JPH0957111A - 温度を調節し得る触媒担体またはオゾン分解素子 - Google Patents

温度を調節し得る触媒担体またはオゾン分解素子

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JPH0957111A
JPH0957111A JP7254417A JP25441795A JPH0957111A JP H0957111 A JPH0957111 A JP H0957111A JP 7254417 A JP7254417 A JP 7254417A JP 25441795 A JP25441795 A JP 25441795A JP H0957111 A JPH0957111 A JP H0957111A
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JP
Japan
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sheet
catalyst
heating element
ozone decomposing
activated carbon
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JP7254417A
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Toshimi Kuma
利実 隈
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Seibu Giken Co Ltd
Original Assignee
Seibu Giken Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】シート好ましくは無機繊維を主成分とする低密
度のシートまたは金属シートに発熱体たとえば発熱線を
内蔵してなるシート状触媒担体またはオゾン分解素子お
よびこのシート状触媒担体に触媒を担持してなるシート
状触媒並にこのシート状触媒またはオゾン分解素子を多
数の小透孔を有する如く積層してなるブロック状の触媒
またはオゾン分解素子である。 【効果】内蔵した発熱体によりシート状の担持触媒また
はオゾン分解素子を内部よりじかに加熱して反応所要温
度に保つことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシート状またはハニカム
状その他小透孔を形成してなる触媒担体またはオゾン分
解素子、特に触媒またはオゾン分解剤の温度を自由に上
昇し反応速度を高めることができかつ触媒またはオゾン
分解剤が失活した場合そのまま加熱により直ちに再生賦
活し得る触媒担体またはオゾン分解素子に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】本件特許出願人は実公平2−33862
において有機およびまたは無機の繊維と活性カーボン繊
維と活性炭微粒子よりなる紙による片波成形体を積層し
てなるオゾン分解用エレメントを提案した。一方本件特
許出願人は特願平2−417936(特開平4−215
854)においてセラミツクス繊維紙を積層して得られ
たハニカム状ブロツクを酸素含量の少ない熱風により焼
成し、触媒粒子の分散体および無機結合剤の分散体を含
浸して触媒担体を得る方法を提案した。また本件特許出
願人は特願平4−45042(特開平5−64745)
においてハニカム状の触媒担体を得るに際し、セラミツ
クス繊維、ガラス繊維またはカーボン繊維と山皮とを主
成分とする紙でハニカム状積層体を形成し、これに触媒
の粒子の分散体とシリカゾル,アルミナゾル等無機結合
剤の分散体とを含浸し、ハニカム状積層体の保形性を向
上する方法を提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の如きオゾン分解
用エレメントはその含有する活性炭とオゾンとの反応に
