JPH0961487A - 故障点標定システム - Google Patents

故障点標定システム

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Publication number
JPH0961487A
JPH0961487A JP7220804A JP22080495A JPH0961487A JP H0961487 A JPH0961487 A JP H0961487A JP 7220804 A JP7220804 A JP 7220804A JP 22080495 A JP22080495 A JP 22080495A JP H0961487 A JPH0961487 A JP H0961487A
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JP
Japan
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signal
frequency
output
bank
gas pressure
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JP7220804A
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English (en)
Inventor
Shigeo Fujii
茂雄 藤井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズやサージに補助接点信号が影響を受け
ても、メモリへの記録を停止せず必要なセンサ信号デー
タを得る。 【解決手段】 遮断電流データ用メモリ20及びガス圧
力データ用メモリ21が複数のバンクを持ち、各メモリ
20、21へのアドレス生成回路23と共に、補助接点
11の信号により動作するバンク切り替え制御回路24
及び記録アドレス保持回路25を備えたものである。 【効果】 ノイズやサージに補助接点信号が影響を受け
ても、メモリへの記録を停止せず必要なセンサ信号デー
タを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガス絶縁開閉装
置内部に発生する閃絡事故の故障点を標定する故障点標
定システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、例えば、特開平5−12689
6号公報に開示された従来の故障点標定システムの構成
を示すブロック図である。図8において、1はガス絶縁
開閉装置内部の準定常的なガス圧力を測定する複数のガ
ス圧力センサであり、このガス圧センサ1からの信号は
ガス圧力計測部2に送られる。ガス圧力計測部2は、各
ガス圧センサ1に対応する複数のアナログ入力部3とA
/D変換器4及びCPU5を備えている。
【0003】即ち、複数のガス圧力センサ1からの信号
は、ガス圧力計測部2内の対応するアナログ入力部3に
個別に入力される。そして複数のアナログ入力部3から
の信号は、共に、A/D変換器4に入力されてデジタル
信号に変換された後、CPU5に入力されて処理され
る。この結果、ガス圧力データが得られる。
【0004】6は複数の遮断電流センサであり、遮断電
流センサ6からの信号は遮断電流計測部7に送られる。
遮断電流計測部7は、各遮断電流センサ6に対応する複
数のアナログ入力部8とA/D変換器9及びCPU10
を備えている。すなわち、複数の遮断電流センサ6から
の信号は、遮断電流計測部7内のアナログ入力部8に個
別に入力される。そして複数のアナログ入力部8からの
信号は、共に、A/D変換器9に入力されてデジタル信
号に変換された後、CPU10に入力されて処理され
る。
【0005】また、11は複数の補助接点であり、この
補助接点11からの信号は、遮断電流計測部7に送られ
る。遮断電流計測部7は前記の要素に加えて、補助接点
11に対応する複数の接点入力部12及びインタフェー
ス13を有している。即ち、複数の補助接点11からの
信号は、遮断電流計測部7内の接点入力部12に個別に
入力される。そして複数の接点入力部12からの信号
は、共に、インタフェース13を介してCPU10に入
力され、遮断電流センサ6からの信号と共に処理され、
遮断電流データが得られる。
【0006】さらに、ガス圧力計測部2内のCPU5及
び遮断電流計測部7のCPU10にて得られたガス圧力
データ及び遮断電流データは伝送処理装置(伝送処理ユ
ニット)14により伝送される。16は故障点標定情報
