JPH0959620A - 珪酸塩系土質安定用薬液及びこれを用いた地盤安定化工法 - Google Patents

珪酸塩系土質安定用薬液及びこれを用いた地盤安定化工法

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JPH0959620A
JPH0959620A JP24050395A JP24050395A JPH0959620A JP H0959620 A JPH0959620 A JP H0959620A JP 24050395 A JP24050395 A JP 24050395A JP 24050395 A JP24050395 A JP 24050395A JP H0959620 A JPH0959620 A JP H0959620A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ゲルタイムが5分以上である中結型に調整され
て、形成された硬化体の強度の発現が良好で、かつ、離
漿現象が少ない、珪酸塩系土質安定用薬液及びこれを用
いた地盤安定化工法を提供する。 【構成】アルカリ珪酸塩水溶液と、硬化剤として、重炭
酸ナトリウム:重炭酸カリウム=56:44〜75:25(重量
比)の範囲である重炭酸塩混合物の合計量 100重量部あ
たり硫酸カリウム4〜20重量部の範囲で配合してなる混
合物を、薬液中のSiO2 分 100重量部あたり34〜44重量
部の範囲で組み合わせてなる、ゲルタイムが5分以上で
ある中結型珪酸塩系土質安定用薬液、及びこの薬液を地
盤内に注入し硬化させて地盤を安定化させる工法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、珪酸塩系土質安定
用薬液及びこれを用いた地盤安定化工法に関する。詳し
くは、アルカリ珪酸塩水溶液と、重炭酸塩及び硫酸カリ
ウムの混合物水溶液とを組み合わせてなる、ゲルタイム
が5分以上である土質安定用薬液、及びこれを用いた地
盤安定化工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、軟弱地盤を強化したり漏水地盤を
止水するために、種々の薬液を地盤内に注入して地盤中
で硬化させる地盤安定化工法が知られているが、特にア
ルカリ珪酸塩水溶液を主剤液とし、これと硬化剤とを組
み合わせた薬液からなる、いわゆる珪酸塩系グラウト
は、安価である、他のグラウトと比較して公害を起こす
恐れが小さい、などの特長があり、現在広く実用化され
ている。そして、ゲルタイムが10数秒以上または数分以
上である、いわゆる緩結型または中結型に調整した薬液
を用いた地盤安定化工法では、薬液が地盤内の土壌粒子
の間隙に充分に浸透するので、薬液と土壌との混合状態
が良く、確実な地盤安定化処理が行えることが知られて
いる。
【0003】一方、珪酸塩系グラウト用の硬化剤として
は、従来種々の物質が提案されているが、危険性が無く
て取扱いが容易なこと、その使用量を変えることで薬液
のゲルタイムを数秒から数分以上の、いわゆる瞬結型か
ら中結型まで幅広く調整できることなどの点から、重炭
酸塩からなる硬化剤が広く用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、重炭酸塩から
なる硬化剤を用いた従来の珪酸塩系土質安定用薬液は、
アルカリ珪酸塩に対する硬化剤の量比を変えて、薬液の
ゲルタイムを数分以上になるよう調整して用いたとき、
この薬液を用いて安定化処理した地盤の強度が低くて処
理された地盤を切削したときに該地盤が崩壊したり、形
成された硬化体が水を分離して収縮する離漿現象が著し
くて硬化体に亀裂を生じるなどの問題点があった。
【0005】本発明の目的は、重炭酸塩を硬化剤とした
従来の珪酸塩系土質安定用薬液の上記問題点を改善し、
ゲルタイムが5分以上である中結型に調整されて、形成
された硬化体の強度の発現が良好で、かつ、離漿現象が
少ない、珪酸塩系土質安定用薬液及びこれを用いた地盤
安定化工法を提供することにある。
【0006】本発明の珪酸塩系土質安定用薬液及びこれ
を用いた地盤安定化工法を見いだすにあたっての、目的
とする薬液の性能基準を次のとおりとし、これらの性能
基準をいずれも満たしたとき、本発明の目的が達成され
たとした。アルカリ珪酸塩として、日本工業規格(JIS K
-1408)に規定されている3号珪酸ソーダを用い、3号珪
酸ソーダ80リットルと水 120リットルの割合で混合して
調製した水溶液を主剤液 (A液) としたとき、硬化剤を
含む水溶液をB液として、A液とB液とを等量ずつ混合
して得られた薬液が、温度20℃において; (1) 混合された後、5分以上の時間で硬化 (ゲル化) す
ること. (2) ゲル化して1日間経過後における、形成された硬化
体 (ホモゲル体) の一軸圧縮強度値が、0.10 kgf/cm2
以上であること. (3) ゲル化して1日間経過後における、離漿水 (硬化体
から分離して生成した水) の量が、前記薬液の15容量%
相当量以下であること.
