JPH0953205A - 落橋防止装置 - Google Patents

落橋防止装置

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JPH0953205A
JPH0953205A JP10910596A JP10910596A JPH0953205A JP H0953205 A JPH0953205 A JP H0953205A JP 10910596 A JP10910596 A JP 10910596A JP 10910596 A JP10910596 A JP 10910596A JP H0953205 A JPH0953205 A JP H0953205A
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fixing
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和夫 山崎
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久光 半野
Hitoshi Tajima
仁志 田嶋
Akiyoshi Suzuki
昭好 鈴木
Koichi Oikawa
孝一 及川
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SHIYUTO KOSOKU DORO KODAN
SHUTO KOSOKU DORO KODAN
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S II KK
SHIYUTO KOSOKU DORO KODAN
SHUTO KOSOKU DORO KODAN
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、橋に地震等の外力が加わったとき
に、当該橋の橋脚から橋桁が落下するのを防止する落橋
防止装置に関し、当該装置のケーブルやケーブル止着部
材に曲げ力や剪断力が生じるのを防止することである。 【解決手段】 少なくとも一方が移動可能建造物2,3
であって、対向している建造物2,3の各端部に設けた
ケーブル用の止着部材15a,16aを有する定着手段
15,16と、該両定着手段15,16の間に架設した
ケーブル10とからなり、前記ケーブル用の止着部材1
5a,16aに対してケーブル10の直交状態を維持す
る偏向具17を前記両定着手段15,16の間に設けた
落橋防止装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、橋に地震
等の外力が加わったときに、当該橋の橋脚から橋桁が落
下するのを防止する落橋防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、橋脚に隣接した鉄製,鉄筋コンク
リート製又はプレストレストコンクリート製の橋桁を乗
せ連設してなる、例えば、河川用の橋や高速道路用の橋
は、主に地震時の対策として、図19に示すように、橋
脚1の上で隣接する橋桁2,3の側壁の間に、鋼板製の
落橋防止装置4がボルト・ナット等で固着されていた。
【0003】前記落橋防止装置4によって、地震時に橋
桁の長手方向の揺れ等による橋桁の橋脚からの落下を防
止するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、地震力
の大きさによっては前記落橋防止装置4が破断されて、
橋桁が橋脚1から落下して、地上の人,自動車,物等に
致命的な被害を与えることがあった。そこで、最近で
は、図20乃至図21に示すように、橋桁2,3間にP
C鋼より線を束ねたケーブルを架設した落橋防止装置5
が取り付けられている。
【0005】前記落橋防止装置5の構成は、図21に示
すように、橋桁2,3の側壁面に、適宜間隔をおいて定
着具6,7が回動自在にしてボルト6a,7aで装着さ
れている。
【0006】そして、前記定着具6,7の橋桁の側壁面
に直交して立設したブラケット8,9間に、ケーブル1
0が架設され、その両端部に緩衝材11が介在され、定
着ナット12で定着されている。
【0007】前記ケーブル10の端部は、図22に示す
ように、外周にネジ溝が刻設されたスリーブ(以下、マ
ンションと言う)で、例えば、鋼製等の金属製マンショ
ン13が固着され、その接続部にソケットカバー14が
被覆されている。
【0008】このような、落橋防止装置5により、地震
時に図23に示すように、橋脚1から橋桁2,3がズレ
てその一方が落下しても、前記落橋防止装置5のケーブ
ル10よって橋桁を落下途中で保持し、橋桁が地上にま
で到達することがないように保護するものである。
【0009】このようにして、橋桁の落下による被害を
防止するものであるが、前記落橋防止装置5においても
次のような問題点があった。即ち、地震時の揺れによっ
