JPH09511944A - 特にシアン化物およびイオウ化合物の除去のための廃水の若返り接触酸化 - Google Patents

特にシアン化物およびイオウ化合物の除去のための廃水の若返り接触酸化

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JPH09511944A JP7526951A JP52695195A JPH09511944A JP H09511944 A JPH09511944 A JP H09511944A JP 7526951 A JP7526951 A JP 7526951A JP 52695195 A JP52695195 A JP 52695195A JP H09511944 A JPH09511944 A JP H09511944A
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Abstract

(57)【要約】 廃水中に含まれるシアン化物、硫化物、亜硫酸塩、チオ硫酸塩、メルカプタン、ジ硫化物、アンモニアおよびそれらの混合物のような不快物質の若返り接触酸化法が提供される。この方法は廃水に低濃度の金属化合物を加え、次いで処理廃水を酸素源と共に吸着剤物質上に送って廃水中に含まれる不快物質を触媒的に酸化することからなる。この方法は浸出による吸着物質からの金属の損失の触媒衝撃を減少させ、触媒を若返らせ、装置のシャットダウンおよび触媒の取替えなしに処理系のプロセス反転からの回収を可能にする。触媒支持体の例は活性炭であり、金属の例は銅である。

Description

【発明の詳細な説明】 特にシアン化物およびイオウ化合物の除去の ための廃水の若返り接触酸化 本発明は、望ましくない量の触媒物質を処理水に放出することなしに操作しう る若返り触媒酸化系を使用してシアン化物、硫化物、亜硫酸塩、チオ硫酸塩、メ ルカプタン、ジ硫化物、アンモニア、およびそれらの混合物を含む種々の不快な 物質を酸化することによって、不快物質の濃度および化学的酸素要求量を減少さ せる方法に関する。本発明は特に金属化合物たとえば銅、吸着剤物質たとえば活 性炭を使用して、上記の不快物質を含む及び潜在的にアンモニアを含む廃水を触 媒的に酸化する方法に関する。 石油精製、化学プラント、パルプ及び製紙プラント、粉砕操作、電気メッキ操 作、および食品加工プラントを包含する工業プラントからの廃水流は、シアン化 物、硫化物、亜硫酸塩、チオ硫酸塩、メルカプタン、ジ硫化物、アンモニア、お よびそれらの混合物のような不快物質を含むことがあり、廃水流の化学的酸素要 求量(COD)を増大させることがある。石油精製におけるこれらの廃水流の例 として、酸敗水、酸敗水ストリッパーボトム、および廃苛性物質があげられる。 ここに使用する「廃水」なる用語は上述の流のことをいう。 環境保護局(EPA)および種々の地方政府局は、工業廃水流出流中のこれら の不快物質の許容水準に限界を設けた。これらの流れを規制水準に一致するよう に処理するのに好適な方法を開発することが望ましい。 1以上のこれらの化合物の廃水中の濃度を減少させることによるCOD減少方 法として、沈殿、焼却、生物学的酸化、およびとりわけて、過酸素酸、H22、 Cl2、NaOCl、ClO2、およびKMnO4を使用する化学酸化による廃液 の処理があげられる。とりわけて銅、マンガン、 ニッケル、コバルト、タングステン、およびクロムのような金属を含む、可溶性 の、担体付きの、又は錯体形体の触媒は廃水の酸化に有用であると述べられてい た。SO2型化合物、たとえばSO2、アルカリおよびアルカリ土類の亜硫酸塩お よび重亜硫酸塩、および関連化合物の廃水への添加は、シアン化物の接触酸化を 増大させるが全COD減少系の酸素要求量も増大させることも知られている。廃 水中のシアン化物または他の不快物質の濃度は通常の手段を使用して経済的に処 理するには余りにも低すぎるが、流出限定に合致するにはなお余りにも高い。比 較的低濃度の不快物質をもつ流れの通常の廃水処理に伴う他の問題は、高いコス ト、高い苛酷度、望ましくない物質の処理廃水中への導入の可能性を含む。たと えば上記のSO2型化合物および可溶性金属触媒の意図的な添加である。水不溶 性金属触媒を使用した場合でさえ、廃水中の比較的小濃度のアンモニアはアンモ ニア−金属錯体を形成して金属を触媒から処理廃水に浸出させる傾向がある。ま た、廃水酸化の従来知られている多くの方法は方法を反転させるのに耐えられな い。たとえば、著しいpH変化は、恐らく浸出、沈殿、または触媒の物理的一体 性の破壊のために、触媒を破壊することがある。 上記の理由のために、低濃度の不快物質を除去するのに有効な且つ触媒の取替 えなしに反転法からの回収を可能にするに十分に丈夫な、安価で温和な接触廃水 酸化法を開発することが望ましい。更に詳しくは、処理廃水中に低濃度の金属化 合物を残す、低濃度の不快物質を接触酸化する若返りの安価な方法を開発するこ とが望ましい。 