JPH0958743A

JPH0958743A - 包装用フィルム

Info

Publication number: JPH0958743A
Application number: JP20690695A
Authority: JP
Inventors: Hiroyuki Okumura; 浩之奥村
Original assignee: NOUSHIYOU KK
Current assignee: NOUSHIYOU KK
Priority date: 1995-08-14
Filing date: 1995-08-14
Publication date: 1997-03-04

Abstract

(57)【要約】【課題】くだもの等を収納したトレーを効率良く包装
することのできる包装用フィルムを提案すること。【解決手段】包装用フィルム１は、芯材２に巻き取ら
れたロール状をしており、その両端の裏面には一定の幅
の粘着面１１、１２がフィルム長さ方向に形成されてい
る。フィルム長さ方向に沿って一定の間隔で切断用のミ
シン目１３が付いている。包装用フィルム１を巻き出し
てミシン目で切断して容器に貼り付ければよい。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、店頭等に陳列され
る果物等が収納された透明なトレー等を覆うために使用
する包装用フィルムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】いちご等の果物は一定の深さの透明なト
レー等の容器に入れた状態で店頭に陳列される。容器の
上側開口は、薄い透明な包装用フィルムによって覆われ
ている。包装用フィルムは、一般に矩形形状をしてお
り、その左右の両端の裏面には一定の幅の粘着面が形成
されている。これらの粘着面は剥離紙によって覆われて
いる。使用する時に、これらの剥離紙を剥がして、容器
の両側面に接着固定すれば、果物等が収納された容器の
上側開口が覆われた状態となる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような包装用フィ
ルムは次の点で不便である。

【０００４】まず、包装の度毎に、左右に取付けられて
いる剥離紙を剥がす必要があるので、その分作業の効率
が低下する。次に、剥がした剥離紙はそのまま廃棄され
るので、資源保護の観点から好ましくない。さらには、
包装対象の容器の丈が異なる場合には、両側の粘着面
が、容器の左右の側面にまで回らないことがある。した
がって、容器の大きさ毎に各サイズの包装用フィルムを
用意しておく必要がある。このことは、容器の種類に応
じて包装用フィルムを選択する必要があることを意味
し、この点においても包装作業の効率が低下する場合が
ある。

【０００５】本発明の課題は、この点に着目して、容器
の包装作業を簡単に行うことの可能な包装用フィルムを
提案することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の包装用フィルムは、ロール状に巻き取ら
れた一定の幅の長尺状フィルムであり、その長さ方向に
は一定の間隔で切断位置を示す目印が付けられており、
少なくも一方の端部の裏面には、フィルム長さ方向に向
けて一定の幅の粘着面が形成されていることを特徴とし
ている。

【０００７】この構成の包装用フィルムを使用した包装
作業では、ロール状に巻き取られた包装用フィルムを必
要とする長さだけ繰り出して、切断して、包装対象の容
器に貼り付ければよい。すなわち、包装作業において、
剥離紙を剥がす作業は不要となり、また、剥がした後の
剥離紙を回収して廃棄する作業も不要となる。さらに
は、容器の丈が高い場合においても、単に、フィルムを
長めに切断するのみで対処できるので、従来のように各
サイズの包装フィルムを用意しておく必要がなく、ま
た、容器毎にどのサイズの包装用フィルムを使用するの
かを選択する作業も必要でなくなる。

【０００８】ここで、粘着面は、フィルムの幅方向の片
側あるいは両側に形成する代わりに、その長さ方向に沿
って一定の間隔で幅方向に形成してもよい。

【０００９】また、包装対象の容器の大きさが一定の場
合には、一定の長さ毎に、ミシン面等の切断線を予め付
けておけば、包装用フィルムの切断作業が簡単になり、
便利である。このような切断線を付ける場合には、これ
に沿って、その前後の位置に幅方向に延びる粘着面を連
続的に、あるいは不連続状態に形成することが便利であ
る。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態を説明する。

