいは斜めカットしたファイバ
から出射される光ビームの角度を測定してその角度に合
わせて受光側のファイバのカットした面の調芯を行った
りする必要があり、調整に多くの時間が必要となってし
まうという問題があった。
【0005】また、光通信などで有用な偏光無依存の光
アイソレータ、光サーキュレータ、光スイッチなどの偏
光子で入力光を分離し、検光子で再び合成する受動デバ
イスにおいて、合成時の損失の偏光依存性を相殺させる
ために、デバイスに入射する偏光状態を手動で変化さ
せ、出射する光パワーの変動幅が小さくなり収束するよ
うにファイバをミクロンオーダで調芯してから固定する
ようにしていたため、人手による長時間の調整作業が要
求されてしまうという問題があった。
【0006】本発明は、これらの問題を解決するため、
デバイスにレンズやファイバのXYZ調整、θ調整、フ
ァイバの斜めカットによる影響を考慮したレンズの調
芯、挿入損失の偏波依存性を最小限にするファイバの調
芯などする機構を設け、簡易、正確かつ迅速に光デバイ
スの組立を実現することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1、図8、および図9
を参照して課題を解決するための手段を説明する。図
1、図8、および図9において、ステージ1は、デバイ
スチャック2を搭載してX方向、Y方向に移動およびX
Y平面内で回転させるものである。
【0008】デバイスチャック2は、デバイスを保持す
るものである。デバイス3は、入射側ファイバを接続し
た組立対象のデバイスである。チャック4は、レンズ5
あるいはスリーブ6を保持するものである。
【0009】レンズ5は、光を集束するレンズである。
スリーブ6は、フェルール9を固定するためのものであ
る。フェルールチャック7は、フェルール9を保持する
ものである。
【0010】フェルール9は、ファイバ先端に装着され
た円筒状の部品である。撮像装置11は、デバイス3か
ら放射されレンズ5を通った光などを検出するものであ
る。
【0011】レンズ51は、光ビームを平行になどする
レンズである。
【0012】
【作用】本発明は、デバイス3をXY方向に移動するス
テージ1に保持した状態で、レンズ5をZ方向に移動す
るステージ81に固定されたチャック4で保持して当該
ステージ上のデバイス3に近づけた状態でデバイス3か
らレンズ5に向かった光を撮像装置11で検出し当該ス
テージをX方向およびY方向に調整した後にレンズ5を
デバイス3に固定し、次に、スリーブ6をチャック4に
保持およびフェルール(ファイバを固定したフェルー
ル、以下同様)9をZ方向に移動するステージ8に固定
された状態で、フェルール9を僅かスリーブ6に挿入し
た状態のまま両者をステージ1上のデバイス3に近づけ
た状態でデバイス3から既に固定したレンズ5でフェル
ール9のファイバに結合した光を検出し当該ステージ1
をX方向およびY方向に調整しステージ8をZ方向に調
整して検出される光量が最大の位置に調整した後にスリ
ーブ6、フェルール9およびデバイス3を相互に固定
し、組み立てるようにしている。
【0013】また、ステージ1にXY平面内で回転させ
るθステージを設け、ステージ1をX方向およびY方向
に調整する際に、ステージ8をZ方向に調整し合わせて
θステージを回転調整して検出される光量が最大の位置
に調整した後にスリーブ、フェルールおよびデバイスを
相互に固定し、組み立てるようにしている。
【0014】また、ファイバを斜めカットした場合に、
デバイス3をXY方向に移動およびXY平面内でθ方向
に回転するステージ1に固定した状態で、レンズ5をチ
ャック4で保持してステージ1上のデバイス3に近づけ
た状態でZ方向の任意位置および少し上の位置でデバイ
ス3からレンズ5に向かった光ビームを撮像装置11で
それぞれ検出しステージ1をX方向およびY方向に調整
して検出される光ビームの中心位置がほぼ同じとなる位
置に調整した後、下式で求めた規定値LだけXY平面内
で移動させた位置のデバイス3に固定し、次に、スリー
ブ6を上記チャック4に保持およびフェルール9をフェ
ルールチャック7に固定した状態で、フェルール9を僅
かスリーブ6に挿入した状態のまま両者をステージ1上
のデバイス3に近づけた状態でデバイス3から既に固定
したレンズ5を通してフェルール9に接続された光ファ
イバを通った光を検出し当該ステージ1をX方向、Y方
向、Z方向およびXY平面内で回転するθ方向に調整し
て検出される光量が最大の位置に調整した後にスリーブ
6、フェルール9およびデバイス3を相互に固定し、組
み立てるようにしている。
【0015】 L=f×tan(sin-1(n×sinθ)−θ) ここで、fはレンズの焦点距離 nはファイバの屈折率 θはファイバの研磨角 また、デバイス3に前もって取り付けたファイバには平
行ビームがデバイス3に入射するように光路にレンズが
挿入されている。
【0016】また、出射側ファイバをXY方向に移動す
るステージ1に固定、および出射された光ビームを入射
するファイバをフェルールチャック7に固定した状態で
当該ファイバを通った光を検出し、出射側ファイルに結
合する光パワーが最大になるように光デバイス3に入射
