JPH095586A - 光学装置 - Google Patents

光学装置

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JPH095586A
JPH095586A JP15914195A JP15914195A JPH095586A JP H095586 A JPH095586 A JP H095586A JP 15914195 A JP15914195 A JP 15914195A JP 15914195 A JP15914195 A JP 15914195A JP H095586 A JPH095586 A JP H095586A
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optical
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optical component
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JP15914195A
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Haruhiko Tabuchi
晴彦 田淵
Masumi Norizuki
真澄 法月
Masami Goto
正見 後藤
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は複数の光部品が位置合わせされる光
学装置に関し、光部品間の位置合わせの精度、光軸高さ
調整の自由度の向上を図ることを目的とする。 【構成】 基板22上に、異方性エッチングにより、光
ファイバ24を嵌合するガイド溝26を形成すると共
に、半導体レーザ23に形成されたバンプ27を嵌合す
る所定数の溝25を形成する。そして、基板22の溝2
5に半導体レーザ23のバンプ27を嵌合して固着し、
ガイド溝26に光ファイバ24を嵌合して固着すること
で光軸を一致させて光結合させる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の光部品が位置合
わせされる光学装置に関する。近年、複数の光部品を組
み合わせた光学装置を使用するものとして光通信用端末
装置や光情報処理用副装置等があり、装置の品質向上の
要求から光学装置の各光部品間の位置合わせを精密に行
う必要がある。また、精密な位置合わせに際して自由度
の向上が望まれている。
【0002】
【従来の技術】従来、光学装置を構成する複数の光部品
を位置合わせする場合、各光部品を実装する基板にそれ
ぞれの該光部品を位置合わせして固定することにより、
各光部品の光軸を一致させた位置合わせが行われるもの
で、位置合わせの方法は従来より各種知られている。
【0003】そこで、図10に、従来の光部品の基板へ
の各種位置合わせの説明図を示す。図10(A)は、光
部品11が機械的により、又はマスクを介して液体によ
るケミカルエッチング若しくはイオン、ラジカル元素な
どを用いたドライエッチングによりその表面に突起部1
1aが形成される。一方、基板12に、上記同様の加工
手段で該光部品11の突起部11aに対応する凹形状の
溝12aが形成される。この基板12の溝12aに光部
品11の突起部11aを嵌合させて位置合わせするもの
である。
【0004】図10(B)は、光部品11に上記加工手
段で凹形状の溝11bを形成し、基板12に上記加工手
段で該溝11bに対応する突起部12bを形成して、該
基板12の突起部12bに光部品11の溝11bを嵌合
させて位置合わせする。図10(C)は、光部品11に
例えは異方性エッチングによりテーパ状の突起部11c
を形成し、基板12に例えば異方性エッチングにより該
突起部11cに対応するV形状の溝12cを形成して、
該基板12のV形状の溝12cに光部品11の突起部1
1cのテーパ部分を一致させて嵌合(ジャンクションダ
ウン)させることにより位置合わせを行う。
【0005】図10(D)は、光部品11に例えば異方
性エッチングにより複数(図では2つ)のV形状の溝1
1d1 ,11d2 を形成し、基板12に例えば異方性エ
ッチングにより該基板11d1 ,11d2 に対応する数
のテーパ状(図では断面台形状)の突起部12d1 ,1
2d2 を形成して、該基板12のテーパ状の突起部12
1 ,12d2 に光部品11のV形状の溝11d1 ,1
1d2 のテーパ部分を一致させて嵌合(ジャンクション
ダウン)させることにより位置合わせを行う。
【0006】図10(E)は、基板12に例えば異方性
エッチングによりV形状の溝12eを形成し、この溝1
2eに球状又は円柱状の部品(光ファイバ等)13を嵌
合させて位置合わせを行うものである。また、図11
に、従来の位置合わせ固定で用いられる自己位置整合ボ
ンディングの説明図を示す。図11(A)において、2
3は半田などの低融点金属による溶融金属部材、21a
は部品21に形成されたパターンで、溶融金属部材23
が溶融したとき、この溶融した金属が表面によくなじん
で被着し易い(以下、これを「濡れ性がある」あるいは
「濡れ性のあるパターン」という)材料で形成されたも
の、22aは基板22に形成された(溶融金属部材23
に)濡れ性のあるパターンである。通常、溶融金属部材
23は二つの部品のどちらか一方のパターン(本例の場
合ではパターン21a)に被着させて形成する。
【0007】このボンディングは、例えば次のようにし
て行われる。通常基板表面にフラックス等の粘性のある
材料による皮膜が形成される。これを仮固定用の糊とし
て使用し、パターン22a上に溶融金属部材23の先端
を接着し仮固定する。この際、部品21を搭載するため
の装置は位置決め誤差を有するので、溶融金属部材23
の先端は図11(A)の如くパターン22aの中心から
ずれた位置に仮固定される。
【0008】次に、図11(B)において、加熱しリフ
ローすると溶融金属部材が液相に相変化(あるいは溶
融)する。溶融金属部材が液相化すると、それに対する
力学的作用は重力(ただし、無重力場に置かれたときに
は重力は作用しない)と表面張力のみになる。溶融した
溶融金属部材は、重力と表面張力によるポテンシャルが
最小になるような形状になろうとする。
【0009】そこで、重力が加わる方向が垂直方向にな
るようにしておけば、図11(C)のように側面が真球
面になるように自動的に形状が変化し、その状態が維持
される。次いで、冷却(自然冷却またはゆっくり冷却ま
たは急冷)することで溶融金属部材23が固相化する。
この結果部品21上のパターン21aが基板22上のパ
ターン22aに精密に位置合わせされ、固着される。な
おこの詳細は、例えば文献IEEE TRANSACTIONS ON COMPO
NENTS,HYBRIDS,AND MANUFACTURING TECHNOLOGY,VOL.15,
NO.2,APRIL 1992,PP.225-230等に記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例に
は次のような問題点がある。図10(A),(B),
(C)に示す方法を用いて基板と光部品を位置合わせす
る場合には、基板12に形成する溝12a,12cの深
さや突起12b,12d1,12d2の高さを比較的大
きく(例えは10μm以上)し、かつ、光部品11に形
成する突起11a,11cの高さや溝11b,11d
1,11d2の深さを比較的大きく(例えば10μm以
上)する必要がある。
【0011】既に述べたように、図10(A),(B)
の場合は液体によるケミカルエッチング(以下この「液
体によるケミカルエッチング」を「ウエットエッチン
グ」という)やイオンやラジカル元素等の粒子によるエ
ッチング(以下この「イオンやラジカル元素などの粒子
によるエッチング」を「ドライエッチング」という。)
を用いる。このようなエッチング方法は一般的にエッチ
