JPH0960766A - 配管用支持装置 - Google Patents

配管用支持装置

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JPH0960766A
JPH0960766A JP7211477A JP21147795A JPH0960766A JP H0960766 A JPH0960766 A JP H0960766A JP 7211477 A JP7211477 A JP 7211477A JP 21147795 A JP21147795 A JP 21147795A JP H0960766 A JPH0960766 A JP H0960766A
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JP
Japan
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pipe
heating coil
rod
cylinder
piston
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Application number
JP7211477A
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English (en)
Inventor
Toru Miyashita
徹 宮下
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH0960766A publication Critical patent/JPH0960766A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • F16F9/53Means for adjusting damping characteristics by varying fluid viscosity, e.g. electromagnetically
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L3/00Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets
    • F16L3/16Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets with special provision allowing movement of the pipe

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  • Supports For Pipes And Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】配管の設置スペースおよび機械振動の低減を図
り、配管の予防保全,信頼性の向上およびコストを低減
する。 【解決手段】配管1に配管側ラグ2を介して歪検知用ロ
ッド3を取り付け、このロッド3に変動部4を取り付け
る。変動部4に過大応力リリース部5を取り付け、この
リリース部5に構造物側ロッド6を取り付ける。このロ
ッド6の構造物側ラグ7を介して構造物23に取り付け
る。歪検知用ロッド3には歪センサ8が設けられ、この
歪センサ8はコントロールボックス9に接続している。
コントロールボックス9は変動部の加熱コイル10に接続
し、加熱コイル10内には熱変動物体11が設けられる。配
管1の熱移動は熱変動物体11の温度をコントロールして
その熱膨張,収縮を利用して追従させることにより、配
管1の振動および地震を拘束できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電プラン
ト,火力発電プラントおよびその他一般プラントで使用
されている熱変位の大きな配管の支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の配管支持装置としては、配管をリ
ジットに拘束するレストレントや地震荷重のみを拘束す
る耐震スナッバ等が使用されている。ここで熱変位の大
きな高温配管ではレストレントで支持するためには支持
スパンを長くし、さらに、その間に配管の曲りを受ける
ことにより、熱変位をその間の配管で吸収するように構
成している。
【0003】また、原子力プラントのような耐震要求の
厳しい配管については、支持スパンを長くすると地震荷
重を支持することができなくなるために、熱変位を拘束