ては単に橋桁の長手方向に沿ってズレて落下する場合ば
かりではなく、橋桁の長手方向に直交する方向の揺れも
加わって複雑になり、前記定着具6,7が回動自在であ
っても実際には自由に回転することが少なく、定着具
6,7及びケーブル10に曲げや剪断力が生じて不都合
であった。
【0010】また、橋桁の落橋防止装置5をセットした
ときの気温に比べて、例えば、より暑くなって気温が上
昇し橋桁2,3が伸びてこれらの隙間が縮まると、それ
と同時に前記定着具6,7のブラケット8,9も互いに
接近してケーブル10に緊張力がなくなって弛んでしま
う。よって、ケーブル10がガタついて好ましくないも
のであった。
【0011】このように、従来の落橋防止装置は、定着
具とケーブルとの局部的曲げ破壊と、剪断破壊とにおい
て解決すべき課題を有していた。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る落橋防止装
置の上記課題を解決するための要旨は、少なくとも一方
が移動可能建造物であって、対向している建造物の各端
部に設けたケーブル用の止着部材を有する定着手段と、
該両定着手段の間に架設したケーブルとからなり、前記
ケーブル用の止着部材に対してケーブルの直交状態を維
持する偏向具を前記両定着手段の間に設けたことことで
ある。
【0013】また、前記偏向具が、少なくとも一方の定
着手段の近傍に設けられていること、;二つ割りにされ
て設けられていること、;更に、偏向具は、ケーブル挿
通用の貫通孔を有すると共に、該貫通孔がその一端側開
口部に比し他端側開口部が拡径されていること、;前記
他端側開口部に到る拡径される部分が、任意の曲率半径
の曲面で形成されていること、;前記曲率半径が、ケー
ブルの最小曲げ半径以上であること、;前記他端側開口
部に到る拡径される部分が、一端側開口部と他端側開口
部との途中から拡径が始まっていること、;前記一端側
の小径な開口部には、ケーブルと接触し難い逃げ部が設
けられていること、;ケーブルの端部で、かつ、対向し
た止着部材の間に、ケーブルの抜出しを防止する移動阻
止手段を設けたこと、;ケーブルの端部で、かつ、対向
した止着部材の外側に、ケーブルの端面に当接可能にし
てケーブルの抜出しを防止する移動阻止手段を設けたこ
と、;止着部材のケーブル用貫通孔に、ケーブル端部に
固着されたスリーブのネジ部を保護する防護筒を設けた
ことである。
【0014】本発明に係る落橋防止装置は、少なくとも
一方が移動可能建造物であって、対向している建造物の
各端部に設けたケーブル用の止着部材を有する定着手段
と、該両定着手段の間に架設したケーブルとからなり、
前記ケーブルの端部と少なくとも一方の前記定着手段の
止着部材との間に、ケーブルを緊張するための変形量の
大きな弾性手段が設けられていることである。また、前
記ケーブルを緊張するための変形量の大きな弾性手段
が、スプリングまたはゴムパッキンのいづれか一方、又
は、双方の併用であること、;前記弾性手段としてのス
プリングが、その両端部に当接する支圧板で挟装され、
該支圧板の少なくとも一方に、前記コイルスプリング用
の座繰りが設けられていることである。
【0015】本発明に係る落橋防止装置によれば、地震
等による橋桁に加わる外力によって、例えば、隣接する
橋桁同士若しくは桁と橋台とにおけるような少なくとも
一方が移動可能建造物である場合に、その一方がその長
手方向へ移動したり該長手方向に直交する方向に移動し
たり、若しくは一方の橋桁が橋脚から落下したりした場
合でも、定着手段たる定着具の止着部材に対してケーブ
ルの端部が偏向具によって、常に、ほぼ直交するように
維持されるので、当該止着部材に対して曲げ変形力若し
くは剪断力が生じることなく、引張方向の軸力だけが作
用するようになる。
【0016】前記偏向具が二つ割りとなっていて、定着
具にケーブルを装着作業する際に作業が容易になり、ま
た、該偏向具の一端側開口部に逃げ部があることで、エ
ッジとの摺接によるケーブルのキズ付が防止されるよう
になり、更に、定着具の止着部材に設けた防護筒によっ
て、ケーブル端部におけるスリーブのネジ部が、ネジ山
を潰されることなく保護され、温度変化や外力による橋
桁の伸縮に伴うスリーブの移動に対しても、貫通孔の中
をスムーズに滑動できる。
【0017】ケーブルの端部と、定着手段の止着部材と
の間に、スプリング若しくはゴムパッキン等の弾性手段
を設けることで、隣接する橋桁が異常に接近した場合で
もケーブルの緊張を維持して弛みを防止し、更に、橋桁
の落橋時までの大きな移動量にも対応した構造となり、
落橋時の衝撃力も緩和される。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る実施例につい
て図面を参照して詳細に説明する。なお、理解容易のた
めに、従来例に対応する部分には従来例と同一の符号を
付けて説明する。