ング速度を精密に制御することが困難であり、更に図の
水平方向にもエッチングが進む(以下この水平方向のエ
ッチングを「サイドエッチング」という。)という問題
がある。
【0012】即ち、エッチング速度そのものを一定に保
つことが困難であるため、例えば図10(B)の突起1
2bや、図10(D)の突起12d1,12d2の高さ
を精密に制御するのは難しい。更に、水平方向と垂直方
向のエッチング速度の比(即ちサイドエッチングの大き
さ)を一定に保つことが困難であるため、精度の高い溝
や突起を形成することは困難である。
【0013】なお、上記エッチング方法のうちドライエ
ッチングには比較的サイドエッチングが生じにくいもの
もあるが、この方法を用いた場合にはそのエッチング速
度が遅くなるという問題がある。例えばRIE(リアク
ティブイオンエッチング)法等ではそのエッチングの速
度はたかだか1分当たり0.1μm程度である。そのた
め、10μmの溝や突起の形成にも100分もの長時間
要するという問題を生ずる。
【0014】図10(C),(D)に示す方法には、こ
の方法を利用可能となるのが光部品11が異方性エッチ
ングが可能な単結晶で形成されている場合に限られると
いう問題がある。さらに、図10(C)の従来例に特有
の問題として、光部品11が半導体レーザの場合で、発
光部が形成された側が基板側になるような(以下この
「発光部が形成された側が基板側になるような」配置の
仕方を「ジャンクションダウン」という。)ボンディン
グを行った場合に、光軸が基板表面より低くなり、他の
光部品との光結合が困難になるという問題がある。ま
た、図10(D)の従来例に特有の問題として、突起部
11d1,11d2の高さの調節が困難になるとともに
他の部品を嵌合させるための他の嵌合部の形成が困難に
なるという問題がある。
【0015】上記異方性エッチングによる形成の問題に
ついて説明すると、多くの光学装置では例えば光導波路
のように、ガラスや誘電体材料やプラスチックなどで形
成された光部品を位置合わせし固定したい場合がある
が、上述のように、これらの材料で形成された光部品に
ついては、図10(C),(D)の方法を用いることが
困難になる。
【0016】次に、上記ジャンクションの問題について
は図12を参照して具体的に説明する。図12は半導体
レーザ11を基板12にジャンクションダウンでボンデ
ィングする場合に図10(C)の方法を用いる場合の問
題点を説明するための図である。図12(A)は正面
図、図12(B)は正面図のY−Y断面側面図である。
ここに14は半導体レーザ11の活性層である。
【0017】図示したように、半導体レーザの活性層の
位置はその下側表面近傍に形成される。具体的には、表
面から1〜5μm程度の位置に形成される。そのため、
溝12cの深さや突起11cの高さが5μm以上である
場合には、活性層が基板表面よりも低い部位に位置する
ようになり、他の光部品との光結合が困難になる。上述
のように、溝12cの深さや突起11cの高さは10μ
m以上なので、他の光部品との光結合が困難になる。
【0018】続いて、上記高さ調整の問題については図
13を参照して具体的に説明する。図13は半導体レー
ザ11を基板12にジャンクションダウンでボンディン
グする場合に図10(D)の方法を用いる場合の問題点
を説明するための図である。図13(A)は正面図、図
13(B)は側面図である。ここに14は半導体レーザ
11の活性層、h1は基板の平坦部の表面からみた突起
部11d1と11d2の高さである。h1はエッチング
の速度とエッチングの時間とによって決まるものであ
り、その精密な制御を行うことは困難である。そのため
h1を精密に調節することは困難である。
【0019】さらに、基板表面の突起部12d1と12
d2があるため、フォトリソグラフィー技術等を用いて
この表面に他の部品を位置合わせするための精密な位置
合わせ構造、例えば図10(E)のような光ファイバを
位置決めするための溝等、を形成することが困難にな
る。よって、この方法を用いて光部品を精密に位置合わ
せするのは困難である。
【0020】次に、図11に示す自己位置整合ボンディ
ングを用いると、次に述べるような理由により、半導体
レーザと光導波路と光ファイバの光軸高さを合わせるこ
とが困難になり、その結果光結合が困難になる問題を生
ずる。上記理由を説明するために、まず半導体レーザと
光導波路の光軸高さの違いについて図14を参照して説
明し、次いで図15を参照して光軸高さが違うことに起
因する問題点及び光ファイバとの光結合を行う際の問題
点について説明する。
【0021】図14(A)は半導体レーザの活性層の高
さを説明する図、図14(B)は石英系導波路の構造を
説明する図である。半導体レーザの活性層14はその基
板の表面からh2(1〜2μm)の位置に形成される。
これに電極の厚さが加わり、基板に載置したときその光
軸中心は基板表面より1〜5μmの高さに位置するよう
になる。次に、石英系光導波路15はそのコア層17a
の厚さが5〜10μm、クラッド層17及びクラッド層
17bの厚さが25〜30μmである。
【0022】そのため、コア層17aの中心の高さは2
7μm以上になる。このように半導体レーザと石英系導
波路とはその光軸中心高さが大きく異なる。従って、図
11に示した自己位置整合ボンディングを用いて半導体
レーザと石英系光学導波路とを光結合しようとすると、
図15(B)に示すように半導体レーザのボンディング
には比較的大きな溶融金属部材18が必要になる。
【0023】しかしながら、文献IEEE TRANSACTIONS ON
COMPONENTS,HYBRIDS,AND MANUFACTURING TECHNOLOGY,V
OL.15,NO.2,APRIL 1992,PP.225-230に記載されているよ
うに、溶融金属部材が大きくなると位置精度が低下しや
すくなる問題が生ずる。次に、図15(B)の光結合系
では、光ファイバとの光軸の高さ合わせが困難になる問
題をも生ずる。図13(E)あるいは図15(A)から
明らかなように、光ファイバをシリコン基板12を異方
性エッチングして形成した溝12eでガイドすると、光
ファイバの中心(これは光軸位置に相当する)の高さは
溝の幅と光ファイバの直径によって決まる。
【0024】そして、光ファイバを溝12eの斜面に内
接させて載置しようとすると、光ファイバの光軸のとり
うる高さの最大値は光ファイバの直径のみによって決ま
る。幹線系の光通信に最も多く用いられているシングル
モード光ファイバ13は、その直径が125μmであ
り、この光ファイバを用いたときの光ファイバの光軸の
とりうる高さの最大値は36μmである。光ファイバの
光軸の高さを最大値に設定すると安定性が悪いので、実
用性を考慮し実際には光軸高さは30μm以下に設定さ
れる。
【0025】一方、図14で説明したように、実用的な
石英系光導波路においては、その表面からコア中心まで
の距離(図14のh3に相当するもの)が27μm以上
のものが用いられる。従って、自己位置整合ボンディン
グを用いて、このような光導波路と光ファイバを光軸高
さを一致させて基板上に載置しようとすると、自己位置
整合ボンディングに用いる溶融金属部材19の高さを2
〜3μm以下にしなければならない。
【0026】しかし、溶融金属部材が自己位置整合作用
を呈するためにはある程度の厚さが必要であり、例えば
この溶融金属部材19は、半導体レーザをボンディング
した後においてその高さが少なくとも10μmより大で
あることが好ましい。溶融金属部材19の厚さが10μ
mより大であると、ボンディング後の図15(B)の高
さh5は37μmより大となる。従って、図15(B)
に示すように石英系光導波路15と光ファイバ13との
高さが一致しなくなる問題を生ずる。そのため、半導体
レーザと石英系光導波路と光ファイバの光結合に自己位
置整合ボンディングを用いることは好ましくない。