本発明は、シアン化物、硫化物、亜硫酸塩、チオ硫酸塩、メルカプタン、ジ硫 化物、アンモニアおよびそれらの混合物を包含する多くの物質を含む且つ廃水の 化学的酸素要求量(COD)を増大させる廃水の処理法を提供する。この方法は これらの物質を、酸素源、高表面積をもつ吸着剤物質、 および不快物質の接触酸化に有効な化合物を使用して触媒的に酸化する。 本発明は、シアン化物、硫化物、亜硫酸塩、チオ硫酸塩、メルカプタン、ジ硫 化物、アンモニアおよびそれらの混合物からなる群からえらばれた少なくとも1 の不快物質を含む廃水と酸素源を、反応帯域中の高表面積多孔質物質に向け、そ れによって処理廃水を作ることからなることを特徴とする方法を一般に提供する 。多孔質物質はその上に10,000ppmの金属化合物をもつべきである。金 属化合物は不快物質の廃水中での酸化を接触するのに有効なものであるべきであ る。反応帯域は廃水中の不快物質の濃度を減少させるのに有効な条件のもとで操 作されるべきである。たとえばその条件は38℃(100°F)〜204℃(4 00°F)の温度および6〜14のpHを含む。処理廃水中の上記の金属化合物 の濃度を5ppm以下の水準に特に1ppm〜0.001ppmの水準に保つに 十分な量を、反応帯域に向ける前の廃水に連続に又は間けつ的に加える。処理し た廃水を反応帯域から廃棄する。 本発明はシアン化物、硫化物、亜硫酸塩、チオ硫酸塩、メルカプタン、ジ硫化 物、アンモニアおよびそれらの混合物からえらばれた少なくとも1の不快物質を 含む廃水と酸素源を、反応帯域中に1〜5,000ppmの銅をもつ活性炭に向 け、それによって処理した廃水を製造することを特徴とする廃水の処理法を特に 提供する。反応帯域は廃水中に含まれる不快物質の濃度を減少させるに十分な条 件下で操作されるべきである。たとえばその条件は49℃(120°F)〜12 1℃(250°F)の温度、および8〜13のpHを含むことができる。十分な 量の溶解形体の銅を、反応帯域に向ける前の廃水中に連続に又は間けつ的に加え て吸着剤上の銅の濃度を5,000ppm以下の水準に保ち、処理廃水中の銅の 濃度を1.0ppm〜0.001ppmの水準に保つ。次いで処理廃水を反応帯 域から 廃棄する。 添付図面において、図1は活性炭上の水中の銅の平衡吸収曲線を示すグラフで ある。 図2はシアン化物除去効率に及ぼす種々の操作パラメータ変化の効果を示すグ ラフである。 図3はシアン化物除去効率に及ぼす種々の操作パラメータの効果を示すグラフ であ。 本発明はたとえばシアン化物、硫化物、亜硫酸塩、チオ硫酸塩、メルカプタン 、ジ硫化物、アンモニアおよびそれらの混合物を包含する不快物質の濃度を減少 させCOD発生物質を酸化させる方法であり、吸着剤物質および不快物質の接触 酸化に有効な化合物の使用により酸素源の存在下に廃水から不快物質の濃度の減 少とCOD発生物質の酸化を行なう。この方法は、それが温和な条件でこれらの 物質を有効に酸化し、操作中に若返りを行ない、そして単一の接触法を若干の他 の方法に置換しうる長い寿命の吸着剤/触媒を使用するために経済的に有利であ る。本発明の方法の1つの利点は、触媒金属が吸着剤から除去または浸出されて 触媒活性が減少したならば、溶液中の少量の触媒金属を加えて系を若返らせ、触 媒活性を回復させうることである。 本発明の方法は他のシアン化物含有流、たとえば流動接触分解(FCC)ユニ ットから生じる酸敗水、を処理するのにも有効である。また、FCCオーバーヘ ッド・アキュミュレータおよび顕潤ガスコンプレッサー高圧レシーバーから生ず る水凝縮生成物は100ppm以上のシアン化物を含みうる。このシアン化物濃 度は装置のひどいシアン化物腐食を生ぜしめる。現在は多硫化物を代表的に加え てシアン化物(CN-)をチオシアネート(SCN-)に変えて腐食問題を減少も しくは解消させている。SC N-は廃水中に残る。たとえ現在は規制されていなくても、廃水中のSCN-の存 在は廃水中のイオウおよびチッソの濃度を増大させる。この種の生成物流の高水 準のシアン化物を無害の化合物に転化するのが望ましい。この種の生成物流は「 廃水」中にも含まれ、これは本発明の方法によって処理することができる。 シアン化物は遊離および錯体の両方の形体で廃水中に存在する。金属錯化シア ン化物は多くの場合安定であって直接の酸化は不可能である。過酸化水素と均質 触媒を使用する方法でさえ、短い滞留時間のために金属錯化シアン化物を酸化し えないことがある。理論に拘束される意図はないけれども、金属錯化シアン化物 は酸化される前に解離しなければならない。たとえば本発明のように吸着剤触媒 を含む不均一銅の使用により、触媒上の又は触媒に接触する錯体の有効滞留時間 は大きく増大させることができる。錯化シアン化物は触媒表面に吸着され、系中 に選択的に保持されるので、その実際の滞留時間は均一系のそれの500〜1, 000倍になりうると信ぜられる。この長い滞留時間により、金属シアン化物錯 体は徐々に解離してCN-の酸化を与えうる。シアン化鉄の解離と酸化の式は次 のように与えられる。 