JPH0955264A - 嵌合ロック確認型電気コネクタ - Google Patents

嵌合ロック確認型電気コネクタ

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JPH0955264A
JPH0955264A JP22716295A JP22716295A JPH0955264A JP H0955264 A JPH0955264 A JP H0955264A JP 22716295 A JP22716295 A JP 22716295A JP 22716295 A JP22716295 A JP 22716295A JP H0955264 A JPH0955264 A JP H0955264A
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JP
Japan
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connector
lock
lock plate
male
male connector
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JP22716295A
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English (en)
Inventor
Yozo Koiso
要三 小磯
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】雌雄両コネクタを嵌合し接続した状態のロック
を、忘れることなく確実に行うことができるようにした
雌雄嵌合接続電気コネクタを提供する。 【解決手段】雌雄両コネクタの一方のコネクタ1に、差
込みロック板50を装着し、他方のコネクタ20内に、
前後スライド自在な短絡ばね導線40の導線接触部4
8、49をコネクタ20の接続端子75、76に接触さ
せて短絡状態で収納し、雌雄両コネクタの嵌合接続状態
のロックは、差込みロック板50を押し下げることによ
りロックし、同時に押し下げ下降する差込みロック板の
ロック作動片60で短絡ばね導線40を押してスライド
させることにより、導線接触部をコネクタ接続端子から
離して、両者の短絡を開き、この短絡回路の開路により
前記差込みロック板50によるロックを確認する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雌雄両コネクタの
嵌合接続状態のロックとその確認を可能にした電気コネ
クタに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車内配線等に多数の電気コネクタを
用いる接続作業においては、雌雄両差し込み接続端子の
接触の不完全や両コネクタの差し込み嵌合の不完全が起
こるおそれがあるので、雌雄両コネクタの差し込み嵌合
の完全嵌合と両コネクタの接続端子の完全接続を確認
し、両コネクタの差し込み嵌合の離脱を防止する必要が
ある。この完全な嵌合と接続を確認し離脱を防止するた
めの従来技術としては、実公平6−20303号の電気
コネクタの嵌合確認装置のように、差し込み嵌合の抜け
出し方向に付勢するコイルスプリングを有しコネクタ差
し込み方向にスライドさせて両コネクタの差し込み嵌合
をロックするスライドロック装置を用いて両コネクタの
離脱を防止し、一方のコネクタにおける2つの並置され
た接続端子の間に設置した細い単線条のV字形折曲ばね
を、並置した両接続端子に接触させ、その短絡、遮断に
よりスライドロック装置のロックの確認をするようにし
た装置が知られている。また、雌雄両コネクタを嵌合さ
せた上側面に係止ロック板を係止させて両コネクタが離
脱しないようにロックし、このコネクタ上側面の係止ロ
ック板により雌雄両コネクタの嵌合の完全、不完全を確
認するようにしたコネクタが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記実用新案の電気コ
ネクタの嵌合確認装置は、スライドロック装置をコネク
タ差し込み方向にスライドさせて差し込み嵌合をロック
しており、雌雄両コネクタの完全嵌合の確認はこのスラ
イドロック装置の位置を目視して確認することになるの
で、スライドロックさせる前の嵌合不完全位置とスライ
ド後のロック位置との差が僅少で目立たないために、両
コネクタの完全嵌合確認の目視が明確にできず、スライ
ドロック装置をロックさせる作業を忘れてそのまま見過
ごされるおそれがあり、しかもこのスライドロック装置
はコイルスプリングを組み込まなければならないのでコ
スト高になり、かつ、雌雄差込み接続端子の接続完了の
検出に用いる細い単線条のV字形折曲ばねは、これを収
納設置したコネクタハウジング内でぐらついて接続端子
に対する接触動作、離隔動作が不安定になる欠点があ
る。また、雌雄両コネクタを嵌合させた上側面の係止ロ
ック板により雌雄両コネクタの嵌合を確認する従来装置
は、コネクタ上側面の係止ロック板の高さが小さいため
に、その目視確認は見誤りやすい欠点がある。
【0004】本発明は、前記の課題を解決し、雌雄両コ
ネクタの差し込み嵌合、接続の確認と、両コネクタの離
脱防止のためのロックを、確実に行うことができるよう
にした嵌合ロック確認型電気コネクタを提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明の嵌合ロック確認型電気コネクタは、 (1)雌雄両電気コネクタの一方のコネクタ1(たとえ
ば雌型コネクタ1)のコネクタハウジング上面に差込み
ロック板50を差し込み装着し、他方のコネクタ20
(たとえば雄型コネクタ20)のコネクタハウジング内
に前後スライド自在に収納した短絡ばね導線40の接触
