JPH0958327A - 排水ポンプ車 - Google Patents
排水ポンプ車Info
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- JPH0958327A JPH0958327A JP21315895A JP21315895A JPH0958327A JP H0958327 A JPH0958327 A JP H0958327A JP 21315895 A JP21315895 A JP 21315895A JP 21315895 A JP21315895 A JP 21315895A JP H0958327 A JPH0958327 A JP H0958327A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 油圧ポンプのドレン圧力が軸封部における軸
封許容値より高くなっても、軸封部の破損による作動油
噴出を防止して、運転可能な外気温度が低温領域で制約
されるのを緩和し、運転可能な外気温度の低温領域を拡
大する。 【解決手段】 エンジン1により駆動される油圧ポンプ
2と、走行用モータ3および排水ポンプ駆動用モータ4
を連繋する閉回路油圧配管5に、作動油をチャ−ジする
チャ−ジポンプ7と、オイルタンク6に作動油を還流さ
せる冷却還流管8を設け、バイパス還流管15を冷却還
流管8から分岐して配管し、このバイパス還流管15に
おけるポンプケース2Aの出口2aに接近した位置に、
オイルタンク6方向への流れを許容し、かつ通過許容圧
を油圧ポンプ2の軸封許容値程度に設定した逆止弁14
を介設し、圧力センサ16によってポンプケース2A内
の圧力を検出し、検出圧力が逆止弁14の通過許容圧未
満の値を検出している時に走行および排水運転を行う。
封許容値より高くなっても、軸封部の破損による作動油
噴出を防止して、運転可能な外気温度が低温領域で制約
されるのを緩和し、運転可能な外気温度の低温領域を拡
大する。 【解決手段】 エンジン1により駆動される油圧ポンプ
2と、走行用モータ3および排水ポンプ駆動用モータ4
を連繋する閉回路油圧配管5に、作動油をチャ−ジする
チャ−ジポンプ7と、オイルタンク6に作動油を還流さ
せる冷却還流管8を設け、バイパス還流管15を冷却還
流管8から分岐して配管し、このバイパス還流管15に
おけるポンプケース2Aの出口2aに接近した位置に、
オイルタンク6方向への流れを許容し、かつ通過許容圧
を油圧ポンプ2の軸封許容値程度に設定した逆止弁14
を介設し、圧力センサ16によってポンプケース2A内
の圧力を検出し、検出圧力が逆止弁14の通過許容圧未
満の値を検出している時に走行および排水運転を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水災害時の緊急排
水、土木仮設工事の排水あるいは農業用給排水などに使
用される排水ポンプ車に関する。
水、土木仮設工事の排水あるいは農業用給排水などに使
用される排水ポンプ車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、水災害時の緊急排水、土木仮
設工事の排水あるいは農業用給排水などに使用される排
水ポンプ車は、本発明出願人によって種々提案されてい
る。
設工事の排水あるいは農業用給排水などに使用される排
水ポンプ車は、本発明出願人によって種々提案されてい
る。
【0003】この種の排水ポンプ車には、図2に示すよ
うに、エンジン1と、該エンジン1により駆動される油
圧ポンプ2と、この油圧ポンプ2により駆動される走行
用モータ3および排水ポンプ駆動用モータ4と、これら
油圧ポンプ2、走行用モータ3および排水ポンプ駆動用
モータ4を連繋する閉回路油圧配管5と、エンジン1に
より駆動されてオイルタンク6から閉回路油圧配管5に
作動油をチャ−ジするチャ−ジポンプ7と、該チャ−ジ
ポンプ7によるチャ−ジ油量相当分を油圧ポンプ2のポ
ンプケース2A内を通して該ポンプケース2Aの出口2
aからオイルタンク6に還流させる冷却還流管8と、切
換弁9を備えた油圧ユニット10が搭載されている。ま
た、冷却還流管8に冷却手段(クーラー)8Aが介設さ
れ、チャ−ジポンプ7の出口は二股に分岐したチャ−ジ
配管11を介して閉回路油圧配管5に接続され、二股分
岐点Pの下流側に互いに逆方向の流れを許容する逆止弁
11A,11Bが介設されている。これにより、走行用