【0027】続いて、図16を参照して、自己位置整合
ボンディングの他の問題点を説明する。図16(A)は
図11に示す自己位置整合ボンディングを用いて半導体
レーザ11と光導波路15と光ファイバ13とを光結合
する例を示すものである。ここにG1及びG2はそれぞ
れ自己位置整合して固定された後の半導体レーザ11と
光導波路15とのギャップ及び光導波路15と光ファイ
バー13とのギャップの大きさを示している。高い光結
合効率を得るためにはできるだけG1とG2を小さくす
ることが望ましい。
【0028】図から明らかなように、G2を小さくする
にはパターン12gをできるだけ溝12eに近づける必
要がある。このパターン12gはフォトレジストに転写
したパターンを用いて形成されるものである。しかし、
光ファイバを嵌合させるための溝12eは、フォトリソ
グラフィープロセスを行うには非常に深い(光ファイバ
ーの直径125μmのときその深さは50μm以上)も
のである。
【0029】そのため、フォトレジストを塗布すると図
15(B)に示すように、溝周辺ではフォトレジストの
厚さが不均一になる。このようなフォトレジストを用い
てパターン形成すると、パターン12gのうち溝近傍の
パターンはその形状精度が劣化しやすくなる。このパタ
ーンの形状精度の劣化は、高さ及び位置精度の劣化を招
くため好ましくない。
【0030】そこで、パターンの形状精度の劣化を防止
するために溝12eの先端とパターン12gとの距離を
大きくしなければならない。この結果、自己位置整合ボ
ンディングを用いて光ファイバと他の光部品との光結合
を行うとG2が大となり、結合効率が劣化する問題を生
ずる。
【0031】次に、ギャップG1の大きさについて図1
5を参照し説明する。図11で説明したように、自己位
置整合ボンディングを行うに際しては最初に仮固定を行
いリフローする。例えば、図15(A)のように二つの
部品をボンディングする場合には最初に両方の部品を仮
固定し、次いでリフローを行う。この仮固定の際、部品
を載置するための装置の誤差が原因となって、いくらか
の位置誤差を生ずる。例えばこの位置誤差の大きさは1
0μm程度である。
【0032】図15(A)のように半導体レーザ11と
光導波路15を仮固定する場合には、半導体レーザ11
が右側に10μmづれて仮固定され、光導波路が左側に
10μmづれて仮固定されると、最大では20μmの相
対的ずれを生ずる。従って、ギャップG1が20μmよ
り小さいと、図15(C)のように光導波路が半導体レ
ーザに衝突する問題を生ずる。これを避けるためには、
ギャップG1を大としなければならないので、光結合率
が低下する問題を生ずる。
【0033】さらに、図10及び図11の各従来例に共
通の問題として、半導体レーザ、光導波路及び光ファイ
バ等を嵌合させるための嵌合構造を形成する際、その嵌
合すべき部品が異なると、該嵌合構造の形成に用いる加
工手段、その加工工程が進行する時間及び雰囲気が異な
ったものとなるという問題がある。
【0034】具体的には、例えば、光ファイバを嵌合さ
せるための溝の形成には第1のフォトマスクを用いてパ
ターンを基板上に転写し、この転写されたパターンをマ
スクとして用いてエッチング等により溝を形成する。次
に他のフォトマスクを用いて半導体レーザ用のボンディ
ングパターン形成したりあるいはレーザの突起や溝と嵌
合させるべき部品嵌合部を形成する。
【0035】このように従来の方法では基板上に部品嵌
合部を形成する際、それぞれの部品ごとに異なるフォト
マスクを使用しなければならない。このようにすると、
フォトマスクを交換するたびに合わせ誤差を生じ、その
結果光部品の位置合わせ精度が低下し、結合効率が低下
する問題がある。
【0036】さらに、ファイバーを嵌合すべき溝をエッ
チングする時間と他の部品を嵌合すべき溝をエッチング
する時間とが異なると、エッチング速度やサイドエッチ
ングの大きさなどが微妙に異なってくるため(即ち加工
を行う時間の同時性が失われる加工工程の同質性が失わ
れるため)加工誤差が大きくなやすい。特に、エッチン
グの速度の違いによって溝の深さ等の制御性が悪くなる
ため、図10(D)の例のように、高さ方向の誤差が大
きくなり易いという問題がある。
【0037】そこで、本発明は上記課題に鑑みなされた
もので、基板上の嵌合部の加工工程の同質性及び同時性
を向上させ、光部品の位置合わせの精度を向上させるこ
とをその一つの目的とするものである。さらに第1の目
的達成のための主要な手段により、光軸高さ調節の自由
度を向上させ、かつ、ギャップG1又はG2を小さくし
て結合効率を向上させることができる光学装置を提供す
ることを目的とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】請求項1では、嵌合部が
形成された少なくとも1個の第1の光部品を基板に形成
した該第1の光部品の嵌合部と嵌合する第1の部品嵌合
部に嵌合させて位置決め固定し、かつ少なくとも1個の
第2の光部品を基板に形成した該第2の光部品と嵌合す
る第2の部品嵌合部に嵌合させて位置決め固定して該第
1の光部品と該第2の光部品とを光結合してなり、前記
基板の前記第1及び第2の部品嵌合部が、共に半導体製
造と同一の加工手段で同時に加工工程を進行させて形成
されてなる光学装置が構成される。
【0039】請求項2では、嵌合部が形成された少なく
とも1個の第1の光部品を基板に形成した該第1の光部
品の嵌合部と嵌合する第1の部品嵌合部に嵌合させて位
置決め固定し、かつ嵌合部が形成された少なくとも1個
の第2の光部品を基板に形成した該第2の光部品の嵌合
部と嵌合する第2の部品嵌合部に嵌合させて位置決め固
定して該第1の光部品と該第2の光部品とを光結合して
なり、前記基板の前記第1及び第2の部品嵌合部が、共
に半導体製造と同一の加工手段で同時に加工工程を進行
させて形成されてなる光学装置が構成される。
【0040】請求項3では、嵌合部が形成された少なく
とも1個の第1の光部品を基板に形成した該第1の光部
品の嵌合部と嵌合する第1の部品嵌合部に嵌合させて位
置決め固定し、かつ少なくとも1個の第2の光部品をガ
イドすると共に、基板に形成した第2の部品嵌合部に嵌
合する嵌合部を有する固定部材で該第2の光部品を位置
決め固定して該第1の光部品と該第2の光部品とを光結
合してなり、前記基板の前記第1及び第2の部品嵌合部
が、共に半導体製造と同一の加工手段で同時に加工工程
を進行させて形成されてなる光学装置が構成される。
【0041】請求項4では、請求項1〜3の何れか一項
において、前記基板にシリコン基板を用い、前記第1及
び第2の部品嵌合部のそれぞれがシリコンを異方性エッ
チングして形成した逆ピラミッド状の溝、又は断面V字
型の溝、又は断面逆台形の溝、又は断面が台形の帯状の
突起のうちの一つである。
【0042】請求項5では、請求項1〜3の何れか一項
において、前記第1若しくは第2の光部品に形成された
嵌合部、又は前記固定部材に形成された嵌合部のうちの
少なくとも一がパターンに被着した常温で固相である部
材を、表面張力のみによるポテンシャルが最小となる形
状に変化させるべく液相化し、該形状を維持させつつ固
相化した突起部でなる。
【0043】請求項6では、請求項3記載の固定部材の
嵌合部が溝で形成されてなる。請求項7では、光部品、
又は該光部品を位置決めするための固定部材である第1
の部品を、基板である第2の部品に位置決め載置するも
ので、該第1又は第2の部品の一方に突起部を形成する
と共に他方に該突起部と嵌合するくぼみ部を形成するも
のであり、前記第1又は第2の部品に形成された突起部
が、パターンに被着した常温で固相である部材を、表面
張力のみによるポテンシャルが最小となる形状に変化さ
せるべく液相化し、該形状を維持させつつ固相化して形
成されてなる光学装置が構成される。
【0044】請求項8では、請求項7記載のくぼみ部が
形成される部品が単結晶部材で形成され、該くぼみ部が
