JPH095482A - 水中のアイボルト取外し具およびその使用方法 - Google Patents
水中のアイボルト取外し具およびその使用方法Info
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- JPH095482A JPH095482A JP7176604A JP17660495A JPH095482A JP H095482 A JPH095482 A JP H095482A JP 7176604 A JP7176604 A JP 7176604A JP 17660495 A JP17660495 A JP 17660495A JP H095482 A JPH095482 A JP H095482A
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- eyebolt
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- air cylinder
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Hand Tools For Fitting Together And Separating, Or Other Hand Tools (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 原子力発電所の燃料プール底面に配置される
ラック取付板のアイボルトを容易に着脱できる取外し具
およびその使用方法の提供。 【構成】 ポール2の上端にハンドル3を設け、下端に
ソケット部4を有する本体5を設ける。そして本体5に
エアーシリンダ7を設け、そのエアーシリンダ7とアイ
ボルト抜け止め用のピン6とを連結する。
ラック取付板のアイボルトを容易に着脱できる取外し具
およびその使用方法の提供。 【構成】 ポール2の上端にハンドル3を設け、下端に
ソケット部4を有する本体5を設ける。そして本体5に
エアーシリンダ7を設け、そのエアーシリンダ7とアイ
ボルト抜け止め用のピン6とを連結する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原子力発電所内におい
て、主として燃料プールの底面に沈められるラック取付
板の吊り下げ用アイボルトを着脱するためのアイボルト
取外し具に関する。
て、主として燃料プールの底面に沈められるラック取付
板の吊り下げ用アイボルトを着脱するためのアイボルト
取外し具に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所の燃料プール内には、燃料
保管用のラックが設けられている。このラックは、プー
ル底面に固定されたラック取付板を介して、ラックの下
端が燃料プールの底にボルトにより締結固定される。そ
のラック取付板は、その表面に複数のアイボルトを予め
螺着しておき、そのアイボルトにワイヤーを介して天井
クレーン等によりプール底面に吊り下げられる。その
際、ラック取付板に予め穿設された孔がプール底面に突
設されたアンカーボルトに嵌入するように、それが水中
に沈められる。
保管用のラックが設けられている。このラックは、プー
ル底面に固定されたラック取付板を介して、ラックの下
端が燃料プールの底にボルトにより締結固定される。そ
のラック取付板は、その表面に複数のアイボルトを予め
螺着しておき、そのアイボルトにワイヤーを介して天井
クレーン等によりプール底面に吊り下げられる。その
際、ラック取付板に予め穿設された孔がプール底面に突
設されたアンカーボルトに嵌入するように、それが水中
に沈められる。
【0003】次いで、アイボルトから吊り下げワイヤを
取り外した後に、そのアイボルトは取り除かれて水中か
ら引き上げられる。このアイボルト取外し作業のため、
従来は次のような大掛かりな操作を行っていた。先ず、
プール上方に配置された作業台車に細長い水中作業ロボ
ットを設け、その下端にアイボルト取外し用専用レンチ
を取付け、その水中作業ロボットをクレーンにより引き
