JPH09511765A - 15−デオキシスペルグアリン類似体、その治療用途及びその調製方法 - Google Patents

15−デオキシスペルグアリン類似体、その治療用途及びその調製方法

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JPH09511765A JP8524041A JP52404196A JPH09511765A JP H09511765 A JPH09511765 A JP H09511765A JP 8524041 A JP8524041 A JP 8524041A JP 52404196 A JP52404196 A JP 52404196A JP H09511765 A JPH09511765 A JP H09511765A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、次の(i)及び(ii)からなる群から選ばれる化合物に関するものである:(i) 下記式で示される化合物 但し式中、−Rは、水素原子、OH基、OCH3基、又はCH2OH基であり、−*Cは、Rが水素原子でない場合、立体配置が(R,S)、(R)又は(S)の不整炭素原子であり、−**Cは、立体配置が(R,S)又は(R)の不整炭素原子である;及び(ii) 上記化合物の付加塩。更に本発明は、これらの化合物の調製方法、治療及び分析分野における利用、及び、中間体にも関するものである。

Description

【発明の詳細な説明】発明の名称 15-デオキシスペルグアリン類似体、その治療用途及びその調製方法発明の属する技術分野 本発明は、新規工業生産物としての、15-デオキシスペルグアリン(15-deoxysp ergualin)関連構造を有する化合物に関する。15-デオキシスペルグアリンは、化 学名、7-[(アミノイミノメチル)アミノ]-N-[2-[[4-[(3-アミノプロピル)アミノ] -ブチル]アミノ]-1-ヒドロキシ-2-オキソエチル]ヘプタンアミドを有する化合物 である。本発明は、また、これらの化合物の調製方法及び治療用途にも関するも のである。従来の技術 15-デオキシスペルグアリン(DSG)は、また、国際的に認められてはいないが、 “ガスペリマス(Gusperimus)”としても知られており、免疫抑制の分野において 有益な活性を有するものである。この活性については、数多くの刊行物に記載さ れており:特に、“Immunomodulating Drugs”-Annals of the New York Academ y of Sciences,vol.685,p.123-201において、本主題についての一連の記事が 記載されている。 しかしながら、15-デオキシスペルグアリンは、化学的安定性が充分ではなく 、例えば次のようにして安定性の高い化合物を得る試みがなされている:(i)15- デオキシスペルグアリンのα-ヒドロキシグリシン基の各種α-又はω-アミノ酸 への置換、(ii)鎖中央部の構造の改変、又は(iii)グアニジン基を担持する鎖部 分の改変。これらの改変については、例えば、EP-A-0181592、EP-A-0105193及び FR-A-2698628に記載されている。 鎖のスペルミジン(spermidine)部分を包含する改変(modification)に ついての基本的研究は、J.Antibiot.,40,p.1303-1315においてなされている が、ここで調製された化合物は、そのほとんどが不活性であった。ここで提案さ れた構造の内で、DSGと少なくとも均等の活性を示したものはなく、したがって 、この著者らは、スペルミジン結合の存在が必須であると結論している。 本発明は、15-デオキシスペルグアリンに類似した化合物であって、スペルミ ジン結合は改変してなる化合物に関するものであり、本化合物は既知の化合物よ りも更に活性が高いものである。発明の主題 本発明は、その一般構造は15-デオキシスペルグアリンと同一であるが、免疫 抑制分野における活性は既知の生成物の活性よりも高いところの、新規化合物を 提案するものである。 本発明に係る生成物と従来既知の生成物との差は、特に、分子のスペルミジン 部分の第1アミングループを担持する炭素原子上のメチル基の存在に由来するも のである。また、この不整炭素原子(以下、**Cという)について、特定の立体 配置(configuration)を選択することによっても、これらの新規化合物の活性を 改良することが可能である。 本発明に係る15-デオキシスペルグアリン類似体(analog)は、次の(i)及び(ii) からなる群から選ばれるものであることを特徴とするものである: (i) 下記式で示される生成物 但し式中、 −Rは、水素原子、OH基、OCH3基又はCH2OH基であり、 −*Cは、Rが水素原子でない場合、立体配置が(R,S)、(R)又は(S)の不整炭素 原子であり、 −**Cは、立体配置が(R,S)又は(R)の不整炭素原子である;及び (ii) 上記生成物の付加塩。 本発明によれば、式(I)の化合物及びそれらの付加塩の調製方法が推奨される が、その方法は、下記式で示される化合物の保護基の脱離からなるものである。 但し式中、 −Rは、水素原子、OCH3基、OH基、CH2OH基、OR′基又はCH2OR′基であり、 −R′は、ヒドロキシル基の保護基であり、 −R1、R2及びR3は、同一又は異なって、各々アミン基の保護基であり、 −*Cは、Rが水素原子でない場合、立体配置が(R,S)、(R)又は(S)の不整炭素 原子であり、 −**Cは、立体配置が(R,S)又は(R)の不整炭素原子である。 本法において、保護基の脱離は、すべての保護基R1、R2、R3及びR′を水素原 子で置換するための当業者に既知の反応の1又は2以上で処理して行うものであ る。 