する光の偏波面を回転させ、かつステージ1をX方向お
よびY方向に調整してファイバを通して検出される光パ
ワーを最大に調整したときのX方向およびY方向の座標
(x1、y1)を測定し、次に、出射側ファイバに結合
する光パワーが最小になるように光デバイス3に入射す
る光の偏波面を回転させ、かつステージ1をX方向およ
びY方向に調整してファイバを通して検出される光パワ
ーを最大に調整したときのX方向およびY方向の座標
(x2、y2)を測定し、これら測定した座標(x1、
y1)および座標(x2、y2)の平均位置にステージ
を移動した状態で光デバイス3とファイバとを固定する
ようにしている。
【0017】従って、デバイス3にレンズ5やフェルー
ル9のXYZ調芯およびθ調芯を行って固定する手段を
設けることにより、簡易、正確かつ迅速に光デバイスを
組立ることが可能となる。
【0018】また、ファイバを斜め研磨した場合に、レ
ンズの中心に光ビームが入射している状態からレンズを
規定値Lだけ予めずらしておき、ファイバの斜めカット
による調整を不要とし、簡単に調芯することが可能とな
る。
【0019】また、光デバイスに入射される光の偏波面
が変化しても、出射側ファイバに結合する光パワーの変
動を最小にするように、ファイバに光ビームが入射する
位置を自動調芯することにより、偏光依存性を相殺させ
ることが可能となる。
【0020】
【実施例】次に、図1から図11を用いて本発明の実施
例の構成および動作を順次詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明の全体構成図を示す。図1
において、ステージ1は、Xステージ、Yステージ、θ
ステージからなり、デバイスチャック2をX方向、Y方
向に移動、XY平面内で回転、およびデバイスチャック
2の面を任意の方向に移動させるものである。
【0022】デバイスチャック2は、デバイス3を固定
して保持させるものである。デバイス3は、光ファイバ
を接続した組立対象である。チャック(レンズ/スリー
ブ)4は、レンズ5あるいはスリーブ6を保持してZ方
向に移動可能なものである。
【0023】レンズ5は、デバイス5から出射された光
を集束するものである。スリーブ6は、光ファイバの固
定されたフェルール9をデバイス3に固定するためのも
のである。
【0024】フェルールチャック7は、フェルール9を
固定して保持し、Z方向に移動可能なものである。Zス
テージ8、81は、Z方向にフェールルチャック7、撮
像装置を移動させるものである。
【0025】フェルール9は、光ファイバを固定し、デ
バイス3に軸合わせして接続しようとするものである。
光ファイバ10は、光を伝達するものである。
【0026】撮像装置11は、デバイス3から放射して
レンズ5を通った光を検出するものであって、Z方向に
焦点位置可変なものである。支柱12は、ステージ1、
Zステージ8、81、および撮像装置11などを固定す
るものであり、Z方向に焦点位置可変なものである。
【0027】次に、図2のフローチャートに示す順序に
従い、図1の構成の動作について、レンズ調整時に図
3、およびファイバ調整時に図4を用いて詳細に説明す
る。図2において、S1は、デバイスをデバイスチャッ
クにセットする。これは、図3に示すように、固定具1
8でデバイス3をデバイスチャック2に固定する。
【0028】S2は、レンズをレンズチャックにセット
する。これは、図3に示すように、レンズ5をレンズつ
かみ治具14を使ってチャック(レンズ)4に固定す
る。S3は、レンズとデバイスを接触させて面合わせす
る。これは、図3に示すように、チャック(レンズ)4
に固定したレンズ5をZステージ8によって下方に移動
させ、デバイス3の面に接触させて面合わせ、即ち両者
の面が丁度接するように調整する。
【0029】S4は、レンズとデバイスを非接触にす
る。これは、S3でレンズ5とデバイス3との面を平行
にした後、レンズ5を上方向に少し持ち上げて非接触と
する。S5は、X−Y調芯する。これは、図3に示すよ
うに、光源17から光ファイバとデバイス3を通った光
ビームをレンズ5に向けて放射し、当該レンズ5を通っ
た後の光ビームを上部に配置した図示のビジコンカメラ
13によって撮影する。この撮影した光ビームのスポッ
トについて、ビジコンカメラの焦点位置をZ方向に変化
させ、この変化させたときにビジコンカメラ13によっ
て撮影したスポット状の光が同心円上に変化するよう
に、ステージ1をX方向およびY方向に移動し、デバイ
ス3から出射した光ビームの中心とレンズの中心とを一
致させる。
【0030】以上のS1からS6の手順によって、デバ
イス3に対してレンズ5の面を平行にした後、デバイス
3から出射した光ビームの中心とレンズの中心とを一致
させ調整が完了したこととなる。
【0031】S7は、レンズとデバイスを溶接する。こ
れは、後述する図5に示すように、面合わせおよび軸合
わせの完了したレンズ5をデバイス3に溶接、例えばY
AG溶接する。
【0032】S8は、レンズチャックをフリーにする。
以上のS1からS8の手順により、デバイス3にレンズ
5を軸合わせして固定できたこととなる。
【0033】S9は、フェルールをフェルールチャック
