JPH0951733A - 植生法面の給水構造 - Google Patents

植生法面の給水構造

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JPH0951733A
JPH0951733A JP20617295A JP20617295A JPH0951733A JP H0951733 A JPH0951733 A JP H0951733A JP 20617295 A JP20617295 A JP 20617295A JP 20617295 A JP20617295 A JP 20617295A JP H0951733 A JPH0951733 A JP H0951733A
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JP
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slope
storage tank
soil
back soil
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JP20617295A
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Inventor
Takeshi Koizumi
剛 小泉
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Geosystem Co Ltd Japan
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 法面を形成する背後土の透水性を良好に保
ち、背後土が土圧によって崩壊しないようにした状態
で、法面を湿潤状態に保って法面に植生された植物に水
を供給する。 【解決手段】 現地盤6上に砂質土を盛ることによっ
て、背後土3を構成する。このような背後土3は、補強
体7,7a,13を設けることによって法面2が崩れ落
ちないように補強されている。このような背後土3中に
は、貯留空間16を有する貯留槽4が法面2に近接した
位置に複数設けられている。また、この貯留槽4から法
面2に離反する方向に延びて集水シート5が設けられて
おり、この集水シート5は法面から離反するにつれてわ
ずかに上方に傾斜している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芝などの植物が植
生される法面に、水を供給するための給水構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】たとえば、河川の堤防や、道路あるいは
鉄道を敷設するためなどに行われる盛土の法面には、環
境保全の観点から、芝などの植物が植生され、盛土を緑
化している。このような法面には、盛土の土圧が作用し
ており、この土圧によって法面が崩れて盛土が崩壊しな
いようにする目的で、この土圧を軽減するために、砂質
土あるいは礫土などを用い、盛土の透水性を良好にして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術で
は、前述のように砂質土あるいは礫土などを用いて、盛
土の透水性を良好にしているが、このことは、盛土の崩
壊を防止する上では効果的であるけれども、換言すれ
ば、盛土の保水性が低いということであり、このため降
雨あるいは散布などの人為的な給水によって盛土に与え
られる水は、その大半が盛土中に保水されずに盛土から
他所へ流出し、盛土中の絶対的な含水量が低くなる。こ
のような原因で、法面は、植生された植物が生育するた
めに充分な湿潤状態に保たれず、植物に充分な水が供給
されずに植物の生育が遅くなる場合、あるいは生育しな
い場合がある。
【0004】したがって本発明の目的は、法面を形成す
る盛土などの背後土の透水性を良好に保った状態で、法
面を湿潤状態に保つための給水構造を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、植物が植生さ
れる法面が形成され、透水性を有する背後土と、背後土
中に、前記法面に近接して設けられ、流体を貯留する貯
留空間を有する貯留槽と、背後土中に、前記貯留槽から
前記法面に離反する方向に延び、貯留槽から離反するに
つれて上方にわずかに傾斜して設けられる不透水性材料
から成る集水シートとを含むことを特徴とする植生法面
の給水構造である。本発明に従えば、法面に植物が植生
される背後土中には法面に近接して貯留槽が設けられ、
この貯留槽は、水を貯留するための貯留空間を有する。
また、背後土中には不透水性材料から成る集水シートが
設けられ、この集水シートは貯留槽から法面に離反する
方向に延び、貯留槽から離反するにつれて上方にわずか
