JPH0958056A - カラープリンタ - Google Patents

カラープリンタ

Info

Publication number
JPH0958056A
JPH0958056A JP7219254A JP21925495A JPH0958056A JP H0958056 A JPH0958056 A JP H0958056A JP 7219254 A JP7219254 A JP 7219254A JP 21925495 A JP21925495 A JP 21925495A JP H0958056 A JPH0958056 A JP H0958056A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dot
print
data
dots
pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7219254A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuyasu Nakajima
光康 中嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd, Casio Electronics Manufacturing Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP7219254A priority Critical patent/JPH0958056A/ja
Publication of JPH0958056A publication Critical patent/JPH0958056A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Record Information Processing For Printing (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】転送する印字データ量を滅らしホスト機器をそ
の機能を選別することなく接続して使用できるフレーム
メモリ無しのカラープリンタを提供する。 【解決手段】スクリーン角を横成する4ドット(ピクセ
ル15−3)をホスト機器側で作り出し、その4ドット
の総合データをピクセルの1階調として、1、2、3・
・・59の順にプリンタに転送する。これによりデータ
転送量を約1/4にができる。カラープリンタ側では、
x軸方向に0〜3、y軸方向に0〜7の繰り返しに対応
するピクセルのドット順位a、b、c、dの周期表を色
毎に備え、ホスト機器からのピクセル階調データを4倍
に展開した後、そのピクセル階調データを上記の周期表
とLUTとに基づいて4個のドットに配分して印字す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレームメモリを
持たずに、ホスト機器から転送される印字データに基づ
いて擬似スクリーン角を伴った印字を行うカラープリン
タに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、プリンタが印字を行うとき
は、パーソナルコンピュータ等のホスト機器から転送さ
れた印字データに基づいて印字を行う。印字途中でホス
ト機器から連続して印字データの受信が出来ないと印字
不能に陥る。印字の途中で停止することに大きな支障を
伴う印字処理方式のプリンタ、例えば熱転写印字方式の
プリンタでは、もし、一旦印字が開始されてから1ペー
ジ分の印字が終了する前に途中で印字データの供給が中
断すると、その後、供給が開始された印字データに基づ
いて印字処理を再開しても、その印字データが中断して
再開された部分に、熱制御の不連続に起因する不均一な
階調や印字面の不連続線又はずれが発生し、このため良
好な印字結果を得ることができないという不都合が生じ
る。
【0003】したがって、プリンタにフレームメモリを
持ち、このフレームメモリに1ページ分の印字データを
ホスト機器から受信した後、印字を開始するようにして
上記の不都合を回避するようにしたものが実用化されて
いる。
【0004】また、フレームメモリを持たないプリンタ
では、ホスト機器から転送される印字データを受信しな
がら、その受信に同期して、その受信した印字データに
基づく印字出力を行うが、ホスト機器からの印字データ
の送信が中断すると上述した不都合が生じるから、印字
途中で印字データが途切れないように、接続するホスト
機器を充分処理速度の速いホスト機器に限定するか、又
はホスト機器との間に専用の高速インターフェースを設
けて印字処理を行うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
フレームメモリを有するものは、フレームメモリが極め
て高価なものであるため、プリンタ全体の価格が上昇す
るという問題がある。また、フレームメモリは回路構成
が大きいから、小型のプリンタには不向きでありこの点
で設計上の制約を受けるという問題がある。
【0006】また、フレームメモリを持たないプリンタ
は、ある程度の容量のバッファを備えていたとしても基
本的には上述したように印字処理を行うために必要な量
の印字データをリアルタイムでホスト機器から供給され
る必要がある。この印字データの供給速度はホスト機器
の処理速度に依存するから、ホスト機器としては、1ペ
ージ分の印字データ転送中の割り込みを禁止するか或は
印字データ転送処理をシングルタスクとして印字データ
の転送に専念することになる。いずれのせよフレームメ
モリを持たないプリンタに適応するには一定以上の処理
速度を有するホスト機器に限定される。しかし、ホスト
機器は多種多様なものがあり、処理速度が速いものだけ
ではないから、上記のように接続するホスト機器の処理
速度が高速なものに限定されると、プリンタ側で選択で
きるホスト機器の種類が限定されてプリンタの使用効率
が低下するという問題が発生する。
【0007】それであるからといって、転送する印字デ
ータ量を減らすために可逆牲のデータ圧縮を行っても画
像データには高い圧縮率が得られない場合が多く、この
ため転送レートを期待したほど上げることができず、依
然として上記の問題解決に対応できないという問題があ
る。
【0008】また、専用の(特殊の)インターフェース
を設けて高速に処理しようとしても通常ホスト機器が備
