JPH0961548A - 位置自在振り子時計 - Google Patents

位置自在振り子時計

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JPH0961548A
JPH0961548A JP21221895A JP21221895A JPH0961548A JP H0961548 A JPH0961548 A JP H0961548A JP 21221895 A JP21221895 A JP 21221895A JP 21221895 A JP21221895 A JP 21221895A JP H0961548 A JPH0961548 A JP H0961548A
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JP
Japan
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pendulum
clock
balance
weight
wheel
Prior art date
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Pending
Application number
JP21221895A
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English (en)
Inventor
Yasutaro Hara
安太郎 原
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 どのような位置に置いても、振り子様部材が
正常に往復動して時刻を表示する時計を提供する。 【解決手段】 振り子様部材6は、テンプ15により振
動され、該等時性振動は、ゼンマイ等により回転付勢さ
れているガンギ車7に等時性の間歇回転を与え、更に該
回転は、多数の歯車9…を介して短針及び長針に伝達さ
れて文字盤上の時刻を表示する。振り子様部材6は、軽
量材からなると共に枢支部6aの反対側にバランスウェ
イト16が設けられているので、時計がどのように置か
れていても、振り子様部材自体の重量が大きな影響を与
えることなく、テンプ15に基づき等時性振動し、かつ
該振り子様部材6の動きはガラス窓12を通して見るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外見が振り子時計
に見える時計であって、振り子が鉛直方向に位置する正
面位置に限らず、どのように置いても作動する位置自在
振り子時計に関する。
【0002】
【従来の技術】振り子時計は、振り子を鉛直方向に垂ら
して重りに作用する重力を利用して振動する、いわゆる
振り子の等時性振動を利用して時を刻むため、その設置
位置は、振り子が鉛直方向になる正面位置に限られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記振り子時計の常識
に囚われているため、振り子時計を正面位置に限らず、
文字盤が上に向く水平位置、振り子が上になる逆さ位
置、振り子が横になる横位置に置いても、該振り子時計
が正常に作動するのを見ると、人は驚き、興味を集中す
る。
【0004】そこで、本発明は、どのような位置に置い
ても振り子様部材が正常に往復動して時刻を表示するこ
とができる位置自在振り子時計を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、針(2a,2
b)及び文字盤(3)からなる表示部(5)と、等時性
振動する振り子様部材(6)と、該等時性振動を間歇回
転に変換するガンギ車(7)及び該ガンギ車の回転を前
記針に伝達する多数の歯車(9…)を有する機械部(1
0)と、を備え、前記表示部及び振り子様部材が、外部
から見えるようにガラス窓(11)(12)にて覆われ
ている時計(1)において、前記振り子様部材(6)
は、枢支軸(13)に振動自在に支持されていると共に
軽量材からなり、前記振り子様部材の枢支部分(6a)
にテンプ(15)を連結すると共に、該振り子様部材の
枢支部分と反対側にバランスウェイト(16)を設け、
該振り子様部材に前記テンプにて等時性振動を付与する
ことを特徴とする。
【0006】以上の構成により、振り子様部材(6)
は、テンプ(15)により振動(往復動)され、該等時
性振動は、ゼンマイ等により回転付勢されているガンギ
車(7)に等時性の間歇回転を与え、更に該回転は、多
数の歯車(9…)を介して短針(2a)及び長針(2
b)に伝達されて文字盤(3)上の時刻を表示する。こ
の際、振り子様部材(6)は、軽量材からなると共に枢
支部(6a)の反対側にバランスウェイト(16)が設
けられているので、図2に示すように、時計(1)がど
のように置かれていても、振り子様部材自体の重量が大
きな影響を与えることなく、テンプ(15)に基づき等
時性振動し、かつ該振り子様部材(6)の動きはガラス
窓(12)を通して見ることができる。
【0007】なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照
するためのものであるが、本発明の構成を何等限定する
ものではない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
【0009】本位置自在振り子時計は、図2(a) に示す
ように、上部に短針2a、長針2b及び文字盤3からな
る表示部5と、その下部に配置された振り子様部材6と
を備えており、これら表示部5及び振り子様部材6は、
それぞれ外部から見えるようにガラス窓11,12によ
り覆われている。
【0010】また、表示部5の裏側即ち外部から見えな
い香箱20内には機械部が配置されている。機械部10
は、図1に示すように、ガンギ車7、逃がし爪17、多
数の歯車(一部のみ図示)9…及び図示しないゼンマイ
等を備えた従来の振り子時計(柱時計)と同様な機構か
らなり、ガンギ車7の間歇回転が、それぞれ異なる歯車
9…を介して短針2a及び長針2bに伝達される。
【0011】また、機構部10の枠体に、ブラケット2
1を介して枢支軸13が取付けられており、該枢支軸1
3には振り子様部材6の枢支部材6aが回動自在に枢支
されている。振り子様部材6は枢支部6aと同芯状に設
けられた金属製の円環部材6bを有しており、該円環部
材6bの直径方向に延びているプレート6cに棒部材6
dが連結・固定され、更に該棒部材の先端部に錘様部材
6eが連結・固定されてなる。そして、前記枢支部6a
から離れて位置する棒部材6d及び錘様部材6eは、木
材、竹材、プラスチック又は厚紙等の軽量材により形成
されていると共に、ガラス窓12を通して見ると、特に