本発明によれば、*Cが定められた立体配置(R)又は(S)を有するものでありそし てRがOHであるところの、式(I)の化合物及びそれらの付加塩を調製する方法も推 奨されるが、本法は、11-(S)-15-DSG(15-デオキシスペルグアリンのSアイソマー )の調製に適用でき、次の工程からなるものである: 下記式を有するジアステレオアイソマー(diastereoisomer)の混合物を、中間 体として、得、 但し式中、 −Arは、芳香族置換基、特にナフタレニル(すなわち、ナフチル)基及び好まし くは2-ナフタレニル基であり、 −Raは、C1〜C3のアルコキシ基又は-HN-(CH2)4-N(R2)-(CH2)2-CH(CH3)-NH(R3) 基であり、 −R1、R2及びR3は、同一又は異なって、各々アミノ-保護基、特にベンジルオ キシカルボニルタイプのアミノ基の保護基であり、 −*Cは、立体配置(R,S)が未定の炭素原子であり、 −#Cは、定められた絶体立体配置(absolute configuration)(R)又は(S)を有す る炭素原子である。そして、 シリカゲル上での調製用(preparative)クロマトグラフィーといった当業者に 既知の方法によって、2つのアイソマーを分離して、下記式で示される化合物を それぞれ得るものである。 但し式中、Ar,Ra及び#Cは、上記において定義したとおりである。 上記した式の化合物であって、式中*Cは定められた立体配置(S)又は(R)を有し 、そしてAr、Ra及び#Cは上記において定義したとおりである化合物は、新規物質 であり、本発明の主題のひとつを形成するものである。 式(I)の化合物及びその非毒性付加塩から選ばれる物質を、下記する目的を有 する薬剤を取得するために、利用することも推奨される。その目的は、免疫異常 (immune disorder)、高反応性炎症性疾患(hyperreactive inflammatory disease s)又はマラリアの処理あるいは予防のための治療において使用すること、又は、 分析分野における薬学的試薬として使用することである。発明の詳細な説明 ここにおいて“付加塩”とは、式(I)の化合物を鉱酸又は有機酸と反応させて 得られる酸付加塩を意味するものである。塩化(salification)用の好適な鉱酸と しては、塩酸、臭化水素酸、リン酸、及び硫酸である。塩化用の好適な有機酸と しては、フマル酸、マレイン酸、メタンスルホン酸、シュウ酸、クエン酸、酢酸 、及びトリフルオロ酢酸である。 式(I)において指摘したように、本発明に係る化合物は、Rが水素原子でない場 合の不整炭素原子であるところの、*Cで示される炭素、及び、同じく不整炭素原 子であるところの**Cで示される第2の炭素原子を含有するものである。Rが水素 原子の場合、本発明によってカバーされる式(I)の化合物は、**Cが立体配置(R, S)を有するものであるラセミ化合物、及び、**Cが立体配置(R)を有するものであ る光学的対掌体(enantiomer)を包含する。Rが水素原子ではない場合、本発明に よってカバーされる式(I)の化合物は、2つのキラリティー中心(centers of chirality)を有しており、(1)4つのステレオアイソマー(stereo isomer)の実質 的等モル混合物であるところの、立体配置[(R,S)-*C;(R,S)-**C]を有する生 成物、(2)立体配置[(R,S)-*C;(R)-**C]、[(R)-*C;(R,S)-**C]及び[(S)-*C; (R,S)-**C]を有する“ヘミラセミ”生成物、及び、(3)立体配置[(R)-*C;(R)-* *C]及び[(S)-*C;(R)-**C]を有するジアステレオアイソマー(diastereoisomer) 、を包含するものである。 実際上、本発明に係る式(I)の化合物の内、好適な化合物は、立体配置が(R)の **Cを有する化合物である。 式(I)の化合物は、それ自体既知の方法によって得ることができ、それには常 用される反応メカニズムが適用され、特に、ペプチド化学において常用され、ア ミド型結合を得ることができる反応が適宜利用される。 上記したように、本発明において推奨される式(I)の化合物を製造する方法は 、式(II)の化合物の脱保護からなるものである。 実際上、水素原子と置換されるべき保護基R1、R2及びR3は、ペプチド化学にお いて既知のタイプのアミノ-保護基であって、一時的に“アミン”基をブロック するためのものであり、完全に置換するものではない。この目的に適合するアミ ノ基の保護基としては、次のものが挙げられる: (a) 一方では、オキシカルボニルタイプの基、例えばアルコキシカルボニル及 びベンジルオキシカルボニル基: −Boc:t-ブトキシカルボニル(又は1,1-ジメチルエトキシカルボニル) −Pmoc:9-フルオレニルメトキシカルボニル −Z:ベンジルオキシカルボニル(又はフェニルメトキシカルボニル) −Z(p-Cl):4-クロロベンジルオキシカルボニル、あるいは、 −Z(p-OMe):4-メトキシベンジルオキシカルボニルであり、 (b) 他方では、ベンジルタイプの基、例えばフェニルメチル基(Bn)である。 これらのアミノ-保護基の内、Boc、Z、Fmoc及びBn基が好適である。 式(I)において、置換基Rがヒドロキシル基からなる場合、式(II)の化合物を得 る反応を成就せしめるためには、これを保護する必要があろう。この場合、式(I I)におけるRは、OR′又はCH2OR′基(式中、R′はヒドロキシル基の保護基である )の中間体としての意味を持ち得るものである。ヒドロキシル基の保護基として は、特に、以下の基を挙げることができる: (a) ベンジルタイプの基、例えばフェニルメチル基(Bn)、 (b) トリアルキルシリルタイプの基、例えばトリメチルシリル基及び下記の式 で示されるtert-ブチルジメチルシリル基(tBDMS)、 (c) 2-テトラヒドロピラニル基、及び (d) α-アルキル化ベンジルタイプの基、例えば1-(ナフタレン-2-イル)エチル 基、これらの基は、不斉炭素を導入するという利点を有するものであって、所望 する立体配置のアイソマーの分離に有用である。 