えている汎用プリンタポートでは、特殊規格のインター
フェースを接続することができず、したがって、ホスト
機器側で、特殊規格のインターフェースを接続するため
の周辺装置の新たな投資が必要となり、これでは手数と
費用がかかるばかりであるという新たな問題が発生す
る。
【0009】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
転送する印字データ量を確実に滅らして(転送レートを
下げる)、ホスト機器をその機能を選別することなく接
続して使用できるプリンタを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】以下に、本発明のカラー
プリンタの構成を述べる。本発明は、フレームメモリを
持たず、ホスト機器から印字データを転送され、該印字
データの1つの出力階調を千鳥格子状に配置される印字
ドット中の所定の複数の印字ドットにより表現し、該複
数の印字ドットの組合せとその配列とを選択することに
より印字データに擬似スクリーン角を発生させるカラー
プリンタに適用される。
【0011】本発明のカラープリンタは、ホスト機器か
ら転送される1階調の印字データを、擬似スクリーン角
を構成する1組の印字ドットの夫々のドットの階調デー
タに変換して印字するように構成される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は一実施例に係わるカラ
ープリンタの全体構成を示すブロック図である。同図に
示すように、カラープリンタ1は、第一のメモリ2、第
二のメモリ3、スクリーン角生成部4、出力制御部6、
第三のメモリ7、TPH(サーマルプリンタヘッド)
8、及びMPU(マイクロプロセッシングユニット)9
から構成される。上記のMPU9は、不図示のメモリに
格納されているマイクロプログラムに基づいて各部の動
作を制御する中央演算処理装置である。このカラープリ
ンタ1には、例えばパーソナルコンピュータ等からなる
ホスト機器10が接続されており、そのホスト機器10
から送信されてくる印字データを記録用紙にフルカラー
で印字する。
【0013】このカラープリンタ1は、1ページ分の印
字データを記憶できるフレームメモリを備えておらず、
ホスト機器から送信されてくる印字データによりリアル
タイムで印字を行う。そのホスト機器10からの印字デ
ータは第一のメモリ2に一時的に記憶される。
【0014】第一のメモリ2は、ホスト機器10と本体
装置(カラープリンタ1)間をインターフェースするバ
ッファであり、FIFO(ファ−ストインファ−ストア
ウト)メモリとして機能し、ホスト機器10から送信さ
れる主走査数十ライン分の印字データを格納する。
【0015】第2のメモリ3は、後述するスクリーン角
生成のためのバッファである。上記のMPU9は、第一
のメモリ2に格納された印字データを読み出し、その1
階調を後述するスクリーン角を形成する一組の4ドット
の各ドットにそのまま振り分けて後段のスクリーン角生
成部4でスクリーン角処理を行うことができる形式の印
字データとして第二のメモリ3に展開する。
【0016】スクリーン角生成部4は、第二のメモリ3
から印字データを読み出して、その読み出した印字デー
タに基づいて、スクリーン角情報が納められた内蔵の後
述するLUT(ルックアップテーブル)を参照しなが
ら、これも詳しくは後述するスクリーン角生成の処理を
行い、そのスクリーン角処理後の印字情報を出力制御部
6に出力する。
【0017】出力制御部6は、作業用のラインバッファ
である第三のメモリ7を使用しながら、上記スクリーン
角生成部4から入力された印字情報にエッジ強調、倍率
変換、γ補正等の画像処理を施して、その画像処理済み
の印字情報をTPH8へ出力する。
【0018】TPH8は、多数の発熱素子を備えた印字
ヘッドであり、印字情報に応じて発熱素子を選択的に発
熱させて、その発熱によりインクリボンのインクを溶融
又は昇華させ、その溶融又は昇華したインクを用紙に転
写して、上記ホスト機器10から送信されてきた画像を
用紙上に再現する。
【0019】ここで、TPH8によって行われる印字処
理について、先ず基本的な印字ドットの配列形態を説明
し、次にスクリーン角処理された印字ドットの配列を説
明する。
【0020】図2(a) は、印字ドットの基本配列形態で
ある正方格子状の配列を模式的に示しており、同図(b)
は、同じく千鳥格子状の配列を模式的に示している。同
図(a) の矢印Aは印字ドット11の主走査方向を示し、
矢印Bは印字ドット11の副走査方向を示している。こ
の正方格子配列の印字ドット11の配列間隔、即ち解像
度は、標準的なものでは主走査方向及び副走査方向とも
に300dpi(ドット/インチ)である。
【0021】同図(b) に示す千鳥格子配列も、矢印Eが
主走査方向を示していおり、矢印Fが副走査方向を示し
ている。この千鳥格子配列の印字ドット13の解像度
は、標準的なものでは主走査方向に150dpi、副走
査方向に600dpiの解像度を得るように構成されて
いる。主走査方向の解像度は粗いが副走査方向の解像度
が細かいので全体としては同図(a) の正方格子配列の場
合と同等な解像度が得られる。
【0022】ところで、フルカラー記録装置による印字
は、Y(イエロー:黄色)、M(マゼンタ:赤色染料
名)及びC(シアン:緑味のある青色)の3色を塗り重
ねて様々な色合いを出すようになっている。上記のフル
カラー記録装置が、印字ヘッドが微細口からインクをジ
ェット噴射して印字を行うインクジェットプリンタなど
の点順次方式や、用紙を一葉毎にドラムに巻き付けて、
これを回転させながら印字を行うドラム巻き付け方式な
どの記録装置であれば、正確なドット位置決めができる
から、カラー再現性に問題は生じない。しかし、インク
リボンのインクを用紙に転写して印字する熱転写プリン
タや電子写真プリンタなどのように、面順次プリント方
式でフルカラーの印字を行った場合、色の重ね工程で、
用紙の往復動作やインクリボンの送り動作などによって
各色のインクと用紙との間に位置ズレを生じ易い。そし
て、このように各色の重ね合わせに僅かでも位置ズレが
生じると低周波の濃度ムラ(カラーモアレ縞)が発生
し、画像品質を著しく低下させてしまう。
【0023】図3(a),(b) は、そのような色を重ね合わ
せたときの位置ズレによって起こるモアレ縞発生の様子
