JPH0954310A - 液晶表示方法 - Google Patents

液晶表示方法

Info

Publication number
JPH0954310A
JPH0954310A JP22970195A JP22970195A JPH0954310A JP H0954310 A JPH0954310 A JP H0954310A JP 22970195 A JP22970195 A JP 22970195A JP 22970195 A JP22970195 A JP 22970195A JP H0954310 A JPH0954310 A JP H0954310A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
liquid crystal
signal
electrodes
signals
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22970195A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiko Fukazawa
幸彦 深沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP22970195A priority Critical patent/JPH0954310A/ja
Publication of JPH0954310A publication Critical patent/JPH0954310A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2値表示用の汎用液晶駆動回路を用いて階調
表示を行なう液晶表示方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 2値表示用のLCDコントローラドライ
バ18は、CPU16から入力されるバッテリーマーク
階調データに基づいて、バッテリーマーク23を階調表
示するための2つの表示信号seg51及びseg56
を生成する。この際、LCDコントローラドライバ18
では、表示信号seg51を常時オフ波形とし、表示信
号seg56については1フレーム期間内のオン電圧の
パルス幅を前記バッテリーマーク階調データに基づいて
制御することにより、両表示信号によりセグメント電極
間に加わる液晶駆動波形をコントロールして、液晶層に
おける液晶分子の配向状態を制御し、電池消耗度に応じ
た濃度でバッテリーマーク23を階調表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示方法に係
り、詳細には、2値表示用の汎用液晶駆動回路を用いて
階調表示を行なう液晶表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶表示装置における液晶表示パ
ネルでは、液晶の封入される一対の透明ガラス基板の一
方の対向面に走査側駆動回路から走査信号が印加される
複数の走査電極が形成され、また、他方の対向面には信
号側駆動回路から表示信号が印加される複数の信号電極
が形成されている。これら複数の走査電極及び信号電極
は、前記一対の透明ガラス基板にマトリクス状に対向配
置されており、液晶表示装置では、このマトリクス状に
対向配置された複数の走査電極及び信号電極に印加され
る走査信号と表示信号とにより前記走査電極と信号電極
との各交点の対向電極間に加わる液晶駆動電圧に基づい
て、前記各対向電極間の液晶層における液晶分子の配向
を制御して液晶表示パネル上に任意の図形や文字等の表
示を行なう。
【0003】このような液晶表示方法を用いた液晶表示
装置の中でも特に小型化、低コスト化に重点を置いて開
発された2値表示用の簡易液晶表示装置では、前記各対
向電極間にオン波形とオフ波形の2パターンの液晶駆動
電圧波形を印加する2値表示用の汎用液晶駆動回路を用
いて走査信号及び表示信号を生成している。そして、こ
の簡易液晶表示装置では、上記生成した走査信号及び表
示信号により前記各対向電極間に加わるオン波形とオフ
波形の液晶駆動電圧波形に基づいて、前記各対向電極間
の液晶層における2パターンの液晶分子の配向状態をコ
ントロールして、2値で文字や記号等を表示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の簡易
液晶表示装置においては、2値表示用の汎用液晶駆動回
路を用いていることから液晶駆動回路が単純であり、小
型化、低コスト化が容易に実現できる反面、液晶パネル
上において全ての表示データを2値でしか表示できない
ことから、例えば、電池消耗度を示すバッテリーマーク
等の一部の表示データを液晶パネル上において多階調で
表示することができない等、表現力が乏しいという問題
点があった。
【0005】また、液晶パネル上において前記バッテリ
ーマーク等の一部の表示データを多階調で表示する場
合、2値表示用の汎用液晶駆動回路の他に階調表示用の
液晶駆動回路を新たに設けなければならず、液晶駆動回
路が複雑な構成となり、小型化、低コスト化に支障をき
たすという問題点があった。そこで、本発明は、上記課
題に鑑みてなされたものであって、2値表示用の汎用液
晶駆動回路を用いて階調表示を可能とする液晶表示方法
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の液晶表示
方法は、一対の基板間に液晶を狭持するとともに、複数
の走査電極と複数の信号電極とがマトリクス状に対向配
置され、走査信号と表示信号とを前記電極群にそれぞれ
印加しながら液晶を駆動して表示制御を行なう液晶表示
方法において、前記複数の走査電極、あるいは、前記複
数の信号電極のうち、一方の電極群に前記走査信号と前
記表示信号とを印加し、他方の電極群には、前記走査信
号、もしくは、前記表示信号の何れか一方を印加して、
同一種類の走査信号同士、または、表示信号同士を対向
電極に印加する際に、同一種類の信号の少なくとも片方
の印加時間を制御したことにより前記対向電極間の液晶
を階調駆動することを特徴としている。
【0007】したがって、請求項1記載の液晶表示方法
では、液晶を狭持する一対の基板間にマトリクス状に対
向配置された複数の走査電極と複数の信号電極とのう
ち、一方の電極群に走査信号と表示信号とを印加し、他
方の電極群には、前記走査信号、もしくは、前記表示信
号の何れか一方を印加して、同一種類の走査信号同士、
または、表示信号同士を対向電極に印加する際に、同一
種類の信号の少なくとも片方の印加時間を制御すること
により前記対向電極間の液晶を階調駆動することが可能
となる。
【0008】よって、2値表示用の2種類の信号(表示
信号・走査信号)の中から同一種類の2つの信号を用
い、当該同一種類の2つの信号により対向電極間に加わ
る液晶駆動電圧の印加時間を制御することにより、液晶
を狭持する一対の基板間にマトリクス状に配置された対
向電極群の中から任意の対向電極間の液晶を階調駆動す
ることができ、2値表示用の汎用液晶駆動回路を用いて