に傾斜して配置されている。これによって、降雨あるい
は散布などの人為的な給水によって背後土に与えられた
水は、集水シートによって貯留槽に導かれ、その貯留槽
に貯留される。この貯留された水は、毛細管現象によっ
て貯留槽付近の背後土中に染みわたり、その貯留槽付近
の背後土は、土粒間の間隙が水で満たされた含水状態に
保たれる。貯留槽は、前述のように法面に近接して設け
られており、貯留槽付近に含水された水によって、法面
は、土粒の表面が湿った状態となる湿潤状態に保たれ
る。
【0006】また本発明は、前記貯留槽の貯留空間内
に、多孔質材料から成る保水材が設けられることを特徴
とする。本発明に従えば、貯留空間内には保水材が設け
られており、これによって、背後土を構成する土砂が貯
留空間内に入り込んで貯留空間を満たしてしまうことが
ない。しかも保水材は、多孔質材料から成っており、連
続した複数の微細な空隙を有しているので、その微細な
空隙内に水が侵入し、貯留される。したがって、貯留空
間内に効率よく水を貯留することができる。
【0007】さらに本発明の前記貯留槽は、複数の透孔
を有する有孔管によって構成されることを特徴とする。
本発明に従えば、有孔管内の空間が貯留空間となり、こ
の貯留空間は、複数の透孔を介して開放し、外部と連通
している。これによって、背後土を構成する土砂が貯留
空間内に入り込んで貯留空間を満たしてしまうことがな
く、しかも透孔を介し水などの流体は貯留空間内に出入
り可能である。したがって、貯留空間内に前記土砂が入
り込んで貯留空間の容積を小さくしてしまうことがな
く、貯留空間に水などの流体を効率よく貯留することが
できる。
【0008】さらに本発明の前記保水材には、肥料が混
入されていることを特徴とする。本発明に従えば、保水
材内の肥料が、貯留槽に貯留された水に溶け込み、この
肥料の溶け込んだ水によって法面が湿潤状態に保たれ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の第1の形
態の植生法面の給水構造(以下、「給水構造」と略記す
る)1を示す鉛直断面図である。給水構造1は、法面2
が形成される背後土3と、背後土3中にその法面2に近
接した位置に設けられる貯留槽4と、背後土3中に設け
られ、貯留槽4から法面2に離反する方向に延びる集水
シート5とを含んで構成される。
【0010】背後土3は、地耐力の良好な砂礫土である
現地盤6上にたとえば砂質土を盛土することによって形
成される。この背後土3の法面2は、約1:0.2の勾
配、すなわち上下方向の距離を1としたとき、図1の左
方である前方に0.2だけ突出する勾配に形成されてい
る。この法面2が崩れ落ちないようにするために、背後
土3には、複数の補強体7が設けられている。各補強体
7は、大略的にL字状に形成され、図1の紙面に平行に
配置され、かつ図1の紙面に対して垂直な方向に相互に
間隔をあけて配置される鉄筋から成る複数の主部材8
と、主部材8と交差するように図1の紙面に対して垂直
な方向に延び、相互に間隔をあけて配置される鉄筋から
成る複数の連結部材9とが、たとえば溶接によって連結
されて格子状に構成され、水平に配置されるアンカー部
10と、アンカー部10の図1の左方である前方の端部
から上方に屈曲し、前記法面2とほぼ同一の勾配を有し
て配置される係止部11とを有する。このような補強体
7は、アンカー部10が背後土3中に埋設され、係止部
11が法面2に沿った状態で、アンカー部10が上下に
相互に間隔をあけて位置するように配置されて、複数設
けられている。各係止部11は、隣接する補強体7の係
止部11と、一部重なり合った状態で配置されている。
【0011】このような補強体7は、係止部11がアン
カー部10よりも上方に突出するため、背後土3の上部
3aに設けられる補強体7aは、残余の補強体7よりも
係止部11aが、上下の長さ方向が短く設計されてい
る。さらに、補強体7,7aと同様に格子状に形成さ
れ、補強体7,7aと同様の構成を有するアンカー部1
0と、アンカー部10の前方の端部から下方に向けて屈
曲する屈曲部12とを備える補強体13が設けられてい
る。このような補強体7,7a,13を用いて、係止部
11,11a,12によって土砂を係止し、背後土3の
土圧によって法面2が前方、すなわち図1の左方に押圧
され、法面2が崩れ落ちて、背後土3が崩壊しないよう
に背後土3が補強されている。
【0012】また法面2には、植生マット14が設けら
れている。この植生マット14は、布によって形成され
た袋に、たとえば芝などの植物21の種子が内包されて
構成されている。このような植生マット14を法面2に
配置することによって、植生マット14内の種子が発芽
して、法面2が緑化、すなわち背後土3が緑化されるよ
うに構成されている。
【0013】土中、すなわち本発明の実施のこの形態に
