JPH0952620A - 物品選択装置 - Google Patents

物品選択装置

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JPH0952620A
JPH0952620A JP22756995A JP22756995A JPH0952620A JP H0952620 A JPH0952620 A JP H0952620A JP 22756995 A JP22756995 A JP 22756995A JP 22756995 A JP22756995 A JP 22756995A JP H0952620 A JPH0952620 A JP H0952620A
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JP22756995A
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Ikuo Nakajima
郁夫 中島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建屋等の設置スペースを有効活用し、処理能
率を向上し、更に省力化を図る。 【解決手段】 配送設備は、建屋100内に設けられ、
宅配便で扱う程度の大きさで商品が入れられた物品箱W
1を移動でき、順次配設された物品載置部1、物品を階
段状に上昇させる分配部2、その物品を移載する第1排
出機構3、移載された物品をX方向に移動させる第1中
間経路部4、この物品を移載する第2排出機構5、移載
された物品をストックする多段多列配置された搬送保持
部6、これから指定された物品を取り出す第3排出機構
7、その物品をX方向に送る第2中間経路部8、これを
移載する第4排出機構9、移載された物品を階段状に下
降させる集合部10、最後に物品を取り出す取り出し部
11等を有する。 【効果】 遠隔又は大幅な自動化で物品の補給及び払い
出しが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多種類且つ多数の
物品から特定種類及び数量の物品だけを選択できる物品
選択技術に関し、多物品配送センター等に利用される。
【0002】
【従来の技術】従来、多数の物品から特定の物品だけを
選択して配送できるようにする設備の一例である多物品
配送センターとしては、図11に簡略化して示したもの
が一般的である。
【0003】この設備は、工場の生産ラインや物品集合
倉庫等から多量且つ多種類の物品を受け入れ、販売店等
に配送するために、特定種類の物品を適当量づつ組み合
わせて払い出す設備である。図において、W1は、同一
物品の入れられた小箱等を詰め合わせて宅配便程度の大
きさにした段ボール等の箱であり、W2は、これらの箱
が複数個多段且つ多列に立体的にパレット積みされた箱
集合体であり、W3は、同一物品が少量入れられた前記
の小箱であり、そしてW4は、それぞれ異なった物品の
小箱W3を集めた少量多種物品の詰め合わせ箱である。
【0004】物品の搬入方向を示す矢印のうちA側は、
スーパー等の大型販売店を対象とした大型ラインで、B
側はコンビニ等の中小販売店を対象とした小型ラインで
ある。通常、W2は同一物品で構成されている。又、配
送センター内には、指令室Rが設けられている。
【0005】工場等から、矢印A、Bの方向にホークリ
フト等で箱集合体W2が搬入され、2〜3段に積み重ね
られる。A側の右端の列は、箱W1を1個づつ取り上げ
られるように1段になっている。この段の通路P1 側に
は、図示しない表示ランプ等が設けられ、指令室Rから
配送すべき物品及びその数が表示される。通路の反対側
には、配送物品搬送用のコンベアC1 が敷設されてい
る。この大型ラインでは、人H1 が通路を往復し、表示
された種類の物品の箱W1を表示数だけ箱集合体W2中
から取り上げ、コンベアC1 上に移載する。この作業に
より、1つ又は複数の大型販売店向けの物品が集めら
れ、順次矢印A´方向に搬送され、トラック等に積み込
まれる。
【0006】小型ラインでは、箱集合体W2が人手によ
って単体箱W1に分けられ、1段に平面的に並べられ
る。通路P2 側の箱W1は開封される。人H2 は、通路
2 を往復し、箱W1の中から、指令室Rからの指令に
より表示された種類の物品の小箱W3を表示された数だ
け取り出し、コンベアC2 に載せられた別の詰合せ箱W