せず、地震荷重のみを拘束する耐震スナッバを使用して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】高温配管をレストレン
トのみで支持すると、配管の支持スパンが長くなり、曲
りも多くなることから、配管長が長くなり、設置スペー
スが広く必要となる。また、耐震スナッバは地震荷重以
外は拘束しないことから自重を支持するものが必要とな
り、さらに耐震スナッバには構造上がたがあることから
機械振動のような微振動には適さないなどの課題があ
る。
【0005】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、配管の熱移動を拘束することなく、その他の
自重および地震荷重,微振動を拘束することにより、配
管の曲りおよび配管長を少なくして配管の設置スペース
を低減し、かつ地震荷重と機械振動による微振動を拘束
することにより機械振動の低減を図り、もって配管の予
防保全,信頼性の向上およびコスト低減できる配管用支
持装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、配
管の熱膨張による配管変位を検知するための歪検知用ロ
ッドと、この歪検知用ロッドに取り付けた歪センサと、
前記歪検知用ロッドに隣接した前記配管の熱移動に追従
して動く変動部と、この変動部に隣接した過大応力リリ
ース部と、前記変動部および前記歪センサと電気的に接
続するコントロールボックスとを具備したことを特徴と
する。
【0007】本発明の請求項2は、前記変動部は熱変動
物体の外側に加熱コイルが巻回されてなることを特徴と
する。本発明の請求項3は、前記変動部はシリンダと、
このシリンダ内に挿入するとピストンからなり、前記シ
リンダ内に前記ピストンの前面との間に液体を封入し、
かつ前記シリンダ外側に加熱コイルを巻回してなること
を特徴とする。
【0008】本発明の請求項4は、前記シリンダ内に前
記ピストンの前後面に液体を封入してなることを特徴と
する。本発明の請求項5は、前記シリンダ内に前記ピス
トンの前面方向に形状記憶合金を収容してなることを特
徴とする。
【0009】本発明の請求項6は、前記変動部の加熱コ
イルをコントロールし前記配管の熱変位を検出するため
に、支持する配管部の熱変位に寄与する部位に複数の温
度センサを設けてなることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項7は、前記変動部の加熱コ
イルをコントロールし前記配管の熱変位を検出するため
に、支持する配管部に歪ゲージを設けてなることを特徴
とする。
【0011】本発明の請求項8は、前記過大応力リリー
ス部は、前記変動部と連結するロッドをラプチャディス
クで押圧し、過大応力が前記ロッドに伝わると前記ラプ
チャディスクが破壊し、拘束が解除されて前記配管の熱
変位による過大応力を逃すように構成したことを特徴と
する。
【0012】本発明の請求項9は、前記過大応力のリリ
ース部は前記変動部と構造物と連結するロッドの間に形
状記憶合金を接続し、外側に加熱コイルを設けてなるこ
とを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】図1を参照しながら本発明に係る
請求項1,2に該当する第1の実施例を説明する。本実
施例は基本的に図1に示したように、配管1と、この配
管1と建屋等の構造物23とを連結するための歪検知用ロ
ッド3と取付けロッド6との間に設けられた変動部4お
よび過大応力リリース部5からなっている。
【0014】すなわち、配管1には配管側ラグ2が取り
付けられ、この配管側ラグ2に歪検知用ロッド3の一端
が接続し、この歪検知用ロッド3の他端は変動部4に隣
接している。この変動部4は過大応力リリース部7に隣
接しており、過大応力リリース部7には取付ロッド6の
一端が接続し、この取付ロッド6の他端は構造物側ラグ
7に接続し、構造物側ラグ7は構造物23に固定されてい
る。
【0015】歪検知用ロッド3には歪センサ8が設けら
れており、この歪センサ8はコントロールボックス9に
電気的に接続している。変動部4は加熱コイル10と、加
熱コイル10内に収容した熱変動物体11とからなり、熱変
動物体11は歪検知用ロッド3と接している。
【0016】加熱コイル10はコントロールボックス9と
電気的に接続しており、温度がコントロールされる。こ
の温度コントロールにより熱変動物体11は熱膨張および
収縮することにより変動部4の長さが配管1の熱変位に
追従して変動する。変動部4は配管1の熱変位に追従し
て変位し、それ以外の配管荷重(自重,地震荷重,機械
振動荷重等)は、リジットに拘束する構造となってい
る。
【0017】ここで、配管1の熱変位は、配管1と変動