よりオゾンを分解しまた触媒担体はこれに触媒を担持し
て流体の接触反応に使用するものであるが、一般に化学
反応はその反応温度が10℃上昇する毎にその反応速度
は倍増することが知られており、外気その他の条件によ
つては触媒従つて触媒担体または活性炭の温度を上昇
し、化学反応たとえば接触反応を速めることが要求され
る場合がある。また触媒が失活した場合加熱再生が可能
な触媒については簡単で迅速な加熱賦活が要求される。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の要求に答
え、容易に確実にしかも少ない熱エネルギーで温度を上
昇調節し得るシート状またはハニカム状等の多数の小透
孔を有する触媒担体またはオゾン分解素子を提供するこ
とを目的とするもので、この目的は本発明により発熱体
を内蔵したシート状の触媒担体またはオゾン分解素子お
よびこの発熱体を内蔵するシートを多数の小透孔を形成
するようにたとえばハニカム状に積層成形した触媒担体
またはオゾン分解素子を提供することにより達成され
る。一方シート状またはハニカム状等の担持触媒は接触
反応を長時間繰返すことにより反応物質の重合反応によ
り高沸点の物質が生成付着してその接触反応を阻害する
に至ることがある。この場合には通電により担持触媒を
300〜450℃に1〜3時間加熱して賦活する。
【0005】
【実施例1】図1および図2に示す如く厚さ0.1〜
0.2mmのガラス繊維を主成分とするシート2枚また
はアルミニウムその他の金属またはポリエステル等合成
樹脂の2枚のシート1,1aの一方に接着剤好ましくは
無機接着剤を塗布し、両シート1,1a間に多数の抵抗
線2を配設しながら挟着する。金属シートを使用する場
合には抵抗線を絶縁被覆する必要がある。シート1,1
aの間に抵抗線2を配設挟着するにはたとえば図3およ
び図4に示す如くロール状に捲いたシート1,1a、ボ
ビンに捲いた多数の抵抗線2,2、加圧ローラ3,3、
接着剤塗布装置4および図4に明示する如くガイド5お
よび抵抗線挿通環6,6を列設した枠7を配置し、シー
ト1と、接着剤塗布装置4によりシート1aに接着剤を
塗布したシート1bとを加圧ローラ3,3間に導き、抵
抗線2,2をガイド5および抵抗線挿通環6,6に通し
加圧ローラ3,3の直前において抵抗線2,2をシート
1,1bの間に挟み、接着剤をヒータ8により加熱硬化
する。隣接する抵抗線2,2間の間隔は2〜4mm程度
とする。一方図3に示すようにハンダメツキした電極1
0,10をシート1の表面に所望の間隔を置いてあらか
じめ定着して置く。シート9内に埋設した発熱線2と電
極10とは加熱して融着する。
【0006】得られたシート9を図1に示す如く切断
し、電極10,10にリード線11,11を連結してシ
ート状触媒担体を得る。この場合図1に示す如く両端の
電極を分割することによりシート9の電気抵抗を調節し
消費電力を決定することができる。あるいはリード線1
1,11を連結した後このシート状体を図5に示す如く
波形に成形することもできる。尚抵抗線2は通電した場
合シートの表面が約30〜500℃になるように消費電
力を設定する。触媒たとえば日産ガードラー製酸化ニツ
ケル12部をシリカゾルたとえば日産化学のスノーテツ
クス−0 8部とメタノール30部との混合液に分散し
た懸濁液に浸漬しシートに対して63%の固形分を担持
させてシート状担持触媒を得る。
【0007】
【実施例2】図6および図7に示す如く厚さ0.1〜
0.2mmの活性カーボン繊維シートまたは活性カーボ
ン微粒子を混入抄造したシートまたは活性カーボン繊維
と活性カーボン微粒子とを混入抄造したシート1,1a
の一方又は両方に接着剤好ましくは無機接着剤を塗布
し、両シート1,1aの間に多数の抵抗線2aを蛇行状
に配設しながら挟着する。シート1,1aの間に抵抗線
2aを蛇行状に配設するにはたとえばさきに図3および
図4に示した装置および方法を使用する。図3,図4に