4内に移載する。この作業により、1つ又は複数の中小
販売店向けの物品が集められ、順次矢印B´方向に搬送
されてトラック等に積み込まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の物
品選択装置は、平面的に配置されているため、物品の処
理量の割に広いスペースを必要とする。又、人が物品を
選択して移載する作業が存在するため、物品の選択配送
に時間が掛り、配送能率が悪いと共に、多くの人手を必
要とする。そこで本発明は、従来技術に於ける上記問題
を解決し、建屋等の設置スペースを有効活用でき、処理
能率が良く、更に省力化を図ることができる物品選択装
置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、請求項1の発明は、物品を移動できその移
動方向に順次配設された各構成部分であって、最初に物
品を載せるための載置部と、分配部と、第1排出機構
と、第1中間経路部と、第2排出機構と、搬送保持部
と、第3排出機構と、第2中間経路部と、第4排出機構
と、集合部と、最後に物品を取り出すための取り出し部
と、を有し、 前記搬送保持部は、上下方向及び水平方向に多段且つ多
列に配設された多数の単体搬送保持部が集合されて形成
され、それぞれの前記単体搬送保持部は物品の入口側及
び出口側を備え、前記入口側に載せられた物品を前記出
口側に搬送可能に構成されていて、 前記第1中間経路部及び第2中間経路部はそれぞれ多段
に配設されていて、それぞれの各段は前記搬送保持部の
各段の前記入口側及び前記出口側に近接して配設されて
いて、 前記分配部及び前記集合部は、それぞれ前記第1中間経
路部の各段及び前記第2中間経路部の各段に近接して配
設されていて、 前記第2排出機構及び前記第3排出機構は、それぞれ、
前記第1中間経路部から前記搬送保持部へ及び該搬送保
持部から前記第2中間経路部へ物品を移載可能に構成さ
れていて、 前記第1排出機構及び前記第4排出機構は、それぞれ、
前記分配部から前記第1中間経路部へ及び前記第2中間
経路部から前記集合部へ物品を移載可能に構成されてい
る、 ことを特徴とし、 請求項2の発明は、上記に加えて、前記搬送保持部に保
持されている物品を取り出すためにその種類と数量とを
指定できる物品取り出し入力部と、該入力部で指定され
た物品を取り出すように前記搬送保持部と前記第3排出
機構と前記第2中間経路部と前記第4排出機構とを制御
する物品取り出し制御部と、を有することを特徴とし、 請求項3の発明は、請求項1の発明の特徴に加えて、前
記単体搬送保持部に保持されている物品量を検知する物
品検知手段と、少なくとも前記物品載置部に設置され前
記単体搬送保持部に物品を補給する必要があることを表
示する補給物品表示部と、物品保持量が所定量以下にな
ったことを前記物品検知手段が検知すると前記補給物品
表示部に信号を送ると共に前記物品検知手段が検知した
前記単体物品保持部に物品を搬入するように前記第1排
出機構と前記第1中間経路部と前記第2排出機構とを制
御する物品補給指示制御部と、を有することを特徴とす
る。
【0009】
【発明の実施の形態】図1乃至図4は、本発明の物品選
択装置の一例である配送設備を示し、図1は全体の平面
的配置、図2は全体の側面的配置、図3及び図4は排出
機構の一例を示す。図2では、紙面の都合上、本来破線
の外側に延長されている上昇コンベアを折り返し側に示
している。配送設備は、建屋100内に設けられ、宅配
便で扱う程度の大きさで商品が入れられた物品としての
箱W1を移動できその移動方向に順次配設された各構成
部分として、最初に箱W1を載せるための載置部1と、
分配部2と、第1排出機構3と、第1中間経路部4と、
第2排出機構5と、搬送保持部6と、第3排出機構7
と、第2中間経路部8と、第4排出機構9と、集合部1
0と、最後に物品を取り出す取り出し部11とを有す
る。符号101は、操作制御室である。
【0010】搬送保持部6は、上下方向であるZ方向及
び水平方向であるX、Y方向に多段且つ多列に配設され
た多数の単体搬送保持部である搬送保持ラインが集合さ
れて形成され、それぞれが箱W1の入口側6a及び出口
側6bを備え、入口側に載せられた物品を出口側に搬送
可能に構成されている。図1では最上段の搬送保持ライ
ンが5本まで示されている。他の段のものも同様の配置
になっている。図2では、第1中間経路部4が7段示さ
