JPH0953925A - 超音波式反射形測距計 - Google Patents

超音波式反射形測距計

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JPH0953925A
JPH0953925A JP7210836A JP21083695A JPH0953925A JP H0953925 A JPH0953925 A JP H0953925A JP 7210836 A JP7210836 A JP 7210836A JP 21083695 A JP21083695 A JP 21083695A JP H0953925 A JPH0953925 A JP H0953925A
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JP
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sensor
ultrasonic
reception
distance
transmission
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Application number
JP7210836A
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English (en)
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Yoshihiro Sekine
良浩 関根
Seiichi Kawaguchi
清一 川口
Toshihiko Sato
佐藤  敏彦
Yoichi Okubo
陽一 大久保
Takashi Numanami
隆 沼波
Masamitsu Miyajima
正光 宮島
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Globeride Inc
Oki Ceramic Industry Co Ltd
Pacific Industrial Co Ltd
Taiheiyo Kogyo KK
Original Assignee
Oki Ceramic Industry Co Ltd
Pacific Industrial Co Ltd
Taiheiyo Kogyo KK
Daiwa Seiko Co Ltd
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Publication date
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  • Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 計測部の回路等を複雑化させること無く、全
測定距離範囲において、再現性良く、しかも高精度な測
定を行うことが可能な超音波式反射形測距計を提供する
こと。 【解決手段】 送信用センサ1および受信用センサ2の
超音波放射面の中心点をそれぞれO1 ,O2 、被測定物
3と垂直な被測定物3の移動方向の線6上の点で測定距
離範囲L1 〜L3 の中心距離となるL2 におけるポイン
トをO3 とする。また、線6に対して線分O1 3 との
なす角度をθ1 、同様に線6に対して線分O2 3 との
なす角度をθ2 とする。このように、送信用センサ1お
よび受信用センサ2のどちらか一方のセンサ、または送
受両方の2つのセンサを任意の方向に一定の角度Δθa
だけ回転させ、送信用センサ1と受信用センサ2の取付
角度をθ1 ≠θ2 と非対称な関係となるように配置さ
せ、被測定物3の距離の検出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波式測距計、よ
り具体的には空中超音波センサを用いて所定の範囲を移
動する被測定物の距離を検出する超音波式反射形測距計
に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば圧電セラミックスを使用した空
中超音波センサは、消費電力が少ない、経年変化や耐久
性に優れている、過酷な使用環境にも影響を受けにくい
等の優れた特徴がある。このため、車両感知器、水位観
測計、積雪深計、流量流速計、速度計、侵入者警報等の
用途に、幅広く用いられている。
【0003】このような空中超音波センサを内蔵した超
音波式反射形測距計は、一般に、電気信号をセンサによ
り超音波に変換し、空中を伝搬する超音波が物体で反射
して戻ってくるまでの伝搬時間を測定することにより、