にセットする。これは、図4に示すように、フェルール
8をフェルールチャック7に固定する。S10は、スリ
ーブをスリーブチャックにセットする。これは、図4に
示すように、スリーブ6をチャック(スリーブ)4に固
定する。
【0034】S11は、フェルールをスリーブに少し挿
入し、その距離を保ち下にさげてデバイスに接触させ
る。これは、図4に示すように、フェルール9を少し下
に下げてスリーブ6内に挿入し、距離を保ち下に両者を
一緒に下げてデバイス3に接触させ、面合わせを行う。
【0035】S12は、少し持ち上げて非接触にする。
S13は、フェルールのXYZの調芯する。これは、図
4に示すように、光源17から入射側ファイバを介して
デバイスを経て調芯固定済みのレンズ5で集光し、スリ
ーブ6内のフェルール9のファイバに結合された光を光
ファイバを介して光センサ20によって光量を検出す
る。この検出した光量について、フェルール9をZ軸
(上下)の所定範囲で移動およびデバイス3をステージ
3によってX方向およびY方向の所定範囲内で移動さ
せ、最大の光量が得られるX、Y、Zの位置を決定し、
調芯する(ファイバ調芯する)。
【0036】S14は、一体化で下げて接触させ、ジン
バルで面接触させる。これは、図4に示すように、調芯
済みのフェルール9およびスリーブ6を一緒に下げ、デ
バイス3の面にジンバル15によって面合わせして面接
触させる。
【0037】S15は、スリーブとフェルール、スリー
ブとデバイスを溶接する。これは、後述する図5に示す
ように、スリーブ6とフェルール9、およびスリーブ6
とデバイス3をYAG溶接によって溶接して固定する。
【0038】以上のS9からS15の手順により、レン
ズ5の調芯済みのデバイス3にフェルール9の調芯した
後、スリーブ6によって両者を固定できたこととなる。
図3は、本発明の動作説明図(レンズ調芯)を示す。こ
の図3は、図1の構成のもとで、レンズ調芯する場合の
構成図である。
【0039】図3において、ビジコンカメラ13は、レ
ンズ5を調芯するときに、光源17から光ファイバとデ
バイス3を通って投影され、レンズ5によって集光され
た光ビームを検出するものである。ここでは、ビジコン
カメラ13をZ方向に上下させたときにレンズ5からの
光ビームのスポットが同心円状に変化するように、ステ
ージ1をX方向およびY方向に調整し当該レンズ5の軸
をデバイス3から出射される光ビームの中心に合わせる
ようにしている。
【0040】チャック4は、ここでは、レンズ5を保持
し、軸方向に移動させるものである。フェルールチャッ
ク7は、ここでは、レンズ調芯のときに軸上で邪魔にな
らないように軸外に外すようにしている。
【0041】図4は、本発明の動作説明図(ファイバ調
芯)を示す。この図4は、図1の構成のもとで、ファイ
バを調芯(即ちフェルール9を調芯済みのレンズ5とデ
バイス3に調芯)する場合の構成図である。
【0042】図4において、光センサ20は、光源17
からデバイス3を経て、レンズ5で集光された光ビーム
を、フェルール9から取り込んてそのときの光量を検出
するものである。ここでは、フェルール9をZ方向に上
下させたときにフェルール9によって取り込んだ光量が
最大となるように、ステージ1をX方向およびY方向に
調整、更にフェルールチャック7をZ方向に調整するよ
うにしている。
【0043】フェルールチャック7は、フェルール9を
保持し、Z方向に移動させるものである。チャック(ス
リーブ)4は、スリーブ6を保持してフェルール9が少
し挿入された状態で一緒に軸方向に移動させるものであ
る。
【0044】図5は、本発明のレンズ/ファイバ調芯例
(その1)を示す。この図5は、ファイバが平坦にカッ
トして研磨されている同士を接続する場合のものであ
る。図5において、溶接と記載した部分は、既述したレ
ンズ5をデバイス3に調芯した後に溶接、およびフェル
ール9を調芯、固定済みのレンズ5で集光された光に調
芯した後に、デバイス3に溶接し、固定したものであ
る。
【0045】図6は、本発明のレンズ/ファイバ調芯例
(その2)を示す。この図6は、ファイバを斜めにカッ
トして研磨し、光アイソレータを間に挿入して接続する
場合のものである。
【0046】図6において、溶接と記載した部分は、既
述したレンズ5をデバイス3に調芯した後に溶接、およ
びフェルール9を調芯、固定済みのレンズ5で集光され
た光に調芯した後に、デバイス3に溶接し、固定したも
のである。
【0047】θ方向の調芯を行うために、図1の構成図
に示すように、ステージ1に、θステージを設け、XY
平面内でデバイス3を回転させるように工夫されてい
る。フェルール9およびデバイス3内のファイバを斜め
カットして研磨した場合には、既述した図2のS13の
フェルールのXYZ調芯した後、更にθ調芯を行った
後、図2のS14に進むようにする。
【0048】ここで、θ調芯は、図4の構成のもとで、
光センサ20が、光源17、ファイバ、デバイス3、レ
ンズ5、フェルール9、ファイバを介して検出する光量
が最大となるように、ステージXによってX方向に調
整、ステージYでY方向に調整、フェルールチャック7
でZ方向に調整、θステージでXY平面内でθ方向に調
芯することを相互に繰り返し、光量が最大となるX、