モータ3を正逆回転させるとともに、排水ポンプ駆動用
モータ4の出口付近に設けた逆止弁12との協働によっ
て排水ポンプ駆動用モータ4を一定方向に回転させるよ
うに構成されている。さらにチャ−ジ配管11には、二
股分岐点Pの上流側にリリーフ弁13が分岐接続されて
いる。
うに、エンジン1と、該エンジン1により駆動される油
圧ポンプ2と、この油圧ポンプ2により駆動される走行
用モータ3および排水ポンプ駆動用モータ4と、これら
油圧ポンプ2、走行用モータ3および排水ポンプ駆動用
モータ4を連繋する閉回路油圧配管5と、エンジン1に
より駆動されてオイルタンク6から閉回路油圧配管5に
作動油をチャ−ジするチャ−ジポンプ7と、該チャ−ジ
ポンプ7によるチャ−ジ油量相当分を油圧ポンプ2のポ
ンプケース2A内を通して該ポンプケース2Aの出口2
aからオイルタンク6に還流させる冷却還流管8と、切
換弁9を備えた油圧ユニット10が搭載されている。ま
た、冷却還流管8に冷却手段(クーラー)8Aが介設さ
れ、チャ−ジポンプ7の出口は二股に分岐したチャ−ジ
配管11を介して閉回路油圧配管5に接続され、二股分
岐点Pの下流側に互いに逆方向の流れを許容する逆止弁
11A,11Bが介設されている。これにより、走行用
モータ3を正逆回転させるとともに、排水ポンプ駆動用
モータ4の出口付近に設けた逆止弁12との協働によっ
て排水ポンプ駆動用モータ4を一定方向に回転させるよ
うに構成されている。さらにチャ−ジ配管11には、二
股分岐点Pの上流側にリリーフ弁13が分岐接続されて
いる。
【0004】したがって、図示していない発信器および
この発信器から発信される無線信号を受信し制御信号を
出力する受信制御器によって構成される制御装置により
遠隔制御することで、排水ポンプ車の走行・停止および
排水ポンプの運転・停止を行うことができる。
この発信器から発信される無線信号を受信し制御信号を
出力する受信制御器によって構成される制御装置により
遠隔制御することで、排水ポンプ車の走行・停止および
排水ポンプの運転・停止を行うことができる。
【0005】ところで、外気温度が低くなると、作動油
温は低下して粘度が高くなり、油圧管路の抵抗が増大し
て、油圧ポンプ2、走行用モータ3および排水ポンプ駆
動用モータ4それぞれのケース内圧が高くなる。しか
し、油圧ポンプ2の入力軸の軸封部における軸封許容値
と、走行用モータ3および排水ポンプ駆動用モータ4そ
れぞれの出力軸の軸封部における軸封許容値は、それぞ
れ2Kgf/cm2〜3Kgf/cm2に設定されてい
るので、内圧が軸封許容値未満であれば前記軸封部が破
損して作動油噴出を起こすことはない。ところが、冬期
において外気温度が0度以下まで低下すると、作動油の
粘度上昇により冷却還流管8の管路抵抗が加味されるこ
とによって内圧が高くなるので、ケース内圧が軸封許容
値を越える。その結果、前記軸封部が破損して作動油の
噴出を生じる。つまり、運転可能な外気温度が低温領域
で制約される問題点を有している。
温は低下して粘度が高くなり、油圧管路の抵抗が増大し
て、油圧ポンプ2、走行用モータ3および排水ポンプ駆
動用モータ4それぞれのケース内圧が高くなる。しか
し、油圧ポンプ2の入力軸の軸封部における軸封許容値
と、走行用モータ3および排水ポンプ駆動用モータ4そ
れぞれの出力軸の軸封部における軸封許容値は、それぞ
れ2Kgf/cm2〜3Kgf/cm2に設定されてい
るので、内圧が軸封許容値未満であれば前記軸封部が破
損して作動油噴出を起こすことはない。ところが、冬期
において外気温度が0度以下まで低下すると、作動油の
粘度上昇により冷却還流管8の管路抵抗が加味されるこ
とによって内圧が高くなるので、ケース内圧が軸封許容
値を越える。その結果、前記軸封部が破損して作動油の
噴出を生じる。つまり、運転可能な外気温度が低温領域
で制約される問題点を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すなわち従来の排水ポ
ンプ車では、外気温度が低下することと、冷却還流管の
管路抵抗が加味されることによって、油圧ポンプ、走行
用モータおよび排水ポンプ駆動用モータの内圧が軸封部
における軸封許容値よりも高くなると、軸封部が破損し
て作動油の噴出を起こすので、運転可能な外気温度が低
温領域で制約される問題点を有していた。そのため、タ
ンク内にヒータを設置して、油温を上昇させてから運転