下ろして、水中カメラを利用して、ラック取付板上のア
イボルトを把持すると共に、それを螺回して緩めること
により取り外し、プールから引き上げていた。そして複
数のアイボルトを取り外した後に、専用レンチをロボッ
ト先端から取外し、次いでそのロボットに締結治具を連
結し、プール底面に突出されたアンカーボルトにナット
を螺着締結していた。
取り外した後に、そのアイボルトは取り除かれて水中か
ら引き上げられる。このアイボルト取外し作業のため、
従来は次のような大掛かりな操作を行っていた。先ず、
プール上方に配置された作業台車に細長い水中作業ロボ
ットを設け、その下端にアイボルト取外し用専用レンチ
を取付け、その水中作業ロボットをクレーンにより引き
下ろして、水中カメラを利用して、ラック取付板上のア
イボルトを把持すると共に、それを螺回して緩めること
により取り外し、プールから引き上げていた。そして複
数のアイボルトを取り外した後に、専用レンチをロボッ
ト先端から取外し、次いでそのロボットに締結治具を連
結し、プール底面に突出されたアンカーボルトにナット
を螺着締結していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の水中
作業ロボットの先端に取付けられる専用レンチは、重量
が重くその着脱に多大の労力と時間を要していた。しか
もこの水中作業ロボットには他の各種取付治具が予め取
付られているため、アイボルト専用レンチの取付の前後
に、他の治具の着脱が必要である。するとそれらを含
め、従来の方法によれば、原子力発電所の燃料プールの
底面に配置される多数のラック取付板のアイボルト取外
し作業には一例としてその作業時間の合計が32時間程
にも及んでいた。また、それらの着脱作業には熟練者を
必要としていた。そこで、これらの問題点を取り除きア
イボルトの取外し作業を容易に且つ迅速に行うことがで
きるアイボルト取外し具およびその使用方法を提供する
ことを目的とし、その目的達成のために次の構成をと
る。
作業ロボットの先端に取付けられる専用レンチは、重量
が重くその着脱に多大の労力と時間を要していた。しか
もこの水中作業ロボットには他の各種取付治具が予め取
付られているため、アイボルト専用レンチの取付の前後
に、他の治具の着脱が必要である。するとそれらを含
め、従来の方法によれば、原子力発電所の燃料プールの
底面に配置される多数のラック取付板のアイボルト取外
し作業には一例としてその作業時間の合計が32時間程
にも及んでいた。また、それらの着脱作業には熟練者を
必要としていた。そこで、これらの問題点を取り除きア
イボルトの取外し作業を容易に且つ迅速に行うことがで
きるアイボルト取外し具およびその使用方法を提供する
ことを目的とし、その目的達成のために次の構成をと
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のアイボルト取外
し具は、連結部1を介してアルミニューム等の軽量材よ
りなる長尺なパイプ材2aが着脱自在に直列に連結さ
れ、その軸線の回りに回転するハンドル3が上端部に設
けられたポール2と、そのポール2の下端に取付られ、
下面に細長いアイボルト11嵌着用のソケット部4が開口
された本体5と、そのソケット部4の側面から内部に出
入自在に貫通されたアイボルト抜け止め用のピン6と、
前記本体5に固定され、その出力端が前記ピン6に連結
されたエアーシリンダ7と、前記エアーシリンダ7の出
入ポートに連結される一対のエアーホース8と、を具備
し、全体の重量が人力で水中に吊り下げ可能となる程度
に構成されたものである。また本発明の好ましい実施態
様は、前記エアーシリンダ7の中間部が前記本体5の上
端部に貫通固定され、その出力端が下方に延びる連結体
9を介して前記ピン6に接続されたものである。
し具は、連結部1を介してアルミニューム等の軽量材よ
りなる長尺なパイプ材2aが着脱自在に直列に連結さ
れ、その軸線の回りに回転するハンドル3が上端部に設
けられたポール2と、そのポール2の下端に取付られ、
下面に細長いアイボルト11嵌着用のソケット部4が開口
