JPH0957489A - 溶接用ワイヤの製造方法 - Google Patents
溶接用ワイヤの製造方法Info
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- JPH0957489A JPH0957489A JP22085995A JP22085995A JPH0957489A JP H0957489 A JPH0957489 A JP H0957489A JP 22085995 A JP22085995 A JP 22085995A JP 22085995 A JP22085995 A JP 22085995A JP H0957489 A JPH0957489 A JP H0957489A
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- heating
- diameter
- welding
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高張力鋼の溶接や拘束力の大きい鋼構造物の
溶接に耐割れ性に優れた、また耐プライマー性に優れた
極低拡散性水素量のフラックス入りワイヤの製造方法を
提供すること。 【解決手段】 ワイヤ径が0.8〜4mmの溶接用シー
ムレスフラックス入りワイヤの製造方法において、高温
加熱によるワイヤの脱水素処理に当たり、第1ロール電
極と第2ロール電極の電極間距離が2〜5mの環状トラ
ンス内通線方式の直接通電加熱により、ワイヤ径が8〜
15mmの直線状のワイヤを620〜1100℃の範囲
内で加熱し、500℃以下まで熱伝達係数が250kc
al/m2h℃以下で冷却した後、伸線したワイヤの拡
散性水素量を5ml/100g溶着金属以下にすること
を特徴とする溶接用ワイヤの製造方法。
溶接に耐割れ性に優れた、また耐プライマー性に優れた
極低拡散性水素量のフラックス入りワイヤの製造方法を
提供すること。 【解決手段】 ワイヤ径が0.8〜4mmの溶接用シー
ムレスフラックス入りワイヤの製造方法において、高温
加熱によるワイヤの脱水素処理に当たり、第1ロール電
極と第2ロール電極の電極間距離が2〜5mの環状トラ
ンス内通線方式の直接通電加熱により、ワイヤ径が8〜
15mmの直線状のワイヤを620〜1100℃の範囲
内で加熱し、500℃以下まで熱伝達係数が250kc
al/m2h℃以下で冷却した後、伸線したワイヤの拡
散性水素量を5ml/100g溶着金属以下にすること
を特徴とする溶接用ワイヤの製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高張力鋼等の高級
鋼や拘束力の大きい鋼構造物の溶接の耐割れ性及び耐プ
ライマー性に優れた低水素溶接用フラックス入りワイヤ
の製造方法に関するものである。
鋼や拘束力の大きい鋼構造物の溶接の耐割れ性及び耐プ
ライマー性に優れた低水素溶接用フラックス入りワイヤ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、溶接用シームレスフラックス入り
ワイヤの製造工程中における脱水素処理は10〜13m
m径のパイプにフラックスを充填し、伸線された2〜4
mm径のワイヤをベル型炉あるいはトンネル型炉にて6
00〜800℃に加熱して行われてきた。このようにワ
イヤ径が2〜4mmの比較的細径で加熱し脱水素処理す
る理由は(1)太径における生産性の優れた加熱脱水素
処理が無かった。(2)ベル型炉やトンネル型炉を使用
する場合、被加熱ワイヤをコイル巻きにしたり、炉長を
短縮するために連続ループにしなければならないが、細
径であればコイル巻きやループ状に加工し易い等であ
る。
ワイヤの製造工程中における脱水素処理は10〜13m
m径のパイプにフラックスを充填し、伸線された2〜4
mm径のワイヤをベル型炉あるいはトンネル型炉にて6
00〜800℃に加熱して行われてきた。このようにワ
イヤ径が2〜4mmの比較的細径で加熱し脱水素処理す
る理由は(1)太径における生産性の優れた加熱脱水素
処理が無かった。(2)ベル型炉やトンネル型炉を使用
する場合、被加熱ワイヤをコイル巻きにしたり、炉長を
短縮するために連続ループにしなければならないが、細
径であればコイル巻きやループ状に加工し易い等であ
る。
【0003】他のもう一つの理由として、製品ワイヤ
0.8〜4mm径の自動溶接時のワイヤ送給性向上と製
造過程におけるワイヤの折れ破断防止の観点から、フラ
ックス入りワイヤの品種、フラックス充填率等に適した
外皮の硬さを管理するため、外皮の軟化焼鈍後の伸線に
よる加工硬化を考慮して加熱するワイヤ径を定めてい
る。すなわち、1回の加熱で目的の異なる脱水素と外皮
軟化を兼ね備えた加熱が行われてきた。また、加熱方法
としてベル型炉やトンネル型炉が使用されているが、生
産性が低いこと、熱効率が低いこと、炉の材質、構造、
炉寿命等から800℃以上の高温での使用を避けたいこ
と、設備設置面積が大きくなること等の理由から加熱方
法として決して望ましいものではなかった。
0.8〜4mm径の自動溶接時のワイヤ送給性向上と製
造過程におけるワイヤの折れ破断防止の観点から、フラ
ックス入りワイヤの品種、フラックス充填率等に適した
外皮の硬さを管理するため、外皮の軟化焼鈍後の伸線に
よる加工硬化を考慮して加熱するワイヤ径を定めてい
る。すなわち、1回の加熱で目的の異なる脱水素と外皮
軟化を兼ね備えた加熱が行われてきた。また、加熱方法
としてベル型炉やトンネル型炉が使用されているが、生
産性が低いこと、熱効率が低いこと、炉の材質、構造、
炉寿命等から800℃以上の高温での使用を避けたいこ
と、設備設置面積が大きくなること等の理由から加熱方
法として決して望ましいものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようにして、溶接
の自動化の趨勢にのってソリッドワイヤの普及と共にフ
ラックス入りワイヤも急速に発展してきたが、現在、そ
の主流を占めているのは外皮の合わせ目を有するフラッ
クス入りワイヤである。このワイヤを使用したときの溶
着金属100g当たりの拡散性水素量は7ml程度であ
り、高張力鋼の溶接や拘束力の大きい鋼構造物の溶接に
使用した場合、溶接部に水素が原因した割れが発生し易
い欠点がある。また、錆止め塗料を塗布した鋼板を溶接
する場合、水素量の多いワイヤを使用するとガス溝やピ
ット等の溶接欠陥が発生し易い欠点がある。
の自動化の趨勢にのってソリッドワイヤの普及と共にフ
ラックス入りワイヤも急速に発展してきたが、現在、そ