この物体までの距離測定を行うものである。超音波式反
射形測距計は、空中超音波センサを単独で使用した送受
兼用タイプと、空中超音波センサ2個を各々独立に使用
した送受分離タイプとの2つに大別することができる。
【0004】図9は送受分離タイプの空中超音波センサ
を用いた超音波式反射形測距計の機能ブロック図であ
る。超音波測距計は、2つの空中超音波センサを備え、
1つは被測定物3に向かって空中に超音波を出力する送
信用センサ1であり、もう1つは被測定物3で反射した
送信用センサ1からの超音波を受信する受信用センサ2
である。超音波測距計はまた、マイコン等により構成さ
れる計測部20、計測部20より出力されたパルスをコ
イルによって昇圧する増幅器22、受信用センサ2で受
信された超音波を増幅する検出回路24を備えている。
超音波測距計はさらに、空中超音波センサ部の温度を測
定する温度センサ26が設けられている。
【0005】図9に示した超音波測距計により被測定物
3までの距離を測定する場合、この測距計を被測定物3
に向けて超音波を出力し、その反射波を測定することに
より距離の測定を行う。図10には、図9の点Aと点B
における矩形波Aと信号Bが示されており、図9、図1
0を用いて超音波測距計の動作を簡単に説明する。計測
部20より矩形波Aが出力されると、この矩形波Aは増
幅部22により増幅されて送信用センサ1に送られ、送
信用センサ1により超音波に変換されて被測定部3に出
力される。
【0006】送信用センサ1より出力された超音波は、
被測定物3を反射して受信用センサ2にて受信され、検
出回路24で検出・増幅され、信号Bとして再び計測部
20に入力される。計測部20は、信号Bの時間Tを計
測することにより、被測定物3までの距離を算出する。
このとき、計測部20は温度センサ26からの温度デー
タを入力することで、温度による誤差を加味した距離の
算出を行う。
【0007】図11は、このような超音波測距計に用い
られる超音波センサの従来技術を示した構成図である。
従来技術における超音波センサにおいて、送信用センサ
1と受信用センサ2とは、被測定物3に対して図11に
示すような条件、θ1 =θを満たすように取り付けら
れていた。
【0008】すなわち、送信用センサ1の放射面と垂直
な線分O3 、同様に受信用センサ2の放射面と垂
直な線分O2 3 ,∠CO3 1 =θ1 ,∠CO3 2
=θ2として、θ1 =θ2 となる対称な取付配置関係に
おいて、線分4に対して移動方向が垂直な被測定物3ま
での距離測定を行うものであった。ここで、点O1 は送
信用センサ1の超音波放射面の中心点を、点O2 は受信
用センサ2の超音波放射面の中心点をそれぞれ示してい
る。また、この点O1 と点O2 を通る線分4の中心を点
Cとし、この点Cと垂直に交わる線5上に存在する点で
測定距離範囲の中心である距離L2 での交差点を点O3
としている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来技術における超音波式反射形測距計では以下に示
す問題点があった。
【0010】(1)測定距離に対する再現性が乏しく、
特に近距離領域でこれが著しい。
【0011】(2)空中超音波の伝搬速度は、媒質であ
る空気の温度によって変化するので、温度センサ26に
より温度を測定し、計測部20にて演算補正を行なって
いる。しかしながら、従来技術では、測定範囲内での再
現性が乏しく、ソフトウェアにて平均化処理をさせるこ
とが必要となってくるため、測定周期を高速化させるこ
とが極めて困難であった。
【0012】(3)送信用センサ1と受信用センサ2の
取付位置が、被測定物3との関係により固定的に決まっ
てしまうため、測距計センサ部の取付に対する自由度が
極めて低かった。
【0013】(4)測定距離が超音波センサに近いL1
の近傍の測定領域では、図12(a)、(b)に示すよ
うに、波形品質の崩れた波によって、本来検出されるは
ずのポイントで検出されるべき検出点Cが時間的に1,
2波長程度後方へずれポイントである検出点D1 または
検出点D2 で検出されることがある。。このように近傍
の測定領域では、正常なポイント以外で検出点Cが検出
されたりする不安定領域が存在してしまうため、測定距
離に対する再現性が不安定となる。逆に検出距離範囲;
2 〜L3 での検出波形の状態は、図13で示すように
極めて安定であり、立ち上がりの鋭い波形であるため、
十分すぎる程検出に対するマージンが高く、再現性の良
い距離測定が行える測定領域となる。このように測定距
離領域による差が全測定範囲に共存して現れ、測定距離
に対して極端な検出レベル差ができるため、この受信波