された本体5と、そのソケット部4の側面から内部に出
入自在に貫通されたアイボルト抜け止め用のピン6と、
前記本体5に固定され、その出力端が前記ピン6に連結
されたエアーシリンダ7と、前記エアーシリンダ7の出
入ポートに連結される一対のエアーホース8と、を具備
し、全体の重量が人力で水中に吊り下げ可能となる程度
に構成されたものである。また本発明の好ましい実施態
様は、前記エアーシリンダ7の中間部が前記本体5の上
端部に貫通固定され、その出力端が下方に延びる連結体
9を介して前記ピン6に接続されたものである。
【0006】また、本発明のアイボルト取外し具の使用
方法は、ラック取付板10のボルト孔に、取付板吊り下げ
用の複数のアイボルト11を夫々前記ハンドルにより容易
に回動できる程度の締結状態で螺着しておき、そのラッ
ク取付板10を燃料プール12の底面に吊り下ろし、次い
で、前記アイボルト取外し具13を手動で前記燃料プール
12内に挿入し、前記ソケット部4を前記アイボルト11に
嵌着した後に、前記エアーシリンダ7を駆動して、前記
ピン6をそのアイボルト11の環状部内11aに挿入し、次
いで前記ハンドル3を回転することにより前記アイボル
ト11を前記ラック取付板10から取り外すこととしたもの
である。
方法は、ラック取付板10のボルト孔に、取付板吊り下げ
用の複数のアイボルト11を夫々前記ハンドルにより容易
に回動できる程度の締結状態で螺着しておき、そのラッ
ク取付板10を燃料プール12の底面に吊り下ろし、次い
で、前記アイボルト取外し具13を手動で前記燃料プール
12内に挿入し、前記ソケット部4を前記アイボルト11に
嵌着した後に、前記エアーシリンダ7を駆動して、前記
ピン6をそのアイボルト11の環状部内11aに挿入し、次
いで前記ハンドル3を回転することにより前記アイボル
ト11を前記ラック取付板10から取り外すこととしたもの
である。
【0007】
【実施例】次に、図面に基づいて本発明の実施例につき
説明する。図1は本発明のアイボルト取外し具の使用状
態を示す一部断面立面図、図2は同取外し具の作業のた
めに用いられる作業台車26の平面図、図3は同立面図で
ある。また、図4は本取外し具の要部を示す斜視図、図
5は同取外し具の要部縦断面図、図6はナット取付治具
18の一部破断立面図である。本発明のアイボルト取外し
具は、上端にハンドル3を有するポール2と、その下端
に設けられた本体5と、本体5に設けられたピン6及び
エアーシリンダ7とを具備する。ポール2は、複数のア
ルミニューム製のパイプ材2aの端部間が連結部1を介
して着脱自在に直列に接続される。この実施例では、連
結部1が複数箇所設けられている。連結部1は、一対の
レバー24を図の状態から上方に回動することにより、パ
イプ材2a下端部の締結部を開放し、その開口端に他の
パイプ材2aの上端部を着脱できるように構成してい
る。
説明する。図1は本発明のアイボルト取外し具の使用状
態を示す一部断面立面図、図2は同取外し具の作業のた
めに用いられる作業台車26の平面図、図3は同立面図で
ある。また、図4は本取外し具の要部を示す斜視図、図
5は同取外し具の要部縦断面図、図6はナット取付治具
18の一部破断立面図である。本発明のアイボルト取外し
具は、上端にハンドル3を有するポール2と、その下端
に設けられた本体5と、本体5に設けられたピン6及び
エアーシリンダ7とを具備する。ポール2は、複数のア
ルミニューム製のパイプ材2aの端部間が連結部1を介
して着脱自在に直列に接続される。この実施例では、連
結部1が複数箇所設けられている。連結部1は、一対の
レバー24を図の状態から上方に回動することにより、パ
イプ材2a下端部の締結部を開放し、その開口端に他の
パイプ材2aの上端部を着脱できるように構成してい
る。
【0008】また、ポール2の上端にはハンドル3が固
定され下端には本体5上端の筒状部が本体取付ボルト32
を介して固定されている。本体5は、その下面に開口す
る細長い箱状のソケット部4が設けられ、その箱状部が
アイボルト嵌着部を形成する。即ち、アイボルト11の外
周に略整合するソケット部4が設けられている。そして