おいて背後土3中に含まれる水は、自由水、吸着水、毛
管水の3つに分類され、これらを総合した、土中に含ま
れる水の量が含水量と呼ばれている。自由水は、土粒子
間にあり、重力によって容易に移動する水である。吸着
水は、土粒子の表面に吸着した水であり、重力によって
移動することなく、水圧の伝達は行われない水である。
毛管水は、いわゆる毛細管現象によって、土粒子間を移
動することができる水である。これらの水を、前記植物
が吸収し、生育する。一般に砂質土は、透水係数が大き
く自然含水比が低く、粘土分が増加するにつれて、吸着
水が増加し、含水比も増加する。
【0014】背後土3が、本発明の実施のこの形態のよ
うに砂質土から成る場合、その透水係数kは次式(1)
で表される。
【0015】 k=100×D10 (cm/秒) …(1) ここでD10は粒径加積曲線における10%通過粒径であ
る。細砂の最小径の場合、k=7.5(cm/秒)とな
り、透水係数は大きく、保水性が小さい。すなわち、降
雨や散布などの人為的給水によって背後土3に水が与え
られ、背後土3中に浸透する浸透水があっても保水され
ずに流出してしまいやすい。このような浸透水を保水す
るために、前記貯留槽4および集水シート5が設けられ
る。
【0016】図2は貯留槽4を示す斜視図であり、図3
は保水材15が設けられた状態で、集水シート5ととも
に図2の切断面線III−IIIから見た状態を示す断
面図である。貯留槽4は、たとえば塩化ビニルから成る
長方形状のシートを、その4つの隅の部分4aを折返す
ことによって、上方が開放された長方形状の箱状に形成
される。この貯留槽4は、その長さL1はたとえば2m
〜4mに選ばれ、幅L2はたとえば20〜30cmに選
ばれ、高さL3はたとえば3〜5cmに選ばれる。この
ように選ばれる貯留槽4の寸法L1〜L3は、施工時に
貯留槽4が傾いて配置されてしまい、貯留槽4の一部に
だけ水が貯留される状態を少なくできる寸法であり、施
工時の水平管理が容易である上、貯留空間16内に貯留
される水が、貯留槽4内で偏って、一部にだけ貯留され
ることなく、平均的に貯留することができる寸法であ
る。また、法面2を湿潤状態に保つために、必要充分な
水を貯留することができる貯留空間16を有する寸法で
ある。
【0017】このようにして、シートを折り返すことに
よって、貯留空間16を有する貯留槽4が形成される。
このような貯留槽4は、図1においてその紙面に対して
垂直な方向に延び、水平にかつ法面2に沿って延びて設
けられる。このような貯留槽4は、上下に相互に間隔を
あけて複数配置されている。本発明の実施のこの形態に
おいては、上下に相互に隣接するアンカー部10間に、
それぞれ配置されている。この貯留槽4は、法面2に近
接する側の幅方向の一端部17が、法面2に設けられる
植生マット14、すなわち背後土3の前面3dからたと
えば距離L4=15〜40cm離れた法面2に近接した
位置に設けられる。この距離L4を適宜選ぶことによっ
て、法面2に供給される水の量を調節して、法面2を適
度な湿潤状態に保つことができる。
【0018】この距離L4は、好ましくは20cm程度
であり、植物が根を張るのに十分な所に水を貯留して、
背後土3の土砂の種類に拘わらず毛管水あるいは吸着水
として、分散させることができ、周囲を湿潤状態に保つ
ことができる。
【0019】このような貯留槽4の貯留空間16内に
は、保水材15が設けられている。この保水材15は、
たとえば網状に形成されたポリエチレンから成るシート
を積層し、積層した複数のシートを不織布によって包み
込んで構成されている。このような保水材15は可撓性
を有し、形状が自在に変化することができるうえ、内部
の空隙率が高く、その内部に水を効率よく貯留すること
ができる。しかも、このような保水材15を貯留空間1
6内に設けることによって、貯留空間16に背後土3を
構成する土砂が入込むことを防止して、前述のように内
部に高い空隙率で空隙を形成することができ、貯留槽4
内の貯留空間16を効率よく利用することができる。こ
の保水材15上には、その上面15aに当接して背後土
3の土砂が乗載されている。
【0020】前記集水シート5は、たとえば塩化ビニル
から成る遮水性を有するシートであって、図1の紙面に
対して垂直な方向である幅方向の長さが、貯留槽4の長
さL1と同一であって、図1の左右方向に延び、図3に
示すように、貯留槽4を下方から覆うように貯留槽4に
沿って設けられる受け部19と、受け部19に連なり、
前述のように貯留槽4の法面と離反する側の端部18か
ら法面2に対して離反する方向に延び、かつ法面2から
離反するにつれて上方に傾斜する傾斜部20とを有す
る。この集水シート5の傾斜部20は、たとえば2%勾
配、すなわち図1の左右方向である前後方向の距離を1
00としたとき、距離2だけ上方に傾斜するわずかに傾