を模式的に示す図である。同図(a) は印字ドットが正方
格子配列の場合、同図(b) は印字ドットが千鳥格子配列
の場合である。各印字ドットの大きさは、濃度レベルが
30%近傍に対応したドット面積で表されている。同図
(a),(b) は、いずれも、塗り重ねた2色が位置ズレなし
で重なった場合の印字面を最上段に示しており、これに
対して、2段目には、2色が左上隅の第1ドットを中心
として相対角度で1度ずれて(回転して)重なった場合
の印字面を示している。また、3段目には、2色が左上
隅の第1ドットを中心として相対角度で3度ずれて重な
った場合の印字面を示している。そして、最下段に、2
色が同様に5度ずれて重なった場合の印字面を表してい
る。
【0024】上記の例における図の2段目に示す1度の
ズレ量は、印字面の右側すなわち最大変位位置で1/2
ドットのズレに相当している。そのときの重なり面全体
で大きな干渉縞が2次元的に発生していることが確認で
きる。このように2色の印字面(例えばイエローYとシ
アンC等)が重なった場合にはカラーモアレ縞が発現す
る。これは、中間調で階調が均一な画像領域で大きな画
像欠陥となる。同図(a),(b) の3段目及び最下段に示す
ように、2色の印字面のズレ量が3度、5度になると更
に強烈なモアレ縞が発生していることがわかる。
【0025】このようなカラーモアレ縞の発生について
は、網点印刷(オフセット印刷)の分野において、各色
毎に印字ドットの配列に異なった角度(スクリーン角)
を付けて配置することによって印字ドットをランダムに
重ならせ、色の重なり具合に一様性をもたせて平均化
し、これによってモアレ縞の発生を防止するという技法
が採用されている。
【0026】一般のフルカラー記録装置のように主走査
方向の印字位置が決まっているものは、オフセット印刷
のようにスクリーン角を形成することはできないが、上
述の千鳥格子配列の印字方式を用いた場合は、複数個、
例えば4個の印字ドットを1組(ピクセル)として1階
調の表現を行うようにし、このピクセルの配列角度を色
毎に変えることによって擬似的にスクリーン角を作り出
すことが出来る。
【0027】図4(a),(b),(c) は、そのような擬似スク
リーン角を作り出すためのピクセルの構成を示す図であ
る。通常、熱転写方式における印字画面は、1印字ドッ
トに着目すると、インクを溶融又は昇華させて用紙に転
写する加熱素子への印加エネルギーが小さいときは、印
字ドットのインク面は例えば同図(b),(c) の黒丸に示す
ように小さく、印加エネルギーが大きくなるとインク面
も同心円状に大きくなる。この印字ドットそのもののイ
ンク濃度は、インク面の大きさに拘りなく常に最高値で
あってそれ以上濃くなることはなく、画像の濃淡(階
調)は上述した印字ドットのサイズつまりインク面積の
変化によって表現される。
【0028】そして、上記見掛け(擬似)のスクリーン
角を作り出す場合は、上述の1個毎の印字ドットの面積
変化に拠るのではなく、複数の印字ドットをグループ化
して、この1グループを新たな1画素(ピクセル)と
し、この1ピクセルを階調表現単位としてピクセル内に
有効(発色)印字ドットを配分して階調制御を行うよう
にする。
【0029】同図(a) は、千鳥格子状の印字ドットの配
列において、ピクセルとして採用する2×2ドットの基
本構成を示している。これらのピクセル内の4個の印字
ドットの濃度の受持は予め設定されており、同図(a) の
ドット内に示すa〜dの記号はピクセル内の各印字ドッ
トの濃度の受持順を示している。この例におけるピクセ
ル内での4個の印字ドットが濃度を受け持つ順番は、左
上のドットを第1ドットaとして時計回り方向に第2ド
ットb、第3ドットc及び第4ドットdが設定されてい
る。ピクセルを構成するこれら4個の印字ドットは、夫
々が0%から100%までの濃度レベルの内いずれかの
段階における全体の25%の濃度レベルを受け持ってお
り、上記の第1ドットaは0〜25%、第2ドットbは
26〜50%、第3ドットcは51〜75%、そして第
4ドットdは71〜100%の段階の濃度レベルを受け
持っている。
【0030】同図(b) に示す第1ドットの黒丸は、この
ピクセルが10%の濃度を表現する場合を示しており、
この場合の濃度表現を分担する第1ドットのインクの広
がり面積を示している。この第1ドットの黒丸の外側の
二重丸は、内側の丸枠が濃度20%のときのインク面の
広がりを示し、外側の丸枠が濃度25%のときのインク
面の広がりを示している。上述したように、この25%
のときのインク面が第1ドット(他の3個の印字ドット
も同様である)の最大濃度である。これに続いて、濃度
26%からは第2ドットが1%〜25%変化して、上記
第1ドットの25%の濃度と共にピクセル全体の26%
〜50%の濃度を表現する。同様にして、第3ドットが
51〜75%の濃度を表現し、第4ドットが71〜10
0%の濃度を表現する。例えば、上記の各印字ドットに
夫々64階調(ピクセル全体の25%)を表現させる
と、ピクセルとしては64×4階調すなわち256階調
を発生させることができる。これは一般に画素の階調
(1階調)を8ビットで表現する場合の最大階調数に対
応している。
【0031】尚、上記のように千鳥格子の配列から隣接
する4個の印字ドットを選択してピクセルとする組合わ
せは、同図(b) に示す右肩下がりの平行四辺形となる組
合わせに限らず、例えば、同図(c) に示すように、右肩
上がりの平行四辺形となる組合わせも存在する。
【0032】このようなピクセルを、一定の配列規則に
従って配列することにより、正方スクリーンを、あたか
も一定の角度に傾けたスクリーン角度で印字すると同様
の印字画面を形成することが出来る図5(a),(b),(c)
は、スクリーン角生成部4において、上述のようなスク
リーン角を形成する3種類のピクセル配列の例を示す図
である。
【0033】先ず、図5(a) は第1のピクセル配列の例
を示しており、個々のピクセルは、図4(b) と同様のピ
クセル構成を採用している。この図5(a) のピクセル配
列は、ピクセル15−1が図の矢印Eで示す主走査方向
にそのまま順次配列される。図の実線17−1で示され
る主走査方向の配列により形成されるスクリーン角は0
度である。そして、この配列が副走査方向に繰り返えさ
れる。このようなピクセル配列の印字ドットを主走査方
向に4ドット及び副走査方向に千鳥状に8ドットでブロ