ソケット部4の側面には、図1,図4に示す如く、ピン
6が内部に出入自在に固定されている。また、本体5の
上部には細長いエアーシリンダ7の中間部が貫通する。
そして、そのピストンロッド7aの端部が下方に延びる
細長い連結体9の上端に接続され、その連結体9の下端
がピン6の後端に固定されている。そのエアーシリンダ
7のエアー出入口ポートには夫々一対のエアーホース8
の下端が気密に連結され、そのエアーホース8が図3の
如くポール2に沿って上方に導かれる。そして夫々のエ
アーホース8の上端は、作業台車26上において図示しな
いエアー制御バルブに連結される。
定され下端には本体5上端の筒状部が本体取付ボルト32
を介して固定されている。本体5は、その下面に開口す
る細長い箱状のソケット部4が設けられ、その箱状部が
アイボルト嵌着部を形成する。即ち、アイボルト11の外
周に略整合するソケット部4が設けられている。そして
ソケット部4の側面には、図1,図4に示す如く、ピン
6が内部に出入自在に固定されている。また、本体5の
上部には細長いエアーシリンダ7の中間部が貫通する。
そして、そのピストンロッド7aの端部が下方に延びる
細長い連結体9の上端に接続され、その連結体9の下端
がピン6の後端に固定されている。そのエアーシリンダ
7のエアー出入口ポートには夫々一対のエアーホース8
の下端が気密に連結され、そのエアーホース8が図3の
如くポール2に沿って上方に導かれる。そして夫々のエ
アーホース8の上端は、作業台車26上において図示しな
いエアー制御バルブに連結される。
【0009】次に、本発明のアイボルト取外し具の使用
方法につき説明する。先ず、図1におけるラック取付板
10にはこの実施例ではアイボルト螺着孔33が四隅部に夫
々設けられると共に、プール底面34上に突設された複数
のアンカーボルト14に整合する位置に夫々アンカーボル
ト挿通孔15が穿設されている。さらに、ラック取付板10
上にラック取付孔19が複数設けられ、その孔内に螺着用
ネジ部が形成されている。このようにしてなるラック取
付板10の四隅部のアイボルト螺着孔33に、夫々アイボル
ト11を地上において螺着しておく。このときの締結力
は、比較的緩くトルク管理され、ポール2上端のハンド
ル3を手動で回転することにより容易に緩めることがで
きる程度のものとしておく。次いで、夫々のアイボルト
11にワイヤを係止し、ラック取付板10を燃料プール12内
に吊り下ろす。そしてラック取付板10のアンカーボルト
挿通孔15を、プール底面34上に突設されたアンカーボル
ト14に嵌着する。次いで図2及び図3に示す如く、作業
台車26上から本アイボルト取外し具13を水中に引き下ろ
す。このとき、ポール2の複数のパイプ材2aは先ず互
いに分離され、次いで一つづ引き下ろしながらその上端
に他のパイプ材の下端を順次連結部1により直列に接続
していく。
方法につき説明する。先ず、図1におけるラック取付板
10にはこの実施例ではアイボルト螺着孔33が四隅部に夫
々設けられると共に、プール底面34上に突設された複数
のアンカーボルト14に整合する位置に夫々アンカーボル
ト挿通孔15が穿設されている。さらに、ラック取付板10
上にラック取付孔19が複数設けられ、その孔内に螺着用
ネジ部が形成されている。このようにしてなるラック取
付板10の四隅部のアイボルト螺着孔33に、夫々アイボル
ト11を地上において螺着しておく。このときの締結力
は、比較的緩くトルク管理され、ポール2上端のハンド
ル3を手動で回転することにより容易に緩めることがで
きる程度のものとしておく。次いで、夫々のアイボルト
11にワイヤを係止し、ラック取付板10を燃料プール12内
に吊り下ろす。そしてラック取付板10のアンカーボルト
挿通孔15を、プール底面34上に突設されたアンカーボル
ト14に嵌着する。次いで図2及び図3に示す如く、作業
台車26上から本アイボルト取外し具13を水中に引き下ろ
す。このとき、ポール2の複数のパイプ材2aは先ず互
いに分離され、次いで一つづ引き下ろしながらその上端
に他のパイプ材の下端を順次連結部1により直列に接続
していく。
