JPH09512946A - 破壊された避雷器を表示する装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 過電圧保護装置が破壊されたか否かの確実な表示を与える発明でもって、保護装置が破壊されているのであって、それ以外のものではないことを特に表示するように構成された保護装置とシステムが提供される。このシステムの最も重要な特徴は、警報機能を有する新規な型式のフェールセーフ装置−警報フェールセーフ装置（１２）にある。この警報フェールセーフ装置は、保護装置（８）が臨界温度まで加熱された場合、その保護装置の端子（１０）を短絡する典型的なフェールセーフ装置と全く同様に操作し、そして同時に、装置の位置の信号を出す信号回路を短絡させる。これを行うために、保護装置に追加の電気接触子ばね−警報ばね（２）が備えられる。この警報ばねは、主フェールセーフばね（１）を引込め状態で保持するものと同じ溶融可能材料の部品（３）によって引込め状態に保持されている。保護装置が加熱されて上記材料（３）が溶融すると、主フェールセーフばね（１）と警報ばね（２）は解放される。フェールセーフ装置は保護装置の中央ピンを通して地面に接続されているから、それらばねが解放されると、保護装置と信号回路も接地される。全ての入来遠距離通信ラインに、監視システムに接続された、カセット内にグループで収容した警報フェールセーフ装置を備えることにより、保護装置を監視し、そして機能障害になった装置を容易且つ確実に表示することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 破壊された避雷器を表示する装置 技術分野 本発明は、例えば遠距離通信設備の過電圧保護システム中に備えられているフ ューズまたは保護装置の機能障害を表示する装置に関する。過電圧が生じ、この ために過電圧保護装置が過熱されてシステムに損傷を与える危険が生じた場合、 この事態が本発明の装置によって表示され、これにより保護装置の交換が行われ るようにする。 背景技術 落雷、または誘導された交流電圧、あるいは電力ケーブルとの直接の接触によ って生じる過電圧から遠距離通信設備と遠距離通信ラインを保護するのに、通常 、３極希ガス放電管（以下、保護装置と称す）が使用されている。入来遠距離通 信ラインの２本のワイヤは普通、ステーションの主分配フレームの入力部に設け られた保護装置によって保護される。保護装置の機能は、ラインに過電圧が生じ た場合に、ワイヤを地面に短絡させ、これによって、入来遠距離通信ラインに接 続されたライン・インタフェース・ボードやその他の設備を、これらに損傷を与 える過電圧から保護することである。保護装置は普通、過電圧が消滅すると自動 的に、その非常に高い抵抗の標準状態に復帰する。保護装置がａ．ｃ．過電圧を 長期間受けると、保護装置内の電力損失によって保護装置は加熱される。これに より、保護装置を収納しているカセットが損傷されることが起る。カセットは通 常プラスチック材料で作られているからである。保護装置の加熱はまた保護装置 自体の破壊をもたらす。保護装置が破壊された場合、それはラインと地面との間 の非常に大きな抵抗として働くようになり、遠距離通信ライン上の過電圧をそれ 以上停止させることができなくなる。そこでその過電圧はラインに接続している 遠距離通信設備にまで達し、これを損傷する。他の問題点は、保護装置の機能状 態の判定と測定が、保護装置を遠距離通信ラインから切離さないと行えないこと である。保護装置の電気特性を測定し、そして、これによって保護装置が破壊さ れ ているか否かを判定するためには、保護装置をカセットから取出さなければなら ない。 その問題点の一部を解決する発明を伴なったフェールセーフ装置が開発され、 この装置は数年に亘って使用されている。フェールセーフ装置は、保護装置を、 これのポテンシャル破壊(potential destruction)の直前に短絡させるように機 能する。フェールセーフ装置は、保護装置が出す熱によって起動されるようにな っており、そして典型的には、ばね負荷された電気接触子（spring-loaded elec trical contact）が加熱によって溶融する材料の部品の中に引込めて保持されて いる構造になっている。そこで保護装置がある所定の温度に達すると電気接触子 は解放される。解放されるとその電気接触子は保護装置の極または端子の方へ動 いてこれら端子を地面に短絡する。フェールセーフ装置を取付けた保護装置が破 壊されたとき、ステーションは、それに接続した遠距離通信ラインの測定を行っ て、そのラインが地面に短絡されているか否かを確認することができる。 