単結晶部材を異方性エッチングにより逆ピラミッド状の
溝、又は断面V字型の溝、又は断面逆台形の溝で形成さ
れてなる。請求項9では、請求項8記載の単結晶部材
が、シリコン単結晶、GaAs単結晶、GaAlAs単結晶、InP
単結晶、InGaAs単結晶、InGaAsP 単結晶、又はInAlAs単
結晶の部材が用いられる。
【0045】請求項10では、請求項5,7,8及び9
の何れか一項において、前記突起部の表面に、該突起部
を形成する部材より軟化温度の高い材料、及び該突起部
を形成する部材より硬度の大な材料の少なくとも何れか
一方の材料よりなる皮膜が被着されてなる。
【0046】請求項11では、請求項1〜10の何れか
一項において、前記光部品は、光半導体装置、光導波路
装置、光ファイバの何れかを少なくとも含んで構成され
る。
【0047】
【作用】請求項1の発明では、嵌合部を形成した第1の
光部品の該嵌合部を基板に形成した第1の部品嵌合部に
嵌合させて位置合わせし、かつ、第2の光部品そのもの
を基板に形成した第2の部品嵌合部に嵌合させて位置合
わせする。そして、該第1の部品嵌合部と第2の部品嵌
合部を形成する際、その両方を、半導体製造と同一の加
工手段として基板にパターンを転写する方法と同一の方
法(以下これを「微細パターン転写技術」という)によ
り一時に転写されたパターンを用い、これをマスクに位
置と形状とを限定し、かつ、同一の加工手段による加工
工程を同時に進行させることによって形成するものであ
る。これにより、パターン転写と加工工程の両方につい
て、同時性と均質性が担保される。そのため、第1の部
品嵌合部と第2の部品嵌合部の相対位置が精密に位置合
わせされるとともに、その形状が均一になり、両者の位
置合わせ精度が向上する。
【0048】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、第2の光部品に嵌合部を形成し、該嵌合部を基板上
の第2の部品嵌合部に嵌合させるようにし、これ以外を
請求項1の発明と同じにしたものである。本発明によっ
ても請求項1の発明と同様の作用により同様の効果が得
られる。
【0049】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、第2の光部品を、第2の光部品を位置決めするため
の部材である固定部材により位置決めし載置するもので
ある。その際、該固定部材に嵌合部を形成し、該嵌合部
を基板上の第2の部品嵌合部に嵌合させるようにし、こ
れ以外を請求項1の発明と同じにしたものである。本発
明によっても請求項1の発明と同様の作用により同様の
効果が得られる。
【0050】請求項4の発明は、請求項1及び請求項2
及び請求項3の発明における第1の光部品嵌合部及び第
2の光部品嵌合部の形成方法に関するもので、基板にシ
リコン基板を用い、嵌合部を異方性エッチングによって
形成すべき断面が逆ピラミッド状の溝、断面がV字型の
溝、断面が逆台形の溝、又は断面が台形の突起にする。
このようにすることにより、容易に、一時に、均質で高
精度の嵌合部を形成できるようになる。
【0051】さらに、本発明を用いると、微細パターン
転写技術を用いて平坦な基板上へ1回だけパターンを転
写するだけでエッチング用マスクパターンを形成でき
る。そのため、図15(B)の従来例のようにフォトレ
ジストの厚さの不均一によりパターン精度が劣化するよ
うなことは起こらなくなる。
【0052】請求項5の発明は、請求項1及び請求項2
及び請求項3の発明における嵌合部の形成方法に関する
もので、嵌合部が、パターンに被着させた常温(あるい
は室温)において固相である部材を液相に相変化させ、
液相化したときの表面張力のみによるポテンシャルが最
小になるように形状を変化させ、この表面張力によるポ
テンシャルが最小である形状を保持したままで再び固相
に相変化させ、常温(あるいは室温)において外力が加
わった場合でもその形状を維持するようにして形成した
突起部によって成るものとする。なお地上においては上
記表面張力に力学的作用による重力や気体分子の対流に
よる力等が加わる場合があるものとする。更に、上記方
法により形成される突起部は第1の光部品の嵌合部と第
2の光部品を固定するための固定部材の嵌合部の両方に
適用可能なものである。また、上記常温とは、本発明に
よる光学装置が使用あるいは保管される温度範囲のこと
であり、地球上においてはおおよそ−40℃から100
℃範囲と考えればよい。
【0053】これにより、上記パターンに被着した部材
の体積とパターンの形状が決まれば、常に同一形状の突
起部が形成されるようになる。そして、突起部の形状の
同一性が向上すると光部品の位置合わせ精度が向上する
効果が得られる。特に、上記突起部を形成する部材を被
着させるパターンに円形パターンや長方形のパターンを
用いると球形あるいは円柱形の突起部が形成される。こ
れらの突起部を、左右対称な溝に、両者の対称軸の向き
が一致するようにして嵌合させると、正確に左右の一致
をさせることができるようになる。よって左右方向の位
置ずれが極めて小さい位置決めが実現される効果が得ら
れる。さらに、該突起を溝に嵌合させた場合の高さ方向
の誤差は突起部を形成する部材の体積の誤差の立方根に
比例する。そのため、突起部を形成する部材の体積の誤
差が比較的大きい場合でも、高さ誤差が小さなものに抑
えられるようになる効果も生じる。
【0054】さらに、該突起部を請求項3の発明におけ
る部品嵌合部となるべき溝に嵌合させた場合には、溝の
大きさを変えるかあるいは該突起の大きさを変えると光
部品の光軸の高さを調節することが可能になる。請求項
6の発明では、請求項3の発明における固定部材の嵌合
部の形成方法に関するもので、嵌合部を固定部材に形成
した溝にし、これに嵌合すべき部品嵌合部を台形状の突
起にすれば、該固定部品の溝で光ファイバ等の円柱状の
光部品をガイドし更に該固定部品の溝を該部品嵌合部に
嵌合させる。これにより、光ファイバ等の光部品を位置
決めすることが可能になる。
【0055】請求項7の発明は、光部品を他の部材に位
置決め固定する際に、一方に突起部を形成し他方にくぼ
み部を形成して互いに嵌合させるもので、その際、上記
嵌合部が、パターンに被着させた常温(あるいは室温)
において固相である部材を液相に相変化させ、液相化し
たときの表面張力のみによるポテンシャルが最小になる
ように形状を変化させ、この表面張力によるポテンシャ
ルが最小である形状を保持したままで再び固相に相変化
させ、常温(あるいは室温)において外力が加わった場
合でもその形状を維持するようにして形成した突起部に
よって成るものとする。なお、地上においては上記表面
張力に力学的作用による重力や気体分子の対流による力
等が加わる場合があるものとする。また、上記常温と
は、本発明による光学装置が使用あるいは保管される温
度範囲のことであり、地球上においてはおおよそ−40
℃から100℃の範囲と考えればよい。
【0056】このようにすると、上記パターンに被着し
た部材の体積とパターンの形状が決まれば、常に同一形
状の突起部が形成されるようになる。そして、突起部の
形状の同一性が向上すると光部品の位置合わせ精度が向
上する効果が得られる。特に、上記突起部を形成する部
材を被着させるパターンに円形パターンや長方形のパタ
ーンを用いると球形あるいは円柱形の突起部が形成され
る。これらの突起部を、左右対称な溝に、両者の向きが
一致するようにして嵌合させると、正確に左右の位置を
一致させることができるようになる。よって左右方向の
位置ずれがきわめて小さい位置決めが実現される効果が
得られる。さらに、該突起を溝に嵌合させた場合の高さ
方向の誤差は突起部を形成する部材の体積の誤差の立方
根に比例する。そのため、突起部を形成する部材の体積
の誤差が比較的大きい場合でも、高さ誤差が小さなもの
に抑えられるようになる効果も生ずる。さらに突起の大
きさを調節するかあるいは溝の大きさを調節するかある