の主流を占めているのは外皮の合わせ目を有するフラッ
クス入りワイヤである。このワイヤを使用したときの溶
着金属100g当たりの拡散性水素量は7ml程度であ
り、高張力鋼の溶接や拘束力の大きい鋼構造物の溶接に
使用した場合、溶接部に水素が原因した割れが発生し易
い欠点がある。また、錆止め塗料を塗布した鋼板を溶接
する場合、水素量の多いワイヤを使用するとガス溝やピ
ット等の溶接欠陥が発生し易い欠点がある。
【0005】上述した合わせ目を有するフラックス入り
ワイヤの低水素化が困難な理由として、(1)充填フラ
ックスには水分が付着していること。(2)充填フラッ
クスに使用する鉱石類の原料の中には500℃以上の加
熱をしないと結晶水が除去できない。(3)充填フラッ
クスの原料である金属粉末には水素を含有しているもの
があり、300℃以上に加熱しないと除去できない。
(4)高温加熱すると外皮の合わせ目間隙から酸素が侵
入し充填フラックスの酸化が促進され品質が劣化する。
(5)製品ワイヤの合わせ目間隙から吸湿する等があ
り、外皮の合わせ目を有するフラックス入りワイヤでは
到底、低水素フラックス入りワイヤを実現させることは
困難である。
ワイヤの低水素化が困難な理由として、(1)充填フラ
ックスには水分が付着していること。(2)充填フラッ
クスに使用する鉱石類の原料の中には500℃以上の加
熱をしないと結晶水が除去できない。(3)充填フラッ
クスの原料である金属粉末には水素を含有しているもの
があり、300℃以上に加熱しないと除去できない。
(4)高温加熱すると外皮の合わせ目間隙から酸素が侵
入し充填フラックスの酸化が促進され品質が劣化する。
(5)製品ワイヤの合わせ目間隙から吸湿する等があ
り、外皮の合わせ目を有するフラックス入りワイヤでは
到底、低水素フラックス入りワイヤを実現させることは
困難である。
【0006】そこで、低水素フラックス入りワイヤを実
現させるために開発されたのが、シームレスフラックス
入りワイヤである。このワイヤは鋼製チューブの中にフ
ラックスを充填し、脱水素のために製造工程において、
600〜800℃で加熱処理され、次式で示される化学
反応により充填フラックスの水分を原子状水素にし、外
皮から透過拡散させている。 Me+H2 O → MeO+H ただし、Me:フラックス中の脱酸剤等の金属成分及び
金属外皮の内壁 H2 O:充填フラックス中の水分
現させるために開発されたのが、シームレスフラックス
入りワイヤである。このワイヤは鋼製チューブの中にフ
ラックスを充填し、脱水素のために製造工程において、
600〜800℃で加熱処理され、次式で示される化学
反応により充填フラックスの水分を原子状水素にし、外
皮から透過拡散させている。 Me+H2 O → MeO+H ただし、Me:フラックス中の脱酸剤等の金属成分及び
金属外皮の内壁 H2 O:充填フラックス中の水分
【0007】ワイヤの水分等の水素源(ポテンシャル水
素)を低下させるためには、より高温の加熱が必要であ
り、一方、ベストのワイヤ送給性を実現させるために
は、外皮の軟化焼鈍条件をコントロールをしなければな
らないから、従来行われてきた1回の加熱方法では脱水
素と外皮軟化の二つの品質目標を満足したワイヤは得ら
れない。すなわち、脱水素を強化しようとすると外皮が
軟化されすぎ製品ワイヤのサイズによっては溶接時のワ
イヤ送給性が悪くなる。逆に外皮の硬さを適性にしたや
や低温の軟化焼鈍を行うと脱水素が不足し拡散性水素量
が増加して溶接金属の耐割れ性が悪くなる。一方、ワイ
ヤの低水素化の要求が高まり、また、現状よりも更なる
ワイヤ送給性の向上を図るためには、従来の加熱方法で
は品質要求を満たすことに限界が生じているのが実状で
ある。
素)を低下させるためには、より高温の加熱が必要であ
り、一方、ベストのワイヤ送給性を実現させるために
は、外皮の軟化焼鈍条件をコントロールをしなければな
らないから、従来行われてきた1回の加熱方法では脱水
素と外皮軟化の二つの品質目標を満足したワイヤは得ら
れない。すなわち、脱水素を強化しようとすると外皮が
軟化されすぎ製品ワイヤのサイズによっては溶接時のワ
イヤ送給性が悪くなる。逆に外皮の硬さを適性にしたや
や低温の軟化焼鈍を行うと脱水素が不足し拡散性水素量
が増加して溶接金属の耐割れ性が悪くなる。一方、ワイ
ヤの低水素化の要求が高まり、また、現状よりも更なる
ワイヤ送給性の向上を図るためには、従来の加熱方法で
は品質要求を満たすことに限界が生じているのが実状で
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述したような問題を解
消するべく発明者らは鋭意研究を重ねた結果、脱水素の
強化と最適ワイヤ送給性を得るために、従来行われてい
た1回の加熱を脱水素加熱と外皮軟化加熱に分離し、そ
れぞれの目的に対し最適な加熱を行う溶接用ワイヤの製
造方法を提供するものである。その発明の要旨とすると
ころは、 (1)ワイヤ径が0.8〜4mmの溶接用シームレスフ
ラックス入りワイヤの製造方法において、高温加熱によ
るワイヤの脱水素処理に当たり、第1ロール電極と第2
ロール電極の電極間距離が2〜5mの環状トランス内通
線方式の直接通電加熱により、ワイヤ径が8〜15mm
の直線状のワイヤを620〜1100℃の範囲内で加熱
し、500℃以下まで熱伝達係数が250kcal/m
2 h℃以下で冷却した後、伸線したワイヤの拡散性水素
量を5ml/100g溶着金属以下にすることを特徴と
する溶接用ワイヤの製造方法。
消するべく発明者らは鋭意研究を重ねた結果、脱水素の
強化と最適ワイヤ送給性を得るために、従来行われてい
た1回の加熱を脱水素加熱と外皮軟化加熱に分離し、そ
れぞれの目的に対し最適な加熱を行う溶接用ワイヤの製
造方法を提供するものである。その発明の要旨とすると
ころは、 (1)ワイヤ径が0.8〜4mmの溶接用シームレスフ
ラックス入りワイヤの製造方法において、高温加熱によ
るワイヤの脱水素処理に当たり、第1ロール電極と第2
ロール電極の電極間距離が2〜5mの環状トランス内通
線方式の直接通電加熱により、ワイヤ径が8〜15mm
の直線状のワイヤを620〜1100℃の範囲内で加熱
し、500℃以下まで熱伝達係数が250kcal/m
2 h℃以下で冷却した後、伸線したワイヤの拡散性水素
量を5ml/100g溶着金属以下にすることを特徴と
する溶接用ワイヤの製造方法。
【0009】(2)ワイヤ径が0.8〜4mmの溶接用
シームレスフラックス入りワイヤの製造方法において、
高温加熱によるワイヤの脱水素処理に当たり、環状トラ
ンス内通線方式の直接通電加熱により、ワイヤ径が8〜