容易に階調表示を行なうことが可能となる。その結果、
安価な回路構成で階調表示を実現することが可能とな
り、階調表示を行なう液晶表示装置の小型化、低コスト
化を実現することができる。
【0009】また、請求項2記載の液晶表示方法は、一
対の基板間に液晶を狭持するとともに、複数の走査電極
と複数の信号電極とがマトリクス状に対向配置され、走
査信号と表示信号とを前記電極群にそれぞれ印加しなが
ら液晶を駆動して表示制御を行なう液晶表示方法におい
て、前記一対の基板間に前記複数の走査電極と前記複数
の信号電極とは別に対向電極を設けた表示領域を構成
し、当該対向電極に対して、同一種類の走査電極同士、
または、表示信号同士を印加する際に、同一種類の信号
の少なくとも片方の印加時間を制御したことにより前記
表示領域の液晶を階調駆動することを特徴としている。
【0010】したがって、請求項2記載の液晶表示方法
では、液晶を狭持する一対の基板間にマトリクス状に対
向配置された複数の走査電極と複数の信号電極とは別に
設けた対向電極に対して、同一種類の走査電極同士、ま
たは、表示信号同士を印加する際に、同一種類の信号の
少なくとも片方の印加時間を制御したことにより前記対
向電極の液晶を階調駆動することが可能となる。
【0011】よって、2値表示用の2種類の信号(表示
信号・走査信号)の中から同一種類の2つの信号を用
い、当該同一種類の2つの信号により対向電極間に加わ
る液晶駆動電圧の印加時間を制御することにより、液晶
を狭持する一対の基板間にマトリクス状に配置された対
向電極群とは別に設けた対向電極間の液晶を階調駆動す
ることができ、2値表示用の汎用液晶駆動回路を用いて
容易に階調表示を行なうことが可能となる。その結果、
安価な回路構成で階調表示を実現することが可能とな
り、階調表示を行なう液晶表示装置の小型化、低コスト
化を実現することができる。
【0012】さらに、請求項3記載の液晶表示方法は、
前記対向電極に印加する同一種類の信号は、表示信号同
士であって、かつ、一方の表示信号としてオフ状態の表
示信号を印加し、他方の表示信号として印加時間を制御
した表示信号を印加して、前記対向電極間の液晶を階調
駆動することを特徴としている。
【0013】したがって、請求項3記載の液晶表示方法
では、前記対向電極に印加する同一種類の信号を表示信
号同士とし、一方の表示信号としてオフ状態の表示信号
を印加し、他方の表示信号として印加時間を制御した表
示信号を印加することにより前記対向電極間の液晶を階
調駆動することが可能となる。
【0014】よって、2値表示用の2つの表示信号を用
い、当該2つの表示信号のうち、一方の表示信号をオフ
状態とし、他方の表示信号の印加時間を制御して、対向
電極間に加わる液晶駆動電圧の印加時間を制御すること
により、前記対向電極間の液晶を階調駆動することがで
きるので、より簡単に階調表示制御を行なうことが可能
となる。その結果、より安価な回路構成で階調表示を実
現することが可能となり、階調表示を行なう液晶表示装
置の小型化、低コスト化を実現することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる液晶表示方
法の実施の形態の一例を図面に基づいて具体的に説明す
る。図1〜図4は、本発明の液晶表示方法を適用した液
晶表示装置の実施の形態の一例を説明する図である。ま
ず、構成を説明する。図1は、本発明の液晶表示方法を
適用したメッセージ受信装置1の構成例を示すブロック
図である。本実施の形態の特徴は、図1に示すLCDモ
ジュール17において、2値表示用の汎用液晶駆動回路
であるLCDコントローラドライバ18を用いて、LC
Dパネル19上にメッセージキャラクタを2値で表示す
るとともに、受信マークやバッテリーマーク等のアイコ
ンメニューを多階調で表示するようにしたことにある。
【0016】この図1において、メッセージ受信装置1
は、アンテナ11、電波強度判定回路12、受信回路1
3、電源部14、電圧判定回路15、CPU16及びL
CDモジュール17により構成されており、さらに、L
CDモジュール17は、LCDコントローラドライバ1
8及びLCDパネル19により構成されている。
【0017】アンテナ11は、図示しない無線基地局か
ら送信される送信電波を受信して受信回路13に出力す
る。電波強度判定回路12は、アンテナ11から受信回
路13に入力される受信電波の電波強度レベルを検出
し、その電波強度レベルデータを受信回路13に出力す
る。
【0018】受信回路13は、アンテナ11より入力さ
れる受信電波を検波、増幅した後、デジタルデータに変
換して、受信データとしてCPU16に出力するととも
に、電波強度判定回路12から入力される受信電波の電
波強度レベルデータをCPU16に出力する。電源部1
4は、メッセージ受信装置1の各部を駆動するための電
力を供給するものである。
【0019】電圧判定回路15は、電源部14の供給電
圧レベルを検出し、その供給電圧レベルデータをCPU
16に出力する。CPU(Central Processing Unit )
16は、CPU16内部に備わる図示しないROM(Re
ad Only Memory)に格納されている各種制御プログラム
に従って、メッセージ受信装置1の各部を制御してお
り、受信回路13から入力される受信データに含まれる
メッセージデータに基づいて、このメッセージデータに
対応するアルファベット、かな、数字等のキャラクタデ
ータを図示しないROMから読出すとともに、受信デー
タとともに受信回路13から入力される電波強度レベル
データに基づいて、この電波強度レベルに対応した受信
マーク階調データを生成する。
【0020】また、CPU16は、電圧判定回路15か
ら入力される供給電圧レベルデータに基づいて、この供
給電圧レベルに対応したバッテリーマーク階調データを
生成する。そして、CPU16は、上記キャラクタデー
タ、受信マーク階調データ及びバッテリーマーク階調デ
ータをLCDモジュール17内のLCDコントローラド
ライバ18に出力し、LCDパネル19上にメッセージ
キャラクタを2値で表示するとともに、受信マークやバ
ッテリーマーク等のアイコンメニューを電波強度レベル
や供給電圧レベルに応じた濃度で階調表示する。
【0021】LCD(Liquid Crystal Display)モジュ
ール17は、LCDコントローラドライバ18及びLC
Dパネル19により構成され、CPU16からLCDコ
ントローラドライバ18に入力されるキャラクタデー
タ、受信マーク階調データ及びバッテリーマーク階調デ
ータに基づいて、LCDパネル19上にメッセージキャ
ラクタを2値で表示するとともに、受信マークやバッテ
リーマーク等のアイコンメニューを電波強度レベルや供
給電圧レベルに応じた濃度で階調表示する。
【0022】図2は、図1に示したLCDモジュール1
7の詳細な構成図である。この図2において、LCDモ
ジュール17は、LCDコントローラドライバ18、L
CDパネル19、走査信号用ヒートシール24及び表示
信号用ヒートシール25により構成されており、さら
に、LCDパネル19には、メッセージ表示領域19a