斜した勾配を有する。このような集水シート5を設ける
ことによって、背後土3の透水性によって下方に移動す
る背後土3中の水が、集水シート5によって導かれ、貯
留槽4に向けて移動される。これによって、背後土3内
の水は貯留槽4に集められて貯留される。このようにし
て、貯留槽4に貯留された水は、毛細管現象によって貯
留槽4付近に染みわたり、背後土3の貯留槽4付近を背
後土3を構成する土砂の土粒間の間隙を満たす含水状態
にする。貯留槽4は、前述のように植生マット14から
距離L4だけ離れた位置に、植生マット14すなわち法
面2から近接して設けられており、植生マット14が設
けられる法面2は、貯留槽4付近の土砂の土粒間に含水
された水によって、土砂の土粒の表面が湿った状態とな
る湿潤状態に保たれる。ここで、湿潤状態とは、植生マ
ット14内の種子が発芽し、生育するために、吸収する
ことができる水を保水して湿った状態であり、この湿潤
状態によって背後土3が軟化しすぎて、法面2が崩れ落
ちることがない程度である。このような適度な湿潤状態
に法面2を保つために、背後土3の透水率や、貯留槽4
の植生マット14からの距離L4などが適宜選ばれる。
【0021】このように、本発明に従う給水構造1によ
って、植生マット14に内方された植物21の種子が法
面2に保水された水分を吸収して発芽し、順調に生育す
ることができる。したがって、背後土3を効率よく緑化
し、環境保全をすることができる。
【0022】また、土塊すなわち背後土3の安定につい
ては、自由水の移動が左右しているけれども、貯留槽4
および集水シート5は、この自由水の移動を拘束する作
用を有し、背後土3を安定させて、安全性を向上させる
ことができる。
【0023】また集水シート5の受け部19は、貯留槽
4の前記法面2寄りの端部17から法面2に向けて突出
する突出部22を有しており、これによって、貯留槽4
から染み出した水がすぐに下方に向けて移動してしまう
ことなく、法面2に向けて導かれ、法面2を効率よく湿
潤状態に保つことができる。
【0024】背後土3中の含水量は、浸透水が天候によ
って左右されるため、同様に左右されてしまう。このた
め人為的に水を貯留槽4に補う必要がある。
【0025】このために、背後土3の上部3aに図示し
ない水道などの水供給源に連なる給水栓23を設け、こ
の給水栓23に供給管路24を設け、この供給管路24
の吐出口24aを背後土3中に埋設して、背後土3に水
を供給するようにしてもよい。このような場合において
も、人為的に供給した水を貯留槽4に導いて貯留し、法
面2を湿潤状態に保つことができるので、植物21を生
育させるために供給される水を無駄にすることなく、効
率的に植物21に与えることができ、人為的な水の供給
の手間を低減し、しかも確実に植物21を生育させるこ
とができる。
【0026】本発明の実施の他の形態として、粘性土に
よって背後土を形成した場合、その締固まった背後土に
は、自由水が少なく、また浸透水も少なくなる。しかし
ながら、この場合には、降雨があったとしても、地中、
すなわち背後土3中に浸透する水は少なく、表面排水、
すなわち背後土3の表面を伝って流れる排水によって他
所へ流出してしまう。このような場合にも、前記給水栓
を設けることによって、貯留槽4に水を貯留し、吸着水
として周囲に分散し、植物に水を供給することができ
る。
【0027】ここで、降雨あるいは、前記給水栓23か
らの給水、散布などの人為的な給水によって、背後土3
に与えられた水は、最も上方に配置される貯留槽4から
順次貯留され、溢れた水は、下方へと流れて移動し、順
次下方に配置される集水シート5によって導かれて、貯
留槽4に貯留されていく。貯留槽4を上下に複数設け
て、その間隔を適宜に選択し、かつ貯留槽4の前記寸法
L1〜L3を適宜に選択することによって、法面2を上
下に関して、平均的に湿潤状態に保つことができる。
【0028】また、本発明の実施の他の形態として、給
水栓23から水と共に、肥料、除虫剤などを供給するよ
うに構成し、植物21の生育を促進させるようにしても
よい。
【0029】また、本発明の実施の第2の形態として、
図1に仮想線25で示す部位に栗石を設けて背後土3を
構成するようにしてもよい。このように、栗石を設ける
ことによって、上方からの水、たとえば降雨などによっ
て背後土3にもたらされる水が、栗石が配置される部位
25において下方に速やかに導かれ、貯留槽4内に水を
速やかに導くことができ、貯留槽4内に水を効率よく導
いて貯留することができる。これによって、法面2をよ
り効率よく湿潤状態に保つことができる。
【0030】次に本件発明者が行った実験について簡単
に説明する。本件発明者は、前述のような背後土3を2
つに仕切り、一方にだけ本発明の従う給水構造が備える
貯留槽4および集水シート5を設けて、植生した植物2
