JPH09512060A - 拡散アルミナイドコーティングの耐酸化性及び耐剥離性の改善方法 - Google Patents

拡散アルミナイドコーティングの耐酸化性及び耐剥離性の改善方法

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JPH09512060A
JPH09512060A JP7529044A JP52904495A JPH09512060A JP H09512060 A JPH09512060 A JP H09512060A JP 7529044 A JP7529044 A JP 7529044A JP 52904495 A JP52904495 A JP 52904495A JP H09512060 A JPH09512060 A JP H09512060A
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エス. カーン,アブダス
ジェイ. フェントン,リチャード
エス. マーフィー,ケネッス
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    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 ジルコニウム、イットリウム及びそれらの混合物を含有する一群から任意に選択される0.01から0.30重量%の添加剤をニッケル基超合金基体に添加して、これに拡散アルミナイドコーティングを施すことによって高い耐酸化性と、高温寿命と、が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】 拡散アルミナイドコーティングの耐酸化性及び耐剥離性の改善方法 発明の背景 本発明は、すでに放棄された1993年9月3日に出願された特許出願番号第 08/117,564号の一部係属出願であるとともに、すでに放棄された19 91年9月23日に出願された特許出願番号第07/764,251号の係属出 願である。 技術分野 本発明は、ニッケル基合金組成物を基体とし、耐剥離性の改善された耐酸化性 のある拡散アルミナイドコーティングを有する超合金物体に関する。 従来技術 ニッケル基超合金は、高温下において強度及び耐酸化性が要求される用途に利 用されている。これらの用途としては、例えばガスタービンエンジンブレードと いった高温のガスタービンエンジン部品を挙げることができる。 これらの高温での用途、特にガスタービンエンジン用途においては、上記部品 は高い温度に繰り返し晒されることになるが、この温度は、上記合金本来の耐酸 化性を、何倍も上回ったものとなっている。この結果、耐酸化性を向上させるた めに、保護表面層を用いる ことが知られている。上記目的のために、アルミニウムを上記ニッケル基合金物 体の表面に導入してアルミナイドコーティングが製造されているが、これは充分 なアルミニウムを供給して上記物体にアルミニウムリッチ拡散表面層を形成させ 、上記物体表面にアルミナスケールを成長させることにより上記物体の耐酸化性 を改善するものである。上記のように充分なアルミニウムが存在することによっ て、上記物体の使用期間内における加熱サイクルの結果として、上記物体表面か ら剥離してしまった上記スケールが再生されるためである。上記ニッケルアルミ ナイドコーティングは、また、上記基体中に存在する強化のために有効な元素が 失われてしまうのを低減させるべく、上記物質から上記表面への金属拡散に対し て高い耐久性を与えることが知られている。例えば、上記拡散領域、例えば、上 記アルミナイドコーティングへの上記基体材料が拡散する領域は、上記表面領域 の下側において、上記コーティングの約1/3の厚さに制限されていることが観 測されている。 表面の耐酸化性に対する上記拡散アルミナイドコーティングの有効性は、上記 アルミナ酸化物の脱落、即ち剥離に対する耐久性により材料的影響を受ける。従 って、上記物体表面の上記酸化物スケールコーティングの接着性は、典型的な用 途において高温に対してサイクル的に晒される際に、所望の耐酸化性を保持する 期間に大きな影響を与えることになる。 ストラングマン(Strangman)等は、米国特許第4,880,614号において 、超合金部品に対するセラミック熱バリヤコーティングシステムを開示しており 、このコーティングシステムは、上記金 属基体と上記セラミックオーバーコートの間に、高純度のアルミナ界面層を有し ており、従来よりも良好な耐剥離性を示している。