ック化し、この1個のブロック16−1を縦横に繰り返
す画面構成を基準画面とし、これを例えばY(イエロ
ー)の印字画面として用いる。
【0034】次に、図5(b) は第2のピクセル配列の例
を示している。この場合は図4(c)と同様のピクセル構
成を採用している。この図5(b) のピクセル配列は、ピ
クセル15−2の第1ドットと第2ドット(又は第3ド
ットと第4ドット)を結んで形成される平行四辺形の一
辺の延長線上に、左から右上がりにピクセル15−2を
順次選択することにより構成される。これにより、図の
直線17−2で示す角度(この例では「26.57」
度)で傾斜する見掛け上のスクリーン角が形成される。
そして、この場合も平行四辺形を形成する2×2ドット
を基本ピクセルとして図のブロック16−2内に示すよ
うに主走査方向に4ドット毎、副走査方向に千鳥状で8
ドット毎に繰り返す印字ドットの配列を、上述したピク
セル配列の規則に従って配列することにより、正方スク
リーンを、あたかも、およそ27度傾けたスクリーン角
度で印字すると同様の印字画面を形成することが出来
る。この印字画面を例えばM(マゼンタ)の印字画面と
して用いる。
【0035】そして、図5(c) は第3のピクセル配列の
例を示している。この場合は図4(b) と同様のピクセル
構成を採用している。この図5(c) に示すピクセル配列
は、ピクセルの第1ドットと第2ドット(又は第3ドッ
トと第4ドット)を結んで形成される平行四辺形の一辺
の延長線上に、左から右下がりにピクセル15−3を順
次選択することにより構成される。これにより、図の直
線17−3示す角度(この例では「−26.57」度)
で傾斜する見掛け上のスクリーン角が形成される。そし
て、このようなピクセル配列の印字ドットを主走査方向
に4ドット及び副走査方向に千鳥状で8ドットでブロッ
ク化し、この1個のブロック16−3を縦横に繰り返す
画面構成としている。このように図のブロック16−3
内に示すように、2×2ドットのピクセルを上述したピ
クセル配列の規則に従って配列することにより、正方ス
クリーンを、あたかも、およそ−27度傾けたスクリー
ン角度で印字すると同様の印字画面を形成することが出
来る。この印字画面を例えばC(シアン)の印字画面と
して用いる。
【0036】上記のブロック16−1、16−2及び1
6−3は、図5(a) では定かでないが同図(b),(c) で明
らかなように、図4(a) で説明したピクセル内のドット
順位が繰り返し同一位置に現れる周期で印字ドットの配
列を区切ることによって得られる。
【0037】本実施例においては、このようにスクリー
ン角が、0度、+27度、又は−27度と夫々異なる印
字画面により、Y(イエロー)、M(マゼンタ)及びC
(シアン)の3色を塗り重ねることによって、モアレ縞
の発生を防止している。そして、本例では、ホスト機器
10から送信されてくる印字データの1階調をピクセル
の階調とし、この階調をそのピクセルの4ドットの階調
に振り分ける。
【0038】引続き、図6(a) に、上述した千鳥状配列
の印字ドットの座標を示し、図6(b) に、図5(a) に示
したY(イエロー)の印字画面のブロック内のピクセル
配列を再掲し、そして、図6(c) に、そのピクセル内の
ドット順位と上記の座標との関係を示す。
【0039】図6(a) に示すように、主走査方向を横に
みてこれをx軸とし、副走査方向を縦にみてこれをy軸
とし、主走査第1ラインの第1ドットを座標の原点とす
れば、第1ラインの印字ドットは座標m(0,0)、m
(1,0)、m(2,0)、・・・で表される。次に第
2ラインの印字ドットは、平面的つまり物理的には配列
が千鳥状に横にずれてはいるが、処理座標の上では、上
記同様に先頭ドットから順次m(0,1)、m(1,
1)、m(2,1)、・・・で表される。同様に、第3
ラインの印字ドットは、先頭ドットから順次m(0,
2)、m(1,2)、m(2,2)、・・・で表され、
第4ラインの印字ドットは先頭から順次m(0,3)、
m(1,3)、m(2,3)、・・・で表され、以下、
主走査方向及び副走査方向に同様に展開される。
【0040】図6(b) に再掲したピクセル15−1に付
与されている「1」〜「8」の数値21は、ブロック内
における各ピクセルの主走査方向の順位を示している。
また、各ピクセル内の印字ドット13には、前述の図4
(a) に示したドット順位(階調順位)a〜dを付与して
示している。
【0041】図6(c) の図表は、上記の座標とドット順
位の関係を示すテーブルを模式的に示したスクリーン角
周期表であり、図の2行目に示すx座標0、1、2、3
と、図の2列目に示すy座標0、1、・・・、7とに対
応する枠内に、これらの座標で示される印字ドット13
(同図(a) 参照)の、各ピクセル15−1内におけるド
ット順位a、b、c、又はd(同図(b) 参照)が、それ
ぞれ示されている。
【0042】次に、図7(a) は、図5(b) に示したM
(マゼンタ)の印字画面のブロック内のピクセル配列を
再掲したものであり、この場合も、上記同様に、ブロッ
ク内における各ピクセル15−2に、その主走査方向の
順位を「1」〜「13」等の数値22を付与して示し、
各ピクセル内の印字ドット13に、そのドット順位a〜
dを付与して示している。そして、同図(b) は、そのピ
クセル内のドット順位と上記の座標との関係を示すM
(マゼンタ)画面のスクリーン角周期表である。
【0043】そして、図8(a) は、図5(c) に示したC
(シアン)の印字画面のブロック内のピクセル配列を再
掲したものである。この場合も、上記同様にブロック内
における各ピクセル15−3に、その主走査方向の順位
を「1」〜「12」等の数値23を付与して示し、各ピ
クセル内の印字ドット13に、そのドット順位a〜dを
付与して示している。そして、同図(b) は、そのピクセ
ル内のドット順位と上記の座標との関係を示すC(シア
ン)画面のスクリーン角周期表である。
【0044】Y(イエロー)、M(マゼンタ)及びC
(シアン)のいずれの場合も、図6(c) 、図7(b) 及び
図8(b) に示すように、x座標の方向に4回、y座標の
方向に8回の周期で同一のドット順位が繰り返される。
これに基づいて、本例ではホスト機器10から入力され
る印字データを印字用のドット配列に変換する。
【0045】本例では、ホスト機器10から送信されて
くる印字データは、階調教「0」〜「255」を表すデ