1を観察した。人為的な水の供給などの条件は、貯留槽
4および集水シート5を設けた場合と設けていない場合
とも同一である。結果は、植生してから一週間後、従来
の何も設けていない場合には、植物が全く発芽しなかっ
たけれども、本発明に従う貯留槽および集水シートを設
けた場合には、多くの種子が発芽した。このことは、本
発明に従う給水構造が植生された植物の生育を促すこと
を示しており、好適に実施することができることを示し
ている。
【0031】図4は、本発明の実施の第3の形態の給水
構造1aを示す鉛直断面図である。給水構造1aは、図
1〜図3に示す給水構造1と類似しており、一端部26
aが貯留槽4内に挿入されており、他端部26bが貯留
槽4から植生マット14に向けて延びて設けられる導水
体26を有する。その他の給水構造1と同様の構成を有
する部分については同一の参照符号を付し、説明は省略
する。導水体26は、たとえば不織布などの透水性およ
び浸水性を有する材料から成り、これによって、貯留槽
4内に貯留された水が法面2に効率よく導かれ、その法
面2を効率よく湿潤状態に保つことができる。
【0032】また、本発明の実施の第4の形態として、
保水材15に、たとえば液体肥料であれば含浸させ、固
形肥料である場合には含有させるなどして、保水材15
内に肥料を混入するようにしてもよい。これによって、
貯留槽4内に貯留された水に、前記肥料が溶け込み、肥
料が溶け込んだ水によって法面2が湿潤状態に保たれ
る。したがって、植生される植物21は、水とともに肥
料を吸収することができるので、植物21の生育を促進
させることができる。
【0033】本発明の実施の他の形態として、貯留槽4
は、たとえばゴムシートなどを用いて同様に箱形に折り
返して形成するようにしてもよく、これによって同様の
効果を得ることができる。
【0034】また本発明の実施の他の形態として、保水
材15は、たとえばポリエチレンなどから成るスポンジ
状のマットによって構成されてもよく、これによって同
様の効果を得ることができる。
【0035】図5は、本発明の実施の第5の形態の給水
構造30を示す鉛直断面図である。この給水構造30の
背後土31は、図1に示す給水構造1の背後土3と同様
に現地盤6上に砂質土を盛土することによって形成さ
れ、法面32が1:0.8の勾配を有して形成されてい
る。この背後土31には、図1に示す給水構造1が備え
る補強体7と類似した補強体33を備えており、この補
強体33の背後土31中に埋設されるアンカー部10と
法面32に係止される係止部11との角度は、補強体7
のそれとは異なり、補強体33の係止部11が法面32
に沿って設けられている。背後土31の上部31aに設
けられる補強体33も、給水構造1の補強体7aと同様
に、係止部11aが短く形成されている。さらに、補強
体34は、給水構造1の補強体13と同様の構成を有し
ており、アンカー部10から立下がる係止部35が法面
32に沿って設けられている。その他の図1に示す給水
構造1と同様の構成を有する部分については同一の参照
符号を付し、説明は省略する。
【0036】このように、図1に示す給水構造1に比べ
て、法面32が緩やかな勾配を有して形成される場合に
おいても、給水構造1と同様に貯留層4および集水シー
ト5を設けて、法面32付近も湿潤状態に保つことがで
きる。したがって、このような給水構造30において
も、植物21が背後土31中の水を充分に吸収し、生育
することができる。したがって、背後土31を効率よく
緑化し、環境保全を行うことができる。
【0037】また本発明の実施の第6の形態として、図
1を用いて説明した本発明の実施の第2の形態と同様
に、図5に仮想線で示す部位36に栗石を設けて水を貯
留槽4に導くようにしてもよい。これによって、本発明
の実施の第2の形態と同様に貯留槽4に効率よく水を導
くことができる。
【0038】さらに本発明の実施の第7の形態として、
図4に示す本発明の実施の第3の形態と同様に、図5に
示すように導水体26を設けて、貯留槽4内の水を効率
よく法面32付近に導いて、法面32を効率よく湿潤状
態に保つように構成してもよい。これによって、本発明
の実施の第3の形態と同様の効果を得ることができる。
【0039】図6は、本発明の実施の第8の形態の給水
構造40を示す鉛直断面図である。給水構造40の背後
土41は、現地盤6上に砂質土を盛土することによって
形成されており、その法面42は、約1:1の勾配を有
して形成されている。この背後土41の法面42付近に
は、図7に示すような底部43と、底部43の両側部か
ら上方に立上がる側壁44とを有する、たとえばコンク
リートから成る補強ブロック45が、法面42の下部に
設けられた基礎体46上に法面42に沿って積み重ねら
れている。このような補強ブロック45を用いて法面4
