JPH0954761A - デイジタル信号処理装置及び情報処理システム - Google Patents

デイジタル信号処理装置及び情報処理システム

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JPH0954761A
JPH0954761A JP7230743A JP23074395A JPH0954761A JP H0954761 A JPH0954761 A JP H0954761A JP 7230743 A JP7230743 A JP 7230743A JP 23074395 A JP23074395 A JP 23074395A JP H0954761 A JPH0954761 A JP H0954761A
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digital signal
signal processing
memory
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JP7230743A
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Masuyoshi Kurokawa
益義 黒川
Seiichiro Iwase
清一郎 岩瀬
Takao Yamazaki
孝雄 山崎
Kenichiro Nakamura
憲一郎 中村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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    • G06F15/00Digital computers in general; Data processing equipment in general
    • G06F15/76Architectures of general purpose stored program computers
    • G06F15/78Architectures of general purpose stored program computers comprising a single central processing unit
    • G06F15/7839Architectures of general purpose stored program computers comprising a single central processing unit with memory
    • G06F15/7842Architectures of general purpose stored program computers comprising a single central processing unit with memory on one IC chip (single chip microcontrollers)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高レートの信号をリアルタイム処理するのに十
分な高い演算性能と、各種のアプリケーシヨンに対応し
得る高いプログラミング性能を実現したい。 【解決手段】マルチポートメモリのビツト線上に演算器
を配置してなるプロセツサエレメントを一連のシリアル
データのデータ数以上設けてプロセツサエレメント群を
構成し、またプロセツサエレメント群を構成する複数の
プロセツサエレメントを同一シリコンチツプ上に搭載さ
れた制御装置によつて共通に制御する。このように入力
データのバツフアとして機能するマルチポートメモリと
演算器とが密接に接合されているため、双方間でネツク
なくデータを通信することができる。また複数のプロセ
ツサエレメントを1つの制御装置によつて制御し、並列
計算機として動作させることにより、処理速度の高いデ
イジタル信号処理装置が実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 発明の属する技術分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (1)基本構成 (1−1)全体構成 (1−2)プロセツサブロツクの構成 (1−2−1)インプツトレジスタ(IR)の構成 (1−2−2)アウトプツトレジスタ(OR)の構成 (1−2−3)メモリ(RFレジスタフアイル)の構成 (1−2−4)演算器(ALU)の構成 (1−2−4−1)セレクタの構成 (1−2−4−2)パイプラインレジスタの構成 (1−2−4−3)モードレジスタ群の構成 (1−2−4−4)演算部の構成 (1−2−4−5)セレクタの構成 (1−2−5)プロセツサブロツク内の接続 (1−2−6)プロセツサブロツク間の接続 (1−2−6−1)HDモード (1−2−6−2)SDモード (1−2−6−3)データの流れ (1−3)コントローラの構成 (1−3−1)シーケンスコントロール回路の構成 (1−3−2)ALUのコード生成回路の構成 (1−3−3)係数RAM回路の構成 (1−3−4)メモリのアドレス発生回路の構成 (1−3−5)アドレスローテーシヨン回路の構成 (2)処理動作 (2−1)論理演算処理 (2−2)算術演算処理 (2−3)乗算演算処理 (2−4)サブルーチン処理 (2−5)SIMD処理下でのプロセツサエレメントの
個別処理 (2−6)DSPの処理タイミング及びプログラミング
方法 (2−7)レート変換処理 (2−7−1)水平方向についてのレート変換 (2−7−2)垂直方向についてのレート変換 (2−7−3)一般的なレート変換 (2−7−4)省電力化処理 (3)実施例の効果 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明はデイジタル信号処理
装置に関する。例えば映像信号を実時間並列的にデイジ
タル信号処理するアレイ型プロセツサに適用し得る。
【0003】
【従来の技術】従来、この種のアレイ型プロセツサとし
てはSVP(serial video processor)と呼ばれるプロ
セツサが知られている(”SVP:Serial Video Processo
r”,IEEE 1990 CUSTOM INTEGRATED CIRCUITSCONFERENCE
,p17.3.1)。このプロセツサの解説書としては、テキ
サスインスツルメンツ社の「Serial Video Processor S
eminar Handbook 」がある。このプロセツサは1024
個の1ビツトプロセツサエレメントを1次元配列してな
り、これら1024個の1ビツトプロセツサエレメント
によつてSIMD(Single Instruction Multiple Dat
a)アーキテクチヤを構成している。SIMD方式は同
じ流れの命令に従い、複数用意された演算器とデータと
に同じ演算を実行させる方式である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】さて昨今、この種のプ
ロセツサでは画像等のように高速かつ高レートの信号を
リアルタイム処理することが求められており、充分高い
演算性能と各種アプリケーシヨンに対応し得るプログラ
マビリテイ特性との両方に優れた機能が求められてい
る。また同じく消費電力の低減と低コスト化も求められ
ている。また昨今のプロセツサには、NTSC信号等の
スタンダードな画像信号に加えて高精細なHD信号を処
理することが求められている。
【0005】しかし各画像信号の方式にアーキテクチヤ
を対応させる従来の方式では、画像ライン上の画素信号
の違いから動作しない無駄なプロセツサが発生するのを
避け得ない。このため方式が異なる双方の画像信号にお
いても無駄なく対応でき、かつ充分な処理性能を得られ
るようなプロセツサが求められている。またマルチメデ
イア等の普及に従つて画像に対する信号処理も複雑さを
増し、高度な信号処理能力が求められているが、この用
途のプロセツサは大型かつ複雑になり易く、省面積かつ
シンプルな制御回路でありながら各種演算からレートコ
ンバータ等の高度なアプリケーシヨンを実現できるよう
な充分なプログラミビリテイが得られる構成が求められ
ている。
【0006】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、画像を含む高レートの信号に対して高いプログラマ
ビリテイをもちつつ、高い演算性能と低消費電力を実現
できるデイジタル信号処理装置を提案しようとするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、マルチポートメモリのビツト線上
に演算器を配置してなるプロセツサエレメントを一連の
シリアルデータのデータ数以上設けてプロセツサエレメ
ント群を構成する。またプロセツサエレメント群を構成
する複数のプロセツサエレメントを同一シリコンチツプ
上に搭載された制御装置によつて共通に制御するように
する。入力データのバツフアとして機能するマルチポー
トメモリと演算器とが密接に接合されているため、双方
間でネツクなくデータを通信することができる。また複
数のプロセツサエレメントを1つの制御装置によつて制
御し、並列計算機として動作させることにより、処理速
度の高いデイジタル信号処理装置が実現される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
【0009】(1)基本構成 (1−1)全体構成 図1に本発明に係るデイジタルシグナルプロセツサの一
例を示す。図1に示すように、デイジタルシグナルプロ
セツサ1のチツプは大きく分けて2つのプロセツサブロ
ツク2A及び2Bと、4系統の制御回路(コントロー
ラ)3A〜3Dとから構成されている。ここでコントロ
ーラ3A〜3Dはプロセツサブロツク2A及び2B内の
各プロセツサエレメントPEを独立に制御する。これら
コントローラ3A〜3Dは外部から受け取るプログラム
や各種レジスタ等のデータ又はタイミング信号等の制御
信号に基づいてプロセツサブロツクを制御するリアルア
クセスメモリである。各ブロツク間の接続方法について
は後述する。
【0010】さて2つのプロセツサブロツク2A、2B
はそれぞれ、メモリ(以下、RFレジスタフアイルとい
う)と演算器(以下、ALUという)とでなるプロセツ
サエレメントPEを横に1080個、縦に2段並べた構
成に加え、入出力(I/O)用のシリアルアクセスメモ
リであるインプツトレジスタIRとアウトプツトレジス
タORとをシリコンチツプ上に設けることによつて構成
されている。因にALUは、1ビツトのフルアダーと、
データ選択用のセレクタと、パイプライン動作用のレジ
スタと、次のインストラクシヨンステツプへデータを遅
延させるレジスタと、動作モードを設定するレジスタと
から構成される。なお実施例の場合、信号入力用レジス
タとしてインプツトレジスタIR1及びIR2の2つが
搭載されており、それぞれ独立に動作し得るようになさ
れている。
【0011】ここでインプツトレジスタIRには、ワー
ドシリアルにデータが入力され、アウトプツトレジスタ
ORからはワードシリアルに処理されたデータが出力さ
れる。インプツトレジスタIR及びアウトプツトレジス
タORともプロセツサエレメント1つ1つに対応したメ
モリセルからなるエレメントから構成されている。
【0012】(1−2)プロセツサブロツクの構成 (1−2−1)インプツトレジスタ(IR)の構成 図2にインプツトレジスタIRのエレメント構成の1例
を示す。この例では、IR1及びIR2と記載された2
系統のインプツトレジスタに、プロセツサエレメントP
E1つに対し、メモリセル32ビツト、1ビツトシフト
レジスタ(sftreg )、動作モード設定用レジスタ(mod
e reg)を設けて構成している。この図2では、その一
方のみを示す。このメモリは外部の入力ポートから入力
された32ビツトのデータをdata0 〜data31と記載され
たビツトラインに駆動し、32ビツト同時に、メモリセ
ルへ書き込む。なおこの書き込みはシフトレジスタの値
が”1”である時に行われる。これに対してシフトレジ
スタの値が”0”の時には書き込みは実行されない。
【0013】各エレメントに置かれたシフトレジスタ
は、セレクタを介して隣接するエレメントに置かれたシ
フトレジスタと接続されている。インプツトレジスタI
Rにはブロツクの一方からデータの入力開始と同時に”
1”が入力され、順にブロツクの他端方向へ転送されて
いく。シフトレジスタに”1”が存在するエレメントで
その時点で駆動されているデータが書き込まれる。
【0014】動作モードを設定するためのモードレジス
タ(mode reg)は、プロセツサエレメントPEから書き
込みが可能なレジスタであり、”0”又は”1”を書き
込むことができる。このレジスタの値により前述したシ
フトレジスタの前後に置かれたセレクタを制御する。”
0”である場合には、前述の書き込み動作を実行する。
一方、”1”である場合には、シフトレジスタの前後に
あるセレクタを切り替え、そのエレメントのシフトレジ
スタに”1”が送られてきたときに、自らのシフトレジ
スタを”0”とし、送られてきた”1”を次段以降のシ
フトレジスタに送るような働きを行う。
【0015】このときそのメモリセルにはデータは書き
込まれない。データはモードレジスタ(mode reg)に”
0”が書き込まれたエレメントを飛ばして順に書き込ま
れていく。これに対して、このメモリセルからのデータ
の読み出しは、アドレスの指定によりaddress0〜addres
s31 のいずれかを駆動することによつて読み出しビツト
ラインにデータを取り出すことにより行う。なおこの図
2では、メモリセルは、キヤパシタを記述し、ダイナミ
ツク型のRAMのように書いているが、これに限定する
ものではない。
【0016】(1−2−2)アウトプツトレジスタ(O
R)の構成 図3にアウトプツトレジスタORのエレメント構成の1
例を示す。この例では、プロセツサエレメント1つに対
し、メモリ32ビツト、1ビツトシフトレジスタ(sft
reg )、動作モード設定用レジスタ(mode reg)を設け
て構成している。 このアウトプツトレジスタORも
address0〜address31 のいずれかを指定し駆動すること
により、メモリセルごとに書き込みビツトラインから1
ビツトづつ書き込みを行える。
【0017】またこのメモリから外部の出力ポートへの
読み出しは、data0 〜data31と記載されたビツトライン
を経由して32ビツト同時にパラレルに読み出すことが
できるようになされている。この読み出しは、シフトレ
ジスタの値が”1”である時に実行される。”0”の時
には読み出しは実行されない。各エレメントに置かれた
シフトレジスタは、セレクタを介して隣接するエレメン
トのシフトレジスタに接続されている。
【0018】アウトプツトレジスタORのブロツクの一
方からデータの出力を開始する時に”1”が入力され、
以下順にプロセツサブロツクのもう一方の方向に転送さ
れていくようになされている。この際、シフトレジスタ
に”1”が存在するエレメントのメモリセルから順次読
み出しがなされる。動作モードを設定するためのレジス
タ(mode reg)は、当核プロセツサエレメントから書き
込みが可能なレジスタで、”0”又は”1”を書き込む
ことができる。このレジスタの値により、先のシフトレ
ジスタの前後に置かれたセレクタを制御する。
【0019】”0”であるときには、前述のように書き
込み動作を実行する。一方、”1”である時には、シフ
トレジスタの前後にあるセレクタを切り替え、そのエレ
メントのシフトレジスタに”1”が送られてきたとき
に、自らのシフトレジスタを”0”とし、送られてき
た”1”を次段のシフトレジスタに送るように動作す
る。このときそのメモリセルからデータの読み出しは行
わない。シフトレジスタ上を転送される”1”は同タイ
ミングで次段以降ののエレメントのシフトレジスタに送
られる。データはこのエレメントを抜かして読み出され
る。ここでメモリセルは、キヤパシタのみを記述してい
るが、これに限定するものではない。また必要に応じセ
ンスアンプなども設けられる。
【0020】(1−2−3)メモリ(RFレジスタフア
