JPH09512799A - チューブリン重合及び解重合に影響を与えるボルネオール誘導体 - Google Patents

チューブリン重合及び解重合に影響を与えるボルネオール誘導体

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JPH09512799A JP7528618A JP52861895A JPH09512799A JP H09512799 A JPH09512799 A JP H09512799A JP 7528618 A JP7528618 A JP 7528618A JP 52861895 A JP52861895 A JP 52861895A JP H09512799 A JPH09512799 A JP H09512799A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、一般式I: [式中、R1は、C(O)−CH(OR6)−CH(NHR7)−R8を表わし、R2は、水素、−OH,C1〜C10−アルキル、C1〜C10−アルコキシ、−OC(O)R9a、−OSO29a、−OP(O)(OH)2、NHR9a、NR8a9bを表わし、R3は、水素、−OH、C1〜C10−アルコキシ、−OC(O)R9b、−OSO29b、−OP(O)(OH)2を表わすか又はR2、R3が一緒に酸素原子を表わし、R4は、水素、C1〜C10−アルキル、−(CH2n−OR11aを表わし、R5は、水素、C1〜C10−アルキル、−(CH2p−OR11bを表わすか又はR4、R5が一緒に酸素原子、=CHR10−基を表わし、nは0〜8を表わし、pは1〜8を表わし、R7は、−C(O)R12、−SO212、−C(O)OR12、−C(O)NHR9dアリールを表わし、R9a〜e、R12は同一又は異なるものであり、C1〜C10−アルキル、C4〜C8−シクロアルキル、アリール、C7〜C16−アラルキルを表わし、R10は水素、C1〜C10−アルキル、−(CH2s−OR14を表わし、sは1〜8を表わし、R6、R11a,b、R14は同一又は異なるものであり、水素、C1〜C10−アルキル、アリール、C7〜C16−アラルキル、−SO29C、−P(O)(OH)2を表わし、R13、R15a,bは同一又は異なるものであり、水素、C1〜C10−アルキル、アリール、C7〜C16−アラルキルを表わし、X1、X2は同一又は異なるものであり、Xを表わし、Xは水素、ハロゲン、−OH、−NO2、−N3、−CN、−NR15a15b、−NHSO215a、−CO215、C1〜C10−アルキル、C1〜C10−アルコキシ、C1〜C10−アシルオキシ、C1〜C10−アシルであってよい]のボルネオール誘導体及びR15が水素を表わす場合にはその生理的に認容性の塩基との塩並びにそのα−、β−又はγ−シクロデキストリンクラスレート並びにリポソームで被包された一般式Iの化合物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 チューブリン重合及び解重合に影響を与えるボルネオール誘導体 本発明は、チューブリン−重合又はチューブリン解重合に影響を与えることの できる薬理学的に有効な新規化合物に関する。 多数の天然の有糸分裂毒は、抗腫瘍剤として使用されるか又は臨床検査で使用 される。これらの有糸分裂毒は様々な種類が存在するが、これらはその細胞毒性 作用を紡錘体器中の微小管(Mikrotubulin)の重合を抑制することによって発揮 する(例えばビンカアルカロイド、コルヒチン)か又はGTPに無関係なチュー ブリンの重合を高め、微小管の解重合を抑制することによって発揮する(例えば タキソール、タキソテル)。有糸分裂毒は、これまで解明されていない物理化学 特性に基づき及び腫瘍細胞の特殊性により、腫瘍細胞に関して一定の選択性を有 するが、しかし変形されてない細胞に対しても少なからぬ細胞毒性を有する。 ビンカアルカロイドは、今日まで骨髄腫瘍の併用化学療法で非常に重要である 。タキサンは最近、これまでの使用可能な細胞成長抑制剤を使用することのでき なかった重要な使用分野で、例えば卵巣癌、悪性黒色腫に使用できるようになっ た。タキサンの副作用はも ちろん他の細胞成長抑制剤の副作用に匹敵する(例えば脱毛、感覚神経病)。P −グリコプロテインを過剰表現する多−薬剤−耐性の腫瘍細胞はタキサンに対し て耐性である。更に天然物質タキソールの入手可能性が限定されることから、広 範な臨床検査に支障が生じる。 従って、従来の有糸分裂毒とは異なる作用スペクトルを有する天然物質及び合 成医薬が試験された。in vitro試験法により、チューブリンのGTP− 依存性重合には影響を与えないが、生成された微小管の解重合を抑制する物質を 開発することができる。このような作用プロフィールを有する物質は、核外細胞 区画中の微小管の多様な機能に有糸分裂の間(中期/後期)の紡錘体器の動力学 よりも強くない影響を与える。当然、このような化合物は、in vivoでタ キサン又はビンカアルカロイドより僅かな副作用を示す。 チューブリンは、有糸分裂紡錘体の必須成分である。これは特に細胞形を維持 し、細胞内で細胞小器官を運び、細胞運動性に影響を与えるために役立つ。 タキサンは、チューブリンの重合(主としてG2−期の)を促進させ、生成し た微小管−ポリマーを安定化させることができる、これまで唯一公知の構造物で ある。この機序は、同じく期特異的な細胞分裂に影響を与える種類のその他の構 造物を有するようなものと は異なる。即ち、例えばビンカアルカロイドの群からの物質(例えばビンクリス チン及びビンブラスチン)及びコルヒチンはM−期のチューブリンダイマーの重 合を抑制する。 さて、式Iの比較的簡単に製造される化合物が、GTP−に無関係に微小管の 生成を増強することなしに、微小管の解重合を抑制することができることを見出 した。