部48、49を、前記他方のコネクタ20の差込み接続
端子75、76に電気的に接触させ、前記他方のコネク
タ20を前記一方のコネクタ1に嵌合し、前記差込みロ
ック板50を押し下げることにより、前記両コネクタ
1、20の嵌合をロックするとともに、前記差込みロッ
ク板50のロック作動片60で前記短絡ばね導線40を
スライドさせて、該短絡ばね導線40の接触部48、4
9と前記差込み接続端子75、76の電気的接触を開く
ように構成したものである。
【0006】(2)前記(1)の電気コネクタにおい
て、差込みロック板50を、その上板部51の両側縁に
垂下する垂下差込み板部52、53を設け、一方の垂下
差込み板部52の、前縁部に係止突片部55を形成し、
中間下端部に前記他方のコネクタ20の差込み先端部2
1側面の傾斜突条30が嵌入するテーパー切欠部58を
設け、前記上板部51の中間に垂下するロック作動片6
0の下端部前縁に作動テーパー縁61を形成した構成と
したものである。
【0007】(3)前記(1)の電気コネクタにおい
て、短絡ばね導線40を、弾性導体線条で形成したコイ
ル巻回部41から2条の導線部42、43を導出してそ
の先端部に外方に弾力的に付勢されて拡がる拡開線部4
6、47を形成し、その拡開線部先端部に、前記他方の
コネクタ20の差込み接続端子75、76に接触する接
触部48、49を形成した構成としたものである。
【0008】(4)前記(1)の電気コネクタにおい
て、前記の他方のコネクタ20(たとえば雄型コネクタ
20)上に、片持梁状に延びる弾力的に可撓な可撓ロッ
クアーム25の基部26を一体に設け、前記一方のコネ
クタ1の差込み開口部端面に開口するロックアーム挿入
凹部7に、前記可撓ロックアーム25を挿入係止させ
て、前記両コネクタの嵌合をロックするように構成した
ものである。
【0009】前記のように構成した本発明の嵌合ロック
確認型電気コネクタは、以下のように作用する。前記
(1)のように構成したことにより、差込みロック板5
0を上面に装着した一方のコネクタ1(たとえば雌型コ
ネクタ1)の差込み開口3に他方のコネクタ20(たと
えば雄型コネクタ20)を差し込み嵌合させると、雄型
コネクタ20の差込み先端部21により差込みロック板
50の下端部が押し上げられて雌型コネクタ1の上面上
に差込みロック板50が高く押し上げられ突出する。こ
の雄型コネクタ20の差し込み嵌合による差込みロック
板50の押し上げは、雌型コネクタ1の上面上に高く押
し上げられているので、看過されることなく容易に目視
することができ、雄型コネクタ20の差込み先端部21
が雌型コネクタ1の差込み開口3内に完全に嵌合された
ことが見誤りなく確認される。
【0010】また、他方のコネクタ20(たとえば雄型
コネクタ20)を一方のコネクタ1(たとえば雌型コネ
クタ1)の差込み開口3内に嵌合させると、両コネクタ
双方の差込み接続端子が電気的に接続されるので、雄型
コネクタ20内に収納されている短絡ばね導線40の接
触部48、49の接触による雄型コネクタ20の差込み
接続端子75、76間の短絡を、この雄型コネクタ20
に嵌合接続されている雌型コネクタ1の差込み接続端子
を経て検出することができる。よってこの短絡回路の閉
成を雌型コネクタ1の差込み接続端子を経て検出するこ
とにより、雌雄両コネクタが完全に嵌合され双方の差込
み接続端子が完全に接続されたことが確認される。
【0011】前記のように、一方のコネクタ1(たとえ
ば雌型コネクタ1)と他方のコネクタ20(たとえば雄
型コネクタ20)の完全な嵌合接続状態が、一方のコネ
クタ1上の差込みロック板50の高い押し上げ突出状態
の目視により確認され、かつ他方のコネクタ20内に収
納した短絡ばね導線40による短絡回路閉成の検出によ
り確認される。このように両コネクタの完全な嵌合接続
状態の確認手段が二重に設けられていることにより、確
認洩れの事故が防止される。
【0012】前記(1)の一方のコネクタ1(たとえば
雌型コネクタ1)と他方のコネクタ20(たとえば雄型
コネクタ20)を完全に嵌合接続して、差込みロック板
50を押し下げると、差込みロック板50の差込み板部
が嵌合状態にある両コネクタハウジングに共通に差し込
まれて、両コネクタ1、20の完全嵌合接続状態がロッ
クされる。
【0013】前記の差込みロック板50を押し下げる
と、差込みロック板50のロック作動片60が他方のコ
ネクタ20(たとえば雄型コネクタ20)内に押し下げ
られて雄型コネクタ20内に前後スライド自在に収納さ
れている短絡ばね導線40をスライドさせる。この短絡
ばね導線40のスライドにより、その接触部48、49
が雄型コネクタ20の差込み接続端子75、76に接触
して短絡回路を閉成していた状態から電気的接触が離れ
て短絡回路が開路する。よってこの短絡回路の開路を雌
型コネクタ1の差込み接続端子を経て検出することによ
り、差込みロック板50が押し下げられて、雌雄両コネ
クタの嵌合接続状態が弛まないように完全にロックされ
たことが確認される。
【0014】前記(2)のように差込みロック板50を
構成したことにより、差込みロック板50を押し下げた
ときに、上板部51の両側縁の垂下差込み板部52、5
3が一方のコネクタ1(たとえば雌型コネクタ1)の差
込み孔内を下降し、この差込みロック板50の押し下げ
により、一方の垂下差込み板部52のテーパー切欠部5
8に他方のコネクタ20(たとえば雄型コネクタ20)
の側面の傾斜突条30が嵌入して係止され、雌雄両コネ
クタの嵌合接続状態が弛まないようにロックされる。ま
た、前記のように押し下げられた一方の垂下差込み板部
52の前縁部の係止突片部55が、雌型コネクタ1の差
込み孔に係止され、押し下げられてロックしている差込
みロック板50の押し下げ状態を保持する。また、差込