おいて枠7を横振りし得る如く構成し、抵抗線2a,2
aを抵抗線挿通環6,6に通し加圧ローラ3,3の直前
において図中矢印に示す如くシート1,1aの幅方向に
横振り枠7を揺動することにより抵抗線2a,2aを蛇
行状にシート1,1aの間に連続的に挟着することがで
きる。
【0008】得られたシート9を図6に示す如く切断
し、抵抗線2aを並列に電極10,10に結線しリード
線11,11に連結してシート状オゾン分解素子を得
る。尚抵抗線2aは通電の場合シートの表面がほぼ30
〜500℃になるように消費電力を選定する。このシー
ト9または波形シートに必要に応じ活性炭微粒子をシー
トの重量に対し5〜30重量%固着する。
【0009】
【実施例3】図8,図9に示す如く厚さ0.1〜0.2
mmの難燃紙1の片面に電気絶縁性コーテイング剤12
により発熱線2aを蛇行状に埋設する。この場合図4,
図10に示す装置を使用する。この装置はさきに図3,
図4について説明したのとほぼ同様で、図10に示すよ
うにシート1、ロール状に捲いたセパレータフイルムた
とえばポリエステルフイルム13、ボビンに捲いた多数
の発熱線2a,2aおよびコーテイング剤塗布装置4を
用意する。セパレータフイルム13の片面にコーテイン
グ剤塗布装置4により電気絶縁性コーテイング剤を塗布
し、発熱線2aを蛇行状にシート1とセパレータフイル
ム13との間に挟着しながら前進し、セパレータフイル
ム13をロール14に捲取りコーテイング剤12の層を
乾燥しこれに抵抗線2aを埋設したシート15を得る。
一方図10に示すように図3と同様好ましくはハンダメ
ツキした電極10a,10bをシート1の表面に所望の
間隔を置いてあらかじめ定着しておく。コーテイング剤
としては化学発泡剤を混入し、ヒータ8による加熱硬化
時に化学発泡剤が分解発泡し、コーテイング剤層に連続
気孔を形成しシート1に含浸する触媒とコーテイング剤
表面の外気とが接触し得るようにしたものを使用する方
が望ましい。シート15内に埋設した発熱線2aと電極
10a,10bとはシート15の外部より加熱して融着
する。
【0010】得られたシート15に無機質補強剤を含浸
固定した後、日産ガードラー製酸化銅−酸化マンガン
1.6部、シリカゾル4部、水1.25部、アセトン
1.25部よりなる触媒の懸濁液に浸漬しシート15に
対し約10〜15wt.%の触媒微粒子を含浸固着させ
る。シート15の電極10a,10bを両端に残した状
態で図中M,Nの位置で切断し、図8に示すようにリー
ド線11a,11bを電極10a,10bに結線しシー
ト状触媒を得る。このシート状触媒は通電の場合その表
面がほぼ30〜500℃になるように消費電力を選定す
る。
【0011】
【実施例4】図11,図12に示す如く厚さ0.1〜
0.2mmの耐熱性合成繊維を主成分とする低密度のシ
ート1,1aを用意し、一方のシート1の一面に導電性
塗料たとえば合成樹脂に炭素、銀その他の電導体の微粒
子を混入し有機溶剤に分散したペーストを塗布し、その
塗布面に他方のシート1aを貼着して乾燥し、導電性塗
膜2eに電極10,10を結線し電極10,10にリー
ド線11,11を結線してシート状触媒担体を得る。こ
のシート状触媒担体のシート1,1aに触媒微粒子を含
浸付着させてシート状触媒を得る。尚導電性塗膜2eは
通電の場合シートの表面がほぼ30〜150℃になるよ
うに塗料の配合および塗膜の厚さを調整する。
【0012】
【実施例5】図13,図14に示す如く厚さ0.1〜
0.2mmのセラミツクス繊維を主成分とする低密度の
シート1,1aを用意し、数百μ厚の銅箔、アルミニウ
ム箔等金属箔をエツチングにより電熱回路に形成した面
状発熱体2fをシート1,1a間に挟着固定し、面状発
熱体2fの両端に電極10,10を結合しリード線1
1,11を結線してシート状触媒担体を得、このシート
1,1aに触媒微粒子を含浸担持せしめてシート状触媒
を得る。
【0013】上記実施例1〜3において抵抗線としては
ニツケルクロム合金、ニツケル銅合金その他任意の0.
