JPH0952145A - 精密鋳造法 - Google Patents

精密鋳造法

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JPH0952145A
JPH0952145A JP7228516A JP22851695A JPH0952145A JP H0952145 A JPH0952145 A JP H0952145A JP 7228516 A JP7228516 A JP 7228516A JP 22851695 A JP22851695 A JP 22851695A JP H0952145 A JPH0952145 A JP H0952145A
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JP
Japan
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shell
water
main mold
mold
sprue
Prior art date
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Application number
JP7228516A
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English (en)
Inventor
Yoshio Mimura
義雄 三村
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EBARA KINZOKU KK
Original Assignee
EBARA KINZOKU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光硬化樹脂による消失模型を加熱消失させる
際に、シェルの熱的アンバランスを少なくし、シェルの
クラックを防止する。 【解決手段】 光造型法により製作された樹脂型を消失
模型として使用する精密鋳造法において、消失模型の湯
口部分に水溶性物質を使用したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は精密鋳造法に係り、
特に光造型法により製作された光硬化樹脂型を消失模型
として使用する精密鋳造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の精密鋳造法では、その消失模型用
主型として、ワックス又はユリア樹脂等が使用され、そ
の外側にシェルを成形した後に、主型であるワックス又
はユリア樹脂を抜き出し(消失させ)、残った外側のシ
ェルを鋳型として製品となる溶融金属を流し込んで鋳造
品を製作していた。
【0003】図3は、上述の従来の精密鋳造法を説明す
る図である。図3(a)に示すように、ワックス又はユ
リア樹脂等からなる消失模型用主型11の外側にシェル
12を成形する。図3(a)において、破線より下の部
分が鋳物製品となる主型の部分11aであり、上の部分
が主型の湯口部分11bである。次に、主型11を消失
させ、残った外側のシェル12を鋳型として製品となる
溶融金属を流し込んで、図3(b)に示す鋳造品13を
製作する。この場合、図3(a)に示す主型の部分11
aに対応した部分が鋳物製品13aとなり、主型の湯口
部分11bに対応した部分が湯口部分13bとなる。
【0004】上述の従来の精密鋳造法においては、主型
11を製作するために、ワックス又はユリア樹脂を成形
するための雌型を必要としていた。
【0005】一方、近時、光造型法と称する成形技術が
開発された。この光造型法は、光硬化樹脂と称する液体
樹脂に特殊光線を照射し、これによって、その部分のみ
固形化させて型を成形する技術である。この特殊光線を
照射する手段を、製作図面から直接読み取ってコンピュ
ータ制御で行わせれば、直ちに型を成形することがで
き、従来のような雌型は不要となり、コストダウン及び
短納期化に大きなメリットが生じるようになった。
【0006】次に、主型のシェルからの消失方法につい
て述べる。例えば、ワックス材による主型の場合は、ワ
ックスをシェルから抜き出すために、ワックスの溶融温
度迄、シェル全体を加熱し、ワックスを液体化して流し
出す方法をとる。また主型がユリア樹脂の場合は、この
樹脂が水溶性のため、シェル全体を水中に浸漬し、シェ
ル内のユリア樹脂を水に融かす方法で抜き出している。
【0007】一方、主型が光硬化樹脂の場合は、この樹
脂をシェル内で加熱燃焼させ、光硬化樹脂をガス化して
抜き出す。そのためにシェルを炉内に入れ、光硬化樹脂
が燃焼してガス化する迄加熱(約1000℃)する必要
がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は光硬化樹脂に
よる消失模型を精密鋳造法の消失模型用主型として使用
した場合に、主型を消失させることに伴う問題点を解決
することを課題とする。より詳細には、光硬化樹脂によ
る消失模型を加熱消失させる際に、シェルの熱的アンバ
ランスを少なくし、シェルのクラックを防止することを
課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明は、光造型法により製作された樹脂型を消失
模型として使用する精密鋳造法において、前記消失模型
の湯口部分に水溶性物質を使用したことを特徴とするも
のである。
【0010】本発明は、光硬化樹脂からなる消失模型を
シェル内で燃焼させて抜き出すために、シェルに設けら
れるガス抜き孔を形成する部分の主型の材質に関するも
のであり、該孔は後にシェルが鋳型となった時、製品と
なる溶融金属を流し込むための孔、即ち湯口部分とな
る。
【0011】この湯口部分は、シェル内部の主型を消失
させる時は、燃焼ガスの抜き出し孔であり、又、鋳物を
作る際は、溶融金属の湯口の機能を有すればよく、従っ
て厳しい寸法精度は問はない。
【0012】従って本部分を構成する主型の材料には、
製品となる部分の主型と同材質の光硬化樹脂を用いなく
ても、消失材であれば、何であっても良い。この点に着