実際上、式(I)の化合物又はそれらの付加塩のひとつを調製するため の方法は、下記の工程からなることを特徴とするものである: (i) 下記式(II)の化合物の脱保護を行う: 但し式中、 −Rは、水素原子、O-CH3基、OH基、CH2OH基、OR′基又はCH2OR′基であり、 −R′は、トリアルキルシリル基、フェニルメチル型の基又はα-アルキル化さ れたベンジル基であり、 −R1、R2及びR3は、同一又は異なって、各々、アルコキシカルボニル、ベンジ ルオキシカルボニル、又はベンジルタイプのアミノ-保護基であり、 −*Cは、Rが水素原子でない場合、立体配置が(R,S)、(R)又は(S)の不整炭素 原子であり、 −**Cは、立体配置が(R,S)又は(R)の不整炭素原子である; 保護基の離脱は、保護基の性質に応じてそれに適した処理を1又は2以上行え ばよく、例えば、R1、R2、R3及びR′基の少なくともひとつがアルコキシカルボ ニルまたはトリアルキルシリルタイプの基である場合 には、特にトリフルオロ酢酸といった強酸と反応させればよく、また、R1、R2、 R3及びR′基の少なくともひとつがベンジルタイプの基である場合には、パラジ ウム塩、木炭(charcoal)に担持したパラジウム、又は木炭に担持した水酸化バラ ジウムの存在下で触媒による水素添加を行えばよく、このようにして、式(I)の 化合物を遊離塩基の形態で又は付加塩のひとつとして得るのであり、そして必要 あれば、 (ii) 工程(i)で得た付加塩を用い、これを強塩基と反応させて式(I)の化合物 を遊離塩基の形態で得た後、この遊離塩基を用いて、上記とは別の付加塩を得る のである。 室温とは、15〜25℃の範囲の温度と理解すべきである。室温に近い温度ないし ほぼ室温とは、約5〜40℃の温度と理解すべきである。 式(II)の化合物は、下記する変法(variant)から選ばれる方法によって調製す る(prepare)ことができる: (a) 変法A:下記する工程からなる: (i) 下記の式で示される酸を、 但し式中、R1はアミノ基の保護基、例えばBoc基である。 下記の式で示されるアミノ酸誘導体と縮合させる。 但し式中、 −Rは、水素原子又はCH2OR′であり、 −R′は、ヒドロキシル基の保護基、例えばtBDMS基であり、 −R4は、C1〜C3のアルキル基であり、そして −*Cは、Rが水素原子でない場合、立体配置が(R,S)(ラセミ)、(R)又は(S)の 不斉炭素原子である。 縮合は、カルボジイミドタイプのカップリング剤(coupling agent)、特に1,3- ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)を用いて酸基を活性化(activating)する ことによって行うが、本反応は、親核的薬剤(nucleophilic agent)、特に1-ヒド ロキシベンゾトリアゾール(HOBT)の存在下、有機溶媒、例えばジクロルメタン中 において、0〜40℃で、1モルの化合物(III)対約1モルの化合物(IV)の比率で 行い、その結果、下記の式を有する化合物を得る。 但し式中、R、R1、R4及び*Cは、上記において定義したとおりである; (ii) 式(V)の化合物、 −Rが水素原子又は上記したCH2OR′基の場合には上記した工程(i)によって得 られた式(V)の化合物、あるいは、 −RがOR′であって、R′がヒドロキシル基の保護基、例えばtBDMS基の場合に は既知の方法によって得られた式(V)の化合物、 のいずれにおいても、塩基、例えば水酸化ナトリウムの希釈溶液を用い、水混和 性溶媒、例えば1,2-ジメトキシエタンの存在下、ほぼ室温で、約2〜30分間反応 させて加水分解を行うことにより、下記の式を有す化合物を得る。 但し式中、R1及び*Cは、式(V)の化合物で定義したとおりであり、Rは、 水素原子、CH2OR′基又はOR′基、但しR′はヒドロキシル基の保護基である;そ して、 (iii) 上記した工程(ii)によって得られた式(VI)の化合物を、上記した工程(i )と同じ条件のもとで、下記の式に示される化合物と反応させて、 但し式中、 −R2及びR3は、同一又は異なって、各々アミノ-保護基、例えばBoc基又はBn基 であり、そして −**Cは、立体配置が(R,S)又は(R)の不整炭素原子であり、 下記式(II)の化合物を得るものである; 但し式中、R、R1、R2、R3、*C及び**Cは、上記において定義したとお りである; (b) 変法B:下記する工程からなる: (i) 下記の式で示されるアミノ酸誘導体を、 但し式中、 −Rは、水素原子又はCH2OR′であって、R′は、ヒドロキシル基の保護基であ り、 −R5は、アミノ基の保護基、例えばFmoc基であり、 −*Cは、Rが水素原子でない場合、立体配置が(R,S)、(R)又は(S)の不整炭素 原子であり、 上記した変法Aの工程(i)と同様の条件で、下記の式で示される化合物と結合 させて、 但し式中、 −R2及びR3は、同一又は異なって、各々アミノ-保護基であるが、これらはい ずれも式(VIII)の化合物における保護基R5とは異なるものであり、 −**Cは、立体配置が(R,S)又は(R)の不整炭素原子であり、 下記の式で示される化合物を得る。 但し式中、R、R2、R3、R5、*C及び**Cは、上記において定義したとおりである ; (ii) このようにして得られた式(IX)の化合物を、N-R5結合を切断するための 特異的方法で処理して、例えば、R5がFmoc基の場合、溶媒、例えばジクロルメタ ンの存在下、室温において、約1〜5時間処理して保護基の脱離を行い、下記の 式で示される化合物を得る。 但し式中、R、R2、R3、*C及び**Cは、上記において定義したとおりである。 (iii) このようにして得られた式(X)のアミン化合物を、上記した変法Aの工 程(i)と同様の操作条件で、下記の式で示される酸と結合させて、 但し式中、R1は、アミノ-保護基、例えばBoc基である。 下記式(II)の化合物を得るのである。 但し式中、R、R1、R2、R3、*C及び**Cは、上記において定義したとおりである 。 (c) 変法C:下記する工程からなる: (ia) 7-アジドヘプタンアミドと、下記の式で示されるメチル2-ヒドロキシ-2- メトキシアセテートとを、ハロゲン化炭化水素タイプの溶媒、特にジクロルメタ ン中において、脱水剤、特にモレキュラーシーブの存在下、25℃〜溶媒の還流温 度の範囲内の温度で、10〜50時間反応させて、 下記の式で示される中間体を得る。 (ib) このようにして得られた式(XI)の化合物をそのままの位置で(in situ)、 約40℃、1〜3時間、チオニルクロライドと反応させて、下記の式で示されハロ ゲン化化合物を得る。 (Ic) このようにして得られた式(XII)の化合物を、定められた立体配置(R)又 は(S)を有するベンジル型のキラルアルコール(chiral alcohol)、例えば下記の 式で示される化合物と反応させて、 但し式中、Arは、芳香族基、特にナフタレニル(すなわち、ナフチル)基であっ て、好適には2-ナフタレニル基である; 下記の式で示される化合物(式中、Arは、式(XIII)の化合物において定義した とおりである)を得る。 なお本反応は、ハロゲン化炭化水素タイプの溶媒、特にジクロルメタン中にお いて、塩基、特にトリエチルアミンの存在下、10〜40℃で5〜50時間行う。 (ii) このようにして得られた式(XIV)の化合物のエステル基を、水性媒体中の 塩基、特に水酸化ナトリウム水溶液を用いて、エーテル型の溶媒、特に1,2-ジメ トキシエタン中において、ほぼ室温で反応させて加水分解し、酸性化した後、下 記の式で示される酸化合物(式中、Arは上記において定義したとおりである)を得 る。 (iii) このようにして得られた式(XV)の化合物を、下記の式で示され るアミンと反応させて、 但し式中、R2及びR3は、それぞれ水素化に敏感なアミノ-保護基、特にベンジ ルオキシカルボニル基(Z)であり、そして**Cは、立体配置が(R,S)又は(R)の不整 炭素原子である。 下記の式で示される2-ジアステレオアイソマーの混合物(式中、Ar、R2、R3及 び**Cは、上記において定義したとおりである)を得る。 なお本反応は、溶媒中、特にハロゲン化炭化水素、とりわけジクロルメタン中 において、ペプチド合成において既知のタイプのカップリングアクチベータ(cou pling activator)、特に1,3-ジシクロヘキシルカルボ ジイミド(DCC)及び1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)の少なくともひとつ の存在下で、ほぼ室温のもとに10〜75時間行うものである。 (iv) このようにして得られた式(XVI)のアイソマー(isomer)について、例えば シリカゲルクロマトグラフィーといった手段によりアイソマーの分離を行い、下 記の式で示される2つの化合物をそれぞれ別個に得る。 但し式中、Ar、R1、R2、R3及び**Cは、上記において定義したとおりである; そして (V) このようにして得られた式(XVI S)の化合物を、水の存在下、無水溶媒中 において、50〜70℃で10〜30時間の間、トリフェニルホスフィンと反応させて、 対応する中間体アミンを得た後、これを別途分離回収することなくそのまま(in situ)、下記の式で示される化合物と反応させ、 但し式中、R1はアミノ-保護基である。 室温に近い温度で10〜48時間反応した後、下記式(II)の化合物を得るものであ る。 但し式中、 −Rは、OR′基であり、 −R1、R2及びR3は、特にベンジルオキシカルボニル型のアミノ-保護基であり 、 −R′は、下記の式を有するα-メチル化されたベンジル型のグループであり、 −**Cは、立体配置が(R,S)又は(R)の不整炭素であり、 −*Cは、立体配置が(S)の不整炭素である; (d) 変法D:下記する工程からなる: (i) 上記した変法Cの工程(ic)にしたがって得られた式(XIV)の化合物を取り 、これを特にシリカゲルクロマトグラフィーによって2つのジアステレオアイソ マーに分離し、下記の式で示される2つの純アイソマーをそれぞれ別個に得る。 但し式中、Arは、上記に定義したような芳香族基、特にナフタレニル基、好適 には2-ナフタレニル基である; (ii) このようにして得られた化合物(XIV S)のエステル基を、変法Cの工程(i i)で述べた条件と同じ条件で加水分解して、下記の式で示される対応する酸を得 る; 但し式中、Λrは上記において定義したとおりである。 (iii) このようにして得られた化合物(XV S)を、変法Cの工程(iii)で述べた 条件と同じ条件で、下記に示される式(VII)のアミンと反応させて、 但し式中、R2及びR3は水素添加に敏感なアミノ-保護基、例えばベンジルオキ シカルボニル基(Z)であり、**Cは立体配置が(R,S)又は(R)の炭素原子である; 下記の式で示される化合物を得る、 但し式中、Ar、R2、R3及び**Cは、上記において定義したとおりである;次い で、 (iv) このようにして得られた式(XVI S)の化合物を、変法Cの工程(V)と同様 の方法で処理して、該変法Cの場合と同じ性質を有する式(II)の化合物を得る。 上記方法は、立体配置が(S)の場合の式(XIII)のキラルアルコールを使用した 場合について述べたものであるが、この方法が立体配置(R)のキラルアルコール の場合にも同様に適用できることはもちろんのことである。 このアルコールの構造に関する限り、“ベンジル型のアルコール”は、そのヒ ドロキシル基が芳香環の置換基の第1炭素原子によって担持されている場合のア ルコールを意味するものと理解すべきであり、したがって、例えば1-インダノー ル(1-Indanol)のような化合物が[この場合、(R)又は(S)体のどちらも使用される ]、ベンジルタイプのアルコールであると考えられる。 本法の変法C及びDによれば、いずれの変法によっても、ヒドロキシル基を担 持する炭素*Cが定められた立体配置(R)又は(S)を有する式(I)の化合物を得るこ とができるほか、第1アミン基を担持する炭素**Cが(R,S)又は(R)の立体配置を 有する式(I)の化合物も得ることができる。 これら2つの変法は、また、式(XV S)又は(XV R)で示される酸のすべての誘導 体を調製するのにも有用であって、特に、定められた立体配置(S)及び(R)を有す る15-デオキシスペルグアリンのアイソマー[すなわち、11-(S)-15-DSG及び11-(R )-15-DSG]及びそれらの付加塩を調製するのにも有用であり、これらのアイソマ ーは下記の式に示されるものである。 事実、上記した変法C及びDの内のどちらかを用い、式(VII)のアミンを、式N H2-(CH2)4-N(R2)-(CH2)3-NH(R3)の類似スペルミジン誘導体(analogous spermidi ne derivative)で置換することによって、下記の構造を有する立体配置(S)の中 間体、 及び、下記の構造を有する立体配置(R)の中間体を得る。 