みロック板50のロック作動片60が雄型コネクタ20
内に押し下げられるときに、このロック作動片60も雄
型コネクタ20の孔内に嵌入するので、雌雄両コネクタ
の嵌合接続状態がロックされる。この押し下げられたロ
ック作動片60は、その下端部前縁の作動テーパー縁6
1が短絡ばね導線40の側面に当接して短絡ばね導線4
0を押してスライドさせる。
【0015】前記(3)のように短絡ばね導線40を構
成したことにより、弾性導体線条で形成したコイル巻回
部41によって、2条の導線部42、43の拡開線部4
6、47の外方拡開が弾力的に付勢され、接触部48、
49の弾力的接触力が得られる。また、このコイル巻回
部41は、前記のように雄型コネクタ20内に押し下げ
られる差込みロック板50のロック作動片60の作動テ
ーパー縁61が当接してスライド移動力を受ける部分と
なる。
【0016】前記(4)のように他方のコネクタ20
(たとえば雄型コネクタ20)の可撓ロックアーム25
を一方のコネクタ1(たとえば雌型コネクタ1)のロッ
クアーム挿入凹部7に挿入係止させて、コネクタの嵌合
をロックすることにより、雌雄両コネクタの嵌合接続状
態のロックが、前記の差込みロック板50によるロック
とともに多重にロックされるので、ロックが確実にな
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。図1〜図4は本発明の一実施形態の嵌
合ロック確認型電気コネクタの嵌合接続状態を要部の断
面で示し、その図1、図2は雌型、雄型両コネクタの差
し込み嵌合をロックする前の状態、図3、図4はその嵌
合をロックした状態を示す。また図5は雌型コネクタと
雄型コネクタを差し込み嵌合する前の状態を示し、図6
は両コネクタを嵌合したときの雌型コネクタの可撓ロッ
クアーム25の係止状態を示し、各部の詳細は図7以下
に示す。本発明の電気コネクタは、図7に示したよう
に、雌型コネクタ1と、短絡ばね導線40を組み込んだ
雄型コネクタ20と、雌型、雄型両コネクタの差し込み
嵌合をロックする差込みロック板50とにより構成され
る。
【0018】雌型コネクタ1は、図8にそのコネクタハ
ウジングを差込み口側から上面側を見た斜視図で示し、
図9に背後側から下面を見た見た斜視図で示し、図10
に各部を平面、正面、背面、側面、断面で示す。図8に
示したように、雌型コネクタハウジングの前半部2に、
その前面に開口する差込み開口3を設け、この差込み開
口3内のハウジング底壁板部4に雄型コネクタの差し込
みをガイドするガイド凸条5を設け、差込み開口3内の
ハウジング上壁板部6に雄型コネクタの可撓ロックアー
ム(図11、図12の25)が挿入されるロックアーム
挿入凹部7を設ける。
【0019】前記雌型コネクタハウジングの前半部2の
上壁板部6には、その両側縁部に、差込みロック板の両
側脚板部を差し込むロック板差込み孔8、9を設けると
ともに、中央部に、差込みロック板の中間に垂下するロ
ック作動片60を差し込むロック作動片差込み孔10を
設ける。雌型コネクタハウジング前半部2の上壁板部6
に設けた孔縁11は、雄型コネクタの可撓ロックアーム
(図11、図12に図示した25)が係止される係止孔
縁である。12は差込み開口3内のハウジング底壁板部
4に設けたばね線条保持片であり、この保持片12には
ばね線条12a(図10に破線で図示)を保持させて組
み込む。
【0020】前記の雌型コネクタハウジングの後半部1
3は、図9(後半部13の側壁を破断して図示)のよう
に、後半部13の後端面に開口する接続端子収納孔14
a、14bを設け、この接続端子収納孔14a、14b
内にはそれぞれ雌型コネクタ1の差込み接続端子(図示
省略、図2、図4に鎖線で略示した1A、1B)を組み
込む。15は前記ガイド凸条5に通ずる孔であり、16
は前記ばね線条保持片12に通ずる孔である。雌型コネ
クタハウジング前半部2の底壁板部4の下面に設けた1
7は取付係止鉤片であり、18は取付係止細条片、19
(図9に図示)はこの取付係止細条片18の係止段部で
ある。
【0021】前記の雌型コネクタ1を平面、正面、背
面、側面、断面の各図で示すと図10のようになる。図
10の10−Aは前記雌型コネクタ1を平面図で示し、
10−Bは前半部2の差込み開口3側から見た正面図を
示し、10−Cは後半部13の後端側から見た背面図を
示し、10−Dは側面図を示し、10−Eは10−Bの
X−X線における断面を示し、10−Fは10−BのY
1−Y1線における断面を示し、10−Gは10−Bの
Y2−Y2線における断面を示す。
【0022】雄型コネクタ20は、図11にそのコネク
タハウジングを差込み先端側から下面側を見た斜視図で
示し、図12に背後側から上面を見た見た斜視図で示
し、図13に各部を平面、正面、背面、側面、断面で示
す。図11、図12に示したように、雄型コネクタ20
の差込み先端部21に、その先端面に開口する接続端子
収納孔22a、22bを設け、この孔22a、22b内
に雄型コネクタの差込み接続端子75、76(図11、
図13)を組み込む。図13の13−Fに鎖線で図示し
た77、78は差込み接続端子に接続されている導線を
示す。この両側の接続端子収納孔22aと22bの間の
位置に、雄型コネクタハウジングの前後面に連通開口す
るばね導線設置用細長孔状空所23をハウジング下面に
開放させて設ける。この細長孔状空所23内には短絡ば
ね導線40(形状の詳細は図14に図示)を前後スライ
ド自在に収納設置する。24はこの細長孔状空所23の
後端に形成したばね導線抜け出し防止壁である。
【0023】前記の雄型コネクタハウジングの差込み先
端部21の上面には、ハウジング構成プラスチック材の
弾性により弾力的に可撓な片持梁状の可撓ロックアーム
25の基部26を設け、この可撓ロックアーム25の片
持梁をコネクタハウジング上面に平行にコネクタハウジ