ータであり、スクリーン角を構成する1ピクセルを1階
調単位として形成された8ビット幅のデータである。
【0046】カラープリンタ1では、上記8ビットから
なる1個の階調データを、夫々7ビット構成の4個のド
ットデータに変換する。即ち、図4(b) で説明したよう
に、256階調(8ビット)を4ドットに振り分けて、
1ドットにつき64階調を表現するようにする。この場
合、64階調を表すためには1ドットのデータは6ビッ
トの構成でよいが、出力補正等の誤差を小さくし、印字
結果の階調特性を直線に近づけるため、本例では1ドッ
トを7ビットの構成にしている。
【0047】図9は、ホスト機器10からの印字データ
の転送方法を示す図である。同図は例として図8(a) に
示したC(シアン)の印字画面の印字データ(印字ドッ
ト)の配列を示している。同図は、説明の便宜のため、
全体が図の破線で示す6個のブロックからなる画面構成
としている。この場合、カラープリンタ1では、同図に
示すように、主走査12ドット、副走査16ドット、即
ち、12(主走査)×16(副走査)で合計192ドッ
トを印字することになる。
【0048】これに対してホスト機器10は、ピクセル
15−3を単位として1階調を表す8ビット幅からなる
データを送信する。このように送信することによって、
同図に示す例では、送信データの個数は59個になる。
これはホスト機器10からのデータ転送量が、192個
の印字データ(印字ドット)に対して、およそ1/4近
くまで減ることを示している。
【0049】同図の例に示すように、印字画面がC(シ
アン)の場合は、スクリーン角そのものが傾斜している
ので、ピクセルのスクリーン角構成組の配列(スクリー
ン角に沿ったピクセル15−3の配列)も傾斜する。し
たがって、図9に示す主走査方向のデータ送信順24で
示すように、送信されてくる1番目から9番目までの画
像データ(ピクセルの階調数)を構成するピクセルは、
いずれも4ドット構成をとることができず、ドットに1
乃至3個の欠落が生ずる。送信順位が10番目の画像デ
ータで初めて4ドット揃ったピクセル構成を形成するこ
とができる。
【0050】このように、画面の端部では必ずしもピク
セルが4ドットで構成されないため、画面全体のピクセ
ル数は総印字ドット数を4で除した数よりも多くなる
が、総データ数(総印字ドット数)が増えるに応じてデ
ータ転送量は限りなく1/4に近ずく。但し、図5(a)
及び図6(b) に示したY(イエロー)の画面ではスクリ
ーン角が0度であって傾斜はなく正方配列であるから、
常にドットに欠落のないピクセル単位で画像データが送
信される。このように、ホスト機器10からのデータ転
送量は常に印字データのほぼ1/4である。
【0051】このように、ホスト機器10では、図5
(a),(b),(c) 又は図6(b) 、図7(a)及び図8(a) に示
したY(イエロー)、M(マゼンタ)及びC(シアン)
の各色ごとに、スクリーン角の構成組の配列順位を計算
し、ピクセル単位の階調に変換することによって印字デ
ータを1/4に圧縮する作業を行う。そして、ホスト機
器10は、例えばC(シアン)の場合であれば、図9に
示すように、配列順位24で示す順番で、ピクセル単位
の階調データを転送する。
【0052】この場合、処理の充分早いホスト機器なら
ば、スクリーン角横成組を計算しながら階調データを転
送する。それでは印字に間に合わないホスト機器であれ
ば、一旦1ページ分のスクリーン角構成組の計算を行
い、それから、その階調データを転送すればよい。主眼
とすべき点は、ある一定以上の転送レートに保つことで
ある。
【0053】上記の図9のようにピクセル単位に圧縮さ
れてホスト機器から送信されてくる画像データ10aは
(図1参照)、第一のメモリ2に一旦格納される。MP
U9は、第一のメモリ2から画像データ10aを読み出
して、ピクセル単位で表現されている画像データ(ピク
セル階調データ)を、入力された順位に従って、ピクセ
ルを構成するドット単位で第二メモリ3に展開する。
【0054】この展開するドットデータにはピクセル階
調データをそのまま用いる。即ち1ピクセルを構成する
4ドットのドットデータは、4ドット共に、同一のピク
セル階調データで示される。このドットデータは、前述
したピクセル内のドット順位に基づいて後述するように
ルックアップテーブルにより、図4(b) に例示したよう
に、上記の1階調を表すピクセル階調データが各ドット
毎の1〜64階調データに配分される。
【0055】図10は、上記第二メモリ3に展開される
ドット(印字ドット)の配列を示している。同図にに示
すドット配列において、各ドットに付与されている番号
は、上述のホスト機器10から送信されたデータの順位
(順番)を示している。同図の左上部に示す主走査4ラ
イン及び副走査方向に2列で配列された番号「10」を
付与された4個のドット26−1〜26−4は、図9で
説明した欠落のない4ドットの構成で主走査方向に最初
に形成されるピクセル15−3の再現された各ドットを
示している。同図に示すように、印字データ量(印字ド
ット数)は、図9に示した送信データ量(ピクセル数)
に比較して、約4倍に増えいる。
【0056】また、上記の番号「10」を付与された4
個のドット26−1〜26−4は、上述したように、ス
クリーン角構成組による転送順(送信順位)で10番の
データとしてホスト機器10から10番目に送られてき
た送信データであるが、この送信データは、同図に示す
ように、主走査の第1ライン、第2ライン、第3ライン
及び第4ラインのそれぞれ第一ドットの情報として使用
されている。つまり、第一のメモリ2の1個のデータ
が、第二のメモリ3に、異なるタイミングで4回書き込
まれることになる。したがって、第二のメモリ3は、最
低主走査2ライン分の印字データの容量があればよく、
書き込みと続み出しを表裏に切り換えてトグルメモリと
して用いればよい。
【0057】次に、図11は、スクリーン角生成部4の
構成ブロック図である。同図に示すように、スクリーン
角生成部4は、主走査カウンタ4−1、副走査カウンタ
4−2、シーケンスカウンタ4−3、スクリーンレベル
生成部4−4、及びLUT(ルックアップテーブル)4
−5を備えている。
【0058】このスクリーン角生成部4には、カラープ
リンタ1のシステムクロックclkが上記主走査カウン
タ4−1、副走査カウンタ4−2、及びシーケンスカウ