2が強化されており、背後土41の土圧によって法面4
2が崩れ落ち、背後土41が崩壊しないように構成され
ている。その他の同様の構成を有する部分については同
一の参照符号を付し、説明は省略する。
【0040】このように、補強ブロック45によって補
強された法面42を有する給水構造40であっても、貯
留槽4および集水シート5を同様に設けて、貯留槽4内
に貯留された水によって、法面42を湿潤状態に保つこ
とができ、植物21を発芽させて生育させることができ
る。したがって、背後土41を緑化し、環境保全を行う
ことができる。
【0041】また本発明の実施の第9の形態として、仮
想線で示す部位47に栗石を設けて、貯留槽4に水を導
きやすくするように構成してもよい。これによって、背
後土41中の水を効率よく貯留槽4に導いて貯留するこ
とができる。
【0042】さらに本発明の実施の第10の形態とし
て、図4に示す本発明の実施の第3の形態と同様に導水
体26を設けて、貯留槽4内の水を法面42に効率よく
導くように構成してもよい。これによって、貯留槽4内
に貯留された水を効率よく植物21に与えることがで
き、背後土41を効率よく緑化することができる。
【0043】図8は、本発明の実施の第11の形態の給
水構造50を示す鉛直断面図である。給水構造50の背
後土51は、現地盤6上に砂質土を盛土することによっ
て形成され、その法面52は、約1:1.7の勾配を有
して平坦状に形成されている。この法面52は、勾配が
やや緩やかであるため、法面52は補強されていない。
その他の同様の構成を有する部分については同一の参照
符号を付し、説明は省略する。
【0044】このように構成される給水構造50におい
ても、貯留槽4および集水シート5を設けることによっ
て、法面52を効率よく適度な湿潤状態に保つことがで
き、植物21を発芽させて生育させ、背後土51を効率
よく緑化することができる。
【0045】また本発明の実施の第12の形態として、
仮想線で示される部位50に栗石を設けるように構成し
てもよい。これによって、背後土51中の水を効率よく
貯留槽4に導き、貯留槽4に貯留することができる。
【0046】さらに本発明の実施の第13の形態とし
て、図4に示す本発明の実施の第2の形態と同様に、導
水体26を設けるようにしてもよい。これによって、同
様に貯留槽4内の水を法面52に効率よく導き、法面5
2を効率よく適度な湿潤状態に保つことができる。した
がって、植物21に充分な水を効率よく与え、発芽し生
育させることができる。したがって、背後土51を効率
よく緑化することができる。
【0047】図9は、本発明の実施の第14の形態の貯
留槽60を示す断面図である。貯留槽60は、たとえば
塩化ビニルから成るヒューム管をその軸線を含む平面で
切断し、断面形状が半円状になるように半割りにした管
が用いられる。このような半割りの管を上方を開放させ
た状態で設けられる。また、集水シート5が貯留槽4と
同様に貯留槽60の下方を覆って設けられている。これ
によって貯留槽60は、その長手方向両端部、すなわち
図9において紙面に対して垂直な方向の両端部は図示し
ない蓋によってふさがれている。この貯留槽60は、そ
の半径Rが15〜20cmに選ばれ、図9の紙面に対し
て垂直な方向の長さが、たとえば2m〜4mに選ばれて
いる。これによって、施工時に貯留槽60が傾いて配置
されてしまい、貯留槽60の一部にだけ水が貯留される
状態を少なくすることができ、施工時の水平管理が容易
であり、かつ貯留槽60に偏ることなく平均的に水を供
給することができ、法面2,32,42,52全体が効
率よく湿潤状態に保たれる。したがって、貯留槽60を
設ける際の水平施工管理が容易であり、作業性に優れて
いる。しかも、充分な貯水量を有することができるの
で、法面2,32,42,52を充分な湿潤状態に保つ
ことができ、植物21に充分な水を供給することができ
る。
【0048】このような貯留槽60は、たとえばポリエ
チレンなどから成るヒューム管を用いて形成されてもよ
い。また、貯留槽4と同様に、貯留空間61内に保水材
15を設けるように構成してもよく、これによって、前
述と同様に貯留空間61内に効率よく水を貯留すること
ができる。
【0049】図10は、本発明の実施の第15の形態の
貯留槽65を示す断面図である。貯留槽65は、たとえ
ばポリエチレンから成る断面形状が円形の管によって構
成される。この貯留槽65は、千鳥状に配置される複数
の透孔66を有し、開孔率はたとえば40〜60%に選
ばれている。する。これによって、貯留槽65内の貯留
空間67は、透孔66を介して開放され、このような貯
留槽65は、その長手方向両端部、すなわち図10の紙
面に対して垂直な方向両端部が図示しない蓋によってふ
さがれており、その長さはたとえば2m〜4mに選ば
れ、直径Dは、たとえば10〜20cmに選ばれてい