する方法もあるが、構造が複雑で高価になる欠点を有す
る。そこで、請求項1記載の発明は、外気温度の低下に
より油圧ポンプの内圧が軸封部における軸封許容値より
高くなっても、軸封部の破損による作動油噴出を防止し
て、運転可能な外気温度が低温領域で制約されるのを緩
和して、運転可能な外気温度の低温領域を拡大する排水
ポンプ車を提供することを目的としたものである。
ンプ車では、外気温度が低下することと、冷却還流管の
管路抵抗が加味されることによって、油圧ポンプ、走行
用モータおよび排水ポンプ駆動用モータの内圧が軸封部
における軸封許容値よりも高くなると、軸封部が破損し
て作動油の噴出を起こすので、運転可能な外気温度が低
温領域で制約される問題点を有していた。そのため、タ
ンク内にヒータを設置して、油温を上昇させてから運転
する方法もあるが、構造が複雑で高価になる欠点を有す
る。そこで、請求項1記載の発明は、外気温度の低下に
より油圧ポンプの内圧が軸封部における軸封許容値より
高くなっても、軸封部の破損による作動油噴出を防止し
て、運転可能な外気温度が低温領域で制約されるのを緩
和して、運転可能な外気温度の低温領域を拡大する排水
ポンプ車を提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、エンジンと、該エンジンに
より駆動される油圧ポンプと、この油圧ポンプにより駆
動される走行用モータおよび排水ポンプ駆動用モータ
と、これら油圧ポンプ、走行用モータおよび排水ポンプ
駆動用モータを連繋する閉回路油圧配管と、この閉回路
油圧配管にオイルタンクから作動油をチャ−ジするチャ
−ジポンプと、該チャ−ジポンプによるチャ−ジ油量相
当分を前記油圧ポンプのポンプケース内を通して該ポン
プケースの出口から前記オイルタンクに還流させる冷却
還流管とを備えた油圧ユニットが搭載されている排水ポ
ンプ車において、前記冷却還流管の上流側に前記オイル
タンク方向への流れを許容する逆止弁が介設されたバイ
パス還流管を分岐して配管するとともに、前記ポンプケ
ース内の圧力を検出する圧力センサを設け、検出された
圧力が前記逆止弁の通過許容圧未満の値である時に走行
および排水運転することを特徴としたものである。請求
項1記載の発明によれば、バイパス還流管に介設されて
いる逆止弁のクラッキング圧(通過許容圧)を油圧ポン
プの入力軸の軸封部における軸封許容値程度に設定して
おく。そして、油圧ポンプの内部に装備されているポン
プ斜板の傾転を抑えた状態でエンジンを起動して、油圧
ポンプを無負荷状態で運転する。この時の油圧ポンプケ
ースの内圧が軸封部の軸封許容値以上であれば、チャ−
ジポンプによるチャ−ジ油量相当分は、油圧ポンプのポ
ンプケスの出口から出た直後に逆止弁を弁開させて、バ
イパス還流管を通過してオイルタンクに還流される。つ
まり、冷却還流管の管路抵抗が作動油に加味されて、油
圧ポンプケースの内圧がさらに上昇するのを回避でき
る。油圧ポンプの無負荷運転時の発熱によって作動油温
が上昇し、油圧ポンプケースの内圧が前記逆止弁の通過
許容定圧および油圧ポンプの入力軸の軸封部における軸
封許容値未満になると、バイパス還流管に介設されてい
る逆止弁は弁開しなくなるので、チャ−ジポンプによる
チャ−ジ油量相当分は冷却還流管を通過してオイルタン
クに還流される。油圧ポンプケースの内圧は、圧力セン
サにより検出される。この圧力センサによって、油圧ポ
ンプケースの内圧が前記逆止弁の通過許容定圧および油
圧ポンプの入力軸の軸封部における軸封許容値未満の値
を検出するのに基づいて、前記ポンプ斜板を傾転させて
走行用モータもしくは排水ポンプ駆動用モータを起動す
る負荷運転を行う。負荷運転時の発熱によって作動油温
が上昇するので、冷却還流管の通過時に冷却手段により
冷却されても、油圧ポンプ、走行用モータおよび排水ポ
ンプ駆動用モータそれぞれの内圧は、それぞれの軸封部
における軸封許容値まで高くなることはない。
に、請求項1記載の発明は、エンジンと、該エンジンに
より駆動される油圧ポンプと、この油圧ポンプにより駆
動される走行用モータおよび排水ポンプ駆動用モータ
と、これら油圧ポンプ、走行用モータおよび排水ポンプ
駆動用モータを連繋する閉回路油圧配管と、この閉回路
油圧配管にオイルタンクから作動油をチャ−ジするチャ
−ジポンプと、該チャ−ジポンプによるチャ−ジ油量相
当分を前記油圧ポンプのポンプケース内を通して該ポン
プケースの出口から前記オイルタンクに還流させる冷却