本構造は、式(II)の化合物(式中、R1、R2及びR3は、各々、アミノ-保護基、特 にベンジルオキシカルボニル型の保護基であり、Arは上記にお いて定義したとおりである)の構造に関連するものであり、そして、光学的にき わめて純粋な化合物11-(R)-15-DSG及び11-(S)-15-DSGに関連するものである。 情報として、そしてまた実務上の理由から、変法C及びDによるアイソマー11 -(R)-15-DSG合成の主要反応メカニズムについて、それぞれ以下の構成1及び構 成2に示す。 構成1:変法C 構成2:変法D 式(III)の酸、但し式中R1は1,1-ジメチルエトキシカルボニル基(Boc)である酸 は、7-アミノヘプタノールとN,N′-ビス(Boc)-S-メチルイソチオ尿素とを反応さ せ、次いでこのようにして得られたアルコールをジメチルホルムアミド中重クロ ム酸ピリジン(pyridinium dichromate)で酸化することによって調製する。 式(VII)の化合物、但し式中R2及びR3は同一であって各々Boc基である化合物は 、下記の式で示される化合物から次のようにして得ることができる。 但し式中、 −Bnは、フェニルメチル基であり、 −Bocは、1,1-ジメチルエトキシカルボニル基であり、 −**Cは、立体配置が(R,S)又は(R)の不斉炭素原子である。 すなわち、木炭に担持したパラジウムの存在下において接触還元を行って、Bn 基を水素原子で置換し、次いでジ(tert-ブチル)ジカーボネートと反応させて、 下記の式で示される化合物を得、 そして最後に、ラネ−ニッケルの存在下においてシアノ基の接触還元を行って 、目的とする式(VII)の化合物を得るのである。 式(VII)の化合物、但し式中R2及びR3は同一であって各々フェニルメトキシカ ルボニル基からなるアミノ-保護基(通常、Zと呼ばれる)は、下記の式の化合物か ら次のようにして得ることができる。 H2N-(CH2)4-N(Bn)-(CH2)2-**CH(CH3)-NH-Boc すなわち、アルカリ媒体に敏感な(そして酸性媒体中で安定な)アミノ-保護 基、例えばトリフルオロアセチル基を用いて、遊離アミノ基の保護を行い、次い で、他の2つのアミン基についてそれぞれ酸及び水素と反応させて遊離化し、こ れら2つの遊離のアミン基についてフェニルメトキシカルボニル基を用いてこれ を保護し、そして最後に、アルカリに敏感なアミノ-保護基を水素原子と置換で きるよう、塩基と反応させて目的化合物を得るのである。 式(VII)の化合物、但し式中R2及びR3はBoc基又はZ基である化合物は、新規で あって本発明の主題のひとつを示すものである。これらの化合物は、本発明に係 る式(I)の化合物を得るための合成中間体として利用できるものである。 本発明は、後記する実施例から更に明瞭に理解することができるであろうし、 そして本発明に係る化合物について得られた薬剤学的試験結果であって、先行技 術における既知の生成物について得られた結果と比較した結果から、本発明は更 に明瞭に理解することができるであろう。実 施例において用いた命名法は、ケミカル アブストラクツによって推奨される命 名法であり、したがって、“t-ブチル…-オエート”タイプのエステルは、“オ イック酸,1,1-ジメチルエチル エステル”と記載されることになろう。 実験の欄において、製造例(Preparation)は中間体に関するものであり、実施 例(Example)は本発明に係る生成物に関するものである。 化合物がその構造中に不整炭素を含有しているとき、特に表示がない場合ない し(R,S)と表記されている場合は、それらは2つの光学的対掌体(enantiomer)の 等モル混合物(すなわち、“ラセミ”化合物)を指すものである。これらと同じ化 合物であっても、置換基の位置の同定(identification)のすぐ後に記号(R)又は( S)を付して命名された化合物の場合は、このことは、この置換基を担持する炭素 原子が、Cahn、Ingold及びPrelogの法則にしたがい、立体配置(R)又は(S)を有す ることを意味するものである。 化合物がその構造中に2つの不整中心を有するとき、特に表示がない場合ない し置換基の位置の同定のすぐ後に記号(R,S)が存在する場合は、これらが4つの ステレオアイソマー(stereoisomer)の混合物であることを意味するものである。 これらと同じ化合物であっても、置換基の位置の同定のすぐ後に記号(R)又は(S) を付して命名された化合物の場合は、このことは、この置換基を担持する炭素原 子が定められた立体配置(R)又は(S)を有することを意味するものである;不整中 心の1つのみについて、キラリティー記号(chirality symbol)が付されて命名さ れている場合、その記述に係る生成物は、2つのジアステレオアイソマー(diast ereoisomer)の実質的等モル混合物(equimolecular mixture)ということになろう 。不整中心の両方について、キラリティー記号が付され て命名されている場合、その記述に係る生成物は、純粋なステレオアイソマーで ある。 核磁気共鳴(NMR)スペクトルの特徴が、プロトン(1H)又は炭素の13アイソトー プ(13C)について明らかにされ、次のように表示される:テトラメチルシラン シグナルに対する化学シフト、及び、カッコ内はシグナルの形(Sはシングレッ ト、dはダブレット、tはトリプレット、qはカドラプレット、mはマルチプレット 、bsはブロードシグナル)、及びシグナルが関与しているプロトンの数。これら の表示にあっては、1H NMRスペクトルは、300MHzでラン(run)させたものである 。製造例I [(7-ヒドロキシヘプチル)carbonimidoyl]ビス(カルバミン)酸,ビス(1,1-ジメ チルエチル)エステル 4.57g(35.10-3モル)の7-アミノヘプタノール、及び、10.15g(35.10-3モル)の[ [[(1,1-ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ](メチルチオ)メチレン]カルバミ ン酸、1,1-ジメチルエチルエステルを400mlのテトラハイドロフランに溶解し、 得られた溶液を室温で15時間攪拌する。