JPH0955257A - 充電用コネクタ - Google Patents

充電用コネクタ

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Publication number
JPH0955257A
JPH0955257A JP22577695A JP22577695A JPH0955257A JP H0955257 A JPH0955257 A JP H0955257A JP 22577695 A JP22577695 A JP 22577695A JP 22577695 A JP22577695 A JP 22577695A JP H0955257 A JPH0955257 A JP H0955257A
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JP
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lock
ball
connector
fitted
fitting portion
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JP22577695A
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English (en)
Inventor
Kazumoto Chikada
一元 近田
Tadashi Miyazaki
正 宮崎
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Priority to EP96112805A priority patent/EP0762554B1/en
Priority to DE69611019T priority patent/DE69611019T2/de
Priority to EP98118014A priority patent/EP0887891A1/en
Priority to US08/695,296 priority patent/US5807129A/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 充電用のコネクタ同士を確実に嵌合状態にロ
ックする。 【構成】 充電用コネクタ1を車体側コネクタ25に嵌
合するとその係合溝28にロックボール9が係合すると
共にこのロックボール9にロック動作部材10が係合
し、もって、両コネクタ1,25が嵌合状態にロックさ
れる。ロックボール9の係合によるボールロック機構を
用いてコネクタ1,25同士を嵌合状態にロックするよ
うになっているから、弾性撓み可能な樹脂ランスを用い
たロック機構に比べるとコネクタや電線の重量が大きく
ても確実にロック状態に保持することができ、信頼性に
優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、充電を行うために用い
られる充電用コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば電気自動車において充電を行う場
合には、車載バッテリーに接続した状態で車体に固定さ
れた車体側コネクタと、充電器に可撓ケーブルを介して
接続された充電器側コネクタとが用いられ、この充電が
コネクタを車体側コネクタに嵌合した状態で充電が行わ
れる。この場合、充電中に充電器側コネクタが車体側コ
ネクタから外れるのを防止するために、双方のコネクタ
を嵌合状態に保持するためのロック手段を設けることが
必要となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】充電用コネクタのロッ
ク手段としては、ワイヤーハーネスにおけるコネクタ同
士をロックするためのロック機構、即ち、一方のコネク
タに設けた弾性撓み可能な樹脂ランスを他方のコネクタ
に設けた係合部に係止させるという構成になる機構を用
いることが考えられる。
【0004】ところが、このような樹脂ランスを用いた
ロック機構を充電用コネクタに適用すると、次のような
不具合が生じる。車体側コネクタに充電器側コネクタを
嵌合したときにその充電器側コネクタ自身の重量及びこ
の充電器側コネクタから延びる電線の重量をロック機構
で受けることになるのであるが、充電用の電線はワイヤ