15mmの直線状のワイヤを620〜1100℃の範囲
内で加熱した後、直結したガス加熱炉あるいは電気加熱
炉により600〜800℃に加熱し、500℃以下まで
熱伝達係数が250kcal/m2 h℃以下で冷却した
後、伸線したワイヤの拡散性水素量を5ml/100g
溶着金属以下にすることを特徴とする溶接用ワイヤの製
造方法。
シームレスフラックス入りワイヤの製造方法において、
高温加熱によるワイヤの脱水素処理に当たり、環状トラ
ンス内通線方式の直接通電加熱により、ワイヤ径が8〜
15mmの直線状のワイヤを620〜1100℃の範囲
内で加熱した後、直結したガス加熱炉あるいは電気加熱
炉により600〜800℃に加熱し、500℃以下まで
熱伝達係数が250kcal/m2 h℃以下で冷却した
後、伸線したワイヤの拡散性水素量を5ml/100g
溶着金属以下にすることを特徴とする溶接用ワイヤの製
造方法。
【0010】(3)ワイヤ径が0.8〜4mmの溶接用
シームレスフラックス入りワイヤの製造方法において、
高温加熱によるワイヤの脱水素処理に当たり、環状トラ
ンス内通線方式の直接通電加熱により、ワイヤ径が8〜
15mmの直線状のワイヤを620〜1100℃の範囲
内で加熱した後、500℃以下まで熱伝達係数が250
kcal/m2 h℃以下で冷却し、さらに伸線した後、
ワイヤ径が2〜7mmのワイヤをガス加熱炉あるいは電
気加熱炉により600〜800℃に加熱し、500℃以
下まで熱伝達係数が250kcal/m2 h℃以下で冷
却した後、伸線したワイヤの拡散性水素量を3ml/1
00g溶着金属以下にすることを特徴とする溶接用ワイ
ヤの製造方法にある。
シームレスフラックス入りワイヤの製造方法において、
高温加熱によるワイヤの脱水素処理に当たり、環状トラ
ンス内通線方式の直接通電加熱により、ワイヤ径が8〜
15mmの直線状のワイヤを620〜1100℃の範囲
内で加熱した後、500℃以下まで熱伝達係数が250
kcal/m2 h℃以下で冷却し、さらに伸線した後、
ワイヤ径が2〜7mmのワイヤをガス加熱炉あるいは電
気加熱炉により600〜800℃に加熱し、500℃以
下まで熱伝達係数が250kcal/m2 h℃以下で冷
却した後、伸線したワイヤの拡散性水素量を3ml/1
00g溶着金属以下にすることを特徴とする溶接用ワイ
ヤの製造方法にある。
【0011】以下本発明について図面に従って詳細に説
明する。図1は本発明に係る環状トランス内通線方式の
直線通電加熱の原理を示す図である。図1に示すよう
に、線材1を挟んで所定間隔を隔てて周面が相対向する
2a,2b及び3a,3bとして示す対ロール電極2及
び3を線材1を挟んで所定間隔を隔てて配置し、各対ロ
ール電極2及び3それぞれの何れか一方または両方のロ
ール電極を図示しない電源と接続し、走行する線材1が
各対になって相対向するロール電極2a,2b及び3
a,3bそれぞれの周面と接触しつつ通過する構成と
し、線材1が対ロール電極2、3間を通過する間に電源
Eから供給される。例えば商用周波数の交流電流を対ロ
ール電極2、3にある線材1へ通電し、これにより線材
1が抵抗加熱されるように設置してある。
明する。図1は本発明に係る環状トランス内通線方式の
直線通電加熱の原理を示す図である。図1に示すよう
に、線材1を挟んで所定間隔を隔てて周面が相対向する
2a,2b及び3a,3bとして示す対ロール電極2及
び3を線材1を挟んで所定間隔を隔てて配置し、各対ロ
ール電極2及び3それぞれの何れか一方または両方のロ
ール電極を図示しない電源と接続し、走行する線材1が
各対になって相対向するロール電極2a,2b及び3
a,3bそれぞれの周面と接触しつつ通過する構成と
し、線材1が対ロール電極2、3間を通過する間に電源
Eから供給される。例えば商用周波数の交流電流を対ロ
ール電極2、3にある線材1へ通電し、これにより線材
1が抵抗加熱されるように設置してある。
【0012】一方、対ロール電極2、3間に4として示
す環状トランスを、その環内が線材送り通路となるよう
に、同心状に配置する。このトランスは磁路として好適
な性質を有する、例えば外径が方形で中央に方形の孔が
孔設されている環状の珪素鋼板等を積層して所定長さと
した鉄心と、この鉄心の90°ずつ隔てて並行する環内
外周それぞれに長尺の導線を分割して巻回した1次コイ
ル5とから構成され、この1次コイル5の両端端子は電
源Eに接続してある。符号6は2次コイルである。
す環状トランスを、その環内が線材送り通路となるよう
に、同心状に配置する。このトランスは磁路として好適
な性質を有する、例えば外径が方形で中央に方形の孔が
孔設されている環状の珪素鋼板等を積層して所定長さと
した鉄心と、この鉄心の90°ずつ隔てて並行する環内
外周それぞれに長尺の導線を分割して巻回した1次コイ
ル5とから構成され、この1次コイル5の両端端子は電
源Eに接続してある。符号6は2次コイルである。
【0013】このように環状トランス内通線は導電部材
の断面積、材質等を任意に設定可能であるので、被加熱
線材の電気抵抗R1 は導電部材の電気抵抗R2 に対し
て、R 1 >R2 とすることが容易であり、線材は回路を
流れる電流により高能率で瞬時にして1100℃の加熱
をすることができる。また、スパークが発生し難く、電
力効率は高周波誘導加熱の約50%に対し、90〜95
%の高能率で、かつ1次側に対して2次側を低インピー
ダンスに保つことができるので電圧変動が小さくなり、
かつ給電電圧は第1ロール電極と第2ロール電極間に位
置する線材の加熱に消費されてしまい、第1電極と第2
電極の電位はほぼ等電位となり、よって第1電極と第2
電極を接地することができ、第1電極と第2電極間外に
電流が漏洩する恐れがなく、しかも、電極間距離は2〜
5mの比較的短く加熱装置はコンパクトである等の特徴
を有する。
の断面積、材質等を任意に設定可能であるので、被加熱
線材の電気抵抗R1 は導電部材の電気抵抗R2 に対し
て、R 1 >R2 とすることが容易であり、線材は回路を
流れる電流により高能率で瞬時にして1100℃の加熱
をすることができる。また、スパークが発生し難く、電
力効率は高周波誘導加熱の約50%に対し、90〜95
%の高能率で、かつ1次側に対して2次側を低インピー
ダンスに保つことができるので電圧変動が小さくなり、
かつ給電電圧は第1ロール電極と第2ロール電極間に位
置する線材の加熱に消費されてしまい、第1電極と第2
電極の電位はほぼ等電位となり、よって第1電極と第2
電極を接地することができ、第1電極と第2電極間外に
電流が漏洩する恐れがなく、しかも、電極間距離は2〜