いは突起と溝の両方の大きさを調節すれば高さを調節す
ることが可能になる。
【0057】請求項8の発明では、請求項7の発明にお
けるくぼみ部を単結晶を違法性エッチングして形成した
溝とする。これにより、溝が深い場合であっても、比較
的簡単に精度の高い溝を形成することが可能になる。請
求項9の発明では、請求項8の発明における単結晶部材
をシリコン単結晶、GaAs単結晶、GaAlAs単結晶、InP 単
結晶、InGaAs単結晶、InGaAsP 単結晶、InAlAs単結晶、
のうちの1つとする。これにより、異方性エッチングが
容易である。
【0058】請求項10の発明は、請求項5又は請求項
7又は請求項8又は請求項9の突起部の表面に、突起部
を構成する材料よりも熱による軟化が起こり始める温度
が高く、かつ突起部を構成する材料よりも硬度が大であ
る材料の皮膜を被着させるものである。これにより、該
突起部を溝状の部品嵌合部に嵌合させ、圧力を加えた場
合に変形が小さくなり、該皮膜がない場合に比べ位置ず
れが小さくなる効果が生じる。
【0059】請求項11の発明では、光半導体装置、光
導波路、光ファイバの位置合わせ及びこれら相互の位置
合わせを行わせる。これにより、位置合わせ精度の向
上、高さ調整の自由度の向上が実現される効果が得られ
る。
【0060】
【実施例】図1に、本発明の第1実施例の主要部の構成
図を示す。図1に示す光学部品21は、基板22上に第
1の光部品としての半導体レーザ23と第2の光部品と
しての光ファイバ24とを取りつけて光結合する場合を
示している。基板22は例えば(100)面シリコン基
板である。基板表面には、第1の部品の嵌合部としての
所定数(図1では7個)の半導体レーザの嵌合部27を
嵌合させる溝(凹部、あるいはくぼみ部)25a,25
bと第2の部品嵌合部としての光ファイバ嵌合用の溝2
6が形成されている。
【0061】第1及び第2の部品嵌合部は、フォトマス
クを用いて基板上に転写したパターンをマスクに、アル
カリエッチャントで異方性エッチングを行い形成したも
のである。なお、シリコン基板の異方性エッチングにつ
いては、文献IEEE TRANSACTIONS ON ELECTRON DEVICES,
VOL.ED-25,NO.10,OCTOBER 7978,PP.1185-1193 に詳細に
記載されている。本実施例では、1枚のフォトマスクで
第1の部品嵌合部25a,25bと第2の部品嵌合部2
6を形成すべきパターンの転写を行い、さらに同じ工程
で一時にこの二つの部品嵌合部の異方性エッチングを行
う。
【0062】なお、前記パターンの転写に電子ビームや
レーザビームによる直接描画やいわゆるステッパといわ
れる装置を用いる方法等、半導体集積回路の製造時に用
いられる方法を用いてもよいことはいうまでもない。半
導体レーザ23には、第1の部品の嵌合部としての所定
数(図1では7個)のバンプ(あるいは突起)27が濡
れ性のあるパターン(図には表われず)に被着されて形
成されいてる。このバンプ27は金属皮膜による円形パ
ターン上にAuSn(金錫)共晶合金を所定の厚さ所定の直
径の円板状に被着させ、次いで無酸素雰囲気中で320
℃に加熱して表面張力のみによるポテンシャルが最小と
なる形状とし、再び冷却して形成したものである。すな
わち、重力が上記金属皮膜による円形パターンの面と垂
直になるように基板を配置して上記加熱を行えば、金属
皮膜に接する部分以外はほぼ真球近い表面形状になる。
【0063】このようにして、第1の部品嵌合部25
a,25b及び第2の部品嵌合部26が形成された基板
22と嵌合部2が形成された半導体レーザ23とシング
ルモード光ファイバ24とを用い、半導体レーザ23の
嵌合部27を第1の部品嵌合部25a及び25bに嵌合
させて固定し、光ファイバ24を該第2の部品嵌合部2
6に嵌合させて固定して両者を光結合する。
【0064】このように基板22に上記同一のフォトマ
スクを用いてパターンを転写し、一時に異方性エッチン
グを行って第1の部品嵌合部25a,25bと第2の部
品嵌合部26を形成できることから、これらの部品嵌合
部の位置精度が向上し、さらにこれらの部品嵌合部の形
状の均一性が向上する。その結果半導体レーザと光ファ
イバの位置ずれが小さくなり、光結合効率が向上する。
【0065】また、部品嵌合部となるべき溝25a,2
5b,26の大きさを変えることにより、光部品の高さ
を調節することが可能になる。さらに、半導体レーザ2
3の嵌合部となるバンプ27の大きさを変えることによ
り半導体レーザの高さを調節することが可能になる。ま
た、第1の部品嵌合部25a,25bと第2の部品嵌合
部26を一時にエッチングすると、製造時間が短縮され
る。
【0066】なお、本実施例において図1の部品嵌合部
25bの表面にも金属皮膜を形成し、さらに半導体レー
ザ上のバンプ27のうち、部品嵌合部25bに対向する
ものを錫あるいはインジウム等の金錫共晶合金よりも低
融点のものとすると、これを用いて半導体レーザを基板
上に固定することができる。例えば、バンプ27を部品
嵌合部25a,25bに嵌合させ、240℃まで加熱し
再び冷却すれば、錫あるいはインジウム等により半導体
レーサ23が基板22上に固定される。
【0067】さらに、図1の部品嵌合部25b及び半導
体レーザのそれに対向する部位に後述の図2の符号2
9,30及び31で示すような、金属皮膜29、錫ある
いはインジウム等の金錫共晶合金よりも低融点の金属3
0、金属皮膜31bを形成してもよい。この場合にも、
バンプ27を部品嵌合部25aに嵌合させ、かつ、30
bを31bに接触させて240℃まで加熱し、再び冷却
すれば、錫あるいはインジウム等により半導体レーザ2
3が基板22上に固定される。
【0068】次に、図2に、本発明の第1実施例の他の
実施例の要部の構成図を示す。図2の光学装置21は、
シリコン基板22に異方性エッチングにより、第2の光
部品である光ファイバ24を嵌合させるための第2の部
品嵌合部(又はくぼみ部)26と第1の光部品である半
導体レーザ23の嵌合部32a,32bを嵌合させるた
めの第1の部品嵌合部(又はくぼみ部)28a,28b
とを形成し、さらに該第1の部品嵌合部28aと28b
との間の部位に長方形の溶融金属部材(バンプ30を形
成する溶融金属部材)に濡れ性のあるパターン29(具
体的には金属皮膜)、溶融金属部材によるバンプ30
(具体的には錫あるいはインジウム)が形成されたもの
である。該溶融金属部材によるバンプ30は、パターン
29上に被着させた部材を加熱して溶融させ再び冷却す
ることにより、図のように蒲鉾状に形成される。
【0069】半導体レーザには、所定数(図2では3
個)の溶融金属部材30あるいは32a,32bに濡れ
性のあるパターン31a,31b,31cが形成され、
両端のパターン31a,31cには溶融金属部材(具体
的には金錫共晶合金等)による蒲鉾型のバンプ(又は突
起部では第1の光部品の嵌合部に相当する)32a,3
2bが形成されている。
【0070】半導体レーザは、例えばバンプ32a,3
2bを第1の部品嵌合部28a,28bに嵌合させ、か
つ、溶融金属部材30をパターン31bに接触させ、2
40℃まで加熱し再び冷却して固定される。次いで、光
ファイバ24を第2の部品嵌合部26に嵌合させ、半導
体レーザと光結合する。
【0071】このように構成することより、本実施例に
おいても、図1の実施例と同様に、高精度な位置合わ
せ、光軸高さ調整の自由度の向上が実現される。図1及
び図2の実施例では、バンプ27,32a,32b,3
0を金錫共晶合金及び錫又はインジウムによるものとし
たが、本発明においてはこれには限られず、いわゆる半
田等の他の低融点合金、その他の低融点合金あるいは低
融点の単一金属で形成されたものでもよい。特に、バン
プ27,32a,32bについては、熱可塑性プラスチ
ック、低融点ガラスなどでもよい。
【0072】なお図2の実施例において、パターン2