Y、Z、θの値に調芯した後、固定する。
【0049】以上によって、ファイバを斜めカットして
研磨した場合であっても、最大光量が得られるようにX
YZθ調芯を簡易、正確かつ迅速に行うことが可能とな
る。次に、図7のフローチャートに示す順序に従い、図
8を用いてファイバを斜めカットし研磨したときの当該
斜めカットの部分で光ビームが屈折することによるレン
ズの調芯を行うときの動作を詳細に説明する。
【0050】図7は、本発明の調芯フローチャートを示
す。図7において、S21は、デバイスとデバイスチャ
ックにセットする。これは、図3に示すように、固定具
18でデバイス3をデバイスチャック2に固定する。
【0051】S22は、レンズをレンズチャックにセッ
トする。これは、図3に示すように、レンズ5をレンズ
つかみ治具14を使ってチャック(レンズ)4に固定す
る。S23は、レンズとデバイスを接触させて面合わせ
する。これは、図3に示すように、チャック(レンズ)
4に固定したレンズ5をZステージ8によって下方に移
動させ、デバイス3の面に接触させて面合わせ、即ち両
者の面が丁度接するように調整する。
【0052】S24は、レンズとデバイスを非接触にす
る。これは、S23でレンズ5とデバイス3との面を平
行にした後、レンズ5を上方向に少し持ち上げて非接触
とする。
【0053】S25は、デバイスから出力されるビーム
をカメラで取り込み、ビームの中心(x1、y1)を記
憶する。S26は、カメラを少し上げ、再びカメラで取
り込み、ビームの中心(x2、y2)を記憶する。
【0054】S27は、x1=x2、y1=y2になる
ようにX、Yステージを調整する。これらS25、S2
6、S7は、後述する図9に示すように、レンズ5から
放射されるビームをビジコンカメラ13で取り込み、そ
のときの位置(x1、y1)と、少しビジコンカメラ1
3を上に上げた位置で取り込み、そのときの位置(x
2、y2)を取り込み、x1=x2、y1=y2とな
る、即ちデバイス3に接続されたファイバから出射した
光ビームがレンズの中心位置に入射するように、Xステ
ージおよびYステージでX方向およびY方向に移動して
軸に一致させる。
【0055】S28は、Xステージで規定値Lだけ移動
する。そして、図2のBのS6以降を行う(尚、図2で
はθステージによる回転方向の調整は記述していない
が、図7の説明中にあるようにθ方向の調整も合わせて
行う)。ここで、規定値Lは、 L=f×tan(sin-1(n×sinθ)−θ) (式1) fはレンズの焦点距離 nはファイバの屈折率 θはファイバの研磨角 として求める。規定値Lは、ファイバを斜めカットして
研磨したときに最大の光量が得られるときの軸からの距
離Lであって、計算によって求めたこの規定値Lだけ軸
からずらしておくことにより、当該ファイバを斜めカッ
トしたことによる出射角度の調整後の処理で不要とな
り、以降の調芯処理を高速に行うことが可能となる。
【0056】図8は、本発明のレンズ調芯説明図(その
1)を示す。ここで、デバイス3中のファイバの斜めカ
ットの面から放出された光ビームは屈折するので、逆に
ファイバを斜めにカットした面に入射する光ビームを全
部入射させるには屈折する分だけ斜めから入射させれば
よい。従って、図示のように、光ビームが丁度、斜めカ
ットの面に全部が入射するように図示の(式1)で算出
した規定値Lだけ軸から平行移動した位置にレンズ5を
固定しておく。これにより、レンズ5から屈折してフェ
ルール9のファイバの斜めカットの面に入射して全部が
ファイバ内に入り込むので、フェルール9内のファイバ
の斜めカットのファイバの調芯が簡単となる。
【0057】次に、図9から図11を用いて、光デバイ
ス3の偏光子によって2つの直交する直線偏光に分離さ
れた例えば2つの光ビームがレンズから出射され、これ
ら2つの光ビームを図11に示す斜めカットのファイバ
に図示のように入射させて結合するときに、出射した光
ビームがファイバに効率よく結合できるように調芯し、
更に、光ビームの偏光状態の変動に対してその影響を最
小限にするように自動調整するときの構成および動作を
詳細に説明する。
【0058】図9は、本発明の他の構成ブロック図を示
す。図9において、Zステージ21は、出力コリメータ
22である斜めカットして研磨しファイバを固定したフ
ェルールをZ軸方向に移動させるものであって、例えば
図1のZステージ8などのZ軸方向に移動させるステー
ジである。
【0059】出力コリメータ22は、光アイソレータ2
4から出射された2つの偏波面の異なる光ビームを結合
するものであって、例えば後述する図13に示す斜めカ
ットして研磨した光ファイバをスリーブに固定したもの
である。
【0060】光パワーメータ23は、出力コリメータ2
2のファイバに入射して伝送される光パワーを測定する
ものであって、測定値を制御コンピュータ30に通知す
るものである。
【0061】光アイソレータ24は、光ビームを偏光し
て例えば2つの光ビームに分離などするものであって、
既述した図6の構成を持つものである。Xステージ25
およびYステージ26は、光アイソレータ24をX方向
およびY方向に移動して調整するものであって、既述し