【0019】本発明の第1実施例は、図1乃至図5に示
すように、橋脚1の上で互いに隣接して載置された移動
可能建造物としての橋桁2,3の側壁面に、定着手段と
して各々金属製(例えば、鋼製)の定着具15,16を
ボルト6a,7aで対向させて固定する。但し、ボルト
6a,7aの軸回りに大きな回転力が加わったときには
定着具15,16は回動自在となる。
【0020】そして、前記定着具15,16の対向した
平板体の止着部材15a,16aの略中央部にはケーブ
ル10を挿通させる貫通孔が設けられている。
【0021】更に、該貫通孔に、円筒状で金属製若しく
は合成樹脂製の防護筒22がその両端部を突出させて嵌
挿されている。なお、該防護筒22と前記止着部材15
a,16aの貫通孔とは、遊嵌状態となっている。
【0022】PC鋼より線の束(例えば、φ12.7m
mのPCストランドを7本より合わせたもの)をポリエ
チレン被覆してなるケーブル10の両端部には、図4に
示すように、かしめて固着した金属製のスリーブである
マンション13があり、該マンション13の外周にはネ
ジ溝が刻設されている。
【0023】前記マンション13には、予め、移動阻止
手段19としてのハーフナット20と弾性材21とがソ
ケットカバー14の端部にまで寄せて各々螺合又は嵌挿
されている。
【0024】前記弾性材21の材質としてはゴム製の弾
性パッキン、若しくは、図5(イ)、(ロ)に示すよう
に、コイルスプリング21aとしたり、弾性パッキンの
弾性材21とコイルスプリング21aとを併用したりす
るものである。
【0025】そして、対向配置された定着具15,16
の止着部材15a,16aの防護筒22に、ケーブル1
0の端部のマンション13を各々挿通させる。
【0026】更に、止着部材15a,16aから突出し
ている前記マンション13の外周部にその端部から、図
2に示すように、緩衝材11として、合成樹脂製の伸縮
スポンジ11cとゴム製の硬質パッキン11b及び金属
製の支圧板11aとを順に嵌合させる。
【0027】その後、定着ナット12を前記マンション
13の外周部の端部からネジ部に螺合させ、前記伸縮ス
ポンジ11cが、その無負荷時の厚さの3/4から2/
3に縮まる程度に押し込まれた状態になるまで、前記定
着ナット12を締め込んで締結する。
【0028】これによって、前記伸縮スポンジ11cの
弾発力でケーブル10が弛まずに架設される。なお、こ
の伸縮スポンジ11cに代わって、落橋時に大きな移動
量(変形量)を必要とする場合は、弾発力を得る弾性手
段として、図5(イ),(ロ)に示すように、支圧板1
1a,11aの間にコイルスプリング11dを介装した
り、定着ナット12側の支圧板11aと緩衝材11との
間に、コイルスプリング11dを介装して併用するよう
にしたり、また、スプリングとゴムパッキン若しくはス
ポンジとを併用し並列に介装させることでも良い。
【0029】このように、定着具15,16にケーブル
10を架設した後に、前記定着具15,16の、ケーブ
ル10に沿って対向配置にされたブラケット15b,1
5c,16b,16cの間に、ケーブル10の外周を囲
繞するようにして、一種のガイドブロクである偏向具
(デェビエーター)17,17を挿入しボルト18で固
定して設ける。
【0030】前記偏向具17は、二つ割りに形成されて
おり、図2乃至図3に示すように、両端開口した貫通孔
を形成し、その一端側開口部は、ケーブル10の外周に
沿って若干の隙間を有して囲繞する寸法になされ、該一
端側開口部に比し他端側開口部が拡径されている。
【0031】そして、他端側開口部に到る拡径される部
分が、その開口端部に向かって拡径するラッパ状の曲面
17aとなっている。なお、前記貫通孔の一端側開口部
には、開口端のエッジとの摺接によるキズ付を防止する
ため、ケーブル10と接触し難い逃げ部17bが設けら
れている(図14参照)。該逃げ部17bの形状は、断
面視においてテーパ状若しくは曲線状である。
【0032】なお、偏向具17,17を二つ割りにして
あるので、ケーブル10の架設作業においては、一方の
偏向具17を予め定着具15,16に取り付けておいて
も良い。
【0033】前記曲面17aは、少なくともケーブル1
0の無理なく曲げることの出来る最小曲率半径Rで形成
され、若しくは最小曲率半径R以上の寸法の半径で形成
される曲面である。また、前記曲面17aは前記一端側
開口部へ接線で連続的に繋がっている。
【0034】更に、前記曲面17aによる拡径の始まり
は、当該偏向具17の貫通孔における一端側開口部と他
端側開口部との途中から始まるようにするものである
(図2参照)。もっとも、前記一端側開口部から直ちに
曲面17aによる拡径が始まるようにするのを妨げるも
のではない。
【0035】更に、偏向具17は、合成樹脂製(例え
ば、ポリエチレン製,ポリスチレン製、又は、硬質ゴム
製)や金属製(例えば、鉄製や鋼製)などの比較的硬質