Fe(CN)6 -4 ←→ Fe+++6CN- 2CN+O2 → 2CNO- 2CNO-+O2 → CO2+N2 従って、金属錯化シアン化物の解離速度に限定され、従って金属錯化シアン化 物の除去には無効な均一系とは異なり、本発明の不均一触媒系は遊離の及び錯化 の両者のシアン化物を除去しうる。 本発明の方法は、処理すべき廃水を酸素源と共に、反応帯域中の多孔質高表面 積吸着剤上に通すことからなる。吸着剤は、上記の不快物質の接触 酸化に有効な金属化合物と組合せたとき、本発明に有用な不均一触媒を生成する 。金属化合物の若干が吸着剤から剥離または浸出された後に、追加の金属化合物 を廃水に加えて系を若返らせることができる。この追加の金属化合物は所望に応 じて連続的に又は間けつ的に加えることができる。金属化合物は製造された吸着 剤中に存在させることができ、またはそれは本発明の方法の触媒を活性化させる ために意図的に加えることもできる。吸着剤への金属化合物の添加は好適な方法 で、たとえば含浸、イオン交換、または他の有効な方法によって、行なうことが できる。金属化合物は溶媒に又は廃水に加えることもでき、その後に反応帯域中 の触媒の上に向けてその場での触媒の活性化を達成することができ、あるいは触 媒は反応帯域の外側で活性化することもできる。自然には、溶媒中の又は活性化 に使用する廃水中の金属化合物の濃度は触媒の若返りに使用する金属化合物の濃 度よりも代表的に高いが、高濃度は必要ではない。若返りに使用する溶媒中のま たは廃水中の金属化合物の濃度は流出水中の所望の金属仕様に合致するように限 定または制限される。流出水中の金属含量を最少にするために連続若返り技術が 好ましい。 吸着剤基質 多くの多孔質高表面積物質が本発明に使用するのに好適である。好ましい物質 は可溶性金属化合物および水からの不快物質たとえばシアン化物、硫化物、およ びチオ硫酸塩を吸着し濃縮しうるものである。本発明に有用なそれぞれの吸着剤 はそれに付随して触媒金属の及び不快化合物の高い吸着平衡をもち、水中の物質 の水準以上に吸着剤に物質を有効に濃縮する。本発明に好ましい吸着剤は、水中 の金属化合物の濃度を10倍以上、好ましくは100倍以上、更に好ましくは5 00倍以上、最も好ましくは約700〜1,000倍またはそれ以上濃縮する。 図1は活性炭上の銅の平衡 吸着曲線を示す。この平衡吸着曲線は次の方法によって製作された。 平衡吸着曲線 塩基性銅溶液を、0.2Nの硝酸第二銅Cu(NO32を200ppmのアン モニアNH3を含む水にとかすことによって製造した。この塩基性銅溶液を水で 希釈することによって所望濃度の銅溶液をもつ試験溶液を製造した。2gのカル ゴンCAL活性炭を20mlのそれぞれの試験溶液に加え、27℃(80°F) で16時間平衡化した。活性炭を溶液から回収し、110℃(230°F)で乾 燥した。乾燥活性炭の銅濃度を原子吸収(AA)によって決定し、平衡試験溶液 の銅濃度もAA法を使用して決定した。 図1からわかるように、水中1ppmの銅は活性炭上の800ppmの銅と平 衡にあるように推定される。定常状態の操作において、廃水中の1ppmの可溶 性銅のメーキャップ速度は活性炭触媒上の800ppmの銅濃度を、そしてまた 処理廃水中に1ppmの銅濃度をもたらすべきである。活性炭上の800ppm よりも高い銅濃度は処理廃水中に約1ppmよりも高い銅濃度をもたらす傾向が ある。 吸着剤上の所望の金属化合物の吸着平衡は系の温度および他の性質に応じて変 化しうるということが理解されるべきである。たとえば水中の高いアンモニア濃 度は水中の金属−アンモニア錯体濃度を増大させる傾向があり、従って吸着剤か らの金属の高い浸出速度を可能にし、吸着剤上の金属の低い濃度効果を導く。 濃度効果による吸着剤上の金属化合物の増強された濃度は本発明の重要な特徴 である。この濃度効果は廃水中の低濃度の金属化合物の使用を可能にして、廃水 中の不快物質の酸化に有効な均一触媒を保持する。吸着剤上の金属化合物の濃度 はまた処理水中の金属濃度を低く保って所望の廃出使 用に合致させる。上記の例において、活性炭は吸着剤表面の銅濃度を希釈溶液中 の酸化反応を接触するのに適当な水準に増大させるために使用することができる 。活性炭上の500ppmの銅濃度は触媒的に活性であるのに十分な高さである と信ぜられる。本発明のようにえらばれた吸着剤を使用することによって、処理 した廃水流出物は低濃度の金属化合物を含み、これを廃水に加えることができ、 処理水中の金属の濃度について所望の排出仕様に合致し、然も吸着剤は不快物質 を酸化するのに有効な十分に高水準の金属化合物を含む。 上記のように、他の多孔質高表面積吸着剤も廃水から可溶性金属の平衡量を吸 着することができ、本発明の方法に好適である。これらの他の吸着剤の非限定的 な例として、天然および合成のゼオライト、アルミナ、シリカ、およびシリカ・ アルミナがあげられる。天然ゼオライトとしてチャバザイト、クリノプテイノラ イト、エリオナイトおよびモルデナイトがあげられる。合成ゼオライトとしては 次のものがあげられる。