9、バンプ30及びパターン31bは半導体レーザを基
板に引きつけるため及び必要な場合には電気的な接続を
行うものであるので、その位置精度は要求されない。例
えば、特願平6−38863号に説明されているよう
に、パターンの面積と基板と半導体レーザ間のギャップ
とを考慮してバンプの体積を調節することにより、半導
体レーザを基板に引きつけ固定する作用を持たせること
ができる。このことは、以下の実施例においても同様で
ある。
【0073】次に、図3に、本発明の第2実施例の要部
構成図を示す。図3の実施例に用いられる基板22は、
図1の実施例の一部を変形したものである。具体的に
は、図1の実施例の第2の部品嵌合部を断面がV字形の
溝から両側に斜面33を有する突起(又は断面が台形の
帯状の突起)に置き換え、かつ、第2の光部品である光
ファイバ24を溝35aを有する固定部材35によって
位置決めし基板上に載置するようにしたものである。
【0074】ここに、斜面33を有する突起は、異方性
エッチングで掘り下げられた段差底部34a,34b
(深さは例えば10〜100μm)によって形成され
る。光ファイバ24は固定部材の溝35aに嵌合され、
更に該溝の先端側面が突起の斜面33に嵌合される。こ
れにより光ファイバ24が位置決めされ基板上に位置さ
れる。
【0075】半導体レーザの位置決め方法は図1の実施
例と同じであり、図1の実施例と同様の製造工程、位置
決め工程、固定方法が用いられる。更にその変形構成等
についても図1の実施例と同じものを用いることができ
る。本実施例においても、図1の実施例と同様、第1の
部品嵌合25a,25bと第2の部品嵌合部33を異方
性エッチングで一時に形成することができるので、その
相対的位置精度及び形状の均一性が向上し、製造時間が
短縮される効果を生ずる。更に、第1の光部品に形成し
た嵌合部の大きさあるいは第1の部品嵌合部の大きさを
調節することにより、高さを調節可能になる効果を生ず
る。
【0076】更に、基板22を第1の光部品を含む部分
と第2の光部品を含む部分に分割し、本出願人が先に出
願した特願平5−297136号に記載された方法を用
いて高さ調節して再配列すると、高さ調節の自由度がさ
らに大きなものとなる。次に、図4に、本発明の第2実
施例の変形例による光学装置の要部構成図を示す。図4
の実施例に用いられる基板22は、図2の実施例の一部
を変形したものである。具体的には、図2の実施例の第
2の部品嵌合部を断面がV字形の溝から両側に斜面33
を有する突起(又は断面が台形の帯状の突起)に置き換
え、かつ、第2の光部品である光ファイバ24を溝35
aを有する固定部材35によって位置決めし基板上に載
置するようにしたものである。これは、図1の実施例と
図3の実施例との関係と同じである。
【0077】本実施例においても、図2の実施例と同
様、第1の部品嵌合部25a,25bと第2の部品嵌合
部33を異方性エッチングで一時に形成することができ
るので、その相対位置精度及び形状の均一性が向上し、
製造時間が短縮される効果を生ずる。更に、第1の光部
品に形成した嵌合部の大きさあるいは第1の部品嵌合部
の大きさを調節することにより、高さを調整可能になる
効果を生ずる。
【0078】更に図3と図4に共通の効果として、光フ
ァイバの先端を半導体レーザに接近させることができ、
結合効率が向上する効果が得られる。次に、図5及び図
6に、図3及び図4の変形例の要部構成図を示すもので
ある。図3及び図4の実施例においては第1の光部品の
嵌合部を突起状のバンプ(又は突起部)27,32a,
32bで構成し、第1の部品嵌合部を溝(又はくぼみ
部)25a,25b,28a,28bで構成していた
が、位置決め及び高さの調節を目的とするのであればこ
の構成にとらわれる必要はなく、これらを逆にしてもよ
い。
【0079】図5の実施例は、この考えに基づき、図3
の実施例における基板上の第1の部品嵌合部25aに相
当するものを溶融金属部材によるバンプ(又は突起部)
38a,38b,38c,38dに置き換え、かつ、第
1の部品嵌合部25bに相当するものを溶融金属部材に
よるバンプに塗れ性のあるパターン36に置き換え、か
つ、第1の光部品の嵌合部に相当するバンプ(又は突
起)27の一部を半導体レーザ23に形成した溝(又は
くぼみ部)39a,39b,39c,39dに置き換
え、かつ、第1の光部品の嵌合部に相当するバンプ(又
は突起部)27の一部を半導体レーザ23に形成した溶
融金属部材によるバンプ32cに置き換えたものであ
る。
【0080】ここに、37a,37b,37c,37d
はバンプ(又は突起部)38a,38b,38c,38
dに塗れ性のある円形パターン、31bは溶融金属部材
32cに塗れ性のある長方形のパターンである。図6の
実施例は、図4の実施例における第1の光部品の嵌合部
を溶融金属部材32cと溝(又はくぼみ部)40a,4
0bを有するものとし、第1の部品嵌合部を溶融金属部
材によるバンプ(又は突起部)30a,30bと溶融金
属部材32cに塗れ性のあるパターン36bに変更した
ものである。これはちょうど図4の実施例のレーザ固定
部に係るレーザ表面と基板表面の構造を入れ替えたもの
と同じである。
【0081】図5及び図6の実施例の半導体レーザ23
の溝39a,39b,39c,39d,40a,40b
はフォトリソグラフィープロセスで形成したパターンを
マスクにして、半導体レーザを構成する基板を異方性エ
ッチングして形成される。そのため、比較的容易に深く
かつ精度の高い溝を形成することができる。
【0082】図5及び図6の実施例においては、段差底
部34a,34bによる段差を10〜20μm程度の小
さなものとした場合でも容易に光ファイバを位置決めす
ることができる。段差が小さいため、前述の図15
(B)で述べたフォトレジストを塗布したときの厚さの
不均一性という問題が軽減される効果を生ずる。
【0083】更に、本実施例ではパターン37a,37
b,37c,37d,36a,36bを段差底部34
a,34bから離すことができ、これらのパターンを段
差底部34a,34bから離すことにより、図15
(B)の従来例で問題となった溝付近のパターンの精度
の劣化を無視できるようになる。また、これらのパター
ンが段差底部34a,34bから離れて半導体レーザ2
3と段差底部34a,34bとの距離が離れても、光フ
ァイバをスライドさせれば半導体レーザに接近させるこ
とができる。そのため、半導体レーザ23と段差底部3
4a,34bとの距離が離れても結合効率を向上させる
ことができる。
【0084】なお、図5及び図6の実施例についても、
基板22を第1の光部品を含む部分と第2の光部品を含
む部分に分割し、上記特願平5−297136号に記載
された方法を用いて高さ調節して再配列すると、高さ調
整の自由度をさらに大きくすることができる。
【0085】次に、図7に、第2実施例の他の実施例の
要部構成図を示す。図7に示す光学装置21は、基板2
2の光ファイバ(第2の光部品に相当する)24を搭載
する領域33の両側に各一列で異方性エッチングにより
所定数の溝(又はくぼみ部で第2の部品嵌合部に相当す
る)41a,41bが形成される。また第1の光部品で
ある半導体レーザ23が取り付けられる位置に長方形の
バンプ30に濡れ性のあるパターン29が形成され、該
パターン上に長方形のバンプ30が形成され、その四隅
近傍に異方性エッチングにより溝(又はくぼみ部で第1
の部品嵌合部に相当する)42a,42b,42c,4
2dが形成されている。
【0086】半導体レーザの底面には、金錫共晶合金
(溶融金属部材)による半球状のバンプ(又は突起部で
第1の光部品の嵌合部に相当する)27a,27b,2
7c,27dとバンプ30に濡れ性のあるパターン31
bが形成されている。ここにバンプ30は、例えばイン
ジウムあるいは錫で形成される。なお、上述のように、
パターン29とパターン31b及びバンプ30は半導体
レーザを基板に引き寄せること及び必要な場合には電気