錘部材6eは重い金属からなる本物の錘に見えるよう
に、色付けされかつ厚みを感じるように構成されてい
る。
【0012】更に、前記振り子様部材6の枢支部6aに
は、テンプ15の一端が固定されており、該テンプ15
は枢支部を渦巻状に取巻いてその他端が前記ブラケット
21に設けられたラグ21aに固定されている。なお、
図中22は、枢支軸13と同芯状に枢支され、かつテン
プ15の動きを規制する規制部22aを有する調整レバ
ーであって、テンプ15の動きを調整して時計の進退を
調整するものである。
【0013】また、前記円環部材6bの直径プレート6
cにおける前記棒部材6dと反対側部分には、金属製ア
ーム23が固定・連結されており、該アーム23の先端
部分には鉛からなるバランスウェイト16が押しネジ2
5により位置を調節自在に固定されている。該バランス
ウェイト16は、前記錘棒部材6e及び棒部材6dが軽
量材からなるといえ、枢支部6aから離れて所定モーメ
ントを有するため、該モーメントを打消して、振り子様
部材6の自重等がテンプ15の等時性振動に影響を与え
ないように調整されている。
【0014】更に、前記アーム23にはピン27が植設
されており、該ピン27は、連結リンク29を介して爪
17に連結している。該爪17はガンギ車7に当接して
逃がし止め機構を構成し、ゼンマイにより回転付勢され
ているガンギ車7を、前記テンプ15の等時性振動に合
せて間歇回転する。なお、図中30,30は、アーム2
3に当接して、テンプ15に基づく振り子様部材6の振
動幅を規制するリミットピンである。
【0015】本位置自在振り子時計1は、以上のような
構成からなるので、テンプ15の等時性振動により円環
部材6bが枢支部13を中心に振動(往復回動)する。
そして、該円環部材6bの振動は、アーム23のピン2
7及び連結リンク29を介して逃がし爪17に伝達さ
れ、該爪17は、ゼンマイにより回転付勢されているガ
ンギ車7を間歇回転し、更に該ガンギ車7の回転は、そ
れぞれ別個の歯車9,9及び2重軸31を介して短針2
a及び長針2bに伝達され、これら針が文字盤3の時刻
を表示する。
【0016】一方、上記円環部材6bの直径プレート6
cに固定されている棒部材6d及び錘様部材6eは、上
記円環部材6bの振動と一体に振動し、該錘様部材6e
の往復動は、ガラス窓12を通して見ると、あたかも重
量物からなる錘が振り子運動しているように見える。そ
して、該錘様部材6eの往復動は、テンプ15の振動に
基づくものであって、時計1の置かれている位置に拘り
なく、即ち図2(a) に示す振り子様部材6が下方に垂下
した正面位置、図2(b) に示す振り子様部材6が上方に
位置する逆さ位置、図2(c) に示す振り子様部材6が水
平面となる水平位置、図2(d) に示す振り子様部材6が
横になる横位置、その他斜めの位置等の時計1がどのよ
うな状態にあっても、正常に動作する。また、棒部材6
d及び錘様部材6e等の振り子様部材6の自重等による
影響は、反対に作用するバランスウェイト16により打
消され、上述した図2に示す時計の位置に拘りなく、テ
ンプ15に基づく時計1の測時機能は略々正常に作動す
る。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
時計がどのような状態に置かれていても、振り子様部材
は正常な往復動を行うと共に、該振り子様部材の影響を
バランスウェイトにより打消して、テンプによる正常な
測時を行うので、時計をどのような状態に置いても使用
することができると共に、振り子時計は、正面位置以外
で使用することができないという常識から外れた作動で
もって、人に驚きを与えてディスプレイ効果をも発揮す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本位置自在振り子時計の要部を示す正面図。
【図2】上記振り子時計の置き位置を示す図で、(a) は
正面位置、(b) は逆さ位置、(c) は水平位置、(d) は横
位置を示す。
【符号の説明】
1 位置自在振り子時計 2a 短針 2b 長針 3 文字盤 5 表示部 6 振り子部材 6a 枢支部 6d 棒部材 6e 錘様部材 7 ガンギ車 9 歯車 10 機械部 11,12 透明体(ガラス窓) 13 枢支軸 15 テンプ 16 バランスウェイト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針及び文字盤からなる表示部と、等時性
    振動する振り子様部材と、該等時性振動を間歇回転に変
    換するガンギ車及び該ガンギ車の回転を前記針に伝達す
    る多数の歯車を有する機械部と、を備え、前記表示部及
    び振り子様部材が、外部から見えるようにガラス窓にて
    覆われている時計において、 前記振り子様部材は、枢支軸に振動自在に支持されてい
    ると共に軽量材からなり、 前記振り子様部材の枢支部分にテンプを連結すると共
    に、該振り子様部材の枢支部分と反対側にバランスウェ
    イトを設け、該振り子様部材に前記テンプにて等時性振
    動を付与してなる、 ことを特徴とする位置自在振り子時計。
JP21221895A 1995-08-21 1995-08-21 位置自在振り子時計 Pending JPH0961548A (ja)

Priority Applications (1)

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JP21221895A JPH0961548A (ja) 1995-08-21 1995-08-21 位置自在振り子時計

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JP21221895A JPH0961548A (ja) 1995-08-21 1995-08-21 位置自在振り子時計

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Publication Number Publication Date
JPH0961548A true JPH0961548A (ja) 1997-03-07

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ID=16618903

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JP21221895A Pending JPH0961548A (ja) 1995-08-21 1995-08-21 位置自在振り子時計

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