及びアイコン表示領域19bが設けられている。
【0023】LCDパネル19は、一対の透明ガラス基
板間に液晶が封入されており、この封入された液晶に対
して所定の駆動電圧を印加することにより、当該LCD
パネル19上にメッセージキャラクタやアイコンメニュ
ーを表示するものである。
【0024】このLCDパネル19は、前記一対の透明
ガラス基板に複数の走査電極と信号電極とが対向配置さ
れており、メッセージキャラクタを2値で表示するメッ
セージ表示領域19aと、受信マーク22及びバッテリ
ーマーク23を電波強度レベルや供給電圧レベルに応じ
た濃度で階調表示するアイコン表示領域19bとにより
構成されている。
【0025】メッセージ表示領域19aは、前記一対の
透明ガラス基板の一方の対向面にLCDコントローラド
ライバ18から入力される走査信号com1〜com1
6を印加する計16本の走査電極が、また、他方の対向
面にLCDコントローラドライバ18から入力される表
示信号seg1〜seg50を印加する計50本の信号
電極が形成されている。
【0026】これら複数の走査電極と信号電極とは、メ
ッセージ表示領域19aの各キャラクタ表示領域21毎
に直交方向に対向配置されており、この複数の走査電極
と信号電極との各交差位置にキャラクタパターンを2値
で表示するための各画素がマトリクス状に形成されてい
る。
【0027】具体的に1文字分のキャラクタ表示領域2
1について見てみると、図2に示すように、走査信号c
om1〜com8と表示信号seg1〜seg5とによ
り走査駆動されて1文字分のキャラクタパターンを2値
で表示するキャラクタ表示領域21では、走査信号co
m1〜com8を印加する計8本の走査電極と、表示信
号seg1〜seg5を印加する計5本の信号電極とが
一対の透明ガラス基板上に直交方向に対向配置されてお
り、この走査電極と信号電極との各点に計40個の画素
が形成されている。
【0028】この計40個の画素は、キャラクタ表示領
域21において横方向に5個、縦方向に8個のマトリク
ス状に配置されており、キャラクタ表示領域21では、
この計40個の画素により1文字分のキャラクタパター
ンを2値で表示する。
【0029】また、複数のキャラクタ表示領域21によ
り構成されるメッセージ表示領域19aでは、走査信号
com1〜com16を印加する計16本の走査電極
と、表示信号seg1〜seg50を印加する計50本
の信号電極とが一対の透明ガラス基板上に直交方向に対
向配置されており、上記したドットマトリクスのキャラ
クタ表示領域21が横方向に10個連なり、更にこれが
縦方向に2行分配置されており、最大20文字までのメ
ッセージキャラクタを表示することができる。
【0030】そして、メッセージ表示領域19aの各キ
ャラクタ表示領域21を構成する計800個に及ぶ画素
は、LCDコントローラドライバ18から走査信号用ヒ
ートシール24及び表示信号用ヒートシール25を介し
て入力される走査信号com1〜com16と表示信号
seg1〜seg50とにより後述する時分割駆動方式
により走査駆動されて、受信されたメッセージデータに
基づくキャラクタパターンをLCDパネル19上に2値
で表示して、使用者にメッセージを伝達する。一方、ア
イコン表示領域19bは、前記一対の透明ガラス基板の
一方の対向面にLCDコントローラドライバ18から入
力される表示信号seg61、seg56を印加する2
つのマーク型セグメント電極が形成され、また、他方の
対向面にはLCDコントローラドライバ18から入力さ
れる表示信号seg51を共通印加する2つの円形セグ
メント電極が形成されている。
【0031】これらのマーク型セグメント電極と円形セ
グメント電極とは、前記一対の透明ガラス基板に対向配
置されており、この対向配置されるマーク型セグメント
電極と円形セグメント電極とにより受信電波の受信環境
や電源部14の電池消耗度を電波強度レベルや供給電圧
レベルに応じた濃度で階調表示するための受信マーク2
2及びバッテリーマーク23が形成される。
【0032】具体的には、図2に示すように、アイコン
表示領域19bの受信マーク22用のマーク型セグメン
ト電極には、LCDコントローラドライバ18から表示
信号seg61を印加し、また、バッテリーマーク23
用のマーク型セグメント電極には、LCDコントローラ
ドライバ18から表示信号seg56を印加する。ま
た、受信マーク22及びバッテリーマーク23用の円形
セグメント電極には、LCDコントローラドライバ18
から表示信号seg51を共通印加する。
【0033】この受信マーク22及びバッテリーマーク
23は、LCDコントローラドライバ18から走査信号
用ヒートシール24及び表示信号用ヒートシール25を
介して入力される表示信号seg51、seg56及び
seg61により後述する駆動方式に基づいて階調制御
されて、検出された電波強度レベルや供給電圧レベルに
応じた濃度でLCDパネル19上に表示され、受信電波
環境や電池消耗度を使用者に対して伝達する。
【0034】走査信号用ヒートシール24は、ポリエス
テルフィルム上に熱可塑ペーストを印刷して信号ライン
を形成したヒートシールであり、LCDコントローラド
ライバ18から出力される走査信号com1〜com1
6及び表示信号seg56、seg61をLCDパネル
19の一方の対向面に形成される対応する各電極に印加
する。
【0035】また、同様に、表示信号用ヒートシール2
5は、ポリエステルフィルム上に熱可塑ペーストを印刷
して信号ラインを形成したヒートシールであり、LCD
コントローラドライバ18から出力される表示信号se
g1〜seg50及びseg51をLCDパネル19の
他方の対向面に形成される対応する各電極に印加する。
【0036】LCDコントローラドライバ18は、図1
のCPU16より入力されるキャラクタデータに基づい
て、LCDパネル19上のメッセージ表示領域19aに
おいて各キャラクタ表示領域21毎にマトリクス状に配
置された計800個に及ぶ画素を走査駆動するための走
査信号com1〜com16と表示信号seg1〜se
g50とを生成する。
【0037】また、LCDコントローラドライバ18
は、図1のCPU16から入力される受信マーク階調デ
ータ及びバッテリーマーク階調データに基づいて、LC
Dパネル19上におけるアイコン表示領域19bの受信
マーク22及びバッテリーマーク23を階調制御するた
めの表示信号seg51、seg56及びseg61を
生成する。
【0038】そして、LCDコントローラドライバ18
は、上記生成した走査信号com1〜com16と表示
信号seg1〜seg50及びseg51、seg5
6、seg61を走査信号用ヒートシール24及び表示
信号用ヒートシール25を介してLCDパネル19に出
力する。以上が、本実施の形態におけるメッセージ受信
装置1の構成である。
【0039】次に、本実施の形態におけるメッセージ受
信装置1の動作を説明する。本実施の形態におけるメッ
セージ受信装置1は、2値表示用の汎用液晶駆動回路で
あるLCDコントローラドライバ18を用いて、LCD
パネル19上にメッセージキャラクタを2値で表示する