イル)の構成 図4に、メモリの構成を示す。このメモリは3ポートメ
モリで、読み出し、書き込みそれぞれ独立にアドレスが
与えられ、256ビツトのメモリセルから構成されてい
る。
【0021】(1−2−4)演算器(ALU)の構成 続いてALUの構成を図5〜図10に示す。ここで図5
は図6〜図10に示す各部の関係を示す全体構成図であ
る。なおここでポートRP1及びRP2はメモリからの
読み出しポートであり、コントローラから独立に指定さ
れる読み出しアドレスに対応するメモリセルの値をこの
2つのポートから受け取れるようになされている。
【0022】また図10に示したRFWはメモリへの書
き込みポートであり、コントローラから独立に指定され
る書き込みアドレスのメモリセルに値を書き込み、又は
アウトプツトレジスタORへの書き込み、インプツトレ
ジスタIR及びアウトプツトレジスタORにおけるモー
ドレジスタ(mode reg)への書き込み線に接続されてい
る。またC0〜C24 に示す25ビツトのコードはコントロ
ーラからSIMD方式で与えられるコードである。この
コードによりプロセツサブロツク内の全てのALUは共
通に制御されるようになされている。なお図10に示し
たALUの出力WOUT は帰還的にALUへの入力として
も扱われるようになされている。この帰還入力は演算結
果を次のステツプで使用する場合に使用される。
【0023】(1−2−4−1)セレクタの構成 図6にALUの入力段を構成するセレクタの構成を示
す。セレクタis1 、is2によつて、近傍のプロセツサエ
レメントPEのメモリから読み出された値と、当該メモ
リから読み出されたRP1、RP2等の値とから演算に
使用する値を選択する。WOUT は図10に示したように
ALUの出力であり、帰還的にALUへの入力としても
扱われている。演算結果を次のステツプで使用する場合
にこの入力が使用される。
【0024】なおfl2 、fl1 として示されたラインは、
当該プロセツサエレメントPEの一方側に隣接するプロ
セツサエレメントPEのRFレジスタフアイルの出力に
接続され、fr2 、fr1 として示されたラインは、もう一
方の隣接プロセツサエレメントのRFレジスタフアイル
の出力に接続されている。因にfl1 、fr1 は最近傍のプ
ロセツサエレメントPEのRFレジスタフアイルの出力
であり、fl2 、fr2 は、1つおいて次の隣接プロセツサ
エレメントPEのRFレジスタフアイルの出力である。
【0025】また当該プロセツサエレメントPEのメモ
リからポートRP1に読み出した値を近傍のプロセツサ
に配布するようになされている。c20 〜c24 の制御線に
よつて、コントローラから制御する。選択結果はI1及
びI2として図7に示すパイプラインレジスタに渡され
る。
【0026】(1−2−4−2)パイプラインレジスタ
の構成 図7では、入力データを選択し、又はマスクするパイプ
ラインレジスタの構成を示す。図7ではパイプラインレ
ジスタとしてフルアダーの3つの入力に対応し、3つの
レジスタを設けた。そのうち2つは主にメモリからの2
つの読みだしI1、I2を受けるようになつており、も
う一つはフルアダーのキヤリ出力を受け、1クロツク遅
延させるレジスタになつている。さらに前クロツクでラ
ツチされた値をセーブし、また”0”、”1”にセツト
するためのセレクタが設けてある。セレクタ群は、コン
トローラからのコードc7〜c12 により制御される。
【0027】(1−2−4−3)モードレジスタ群の構
成 図8にモードレジスタ群を示す。モードレジスタ群はメ
モリからの入力を取り込め、また”0”、”1”にセツ
トでき、前クロツクでラツチされた値をセーブできる。
またそれ以外に、レジスタregM1 の値をレジスタregM3
に取り込むことができるようになされている。このレジ
スタ群にラツチされた値により、コントローラからのコ
ードc13 〜c18 により制御され、プロセツサエレメント
毎独立した動作を実現できる。このセレクタ群の各レジ
スタregM1 〜regM3 からはm1o 、m2o 、m3o なる信号が
出力される。
【0028】(1−2−4−4)演算部の構成 図9に演算部の構成を示す。add1と記述されたものがフ
ルアダーである。演算部はセレクタ、論理回路などによ
り選ばれた3つの入力からサム(sm)、キヤリー(cy)
を発生する。演算部は、m1o 、m2o 、m3o なる信号や各
種の制御信号により、ao として入力された値をadr で
1クロツク遅延したり、xo1 等によつて論理反転等す
る。なお演算部はコードc4が”0”であるときm1o をマ
スクするが、コードc4が”1”であるときにはその値に
よる制御をアクテイブとする。
【0029】ここでm1o の値が”1”であれば、xo1 に
より、ads の出力を反転する。m2o 、m3o が共に”0”
であるか”1”であるとき、d1o なる信号は”1”にな
る。これはコードc3が”0”であるときにマスクされ
る。一方、コードc3が”1”である時、d1o の値による
制御がアクテイブとなり、d1o の値が”1”であれば、
ads のセレクタを制御し、ao 又はadr で1クロツク遅
延させたao のいずれかを選択するようにする。
【0030】加算等の演算中に、このadr レジスタで遅
延させて演算するということは、ao からシリアルに読
み込まれるデータを1ビツトだけ最大ビツト(MSB )方
向にシフトして演算していることに相当する。さてm1o
、m2o 、m3o が共に”0”であるか”1”であると
き、d2o なる信号は”1”になる。これはc2が”0”で
あるときにマスクされる。c2が”1”である時、d2o の
値による制御がアクテイブとなり、d2o の値が”1”で
あれば、xo1 の出力は、ma1 により、”0”となる。
【0031】またコードc5は、ma1 の出力をxo2 により
反転し、演算器に入力するコードとして作用する。xo2
の出力と、入力bo、coをフルアダーadd1に入力し、サム
(sm)、キヤリー(cy)を発生する。
【0032】(1−2−4−5)セレクタの構成 図10では、最終段のメモリへの書き込みデータの選択
を行うセレクタの構成を示す。まずコードc6によつてレ
ジスタCSの使用方法を決める。コードc6が”1”である
時、レジスタCSはI2の値のパイプラインレジスタとし
て機能する。またコードc6が”0”である時、レジスタ
CSはadd1から出力されたキヤリー(cy)の1クロツク遅
延素子として使用される。あるサイクルで発生されたサ
ム(sm)、キヤリー(cy)を共にメモリに書き込みたい
ときに、当該サイクルでサム”sm”を書き込み、キヤリ
ー”cy”はレジスタCSにラツチしておき、次のサイクル
で書き込むということを可能にする。
【0033】wsセレクタは、コードc1及びc0によつて制
御され、dsレジスタの出力、drレジスタの出力、サム
(sm)、キヤリー(cy)を選択することができる。この
wsセレクタの出力は、図6のis2 セレクタに入力される
と共にoregでラツチされ、RFW としてALUから出力さ
れる。これはRFレジスタフアイルに書き込まれ、又は
インプツトレジスタIR、アウトプツトレジスタORの
モードレジスタmodereg に接続され、又はアウトプツト
レジスタORのメモリセルへの書き込みラインなどに接
続される。
【0034】セレクタdsは、図8のm1o によつて制御さ
れ、drレジスタの出力とサム(sm)とを選択する。プロ
セツサエレメント毎の個別の動作を可能にする。csレジ
スタがI2を選択し、wsセレクタがdsセレクタの出力を選
択したとき、m1o によつてI2とサム(sm)を選択的にメ
モリにライトバツクできる。csレジスタがキヤリー(c
y)を選択した時、wsセレクタをdrレジスタの出力を選
択すれば、1クロツク遅延されたキヤリー(cy)をメモ
リに書き込める。
【0035】(1−2−5)プロセツサブロツク内の接
続 図11に、プロセツサエレメントとインプツトレジスタ
IR、アウトプツトレジスタORのエレメントについて
の接続構成を示す。インプツトレジスタIR及びアウト
プツトレジスタORは図2、図3に示したものを模式的
に記述した。この図11でRFと記述した部分がメモリ
で、図4に示されたものであり、模式的に1ビツトメモ
リセルを記述しているが、この実施例では256ビツト
のメモリセルから構成されている。
【0036】読みだしポートの1つは、ALUのRP1
ポートに接続され、もう一つの読み出しポートはALU
のRP2ポートに接続され、書き込みポートは、RFW
ポートに接続されている。ALUは図6〜図10に示し
たものである。この図により、プロセツサエレメント全
体としての動作を説明する。まずIR1、IR2の制御
について述べる。i1pe、i2peは、IR1及びIR2のモ
ードレジスタ(mode reg)への書き込みのイネーブル
で、これがイネーブルされたときにモードレジスタ(mo
de reg)に、ALUが駆動している書き込みラインのデ
ータの書き込みを行う。
【0037】i1rst 、i2rst は、IR1及びIR2のシ
フトレジスタの値をすべて”0”にするもので、IRへ
の新たな書き込みを行うときに、ブロツク内のシフトレ
ジスタ(sft reg )のポインタをクリアするための信号
である。i1sft 、i2sft は、IR1及びIR2のシフト
レジスタのクロツクであり、これに同期して書き込みの
ポインタとしての”1”を隣接以降のエレメントのシフ
トレジスタに移していく。
【0038】i1pti 、i2pti は、IR1、IR2のシフ
トレジスタのポインタ入力で、隣接エレメントのpto に
接続されている。i1pto、i2pto は、IR1、IR2の
シフトレジスタのポインタ出力で、隣接エレメントのpt
i に接続されている。同一ブロツク内のIR1、IR2
は、共通のデータラインに接続されており、ブロツク外
部から順次に書き込みデータを駆動する。シフトレジス
タにポインタとして”1”が置かれたエレメントのメモ
リセルに書き込みが行われる。
【0039】address もブロツク内で共通に制御され、
全てのエレメントで共通に指定されたメモリセルの値が
読み出される。この図では読み出された値は、メモリの
書き込み線を駆動し、そのままメモリに書き込まれるよ
うになつているが、メモリの読み出しラインに接続し、
RP1、RP2からのデータが一旦、ALUに取り込ま
れ、ALUを経由してメモリに書き込まれるような構成
でも良い。
【0040】次のアウトプツトレジスタORの制御につ
いて述べる。orpen は、アウトプツトレジスタORのモ
ードレジスタ(mode reg)への書き込みのイネーブル
で、これがイネーブルされたときに、モードレジスタ
(mode reg)に、ALUが駆動している書き込みライン
のデータの書き込みを行う。orrst は、アウトプツトレ
ジスタORのシフトレジスタの値をすべて”0”にする
もので、新たな書き込みを行うときにブロツク内のポイ
ンタをクリアするための信号である。
【0041】orsft は、アウトプツトレジスタORのシ
フトレジスタのクロツクであり、これに同期して書き込
みのポインタとしての”1”を隣接以降のエレメントの
シフトレジスタに移していく。orpti は、アウトプツト
レジスタORのシフトレジスタのポインタ入力で、隣接
エレメントのpto に接続されている。orpto は、アウト
プツトレジスタORのシフトレジスタのポインタ出力
で、隣接エレメントのpti に接続されている。
【0042】メモリセルへの書き込みは、ブロツク内で
共通に制御されるaddress によつて行われ、ALUから
の書き込みデータが全エレメントで共通に所望のセルに
書き込まれる。一方、アウトプツトレジスタORのデー
タラインはバス接続されており、シフトレジスタにポイ
ンタとしての”1”が置かれたエレメントのメモリセル
のデータが、同時にブロツク外部に読み出すことができ
る。
【0043】tr1 、tr2 は、プロセツサエレメントの一
方の隣接プロセツサエレメントに向けて出力され、tr1
は、隣接プロセツサエレメントのfr1 と接続され、tr2
は、2つめの隣接プロセツサエレメントのfr2 と接続さ
れる。tl1 、tl2 は、プロセツサエレメントのもう一方
の隣接プロセツサエレメントに向けて出力され、tl1
は、隣接プロセツサエレメントのfl1 と接続され、tl2
は、2つめの隣接プロセツサエレメントのfr2 と接続さ
れる。
【0044】この接続により、各プロセツサエレメント
は、左右4つの隣接プロセツサエレメントのメモリを読
み出せると共に、左右4つの隣接プロセツサエレメント
に当該メモリの読みだし値を供給することができる。A
LU内部は、先に述べたように、C24 〜C0の制御線で制
御される。またメモリはアドレスをポート毎に供給さ
れ、その読み出し、書き込みを制御される。
【0045】ALUとメモリとでプロセツサエレメント
を構成し、2段に重ねられているが、この部分とIR
1、IR2、アウトプツトレジスタORなどとの接続に
ついて説明する。前段のプロセツサエレメントは、メモ
リを読み出し、ALUで処理を行い、結果をメモリに書
き戻すが、それ以外に、IR1、IR2のモードレジス
タ(modereg )への書き込みを行える。
【0046】この時には、i1pe、i2peがイネーブルさ
れ、ALUの出力値が、モードレジスタ(modereg )に
書き込まれる。またIR1、IR2のメモリを読み出
し、メモリに書き写したい時には、i1en又はi2enをイネ
ーブルし、untrをデイセーブルし、メモリへの書き込み
アドレスを供給する。なおIR1、IR2の読みだし値
をALUの読みだしポートRP1、RP2に接続し、I
R1、IR2の読みだし値をメモリからの値同様にAL
Uに取り込み、なんらかの処理をしてからメモリに書き
戻すような構成にしても良い。
【0047】後段のプロセツサエレメントは、RFメモ
リを読み出し、ALUで処理を行い、結果をRFメモリ
に書き戻すが、それ以外にアウトプツトレジスタORの
モードレジスタ(modereg )への書き込み、アウトプツ
トレジスタORのメモリセルへの書き込みを行える。ア
ウトプツトレジスタORのモードレジスタ(modereg)
への書き込みは、orenをイネーブルし、orpen をイネー
ブルすることにより、ALUの出力値をモードレジスタ
(modereg )に書き込むことができる。またorenをイネ
ーブルすることによりアウトプツトレジスタORのメモ
リセルへも書き込みを行うことができる。
【0048】前段のALUの出力値を後段のプロセツサ
エレメントに渡すことができる。tr信号をイネーブル
し、前段のALUの出力値を後段のプロセツサエレメン
トのメモリの書き込みビツトラインに駆動し、一方、後
段のntr 信号はデイセーブルすることにより、前段のA
LUの出力値を、後段のメモリの所望のアドレスに書き
込むことができる。前段から後段のプロセツサエレメン
トへのデータの転送を可能にする。ここでは2段のプロ
セツサエレメントに関して説明したが、これは多段の場
合に拡張できる。
【0049】(1−2−6)プロセツサブロツク間の接
続 図12にプロセツサブロツク間の接続を示す。2つのプ
ロセツサブロツクに対し、2つの接続方法をモード別に
説明する。
【0050】(1−2−6−1)HDモード 1つはHDモードである。このHDモードではdpbl及び
dpbrと呼ばれる2つのプロセツサブロツクをあたかも1
つのブロツクであるように接続して使用する。それぞれ
のブロツクのIR1、IR2のデータ入力は、チツプ外
部からの入力されたデータが幾段かのレジスタを経て、
そのまま入力するようにセレクタを制御する。これによ
りブロツク内部のIR1、IR2のデータ信号線は、I
1、I2からの入力値が駆動される。
【0051】一方、このIR1の制御、i1rst 、i1sft
は2つのブロツクで共通に制御される。またdpblのブロ
ツク端へのi1pti にのみデータ取り込み開始を示すポイ
ンタ入力が入力され、このポインタがdpbl内部を順に伝
搬された後、dpblのもう一方の端のプロセツサエレメン
トから出力されたi1pto が、dpbrの端のi1pti に入力さ
れ、dpbr内部を今度はポインタが伝搬され、入力データ