5mの比較的短く加熱装置はコンパクトである等の特徴
を有する。
【0014】このような環状トランス内通線方式の直線
通電加熱による急速加熱によって、脱水素と外皮軟化の
ための加熱を同時に行うか、脱水素と外皮軟化のための
加熱を分離し、それぞれの目的に対して最適な加熱を行
うものである。すなわち、分離して行う場合は製造工程
の前段階では脱水素加熱として620〜1100℃にて
拡散性水素量の低減を図り、後段階では外皮軟化加熱と
して600〜800℃で行い外皮硬さのコントロール
(ワイヤ送給性向上、折れ破断防止)と拡散性水素量の
低減を図るものである。この場合に、製造工程の前段階
ではできるだけワイヤ速度の遅い太径の段階で脱水素処
理をしておけば、その後の工程では伸線と表面処理をす
ることで製品が製造できることから、ワイヤ径8〜15
mmの太径で脱水素処理を行うことが望ましい。
通電加熱による急速加熱によって、脱水素と外皮軟化の
ための加熱を同時に行うか、脱水素と外皮軟化のための
加熱を分離し、それぞれの目的に対して最適な加熱を行
うものである。すなわち、分離して行う場合は製造工程
の前段階では脱水素加熱として620〜1100℃にて
拡散性水素量の低減を図り、後段階では外皮軟化加熱と
して600〜800℃で行い外皮硬さのコントロール
(ワイヤ送給性向上、折れ破断防止)と拡散性水素量の
低減を図るものである。この場合に、製造工程の前段階
ではできるだけワイヤ速度の遅い太径の段階で脱水素処
理をしておけば、その後の工程では伸線と表面処理をす
ることで製品が製造できることから、ワイヤ径8〜15
mmの太径で脱水素処理を行うことが望ましい。
【0015】このように、ワイヤ径8〜15mmの太径
で脱水素処理を行う理由は、製造工程の前段階で、かつ
出来るだけワイヤ速度の遅い太径の段階で脱水素処理を
しておけば、製品ワイヤの拡散性水素量が5ml以下の
場合は、その後の工程では伸線するだけで製品が製造で
きること、また、造粒フラックスを使用する場合は、非
造粒フラックスと比較して含水量が多いため充填フラッ
クスを前もって焼成などにより乾燥を強化し、水分を減
少させることにより極低水素ワイヤを製造しているので
生産能率が劣るという欠点がある。これに対して軽度の
乾燥処理だけした造粒フラックスでも8〜15mm径の
太径で脱水素処理すると、後工程の2〜7mm径におい
て外皮軟化が主体の加熱で、さらに脱水素が行われ拡散
性水素量が3ml以下の極低水素ワイヤが連続工程で、
しかも高能率で製造できる。
で脱水素処理を行う理由は、製造工程の前段階で、かつ
出来るだけワイヤ速度の遅い太径の段階で脱水素処理を
しておけば、製品ワイヤの拡散性水素量が5ml以下の
場合は、その後の工程では伸線するだけで製品が製造で
きること、また、造粒フラックスを使用する場合は、非
造粒フラックスと比較して含水量が多いため充填フラッ
クスを前もって焼成などにより乾燥を強化し、水分を減
少させることにより極低水素ワイヤを製造しているので
生産能率が劣るという欠点がある。これに対して軽度の
乾燥処理だけした造粒フラックスでも8〜15mm径の
太径で脱水素処理すると、後工程の2〜7mm径におい
て外皮軟化が主体の加熱で、さらに脱水素が行われ拡散
性水素量が3ml以下の極低水素ワイヤが連続工程で、
しかも高能率で製造できる。
【0016】図2はワイヤ径8〜15mmでの軟化焼鈍
後の外皮硬さ調整領域と外皮硬さとの関係を示す図であ
り、図3は加熱後伸線した後のワイヤ径2〜7mmでの
軟化焼鈍後の外皮硬さ調整領域と外皮硬さとの関係を示
す図である。この図2及び図3に示すように、ワイヤ径
8〜15mmとワイヤ径2〜7mmとでは送給性安全領
域が異なる。ワイヤ送給機から溶接箇所までの距離は数
mないし数十mと離れている。その間はフレキシブルコ
ンジットで繋がれており作業現場の状況により種々の屈
曲状態で配線されている狭隘な箇所の溶接にはフレキシ
ブルコンジットが無理やり曲げられるためフレキシブル
コンジットの内壁と通過しているワイヤとの間に大きな
抵抗が生じワイヤの送給性が不安定になる。
後の外皮硬さ調整領域と外皮硬さとの関係を示す図であ
り、図3は加熱後伸線した後のワイヤ径2〜7mmでの
軟化焼鈍後の外皮硬さ調整領域と外皮硬さとの関係を示
す図である。この図2及び図3に示すように、ワイヤ径
8〜15mmとワイヤ径2〜7mmとでは送給性安全領
域が異なる。ワイヤ送給機から溶接箇所までの距離は数
mないし数十mと離れている。その間はフレキシブルコ
ンジットで繋がれており作業現場の状況により種々の屈
曲状態で配線されている狭隘な箇所の溶接にはフレキシ
ブルコンジットが無理やり曲げられるためフレキシブル
コンジットの内壁と通過しているワイヤとの間に大きな
抵抗が生じワイヤの送給性が不安定になる。
【0017】すなわち、フレキシブルコンジットの屈曲
状態によって、また、ワイヤ径によって様々な抵抗が生
じるため溶接現場に適した外皮硬さのワイヤを製造する
必要がある。そこで図3に示すように、フラックス充填
率が高充填率となると外皮の厚さが薄くなるため外皮硬
さが250Hv以上になるとワイヤを曲げた場合に折れ
易くなり、ワイヤ端末をスプールに曲げ止めすることが
出来なくなる。いわゆる、折れ破断限界となる。また、
外皮硬さが150Hv以下になると溶接時のワイヤ送給
において送給ローラとフレキシブルコンジットの間や通
電チップの入口部でワイヤが座屈し、ワイヤが送給不良
を起こす。いわゆる、ワイヤの座屈限界がある。従っ
て、外皮硬さは250Hv以下の折れ破断限界以下、1
50Hv以上の座屈限界以上にする必要がある。ここが
送給性安全領域である。
状態によって、また、ワイヤ径によって様々な抵抗が生
じるため溶接現場に適した外皮硬さのワイヤを製造する
必要がある。そこで図3に示すように、フラックス充填
率が高充填率となると外皮の厚さが薄くなるため外皮硬
さが250Hv以上になるとワイヤを曲げた場合に折れ
易くなり、ワイヤ端末をスプールに曲げ止めすることが
出来なくなる。いわゆる、折れ破断限界となる。また、
外皮硬さが150Hv以下になると溶接時のワイヤ送給
において送給ローラとフレキシブルコンジットの間や通
電チップの入口部でワイヤが座屈し、ワイヤが送給不良
を起こす。いわゆる、ワイヤの座屈限界がある。従っ
て、外皮硬さは250Hv以下の折れ破断限界以下、1
50Hv以上の座屈限界以上にする必要がある。ここが
送給性安全領域である。
【0018】図4は直接通電とトンネル型炉の連結加熱
による時間と温度との関係を示す図である。この図に示
すように、直接通電により外皮温度は急速に800℃に