た図1のXステージおよびYステージに対応するもので
ある。
【0062】偏波コントローラ27は、光アイソレータ
24に入射する光の偏波面を回転させるものであって、
制御コンピュータ30によって指示された偏波面に制御
するものである。
【0063】ステージドライバ28は、Xステージ25
およびYステージ26を移動制御するものであって、制
御コンピュータ30によって指示されたX方向およびY
方向の位置に制御するものである。
【0064】LD光源29は、光ビームを発生し、ファ
イバを介して光アイソレータ24に供給するものであ
る。次に、図10のフローチャートに示す順序に従い、
図9の構成の動作を詳細に説明する。
【0065】図10において、S31は、入力偏光の切
り替えを行う。これは、図9の偏波コントローラ27が
光アイソレータ24に入射される光ビームの偏波面を少
し回転させて光アイソレータから光ビームを出射し、出
力コリメータ22の斜めカットしたファイバの入射面に
入射させる。
【0066】S32は、光パワーのピークか判別する。
これは、S31で図9の出力コリメータ22の斜めカッ
トしたファイバに入射された光ビームの光パワーを、光
パワーメータ23が測定し、光パワーのピーク(最大
値)か判別する。YESの場合には、S33に進む。N
Oの場合には、S31を繰り返し、光パワーが最大とな
る光アイソレータ24に入射する光ビームの偏波面に調
整する。
【0067】S33は、S32のYESで光パワーのピ
ークが検出されるように、アイソレータ24の偏波面が
調整されたので、そのときのパワー値P1および偏波面
の回転角度β1を記憶する。
【0068】S34は、XY調芯する。これは、既述し
たように、図9の光アイソレータ24を搭載したXステ
ージ25およびYステージ26をX方向およびY方向に
少しづつ移動させる。
【0069】S35は、S34で移動させた位置で光ビ
ームがピークになったか判別する。これは、図9の出力
コリメータ22の斜めカットしたファイバに入射された
光ビームの光パワーを、光パワーメータ23が測定し、
光パワーのピーク(最大値)か判別する。YESの場合
には、S36に進む。NOの場合には、S34を繰り返
し、光パワーが最大となるXステージ25およびYステ
ージ26のX方向およびY方向の位置を調整する。
【0070】S36は、S35のYESで光パワーのピ
ークが検出されるように、アイソレータ24から出射さ
れる光ビームのX方向およびY方向の位置が調整された
ので、そのときのパワー値P2を記憶する。
【0071】S37は、P2−P1が規定値以下か判別
する。YESの場合には、最大の光パワー値が得られる
ように、偏波面の回転角β1および位置が調整されたの
で、S38でそのときのXY座標(x1、y1)を記憶
し、S39に進む。一方、S37のNOの場合には、未
調整としてS31以下を繰り返す。
【0072】以上のS31からS38によって、光アイ
ソレータ24の出力コリメータ22の斜めカットしたフ
ァイバに対して出射する光ビームの偏波面の回転角度β
1およびXY位置の調整を繰り返し、ファイバに入射し
て光パワーメータ23で検出される光パワーがピーク値
となるときの光アイソレータ24の偏波面の回転角β1
およびそのときの位置(x1、y1)が測定できたこと
となる。
【0073】S39は、入力偏光の切り替えを行う。こ
れは、図9の偏波コントローラ27が光アイソレータ2
4に入射される光ビームの偏波面を少し回転させて光ア
イソレータから光ビームを出射し、出力コリメータ22
の斜めカットしたファイバの入射面に入射させる。
【0074】S40は、光パワーの最小か判別する。こ
れは、S39で図9の出力コリメータ22の斜めカット
したファイバに入射された光ビームの光パワーを、光パ
ワーメータ23が測定し、光パワーの最小値か判別す
る。YESの場合には、S41に進む。NOの場合に
は、S39を繰り返し、光パワーが最小となる光アイソ
レータ24から出射する光ビームの偏波面に調整する。
【0075】S41は、XY調芯する。これは、既述し
たように、図9の光アイソレータ24を搭載したXステ
ージ25およびYステージ26をX方向およびY方向に
少しづつ移動させる。
【0076】S42は、S41で移動させた位置で光ビ
ームがピークになったか判別する。これは、図9の出力
コリメータ22の斜めカットしたファイバに入射された
光ビームの光パワーを、光パワーメータ23が測定し、
光パワーのピーク(最大値)か判別する。YESの場合
には、S43に進む。NOの場合には、S41を繰り返
し、光パワーが最大となるXステージ25およびYステ
ージ26のX方向およびY方向の位置を調整する。
【0077】S43は、S42のYESで光パワーのピ
ークが検出されるように、アイソレータ24から出射さ
れる光ビームのX方向およびY方向の位置が調整された
ので、そのときのXY座標(x2、y2)を記憶する。
尚、この際、S39とS40、およびS41とS42と
を交互に繰り返し、光パワーが最小となるように偏波面
の調整と、光パワーが最大となるようにXY調整とを繰
り返し、そのときのXY座標値の変動が所定閾値以下と
なったときのXY座標値(x1、y1)を求めるように
してもよい。