ンタ4−3のクロック信号入力端子に夫々入力する。ま
た、カラープリンタ1の水平同期信号twpが主走査カ
ウンタ4−1のリセット端子RS、副走査カウンタ4−
2の信号入力端子EN、及びシーケンスカウンタ4−3
のリセット端子RSに夫々入力する。また、カラープリ
ンタ1の垂直同期信号から生成されたスクリーン角生成
部4でのデータ有効信号scenが副走査カウンタ4−
2のリセット端子RSに入力する。このデータ有効信号
scenは、「1」のときイネーブルであり、「0」の
とき非イネーブルである。そして、第二のメモリ3から
の読み出しデータ(画像データ、即ち、ピクセル階調デ
ータ)datinがLUT(ルックアップテーブル)4
−5に入力する。
【0059】上記の主走査カウンタ4−1のリセット端
子RSには水平同期信号twpが入力され、信号入力端
子ENにはシーケンスカウンタ4−3の2ビットの出力
信号aactが入力される。
【0060】上記入力する水平同期信号twpはアクテ
ィブ(「1」)であるとき、主走査カウンタ4−1をリ
セットする。スクリーンレベル生成部4−4には、主走
査カウンタ4−1から2ビットの信号xctが入力する
と共に副走査カウンタ4−2から3ビットの信号yct
が入力する。スクリーンレベル生成部4−4は、上記2
つの信号xct及び信号yctに基づいて2ビットのレ
ベル信号lvをLUT4−5に出力する。このレベル信
号lvは「0」〜「3」の値をとり、これらの値
「0」、「1」、「2」及「3」は、夫々ピクセル内の
ドット順位a、b、c及びdに対応している。
【0061】LUT4−5は、上記入力されるレベル信
号lvと、第二メモリ3から入力されるデータdati
nとに基づいて、7ビットのドット階調信号scdを出
力制御部6に出力する。
【0062】図12(a),(b) は、上記のLUT4−5の
構成を2例示している。同図(a) に示す横軸は、第二メ
モリ3から入力される「0」から「255」までの25
6階調のピクセル階調データdatinを示している。
そして、縦軸は、LUT4−5から出力されるピクセル
内のドット順位に応じた「0」から「63」までの64
階調の出力scdを示している。同図(a) は、LUT4
−5の内部を下位側から4バンクに分割し、レベル信号
1vによって参照できるように図示してある。即ち、レ
ベル信号1v=「0」のときはドット順位が「a」のと
きの出力であり、この場合は図12(a) のテーブル31
の出力が選択される。また、レベル信号1v=「1」の
ときはドット順位が「b」のときのテーブル32の出力
が選択される。また、レベル信号1v=「2」のときは
ドット順位が「c」のときのテーブル33の出力が選択
され、そして、レベル信号1v=「3」のときはドット
順位が「d」のときのテーブル34の出力が選択され
る。
【0063】尚、同図(a) のルックアップテーブルは、
図4(b) で説明した256階調を単純に4段階に分割し
て4ドットに振り分けている。例えば、ピクセル濃度が
25%のときは、図12(a) のテーブル31を用いて、
最大の階調数「63」をドット順位が第1位である第1
ドットに振り当てるようにしている。
【0064】しかし、このテーブルの特性は、TPH8
の発熱素子の特性、使用するインクリボンの特性等、使
用システムの系により変動する。したがって、複数のL
UTを内部に備えてこれを必要に応じて切り替えるか又
はホスト機器からダウンロードするなどして、種々の特
性のLUTが得られるように構成する。例えば、使用す
るシステムによっては、図12(b) に示す特性のテーブ
ルが得られる。
【0065】このようなテーブルは、濃度測定器によっ
て濃度を測定しながら、ピクセル階調数(ピクセル階調
データ)毎に構成ドットの階調を順次変更して、ピクセ
ル階調データが示す濃度と濃度測定器による濃度とが一
致するように、各ドットに階調数を実地に配分していく
ことによって得られる。
【0066】この図も、テーブル41が横軸のピクセル
階調に対応する第1ドットの階調数特性を示し、テーブ
ル42が同じく第2ドットの階調特性を示し、同様に、
テーブル43が第3ドット、テーブル44が第4ドット
の階調特性を示している。この図から判明するように、
このシステムの場合は、ピクセル階調が低い63階調の
時期から、第1ドットばかりでなく、第2及び第3ドッ
トが濃度表現に参加するようにしないとピクセル階調に
正しく対応する濃度を表現できないことがわかる。
【0067】続いて上記構成におけるスクリーン角生成
部4の処理動作を説明する。図13は、スクリーン角生
成部4によるスクリーン角生成処理のタイムチャートで
ある。同図は上からシステムクロックclk、データ有
効信号scen、水平同期信号twp、シーケンスカウ
ンタ4−3の出力信号aact、主走査カウンタ4−1
の出力信号xct、副走査カウンタ4−2の出力信号y
ct、スクリーンレベル生成部4−4が出力するレベル
信号lv、第二のメモリ3が出力する画像データ(ピク
セル階調データ)datin、LUT4−5が出力する
ドット階調信号scdおよび処理の単位期間を示してい
る。
【0068】尚、この処理では、図5(c) 及び図8(a),
(b) に示したC(シアン)の画像データを処理する場合
を例にとって説明する。また、使用されるLUTは、図
12(b) に示した構成例2を用いる。尚、同図(b) のL
UTの構成例2は、各ドットの最大階調が「63」では
なく、およそ「70」近傍まで上方に補正されている
が、以下の説明では、便宜上ドットの最大階調を「6
3」として説明する。
【0069】図13のタイムチャートにおいて、先ず、
2ビットのカウンタであるシーケンスカウンタ4−3の
出力信号aactは、水平同期信号twpの立ち上がり
に同期して「0」クリアされ、システムクロックclk
により、0、1、2、3、0・・・と繰り返えしカウン
トアップしていく。
【0070】主走査カウンタ4−1の出力信号xct
は、これも水平同期信号twpの立ち上がりに同期して
「0」クリアされる。そして、上記のシーケンスカウン
タ4−3の出力信号aactが「3」になると「1」イ
ンクリメントしていく。主走査カウンタ4−1が、
「1」インクリメンされる毎に、スクリーン角が施され
た(ピクセルのドット順位に対応する階調データを付与
された)出力ドットが1個生成される。
【0071】主走査カウンタ4−1は、2ビットカウン