加熱され、それに伴うフラックス温度も5min後に
は、ほぼ外皮温度と同じ温度に達することが判る。図5
は連続式トンネル型炉の加熱による時間と温度との関係
を示す図である。この図に示すように、図4と違って外
皮温度は2〜3min後に徐々に800℃に達する。ま
た、それに伴うフラックス温度も同様に徐々に加熱され
て約8min後に800℃に達することが判る。このよ
うに直接通電は短期間に高温加熱が可能となると共に、
工程を直結化できインライン連続加熱が可能となり、太
径や外皮の薄いワイヤを直線状で加熱処理ができ、しか
も、熱効率の高い加熱方法であることを示している。
による時間と温度との関係を示す図である。この図に示
すように、直接通電により外皮温度は急速に800℃に
加熱され、それに伴うフラックス温度も5min後に
は、ほぼ外皮温度と同じ温度に達することが判る。図5
は連続式トンネル型炉の加熱による時間と温度との関係
を示す図である。この図に示すように、図4と違って外
皮温度は2〜3min後に徐々に800℃に達する。ま
た、それに伴うフラックス温度も同様に徐々に加熱され
て約8min後に800℃に達することが判る。このよ
うに直接通電は短期間に高温加熱が可能となると共に、
工程を直結化できインライン連続加熱が可能となり、太
径や外皮の薄いワイヤを直線状で加熱処理ができ、しか
も、熱効率の高い加熱方法であることを示している。
【0019】図6は拡散性水素量と横向き溶接、隅肉溶
接における水素割れとの関係を示す図である。この図に
示すように溶着金属100g当たりの拡散性水素量と溶
着金属の引張強さとの関係において、拡散性水素量が5
mlであると溶着金属の引張強さが60kgf/mm2
と急激に低下し、7ml以上となると溶着金属の引張強
さが50kgf/mm2 以下となり、水素割れの発生を
生ずる発生領域に入る。従って、溶着金属100g当た
りの拡散性水素量は5ml以下にするのが望ましいこと
が判る。
接における水素割れとの関係を示す図である。この図に
示すように溶着金属100g当たりの拡散性水素量と溶
着金属の引張強さとの関係において、拡散性水素量が5
mlであると溶着金属の引張強さが60kgf/mm2
と急激に低下し、7ml以上となると溶着金属の引張強
さが50kgf/mm2 以下となり、水素割れの発生を
生ずる発生領域に入る。従って、溶着金属100g当た
りの拡散性水素量は5ml以下にするのが望ましいこと
が判る。
【0020】図7は拡散性水素量とピット発生個数及び
ガス溝発生率との関係を示す図である。この図7に示す
ように、溶着金属100g当たりの拡散性水素量と耐プ
ライマー性について示しており、水平隅肉溶接での無機
ジンクプライマー塗布20μm厚さの場合のワイヤを使
用したときの50cm当たりのピット発生個数及びガス
溝発生率は拡散性水素量10ml以上になると急激に増
加する傾向が示されている。これにより拡散性水素量は
耐プライマー性の観点から10ml以下に抑える必要が
ある。従って、図6の耐水素割れ性及び図7の耐プライ
マー性を考慮すると拡散性水素量は少なくとも7ml以
下、好ましくは5mlに抑える必要があることが判る。
なお、本発明を適用するシームレスフラックス入りワイ
ヤの好ましいフラックス充填率は10〜26%である。
ガス溝発生率との関係を示す図である。この図7に示す
ように、溶着金属100g当たりの拡散性水素量と耐プ
ライマー性について示しており、水平隅肉溶接での無機
ジンクプライマー塗布20μm厚さの場合のワイヤを使
用したときの50cm当たりのピット発生個数及びガス
溝発生率は拡散性水素量10ml以上になると急激に増
加する傾向が示されている。これにより拡散性水素量は
耐プライマー性の観点から10ml以下に抑える必要が
ある。従って、図6の耐水素割れ性及び図7の耐プライ
マー性を考慮すると拡散性水素量は少なくとも7ml以
下、好ましくは5mlに抑える必要があることが判る。
なお、本発明を適用するシームレスフラックス入りワイ
ヤの好ましいフラックス充填率は10〜26%である。
【0021】
実施例1 フラックス充填率15%のJIS Z 3313 YF
W−C50DR溶接用シームレスフラックス入りワイヤ
素線径21mmのものを、充填フラックスの充満率を1
00%以上とするための縮径伸線工程にて伸線・表面処
理を行ってワイヤ径10mmとし、このワイヤを高温加
熱によるワイヤの脱水素処理するために第1ロール電極
と第2ロール電極の電極間距離5mの環状トランス内直
線方式の直接通電加熱により、ワイヤ速度20mpm、
加熱速度72℃/secで1080℃の温度に加熱し
た。そのときのワイヤ外皮温度とフラックス温度につい
て図8に示す。すなわち、図8は時間とフラックス入り
ワイヤの外皮温度およびフラックス温度との関係を示
す。この図8に示すように、通電加熱直後の外皮温度は
1080℃に急速加熱され、それと同時にフラックス温
度も1min後には約950℃に加熱された状態を示し
ている。このように加熱した後、空気冷却により50k
cal/m2 h℃、4min冷却し、引続いて冷却速度
2.4℃/secの水冷によって500℃以下に急速制
御冷却を行った後、伸線・表面処理をしてワイヤ径2.
4mmの製品を得た。この得られた2.4mm径のワイ
ヤを用いて溶接条件550A,42V,35cm/mi
n,Ext.=30mm,CO2 30l/minなる溶
接条件にて使用したときの溶着金属100g当たりの拡
散水素量はガスクロマトグラフ法によって測定した結果
は4.2mlであった。
W−C50DR溶接用シームレスフラックス入りワイヤ
素線径21mmのものを、充填フラックスの充満率を1
00%以上とするための縮径伸線工程にて伸線・表面処
理を行ってワイヤ径10mmとし、このワイヤを高温加
熱によるワイヤの脱水素処理するために第1ロール電極
と第2ロール電極の電極間距離5mの環状トランス内直
線方式の直接通電加熱により、ワイヤ速度20mpm、
加熱速度72℃/secで1080℃の温度に加熱し
た。そのときのワイヤ外皮温度とフラックス温度につい
て図8に示す。すなわち、図8は時間とフラックス入り
ワイヤの外皮温度およびフラックス温度との関係を示
す。この図8に示すように、通電加熱直後の外皮温度は
1080℃に急速加熱され、それと同時にフラックス温
度も1min後には約950℃に加熱された状態を示し
ている。このように加熱した後、空気冷却により50k
cal/m2 h℃、4min冷却し、引続いて冷却速度
2.4℃/secの水冷によって500℃以下に急速制
御冷却を行った後、伸線・表面処理をしてワイヤ径2.