処理盤であり、伝送処理装置14より光ケーブル15で
伝送されて来たガス圧力データおよび遮断電流データ、
現場の中継盤より送られてきた前記情報(ガス圧データ
及び遮断電流データ)及び保護リレ−情報を基にして、
警報表示・出力やガス圧表示・出力等の処理を行う。
【0007】なお、以上のような構成要素のうち、ガス
圧力センサ1及び遮断電流センサ6は図示していないガ
ス絶縁開閉装置の遮断器に設けられている。また、補助
接点11は遮断器に一般的に設けられている補助接点で
ある。
【0008】図8において、一点鎖線で囲まれたガス圧
力計測部2、遮断電流計測部7及び伝送処理装置14の
部分が従来例の特徴を具体化した部分に相当する。ま
た、ガス圧力計測部2、遮断電流計測部7及び伝送処理
装置14は全て共通のバスにて接続されている。
【0009】次に動作について説明する。ガス圧力セン
サ1からガス圧力計測部2内のアナログ入力部3に入力
された信号は、A/D変換器4にてデジタル信号に変換
された後、CPU5によって数100msサイクルでサ
ンプリングされ、圧力上昇分ΔPが計算される。圧力上
昇分ΔPは、今回取り込んだガス圧力値Pkと前回取り
込んだガス圧力値Pk-1との差で求められる。計測した
圧力上昇分ΔPは、伝送処理装置14へ伝送される。
【0010】一方、遮断電流センサ6から遮断電流計測
部7内のアナログ入力部8に入力された信号は、A/D
変換器9にてデジタル信号に変換された後、CPU10
に入力される。CPU10は、常時一定時間(例えば1
ms)毎に波形をサンプリングし、3サイクル分の波形
データを記億する。すなわち、ある時点から3サイクル
の時間以前までのデータを常時CPU10内のメモリに
記憶し、データを取り込む毎に一つずつ過去のデータを
更新していくようになっている。
【0011】遮断器が遮断操作を行った場合、CPU1
0は補助接点11の接点信号により遮断電流データ(主
回路電流波形データ)のサンプリングを中止し、その時
の遮断電流データを伝送処理装置14に伝送する。故障
点標定情報処理盤16は、伝送処理装置14より光ケー
ブル15を介して伝送されてきた遮断電流データと算出
式より、ガス圧力上昇分ΔPを計算し、これをガス圧力
計測部2にて計測された上昇分ΔPと比較し、更に保護
リレ−情報を基にして、事故が遮断器の内部で発生した
か或いは外部で発生したかという判断を行うことができ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の故障点標定シス
テムでは、補助接点の接点信号により遮断電流データ
(主回路電流波形データ)のサンプリング及びメモリへ
の記憶を中止していた。しかし、ガス絶縁開閉装置の遮
断器に設けられている補助接点には、サージ電流、ノイ
ズ等が重畳しやすく、遮断操作を行わなくても、補助接
点信号が有効になる可能性がある。しかし、このように
補助接点信号の誤出力によりサンプリング中止及びメモ
リへの記録を中止すると、中止の間に実際に遮断器の操
作が行われると必要なデータを得ることができないとい
う問題点があった。
【0013】また、補助接点の接点信号を入力すること
により、すぐ遮断電流データ(主回路電流波形データ)
のサンプリング及びメモリへの記憶を中止していたた
め、接点信号入力直後の、遮断電流データを得ることが
できず、遮断電流の変化の解析ができないという問題点
があった。
【0014】さらに、A/D変換器は、アナログ入力に
ノイズ等が重畳すると、ノイズ成分を含めてデジタル信
号に変換するため、ノイズに弱いという問題点があっ
た。
【0015】また、ガス圧力センサや遮断電流センサの
出力の大きさ・レベル等が未知な場合及び適用システム
と各センサのレベル等が異なる場合、ガス圧力センサや
遮断電流センサの出力の大きさ・レベルに合わせて事故
点標定システムに用いる部品や制御用基板を変更しなけ
ればいけないという問題があった。もしくは分解能が低
下するという問題点があった。
【0016】この発明は上記のような問題を解消するた
めになされたもので、誤って補助接点の接点信号が入力
されても、サンプリング及びメモリへの記録を中止せ
ず、この中止の間に実際に遮断器の操作が行われた時の
遮断器操作に係わる必要なデータを得ることができる故
障点標定システムを提供することを目的とする。
【0017】また、この発明は、補助接点の接点信号入
力前後の遮断電流データを得ることができる故障点標定
システムを提供することを目的とする。
【0018】さらに、この発明は、デジタル信号の対ノ
イズ性を高めることをができる故障点標定システムを提