を積分化処理をさせたり、ピークレベルに対してエンベ
ロープ処理をさせたりして、回路を複雑化させても、全
測定距離;L1 〜L3 の範囲を再現性良く、しかも高精
度に測定することは極めて困難であった。
【0014】本発明はこのような従来技術の欠点を解消
し、計測部の回路等を複雑化させること無く、全測定距
離範囲において、再現性良く、しかも高精度な測定を行
うことが可能な超音波式反射形測距計を提供することを
目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、空中超音波センサからなる送信用センサ
および受信用センサを備え、これらセンサにより所定の
測定距離範囲を移動する被測定物の距離を検出する超音
波式反射形測距計は、送信用センサおよび受信用センサ
の少なくとも一方のセンサを、被測定物の移動方向線上
の点であって測定距離範囲の中心となる第1の点を軸と
して任意方向に第1の角度に回転させることにより、こ
の線に対する送信用センサの取付角度と受信用センサの
取付角度とを異なる角度としてこれらセンサが互いに非
対称な取付配置となるように傾ける。
【0016】また、本発明によれば、空中超音波センサ
からなる送信用センサおよび受信用センサを備え、これ
らセンサにより所定の測定距離範囲を移動する被測定物
の距離を検出する超音波式反射形測距計は、送信用セン
サおよび受信用センサの少なくとも一方のセンサを、超
音波放射面中心点を軸として任意方向に第2の角度だけ
回転させることにより、送信用センサと受信用センサの
超音波放射面中心点を結ぶ線分に対して、送信用センサ
の取付角度と受信用センサの取付角度とを異なる角度と
し、これらセンサを互いに非対称な取付配置となるよう
にセンサ自身を傾ける。
【0017】さらに、本発明によれば、空中超音波セン
サからなる送信用センサおよび受信用センサを備え、こ
れらセンサにより所定の測定距離範囲を移動する被測定
物の距離を検出する超音波式反射形測距計は、送信用セ
ンサおよび受信用センサの少なくとも一方のセンサを、
被測定物の移動方向線上の点であって測定距離範囲の中
心となる第1の点を軸として任意方向に第1の角度に回
転させることにより、この線に対する送信用センサの取
付角度と受信用センサの取付角度とを異なる角度となる
ように傾ける。さらに、送信用センサおよび受信用セン
サの少なくとも一方のセンサを、超音波放射面中心点を
軸として任意方向に第2の角度だけ回転させることによ
り、送信用センサと受信用センサの超音波放射面中心点
を結ぶ線分に対して、送信用センサの取付角度と受信用
センサの取付角度とを異なる角度となるようにセンサ自
身を傾け、送信用センサと前記受信用センサとが互いに
非対称な取付配置となるようにする。
【0018】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して本発明に
よる超音波式反射形測距計の実施の形態を詳細に説明す
る。なお、以下に示す実施の形態における超音波式反射
形測距計においても、その機能ブロック図は図9に示し
たものと同じになるので重複する説明はここでは省略す
る。
【0019】図1は、本発明における第1の実施の形態
であって、超音波式反射形測距計における測距計センサ
部の取付概念図を示すものである。測距計センサ部は、
送信用センサ1および受信用センサ2から構成され、所
定の検出距離範囲L1 〜L3内に被測定物3が配置され
る。
【0020】図1において、送信用センサ1および受信
用センサ2の超音波放射面の中心点をそれぞれO1 ,O
2 、被測定物3と垂直な被測定物3の移動方向の線6上
の点で測定距離範囲L1 〜L3 の中心距離となるL2
おける点をO3 とする。また、線6に対して線分O1
3 とのなす角度をθ1 、同様に線6に対して線分O2
3 とのなす角度をθ2 とする。
【0021】このようなθ1 とθ2 において、従来技術
ではθ1 =θ2 ,O1 3 =O2 3 の関係があった。
一方、第1の実施の形態では従来の取付状態から、点O
3 を軸として送信用センサ1および受信用センサ2のど
ちらか一方のセンサまたは送受両方の2つのセンサを任
意の方向に一定の角度Δθa だけ回転させる。そして、
送信用センサ1と受信用センサ2の取付角度をθ1 ≠θ
2 と非対称な関係となるように配置させて、非測定物3
までの距離測定を行う。
【0022】次に、図1、図9および図10を用いて第
1の実施の形態における超音波式反射形測距計の動作を
説明する。計測部20より送出された1パルスの矩形波
Aは、増幅器22のコイルによって昇圧され、送信用セ