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記問題
点を改善し課題を解決すべく鋭意検討した結果、珪酸塩
系土質安定用薬液において、アルカリ珪酸塩水溶液と組
み合わせる硬化剤として、重炭酸ナトリウムと重炭酸カ
リウム及び硫酸カリウムを特定範囲の量比で配合してな
る混合物を、薬液中の珪酸分に対して特定範囲の量比で
用いることにより、意外にも、前記の性能基準をいずれ
も満たすことを知り、本発明を完成した。
【0008】本発明の第一の発明は、「アルカリ珪酸塩
水溶液と、重炭酸塩を含む硬化剤水溶液とを組み合わせ
てなるゲルタイムが5分以上である土質安定用薬液であ
って、前記硬化剤が、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウ
ム及び硫酸カリウムからなり、その量比が重量比で重炭
酸ナトリウム:重炭酸カリウム=56:44〜75:25の範囲
であり、かつ、重炭酸塩の合計量 100重量部あたり硫酸
カリウム4〜20重量部の範囲となるよう配合されてなる
混合物であって、薬液中のSiO2分 100重量部あたり硬
化剤34〜44重量部の範囲で組み合わせてなることを特徴
とする珪酸塩系土質安定用薬液。」を要旨とする。
【0009】また、第二の発明は、「珪酸塩系土質安定
用薬液を地盤内に注入し、地盤内で硬化させて地盤を安
定化させるにあたり、前記薬液として請求項1記載の珪
酸塩系土質安定用薬液を用いることを特徴とする地盤安
定化工法。」を要旨とする。
【0010】
【発明の実施の態様】本発明の珪酸塩系土質安定用薬液
(以下、単に土質安定用薬液という。)の主剤として用
いられるアルカリ珪酸塩は、従来から珪酸塩系グラウト
に用いられているもの、たとえば、日本工業規格(JIS K
-1408)に規定されている1〜3号珪酸ソーダ、または S
iO2 /Na2 O (モル比) が4〜100 の範囲であるシリカ
ゾルなどを用いることができる。また、商品名「ニトロ
ック」 (日東化学工業社製) を用いることもできる。
【0011】これらは、使用時に更に水で希釈して、地
盤安定化用薬液に適した適宜の濃度とし、主剤液 (A
液) とする。たとえば、3号珪酸ソーダを用いた場合に
は、A液と硬化剤水溶液 (B液) とを適宜の量比で混合
して得られた薬液400リットルあたり、珪酸ソーダ70〜1
20 リットル、好ましくは80〜100 リットルの割合とな
るように調製して用いる。薬液 400リットルあたりの珪
酸ソーダの量が、70リットルより少ないか、または 120
リットルよりも多いときには、いずれも、形成される硬
化体の圧縮強度が低くて地盤安定化が不充分となる。本
発明の土質安定用薬液において、固結強度の良好な発現
性を得るためには、A液 100重量部あたりに含まれるSi
2 分は、8〜24重量部、好ましくは10〜20重量部の範
囲とすることがよい。
【0012】本発明の土質安定用薬液における硬化剤
は、重炭酸ナトリウムと重炭酸カリウム及び硫酸カリウ
ムからなり、これらは、一般に市販されているものを用
いることができる。重炭酸塩における重炭酸ナトリウム
と重炭酸カリウムとの量比は、重量比で、重炭酸ナトリ
ウム:重炭酸カリウム=56:44〜75:25の範囲、好まし
くは60:40〜75:25の範囲である。硬化剤の組成として
規定した上記の量比範囲に対して、硬化剤中の重炭酸塩
の合計量 100重量部あたりの重炭酸ナトリウムが、56重
量部よりも少ないときには形成された硬化体の圧縮強度
に関して、また、75重量部よりも多いときには薬液のゲ
ルタイムに関して、いずれも前記の性能基準を満たさず
本発明の目的を達成することができない。
【0013】また、硫酸カリウムの量比は、重炭酸塩の
合計量 100重量部あたり硫酸カリウム4〜20重量部、好
ましくは4〜15重量部、更に好ましくは4〜10重量部の
範囲となるよう配合される。硬化剤の組成として規定し
た上記の量比範囲に対して、硬化剤中の重炭酸塩の合計
量 100重量部あたりの硫酸カリウムが、4重量部よりも
少ないときには薬液のゲルタイムに関して、また、20重
量部よりも多いときには形成された硬化体の圧縮強度や
離漿水に関して、いずれも前記の性能基準を満たさず本
発明の目的を達成することができない。
【0014】本発明の土質安定用薬液において、硬化剤
の使用量は、薬液中のSiO2 分 100重量部あたり、34〜