タであり、0、1、2、3、0・・・とカウントを繰り
返えす。このカウント出力信号xctの値0〜3は、ス
クリーン角配列の4ドット(主走査)×8ドット(副走
査)の繰り返し周期の主走査方向の繰り返し位置、即ち
図8(b) に示したC(シアン)画面のスクリーン角周期
表のx座標0、1、2、3に対応している。
【0072】一方、3ビットカウンタの副走査カウンタ
4−2は、データ有効信号scenが「0」のとき
「0」にクリアされ、水平同期信号twpの立ち上がり
に同期して「1」インクリメントしていき、0〜7まで
を繰り返し計数する。このカウント出力信号yctの値
0〜7は、スクリーン角配列の4ドット(主走査)×8
ドット(副走査)の繰り返し周期の副走査方向の繰り返
し位置、即ち図8(b) に示したC(シアン)画面のスク
リーン角周期表のy座標0、1、・・・、7に対応して
いる。
【0073】この主走査カウンタ4−1及び副走査カウ
ンタ4−2の出力xct及びyctは、前述したよう
に、スクリーンレベル生成部4−4に入力される。スク
リーンレベル生成部4−4は、図6(c) に示したY(イ
エロー)画面のスクリーン角周期表、図7(b) に示した
M(マゼンタ)画面のスクリーン角周期表、及び図8
(b) に示したC(シアン)画面のスクリーン角周期表を
備えており、上記主走査カウンタ4−1及び副走査カウ
ンタ4−2から入力されるカウント信号xct及びyc
tの値に基づいて、処理中の画面(この場合はC(シア
ン)画面)に対応するスクリーン角周期表により、処理
すべきドットの順位を参照する。
【0074】そして、その参照結果として、処理すべき
ドットの順位がスクリーン角周期表のaであれば0を、
bであれば1を、cであれば2を、又はdであれば3
を、レベル信号lvとしてLUT4−5へ出力する。
【0075】このレベル信号lvは、LUT4−5の上
位8ビット目及び9ビット目に入力する。LUT4−5
の下位0ビット〜7ビットには、第二のメモリ3からの
データdatinが入力している。
【0076】図13に示すタイムチャートの例では、期
間T1において、第二のメモリ3からのデータdati
nが、「255」であるから、このピクセル濃度は最大
の100%である。またレベルlvが「0」であるから
処理ドットは順位aの第1ドットである。したがって、
図12(b) のLUTのドット順位aに対応するテーブル
41により、このドットの階調は最大の「63」であ
る。即ちLUT4−5からドット階調信号(データ)
「63」がTPH8へ出力される。
【0077】また、期間T2では、データdatinが
「230」であり、レベルlvが「2」(処理ドットが
順位cの第3ドット)であるから、図12(b) のLUT
のテーブル43を用いて、この場合も、このドットの階
調は「63」である。即ちLUT4−5からドット階調
データ「63」がTPH8へ出力される。
【0078】次の期間T3でも同様であり、この場合
は、データdatinが「67」、レベルlvが「1」
(処理ドットが順位bの第2ドット)であるから、図1
2(b)のLUTのテーブル42を用いてドットの階調は
「23」である。即ちLUT4−5からドット階調デー
タ「23」がTPH8へ出力される。
【0079】同様に、期間T4においては、データda
tinが「82」、レベルlvが「3」(処理ドットが
順位dの第4ドット)であるから、図12(b) のテーブ
ル44からドットの階調は「3」であり、LUT4−5
からドット階調データ「3」がTPHへ出力される。
【0080】このように、ホスト機器10から入力され
たピクセル階調データ10aを、4倍のドットデータに
展開した後、図4(b) で説明したように、第1〜第4ド
ットへ階調を振り分けて、TPH8による印字が実行さ
れる。
【0081】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ホスト機器からカラープリンタに送信する印字デ
ータ量をカラープリンタが印字するデータ量のおよそ1
/4にできるので、データ送信機能の低いホスト機器を
用いてもフレームメモリを持たないカラープリンタで途
中停止することなくスクリーン角を施した質のよい出力
を行うことができるようになり、したがって、ホスト機
器の機種選択の範囲が広くなってカラープリンタの使用
効率が向上すると共にホストに対する広い選択肢の中で
質の良い画像再現を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例に係わるカラープリンタの全体構成を
示すブロック図である。
【図2】(a) は印字ドットの基本配列形態である正方格
子状の配列を模式的に示す図、(b) は同じく千鳥格子状
の配列を模式的に示す図である。
【図3】モアレ縞発生の様子を模式的に示す図であり、
(a) は印字ドットが正方格子配列の場合の図、(b) は印
字ドットが千鳥格子配列の場合の図である。
【図4】(a),(b),(c) は擬似スクリーン角を作り出すた
めのピクセルの構成を説明する図である。
【図5】(a),(b),(c) はスクリーン角生成部においてス
クリーン角を形成するための3種類のピクセル配列の例
を示す図である。
【図6】(a) は千鳥状配列の印字ドットの座標を示す
図、(b) はY(イエロー)の印字画面のブロック内のピ
クセル配列を示す図、(c) はそのドット順位と座標との
関係を示すY(イエロー)画面のスクリーン角周期を表
す図表である。
【図7】(a) はM(マゼンタ)の印字画面のブロック内
のピクセル配列を示す図、(b)はそのドット順位と座標
との関係を示すM(マゼンタ)画面のスクリーン角周期
を表す図表である。
【図8】(a) はC(シアン)の印字画面のブロック内の
ピクセル配列を示す図、(b) はそのドット順位と座標と
の関係を示すC(シアン)画面のスクリーン角周期を表
す図表である。
【図9】ホスト機器からの印字データの転送方法を説明
する図である。
【図10】第二メモリに展開されるドット(印字ドッ
ト)の配列を示す図である。
【図11】スクリーン角生成部の構成ブロック図であ
る。
【図12】(a),(b) はLUTの構成例を2例示す図であ
る。
【図13】スクリーン角生成部によるスクリーン角生成
処理のタイムチャートである。
【符号の説明】