供することを目的とする。
【0019】さらに、また、この発明は、各センサの信
号レベル仕様がシステムに対してマッチングしなくと
も、システムの部品や制御用基板を変更せずに高分解能
なセンサ出力結果を得ることをができる故障点標定シス
テムを提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る故
障点標定システムは、絶縁ガスが封入された筺体内に電
流遮断手段と共に内蔵された遮断電流センサ、ガス圧セ
ンサ、及び前記電流遮断手段に付属され電流遮断時に動
作する補助接点と、前記各センサ出力をデジタル変換す
るデジタル変換手段と、デジタル変換されたセンサ出力
を記録する複数バンク構成の記憶手段と、前記補助接点
の動作を検出して信号を出力する補助接点信号検出手段
と、前記補助接点信号検出手段からの出力に基づいて前
記記憶手段へバンク切り替え信号を出力するバンク切り
替え手段とを備え、バンク切り替え信号出力時までは前
記記憶手段の現行のバンクに各センサ出力を記録し、バ
ンク切り替え信号出力後は前記各センサよりの出力を切
り替えたバンクに記録するものである。
【0021】請求項2の発明に係る故障点標定システム
は、絶縁ガスが封入された筺体内に電流遮断手段と共に
内蔵された遮断電流センサ、ガス圧センサ、及び前記電
流遮断手段に付属され電流遮断時に動作する補助接点
と、前記各センサ出力を電圧/周波数変換して周波数信
号を得る電圧/周波数変換手段と、前記周波数信号を数
値計測してデジタル化する計測手段と、デジタル化周波
数信号を記録する複数バンク構成の記憶手段と、前記補
助接点の動作を検出して信号を出力する補助接点信号検
出手段と、前記補助接点信号検出手段からの出力に基づ
いて前記記憶手段へバンク切り替え信号を出力するバン
ク切り替え手段とを備え、バンク切り替え信号出力時ま
では前記記憶手段の現行のバンクに各デジタル化周波数
信号を記録し、バンク切り替え信号出力後は前記各デジ
タル化周波数信号を切り替えたバンクに記録するもので
ある。
【0022】請求項3の発明に係る故障点標定システム
は、請求項1または2において、バンク切り替え手段は
接点信号入力後に、一定時間遅延した後に記憶手段へバ
ンク切り替え信号を出力するものである。
【0023】請求項4の発明に係る故障点標定システム
は、請求項1または2において、記憶手段のバンクが切
り替わる時に、前記記憶手段にアドレス信号を出力する
アドレス生成手段を備えたもである。
【0024】請求項5の発明に係る故障点標定システム
は、請求項1ないし4のいずれかにおいて、接点信号入
力時およびバンク切り替え信号出力時にアドレス生成手
段より出力されたアドレス信号を保持するアドレス保持
手段を備えたものである。
【0025】請求項6の発明に係る故障点標定システム
は、請求項2において、計測手段は電圧/周波数変換さ
れた周波数信号を周期計測する周期計測カウンタを備え
たものである。
【0026】請求項7の発明に係る故障点標定システム
は、請求項5において、電圧/周波数変換された周波数
信号を周期計測する場合、周期計測用の基本クロック周
波数を変更可能にするものである。
【0027】請求項8の発明に係る故障点標定システム
は、請求項2において、電圧/周波数変換された周波数
信号を分周する分周回路を備えたものである。
【0028】
【発明の実施の形態】実施の形態1は、補助接点信号が
入力されてから、ある時間経過後、遮断電流データ用メ
モリ及びガス圧力データ用メモリのバンクバンクを切り
替えることにより、補助接点入力時のデータを保持し、
かつ、データサンプリング及びデータ記録を継続でき
る。
【0029】メモリのバンクを切り替えてデータを記録
させる際、アドレス生成回路で生成した記録アドレスを
記録アドレス保持回路で保持することで、保持された記
録アドレスより補助接点入力後のデータを特定できる。
更に、補助接点入力後の遮断電流及びガス圧力のデータ
変化をメモリに残すことにより、解析用データとして利
用することができる。
【0030】実施の形態2は、センサからのアナログ信
号をV/F変換部でV/F変換して周波数信号を得た後
に、この周波数信号を周期計測してセンサ出力をデジタ
ル変換することで、周波数信号に対するノイズの影響を
低減することができると共に、リアルタイムに近いセン
サ出力の応答性を確保できる。
【0031】実施の形態3は、V/F変換された周波数
信号を周期計測する場合、基本クロックの周波数を変更
可能にすることにより、広範囲の遮断電流値及びガス圧
力値に対応できる。