【００１１】図１に示すように、本例の包装用フィルム
１は、一定の幅の長尺状のものであり、芯材２の回りに
ロール状に巻き取られている。この包装用フィルム１の
両側縁の裏面側には、一定の幅の粘着面１１、１２が形
成されている。また、包装用フィルム１の長さ方向に
は、一定の間隔で、切断容易なミシン目１３が形成され
ている。

【００１２】図２には包装対象の容器３を示してある。
この容器は、一般的に使用されているものであり、上面
が開口した直方体形状の輪郭となるように透明な合成樹
脂板を成形したものである。この中にはいちご等の生鮮
食料品４が山盛りの状態で収納される。この上から切り
取った包装用フィルム１Ａを覆う。この作業において
は、一定の長さに切り取った包装用フィルム１Ａの両側
の粘着面１１、１２を、容器３の左右の側面の外側に貼
り付ければよい。

【００１３】なお、本例の包装用フィルム１Ａは、次の
ように外装用フィルムとしても利用できる。すなわち、
図３に示すようなダンボール等の収納箱５の外面に貼り
付けることができる。包装用フィルム１の表面に模様、
商品説明などを予め印刷しておけば、収納箱の表面に印
刷する必要がない。

【００１４】（他の実施形態）上記の説明では、粘着面
を包装用フィルムの両側に形成していあるが、一方の側
に形成するのみでもよい。

【００１５】また、粘着面は、両側ではなく、例えば、
ミシン目等の切断予定線に沿って、図４に示すように幅
方向に向けて形成し、切り取ったときに、前後の端に粘
着面が位置するようにしてもよい。

【００１６】なお、包装用フィルムの素材については言
及しなかったが、一般的に使用されているものならばい
ずれの素材であってもよい。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の包装用フ
ィルムは、ロール状に巻き取られた長尺状のものであ
り、その両側のうちの一方の側、あるいは長さ方向に沿
って一定の間隔で粘着層が形成されている。したがっ
て、包装用フィルムを必要な長さだけ繰り出して切断し
て容器に貼り付ければよいので、包装作業等を効率良く
行うことが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用した包装用フィルムの例を示す説
明図である。

【図２】図１の包装用フィルムで覆った容器を示す側面
図である。

【図３】本発明の包装用フィルムを外装用フィルムとし
て利用する例を示す説明図である。

【図４】粘着面の形成位置の別の例を示す説明図であ
る。

【符号の説明】

１包装用フィルム１１、１２粘着面１３ミシン目２芯材３容器４収納箱

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】生鮮食料品等が収納された容器の開口、
外面等を覆うための包装用フィルムであって、当該フィ
ルムは、ロール状に巻き取られた一定の幅の長尺状フィ
ルムであり、少なくも幅方向の一方の端部の裏面には、
フィルム長さ方向に向けて一定の幅の粘着面が形成され
ていることを特徴とする包装用フィルム。
【請求項２】請求項１において、前記粘着面は不連続
状態に形成されていることを特徴とする包装用フィル
ム。
【請求項３】請求項１において、幅方向の端部の代わ
りに、フィルム長さ方向に沿って一定の間隔で幅方向に
延びる粘着面がフィルム裏面に形成されていることを特
徴とする包装用フィルム。
【請求項４】請求項３において、前記粘着面は不連続
状態に形成されていることを特徴とする包装用フィル
ム。
【請求項５】請求項１ないし４のうちの何れかの項に
おいて、フィルム長さ方向には一定の間隔で切断位置を
示す目印が付けられていることを特徴とする包装用フィ
ルム。
【請求項６】請求項５において、前記の切断位置を示
す目印は、他のフィルム部分に比べて切断が容易となっ
た切断予定線であることを特徴とする包装用フィルム。
【請求項７】請求項５において、前記切断予定線は、
ミシン目であることを特徴とする包装用フィルム。
【請求項８】請求項５において、前記切断予定線は、
他のフィルム部分に比べて厚さの薄い薄肉部分であるこ
とを特徴とする包装用フィルム。