44重量部、好ましくは37〜44重量部、更に好ましくは39
〜42重量部の範囲で組み合わせることがよい。本発明の
土質安定用薬液における硬化剤組成物の水溶液 (B液)
は、A液とB液とを適宜の量比で混合して得られた薬液
400リットルあたり、たとえば、3号珪酸ソーダ80リッ
トルを含む場合には、硬化剤組成物の重量が10.9kg以上
ないし14.1kg以下の範囲となるように調製する。上記範
囲内で、硬化剤組成物の使用量を多くすると薬液のゲル
タイムを短く、一方、少なくすると薬液のゲルタイムを
長く調整することができる。硬化剤の使用量が、規定し
た範囲を外れて、少ないときには形成された硬化体の強
度に関して、一方、多いときには薬液のゲルタイムに関
して、それぞれ前記の性能基準を満たさず、いずれも本
発明の目的を達成することができない。
【0015】なお、前記の硬化剤組成物を前記の規定し
た範囲を外れて多く用いると、薬液のゲルタイムが短縮
され、数秒から数分の、いわゆる瞬結型から緩結型に調
整された薬液を得ることができる。
【0016】本発明の地盤安定化工法は、主剤としての
アルカリ珪酸塩と水とを混合してA液を、また、本発明
で規定した硬化剤組成物と水とを混合してB液を、それ
ぞれ調製し、調製されたA液とB液とを適宜の比率で混
合して得られた薬液を地盤内に注入して硬化させ、地盤
を安定化させる方法を例示することができる。薬液の地
盤内注入に際しては、単管式、二重管式、多重管式など
の各種注入管を用いることができ、また、A液とB液と
を予め混合して注入管に導く方法、A液とB液とを注入
管の基部に設けた混合部- たとえば、Y字管において混
合して注入管に導く方法、A液とB液とをそれぞれ独立
に注入管に導いて注入管内で混合する方法、あるいは、
A液とB液とをそれぞれ独立に注入管に導いて、注入管
から地盤内に注入しながら地盤内において合流・混合さ
せる等、適宜の方法を、薬液のゲルタイムや施工性に応
じて採用することができる。
【0017】
【実施例】次に、実施例および比較例によって、本発明
を具体的に説明する。本発明は、これら実施例に限定さ
れるものではない。 実施例および比較例 ・A液… JIS3号珪酸ソーダ80リットルに水 120リット
ルを加えて調製した。 ・B液…重炭酸ナトリウムと重炭酸カリウム及び硫酸カ
リウム (いずれも試薬1級を用いた。) とを種々の配合
比で組み合わせ、容量が 200リットルとなるように水を
加えて溶解し、B液とした。 上記のようにして調製したA液とB液の各50リットルず
つを、温度20℃において混合し、硬化させてホモゲル体
を得た。
【0018】各試験における、硬化剤組成物における重
炭酸ナトリウムと重炭酸カリウムとの重量比、重炭酸塩
と硫酸カリウムとの重量比、B液中ならびにA液とB液
との混合液(薬液) 中の硬化剤組成物の配合処方と、薬
液の性能評価項目として、A液とB液との混合液の硬化
時間(薬液のゲルタイム)、ゲル化して1日間経過後に
おける、形成された硬化体 (ホモゲル体) の一軸圧縮強
度と離漿水の生成率 (A液とB液との混合液に対する容
積比, %) の、それぞれについての測定結果と評価およ
び総合評価を、表1に示した。
【0019】薬液性能の各評価項目の試験方法と評価の
判断基準は、次のとおりである。 ・薬液の硬化時間… 液温20℃において、等容量のA液
とB液とをよく混合して容器内に静置し、混合液の流動
性がなくなるまでの所要時間を薬液の硬化時間とした。 評価 ○… 硬化時間が、5分以上であった。 ×… 硬化時間が、5分未満であった。
【0020】・硬化体の一軸圧縮強度… 温度20℃にお
いて、A液とB液の等容量の混合液を円柱型の型枠 (径
5cm×高さ10cm) 内に流し込み、形成された硬化体の材
令1日の一軸圧縮強度値を測定した。 評価 ○… 一軸圧縮強度の値が、0.10 kgf/cm2 以上
であった。 ×… 一軸圧縮強度の値が、0.10 kgf/cm2 未満であっ
た。
【0021】・離漿水… 温度20℃において、A液とB
液との等容量の混合液 100mlをメスシリンダー (容量 1
00ml) 内に入れて静置し、1日間経過後において生成し
た離漿水の容量を測定し、A液とB液との混合液の容量
に対する容積比 (%) を離漿水の生成率として評価し
た。 評価 ○… 離漿水の生成率が、15容量%以下であっ
た。 ×… 離漿水の生成率が、15容量%量を超えた。
【0022】・総合評価 ○… 硬化時間、一軸圧縮強度、離漿水の評価が、全て