反応混合物を減圧濃縮し、シリカゲル カラムクロマトグラフィーにより精製する。溶離液(eluent)としてはメチルシク ロヘキサン/エチルアセテート混液(7/3 v/v)を用い、目的生成物12.6gを黄色オ イルとして得る(収率=96%)。 製造例II [(6-カルボキシヘキシル)carbonimidoyl]ビス(カルバミン)酸,ビス(1,1-ジメ チルエチル)エステル 製造例1で得た化合物12.6g(33.7.10-3モル)を100mlのジメチルホルムアミド に溶解し、25.2g(67.10-3モル)の重クロム酸ピリジンを添加する。反応溶媒を室 温で2時間攪拌し、次いでILの水を用いて加水分解する。ジエチルエーテルで3 回抽出し、有機相を合わせた後、硫酸銅溶液次いで水を用いて洗滌する。得られ た有機相を硫酸マグネシウム上で実質的に乾燥し、次いで減圧濃縮して、目的生 成物12gを黄色オイルとして得る(収率=91.6%)。 製造例III 3-[[(1,1-ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]-11-オキソ-2,4,12-triazate tradec-2-enedioic acid,1-(1,1-ジメチルエチル)14-エチルエステル 製造例IIで得た化合物5.28g(13.64.10-3モル)を80mlのジクロルメタンに溶か した溶液を調製する。得られた溶液を0℃に冷却し、そして、1.84g(13.64.10-3 モル)の1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)ハイドレートと5.63g(27.28.10-3 モル)のN,N′-ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)を添加し、次いで、2.1g( 15.10-3モル)のエチルグリシネート ハイドロクロライド及び1.51g(15.10-3モ ル)のトリエチルアミンを20mlのジクロルメタンに溶かした溶液を添加する。反 応混合物を室温で48時間攪拌し、次いで減圧濃縮する。そして、得られた残渣を シリカゲ ルクロマトグラフィーにより精製する。溶離液としてはメチルシクロヘキサン/ エチルアセテート混液(6/4 v/v)を用い、目的生成物4.41gを無色オイルとして得 る(収率=68.6%)。 製造例IV 3-[[(1,1-ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]-11-オキソ-2,4,12-triazate tradec-2-enedioic acid,1-(1,1-ジメチルエチル)エステル 製造例IIIで得た化合物4.41g(9.34.10-3モル)を15mlの1,2-ジメトキシエタン に溶解し、次いで1Nの水酸化ナトリウム15mlを添加する。混合物を室温(有利に は20〜25℃)で30分間攪拌し、次いで100mlのジクロルメタンを添加し、そして、 混合物を、冷却し攪拌しながら、1Nの塩酸を用いて注意しながらpH 1に酸性化す る。有機相をデカンテーションした後、水相を100mlのジクロルメタンで2回抽 出する。有機相を合し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して、目的生 成物4.Igを黄色オイルとして得る(収率=99%)。 製造例V 3-[[(1,1-ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]-23-(R)-メチル-20-フェニル メチル-11,14-ジオキソ-2,4,12,15,20,24-hexaazapentacos-2- enedioic acid,ビス(1,1-ジメチルエチル)エステル 製造例IVで得た化合物4.1g(9.23.10-3モル)を100mlのジクロルメタンに溶解し 、次いで、1.35g(10.10-3モル)のHOBT及び4.13g(20.10-3モル)のDCCを添加し、 そしてこの混合物を0℃で30分間攪拌する。次いで、3.3g(9.45.10-3モル)の[3- [(4-アミノブチル)(フェニルメチル)アミノ]-1-(R)-メチルプロピル]カルバミン 酸,1,1-ジメチルエチル エステルを添加し、そして反応媒体を室温で24時間攪 拌する。減圧濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより 精製する。溶離液としてはエチルアセテート/エタノール混液(9/1 v/v)を用い 、目的生成物5.9gを非晶質白色固体として得る(収率=82.5%)。 製造例VI 3-[[(1,1-ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]-23-(R)-メチル-11,14-ジオ キソ-2,4,12,15,20,24-hexaazapentacos-2-enedioic acid,ビス(1,1-ジメチル エチル)エステル 製造例Vで得た化合物5.9g(7.61.10-3モル)を120mlの純エタノールに溶解し、 木炭上5%パラジウムを500mg添加し、そして混合物を、水素雰囲気下で室温に おいて8時間攪拌する。触媒を実質的に濾取し、次いで濾液(filtrate)を減圧濃 縮して、目的生成物4.94gを非晶質固体とし て得る(収率=95%)。 実施例1 N-[2-[[4-[(3-(R)-アミノブチル)アミノ]ブチル]アミノ]-2-オキソエチル]-7- [(アミノイミノメチル)アミノ]ヘプタンアミド トリス(トリフルオロアセテー ト) 製造例VIで得た化合物4g(5.83.10-3モル)、25mlのジクロルメタン、及び25m lのトリフルオロ酢酸を混合して混合液を調製し、これを室温で5時間攪拌する 。次いで、反応混合液を減圧濃縮し、蒸発残渣について、グラフトシリカゲル[R P18タイプ(粒子サイズ:5〜20μm)]を用いる中圧クロマトグラフィー(MPLC)に よる精製を行う。溶離液としては、アセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸の混 液(0.8/8/1.2 v/v)を使用する。