部4を連結する歪検知用ロッド3が配管1の熱変位分だ
け歪むことから、その歪を歪センサ(歪ゲージ)8によ
り歪検知用ロッド3の歪として検知する。歪検知用ロッ
ド3の歪量は、コントロールボックス9により変動部4
に取り付けた加熱コイル10の電源コントロールに使用す
る。
【0018】変動部4には加熱により膨張しやすい剛性
(金属等)を熱変動物体11として設置しておき、その外
側に設置した加熱コイル10の温度をコントロールするこ
とにより熱変動物体11を膨張,収縮させることで歪検知
用ロッド3の歪が「0」になるまで変動させる。これに
より配管1の熱変位に追従させることができる。
【0019】しかして、配管1の熱変位に対する追従速
度は配管1の変位も配管1の熱膨張により発生する変位
であり、本実施例の配管用支持装置も同一のメカニズム
で変位する上、配管の熱上昇以上に加熱コイルのコント
ロールを速やかにできる。
【0020】また、変動部4は、熱変位以外は剛体であ
ることから配管1の自重および地震荷重を拘束すること
ができる。さらに、全体的に見ると各部の接続は溶接お
よびそれと同等のがたつきのない接続が可能であり、機
械振動等の微振動も拘束することができるうえに構造が
単純であり、従来の耐震スナッバに比べコスト低減が計
ることができる。
【0021】ところで、原子力プラントにおける原子炉
再循環系配管は、炉水が循環することから配管温度が高
いため、熱変位も大きいことからレストレント等で固定
することができない。また、耐震グレードも高いため地
震荷重を確実に拘束する必要がある。そのうえ炉水を循
環させるため大容量ポンプが設置されていることから、
このポンプによる振動もある。したがって、従来は耐震
スナッバと自重受スプリングハンガ等が数多く設置され
て支持している。
【0022】しかしながら、この配管系に、本実施例の
配管用支持装置を使用した場合、従来の耐震スナッバの
配管の熱変位による移動量は10mm〜30mm程度であること
から、この変位分を変動部4が変位することにより熱変
位に追従する。この変動部4の熱変動物体11の材料の1
例として、形状記憶合金を使用する。
【0023】つまり、形状記憶合金の変態温度前後の可
逆変形の性質を利用して、加熱コイル10により形状記憶
合金の温度をコントロールし、配管1の熱変位分の10mm
〜30mm膨張および、収縮させることで配管の熱変位を吸
収できる。
【0024】本実施例によれば、配管の熱変位を拘束す
ることなく、自重,地震荷重を拘束することができる。
このことから従来荷重の種類によりスプリングハンガ
(自重受)と耐震スナッバを使い分けをし、相方を設置
する必要があったが、本実施例による配管用支持装置は
相方の荷重を拘束することが可能になることから、何れ
か一種類で済ますことができる。よって、トータル台数
を減らすことができコスト低減ができる。
【0025】また、従来原子炉再循環系配管のようなと
ころは、レストレントが使えないうえ、耐震スナッバや
スプリングハンガは構造上がたを有しており、ポンプに
よる機械振動を拘束することが困難であるのに対して、
本実施例による配管用支持装置を使用することにより、
機械振動もおさえることができる。
【0026】なお、変動部4の熱変動物体11としては、
形状記憶合金の他に、線膨脹係数が比較的大きく、剛体
として扱えるものが使用可能である。例えばアルミニウ
ム合金を使用した場合、加熱コイルで 300℃まで加熱し
て10mmのストロークを確保するためには、本実施例の配
管用支持装置の全長は約 1.5mm程度となり、従来の耐震
スナッバより、若干長めとなるが、大差はなく設置可能
である。
【0027】つぎに図2により本発明の請求項3,4に
係る第2の実施例を説明する。なお、図2中図1と同一
部分には同一符号を付して重複する部分の説明は省略す
る。
【0028】この第2の実施例が第1の実施例と異なる
点は変動部4の構成にあり、この変動部4は歪検知用ロ
ッド3に接続したピストン12と、このピストン12を挿入
するシリンダ13と、このシリンダ13内にピストン12の前
面との間に熱変動液体14を封入したことにある。シリン
ダ13の外側には加熱コイル10が巻回されている。熱変動
液体14は非圧縮性であり、加熱により熱膨張するもので
ある。
【0029】加熱コイル10をコントロールすることによ
り、液体14の温度を変化させる。液体14は封温度が変わ
ることにより膨張収縮する。この液体14の体積変化は、
シリンダ13内に封入されていることから、ピストン12の
変位となる。つまり支持する配管1の変位分を加熱コイ
ル10により液体14の温度をコントロールする。これによ