ゼオライトA(US特許第2,882,243号);ゼ オライトX(US特許第2,882,244号);ゼオライトY(US特許第3 ,130,007号);ZSM−5(US特許第3,702,886号およびR e.29,948号);ZSM−11(US特許第3,709,979号);Z SM−12(US特許第3,832,449号);ZSM−21(US特許第4 ,046,859号);ZSM−22(US特許第4,556,477号);Z SM−23(US特許第4,076,842号);ZSM−35(US特許第4 ,016,245号);ZSM−38(US特許第4,406,859号);Z SM−48(US特許第4,397,827号);ZSM−57(US特許第4 ,046,685号);およびZSM−58(US特許第4,417,780号 )。 他の有用な多孔質物質として、イオン交換樹脂として好適なものにするに必要 な化合物で含浸されていないイオン交換樹脂および多孔質物質があげられる。好 適なイオン交換樹脂の例として次の商標名で確認されるものがあげられる。アラ シオンA33−03、アンバーライトIRA−45、アンバーライトIRA−9 3、デーアシダイトG、デーアシダイトM、ダウエクス3、アイマックA−20 、アイマックA−21、イオナックA−315、レワテイトMP−60、アラシ オンAWB−3、アニオナイトEDE−10P、アニオナイトAV−16、ダウ エクス44、デュロライトA−30B、デュオライトA−57、アイマック、イ オナックA−300、イオナタックA−310、ウオファテイットL−150、 アニオナイトAN−2F、デーアシダイトE、デュオライトA−6、デュオライ トA−7、レワテイットMIH59、ウオファテットWD、アラシオンCC、ア ンバーライトIRC−50、アンバーライトIRC−84、ダウエックスCCR −1、デュオライトES−63、デュオライトES−80、デュオライトCS− 100、デュオライトCS−101、アイマックZ−5、イオナックC−270 、カステルC−100、レワテイットCNO、ウオファテイットCp−300、 ウオファテイットCN、ゼオ−カルブ216、ゼオ−カルブ226、ダウエック ス21K、ダウエックスMS−1、アンバーライトIRA−400、アンバーラ イトIRA−900、アンバーライトIRA−910、イオナックA−540、 イオナックA−641、アンバーライトIR−120、アンバーライトIR−2 00、アンバーリスト−15、アンバーリスト−1010、ダウエックス50、 イオナックA−380、イオナックC−240、イオナックC−249、および イオナックC−253。これらの樹脂は米国特許第5,292,493号および 第4,795,565号に詳細に記載されている。 特に有用な吸着剤物質としてグラファイト、ならびに木材、泥炭、リグナイト 、ビチューミン炭、巨岩、骨および他の炭素質物質の破壊的蒸留によって生産さ れる種々の木炭があげられる。好ましくはビチューミン炭および木炭は熱処理さ れた又は化学処理された、あるいは両方の処理がなされた、高度に多孔質構造の 増大した吸着能をもつものに、されたものであり、一般には活性炭または木炭と して定義される。特定の固体吸着剤物質は、意図する使用条件下でその物理的お よび化学的安定性に関して本発明の方法に使用されるように選ばれる。水性系で の意図する用途に関して、恐らく吸着剤支持体の最も重要な性質はその吸着能力 ならびに水性系での非安定性である。木炭、および特に活性炭または活性木炭は 好ましい、その高い吸着能力のため及び処理条件下でのその安定性のためである 。 活性炭は気相用途に使用するのに好適なものとして製造者に確認される形体で ふつうに入手される。たとえばATOCHEM CECARBON GAC 6 16GおよびCalgon BPLである。液相用途に使用するのに好適なもの としては、たとえばATOCHEM CECARBON GAC 830および Calgon CALである。高い硬度および増大した摩耗耐性のために、気相 用途に向けられた炭素は、本発明が液相操作に関するものであるという事実にも かかわらず、本発明の方法に使用するのに一般に好ましい。本発明の方法に有用 でありうる、同じ業者からの他の活性炭としてATOCHEM CECARBO N AW 830およびCalgon Cがあげられる。 充てん床は有効で効率的な容器を提供する。充てん床において、反応帯域は流 れの方向にそって進行する。床を横切る圧力低下を最少にし破片による閉塞を軽 減するために、反応器はやや膨張するが20%以下で膨張する床により操作する ことができる。反応器はまた沸とう床、流動床、噴出 床の条件で又はスラリ操作で操作することができる。フィルターまたはガード床 の使用も破片による触媒床の閉塞を避けるのに有用である。 支持体の形状および粒径は本発明にとって臨界的でなく、たとえば使用する反 応系の種類に応じて変化させることができる。本発明に使用する吸着剤の形状の 非限定的な例として、顆粒、球、小石、楕円体、ビード、押出し物、溝付き一枚 岩、微小球、ペレットまたは構造形状物、たとえばローブ、丸薬、ケーキ、粉末 など、通常の方法たとえば押出し又は噴霧乾燥からの生成物があげられる。好ま しい形状は顆粒、ビード、ボール、小石、球体、押出し物、微小球、ペレット、 および構造形状物を包含する。