【0078】以上のS39からS43によって、光アイ
ソレータ24の出力コリメータ22の斜めカットしたフ
ァイバに対して出射する光ビームの偏波面の回転角度お
よびXY位置の調整を繰り返し、ファイバに入射して光
パワーメータ23で検出される光パワーが最小となると
きの位置(x2、y2)を測定できたこととなる。
【0079】S44は、S38で記憶したXY座標値
(x1、y1)と、S43で記憶したXY座標値(x
2、y2)とを平均した位置((x1+x2)/2、
(y1+y2)/2)に光アイソレータ24を、Xステ
ージ25およびYステージ26で移動した後、光アイソ
レータ24と出力コリメータ22とを溶接して固定す
る。これにより、光アイソレータ24から出射される偏
波面の異なる2つの光ビームが同時に出力コリメータ2
2の斜めカットしたファイバ面に入射してファイバに結
合するときに入射した光の偏波面の変動によるファイバ
の結合効率の変動が相殺されて、光アイソレータ24を
出力コリメータ22に調芯できたこととなる。
【0080】図11は、本発明の偏光説明図を示す。図
11の(a)は正面図を示し、図11の(b)は上面図
を示す。図11において、レンズは、既述した図9の光
アイソレータ24の出射側の調芯済みのレンズであっ
て、偏光されて分離された2つの光ビームB1および光
ビームB2を出射するものである。
【0081】ファイバは、既述した図9の出力コリメー
タ22に取り付けて斜めカットして研磨したファイバで
あって、図示のように偏波面の異なる2つの光ビームB
1、B2を結合するものである。
【0082】以上の図11において、図9および図10
で既述したように、レンズから出射される1つの光ビー
ムについて、光パワーが最大となる光ビームの偏波角度
β1およびXY座標値(x1、y1)を測定し、次に光
ワーが最小の偏波角度でかつ光パワーが最大となるXY
座標値(x2、y2)を測定し、両座標値の平均位置に
レンズとファイバの相対位置を調整して固定することに
より、2つの光ビームB1、B2をファイバで結合した
ときに光ビームの偏波面の変動による光パワーの変動が
相殺され、変動が少ないように結合できるように、調整
できたこととなる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
デバイス3にレンズ5やフェルール9のXYZ調芯、θ
調芯、ファイバの斜めカットによる影響を考慮したレン
ズの調芯、偏光して分離した光を検光子で合成して、フ
ァイバに結合させるときのパワー変動を最小限にするフ
ァイバの調芯などを行う構成を採用しているため、簡
易、正確かつ迅速に光デバイスを自動的に組み立てるこ
とができる。
【0084】これらにより、 (1) 従来、熟練者に頼り、長時間かけていたデバイ
ス3に対するレンズ5の調芯、溶接、更にフェルール
(ファイバ)の調芯、溶接に要する時間を大幅に短縮
し、正確かつ簡単にできるようになった。
【0085】(2) また、同一のステージ1上でレン
ズ、フェルール(ファイバ)の組立を連続して行え、デ
バイスの着脱や移動を無くし、短時間に処理を行うこと
が可能となった。
【0086】(3) デバイス3とレンズ5の調芯を画
像上で行うことができ、迅速に行うことが可能となっ
た。 (4) ファイバの斜めカットによる出射ビームの屈折
による影響をなくすレンズ5の平行移動する規定距離L
を計算して求め、この規定距離Lだけレンズ5を移動さ
せて1回の調芯で済むという高速処理が可能となった。
【0087】(5) 偏光無依存型光デバイス3から出
射されて出力コリメータ22のファイバで1つの光ビー
ムに合成するときに、光パワーが最大となる光ビームの
偏波角度β1およびXY座標値(x1、y1)を測定
し、次に光パワーが最小の偏波角度でかつ光パワーが最
大となるXY座標値(x2、y2)を測定し、両座標値
の平均の位置に調整して固定しているため、光ビームB
1、B2などをファイバに結合させたときに光ビームの
偏波面の変動による光パワーの変動が相殺され、変動が
少ないように、自動調整して組み立てることが可能とな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成図である。
【図2】本発明の動作説明フローチャートである。
【図3】本発明の動作説明図(レンズ調芯)である。
【図4】本発明の動作説明図(ファイバ調芯)である。
【図5】本発明のレンズ/ファイバ調芯例(その1)で
ある。
【図6】本発明のレンズ/ファイバ調芯例(その2)で
ある。
【図7】本発明の調芯フローチャートである。
【図8】本発明のレンズ調芯説明図(その1)である。
【図9】本発明の他の構成ブロック図である。
【図10】本発明の他の動作説明フローチャートであ
る。
【図11】本発明の偏光説明図である。
【符号の説明】
1:ステージ 2:デバイスチャック 3:デバイス 4:チャック(レンズ/スリーブ) 5:レンズ 6:スリーブ 7:フェルールチャック 8、81:Zステージ 9:フェルール 10:ファイバ 11:撮像装置 12:支柱 16:θステージ 17:光源 18:固定具 20:光センサ 21:Zステージ 22:出力コリメータ 23:光パワーメータ 24:光アイソレータ 25:Xステージ 26:Yステージ 27:偏波コントローラ 28:ステージドライバ 29:LD光源 30:制御コンピュータ 41:レンズ 42:スリーブ 43:フェルール 44:ファイバ 51:レンズ 52:レンズホルダ 53:スリーブ 54:フェルール