【0010】そして、目視により作業員はポール下端の
ソケット部4を図1〜図5の如くアイボルト11に被嵌す
る。このとき、エアーシリンダ7のピストンロッド7a
は伸長状態にあり、ピン6はソケット部4内部から外部
に引き抜かれている。次いで、ピストンロッド7aの収
縮側ポートにエアーホース8を介してエアーを供給し、
ピン6をソケット部4内に挿入して、そのピン6をアイ
ボルト11の環状部内11aに挿入する。次いで、図1に示
す如くポール2上端のハンドル3を手動で回動し、アイ
ボルト11の螺着部をアイボルト螺着孔33から外す。そし
て、ピン6に係止されたアイボルト11と共に、ポール2
を上昇させ各連結部1が作業台車26上に達したとき、そ
の上方のパイプ材2aを取り外しつつ引き上げる。それ
により、ポール2上端が建屋の天井に突き当たるのを防
止する。
ソケット部4を図1〜図5の如くアイボルト11に被嵌す
る。このとき、エアーシリンダ7のピストンロッド7a
は伸長状態にあり、ピン6はソケット部4内部から外部
に引き抜かれている。次いで、ピストンロッド7aの収
縮側ポートにエアーホース8を介してエアーを供給し、
ピン6をソケット部4内に挿入して、そのピン6をアイ
ボルト11の環状部内11aに挿入する。次いで、図1に示
す如くポール2上端のハンドル3を手動で回動し、アイ
ボルト11の螺着部をアイボルト螺着孔33から外す。そし
て、ピン6に係止されたアイボルト11と共に、ポール2
を上昇させ各連結部1が作業台車26上に達したとき、そ
の上方のパイプ材2aを取り外しつつ引き上げる。それ
により、ポール2上端が建屋の天井に突き当たるのを防
止する。
【0011】このようにして、四隅部のアイボルト11を
順次取り外し、作業台車26上に引上げる。実験によれ
ば、原子力発電所の燃料プール内でラック取付板のアイ
ボルト取外し作業に要した時間は、従来方法の約1/4
であった。また、このアイボルト取外し作業に平行して
プール底面34上に突設されたアンカーボルト14には、図
6に示すナット取付治具18によりナット16が螺着締結さ
れる。このナット取付治具18は、外筒21の内部にナット
螺着軸20が挿通される。その外筒21の下端にナット16が
回転不能に嵌着する。そして、ナット16のネジ穴の上部
のみがナット螺着軸20先端に螺着される。この螺着の程
度は、ナット螺着軸20上端の目盛り25により確認され
る。
順次取り外し、作業台車26上に引上げる。実験によれ
ば、原子力発電所の燃料プール内でラック取付板のアイ
ボルト取外し作業に要した時間は、従来方法の約1/4
であった。また、このアイボルト取外し作業に平行して
プール底面34上に突設されたアンカーボルト14には、図
6に示すナット取付治具18によりナット16が螺着締結さ
れる。このナット取付治具18は、外筒21の内部にナット
螺着軸20が挿通される。その外筒21の下端にナット16が
回転不能に嵌着する。そして、ナット16のネジ穴の上部
のみがナット螺着軸20先端に螺着される。この螺着の程
度は、ナット螺着軸20上端の目盛り25により確認され
る。
【0012】このようにしてなるナット16をアンカーボ
ルト14に整合させ、外筒回転用ハンドル22を回動する。
それにより、ナット16のネジ穴下部をアンカーボルト14
に螺着させる。次いで、ナット取外し用ハンドル23を回
転させナット螺着軸20下端をナット16のネジ穴から外
す。次いで、外筒回転用ハンドル22をさらに回転しナッ
ト16を螺回締結してラック取付板10をプール底面34に固
定する。このようなナット16取付作業をラック取付板10
の複数箇所で行う。なお、この実施例ではラック取付板
10は図示しない燃料ラックの隅部下面に夫々配置され、
図示しないボルトを介してその燃料ラックのフランジ部
がラック取付孔19に螺着締結されるものである。
ルト14に整合させ、外筒回転用ハンドル22を回動する。
それにより、ナット16のネジ穴下部をアンカーボルト14
に螺着させる。次いで、ナット取外し用ハンドル23を回
転させナット螺着軸20下端をナット16のネジ穴から外
す。次いで、外筒回転用ハンドル22をさらに回転しナッ