ーハーネス用のものに比べると径が太くて重量が大きい
ため、弾性撓み可能な樹脂ランスを用いたロック機構で
は充電用電線の重量を十分に支えることが難しいという
問題がある。
【0005】本発明は上記事情に鑑みて創案されたもの
であり、充電用のコネクタ同士を確実に嵌合状態にロッ
クできるようにすることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1の発明は、相手側ターミナルと
接続可能であって電線が接続されたターミナルが収容さ
れているコネクタハウジングと、コネクタハウジングに
相手側コネクタとの嵌合可能に設けられ、周面に開口す
るボール支持孔が形成された筒形嵌合部と、ボール支持
孔内に径方向の変位可能に収容され、筒形嵌合部の周面
から突出し、その突出部分が、筒形嵌合部と嵌合した相
手側コネクタと係合することによりコネクタ同士を連結
状態に保持するロックボールと、ロックボールに係合し
てそのロックボールを相手側コネクタとの係合状態に保
持可能なロック位置と、ロックボールの相手側コネクタ
からの外れ方向への変位を許容するロック解除位置との
間で変位可能なロック動作部材とを備えて構成されてい
るところに特徴を有する。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、ロック動作部材をロック位置側へ付勢すると共にロ
ックボールを相手側コネクタへの係合方向へ付勢するロ
ックスプリングと、筒形嵌合部への相手側コネクタの嵌
合に伴ってその相手側コネクタに対するロックボールの
係合を許容する位置へ変位可能なロック解除部材と、こ
のロック解除部材を介してロックボールを相手側コネク
タから離脱させる方向へ付勢するロック解除スプリング
とを設けたところに特徴を有する。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
の発明において、コネクタハウジングを片手で把持した
状態において操作可能な操作部材と、この操作部材の作
動に連動してロック動作部材をロック解除位置へ変位さ
せる連動機構とを設けたところに特徴を有する。
【0009】
【作用】請求項1の発明においては、筒形嵌合部に相手
側コネクタが嵌合すると、その相手側コネクタにロック
ボールが係合し、ロック動作部材がロック位置に変位し
てロックボールが相手側コネクタとの係合状態に保持さ
れ、もって、両コネクタが連結状態にロックされる。ま
た、ロック動作部材がロック解除位置に変位すると、ロ
ックボールが相手側コネクタから外れる方向へ変位可能
となるため、両コネクタのロックを解除することができ
るようになる。
【0010】請求項2の発明においては、筒形嵌合部に
相手側コネクタが嵌合するとロック解除部材がロック解
除スプリングの付勢に抗して変位し、ロックスプリング
の付勢によってロックボールが相手側コネクタと自動的
に係合すると共にロック動作部材が自動的にロック位置
へ変位してロックボールをロックし、もって、両コネク
タが嵌合状態にロックされる。また、ロック動作部材を
ロックスプリングの付勢に抗してロック解除位置へ変位
させると、ロック解除スプリングの付勢によってロック
ボールが相手側コネクタから離脱し、もって、両コネク
タのロックが解除される。
【0011】請求項3の発明においては、コネクタハウ
ジングを片手で把持した状態で操作部材を操作すると、
連動機構を介してロック動作部材がロック解除位置へ変
位し、コネクタ同士のロックが解除される。
【0012】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ボール支持孔
内で変位可能なロックボールを相手側コネクタと係合さ
せるボールロック機構によってコネクタ同士を嵌合状態
にロックするようになっているから、弾性撓み可能な樹
脂ランスを用いたロック機構に比べるとコネクタや電線
の重量が大きくても確実にロック状態に保持することが
でき、信頼性に優れている。
【0013】請求項2の発明によれば、筒形嵌合部と相
手側コネクタとを嵌合させると自動的にロックがかかる
と共に、ロック動作部材をロック解除位置に変位させる
だけでロックが解除されるようになっているから、操作
性に優れている。
【0014】請求項3の発明によれば、片手でコネクタ
ハウジングを把持したままロック解除できるから、操作
性に優れている。