たとえば最終粒子が固定床または膨張床として使 用されるよう設計される場合、その粒子は0.25mm(0.01インチ)以上 の最小寸法および12.7mm(1/2インチ)以下の又は25.4mm(1イ ンチ)以上までの最大寸法をもつ粒子に形成されるのが好ましい。0.76mm (0.03インチ)〜6.35mm(0.25インチ)、好ましくは0.76m m(0.03インチ)〜3.81mm(0.15インチ)の粒径をもつ球状粒子 が多くの場合、とくに固定床操作に有用である。流動床系に関しては、粒子の過 半重量が10μm(10ミクロン)〜5000μm(5,000ミクロン)、更 に好ましくは20μm(20ミクロン)〜1000μm(1,000ミクロン) の粒径をもつのが好ましい。 触媒金属 本発明の方法に有用な金属化合物は、廃水中に含まれる不快物質を酸化するの に活性のあるものである。これらの金属の非限定的な例として銅、ニッケル、コ バルト、モリブデン、タングステン、銀、パラジウム、プラチナ、鉄、マンガン 、およびそれらの混合物があげられる。これらの金属は好適な溶媒に又は系に注 入する水に溶解させることのできるすべての形 体において有用である。たとえばアンモニアNH3は金属に加えて水溶性錯体を 形成することができる。銅を含む例としては酢酸第二銅、塩化第二銅、シアン化 第二銅、硫酸第二銅および硫化第二銅がとりわけてあげられる。他の水溶性錯体 たとえばシアノ銅体およびアミンも意図される。アミン錯体は金属を酸にとかし 次いでアミンたとえば水酸化アンモニウムすなわちアンモニア溶液を全溶液が塩 基性になる迄加えることによって生成させることができる。あるいはまた金属の 塩を、その溶液が塩基性となって四面体アミンを形成するまで、アミン溶液たと えばアンモニア溶液と接触させることもできる。 本発明の態様の1つにおいて、金属化合物を廃水に加えて廃水と共に流し、そ して反応帯域において支持体に吸着させる。上記のように、系に代表的に加える 金属化合物の量は、処理した水中の可溶性金属と平衡している支持体によって吸 着されうるものである。本発明の方法において、金属化合物の添加速度は廃水中 の不快物質の濃度に正比例はしない。 本発明の方法によれば、金属化合物は連続的に又は間けつ的に廃水に加えるこ とができる。一般に、金属化合物は、5ppm未満の、特に3ppm未満の、好 ましくは1ppm未満の、更に好ましくは0.5ppm未満の、更になお好まし くは0.1ppm未満の、最も好ましくは使用する金属化合物の地方局の規制限 度未満の、処理廃水中の金属濃度を生ずるのに有効な濃度で、廃水に加えられる 。上記のように、平衡において、処理される廃水中の可溶性金属化合物の濃度は 、処理された廃水中のそれにほぼ等しい。「ほぼ等しい」なる用語は、廃水中の 可溶性金属化合物の濃度と吸着剤上の金属化合物の濃度との間に平衡が未だ達成 されていない場合をもカバーすることが意図されている。これらの場合に、処理 廃水中の金属化合物の濃度は、廃水供給物中の金属化合物の濃度とは実質的に、 例えば 5または10またはそれ以上の係数だけ異なることがある。廃水中の可溶性金属 化合物の濃度と、吸着剤上の金属化合物の濃度との間に平衡が存在しない場合の 例として、プロセスのスタート・アップ、プロセスの反転、吸着剤の活性化、廃 水組成の変化たとえばアンモニアまたは他の成分の高い又は低い濃度、および処 理温度の変化があげられる。処理水中の金属含量が所望の仕様を越えた場合、処 理水をプロセスにリサイクルして所望の平衡条件を達成することができる。 処理すべき廃水中の可溶性金属化合物の正常濃度は、金属化合物が廃水中に絶 えず存在するときは、一般に5ppm未満、好ましくは3ppm未満、更に好ま しくは1ppm未満であるけれども、本発明の方法は0.5ppm未満、好まし くは0.1ppmの可溶性金属化合物濃度で有効である。本発明の方法は、処理 すべき廃水への可溶性金属化合物の間けつ的添加によっても有効である。当然に 、間けつ的な若返りの廃水中の金属化合物の濃度は連続の若返りに必要な濃度よ りも高い。ここでもまた、処理廃水中の金属化合物の濃度は指示薬として使用す ることができる。 所望ならば、吸着剤は水または別の溶媒中の比較的高濃度の可溶性金属化合物 を使用して活性化することができる。吸着剤の活性化中、溶媒中の好適な金属濃 度は、過度の量の夾雑溶媒の発生なしに合理的時間に吸着剤に所望の金属濃度を 生ずる濃度である。吸着剤の活性化が有用な金属濃度の例は、一般に10,00 0ppm、好ましくは1,000ppm、更に好ましくは500ppmの金属化 合物を含む溶液の1〜10床容量である。 最後に、上記のように、吸着剤は好適な濃度の活性金属化合物で製造されるか 又は既にこれを含んでいるか、あるいは活性金属化合物は好適な方法で吸着剤に 加えられる。たとえば、Calgon CAL活性炭は9〜40ppmの銅を含 んでおり、またアメリカン・ノリット・カンパーから のカーボンたとえばリグナイト基材のDarcoカーボン、ペトロドアルコAカ ーボン、および泥炭基材ノリット・ロックス0.8カーボンはそれぞれ40pp m、69ppmおよび9ppm未満の銅濃度をもち、アルファ・プロダクト製作 のリグナイト基材アルファ・カーボンは1ppm未満の銅濃度をもつ。 