れているが、図1に示す如く、搬送保持部4は第1中間
経路部4及びこれと同じ段数の第2中間経路部8に接続
し、これらと直角をなすY方向(図2では紙面に直角の
方向)に同じ段数だけ配設されている。従って、例えば
列数が20あるとすると、この例では140本の搬送保
持ラインが形成されている。図1では、最上段の第7段
の搬送保持部6が5本示されているので、これらの各搬
送保持ラインを、6−7−1〜6−7−5と表示し、以
下では、N段目のN列の搬送保持ラインを6−N−Mと
表示する。
【0011】搬送保持部6は、ローラコンベアやベルト
コンベアのような公知の搬送装置や、傾斜したローラコ
ンベアやトレー等として形成される。傾斜したローラコ
ンベア等の場合には、入口側6aの物品は、傾斜面の搬
送力によって搬送され、ローラを自転させて出口側6b
まで運ばれる。この位置では、図4に示すストッパ板b
7によって停止される。従って、ストッパ7bは、搬送
保持部6の構成部品でもある。搬送保持部6が傾斜して
いない場合には、ローラやコンベアが駆動されることに
より、物品が搬送される。ローラの場合には、ローラ自
体が駆動モータを有するいわゆるモーラーであってもよ
い。
【0012】第1及び第2中間経路部4及び8は、上記
の如く7段に配設され、各段がそれぞれ搬送保持部6の
各段の入口側6a及び出口側6bに近接して配設され、
X方向に延設されている。第1、第2中間経路部4、8
もモーラーによるコンベア装置であるが、他の公知の搬
送手段を用いてもよい。なお、各段の第1、第2中間経
路部4、8は、搬送保持部6のうちの箱W1の送り先又
は取り出し元である6−N−Mの位置によって、箱W1
をX方向のプラス側又はマイナス側の何れかの方向に進
行させるように切り換えて運転される。
【0013】分配部2及び集合部10は、それぞれ、モ
ーラーを用いた傾斜コンベア部2a、10aと水平コン
ベア部2b、10bを備えた上昇コンベア及び下降コン
ベアで形成されていて、第1及び第2中間経路部4及び
8の各段に近接して配設されている。従って、平面的に
はX方向に且つ上下のZ方向に第1及び第2中間経路部
4、8と同じ段数に延設されている。図2では、紙面の
都合上、本来X方向の一方側に延長されている上昇コン
ベアを折り返し側に示している。又、集合部10の水平
及び下降コンベア10a、10bは、搬送保持部6を中
心として分配部10の水平及び下降コンベア2a、2b
と対称に配設されるが、これらは表示されていない。
【0014】なお、図2の例では、分配部2が上昇コン
ベアで集合部10が下降コンベアである場合について示
したが、これらは倉庫や輸送道路の位置等との関連で種
々の組合せにすることができる。例えば、倉庫が高い位
置にあり物品載置部1を上方にした方がよい場合には、
分配部2は下降コンベアになる。中間の高さがよい場合
には、分配部2は上昇コンベアと下降コンベアとの組合
せになる。又、集合部10についても同様で、例えば物
品取り出し部11を高い位置にする場合には、集合部1
0は上昇コンベアになる。
【0015】又、図2では、分配部2及び集合部10が
水平コンベア部2b、10bを有する場合の例を示した
が、これらは一定の傾斜を持つ連続したコンベアであっ
てもよい。この場合、中間搬送経路部4又は10に対し
ては、必要により傾斜部から水平部までのガイドを設け
るようにしてもよい。なお、集合部10は、物品を寄せ
集めるだけでよいので、必ずしもコンベアでなくてもよ
く、図2のように下降する場合には、傾斜シュートにす
ることもできる。
【0016】更に、分配部2と集合部10との双方又は
一方を、図5に示すようなエレベータにしてもよい。こ
の場合には、例えば各階の3個のモーラー2c又は10
cがチェーン等で上下方向にリング状に回転される。
【0017】載置部及び取り出し部1及び11は、例え
ばローラを用いたコンベアから成る。ローラは、別の駆
動手段によって回転されてもよいが、本例ではモーラー
である。建屋100の外からパレットで搬入された箱集
合体W2の各箱W1は、人手によって1個づつコンベア
1上に乗せられ、矢印に示す方向に搬送される。取り出
し部11では、各箱W1が人手によって取り上げられ、
パレット積みされて建屋の外に搬出される。
【0018】載置部1及び取り出し部11は、ベルトコ
ンベア等の搬送装置でもよいし、図6に示す如く傾斜ト
レーであってもよい。なお、この部分を機械化し、ロボ