【0015】
【実施例】
<実施例1>以下、本発明を具体化した実施例1を図1
及び図2を参照して説明する。本実施例の充電用コネク
タ1は、充電器(図示せず)に電線2を介して接続され
ており、電気自動車(図示せず)の車体に固定した車体
側コネクタ25に嵌合することにより車載バッテリを充
電するようになっている。
【0016】車体側コネクタ25には、車載バッテリに
接続した電線(図示せず)の端末に固着された雄型のタ
ーミナル26が固定され、そのターミナル26は車体側
コネクタ25の正面に形成したフード部27内に突出し
ている。かかる車体側コネクタ25に充電用コネクタ1
を嵌合すると、車体側のターミナル26が充電用コネク
タ1のターミナル3と電気的導通可能に嵌合接続され
る。
【0017】この車体側コネクタ25のフード部27に
は、双方のコネクタ1,25を嵌合状態にロックするた
めのロック機構を構成する係合溝28が設けられてい
る。この係合溝28は、フード部27の先端部外周面に
全周に亘って形成され、係合溝28の前側の内側壁面は
斜めに傾斜している。
【0018】充電用コネクタ1は、充電器から延ばされ
た電線2の端末に固着した雌型のターミナル3を備えて
おり、このターミナル3はコネクタハウジング4に前方
へ突出させて形成した筒状のターミナル保持部5内にラ
ンス6により保持されていると共に、電線2はコネクタ
ハウジング4の中空内を通って後方へ引き出されてい
る。
【0019】コネクタハウジング4には、ターミナル保
持部5を囲むように前方へ突出する筒形嵌合部7が形成
されている。この筒形嵌合部7内には、その内周面に摺
接するようにして車体側コネクタ25のフード部27が
嵌合されるようになっている。この筒形嵌合部7には、
その外周面と内周面とに開口する円形のボール支持孔8
が周方向において等角度間隔を空けて複数(例えば8
個)形成されている。これらのボール支持孔8は、筒形
嵌合部7にフード部27が嵌合した状態において係合溝
28と対応するように配置されている。かかるボール支
持孔8には、直径寸法が筒形嵌合部7の厚さよりも大き
いロックボール9が径方向の移動自由に嵌装されてい
る。
【0020】筒形嵌合部7には、その外周面に接触する
ような筒形をなすロック動作部材10が嵌装されてい
る。このロック動作部材10は、前方のロック位置と後
方のロック解除位置との間で軸方向のスライドが可能と
なっていると共に、ロックスプリング11によってロッ
ク位置へ向かう方向に付勢されている。ここで、ロック
動作部材10が変位するロック位置及びロック解除位置
について説明する。
【0021】ロック位置にロック動作部材10が位置す
る状態では、図2に示すように、ロック動作部材10の
後端部内周のボール押圧面12が外周側からボール支持
孔8を塞ぎ、このボール押圧面12がロックボール9に
係合してこれを筒形嵌合部7の内周側へ突出させる状態
に保持する。この状態では、筒形嵌合部7に正規に嵌合
された車体側コネクタ25のフード部27の係合溝28
にロックボール9が嵌合し、もって、充電用コネクタ1
と車体側コネクタ25とが連結状態にロックされるよう
になる。尚、このときにロック動作部材10の係止部1
3が筒形嵌合部7のストッパ16に係止することによ
り、ロック動作部材10がロック位置よりも前方へ移動
することが規制される。
【0022】また、ロック動作部材10がロック解除位
置にある状態では、図1に示すように、ボール押圧面1
2よりも前方に拡径させて形成した逃がし部14がボー
ル支持孔8と対応することにより、筒形嵌合部7の内周
側へ突出していたロックボール9がボール支持孔8内に
引っ込んで筒形嵌合部7の外周側へ突出することが可能
となる。ロックボール9が外周側へ突出した状態に保持
されているときには、ロックスプリング11の付勢によ
って係止部13がロックボール9を押しても、ロック動
作部材10のロック位置側(前方)への移動が規制され
る。突出したロックボール9が内周側への移動を許容さ
れている状態では、ロックスプリング11の付勢により
ロックボール9が係止部13に押されて内周側へ移動
し、ロック動作部材10がロック位置へ移動するように
なっている。
【0023】尚、コネクタハウジング4には、ロック動
作部材10及びロックスプリング11を外から覆うよう
に外筒15が設けられている。そして、この外筒15の
前端からは、ロック動作部材10の前端に形成した鍔状