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デバイスをXY方向に移動するステージに
    固定した状態で、レンズをチャックで保持して当該ステ
    ージ上のデバイスに近づけた状態でデバイスからレンズ
    に向かった光を撮像装置で検出し、光が該レンズの中心
    位置に入射するように該ステージをX方向およびY方向
    に調整した後にレンズをデバイスに固定し、 次に、スリーブを上記チャックに保持およびファイバ
    (あるいはファイバを固定したフェルール、以下同じ)
    をフェルールチャックに固定した状態で、ファイバを僅
    かスリーブに挿入した状態のまま両者を上記ステージ上
    のデバイスに近づけた状態でデバイスから既に固定した
    レンズでファイバに結合した光を検出し当該ステージを
    X方向、Y方向およびZ方向に調整して検出される光量
    が最大の位置に調整した後にスリーブ、ファイバおよび
    デバイスを相互に固定し、組み立てることを特徴とする
    光デバイス組立方法。
  2. 【請求項2】上記ファイバをデバイスにX方向、Y方向
    およびZ方向に調整する際に、合わせて当該ファイバと
    デバイスとのXY平面内の回転する方向に調整し、光量
    が最大の位置に調整することを特徴とする請求項1記載
    の光デバイス組立方法。
  3. 【請求項3】ファイバを斜めカットした場合に、デバイ
    スをXY方向に移動およびXY平面内でθ方向に回転す
    るステージに固定した状態で、レンズをチャックで保持
    してデバイスからレンズに向かった光ビームを撮像装置
    で検出し当該ステージをX方向およびY方向に調整して
    検出される光ビームがレンズの中心位置に入射するよう
    に調整した後、下式で求めた規定値LだけXY平面内で
    移動させた位置のデバイスに固定し、 次に、スリーブを上記チャックに保持およびファイバを
    フェルールチャックに固定した状態で、ファイバを僅か
    スリーブに挿入した状態のまま両者を上記ステージ上の
    デバイスに近づけた状態でデバイスから既に固定したレ
    ンズでファイバに結合した光を検出し当該ステージをX
    方向、Y方向、Z方向およびXY平面内で回転するθ方
    向に調整して検出される光量が最大の位置に調整した後
    にスリーブ、ファイバおよびデバイスを相互に固定し、
    組み立てることを特徴とする光デバイス組立方法。 L=f×tan(sin-1(n×sinθ)−θ) ここで、fはレンズの焦点距離 nはファイバの屈折率 θはファイバの研磨角
  4. 【請求項4】上記ビームがレンズの中心位置に入射する
    ように調整する手段として、上記デバイスから出射され
    た光をレンズを介してZ方向の任意位置および少し異な
    るZ方向位置で光ビームをそれぞれ検出しその中心位置
    がほぼ同じになるようにファイバをX方向およびY方向
    に調整した後、出射される光ビームの出射角がファイバ
    の斜めカット面で生じる屈折角と同じになるように上記
    規定値LだけXY平面内でレンズを移動して上記ファイ
    バに固定したコリメータであることを特徴とする請求項
    1ないし請求項3記載の光デバイス組立方法。
  5. 【請求項5】偏光子で2つの直交する直線偏光に分離さ
    れた光ビームをそれぞれ検出する光デバイスをXY方向
    に移動するステージに固定、および出射された光ビーム
    を入射するファイバをフェルールチャックに固定した状
    態で当該ファイバを通った光を検出し、 上記デバイスに入射する光の偏波面を回転させて上記フ
    ァイバを通して検出される光パワーを最大に調整しかつ
    上記ステージをX方向およびY方向に調整して上記ファ
    イバを通して検出される光パワーを最大に調整したとき
    のX方向およびY方向の座標(x1、y1)を測定し、 次に、光デバイスの入射する光の偏波面を回転させて上
    記ファイバを通して検出される光パワーを最小に調整し
    かつ上記ステージをX方向およびY方向に調整して上記
    ファイバを通して検出される光パワーを最大に調整した
    ときのX方向およびY方向の座標(x2、y2)を測定
    し、 これら測定した座標(x1、y1)および座標(x2、
    y2)の平均位置に上記ステージを移動した状態で光デ
    バイスとファイバとを固定することを特徴とする光デバ
    イス組立方法。
  6. 【請求項6】入射側光ファイバの接続されたデバイスを
    保持してXY方向に移動するステージと、 レンズあるいはスリーブを保持するチャックと、 光ファイバに接続されたフェルールを保持するフェルー
    ルチャックと、該フェルールチャックをZ方向に移動す