4mmの製品を得た。この得られた2.4mm径のワイ
ヤを用いて溶接条件550A,42V,35cm/mi
n,Ext.=30mm,CO2 30l/minなる溶
接条件にて使用したときの溶着金属100g当たりの拡
散水素量はガスクロマトグラフ法によって測定した結果
は4.2mlであった。
【0022】実施例2 フラックス充填率18%のJIS Z 3313 YF
W−C50DR溶接用シームレスフラックス入りワイヤ
素線径21.5mmのものを、充填フラックスの充満率
を100%以上とするための縮径伸線工程にて伸線・表
面処理を行ってワイヤ径10.5mmとし、このワイヤ
を高温加熱によるワイヤの脱水素処理するために第1ロ
ール電極と第2ロール電極の電極間距離5mの環状トラ
ンス内直線方式の直接通電加熱により、ワイヤ速度20
mpm、加熱速度53℃/secで800℃の温度に加
熱した。そのときのワイヤ外皮温度とフラックス温度に
ついて図9に示す。すなわち、図9は時間とフラックス
入りワイヤの外皮温度およびフラックス温度との関係を
示す。この図9に示すように、通電加熱直後の外皮温度
は800℃に急速加熱され、それと同時にフラックス温
度も1min後には約800℃に加熱された状態を示し
ている。このように加熱した後、引続き直結したガス加
熱炉あるいは連続炉加熱炉により800℃、2min加
熱後、空気冷却により50kcal/m2 h℃、2mi
n冷却し、引続いて冷却速度2.5℃/secの水冷に
よって500℃以下に急速制御冷却を行った後、伸線・
表面処理をしてワイヤ径2.0mmの製品を得た。この
得られた2.0mm径のワイヤを用いて溶接条件500
A,38V,35cm/min,Ext.=25mm,
CO2 25l/minなる溶接条件にて使用したときの
溶着金属100g当たりの拡散水素量はガスクロマトグ
ラフ法によって測定した結果は4.5mlであった。
W−C50DR溶接用シームレスフラックス入りワイヤ
素線径21.5mmのものを、充填フラックスの充満率
を100%以上とするための縮径伸線工程にて伸線・表
面処理を行ってワイヤ径10.5mmとし、このワイヤ
を高温加熱によるワイヤの脱水素処理するために第1ロ
ール電極と第2ロール電極の電極間距離5mの環状トラ
ンス内直線方式の直接通電加熱により、ワイヤ速度20
mpm、加熱速度53℃/secで800℃の温度に加
熱した。そのときのワイヤ外皮温度とフラックス温度に
ついて図9に示す。すなわち、図9は時間とフラックス
入りワイヤの外皮温度およびフラックス温度との関係を
示す。この図9に示すように、通電加熱直後の外皮温度
は800℃に急速加熱され、それと同時にフラックス温
度も1min後には約800℃に加熱された状態を示し
ている。このように加熱した後、引続き直結したガス加
熱炉あるいは連続炉加熱炉により800℃、2min加
熱後、空気冷却により50kcal/m2 h℃、2mi
n冷却し、引続いて冷却速度2.5℃/secの水冷に
よって500℃以下に急速制御冷却を行った後、伸線・
表面処理をしてワイヤ径2.0mmの製品を得た。この
得られた2.0mm径のワイヤを用いて溶接条件500
A,38V,35cm/min,Ext.=25mm,
CO2 25l/minなる溶接条件にて使用したときの
溶着金属100g当たりの拡散水素量はガスクロマトグ
ラフ法によって測定した結果は4.5mlであった。
【0023】実施例3 フラックス充填率12%のJIS Z 3313 YF
W−C50DR溶接用シームレスフラックス入りワイヤ
素線径21mmのものを、充填フラックスの充満率を1
00%以上とするための縮径伸線工程にて伸線・表面処
理を行ってワイヤ径10mmとし、このワイヤを高温加
熱によるワイヤの脱水素処理するために第1ロール電極
と第2ロール電極の電極間距離2.5mの環状トランス
内直線方式の直接通電加熱により、ワイヤ速度60mp
m、加熱速度350℃/secで880℃の温度に加熱
した。そのときのワイヤ外皮温度とフラックス温度につ
いて図10に示す。すなわち、図10は時間とフラック
ス入りワイヤの外皮温度およびフラックス温度との関係
を示す。この図10に示すように、通電加熱直後の外皮
温度は880℃に急速加熱され、それと同時にフラック
ス温度も1min後には約800℃に加熱された状態を
示している。このように加熱した後、空気冷却により2
0kcal/m2 h℃、4min冷却し、引続いて冷却
速度1.6℃/secの水冷によって500℃以下に急
速制御冷却を行った後、伸線を行い、ワイヤ径3.2m
mとした後、外皮の軟化処理、脱水素処理するためにト
ンネル炉型加熱により、800℃、5minの熱処理を
行った。そのときのワイヤ外皮温度とフラックス温度に
ついて図11に示す。すなわち、図11は時間とフラッ
クス入りワイヤの外皮温度およびフラックス温度との関
係を示す。この図11に示すように、加熱3min後に
外皮温度は800℃に加熱され、それと同時にフラック
ス温度も6min後には約800℃に加熱された。この
ように加熱した後、再度空気冷却により80kcal/
m2 h℃、3min冷却し、引続いて冷却速度2.2℃
/secの水冷によって400℃以下に急速制御冷却を
行った後、伸線・表面処理をしてワイヤ径1.2mmの
製品を得た。この得られた1.2mm径のワイヤを用い
て溶接条件270A,30V,35cm/min,Ex
t.=20mm,CO2 25l/minなる溶接条件に
て使用したときの溶着金属100g当たりの拡散水素量
はガスクロマトグラフ法によって測定した結果は2.1
mlであった。
W−C50DR溶接用シームレスフラックス入りワイヤ
素線径21mmのものを、充填フラックスの充満率を1
00%以上とするための縮径伸線工程にて伸線・表面処
理を行ってワイヤ径10mmとし、このワイヤを高温加
熱によるワイヤの脱水素処理するために第1ロール電極
と第2ロール電極の電極間距離2.5mの環状トランス
内直線方式の直接通電加熱により、ワイヤ速度60mp
m、加熱速度350℃/secで880℃の温度に加熱
した。そのときのワイヤ外皮温度とフラックス温度につ
いて図10に示す。すなわち、図10は時間とフラック
ス入りワイヤの外皮温度およびフラックス温度との関係
を示す。この図10に示すように、通電加熱直後の外皮
温度は880℃に急速加熱され、それと同時にフラック
ス温度も1min後には約800℃に加熱された状態を
示している。このように加熱した後、空気冷却により2
0kcal/m2 h℃、4min冷却し、引続いて冷却
速度1.6℃/secの水冷によって500℃以下に急
速制御冷却を行った後、伸線を行い、ワイヤ径3.2m
mとした後、外皮の軟化処理、脱水素処理するためにト
ンネル炉型加熱により、800℃、5minの熱処理を
行った。そのときのワイヤ外皮温度とフラックス温度に
ついて図11に示す。すなわち、図11は時間とフラッ
クス入りワイヤの外皮温度およびフラックス温度との関
係を示す。この図11に示すように、加熱3min後に
外皮温度は800℃に加熱され、それと同時にフラック
ス温度も6min後には約800℃に加熱された。この
ように加熱した後、再度空気冷却により80kcal/
m2 h℃、3min冷却し、引続いて冷却速度2.2℃
/secの水冷によって400℃以下に急速制御冷却を
行った後、伸線・表面処理をしてワイヤ径1.2mmの
製品を得た。この得られた1.2mm径のワイヤを用い
て溶接条件270A,30V,35cm/min,Ex
t.=20mm,CO2 25l/minなる溶接条件に
て使用したときの溶着金属100g当たりの拡散水素量
はガスクロマトグラフ法によって測定した結果は2.1
mlであった。
【0024】図12は各実施例での加熱時間と拡散性水
素量との関係を示す図である。この図に示すように、非
加熱のものに比較して本発明での溶着金属100g当た
りの拡散水素量は実施例1の4.2ml、実施例2の
4.5ml及び実施例3の直接通電加熱で880℃、空
気冷却後500℃までの水冷のときの5.0ml並びに
その後再度トンネル炉による加熱、冷却したときの2.