の指掛け部17が露出しており、この指掛け部17に指
を引っ掛けることによってロック動作部材10をロック
解除方向へ移動させることができるようになつている。
【0024】筒形嵌合部7には、その内周面に接触する
ような筒形をなすロック解除部材18が、前方のロック
解除位置と後方のロック許容位置との間での軸方向のス
ライドを可能に嵌装されている。このロック解除部材1
8は、ロック解除スプリング19によりロック解除方向
へ付勢されていると共に、相手側コネクタのフード部2
7が筒形嵌合部7内に嵌入されるとそのフード部27の
前端で押されてロック許容位置へ押動されるようになっ
ている。
【0025】ロック解除部材18がロック解除位置にあ
る状態においては、ロック解除部材18の前端部外周の
ボール受け面20がボール支持孔8を塞ぎ、そのボール
受け面20がロックボール9に係合してこれを筒形嵌合
部7の外周側へ突出させる状態に保持する。尚、このと
きにロック解除部材18の係止部21が筒形嵌合部7の
ストッパ22に係止することにより、ロック解除部材1
8がロック解除位置よりも前方へ移動することが規制さ
れる。
【0026】また、ロック解除部材18がロック許容位
置にある状態では、ロック解除部材18がボール支持孔
8よりも後方へ移動してボール支持孔8が内周側へ開放
されるため、ロックボール9が内周側へ突出して車体側
コネクタ25と係合することが許容される。
【0027】次に、本実施例の作用について説明する。
車体側コネクタ25と嵌合しない状態における充電用コ
ネクタ1は、図1に示すように、ロック解除部材18が
ロック解除スプリング19の付勢にしたがってロック解
除位置にあり、ロックボール9が筒形嵌合部7の外周側
へ突出し、ロック動作部材10がロックスプリング11
の付勢に抗してロック解除位置に保持されている。
【0028】かかる充電用コネクタ1を車体側コネクタ
25に嵌合すると、筒形嵌合部7内に相手側のフード部
27が嵌入されることによりロック解除部材18が押さ
れてロック許容位置へ移動する。双方のコネクタ1,2
5が正規嵌合状態になってフード部27の係合溝28が
ボール支持孔8に整合すると、ロックスプリング11の
付勢力により、ロックボール9が内周側へ突出して係合
溝28に嵌合すると共にロック動作部材10がロック位
置に移動する。この状態では、ボール押圧面12が外側
からロックボール9に係合してこれを係合溝28と係合
する状態に保持し、もって、双方のコネクタ1,25が
嵌合状態にロックされる(図2を参照)。
【0029】この嵌合状態から充電側コネクタ1を離脱
させる際には、片手で外筒15を掴んだ状態でその指
(例えば親指と人差し指)を指掛け部17に掛けてこれ
をロックスプリング11の付勢に抗して手前側(図の右
側)へ引き戻す。これにより、ロック動作部材10がロ
ック解除位置に移動してボール押圧面12がロックボー
ル9から外れるため、ロックボール9は外側への変位が
可能になる。すると、ロック解除スプリング19の付勢
により、ロック解除部材18がフード部27を相対的に
前方へ押し出しつつロック解除位置移動すると共に、ロ
ックボール9が係合溝28から外側へ押し出されるよう
にして外れてボール受け面20による内側からの係合に
より筒形嵌合部7の外周面に突出した状態に保持され
る。そして、この突出したロックボール9に係止部13
が係合することによりロック動作部材10はロック解除
位置に保持され、図1に示す状態に復帰する。
【0030】以上説明したように、本実施例によれば、
ボール支持孔8内で変位可能なロックボール9を車体側
コネクタ25と係合させるボールロック機構によってコ
ネクタ1,25同士を嵌合状態にロックするようになっ
ているから、弾性撓み可能な樹脂ランスを用いたロック
機構に比べるとコネクタや電線の重量が大きくても確実
にロック状態に保持することができ、信頼性に優れてい
る。
【0031】また、充電用コネクタ1を車体側コネクタ
25に嵌合させると双方のコネクタ1,25同士が自動
的に嵌合状態にロックされるようになっていると共に、
ロック動作部材7をロック解除位置に変位させるだけで
双方のコネクタ1,25のロックが解除されるようにな
っているから、操作性に優れている。しかも、片手でコ
ネクタハウジング4を把持したままでロック解除の操作
を行うことができ、しかも、その操作方向は充電用コネ