る。この貯留槽65の下方を覆って集水シート5が設け
られている。
【0050】このような透孔66を介して外部と連通す
る貯留空間67を有する貯留槽65を用いることによっ
て、背後土3,31,41,51の土砂が貯留空間67
に入り込んでしまうことを防止し、かつ透孔を介して貯
留されるべき水が貯留空間67に貯留されるように構成
することができる。したがって、貯留槽65の貯留空間
67を有効的に利用し、効率よく水を貯留することがで
きる。しかも、前述のような寸法に選ぶことによって、
貯留槽4,60と同様に施工管理が容易であり、かつ必
要充分な水を貯留することができる。
【0051】また、本発明の実施の他の形態として、貯
留槽はたとえば無数の開孔部を円周上に均一に有する網
目構造のポリエチレンから成る管によって構成してもよ
く、また前記網目状に形成された管を内管として、その
全周面にわたって透水構造の多孔質管を外管としてフィ
ルタ機能を備えた管によって構成されてもよい。このよ
うに構成される貯留槽を用いても、図10に示す貯留槽
65と同様の効果を得て、好適に実施することができ
る。
【0052】図11は、本発明の実施の第16の形態を
示す貯留槽70を示す断面図である。貯留槽70は、側
溝などとして用いられる断面形状が大略的にU字状のコ
ンクリートから成る形材によって構成される。このよう
な形材を用いて、貯留槽70が構成され、貯留槽70は
形材を上方に開放させた状態で配置し、上方が対向され
る貯留空間71を有して構成される。貯留槽70は、形
材がその長手方向、すなわち図11の紙面に対して垂直
な方向に複数並べて配置され、たとえば2m〜4m毎に
図示しない仕切部材が配置されて、2m〜4mの長さを
有する貯留槽が構成される。このような貯留槽70は、
その高さL10がたとえば24〜30cmに選ばれ、そ
の幅L11が24〜30cmに選ばれている。これによ
って、貯留槽70は、貯留槽4,60,65と同様に、
水平施工管理が容易な状態で作業して設けることができ
るとともに、偏ることなく水を貯留し、法面2,32,
42,52を平均的に、適度な湿潤状態に保つことがで
きる。このような貯留槽70の下方を覆って集水シート
5が設けられる。
【0053】本発明の実施の他の形態として、たとえば
ポリエチレンから成るU字状の形材を用いて貯留槽を構
成するようにしてもよく、これによって同様の効果を得
ることができる。また、本発明の実施のさらに他の形態
として、貯留層70の貯留空間71内に保水材15を設
けるようにしてもよく、これによって前述と同様に、背
後土3,31,41,51の土砂が貯留空間71に入り
込んでしまうことを防止し、貯留空間71を有効に利用
することができる。
【0054】上述の発明の実施の形態において、集水シ
ート5は、塩化ビニルシートから成ったけれども、本発
明の実施の他の形態として、ゴムシート、鉄板、ベニア
板またはポリ塩化ビニルシートなどによって構成されて
もよい。これによって、同様の効果を得て、給水構造を
実施することができる。
【0055】上述の発明の実施の形態において、法面は
補強体7,7a,13,33,33a,34または補強
ブロック45によって補強されたけれども、本発明の実
施の他の形態として、たとえば高強度繊維を格子状に成
型し、特殊樹脂を被覆させることにより強度を持たせた
テキスタイルなどを用いて補強するように構成してもよ
く、また細く形成された鋼から成るワイヤを編込んでシ
ート状にしたワイヤマットを用いて補強するようにして
もよく、背後土3,31,41,51中に埋設される板
状のアンカ部材を有するロッドに、格子状に形成される
係止部材を固定して、補強するようにしてもよい。
【0056】また、上述の発明の実施の形態において、
植物21の植生は、植生マット14を用いて行われたけ
れども、本発明の実施の他の形態として、植物21の種
子を法面2,32,42,52に吹き付けるように構成
してもよい。また、植物は、アジサイやツツジなどであ
ってもよく、苗を植えて植生してもよい。
【0057】また、上述の発明の実施の形態において、
背後土3,31,41,51は、砂質土を盛土すること
によって、構成されたけれども、本発明の実施の他の形
態として、礫や栗石などを有する、いわゆる裏込めと呼
ばれる構成であってもよい。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、植物が植
生される法面が形成される背後土中には、法面に近接し
て貯留槽が設けられ、この貯留槽から法面に離反する方
向に延び、かつ貯留槽から離反するにつれて、上方にわ
ずかに傾斜する集水シートが設けられる。これによっ
て、背後土に降雨あるいは散布などの人為的な給水によ
って与えられた水は、集水シートによって貯留槽に導か
れて貯留槽に貯留される。貯留槽に貯留された水は、毛