ンサ1に送られる。送信用センサ1は、この昇圧された
高圧のパルスを利用して、自己の共振点近傍で駆動す
る。
【0023】これにより、この送信用センサ1の超音波
放射面の各ポイントから超音波が発射され、ある一定の
周波数および時間幅を持った連続的な疎密波として空気
中へ伝搬される。この連続的な疎密波は、任意の距離範
囲;L1 〜L3 を移動する被測定物3で反射され、この
反射波が受信用センサ2の各部で受信・合成される。そ
して、この合成波によって受信用センサ2が自己の共振
点周波数で振動を開始する。この際の振動波形の立ち上
がり部の安定したパルス波(例えば、第二パルスのポイ
ント)を、所定のスレショルド・レベルに対して検出す
ることにより、この被測定物3までの距離測定を行う。
【0024】図2は図1に示した第1の実施の形態にお
ける、検出領域L1 で現れる波形状態(a)、検出領域
2 で現れる波形状態(b)、検出領域L3 で現れる波
形状態(c)をそれぞれ示した波形図である。これら波
形図(a),(b),(c)に示すように、第1の実施
の形態では、全検出距離範囲;L1 〜L3 において、第
二パルスのポイントで検出パルスが検出スレショルドレ
ベルを越えているのがわかる。
【0025】このように、第1の実施の形態によれば、
送信用センサ1および受信用センサ2のどちらか一方の
センサまたは両方のセンサを中心点O3 に対して角度Δ
θaだけ回転させることにより、送信用センサ1および
受信用センサ2とを互いに非対称な取付配置関係にする
ことに加えて、受信波形の立ち上がり部の安定なパルス
波(例えば、第二パルスのポイント)を使用することに
より、以下に示す効果が期待出来る。
【0026】(1)近距離領域から任意の距離までを再
現性良く、しかも高精度に測定することが可能となる。
【0027】(2)送信用センサ1および、受信用セン
サ2のどちらか一方の側面近傍にセンサ取付の際に何か
邪魔な物体などが存在していても、送受センサを検出距
離の中心点O3 を軸として、この物体を避ける方向にΔ
θa だけ回転させた非対称な取付配置にすることだけ
で、邪魔な物体に影響されることなく、被測定物3まで
の距離を再現性良く、しかも高精度に測定することが出
来る。このため、センサ取付に対して設計自由度が向上
する。
【0028】(3)送信用センサ1および受信用センサ
2を一体のケースなどに固定させる際、この同一系内で
発生してくる機械振動系における干渉波による影響を削
減させることが必要となる。このような場合でも、取付
角度θ1 およびθ2 の角度調整に対する自由度があるの
で、両センサ間の間隙を確保でき、この振動干渉を防止
させるための吸音材などを挿入させるのに必要となる実
装スペースを確保することが可能となる。したがって、
振動干渉における干渉波に対する影響を大幅に削減させ
ることができるため、測定距離範囲を広げられるととも
に、測定範囲内を移動する被測定物3までの距離を再現
性良く、しかも高精度に測定することが可能となる。し
たがって、このような場合でも、センサ取り付けに対し
ての設計自由度が向上する。
【0029】(4)図2で示すように全検出距離範囲;
1 〜L3 で、受信波の立ち上がり部の安定なパルス波
(例えば、第二パルスのポイント)に対して、ある一定
のスレショルド・レベルで検出することが可能となっ
た。このため、計測部20(図9参照)で受信波を積分
化処理したり、ピークレベルに対してエンベロープ処理
を行う等の処理が軽減され、検出回路構成が極めて簡単
となり、高速化および低コスト化が図れる。
【0030】(5)第1の実施の形態では、図2に示す
ように信号が安定するので、ディジタル信号に直接変換
することが可能となり、マイコンとのインターフェース
が容易となる。
【0031】(6)周囲温度変化による温度補正を計測
部20(図9参照)で行う際、ソフトウェアでの平均化
処理に対する負担が大幅に削減される為、測定周期を高
速化させることが可能となる。
【0032】次に、本発明による超音波式反射形測距計
の第2の実施の形態を説明する。図3は、第2の実施の
形態における測距計センサ部の取付概念図を示すもので
ある。測距計センサ部は、第2の実施の形態の場合も第
1の実施の形態と同様に送信用センサ1および受信用セ
ンサ2により構成され、所定の検出距離範囲L1 〜L3
内に被測定物3が配置される。
【0033】図3において、送信用センサ1および受信
用センサ2の超音波放射面の中心点をそれぞれO1 ,O
2 とする。この2点を通る線分を線4とし、O1 2
中点をCとして、この点Cを通り線4と垂直に交わる線
を線5とする。線4に対する送信用センサ1の取付角度