とともに、受信マーク22及びバッテリーマーク23を
電波強度レベルや供給電圧レベルに応じた濃度で階調表
示する。
【0040】図1において、電波強度判定回路12は、
受信電波の受信環境を使用者に対して報知するために、
アンテナ11を介して受信回路13に入力される受信電
波の電波強度レベルを検出して、その電波強度レベルデ
ータを受信回路13に出力する。受信回路13では、ア
ンテナ11を介して受信した受信電波を検波、増幅した
後、デジタルデータに変換して、受信データとしてCP
U16に出力するとともに、電波強度判定回路12から
入力される受信電波の電波強度レベルデータをCPU1
6に出力する。
【0041】電圧判定回路15は、電源部14の電池消
耗度を使用者に対して報知するために、電源部14の供
給電圧レベルを検出して、その供給電圧レベルデータを
CPU16に出力する。CPU16は、受信回路13か
ら入力される受信データに含まれるメッセージデータに
基づいて、このメッセージデータをLCDパネル19の
メッセージ表示領域19aに表示するために、当該メッ
セージデータに対応するアルファベット、かな、数字等
のキャラクタデータを図示しないROMから読出すとと
もに、受信データとともに受信回路13から入力される
電波強度レベルデータに基づいて、LCDパネル19の
アイコン表示領域19bに表示する受信マーク22の表
示階調度を決定して受信マーク階調データを生成する。
【0042】また、CPU16は、電圧判定回路15か
ら入力される供給電圧レベルデータに基づいて、LCD
パネル19のアイコン表示領域19bに表示するバッテ
リーマーク23の表示階調度を決定してバッテリーマー
ク階調データを生成する。そして、CPU16は、上記
生成したキャラクタデータ、受信マーク階調データ及び
バッテリーマーク階調データをLCDモジュール17内
のLCDコントローラドライバ18に出力する。
【0043】LCDコントローラドライバ18は、CP
U16より入力されるキャラクタデータに基づいて、L
CDパネル19上のメッセージ表示領域19aにおいて
各キャラクタ表示領域21毎にマトリクス状に配置され
た計800個に及ぶ画素を走査駆動するための走査信号
com1〜com16と表示信号seg1〜seg50
とを生成する。
【0044】そして、上記計800個に及ぶ画素は、L
CDコントローラドライバ18において生成された走査
信号com1〜com16と表示信号seg1〜seg
50とにより時分割駆動方式により走査駆動されて、メ
ッセージキャラクタを2値で表示する。
【0045】ここで、図3に示すタイミングチャートを
参照してLCDコントローラドライバ18において生成
される2値表示用の信号波形について説明する。図3
は、メッセージ表示領域19aにおける各画素を走査駆
動する信号波形のタイミングチャートの一例であり、図
3(a)は、走査信号波形を、図3(b)及び図3
(c)は、表示信号波形を、図3(d)は、液晶駆動波
形を示すものである。
【0046】なお、本実施の形態におけるメッセージ受
信装置1では、前述したようにLCDパネル19上のメ
ッセージ表示領域19aにおける計800個に及ぶ画素
を時分割駆動方式により走査駆動しているが、詳細に
は、時分割駆動方式の中でも電圧平均化法に基づく6レ
ベル駆動法を用いており、そのデューティ比は、1/1
6、バイアス比は、1/5である。
【0047】また、本実施の形態におけるメッセージ受
信装置1では、液晶の劣化を防ぐために、第1フレーム
期間において正極性で駆動した場合、第2フレーム期間
では負極性で駆動することにより第1及び第2フレーム
期間を1つの単位として交流駆動する。
【0048】走査信号com1〜com16は、メッセ
ージ表示領域19aにおいて計800個に及ぶ画素を形
成している直交方向に対向配置された走査電極と信号電
極とのうち、計16本ある走査電極に対して順次印加さ
れるものである。
【0049】図3(a)に示す走査信号波形(実線)
は、フレームの先頭位置に1/16フレームの割合で選
択電圧が印加されていることから、計16本ある走査電
極のうち、最上段の走査電極に対して印加される走査信
号com1の信号波形である。また、図3(a)に示す
走査信号波形(点線)は、フレームの先頭から1/16
フレーム分だけ進んだ位置から1/16フレームの割合
で選択電圧が印加されていることから、計16本ある走
査電極のうち、上から2段目の走査電極に対して印加さ
れる走査信号com2の信号波形である。
【0050】LCDコントローラドライバ18では、各
走査電極ごとに上述するような信号波形の走査信号co
m1〜com16を生成し、生成した走査信号com1
〜com16を走査信号用ヒートシール24を介して対
応する走査電極に順次印加する。
【0051】一方、表示信号seg1〜seg50は、
メッセージ表示領域19aにおいて計800個に及ぶ画
素を形成している直交方向に対向配置された走査電極と
信号電極とのうち、計50本ある信号電極に対して印加
されるものである。
【0052】図3(b)にオン波形の表示信号波形を、
図3(c)にオフ波形の表示信号波形を示す。オン波形
の表示信号は、LCDコントローラドライバ18により
計16本ある走査電極に対して走査信号com1〜co
m16が順次印加されていく際に、この走査電極に対す
る走査信号の印加と同期させて、走査信号が印加されて
選択状態にある1本の走査電極と計50本ある信号電極
との各交点に形成される計50個の画素のうち、オン動
作させる画素に対応する走査電極に対して印加されるも
のである。
【0053】図3(b)に示すオン波形の表示信号波形
(実線)は、フレームの先頭位置に1/16フレームの
割合でオン電圧が印加されていることから、計16本あ
る走査電極のうち、最上段の走査電極が選択状態にある
期間に、この最上段の走査電極と計50本ある信号電極
との各交点に形成される計50個の画素のうち、オン動
作させる画素に対応する走査電極に対して印加される表
示信号波形である。
【0054】また、図3(b)に示すオン波形の表示信
号波形(点線)は、フレームの先頭から1/16フレー
ム分だけ進んだ位置から1/16フレームの割合でオン
電圧が印加されていることから、計16本ある走査電極
のうち、上から2段目の走査電極が選択状態にある期間
に、この上から2段目の走査電極と計50本ある信号電
極との各交点に形成される計50個の画素のうち、オン
動作させる画素に対応する走査電極に対して印加される
表示信号波形である。
【0055】一方、オフ波形の表示信号は、計16本あ
る走査電極に対して走査信号com1〜com16が順
次印加されていく際に、この走査電極に対する走査信号
の印加と同期させて、走査信号が印加されて選択状態に
ある1本の走査電極と計50本の信号電極との各交点に
形成される計50個ある画素のうち、オフ動作させる画
素に対応する走査電極に対して印加されるものである。
【0056】図3(c)に示すオフ波形の表示信号波形
は、フレーム内にオン電圧が印加されておらず、どの走
査電極が選択状態にあるかに係わらず常時一定の信号波