クタ1を車体側コネクタ25から取り外す方向と同じ方
向であるから、この点においても操作性に優れていると
いえる。
【0032】<実施例2>次に、本発明を具体化した実
施例2を図3及び図4を参照して説明する。本実施例の
充電用コネクタ30は、充電器(図示せず)に電線34
を介して接続されており、電気自動車(図示せず)の車
体に固定した車体側コネクタ60に嵌合することにより
車載バッテリを充電するようになっている。
【0033】車体側コネクタ60には、車載バッテリに
接続した電線61の端末に固着された雄型のターミナル
62が固定され、そのターミナル62は車体側コネクタ
60の正面に形成したフード部63内に突出している。
かかる車体側コネクタ60に充電用コネクタ30を嵌合
すると、車体側のターミナル62が充電用コネクタ30
のターミナル35と電気的導通可能に嵌合接続される。
この車体側コネクタ60のフード部63には、双方のコ
ネクタ30,60を嵌合状態にロックするためのロック
機構を構成する係合溝64が、フード部63の先端部外
周面に全周に亘って形成されている。
【0034】充電用コネクタ30は、ターミナルホルダ
32とグリップ33からなるコネクタハウジング31
と、充電器から延ばされた電線34の端末に固着された
雌型のターミナル35とを備えて構成されている。ター
ミナル35はターミナルホルダ32内に保持され、ター
ミナルホルダ32から延出した電線34はグリップ33
の下方位置から後方へ延出されている。
【0035】コネクタハウジング31のターミナルホル
ダ32には、その周囲を囲むように筒形嵌合部36が固
定されている。この筒形嵌合部36内には、その内周面
に摺接するようにして車体側コネクタ60のフード部6
3が嵌合されるようになっている。この筒形嵌合部36
には、その外周面と内周面とに開口する円形のボール支
持孔37が周方向において等角度間隔を空けて複数(例
えば8個)形成されている。これらのボール支持孔37
は、筒形嵌合部36にフード部63が嵌合した状態にお
いて係合溝64と対応するように配置されている。かか
るボール支持孔37には、直径寸法が筒形嵌合部36の
厚さよりも大きいロックボール38が径方向の移動自由
に嵌装されている。
【0036】筒形嵌合部36には、その外周面に接触す
るような筒形をなすロック動作部材39が嵌装されてい
る。このロック動作部材39は、前方のロック位置と後
方のロック解除位置との間で軸方向のスライドが可能と
なっていると共に、ロックスプリング40によってロッ
ク位置へ向かう方向に付勢されている。
【0037】ロック位置にロック動作部材39が位置す
る状態では、その内周のボール押圧面41がボール支持
孔37を塞ぎ、このボール押圧面41がロックボール3
8に係合してこれを筒形嵌合部36の内周側へ突出させ
る状態に保持する。また、ロック解除位置にロック動作
部材39がある状態では、その内周のボール押圧面41
よりも前方に形成した逃がし溝42がボール支持孔37
と対応し、筒形嵌合部36の内周側へ突出していたロッ
クボール38がボール支持孔37内に引っ込むように移
動して筒形嵌合部36の外周側へ突出することにより逃
がし溝42と嵌合することが可能となる。ロックボール
38が逃がし溝42との係合状態に保持されているとき
には、ロック動作部材39のロック位置側(前方)への
移動が規制され、また、ロックボール38が逃がし溝4
2に係合しているもののロックボール38の内周側への
移動が許容されている状態では、ロックスプリング40
の付勢によりロックボール38が逃がし溝42の溝縁に
押されて内周側へ移動し、もつて、ロック動作部材39
がロック位置へ移動するようになっている。
【0038】ロック動作部材39の後端部に突出させた
連結部39aは、軸46により揺動自由に支持されたリ
ンクアーム43の一端が軸44によって支持されてい
る。このリンクアーム43の他端には、リング状のトリ
ガ(本発明の構成要件である操作部材)45が形成され
ており、以上によって本発明の構成要件である連動機構
が構成されている。トリガ45は、ガイド溝48に案内
されることにより軸46を中心として上下方向の揺動可
能となっており、グリップ33を握った手の人差し指を
トリガ45に引っ掛けてそのトリガ45を上方向へ引き
操作すると、ロック動作部材39がロック位置からロッ
ク解除側へ移動するようになっている。