上記引例では、さらにジルコ ニウムを含有する超合金上に拡散アルミナイドコーティングを用いることをも開 示しているが、この様にすると上記基体の保護を行う場合に上述した拡散アルミ ナイド層上にさらに別の層が必要となってしまう。 他方、ゴスティック(Gostic)等は、米国特許第4,878,965号において 、単結晶合金組成物に少量のジルコニウムを添加することで、耐酸化性が向上で きることを開示している。しかしながら、ゴスティック等は、特に非コーティン グの上記合金組成物を用いる点について開示を行っている。 発明の開示 従って本発明の主な目的は、拡散アルミナイドコーティングした耐酸化性ニッ ケル基合金物体を提供することにあり、この物体は、その酸化に際して形成され る表面のアルミナスケールの接着性と、耐剥離性と、が改善された特性を有して いる。 本発明によれば、耐酸化性基体は、8重量%までのアルミニウムと、5〜18 %のクロムと、を含有し、かつ、ジルコニウム、イットリウム及びそれらの混合 物からなる一群から任意に選択した微小量ではあるが有効な量における添加元素 と、を含有している。拡散ニッケルアルミナイド層は、上記基体の表面に形成さ れ、それ以外のいかなるコーティングも用いられることはない。上記拡散アルミ ナイド層は、上記基体へと直接アルミニウムコーティングすること により形成されるとともに、上記基体には、ニッケルが含まれている。上記物体 は、上記基体中に添加される0.01%〜0.30%のジルコニウム若しくはイ ットリウム又はそれらの混合物が存在することによって上記拡散アルミナイドコ ーティングの表面においてより接着性の高いアルミナスケールが形成されること を特徴としている。上記スケールは、例えば従来の高温用途において上記物体を 使用している間に晒されるような高温下において形成されるようになっている。 超合金基体上に形成される拡散アルミナイドコーティングは、約0.02%〜0 .15%のジルコニウム又は約0.01〜0.10%のイットリウム又はそれら の混合物といった添加物を含有していることが好ましく、この様にすることによ って、上記元素がほとんど含まれていない超合金上のアルミナイドコーティング よりも、著しく高い寿命が得られる。また、ハフニウムが上記基体合金中に添加 されている場合には、イットリウムの有効性は向上させることができる。上記拡 散アルミナイドコーティングは、さらに表面コーティングをせずとも使用でき、 かつ、剥離に対して高い耐久性を有するものである。 図面の簡単な説明 図1〜図3は、バーナー装置による試験体のサイクル酸化特性を示したグラフ である。 図4は、種々の試験体について、酸化又は剥離による腐食欠陥以外のコーティ ング欠陥が発生するまでの最短時間を比較した棒グラフである。 好適な態様の説明 本発明により製造する物体は、耐酸化性コーティングされた超合金を含むもの であり、上記ニッケル基超合金は、ジルコニウム、イットリウム及びそれらの混 合物から選択される少量ではあるが効果的な量の特定の添加物を添加することに よって改質されている。上記基体は、拡散アルミナイドコーティングによってコ ーティングされており、ニッケルは、上記基体合金から施された上記コーティン グへと拡散して、ニッケルアルミナイドを形成し、コーティングされた上記基体 の酸化特性を改善している。我々は、鋭意検討の結果、上記した添加元素は、予 想を遥かに上回って、上記アルミナイドコーティングを通過して上記基体合金か らその表面へと拡散して行き、サイクル加熱中における上記表面酸化物のフレー ク化又は剥離を抑制する作用を有していることを見いだした。この様なフレーク 化、又は、剥離の改善は、本発明の添加物が存在しないコーティング基体では観 測されないが、これを図1に示す。 本発明は、耐酸化性そのものを改善するのではなく、拡散コーティングの耐酸 化性を向上させることを意図するものである。拡散アルミナイド形成によれば、 例えば、上記アルミニウム含有量が、延びたアルミナ表面スケールを形成させる には十分でないような、アルミニウム含有量が少ない超合金基体に対して特に有 効に改善できる。本発明は、単結晶材料及び多結晶材料の双方に対して適用する ことができる。また、上記超合金への上記元素の添加により、上記基体超合金自 体の酸化特性をも僅かながら改善できることが見いだされ てはいるが、未コートの上記合金を高温において使用するには充分なほどではな い。 