をθ3 、線4に対する受信用センサ2の取付角度をθ4
とし、∠O1 3 C=θ1 、∠O2 3 C=θ2 でθ1
=θ2 とする。
【0034】θ3 =θ4 の従来の取付角度の関係から、
1 およびO2 を軸として、送信用センサ1と受信用セ
ンサ2のどちらか一方のセンサまたは、両方のセンサを
一定の角度Δθb だけ回転させ、送信用センサ1および
受信用センサ2とで取付角度をθ1 +θ3 ≠θ2 +θ4
と非対称な関係となるように配置させる。このように、
送信用センサ1および受信用センサ2を取り付けること
により、測定距離L1〜L3 の範囲を線4に対して移動
方向が垂直に移動する被測定物3までの距離測定を行
う。
【0035】なお、第2の実施の形態においても、受信
用センサ2で検出される検出パスルは、図2に示す検出
領域L1 で現れる波形状態(a)、検出領域L2 で現れ
る波形状態(b)、検出領域L3 で現れる波形状態
(c)となる。このように第2の実施の形態でも、全検
出距離範囲;L1 〜L3 において、第二パルスのポイン
トで検出パルスが検出スレショルドレベルを越える。
【0036】以上、説明したように第2の実施の形態に
よれば、送信用センサ1および受信用センサ2のどちら
か一方のセンサ、または両方のセンサの取付角度を、線
4上に存在する点で、送信用センサ1の超音波放射面中
心点であるO1 と、受信用センサ2の超音波放射面中心
点であるO2 を中心軸として、角度Δθb だけ回転させ
る。このように、送信用センサ1および受信用センサ2
とを互いに非対称な取付配置関係にすることに加えて、
受信波形の立ち上がり部の安定なパルス波(例えば、第
二パルスのポイント)を使用することにより、以下に示
す効果が期待出来る。
【0037】(1)近距離領域から任意の距離までを再
現性良く、しかも高精度に測定することが可能となる。
【0038】(2)送信用センサ1および受信用センサ
2を一体のケースなどで固定させる際、この同一系内で
発生してくる機械振動系における干渉波による影響を削
減させるため、角度θ1 、θ2 (θ1 =θ2 )の調整お
よび送信センサ1の取付角度θ3 および受信センサの取
付角度θ4 の調整を行うことができる。このような調整
を行うことで、両センサ間の間隙を確保し、この振動干
渉を防止させるための吸音材等の減衰材を挿入させるの
に必要となる実装スペースが確保されると同時に、この
干渉波に対する影響を大幅に削減させることができる。
このため、測定距離範囲を広げられるとともに、測定範
囲内を移動する被測定物3までの距離を再現性良く、し
かも高精度に測定することが可能であるので、センサ取
付に対して設計自由度が向上する。
【0039】(3)図2に示すように、全検出距離範
囲;L1 〜L3 で受信波の立ち上がり部が安定となるパ
ルス波(例えば、第二パルスのポイント)に対して、あ
る一定のスレショルド・レベルで検出することが可能と
なる。このため、検出回路構成が極めて簡単となり、高
速化および低コスト化が計れる。
【0040】(4)ディジタル信号に直接変換すること
が可能であるため、マイコン側とのインターフェースが
容易となる。
【0041】(5)周囲温度変化による温度補正を計測
部で行う際、ソフトウェアでの平均化処理に対する負担
が大幅に削減されるため、測定周期を高速化させること
が可能となる。
【0042】次に、本発明による超音波式反射形測距計
の第3の実施の形態を説明する。図4は、第3の実施の
形態における測距計センサ部の取付概念図を示すもので
ある。第3の実施の形態では、第1の実施の形態および
第2の実施の形態の両方を併用している。
【0043】すなわち、第3の実施の形態では、送信用
センサ1および受信用センサ2のどちらか一方のセンサ
または両方のセンサを中心点O3 に対して角度Δθa
け回転させるとともに、送信用センサ1の超音波放射面
中心点であるO1 と、受信用センサ2の超音波放射面中
心点であるO2 を中心軸として、どちらか一方のセンサ
または両方のセンサを角度Δθb だけ回転させる。第3
の実施の形態においても、受信波形の立ち上がり部の安
定なパルス波(例えば、第二パルスのポイント)を使用
する。
【0044】このように送信用センサ1および受信用セ
ンサ2を被測定物3に対して取り付けることにより、第
3の実施の形態でも、図2に示した受信波形を得ること
ができ、第1の実施の形態と第2の実施の形態で説明し
た双方の効果を期待できる。
【0045】図5〜図8には、以上説明した第1の実施
の形態、第2の実施の形態または第3の実施の形態を釣
り具用電動リールに適用したときの説明図が示されてい