の材料で形成され、合成樹脂や硬質ゴム製の場合には、
必ずしもラッパ状の曲面17a及び逃げ部17bの形成
を必要としない。
【0036】そして、前記曲面17aの表面に均一な厚
さのゴム製のカバーを被覆しても良く、そのようにすれ
ばケーブル10の当接による、該ケーブル10自体のキ
ズなどの損傷を防止することができて好ましいものであ
る。
【0037】次に、前記移動阻止部材19は、図2又は
図6に示すように、常温状態(例えば、気温が25℃)
において、止着部材15aの端面と弾性材21の端面と
の間に所要の間隙αを確保するように設定する。
【0038】これにより、橋桁2,3にケーブル10を
架設した状態で、該橋桁の周囲外気温度による各部材の
伸びを考慮すると、図6に示すように、前記常温状態で
は、移動阻止手段19の弾性材21と定着具15との間
に隙間αが確保され、伸縮スポンジ11cは止着部材1
5aで押圧されて全体長さの1/4から1/3程度縮ん
でδ1の長さになっている。
【0039】そして、周囲外気温度の低い、例えば冬季
では、図7に示すように、橋桁2,3が互いに縮まって
間隔が開き、前記伸縮スポンジ11cが硬質パッキン1
1b側に移動する止着部材15aで押圧されて、全体長
さの1/2程度に縮んでδ2の長さになっている。ま
た、移動阻止手段19の弾性材21との間隙は前記αよ
りも広くなる。
【0040】更に、周囲外気温度が高い、例えば夏季で
は、図8に示すように、橋桁2,3が互いに伸びてその
間隔が狭まり、止着部材15aが移動阻止手段19の方
へと移動し、前記伸縮スポンジ11cが伸びきって全体
長さがδ3となっている。
【0041】そして、前記止着部材15aの端面と移動
阻止手段19の弾性材21の端面とが当接状態となって
その間隙αがほぼ0となっている。
【0042】このように、橋桁2,3は季節等の周囲温
度変化により伸縮を繰り返すが、前記緩衝材11の伸縮
スポンジ11cの弾発力によって、ケーブル10が定着
具15,16の間で弛むことがないものである。
【0043】このような第1実施例に係る落橋防止装置
により、大きな地震が発生して橋桁2,3のいずれかが
橋脚1からズリ落ちることがあっても、図9に示すよう
に、一方の橋桁3が地上にまで落下することなくケーブ
ル10で保持されると共に、ケーブル10の端部が偏向
具17,17によって、止着部材15a,16aに対す
る直交状態が維持されて、当該定着具15,16及び止
着部材15a,16aには軸力のみが作用する。
【0044】よって、定着具15,16及び止着部材1
5a,16aに曲げ力が発生せず、軸力だけが作用し、
前記ケーブル10にも無理な曲げ力や剪断力が発生せず
に、軸方向の引張力が作用することになり、ケーブル1
0の端部のマンション13の外周部にキズが付いたりネ
ジ部が潰れたりするような障害が発生することが無く好
ましい状態になる。
【0045】更に、前記止着部材15a,16aの貫通
孔に保護筒22があるので、周囲温度変化による止着部
材15a,16aの移動によっては、前記マンション1
3の外周部におけるネジ部のネジ山の潰れが防止され
る。
【0046】そして、偏向具17においても、貫通孔の
一端開口部の逃げ部が設けられていることで、摺接作用
によるケーブル10のキズ付きが防止される。
【0047】また、地震時に橋桁2,3が不規則な揺れ
で異常に接近したとき、若しくは夏季における気温の高
いいわゆる酷暑のときでも、ケーブル10のマンション
13及びソケットカバー14が、全部、止着部材15
a,16aの貫通孔から外側へと抜け出てしまい、該マ
ンション13及びソケットカバー14が前記止着部材1
5a,16aの貫通孔のエッジに引っかかって元の位置
に戻らないようなことが、前記移動阻止手段19によっ
て防止される。
【0048】更に、図5(イ)、(ロ)に示すように、
コイルスプリング11dを使用すれば、橋桁の大きな移
動量にも対応する構造となりケーブル10の弛みが防止
され、落橋時の衝撃力も緩和されるものである。なお、
コイルスプリング11dを図14乃至図15に示すよう
に、円錐コイルバネとすれば、該コイルスプリング11
dが圧縮された際にコイルが互いに重畳しないので、大
きな移動量が確保されて好ましいものとなる。
【0049】本発明の第2実施例として、図10に示す
ように、例えば自動車専用道路の一部に駐車帯があるよ
うな場合に、橋桁2,3が相対的にずらして架橋される
ことがある。
【0050】この場合でも、前記定着具15,16の偏
向具17によってケーブル10が止着部材15a,16
aに対して直交した状態が維持されて、当該止着部材1
5a,16a及びケーブル10の軸力のみが作用するよ
うに設定することができる。そして、前述の第1実施例
と同様な作用・効果が得られるものである。
【0051】次に、本発明の第3実施例は、図11に示
すように、主にPC製の主桁23,24の横桁25,2
5がある場合に、該横桁に貫通孔を設けるのは手間が掛