的接続を行うことを目的としたものであるため、その位
置精度は要求されない。
【0087】光ファイバを押圧固定する固定部材(第2
の光部品を位置決めするための固定部材に相当する)3
5には、嵌合溝35aが形成されると共に、その両側に
基板22の溝42a,42b,42c,42dに嵌合す
べき金錫共晶合金よりなる半球状のバンプ(又は突起部
で第2の部品を位置決めするための固定部材に形成され
た嵌合部に相当する)43a,43bが所定数形成され
ている。
【0088】ここに半導体レーザ23の突起部27a,
27b,27c,27dはパターンに金錫共晶合金を被
着させ、加熱して液相化し、表面張力により球形になっ
たところで再び冷却し、固相化させて形成したものであ
る。以上の部材を用い、半導体レーザ23の突起部27
a,27b,27c,27dを溝42a,42b,42
c,42dに嵌合させ、更にバンプ30が溶融する温度
まで加熱し、次いで冷却して半導体レーザを固定する。
次いで固定部材35で光ファイバを押圧固定する。固定
部材35は突起部43a,43bを溝41a,41bに
嵌合させて位置合わせされる。
【0089】以上の本実施例においても、溝42a,4
2b,42c,42d,41a,41bを異方性エッチ
ングで一度に形成するので位置精度と形状の均一性が向
上する。更に、突起27a,27b,27c,27d,
43a,43b及び溝42a,42b,42c,42
d,41a,41bの大きさを変えることにより、容易
に高さを調節することが可能になる。なお、パターン2
9、バンプ30及びパターン31bによって構成される
半導体レーザを引きつけるためのしかけと同様のものを
基板22と固定部材35に形成し、固定部材の固定に用
いてもよい。
【0090】次に、図8に本発明の第3実施例の要部構
成を示す。なお、この図は側面断面図である。図8に示
す光学装置21は、基板22上に第1の光部品である半
導体レーザ23、第2の光部品である光導波路及び第3
の光部品である光ファイバ24を設置し光結合したもの
である。
【0091】本実施例の基板22には、異方性エッチン
グで光ファイバ24を嵌合する溝(第3の部品嵌合部に
相当する)26と半導体レーザ23に形成されたバンプ
(又はくぼみ部で第1の光部品の嵌合部に相当する)2
7が嵌合するべき溝(又はくぼみ部で第1の部品嵌合部
に相当する)25と光導波路51に形成されたバンプ
(又は突起部で第2の光部品の嵌合部に相当する)53
が嵌合するべき溝(又はくぼみ部で第2の部品嵌合部に
相当する)54とが形成されている。
【0092】本実施例に用いられる光導波路51は、例
えばイオン交換といわれる手法により、表面近傍の特定
部位のみに異なる金属イオンを分布させ、高屈折率のコ
ア51aを形成したガラス導波路である。この導波路の
コアは、基板表面より10μm程度のところに形成され
る。なお、表面に金属イオンを拡散させてコアを形成し
た導波路等を用いてもよい。この場合にはコアは基板表
面より2〜5μm程度のところに形成される。
【0093】半導体レーザ表面のバンプ27と光導波路
表面のバンプ53は、該バンプ27,53を構成する部
材に対して濡れ性のあるパターン23a,51a上に該
バンプとして例えば金錫共晶合金等の溶融金属部材を被
着させ、次いでこの溶融金属部材の融点以上に加熱して
液相化し、表面張力で半球状になったところで再び冷却
する方法で形成したものである。なお、このバンプ2
7,53は、常温で固相で加熱等により液相に相変化可
能で、かつ液相時に、表面張力の働きで球になる程度
に、十分粘性が低いものであれば他の材料を用いてもよ
い。
【0094】半導体レーザのバンプ27を溝25に嵌合
させ、光導波路のバンプ53を溝54に嵌合させ、光フ
ァイバを溝26に嵌合させてこれらの位置合わせを行い
光結合を行う。このように、本実施例により溝25と溝
54と溝26を異方性エッチングで一時に形成するの
で、その相対位置精度と形状の均一性が向上する効果が
得られる。また、バンプ27,53及び溝25,54の
サイズを換えて半導体レーザと光導波路の光軸高さを調
節できる。さらに、溝25,54の側面が(じょうごの
ように口が広がるような状態で)斜めになっているの
で、半導体レーザ23及び光導波路51を基板22に搭
載する際、ある程度の位置合わせが行われれば、溝2
5,54の中にバンプ27,53が自動的に引き込まれ
る。そのため、前述の図15(C)の問題(部品搭載時
の位置誤差による部品間の衝突)が生じにくくなる。
【0095】次に、図9に、第4実施例の要部構成図を
示す。なおこの図9(A)と図9(B)は側面図であ
る。図9(A)は、基板上に半導体レーザ(第1の光部
品に相当する)23と光導波路(第2の光部品に相当す
る)61のみを搭載する例であり、図9(B)はそれに
加えて基板上に光ファイバ(第3の光部品に相当する)
24をも搭載する場合の要部構造である。この二つは光
ファイバを嵌合させるための溝26の有無以外は同じで
あるので、以下の構造についての説明は、図9(A)に
ついて行う。
【0096】本実施例では半導体レーザ23は前述の図
11に示した自己位置整合ボンディングにより基板22
上に位置決めし、載置される。ここに27は溶融金属部
材(具体的には例えば金錫共晶合金)22aと23aと
は溶融金属部材27に濡れ性のあるパターンである。パ
ターン22a,23aと溶融金属部材27の大きさが調
節され、基板表面からの活性層23bの中心の高さが3
0μmになるように調整されている。
【0097】光導波路61は、例えばクラッド層62b
の厚さが25μm、コア層62aの厚さが6μmの石英
系光導波路である。バンプ53と溝54はその大きさが
調節され、基板表面からの導波路のコア層の中心の高さ
が30μmになるように調整されている。
【0098】以上の調節を行うことにより、半導体レー
ザ23と光導波路61の光軸高さが30μmに調節さ
れ、光ファイバと一致するようになる。即ち、本発明に
より前述の図14の問題点(石英系導波路の光軸高さが
ファイバーより高くなる問題)か解決される。
【0099】更に、本実施例では図15(C)の従来例
の問題点である部品間の衝突が生じにくくなる効果があ
る。本実施例では自己位置整合ボンディングにより半導
体レーザを最初にボンディングする。そのため光導波路
を搭載する際には半導体レーザの位置ずれは解消されて
いる。この状態で光導波路が半導体レーザに衝突するの
は、導波路を搭載する際の位置ずれが半導体レーザと光
導波路のギャップにより大になる場合である。前述の図
15(C)では半導体レーザと光導波路の位置ずれの和
が半導体レーザと光導波管路のギャップより大になる場
合に衝突が起こる。従って、本実施例を用いる場合の方
が従来例に比べて衝突が起こりにくくなる。
【0100】また、溝54の側面が(じょうごのように
口が広がるような状態で)斜めになっているので、光導
波路51を基板22に搭載する際、ある程度の位置合わ
せが行われれば、溝54の中にバンプ53が自動的に引
き込まれる。そのため、前述の図15(C)の問題(部
品搭載時の位置誤差による部品間の衝突)は更に生じに
くくなる。
【0101】次に、全ての実施例について、第1の光部
品あるいは第2の光部品あるいは第1の部品嵌合部を形
成するための突起部(材料を液相にし、表面張力で球面
となったものを固相にして形成するもの)に、常温で固
相が加熱等により液相に相変化可能で、かつ、液相時に
表面張力の働きで球になる程度に十分粘性が低いもので
あれば他の材料も用いてもよい。
【0102】更に、該第1の光部品あるいは第2の光部
品あるいは第1の部品嵌合部を形成するための突起部
(材料を液相にし、表面張力で球面となったものを個別
にして形成するもの)の表面に、真空蒸着法、メッキ、
スパッタなどを用いて、この突起部を構成する材料より
も硬い材料又はこの突起部を構成する材料よりも軟化温
度が高い材料又はこの突起部を構成する材料よりも硬い