る。電動リール10は、超音波式反射形測距計が内蔵さ
れた例えばマイコンリールであり、送信用センサ1と受
信用センサ2が取り付けられたセンサ取付ケース7と、
釣り糸8が巻かれるスプール9とを備えている。
【0046】送信用センサ1と受信用センサ2は、第1
の実施の形態、第2の実施の形態または第3の実施の形
態のいずれかの状態でセンサ取付ケース7に取り付けら
れ、釣り具用電動リール10のスプール9に巻かれた糸
8の糸巻き量およびボビン上に巻かれた糸巻き量の検出
を行う。このとき、スプール9に巻かれた糸8は、これ
らセンサ面から一定の距離L(糸巻量最大の最小検出距
離L1 から糸巻量最小の最大検出距離L3 )の間を移動
する。
【0047】なお、図5は糸巻量最大の最小検出距離L
1 のときの状態を示す説明図であり、また図7は糸巻量
最小の最大検出距離L3 のときの状態を示す説明図であ
る。また、図6は図5における受信用センサ2の受信波
形を、図8は図7における受信用センサ2の受信波形を
それぞれ示したものである。
【0048】スプール9上に巻かれた糸8の糸巻き量を
検出する場合、超音波がこの糸8で反射して受信用セン
サ2に戻ってくるまでの伝搬時間が糸8の巻き量によっ
て異なることを利用して、この時間量を厳密に測定し、
釣り糸8が垂れた深さを算出する。図14はこのような
マイコンリールの外観を示した斜視図であり、測定した
値はデジタルカウンタ25にて可視表示される。
【0049】本実施の形態によれば、図6および図8に
示すように、最小検出距離L1 と最大検出距離L3 に関
係なく、第二パルスのポイントで検出パルスが検出スレ
ショルドレベルを越える。したがって、糸8の巻き量を
高速に、しかも再現性良く検出することが可能となるた
め、糸8の巻き量を正確に機械的に制御させることも可
能であり、高性能の電動リールを提供することができ
る。
【0050】また、本発明の適用分野は特に電動リール
に限定されるものではなく、各種の分野で適用可能であ
る。すなわち、たとえばセンサに対して往復運動するピ
ストン等の移動量を連続的に高精度で測定することがで
きる。また、超音波センサに対して水平移動する厚み物
体の厚さを高精度に測定でき、枚数の計測も可能であ
る。
【0051】
【発明の効果】このように本発明の超音波式反射形測距
計によれば、送信用センサと受信用センサの取付位置を
互いに非対象となるような角度で取り付けることによ
り、全検出距離範囲内で安定した検出が可能となり、測
定精度を従来技術と比較して大幅に向上させることが可
能となる。このため、検出回路の構成の単純化により高
速化および低コスト化が実現できるとともに、周囲温度
変化による温度補正の平均化処理に対する負担が大幅に
軽減され、測定周期を高速化させることが可能となる。
さらに、従来技術と比較して、センサ取り付けにおける
設計の自由度が高くなるため、高精度、小型化を実現し
た超音波式反射形測距計を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による超音波式反射形測距計の第1の実
施の形態を示す送信用センサおよび受信用センサの取付
概念図である。
【図2】本発明による超音波式反射形測距計の実施の形
態において、各検出領域で現れる波形状態を示す波形図
である。
【図3】本発明による超音波式反射形測距計の第2の実
施の形態を示す送信用センサおよび受信用センサの取付
概念図である。
【図4】本発明による超音波式反射形測距計の第3の実
施の形態を示す送信用センサおよび受信用センサの取付
概念図である。
【図5】本発明による超音波式反射形測距計を釣り具用
電動リールに適用したときの説明図である。
【図6】図5に示した電動リールの糸巻状態における受
信波形を示した波形図である。
【図7】本発明による超音波式反射形測距計を釣り具用
電動リールに適用したときの説明図である。
【図8】図7に示した電動リールの糸巻状態における受
信波形を示した波形図である。
【図9】超音波式反射形測距計の機能ブロック図であ
る。
【図10】図9に示した超音波式反射形測距計の点A,
点Bにおける波形図である。
【図11】従来の超音波式反射形測距計における送信用
センサおよび受信用センサの取付概念図である。
【図12】図11に示した従来技術における波形状態を
示した波形図である。
【図13】図11に示した従来技術における波形状態を
示した波形図である。
【図14】図5または図7に示した釣り具用電動リール