更に、微小管の解重合を促進させることができる、極めて新しい作用プロ フィールを有する化合物が確認された。この特性に基づき、式Iの化合物は、合 成が難しく、十分な量ではまだ得られないタキサン、例えばタキソール及びタキ ソテレRを悪性腫瘍の治療において補うか又はその代わりに使用することが原則 的に可能である貴重な医薬である(EP−A253739)。 新規ボルネオール誘導体は、一般式I: [式中、R1は、C(O)−CH(OR6)−CH(NHR7)−R8を表わし、R2 は、水素、−OH、C1〜C10−アルキル、C1〜C10−アルコキシ、−OC( O)R9a、−OSO29a、−OP(O)(OH)2、NHR9a、NR8a9bを表 わし、R3は、水素、−OH、C1〜C10−アルコキシ、−OC(O)R9b、OS O29b、−OP(O)(OH)2を表わすか又はR2、R3が一緒に酸素原子を表 わし、R4は、水素、C1〜C10−アルキル、−(CH2n−OR11aを表わし、 R5は、水素、C1〜C10−アルキル、−(CH2p−OR11bを表わすか又はR4 、R5が一緒に酸素原子、=CHR10−基を表わし、nは0〜8を表わし、pは 1〜8を表わし、R7は、−C(O)R12、−SO212、−C(O)OR12、− C(O)NHR9dアリールを表わし、R9a〜e、R12は同一又は異なるものであり、C1〜C10−ア ルキル、C4〜C8−シクロアルキル、アリール、C7〜C16−アラルキルを表わ し、R10は水素、C1〜C10−アルキル、−(CH2s−OR14を表わし、sは 1〜8を表わし、R6、R11a,b、R14は同一又は異なるものであり、水素、C1 〜C10−アルキル、アリール、C7〜C16−アラルキル、−SO29C、−P(O )(OH)2を表わし、R13、R15a,bは同一又は異なるものであり、水素、C1 〜C10−アルキル、アリール、C7〜C16−アラルキルを表わし、X1、X2は同 一又は異なるものであり、Xを表わし、Xは水素、ハロゲン、−OH、−NO2 、−N3、−CN、−NR15a15b、−NHSO215a、−CO215、C1〜C1 0 −アルキル、C1〜C10−アルコキシ、C1〜C10−アシルオキシ、C1〜C10− アシルであってよい]により特徴付けられるが、R15が水素を表わす場合にはそ の生理的に認容性の塩基との塩並びにそのα−、β−又はγ−シクロデキストリ ンクラスレート並びにリポソームで被包された一般式Iの化合物を表わす。 本発明は、ボルネオール誘導体のジアステレオマー及び/又はエナンチオマー 及びそれらの混合物にも関する。 アルキル基R2、R4、R5、R6、R9a〜e、R10、R11a,b、R12、R13、R14 、R15a,b及びXとしては、炭素原子1〜10個を有する直鎖又は分枝鎖状のア ルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチ ル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘプチル、ヘキシル 、デシルが挙げられる。 アルキル基R2、R4、R5、R6、R9a〜e、R10、R11a,b、R12、R13、R14 、R15a,b及びXは、1〜3個のハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1〜C4−アル コキシ基、ハロゲン原子1〜3個により置換されていてもよいC1〜C4−アリー ル基、ジ−(C1〜C4)−アルキルアミン及びトリ−(C1〜C4)−アルキルア ンモニウムにより置換されていてよい。 シクロアルキル基R9a〜e、R12としては、炭素原子4〜8個を有する置換及 び非置換の基を表わす。 アリール基R6、R8、R9a〜e、R10、R11a.b、R12、R13、R14、R15a,b としては、Xで定義された基により数個置換されていてよい、置換及び非置換の 、炭素環式又は複素環式基、例えばフェニル、ナフチル、フリール、チエニル、 ピリジル、ピペラゾリル、ピリミジニル、オキサゾリル、ピリダジニル、ピラジ ニル、キノリルが挙げられる。一般式IのR2、R3及びX中に含有されるアルコ キシ−、アシル−並びにアシルオキシ基は各々炭素原子1〜10個を有し、その 際、メトキシ−、エトキシ−、プロポキシ−、イソプロポキシ−、t−ブチルオ キシ−、ホルミル、アセチル、プロピオニル基及びイソプロピオニル基が有利で ある。 R6、R9a〜e、R11a,b、R12、R13、R14、R15a,b中のC7〜C16−アラル キル基は環中にC原子14個まで、有利には6〜10個を有し、アルキル鎖中に 原子1〜4個、有利には1〜2個を有する。有利なアラルキル基は、例えばベン ジル、フェニルエチル、ナフチルメチル又はナフチルエチルである。環はXで定 義された基により数個置換されていてよい。 R1、R2、R3、R4、R5、R10及びX中の遊離ヒドロキシ基は、例えばエー テル化又はエステル化により、官能的に変換されていてよく、その際、遊離ヒド ロキシ基が有利である。 エーテル−及びアシル基としては、当業者に公知の基が挙げられる。有利には 容易に脱離可能なエーテル基、例えばテトラヒドロピラニルー、テトラヒドロフ ラニル−、t−ブチルジメチルシリル−、t−ブチルジフェニルシリル−、トリ ベンジルシリル基が挙げられる。アシル基としては、例えばアセチル、プロピオ ニル、ブチリル、ベンゾイルが挙げられる。Xの定義のハロゲンは、弗素、塩素 、臭素及び沃素である。 遊離酸との塩形成(R15=H)のためには、生理的に認容性の塩を生成するた めに当業者に公知であるような無機及び有機塩基が好適である。