本発明による改質に好適な上記ニッケル基超合金基体としては、約8重量%未 満のアルミニウムと、約5%〜約18%のクロムとを含有してなる基体が好適で ある。上記した代表的な好適な基体合金を表Iに示す。本発明に特に好適な2つ の合金について、その特定組成を開示しているが、本発明は、これらの組成のも のには制限されるものではない。 上記拡散ニッケルアルミナイドコーティング材料は、従来の高アルミニウム含 有拡散コーティング材料から選択することができる。アルミニウムは、上記基体 へと種々のコーティング技術によって移行させることができ、これらの技術とし ては、気相堆積法、低温埋封コーティング法又は高温埋封コーティング法を挙げ ることができる。上記気相堆積法では、気相のアルミニウムトリクロリドが、炉 内で約1500〜2100°Fに加熱された基体上を通される。上記埋封コーテ ィング技術では、上記基体は、粉体状のアルミニウム元素、すなわち適切なアル ミニウム合金と、不活性アルミナと、アンモニウムクロリド、フロリド若しくは バイフロリド(bifluoride)等の活性化剤とを、約1400°F(低温埋封法)又 は約1900°F(高温埋封法)において容器内に封入する。埋封コーティング 法では、当然のことながら、上記基体を上記粉体床内に埋封させて、かつ、それ にさらに気相堆積法を施して所望の結果を得ることもできる。アルミニウムシリ コン化合物は、上記埋封法においては効果的に用いることができ、又は、別途ス ラリの形態で上記基体表面へとコーティングすることもできる。この際、結合剤 成分としては、ニトロセルロース等を挙げることができ、その後、加熱して上記 結合剤樹脂を除去して、好ましくは、90%のアルミニウムと10%のシリコン を含有する上記アルミニウムーシリコン化合物の拡散接合を上記基体上に形成さ せても良い。 拡散アルミナイドコーティングは、内側拡散(inward difusion)又は外側拡散( outward diffusion)のいずれかに分類される。上記内側拡散コーティングにおい ては、上記コーティングから上記基体 へと内側に拡散が生じ、上記外側拡散コーティングでは、ニッケルが、上記基体 から上記コーティングへと外側に向かって拡散する。同一のコーティングにおい て、双方の形態、即ち、内側拡散と外側拡散の双方が発生することはまれである 。上記いずれの場合でも、ニッケルアルミナイドNiAl表面コーティングは、約1 milsから約4milsの深さで形成される。上記コーティング層のアルミニウム含有 量は、公称では、約22重量%〜約32重量%であるが、これはコーティング方 法及び/又は温度に依存する。コーティング後拡散熱処理を、約1975°Fに おいてアルゴン、又は、水素環境下で適用することもできる。 代表的なコーティング組成及びコーティング法について、下記に示す。コーテ ィングIは、拡散アルミナイドコーティングを施すための気相堆積法であり、上 記コーティングされる物体は、埋封用粉体混合物には接触していない。コーティ ングIIは、埋封法を示す。上記双方のコーティング方法においては、コーティ ングされる物体は、No.220、又は、それより細かな酸化アルミニウムグリッ ド(grid)によるグリッドブラスティング(grig blasting)で完全に洗浄され、汚 れ、オイル、グリース、錆及びその他の異物が無いようにされている。 コーティングIが施される物体は、その全表面がコーティング原料材料と接触 しないようにしてレトルト内に配置される。このレトルトは、蓋をされ、炉内に 置かれて約1975±50°Fにまで充分な時間加熱されて所望のアルミナイド コーティングが約1〜約2milsの深度で形成される。この際の表面アルミニウム 含有量は、約 25重量%から28重量%である。 コーティングIIが施される物体は、レトルト中に埋封され、コーティングさ れる全領域が、コーティング材料の少なくとも0.5インチの層で取り囲まれる ようにされる。上記レトルトは、蓋をされ、約1400±50°Fの炉内に配置 されて、所望の厚さ及びアルミニウム含有量のコーティングが製造される。上記 炉から取り出して、クリーニングを行ってすべての埋封材料を取り除いた後、上 記物体を1975±25°Fへとアルゴン、又は、水素環境下で加熱して拡散熱 処理を行う。上記アルミナイドコーティングは、約2から約4mils厚を有してお り、表面のアルミニウム含有量は約22重量%から32重量%であった。