還流管とを備えた油圧ユニットが搭載されている排水ポ
ンプ車において、前記冷却還流管の上流側に前記オイル
タンク方向への流れを許容する逆止弁が介設されたバイ
パス還流管を分岐して配管するとともに、前記ポンプケ
ース内の圧力を検出する圧力センサを設け、検出された
圧力が前記逆止弁の通過許容圧未満の値である時に走行
および排水運転することを特徴としたものである。請求
項1記載の発明によれば、バイパス還流管に介設されて
いる逆止弁のクラッキング圧(通過許容圧)を油圧ポン
プの入力軸の軸封部における軸封許容値程度に設定して
おく。そして、油圧ポンプの内部に装備されているポン
プ斜板の傾転を抑えた状態でエンジンを起動して、油圧
ポンプを無負荷状態で運転する。この時の油圧ポンプケ
ースの内圧が軸封部の軸封許容値以上であれば、チャ−
ジポンプによるチャ−ジ油量相当分は、油圧ポンプのポ
ンプケスの出口から出た直後に逆止弁を弁開させて、バ
イパス還流管を通過してオイルタンクに還流される。つ
まり、冷却還流管の管路抵抗が作動油に加味されて、油
圧ポンプケースの内圧がさらに上昇するのを回避でき
る。油圧ポンプの無負荷運転時の発熱によって作動油温
が上昇し、油圧ポンプケースの内圧が前記逆止弁の通過
許容定圧および油圧ポンプの入力軸の軸封部における軸
封許容値未満になると、バイパス還流管に介設されてい
る逆止弁は弁開しなくなるので、チャ−ジポンプによる
チャ−ジ油量相当分は冷却還流管を通過してオイルタン
クに還流される。油圧ポンプケースの内圧は、圧力セン
サにより検出される。この圧力センサによって、油圧ポ
ンプケースの内圧が前記逆止弁の通過許容定圧および油
圧ポンプの入力軸の軸封部における軸封許容値未満の値
を検出するのに基づいて、前記ポンプ斜板を傾転させて
走行用モータもしくは排水ポンプ駆動用モータを起動す
る負荷運転を行う。負荷運転時の発熱によって作動油温
が上昇するので、冷却還流管の通過時に冷却手段により
冷却されても、油圧ポンプ、走行用モータおよび排水ポ
ンプ駆動用モータそれぞれの内圧は、それぞれの軸封部
における軸封許容値まで高くなることはない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、請求項1記載の発明の実施
の形態を図面に基づいて説明する。なお、図2の従来例
と同一もしくは相当部分には同一符号を付して、これら
の詳しい説明は省略する。図1において、冷却還流管8
の上流側、つまり、油圧ポンプ2におけるポンプケース
2Aの出口2a付近に、オイルタンク6方向への流れを
許容する逆止弁14が介設されたバイパス還流管15を
分岐して配管するとともに、ポンプケース2A内の圧力
を検出する圧力センサ16が設けられている。そして、
逆止弁14のクラッキング圧(通過許容圧)を油圧ポン
プ2の入力軸の軸封部における軸封許容値程度(2Kg
f/cm2〜3Kgf/cm2)に設定してある。
の形態を図面に基づいて説明する。なお、図2の従来例
と同一もしくは相当部分には同一符号を付して、これら
の詳しい説明は省略する。図1において、冷却還流管8
の上流側、つまり、油圧ポンプ2におけるポンプケース
2Aの出口2a付近に、オイルタンク6方向への流れを
許容する逆止弁14が介設されたバイパス還流管15を
分岐して配管するとともに、ポンプケース2A内の圧力
を検出する圧力センサ16が設けられている。そして、
逆止弁14のクラッキング圧(通過許容圧)を油圧ポン
プ2の入力軸の軸封部における軸封許容値程度(2Kg
f/cm2〜3Kgf/cm2)に設定してある。
【0009】前記構成において、油圧ポンプ2の内部に
装備されているポンプ斜板(図示省略)の傾転を抑えた
状態でエンジン1を起動して、油圧ポンプ2を無負荷状
態で運転する。この時の外気温度が低いために、作動油
温の粘度が高く、ポンプケース2Aの内圧が軸封部の軸
封許容値(2Kgf/cm2〜3Kgf/cm2)以上
であれば、チャ−ジポンプ7によるチャ−ジ油量相当分
は、油圧ポンプ2におけるポンプケス2Aの出口2aか
ら出た直後に逆止弁14を弁開させて、バイパス還流管
15を通過してオイルタンク6に還流される。つまり、
冷却還流管8の管路抵抗が作動油に加味されて、ポンプ
ケース2Aの内圧がさらに上昇するのを回避できる。し
たがって、ポンプケ−ス2Aの内圧が入力軸の軸封部に
おける軸封許容値を超えて、軸封部を破損させ、作動油