ング後端に向け延在させて、そのアーム後端部に指押部
27を設け、可撓ロックアーム25の中間部上面に係止
突部28を突設する。29はハウジング上面に立設した
ストッパーである。前記可撓ロックアーム25は、この
雄型コネクタ20を雌型コネクタ1の差込み開口3に差
し込んだときに雌型コネクタ1に係止するものであり、
ストッパー29は雄型コネクタ20を前記雌型コネクタ
1の差込み開口3に差し込むときのストッパーとなる。
【0024】前記雄型コネクタハウジングの差込み先端
部21の一側面には、その先端面側下方から後部側上方
に向けて傾斜する傾斜突条30を設ける。31はこの雄
型コネクタハウジングの下面に突設した取付係止鉤片で
あり、32は両取付係止鉤片31、31間の補強片であ
る。図12、図13の13−Aに示した33はこの雄型
コネクタハウジングの上面に開口する細長孔であり、こ
の細長孔33はその下側に位置しているばね導線設置用
細長孔状空所23に開口し連通する。図11、図13の
13−Dに図示された34はハウジング下面に開口する
細長孔であり、この細長孔34もその上側に位置する前
記細長孔状空所23に開口し連通する。図11、図1
2、図13はこの細長孔33、34内にばね導線設置孔
23に収納設置した短絡ばね導線40を覗かせて図示し
てある。図12、図13の13−Cに示した凸形の孔3
5は、雄型コネクタハウジングの後端部36に開口する
孔、図11、図12に示した37は差込み先端部21の
上部先端縁に設けた切欠部、図12に示した38は前記
可撓ロックアーム25の指押部27内の空所、39は両
取付係止鉤片31、31間の空所である。
【0025】前記の雄型コネクタ20を平面、正面、背
面、底面、側面、断面の各図で示すと図13のようにな
る。図13の13−Aは前記雄型コネクタ20を平面図
で示し、13−Bは差込み先端部21側から見た正面図
を示し、13−Cは後端側から見た背面図を示し、13
−Dは底面図を示し、13−Eは傾斜突条30のある側
の側面図を示し、13−Fは13−CのX−X線におけ
る断面を示す。
【0026】前記の短絡ばね導線40は、図14に示し
たように、弾性導体線条を巻回してコイル巻回部41を
形成し、このコイル巻回部41の上下両端から平行に2
条の導線部42、43を導出し、その中間の屈曲部4
4、45から斜め外方に拡がって延びる拡開線部46、
47を形成し、その先端部を折曲して接触部48、49
を形成する。48′、49′はこの接触部の導線先端を
上方に折曲した先端折曲部である。この2条の導線部4
2、43から延びる拡開線部46、47はコイル巻回部
41のバネ性により互いに外方に弾力的に付勢されて接
触部48、49の間隔dが所定間隔に弾力的に維持され
る。
【0027】この短絡ばね導線40は、前記雄型コネク
タ20のばね導線設置用細長孔状空所23内に前後スラ
イド自在に収納し設置する。これは図13の13−F、
および図2と図4に示したように、コイル巻回部41が
細長孔状空所23内に設置され、2条の導線の拡開線部
46、47の先端の接触部48、49を両側の差込み接
続端子75、76の側面に弾力的に当接させて電気的に
接触させる。この接触弾力は弾性導体線条のコイル巻回
部41の巻回弾力により得られる。
【0028】前記のように雄型コネクタ20の、ばね導
線設置用細長孔状空所23内に設置された短絡ばね導線
40の接触部48、49を、接続端子収納孔22a、2
2b内に収納されている差込み接続端子75、76の側
面に当接させて電気的に接触させた状態は図2に図示し
たようになる。図2において、23a、23aは雄型コ
ネクタ20のばね導線設置用細長孔状空所23を形成す
る両側の側壁であり、23b、23bは両側壁23a、
23aを切欠してこの切欠部により細長孔状空所23を
両側の接続端子収納孔22a、22bに連通させた切欠
連通孔であり、23c、23cは側壁23a、23aの
切欠端に形成したテーパー面である。
【0029】前記のようにばね導線設置用細長孔状空所
23に設置された短絡ばね導線40は、コイル巻回部4
1の上下から延びる2条の導線部42、43が細長孔状
空所23の両側壁23a、23a面に沿って雄型コネク
タの差込み先端部21側に延び、その屈曲部44、45
の先端の拡開線部46、47が、両側壁切欠端のテーパ
ー面23c、23cに沿って前記の切欠連通孔23b、
23bから接続端子収納孔22a、22b内に弾力的に
張り出し、その拡開線部46、47の先端の接触部4
6、47が差込み接続端子75、76の側面に弾力で接
触する。
【0030】前記のように雄型コネクタ20のばね導線
設置用細長孔状空所23内に設置された短絡ばね導線4
0は、コイル巻回部41が細長孔状空所23内を図2の
破線矢印方向にスライドさせられると、拡開していた両
拡開線部46、47が前記両側壁切欠端のテーパー面2
3c、23cにより弾力に抗して細長孔状空所23内に
押し狭められ、差込み接続端子75、76の側面に接触
していた接触部46、47が両差込み接続端子から離れ
る(この状態は図4に図示されている)。この破線矢印
方向にスライド移行したコイル巻回部41を元の位置に
戻すと、再び両拡開線部46、47が切欠連通孔23
b、23bから拡開し接触部46、47が差込み接続端
子75、76の側面に接触することになる。
【0031】図15は差込みロック板50を示す。この
差込みロック板50は前記の雌型コネクタ1に雄型コネ
クタ20を差し込み嵌合してその完全嵌合状態をロック
するものであり、上板部51の両側縁から垂下する垂下
差込み板部52、53を設ける。一方の垂下差込み板部
52には、その前縁部に垂下する前縁垂下片部54を形
成してその中間に前方に突出する係止突片部55を形成
し、この前縁垂下片部54の後方に細隙56をおいて、