り、ピストン12を動かすことが可能となり、配管1の熱
変位に追従することとなる。
【0030】また、変動部の液体を圧縮する方向の荷重
(配管の自重,地震荷重および、機械振動荷重等)につ
いては、非圧縮性であることから、液体の体積変化はな
いことからその圧縮荷重は拘束されることとなる。
【0031】この請求項3の発明では、荷重の拘束方向
が一方向に限られる。このため請求項4の発明では、ピ
ストン12の片側だけでなくシリンダ13内のピストン12の
前後、つまり両側に熱変動液体14を封入する。それぞれ
の液体14は別々の加熱コイル14を設けて温度をコントロ
ールし、配管1の熱変位に追従するものとする。また、
これにより、両方向の荷重を拘束するものである。
【0032】この第2の実施例に係る支持装置の使用場
所としては、第1の実施例と同様に原子力プラントにお
ける原子炉再循環系配管のような、高温で耐震グレード
が高く、機械振動のある配管に適するものである。
【0033】熱変動液体14としては例えば潤滑油を使用
する。潤滑油を使用することから加熱コイル10による温
度は上限が 150℃程度となるが、比較的熱膨張係数が大
きいことから、本実施例の配管用支持装置の全長は約1
m程度なり、従来のスナッバのスペースがあれば取付可
能である。
【0034】加熱コイル10により変動部4の温度を変化
させ、配管1の変位に追従して、封入した潤滑油が膨張
することで本実施例の配管用支持装置は配管の熱変位を
逃す。また、潤滑油は非圧縮性液体であることから、温
度変化がない限り配管を剛直に支持することから、自
重,地震および機械振動も拘束することとなる。
【0035】この第2の実施例によれば、配管の熱変位
は拘束することなく、自重,地震および機械振動荷重を
拘束することができ、自重受用スプリングハンガと耐震
用スナッバを両方使う必要がなく、コスト低減でき、ま
た、機械振動を低減させることができる。
【0036】つぎに本発明の請求項5に係る第3の実施
例を説明する。なお、図3中図1と同一部分には同一符
号を付して重複する部分の説明は省略する。
【0037】本第3の実施例が第1の実施例と異なる部
分は変動部4の構成にあり、図3に示すように歪検知用
ロッド3にピストン12を取り付け、このピストン12を挿
入するシリンダ13を長尺とし、このシリンダ13内にピス
トン12の前方に形状記憶合金15を装着しシリンダ13外側
に加熱コイル10を設けたことにある。つまり、シリンダ
13の内部にピストン12とは間隙をもたせて形状記憶合金
15を、シリンダ13の端部と構造物23との間に取付けロッ
ド6を設けている。
【0038】原子力発電プラントにおける高温配管は、
プラントの起動停止時に配管内部流体の熱変化により変
位するものであり、定格運転中はほとんど高温一定で配
管変位はない。このような配管に本実施例の配管用支持
装置を取り付けると、プラントの起動時の配管が変位す
るときには、変動部4のピストン12と形状記憶合金15と
の間にはクリアランスがありピストン12は自由に動く。
【0039】これにより、配管1の熱変位を拘束させる
ことはなく、その後、プラントが定期検査運転に入り、
配管の熱変位が止まった時点で、変動部4の加熱コイル
10により形状記憶合金15を加熱し、ピストン12とのクリ
アランスが埋るように変形させる。
【0040】これにより、本実施例の配管用支持装置は
配管をリジットに拘束することとなる。このようにする
ことによりプラント定期検査運転中に発生する配管の機
械振動や、万が一の地震荷重も拘束することができる。
【0041】また、プラント停止時には変動部の加熱を
停止することにより、形状記憶合金が冷えるともとの形
に戻り、ピストンとのクリアランスを開けることでプラ
ント停止時の配管熱変位を拘束しない構造である。
【0042】本実施例によれば配管の熱変位を拘束する
ことなく、プラント定格運転時の機械振動および地震荷
重を拘束することができる。また、万が一プラント定格
運転中に、配管温度が変動し、熱変位が発生した場合
は、その変位を検知し、加熱コイル10を切り、形状記憶
合金15を符号16で示す破線のように変形させて、ピスト
ン12とのクリアランスを開けることにより、配管1に熱
変形に伴う過大応力が発生するのを防止できる。
【0043】つぎに図1により本発明の請求項6および
7に該当する第4の実施例を説明する。本実施例が第1
の実施例と異なる点は図1に示した歪センサ8の代りに
温度センサを設けたことにあり、その他の部分は図1と
同様である。つまり、変動部4をコントロールするため
の、配管1の熱変位を検知し、さらに変動部をコントロ
ールすることにある。
【0044】請求項6の発明は、支持する配管の熱変位