上記コ ーティングIIでは、上記埋封材料は、約15重量%のアルミニウムシリコン粉 末と、約2.5重量%のアンモニウムクロリドと、約82.5重量%のアルミナ と、を含有している。上記コーティングIでは、アルミニウム源は、アルミニウ ムシリコンではなく、コバルトアルミナイドである。 本発明では、微量ではあるが有効量のジルコニウム又はイットリウムが上記ニ ッケル基合金基体へと添加されるが、これらはニッケルアルミナイド層の表面に おいて固溶体として存在することになる。現時点では完全にメカニズムは解明さ れていないが、ジルコニウム又はイットリウムが約0.01〜0.30%で上記 基体中に存在している場合には、より接着性、耐腐食性に優れた、例えば耐剥離 性及び耐酸化性に優れるコーティングが得られるという相乗効果が発揮されるこ とが見いだされた。上記相乗効果は、0.02〜0.30%の微量のハフニウム を上記基体合金が含有し、かつ、イットリ ウムを添加する場合に、より顕著に見いだされる。上記ジルコニウムは、約0. 02から0.15%の濃度で添加することが好ましく、約0.02%〜0.10 %の濃度で添加するのが最も好ましく、また、上記イットリウムは、約0.01 から0.10%の濃度で添加することが好ましく、上記基体合金の重量に対して 0.01から0.04重量%で添加するのが最も好適である。 上記基体にジルコニウムを添加する効果を見積もるために、合金A、合金Bの 双方について直径0.468インチ、長さ3.25インチのバーナー装置用バー 試験体として作成した。別の試験体は、それぞれ上記合金Aと上記合金Bとの双 方に対して0.10〜約0.25重量%の範囲でジルコニウムを添加して製造し た。同様に、それぞれ上記合金Aと上記合金Bとの双方に対して0.01から約 0.05重量%の範囲でイットリウムを添加して試験体を製造した。拡散アルミ ナイドコーティングを、選択した試験体バーに上述のコーティングI及びコーテ ィングIIの方法によって施した。その後、コーティング試験体をバーナー装置 酸化試験法によって種々の温度で試験して、重量減として耐酸化性を、直径の減 少として耐剥離性を決定した。上記バーナー装置においては、試験中における上 記温度サイクルは、上記指定温度で57分間、次いで3分間強制的に空冷するこ とによって行った。酸化性の指標となる重量変化特性及び剥離性の指標となる試 験体直径を決定する検査は、それぞれ2200°F以上で行うサイクリック酸化 試験の開始後、所定間隔ごとに行った。 上記試験体の重量は、サートリウス(Sartorius)タイプ1602型MP Iスケールで測定した。すべての試験体の上記酸化表面領域は、18cm2と見積 もられた。1平方センチあたりの重量変化特性を算出して、時間に対してプロッ トした。最小検体バー直径は、加熱中心において、フラットブレード型ダイヤル バーニャ付きカリパスによって測定した。上記試験は、合金B/コーティングI Iをベースラインとし、それから少なくとも30mils腐食するまで行った。 図1から図3には、ジルコニウムを添加したサンプルを選択し、それらの重量 変化を酸化及び剥離の関数として示してある。これらは、形成される上記アルミ ナスケールの接着性を示している。また、試験時間の関数としての上記試験体の 直径変化を記録し、かつ、時間−温度間隔に対する試験体の重量変化特性を測定 した。類似の結果は、イットリウムを添加したサンプルについても得られた。 図4は、酸化又は剥離−腐食欠陥以外の欠損又は欠陥が発生するまでの最短時 間を示している。図4に示した全温度での結果は平均的に、合金Bにジルコニウ ムを添加し、コーティングを施した物体では、温度にもよるが、コーティングを ジルコニウムを添加しない合金Bに施した場合に比較して、約2倍から3.5倍 の寿命を有していた。図4に反映されているコーティング欠陥は、上記試験体の 表面にアルミナ(灰色の酸化物)が形成されたか否かを基準として観測した。上 記表面は、酸化装置による試験中にアルミニウムが消耗され、その他の基となる 金属は、上記表面スケールへと取り込まれて、ブルー及びグリーンへと色が変化 する。コーティング欠陥は、加熱されているスポットの直径の50%の部分が灰 色のアルミナスケールを形成しなくなった場合にコーティング欠陥として判断し た。 本発明の上記した開示によれば、当業者は、大きな改良、変更及び調節を行う ことが可能であるが、上記した改良、変更及び調節は、請求項に記載するように 、本発明の範囲内のものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フェントン,リチャード ジェイ. アメリカ合衆国,ニューヨーク 10968− 1057,ピアモント,ゲイア ストリート 102 (72)発明者 マーフィー,ケネッス エス. アメリカ合衆国,ミシガン 49441,ムス ケゴン,アップルウッド レーン 3839