かり困難なので、主桁23,24の側壁に定着具15,
16を取り付けると共に、横桁25,25の下面にガイ
ド部材26,26を取り付け、ケーブル10を前記ガイ
ド部材26に挿通させて定着具15,16間に架設する
ものである。
【0052】前記ガイド部材26の構成は、図12に示
すように、架設するケーブル10及びマンション13の
直径よりも大きな内径のガイド管27を支柱材28に溶
接して支持させ、該支持材28をベース29に溶接して
立設させる。
【0053】そして、前記ガイド部材26を横桁25,
25の下面にボルト30で固着する。また、前記ガイド
管27の一端側を横桁の側面から突出させ、かつ、その
突出部分をケーブル10の最小曲げ半径に沿って曲げ
る。
【0054】更に、図13(イ)に示すように、ガイド
管27の横桁の側面から突出した部分の開口端部にスリ
ット27aを設けるようにして、当該開口端部がケーブ
ル10によって自由に曲がるようにしても良い。
【0055】この第3実施例の他の例として、図13
(ロ)に示すように、前記ガイド管27に代わって、二
つ割りのガイド管31,32として、ガイド部材26に
はガイド管31が予め固着されていて、ケーブル10を
配設した後にこれに被せるようにガイド管32を取り付
けて、フランジ部分にボルト・ナットを締結してガイド
管31,32を固定するようにしたものである。
【0056】この他の例によれば、ケーブル10のマン
ション13をガイド管に挿通させないでケーブル架設工
事ができるので、作業能率が向上すると共に、ガイド管
31,32の内径をケーブル10の外径程度にすること
ができ、ケーブル10の外径よりも大きなマンション1
3に合わせて大きな内径とする必要がなくコンパクトに
なる。
【0057】本発明の第4実施例は、図14乃至図15
に示すように、隣接する橋桁の対向した端部に各々設け
た両定着具15における止着部材15aの外側で、定着
ナット12と止着部材15aとの間において、支圧板1
1a,11aで挟装したコイルスプリング11d(この
例では円錐コイルバネ)の取付作業の改善のため、前記
支圧板11a,11aに、コイルスプリング用の座繰り
11e,11fを設けたものである。
【0058】この座繰り11e,11fによって、ケー
ブル10のマンション13を止着部材15aの貫通孔に
挿通させた後に、緩衝材11たる硬質パッキン11bと
支圧板11aとを止着部材15aに向かって前記マンシ
ョン13に嵌挿させて、次に、コイルスプリング11d
を装着するときに、コイルスプリング11dの端部が座
繰り11f内に収まって、マンション13の軸芯に対し
てずれたりせずに容易に位置決めされて装着できるもの
である。
【0059】そして、次の支圧板11a(小径の方)を
マンション13に嵌挿させて、これもその座繰り11e
をコイルスプリング11dの端部に位置合わせして収
め、定着ナット12を所要位置に締め込むものである。
該定着ナット12の側面から六角ネジ12aを螺着させ
て、このナットの回り止めとする。この実施例に限ら
ず、タブルナットにして回り止めとする(図示せず)こ
ともできる。
【0060】なお、この実施例では、座繰りを支圧板の
両方に設けたが、これに限らず、例えば、緩衝材11に
おける支圧板11aにだけ座繰り11fを設ける、のよ
うに少なくとも支圧板11a,11aの一方に座繰りを
設けることでもよい。
【0061】また、硬質パッキン11bと支圧板11a
とを、焼き付け若しくは接着剤等により予め一体化して
おいてから組み立てるようにし、組立作業工数の低減及
び部品管理の容易化を図るようにしてもよいものであ
る。
【0062】次に、本発明の第5実施例は、ケーブル1
0のマンション13を、例えば、一方の定着具15の止
着部材15aに挿通させる際の作業性改善に関するもの
である。
【0063】例えば、図15乃至図16に示すように、
定着具15の対向配置にされたブラケット15b,15
cと、これらの間に架橋されるとともに、溶接等の手段
で固着されたブラケット15h,15f,15gとで、
四角形状の空間部を形成し、該空間部に偏向具17,1
7を嵌挿させて、該偏向具17,17とブラケット15
b,15cとの間でボルトにより固定する。
【0064】かかる前記ブラケット15f,15gは、
一体物でなく別体にして各々ブラケット15b,15c
に固着せしめ、切欠き15jが設けられて対向配置にさ
れているものである。
【0065】前記切欠き15jは、ケーブル10(マン
ション13も含めて)を内外に出し入れできる幅に形成
してある。
【0066】この切欠き15jによって、図17(イ)
に示すように、隣接した橋桁の端部に固着された定着具
15,16間に、ケーブル10を架設する時に、例え
ば、まず定着具16側にケーブル10の一端側(マンシ
ョン13)を止着部材16aを挿通させる。
【0067】次に、ケーブル10の他端側を定着部材1