プロセス条件 上記のように、本発明は廃水流中の低濃度の不快物質を減少させるのに有用で ある。これらの廃水流中の「低濃度」とは一般に200ppm未満、好ましくは 15ppm未満、更に好ましくは10ppm未満の全シアン化物濃度(遊離およ び錯体)、および一般に10,000ppm未満、好ましくは1,000ppm 未満、更に好ましくは100ppm未満、更になお好ましくは25ppm未満の イオウ化合物濃度(Sとして)を意味する。本発明の方法はまた、より高濃度の シアン化物およびイオウ化合物を処理するのにも有効である。本発明の方法は全 シアン化物(遊離および錯体)の濃度を1ppm未満、好ましくは0.5ppm 未満、更に好ましくは0.1ppm未満に減少させるのに一般に有効である。全 シアン化物濃度のこの減少は一般に85%以上の減少、好ましくは90%以上の 減少、更に好ましくは95%以上の減少、更になお好ましくは98%以上の減少 、最も好ましくは99%以上の減少を表す。本発明の方法はまたイオウ化合物の 濃度を一般に80%だけ、好ましくは90%だけ、更に好ましくは95%だけ減 少させるのに有効である。廃水中のアンモニア濃度の減少は上記の触媒金属の少 なくとも若干たとえば銅を使用して本発明の方法を温和な条件で行うことを可能 にすることが予想外にも発見された。 本発明の方法の代表的な反応条件は一般に次のとおりである。 容易に入手しうる空気は酸素または酸化剤の好ましい資源である、然し他の酸 化剤としてオゾンおよび分子状酸素O2があげられる。過酸化水素は本発明の方 法の酸素源として意図的に添加するようには考えられない。また上記のようなS O2型化合物を意図的に添加することも、本発明の方法に意図的に添加するよう には考えられていない。 本発明の方法は、反応帯域を上方に又は下方に一緒に流れる廃水と酸素源を用 いて有効に行われる。また、反応帯域中を廃水が下方に流れ酸素源が上方に流れ る態様も意図されている。 種々の酸化プロセスの機構の代表例は次のとおりである。 1.シアン化物の酸化 2.硫化物の酸化 3.亜硫酸塩の酸化 4.チオ硫酸塩の酸化 5.メルカプタンの酸化 6.二硫化物の酸化 反応生成物のすべては無毒である。処理水(酸化流出物)は廃棄され、ガスは 処理、燃焼、または焼却される。存在するスキム油は油/水セパレータ好ましく はセパレータ・ドラム中で回収される。実施例1 吸着剤の活性化を示すために、20×40メッシュに粉砕したCalgon CAL 活性炭の2mlを管状反応器に充填した。100ppmのシアン化物( NaCNから)、100ppmのNH3、および100ppmのNa2Sを含む合 成廃水を製造した。この合成廃水を100℃で10ml/hrの流量で1200 ml/hrの空気と共に反応器に通した。流出水中のシアン化物濃度を、シアン 化物イオン選択性電極(オリオン・リサーチ、モデル94−06)を使用して測 定した。10mlの水に0.065gの銅を含む銅溶液をCu(NO32から製 造した。シアン化物の浸出を検知した後に、0.5mlの銅溶液を反応器に通し た。触媒活性化後のシアン化物除去は99%であった。実施例2 この実験において、20×40メッシュに粉砕したCalgon CAL 活 性炭の2mlを管状反応器に充填した。80ppmのNH3水準の NH4OH、100ppmのチオ硫酸塩および100ppmの水準のシアン化ナ トリウムを添加することによって蒸留水から合成廃水を製造した。合成廃水のp Hを9に調節した。100ppmのシアン化物を含む合成廃水を、5hr-1の液 体毎時空間速度(LVSH)、10ml/hr、100℃で活性炭床に通した。 この実験の結果を図2に示す。流出水のシアン化物濃度を、シアン化物イオン選 択性電極(オリオン・リサーチ、モデル94−06)を使用して測定した。80 0床容量の水を活性炭上に通した後、活性炭のシアン化物吸着能力が消費された 。次いで空気を水供給物に導入し、400以上の床容量の水を活性炭に通しなが ら、水で共供給した。この操作態様において15〜20%のシアン化物除去が達 成された。1,300床容量の水を活性炭に通した後、銅溶液のスラッグを水に 注入することによって、この系を活性化した。蒸留水にCu(NO32を0.0 1Nの水準にとかすことによって銅溶液を作り、次いでこの溶液2mlを活性炭 上を流れる水に注入した。次いで、活性炭上を通る合成廃水を0.01ppmの 銅を含むように連続的に調節した。触媒系の活性化を上記のように行った後、シ アン化物除去は100%近くに増大した。次いで、1,700全床量の水が活性 炭を通過した後に、空気の注入を停止した。シアン化物除去は直ちにゼロに低下 した。空気の注入を再開したとき、シアン化物転化は再び100%近くに増加し 、次いで徐々に低下し始めた。 