に関する配管部に温度センサを取り付ける。この温度セ
ンサの取付場所およびその配管温度による支持点の熱変
位量は、事前に配管解析等によりデータベース化してお
く。これにより各温度センサにより検知されたデータを
先のデータベースとの照合により、変動部の加熱コイル
をコントロールするものである。加熱コイルのコントロ
ールは、変動部の変位をコントロールすることとなり、
配管の熱変位に追従することができる。
【0045】請求項7の発明は、支持点の配管の歪を検
知する歪センサを設置するものである。配管は温度上昇
に伴い、徐々に熱変位し、支持点では歪を発生すること
となる。この歪をセンサにより検知し、本実施例の支持
装置の変動部の加熱コイルをコントロールし、変動部を
配管歪が「0」になるまで変位させる。これにより、配
管の熱変位に追従することとなる。
【0046】また、配管の歪は地震時にも機械振動時に
も発生する。しかし熱変位による歪は緩やかに変わるも
のであり、他のものは急激な変化となることから、この
違いを検知することにより、熱変位についてのみ追従さ
せるものとする。
【0047】本実施例によれば、配管の熱変位を検知す
ることができるものであり、配管に取り付けた温度およ
び歪センサにより検知したデータを配管の熱変位に換算
し、このデータにより本支持装置の変動部に取り付けた
加熱コイルを、コントロールし、変動部を配管の熱変位
に追従させて変位させる。また、配管の熱変位以外の配
管荷重については、追従して作動しない。
【0048】つぎに図4により本発明の請求項8に係る
第5の実施例を説明する。なお、図4中図1と同一部分
には同一符号を付して重複する部分の説明は省略する。
本第5の実施例が第1の実施例と異なる部分は図1に示
した過大応力リリース部5を具体化したことにある。
【0049】すなわち図4に示したように変動部4に隣
接する過大応力リリース部5はケーシング18内に過大応
力破壊プレートとして、ラプチャディスク19を設けると
ともにプレート破壊時に警報を発する警報ランプ20をケ
ーシング18の外側に設けたものである。つまり、過大応
力リリース部5には、過大応力発生時に破壊するラプチ
ャプレート19を設置し、変動部4と連結させておく。
【0050】ラプチャディスク19は配管1の自重,地震
荷重および機械振動荷重等には変形および破壊しない強
度を持つプレートとし、これらの荷重以上の配管熱変位
による荷重が加わった時には、ラプチャディスク19が変
形あるいは破壊することにより、配管1に過大応力が発
生することを防止する。
【0051】また、ラプチャディスク19が破壊後は、速
やかに配管用支持装置の点検修理が必要となることから
ラプチャディスク19が破壊したことを、外観から検知で
きるように警報ランプ20を設け、この警報ランプ20によ
り警報を鳴す等により、点検員に知らせることができ
る。
【0052】つぎに図5により本発明の請求項9に係り
第6の実施例を説明する。この第6の実施例では図5に
示すように、過大応力リリース部5のケーシング18内に
通常時形状記憶合金位置20に形状記憶合金を設置し、変
動部4と連結したことにある。また、歪検知用ロッド3
に過大応力センサ22を取り付け、このセンサ22をコント
ロールボックス9に接続して過大応力の発生を検知でき
るようにしたことにある。
【0053】本実施例では万が一、過大応力を検知した
場合、コントロールボックス9により加熱コイル10を作
動し、通常時形状記憶合金位置20の形状記憶合金を加熱
する。この加熱により、形状記憶合金は破線で示す過大
応力発生時形状記憶合金位置21の長方形状に変形し、変
動部4とのクリアランスを開けることにより、変動部4
がフリーとなり過大応力を逃す構造となっている。
【0054】また、同時にコントロールボックス9から
過大応力リリース部5が作動したことを警報する構造に
なっている。これにより点検員が本実施例の配管用支持
装置の点検,修理を行うものとする。
【0055】本実施例によれば、配管用支持装置が配管
の熱変位に追従しなかったときに、発生する過大応力を
リリースすることにより、配管に過大応力が発生するこ
とを防止し、配管の変形および損傷を防ぐ効果がある。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、配管の熱変位を拘束す
ることなく、配管の自重等を支持できることから、従
来、配管の曲り等により熱変位を逃す方式に比較して、
配管長を短くでき、よって配管設置スペースとコストを
低減できる。
【0057】また、原子力プラント等の耐震グレードの
高い配管については、従来、耐震スナッバと自重受用ス
プリングハンガをつけていたものが、本発明により、配