形となり、走査信号が印加されて選択状態にある1本の
走査電極と計50本ある信号電極との各交点に形成され
る計50個の画素のうち、オフ動作させる画素に対応す
る走査電極に対して印加される表示信号波形である。
【0057】LCDコントローラドライバ18では、C
PU16から入力されるキャラクタデータに基づいて、
計50本ある信号電極に対して印加するオン波形、ある
いは、オフ波形の表示信号seg1〜seg50を生成
して、生成した表示信号seg1〜seg50を計16
本ある走査電極に対する走査信号の印加と同期させて表
示信号用ヒートシール25を介して対応する信号電極に
一斉に印加する。
【0058】一方、図3(d)及び図3(e)に示す液
晶駆動波形は、上述した走査信号と表示信号とにより直
交方向に対向配置される走査電極と信号電極との各交点
の対向電極間に加わる液晶駆動波形について示すもので
あり、図3(d)にオン波形の液晶駆動波形を、図3
(e)にオフ波形の液晶駆動波形を示す。
【0059】図3(d)に示すオン波形の液晶駆動波形
は、LCDコントローラドライバ18により計16本あ
る走査電極のうち、最上段の走査電極に対して図3
(a)に実線で示す走査信号com1が印加されている
期間に、計50本ある表示電極のいずれかに対して図3
(b)に実線で示すオン波形の表示信号が印加された場
合に、最上段の走査電極とオン波形の表示信号が印加さ
れた信号電極との交点の対向電極間に加わる液晶駆動波
形である。
【0060】LCDコントローラドライバ18は、この
液晶駆動波形により前記対向電極間の液晶層における液
晶分子の配向をオン状態へと移行させる。また、図3
(e)に示すオフ波形の液晶駆動波形は、LCDコント
ローラドライバ18により計16本ある走査電極のう
ち、最上段の走査電極に対して図3(a)に実線で示す
走査信号com1が印加されている期間に、計50本あ
る表示電極のいずれかに対して図3(c)に実線で示す
オフ波形の表示信号が印加された場合に、最上段の走査
電極とオフ波形の表示信号が印加された信号電極との交
点の対向電極間に加わる液晶駆動波形である。
【0061】LCDコントローラドライバ18は、この
液晶駆動波形により前記対向電極間の液晶層における液
晶分子の配向をオフ状態へと移行させる。このように各
対向電極間の液晶層における液晶分子の配向は、対向電
極間に加わる液晶駆動波形に基づいて、オン状態、ある
いは、オフ状態へと移行する。
【0062】LCDコントローラドライバ18では、各
走査電極及び信号電極に印加する走査信号と表示信号と
により各対向電極間に加わる液晶駆動波形を制御して、
液晶層における上記2パターンの液晶分子の配向状態に
基づいて画素ごとに輝度を2値制御することによりキャ
ラクタパターンを表示する。
【0063】したがって、LCDコントローラドライバ
18では、計16本ある走査電極に対して走査信号co
m1〜com16を順次印加していくとともに、この走
査電極に対する走査信号の印加と同期させて、前記オン
波形、あるいは、オフ波形の表示信号を計50本ある信
号電極に対して一斉に印加していくことにより、直交方
向に対向配置された計16本の走査電極と計50本の信
号電極との各交点に形成される計800個に及ぶ画素を
走査駆動して、受信したメッセージデータに基づくキャ
ラクタパターンをLCDパネル19上に2値で表示し
て、使用者にメッセージを伝達する。
【0064】一方、LCDコントローラドライバ18
は、CPU16から入力される受信マーク階調データ及
びバッテリーマーク階調データに基づいて、LCDパネ
ル19上におけるアイコン表示領域19bの受信マーク
22及びバッテリーマーク23を階調制御するための表
示信号seg51、seg56及びseg61を生成す
る。
【0065】つまり、アイコン表示領域19bの受信マ
ーク22及びバッテリーマーク23は、2値表示用の汎
用液晶駆動回路であるLCDコントローラドライバ18
で生成される表示信号seg51、seg56及びse
g61により階調制御されて、電波強度レベルや供給電
圧レベルに応じた濃度で階調表示される。
【0066】以下に、2値表示用の汎用液晶駆動回路で
あるLCDコントローラドライバ18を用いたアイコン
メニューの階調制御方法について述べる。まず、前述し
た時分割駆動方式により対向電極間の液晶層における液
晶分子の配向をオン状態、あるいは、オフ状態に移行さ
せてメッセージキャラクタを2値で表示する場合の、前
記オン状態時、あるいは、オフ状態時の対向電極間に加
わる液晶駆動波形の実効電圧値について計算式により算
出する。
【0067】但し、デューティ比は1/16、バイアス
比は1/5として、さらに、Vop=V5−V0として計算
を行なうものとする。
【0068】
【数1】 これに対して、アイコン表示領域19bにおける受信マ
ーク22及びバッテリーマーク23の階調制御では、L
CDパネル19に封入される液晶の電気的光学特性が実
効電圧依存性を有することを利用する。
【0069】図2に示すようにアイコン表示領域19b
における受信マーク22及びバッテリーマーク23用の
円形セグメント電極には、LCDコントローラドライバ
18から表示信号seg51を共通印加する。また、受
信マーク22用のマーク型セグメント電極には、表示信
号seg61を、バッテリーマーク23用のマーク型セ
グメント電極には、表示信号seg56をLCDコント
ローラドライバ18から印加する。
【0070】ここで、上記2つのマーク型セグメント電
極に印加される表示信号seg61及び表示信号seg
56は、それぞれ、受信マーク22用、あるいは、バッ
テリーマーク23用としてのみ使用される表示信号であ
る。
【0071】したがって、前述した時分割駆動方式の際
に用いた表示信号seg1〜seg50のように1つの
表示信号で計16個の画素の走査駆動を行なう必要がな
く、当該表示信号の1フレーム期間全てを1つの受信マ
ーク22、あるいは、バッテリーマーク23の走査駆動
のために利用することができる。
【0072】そこで、液晶の電気的光学特性が実効電圧
依存性を有することを、すなわち、液晶分子の配向が実
効電圧依存性を有することに着目して、対向配置される
マーク型セグメント電極と円形セグメント電極との間に
加わる液晶駆動波形のオン電圧のパルス幅を制御するこ
とにより受信マーク22及びバッテリーマーク23の階
調制御を行なう。
【0073】上記2つの円形セグメント電極に共通印加
する表示信号seg51を常時オフ波形として、この円
形セグメント電極にそれぞれ対向配置されるマーク型セ
グメント電極に印加する表示信号seg56、あるい
は、表示信号seg61について、1フレーム期間内の
オン電圧の印加時間(パルス幅)を変化させた場合の液
晶駆動波形の実効電圧値を計算式により算出すると以下
のようになる。但し、デューティ比、バイアス比等の値
は、前述した時分割駆動方式の場合と同一値とする。
【0074】
【数2】 ここで、式(3)は、1フレーム当り10/16フレー
ムの割合でオン電圧を印加した場合の実効電圧値を、式
(4)は、1フレーム当り9/16フレームの割合でオ