1mlといずれも比較例に比べて拡散性水素量が極低減
していることが判る。このように拡散性水素量を低減さ
せることにより、高張力鋼や構造用鋼の溶接での耐割れ
性に優れ、また耐プライマー性にも優れた低水素溶接用
フラックス入りワイヤを能率よく製造することが可能と
なった。
素量との関係を示す図である。この図に示すように、非
加熱のものに比較して本発明での溶着金属100g当た
りの拡散水素量は実施例1の4.2ml、実施例2の
4.5ml及び実施例3の直接通電加熱で880℃、空
気冷却後500℃までの水冷のときの5.0ml並びに
その後再度トンネル炉による加熱、冷却したときの2.
1mlといずれも比較例に比べて拡散性水素量が極低減
していることが判る。このように拡散性水素量を低減さ
せることにより、高張力鋼や構造用鋼の溶接での耐割れ
性に優れ、また耐プライマー性にも優れた低水素溶接用
フラックス入りワイヤを能率よく製造することが可能と
なった。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明により、ワイ
ヤ径8〜15mmの太径で脱水素並びに外皮軟化処理
し、その後は伸線するだけで0.8〜4mm径の製品を
製造することが可能となった。すなわち、ワイヤ径が8
〜15mmの直線状のシームレスフラックス入りワイヤ
をインライン連続工程において、620〜1100℃の
範囲内でスパークの発生もなく直接通電加熱することが
可能となり、500℃まで250kcal/m2 h℃以
下で冷却することにより、拡散性水素量を5ml/10
0g溶着金属以下のワイヤを製造可能となった。また、
上記のようにワイヤ径8〜15mmで脱水素できるた
め、その後は伸線するだけで外皮硬さがビッカース硬度
180〜250Hvに調整された製品径2〜4mmのシ
ームレスフラックス入りワイヤの製造が可能となった。
さらに、ワイヤ径を8〜10mm程度にすると、ビッカ
ース硬度が200〜250Hvに調整された製品径0.
8〜1.6mmのシームレスフラックス入りワイヤの製
造も可能となった。さらに加えて、パイプ素材である帯
鋼の化学成分により熱処理されるワイヤ径と製品の外皮
硬さを選定することも可能となった。
ヤ径8〜15mmの太径で脱水素並びに外皮軟化処理
し、その後は伸線するだけで0.8〜4mm径の製品を
製造することが可能となった。すなわち、ワイヤ径が8
〜15mmの直線状のシームレスフラックス入りワイヤ
をインライン連続工程において、620〜1100℃の
範囲内でスパークの発生もなく直接通電加熱することが
可能となり、500℃まで250kcal/m2 h℃以
下で冷却することにより、拡散性水素量を5ml/10
0g溶着金属以下のワイヤを製造可能となった。また、
上記のようにワイヤ径8〜15mmで脱水素できるた
め、その後は伸線するだけで外皮硬さがビッカース硬度
180〜250Hvに調整された製品径2〜4mmのシ
ームレスフラックス入りワイヤの製造が可能となった。
さらに、ワイヤ径を8〜10mm程度にすると、ビッカ
ース硬度が200〜250Hvに調整された製品径0.
8〜1.6mmのシームレスフラックス入りワイヤの製
造も可能となった。さらに加えて、パイプ素材である帯
鋼の化学成分により熱処理されるワイヤ径と製品の外皮
硬さを選定することも可能となった。
【0026】さらに、太径8〜15mmと中径2〜7m
mの2回の脱水素ならびに外皮軟化処理により極低水素
ワイヤの製造も可能となった。すなわち、ワイヤ径が8
〜15mmの太径で直接通電加熱により脱水素処理し、
その後の2〜7mmの中径でガスあるいは電気加熱によ
る連続式加熱炉により加熱し外皮軟化と脱水素処理する
ことにより外皮硬さがビッカース硬度150〜250H
vの間の目標値に調整され、拡散性水素量が3ml/1
00g溶着金属以下の極低水素ワイヤを製造できるよう
になった。また、充填フラックスの乾燥強化の廃止が可
能となった。すなわち、含有水分の多い充填フラックス
でも充填前に別工程において焼成等により乾燥強化しな
くても8〜15mmの太径で脱水素処理すると、後工程
のワイヤ径が2〜7mmにおいて更に脱水素が行われ、
拡散性水素量が3ml/100g溶着金属以下の極低水
素ワイヤを製造できるようになり、充填フラックスの焼
成等による乾燥強化を中止出来るようになった。
mの2回の脱水素ならびに外皮軟化処理により極低水素
ワイヤの製造も可能となった。すなわち、ワイヤ径が8
〜15mmの太径で直接通電加熱により脱水素処理し、
その後の2〜7mmの中径でガスあるいは電気加熱によ
る連続式加熱炉により加熱し外皮軟化と脱水素処理する
ことにより外皮硬さがビッカース硬度150〜250H
vの間の目標値に調整され、拡散性水素量が3ml/1
00g溶着金属以下の極低水素ワイヤを製造できるよう
になった。また、充填フラックスの乾燥強化の廃止が可
能となった。すなわち、含有水分の多い充填フラックス
でも充填前に別工程において焼成等により乾燥強化しな
くても8〜15mmの太径で脱水素処理すると、後工程
のワイヤ径が2〜7mmにおいて更に脱水素が行われ、
拡散性水素量が3ml/100g溶着金属以下の極低水
素ワイヤを製造できるようになり、充填フラックスの焼
成等による乾燥強化を中止出来るようになった。
【0027】また、結晶水や水素を含有する原材料の調
整の不便を解消した。すなわち、8〜15mmの太径に
おいて最高温度1100℃で脱水素処理することが可能
となり、後工程のワイヤ径が2〜7mmにおいても更に
脱水素処理されるため、結晶水や水素を含有している原
材料の調整の不便もなく拡散性水素量が3ml/100
g溶着金属以下の極低水素ワイヤの製造が可能となっ
た。また、更に脱水素加熱と外皮軟化加熱に分離するこ
とにより、それぞれの最適加熱条件の選定が可能となっ
た。すなわち、脱水素の強化と溶接時のフレキシブルコ
ンジットの厳しい屈曲条件下における安定したワイヤ送
給性を得るために、従来行われていた一回の加熱を脱水
素加熱と外皮軟化加熱に分離し、それぞれの目的に対し
最適の加熱を行うことが可能となった。このように工業
上極めて優れた効果を奏するものである。
整の不便を解消した。すなわち、8〜15mmの太径に
おいて最高温度1100℃で脱水素処理することが可能
となり、後工程のワイヤ径が2〜7mmにおいても更に
脱水素処理されるため、結晶水や水素を含有している原
材料の調整の不便もなく拡散性水素量が3ml/100
g溶着金属以下の極低水素ワイヤの製造が可能となっ
た。また、更に脱水素加熱と外皮軟化加熱に分離するこ
とにより、それぞれの最適加熱条件の選定が可能となっ
た。すなわち、脱水素の強化と溶接時のフレキシブルコ
ンジットの厳しい屈曲条件下における安定したワイヤ送
給性を得るために、従来行われていた一回の加熱を脱水
素加熱と外皮軟化加熱に分離し、それぞれの目的に対し
最適の加熱を行うことが可能となった。このように工業
上極めて優れた効果を奏するものである。
【図1】本発明に係る環状トランス内通線方式の直線通
電加熱の原理を示す図、
電加熱の原理を示す図、
【図2】ワイヤ径8〜15mmでの軟化焼鈍後の外皮硬
さ調整領域と外皮硬さとの関係を示す図、
さ調整領域と外皮硬さとの関係を示す図、
【図3】加熱後伸線した後のワイヤ径2〜7mmでの軟
化焼鈍後の外皮硬さ調整領域と外皮硬さとの関係を示す
図、
化焼鈍後の外皮硬さ調整領域と外皮硬さとの関係を示す
図、
【図4】直接通電とトンネル型炉の連結加熱による時間
と温度との関係を示す図、
と温度との関係を示す図、
【図5】連続式トンネル型炉の加熱による時間と温度と