しかし遠距離通信ラインの地面への短絡は、必ずしもフェールセーフ装置付き 保護装置の破壊によってだけでなく、その他の多くの様々な原因によっても生じ る。そこでステーションにいる者は、ある特定の遠距離通信ラインの接地（地面 への短絡）が保護装置の破壊によるものなのか、それとも外部の短絡によるもの なのかを確認することはできない。従って遠距離通信ラインの接地は、保護装置 が破壊されたことの信頼できる表示にはならないのである。 発明の概要 保護装置が破壊されたか否かの確実な表示を与える発明でもって、保護装置が 破壊されているのであって、それ以外のものではないことを確実に表示するよう に設計された保護装置とシステムが構成された。このシステムの最も重要な部分 は、警報機能（alarm function）を備える新規な型式のフェールセーフ装置であ る（以下、警報フェールセーフ装置と称する）。この警報フェールセーフ装置は 、保護装置が臨界温度まで加熱された場合、その保護装置上の短絡ピン／端子の 形の典型的なフェールセーフ装置と全く同様に操作し、そして同時に、フェール セーフ装置の位置を表示するための信号回路を短絡させる。これを行うために、 保護装置に追加の電気接触子ばね（警報ばね）が備えられる。この警報ばねは、 主 フェールセーフばねを引込め状態で保持するものと同じ溶融可能材料の部品によ って引込め状態に保持されている。主フェールセーフばねが保護装置の方へ動く ように設計され、そして偏倚され(biassed)ているのに対し、警報ばねは保護装 置から遠ざかり、そして接触子レールまたはバーの方へ動くように設計され偏倚 されている。 材料が溶融する温度まで保護装置が加熱されると、主フェールセーフばねは解 放されて保護装置の方へ動き、これによって保護装置上の中央ピンと端子ピンと の間の接触状態を作る。同時に警報ばねも解放され、保護装置から離れる方へ動 き、そして、保護装置が入っているカセットのカバーの中に取付けられた金属の レールまたはバーに接触する。フェールセーフ装置は保護装置の中央ピンを通し て接地されているから、それらばねが解放されると、保護装置上の両方の端子ピ ンが接地され、またカセット・カバー内の金属レールまたはバーも接地される。 カセット・カバーはまた、カセット内の保護装置の１つが破壊されたとき発光す るように接続された発光ダイオードを備えられる。監視システムに接続されたカ セット内にグループで収容された警報フェールセーフ装置を全ての入来遠距離通 信ラインに備えることにより、機能障害の保護装置の簡単で信頼性のある監視と 表示を行うことができる。 図面の簡単な説明 第１図は本発明の警報フェールセーフ装置のばね要素とピンを平らにした状態 で示す。 第２図は、希ガス放電管型の３端子保護装置に取付けるように湾曲に曲げられ た第１図のばね要素を示す。 第３図は本発明の警報フェールセーフ装置を示す。 第４図は入来遠距離通信ラインに接続された本発明の警報フェールセーフ装置 を示す。同図で右側の保護装置が破壊されている。 第５図は第４図に対応する電気回路を示す。 第６図は、カバー部材を有し、そして１０個の警報フェールセーフ装置を収容 するカセットを示す。同図はまた、警報フェールセーフ装置およびカセットを示 す。 第７図は、警報フェールセーフ装置を収容したカセットに接続された警報ユニ ットとブザー・ユニットを含むシステムを示す。 発明の最適の実施形態 第１図から第３図までは、警報フェールセーフ装置１２のばね部分の詳細図で ある。警報フェールセーフ装置のばね部分は、第１図において解り易くするため 、保護装置８の円筒形の本体部の周囲に取付けるために湾曲に曲げられる前の状 態が示されている。警報フェールセーフ装置のばね部分は、例えばベリリウム銅 で作られる弾性またはばねＴ形プレート５で構成される。警報フェールセーフ装 置の主フェールセーフばね１は、これが解放されると保護装置８の両端の端子９ に接触するように設計されている。警報フェールセーフ装置の警報ばね２は、こ れの緊張位置においては全体的に主フェールセーフばね１の内側にあり、そして この位置に溶融可能なロッドまたはピン３によって固定保持されているように構 成されている。溶融可能ピンの一方の端部は、警報フェールセーフ装置の主フェ ールセーフばね５上の孔４内に嵌込み固定される。主フェールセーフばね５はま た、保護装置に備えられている中央ピン１１を受入する孔６を有する。符号７は 、フェールセーフ装置が保護体部上の中央電極環１３と接触する個所の接続点を 示す。