を噴出させる不都合は発生しない。その結果、外気温度
の低下により油圧ポンプ2の内圧が軸封部における軸封
許容値より高くなっても、軸封部の破損による作動油噴
出を防止して、油圧ポンプ2の運転可能な外気温度が低
温領域で制約されるのを緩和して、運転可能な外気温度
の低温領域を拡大することができる。
装備されているポンプ斜板(図示省略)の傾転を抑えた
状態でエンジン1を起動して、油圧ポンプ2を無負荷状
態で運転する。この時の外気温度が低いために、作動油
温の粘度が高く、ポンプケース2Aの内圧が軸封部の軸
封許容値(2Kgf/cm2〜3Kgf/cm2)以上
であれば、チャ−ジポンプ7によるチャ−ジ油量相当分
は、油圧ポンプ2におけるポンプケス2Aの出口2aか
ら出た直後に逆止弁14を弁開させて、バイパス還流管
15を通過してオイルタンク6に還流される。つまり、
冷却還流管8の管路抵抗が作動油に加味されて、ポンプ
ケース2Aの内圧がさらに上昇するのを回避できる。し
たがって、ポンプケ−ス2Aの内圧が入力軸の軸封部に
おける軸封許容値を超えて、軸封部を破損させ、作動油
を噴出させる不都合は発生しない。その結果、外気温度
の低下により油圧ポンプ2の内圧が軸封部における軸封
許容値より高くなっても、軸封部の破損による作動油噴
出を防止して、油圧ポンプ2の運転可能な外気温度が低
温領域で制約されるのを緩和して、運転可能な外気温度
の低温領域を拡大することができる。
【0010】油圧ポンプ2の無負荷運転時の発熱によっ
て作動油温が上昇し、ポンプケース2Aの内圧が逆止弁
14の通過許容定圧および油圧ポンプ2の入力軸の軸封
部における軸封許容値未満になると、バイパス還流管1
5に介設されている逆止弁14は弁開しなくなるので、
チャ−ジポンプ7によるチャ−ジ油量相当分は冷却還流
管8を通過してオイルタンクに還流される。
て作動油温が上昇し、ポンプケース2Aの内圧が逆止弁
14の通過許容定圧および油圧ポンプ2の入力軸の軸封
部における軸封許容値未満になると、バイパス還流管1
5に介設されている逆止弁14は弁開しなくなるので、
チャ−ジポンプ7によるチャ−ジ油量相当分は冷却還流
管8を通過してオイルタンクに還流される。
【0011】ポンプケース2Aの内圧は、圧力センサ1
6により検出される。この圧力センサ16によって、ポ
ンプケース2Aの内圧が逆止弁14の通過許容定圧およ
び油圧ポンプ2の入力軸の軸封部における軸封許容値未
満の値を検出するのに基づいて、ポンプ斜板を傾転させ
て走行用モータ3もしくは排水ポンプ駆動用モータ4を
起動して負荷運転を行う。この場合、走行用モータ3も
しくは排水ポンプ駆動用モータ4の内圧は、それぞれの
軸封部における軸封許容値未満に低下しているので、こ
れら軸封部を破損させて、作動油を噴出させる不都合は
発生しない。
6により検出される。この圧力センサ16によって、ポ
ンプケース2Aの内圧が逆止弁14の通過許容定圧およ
び油圧ポンプ2の入力軸の軸封部における軸封許容値未
満の値を検出するのに基づいて、ポンプ斜板を傾転させ
て走行用モータ3もしくは排水ポンプ駆動用モータ4を
起動して負荷運転を行う。この場合、走行用モータ3も
しくは排水ポンプ駆動用モータ4の内圧は、それぞれの
軸封部における軸封許容値未満に低下しているので、こ
れら軸封部を破損させて、作動油を噴出させる不都合は
発生しない。
【0012】また、前記油圧ポンプ2と、走行用モータ
3もしくは排水ポンプ駆動用モータ4の負荷運転時の発
熱によって作動油温が上昇するので、冷却還流管8の通
過時に冷却手段8Aにより冷却されても、油圧ポンプ
2、走行用モータ3および排水ポンプ駆動用モータ4そ
れぞれの内圧がそれぞれの軸封部における軸封許容値ま
で高くなって、軸封部を破損させ、作動油を噴出させる
不都合は発生しない。
3もしくは排水ポンプ駆動用モータ4の負荷運転時の発
熱によって作動油温が上昇するので、冷却還流管8の通
過時に冷却手段8Aにより冷却されても、油圧ポンプ
2、走行用モータ3および排水ポンプ駆動用モータ4そ
れぞれの内圧がそれぞれの軸封部における軸封許容値ま
で高くなって、軸封部を破損させ、作動油を噴出させる
不都合は発生しない。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明は、外気温度の低下により油圧ポンプの内圧が軸封部
における軸封許容値より高くなっても、軸封部の破損に
よる作動油噴出を防止して、運転可能な外気温度が低温