例えば下記のも のが挙げられる:水酸化アルカリ、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、 アルカリ土類金属水酸化物、例えば水酸化カルシウム、アンモニア、アミン、例 えばエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチ ルグルカミン、モルホリン、トリス−(ヒドロキシメチル)−メチルアミン等。 本発明は更に、式Iのボルネオール誘導体の製法にも関するが、これは、一般 式II: [式中、R4、R5、X1及びX2は前記したものを表わ し、X1又はX2中に含有されるヒドロキシル基は場合により保護されている]の オレフィンをエポキシド化し、生成したエポキシドを単離しないで一般式III : [式中、R4、R5、X1及びX2は前記したものを表わし、R1、X1又はX2中に 含有されるヒドロキシル基は場合により保護されている]のアルコールに変え、 この転位生成物を一般式Iの誘導体に変えることを特徴とする。 前記方法工程の反応条件は下記のとおりである: a)II→III 二重結合のエポキシド化は、ペルオキシ化合物、例えばメタ−クロロ過安息香 酸、ペルオキシトリフルオル酢酸、過酸化水素、t−ブチルヒドロペルオキシド を用いて場合によりルイス酸、例えばチタンテトライソプロポキシドの添加下に 、不活性溶剤、例えばジクロルメタン、トルエン中で−40〜+40℃で実施す る。−10〜+25℃でトルエン中でt−ブチルヒドロペルオキシド及びチタン テトライソプロポキシドと反応させることが有利である。 生成されたエポキシドの転位は、酸、例えばp−ト ルエンスルホン酸、シリカゲル、酸性イオン交換体樹脂、塩酸により触媒作用す る。シリカゲルの使用が有利である。 b)III→I 式IIIの化合物を式Iの化合物に変えることは、種々の順序で行うことがで きる: 1)アルコール基(R1=水素)のエステル化→R4及び/又はR5の変性→場合 によりエポキシド開環、R2及びR3が一緒になった酸素原子1個を表わす場合、 場合により引き続くR2及びR3の変性。 2)アルコール官能基(R1=水素)のエステル化→場合により、R2及びR3が 一緒になって酸素原子1個を表わす場合のエポキシド開環、場合により引き続く R2及びR3の変性→R4及び/又はR5の変性。 3)アルコール基(R1=水素)の保護→場合によりR2及びR3が一緒になった 酸素原子1個を表わす場合のエポキシド開環、場合により引き続くR2及びR3の 変性→R4及び/又はR5の変性→遊離及び引き続くアルコール基(R1=水素) のエステル化。 4)アルコール基(R1=水素)の保護→R4及び/又はR5の変性→遊離及び引 き続くアルコール基(R1=水素)のエステル化→場合により、R2及びR3が一 緒になった酸素原子1個を表わす場合のエポキシド開環、場合により引き続くR2 及びR3の変性。 アルコール官能基(R1=水素)をエステル化する ために、塩基、例えば金属水素化物(例えば水素化ナトリウム)、アルカリアル コラート(例えばナトリウムエチラート、カリウム−t−ブタノラート)、アル カリヘキサメチルジシラザン(例えばナトリウムヘキサメチルジシラザン)、1 ,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン(DBN)、1,8−ジア ザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)、トリエチルアミン、 4−(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP)、1,4−ジアザビシクロ[2. 2.2]オクタン(DABCO)を用いて脱プロトン化し、不活性溶剤、例えば ジクロルメタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン中で−70〜+50℃ で適当なカルボン酸誘導体、例えば酸アミド、酸ハロゲン化物、酸無水物と反応 させる。塩基としてナトリウムヘキサメチルジシラザン、カルボン酸誘導体とし て環状酸アミド、溶剤としてテトラヒドロフランを用いる温度−40〜+25℃ における反応が有利である。 R4及びR5が一緒になって=CHR10−基を表わす場合には、オレフィン性二 重結合の官能基化を当業者に公知の方法で実施することができる。例えば水素を 、例えば接触的水素添加により付加することができ、ヒドロキシル基を水付加( Hydroborierung、Oxymercurieng)によってか又は 例えば四酸化オスミウム又は過マンガン酸カリウムを 用いる1,2−ビスヒドロキシル化によって、導入することができる。カルボニ ル基(R4及びR5が一緒に酸素原子を表わす)の導入は、二重結合の分離後に例 えば加オゾン分解によってか又は1,2−ジオールの酸化分離によって行う。こ のようにして生成されたカルボニル基は、例えば還元するか、アルキル化するか 又はカルボニル成分としてウィチッヒ反応で変性された=CHR10−基の構成に 使用することができる。 R2及びR3が一緒になって酸素原子を表わす場合には、エポキシドを求核物質 、例えば水、カルボン酸誘導体(カルボン酸、カルボン酸ハロゲン化物、カルボ ン酸無水物)、スルホン酸誘導体(スルホン酸、スルホン酸ハロゲン化物、スル ホン酸無水物)、アミンにより無機又は有機酸、例えば塩化水素酸、p−トルエ ンスルホン酸又はルイス酸、例えば三弗化硼素エチラート、チタンテトライソプ ロポキシド、硝酸セラモニウムの存在で、不活性溶剤中でか又は求核物質として 作用する溶剤中で−70〜+50℃で変換させることができる。 新規ボルネオール誘導体の生物学的作用及び使用分野: 式Iの新規化合物は、貴重な医薬である。この化合物は、チューブリンと相互 に作用し、この際生成された微小管を安定化し、それによって細胞分裂に期特異 的な影響を与えることができる。このことは特に、そ の生長を細胞内調整機能によっては十分制御できない急速に生長する新生物細胞 に関する。