得られた溶液をエチルアセテートで3回洗滌し 、次いで凍結乾燥して、目的生成物3.0gを非晶質白色固体として得る(収率=70 %)。 実施例2 N-[2-[[4-[(3-(R,S)-アミノブチル)アミノ]ブチル]アミノ]-2-オキソエチル] -7-[(アミノイミノメチル)アミノ]ヘプタンアミド トリス(トリフルオロアセテ ート) [3-[(4-アミノブチル)フェニルメチル)アミノ]-1-(R,S)-メチルプロピル]カ ルバミン酸,1,1-ジメチルエチル エステルを使用するほかは、実施例1で用い た合成スキーム(synthesis scheme)と同様の方法にしたがって、目的生成物を非 晶質白色固体として得る。 製造例VII [3-[(3-シアノプロピル)アミノ]-1-(R)-メチルプロピル]カルバミン酸,1,1- ジメチルエチル エステル 21g(60.8.10-3モル)の[3-[(3-シアノプロピル)(フェニルメチル)アミ ノ]-1-(R)-メチルプロピル]カルバミン酸,1,1-ジメチルエチル エステルを400 mlのエタノールに溶解し、次いで0.25mlの10M塩酸を添加し、そして1.2gの木炭 上5%バラジウムを添加する。混合物を水素雰囲気下、室温及び大気圧のもとで 攪拌する。24時間反応させた後、触媒を濾去し、次いで濾液を減圧濃縮する。残 渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製する。溶離液としてはエチルアセ テート/エタノール/水性アンモニア混液(6/3/0.1 v/v)を用い、目的生成物6g をオイルとして得る(収率=34%)。 製造例VIII [3-[(3-シアノプロピル)[(1,1-ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]-1-(R)- メチルプロピル]カルバミン酸,1,1-ジメチルエチル エステル 製造例VIIで得た化合物5.82g(22.92.10-3モル)を100mlのテトラヒドロフラン に溶解して溶液を調製し、そして、3.45g(34.23.10-3モル)のトリエチルアミン 、次いで5.97g(27.38.10-3モル)のジ(tert-ブチル)ジカーボネート[化学構造:O [CO2C(CH3)3]2]を添加する。反応混合物を室温で15時間攪拌する。反応媒体を減 圧濃縮した後、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製する。溶離 液としてはメチルシクロヘキサン/エチルアセテート混液(9/1次いで8/2 v/v)を 用い、目的生成物5.6gをオイルとして得る(収率=68%)。 製造例IX [3-[(4-アミノブチル)[(1,1-ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]-1-(R)-メ チルプロピル]カルバミン酸,1,1-ジメチルエチル エステル 製造例VIIIで得た化合物5.5g(15.5.10-3モル)を100mlのエタノールに溶解し、 400mgのラネーニッケルを添加し、そして、この混合物を、水素雰囲気下、室温 において3.105Paの圧力で24時間攪拌する。反応混合物を濾過して触媒を実質的 に除去し、次いで減圧濃縮する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精 製する。溶離液としては、メチルシクロヘキサン/エチルアセテート混合溶媒(6 /4 v/v)、次いでエチルアセテート/エタノール/水性アンモニア混合溶媒(6/3/ 0.2 v/v)を用い、目的生成物3.96gをオイルとして得る(収率=71%)。 製造例X 3-[[(1,1-ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]-13-(カルボキシ)-15,15,16, 16-テトラメチル-11-オキソ-14-オキサ-2,4,12-トリアザ-15-silaheptadec-2-en oic acid,1,1-ジメチルエチル エステル 1.73g(2.94.10-3モル)の3-[[(1,1-ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]-13- (メトキシカルボニル)-15,15,16,16-テトラメチル-11-オキソ -14-オキサ-2,4,12-トリアザ-15-silaheptadec-2-enoic acid,1,1-ジメチルエ チルエステルを4mlの1,2-ジメトキシエタンに溶解し、そして、水酸化ナトリウ ムの1モル水溶液を4ml添加する。反応混合物を室温で10分間混合し、次いで、2 0mlの水と20mlのジクロルメタン添加し、そして、この混合物を、攪拌しながら 、1N塩酸を用いてpH2に酸性化する。有機相を分離した後、水相を25mlのジクロ ルメタンで3回抽出する。有機相を合した後、これを硫酸マグネシウムで乾燥し 、次いで減圧濃縮して、目的生成物1.68gを無色オイルとして得る(定量的収率) 。 製造例XI 3-[[(1,1-ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]-20-[(1,1-ジメチルエトキシ )カルボニル]-23-(R)-メチル-13-[[(1,1-ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキ シ]-11,14-ジオキソ-2,4,12,15,20,24-hexaazapentacos-2-enendioic acid,ビス (1,1-ジメチルエチル)エステル 製造例Xで得た生成物1.68g(2.92.10-3モル)を30mlのジクロルメタンに溶解し 、その溶液を0℃に冷却する。0.4(3.10-3モル)のHOBT、次いで1.24g(6.10-3モ ル)のDCCを添加する。混合物を15分間攪拌し、次いで、製造例IXで得た化合物を 1.05g(2.92.10-3モル)を添加し、そしてこの反応媒体を室温で48時間攪拌する。 次いで、溶媒を減圧で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製 する。