領域で制約されるのを緩和して、運転可能な外気温度の
低温領域を拡大することがでる。具体的には、従来運転
が困難とされていた外気温度0度以下において運転を行
うことができる。
明は、外気温度の低下により油圧ポンプの内圧が軸封部
における軸封許容値より高くなっても、軸封部の破損に
よる作動油噴出を防止して、運転可能な外気温度が低温
領域で制約されるのを緩和して、運転可能な外気温度の
低温領域を拡大することがでる。具体的には、従来運転
が困難とされていた外気温度0度以下において運転を行
うことができる。
【図1】請求項1記載の発明の実施の形態を示す構成図
である。
である。
【図2】従来例の構成図である。
1 エンジン 2 油圧ポンプ 2A ポンプケース 2a ポンプケースの出口 3 走行用モータ 4 排水ポンプ駆動用モータ 5 閉回路油圧配管 6 オイルタンク 7 チャ−ジポンプ 8 冷却還流管 10 油圧ユニット 14 逆止弁 15 バイパス還流管 16 圧力センサ
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジンと、該エンジンにより駆動され
る油圧ポンプと、この油圧ポンプにより駆動される走行
用モータおよび排水ポンプ駆動用モータと、これら油圧
ポンプ、走行用モータおよび排水ポンプ駆動用モータを
連繋する閉回路油圧配管と、この閉回路油圧配管にオイ
ルタンクから作動油をチャ−ジするチャ−ジポンプと、
該チャ−ジポンプによるチャ−ジ油量相当分を前記油圧
ポンプのポンプケース内を通して該ポンプケースの出口
から前記オイルタンクに還流させる冷却還流管とを備え
た油圧ユニットが搭載されている排水ポンプ車におい
て、前記冷却還流管の上流側に前記オイルタンク方向へ
の流れを許容する逆止弁が介設されたバイパス還流管を
分岐して配管するとともに、前記ポンプケース内の圧力
を検出する圧力センサを設け、検出された圧力が前記逆
止弁の通過許容圧未満の値である時に走行および排水運
転することを特徴とする排水ポンプ車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21315895A JPH0958327A (ja) | 1995-08-22 | 1995-08-22 | 排水ポンプ車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21315895A JPH0958327A (ja) | 1995-08-22 | 1995-08-22 | 排水ポンプ車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0958327A true JPH0958327A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=16634533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21315895A Pending JPH0958327A (ja) | 1995-08-22 | 1995-08-22 | 排水ポンプ車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0958327A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8876495B2 (en) | 2010-12-29 | 2014-11-04 | Eaton Corporation | Case flow augmenting arrangement for cooling variable speed electric motor-pumps |
-
1995
- 1995-08-22 JP JP21315895A patent/JPH0958327A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8876495B2 (en) | 2010-12-29 | 2014-11-04 | Eaton Corporation | Case flow augmenting arrangement for cooling variable speed electric motor-pumps |
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