このような作用物質は原則として悪性腫瘍の治療に好適である。使用 分野としては、例えば卵巣−、胃−、結腸−、腺−、乳−、肺−、頭部−及び頸 部癌、悪性黒色腫、急性リンパ性及び骨髄性白血病の治療が挙げられる。本発明 による化合物は単独で使用することもできるし、又は付加的な又は相乗的な作用 を達成するために腫瘍治療で使用可能なその他の原理及び物質と組み合わせて使 用することもできる。 例えば下記のものとの組み合わせが挙げられる: ○白金錯体、例えばシスプラチン、カルボプラチン、 ○挿入作用を有する(interkalierend)物質、例えばアントラサ イクリンの種類、例えばドキソルビシン又はアントラピラゾールの種類、例えば CI−941 ○チューブリンと相互作用をする物質、例えばビンカアルカロイドの種類、例え ばビンクリスチン、ビンブラスチン又はタキサンの種類、例えばタキソール、タ キソテル又はマクロライドの種類、例えばリゾキシン又はその他の化合物、例え ばコルヒチン、コムブレスタチンA−4、 ○DNAトポイソメラーゼ抑制物質、例えばカムプトテシン、エトポシド、トポ テカン、テニポシド、 ○フォレート−又はピリミジン−代謝拮抗物質、例え ばロメトレキソール、ジェムシチュービン、 ○DNAアルキル化化合物、例えばアドゼレシン、ジスタマイシンA、 ○発育因子(例えばPDGF、EGF、TGFβ、EGF)の抑制物質、例えば ソマトスタチン、スラミン、ボムベシン−拮抗物質、 ○プロテインチロシンキナーゼ又はプロテインキナーゼA又はCの抑制物質、例 えばエルブスタチン、ジェニステイン、スタウロスポチン、イルモフォシン、8 Cl−cAMP、 ○ゲスターゲン拮抗物質の種類、例えばミフェプリストン、オナプリストン又は 抗エステロゲンの種類、例えばタモキシフェン又は抗アンドロゲンの種類、例え ばシプロテロンアセテートからの抗ホルモン、 ○例えばエイコサイドの種類、例えばPGI2、PGE1、6−オキソ−PGE1 びにその安定な誘導体(例えばIloprost、Cicaprost)からの 転移抑制化合物。 本発明は、製薬的に認容性の、即ち使用用量で毒性のない一般式Iの化合物を 基礎とする、場合により常用の助剤及び賦形剤を一緒に有する、医薬にも関する 。 本発明による化合物は製剤学の自体公知の方法により、腸、経皮、腸管外又は 局所適用のための製剤に加工することができる。本発明による化合物は、錠剤、 糖衣錠、ゲルカプセル、顆粒、座薬、植込み剤、注射可能な無菌の水性又は油性 の溶液、懸濁液又はエマルジョン、軟膏、クリーム及びジェルの形で投与するこ とができる。 その際、1種又は数種の作用物質を製剤学で常用の助剤、例えばアラビアゴム 、滑石、澱粉、マンニット、メチルセルロース、ラクトース、界面活性剤例えば トゥイーン又はMyrj、ステアリン酸マグネシウム、水性又は非水性の賦形剤 、パラフイン誘導体、湿潤剤、分散剤、乳化剤、保存剤及び矯味用の芳香物質( 例えばエーテル性油状物)と混合することができる。 従って、本発明は作用物質として本発明による化合物少なくとも1種を含有す る製薬的組成物にも関する。1用量単位は作用物質約0.1〜100mgを含有 する。本発明による化合物の用量は、ヒトで1日当たり約0.1〜1000mg である。 次に本発明を実施例につき詳説する。 例1 [IR−[1α,2β(2R*,3S*),4α,4aβ,10aβ]]−3−[ [1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]−2−ヒドロキシベンゼン プロパン酸−9−メチレン−1,2,3,4,4a,9,10,10a−オクタ ヒドロ−1,12,12−トリメチル−4a,10a−エポキシ−1,4−メタ ノフェナンスレン−2−イルエステル 例1aにより製造した極性化合物A150mgを、乾燥アルゴンから成る雰囲 気下で無水テトラヒドロフラン7ml中に溶解させ、テトラヒドロフラン中の弗 化テトラブチルアンモニウムの1.1M溶液0.29mlを加え、1時間23℃ で撹拌する。濃縮し、残分をn−ヘキサン及び酢酸エチルから成る傾斜系を用い て微細なシリカゲル約40mlでクロマトグラフィーにかけることによって精製 する。標題化合物113mg(207μモル、97%)が無色泡状物として単離 される。 例1a [1R−[1α,2β(2R*,3S*),4α,4aβ,10aβ]]−3−[ [1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]−2−(トリイソプロピル シリルオキシ)ベンゼンプロパン酸−9−メチレン−1,2,3,4,4a,9 ,10,10a−オクタヒドロ−1,12,12−トリメチル−4a,10a− エポキシ−1,4−メタノフェナンスレン−2−イルエステル(A)及び[1S −[1α,2β(2R*,3S*),4α,4aβ,10aβ]]−3−[[1, 1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]−2−(トリイソプロピルシリル オキシ)ベンゼンプロパ ン酸−9−メチレン−1,2,3,4,4a,9,10,10a−オクタヒドロ −1,12,12−トリメチル−4a,10a−エポキシ−1,4−メタノフェ ナンスレン−2−イルエステル(B) 例1bにより製造した混合物79mg(280μモル)並びに例1cにより製 造したβ−ラクタム176mgを、乾燥アルゴンから成る雰囲気下で無水テトラ ヒドロフラン30ml中に溶解させ、−35℃でテトラヒドロフラン中のナトリ ムヘキサメチルジシラザンの1M溶液0.34mlを加え、15分間後攪拌する 。飽和塩化アンモニウム溶液中に注ぎ、酢酸エチルで数回抽出し、合した有機抽 出物を水及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させる 。