1〜0.3mm径の抵抗線を裸線または5〜10μ厚の
ポリテトラフルオロエチレンの被膜その他適宜の絶縁被
覆を施して使用する。また上記実施例1〜5において基
体となるシートとしては触媒粒子等を固着または含浸固
着し得るパルプ等多孔質その他のシートを使用し得る
が、熱による発火その他の事故を防ぐためセラミツクス
繊維、ガラス繊維等無機質の不燃性繊維、活性カーボン
繊維、耐熱性合成繊維などを主成分とするシート、難燃
紙、活性炭混入紙、金属シート等が望ましい。
【0014】担持する触媒としては適宜の温度で気体の
反応に使用し得るものはすべて使用し得るが、例として
自動車等の内燃機関の排気ガス中の一酸化炭素、炭化水
素、窒素酸化物の浄化処理用、廃ガスの脱臭処理用とし
ての触媒たとえば鉄、コバルト、ニツケル、マンガン、
銅、銀、クロム、モリブデン、タングステン、チタン、
バナジウム、ジルコン、亜鉛、ゲルマニウム、スズ、
鉛、リン、アンチモン、ビスマス、希土類元素、アルカ
リ金属、アルカリ土類金属の硝酸塩、塩化物、硫酸塩、
炭酸塩、有機酸塩、アンミン錯塩、水酸化物、酸化物
等、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジ
ウムの硝酸塩、塩化物、アンミン錯塩等、オゾン分解用
の活性炭、その他触媒たとえばアルミナ、酸化ニツケ
ル、二酸化マンガンまたは二酸化マンガンと酸化第二銅
または酸化第二鉄との混合物、ゼオライト等が挙げられ
る。
【0015】
【実施例6】実施例1で図1,図2に示したシート状触
媒担体でリード線11を除いた9および波形シート9a
を図15に示す如く積層接着して片波成形体とする。実
施例2において蛇行状に発熱線2aを配設したシート、
その他実施例3〜5の場合でも同様である。この片波成
形体を図16に示す如く亙に接着しまたは接着せずに積
重ねて長方形のハニカム状ブロツク16とする。この後
日産ガードラー製酸化ニツケル12部をシリカゾル例え
ば日産化学のスノーテツクス−0 8部、メタノール3
0部との混合液に分散した懸濁液に浸漬した後150℃
の熱風により30分間乾燥を行なう。この操作を3回行
なつた。その結果ハニカム状ブロツクに酸化ニツケルを
63wt%含浸した。このハニカム状ブロツクにおける
各シートの各電極10,10の両端を電極10a,10
aに結線し、電極10a,10aにリード線11,11
を結線し電源に接続して触媒担持ハニカム体を得る。片
波成形体を図17に示す如く捲回積層して円筒形のハニ
カム状ブロツクとし両端部の電極10,10の端部にリ
ード線11,11を結線し電源に接続することもでき
る。
【0016】
【実施例7】実施例2で図6,図7に示したシートでリ
ード線11を除いた9を図18に示す如く多数積重ね、
一段毎に段違いに接着剤18,18・・・・,19,1
9・・・・を線状に塗布して各シートを押圧接着し、そ
の後各シートを図示矢印に示す如く引き開くことにより
図19に示す如くハニカム積層体を得る。各オゾン分解
シート9,9の各電極の両端を電極に結線し、この電極
にリード線を結線し電源に接続してオゾン分解ハニカム
体を得る。
【0017】
【実施例8】実施例1の触媒担持シート9よりリード線
11,11を除き図20,図21に示す如くスペーサー
20を挟んで積重ね多数の触媒担持シート間の間隙を保
持したブロツクとし、図21に明示する如く各触媒担持
シートの各電極10,10の一端を電極10a,10a
に接続し、電極10a,10aにリード線11,11を
結線し電源に接続して担持触媒を得る。上記の触媒担持
シート9を図22に示す如くスペーサー20を挟んで円
筒状に捲付けシート間の間隙を保持した円筒状に成形
し、両端の電極10,10の一端にリード線11,11
を結線し電源に接続することもできる。シート状オゾン
分解素子についても全く同様に実施し得る。
【0018】
【作用】実施例1乃至実施例5で得られたシート状の触
媒またはオゾン分解素子はこれに通電して最適の反応温
度に保持し、反応を進めるべき気体または該気体を含有
する空気またはその他不活性気体と接触させて反応を促
進させる。実施例6乃至実施例8で得られた小透孔を有
する担持触媒またはオゾン分解素子はこれに通電して最
適の反応温度に保持し、反応を進めるべき気体または該
気体を含有する空気またはその他不活性気体をその小透
孔内に通し反応を促進させる。反応生成物がシート状触
媒またはブロツク状の担持触媒に付着しまたはその他の