ットやプッシャー等を用いて箱W1をコンベアやトレー
上に搭載したりこれから取り出するようにしてもよい。
【0019】第1及び第4排出機構3及び9は、それぞ
れ、分配部2から第1中間経路部4へ及び第2中間経路
部8から集合部10へ、箱W1を移載可能に構成されて
いる。即ち、第1排出機構3は、図3(a)に示す如
く、各段の水平コンベア部2bに設けられたシリンダ装
置3a及びセンサ3bを備え、センサ3bが箱W1を検
知すると、搬送速度を考慮した一定の時間差でシリンダ
装置3aが作動し、そのロッド3a−1が伸びて箱W1
を押し、並設された第1中間経路部4に移載するように
構成されている。センサ3bは、例えば反射型ホトセン
サである。
【0020】第4排出機構9も、図3(b)に示す如く
第1排出機構と同様の構造になっているが、シリンダ装
置9a及びセンサ9bは、第2中間経路部8において、
集合部10の各段の水平コンベア部10bの位置に対応
する位置に設けられている。なお、第1、第4排出機構
3、9としては、分配部2又は集合部10へ張り出した
ガイド位置とこれから退避した退避位置との間で切り換
え可能なガイド板や、浮上して搬送方向を転換させるよ
うに急速に回転するホップアップローラ等、他の公知の
機構を用いることができる。ガイド板の場合には、箱位
置センサは不要となる。
【0021】第2排出機構5は、第1中間経路部4から
搬送保持部6へ箱W1を移載可能に構成されている。即
ち、図3(a)に示す第1排出機構3と同様な構造にな
っている。即ち、図3(c)に示す如く、各段各列の搬
送保持部6のそれぞれに対してシリンダ装置5a及びセ
ンサ5bが設けられ、これらのうち特定されたセンサ5
bが箱W1を検知すると、搬送速度を考慮した一定の時
間差でそのセンサに対応するシリンダ装置5aが作動
し、そのロッド5a−1が伸びて箱W1を押し、対応す
る搬送保持部6に移載するようになっている。なお、こ
の排出機構に対しても、第1排出機構と同様に、ガイド
板等の他の公知の機構を用いることができる。
【0022】第3排出機構7は、搬送保持部6から第2
中間経路部8へ物品を移載可能に構成されている。即
ち、図4に示す如く、上下方向に配設されたシリンダ装
置7aと、これによって昇降されるストッパ板7bとを
備えている。シリンダ装置7aは、通常ストッパ板7b
を上昇させた位置で停止していて、搬送保持部6上に搬
送されて保持される多数の箱W1を位置決め停止させて
いる。そして、所定の時期に駆動され、ストッパ板7b
を下方に退避させ、それから所定の時間経過後に再び駆
動され、ストッパ板7bを上方に突出させる。このとき
には、ストッパ板7bが箱W1の後端部分を突き上げる
が、この箱は前方へ搬送され、次の箱から停止される。
この間に、所定数の箱W1がストッパ板7b部を通過
し、第2中間経路部8に移載される。図4では、搬送保
持部6がモーラーである例を示しているが、傾斜トレイ
である場合にも、同様の排出機構を用いることができ
る。
【0023】以上のような構成部分を備えた配送設備
は、種々の操作手段又は操作及び制御手段を用いて種々
の方法で使用可能であり、例えば次のような使用方法に
適している。搬送保持部6は、図1の例では7段・20
列で140ラインを有するので、最大140種類の物品
の箱W1を同一物品毎にそれぞれ別個の搬送保持ライン
6−N−Mに搬送・保持することができる。配送設備で
取り扱う物品の種類がそれ以下の数である場合には、物
品の種類による配送量の差を考慮して、配送量の多い物
品程多くのラインを使用する。載置部1のある部分に
は、ホークリフト等によってパレット積みされた箱集合
体W2を搬入する。通常、1パレットは同じ物品W1で
構成される。この同じ物品を、人又は機械で個別に適当
な間隔で順次載置部1に乗せ、分配部2、第1排出部
3、第1中間経路部4及び第2排出部5を経由して、搬
送保持部6におけるその物品の搬送・保持ラインに送り
込み、1つ又は複数のその物品用のラインが詰まると、
載置部1で次の他の物品を積み込む。このようにして、
順次異なった物品を搬送保持部6に積み込み、通常、全
てのラインに物品を保持した状態にする。
【0024】次に、大型販売店等に物品を配達するため
に、搬送保持部6の物品中の対象となる単一又は複数種
類の物品を所定数量だけ選択し、第3排出部7、第2中
間経路部8、第4排出機構9及び集合部10を経由して
取り出し部11まで送り出す。送り出されて不足になっ