細管現象によって背後土の前記貯留槽付近に染みわた
り、貯留槽付近を含水状態に保つ。貯留槽は、前述のよ
うに法面に近接して設けられており、背後土の土砂の種
類に拘わらず法面を湿潤状態に保つことができるので、
法面に植生される植物に必要充分な水を与えることがで
き、植物が効率よく生育される。したがって、背後土が
効率よく緑化される。しかも、湿潤状態は、法面が崩れ
落ちない程度であり、背後土が崩壊することがない。
【0059】また本発明によれば、貯留槽の貯留空間に
は保水材が設けられており、これによって貯留空間に背
後土の土砂が入り込んでしまい、貯留空間を埋めてしま
うことがない。しかも、保水材は多孔質材料から成り、
内部に水を保水する微細な空隙を効率よく有するので、
貯留槽の貯留空間内に水を効率よく貯留することができ
る。
【0060】さらに本発明によれば、貯留槽は複数の透
孔を有する有孔管によって構成される。これによって、
貯留槽内の貯留空間に背後土の土砂が入り込んでしまう
ことを防止し、かつ貯留空間内に貯留されるべき水が透
孔を介して侵入することができるので、貯留空間を有効
的に利用して水を貯留することができる。
【0061】さらに本発明によれば、保水材には肥料が
混入されている。これによって、貯留空間に貯留される
水に肥料が溶け込み、肥料が溶け込んだ水によって法面
を湿潤状態に保つことができるので、植生された植物が
水とともに肥料を吸収することができる。したがって、
植生された植物の生育が促進され、背後土の緑化が促進
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態の給水構造1を示す
鉛直断面図である。
【図2】貯留槽4を示す斜視図である。
【図3】保水材15を設けた状態で、集水シート5とと
もに貯留槽4を図2の切断面線III−IIIから見て
示す断面図である。
【図4】本発明の実施の第3の形態の給水構造1aを示
す鉛直断面図である。
【図5】本発明の実施の第5の形態の給水構造30を示
す鉛直断面図である。
【図6】本発明の実施の第8の形態の給水構造40を示
す鉛直断面図である。
【図7】補強ブロック45を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施の第11の形態の給水構造50を
示す鉛直断面図である。
【図9】貯留槽60を示す断面図である。
【図10】貯留槽65を示す断面図である。
【図11】貯留槽70を示す断面図である。
【符号の説明】
1,1a,30,40,50 給水構造 2,32,42,52 法面 3,31,41,51, 背後土 4,60,65,70 貯留槽 5 集水シート 7,7a,13,33,34 補強体 14 植生マット 15 保水材 16,61,67,71 貯留空間 45 補強ブロック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物が植生される法面が形成され、透水
    性を有する背後土と、背後土中に、前記法面に近接して
    設けられ、水を貯留する貯留空間を有する貯留槽と、 背後土中に、前記貯留槽から前記法面に離反する方向に
    延び、貯留槽から離反するにつれて上方にわずかに傾斜
    して設けられる不透水性材料から成る集水シートとを含
    むことを特徴とする植生法面の給水構造。
  2. 【請求項2】 前記貯留槽の貯留空間内に、多孔質材料
    から成る保水材が設けられることを特徴とする請求項1
    記載の植生法面の給水構造。
  3. 【請求項3】 前記貯留槽は、複数の透孔を有する有孔
    管によって構成されることを特徴とする請求項1記載の
    植生法面の給水構造。
  4. 【請求項4】 前記保水材には、肥料が混入されている
    ことを特徴とする請求項2記載の植生法面の給水構造。
JP20617295A 1995-08-11 1995-08-11 植生法面の給水構造 Pending JPH0951733A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103821153A (zh) * 2014-01-10 2014-05-28 东南大学 一种砒砂岩坡面治理方法
CN105297748A (zh) * 2015-11-13 2016-02-03 中铁二院工程集团有限责任公司 冰水堆积物路堑边坡加固防护结构
CN109197525A (zh) * 2018-09-25 2019-01-15 华北水利水电大学 一种农田灌溉方法
CN111042157A (zh) * 2019-12-19 2020-04-21 郑楚英 一种用于高陡坡面植物措施的截水蓄水微灌方法

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