5aに挿通させようとした際に、図17(ロ)に示すよ
うに、前記切欠き15jがあるのでマンション13の端
部を止着部材15aに可能な限り接近させる。
【0068】そして、ケーブル10を緩やかに曲げて図
中の矢印に示すように降ろすことができ、該マンション
13を止着部材15aの貫通孔に容易に挿通させること
ができる。
【0069】よって、作業者はケーブル10を大きく曲
げることなく挿通作業をすることができるので、負担が
軽くなり作業性の改善となる。
【0070】これに対して、例えば、図17(ハ)に示
すように、ブラケット15mをブラケット15b,15
c間に一体物(ブラケット15f,15gを一体にして
切欠き15jを設けない場合)で架橋させると、ケーブ
ル10の他端側のマンション13の先端部をブラケット
15mとブラケット15hの間の空間部から挿通させな
ければならないので、図中の長さLの分だけ、他端側の
マンション13を定着具16側に引き寄せる必要があ
る。
【0071】よって、ケーブル10を大きく曲げて挿通
作業するので、作業者にとっては力のいる作業となっ
て、作業能率が低下するのである。このように、第5実
施例における切欠き15jを設けることで、ケーブル架
設作業の作業性が改善されるものである。
【0072】本発明の第6実施例は、図18に示すよう
に、対向配置の定着具15,16の各止着部材15a,
16aの外側に、ケーブルの移動阻止手段19aとし
て、マンション13の先端面から所要の間隙を有して定
着ナットと緩衝材11及びコイルスプリング11d等を
囲繞する金属製の調整キャップ20aを設けたものであ
る。
【0073】前記調整キャップ20aは、その端部に設
けたフランジ部分で止着部材15aにボルトなどにより
固着されるものであり、円形状若しくは矩形状の筒体で
あり、場合によっては帯状体でもよい。
【0074】そして、前記調整キャップ20aの内側で
マンション13の端部が当接する位置に、ゴム製等のパ
ッキン21bが貼着されている。なお、定着部16側に
おいても同様に前記調整キャップ20a及びパッキン2
1bが装着されている。
【0075】この移動阻止手段19aによって、例え
ば、隣接する橋桁が夏季の酷暑により異常接近した場
合、若しくは地震等により異常に接近した場合において
も、マンション13部分とソケットカバー14とが、止
着部材15a又は止着部材16aの貫通孔から外側へ向
け出るのが防止されるものである。
【0076】このように、第6実施例による移動阻止手
段19aを、第1実施例における移動阻止手段19に対
して、止着部材15a,16aの外側に設けたのは、定
着具15,16を取り付ける橋桁の間に横桁があって、
その横桁に穴を開けてケーブル10を挿通させる際に、
マンション13部分に前記第1実施例の移動阻止手段1
9があると横桁の穴に挿通させ難く、該穴を大きくしな
ければならないという不都合があるからである。
【0077】この第6実施例における移動阻止手段19
aにすれば、ケーブル10を定着具15,16間に架設
した後で取り付けることができる。これによって、ケー
ブルの架設作業性の改善となるものである。
【0078】以上のように、第1実施例乃至第6実施例
を説明したが、前記定着具15,16は、橋桁に取り付
ける際に、従来と同様にピンで回動自在に取り付けても
良いし、複数のボルト・ナットで回動しないように固着
しても良いものである。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る落橋
防止装置は、少なくとも一方が移動可能建造物であっ
て、対向している建造物の各端部に設けたケーブル用の
止着部材を有する定着手段と、該両定着手段の間に架設
したケーブルとからなり、前記ケーブル用の止着部材に
対してケーブルの直交状態を維持する偏向具を前記両定
着手段の間に設けたので、落橋防止装置のケーブルに地
震等の外力で曲げ力が加わっても、ケーブルが偏向具の
曲面に沿って曲がって該ケーブルに無理な曲げ応力や剪
断力が発生せず、橋桁の地上への落下を防止すると共
に、ケーブルの端部にキズや破断が生じないと言う優れ
た効果を奏する。
【0080】また、ケーブルがいかなる方向に曲げられ
ても、常に、前記偏向具でケーブルが定着具の止着部材
に直交するように維持され、前記外力による曲げ力が定
着具の止着部材に伝達されず軸力のみが伝達されると言
う優れた効果を奏する。
【0081】前記偏向具が、少なくとも一方の定着手段
の近傍に設けることで定着手段と一体化することがで
き、部品管理が容易となるとともに取り付け作業も能率
的となる。また、該偏向具が二つ割りにされていること
により、落橋防止装置の施工が容易となると言う優れた
効果を奏する。
【0082】前記偏向具の曲面の曲率半径が、ケーブル
の最小曲げ半径以上であるので、ケーブルに曲げ力が加
わっても、大きな曲げ応力を生じることがなく、又、局
部的な剪断応力が作用しないので、破壊時の耐力向上に