この実施例は、活性炭単独がシアン化物吸着に若干の能力をもつこと、酸素( 空気中)が活性炭上で比較的低いシアン化物転化(15〜20%)を達成するの に有効であること、触媒金属すなわち銅の注入が系をずっと高いシアン化物転化 水準に達成させること、及び酸素添加がこれらの高水準のシアン化物転化を保持 するのに必須であること、を実証している。 これらに拘束される意図なしに、活性炭のシアン化物吸着能は不均一触 媒系の有効接触時間を均一触媒系のそれよりもずっと大きくさせるものと認ぜら れる。この増大した有効接触時間は錯化シアン化物ならびに遊離シアン化物の転 化を増強させると信ぜられる。同様にして、活性炭の吸着性は、金属化合物の接 触効果を、水性系の金属化合物の可溶形体の平衡濃度のそれよりも増強すると信 ぜられる。実施例3 この実施例において、20×40メッシュに粉砕したCalgon CAL 活性炭2mlを管状反応器に充填した。80ppmのNH3水準のNH4OH、1 00ppmの水準のチオ硫酸塩、および200ppmの水準のシアン化ナトリウ ムを添加することによって蒸留水から合成廃水を製造した。合成廃水のpHを9 に調節した。この系を、反応器中の活性炭上に蒸留水中0.05NのCu(NO32溶液1mlを通すことによって、活性化した。200ppmのシアン化物を 含む合成廃水を5hr-1液体毎時空間速度(LVSH)、10ml/hr、10 0℃で、300ml/hrの空気と共に、活性炭に通した。この実験結果を図3 に示す。流出水中のシアン化物濃度は、シアン化物イオン選択性電極(オリオン ・リサーチ、モデル94−06)を使用して測定した。シアン化物除去は始めに 100%近くであり、次いで400床容量の合成廃水を触媒に通した後、80% 以下に低下した。この点で、活性炭触媒上を通る合成廃水を連続的に調節して0 .01ppmの銅を含むようにし、シアン化物除去を90%に増大させ、この水 準に保った。実施例4 この実施例において、20×40メッシュに粉砕したCalgon CAL 活性炭の2mlを管状反応器に充填した。80ppmのNH3水準のNH4OH、 100ppmの水準のチオ硫酸塩、および10ppmの水 準のシアン化ナトリウムを添加することによって蒸留水から合成廃水を製造した 。合成廃水のpHを9に調節した。この系を、反応器中の活性炭上に蒸留水中の 0.01NのCu(NO32溶液2mlを通すことによって活性化した。10p pmのシアン化物を含む合成廃水を、5hr-1液体毎時空間速度(LVSH)、 10ml/hr、100℃で、300ml/hrの空気と共に、活性炭床に通し た。この実験結果を図3に示す。流出水中のシアン化物濃度はシアン化物イオン 選択性電極(オリオン・リサーチ、モデル94−06)を使用して測定した。1 ,800床容量の合成廃水を触媒に通す間シアン化物除去は約85%にとどまっ た。実施例5 この実施例において、20×40メッシュに粉砕したCalgon CAL 活性炭2mlを直径6.35mm(1/4インチ)のステンレス鋼反応器に充填 した。1ppmのH2S、19ppmのメルカプタン、225ppmのアンモニ アおよび6.8ppmの全シアン化物(遊離および錯体)を含む試験水を石油精 製工場からえた。輸送中のシアン化物の損失を防ぐために、苛性ソーダ(NaO H)を加えてpHを9.4から12.4に上昇させ、次いで酸(H2SO4)を加 えてpHを試験前の9.4に戻した。試験水を5hr-1の液体毎時空間速度(L HSV)、10ml/hr、100℃、および152kPa(7psig)で活 性炭床に通した。このとき空気を300ml/hrで一緒に供給した。試験水を 反応器に通す前に、0.1ppmの銅を試験水に連続添加した。この試験結果を 下記の表1に示す。この実施例からの処理水中の高い初期銅濃度は予想外であっ た。とくに、低濃度の銅のみを試験水に加え、使用した活性炭の初期銅濃度が4 0ppm以下であることが見出されたからである。これらの処理水中の高い銅濃 度の可能な説明は、予備試験からの試験装置の残存汚染で ある。流出水中のシアン化物濃度はシアン化物イオン選択性電極(オリオン・リ サーチ、モデル94−06)を使用して測定した。試料中の銅濃度は第二銅電極 (オリオン・リサーチ、モデル94−29)および原子吸収(AA)を使用して 測定した。試料はAA分析前に蒸発により濃縮した。 実施例6 この実施例において、20×40メッシュに粉砕したCalgon CAL 活性炭2mlを6.35mm(1/4インチ)直径のステンレス鋼管反応器に充 填した。実施例5と同じ試験水を使用した。試験水を5hr-1の液体毎時空間速 度(LHSV)、10ml/hr、100℃、および152kPa(7psig )で活性炭素に通した。この間空気を300ml/hrで一緒に供給した。試験 水を反応器に通す前に銅を試験水には添加しなかった。この試験の結果を下記の 表2に示す。この実施例からの処理水中の高い銅初期濃度は予想外であった。特 に銅は試験水に添加せず、 使用した活性炭上の初期銅濃度は40ppm以下であったからである。処理水中 のこれらの高い銅濃度の可能な説明は予備試験からの試験装置の残存汚染である 。流出水中のシアン化物濃度はシアン化物イオン選択性電極(オリオン・リサー チ、モデル94−06)を使用して測定した。