濾過し、溶剤を抽出した後得られた残分を、n−ヘキサン及び酢酸エチルから 成る傾斜系を用いて微細なシリカゲル約70mlでクロマトグラフィーにかける ことによって分離する。標題化合物B26mg(37μモル、13%)が非極性 成分として、並びに標題化合物A91mg(130μモル、46%)が極性化合 物として、各々無色泡状物として単離される。 例1b [1R−(1α,2β,4α,4aβ,10aβ)]−9−メチレン−1,2, 3,4,4a,9,10,10a−オクタヒドロ−1,12,12−トリメチル −4a,10a−エポキシ−1,4−メタノフェナンスレン−2−オール(A) 及び[1S−(1α,2β,4α,4aβ,10aβ)]−9−メチレン−1, 2,3,4,4a,9,10,10a−オクタヒドロ−1,12,12−トリメ チル−4a,10a−エポキシ−1,4−メタノフェナンスレン−2−オール( B) ジャーナル オブ ジ アメリカン ケミカル ソサイアイティー(J.Am .Chem.Soc.)、1992年、5879頁に記載の方法と同様にして製 造した、[4R−(4α,4aβ,10aα)]−9−メチレン−3,4,4a ,9,10,10a−ヘキサヒドロ−1,11,11−トリメチル−4,10a −メタノフェナンスレン−4a−オール(A)及び[4S−(4α,4aβ,1 0aα)]−9−メチレン−3,4,4a,9,10,10a−ヘキサヒドロ− 1,11,11−トリメチル−4,10a−メタノフェナンスレン−4a−オー ル(B)から成る約73−混合物2.1g(7.88ミリモル)を、乾燥アルゴ ンから成る雰囲気下で無水ジクロルメタン80ml中に溶解させ、0℃に冷却す る。チタン(IV)イ ソプロピラート2.4ml、トルエン中のt−ブチルヒドロペルオキシドの6. 5Mの無水溶液1.5mlを加え、0.5時間撹拌する。水中に注ぎ、ジエチル エーテルで数回抽出し、合した有機抽出物を水及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗 浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させる。濾過し、溶剤を抽出した後得られた残分 を、n−ヘキサン及び酢酸エチルから成る傾斜系を用いて微細なシリカゲル約2 00mlでクロマトグラフィーにかけることによって分離する。標題化合物A及 びB1.39g(4.92ミリモル、62%)が結晶状固体として単利される。 ジイソプロピルエーテルから晶出させることによって、過剰に生成物混合物中に 含有される異性体Aが、エナンチオマー不含の状態で得られる。 例1c (3R,4S)−1−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]−3−トリ イソプロピルシリルオキシ−4−フェニル−2−アゼチジノン テトラヘドロン(Tetrahedron)第48巻、6985頁(1992 年)に記載の方法と同様にして製造した、(3R,4S)−3−トリイソプロピ ルシリルオキシ−4−フェニルアゼチジン−2−オン2.5g(7.82ミリモ ル)を、乾燥アルゴンから 成る雰囲気下で無水ジクロルメタン50ml中に溶解させ、0℃に冷却し、トリ エチルアミン3.1ml、ピロ炭酸−ジ−tブチルエーテル3.65ml並びに 触媒作用量のジメチルアミノピリジンを加える。23℃に加温し、16時間撹拌 する。飽和塩化アンモニウム溶液中に注ぎ、ジエチルエーテルで数回抽出し、合 した有機抽出物を水及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で 乾燥させる。濾過し、溶剤を抽出した後得られた残分を、n−ヘキサン及び酢酸 エチルから成る傾斜系を用いて微細なシリカゲル約300mlでクロマトグラフ ィーにかけることによって分離する。標題化合物3.1g(7.39ミリモル、 94%)が結晶状固体として単離される。 例1d (3R,4S)−1−ベンゾイル−3−トリイソプロピルシリルオキシ−4−フ ェニル−2−アゼチジノン テトラヘドロン(Tetrahedron)第48巻、6985頁(1992 年)に記載の方法と同様にして製造した、(3R,4S)−3−トリイソプロピ ルシリルオキシ−4−フェニルアゼチジン−2−オン5.0g(15.6ミリモ ル)を、乾燥アルゴンから成る雰囲気下で無水ジクロルメタン100ml中に溶 解させ、0℃に冷却し、トリエチルアミン6.2ml 、塩化ベンゾイル3.85ml並びに触媒量のジメチルアミノピリジンを加える 。23℃に加温し、16時間撹拌する。飽和塩化アンモニウム溶液中に注ぎ、ジ エチルエーテルで数回抽出し、合した有機抽出物を水及び飽和塩化ナトリウム溶 液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させる。濾過し、溶剤を抽出した後得られ た残分を、n−ヘキサン及び酢酸エチルから成る傾斜系を用いて微細なシリカゲ ル約400mlでクロマトグラフィーにかけることによって分離する。標題化合 物6.43g(15.2ミリモル、97%)が結晶状固体として単離される。 例1e (3R,4S)−1−シクロヘキシルカルボニル−3−トリイソプロピルシリル オキシ−4−フェニル−2−アゼチジノン テトラヘドロン第48巻、6985頁(1992年)に記載の方法と同様にし て製造した、(3R,4S)−3−トリイソプロピルシリルオキシ−4−フェニ ルアゼチジン−2−オン2.0g(6.3ミリモル)を、例1dと同様にして塩 化シクロヘキサンカルボン酸を使用して反応させ、後処理及び精製後に、標題化 合物2.6g(6.1ミリモル、96%)を単離する。 