がdpbrにも取り込まれていく。IR2も同様である。dp
blの末端側のプロセツサエレメントとdpbrの先端側のプ
ロセツサエレメントは、ブロツク内部のプロセツサエレ
メント間と同様に通信ができるように接続される。
【0052】図1に示したコントローラ3A、3Cは全
く同様のプログラムと制御コードを与えられ、同一タイ
ミングで同一動作を行わねばならない。また図1に示し
たコントローラ3B、3Dも同様に同一動作をせねばな
らない。同一の制御プログラムにより制御されるので、
i1pe、i2peアドレスなども全く同じに供給される。アウ
トプツトレジスタORのorsft 、orrst の制御もdpbl、
dpbrは全く同一に行われ、dpblのorpti のみに画素取り
だしの最初のタイミングを与えるポインタが入力され
る。そしてdpblの末端のプロセツサエレメントのorpto
からの出力が、dpbrの先端のプロセツサエレメントのor
pti に入力されており、ポインタはdpblを順に転送され
た後に、dpbr内部を転送される。
【0053】データラインは、それぞれのブロツク内部
はバス接続されており、ポインタの指定するエレメント
の画素で駆動されている。ブロツクの外部に出力された
データは、一旦数段のレジスタでラツチされた後、ポイ
ンタの存在するブロツクの出力値をセレクタにより選択
して、その結果をチツプ外部に出力する。このセレクタ
の制御は、各ブロツクへのpti によりセツトされ、pto
によりリセツトされるリセツトセツトフリツプフロツプ
(RSFF)の出力により行える。各ブロツクにこのような
RSFFを設け、このRSFFの出力が”1”であるブロツクの
データの出力をこのセレクタが選択すれば良い。
【0054】これによりHDモードにおいては、216
0個のプロセツサエレメントからなる2つのブロツクが
あたかも1つのブロツクであるかのように動作させるこ
とができる。アウトプツトレジスタORで説明した、RS
FFはIR1、IR2のポインタに関してもブロツクごと
に設けられている。そしてこのRSFFの出力により、その
ブロツクのIR1、IR2の書き込みビツトラインの駆
動が制御されている。ポインタの存在しないブロツクで
は、書き込みが起こらないため、このビツトラインの駆
動を制御することにより、電力を削減している。
【0055】(1−2−6−2)SDモード 次にスタンダードモード(SDモード)について説明す
る。このSDモードは図12に示す2つのブロツクを独
立の制御するものである。図1に示されたコントローラ
3A〜3Cは独立なプログラムで独立に動作する。プロ
セツサブロツクdpblのアウトプツトレジスタORとプロ
セツサブロツクdpbrのIR2のみが協調した動作を行
う。SDモードにおいては、プロセツサブロツクdpblの
アウトプツトレジスタORの出力をIR2の入力として
選択するようにセレクタを制御する。
【0056】プロセツサブロツクdpblのorsft 、プロセ
ツサブロツクdpbrのi2sft は共通のクロツクが用いられ
る。またプロセツサブロツクdpblのorrst 、orpti に対
し、アウトプツトレジスタORからIR2までのレジス
タによる遅延分遅れて、プロセツサブロツクdpbrのi2rs
t 、i2pti が入力される。このことによりアウトプツト
レジスタORの出力がdpbrの入力として与えられること
になる。チツプからの出力は、プロセツサブロツクdpbr
のアウトプツトレジスタORの出力が選択されるよう出
力部のセレクタを制御する。
【0057】(1−2−6−3)データの流れ 続いてデータの流れを説明する。まずHDモードの場
合、I1、I2の入力ポートから2160個以内のデー
タがインプツトレジスタIR1、IR2に順に書き込ま
れる。インプツトレジスタIR1、IR2は独立に動作
できる様にしてあるが、これは外部にフレームメモリを
置き、現フレームと1フレーム遅延した画像を入力する
場合とか、ゴーストキヤンセルのために遅延をさせた画
素データを入力する場合等のために独立なタイミングで
入力するようなアプリケーシヨンに対応するためのもの
である。
【0058】インプツトレジスタIR1、IR2にデー
タが書き込まれると、図1に示すコントローラ3A、3
Cに制御された前段のプロセツサエレメントがこれを読
み出し、様々な処理を実行し、後段のプロセツサエレメ
ントに引き渡す。後段のプロセツサエレメントでも図1
のコントローラB、Dに制御され、処理を行つた後、ア
ウトプツトレジスタORに書き出す。この後で、アウト
プツトレジスタORの内容がチツプ外部に読み出され
る。
【0059】他方、SDモードの場合、I1、I2の入
力ポートから1080個以内のデータがプロセツサブロ
ツクdpblのインプツトレジスタIR1、IR2に順に書
き込まれる。書き込まれた後に、前段のプロセツサエレ
メントが図1のコントローラ3Aに従いインプツトレジ
スタIR1、IR2からデータを読み出し、処理を行
い、後段のプロセツサエレメントに渡す。後段のプロセ
ツサエレメントは処理を行つた後、アウトプツトレジス
タORに書き出す。
【0060】プロセツサブロツクdpblの処理が終わる
と、アウトプツトレジスタORからプロセツサブロツク
dpbrのIR2に転送が行われ、プロセツサ3Cによつて
制御されるプロセツサブロツクdpbrの前段のプロセツサ
エレメントによつて読み出され、処理され、後段のプロ
セツサエレメントに引き渡される。後段のプロセツサエ
レメントはこれを受取り、処理し、プロセツサブロツク
dpbrのアウトプツトレジスタORに書き込む。これら一
連の処理が終わつたものがプロセツサブロツクdpbrから
チツプ外部に読み出される。
【0061】さてインプツトレジスタIRへの読み込
み、前段プロセツサエレメント、後段プロセツサエレメ
ント、アウトプツトレジスタORは独立、並列に動作で
きるので、上記のデータフローは、2160又は108
0以内のデータを単位としたパイプライン動作を行える
ことになる。画像の場合、HDモードでは4ラインのラ
インデイレイが生じ、SDモードでは6ラインのライン
デイレイが生じる。HDモードでは、1画素に対し、2
ライン分の時間が画像処理の時間として割り当てられ、
SDモードでは、4ライン分の時間が画像処理の時間と
して割り当てられることになる。
【0062】またI/O、プロセツサブロツクは独立に
動作しており、プログラミングにより周波数乗り換え等
のアプリケーシヨンにも対応できる。pti へのポインタ
の入力は、外部からのデータの入力又は外部へのデータ
の読み出しタイミングと同期して行わねばならないが、
この方法に2つのモードを設定した。
【0063】1つは明示的にこのポインタとしてのパル
スを各sft クロツクに同期して入力する方法。この場合
には明確にそれぞれの画素がどのエレメントに書き込ま
れたか指定できる。外部から入力されるこのスタートパ
ルスを幾つかのレジスタで遅延させ、各rst 信号、各pt
i 信号を生成する。一方、もう一つはコントローラにイ
ンプツトレジスタIR1、IR2、アウトプツトレジス
タOR等から与えられる読み込み、書き込み可能なタイ
ミングを通報する信号(act 信号)を利用する方法であ
る。
【0064】このact 信号は、インプツトレジスタIR
の書き込み中であること、又はアウトプツトレジスタO
Rが読み出し中であることをコントローラに通報するた
めの信号であり、これがデイセーブルされているとき
に、コントローラはインプツトレジスタIRから読み込
みを行い、又はアウトプツトレジスタORに書き込みを
行う。一方、この信号がイネーブルされてるときにプロ
セツサエレメントからの読み出しが行われると、新しい
データを書き込み終わつたエレメントと前の書き込みさ
れたデータが残つているエレメントが存在してしまい、
正常な処理が行えない。
【0065】この信号の立ち上がり又は立ち下がりのタ
イミングに各sft クロツクに同期させたパルスを生成
し、これから前記と同様に各rst 信号、各pti 信号を生
成するようにした。これはチツプ外部の基板上で1クロ
ツクのパルスを生成するためのコストを削減するための
機能である。なお画像データを処理する場合には、シン
ク信号、ブランキング信号などが通常与えられので、こ
れらを先のact 信号として用いる。
【0066】(1−3)コントローラの構成 図13に制御回路(コントローラ)3A〜3Dの構成を
示す。図1に示すデイジタルシグナルプロセツサ1では
このコントローラ3A〜3Dが4つ搭載されており、一
部のI/O関連を除いてほぼ共通の回路になつている。
各コントローラ3A〜3DはコードRAM11と呼ばれ
るプログラムメモリ、シーケンスコントロール回路1
2、ALUのコード生成回路13、メモリのアドレス発
生回路14、係数RAM回路15、アドレスローテーシ
ヨン回路16から構成されている。
【0067】ここでコードRAM11には1024ワー
ド、84ビツト幅が与えられている。このコードRAM
11はSRAMで構成しても良く、また外部からロード
するかマスクROMで構成しても良い。さてコントロー
ラ3A〜3Dでは水平型のアーキテクチヤが採用されて
おり、各フイールドが明確に機能分担されている。以
下、各フイールドの説明を行う。
【0068】(1−3−1)シーケンスコントロール回
路の構成 まずシーケンスコントロール回路12から説明する。シ
ーケンスコントロール回路12は、コードRAM11の
アドレスを発生する10ビツト(コードRAMのアドレ
スが1024ワードである)のカウンタ12A、リピー
トカウンタ12B、32ワードのジヤンプ先アドレスR
AM12C、stack レジスタ12Dから構成されてい
る。因にシーケンスコントロール回路12はコードRA
M11のシーケンスコントロールにコードRAM11の
sqc フイールド及びext フイールドを使用する。
【0069】これらsqc フイールド及びext フイールド
で与えられるシーケンスコントロールの内容は図14に
示す通りである。CONTはカウンタをインクリメントする
指示である。JUMPは、ext フイールドの5ビツトが指定
するジヤンプ先アドレスRAMに予め書き込まれたアド
レスにJUMPする指示である。JPCCは4つのコントローラ
には、それぞれ5ビツトのコントロールコードがチツプ
外部から与えられており、そのコントロールコードが指
定するジヤンプ先アドレスRAMの予め書き込まれたア
ドレスにジヤンプする。
【0070】RTN は、stack レジスタのアドレスにジヤ
ンプし、stack レジスタをpop する。JSUBは、現アドレ
スの次のアドレスをstack レジスタにpushし、ext フイ
ールドが指定するジヤンプ先アドレスRAMに予め書き
込まれたアドレスにジヤンプする。RPT は、ext フイー
ルドの指定する値をリピートカウンタにロードし、デク
リメントしながら、これが”0”になるまで同一アドレ
スにとどまり、その後、カウンタをインクリメントす
る。
【0071】RPTRは、RPT と同様なリピートをした後、
stack レジスタのアドレスにジヤンプし、stack レジス
タをpop する。WAITは、チツプ外部から与えられる信号
を監視し、指定された状態になるまで同一アドレスにと
どまる。監視する信号は、ext フイールドで指定する。
例えばact 信号である。act 信号はインプツトレジスタ
IR1、IR2、アウトプツトレジスタOR等、I/O
回路の入力出力状態を示すもので、前段のプロセツサエ
レメントがインプツトレジスタIR1、IR2を読み出
すことが許可されるタイミング又は後段のプロセツサエ
レメントがアウトプツトレジスタORに書き込むことが
許可されるタイミングを示す。
【0072】シーケンスコントロール回路12は所望の
act 信号を監視し、これが許可された後、インプツトレ
ジスタIR1、IR2を読み出し、又はアウトプツトレ
ジスタORに書き込むことにより、インプツトレジスタ
IR1、IR2に書き込みが行われている時に読み出し
たり、アウトプツトレジスタORを外部から読み出した
り、又は一方のプロセツサブロツクdpblから他方のプロ
セツサブロツクdpbrにデータを転送している時に書き込
むといつた動作を防止する。このwait機能は、前段のプ
ロセツサエレメントから後段のプロセツサエレメントへ
のデータ転送の際にも使用される。
【0073】図1のコントローラ3A〜3Dは、データ
を前段のプロセツサエレメントから後段のプロセツサエ
レメントに転送する際に、協調して動作をしなければな
らない。このためプロセツサブロツクdpbl及びdpbrには
それぞれ1つづつ図15に示す回路が搭載されている。
ここで比較回路21には前段のコントローラ3A又は3
Cのsqc 、ext が入力され、比較回路22には後段のコ
ントローラ3B又は3Dのsqc 、ext が入力される。こ
こでsqc によつて指定される条件がWAITであり、かつex
t によつて指定される条件がtrans 信号であり、各比較
回路21及び22がこのtrans 信号がイネーブルされる
のをwaitしている状態の時、各出力端から「H」(イネ
ーブル)が出力される。
【0074】前段及び後段のコントローラが共にこの条
件を満したとき、その信号がレジスタにラツチされ、tr
ans 信号として前後のコントローラに伝えられる。この
時、前段及び後段のコントローラは同期してデータを転
送することができる。前段のコントローラはALUの出
力を後段に対して出力し、後段のコントローラはその値
を書き込むべきアドレスを指定する。またそれ以外に
も、画像ではVsyncと呼ばれるフレーム、フイールドの
タイミングを指定する信号があるが、これもwait条件と
して選択できる。
【0075】(1−3−2)ALUのコード生成回路の
構成 次にALUのコード生成回路13について述べる。コー
ドRAM11の25ビツトのcodeフイールドで、ALU
の各部の制御を行う。コード生成回路13はそれぞれ数
段のパイプラインレジスタを持つている。特にALUの
制御のうちコードc0〜c6については、コード生成回路1
3はALUの内部のパイプライン構成に合わせてさらに
1段のレジスタにラツチしてからプロセツサブロツクの
制御ラインに値を入力するようになされている。
【0076】コードc20 〜c24 は図6の入力制御信号で
あるが、このコードはコードRAM11のreg2ctl フイ
ールドがイネーブルされるとき、特に設けられたレジス
タに格納される。そしてコードRAM11のrlctフイー
ルドがイネーブルされたとき、codeフイールドの値に変
わつてこのレジスタの値がコードc20 〜c24 として使用
される。この使用法についてはアドレス発生回路の部分
で説明する。また係数RAM11の2ビツト1ワードの
出力は、このコード生成回路13に入力される。コード
RAM11のcoefccフイールドの2ビツトがその制御に
割り当てられている。coefccと制御内容との関係を図1
6に示す。
【0077】ここでccが”0”のとき、コードRAMの
codeがそのままALUに与えられる。ccが”1”のと
き、係数RAM回路15から供給される2ビツトがc18
、c16の制御に使用される。この2つのビツトは図8の
セレクタを制御するコードで、c19 、c17 を”1”にし
ておくことにより、係数RAMの2ビツトの値が、regM
1 、regM2 に格納されることになる。これは定数係数で
の乗算を容易にするもので、その方法については後述す
る。
【0078】さてccが”2”、”3”の場合には、係数
RAMの2ビツトのうちいずれかが、c11 の制御に使用
される。c11 は図7のセレクタを制御するコードであ
り、c12 を”1”とすることで、係数RAM15Aの2
ビツトのうちいずれかの値をregAに格納することができ
る。これにより係数RAMの値をregAを経由し、RFに
ロードすることを可能にする。
【0079】(1−3−3)係数RAM回路の構成 係数RAM回路15の制御について説明する。各コント
ローラ3A〜3Dはそれぞれ係数RAMを搭載してい
る。係数RAM15Aは2ビツト幅で8192ワードで
ある。この2ビツトは前記のコード生成回路13で使用
され、regM1 、regM2 、regAにロードされることによ
り、乗算の場合の係数として使用される。またこの2ビ