たラインには、載置部1から再び物品を積み込む。
【0025】以上のような操作は、各構成部分及び各機
構の遠隔操作装置、各種表示/警報パネル、物品の補給
や排出の管理をするためのコンピュータ等を操作制御室
101にコンピュータを設けることにより、少人数の操
作者で容易に管理及び運転をすることができる。
【0026】図7は、配送設備を上記のような方法で用
いる場合の操作・制御の例を示す。操作・制御装置とし
ては、人の操作が殆どなく高度に自動化されたもの、マ
ニュアルと自動とが混在したもの、人の操作が主体とな
るもの等、種々の装置構成が可能であるが、図では、相
当程度自動化された装置の例を示す。マニュアル操作型
にする場合には、自動化部分を遠隔操作ボタンやスイッ
チにすること等により、容易に構成できる。操作制御装
置は、図1において、建屋100の一部分に設けられた
操作制御室101内に配置され、配送設備の他の構成部
分とはケーブル等で結合される。
【0027】同図(a)は物品を載置部から搬送保持部
に補給するときの操作・制御を示す。物品センサ20
は、搬送保持部6の各ラインにその搬送方向の1箇所又
は複数箇所に設けられる。このセンサは、リミットスイ
ッチやホトセンサ等の公知のものでよい。例えば、ライ
ン長の1/3が空になると、物品センサ20がオンにな
る。必要によりこのような物品センサのオン/オフ状態
を操作制御室101内で表示盤に表示する。又、場合に
よっては警報する。マニュアル操作時には、表示盤や警
報によって物品の保持状態を知り、不足物品の補充操作
をする。
【0028】物品センサ20のオン信号は、マイコン等
で構成される物品補給指示制御部21に入れられる。こ
れにより、物品補給指示制御部21は、載置部1又は別
に設けられている倉庫等の補給物品表示部22に補給す
べき物品及びその個数を表示すると共に、第1排出手段
3のうち補給すべきライン6−N−Mに相当するN段の
ものをオンにする。この場合、ラインの段と第1排出手
段3との関係は、予め物品補給指示部21内に組み込ん
でおく。なお、載置部1及び分配部2は、通常、連続運
転されている。
【0029】これにより、人又は機械によって、その物
品の箱W1を適当な時間間隔で1個づつ載置部1に乗せ
ることになる。そして、第1排出機構3のうちオンにな
ったものは、そのセンサ部3bが搬送された物品の箱W
1を検知し、そのシリンダ装置部3aが作動して箱W1
を第1中間経路部へ移載する。
【0030】物品補給指示制御部21は、又、第1中間
経路部4の搬送方向を決定してこれをその方向に駆動す
ると共に、第2排出機構5のうち補給すべきライン6−
N−Mの列Mに対応するものをオンにする。即ち、任意
の段Nにおいて、第1排出機構のX方向の位置が、補給
すべきラインのM列より図1において左側にあれば、第
1中間経路部4で箱W1を右方向に搬送させ、オンにな
った第2排出機構の位置するM列に送る。これにより、
M列の第2排出手段のセンサ5bが箱W1を検知し、そ
のシリンダ装置5aが作動して箱W1をライン6−N−
Mに送り込む。このようにして、載置部1から順次積み
込まれる箱を全てのラインに送り込む。同じ物品を複数
段又は複数列のラインに送り込む場合には、物品補給指
示制御部21がそのように指示制御する。
【0031】同図(b)は、物品取り出しの操作・制御
を示す。物品取り出し入力部30は、搬送保持部6から
取り出すべき物品の種類及び個数を数値で指定できる数
値入力部である。例えば、A、B、C、Dの4種類の物
品の番号をそれぞれ13、22、35、75とし、これ
らをそれぞれ10箱分取り出すときには、13×10+
22×10+35×10+75×10というように入力
する。この入力は、マイコン等で構成される物品取り出
し制御部31に送信され、これにより、搬送保持部6、
第3排出機構7、第2中間経路部8及び第4排出機構9
のうち対応するものに順番に駆動信号が送られる。即
ち、例えば13の入力により、A物品が保持されている
ライン6−1−3に、75の入力により、D物品が保持
されているライン6−7−5に、それぞれ対応するもの
が順番に選択され、これらに駆動制御信号が送られる。
【0032】搬送保持部6及び第3排出機構7では、そ
れぞれの物品に対応するライン6−N−Mのものが駆動
制御される。即ち、そのラインが駆動され箱W1が搬送
可能な状態にされると共に、これに対応する排出機構の
シリンダ部7aが作動し、ストッパ7bを下降させ、物