1 カラープリンタ 2 第一のメモリ 3 第二のメモリ 4 スクリーン角生成部 4−1 主走査カウンタ 4−2 副走査カウンタ 4−3 シーケンスカウンタ 4−4 スクリーンレベル生成部 4−5 LUT(ルックアップテーブル) 6 出力制御部 7 第三のメモリ 8 TPH(サーマルプリンタヘッド) 9 MPU(マイクロプロセッシングユニット) 10 ホスト機器 11、13、26−1、26−2、26−3、26−4
印字ドット a、b、c、d ピクセル内のドット順位 E 主走査方向 F 副走査方向 15−1、15−2、15−3 ピクセル 16−1、16−2、16−3 繰り返しブロック 17−1、17−2、17−3 スクリーン角を示す表
す線 21、22、23 ピクセル順位 24 配列順位 31、32、33、34、41、42、43、44 テ
ーブル clk システムクロック scen データ有効信号 twp 水平同期信号 aact シーケンスカウンタの出力信号 xct 主走査カウンタの出力信号 yct 副走査カウンタの出力信号 lv スクリーンレベル生成部の出力するレベル
信号 datin 第二のメモリが出力する画像データ(ピク
セル階調データ) scd LUTが出力するドット階調信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレームメモリを持たず、ホスト機器から
    印字データを転送され、該印字データの1つの出力階調
    を千鳥格子状に配置される印字ドット中の所定の複数の
    印字ドットにより表現し、該複数の印字ドットの組合わ
    せとその配列とを選択することにより印字データに擬似
    スクリーン角を発生させるカラープリンタにおいて、 ホスト機器から転送される1階調の印字データを、擬似
    スクリーン角を構成する1組の印字ドットの個々のドッ
    トの階調データに変換して印字することを特徴とするカ
    ラープリンタ。
JP7219254A 1995-08-28 1995-08-28 カラープリンタ Withdrawn JPH0958056A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7219254A JPH0958056A (ja) 1995-08-28 1995-08-28 カラープリンタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7219254A JPH0958056A (ja) 1995-08-28 1995-08-28 カラープリンタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0958056A true JPH0958056A (ja) 1997-03-04

Family

ID=16732645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7219254A Withdrawn JPH0958056A (ja) 1995-08-28 1995-08-28 カラープリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0958056A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7639391B2 (en) 2002-12-09 2009-12-29 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus and method thereof

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7639391B2 (en) 2002-12-09 2009-12-29 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus and method thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE38235E1 (en) Scanning recording type printing method and apparatus for increasing image quality by controlling tone dot locations within image pixels
JP2007535865A (ja) ハイブリッド型ドットライン・ハーフトーン合成スクリーン
JPH1071730A (ja) インクジェット記録方法及びその装置とインクジェット記録ヘッド
JP2002051213A (ja) 電子写真の画像形成装置及びその画像形成プログラム製品
JPH08237496A (ja) 中間調画像において、改良された黒とカラーの分離を行う方法、および装置
US6999202B2 (en) Method for generating a halftone of a source image
JP2000228728A (ja) カラー電子写真の画像処理方法及びその電子写真装置
JPH0958056A (ja) カラープリンタ
JP2961503B2 (ja) 中間調パターン生成方法
JP3711763B2 (ja) 電子写真の画像処理装置及びその方法
US6266079B1 (en) Half-tone dot generation
JPH0371271B2 (ja)
US6389167B1 (en) Multi-level pixel density reduction for printers
JP3873590B2 (ja) カラー電子写真装置
JP2963032B2 (ja) 印刷装置および印刷方法
JPH0966618A (ja) フルカラー記録装置
JP2800117B2 (ja) 画像形成装置
JPH056829B2 (ja)
JP3671529B2 (ja) 熱転写形記録装置及び記録方法
JP4408543B2 (ja) 画像形成方法及びその装置
JP3210816B2 (ja) 画像処理装置
JP4020115B2 (ja) 電子写真の画像処理装置及びその方法
JPS62284574A (ja) 画像記録装置
JPS6291076A (ja) 画像情報出力方式
JPH08290596A (ja) フルカラー記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20021105