垂下差込み板部52の下端に押上げ下端部57を形成
し、この垂下差込み板部52の中間下端部に、切欠部上
縁をテーパー縁に形成したテーパー切欠部58を設け
る。この押上げ下端部57とテーパー切欠部58は、後
述するように、押上げ下端部57は、雄型コネクタ20
の差込み先端部21が雌型コネクタ1に差し込まれると
きに差込み先端部21の一側面の傾斜突条30により押
し上げられるものであり、テーパー切欠部58は、雌型
コネクタ1に雄型コネクタ20が差し込まれてから差込
みロック板50を押し下げてロックするときに、この差
込み先端部21の一側面の傾斜突条30にテーパー切欠
部58が嵌入するものである。また、前記の他方の垂下
差込み板部53には、その前縁部下端に前方に突出する
係止突起59を設ける。
【0032】前記の差込みロック板50には、その上板
部51の前縁部下面の中間から垂下するロック作動片6
0を設け、そのロック作動片60の下端部62の前縁を
作動テーパー縁61に形成し、このロック作動片60の
後縁63に突起64を突設する。65は上板部51の前
縁中間部を前方に張り出させた張り出し縁部であり、こ
の張り出し縁部65の前縁に前記ロック作動片60の前
縁を一致させて形成する。66は上板部51に設けた小
孔であり、この小孔66の前縁は前記ロック作動片60
の後縁に一致する。67は前記垂下差込み板部52の後
端部下端内側面に内方に向けて突設した係止突起であ
る。68、69は上板部51の一方の側の垂下差込み板
部52側に設けた切欠部である。
【0033】前記の差込みロック板50を平面、正面、
側面の各図で示すと図16のようになる。図16の16
−Aは差込みロック板50を平面図で示し、16−Bは
前縁側から見た正面図を示し、16−Cはテーパー切欠
部57のある垂下差込み板部52側の側面図を示し、1
6−Dは他方側の側面図を示す。
【0034】図11に示した70は、雄型コネクタ20
の差込み先端部21の先端面に開口する接続端子収納孔
22a、22bに差し込んで装着する先端装着部材であ
り、細板面部71の中間前面に突出する突部72と細板
面部71の後面に突出する差込み片73、74を有す
る。この差込み片73、74を雄型コネクタ差込み先端
部21の接続端子収納孔22a、22bに差し込んで先
端部21の先端面に先端装着部材70を装着すると、そ
の中間部前面に突部72が突出する状態になる。このよ
うに雄型コネクタ20の差込み先端部21の中間前面に
突出する突部72は、後述するように、雄型コネクタ差
込み先端部21を雌型コネクタ1の差込み開口3に差し
込んだときに、差込みロック板50のロック作動片60
の前縁に当接してロック作動片60を押し上げるように
作動させる部材となる。
【0035】前記のように構成した雌型コネクタ1と、
ばね導線設置用細長孔状空所23内に短絡ばね導線40
を収納設置し差込み先端部21に先端装着部材70を装
着した雄型コネクタ20と、差込みロック板50は、図
7に示したように、雌型コネクタ1の上面のロック板差
込み孔8、9とロック作動片差込み孔10に、差込みロ
ック板50の両側の垂下差込み板部52、53とロック
作動片60を差し込んで雌型コネクタ1の上面に差込み
ロック板50を装着しておく。このように雌型コネクタ
上面のロック板差込み孔8に差し込まれた差込みロック
板50の一方の垂下差込み板部52は、その前縁垂下片
部54の中間部前方に突出する係止突片部55がロック
板差込み孔8の前縁に係止するとともに、垂下差込み板
部52の後端下端部内方に突出する係止突起67が孔8
の後縁に係止し、他方の垂下差込み板部53の前縁下端
の係止突起59がロック板差込み孔9の孔縁に係止した
状態となって差込みロック板50が雌型コネクタ1の上
面に装着される。このように雌型コネクタ1の上面に差
込みロック板50を装着して差し込んでおくことによ
り、搬送中や雄型コネクタに接続したワイヤハーネスの
配線作業中等に差込みロック板50が外力を受けないよ
うにして損傷を防ぐ。
【0036】前記のように雌型コネクタ1の上面に差込
みロック板50を装着した状態は図5の状態になる。図
5の雌型コネクタ1と差込みロック板50の実線による
図示は、雌型コネクタ1の上壁板部中間のロック作動片
差込み孔10の位置における縦断面を示し、差込みロッ
ク板50の中間のロック作動片60をロック作動片差込
み孔10内に差し込んだ状態を示す。このように雌型コ
ネクタ1に差込みロック板50を装着した状態では、ロ
ック作動片60の下端部前縁の作動テーパー縁61が雌
型コネクタ1の差込み開口3内で前面に向いている。説
明の便宜上図示した鎖線図示は差込みロック板50の垂
下差込み板部52を示す。
【0037】前記の差込みロック板50を上面に装着し
た雌型コネクタ1の差込み開口3内に、雄型コネクタ2
0の差込み先端部21を先端装着部材70とともに差し
込んで嵌合させる。雌型コネクタ差込み開口3内に雄型
コネクタ差込み先端部21を差し込むと、図5に鎖線で
図示したように、差込み先端部21の一側面の傾斜突条
30が、雌型コネクタ1に差し込まれている差込みロッ
ク板50の一方の垂下差込み板部52の押上げ下端部5
7の下側に進入して押上げ下端部57を押し上げ、垂下
差込み板部52が押し上げ力を受ける。同時に、雄型コ
ネクタ差込み先端部21の先端の先端装着部材70の突
部72が図5に実線図示の差込みロック板50のロック
作動片60の作動テーパー縁61に当接し、そのまま雄
型コネクタ差込み先端部21を雌型コネクタ差込み開口
3内に押し込むと、先端装着部材70の突部72がロッ
ク作動片60の作動テーパー縁61を押し上げ、ロック
作動片60も押し上げ力を受ける。このように雄型コネ
クタ差込み先端部21の差し込みにより、垂下差込み板
部52が押し上げ力を受けるとともに、ロック作動片6