目し、湯口部分の主型材として水溶性物質(例えばユリ
ア樹脂)を用い、熱を加えずに、この部分の主型を消失
させることが、以下の実施例に述べる理由により極めて
優れていることが本発明者によって確認された。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る精密鋳造法の実施例を説
明する。本発明の実施例を説明する前に、湯口部分の主
型材を加熱消失する場合を図1を参照して説明する。図
1に示す例においては、消失模型用主型1は、図1
(a)に示すように鋳物製品となる光硬化樹脂からなる
部分1aと、ワックスからなる湯口部分1bとから構成
されている。そして、消失模型用主型1の外側にシェル
2が成形されている。
【0014】前記主型1をシェル2から消失させるため
に、主型1を内包したシェル2は加熱炉3内で加熱され
る。この場合、ワックスからなる湯口部分1bの表面S
から溶融が始まるが、ワックス全体が消失する迄に時間
がかかる。そのため湯口部分1bの奥の方にある鋳物製
品となる部分1aの主型材料、即ち光硬化樹脂も同時に
加熱されてしまう。
【0015】それによって、製品となる部分の光硬化樹
脂の一部がガス化するが、湯口部分の主型材料が未だ完
全に消失される以前の状態では、上記発生ガスが抜ける
孔が未だ塞がれているため、ガスの抜ける口がなく、従
って、ガスがシェル2内に充満して内圧が上昇し、シェ
ル2に細かなクラックが生じたり、シェルが割れてしま
う可能性がある。
【0016】これを防ぐために、図1(b)に示すよう
に湯口部分1bの加熱消失する主型材料に小孔1cを設
け、内部ガスが、その孔から抜けるようにしておいて
も、発生ガスの抜け方が不充分であり、又加熱時のシェ
ルの熱的アンバランスによるシェル材の熱膨張の差など
によって、シェル2にクラックが発生し易い。
【0017】実施例では湯口部分1bの構成材料として
ワックスの場合を述べたが、この部分を光硬化樹脂で成
型した場合、即ち主型1の全体を光硬化樹脂で成型した
場合も、上述と同様の現象が発生する。
【0018】そこで、本発明においては、図2に示すよ
うに、湯口部分の主型材料として、水溶性物質を使用し
たものである。即ち、図2(a)に示すように、主型5
は鋳物製品となる光硬化樹脂からなる部分5aと、水溶
性物質、例えばユリア樹脂からなる湯口部分5bとから
構成されている。そして、消失模型用主型5の外側にシ
ェル6が成形されている。
【0019】湯口部分の主型材料として、水溶性物質
(例えば、ユリア樹脂)を使用した場合は、シェル6を
成形後、主型5を内包したシェル6を先ず、図2(a)
に示すように、そのまま水槽4内の水中に浸漬し、湯口
部分5bの主型材料を消失させ、次いで、図2(b)に
示すように、湯口部分の主型材が消失したものを加熱炉
3に入れて、奥の方の製品となる光硬化樹脂からなる部
分5aを加熱消失させるという2段階の工程となる。
【0020】この場合は、光硬化樹脂の消失時には、ガ
スの抜けも極めて良く、従ってシェル6の熱的アンバラ
ンスも少なく抑さえられるため、シェルにクラックが入
りにくく、シェルが割れる事例は皆無となった。更に発
生ガスがシェル内部から抜け易くなったため、出来上が
った鋳物製品の材料にガス中にあるカーボンが侵入しに
くく、健全な鋳物製品ができる。
【0021】以上の工程を経て主型5をシェル6から完
全に消失させた後、シェル6を加熱炉3から取り出し、
図2(c)に示すように溶融金属の注湯を待つのみとな
る。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、消
失模型用主型を消失させる際に、ガスの抜けが極めて良
く、シェルの熱的アンバランスも少なく抑さえられるた
め、シェルにクラックが入りにくく、シェルが割れるこ
とがない。
【0023】また、本発明によれば、消失模型用主型を
消失させる際に、発生ガスがシェル内部から抜け易くな
ったため、出来上がった鋳物製品の材料にガス中にある
カーボンが侵入しにくく、健全な鋳物製品ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】消失模型用主型の湯口部分を加熱消失する場合
の例を示す説明図である。
【図2】本発明に係る精密鋳造法の実施例を示す図であ
り、消失模型用主型の湯口部分を水溶性物質で製作した
場合を示す説明図である。
【図3】従来の精密鋳造法を説明する説明図である。
【符号の説明】
1,5, 11 消失模型用主型(サフィックスaは鋳
物製品となる部分,bは湯口部分) 2,6, 12 シェル 3 加熱炉 4 水槽 13 鋳造品 (サフィックスaは鋳物製品となる部
分,bは湯口部分)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光造型法により製作された樹脂型を消失
    模型として使用する精密鋳造法において、前記消失模型
    の湯口部分に水溶性物質を使用したことを特徴とする精
    密鋳造法。
  2. 【請求項2】 前記消失模型を内包したシェルを水中に
    浸漬して湯口部分を消失させた後に、光造型法により製
    作された樹脂型を消失させることを特徴とする請求項1
    記載の精密鋳造法。
JP7228516A 1995-08-14 1995-08-14 精密鋳造法 Pending JPH0952145A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004504945A (ja) * 1999-10-26 2004-02-19 ハウメット リサーチ コーポレイション 多層中子及びその製造方法
JP2005028455A (ja) * 2003-07-10 2005-02-03 General Electric Co <Ge> インベストメント鋳造法並びにそれに用いるコア及びダイ
CN110560636A (zh) * 2019-10-09 2019-12-13 西安皓森精铸有限公司 一种降低熔模铸造过程中型壳开裂的方法

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