品を通過させ、所定時間が経過すると、再びシリンダ部
7aが作動し、今度はストッパ7bを上昇させ、物品の
通過を停止させる。このシリンダ部7aの作動時間間隔
は、ラインの搬送速度を考慮し、取り出すべき物品の数
(上例では10)に対応して定められる。その結果、所
定数の物品が搬送保持部6から中間搬送経路部8に移載
される。なお、図4において、例えば停止されている先
端の箱の部分のモーラー又はコンベアの速度を、その手
前側のものの速度より速くして、搬送される箱の間隔を
開き、その間で光センサ等によって通過する箱の数を実
測するようにしてもよい。
【0033】第2中間経路部8は、ライン6−N−Mの
N段に対応する段のものが駆動され、その駆動の方向
は、その段の列におけるラインの位置から集合部10に
おけるその段の平行部10bの位置に物品を搬送できる
方向である。このようなラインの位置と平行部の位置と
の関係による中間経路部の搬送方向は、予め定められて
いる。
【0034】第4排出機構9では、ラインのN段に対応
する段のものがオンになる。その結果、物品センサ9a
が物品を検知する毎に、シリンダ部9bが作動し、第2
中間経路部8から集合部10へ物品を移載する。集合部
10及び取り出し部11は常時運転されていて、搬送保
持部6から取り出された物品を取り出し部11の端まで
搬送する。物品取り出し入力部30で最初に入力した数
値入力13×10による各部の操作制御が終了すると、
次の数値入力22×10の操作制御が同様に実行され、
順次最後の入力まで実行される。それぞれの入力の実行
の切り換えは、物品センサ9aが上記例では10回物品
を検知して所定時間経過後に行われる。他のラインの物
品の取り出しに切り換えられたときには、元のラインに
対応する部分の動作が停止し、次のラインに対応する部
分が作動する。このようにして、入力した全ての物品が
払い出される。
【0035】但し、A、B、C、Dの物品を、それぞれ
の物品の排出完了後に順番に排出するのではなく、例え
ば第2中間経路部8にA物品13が搬送されていても、
B物品22、C物品35、D物品75等の全物品を同時
に排出することも可能である。この場合には、物品間の
交通整理ができるように構成し、例えばB物品22の排
出がA物品13と抵触するような場合には、その排出時
期を遅らせるようにする。
【0036】以上では、スーパー等の大型販売店向けに
配送する大型設備であって、パレット積みされた箱集合
体W2からそれぞれ箱W1単位で取り出し及び補給する
設備について説明したが、図1に示す如く、配送設備と
して、大型設備に加えて、小型販売店向けの小型設備5
0を並設することができる。
【0037】小型設備50も、これまで説明した大型の
設備と同様に、商品が入れられた物品としての図8に示
す小箱W3を移動できその移動方向に順次配設された各
構成部分として、最初に小箱W3を載せるための載置部
51と、分配部52と、第1排出機構53と、第1中間
経路部54と、第2排出機構55と、搬送保持部56
と、第3排出機構57と、第2中間経路部58と、第4
排出機構59と、集合部60と、最後に物品を取り出す
取り出し部61とを有する。これらは、大型設備のもの
と同様の構成であるため、説明を省略する。又、全体構
成のみを図1に示しているが、各排出機構については図
示されていない。
【0038】小型設備50は、上記に加えて、箱W1を
配列する配列台50aを有する。配列台50aには、大
型設備の取り出し部11に取り出された箱W1が送られ
たり、倉庫等から直接搬送された箱W1が乗せられる。
この配列台50a上には、各種物品の箱W1が1個づつ
配列されて開封される。箱W1は、既述の如く、宅配便
程度の大きさであるから、内部には、図8に示す如く、
例えばかみそりや歯ブラシ等の単体物品が適当数づつ小
箱W3に入れられた状態になっている。この小箱W3
は、大型設備の箱W1に相当し、小型設備50では、大
型設備と同様の構成によって、小箱W3を搬送保持部5
6から取り出し、又、これに補充することになる。
【0039】なお、以上では、第2中間経路部を全て水
平コンベア8にした例を示したが、集合部10が下降傾
斜を持つものである場合には、図9に示す如く、第2中
間経路部を、例えば上部の短い傾斜シュート8aと下部
の少し長い水平コンベア8bとを組み合わせたものと
し、第4排出機構9を水平コンベア8bに対してのみ設