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 8重量%までのアルミニウムと、5〜18重量%のクロムと、を含有し、 かつ、拡散アルミナイドコーティングされたニッケル基超合金基体の耐酸化性及 び耐剥離性を改善する方法であって、該方法は、ジルコニウム、イットリウム及 びそれらの混合物のうち任意に選択される約0.01〜0.30重量%の添加剤 を前記基体に添加し、前記添加剤を含有する前記基体に対して直接拡散アルミナ イドコーティングするものであり、中間コーティングを施さず、かつ、さらに前 記拡散アルミナイドコーティング上にはコーティングを行なわないことを特徴と する方法。 2. 前記添加剤は、約0.02〜0.15%のジルコニウムを含有しているこ とを特徴とする請求項1に記載の方法。 3. 前記ジルコニウムを添加する以前の前記基体は、9.5〜10.5%のク ロムと、4.5〜5.5%のコバルトと、3.75〜4.25%のタングステン と、1.25〜1.75%のチタンと、11.75〜12.25%のタンタルと 、4.75〜5.25%のアルミニウムと、を含有し、残部はニッケルと微量の 耐熱性材料であることを特徴とする請求項2に記載の方法。 4. 前記ジルコニウムを添加する以前の前記基体は、4.75〜5.25%の クロムと、9.5〜10.5%のコバルトと、1.7 0〜2.10%のモリブデンと、5.60〜6.20%のタングステンと、2. 80〜3.20%のレニウムと、8.40〜9.00%のタンタルと、5.50 〜5.80%のアルミニウムと、0.05〜0.15%のハフニウムと、バラン ス成分のニッケルと、微量の耐熱性材料と、を含有してなることを特徴とする請 求項2に記載の方法。 5. 前記添加剤は、約0.02〜0.10%のジルコニウムを含有しているこ とを特徴とする請求項1に記載の方法。 6. 前記ジルコニウムを添加する以前の前記基体は、9.5〜10.5%のク ロムと、4.5〜5.5%のコバルトと、3.75〜4.25%のタングステン と、1.25〜1.75%のチタンと、11.75〜12.25%のタンタルと 、4.75〜5.25%のアルミニウムと、を含有し、残部は、バランス成分の ニッケルと微量の耐熱性材料であることを特徴とする請求項5に記載の方法。 7. 前記ジルコニウムを添加する以前の前記基体は、4.75〜5.25%の クロムと、9.5〜10.5%のコバルトと、1.70〜2.10%のモリブデ ンと、5.60〜6.20%のタングステンと、2.80〜3.20%のレニウ ムと、8.40〜9.00%のタンタルと、5.50〜5.80%のアルミニウ ムと、0.05〜0.15%のハフニウムと、を含有し、残部は、バランス成分 のニッケルと微量の耐熱性材料であることを特徴とする請求項5に 記載の方法。 8. 前記添加剤は、約0.01〜0.10%のイットリウムを含有しているこ とを特徴とする請求項1に記載の方法。 9. 前記イットリウムを添加する以前の前記基体は、9.5〜10.5%のク ロムと、4.5〜5.5%のコバルトと、3.75〜4.25%のタングステン と、1.25〜1.75%のチタンと、11.75〜12.25%のタンタルと 、4.75〜5.25%のアルミニウムと、を含有し、残部は、バランス成分の ニッケルと微量の耐熱性材料であることを特徴とする請求項8に記載の方法。 10. 前記イットリウムを添加する以前の前記基体は、4.75〜5.25% のクロムと、9.5〜10.5%のコバルトと、1.70〜2.10%のモリブ デンと、5.60〜6.20%のタングステンと、2.80〜3.20%のレニ ウムと、8.40〜9.00%のタンタルと、5.50〜5.80%のアルミニ ウムと、0.05〜0.15%のハフニウムと、を含有し、残部は、バランス成 分のニッケルと微量の耐熱性材料であることを特徴とする請求項8に記載の方法 。 11. 