0も押し上げ力を受けることにより、差込みロック板5
0が押し上げられ、この差込みロック板50の押し上げ
により、このロック板両側の垂下差込み板部52、53
(図7)の係止突片部55(図7)と係止突起59、6
7(図7)の係止が外れて、図5の破線位置50′に差
込みロック板50が雌型コネクタ1の上に高く押し上げ
られる。このとき前記ロック作動片60の後縁の突起6
4が雌型コネクタ1の上壁板部6のロック作動片差込み
孔10の孔縁に係止され、それ以上は上方に押し上げら
れないから差込みロック板50が抜け出すことはない。
この差込みロック板50の雌型コネクタ1上の高い押し
上げ状態を目視することにより、雄型コネクタ20の差
込み先端部21が雌型コネクタ1の差込み開口3内に差
し込み嵌合されたことが確認される。
【0038】前記のように差込みロック板50が押し上
げられた雌型コネクタ1の差込み開口3のさらに内奥に
向けて雄型コネクタ20の差込み先端部21を押し込む
と、図6に示したように、雄型コネクタハウジング先端
部上の可撓ロックアーム25の基部26が、雌型コネク
タ1のハウジング上壁板部6の前端面に開口するロック
アーム挿入凹部7に挿入され、可撓ロックアーム25が
その弾力に抗して下方に撓んで差し込まれ、内奥まで差
し込まれると下方に撓んでいた可撓ロックアーム25が
弾力により、雌型コネクタ1の上壁板部6の係止孔縁1
1内を上方に復帰して、可撓ロックアーム中間部上面の
係止突部28が、係止孔縁11に係止され、雌型コネク
タ1に差し込み嵌合された雄型コネクタ20が抜け出な
いようにロックされる。このとき雄型コネクタ20の後
端部上面に突出しているストッパー29が雌型コネクタ
上壁板部6の前端面に当接して雄型コネクタ20がそれ
以上内奥に差し込まれるのを阻止する。図6は可撓ロッ
クアーム25が雌型コネクタハウジング上壁板部6のロ
ックアーム挿入凹部7に差し込まれた状態を示すために
その状態部分のみを略示した断面で図示してある。この
ように雌型コネクタ1の差込み開口3の内奥まで雄型コ
ネクタ20の先端部21が差し込まれ嵌合されると、雌
型コネクタ1と雄型コネクタ20の双方の差込み接続端
子が相互に差し込み接続される。この可撓ロックアーム
25による雌雄両コネクタ1、20の嵌合のロックを解
除して雌型コネクタ1から雄型コネクタ20を引き抜く
には、可撓ロックアーム25の指押部27を押し下げて
可撓ロックアーム上面の係止突部28を雌型コネクタ1
の係止孔縁11の係止から外せば、可撓ロックアームに
よるロックが解除されて雄型コネクタ20を引き抜くこ
とができる。
【0039】前記のように、ばね導線設置用細長孔状空
所23に短絡ばね導線40を収納された雄型コネクタ2
0の先端部21を、上面に差込みロック板50が差し込
まれ装着された雌型コネクタ1の差込み開口3の内奥ま
で差し込み、差込みロック板50が雌型コネクタ1の上
方に押し上げられ、可撓ロックアーム25が雌型コネク
タ1の係止孔縁11に係止された状態は、図1に示した
状態になる。図1は説明の便宜上雌型コネクタ1に装着
された差込みロック板50のロック作動片60と、雄型
コネクタ20のばね導線設置用細長孔状空所23内に収
納された短絡ばね導線40が図示される雌雄両コネクタ
の嵌合状態の縦断面を図示してある。このように雄型コ
ネクタ20の先端部21が雌型コネクタ1の差込み開口
3の内奥まで差し込まれた状態では、雌型コネクタ上方
に押し上げられた差込みロック板50のロック作動片6
0は、雌型コネクタ1の上面のロック作動片差込み孔1
0から上方に抜け出している。この雌型コネクタ1の差
込み孔10の下方には、雄型コネクタ20の上面に開口
する細長孔33が位置しており、この細長孔33はその
下側のばね導線設置用細長孔状空所23に開口連通して
いる。
【0040】前記のように雄型コネクタ20の差込み先
端部21が雌型コネクタ1の差込み開口3内奥まで差し
込まれ、雄型コネクタ20の差込み接続端子75、76
が雌型コネクタ1の差込み接続端子に差し込まれて電気
的接続が完了した状態のときは、雄型コネクタ20内に
前後スライド自在に収納設置されている短絡ばね導線4
0は、図2に示したように導線先端の接触部46、47
が雄型コネクタ20内の差込み接続端子75、76の側
面に弾力で当接して電気的に接触している。このように
接触部46、47が両差込み接続端子75、76に接触
すると両差込み接続端子が短絡されることになる。この
短絡を検出することにより雌雄両コネクタ1、20の電
気的接続完了状態を確認するために、図2の鎖線図示の
ように、雄型コネクタ20の差込み接続端子75、76
が接続される雌型コネクタ1の差込み接続端子1A、1
Bの外部に短絡検出用の外部回路Cを形成しておき、雄
型コネクタ20が雌型コネクタ1に差し込み嵌合されて
雄型コネクタ20の差込み接続端子75、76が雌型コ
ネクタ1の差込み接続端子1A、1Bに接続された状態
の接続完了を点検する時に、この短絡検出外部回路Cを
雌型コネクタ1の差込み接続端子1A、1Bに接続し、
その検出端子Ta、Tb間で短絡回路の閉成が検出され
れば、雄型コネクタ20の差込み先端部21が雌型コネ
クタ1の差込み開口3内奥まで完全に差し込まれて嵌合
して、雌雄両コネクタ1、20双方の差込み接続端子が
完全に電気的接続されたことが確認されたことになる。
【0041】前記の図1、図2に示したように雄型コネ
クタ20の差込み先端部21が雌型コネクタ1の差込み
開口内奥に完全に差し込まれた状態になれば、雄型コネ
クタと雌型コネクタの接続端子が相互に接続されて雌雄
両コネクタの電気的接続は完了したことになるが、この
両コネクタの嵌合が弛むようなことがあると電気的接続
が不良になって事故を招くので、両コネクタの電気的接
続を保持し離脱しないように完全嵌合状態をロックする