優れた効果を奏する。
【0083】前記偏向具の貫通孔における一端側開口部
には、逃げ部が設けられていることで、橋桁の移動等に
よる摺接によってケーブルにキズ等の損傷を与えること
が無くなって、品質の向上となると言う優れた効果を奏
する。
【0084】また、前記定着手段の止着部材の対向面側
におけるケーブルの端部に、ケーブルの抜出しを防止す
る移動阻止手段を設けたことで、隣接した橋桁が地震時
に異常に接近したときでも、ケーブル端部のマンション
及びソケットカバーが止着部材の貫通孔から外側に抜け
出て元に復帰しないような弊害が防止されると言う優れ
た効果を奏する。
【0085】更に、対向した止着部材の外側に移動阻止
手段を設ければ、定着具間に横桁があってもケーブルを
架設した後に、容易に移動阻止手段を取り付けることが
できて作業性が向上すると言う優れた効果を奏する。
【0086】前記定着手段の止着部材に、ケーブル端部
に固着されたスリーブ(マンション)のネジ部を保護す
る保護筒を設けたので、温度変化による橋桁の伸縮時、
あるいは外力によって橋桁が複雑に揺れたときでも、止
着部材とネジが接触することなく、マンションは保護筒
を介して貫通孔の中をスムーズに移動できると共に、当
該ネジ部と止着部材の貫通孔の壁面との衝突によるネジ
山の潰れを防止することができると言う優れた効果を奏
する。
【0087】本発明の落橋防止装置が、少なくとも一方
が移動可能建造物であって、対向している建造物の各端
部に設けたケーブル用の止着部材を有する定着手段と、
該両定着手段の間に架設したケーブルとからなり、前記
ケーブルの端部と少なくとも一方の前記定着手段の止着
部材との間に、ケーブルを緊張するための変形量の大き
な弾性手段が設けられているので、例えば、隣接する橋
桁が異常に接近した場合でもケーブルの緊張を維持して
弛みを防止し、更に、橋桁の落橋時までの大きな移動量
にも対応した構造となり、落橋時の衝撃力も緩和される
と言う優れた効果を奏する。
【0088】更に、前記ケーブルを緊張するための変形
量の大きな弾性手段が、スプリングまたはゴムパッキン
のいづれか一方、又は、双方の併用であることで、落橋
時の衝撃力の緩和に対応させる設計の自由度が増し、ま
た、弾性手段としてのコイルスプリングが、その両端部
に当接する支圧板で挟装され、該支圧板の少なくとも一
方に、前記コイルスプリング用の座繰りが設けられてい
るので、該コイルスプリングの装着の作業性も良くなる
と言う優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る落橋防止装置の第1実施例の一部
側面図である。
【図2】同第1実施例に係る落橋防止装置の定着部分の
拡大側面図である。
【図3】同第1実施例に係る落橋防止装置の定着部分の
拡大正面図である。
【図4】ケーブル端部の正面図である。
【図5】同第1実施例に係る落橋防止装置であって、緩
衝材と弾性材とをコイルスプリングにした場合の実施例
の正面図(イ)と、緩衝材又は弾性材とコイルスプリン
グとを併用した場合の正面図(ロ)である。
【図6】同第1実施例に係る緩衝材の伸縮スポンジの伸
縮状態を示す説明図である。
【図7】同第1実施例に係る緩衝材の伸縮スポンジの伸
縮状態を示す説明図である。
【図8】同第1実施例に係る緩衝材の伸縮スポンジの伸
縮状態を示す説明図である。
【図9】同第1実施例に係る落橋防止装置の地震時にお
ける作用を説明する説明図である。
【図10】本発明の第2実施例に係る落橋防止装置の平
面図である。
【図11】本発明の第3実施例に係る側面図である。
【図12】同第3実施例におけるガイド部材の縦断面図
である。
【図13】ガイド管の端部の正面図(イ)と、他の実施
例に係るガイド管の縦断面図(ロ)である。
【図14】本発明の第4実施例に係る落橋防止装置の一
部を拡大して示す側面図である。
【図15】同本発明の第4実施例と第5実施例とに係る
落橋防止装置の斜視図である。
【図16】同本発明の第5実施例に係る落橋防止装置に
おける定着具の側面図である。
【図17】同本発明の第5実施例に係る落橋防止装置の
使用状態を示す説明図(イ)、(ロ)、(ハ)である。
【図18】本発明の第6実施例を示す落橋防止装置の側
面図である。
【図19】従来例に係る落橋防止装置の側面図である。
【図20】同従来例に係る落橋防止装置の斜視図であ
る。
【図21】同従来例に係る落橋防止装置の側面図であ
る。
【図22】同ケーブルの端部の縦断面図である。
【図23】同従来例に係る落橋防止装置による、地震時
の作用状態の説明図である。
【符号の説明】
1 橋脚、 2,3 橋桁、 10 ケーブル、 11 緩衝材、 11a 支圧板、 11b 硬質パッキン、 11c 伸縮スポンジ、 11d コイルスプリング、 11e,11f 座繰り、 12 定着ナット、 13 スリーブ(マンション)、 14 ソケットカバー、 15,16 定着具、 15a,16a 止着部材、 15b,15c,15f,15g,15h ブラケッ