○であった。 ×… 評価項目の少なくとも一つが、×であった。
【0023】
【表1】
【0024】実験1〜5は、硬化剤組成物における重炭
酸ナトリウムと重炭酸カリウムの重量比の、薬液の性能
への影響を示す。硬化剤組成物における重炭酸ナトリウ
ムの量比が、本発明の規定範囲よりも少ないときには
(実験1) 、形成された硬化体の一軸圧縮強度に関し
て、一方、規定範囲よりも多いときには (実験5) 、薬
液のゲルタイムに関して、それぞれ前記の薬液の性能基
準を満たさず、いずれも本発明の目的を達成することが
できなかった。
【0025】実験6〜10は、硬化剤組成物における重炭
酸塩の合計量と硫酸カリウムの重量比の、薬液の性能へ
の影響を示す。硬化剤組成物における硫酸カリウムの量
比が、本発明の規定範囲よりも少ないときには (実験
6) 、薬液のゲルタイムに関して、一方、規定範囲より
も多いときには (実験10) 、形成された硬化体の一軸圧
縮強度及び離漿水に関して、それぞれ前記の性能基準を
満たさず、いずれも本発明の目的を達成することができ
なかった。
【0026】実験11〜15は、A液とB液とを混合して得
た薬液中の硬化剤量の薬液の性能への影響を示す。A液
とB液とを混合して得た薬液中のSiO2 分 100重量部あ
たりの硬化剤の量が、本発明の規定範囲の下限値: 34重
量部よりも少ないときには (実験11) 、形成された硬化
体の一軸圧縮強度に関して、一方、本発明の規定範囲の
上限値: 44重量部を超えたときには (実験15) 、薬液の
硬化時間に関して、それぞれ前記の薬液の性能基準を満
たさず、いずれも本発明の目的を達成することができな
かった。
【0027】これに対して、本発明の要件を満たした場
合には (実験2〜4,7〜9,12〜14) 、A液とB液と
を混合して得た薬液は、硬化時間が5分以上であり、ゲ
ル化して1日間経過後における、形成された硬化体の一
軸圧縮強度値が0.10 kgf/cm2 以上であり、かつ、離漿
水の生成率が15容量%以下であって、いずれも前記の薬
液の性能基準を満たし本発明の目的を達成することがで
きた。
【0028】
【発明の効果】本発明の珪酸塩系土質安定用薬液および
地盤安定化工法により、薬液のゲルタイムを5分以上
の、いわゆる中結型に調整したとき、重炭酸塩を硬化剤
成分として用いた従来の薬液では得られなかった性能-
形成される硬化体の強度の発現が良好であり、かつ、離
漿現象が少なく硬化体からの離漿水の生成量が少ないと
いう性能が同時に得られ、より安全・確実に地盤を安定
化できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 雅 神奈川県横浜市鶴見区大黒町10番1号 日 東化学工業株式会社中央研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルカリ珪酸塩水溶液と、重炭酸塩を含む
    硬化剤水溶液とを組み合わせてなるゲルタイムが5分以
    上である土質安定用薬液であって、前記硬化剤が、重炭
    酸ナトリウム、重炭酸カリウム及び硫酸カリウムからな
    り、その量比が重量比で重炭酸ナトリウム:重炭酸カリ
    ウム=56:44〜75:25の範囲であり、かつ、重炭酸塩の
    合計量 100重量部あたり硫酸カリウム4〜20重量部の範
    囲となるよう配合されてなる混合物であって、薬液中の
    SiO2 分 100重量部あたり硬化剤34〜44重量部の範囲で
    組み合わせてなることを特徴とする珪酸塩系土質安定用
    薬液。
  2. 【請求項2】珪酸塩系土質安定用薬液を地盤内に注入
    し、地盤内で硬化させて地盤を安定化させるにあたり、
    前記薬液として請求項1記載の珪酸塩系土質安定用薬液
    を用いることを特徴とする地盤安定化工法。
JP24050395A 1995-08-28 1995-08-28 珪酸塩系土質安定用薬液及びこれを用いた地盤安定化工法 Expired - Lifetime JP3445417B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100448790C (zh) * 2006-01-25 2009-01-07 凌贤长 建筑材料固化剂

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