第２図は、警報フェールセーフ装置を保護体部に取付けるためにばね部分 ５が湾曲に曲げられた警報フェールセーフ装置を示す。第３図は、保護体部８上 に装架された警報フェールセーフ装置とその主フェールセーフばねおよび警報ば ねを示す。 第４図は、保護装置／警報フェールセーフ装置１２が、ライン・インタフェー ス・ボード１５に接続している入来遠距離通信ライン１４に対してどのように接 続されるかを示す。同図において右側の保護装置は破壊されており、そしてその 端子コネクタ・ピン１０が主フェールセーフばねの中央部でピン・コネクタ１１ を通して短絡されている。警報ばね２は保護装置から遠ざかる方向へ動き、そし て、保護装置を収容しているカセット１８のカバー部材１７に取付けられた金属 レール１６に接触している。この結果、アース１９から、警報フェールセーフ装 置１２、金属レール１６、発光ダイオード２０、抵抗器２１、および警報ユニッ ト２２を通る電気接続へと続く電気回路が形成される。第５図は、第４図の電気 回路と同等な回路を示す。 第６図は、警報フェールセーフ装置１２がどのようにカセット１８内に挿入さ れ、そしてカバー部材１７で覆われるかを示す概略図である。カバー部材は、信 号回路に接続できるレール１６を組込まれている。カバー部材１７にはまた発光 ダイオード２４が取付けられており、この発光ダイオードは、ロッド３が溶融し て警報フェールセーフ装置の警報ばね２がレール１６に接触すると発光する。第 ６Ａ図はカバー部材１７とこれに取付けられた発光ダイオード２４を示す。第６ Ｂ図は、第６Ｃ図に示すようなそれぞれのカセット１８の中に挿入される１０個 の警報フェールセーフ装置１２を示す。第６Ｄ図はカセット１８に取付けられた カバー部材１７を示す。第６Ｅ図はカセット・カバー部材１７の上面図で、発光 ダイオード２４がよく解かるように示される。 第７図はブザー・ユニット２５と警報ユニット２６の接続を示す。これらユニ ットはそれぞれ共通の電源に接続され、そして機能をもった電気スイッチを備え ている。各警報ユニットは、複数個のカセットを収容するホルダ２７に接続され る。過電流によって警報フェールセーフ装置の異常な加熱が生じるとロッド３が 溶解し、そして警報回路が地面に接続される。これにより発光ダイオード２４が 発光し、そして警報フェールセーフ装置のグループに接続した警報ユニット２６ がその接地接続を表示し、ブザー・ユニット２５に信号を送る。保護装置が機能 障害状態になると、この機能障害は直ぐに認知され、そしてブザーがステーショ ンにいる人間に聞かれる。そこでその保護装置は機能する装置と交換される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ， ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ， ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ 【要約の続き】 置と信号回路も接地される。全ての入来遠距離通信ライ ンに、監視システムに接続された、カセット内にグルー プで収容した警報フェールセーフ装置を備えることによ り、保護装置を監視し、そして機能障害になった装置を 容易且つ確実に表示することができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 安全装置の機能障害、例えば遠距離通信設備の過電圧保護装置の機能障 害を表示するための装置であって、その保護装置が損傷される危険があるまで過 熱されるとばね要素の部品が解放され、これによって前記保護装置および信号回 路がアースに接続される如き構成を備える機能障害表示装置において、前記ばね 要素が主フェールセーフばね（１）と警報ばね（２）とを含み、これら主フェー ルセーフばねと警報ばねとは、緊張状態のとき、溶融可能材料によって相互に分 離され、そして前記保護装置上の接地可能中央ピン（１２）と電気接触しており 、そして解放状態のときには、更にまた、前記保護装置に装架の端子ピン（１０ ）およびレールまたはバー（１６）と電気接触し、そこで前記装置装架端子ピン および前記レールまたはバーがアースに接続される如き構成を備えることを特徴 とする機能障害表示装置。 ２． 前記溶融可能材料がロッド（３）の形にされることを特徴とする請求の 範囲第１項の機能障害表示装置。 ３． 前記レールまたはバー（１６）に信号回路（２０−２３）が接続され、 これにより前記機能障害が光および（または）音の信号で表示されることを特徴 とする請求の範囲第１項または第２項の機能障害表示装置。