例1f (3R,4S)−1−アセチル−3−トリイソプロピルシリルオキシ−4−フェ ニル−2−アゼチジノン テトラヘドロン第48巻、6985頁(1992年)に記載の方法と同様にし て製造した、(3R,4S)−3−トリイソプロピルシリルオキシ−4−フェニ ルアゼチジン−2−オン2.0g(6.3ミリモル)を、例1dと同様にして塩 化アセチルを使用して反応させ、後処理及び精製後に、標題化合物1.8g(5 .0ミリモル、79%)を単離する。 例2 [1S−[1α,2β(2R*,3S*),4α,4aβ,10aβ]]−3−[ [1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]−2−ヒドロキシベンゼン プロパン酸−9−メチレン−1,2,3,4,4a,9,10,10a−オクタ ヒドロ−1,12,12−トリメチル−4a,10a−エポキシ−1,4−メタ ノフェナンスレン−2−イルエステル 例1と同様にして、例1aにより製造した非極性化合物Bを反応させる。後処 理及び精製後に、標題化合物14mg(25μモル、69%)を無色泡状物とし て単離する。 例3 [1R−[1α,2β(2R*,3S*),4α,4aβ,10aβ]]−3−[ [ベンゾイルアミノ]−2−ヒドロキシベンゼンプロパン酸−9−メチレン−1 ,2,3,4,4a,9,10,10a−オクタヒドロ−1,12,12−トリ メチル−4a,10a−エポキシ−1,4−メタノフェナンスレン−2−イルエ ステル 例3aにより製造した極性化合物A100mg(142μモル)を、例1と同 様にして反応させ、後処理及び精製後に、標題化合物66mg(120μモル、 85%)を無色泡状物として単離する。 例3a [1R−[1α,2β(2R*,3S*),4α,4aβ,10aβ]]−3−[ [ベンゾイルアミノ]−2−(トリイソプロピルシリルオキシ)ベンゼンプロパ ン酸−9−メチレン−1,2,3,4,4a,9,10,10a−オクタヒドロ −1,12,12−トリメチル−4a,10a−エポキシ−1,4−メタノフェ ナンスレン−2−イルエステル(A)及び[1S−[1α,2β(2R*,3S* ),4α,4aβ,10aβ]]−3−[[ベンゾイルアミノ]−2−(トリイ ソプロピルシリルオキシ)ベンゼンプロパン酸−9−メチレン−1,2,3,4 ,4a,9,10,10a−オクタヒドロ−1,12,12−トリメチル−4a ,10a−エポキシ−1,4−メタノフェナンスレン−2−イルエステル(B) 例1bにより製造した混合物80mg(283μモル)並びに例1dにより製 造したβ−ラクタム181mgを、例1aと同様にして反応させ、後処理及び精 製後に、標題化合物B24mg(34μモル、12%)を非極性成分として並び に標題化合物A100mg(142μモル、50%)を極性成分として、各々無 色の泡状物として単離する。 例4 [1S−[1α,2β(2R*,3S*),4α,4aβ,10aβ]]−3−[ [ベンゾイルアミノ]−2−ヒドロキシベンゼンプロパン酸−9−メチレン−1 ,2,3,4,4a,9,10,10a−オクタヒドロ−1,12,12−トリ メチル−4a,10a−エ ポキシ−1,4−メタノフェナンスレン−2−イルエステル 例3aにより製造した非極性化合物B24mg(34μモル)を、例1と同様 にして反応させ、後処理及び精製後に、標題化合物10mg(18μモル、54 %)を無色泡状物として単離する。 例5 [1S−[1α,2β(2R*,3S*),4α,4aβ,10aβ]]−3−[ [(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]−2−ヒドロキシベンゼ ンプロパン酸−9−メチレン−1,2,3,4,4a,9,10,10a−オク タヒドロ−1,11,11−トリメチル−4a−メトキシ−10a−ヒドロキシ −1,4−メタノフェナンスレン−2−イルエステル 例5aにより製造した化合物22mg(30μモル)を、例1と同様にして反 応させ、後処理及び精製後に、標題化合物9mg(16μモル、52%)を無色 泡状物として単離する。 例5a [1S−[1α,2β(2R*,3S*),4α,4a β,10aβ]]−3−[[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ ]−2−(トリイソプロピルシリルオキシ)ベンゼンプロパン酸−9−メチレン −1,2,3,4,4a,9,10,10a−オクタヒドロ−1,11,11− トリメチル−4a−メトキシ−10a−ヒドロキシ−1,4−メタノフェナンス レン−2−イルエステル 例1aにより製造した非極性化合物B20mg(28μモル)をジクロルメタ ン0.2ml及びメタノール2mlから成る混合物中に溶解させ、DOWEX5 0WX4 200mgを加え、乾燥アルゴンから成る雰囲気下で5時間23℃で 撹拌する。濾過し、濾液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶 液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させる。濾過し、溶剤を抽出した後、標 題化合物12mg(16μモル、57%)を無色泡状物として単離するが、これ は引き続き精製せずに反応させる。 例6 [1R−[1α,2β(2R*,3S*),4α,4aβ,10aβ]]−3−[ [(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]−2−ヒドロキシベンゼ ンプロパン酸−9−メチレン−1,2,3,4,4a ,9,10,10a−オクタヒドロ−1,11,11−トリメチル−4a−メト キシ−10a−ヒドロキシ−1,4−メタノフェナンスレン−2−イルエステル 例6aにより製造した化合物15.6mg(21μモル)を、例1と同様にし て反応させ、後処理及び精製後に、標題化合物8.6mg(15μモル、71% )を無色泡状物として単離する。 