ツトは前記のコード生成回路13で使用され、regM1 、
regM2 、regAにロードされることにより、メモリに対し
て値をロードする場合に使用され、それ以外の様々な処
理の際のデータを供給することもできるようになつてい
る。この係数RAM15Aのアドレスは、13ビツトの
アドレスカウンタ15Bにより指定される。
【0080】このアドレスカウンタ15BはコードRA
M11のcoeffcc フイールドのうちの2ビツトを使用し
て係数RAM15Aのアドレスを指定する。このアドレ
スカウンタ15Bの動作例を図17に示す。例えばce
が" 0" のとき、アドレスカウンタ15BはコードRA
M11のcoeffaddフイールドの6ビツトを13ビツトの
うちのMS6ビツトとしてロードし、LS7ビツトとして”
0”を入力する。さらにこの命令sqc がリピート命令で
あつた時、リピートされる間、その値はホールドされ
る。
【0081】ceが”1”のとき、アドレスカウンタ15
BはコードRAM11のcoeffaddフイールドの6ビツト
を13ビツトのうちのMS6ビツトとしてロードし、LS7
ビツトとして”0”を入力する。さらにこの命令sqc が
リピート命令であつたとき、リピートされる間、このカ
ウンタはインクリメントされる。ceが”2”のとき、ア
ドレスカウンタ15Bは、その値を保持する。ceが”
3”のとき、アドレスカウンタ15Bは、前クロツクで
の値をインクリメントして係数RAM15Aに与える。
【0082】また係数RAM回路15はアドレスローテ
ーション回路16からアドレスの特定の領域が指定さ
れ、ステツプ値を受け取つた場合には、コードRAM1
1のcoefadd フイールドのアドレスをロードする際に与
えられたステツプ値をその値に加算し、この加算された
値が指定された領域を越えた場合には加算値からその領
域のアドレス幅を減算した値をアドレスカウンタ15B
にロードするようになされている。このときの判定条件
を表したのが図18である。
【0083】なお係数RAM回路15はアドレスローテ
ーション回路16からアドレスの特定の領域が指定さ
れ、ステツプ値を受け取つた場合であつても、コードR
AM11のcoefadd フイールドのアドレスをロードする
際に与えられたステツプ値をその値に加算した値が指定
された領域を越えないときには加算値をそのままアドレ
スカウンタ15Bにロードするようになされている。
【0084】これは画像データのライン毎に巡回的にい
くつかの種類の係数を使用できるようにするための工夫
であり、コードRAM11の同一プログラムによつて同
じcoefadd を発生させながら係数RAM15Aの決めら
れた領域の異なる係数を利用できるようになされてい
る。
【0085】(1−3−4)メモリのアドレス発生回路
の構成 次にメモリのアドレス発生回路14について説明する。
各プロセツサブロツクのメモリは、3ポートでそれぞれ
独立にアドレスを指定することができる。このためコン
トローラ3A〜3Dは3つのアドレスカウンタを搭載し
ている。3つのアドレスカウンタ14A〜14Cの基本
的な機能は同一であるので、その回路を説明した後、最
後に若干の差異について説明する。
【0086】コードRAM11のRport1CC、Rport2CC、
WportCC でこれらのカウンタ14A〜14Cを制御し、
Rport1ADD 、Rport2ADD 、WportADDでアドレスを指定す
る。これら3つのアドレスカウンタ14A〜14Cはそ
れぞれ9ビツトのカウンタであり、そのアドレスマツプ
は図19の通りである。このアドレスは、幾段かのパイ
プラインレジスタを経由してプロセツサブロツクのメモ
リアドレスなどに使用されるが、書き込みアドレスに関
しては通常、ALU内部のパイプライン動作に合わせ、
2段のパイプラインレジスタをさらに搭載している。な
おメモリのアドレスは、256ビツトのメモリセルをア
ドレツシングするためにメモリの項目でも見られるよう
に8ビツトである。インプツトレジスタIR、アウトプ
ツトレジスタOR等がこのアドレス上にマツピングされ
ている。
【0087】ただしハードウエアが存在しないものはコ
ントローラによつて指定できない。例えばアウトプツト
レジスタORから読み出し、インプツトレジスタIRに
データを書き込みことはできない。この例では、最大ビ
ツト(MSB )が”0”のとき、各アドレスカウンタはメ
モリのアドレスを指定するようになされている。このと
きメモリのアドレスラインが駆動され、指定されたアド
レスに対応するメモリセルにデータを読み書きすること
ができる。
【0088】また前段のプロセツサエレメントのコント
ローラ3A、3Cの場合、MS4ビツトが「1000」又は
「1001」のとき、インプツトレジスタIR1及びIR2
の読み出しを意味し、図2のインプツトレジスタIR1
及びIR2のメモリセルの指定されたアドレスラインが
駆動され、また、同時に図11のi1en又はi2enがイネー
ブルされ、nntrはデイセーブルされる。またこの場合に
は、このメモリセルからの読み出し値が直接メモリの書
き込み線を駆動するため、前記の書き込みアドレスに置
かれた2段のALUのパイプラインに対応したレジスタ
はパスされる。
【0089】また書き込みアドレスで、MS4ビツトが
「1100」又は「1101」である場合、図2のモードレジス
タ(mode reg)が指定され、i1pe、i2peがそれぞれイネ
ーブルにされる。一方、後段のプロセツサエレメントの
コントローラ3B、3Dの場合、書き込みアドレスのMS
4ビツトが「1010」であるとき、アウトプツトレジスタ
ORのメモリセルの書き込みアドレスラインを駆動し、
orenをイネーブルにしてアウトプツトレジスタOR側の
書き込みビツトラインにALUの出力を駆動する。これ
によりアウトプツトレジスタORへの書き込みが実行さ
れる。
【0090】また書き込みアドレスのMS4ビツトが「11
10」であるとき、図3のモードレジスタ(mode reg)が
指定され、orpen がイネーブルされ、このmode regにA
LUの出力を書き込むことができる。前段プロセツサエ
レメントから後段プロセツサエレメントへの転送に際し
ては、前段プロセツサエレメントにおいて、MS4ビツト
を「1010」とし、アウトプツトレジスタORへの書き込
みを指定する。このとき図11のtr信号がイネーブルさ
れ、ntr 信号がデイセーブルされ、前段ALUの出力値
が、後段プロセツサエレメントの書き込み線を駆動す
る。これにより後段のコントローラが発生する書き込み
アドレスにデータが書き込まれる。因にこの動作は図1
5に示したタイミング調整回路によるタイミング調整が
終了後に実行される。
【0091】なおこのアドレス発生回路14にはアドレ
スカウンタ14A〜14C以外にもアドレスレジスタが
搭載されており、図20に示す条件に従つて制御される
ようになされている。ここでアドレスレジスタはコント
ロールコードの最大ビツト(MSB )をイネーブルしたと
き、レジスタの値をインクリメントするようにしてあ
り、またコードRAMのreg2ctl フイールドをイネーブ
ルすることによつてコードRAMのそれぞれのアドレス
フイールドの値をそのレジスタにロードできるようにな
されている。この使用法については後述する。
【0092】アドレスカウンタ14A〜14Cの制御に
戻る。アドレスカウンタ14A〜14CはRport1CC、Rp
ort2CC、WportCC フイールドの最下位(LS)3ビツトを
用いて制御される。制御条件を図21に示し、各制御の
様子を説明する。まず”0”の場合、コードRAM11
の該当アドレスフイールドの値をアドレスカウンタにロ
ードする。そしてその命令がリピートであつたときに
は、その値をホールドする。”1”の場合には、コード
RAM11の該当アドレスフイールドの値をアドレスカ
ウンタにロードする。そしてその命令がリピートであつ
たときには、リピートの間、その値をインクリメントす
る。
【0093】”2”の場合には、先に説明したアドレス
レジスタにラツチされている値をアドレスカウンタにロ
ードし、その命令がリピートであつたときにも、その値
をホールドする。”3”の場合には、先に説明したアド
レスレジスタにラツチされている値をアドレスカウンタ
にロードし、その命令がリピートであつたとき、リピー
トの間、その値をインクリメントしていく。”4”の場
合には、前クロツクでラツチされているアドレスをホー
ルドする。
【0094】”5”、”7”の場合には、前クロツクで
ラツチされているアドレスをインクリメントする。”
6”の場合には、前クロツクでラツチされているアドレ
スをインクリメントし、リピートの場合、その値をホー
ルドする。
【0095】なおアドレスローテーシヨン回路16から
メモリのアドレスの特定の領域が指定されてステツプ値
の指定があつた場合には、図22に示すように、当該ス
テツプ値をこのアドレスカウンタのメモリのアドレスに
加算し、加算後の値をプロセツサブロツクに対して与え
るようになされている。因にこの加算後の値が指定され
た領域を越える場合には、加算値からその領域のアドレ
ス幅を減算し、プロセツサブロツクに与えるようになさ
れている。これはメモリ領域をライン毎に巡回的に使用
するための工夫であり、コードRAM11の同一プログ
ラムによつて、同じメモリ領域をアクセスするようにプ
ログラムしながらも、いくつかの領域を巡回的に利用で
きるようになされている。
【0096】(1−3−5)アドレスローテーシヨン回
路の構成 図23及び図24を用いて、アドレスローテーシヨン回
路16の構成を説明する。このアドレスローテーシヨン
回路16は外部から与えられるローテーシヨンに関する
情報を保存するレジスタと、ステツプ値情報を計算する
回路とから構成されている。このアドレスローテーシヨ
ン回路16は係数RAM15Aのアドレスカウンタ15
Bと、アドレス発生回路14のアドレスカウンタ14A
〜14Cに対してアドレスのローテーシヨン情報を与え
る。
【0097】このアドレスローテーシヨン回路16の機
能をメモリのアドレスに対する動作例を用いて説明す
る。ここでは図23の斜線部分の” 128”から” 191”
を特定処理を行う領域とし、さらにこの領域を4つに分
割するローテーシヨンを行うものとする。アドレスカウ
ンタがこの領域以外をポイントすると、このアドレスロ
ーテーシヨン回路16をパスしてプロセツサブロツクに
は直接そのアドレスが与えられる。
【0098】図23の右側のように、アドレスカウンタ
がこの領域をポイントすると、ステツプ値が加算され、
プロセツサブロツクに与えられる。ステツプ値は指定さ
れた領域の幅を分割数で除算した値の倍数で与えられ
る。この場合には、ステツプの単位は”16”にな
り、”0”、”16”、”32”、”48”のいずれか
であり、チツプ外部から与えられる信号により巡回的に
設定されるようになつている。”48”の次は”0”に
戻る。
【0099】このステツプの値に依存し、例えばアドレ
スカウンタが” 129”を指定したとき、このステツプ値
により” 129”、” 145”、” 161”、” 177”がコー
ドRAM11のプログラムに依存せずに選択できるよう
になる。また加算した結果がこの領域を出た場合には、
この領域の幅が減算される。例えば” 177”がアドレス
カウンタによつて指定されたとき、ステツプ値を加算し
たアドレスは” 177”、” 193”、” 209”、” 225”
になるが後者の3つは加算結果がこの領域を出るた
め、” 177”、”129 ”、” 145”、” 161”を指し示
し、これがプロセツサブロツクのアドレスとして与えら
れる。
【0100】チツプ外部から与えられる情報は、領域指
定のためのendadd、stadd 領域の分割数であるnum であ
り、これらはアドレスローテーシヨン回路内部のレジス
タに保持される。このステツプ値を計算する回路を図2
4に示す。このステツプ計算回路は、外部から与えられ
るステツプ値をローテーシヨンさせる信号により起動さ
れ、値を更新する。
【0101】この信号が入力されると、カウンタ25は
インクリメントされ、コンパレータ26にてnum reg 2
7の値と比較される。ステツプ計算回路はnum と等しく
なれば、次のローテーシヨン信号によりカウンタ25を
クリアし、レジスタ28をクリアする。一方、レジスタ
28にはローテーシヨン信号が起動される毎にステツプ
の単位である (endadd-stadd)/num が加算され、カウン
タ25が”0”となつたときにクリアされる。
【0102】このレジスタ28の値がステツプ値とし
て、アドレス発生回路14に与えられる。これを受けて
アドレス発生回路14ではアドレスカウンタ25から得
られる元のアドレスに対し、ステツプ値を加算した値、
ステツプ値を加算した後(endadd-stadd)を減算した値、
アドレスカウンタから得られた値の3つの値の中から先
の条件に相当するものが、セレクタ29によつて選択さ
れ、プロセツサブロツクに与えられる。係数RAM15
Aについても同様な構成で、アドレスのローテーシヨン
が行われる。
【0103】(2)処理動作 以上のような構成でコントローラは構成されている。こ
のコントローラはコードRAM11、係数RAM15
A、ジヤンプ先アドレスRAM12C、アドレスローテ
ーシヨン情報をロードする必要がある。なお外部からこ
れを入力する際にHDモードにおいては、図1のコント
ローラ3A〜3Dは同一プログラムでなければならな
い。HDモードにおいては、このそれぞれのコントロー
ラへのデータ入力が同時に行われることとする。この構
成のデイジタルシグナルプロセツサ1はプログラムによ
り様々な処理を実行することができる。この項ではその
プログラム方法について述べ、合わせてアプリケーシヨ
ンについても説明する。
【0104】(2−1)論理演算処理 まず最初に図6から図10を参照して各種論理演算を実
行できることを説明する。NOT 操作は、I1から読み込
んだデータをregAに入力し、C2、C3、C4をデイセーブル
し、C5をイネーブルし、xo2 によつてこの値を反転し、
regB、regC等を"0”にし、サム(SM)をメモリ(R
F)に書き戻すことにより実現される。AND 操作は、I
1、I2から読み込んだデータに対し、C2、C3、C4、C5
等をデイセーブルし、これらをregA、regBに入力し、re
gCを”0”として、キヤリー(CY)をメモリ(RF)に
書き戻すことにより実現される。
【0105】OR操作は、I1、I2から読み込んだデー
タに対し、C2、C3、C4、C5等をデイセーブルし、これら
をregA、regBに入力し、regCを”1”としてキヤリー
(CY)をメモリ(RF)に書き戻すことにより実現され
る。EOR 操作は、I1、I2から読み込んだデータに対
し、C2、C3、C4、C5等をデイセーブルし、これらをreg
A、regBに入力し、regCを”0”としてサム(SM)をメ
モリ(RF)に書き戻すことにより実現される。これら
の操作を組み合わせることにより、必要な論理演算はす
べて行うことができる。なお数値のシフト演算について
は、読みだしアドレスを制御することにより、容易に実
現される。
【0106】(2−2)算術演算処理 次に算術演算について説明する。数値は、メモリの任意
のアドレスに最下位ビツト(LSB )から順にアドレスの
最上位ビツト(MSB )方向に格納されているものとす
る。これはアドレスカウンタがインクリメントのみを行
えるように回路が構成されていることに対応するもの
で、通常の演算では最下位ビツト(LSB )側から数値を
処理していくものとして良い。なお最上位ビツト(MSB
)側から読み出す場合には、その都度、コードRAM
11からアドレスを指定することができる。
【0107】まずこの回路により”2”の補数表現での
加算又は減算は容易に実現できる。I1及びI2からメ
モリの任意の位置に置かれた2つの値を、最下位ビツト
(LSB )から順に読み出す。C2、C3、C4、C5等はデイセ
ーブルし、この2つの読み出し値をフルアダーに入力す
る。最下位ビツト(LSB )の演算では、regCは”0”と
するが、それ以降では、全ステツプのキヤリー(CY)を
regCにストアし、この値を選択する。このことによりま
ず加算が可能になる。