【0032】実施の形態4は、V/F変換された周波数
信号の分周回路を有し、分周した後の周波数信号を周期
計測してデジタル変換することにより、広範囲の遮断電
流値及びガス圧力値に対応できる。
【0033】以下、上記各実施の形態の詳細な動作につ
いて説明する。
【0034】実施の形態1.図1は本実施の形態におけ
る故障点標定システムの構成を示す構成図である。尚、
図中、図8と同一符号は同一または相当部分を示す。図
2は本実施の形態の動作を説明するタイミング図であ
る。図1において、7Aは本実施の形態における遮断電
流計測部であり、従来の遮断電流計測部7の構成に加え
て、A/D変換器9の出力データが記録される複数バン
ク構成の遮断電流データ用メモリ20を備えている。2
Aは本実施の形態におけるガス圧力計測部であり、従来
のガス圧力計測部2の構成に加えて、A/D変換器4の
出力データが記録される複数バンク構成のガス圧力デー
タ用メモリ21を備えている。
【0035】22はメモリ記録制御回路で、サンプリン
グ周期(図2におけるT)に同期して記録アドレスを順
次インクリメントし、メモリ容量に対応した記録アドレ
スまでインクリメントすると、再びスタートアドレスに
戻る記録アドレス及び記録制御信号26を生成してガス
圧力データ用メモリ20及び遮断電流データ用メモリ2
1に出力する記録アドレス生成回路23、接点信号用イ
ンタフェース13からの信号を入力すると、バンク切り
替え信号27を出力し、その出力信号27によりガス圧
力データ用メモリ20及び遮断電流データ用メモリ21
における記録中のバンクを切り替制御するバンク切り替
え制御回路24、及び接点信号入力時及びバンク切り替
え時の記録アドレスを保持する機能と現在生成中のアド
レスを検出する機能を有し、そのアドレス情報はCPU
5及びCPU10へデータ信号線28を介して転送する
記録アドレス保持回路25を有している。
【0036】以下、本実施の形態の動作について説明す
る。ガス圧力センサ1からガス圧力計測部2A内のアナ
ログ入力部3に入力された信号は、A/D変換器4にて
デジタル信号に変換された後、常時、記録サンプリング
時間T(例えば1ms)サイクルでサンプリングされ、
ガス圧力用メモリ21にガス圧力データが記録される。
【0037】CPU5は、今回、ガス圧力データ用メモ
リ21に取り込んだガス圧力値Pkと前回取り込んだガ
ス圧力値Pk-1との差より圧力上昇分ΔPを求める。そ
して計測した圧力上昇分ΔPは、伝送処理装置14へ伝
送される。
【0038】一方、遮断電流センサ6から遮断電流計測
部7A内のアナログ入力部8に入力された信号は、A/
D変換器9にてデジタル信号に変換された後、ガス圧力
データ用メモリ21と同タイミングで遮断電流データ用
メモリ20に記録される。
【0039】図2において、時刻t1で、ガス絶縁開閉
装置の遮断器に設けられている補助接点信号ライン上に
ノイズが重畳し、見かけ上、補助接点信号が有効になる
と、バンク切り替え制御回路24からバンク切り替え信
号27が、ある時間経過後の時刻t2で出力され、ガス
圧力データ用メモリ21及び遮断電流データ用メモリ2
0のバンク1はバンク2に切り替わる。記録アドレス保
持回路25は時刻t1と時刻t2で記録アドレス生成回
路23より出力された記録アドレスを保持する。
【0040】尚、時刻t1において、ノイズによる補助
接点信号がメモリ記録制御回路22へ出力されても、ガ
ス圧及び遮断電流の変化の解析のために遮断電流データ
及びガス圧データは継続してサンプリングされ、ガス圧
力データ用メモリ21及び遮断電流データ用メモリ20
のバンク1に記録される。
【0041】しかし、時刻t1より所定時間経過した時
刻t2になると、バンク切り替え制御回路24よりバン
ク切り替え信号27が、ガス圧力データ用メモリ21及
び遮断電流データ用メモリ20に出力される。時刻t2
以降はバンク1へのデータ記憶を停止し、サンプリング
された遮断電流データ及びガス圧データは、ガス圧力デ
ータ用メモリ21及び遮断電流データ用メモリ20のバ
ンク2に記録されて行く。
【0042】尚、補助接点信号が入力された時刻t1よ
り遅延した時刻t2にバンク切り替え信号が出力される
のは、正常な場合にガス絶縁開閉装置の遮断器が、例え
ば開状態になった直後の遮断電流およびガス圧が安定し
ないため、正確な監視用データとしてバンク2に記録す
ることができない。そのため、遮断電流およびガス圧が
安定した時刻t2以降のデータを監視用データとしてバ
ンク2に記録する
【0043】また、時刻t2以降にバンクがバンク1よ