ト、 15j 切欠き、 17 偏向具、 17a 曲面、 19,19a 移動阻止手段、 20a 調整キャップ、 21 弾性材、 21a コイルスプリング、 21b パッキン、 22 防護筒、 23,24 主桁、 25 横桁、 26 ガイド部材、 31,32 ガイド管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 昭好 東京都千代田区西神田1丁目3番6号 株 式会社エスイー内 (72)発明者 及川 孝一 東京都千代田区西神田1丁目3番6号 株 式会社エスイー内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方が移動可能建造物であっ
    て、対向している建造物の各端部に設けたケーブル用の
    止着部材を有する定着手段と、該両定着手段の間に架設
    したケーブルとからなり、 前記ケーブル用の止着部材に対してケーブルの直交状態
    を維持する偏向具を前記両定着手段の間に設けたこと、 を特徴とする落橋防止装置。
  2. 【請求項2】 偏向具が、少なくとも一方の定着手段の
    近傍に設けられていること、 を特徴とする請求項1に記載の落橋防止装置。
  3. 【請求項3】 偏向具が、二つ割りにされて設けられて
    いること、 を特徴とする請求項1に記載の落橋防止装置。
  4. 【請求項4】 偏向具は、ケーブル挿通用の貫通孔を有
    すると共に、該貫通孔がその一端側開口部に比し他端側
    開口部が拡径されていること、 を特徴とする請求項1に記載の落橋防止装置。
  5. 【請求項5】 他端側開口部に到る拡径される部分が、
    任意の曲率半径の曲面で形成されていること、 を特徴とする請求項4に記載の落橋防止装置。
  6. 【請求項6】 曲率半径が、ケーブルの最小曲げ半径以
    上であること、 を特徴とする請求項5に記載の落橋防止装置。
  7. 【請求項7】 他端側開口部に到る拡径される部分が、
    一端側開口部と他端側開口部との途中から拡径が始まっ
    ていること、 を特徴とする請求項4に記載の落橋防止装置。
  8. 【請求項8】 一端側の小径な開口部には、ケーブルと
    接触し難い逃げ部が設けられていること、 を特徴とする請求項4に記載の落橋防止装置。
  9. 【請求項9】 ケーブルの端部で、かつ、対向した止着
    部材の間に、ケーブルの抜出しを防止する移動阻止手段
    を設けたこと、 を特徴とする請求項1に記載の落橋防止装置。
  10. 【請求項10】 ケーブルの端部で、かつ、対向した止
    着部材の外側に、ケーブルの端面に当接可能にしてケー
    ブルの抜出しを防止する移動阻止手段を設けたこと、 を特徴とする請求項1に記載の落橋防止装置。
  11. 【請求項11】 止着部材のケーブル用貫通孔に、ケー
    ブル端部に固着されたスリーブのネジ部を保護する防護
    筒を設けたこと、 を特徴とする請求項1に記載の落橋防止装置。
  12. 【請求項12】 少なくとも一方が移動可能建造物であ
    って、対向している建造物の各端部に設けたケーブル用
    の止着部材を有する定着手段と、該両定着手段の間に架
    設したケーブルとからなり、 前記ケーブルの端部と少なくとも一方の前記定着手段の
    止着部材との間に、ケーブルを緊張するための変形量の
    大きな弾性手段が設けられていること、 を特徴とする落橋防止装置。
  13. 【請求項13】 ケーブルを緊張するための変形量の大
    きな弾性手段が、スプリングまたはゴムパッキンのいづ
    れか一方、又は、双方の併用であること、 を特徴とする請求項12に記載の落橋防止装置。
  14. 【請求項14】 弾性手段としてのスプリングが、その
    両端部に当接する支圧板で挟装され、該支圧板の少なく
    とも一方に、前記コイルスプリング用の座繰りが設けら
    れていること、 を特徴とする請求項13に記載の落橋防止装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006249842A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Sho Bond Constr Co Ltd 連結バンド
CN106049253A (zh) * 2016-05-11 2016-10-26 清华大学 一种防止钢筋混凝土简支梁桥脱落的纵向连接构造及其施工方法
JP2017166258A (ja) * 2016-03-17 2017-09-21 株式会社ピーエス三菱 吊床版橋における一次ケーブル外套管

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