ト16を螺回締結してラック取付板10をプール底面34に固
定する。このようなナット16取付作業をラック取付板10
の複数箇所で行う。なお、この実施例ではラック取付板
10は図示しない燃料ラックの隅部下面に夫々配置され、
図示しないボルトを介してその燃料ラックのフランジ部
がラック取付孔19に螺着締結されるものである。
【0013】
【発明の作用・効果】本発明の水中のアイボルト取外し
具は、ポール2が軽量材よりなり且つ、全体の重量が手
動で吊り下げられる程度のものとされ、それを手動で地
中から水中に挿入し、ソケット部4をアイボルト11に嵌
着した後に、エアーシリンダ7を駆動してピン6をその
アイボルト11の環状部内11a内に挿入することができ
る。次いで、ハンドル3を手動で回転することによりア
イボルト11を外し、それを水中から引き上げることが可
能となる。そのため、アイボルト11の取外し作業を容易
に且つ迅速に行うことができる。特にこれを原子力発電
所の燃料プールで使用する場合には、従来の作業時間を
大幅に短縮できる。これは従来作業に必要であった、水
中作業用ロボットに重量の大きなアイボルト取付け専用
レンチ等を取付け、各種動力を利用してアイボルトを取
外す作業及びその専用レンチの着脱作業等が不要となる
からである。
具は、ポール2が軽量材よりなり且つ、全体の重量が手
動で吊り下げられる程度のものとされ、それを手動で地
中から水中に挿入し、ソケット部4をアイボルト11に嵌
着した後に、エアーシリンダ7を駆動してピン6をその
アイボルト11の環状部内11a内に挿入することができ
る。次いで、ハンドル3を手動で回転することによりア
イボルト11を外し、それを水中から引き上げることが可
能となる。そのため、アイボルト11の取外し作業を容易
に且つ迅速に行うことができる。特にこれを原子力発電
所の燃料プールで使用する場合には、従来の作業時間を
大幅に短縮できる。これは従来作業に必要であった、水
中作業用ロボットに重量の大きなアイボルト取付け専用
レンチ等を取付け、各種動力を利用してアイボルトを取
外す作業及びその専用レンチの着脱作業等が不要となる
からである。
【0014】また、本取外し具はエアーシリンダの中間
部を本体の上部に貫通するようにし、その出力端が下方
に延びる連結体9を介してピン6に連結されるという、
コンパクトな構造からなり、他の水中作業と干渉するこ
とがなく、前記水中ロボット等を利用し締結具の取付作
業を本アイボルト取外し具の作業と平行して行うことが
でき、全体として燃料プール12底面における一連の作業
を効率良く行うことが可能となる。
部を本体の上部に貫通するようにし、その出力端が下方
に延びる連結体9を介してピン6に連結されるという、
コンパクトな構造からなり、他の水中作業と干渉するこ
とがなく、前記水中ロボット等を利用し締結具の取付作
業を本アイボルト取外し具の作業と平行して行うことが
でき、全体として燃料プール12底面における一連の作業
を効率良く行うことが可能となる。
【図1】本発明のアイボルト取外し具の使用状態を示す
一部断面立面図。
一部断面立面図。
【図2】同取外し具の作業のために用いられる作業台車
26の平面図。
26の平面図。
【図3】同立面図。
【図4】本取外し具の要部を示す斜視図。
【図5】同取外し具の要部縦断面図。
【図6】ナット取付治具18の一部破断立面図。
1 連結部 2 ポール 2a パイプ材 3 ハンドル 4 ソケット部 5 本体 6 ピン 7 エアーシリンダ 7a ピストンロッド 8 エアーホース 9 連結体 10 ラック取付板 11 アイボルト 11a 環状部内 12 燃料プール 13 アイボルト取外し具 14 アンカーボルト 15 アンカーボルト挿通孔 16 ナット 18 ナット取付治具 19 ラック取付孔 20 ナット螺着軸 21 外筒 22 外筒回転用ハンドル 23 ナット取外し用ハンドル 24 レバー 25 目盛り 26 作業台車 27 車輪 28 レール 29 柵 30 ケーブル 31 足場 32 本体取付ボルト 33 アイボルト螺着孔 34 プール底面
Claims (3)