【0108】またC5をイネーブルし、regAからのデータ
を反転し、最下位ビツト(LSB )の演算におけるregC
を”1”とすることにより、I2を経由して与えられる
値から、I1を経由して与えられる値の減算を行うこと
ができる。なおコードRAM11のcoefccフイールドを
制御することにより、係数RAMの出力によるregAの制
御が可能であり、加減算等の処理においてI1からのデ
ータに替えて、この係数RAM15Aの値による加減算
を行うこともできる。
【0109】(2−3)乗算演算処理 次に乗算演算について説明する。図6からのALUの構
成を参照し、信号処理に多く用いられる乗算のプログラ
ミング方法を示す。乗算方法にはいくつかの方法が知ら
れているが、ここでは2次のブースの方法にのデコーダ
を搭載しており、その方法を示すが、それ以外の方法で
もインプリメント可能である。ここでは2つの乗数及び
被乗数をX及びYとし、”2”の補数表現で次式のよう
に記述する。なお簡単のためmを奇数とする。
【数1】
【数2】
【0110】このとき乗算値をZ(=X *Y)とする
と、乗算値Zは(1)式及び(2)式を用いて、次式
【数3】 と表すことができる。これは乗数Xの(m−1)/2+
1回のシフト加算で乗算を行えることを示している。
【0111】なお部分積(Y2i+2 + Y2i+1 - 2*Y2i )の
値は、この部分積を構成する係数に依存し、”2”、”
1”、”0”、”−1”、”−2”のいずれかの値をと
る。この関係を図25に示す。ただしYm+1= 0とする。
このように(3)式は乗数Xを等倍、2倍又は符号反転
しつつ塁加算することによつて乗算値を求める。ここで
n及びmを3としたときの例について、乗数Xを「S○
○○」で示すと、ビツトダイアグラムは図26及び図2
7のようになる。
【0112】この図に示すように、通常の乗算では4つ
の部分積の加算が必要であつた処理が2回の塁加算で完
了させることができる。なおそれぞれの部分積では、○
が4ビツトになつているが、これは2倍を考慮したもの
である。乗数Xを2倍すると、最下位ビツト(LSB )
は”0”になり「S○○○0」となることによる。なお
図27に示すダイヤグラム2は図26に示すダイヤグラ
ム1のステツプ数を削減するため、サインビツトSの演
算を回避する方法を採用した場合の例である。この各ビ
ツトの演算をこのデイジタルシグナルプロセツサ1の1
ビツトALUで実行する場合、NビツトとMビツトの演
算は(N+3)×M/2回のステツプで実現できる。
【0113】この演算過程を図6〜図10を参照しつつ
図28〜図32に詳しく説明する。この演算過程におい
ては、図10のcsセレクタは常にキヤリー(CY)を選択
又は常にキヤリー(CY)をセーブし、1クロツク遅延さ
せる。図6のセレクタは、乗数X及び被乗数Yのメモリ
上の存在するアドレスに従う。ここでは被乗数をY0、
Y1、Y2、Y3とし、乗数をX0、X1、X2、X3
とする。なおY0、X0はサインビツトSである。また
書き込む結果をW0、W1、W2、W3、W4、W5、
W6、W7とする。また図28〜図32に示す処理ステ
ツプでは記号”<−”はメモリRFの読み出しアドレ
ス、is1 、is2 を制御することによつて、所望のビツト
データを読み出すことを示す。また記号”−>”はAL
Uの出力を指し示すアドレスに書き込むことを意味す
る。
【0114】まず図28に示すように、初段のステツプ
SP1の演算を実行する。このときレジスタregMi (i
=1、2、3)には乗数がロードされ、初段でXにかけ
る係数が定められる。またadr レジスタには”0”がロ
ードされ、regMが負を係数を指定する時にはregAからフ
ルアダーへの入力が”1”となり、regCに”1”がセツ
トされる。
【0115】続くステツプSP2では、regMのコードに
従つて最下位ビツトを処理する。またregAの出力は2倍
又は−2倍であれば、ステツプSP1でクリアされたad
r レジスタの値が”0”になり、これ以降、1クロツク
遅れてフルアダーに入力されるため2倍が実現できる。
また負であればステツプSP1でregCが”1”にセツト
されており、xo1 により反転された負の値を表現する値
がフルアダーに入力される。この値が”0”であれば、
regCは”0”にクリアされており、ma1 により、フルア
ダーには" 0" が入力される。
【0116】以下、ステツプSP3、ステツプSP4、
ステツプSP5と順に処理を進め、ステツプSP6に移
る。なおステツプSP6において、regAは2倍の可能性
を考慮し、ステツプSP5と同様、X0を読み出す。ま
たregBは”1”を入力し、C5をイネーブルすることによ
り、サインビツトを反転してフルアダーに入力する。続
いてステツプSP7に移ると、初段の部分積の先頭の”
1”を加算する。この時のキヤリー(CY)が、drにロー
ドされる。
【0117】さてステツプSP8では、regM1 にあつた
Y2がregM3 にロードされ、乗数がregMにセツトされ
る。また、drにロードされていた前段でのキヤリー(C
Y)が書き込まれる。以下、ステツプSP9、ステツプ
SP10、ステツプSP11、ステツプSP12と順に
処理が進行する。やがてステツプSP13に移るが、re
gAは2倍の可能性を考慮し、ステツプSP12と同様に
X0を読み出す。またC5をイネーブルすることにより、
サインビツトを反転してフルアダーに入力する。
【0118】この後、演算処理はステツプSP14に移
り、このステツプSP14で4ビツト×4ビツトの演算
が完了する。なお乗数のビツト数が大きくなる場合に
は、ステツプSP8からステツプSP14までの内容が
繰り返えされ、3段目以降の部分積に対して適用され
る。最終部分積の加算以外では、加算の最上位ビツト
(MSB )のキヤリーは、drレジスタに保存され、次の部
分積の演算のために乗数を読み出す最初のステツプでメ
モリに書き込まれる。この例ではステツプSP7及びス
テツプSP8で実行されている。
【0119】また乗数を係数RAMから供給することが
できる場合には、コードRAMのcoefccフイールドから
c16 、c18 を制御し、上記の例でステツプSP1、ステ
ツプSP8のような乗数の読み込みの際に、係数メモリ
からの値をregM1 、regM2 等にロードする。係数RAM
のアドレスを制御し、乗数を最下位ビツト(LSB )から
2ビツトづつ出力されるように、係数メモリにロードし
ておく。このことにより、係数RAMに保持された値を
乗数として乗算を行える。因に定数係数の乗算は、直
接、コードRAMへのプログラムでc16 、c18 を制御し
ても良い。
【0120】(2−4)サブルーチン処理 続いて乗算等の演算のサブルーチン化について説明す
る。簡単のために乗算にしぼつて説明する。乗算のよう
な決められたパターンはサブルーチン化し、繰り返し使
用し、コードRAMのサイズを削減したい。なお被乗数
又は乗数は先頭アドレスさえ指定すれば、アドレスカウ
ンタのインクリメントで、必要なアドレスをポイントす
ることができるものとする。それができるように係数等
は最下位ビツト(LSB )から連続するアドレスに書き込
むコードRAMの容量は制限されている。
【0121】通常のプロセツサは汎用レジスタを搭載
し、そのルーチンを使用する時の特有のデータ、アドレ
スを格納してサブルーチンに制御を移すのであるが、本
発明に係るデイジタルシグナルプロセツサのようにシー
ケンス制御のみしか行わないコントローラではそのよう
な汎用レジスタを設けると回路規模が増大するため、被
演算数の先頭アドレス用のアドレスレジスタのみを設け
た。前述したコードRAMのreg2ctl がイネーブルされ
るときに、コードRAMのアドレスはアドレスレジスタ
へロードされ、またコードのC20 〜C24 は同様にレジス
タに取り込まれる。
【0122】この両者は、左右からの読み出しも含めて
メモリから読み出す値のアドレスを示すことになる。そ
してrlc3-0、r2c3-0、wc3-0 又は rlctlの制御により、
これらのレジスタの値をアドレスカウンタ等にロードす
ることができ、サブルーチンに被演算数のアドレスを渡
しての演算が可能になる。乗算サブルーチンで説明す
る。メモリに格納された被乗数と、係数RAMに格納さ
れた係数とを乗算する場合を考える。係数RAMは、サ
ブルーチンに移る前に係数RAMアドレスカウンタに先
頭アドレスを設定し、被乗数はその先頭アドレス(最下
位ビツトのアドレス)をこのアドレスレジスタreg2にロ
ードする。そして上記の乗算課程における部分積演算の
最初、ステツプSP1、ステツプSP9において、この
reg2に保存されたアドレスをアドレスカウンタにロード
する。
【0123】部分積の演算時には、アドレスカウンタを
インクリメントすれば良い。乗算の係数がメモリにロー
ドされており、この係数を乗数として使用したい場合、
この乗数の先頭アドレスをアドレスレジスタreg2にロー
ドしておく。前述の例ではステツプSP1、ステツプS
P8にあたるときに、reg2からロードしてくる。また乗
数をreg2に保存する場合には、部分積ごとに2ビツトづ
つそのアドレスをインクリメントせねばならない。部分
積の加算演算を行つているいずれかのステツプで、この
reg2を2回インクリメントすれば良い。
【0124】なおアドレスレジスタreg2とは、各アドレ
スのアドレスレジスタと、ALUのis1 、is2 を制御す
るビットC20 〜C24 を保存するレジスタを併せて呼んで
いる。次にここで示したプロセツサエレメントは全て同
一コマンドによつて制御されるものである。しかし必要
とされる処理によつては、プロセッサエレメント毎に異
なる処理を行わねばならない場合がある。この方法につ
いて説明する。SIMD処理であるために動作自体は共
通に行わねばならず、各プロセツサで得られた値をなん
らかの基準で選択する動作により、個々の異なつた処理
の結果を得る。この選択動作はregM1 に書き込まれたビ
ツトの論理により、2つの別なアドレスから読み出され
た値から一方を選択することにより行われる。
【0125】まず選択基準をあるビツトの論理に反映さ
せ、regM1 にロードする。図10のCSセレクタはI2の
パスを選択し、またwsセレクタはdsセレクタを選択す
る。このことによりI2を経由してきた値と、サム(S
M)とを選択的にメモリに書き込むことができる。reg
B、regCを”0”とし、regAはI1ポートの値を選択
し、regAの出力に対して行われるads 、xo1 、ma1 、xo
2 等の処理をデイセーブルすれば、I1の値がサム(S
M)に得られ、I1、I2の値がそのまま選択できる。
【0126】この選択動作により除算をも行うことがで
きる。除算の方法は、被除数から除数を引き算し、この
結果が正ならば、商の当核桁に”1”をおき、減算結果
を被除数として書き換え、結果が負ならば、商の当核桁
に”0”をおき、被除数をそのまま次のビツトで使用
し、次に除算を1ビツト分最下位ビツト(LSB )側にシ
フトし、同様の処理を繰り返す。これまでのことによ
り、四則演算が可能になる。
【0127】(2−5)SIMD処理下でのプロセツサ
エレメントの個別処理 ここでは前項までに説明したSIMD処理されるプロセ
ツサエレメントにおいて、プロセツサエレメント毎に異
なる処理を行うための方法を示す。まずそのためには、
各プロセツサエレメントが自分の位置、又は自分の処理
を認識できるなんらかの方法が必要である。そして全て
のプロセツサにおいて行われる可能性のある処理を全て
行い、その結果のうちから必要とする結果を前述した何
らかの方法を用いて選択する。
【0128】このうちの自分のブロツク端からの位置を
認識する方法を示す。1つの方法は、インプツトレジス
タIRからデータと共にこの位置情報をタグとして入力
すれば、そのタグによりregM1 を使用してのデータの選
択動作を行える。もう一つは演算により求める方法であ
る。各プロセツサエレメントは、隣接するプロセツサエ
レメントのメモリを読み出すことができるものとし、そ
してそのブロツク端のプロセツサエレメントのさらに外
側からの読み出しは、”0”になつているものとする。
【0129】全プロセツサエレメントに対し、一方から
読み出し、”1”を加算し自からのメモリに書き込むと
いう動作を連続して行うと、”0”を常に読み出してい
るブロツク端のプロセツサエレメントは、常に”1”を
書き込み続け、その隣接プロセツサエレメントはこの”
1”に”1”を加算し、”2”を書き込み続ける。この
ようにして、一方から順に番号を付けることができる。
この番号をもとにしてそれぞれのプロセツサエレメント
の必要な処理結果をregM1 による選択動作により選び出
せば良い。
【0130】本発明のプロセツサエレメントでは、1つ
おいた隣から読むことができ、この1つおいた隣接プロ
セツサエレメントから読み出し、”2”を加算するとい
うようにしても良い。この操作をプロセツサエレメント
の個数の1/2回行い、その後で、隣接プロセツサエレ
メントの値と自らのRFメモリの値を加算して、1ビツ
ト最下位ビツト(LSB )側にシフトダウンするという操
作を行つても良い。この方法を採れば操作の回数がおよ
そ半減する。上記の基本操作を組み合わせることによ
り、様々なプロセツサエレメントごとに異なる処理をも
行うことができる。
【0131】(2−6)DSPの処理タイミング及びプ
ログラミング方法 次にこのデイジタルシグナルプロセツサ1のデータ処理
タイミング、またそのプログラミング方法について述べ
る。このデイジタルシグナルプロセツサはスキヤン画像
信号の処理に適しており、画素それぞれにプロセツサエ
レメントを対応付けることができ、共通のインストラク
シヨンで必要な処理を行うことができる。
【0132】画像のスキヤンされた画素は画像のシンク
信号又はブランキング信号(以下、これをシンク信号と
いう)に同期して入力される。なおこのシンク信号が
「H」となるタイミングで画像のラインの先頭データが
このデイジタルシグナルプロセツサの入力ポートに与え
られ、当該ラインの画素が終わるまで「H」であり、そ
の後「L」になり、数十クロツク以上の間隔をおいて、
次にラインの入力が始まるものとする。
【0133】基本的な動作は、次のようなものである。
各ラインの最初に、画像データが入力される前に、図2
のi1rst 又はi2rst がイネーブルされ、sftregをクリア
する。またラインの先頭画素に合わせてi1sft、i2sft
に同期して、入力ポートのi1pti 、i2pti に「H」のパ
ルスが与えられる。画像データはi1sft 、i2sft に同期
して入力される。当該ラインの画素の入力後のシンク信
号が「L」の期間に、図1のコントローラ3Aは、この
画素を読み出し、メモリに蓄える。
【0134】コントローラ3Aにより制御されるプロセ
ツサエレメント群がこの入力画素を必要な処理を行い、
コントローラ3Bにより制御される後段のプロセツサエ
レメント群にデータを引渡し、さらに処理を行い、入力
同様の方法でアウトプトレジスタORから出力される。
ライン毎のタイミングは、図33に示すようになる。こ
こではHDモードについて記述したが、SDモードでは
このアウトプツトレジスタORの出力を再度同じ構造の
インプツトレジスタIRに入力することによりさらに、
処理ステツプ数を倍増できる。
【0135】またメモリをラインメモリとして使用し、
数ラインの画素を蓄積し、それらを利用して必要な処理
を行うために、さらに数ラインのライン遅延が生じるよ
うな処理も可能である。このような処理を行うときに
は、メモリに保存された、数ラインのデータは、新しい
ラインが入力された時に、古いラインをプツシユしなけ
ればならないが、アドレスローテーシヨン機能により、
1ライン毎に、ステツプ値を更新するようにすることに
より、同一の特定アドレスに新しいラインを書き込むプ
ログラムでプツシユと同等の結果を得ることができる。
【0136】次に本発明のデジタルシグナルプロセツサ
の一般的なプログラミング方法を図34及び図35に示
す。まず初期化、これはプロセツサエレミントに番号を
付け、係数の読み込みなどの事前に必要な処理である。
次がプログラムの選択処理、これはいくつかのコードR
AMに書き込まれたプログラムから、必要な処理のプロ