【0039】筒形嵌合部36には、その内周面に接触す
るような筒形をなすロック解除部材50が、前方のロッ
ク解除位置と後方のロック許容位置との間で軸方向のス
ライドを可能に嵌装されている。このロック解除部材5
0は、ロック解除スプリング51によりロック解除方向
へ付勢されていると共に、車体側コネクタ60のフード
部63が筒形嵌合部36内に嵌入されるとそのフード部
63の前端で押されてロック許容位置へ押動されるよう
になっている。
【0040】ロック解除部材50がロック解除位置にあ
る状態においては、ロック解除部材50の外周面がボー
ル支持孔37を塞ぐように位置してロックボール38に
係合し、これを筒形嵌合部36の外周側へ突出させる状
態に保持する。尚、このときにロック解除部材50の係
止部52が筒形嵌合部36のストッパ53に係止するこ
とにより、ロック解除部材50がロック解除位置よりも
前方へ移動することが規制される。また、ロック解除部
材50がロック許容位置にある状態では、ロック解除部
材50がボール支持孔37よりも後方へ移動してボール
支持孔37が内周側へ開放されるため、ロックボール3
8が内周側へ突出して車体側コネクタ60と係合するこ
とが許容される。
【0041】次に、本実施例の作用について説明する。
車体側コネクタ60と嵌合しない状態における充電用コ
ネクタ30は、図3に示すように、ロック解除部材50
がロック解除スプリング51の付勢にしたがってロック
解除位置にあり、ロックボール38が筒形嵌合部36の
外周側へ突出して逃がし溝42と係合し、これによりロ
ック動作部材39がロックスプリング40の付勢に抗し
てロック解除位置に保持されている。
【0042】かかる充電用コネクタ30を車体側コネク
タ60に嵌合すると、筒形嵌合部36内に相手側のフー
ド部63が嵌入されることによりロック解除部材50が
押されてロック許容位置へ移動する。双方のコネクタ3
0,60が正規嵌合状態になってフード部63の係合溝
64がボール支持孔37に整合すると、ロックスプリン
グ40の付勢力により、ロックボール38が内周側へ突
出して係合溝64に嵌合すると共にロック動作部材39
がロック位置に移動する。この状態では、ボール押圧面
41が外側からロックボール38に係合してこれを係合
溝64と係合する状態に保持し、もって、双方のコネク
タ30,60が嵌合状態にロックされる(図4を参
照)。
【0043】この嵌合状態から充電用コネクタ30を離
脱させる際には、片手でグリップ33を握ってその人差
し指をトリガ45に掛け、これをロックスプリング40
の付勢に抗して上方へ引き挙げる操作を行う。これによ
り、ロック動作部材39がロック解除位置に向かって移
動することによりボール押圧面41がロックボール38
から外れ、逃がし溝42がボール支持孔37に整合する
位置に達すると、ロック解除スプリング51の付勢によ
りロック解除部材50がフード部63を相対的に前方へ
押し出しつつロック解除位置へ移動すると共に、ロック
ボール38が係合溝64から外側へ押し出されるように
して外れ、逃がし溝42に係合する状態に保持される。
このロックボール38と逃がし溝42との係合によりロ
ック動作部材39はロック解除位置に保持され、図3に
示す状態に復帰する。
【0044】以上説明したように、本実施例によれば、
上記実施例1と同じ効果が得られるのに加え、ロック解
除操作が片手でグリップ33を握った状態で行うことが
できるため、実施例1のように径の大きいコネクタハウ
ジング31を掴んで操作する場合に比べると操作性に優
れたものとなっている。
【0045】<他の実施例>本発明は上記記述及び図面
によって説明した実施例に限定されるものではなく、例
えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含ま
れ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種
々変更して実施することができる。
【0046】(1)上記実施例では、ロック機構の操作
が充電用コネクタで行われるようにした場合について説
明したが、本発明によれば、ロック機構の操作が車体側
コネクタにおいて行われるようにした場合にも適用する
ことができる。
【0047】(2)上記実施例では、ロックスプリング
を設けた場合について説明したが、本発明によれば、ロ
ックスプリングを用いない構成とすることができる。こ