試料中の銅濃度は第二銅電極(オ リオン・リサーチ、モデル94−29)および原子吸収(AA)を使用して測定 した。AA分析の前に試料を蒸発により濃縮した。 実施例7 この実施例において、20×40メッシュに粉砕したCalgon CAL 活性炭の2mlを、6.35mm(1/4インチ)直径のステンレス鋼管反応器 に充填した。80ppmのNH3水準のNH4OH、100ppmの当量イオウ水 準のチオ硫酸塩、および100ppmのCN水準のシアン化ナトリウムを蒸留水 に添加することによって合成試験水を製造し た。始めに、約700床容量の合成試験水を反応器に通してから、次いで上記の 実施例5と同じ試験水を使用して試験をバランスさせた。試験水を5hr-1の液 体毎時空間速度(LHSV)、10ml/hr、100℃、および152kPa (7psig)で活性炭床に通し、このあいだ空気を300ml/hrで一緒に 供給した。試験水を反応器に通す前に0.1ppmの銅を試験水に連続的に加え た。この試験結果を下記の表3に示す。また、この試験からの流出水2,500 mlを1,100〜2,500床容量で生成流出水から作った。この組成の試料 は0.1ppmの全シアン化物濃度(遊離および錯体)および0.5ppmの銅 濃度をもつことがわかった。流出水中のシアン化物濃度はシアン化物イオン選択 性電極(オリオン・リサーチ、モデル94−06)を使用して測定した。試料中 の銅濃度は第二銅電極(オリオン・リサーチ、モデル94−29)および原子吸 収(AA)を使用して測定した。AA分析の前に試料を蒸発によって濃縮した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C02F 1/58 CDJ 9630−4D C02F 1/58 CDJP CDM 9630−4D CDMQ 1/74 9630−4D 1/74 B CDN 9630−4D CDNC

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.次の諸工程すなわち、 (a) シアン化物、硫化物、亜硫酸塩、チオ硫酸塩、メルカプタン、ジ硫化物、 アンモニアおよびそれらの混合物からえらばれた少なくとも1の不快物質を含む 廃水と酸素源を、廃水中に含まれる不快物質の濃度を減少させるに有効な条件下 で、反応帯域中の高表面積多孔質物質と接触させて処理した廃水をつくる廃水処 理方法であって、該反応条件として38℃〜204℃の温度および6〜14のp Hを用い、多孔質物質として廃水中の不快物質の酸化を接触するに有効な金属化 合物含量が10,000ppm未満の多孔質物質を用い、 (b) 廃水を多孔質物質に接触させる前に、処理した廃水中の該金属化合物の濃 度を5ppm未満に保つに十分な量の可溶性形態の該金属化合物を廃水に加え; そして (c) 処理した廃水を反応帯域から放出する; 諸工程からなることを特徴とする廃水を処理する方法。 2.金属化合物が銅、ニッケル、コバルト、モリブデン、タングステン、銀、パ ラジウム、白金、鉄、マンガン、およびそれらの混合物からえらばれた少なくと も1つである請求項1の方法。 3.高表面積多孔質物質が多孔質樹脂、イオン交換樹脂、活性炭、天然ゼオライ ト、合成ゼオライト、アルミナ、シリカ、およびシリカ・アルミナからえらばれ る請求項1の方法。 4.処理廃水を作る前に触媒を溶媒にとかした金属化合物で処理することを更に 含む請求項1の方法。 5.廃水を51℃〜149℃の温度で反応帯域に向ける請求項1の方法。 6.廃水を7.5〜10.5のpHで反応帯域に向ける請求項1の方法。 7.可溶性金属化合物を廃水中に1ppm〜0.001ppmの濃度で加える請 求項1の方法。 8.多孔質物質上の金属含量をその効果を示し続けるに十分な濃度で、可溶性金 属化合物を廃水に間欠的に加える請求項1の方法。 9.多孔質物質上の金属含量をその効果を示し続けるに十分な濃度で、可溶性金 属化合物を廃水に連続的に加える請求項1の方法。 10.反応帯域が少なくとも1の固定触媒床からなる請求項1の方法。 11.反応帯域が廃水中の多孔質物質のスラリからなる請求項1の方法。 12.廃水を単一の接触操作で処理する請求項1の方法。 13.廃水を単一の酸化工程で処理する請求項1の方法。 14.酸素源および廃水を多孔質物質上を同じ方向に流れるように向ける請求項 1の方法。 15.酸素源および廃水を多孔質物質上を反対方向に流れるように向ける請求項 1の方法。 16.高表面積多孔質物質がその上に1ppm〜1,000ppmの金属化合物 を含む請求項1の方法。 17.処理した廃水中の金属化合物の濃度を3ppm〜0.001ppmに保つ に十分な量の可溶性金属化合物を加える請求項1の方法。 18.酸素源が意図的に加えた過酸化水素またはSO2型の化合物を含まない請 求項1の方法。 19.廃水を1〜100hr-1の液体毎時空間速度で反応帯域に向ける請求項1 の方法。 20.酸素源が空気または酸素富化空気である請求項1の方法。
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