前記添加剤は、約0.01〜0.04%のイットリウムを含有している ことを特徴とする請求項1に記載の方法。 12. 前記イットリウムを添加する以前の前記基体は、9.5〜10.5%の クロムと、4.5〜5.5%のコバルトと、3.75〜4.25%のタングステ ンと、1.25〜1.75%のチタンと、11.75〜12.25%のタンタル と、4.75〜5.25%のアルミニウムと、を含有し、残部は、バランス成分 のニッケルと微量の耐熱性材料であることを特徴とする請求項11に記載の方法 。 13. 前記イットリウムを添加する以前の前記基体は、4.75〜5.25% のクロムと、9.5〜10.5%のコバルトと、1.70〜2.10%のモリブ デンと、5.60〜6.20%のタングステンと、2.80〜3.20%のレニ ウムと、8.40〜9.00%のタンタルと、5.50〜5.80%のアルミニ ウムと、0.05〜0.15%のハフニウムと、を含有し、残部は、バランス成 分のニッケルと微量の耐熱性材料であることを特徴とする請求項11に記載の方 法。 14. 基体は、ニッケルと、8重量%未満のアルミニウムと、5〜18重量% のクロムと、を含有し、さらにジルコニウム、イットリウム及びそれらの混合物 を含んだ一群から任意に選択される約0.01〜0.30重量%の添加剤と、を 含有しており、かつ、前記基体上にはさらに、拡散アルミナイドコーティングの みが施されていることを特徴とする耐酸化性超合金物体。 15. 前記基体は、9.5〜10.5%のクロムと、4.5〜5. 5%のコバルトと、3.75〜4.25%のタングステンと、1.25〜1.7 5%のチタンと、11.75〜12.25%のタンタルと、4.75〜5.25 %のアルミニウムと、0.02〜0.15%のジルコニウム添加剤と、を含有し 、残部はニッケルと微量の耐熱性材料となっているものであって、前記添加剤は 、固溶体として前記拡散アルミナイドコーティング内に存在していることを特徴 とする特徴とする請求項14に記載の物体。 16. 前記添加剤は、約0.02〜0.10%のジルコニウムを含有している ことを特徴とする請求項15に記載の物体。 17. 前記基体は、9.5〜10.5%のクロムと、4.5〜5.5%のコバ ルトと、3.75〜4.25%のタングステンと、1.25〜1.75%のチタ ンと、11.75〜12.25%のタンタルと、4.75〜5.25%のアルミ ニウムと、0.01〜0.10%のイットリウム添加剤と、を含有し、残部がニ ッケルと微量の耐熱性材料となっているものであって、前記添加剤は、固溶体と して前記拡散アルミナイドコーティング内に存在していることを特徴とする特徴 とする請求項14に記載の物体。 18. 前記添加剤は、約0.01〜0.04%のイットリウムを含有している ことを特徴とする請求項15に記載の物体。 19. 前記基体は、4.75〜5.25%のクロムと、9.5〜 10.5%のコバルトと、1.70〜2.10%のモリブデンと、5.60〜6 ,20%のタングステンと、2.80〜3.20%のレニウムと、8.40〜9 .00%のタンタルと、5.50〜5.80%のアルミニウムと、0.05〜0 .15%のハフニウムと、0.02〜0.15%のジルコニウム添加剤と、を含 有し、残部がニッケルと微量の耐熱性材料となっているものであって、前記添加 剤は、固溶体として前記拡散アルミナイドコーティング内に存在していることを 特徴とする特徴とする請求項14に記載の物体。 20. 前記添加剤は、約0.02〜0.10%のジルコニウムを含有している ことを特徴とする請求項19に記載の物体。 21. 前記基体は、4.75〜5.25%のクロムと、9.5〜10.5%の コバルトと、1.70〜2.10%のモリブデンと、5.60〜6.20%のタ ングステンと、2.80〜3.20%のレニウムと、8.40〜9.00%のタ ンタルと、5.50〜5.80%のアルミニウムと、0.05〜0.15%のハ フニウムと、0.01〜0.10%のイットリウム添加剤と、を含有し、残部が ニッケルと微量の耐熱性材料となっているものであって、前記添加剤は、固溶体 として前記拡散アルミナイドコーティング内に存在していることを特徴とする特 徴とする請求項14に記載の物体。 22. 前記添加剤は、約0.01〜0.04%のイットリウムを含有している ことを特徴とする請求項21に記載の物体。
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