    るステージと、 デバイスを上記ステージに保持した状態で、レンズを上
    記チャックで保持して当該ステージ上のデバイスに近づ
    けた状態でデバイスからレンズに向かった光を撮像装置
    で検出し、光が該レンズの中心位置に入射するように当
    該ステージをX方向およびY方向に調整した後にレンズ
    をデバイスに固定する手段と、 スリーブを上記チャックに保持およびファイバを上記フ
    ェルールチャックに固定した状態で、ファイバを僅かス
    リーブに挿入した状態のまま両者を上記ステージ上のデ
    バイスに近づけた状態でデバイスから既に固定したレン
    ズでファイバに結合した光を検出し当該ステージをX方
    向、Y方向およびZ方向に調整して検出される光量が最
    大の位置に調整した後にスリーブ、ファイバおよびデバ
    イスを相互に固定する手段とを備えたことを特徴とする
    光デバイス組立装置。
  7. 【請求項7】上記ステージにXY平面内で回転させるθ
    ステージを設け、 上記ステージをX方向、Y方向およびZ方向に調整する
    際に合わせてθステージを回転調整して検出される光量
    が最大の位置に調整した後にスリーブ、ファイバおよび
    デバイスを相互に固定することを特徴とする請求項8記
    載の光デバイス組立装置。
  8. 【請求項8】入射側光ファイバの接続されたデバイスを
    保持してXY方向に移動およびXY平面内でθ方向に回
    転するステージと、 レンズあるいはスリーブを保持するチャックと、 光ファイルの接続されたファイバを保持するフェルール
    チャックと、該フェルールチャックをZ方向に移動する
    ステージと、 デバイスを上記ステージに保持した状態で、レンズを上
    記チャックで保持してデバイスからレンズに向かった光
    ビームを撮像装置で検出し当該ステージをX方向および
    Y方向に調整して検出される光ビームがレンズの中心位
    置に入射するように調整した後、下式で求めた規定値L
    だけXY平面内で移動させた位置のデバイスに固定する
    手段と、 次に、スリーブを上記チャックに保持およびファイバを
    上記フェルールチャックに保持した状態で、ファイバを
    僅かスリーブに挿入した状態のまま両者を上記ステージ
    上のデバイスに近づけた状態でデバイスから既に固定し
    たレンズでファイバに結合した光を検出し当該ステージ
    をX方向、Y方向、Z方向およびθ方向に調整して検出
    される光量が最大の位置に調整した後にスリーブ、ファ
    イバおよびデバイスを相互に固定する手段とを備えたこ
    とを特徴とする光デバイス組立装置。 L=f×tan(sin-1(n×sinθ)−θ) ここで、fはレンズの焦点距離 nはファイバの屈折率 θはファイバの研磨角
  9. 【請求項9】上記光ビームがレンズの中心位置に入射す
    るように調整する手段として、上記デバイスから出射さ
    れた光をレンズを介してZ方向の任意位置および少し異
    なる位置で光ビームをそれぞれ検出しその中心位置がほ
    ぼ同じになるようにファイバをX方向およびY方向に調
    整した後、出射される光ビームの出射角がファイバの斜
    めカット面で生じる屈折角と同じになるように上記規定
    値LだけXY平面内でレンズを移動して上記ファイバに
    固定して作成する手段を備えたことを特徴とする請求項
    8ないし請求項10記載の光デバイス組立装置。
  10. 【請求項10】偏光子で2つの直交する直線偏光に分離
    された光ビームをそれぞれ検出する光デバイスをXY方
    向に移動するステージと、 光ファイバに接続されたフェルールを保持するフェルー
    ルチャックと、該フェルールチャックをZ方向に移動さ
    せるステージと、 上記光デバイスに入射する光の偏波面を回転させて上記
    ファイバを通して検出される光パワーを最大に調整しか
    つ上記ステージをX方向およびY方向に調整して上記フ
    ァイバを通して検出される光パワーを最大に調整したと
    きのX方向およびY方向の座標(x1、y1)を測定、
    および光デバイスに入射する光の偏波面を回転させて上
    記ファイバを通して検出される光パワーを最小に調整し
    かつ上記ステージをX方向およびY方向に調整して上記
    ファイバを通して検出される光パワーを最大に調整した
    ときのX方向およびY方向の座標(x2、y2)を測定
    し、これら測定した座標(x1、y1)および座標(x
    2、y2)の平均位置に上記ステージを移動した状態で
    光デバイスとファイバとを固定する手段とを備えたこと
    を特徴とする光デバイス組立装置。
  11. 【請求項11】レンズを上記光アイソレータに予め調芯
    して固定、あるいはレンズを上記ファイバを取り付ける
    フェルールに予め調芯して固定したことを特徴とする請
    求項12記載の光デバイス組立装置。
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