- 【請求項1】 連結部1を介してアルミニューム等の軽
量材よりなる長尺なパイプ材2aが着脱自在に直列に連
結され、その軸線の回りに回転するハンドル3が上端部
に設けられたポール2と、 そのポール2の下端に取付られ、下面に細長いアイボル
ト11嵌着用のソケット部4が開口された本体5と、 そのソケット部4の側面から内部に出入自在に貫通され
たアイボルト抜け止め用のピン6と、 前記本体5に固定され、その出力端が前記ピン6に連結
されたエアーシリンダ7と、 前記エアーシリンダ7の出入口ポートに連結される一対
のエアーホース8と、 を具備し、全体の重量が人力で吊り下げ可能となる程度
に構成された水中のアイボルト取外し具。 - 【請求項2】 請求項1において、前記エアーシリンダ
7の中間部が前記本体5の上端部に貫通固定され、その
出力端が下方に延びる連結体9を介して前記ピン6に接
続された水中のアイボルト取外し具。 - 【請求項3】 請求項1のアイボルト取外し具の使用方
法において、 ラック取付板10のボルト孔に、取付板吊り下げ用の複数
のアイボルト11を夫々前記ハンドルにより容易に緩める
ことができる程度の締結状態で螺着しておき、そのラッ
ク取付板10を燃料プール12の底面に吊り下ろし、 次いで、前記アイボルト取外し具13を手動で前記燃料プ
ール12内に挿入し、前記ソケット部4を前記アイボルト
11に嵌着した後に、 前記エアーシリンダ7を駆動して、前記ピン6をそのア
イボルト11の環状部内11aに挿入し、 次いで前記ハンドル3を回転することにより前記アイボ
ルト11を前記ラック取付板10から取り外すこととした水
中のアイボルト取外し具の使用方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7176604A JPH095482A (ja) | 1995-06-19 | 1995-06-19 | 水中のアイボルト取外し具およびその使用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7176604A JPH095482A (ja) | 1995-06-19 | 1995-06-19 | 水中のアイボルト取外し具およびその使用方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH095482A true JPH095482A (ja) | 1997-01-10 |
Family
ID=16016478
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7176604A Pending JPH095482A (ja) | 1995-06-19 | 1995-06-19 | 水中のアイボルト取外し具およびその使用方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH095482A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002338192A (ja) * | 2001-05-16 | 2002-11-27 | Shinagawa Sangyo:Kk | 吊り具 |
CN110570959A (zh) * | 2019-09-12 | 2019-12-13 | 中核核电运行管理有限公司 | 用于核反应堆水下孔塞部件的拆装工具 |
-
1995
- 1995-06-19 JP JP7176604A patent/JPH095482A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002338192A (ja) * | 2001-05-16 | 2002-11-27 | Shinagawa Sangyo:Kk | 吊り具 |
CN110570959A (zh) * | 2019-09-12 | 2019-12-13 | 中核核电运行管理有限公司 | 用于核反应堆水下孔塞部件的拆装工具 |
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