ために、雌型コネクタ1の上方に図2のように押し上げ
られている差込みロック板50を図3のように押し下げ
てロックする。この差込みロック板50を押し下げる
と、前記図7にて説明したように差込みロック板50の
垂下差込み板部52、53とロック作動片60が雌型コ
ネクタ1の上面の各差込み孔内に差し込まれ、ロック作
動片60は、図5に実線で図示した状態と同じく図3に
示した状態になる。
【0042】図3のように差込みロック板50を押し下
げると、図5に鎖線図示の垂下差込み板部52のテーパ
ー切欠部58が、雄型コネクタ20の差込み先端部21
(この時は図のさらに右方に差込まれている)の側面の
傾斜突条30(該切欠部58の下側の点線位置に位置し
ている)の上から下降して嵌入し係合する。この雄型コ
ネクタ先端部21の傾斜突条30と差込みロック板50
の垂下差込み板部52の係合により、雄型コネクタ20
と雌型コネクタ1の嵌合がロックされる。
【0043】また、前記のように押し下げられた差込み
ロック板50の中間に垂下するロック作動片60は、そ
の下端部が雄型コネクタ20の細長孔33内を下降して
ばね導線設置用細長孔状空所23に差し込まれ、このロ
ック作動片60の後縁の突起64が前記細長孔33の下
縁に係止されて上方の抜け出しが阻止され、このロック
作動片60の前後縁が雄型コネクタ20の細長孔33の
孔縁に当接して、雄型コネクタ20が雌型コネクタ1か
ら抜け出たり嵌合が弛むことがないようにロックされ
る。
【0044】前記のように雄型コネクタ20と雌型コネ
クタ1の嵌合は、雄型コネクタ20の可撓ロックアーム
25が雌型コネクタ1の係止孔縁11に係止されて抜け
出ないようにロックされ、かつ差込みロック板50の垂
下差込み板部52のテーパー切欠部58が雄型コネクタ
差込み先端部21の一側面の傾斜突条30に嵌合するこ
とにより抜け出ないようにロックされ、さらに差込みロ
ック板50のロック作動片60によってもロックされる
ので、雌雄両コネクタの完全嵌合状態が多重にロックさ
れることになる。
【0045】前記のように押し下げられた差込みロック
板50のロック作動片60の下端部が、雌型コネクタ1
のロック作動片差込み孔10内からその下方の雄型コネ
クタ20の細長孔33内を下降してその下のばね導線設
置用細長孔状空所23に差し込まれるときに、ロック作
動片60の下端部前縁の作動テーパー縁61が、該細長
孔状空所23に前後スライド自在に収納されている短絡
ばね導線40のコイル巻回部41の周側面に当接しなが
ら下降してコイル巻回部41を図の左方(図2の破線矢
印方向)に押すので、この細長孔状空所23においてコ
イル巻回部41は左方にスライド移行させられる。この
ようにコイル巻回部41が左方に移行した状態は図4に
示した状態であり、この左方にスライドするコイル巻回
部41は細長孔状空所23の後端のばね導線抜け出し防
止壁24によりコネクタハウジング外の抜け出しが阻止
される。
【0046】前記のようにコイル巻回部41が細長孔状
空所23内を図2の破線矢印方向にスライド移行する
と、図2のように両側壁23aの切欠連通孔23bから
両側の差込み接続端子75、76の側面まで拡開してい
た両拡開線部46、47が、図4のように前記両側壁の
切欠端のテーパー面23c、23cに沿って細長孔状空
所23内に引き込まれ弾力に抗して押し狭められて、差
込み接続端子75、76の側面に接触していた接触部4
6、47が差込み接続端子75、76から離れ、電気的
接触が絶たれて両差込み接続端子75、76の短絡が開
路する。したがって、差込みロック板50のロック確認
検査時に、図2に鎖線で図示したように、コネクタ外部
に形成した短絡検出外部回路C(図4の鎖線図示の短絡
検出外部回路C)を雌型コネクタ1の差込み接続端子1
A、1B(または雄型コネクタ20の差込み接続端子7
5、76)に接続し、その検出端子Ta、Tb間で短絡
回路の開路が検出されれば、前記のように差込みロック
板50が押し下げられて雄型コネクタ20と雌型コネク
タ1の嵌合が弛まないように完全にロックされたことが
確認されたことになる。
【0047】前記のように雄型コネクタ20と雌型コネ
クタ1の接続状態をロックしている押し下げられた差込
みロック板50は、その中間部に垂下しているロック作
動片60の下端の突部62が、雄型コネクタ20の後端
面に開口する凸形孔35(図12、図13の13−Cに
図示)内まで下降しているので、この凸形孔35に工具
等を差し込んでロック作動片60の下端突部62を押し
上げれば、押し下げられていた差込みロック板50が押
し上げられ、差込みロック板50によるロックを解除す
ることができる。このようにロック板50を押し上げて
ロックを解除すると、短絡ばね導線40のコイル巻回部
41を左方に移行させていたロック作動片60がコイル
巻回部41の上方に押し上げられるので、コイル巻回部
41を左方に押して移行させていたロック作動片60の
押しがなくなり、押し狭められていた拡開線部46、4
7がそれ自身の弾力復帰力により元の拡開状態に押し拡
がろうとして切欠連通孔23bに拡開し、その弾力でコ
イル巻回部41が図4の位置から右方に戻って図2に示
した元の位置に復帰する。この短絡ばね導線40の元位
置への復帰により接触部46、47が差込み接続端子7
5、76の側面に接触して両差込み接続端子75、76
を短絡する。したがって差込みロック板50を前記のよ
うに押し下げて雌雄両コネクタの嵌合をロックした後
に、前記の短絡検出外部回路端子の検出端子T、T間で
短絡回路の閉成が検出されれば、差込みロック板50の
前記押し下げによるロックが外れていることが確認され
ることになる。
【0048】また、差込みロック板50の押し下げによ
るロックが外れて上方に図1に示したように雌型コネク