けるようにしてもよい。この場合には、水平コンベア及
びシリンダ装置を部分的に省略できるので、物品選択装
置のコストを下げることができる。
【0040】更に、図10に示す如く、第2中間経路部
及び第4排出機構を一体化し、これらに対して、搬送保
持部6の各段毎に、上段のものが下段のものより短くな
っている傾斜シュート12を設けることもできる。この
場合には、上段の箱は1段づつ下に自然落下によって搬
送され、搬送経路と排出機構が同じものとなる。即ち、
本発明では、このような傾斜シュートで自然落下させる
機構も排出機構に含める。この構成では、集合部10は
最下段の水平部分になるから、この位置で物品を取り出
せるので、必ずしもコンベアでなくてもよく、最下段の
傾斜シュートを延長し、独立の集合部及び取り出し部を
省略するようにしてもよい。このときには、最下段のシ
ュート12nは集合部10及び取り出し部11をも兼ね
ることになる。このように傾斜シュートを用いれば、物
品選択装置の設置スペースは多少広くなるが、搬送装置
や排出機構等をかなり省略でき、機構を簡素化すること
ができる。又、自動化や操作面も簡単になる。
【0041】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、請求項1の
発明においては、搬送保持部を、上下方向及び水平方向
に多段且つ多列に配設された多数の単体搬送保持部で構
成しているので、ここに多種類の物品を相当数効率的に
ストックすることが可能になる。その結果、建屋等の設
置スペースを立体的に有効に活用できる。
【0042】この搬送保持部までには、順次、載置部、
分配部、第1排出機構、第1中間経路部及び第2排出機
構を配設するので、物品毎に載置部に乗せ、これを目的
とするラインに送り込むことができる。その結果、搬送
保持部に、ライン毎に区別して1ラインには同一物品を
ストックし、全体としては多種類の物品を常時ストック
することができる。この作業や操作もしくは自動的な運
転は、搬送保持部からの物品の払い出しとは別個に無関
係に行なえるので、作業効率良く物品をストックし、い
つでも払い出し可能な状態にすることができる。
【0043】搬送保持部の後流側には、順次、第3排出
機構、第2中間経路部、第4排出機構、集合部及び取り
出し部を配設するので、これらによって、搬送保持部に
ストックされている物品を容易に任意に選択して取り出
すことができる。この場合、搬送保持部には、単体搬送
保持部毎に同一物品が既にストックされているので、従
来のように払い出しの指示が来てから物品をかき集める
作業が不要になり、極めて短時間に高能率で配送物品の
選択払い出しをすることができる。
【0044】このような各構成部分を備えた物品選択装
置は、手動又は自動的に運転可能であるが、手動操作す
る場合でも、遠隔操縦が可能で、殆ど搬送ライン中に人
が立ち入る必要をなくすることができる。その結果、処
理能率が良く、省力化を図ることができる。
【0045】請求項2の発明においては、上記に加え
て、物品取り出し入力部と物品取り出し制御部とを設け
るので、物品を自動的に払い出すことができ、多種多量
の物品を迅速・正確に払い出すことができる。又、一層
省力化が図られる。
【0046】請求項3の発明においては、単体搬送保持
部に保持されている物品量を検知する物品検知手段と、
補給物品表示部と、物品補給指示制御部とを設けるの
で、載置部に物品を載置するだけで搬送保持部で払い出
した物品を補給でき、補給作業の省力化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】物品選択装置として配送設備の一例を示す平面
的説明図である。
【図2】上記配送設備の側面的説明図である。
【図3】(a)乃至(c)は、それぞれ、上記配送設備
の第1、第2及び第4排出機構の説明図である。
【図4】上記配送設備の第3排出機構の説明図である。
【図5】上記配送設備の分配部の他の例を示す説明図で
ある。
【図6】上記配送設備の載置部における作業状態の一例
を示す斜視図である。
【図7】(a)及び(b)は、上記配送設備の制御方法
の一例を示す説明図である。
【図8】箱W1を開いた状態を示す斜視図である。
【図9】物品選択装置の他の例を示す正面側から見た説
明図である。
【図10】物品選択装置の更に他の例を示す正面側から
見た説明図である。
【図11】従来の配送設備の一例を示す平面的説明図で
ある。