ン電圧を印加した場合の実効電圧値を、同様に式(5)
は、1フレーム当り8/16フレームの割合で、式
(6)は、1フレーム当り7/16フレームの割合で、
式(7)は、1フレーム当り6/16フレームの割合で
オン電圧を印加した場合の実効電圧値を示す。
【0075】上記式(1)〜式(7)より以下に述べる
ことがわかる。すなわち、アイコン表示領域19bにお
いて対向配置されるマーク型セグメント電極と円形セグ
メント電極との間に加わる液晶駆動波形の実効電圧値
は、式(1)及び式(3)より、円形セグメント電極に
印加する表示信号seg51を常時オフ波形として、そ
れぞれのマーク型セグメント電極に印加する表示信号s
eg56、あるいは、表示信号seg61の信号波形に
ついて1フレーム当り10/16の割合でオン電圧を印
加することで、前述した時分割駆動方式により対向電極
間に加わるオン状態時の液晶駆動波形の実効電圧値と同
一値となる。
【0076】したがって、前記表示信号seg56、あ
るいは、表示信号seg61の信号波形について1フレ
ーム当り10/16の割合でオン電圧を印加すること
で、前述した時分割駆動方式による2値表示時のオン状
態と同等の液晶分子の配向状態を得ることができ、2値
表示時のオン状態と同等の輝度(濃淡)で受信マーク2
2及びバッテリーマーク23を表示することができる。
【0077】また、前記両セグメント電極間に加わる液
晶駆動波形の実効電圧値は、式(2)及び式(7)よ
り、前記表示信号seg51を常時オフ波形として、前
記表示信号seg56、あるいは、表示信号seg61
の信号波形について1フレーム当り6/16の割合でオ
ン電圧を印加することで、前述した時分割駆動方式によ
り対向電極間に加わるオフ状態時の液晶駆動波形の実効
電圧値と同一値となる。したがって、前記表示信号se
g56、あるいは、表示信号seg61の信号波形につ
いて1フレーム当り6/16の割合でオン電圧を印加す
ることで、前述した時分割駆動方式による2値表示時の
オフ状態と同等の液晶分子の配向状態を得ることがで
き、2値表示時のオフ状態と同等の輝度(濃淡)で受信
マーク22及びバッテリーマーク23を表示することが
できる。
【0078】さらに、前記両セグメント電極間に加わる
液晶駆動波形の実効電圧値は、式(1)〜式(7)よ
り、前記表示信号seg51を常時オフ波形として、前
記表示信号seg56、あるいは、表示信号seg61
の信号波形について1フレーム当り7/16〜9/16
の割合でオン電圧を印加することで、前述した時分割駆
動方式により対向電極間に加わるオン状態時とオフ状態
時との間の新たな実効電圧値となる。
【0079】したがって、前記表示信号seg56、あ
るいは、表示信号seg61の信号波形について1フレ
ーム当り7/16〜9/16の割合でオン電圧を印加す
ることで、前述した時分割駆動方式による2値表示時の
オン状態とオフ状態との間の新たな液晶分子の配向状態
を得ることができ、2値表示時のオン状態とオフ状態と
の間の新たな中間輝度(濃淡)で受信マーク22及びバ
ッテリーマーク23を表示することが可能となる。
【0080】ここで、図4に示すタイミングチャートを
参照してLCDコントローラドライバ18において生成
される階調表示用の信号波形について説明する。図4
は、アイコン表示領域19bにおけるバッテリーマーク
23を階調制御する信号波形のタイミングチャートの一
例であり、図4(a)は、表示信号seg51の信号波
形を、図4(b)は、表示信号seg56の信号波形
を、図4(c)及び図4(d)は、液晶駆動波形を示す
ものである。
【0081】表示信号seg51は、アイコン表示領域
19bの円形セグメント電極に対して共通印加するオフ
波形の表示信号であり、図4(a)に示すように、フレ
ーム内にはオン電圧が印加されておらず、常時一定の信
号波形となる。また、表示信号seg56は、バッテリ
ーマーク23用のマーク型セグメント電極に対して印加
するものであり、図4(b)に示す表示信号seg56
の信号波形(実線)は、フレームの先頭位置から6/1
6フレームの割合でオン電圧が印加されていることか
ら、前述した時分割駆動方式による2値表示時のオフ状
態と同等の液晶分子の配向状態を得るためのものであ
る。
【0082】さらに、図4(b)に示す表示信号seg
56の信号波形(点線)は、フレームの先頭位置から8
/16フレームの割合でオン電圧が印加されていること
から、前述した時分割駆動方式による2値表示時のオン
状態とオフ状態との間の新たな液晶分子の配向状態を得
るためのものである。一方、図4(c)及び図4(d)
に示す液晶駆動波形は、上述した表示信号seg51と
表示信号seg56とにより対向配置されるバッテリー
マーク用のマーク型セグメント電極と円形セグメント電
極との間に加わる液晶駆動波形を示すものである。
【0083】図4(c)に示す液晶駆動波形は、図4
(a)に示す表示信号seg51と図4(b)に示す表
示信号seg56(実線)とにより上記両セグメント電
極間に加わる液晶駆動波形である。LCDコントローラ
ドライバ18は、この液晶駆動波形により前記両セグメ
ント電極間の液晶層における液晶分子の配向を前述した
時分割駆動方式による2値表示時のオフ状態と同等の状
態へと移行させる。
【0084】また、図4(d)に示す液晶駆動波形は、
図4(a)に示す表示信号seg51と図4(d)に示
す表示信号seg56(点線)とにより前記両セグメン
ト電極間に加わる液晶駆動波形である。LCDコントロ
ーラドライバ18は、この液晶駆動波形により前記両セ
グメント電極間の液晶層における液晶分子の配向を前述
した時分割駆動方式による2値表示時のオン状態とオフ
状態との間の新たな配向状態へと移行させる。
【0085】このように両セグメント電極間の液晶層に
おける液晶分子の配向は、両セグメント電極間に加わる
液晶駆動波形に基づいて、前述した時分割駆動方式によ
る2値表示時のオン状態やオフ状態と同等の状態へと、
あるいは、このオン状態とオフ状態との間の新たな配向
状態へと移行する。
【0086】したがって、LCDコントローラドライバ
18では、CPU16から入力されるバッテリーマーク
階調データに基づいて、バッテリーマーク23を多階調
で表示するための表示信号seg51及び表示信号se
g56を生成し、生成した表示信号によりマーク型セグ
メント電極と円形セグメント電極との間の液晶層におけ
る液晶分子の配向状態をコントロールして輝度を階調制
御することにより、供給電圧レベルに応じた濃度でバッ
テリーマーク23を階調表示して、使用者に電池消耗度
を伝達する。
【0087】また、本実施の形態におけるメッセージ受
信装置1では、同様の階調制御方法により、CPU16
から入力される受信マーク階調データに基づいて、表示
信号seg51及び表示信号seg61を用いて受信マ
ーク22用のマーク型セグメント電極と円形セグメント
電極との間の液晶層における液晶分子の配向状態をコン
トロールして輝度を階調制御することにより、電波強度
レベルに応じた濃度で受信マーク22を階調表示して、
使用者に受信電波環境を伝達する。