原因により触媒としての性能が低下した場合には通電に
よりシートの温度を200〜400℃程度に上昇し1時
間〜4時間かけて不純物を分解除去し触媒としての性能
を回復することができる。
【0019】実施例6で得られたハニカム状触媒でガラ
ス繊維シートの厚さ0.1〜0.12mm、波形紙の波
長2.65mm、波高1.6mm、小透孔の長さ30m
mのブロツクに63重量%の日産ガードラー製酸化ニツ
ケルを担持させた試料の発熱線に通電して60℃に温度
調節しこれに1ppmのオゾンを含有する空気を1m/
sec.の速さで通し連続してオゾン分解を行つたとこ
ろ、図23に示す如く初期においては99%、450時
間後には98%の分解率が得られた(曲線)。一方比
較例として発熱線を内蔵しない場合には(曲線)初期
においては発熱線を内蔵した場合と同様に99%分解除
去できるが450時間後には95%の除去率となり発熱
線を内蔵した場合に比較して除去効率が低下する。これ
は本発明においてはブロツクのシートに内蔵した発熱線
を60℃程度の温度に加熱するのでシートに固着または
含浸固着した触媒である酸化ニツケルが常に最適の温度
で作動しているためである。
【0020】
【発明の効果】従来たとえば微量の窒素酸化物またはオ
ゾンを含有する空気を触媒または活性炭に通してこの微
量の窒素酸化物またはオゾンを分解除去しようとする場
合には大量の空気を反応最適湿度まで加熱してこれを触
媒またはオゾン分解素子に通す必要があつたが、本発明
の触媒担体またはオゾン分解素子は上記の如く構成した
ので通電によつて迅速かつ全面積にわたつて均等にシー
ト状またはブロツク状の担持触媒またはオゾン分解素子
を所定の温度まで加熱することができ、熱エネルギーを
効率よく使用することかでき、大きな熱エネルギーの節
約になる。またシートに発熱線を平行蛇行状に配設する
ときは発熱線の配設密度を更に上昇して温度むらを少な
くすることができ、しかも基体のシートの熱膨張と発熱
線の熱膨張との差を緩衝することによつてシートの熱に
よる歪みを防止し得る効果がある。
【0021】一方、シート状触媒を製造する過程におい
ても、たとえば二酸化マンガンのシート状触媒を製造す
る場合、触媒としての性能を高めるために従来はまず適
宜のシートを純粋な硝酸マンガン水溶液に浸漬し、乾燥
後200℃付近で適当な時間焼成し、シート面に二酸化
マンガンを生成させていたが、本発明のシート状触媒担
体を使用すればこれに発熱体が内蔵しているため通電を
制御することによつて焼成温度を調節し、容易に迅速に
かつ確実にシート状触媒を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シート状触媒担体の一例を示す平面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】図1のシート状触媒担体の製造に使用する装置
の一例を示す原理図である。
【図4】図3の一部拡大平面図である。
【図5】コルゲート成形したシート状触媒の斜視図であ
る。
【図6】図7のB−B線に沿つて一部剥離したシート状
オゾン分解素子の一例を示す平面図である。
【図7】図6の右側面図である。
【図8】図9のE−E線に沿つて一部剥離したシート状
触媒の他の一例を示す平面図である。
【図9】図8のD−D線断面図である。
【図10】図8,図9のシート状触媒の製造に使用する
装置の一例を示す原理図である。
【図11】シート状触媒の更に他の一例を示す平面図で
ある。
【図12】図11のF−F線断面図である。
【図13】図14のH−H線に沿つて一部剥離したシー
ト状触媒の更に他の一例を示す平面図である。
【図14】図13のG−G線断面図である。
【図15】シート状触媒またはオゾン分解素子の片波成
形体を示す斜視図である。
【図16】ハニカム積層体状担持触媒またはオゾン分解
素子の一例を示す斜視図である。
【図17】ハニカム積層体状担持触媒またはオゾン分解
素子の他の例を示す斜視図である。
【図18】ハニカム積層体状オゾン分解素子の更に他の
一例の製造法を示す断面図である。
【図19】ハニカム積層体状オゾン分解素子の更に他の
一例を示す断面図である。
【図20】ブロツク状担持触媒の他の例を示す斜視図で
ある。
【図21】図20のe部拡大図である。
【図22】担持触媒の更に他の例を示す斜視図である。