り2に切り替えるのは、各メモリとも、全てのアドレス
にデータが記録されると、古いデータから順に新しくサ
ンプリングされたデータに更新されていく。そのため、
時刻t2以降にバンク1にデータを記録させていくと、
時刻t1より時刻t2の間でバンク1に記録された遮断
電流データ及びガス圧データが、時刻t2以降にサンプ
リングされたデータに更新されてしまう。従って、これ
を防ぐために、時刻t2以降は記録バンク1へのデータ
記録を停止し、記録バンク2にデータを記録して行く。
なお、図2ではガス圧力データ用メモリ21のバンクの
み示したが、遮断電流データ用メモリ20についても全
く同様の動作をする。
【0044】その後、時刻t3で、ガス絶縁開閉装置の
遮断器操作により、補助接点信号が有効になると、バン
ク切り替え制御回路24からバンク切り替え信号27
が、ある時間経過後の時刻t4で出力され、ガス圧デー
タ用メモリ21及び遮断電流データ用メモリ20のバン
ク2に対する記録も終了する。記録アドレス保持回路2
5は、記録アドレス生成回路23が時刻t3及びt4時
点で各メモリ20、21に出力した記録アドレスを保持
する。
【0045】CPU5及びCPU10は、記録アドレス
保持回路25が保持している時刻t1に出力された記録
アドレスよりガス圧データ用メモリ21及び遮断電流デ
ータ用メモリ20に記憶されている事故発生時のデータ
を読み出すことができる。また、時刻t2および時刻t
3に出力された記録アドレスより、各メモリのバンク2
の有効エリア、即ちガス絶縁開閉装置の監視データを記
録したメモリ領域を検出することができる。
【0046】そして時刻t3で遮断器が遮断操作を行っ
たことを確認した後、ガス圧力データ及び遮断電流デー
タ(主回路電流波形データ)をガス圧力データ用メモリ
21及び遮断電流データ用メモリ20のバンク2よりリ
ードし、その時のガス圧力データ及び遮断電流データを
伝送処理装置14に伝送する。これ以降の処理は従来例
と同様である。CPU5及びCPU10の指令により、
各メモリへのデータの記録は開始可能である。
【0047】本実施の形態1では、ガス圧力データ用メ
モリ21及び遮断電流データ用メモリ20のバンク数を
2としたが、3以上でも構わない。また、本実施の形態
では、補助接点入力後、ある時間(t2−t1=t4−
t3)経過後、バンク切り替え制御回路24がバンク切
り替え信号が出力するが、この時間はCPU5及びCP
U10から任意に設定できる。
【0048】実施の形態2.上記、実施の形態1では各
アナログ入力をA/D変換器によりデジタル変換して対
応するメモリに記録したが、本実施の形態では各アナロ
グ入力をV/F変換し、変換された電圧に対応するパル
ス信号(周波数信号)を周期計測してデジタル化して各
メモリに記録する。図3は本実施の形態における故障点
標定システムの構成を示す構成図である。尚、図中、図
1と同一符号は同一または相当部分を示す。図におい
て、7Bは本実施の形態における遮断電流計測部であ
り、実施の形態1の遮断電流計測部7BのA/D変換器
9に代えて、アナログ入力部8Aと遮断電流データ用メ
モリ20との間に、各アナログ入力部8A毎にV/F変
換器32と周期計測カウンタ33が直列接続されてい
る。
【0049】アナログ入力部8Aは、各遮断電流センサ
6からの信号を電圧信号に変換してV/F変換器32に
出力する。V/F変換器32は各アナログ入力部8Aの
出力の大きさに比例した周波数をもつパルス信号を出力
する。周期計測カウンタ33は、V/F変換器32の出
力の周波数を周期計測し、その結果を遮断電流データ用
メモリ20に出力する。つまり、遮断電流データ用メモ
リ20へは、周波数情報が記録される。
【0050】2Bは本実施の形態におけるガス圧力計測
部であり、実施の形態1のガス圧力計測部2AのA/D
変換器9に代えて、アナログ入力部3Aとガスデータ用
メモリ21との間に、各アナログ入力部3A毎にV/F
変換器30と周期計測カウンタ31が直列接続されてい
る。
【0051】アナログ入力部3Aは、各ガス圧センサ1
からの信号を電圧信号に変換してV/F変換器30に出
力する。V/F変換器30は各アナログ入力部3Aの出
力の大きさに比例した周波数をもつパルス信号を出力す
る。周期計測カウンタ31は、V/F変換器30の出力
の周波数を周期計測してデジタル化、その結果をガス圧
データ用メモリ21に出力する。つまり、ガス圧データ
用メモリ21へは、周波数情報が記録される。
【0052】次に、周期計測カウンタ31、33の動作
を図4のタイミング図をもとに説明する。周期計測と