【0088】以上が、本実施の形態におけるメッセージ
受信装置1の動作説明である。なお、本実施の形態にお
けるメッセージ受信装置1では、受信マーク22及びバ
ッテリーマーク23の階調制御を行なう際に、マーク型
セグメント電極及び円形セグメント電極に印加される2
つの表示信号のうち、一方の表示信号を常時オフ波形と
し、他方の表示信号について1フレーム期間内のオン電
圧の印加時間(パルス幅)を制御することにより、受信
マーク22及びバッテリーマーク23の階調表示を実現
しているが、これは前記内容に限定されるものではな
く、例えば、一方の表示信号を常時オン波形とするもの
であってもよいこと等は当然である。
【0089】また、本実施の形態におけるメッセージ受
信装置1では、前述したように2つの表示信号を用いて
受信マーク22及びバッテリーマーク23の階調表示を
実現しているが、これは、2つの走査信号を用いる構成
としてもよいことは勿論である。
【0090】さらに、本実施の形態におけるメッセージ
受信装置1では、液晶の封入された一対の透明ガラス基
板上において、アイコン表示領域19bにおける受信マ
ーク22及びバッテリーマーク23を階調表示する構成
としているが、これは、前記内容に限定されるものでは
なく、メッセージ領域19a内にマトリクス状に配置さ
れた画素群の中から任意の画素を階調表示する構成とし
てもよい。
【0091】以上のようなことから、本実施の形態にお
けるメッセージ受信装置1では、液晶の封入された一対
の透明ガラス基板間において、メッセージ領域19a内
にマトリクス状に対向配置された複数の走査電極と複数
の信号電極とのうち、一方の電極群に走査信号と表示信
号とを印加し、他方の電極群には、前記走査信号、もし
くは、前記表示信号の何れか一方を印加して、同一種類
の走査信号同士、または、表示信号同士を対向電極に印
加する際に、同一種類の信号の少なくとも片方の印加時
間を制御することにより前記対向電極間の液晶を階調駆
動することが可能となる。
【0092】よって、2値表示用の2種類の信号(表示
信号・走査信号)の中から同一種類の2つの信号を用
い、当該同一種類の2つの信号により対向電極間に加わ
る液晶駆動電圧の印加時間を制御することにより、メッ
セージ領域19a内にマトリクス状に配置された対向電
極群の中から任意の対向電極間の液晶を階調駆動するこ
とができ、2値表示用の汎用液晶駆動回路を用いて容易
に階調表示を行なうことが可能となる。
【0093】また、液晶の封入された一対の透明ガラス
基板間において、メッセージ領域19a内にマトリクス
状に配置された対向電極群とは別に設けたアイコン表示
領域19b内における対向セグメント電極に対して、同
一種類の走査電極同士、または、表示信号同士を印加す
る際に、同一種類の信号の少なくとも片方の印加時間を
制御することにより前記対向セグメント電極の液晶を階
調駆動することが可能となる。
【0094】よって、2値表示用の2種類の信号(表示
信号・走査信号)の中から同一種類の2つの信号を用
い、当該同一種類の2つの信号により対向セグメント電
極間に加わる液晶駆動電圧の印加時間を制御することに
より、メッセージ領域19a内の対向電極群とは別に設
けたアイコン表示領域19b内における対向セグメント
電極間の液晶を階調駆動することができ、2値表示用の
汎用液晶駆動回路を用いて容易に階調表示を行なうこと
が可能となる。
【0095】さらに、前記対向電極に印加する同一種類
の信号を表示信号同士とし、一方の表示信号としてオフ
波形の表示信号を印加し、他方の表示信号としてオン電
圧のパルス幅を制御した表示信号を印加することによ
り、前記メッセージ領域19a内の対向電極間、あるい
は、前記アイコン表示領域19b内の対向セグメント電
極間の液晶を階調駆動することが可能となる。
【0096】よって、2値表示用の2つの表示信号を用
い、当該2つの表示信号のうち、一方の表示信号をオフ
波形とし、他方の表示信号のオン電圧のパルス幅を制御
して、対向電極間に加わる液晶駆動電圧の印加時間を制
御することにより、前記対向電極間、あるいは、前記対
向セグメント電極間の液晶を階調駆動することができる
ので、より簡単に階調表示制御を行なうことが可能とな
る。
【0097】以上、本発明を実施の形態の一例に基づい
て具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜
に変更可能であることは勿論である。
【0098】例えば、本実施の形態におけるメッセージ
受信装置1では、階調制御される対象が受信マーク22
及びバッテリーマーク23の2つのアイコンメニューの
みであるが、これは前記内容に限定されるものではな
く、アイコンメニュー以外のものであってもよいことは
当然である。
【0099】また、本実施の形態におけるメッセージ受
信装置1では、輝度(濃淡)による階調表示を可能とす
るLCDパネル19を用いた場合について説明したが、
本発明を、液晶層に印加される液晶駆動波形に基づいて
液晶分子の配向を制御し、発色をコントロールするST
N(super twisted nematic)パネル等のカラー表示用
LCDパネルに適用すれば、2色表示用の汎用液晶駆動
回路を用いて多色表示を実現することが可能となる。
【0100】
【発明の効果】請求項1記載の液晶表示方法によれば、
2値表示用の2種類の信号(表示信号・走査信号)の中
から同一種類の2つの信号を用い、当該同一種類の2つ
の信号により対向電極間に加わる液晶駆動電圧の印加時
間を制御することにより、液晶を狭持する一対の基板間
にマトリクス状に配置された対向電極群の中から任意の
対向電極間の液晶を階調駆動することができ、2値表示
用の汎用液晶駆動回路を用いて容易に階調表示を行なう
ことが可能となる。その結果、安価な回路構成で階調表
示を実現することが可能となり、階調表示を行なう液晶
表示装置の小型化、低コスト化を実現することができ
る。
【0101】また、請求項2記載の液晶表示方法によれ
ば、2値表示用の2種類の信号(表示信号・走査信号)
の中から同一種類の2つの信号を用い、当該同一種類の
2つの信号により対向電極間に加わる液晶駆動電圧の印
加時間を制御することにより、液晶を狭持する一対の基
板間にマトリクス状に配置された対向電極群とは別に設
けた対向電極間の液晶を階調駆動することができ、2値
表示用の汎用液晶駆動回路を用いて容易に階調表示を行
なうことが可能となる。その結果、安価な回路構成で階
調表示を実現することが可能となり、階調表示を行なう
液晶表示装置の小型化、低コスト化を実現することがで
きる。
【0102】さらに、請求項3記載の液晶表示方法によ
れば、2値表示用の2つの表示信号を用い、当該2つの
表示信号のうち、一方の表示信号をオフ状態とし、他方
の表示信号の印加時間を制御して、対向電極間に加わる
液晶駆動電圧の印加時間を制御することにより、前記対
向電極間の液晶を階調駆動することができるので、より
簡単に階調表示制御を行なうことが可能となる。その結
果、より安価な回路構成で階調表示を実現することが可
能となり、階調表示を行なう液晶表示装置の小型化、低