グラムをコントロールコードにより選択し、そのアドレ
スにジヤンプする処理である。そして選択された処理を
行い、処理を繰り返すか又はプログラムの選択処理に戻
る。
【0137】処理の内容は次のような物から成り立つ。
読み出しは、前段のプロセツサエレメントに特有のもの
で、ウエイト命令により入力に対するシンク信号の
「L」を待ち、この条件が成立した後、インプツトレジ
スタIRからの読み出しを行う。書き込みは、後段のプ
ロセツサエレメントに特有のもので、ウエイト命令によ
り出力に対するシンク信号の「L」を待ち、この条件が
成立した後、アウトプツトレジスタORへの書き込みを
行う。
【0138】転送は、前段のプロセツサエレメントと後
段のプロセツサエレメントはそれぞれtransopen 信号を
ウエイトすることにより同期をとり、双方のコントロー
ラが同期をとれれば、transopen 信号はイネーブルさ
れ、前段のプロセツサエレメントは書き込み動作を、後
段のプロセツサエレメントは前段プロセツサエレメント
の出力する画像データを受け入れるメモリのアドレスを
発生し、データ転送を行う。処理は、前項などで説明し
た論理演算、算術演算を行い、目的の処理を行う。ここ
でウエイトするのは、シンク信号の「L」と述べたが、
コントロール回路の項目で説明したように、用途に応じ
て、様々な信号により動作を外部から制御できる。
【0139】(2−7)レート変換処理 (2−7−1)水平方向についてのレート変換 本発明のデジタルシグナルプロセツサによりスキヤン画
像信号に対するレート変換を行う方法を述べる。図36
でレートを3倍に拡大する場合を例として説明する。ま
ず最初の図36(A)は番号づけを行つており、この図
で左隣のプロセツサエレメントのメモリから読みだし、
ALUで”1”を加えて自らのメモリにその値を書き戻
すという操作を行つている。このことにより、メモリに
は、一方の端から、順に番号を付けることができる。
【0140】そして、次に図36(B)ではアドレス
を”3”で除算しその剰余を求めている。そして剰余の
下位2ビツトのOR論理をとつて、インプツトレジスタ
IRのmodereg に書き込むという操作を行う。このこと
により”3”の倍数の位置だけ、図2におけるmodereg
に”0”を書き込み、その他は”1”とすることができ
る。順に入力ポートから入力されるデータは、”3”の
倍数の位置のプロセツサエレメントのインプツトレジス
タIRにのみ割り当てられ、その間のプロセツサエレメ
ントのインプツトレジスタIRには値が割り当てられな
いことになる。これが図37(D)のaddress8に示した
D1、D2、D3等の値である。
【0141】図36(C)を用いて、係数RAMから係
数を導入する方法を説明する。フイルタ係数は、ここで
は簡単のために2タツプとし、”3”の倍数の位置では
元の画素データを選択し、その間の位置では1/3 、 2/3
又は2/3 、 1/3という係数になるようにしたい。先の図
10のdsセレクタを用いた選択動作を行う。まずregM1
に先の剰余の最下位ビツト(LSB )を導入する。addres
s1の剰余が”1”であるプロセツサエレメントのみがds
セレクタはサム(SM)を選択する。
【0142】I2へはaddress2から読み出し、address2
にライトバツクする。係数RAMから、2/3 を読み出
し、coefccを”2”又は”3”として最下位ビツト(LS
B )からこの係数を読み出す。この各ビツトがC11 を制
御し、係数RAMの読み出し値がサム(SM)から出力さ
れるようにALUを制御することにより、剰余が”1”
のプロセツサエレメントのaddress2にのみ、2/3 が書き
込まれる。次に、1/3 を係数RAMから読み出し、addr
ess3に対して同様の操作を行うことにより、剰余”1”
のプロセツサエレメントのメモリのaddress3に対して、
1/3 を導入できる。剰余が”2”のプロセツサエレメン
トに対しても同様に係数を導入できる。
【0143】図37では、画素データに関する処理につ
いて説明する。まず図36(B)に関連して簡単に述べ
たが、順に入力されるデータはmodereg に0を書き込ん
だプロセツサエレメントのみに書き込まれる。各ALU
はこの値をメモリに読み込まねばならない。図37で
は、address8に読み込んでいる。このaddress8の値をI
1から読み出しつつ、先の係数と同様にdrセレクタを使
用した選択的な動作を行わせることにより、address4、
address5にフイルタ演算に必要な画素データを導入する
ことができる。
【0144】剰余が”1”のプロセツサエレメントは左
隣から画素を取り込み、また1つおいて右隣からもう1
つの画素を取り込む。剰余が”2”のプロセツサエレメ
ントは、1つおいて左隣から画素を取り込み、また右隣
からもう1つの画素を取り込む。そしてaddress4の画素
データとaddress2の係数を乗算し、address5の画素デー
タとaddress3の係数を乗算し、これらを加算する。この
結果をaddress6におく。
【0145】最後に、剰余の下位2ビツトのOR論理を
取つたものを、regM1 に入力し、address8とaddress6の
値を選択し、剰余”0”のプロセツサエレメントでは、
インプツトレジスタIRからの入力値をそのまま選択
し、剰余”1”、”2”のプロセツサエレメントでは、
先のaddress6に書き込まれた演算結果を選択し、この結
果をアウトプツトレジスタORに出力する。これにより
水平ライン上の画素に対し、3倍のレートコンバートが
実現される。またインプツトレジスタIRのmodereg だ
けでなく、アウトプツトレジスタORのmodereg をも使
用することにより、また様々な剰余を導き、それに従
い、各位相に必要な係数を係数RAMからロードし、入
力された画素をプロセツサ間の通信によつて獲得するこ
とにより、一般的な拡大又は縮小の画素数変換、レート
コンバートを実現できる。
【0146】(2−7−2)垂直方向についてのレート
変換 次に垂直方向へのレートコンバートの方法を示す。画像
の入力はそのシンク信号に同期して、スキヤンされた画
像データが、1ライン毎にインプツトレジスタIRに入
力される。一方、アウトプツトレジスタORからは、こ
れとは異なるシンク信号に従い、処理された画像データ
が1ライン毎に出力される。このデジタルシグナルプロ
セツサの入力又は出力部にフレームメモリ等の手段によ
るバツフアを設け、I/Oに関するレートを一致させる
ことにより、非常に容易にプログラミングが行える。
【0147】ここではフレームメモリ等のバツフア手段
を用いず、このデジタルシグナルプロセツサのみを使用
してのレートコンバートする方法を示す。この場合、こ
のI/Oそれぞれに対する2つのシンク信号は一致しな
いのであるが、その位相は決められており、その比率に
応じた周期で、同じ状態を繰り返すものとする。例とし
て図38にラインのタイミング関係を示す。これは3:
2の比率でラインを生成する場合を示している。本発明
のようなリアルタイム画像を扱う信号処理回路において
は、ライン単位でのラインデイレイは許容されるが、シ
ンク信号にはきちんと同期して、連続的に画素を入力
し、また出力せねばならない。
【0148】前段のプロセツサエレメント群はインプツ
トレジスタIRからその入力のブランキング期間に読み
出しを行わねばならず、後段のプロセツサエレメント群
はアウトプツトレジスタORへ、その出力のブランキン
グ期間に書き込みを行わねばならない。この2つの動作
の位相は、そのライン毎に周期的ではあるが異なる。プ
ログラムは、このシンク信号の位相関係の条件に沿うよ
うに複数準備され、これらが外部から切り替えられつつ
動作できねばならない。
【0149】まず図38の場合には、もしその画像信号
の処理が入力の1ライン分の時間であるAの時間で終わ
る処理量であれば、この場合のプログラミングでは、図
39に示す2つのプログラムを入力のシンクに同期して
交互に実行させれば良い。IOと記述された部分はイン
プツトレジスタIRからの読み込み、又はアウトプツト
レジスタORへの書き込みが行われていることを示し、
Pは処理が行われていることを示し、Wはインプツトレ
ジスタIRからの読み込みやアウトプツトレジスタOR
への書き込みをウエイトしていることを表している。
【0150】一方、この例において、処理量がBの時間
程度必要であれば図40に示す2つのプログラムを実行
する。この例では、2つのプログラムをコントロールコ
ードにより1ラインおきに交互に実行することで実現で
きる。
【0151】(2−7−3)一般的なレート変換 最後に図41のように一般的な比率のレート変換をする
場合を説明する。上記の例と同様に必要なタイミング
で、入力又は出力を行うプログラムを全て準備し、その
シンク信号に同期して位相関係により適切なプログラム
を選択し実行させても良い。選択すべきプログラムの数
がI/Oの比率により膨大になつてしまう可能性もある
が、本発明では、プロセツサは前段及び後段の2つに分
けられており、前段から後段にデータを引き渡すタイミ
ングがI/Oのシンク信号から独立に設定できるため、
このタイミングを緩衝として上記のプログラムの種類を
大幅に減らすことができ、プログラミング作成を容易に
し、またコードRAMのサイズも削減できる。前段のプ
ログラムを余裕をもたせて作成し、前段から後段に渡す
タイミングを、後段のプログラムに会わせてずらせるよ
うにする。
【0152】図42にその例を示した。後段のプログラ
ムは2種類のプログラムを選択的に使用する。なお図4
2のI、O、W、Pは図38と同様、Cは前段から後段
へのデータの転送を意味する。垂直方向のレート変換は
メモリに数ラインの画素のため込み、このライン間でフ
イルタ演算を行う。出力するライン毎にサンプル位置が
異なることがあり、フイルタ係数はそのサンプル点に応
じたものを選択せねばならない。アドレスのローテーシ
ヨン機能、係数RAMのアドレスカウンタのローテーシ
ヨン機能を使用することにより、容易にプログラミング
できる。前段のプロセツサエレメントに水平フイルタ、
後段のプロセツサエレメントに垂直フイルタのプログラ
ムをプログラムし、レート変換を実現できる。
【0153】(2−7−4)省電力化処理 最後に省電力化について述べる。図1に示したものは論
理上のブロツクであり、チツプ上に搭載されるときには
ここで示す1ブロツクはいくつかに分割される。入力の
ためのインプツトレジスタIRのビツトラインは、その
ブロツクごとに分割される。インプツトレジスタIRの
一方から入力される書き込みプロセツサエレメントを示
すポインタはこのブロツク分割にも拘らず、各物理ブロ
ツクを経めぐるのであるが、このポインタの存在しない
物理的ブロツクでは、書き込みが起こることはありえな
い。そこでこのポインタの存在をリセツトセツトフリツ
プスロツプで検出し、ポインタのあるときだけ、このビ
ツトラインを駆動するようにした。
【0154】このリセツトセツトフリツプフロツプは、
その物理的ブロツクへのポインタ入力でセツトされ、ポ
インタが出力されるときにリセツトされる。このリセツ
トセツトフリツプフロツプの出力によつてビツトライン
のバツフアをイネーブルすることとした。またアプリケ
ーシヨンによつては、この回路の全ての機能を使用する
必要があるときがある。リセツト信号により図1の右側
のブロツクをパワーダウンできるようになした。この
時、制御回路のプロセツサブロツクへの制御信号は任意
ではなく、プロセツサブロツク内部のレジスタノードの
値が確定するような値を選び、これにより貫通電流が流
れ、無駄な電力が消費されるのを防いだ。
【0155】(3)実施例の効果 以上のように、本実施例に係るデイジタルシグナルプロ
セツサにおいては、メモリのビツト線上にプロセツサを
置き、このビツト線上のメモリとともにプロセツサエレ
メントを構成し、このプロセツサエレメントを画素数に
対応する複数個を並列に配置したアーキテクチヤをとつ
た。またこの複数の処理装置群を制御するための制御装
置はこのプロセツサエレメント群(プロセツサブロツ
ク)ごとに設け、プロセツサブロツク内の全てのプロセ
ツサエレメントを同一制御を行うSIMD方式を採用し
た。
【0156】そしてその処理は、プロセツサエレメント
の面積がメモリの幅で大きく制限されるためフルアダー
と、その周辺回路程度とし、ビツトシリアル処理により
行うようにする。上記のプロセツサエレメント群は1チ
ツプ内に複数設けられているが、標準信号と高精細度信
号に対応できるように、ブロツク構成を変更できるよう
にした。また1画素当たりのプロセツサエレメントを2
とし、演算性能を上げた。また処理の制御を容易にし、
処理ステツプを向上するために、メモリには2リード1
ライト方式の3ポートメモリを採用し、これら3ポート
に対し、独立にアドレスを指定できるようにした。
【0157】入出力にはシリアルアクセスメモリが用い
られ、画像などの信号はここにワードに対してシリアル
に、ワード内のビツトについてはパラレルに入力され
る。さらにこの1ワードに対し、対応したプロセツサエ
レメントが1ビツトづつ読み出し、処理を行う。この読
み出しは、画像においては、ブランキング期間に行われ
ることが適切である。同様に、処理結果は1ビツトづ
つ、やはりブランキング期間を用いて、出力用のシリア
ルアクセスメモリに書き込まれ、ワードに対しシリアル
に、ワード内のビツトに関してはパラレルに読み出され
る。
【0158】これらの入出力シリアルアクセスメモリ
は、入力に関しては2相が独立に動作可能で出力シリア
ルアクセスメモリも独立に動作できる。また制御装置で
は、コードRAMと呼ばれるメモリに各部制御コードを
水平型に記述し、シンプルなシーケンサにより動作させ
ている。画像のリアルタイム処理においては、1つの処
理は数千程度のステツプで行われねばならず、またビツ
トシリアル処理では加算でも数ステツプ、乗算では数十
ステツプ必要とするため、全てのステツプで無駄なく処
理を行えるように、VLBW的な水平型プログラムアー
キテクチヤとした。
【0159】さらに共通化できるプログラムをサブルー
チン化するための回路、ビツトシリアルでは、メモリの
アドレスのみをインクリメントすることにより、共通化
できる場合があり、これらに対して、専用回路を設ける
ようにした。このことにより、コードRAMサイズも、
1チツプ化のために小さく押さるという要求に即して、
できるだけ小さく押さえるようにしてある。このような
回路工夫により、各部の面積を押さえつつ必要とされる
プログラミビリテイを確保している。
【0160】画像処理において、頻繁に使用され、かつ
多くのステツプ数を必要とする乗算については、特にプ
ロセツサエレメント内に専用回路を設け、nビツトとm
ビツト間の乗算で、(n+3)×m/2のステツプ数で
実行可能になつている。これらの工夫により、画像の拡
大、縮小、レート変換がプログラミング可能になつてい
るる。このように様々な画像信号に対し、充分なプログ
ラミビリテイをもち、高度な演算性能をもつデイジタル
信号処理装置を実現することができる。また低消費電力
をも考慮したデイジタル信号処理装置を実現することが
できる。
【0161】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、マルチポ
ートメモリのビツト線上に演算器を配置してなるプロセ
ツサエレメントを一連のシリアルデータのデータ数以上
設けてプロセツサエレメント群を構成し、またプロセツ
サエレメント群を構成する複数のプロセツサエレメント
を同一シリコンチツプ上に搭載された制御装置によつて
共通に制御するようにしたことにより、入力データのバ
ツフアとして機能するマルチポートメモリと演算器とが
密接に接合されているため、双方間でネツクなくデータ
を通信することができる。また複数のプロセツサエレメ
ントを1つの制御装置によつて制御し、並列計算機とし
て動作させることにより、処理速度の高いデイジタル信
号処理装置が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデイジタル信号処理装置の全体構
成例を示すブロツク図である。
【図2】インプツトレジスタのエレメント構成例を示す
接続図である。