は、V/F変換器30、32より出力されたパルス信号
の1周期内で、図示しないクロック発生器より発信され
た基本クロック数を計測し、そのクロック計測値よりパ
ルス信号(V/F変換出力)の周波数を算出して数値化
する方法である。
【0053】V/F変換器30のパルス信号の有効エッ
ジ(図4では立ち上がりエッジ)が時刻t5で周期計測
カウンタ31に入力すると、周期計測用の基本クロック
の係数を開始する。そして、所定の時刻になるとラッチ
していた前パルス信号の1周期分のカウント値N1を出
力してガス圧力データ用メモリ21に記録される。周期
計測カウンタ31は時刻t6まで、即ちパルス信号1周
期分の基本クロックを計数してラッチし、時刻t6の後
にカウント値N2を出力する。このカウンタ値N2は、
アドレス生成回路23により出力されたアドレス信号で
特定されるガス圧力データ用メモリ21のアドレスに記
録される。
【0054】そして、時刻t6に再びパルス信号の有効
エッジが周期計測カウンタ31に入力されると、時刻t
6から再び基本クロックを計数して周期計測を開始す
る。有効エッジが入力する毎に、この動作を繰り返すこ
とにより、他のカウント方式では実現できないリアルタ
イムに近いカウントが可能となる。
【0055】ここでは、周期計測カウンタ31について
説明したが、周期計測カウンタ33も同じ動作をする。
この結果、各センサからのアナログ信号をV/F変換し
周期計測しながらデジタル値を得ることで記録データへ
のノイズの影響を低減することができると共に、センサ
出力のリアルタイムに近い応答性を確保できる。
【0056】実施の形態3.尚、基本クロックの周波数
を高めることでV/F変換器の出力の分解能を高め、セ
ンサ出力を精度よく記録することができるが、基本クロ
ックの周波数を高めると図5のタイミング図に示すよう
に、入力信号一周期の間に周期計測カウンタ31がオー
バーフローし、正しいカウント結果を出力できなくな
る。
【0057】以下、周期計測カウンタ31の出力補正に
ついて説明する。今、周期計測カウンタ31のカウント
最大値をNとする。V/F変換器30のパルス信号の有
効エッジ(図5では立ち上がりエッジ)が時刻t7で周
期計測カウンタ31に入力すると、周期計測を開始す
る。そして、パルス信号の略半周期を過ぎた時刻t8で
周期計測カウンタ31はカウンタとして最大値であるN
までカウントし、次の基本クロックでカウンタは0から
計測を始める。
【0058】時刻t9で有効エッジを入力し所定時刻後
にカウンタ値N4を出力し、アドレス生成回路23によ
り、ガス圧力データ用メモリ20に記録される。ここ
で、N4という値は、V/F変換器30の出力を正しく
反映された値ではない。即ち、周期計測カウンタ31
は、パルス信号の1周期の間にカウント値を1回0にク
リアし、その後再びパルス信号の1周期が終了するまで
にカウントした値N4をカウント値とするため、カウン
ト値N4はパルス信号1周期分のカウント値とはならな
い。
【0059】本実施の形態は、このような不具合を解決
するためになされたもので、CPU5及びCPU10の
指令により、周期計測用の基本クロックの周波数を低く
して、パルス信号1周期中に基本クロックをカウントし
た時に、周期計測カウンタ21がオーバーフローするこ
とを防止するようにした例である。
【0060】次に、本実施の形態の動作を図6のタイミ
ング図に従って説明する。周期計測用クロックの周波数
を低くすることにより、周期計測カウンタ21はパルス
信号の1周期途中でオーバーフローせず、時刻t8で前
パルス信号の1周期分のカウンタ値N5を出力する。時
刻t7から時刻t8までの1周期分のカウント値N6は
次ぎの周期の時刻t8対応の時刻に出力される。CPU
5は周期計測用の基本クロック周波数から、ガス圧力デ
ータ用メモリ21から読みだしたカウント値をもとにV
/F変換器30の出力信号周波数を算出する。
【0061】ここでは、周期計測カウンタ31について
説明したが、周期計測カウンタ33も同じ動作をする。
なお、基本クロック周波数の最適化は、CPU5が、周
期計測カウンタ31のオーバーフローの有無の検出と、
ガス圧力データ用メモリ20から読み出される値より行
う。つまり、オバーフロ−しない程度に、大きなカウン
タ値を得られるように基本クロック周波数を各周期計測
カウンタ31ごとに設定する。この結果、デジタル周波
数信号を周期計測することで、広範囲なセンサ出力に対
応できると共に、センサ出力をリアルタイムでしかも高
分解能でデジタル変換して入力できる。
【0062】実施の形態4.上記、各実施の形態による