の関係を示す図、
の関係を示す図、
【図6】拡散性水素量と横向き溶接、隅肉溶接における
水素割れとの関係を示す図、
水素割れとの関係を示す図、
【図7】拡散性水素量とピット発生個数及びガス溝発生
率との関係を示す図、
率との関係を示す図、
【図8】実施例1での時間とフラックス入りワイヤの外
皮温度およびフラックス温度との関係を示す図、
皮温度およびフラックス温度との関係を示す図、
【図9】実施例2での時間とフラックス入りワイヤの外
皮温度およびフラックス温度との関係を示す図、
皮温度およびフラックス温度との関係を示す図、
【図10】実施例3での時間とフラックス入りワイヤの
外皮温度およびフラックス温度との関係を示す図、
外皮温度およびフラックス温度との関係を示す図、
【図11】実施例3の他の時間とフラックス入りワイヤ
の外皮温度およびフラックス温度との関係を示す図、
の外皮温度およびフラックス温度との関係を示す図、
【図12】各実施例での加熱時間と拡散性水素量との関
係を示す図である。
係を示す図である。
1 線材 2、3 対ロール電極 4 環状トランス 5 1次コイル 6 2次コイル
Claims (3)
- 【請求項1】 ワイヤ径が0.8〜4mmの溶接用シー
ムレスフラックス入りワイヤの製造方法において、高温
加熱によるワイヤの脱水素処理に当たり、第1ロール電
極と第2ロール電極の電極間距離が2〜5mの環状トラ
ンス内通線方式の直接通電加熱により、ワイヤ径が8〜
15mmの直線状のワイヤを620〜1100℃の範囲
内で加熱し、500℃以下まで熱伝達係数が250kc
al/m2 h℃以下で冷却した後、伸線したワイヤの拡
散性水素量を5ml/100g溶着金属以下にすること
を特徴とする溶接用ワイヤの製造方法。 - 【請求項2】 ワイヤ径が0.8〜4mmの溶接用シー
ムレスフラックス入りワイヤの製造方法において、高温
加熱によるワイヤの脱水素処理に当たり、環状トランス
内通線方式の直接通電加熱により、ワイヤ径が8〜15
mmの直線状のワイヤを620〜1100℃の範囲内で
加熱した後、直結したガス加熱炉あるいは電気加熱炉に
より600〜800℃に加熱し、500℃以下まで熱伝
達係数が250kcal/m2 h℃以下で冷却した後、
伸線したワイヤの拡散性水素量を5ml/100g溶着
金属以下にすることを特徴とする溶接用ワイヤの製造方
法。 - 【請求項3】 ワイヤ径が0.8〜4mmの溶接用シー
ムレスフラックス入りワイヤの製造方法において、高温
加熱によるワイヤの脱水素処理に当たり、環状トランス
内通線方式の直接通電加熱により、ワイヤ径が8〜15
mmの直線状のワイヤを620〜1100℃の範囲内で
加熱した後、500℃以下まで熱伝達係数が250kc
al/m2 h℃以下で冷却した後、さらに伸線した後、
ワイヤ径が2〜7mmのワイヤをガス加熱炉あるいは電
気加熱炉により600〜800℃に加熱し、500℃以
下まで熱伝達係数が250kcal/m2 h℃以下で冷
却し、伸線したワイヤの拡散性水素量を3ml/100
g溶着金属以下にすることを特徴とする溶接用ワイヤの
製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22085995A JPH0957489A (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | 溶接用ワイヤの製造方法 |
TW86101783A TW318157B (ja) | 1995-08-29 | 1997-02-15 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22085995A JPH0957489A (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | 溶接用ワイヤの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0957489A true JPH0957489A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=16757672
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22085995A Withdrawn JPH0957489A (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | 溶接用ワイヤの製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0957489A (ja) |
TW (1) | TW318157B (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100340643B1 (ko) * | 1997-07-02 | 2002-07-18 | 이구택 | 용접봉용 선재의 제조방법 |
JP2008093715A (ja) * | 2006-10-13 | 2008-04-24 | Nippon Steel Corp | 高降伏強度高靭性ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
US9773721B2 (en) | 2009-09-04 | 2017-09-26 | Senju Metal Industry Co., Ltd. | Lead-free solder alloy, connecting member and a method for its manufacture, and electronic part |
-
1995
- 1995-08-29 JP JP22085995A patent/JPH0957489A/ja not_active Withdrawn
-
1997
- 1997-02-15 TW TW86101783A patent/TW318157B/zh active
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100340643B1 (ko) * | 1997-07-02 | 2002-07-18 | 이구택 | 용접봉용 선재의 제조방법 |
JP2008093715A (ja) * | 2006-10-13 | 2008-04-24 | Nippon Steel Corp | 高降伏強度高靭性ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
US9773721B2 (en) | 2009-09-04 | 2017-09-26 | Senju Metal Industry Co., Ltd. | Lead-free solder alloy, connecting member and a method for its manufacture, and electronic part |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
TW318157B (ja) | 1997-10-21 |
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---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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