の場合、手動でロック動作部材をロック位置へ移動させ
ることによってロックボールをロック状態に保持するよ
うにすればよい。
【0048】(3)上記実施例では、ロック解除スプリ
ングを設けた場合について説明したが、本発明によれ
ば、ロック解除スプリングを用いない構成とすることが
できる。この場合、コネクタハウジングを相手側コネク
タから抜き取るようにしながらロックボールによるロッ
クを解除すればよい。尚、このロック解除スプリングを
用いない構成においてロックスプリングが設けられてい
る場合には、ロック解除部材を手動により操作してロッ
クボールをロック解除状態に保持すると共に、ロック動
作部材をロック解除位置に保持する必要がある。
【0049】(4)本発明は、上記のタイプのコネクタ
に限らず、例えばガンタイプの形状のものであってロッ
ク解除をグリップを握ってトリガを引くという操作によ
って行うものや、筒形のコネクタハウジングの外周面に
押し釦を設けてこの押し釦の操作によってロック解除を
行うようにしたタイプのものにも適用することができ
る。
【0050】(5)上記実施例1において、両コネクタ
1,25が嵌合された状態でロック動作部材10をロッ
ク解除方向へ移動することを規制する手段を設けるよう
にしてもよい。このロック動作部材10をロック状態に
保持する手段としては、例えば、常にはロック動作部材
10のロック解除方向への移動を規制する状態にある押
し釦を設け、この押し釦の押し操作によってロック動作
部材10のロック解除方向への移動を許容する構成とし
てもよい。かかる構成によれば、押し釦の押し操作とロ
ック動作部材10のスライド操作との2つの操作を行う
ことによってロックを解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の非嵌合状態の断面図
【図2】実施例1の嵌合状態の断面図
【図3】実施例2の非嵌合状態の断面図
【図4】実施例2の嵌合状態の断面図
【符号の説明】
1…充電用コネクタ 2…電線 3…ターミナル 7…筒形嵌合部 8…ボール支持孔 9…ロックボール 10…ロック動作部材 11…ロックスプリング 17…指掛け部(操作部材) 18…ロック解除部材 19…ロック解除スプリング 25…車体側コネクタ(相手側コネクタ) 26…相手側ターミナル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手側ターミナルと接続可能であって電
    線が接続されたターミナルが収容されているコネクタハ
    ウジングと、 前記コネクタハウジングに相手側コネクタとの嵌合可能
    に設けられ、周面に開口するボール支持孔が形成された
    筒形嵌合部と、 前記ボール支持孔内に径方向の変位可能に収容され、前
    記筒形嵌合部の周面から突出し、この突出部分が、前記
    筒形嵌合部と嵌合した相手側コネクタと係合することに
    よりコネクタ同士を連結状態に保持するロックボール
    と、 前記ロックボールに係合してそのロックボールを前記相
    手側コネクタとの係合状態に保持可能なロック位置と、
    前記ロックボールの前記相手側コネクタからの外れ方向
    への変位を許容するロック解除位置との間で変位可能な
    ロック動作部材とを備えて構成されることを特徴とする
    充電用コネクタ。
  2. 【請求項2】 ロック動作部材をロック位置側へ付勢す
    ると共にロックボールを相手側コネクタへの係合方向へ
    付勢するロックスプリングと、 筒形嵌合部への前記相手側コネクタの嵌合に伴ってその
    相手側コネクタに対する前記ロックボールの係合を許容
    する位置へ変位可能なロック解除部材と、 このロック解除部材を介して前記ロックボールを前記相
    手側コネクタから離脱させる方向へ付勢するロック解除
    スプリングとを設けたことを特徴とする請求項1記載の
    充電用コネクタ。
  3. 【請求項3】 コネクタハウジングを片手で把持した状
    態において操作可能な操作部材と、この操作部材の作動
    に連動してロック動作部材をロック解除位置へ変位させ
    る連動機構とを設けたこと特徴とする請求項1又は請求
    項2記載の充電用コネクタ。
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