と、V/F変換器の出力の分解能を高めるためには、周
期計測カウンタがオーバフローしない程度に基本クロッ
クの周波数を高めた。本実施例では分解能を高めるため
に、V/F変換器の出力周波数を分周し、周期計測カウ
ンタがオーバフローしない程度に基本クロックのカウン
ト数を大きくする。
【0063】図7は本実施の形態におけるV/F変換器
30から周期計測カウンタ31までの構成を示したもの
である。他の構成に関しては図3と同様である。V/F
変換器30の出力であるパルス信号が分周器40で分周
され、その分周されたパルス信号の周波数を周期計測カ
ウンタ31で計測する。ここで、分周器40の分周値は
CPU5及びCPU10により設定が可能となってい
る。
【0064】分周が必要な場合とは以下の場合である。
V/F変換器30のパルス信号の周波数が、周期計測用
の基本クロックと比較して、さほど小さくないとき、パ
ルス信号1周期分の周期計測カウント値は小さくなる。
周期計測カウント値が小さいことは、つまり分解能が低
いことになるため、分解能を高くする必要がある。
【0065】大きなカウント値を得るためには、V/F
変換器30の出力が分周器40で分周されることにより
実現できる。パルス信号を分周して周期を広げること
で、1周期中に多くの基本クロックをカウントできるた
め、周期計測カウント値が大きくなり、つまり分解能が
高くなる。そして、CPU5は分周値より、ガス圧力デ
ータ用メモリ20から読みだした値をもとにV/F変換
器の出力信号周波数を算出できる。
【0066】ここでは、周期計測カウンタ31について
説明したが、周期計測カウンタ33も同じ動作をする。
なお、分周値の最適化は、CPU5が、周期計測カウン
タ31Aのオーバーフローの有無の検出と、ガス圧力デ
ータ用メモリ21から読み出される値より行う。つま
り、オバーフロ−しない程度に、大きなカウンタ値を得
られるように、各分周器40ごとに分周値を設定する。
この結果、デジタル周波数信号を周期計測することで、
広範囲なセンサ出力に対応できると共に、センサ出力を
リアルタイムでしかも高分解能でデジタル変換して入力
できる。
【0067】この発明によれば、遮断電流データ及びガ
ス圧力データをそれぞれ記録するメモリのバンクが複数
あり、補助接点からの信号により、所定時間遅延して遮
断電流データ用メモリの記録バンクが切り替わることに
より、補助接点入力時のデータのサンプリング及びメモ
リ記録を継続でき、更に、補助接点入力後の遮断電流及
びガス圧力のデータ変化をメモリに残し、解析用データ
として利用することができる。
【0068】また、この発明によれば、メモリのバンク
が切り替わる時に記録アドレス生成回路よりメモリに出
力された記録アドレスを記録アドレス保持回路に保持さ
せることで、バンクの切り替わり後の有効データのメモ
リ領域を判断することができる。
【0069】また、この発明によれば、V/F変換部を
有し、センサからのアナログ信号をV/F変換してセン
サ出力電圧に対応した周波数のパルス信号を得て、この
パルス信号をデジタル化することで、デジタル化信号に
対するノイズの影響を低減することができる。
【0070】また、この発明によれば、V/F変換され
た周波数信号を周期計測しデジタル信号とすることによ
り、センサ出力信号をリアルタイムに近い応答性を確保
できる。
【0071】また、この発明によれば、V/F変換され
た周波数信号を周期計測する場合、基本クロックの周波
数を変更可能にすることにより、広範囲な遮断電流値及
びガス圧力値のデジタル化に対応できる。
【0072】また、この発明によれば、V/F変換され
た周波数信号の分周回路を有し、分周した後の信号を周
期計測することにより、広範囲な遮断電流値及びガス圧
力値のデジタル化に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における故障点標定
システムを示す構成図である。
【図2】 本実施の形態における故障点標定システムの
動作を説明するタイミング図である。
【図3】 この発明の実施の形態2における故障点標定
システムを示す構成図である。
【図4】 実施の形態2における周期計測の動作を説明
するためのタイミング図である。
【図5】 実施の形態2において、周期計測の異常を説
明するためのタイミング図である。
【図6】この発明の実施の形態3において、基本クロッ
クを変化した周期計測の方式を説明するタイミング図で
ある。
【図7】 この発明の実施の形態4における周期計測の
動作を説明する図である。
【図8】 従来例の故障点標定システムの構成を示す図