【図3】アウトプツトレジスタのエレメント構成例を示
す接続図である。
【図4】メモリの構成例を示す接続図である。
【図5】ALUの全体構成例を示すブロツク図である。
【図6】ALUを構成するセレクタの構成例を示すブロ
ツク図である。
【図7】ALUを構成するパイプラインレジスタの構成
例を示すブロツク図である。
【図8】ALUを構成するモードレジスタの構成例を示
すブロツク図である。
【図9】ALUを構成する演算部の構成例を示すブロツ
ク図である。
【図10】ALUを構成するセレクタの構成例を示すブ
ロツク図である。
【図11】プロセツサブロツク内の接続構成を示すブロ
ツク図である。
【図12】プロセツサブロツク間の接続構成を示すブロ
ツク図である。
【図13】制御回路の構成を示すブロツク図である。
【図14】シーケンスコントロールの内容を示す図表で
ある。
【図15】転送タイミング調整回路の構成を示すブロツ
ク図である。
【図16】coefccによる制御内容を示す図表である。
【図17】係数RAM回路による制御内容を示す図表で
ある。
【図18】同一プログラムで同一coefadd を発生させな
がら異なる係数を巡回的に使用させるための条件を示す
図表である。
【図19】アドレスマツプを示す図表である。
【図20】アドレスレジスタのコントロール内容を示す
図表である。
【図21】アドレスカウンタの制御内容を示す図表であ
る。
【図22】同一プログラムで同一メモリ領域をアクセス
するようにプログラムしながら異なる領域を巡回的に使
用させるための条件を示す図表である。
【図23】アドレスカウンタの値に対する動作例を示す
略線図である。
【図24】アドレスローテーシヨン回路で用いるステツ
プ値の計算回路を示すブロツク図である。
【図25】部分積の値と係数との関係を示す図表であ
る。
【図26】計算例を略線図である。
【図27】計算例を略線図である。
【図28】演算処理手順を示すフローチヤートである。
【図29】演算処理手順を示すフローチヤートである。
【図30】演算処理手順を示すフローチヤートである。
【図31】演算処理手順を示すフローチヤートである。
【図32】演算処理手順を示すフローチヤートである。
【図33】画像信号の処理タイミングを示す略線図であ
る。
【図34】DSPの一般的なプログラミング方法を示す
図表である。
【図35】処理内容を示す図表である。
【図36】スキヤン画像を3倍に拡大する際の処理手順
を示す略線図である。
【図37】スキヤン画像を3倍に拡大する際の処理手順
を示す略線図である。
【図38】垂直方向へのレート変換を示す略線図であ
る。
【図39】画像信号の処理量が1ラインの時間で終了す
る場合のプログラム内容を示す図表である。
【図40】画像信号の処理量が1ラインの時間で終了し
ない場合のプログラム内容を示す図表である。
【図41】一般的なレート変換の説明に供する略線図で
ある。
【図42】一般的なレート変換の説明に供する略線図で
ある。
【符号の説明】
1……デイジタルシグナルプロセツサ、2A、2B……
プロセツサブロツク、3A、3B、3C、3D……制御
回路、11……コードRAM、12……シーケンスコン
トロール回路、13……コード生成回路、14……アド
レス発生回路、15……係数RAM回路、16……アド
レスローテーシヨン回路、ALU……演算回路、IR…
…インプツトレジスタ、OR……アウトプツトレジス
タ、PE……プロセツサエレメント、RF……メモリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 憲一郎 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内

Claims (58)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2つの読みだしポート及び1つ
    の書き込みポートを同時に動作させることができるマル
    チポートメモリと、上記マルチポートメモリのビツト線
    上に配置され当該マルチポートメモリと共に一連のシリ
    アルデータをデータごと1つづつ処理する演算器とを有
    するプロセツサエレメントを上記一連のシリアルデータ
    のデータ数以上設けてなるプロセツサエレメント群と、 上記プロセツサエレメント群と同一のシリコンチツプ上
    に搭載され、当該プロセツサエレメント群を構成する各
    プロセツサエレメントを共通に制御する制御装置とを具
    えることを特徴とするデイジタル信号処理装置。
  2. 【請求項2】上記各プロセツサエレメントは、少なくと
    も、 上記マルチポートメモリと、1ビツト単位でデータを処
    理する上記演算器と、上記演算器に与えるデータを選択
    するセレクタと、ブースのアルゴリズムに従うデコーダ
    と、上記マルチポートメモリからの読み出し用、データ
    処理用及びメモリへの書き込み用に設けられた3段のパ
    イプラインレジスタと、上記デコーダ用に設けられた3
    ビツトのレジスタとによつて構成されていることを特徴
    とする請求項1に記載のデイジタル信号処理装置。
  3. 【請求項3】データのうちワードについてはシリアルに
    入出力する一方、ワード内の各ビツトについてはパラレ
    ルに入出力するようになされており、当該ワード内の各
    ビツトが上記マルチポートメモリの各ビツトと同じアド
    レス空間に対応付けられてなる入力用シリアルアクセス
    メモリ及び出力用シリアルアクセスメモリを具えること
    を特徴とする請求項1に記載のデイジタル信号処理装
    置。
  4. 【請求項4】上記一連のシリアルデータを画像信号とす
    るとき、1ライン分の画素を上記入力用シリアルアクセ
    スメモリに書き込む動作と、上記1ライン分の画素を上
    記プロセツサエレメント群で処理する動作と、上記1ラ
    イン分の画素を上記出力用シリアルアクセスメモリから
    読み出す動作とをパイプライン処理することを特徴とす
    る請求項3に記載のデイジタル信号処理装置。
  5. 【請求項5】上記入力用シリアルアクセスメモリ、上記
    出力用シリアルアクセスメモリ及び上記プロセツサエレ
    メント群はそれぞれ独立のクロツクで動作し得ることを
    特徴とする請求項3に記載のデイジタル信号処理装置。
  6. 【請求項6】上記入力用シリアルアクセスメモリにおけ
    る上記プロセツサエレメント当たりのビツト数が上記出
    力用シリアルアクセスメモリにおける上記プロセツサエ
    レメント当たりビツト数に対して2倍に設定されている
    ことを特徴とする請求項3に記載のデイジタル信号処理
    装置。
  7. 【請求項7】上記入力用シリアルアクセスメモリにおけ
    る上記プロセツサエレメント当たりビツト数は64ビツ
    トであり、上記出力用シリアルアクセスメモリにおける
    上記プロセツサエレメント当たりのビツト数は32ビツ
    トであることを特徴とする請求項6に記載のデイジタル
    信号処理装置。
  8. 【請求項8】上記一連のシリアルデータとして入力され
    る画像信号の1ライン分の画素を処理する上記プロセツ
    サエレメントが配列されてなるプロセツサエレメント群
    を2つ搭載し、当該2つのプロセツサエレメント群間の
    接続をセレクタによつて切り替えられるようにしたこと
    を特徴とする請求項3に記載のデイジタル信号処理装
    置。
  9. 【請求項9】上記2つのプロセツサエレメント群の端部
    に位置するプロセツサエレメントはそれぞれ各プロセツ
    サエレメント群内のプロセツサエレメント間と同様に接
    続できるようになされており、上記セレクタによる接続
    の切り替えにより上記2つのプロセツサエレメント群を
    あたかも単一のブロツクとして使用できるようにしたこ
    とを特徴とする請求項8に記載のデイジタル信号処理装
    置。
  10. 【請求項10】上記2つのプロセツサエレメント群の端
    部に位置するプロセツサエレメントはそれぞれ各プロセ
    ツサエレメント群内のプロセツサエレメント間と同様に
    接続できるようになされており、上記セレクタによる接
    続の切り替えにより上記2つのプロセツサエレメント群
    のうち一方のプロセツサエレメント群の出力用シリアル
    アクセスメモリから出力された信号を、他方のプロセツ
    サエレメント群の入力用シリアルアクセスメモリに入力
    して使用するようにしたことを特徴とする請求項8に記
    載のデイジタル信号処理装置。
  11. 【請求項11】上記2つのプロセツサエレメント群のう
    ち前段のプロセツサエレメント群において上記プロセツ
    サエレメントに番号を付し、当該番号に従つて各プロセ
    ツサエレメントごとに異なる必要な演算係数を係数メモ
    リから上記マルチポートメモリに読み込み、当該演算係
    数と入力データとのフイルタ演算により水平方向への拡
    大又は縮小によるレート変換を実行し、その演算結果を
    後段のプロセツサエレメント群に渡すようにすることを
    特徴とする請求項8に記載のデイジタル信号処理装置。
  12. 【請求項12】上記後段のプロセツサエレメントおいて
    は、必要なライン数を上記マルチポートメモリに保存
    し、上記係数メモリからライン毎に異なる係数を読み出
    し、保存されたライン間でフイルタ演算を行い、垂直方
    向への拡大又は縮小のレート変換を行い、その垂直フイ
    ルタ演算処理と、上記出力用シリアルアクセスメモリへ
    の出力処理を外部からの出力要求に従つて切り替えるよ
    うに制御して垂直又は水平方向への拡大又は縮小レート
    変換を実行することを特徴とする請求項11に記載のデ
    イジタル信号処理装置。
  13. 【請求項13】各画素にそれぞれ複数の上記プロセツサ
    エレメントが対応付けられており、当該複数のプロセツ
    サエレメントのうち少なくとも1つのプロセツサエレメ
    ントは入力用シリアルアクセスメモリからデータを読み
    出せるようになされており、かつ少なくとも1つのプロ
    セツサエレメントは出力用シリアルアクセスメモリにデ
    ータを書き込むことができるようになされていることを
    特徴とする請求項3に記載のデイジタル信号処理装置。
  14. 【請求項14】上記プロセツサエレメントを構成する上
    記演算器の出力は当該プロセツサエレメント以外のマル
    チポートメモリの書き込みラインを駆動できるように接
    続されていることを特徴とする請求項13に記載のデイ
    ジタル信号処理装置。
  15. 【請求項15】上記プロセツサエレメント及び当該プロ
    セツサエレメント以外のプロセツサエレメントを制御す
    る上記制御装置は、上記演算器から出力される出力値の
    出力タイミングと、書き込み対象であるマルチポートメ
    モリのアドレスとを同期させて動作させることを特徴と
    する請求項14に記載のデイジタル信号処理装置。
  16. 【請求項16】上記2段のプロセツサエレメント群を制
    御する独立の制御装置を2つ有し、各制御装置それぞれ
    には1ビツトのレジスタが設けられており、当該レジス
    タの出力によつて上記各制御装置の停止条件を制御する
    ことを特徴とする請求項15に記載のデイジタル信号処
    理装置。
  17. 【請求項17】上記各レジスタは、通常、上記各制御装
    置を停止させる論理を保ち、上記2つの制御装置が当該
    レジスタの出力値の停止解除をウエイトするようになつ
    た時、停止条件を解除することを特徴とする請求項16
    に記載のデイジタル信号処理装置。
  18. 【請求項18】上記プロセツサエレメントを1080個
    並べてなるプロセツサエレメント群を縦に2段接続して
    なるプロセツサブロツクを2つ同一チツプ上に搭載し、
    当該2つのプロセツサブロツク間の接続をセレクタによ
    つて切り替えられるようにしたことを特徴とする請求項
    3に記載のデイジタル信号処理装置。
  19. 【請求項19】上記2つのプロセツサブロツクの端部に
    位置するプロセツサエレメントはそれぞれ各プロセツサ
    ブロツク内のプロセツサエレメント間と同様に接続でき
    るようになされており、上記セレクタによる接続の切り
    替えにより上記2つのプロセツサブロツクをあたかも単
    一のプロセツサブロツクとして使用でき、1ライン当た
    り2160画素までの画像信号を処理できるようにした
    ことを特徴とする請求項18に記載のデイジタル信号処
    理装置。
  20. 【請求項20】上記2つのプロセツサブロツクの端部に
    位置するプロセツサエレメントはそれぞれ各プロセツサ
    ブロツク内のプロセツサエレメント間と同様に接続でき
    るようになされており、上記セレクタによる接続の切り
    替えにより上記2つのプロセツサブロツクのうち一方の
    プロセツサブロツクの出力用シリアルアクセスメモリか
    ら出力された信号を、他方のプロセツサブロツクの入力
    用シリアルアクセスメモリに入力して使用することがで
    きるようにし、1ライン当た1080画素までの画像信
    号を2段縦続処理できるようにしたことを特徴とする請
    求項18に記載のデイジタル信号処理装置。
  21. 【請求項21】独立に動作し得る上記制御装置を同一チ
    ツプ上に4つ設け、上記2つのプロセツサブロツクと、
    当該プロセツサブロツク内に縦続接続された2つのプロ
    セツサエレメント群を独立に制御できるようにしたこと
    を特徴とする請求項18に記載のデイジタル信号処理装
    置。
  22. 【請求項22】上記各制御装置は、コードRAMとシー
    ケンサとを有することを特徴とする請求項21に記載の
    デイジタル信号処理装置。
  23. 【請求項23】上記コードRAMには上記プロセツサブ
    ロツクの各部制御用のフイールドが独立して設けられて
    おり、上記シーケンサが当該コードRAMのアドレスを
    順次指定することにより上記演算器及び上記マルチポー
    トメモリのアドレスを制御できるようになされているこ
    とを特徴とする請求項22に記載のデイジタル信号処理
    装置。
  24. 【請求項24】上記各制御装置は、上記マルチポートメ
    モリのアドレスを発生するアドレスカウンタと、上記シ
    ーケンサが発生するアドレスの繰り返し回数を規定する
    リピートカウンタとを有し、上記シーケンサは当該リピ
    ートカウンタに書き込まれた回数だけ同一アドレスを繰
    り返し発生させることを特徴とする請求項23に記載の
    デイジタル信号処理装置。
  25. 【請求項25】上記各制御装置は、上記コードRAMに
    設けられている上記アドレスカウンタの制御用フイール
    ドを用いて上記アドレスカウンタを制御し、 上記コードRAMから上記アドレスカウンタにアドレス
    を読み込み続ける又は、上記アドレスカウンタに上記コ
    ードRAMからアドレスを読み込み、リピートする間、
    アドレスをインクリメントする又は、前ステツプで上記
    アドレスカウンタに保持してあるアドレスをそのまま保
    持させる又は、前ステツプで上記アドレスカウンタに保
    持してあるアドレスをインクリメントさせることを特徴
    とする請求項24に記載のデイジタル信号処理装置。
  26. 【請求項26】上記各制御装置は、上記アドレスカウン
    タに対し、 上記コードRAMからのロード、上記コードRAMのア
    ドレス保存用のアドレスレジスタからのロード、前サイ
    クルでの値の保持、前サイクルでの値のインクリメン
    ト、又は上記コードRAMの制御がリピートしている際
    におけるその値の保持若しくはインクリメントのいずれ
    かを上記コードRAMからの制御に従い選択的に実行す