管の熱変位を逃し、自重,地震荷重は拘束できることか
ら兼用ができることとなり、支持装置のトータル台数の
削減ができる。そのうえ、耐震スナッバに比較して構造
が単純で部品数も少なく、1台当りのコストを低減でき
る。
【0058】さらに、耐震スナッバには構造上のがたを
生じて機械振動等の微振動が拘束できないことから、高
温配管で、耐震クラスも高く、ポンプ近傍等では従来機
械振動を拘束することは困難であるが、これに対して本
発明によれば、このような配管において、機械振動を含
め、自重および地震荷重を拘束できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る配管用支持装置の第1および第4
の実施例を一部断面で示す構成図。
【図2】本発明に係る配管用支持装置の第2の実施例を
一部断面で示す構成図。
【図3】本発明に係る配管用支持装置の第3の実施例を
一部断面で示す構成図。
【図4】本発明に係る配管用支持装置の第5の実施例を
一部断面で示す構成図。
【図5】本発明に係る配管用支持装置の第6の実施例を
一部断面で示す構成図。
【符号の説明】
1…配管、2…配管側ラグ、3…歪検知用ロッド、4…
変動部、5…過大応力リリース部、6…取付けロッド、
7…構造物側ラグ、8…歪センサ、9…コントロールボ
ックス、10…加熱コイル、11…熱変動物体、12…ピスト
ン、13…シリンダ、14…熱変動液体、15…ピストンフリ
ー時の形状記憶合金位置、16…ピストン固定時の形状記
憶合金位置、17…ラプチャディスク過大応力破壊プレー
ト、18…ケーシング、19…ラプチャディスク破壊時警報
ランプ、20…通常時形状記憶合金位置、21…過大応力発
生時形状記憶合金、22…過大応力センサ、23…構造物。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配管の熱膨張による配管変位を検知する
    ための歪検知用ロッドと、この歪検知用ロッドに取り付
    けた歪センサと、前記歪検知用ロッドに隣接した前記配
    管の熱移動に追従して動く変動部と、この変動部に隣接
    した過大応力リリース部と、前記変動部および前記歪セ
    ンサと電気的に接続するコントロールボックスとを具備
    したことを特徴とする配管用支持装置。
  2. 【請求項2】 前記変動部は熱変動物体の外側に加熱コ
    イルが巻回されてなることを特徴とする請求項1記載の
    配管用支持装置。
  3. 【請求項3】 前記変動部はシリンダと、このシリンダ
    内に挿入するとピストンからなり、前記シリンダ内に前
    記ピストンの前面との間に液体を封入し、かつ前記シリ
    ンダ外側に加熱コイルを巻回してなることを特徴とする
    請求項1記載の配管用支持装置。
  4. 【請求項4】 前記シリンダ内に前記ピストンの前後面
    に液体を封入してなることを特徴とする請求項1記載の
    配管用支持装置。
  5. 【請求項5】 前記シリンダ内に前記ピストンの前面方
    向に形状記憶合金を収容してなることを特徴とする請求
    項1記載の配管用支持装置。
  6. 【請求項6】 前記変動部の加熱コイルをコントロール
    し前記配管の熱変位を検出するために、支持する配管部
    の熱変位に寄与する部位に複数の温度センサを設けてな
    ることを特徴とする請求項1記載の配管用支持装置。
  7. 【請求項7】 前記変動部の加熱コイルをコントロール
    し前記配管の熱変位を検出するために、支持する配管部
    に歪ゲージを設けてなることを特徴とする請求項1記載
    の配管用支持装置。
  8. 【請求項8】 前記過大応力リリース部は、前記変動部
    と連結するロッドをラプチャディスクで押圧し、過大応
    力が前記ロッドに伝わると前記ラプチャディスクが破壊
    し、拘束が解除されて前記配管の熱変位による過大応力
    を逃すように構成したことを特徴とする請求項1記載の
    配管用支持装置。
  9. 【請求項9】 前記過大応力のリリース部は前記変動部
    と構造物と連結するロッドの間に形状記憶合金を接続
    し、外側に加熱コイルを設けてなることを特徴とする請
    求項1記載の配管用支持装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108953763A (zh) * 2018-08-01 2018-12-07 中广核研究院有限公司 用于反应堆柔性长管的支承装置
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