の外観を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 送信用センサ 2 受信用センサ 3 被測定物 7 センサ取付ケース 8 糸 9 スプール 10 釣り具用電動リール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関根 良浩 群馬県佐波郡境町大字伊与久3344−1 伊 勢崎佐波工業団地 沖セラミック工業株式 会社内 (72)発明者 川口 清一 群馬県佐波郡境町大字伊与久3344−1 伊 勢崎佐波工業団地 沖セラミック工業株式 会社内 (72)発明者 佐藤 敏彦 群馬県佐波郡境町大字伊与久3344−1 伊 勢崎佐波工業団地 沖セラミック工業株式 会社内 (72)発明者 大久保 陽一 岐阜県安八郡神戸町 太平洋工業株式会社 内 (72)発明者 沼波 隆 岐阜県安八郡神戸町 太平洋工業株式会社 内 (72)発明者 宮島 正光 東京都東久留米市前沢3丁目14番16号 ダ イワ精工株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空中超音波センサからなる送信用センサ
    および受信用センサを備え、これらセンサにより所定の
    測定距離範囲を移動する被測定物の距離を検出する超音
    波式反射形測距計において、 前記送信用センサおよび受信用センサの少なくとも一方
    のセンサを、前記被測定物の移動方向線上の点であって
    前記測定距離範囲の中心となる第1の点を軸として任意
    方向に第1の角度に回転させることにより、前記線に対
    する前記送信用センサの取付角度と前記受信用センサの
    取付角度とを異なる角度として互いに非対称な取付配置
    となるように傾けたことを特徴とする超音波式反射形測
    距計。
  2. 【請求項2】 空中超音波センサからなる送信用センサ
    および受信用センサを備え、これらセンサにより所定の
    測定距離範囲を移動する被測定物の距離を検出する超音
    波式反射形測距計において、 前記送信用センサおよび受信用センサの少なくとも一方
    のセンサを、超音波放射面中心点を軸として任意方向に
    第2の角度だけ回転させることにより、前記送信用セン
    サと受信用センサの超音波放射面中心点を結ぶ線分に対
    して、前記送信用センサの取付角度と前記受信用センサ
    の取付角度とを異なる角度とし、互いに非対称な取付配
    置となるようにセンサ自身を傾けたことを特徴とする超
    音波式反射形測距計。
  3. 【請求項3】 空中超音波センサからなる送信用センサ
    および受信用センサを備え、これらセンサにより所定の
    測定距離範囲を移動する被測定物の距離を検出する超音
    波式反射形測距計において、 前記送信用センサおよび受信用センサの少なくとも一方
    のセンサを、前記被測定物の移動方向線上の点であって
    前記測定距離範囲の中心となる第1の点を軸として任意
    方向に第1の角度に回転させることにより、前記線に対
    する前記送信用センサの取付角度と前記受信用センサの
    取付角度とを異なる角度となるように傾けるとともに、 前記送信用センサおよび前記受信用センサの少なくとも
    一方のセンサを、超音波放射面中心点を軸として任意方
    向に第2の角度だけ回転させることにより、前記送信用
    センサと受信用センサの超音波放射面中心点を結ぶ線分
    に対して、前記送信用センサの取付角度と受信用センサ
    の取付角度とを異なる角度となるようにセンサ自身を傾
    けることにより、 前記送信用センサと前記受信用センサとが互いに非対称
    な取付配置となるようにすることを特徴とする超音波式
    反射形測距計。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2または請求項3に記
    載の超音波式反射形測距計において、前記受信用センサ
    の検出は、前記測定距離範囲で安定な受信波の立ち上が
    りパルスに対して、一定のスレショルド・レベルで行う
    ことを特徴とする超音波式反射形測距計。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2または請求項3に記
    載の超音波式反射形測距計において、この測距計は釣り
    具用電動リールに内蔵され、スプールに巻かれた糸巻量
    の検出に用いられることを特徴とする超音波式反射形測
    距計。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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