JPH0956775A - 生体用貼着テ−プ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 疲労や障害を生ずる患部等に、細幅の粘着テ
ープを並行状態に簡便に貼着できるようにする。 【解決手段】 細幅の基材１の一面に粘着剤層２を形成
した粘着テープ３を複数本用意する。この細幅の粘着テ
ープ３を間隔４を置いて剥離紙５の上に並行状態に仮着
する。上記剥離紙５を剥がしながら、細幅の粘着テープ
３が並行を保っている状態で疲労や障害を生ずる患部や
これに対応するつぼ部に貼付け、こうして並行状態に貼
付けた粘着テープで疲労回復等の治療を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、身体の疲労や障害
を生ずる患部やこれに対応するつぼ部に貼着して治療す
る生体用貼着テ−プに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、打撲、捻挫、突指などの治療や予
防にテ−ピングが行われて来た。こうした捻挫などは広
く筋肉疲労等に起因するものと考えられるが、このよう
な疲労や各種障害の予防、回復のためなどに、その患部
やこれに対応するつぼ部に細幅のテ−プを、並列的に一
定の法則に基づいて貼付し、その予防、回復などの治療
を行うものが見られるようになった。

【０００３】これは、細幅のテープで従来のテーピング
テープと同様に貼着部分を保護すると共に、筋肉の過緊
張や過弛緩によって起こされる各種の疾患に対して、上
記細幅のテープが適度の緊張と弛緩を与え、これにより
適正な筋緊張をもたらして疲労回復の治療等を行うもの
である。この治療法では、細幅のテ−プを裂いて作り、
これを患部等に一本一本並べるように貼付しているの
で、その作業が極めて煩雑であり、手早く、容易に処置
することができなかった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、こ
のような細幅の粘着テ−プの貼付けによる処置をスム−
ズに行うことができるようにしようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、細幅の基材の
一面に粘着剤層を形成した粘着テ−プを複数本用意し、
これを間隔を置いて並行的に剥離紙の上に仮着してお
き、これを疲労や障害を生ずる患部や、この患部に対応
して存在するつぼ部に剥離紙を剥してそのまま貼着する
ことにより、スム−ズな治療ができるようにする。

【０００６】

【発明の実施の態様】細幅の基材１の一面に粘着剤層２
を形成している。上記基材には、アセテ−トクロス、綿
クロス、ポリエステルクロス、その他のクロスや、ポリ
塩化ビニ−ル、ポリエステル、ポリエチレンその他のプ
ラスチックフイルムを用いることができる。そして、そ
の長さ方向の伸びが約２０％程度以下、好ましくは約１
０〜２０％程度の、伸びの比較的少ないもので、皮膚に
馴染むような適度の柔軟性を有するものが好ましい。こ
の基材は細幅に形成されており、約２〜８mm程度、通例
約３〜６mm程度にされる。上記粘着剤層２の粘着剤に
は、ゴム系、アクリル系、シリコン系その他の適宜の粘
着剤を使用することができるが、皮膚に対して良く付着
し、かぶれを生じないようなものが好ましい。

【０００７】こうした粘着テ−プ３は適当な長さに切
り、その幅方向に間隔４をおいて剥離紙５の上に複数本
を並列して仮着している。図１に示すものは、粘着テ−
プ３の幅を３mmとし、長さを２５mmとしたものを、２１
mm幅の剥離紙５の上に、各々粘着テ−プ幅と同じ３mmの
間隔４を置いて、３本を並列して仮着している。この剥
離紙５の中央部には、各粘着テ−プの幅方向に延び、連
結部６を残して切線７を形成した切目線８を設けてい
る。この切目線は、ミシン線その他適宜の不連続切線と
することができる。

【０００８】この生体用貼着テ−プ９は、上記切目線８
を切離して片方の剥離片５１を剥がし、他方の剥離片５
２側を持って、３本の粘着テ−プの露出されている粘着
剤層２を患部やつぼ部に所定の方向を向けて貼付し、次
に残っている剥離片５２を剥いで貼付ければ、患部等に
粘着テ−プを並行的にキチンと貼付けることができる
し、貼付する際に粘着テ−プを引伸ばすようなこともな
い（図３）。こうして並行的に貼付された粘着テ−プ
は、患部やつぼ部の筋肉等に緊張と弛緩の作用を並行的
に与え、こうした力学的負荷作用によって疲労を解消
し、疲労を回復することができる。また、痛みや内部疾
患の治癒を図ることができる。

【０００９】図４に示すものは、上記図１のものと同じ
粘着テ−プを、４本同様にして剥離紙に仮着したもので
あって、上記したものと同じようにして使用することが
でき、図５には使用する際に片方の剥離片５１を剥がし
た状態を示している。また、この粘着テ−プは２本と
か、５本以上を並列的に仮着することができ、特に５本
〜８本程度のものが使い易い。

【００１０】図６に示すものは、図１に示した貼着テ−
プ９を、粘着テ−プの長さ方向に、剥離紙の両側部の連
結部１１によって３個連結したものであり、この連結部
１１を切離せば、各貼着テ−プ９を同様にして使用する
ことができる。この貼着テ−プは同じようにして２個、
４個以上の適当な個数を連結したものとすることができ
る。

【００１１】図７に示すものは、図６に示したものを粘
着テ−プの幅方向に並べて、上記連結部１１同志を左右
で連結したものであり、これらの連結部を切離すと６個
の貼着テ−プが得られる。上記の如く、この貼着テ−プ
は長さ方向及び幅方向に適当な個数を連結することがで
きる。

【００１２】また、上記した図１に示す３本並列された
貼着テ−プを患部等に貼付し、その上に、図４に示す４
本並列された貼着テ−プを直交又は適度の角度を為すよ
うに貼り重ねるようにして使用することができ（図
３）、こうすると更に良好な効果が得られることがあ
る。

【００１３】

【発明の効果】本発明は上記したように、貼着テープの
剥離紙を剥しながら、手間を要さず患部等に複数の細幅
の粘着テ−プをキチンと並行的に所定の方向に向けて貼
付けることができる。そして、これによって疲労回復、
障害の回復など良好な効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す平面図である。

【図２】図１の厚さ方向を拡大して示す断面図である。

【図３】使用状態を示す説明図である。

【図４】他の実施例の平面図である。

【図５】図４の一方の剥離片を剥がした状態を示す平面
図である。

【図６】更に他の実施例の平面図である。

【図７】他例の平面図である。

【符号の説明】

１ 基材 ２ 粘着剤層 ３ 粘着テ−プ ５ 剥離紙 ６ 連結部 ７ 切線 ８ 切目線 ９ 貼着テ−プ １１ 連結部

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 疲労や障害を生ずる患部や該患部に対応
   するつぼ部に貼着して治療を行うものであって、細幅の
   基材の一面に粘着剤層を形成した粘着テ−プの複数本を
   間隔を置いて並行的に剥離紙の上に仮着した生体用貼着
   テ−プ。
2. 【請求項２】 上記各粘着テ−プの幅は３〜７mmである
   請求項１記載の生体用貼着テ−プ。
3. 【請求項３】 上記基材はその長さ方向の伸びが２０％
   以下である請求項１または２記載の生体用貼着テ−プ。
4. 【請求項４】 上記粘着テ−プは３本または４本が並行
   的に剥離紙の上に仮着してある請求項１〜３のいずれか
   に記載の生体用貼着テ−プ。
5. 【請求項５】 上記剥離紙には、上記各粘着テ−プの幅
   方向に延びる切目線を設けている請求項１〜４のいずれ
   かに記載の生体用貼着テ−プ。