である。
【符号の説明】
1 ガス圧力センサ 、2A,2B ガス圧力計測部、
3,3A アナログ入力部 6 遮断電流センサ、7
A,7B 遮断電流計測部、8,8A アナログ入力
部、9 A/D変換器、11 補助接点、20 ガス圧
力データ用メモリ、21 遮断電流データ用メモリ、2
2 メモリ記録制御回路、23 記録アドレス生成回
路、24 バンク切り替え制御回路、25 記録アドレ
ス保持回路、26 アドレス及び記録制御信号、27
バンク切り替え信号、30,32 V/F変換器、3
1,33 周期計測カウンタ、40 分周器。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁ガスが封入された筺体内に電流遮断
    手段と共に内蔵された遮断電流センサ、ガス圧センサ、
    及び前記電流遮断手段に付属され電流遮断時に動作する
    補助接点と、前記各センサ出力をデジタル変換するデジ
    タル変換手段と、デジタル変換されたセンサ出力を記録
    する複数バンク構成の記憶手段と、前記補助接点の動作
    を検出して信号を出力する補助接点信号検出手段と、前
    記補助接点信号検出手段からの出力に基づいて前記記憶
    手段へバンク切り替え信号を出力するバンク切り替え手
    段とを備え、バンク切り替え信号出力時までは前記記憶
    手段の現行のバンクに各センサ出力を記録し、バンク切
    り替え信号出力後は前記各センサよりの出力を切り替え
    たバンクに記録することを特徴とする故障点標定システ
    ム。
  2. 【請求項2】 絶縁ガスが封入された筺体内に電流遮断
    手段と共に内蔵された遮断電流センサ、ガス圧センサ、
    及び前記電流遮断手段に付属され電流遮断時に動作する
    補助接点と、前記各センサ出力を電圧/周波数変換して
    周波数信号を得る電圧/周波数変換手段と、前記周波数
    信号を数値計測してデジタル化する計測手段と、デジタ
    ル化周波数信号を記録する複数バンク構成の記憶手段
    と、前記補助接点の動作を検出して信号を出力する補助
    接点信号検出手段と、前記補助接点信号検出手段からの
    出力に基づいて前記記憶手段へバンク切り替え信号を出
    力するバンク切り替え手段とを備え、バンク切り替え信
    号出力時までは前記記憶手段の現行のバンクにデジタル
    化周波数信号を記録し、バンク切り替え信号出力後は前
    記デジタル化周波数信号を切り替えたバンクに記録する
    ことを特徴とする故障点標定システム。
  3. 【請求項3】 バンク切り替え手段は接点信号入力後
    に、一定時間遅延して記憶手段へバンク切り替え信号を
    出力することを特徴とする請求項1または2に記載の故
    障点標定システム。
  4. 【請求項4】 記憶手段のバンクが切り替わる時に、前
    記記憶手段にアドレス信号を出力するアドレス生成手段
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の故
    障点標定システム。
  5. 【請求項5】 接点信号入力時およびバンク切り替え信
    号出力時にアドレス生成手段より出力されたアドレス信
    号を保持するアドレス保持手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれかに記載の故障点標定シス
    テム。
  6. 【請求項6】 計測手段は電圧/周波数変換された周波
    数信号を周期計測する周期計測カウンタを備えたことを
    特徴とする請求項2に記載の故障点標定システム。
  7. 【請求項7】 電圧/周波数変換された周波数信号の周
    期を計測する場合、周期計測用の基本クロック周波数を
    変更可能にすることを特徴とする請求項5に記載の故障
    点標定システム。
  8. 【請求項8】 電圧/周波数変換された周波数信号を分
    周する分周回路を備え、分周した後の周波数信号を周期
    計測することを特徴とする請求項2に記載の故障点標定
    システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN116781169A (zh) * 2023-07-26 2023-09-19 广州汇信特通信技术股份有限公司 一种单向光电传输采集系统及方法

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