コスト化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したメッセージ受信装置のブロッ
ク構成図である。
【図2】図1のLCDモジュールの詳細な構成図であ
る。
【図3】メッセージ表示領域における各画素を走査駆動
する信号波形のタイミングチャートの一例である。
【図4】アイコン表示領域におけるバッテリーマークを
階調制御する信号波形のタイミングチャートの一例であ
る。
【符号の説明】
1 メッセージ受信装置 11 アンテナ 12 電波強度判定回路 13 受信回路 14 電源部 15 電圧判定回路 16 CPU 17 LCDモジュール 18 LCDコントローラドライバ 19 LCDパネル 19a メッセージ表示領域 19b アイコン表示領域 21 キャラクタ表示領域 22 受信マーク 23 バッテリーマーク 24 走査信号用ヒートシール 25 表示信号用ヒートシール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の基板間に液晶を狭持するとともに、
    複数の走査電極と複数の信号電極とがマトリクス状に対
    向配置され、走査信号と表示信号とを前記電極群にそれ
    ぞれ印加しながら液晶を駆動して表示制御を行なう液晶
    表示方法において、 前記複数の走査電極、あるいは、前記複数の信号電極の
    うち、一方の電極群に前記走査信号と前記表示信号とを
    印加し、 他方の電極群には、前記走査信号、もしくは、前記表示
    信号の何れか一方を印加して、 同一種類の走査信号同士、または、表示信号同士を対向
    電極に印加する際に、同一種類の信号の少なくとも片方
    の印加時間を制御したことにより前記対向電極間の液晶
    を階調駆動することを特徴とする液晶表示方法。
  2. 【請求項2】一対の基板間に液晶を狭持するとともに、
    複数の走査電極と複数の信号電極とがマトリクス状に対
    向配置され、走査信号と表示信号とを前記電極群にそれ
    ぞれ印加しながら液晶を駆動して表示制御を行なう液晶
    表示方法において、 前記一対の基板間に前記複数の走査電極と前記複数の信
    号電極とは別に対向電極を設けた表示領域を構成し、 当該対向電極に対して、同一種類の走査電極同士、また
    は、表示信号同士を印加する際に、同一種類の信号の少
    なくとも片方の印加時間を制御したことにより前記表示
    領域の液晶を階調駆動することを特徴とする液晶表示方
    法。
  3. 【請求項3】前記対向電極に印加する同一種類の信号
    は、 表示信号同士であって、 かつ、一方の表示信号としてオフ状態の表示信号を印加
    し、 他方の表示信号として印加時間を制御した表示信号を印
    加して、 前記対向電極間の液晶を階調駆動することを特徴とする
    請求項1、または、請求項2記載の液晶表示方法。
JP22970195A 1995-08-14 1995-08-14 液晶表示方法 Pending JPH0954310A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22970195A JPH0954310A (ja) 1995-08-14 1995-08-14 液晶表示方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22970195A JPH0954310A (ja) 1995-08-14 1995-08-14 液晶表示方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0954310A true JPH0954310A (ja) 1997-02-25

Family

ID=16896351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22970195A Pending JPH0954310A (ja) 1995-08-14 1995-08-14 液晶表示方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0954310A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009204705A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Kyocera Corp 表示装置および携帯電子機器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009204705A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Kyocera Corp 表示装置および携帯電子機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7161575B2 (en) Method and apparatus for driving liquid crystal display
US8395644B2 (en) Liquid crystal display and driving method thereof
CN106710563A (zh) 一种显示面板的驱动方法、时序控制器及液晶显示器
JP2001343941A (ja) 表示装置
KR950020375A (ko) 디스플레이 장치
KR100579779B1 (ko) 평면표시장치
JP3426723B2 (ja) 液晶表示装置及びその駆動方式
JPH0954310A (ja) 液晶表示方法
JP2008257010A (ja) 表示駆動装置および電子機器
JP2008242379A (ja) 表示駆動装置、表示装置および電子機器
JPH09101498A (ja) 表示装置の駆動方法および液晶表示装置
JP4050383B2 (ja) 液晶表示装置の駆動方法、液晶表示装置および電子機器
US6850251B1 (en) Control circuit and control method for display device
KR100982083B1 (ko) 액정 디스플레이 장치
JP2002287112A (ja) 液晶ディスプレイ及びその駆動方法
KR100685825B1 (ko) 액정표시장치 및 이의 구동 방법
JPH07120725A (ja) 液晶表示装置の駆動方法及び液晶表示装置
JP4807179B2 (ja) 記憶性液晶パネル及び記憶性液晶駆動装置
JPH05108033A (ja) 液晶表示装置
JP2002229507A (ja) マトリクス型表示装置とその駆動方法及び携帯情報端末
KR100304912B1 (ko) 액정표시소자의구조및구동방법
JP3210385B2 (ja) 液晶表示装置
JPH1152922A (ja) 液晶表示装置
JPH05241530A (ja) 液晶表示装置
JP3747680B2 (ja) 液晶表示駆動回路、液晶表示駆動回路の制御方法及び液晶表示装置