材料でかつこの突起部を構成する材料よりも軟化温度が
高い材料による皮膜(厚さ0.1〜5μm)を被着させ
てもよい。このようにすることにより、該突起部を溝
(又はくぼみ部)に嵌合させ、圧力を加えた場合に変形
しにくくなり、合わせ精度が向上する効果が得られる。
【0103】本実施例では、突起による嵌合部を形成す
べき光部品の例として半導体レーザと光導波路の例を示
したが、本発明の対象となる光部品はこれに限定される
ものではなく平面的な基板を用いて製造される他の光部
品一般にも適用可能である。
【0104】
【発明の効果】以上のように本発明による光学装置は、
基板上の嵌合部の加工工程の同質性及び同時性が向上
し、光部品の位置合わせの精度が向上する効果が得られ
るものである。さらに、光軸高さ調節の自由度が向上す
るとともに図15(A)に示すギャップG1又はG2を
小さくすることが可能になり結合効率が向上する効果を
も得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の主要部構成図である。
【図2】本発明の第1実施例の他の実施例の要部構成図
である。
【図3】本発明の第2実施例の要部構成図である。
【図4】本発明の第2実施例の変形による光学装置の要
部構成図である。
【図5】図3の変形例の要部構成図である。
【図6】図4の変形例の要部構成図である。
【図7】第2実施例の他の実施例の要部構成図である。
【図8】本発明の第3実施例の要部構成図である。
【図9】第4実施例の要部構成図である。
【図10】従来の光部品の基板への各種位置合わせの説
明図である。
【図11】従来の位置合わせ固定で用いられる自己位置
整合ボンディングの説明図である。
【図12】従来のジャンクションダウンによるボンディ
ングの問題点の説明図である。
【図13】従来の高さ調整の問題点の説明図である。
【図14】従来の高さ方向の光軸合わせの問題点の説明
図である。
【図15】光ファイバを使用したときの光軸高さ調整の
問題点の説明図である。
【図16】従来の自己位置整合ボンディングの問題点の
説明図である。
【符号の説明】
21 光学装置 22 基板 23 半導体レーザ 24 光ファイバ 25a,25b 溝(凹部又はくぼみ部) 26 ガイド溝 27 バンプ(突起部) 28,28a 溝(くぼみ部) 30 バンプ 31a〜31c,36,37a〜37d パターン 33 載置領域 34a,34b 段差低部 35 固定部材 35a 嵌合溝 51 光導波路 61 導波路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 嵌合部が形成された少なくとも1個の第
    1の光部品を基板に形成した該第1の光部品の嵌合部と
    嵌合する第1の部品嵌合部に嵌合させて位置決め固定
    し、かつ少なくとも1個の第2の光部品を基板に形成し
    た該第2の光部品と嵌合する第2の部品嵌合部に嵌合さ
    せて位置決め固定して該第1の光部品と該第2の光部品
    とを光結合してなり、 前記基板の前記第1及び第2の部品嵌合部が、共に半導
    体製造と同一の加工手段で同時に加工工程を進行させて
    形成されてなることを特徴とする光学装置。
  2. 【請求項2】 嵌合部が形成された少なくとも1個の第
    1の光部品を基板に形成した該第1の光部品の嵌合部と
    嵌合する第1の部品嵌合部に嵌合させて位置決め固定
    し、かつ嵌合部が形成された少なくとも1個の第2の光
    部品を基板に形成した該第2の光部品の嵌合部と嵌合す
    る第2の部品嵌合部に嵌合させて位置決め固定して該第
    1の光部品と該第2の光部品とを光結合してなり、 前記基板の前記第1及び第2の部品嵌合部が、共に半導
    体製造と同一の加工手段で同時に加工工程を進行させて
    形成されてなることを特徴とする光学装置。
  3. 【請求項3】 嵌合部が形成された少なくとも1個の第
    1の光部品を基板に形成した該第1の光部品の嵌合部と
    嵌合する第1の部品嵌合部に嵌合させて位置決め固定
    し、かつ少なくとも1個の第2の光部品をガイドすると
    共に、基板に形成した第2の部品嵌合部に嵌合する嵌合
    部を有する固定部材で該第2の光部品を位置決め固定し
    て該第1の光部品と該第2の光部品とを光結合してな
    り、 前記基板の前記第1及び第2の部品嵌合部が、共に半導
    体製造と同一の加工手段で同時に加工工程を進行させて
    形成されてなることを特徴とする光学装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか一項において、前
    記基板にシリコン基板を用い、前記第1及び第2の部品
    嵌合部のそれぞれがシリコンを異方性エッチングして形
    成した逆ピラミッド状の溝、又は断面V字型の溝、又は
    断面逆台形の溝、又は断面が台形の帯状の突起のうちの
    一つであることを特徴とする光学装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3の何れか一項において、前
    記第1若しくは第2の光部品に形成された嵌合部、又は
    前記固定部材に形成された嵌合部のうちの少なくとも一
    がパターンに被着した常温で固相である部材を、表面張
    力のみによるポテンシャルが最小となる形状に変化させ
    るべく液相化し、該形状を維持させつつ固相化した突起
    部でなることを特徴とする光学装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の固定部材の嵌合部が溝で
    形成されてなることを特徴とする光学装置。
  7. 【請求項7】 光部品、又は該光部品を位置決めするた
    めの固定部材である第1の部品を、基板である第2の部
    品に位置決め載置するもので、該第1又は第2の部品の
    一方に突起部を形成すると共に他方に該突起部と嵌合す
    るくぼみ部を形成するものであり、前記第1又は第2の
    部品に形成された突起部が、パターンに被着した常温で
    固相である部材を、表面張力のみによるポテンシャルが
    最小となる形状に変化させるべく液相化し、該形状を維
    持させつつ固相化して形成されてなることを特徴とする
    光学装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のくぼみ部が形成される部
    品が単結晶部材で形成され、該くぼみ部が単結晶部材を
    異方性エッチングにより逆ピラミッド状の溝、又は断面
    V字型の溝、又は断面逆台形の溝で形成されてなること
    を特徴とする光学装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の単結晶部材が、シリコン
    単結晶、GaAs単結晶、GaAlAs単結晶、InP 単結晶、InGa
    As単結晶、InGaAsP 単結晶、又はInAlAs単結晶の部材で
    あることを特徴とする光学装置。
  10. 【請求項10】 請求項5,7,8及び9の何れか一項
    において、前記突起部の表面に、該突起部を形成する部
    材より軟化温度の高い材料、及び該突起部を形成する部
    材より硬度の大な材料の少なくとも何れか一方の材料よ
    りなる皮膜が被着されてなることを特徴とする光学装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10の何れか一項におい
    て、前記光部品は、光半導体装置、光導波路装置、光フ
    ァイバの何れかを少なくとも含んで構成されることを特
    徴とする光学装置。
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