例6a [1R−[1α,2β(2R*,3S*),4α,4aβ,10aβ]]−3−[ [(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]−2−(トリイソプロピ ルシリルオキシ)ベンゼンプロパン酸−9−メチレン−1,2,3,4,4a, 9,10,10a−オクタヒドロ−1,11,11−トリメチル−4a−メトキ シ−10a−ヒドロキシ−1,4−メタノフェナンスレン−2−イルエステル 例1aにより製造した極性化合物A15mg(21μモル)を、例5aと同様 にして反応させ、後処理後に、標題化合物15.7mg(21μモル、100% )を無色泡状物として単離するが、これは精製せずに引き続き反応させる。 例7 [1R−[1α,2β(2R*,3S*),4α,4aβ,10aβ]]−3−[ [(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]−2−ヒドロキシベンゼ ンプロパン酸−9−メチレン−1,2,3,4,4a,9,10,10a−オク タヒドロ−1,11,11−トリメチル−4a−メトキシ−10a−ヒドロキシ −1,4−メタノフェナンスレン−2−イルエステル 例7aにより製造した化合物16mg(21μモル)を、例1と同様にして反 応させ、後処理及び精製後に、標題化合物7.8mg(13μモル、63%)を 無色泡状物として単離する。 例7a [1R−[1α,2β(2R*,3S*),4α,4aβ,10aβ]]−3−[ [(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]−2−(トリイソプロピ ルシリルオキシ)ベンゼンプロパン酸−9−メチレン−1,2,3,4,4a, 9,10,10a−オクタヒドロ−1,11,11−トリメチル−4a−エトキ シ−10a−ヒドロキシ−1,4−メタノフェナンス レン−2−イルエステル 例1aにより製造した極性化合物A15mg(21μモル)を、例5aと同様 にしてエタノールを使用して反応させ、後処理後に、標題化合物16mg(21 μモル、100%)を無色泡状物として単離するが、これは精製せずに引き続き 反応させる。 例8 [1S−[1α,2β(2R*,3S*),4α,4aβ,10aβ]]−3−[ [(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]−2−ヒドロキシベンゼ ンプロパン酸−9−メチレン−1,2,3,4,4a,9,10,10a−オク タヒドロ−1,11,11−トリメチル−4a,10a−ジヒドロキシ−1,4 −メタノフェナンスレン−2−イルエステル 例8aにより製造した化合物6.5mg(9.0μモル)を、例1と同様にし て反応させ、後処理及び精製後に、標題化合物3.5mg(6.2μモル、69 %)を無色泡状物として単離する。 例8a [1S−[1α,2β(2R*,3S*),4α,4a β,10aβ]]−3−[[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ ]−2−(トリイソプロピルシリルオキシ)ベンゼンプロパン酸−9−メチレン −1,2,3,4,4a,9,10,10a−オクタヒドロ−1,11,11− トリメチル−4a,10a−ジヒドロキシ−1,4−メタノフェナンスレン−2 −イルエステル 例1aにより製造した非極性化合物B14mg(20μモル)をテトラヒドロ フラン1.5ml中に溶解させ、水0.5ml、4N塩酸3滴を加え、アルゴン から成る雰囲気下で16時間23℃で撹拌する。飽和炭酸水素ナトリウム溶液中 に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マ グネシウム上で乾燥させる。濾過し、溶剤を抽出した後得られた残分を分析薄層 プレートでクロマトグラフィーにかけることによって精製する。展開剤としてn −ヘキサン及び酢酸エチルから成る混合物、溶離剤としてジエチルエーテルを使 用する。標題化合物4.2mg(5.8μモル、29%)を無色泡状物として並 びに出発物質8.6mgを単離する。 例9 [1R−[1α,2β(2R*,3S*),4α,4aβ,10aβ]]−3−[ [(1,1−ジメチルエト キシ)カルボニル]アミノ]−2−ヒドロキシベンゼンプロパン酸−9−メチレ ン−1,2,3,4,4a,9,10,10a−オクタヒドロ−1,11,11 −トリメチル−4a,10a−ジヒドロキシ−1,4−メタノフェナンスレン− 2−イルエステル 例9aにより製造した化合物6.0mg(8.3μモル)を、例1と同様にし て反応させ、後処理及び精製後に、標題化合物3.0mg(5.3μモル、64 %)を無色泡状物として単離する。 例9a [1R−[1α,2β(2R*,3S*),4α,4aβ,10aβ]]−3−[ [(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]−2−(トリイソプロピ ルシリルオキシ)ベンゼンプロパン酸−9−メチレン−1,2,3,4,4a, 9,10,10a−オクタヒドロ−1,11,11−トリメチル−4a,10a −ジヒドロキシ−1,4−メタノフェナンスレン−2−イルエステル 例1aにより製造した極性化合物A15mg(21.4μモル)を、例8aと 同様にして反応させ、後処理及び精製後に、標題化合物6mg(8.3μモル、 39%)を無色泡状物として単離する。 例10 [1R−[1α,2β(2R*,3S*),4α,4aβ,10aβ]]−3−[ [シクロヘキシルカルボニル]アミノ]−2−ヒドロキシベンゼンプロピオン酸 −9−メチレン−1,2,3,4,4a,9,10,10a−オクタヒドロ−1 ,12,12-トリメチル−4a,10a−エポキシ−1,4−メタノフェナン スレン−2−イルエステル 例10aにより製造した化合物38mg(53μモル)を、例1と同様にして 反応させ、後処理及び精製後に、標題化合物24mg(43μモル、81%)を 無色泡状物として単離する。 