タ1上に高く押し上げられていると、この雌型コネクタ
上に高く押し上げられている状態は容易に目視されの
で、差込みロック板50のロック不完全があれば看過さ
れることなく差込みロック板50を押し下げて確実にロ
ックすることができる。
【0049】
【発明の効果】前記のように本発明の嵌合ロック確認型
電気コネクタは、雌雄両電気コネクタの一方のコネクタ
の上面に差込みロック板を差し込んで装着し、他方のコ
ネクタ内に短絡ばね導線を前後スライド自在に収納して
そのばね導線の接触部を差込み接続端子に接触させ、こ
の他方のコネクタを一方のコネクタに嵌合し、差込みロ
ック板を押し下げることにより、雌雄両コネクタの嵌合
をロックするとともに、差込みロック板のロック作動片
で短絡ばね導線をスライドさせて差込み接続端子との電
気的接触を開くように構成したことにより、以下のよう
な効果を有する。雌雄両コネクタを差し込み嵌合させた
ときに、差込みロック板が高く押し上げられて突出し、
看過されることなく容易に目視されるので、雌雄両コネ
クタの差し込み嵌合が看過されることなく確実に確認す
ることができる。
【0050】また、雌雄両コネクタを差し込み嵌合させ
双方の差込み接続端子を接続して、短絡ばね導線による
短絡回路の閉成を検出することにより、雌雄両コネクタ
の完全な嵌合接続を確認することができる。この短絡ば
ね導線による嵌合接続の確認と前記の差込みロック板に
よる嵌合接続の確認との二重の確認手段により、雌雄両
コネクタの嵌合接続状態を確実に確認することができ、
確認洩れの事故を防止することができる。
【0051】差込みロック板の押し下げにより、雌雄両
コネクタの嵌合接続状態を確実にロックすることがで
き、短絡ばね導線のスライドによる前記短絡回路の開路
を検出することにより、雌雄両コネクタの嵌合接続状態
のロックを確実に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の雌雄両コネクタ差し込み
嵌合状態における、差込みロック板のロック前の状態を
示す断面図
【図2】図1の状態における短絡ばね導線の状態を示す
【図3】本発明の一実施形態の雌雄両コネクタ差し込み
嵌合状態における、差込みロック板のロック状態を示す
断面図
【図4】図3の状態における短絡ばね導線の状態を示す
【図5】本発明の一実施形態の雌型コネクタに差し込ま
れた差込みロック板のロック作動片と雌型コネクタに差
し込まれる雄型コネクタを示す断面図
【図6】本発明の一実施形態の可撓ロックアームと雌型
コネクタの係止状態を示す図
【図7】本発明の一実施形態の雌型コネクタと差込みロ
ック板と雄型コネクタの差し込み関係を示す斜視図
【図8】本発明の一実施形態の雌型コネクタの差込み開
口側から上面を見た斜視図
【図9】本発明の雌型コネクタを後半部後端面側から下
面を見た一部破断した斜視図
【図10】本発明の一実施形態の雌型コネクタを示す図
【図11】本発明の一実施形態の雄型コネクタの差込み
先端部側から下面を見た斜視図
【図12】本発明の一実施形態の雄型コネクタの後端面
側から上面を見た斜視図
【図13】本発明の一実施形態の雄型コネクタを示す図
【図14】本発明の一実施形態の短絡ばね導線の斜視図
【図15】本発明の一実施形態の差込みロック板の斜視
【図16】本発明の一実施形態の差込みロック板を示す
【符号の説明】
1:一方のコネクタ(雌型コネクタ) 20:他方のコネクタ(雄型コネクタ) 40:短絡ばね導線 48、49:接触部 50:差込みロック板 60:差込みロック板のロック作動片 75、76:他方のコネクタの差込み接続端子 7:一方のコネクタ1のロックアーム挿入凹部 21:他方のコネクタ20の差込み先端部 23:他方のコネクタ20のばね導線設置用細長孔状空
所 25:他方のコネクタ20の可撓ロックアーム 26:可撓ロックアームの基部 30:差込み先端部21の側面の傾斜突条 41:短絡ばね導線40のコイル巻回部 42、43:短絡ばね導線40の導線部 46、47:短絡ばね導線40の拡開線部 51:差込みロック板50の上板部 52、53:差込みロック板50の垂下差込み板部 55:垂下差込み板部52の係止突片部 58:垂下差込み板部52のテーパー切欠部 61:ロック作動片60の作動テーパー縁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】雌雄両電気コネクタの一方のコネクタの上
    面に差込みロック板を差し込み装着し、他方のコネクタ
    内に前後スライド自在に収納した短絡ばね導線の接触部
    を差込み接続端子に電気的に接触させ、前記他方のコネ
    クタを前記一方のコネクタに嵌合し、前記差込みロック
    板を押し下げることにより、前記両コネクタの嵌合をロ
    ックするとともに、前記差込みロック板のロック作動片
    で前記短絡ばね導線をスライドさせて、該短絡ばね導線
    の接触部と前記差込み接続端子の電気的接触を開くよう
    に構成したことを特徴とする嵌合ロック確認型電気コネ
    クタ。
JP22716295A 1995-08-13 1995-08-13 嵌合ロック確認型電気コネクタ Pending JPH0955264A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11283691A (ja) * 1997-12-04 1999-10-15 Thomas & Betts Corp <T&B> 自動車エアバッグアセンブリ用無配向導火爆管コネクタアセンブリ
KR100810403B1 (ko) * 2005-05-02 2008-03-04 니혼앗짜쿠단시세이소 가부시키가이샤 단락 커넥터

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