【符号の説明】
1 載置部 2 第1排出機構 3 分配部 4 第1中間経路部 5 第2排出機構 6 搬送保持部 7 第3排出部 8 第2中間経路部 8a 短い傾斜シュート(第2中間経路部) 8b 少し長い水平コンベア(第2中間経路部) 9 第4排出部 10 集合部 11 取り出し部 12 傾斜シュート(第2中間経路部、第4排出機
構) 12n 最下段の傾斜シュート(第2中間経路部、第
4排出機構、集合部、取り出し部) 20 物品センサ(物品検知手段) 21 物品補給指示制御部 22 物品補給表示部 30 物品取り出し入力部 31 物品取り出し制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を移動できその移動方向に順次配設
    された各構成部分であって、最初に物品を載せるための
    載置部と、分配部と、第1排出機構と、第1中間経路部
    と、第2排出機構と、搬送保持部と、第3排出機構と、
    第2中間経路部と、第4排出機構と、集合部と、最後に
    物品を取り出すための取り出し部と、を有し、 前記搬送保持部は、上下方向及び水平方向に多段且つ多
    列に配設された多数の単体搬送保持部が集合されて形成
    され、それぞれの前記単体搬送保持部は物品の入口側及
    び出口側を備え、前記入口側に載せられた物品を前記出
    口側に搬送可能に構成されていて、 前記第1中間経路部及び第2中間経路部はそれぞれ多段
    に配設されていて、それぞれの各段は前記搬送保持部の
    各段の前記入口側及び前記出口側に近接して配設されて
    いて、 前記分配部及び前記集合部は、それぞれ前記第1中間経
    路部の各段及び前記第2中間経路部の各段に近接して配
    設されていて、 前記第2排出機構及び前記第3排出機構は、それぞれ、
    前記第1中間経路部から前記搬送保持部へ及び該搬送保
    持部から前記第2中間経路部へ物品を移載可能に構成さ
    れていて、 前記第1排出機構及び前記第4排出機構は、それぞれ、
    前記分配部から前記第1中間経路部へ及び前記第2中間
    経路部から前記集合部へ物品を移載可能に構成されてい
    る、 ことを特徴とする物品選択装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送保持部に保持されている物品を
    取り出すためにその種類と数量とを指定できる物品取り
    出し入力部と、該入力部で指定された物品を取り出すよ
    うに前記搬送保持部と前記第3排出機構と前記第2中間
    経路部と前記第4排出機構とを制御する物品取り出し制
    御部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の物
    品選択装置。
  3. 【請求項3】 前記単体搬送保持部に保持されている物
    品量を検知する物品検知手段と、少なくとも前記物品載
    置部に設置され前記単体搬送保持部に物品を補給する必
    要があることを表示する補給物品表示部と、物品保持量
    が所定量以下になったことを前記物品検知手段が検知す
    ると前記補給物品表示部に信号を送ると共に前記物品検
    知手段が検知した前記単体物品保持部に物品を搬入する
    ように前記第1排出機構と前記第1中間経路部と前記第
    2排出機構とを制御する物品補給指示制御部と、を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の物品選択装置。
JP22756995A 1995-08-10 1995-08-10 物品選択装置 Pending JPH0952620A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021130476A (ja) * 2020-02-19 2021-09-09 日本電気株式会社 制御装置、制御方法、およびプログラム

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JP2021130476A (ja) * 2020-02-19 2021-09-09 日本電気株式会社 制御装置、制御方法、およびプログラム

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