例10a [1R−[1α,2β(2R*,3S*),4α,4aβ,10aβ]]−3−[ [シクロヘキシルカルボニル]アミノ]−2−(トリイソプロピルシリルオキシ )ベンゼンプロピオン酸−9−メチレン−1,2,3,4,4a,9,10,1 0a−オクタヒドロ−1,12,12−トリメチル−4a,10a−エポキシ− 1,4−メタノフェナンスレン−2−イルエステル 例1bにより製造し、結晶化により光学対掌体不含状態で得た化合物A15 mg(53μモル)並びに例1eにより製造したβ−ラクタム34mgを、例1 aと同様にして反応させ、後処理及び精製後に、標題化合物44mgを粗生成物 として単離するが、これは精製せずに引き続き反応させる。 例11 [1R−[1α,2β(2R*,3S*),4a,4aβ,10aβ]]−3−[ アセチルアミノ]−2−ヒドロキシベンゼンプロピオン酸−9−メチレン−1, 2,3,4,4a,9,10,10a−オクタヒドロ−1,12,12−トリメ チル−4a,10a−エポキシ−1,4−メタノフェナンスレン−2−イルエス テル 例11aにより製造した化合物mg(μモル)を、例1と同様にして反応させ 、後処理及び精製後に、標題化合物mg(μモル、%)を無色泡状物として単離 する。 例11a [1R−[1α,2β(2R*,3S*),4α,4a β,10aβ]]−3−[アセチルアミノ]−2−(トリイソプロピルシリルオ キシ)ベンゼンプロパン酸−9−メチレン−1,2,3,4,4a,9,10, 10a−オクタヒドロ−1,12,12−トリメチル−4a,10a−エポキシ −1,4−メタノフェナンスレン−2−イルエステル 例1bにより製造し、結晶化により光学対掌体不含状態で得た化合物A5. 6mg(20μモル)並びに例1fにより製造したβ−ラクタム22mgを、例 1aと同様にして反応させ、後処理後に標題化合物28mgを粗生成物として単 離するが、これは精製せずに引き続き反応させる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ギュンター ネーフ ドイツ連邦共和国 D−10771 ベルリン マルクグラーフ−アルブレヒト−シュト ラーセ 4 (72)発明者 ズィークフリート ブレヒェルト ドイツ連邦共和国 D−13503 ベルリン ツェムピーナー シュタイク 9 【要約の続き】 X2は同一又は異なるものであり、Xを表わし、Xは水 素、ハロゲン、−OH、−NO2、−N3、−CN、−N R15a15b、−NHSO215a、−CO215、C1〜C10 −アルキル、C1〜C10−アルコキシ、C1〜C10−ア シルオキシ、C1〜C10−アシルであってよい]のボル ネオール誘導体及びR15が水素を表わす場合にはその生 理的に認容性の塩基との塩並びにそのα−、β−又はγ −シクロデキストリンクラスレート並びにリポソームで 被包された一般式Iの化合物に関する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.一般式I: [式中、R1は、C(O)−CH(OR6)−CH(NHR7)−R8を表わし、R2 は、水素、−OH、C1〜C10−アルキル、C1〜C10−アルコキシ、−OC( O)R9a、−OSO29a、−OP(O)(OH)2、NHR9a、NR8a9bを表 わし、R3は、水素、−OH、C1〜C10−アルコキシ、−OC(O)R9b、OS O29b、−OP(O)(OH)2を表わすか又はR2、R3が一緒に酸素原子を表 わし、R4は、水素、C1〜C10−アルキル、−(CH2n−OR11aを表わし、 R5は、水素、C1〜C10−アルキル、−(CH2p−OR11bを表わすか又はR4 、R5が一緒に酸素原子、=CHR10−基を表わし、nは0〜8を表わし、pは 1〜8を表わし、R7は、−C(O)R12、−SO212、−C(O)OR12、− C(O)NHR9dアリールを表わし、R9a〜e、R12は同一又は異なるものであり、C1〜C10−ア ルキル、C4〜C8−シクロアルキル、アリール、C7〜C16−アラルキルを表わ し、R10は水素、C1〜C10−アルキル、−(CH2s−OR14を表わし、sは 1〜8を表わし、R6、R11a,b、R14は同一又は異なるものであり、水素、C1 〜C10−アルキル、アリール、C7〜C16−アラルキル、−SO29C、−P(O )(OH)2を表わし、R13、R15a,bは同一又は異なるものであり、水素、C1 〜C10−アルキル、アリール、C7〜C16−アラルキルを表わし、X1、X2は同 一又は異なるものであり、Xを表わし、Xは水素、ハロゲン、−OH、−NO2 、−N3、−CN、−NR15a15b、−NHSO215a、−CO215、C1〜C1 0 −アルキル、C1〜C10−アルコキシ、C1〜C10−アシルオキシ、C1〜C10− アシルであってよい]のボルネオール誘導体及びR15が水素を表わす場合にはそ の生理的に認容性の塩基との塩並びにそのα−、β−又はγ−シクロデキストリ ンクラスレート並びにリポソームで被包された一般式Iの化合物。 2.請求項1に記載の化合物1種類又は数種類及び常用の助剤、賦形剤及び添 加物から成る医薬。 3.一般式II: [式中、R4、R5、X1及びX2は前記したものを表わし、X1又はX2中に含有さ れるヒドロキシル基は場合により保護されている]のオレフィンをエポキシド化 し、生成したエポキシドを単離しないで一般式III: [式中、R4、R5、X1及びX2は前記したものを表わし、R1、X1又はX2中に 含有されるヒドロキシル基は場合により保護されている]のアルコールに変え、 この転位生成物を一般式Iの誘導体に変えることを特徴とする、請求項1に記載 の一般式Iのボルネオール誘導体の製法。
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