    ることを特徴とする請求項24に記載のデイジタル信号
    処理装置。
  27. 【請求項27】上記各制御装置は、 上記アドレスカウンタが発生する上記メモリアドレスに
    おける特定範囲の上限と下限とを保持する2つのレジス
    タと、 当該特定範囲をいくつかに分割したときの分割個数を保
    持するレジスタと、 上記分割された部分のアドレス幅を保持するレジスタ
    と、 上記アドレスへの加算値を保持するレジスタとを有する
    ことを特徴とする請求項24に記載のデイジタル信号処
    理装置。
  28. 【請求項28】上記各制御装置は、 外部から初期化要求があつた場合、上記加算値を保持す
    るレジスタを0に設定した後、外部からの制御に基づい
    て上記分割された部分のアドレス幅を示すレジスタの値
    を上記加算値を保持するレジスタに加算し、やがて上記
    分割の個数を保持するレジスタに保持された回数の加算
    操作が行われると上記加算値を保持するレジスタを0に
    クリアすると共に、 上記特定範囲の上限と下限とを保持する2つのレジスタ
    の値を比較し、上記アドレスカウンタの値がこの範囲に
    含まれるときには、上記加算値を保持するレジスタの値
    をアドレスカウンタの値に加算し、さらに当該加算値が
    上記特定範囲の上限を保持するレジスタの値を越えたと
    きには、上記特定範囲のアドレス幅をこの値から差引い
    てその結果を上記プロセツサエレメントのメモリアドレ
    スとして上記プロセツサエレメントに与えることを特徴
    とする請求項27に記載のデイジタル信号処理装置。
  29. 【請求項29】上記各制御装置は、上記マルチポートメ
    モリのアドレスを保存するアドレスレジスタと、スタツ
    クレジスタとを有し、上記コードRAMに設けられてい
    る上記アドレスレジスタの制御用フイールドから与えら
    れるサブルーチン命令、リターン命令又はジヤンプ命令
    に基づいて上記シーケンサを制御することを特徴とする
    請求項23に記載のデイジタル信号処理装置。
  30. 【請求項30】上記各制御装置は、上記各命令に制御を
    移す際の引数として与えるメモリアドレスを上記アドレ
    スレジスタに格納し、 サブルーチン命令の場合には、現在のコードRAMのア
    ドレスの次のアドレスを上記スタツクレジスタに格納し
    た後、サブルーチン命令又はジヤンプ命令により任意の
    アドレスに処理を移行し、ジヤンプ先のアドレスのルー
    チンにおいて上記アドレスレジスタに格納されたメモリ
    アドレスに基づいて処理を実行し、その後、サブルーチ
    ン命令ならばリターン命令に基づいて上記スタツクレジ
    スタの指定するコードRAMのアドレスに処理を戻すこ
    とを特徴とする請求項29に記載のデイジタル信号処理
    装置。
  31. 【請求項31】上記各制御装置は、上記コードRAMに
    設けられているアドレスレジスタの制御フイールドの指
    定により、上記コードRAMからのアドレスのロード、
    インクリメント又は値の保持を実行することを特徴とす
    る請求項29に記載のデイジタル信号処理装置。
  32. 【請求項32】上記各制御装置は、ジヤンプ先アドレス
    を格納するアドレスメモリを有し、当該アドレスメモリ
    に格納するアドレスを上記コードRAMから指定するこ
    とによりアドレスで与えられるジヤンプ先に制御を移す
    ことができるようにしたことを特徴とする請求項23に
    記載のデイジタル信号処理装置。
  33. 【請求項33】上記アドレスメモリのアドレスをチツプ
    外部から直接指定できるようにし、外部のステータスで
    実行プログラムを選択できるようにしたことを特徴とす
    る請求項32に記載のデイジタル信号処理装置。
  34. 【請求項34】上記各制御装置は、外部から与える入力
    データに同期した信号が所望の論理に至るまでに処理を
    停止する機能を搭載し、入力データをリアルタイム処理
    することを特徴とする請求項23に記載のデイジタル信
    号処理装置。
  35. 【請求項35】チツプ外部から強制的に、上記コードR
    AMのアドレスを上記シーケンサに与えられるようにし
    たことを特徴とする請求項23に記載のデイジタル信号
    処理装置。
  36. 【請求項36】上記各制御装置に係数を保存するメモリ
    を搭載すると共に、上記プロセツサエレメント内に乗数
    を保持するレジスタと、ブースのアルゴリズムに従うデ
    コーダとを搭載し、固定係数乗算する際に、係数を当該
    メモリに保持しておき、ブースの次数分のビツトを一度
    に読み出して上記デコーダのレジスタにロードし、乗算
    演算をブースのアルゴリズムに従い少ないステツプ数で
    実行し、かつ乗数の上記プロセツサエレメントへの導入
    も少ないステツプ数で実行させるようにしたことを特徴
    とする請求項23に記載のデイジタル信号処理装置。
  37. 【請求項37】上記係数を保存するメモリから出力され
    た値に従つて上記演算器に入力される値を制御するセレ
    クタを設け、当該係数を保存するメモリから読み出され
    た値を演算に使用することを特徴とする請求項36に記
    載のデイジタル信号処理装置。
  38. 【請求項38】上記プロセツサエレメントのメモリに上
    記係数を入力できるようにしたことを特徴とする請求項
    36に記載のデイジタル信号処理装置。
  39. 【請求項39】上記係数を保存するメモリのアドレスを
    発生するカウンタを設け、当該カウンタは上記コードR
    AMからの指示により、値の保持、インクリメント、コ
    ードRAMからのロードができることを特徴とする請求
    項36に記載のデイジタル信号処理装置。
  40. 【請求項40】上記シーケンサがリピート状態にある時
    には、インクリメント又は値の保持を指定できるように
    したことを特徴とする請求項39に記載のデイジタル信
    号処理装置。
  41. 【請求項41】上記係数を保存するメモリのアドレスを
    発生するカウンタは、上位ビツトをコードRAMからロ
    ードする際、下位ビツトを0に設定し、当該下位ビツト
    をインクリメントさせるようにすることを特徴とする請
    求項40に記載のデイジタル信号処理装置。
  42. 【請求項42】上記各制御装置は、 上記係数を保存するメモリのアドレスの特定範囲の上限
    と下限とを保持する2つのレジスタと、 当該特定範囲をいくつかに分割したときの分割個数を保
    持するレジスタと、 上記分割された部分のアドレス幅を保持するレジスタ
    と、 上記アドレスへの加算値を保持するレジスタとを有する
    ことを特徴とする請求項40に記載のデイジタル信号処
    理装置。
  43. 【請求項43】上記各制御装置は、 外部から初期化要求があつた場合、上記加算値を保持す
    るレジスタを0に設定し、外部からの制御に基づき、上
    記分割された部分のアドレス幅を示すレジスタの値を上
    記加算値を保持するレジスタに加算し、上記分割の個数
    を保持するレジスタに保持された回数の加算操作が行わ
    れると上記加算値を保持するレジスタを0にクリアし、 一方、上記係数を保持するメモリのアドレスカウンタの
    出力するアドレスを、上記特定範囲の上限と下限とを保
    持する2つのレジスタの値と比較し、当該アドレスカウ
    ンタの値がこの範囲に含まれるときには、上記加算値を
    保持するレジスタの値を上記アドレスカウンタの値に加
    算し、さらに当該加算値が上記特定範囲の上限を保持す
    るレジスタの値を越えたときには、上記特定範囲のアド
    レス幅をこの値から差引いてその結果を上記プロセツサ
    エレメントのメモリアドレスとして上記プロセツサエレ
    メントに与えることを特徴とする請求項42に記載のデ
    イジタル信号処理装置。
  44. 【請求項44】上記コードRAMの情報、上記ジヤンプ
    先格納メモリの情報、上記係数メモリの情報又は上記ア
    ドレス変換のための情報を当該チツプに書き込む際、当
    該各メモリを外部から個別に指定してデータを書き込む
    方法と、あらかじめ決められた順番に全てのメモリにデ
    ータを書き込む方法のいづれかを選択できるようにした
    ことを特徴とする請求項43に記載のデイジタル信号処
    理装置。
  45. 【請求項45】外部からの制御により、上記アドレスカ
    ウンタのカウント値はその制御の開始時に0にクリアさ
    れてインクリメント動作を開始し、同時に、上記マルチ
    ポートメモリから上記演算器に読み出した値をそのまま
    上記演算器から出力して上記メモリの同一アドレスに再
    度書き込むことにより、上記プロセツサエレメントにお
    ける上記マルチポートメモリのセルとしてダイナミツク
    型を採用しているプロセツサエレメントにおいても、制
    御用レジスタ及び制御用のメモリを書き換えている間に
    上記プロセツサエレメントのメモリに保持されているデ
    ータが消失しないようにしたことを特徴とする請求項2
    3に記載のデイジタル信号処理装置。
  46. 【請求項46】外部からリセツト信号が入力されたと
    き、上記プロセツサエレメントのレジスタの値が確定す
    るように制御信号を上記プロセツサエレメントに与え、
    内部のノードの値を確定させ、貫通電流を抑えることに
    より電力を削減し、また各部分ごとに独立にリセツト信
    号を設け、アプリケーシヨンごとに不要部分をリセツト
    して電力を削減するようにしたことを特徴とする請求項
    23に記載のデイジタル信号処理装置。
  47. 【請求項47】上記プロセツサエレメントはそれぞれ、
    近傍のプロセツサエレメントが読み出した上記マルチポ
    ートメモリの値を互いに読み出すことができるようにな
    されており、当該プロセツサエレメントを複数集めてプ
    ロセツサエレメント群を構成するとき、上記プロセツサ
    エレメント群の端に位置するプロセツサエレメントが0
    を読み出すようにしたことを特徴とする請求項23に記
    載のデイジタル信号処理装置。
  48. 【請求項48】上記プロセツサエレメント群内の全ての
    プロセツサエレメントに対し、隣接プロセツサエレメン
    トにおける特定のアドレスから値を読み出して算術演算
    又は論理演算する際、当該演算結果を同じ特定アドレス
    に繰り返し書き込むことにより、上記プロセツサエレメ
    ント群の端からの位置を表す結果を上記マルチポートメ
    モリに取り込むことができるようにしたことを特徴とす
    る請求項47に記載のデイジタル信号処理装置。
  49. 【請求項49】上記入力用シリアルアクセスメモリは、 メモリセルと、データ書き込み用のビツトラインと、読
    み出し用ビツトラインと、読み出し用のアドレスライン
    と、シリアルアクセス書き込み動作におけるポインタを
    保持するレジスタ群とを有し、 書き込み時、データの入力開始とともに、上記プロセツ
    サエレメント群の内部に並置された各プロセツサエレメ
    ントの一端からポインタをポインタを保持する上記レジ
    スタに入力し、 順次入力されるデータに同期して当該ポインタを転送
    し、上記書き込み用ビツトラインを順次入力されるデー
    タによつて順次駆動することにより、当該ポインタが存
    在するプロセツサエレメントのメモリセルに駆動されて
    いるデータを保持させることを特徴とする請求項3に記
    載のデイジタル信号処理装置。
  50. 【請求項50】上記プロセツサエレメントを複数含んで
    なるプロセツサブロツクはチツプ上においていくつかに
    分割されて搭載されており、当該分割されたプロセツサ
    ブロツク間で上記ポインタが送受されることを特徴とす
    る請求項49に記載のデイジタル信号処理装置。
  51. 【請求項51】上記プロセツサブロツク間にはセツトリ
    セツトフリツプフロツプが設けられており、当該セツト
    リセツトフリツプフロツプは上記ポインタによつてセツ
    トされ、当該分割されたプロセツサブロツクから他のプ
    ロセツサブロツクに上記ポインタが出力されるときリセ
    ツトされるようになされ、当該セツトリセツトフリツプ
    フロツプがセツト状態の場合のみ上記書き込みビツトラ
    インを駆動するようにしたことを特徴とする請求項50
    に記載のデイジタル信号処理装置。
  52. 【請求項52】上記入力用シリアルアクセスメモリは2
    つ設け等れており、それぞれ独立に動作し得ることを特
    徴とする請求項49に記載のデイジタル信号処理装置。
  53. 【請求項53】一方の上記出力用シリアルアクセスメモ
    リから他方の上記入力用シリアルアクセスメモリへの転
    送クロツクを、それ以外のプロセツサエレメント及び入
    出力用シリアルアクセスメモリと別クロツクで駆動し、
    当該転送回路を他のクロツクの数倍で動作させることを
    特徴とする請求項3に記載のデイジタル信号処理装置。
  54. 【請求項54】上記入力用シリアルアクセスメモリは上
    記演算器からデータを読み出すことができ、上記出力用
    シリアルアクセスメモリは上記演算部からデータを書き
    込むことができるようになされていることを特徴とする
    請求項3に記載のデイジタル信号処理装置。
  55. 【請求項55】上記プロセツサエレメントは、 メモリと、1ビツトフルアダーと、ブースのアルゴリズ
    ムに従うデコーダと、乗数を保存するレジスタと、入力
    データを選択するのに用いるセレクタ群と、キヤリーを
    保存するレジスタとを有し、 上記プロセツサエレメントは、上記乗数をマルチポート
    メモリから設定して累加算演算する際に、部分積の演算
    の最上位ビツトのキヤリーを上記キヤリーを保存するレ
    ジスタに一時保存し、次の部分積演算前の乗数読み込み
    時に上記マルチポートメモリに書き込むことにより、2
    の補数表現でのmビツト×nビツトの乗算を(n+3)
    ×m/2回のビツト演算で実現することを特徴とする請
    求項1に記載のデイジタル信号処理装置。
  56. 【請求項56】上記プロセツサエレメントは、上記乗数
    を上記制御装置の係数メモリから取り込んで設定するこ
    とを特徴とする請求項55に記載のデイジタル信号処理
    装置。
  57. 【請求項57】上記プロセツサエレメントは、上記乗数
    を上記制御装置のコードRAMから取り込んで設定する
    特徴とする請求項55に記載のデイジタル信号処理装
    置。
  58. 【請求項58】情報を入力する入力装置と、 少なくとも2つの読みだしポート及び1つの書き込みポ
    ートを同時に動作させることができるマルチポートメモ
    リと、上記マルチポートメモリと共に一連のシリアルデ
    ータをデータごと1つづつ処理する演算器とを有するプ
    ロセツサエレメントを上記シリアルデータのデータ数と
    同数以上設けてなるプロセツサエレメント群と、上記プ
    ロセツサエレメント群と同一のシリコンチツプ上に搭載
    され、当該プロセツサエレメント群を構成する各プロセ
    ツサエレメントを共通に制御する制御装置とを有し、上
    記入力装置から上記情報を受け取るデイジタル信号処理
    装置と、 上記デイジタル信号処理装置に接続された補助記憶装置
    と、 上記デイジタル信号処理装置の処理結果を出力する出力
    装置とを具えることを特徴とする情報処理システム。
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