【図23】担持触媒の一例の試験成績を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 シート 2 抵抗線 3 加圧ローラ 10 電極 11 リード線 13 セパレータフイルム 16 ハニカム状ブロツク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 23/14 ZAB B01J 23/16 ZABA 23/16 ZAB 23/38 ZABA 23/38 ZAB 23/70 ZABA 23/70 ZAB 35/04 301P 35/04 301 B01D 53/36 ZABF ZABC

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発熱体を内蔵したシート内および表面に触
    媒またはオゾン分解剤を固着または含浸固着し、該発熱
    体の両端に電極を連結し通電加熱により温度を調節し得
    るようにしたことを特徴とする、温度を調節し得る触媒
    担体またはオゾン分解素子。
  2. 【請求項2】発熱体を内蔵したシート内および表面に固
    着または含浸固着する触媒が鉄、アルミニウム、コバル
    ト、ニツケル、マンガン、銅、銀、クロム、モリブデ
    ン、タングステン、チタン、バナジウム、ジルコン、亜
    鉛、ゲルマニウム、スズ、鉛、リン、アンチモン、ビス
    マス、希土類元素、アルカリ金属、アルカリ土類金属の
    硝酸塩、塩化物、硫酸塩、炭酸塩、有機酸塩、アンミン
    錯塩、水酸化物、酸化物、白金、パラジウム、ロジウ
    ム、ルテニウム、イリジウムの硝酸塩、塩化物、アンミ
    ン錯塩またはこれらの混合物、ゼオライトである請求項
    1記載の温度を調節し得る触媒担体またはオゾン分解素
    子。
  3. 【請求項3】活性カーボン繊維シートまたは活性カーボ
    ン微粒子を混入抄造したシートまたは活性カーボン繊維
    と活性カーボン微粒子とを混入抄造したシートに発熱体
    を内蔵し、該発熱体の両端に電極を連結し通電加熱によ
    り温度を調節し得るようにしたことを特徴とする、温度
    を調節し得るオゾン分解素子。
  4. 【請求項4】シートに内蔵された発熱線が平行状または
    平行蛇行状に埋設されている請求項1乃至請求項3記載
    の温度を調節し得る触媒担体またはオゾン分解素子。
  5. 【請求項5】シート内に導電性塗膜を面状発熱体として
    内蔵した請求項1乃至請求項3記載の温度を調節し得る
    触媒担体またはオゾン分解素子。
  6. 【請求項6】シート内に金属フイルムをエツチング法に
    より面状発熱体として内蔵した請求項1乃至請求項3記
    載の温度を調節し得る触媒担体またはオゾン分解素子。
  7. 【請求項7】シートが無機繊維、カーボン繊維、パルプ
    または耐熱性合成繊維を主成分とするシートまたは金属
    シートである請求項1記載の温度を調節し得る触媒担体
    またはオゾン分解素子。
  8. 【請求項8】発熱体を内蔵または埋設し触媒またはオゾ
    ン分解剤を固着または含浸固着したシートを積層してハ
    ニカム状に成形し各発熱体に通電し得るようにしたこと
    を特徴とする、温度を調節し得る触媒担体またはオゾン
    分解素子。
  9. 【請求項9】発熱体を内蔵または埋設し触媒またはオゾ
    ン分解剤を固着または含浸固着したシートをスペーサー
    を挟んで積重ねて小透孔を形成し各発熱体に通電し得る
    ようにしたことを特徴とする、温度を調節し得る触媒担
    体またはオゾン分解素子。
  10. 【請求項10】活性カーボン繊維シートまたは活性カー
    ボン微粒子を混入抄造したシートまたは活性カーボン繊
    維と活性カーボン微粒子とを混入抄造したシートに発熱
    体を内蔵してなるシートを積層してハニカム状に成形し
    各発熱体に通電し得るようにしたことを特徴とする、温
    度を調節し得るオゾン分解素子。
  11. 【請求項11】活性カーボン繊維シートまたは活性カー
    ボン微粒子を混入抄造したシートまたは活性カーボン繊
    維と活性カーボン微粒子とを混入抄造したシートに発熱
    体を内蔵してなるシートをスペーサーを挟んで積重ねて
    小透孔を形成し各発熱体に通電し得るようにしたことを
    特徴とする、温度を調節し得るオゾン分解素子。
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