溶離液としては、エチルアセテート/メチルシクロヘキサン混合溶媒(1/1 v/v)、次いでエチルアセテートを用い、目的生成物0.78gを非晶質固体として得 る(収率= 30%)。 実施例3 N-[2-[[4-[(3-(R)-アミノブチル)アミノ]ブチル]アミノ]-1-(R,S)-メトキシ- 2-オキソエチル]-7-[(アミノイミノメチル)アミノ]ヘプタンアミド トリス(ト リフルオロアセテート) 製造例XIで得た化合物31mg(38.7.10-6モル)を、10mlのトリフルオロ酢酸及び1 mlのメタノールに溶解する。この混合物を実質的に4時間攪拌し、次いで、溶媒 を室温のもとで減圧除去する。次いで、粗生成物をグラフトシリカ[RP18タイプ( 粒子サイズ:5〜20μm)]クロマトグラフィーにより精製する。溶離液としては アセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸の混合溶媒(1.5/8/0.5、次いで2/8/0.1 v/v)を用い、目的生成物16mgを非晶質白色固体として得る(収率=55%)。 実施例4 7-[(アミノイミノメチル)アミノ]-N-[2-[[4-[(3-(R)-アミノブチル)アミノ]ブ チル]-アミノ]-1-(R,S)-ヒドロキシ-2-オキソエチル]エチル]ヘプタンアミド トリス(トリフルオロアセテート) 製造例XIで得た化合物150mg(0.164.10-3モル)を4mlのトリフルオロ酢酸に溶解 し、そしてその溶液を室温で4時間攪拌する。溶媒を減圧で除去した後、生成物 を、C.M.SEPHAROSE(登録商標)FAST FLOWタイプ(Pharmacia)のゲル上でFPLC(Fa st Protein Liquid Chromatography)技術によるクロマト処理することによって 精製する。溶離液としては、純水、次いで塩化ナトリウム溶液を使用するが、そ の濃度は、実質的にリニアグラジエントで0〜1Mの濃度まで除々に高め、プラト ー濃度(concentration plateau)は0.4Mである。目的生成物を含有するフラクシ ョンを凍結乾燥し、その結果得られた白色固体を、SEPHADEX(登録商標)LH20(Pha rmacia)カラムクロマトグラフィーにより脱塩する。なお、溶離液としてはメタ ノールを使用する。生成物の最終精製は、RP18タイプのグラフトシリカゲル(gra fted silica gel)(“Varian Bond Elut”)を用いるクロマトグラフィーによって 行う。溶離液としては、純水、次いで、アセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸 の混合溶媒(7/0.5/0.2 v/v)を用い、目的生成物10mgを非晶質白色固体として得 る。 製造例XII 3-[[(1,1-ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]-23-(R,S)-メチル-20-(フェ ニルメチル)-13-[[(1,1-ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ]-11,14-ジオキ ソ-2,4,12,15,20,24-hexaazapentacos-2-enendioic acid,ビス(1,1-ジメチルエ チル)エステル [3-[(4-アミノブチル)(フェニルメチル)アミノ]-1-(R,S)-メチルプロピル]カ ルバミン酸,1,1-ジメチルエチルエステルを使用するほかは、製造例XIの方法と 同様の手法によって、目的生成物を49%の収率でオイルとして得る。 製造例XIII 3-[[(1,1-ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]-23-(R,S)-メチル-13(R,S) -[[(1,1-ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ]-11,14-ジオキソ-2,4,12,15,2 0,24-hexaazapentacos-2-enendioic acid,ビス(1,1-ジメチルエチル)エステル 製造例XIIで得た化合物300mg(0.33.10-3モル)を30mlのメタノールに溶解し、 そして30mgの水酸化パラジウムを添加する。混合物を、水素雰囲気下、大気圧の もと、室温で15分間攪拌し、次いで触媒を濾去する。濃縮後、粗生成物をシリカ ゲルクロマトグラフィーにより精製する。溶離液としては、エチルアセテート/ エタノール/水性アンモニアの混合溶媒(6/3/0.1 v/v)を用い、目的生成物20mg をオイルとして得る(収率=74%)。 実施例5 N-[2-[[4-[(3-(R,S)-アミノブチル)アミノ]ブチル]アミノ]-1-(R,S)-ヒドロ キシ-2-オキソエチル]-7-[(アミノイミノメチル)アミノ]ヘプタンアミド トリ ス(トリフルオロアセテート) 製造例XIIIで得た化合物200mg(0.245.10-3モル)を、10mlのトリフルオロ酢酸 中において、室温で45分間攪拌する。溶媒を蒸発させた後、化 合物を、RP18 5-20Nタイプのグラフトシリカゲルを用いるクロマトグラフィーに よって精製する。溶離液としては、アセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸の混 合溶媒(2/8/0.1 v/v)を用いる。凍結乾燥した後、目的生成物82mgを白色固体と して得る(収率=45%)。 製造例XIV 13-(S)-[[(9H-fluoren-9-yl)メトキシカルボニル]アミノ]-3-(R)-メチル-12- オキソ-14-(フェニルメトキシ)-6-(フェニルメチル)-2,6,11-triazatetradecano ic acid,1,1-ジメチルエチル エステル 1.71g(4.1.10-3モル)のN-[(9H-fluoren-9-yl)メトキシカルボニル]-O-フェニ ルメチル-(L)-セリンを、60mlのジクロルメタンに溶解する。その溶液を0℃に 冷却し、そして、0.55g(4.10-3モル)のHOBTと1.54g(7.5.10-3モル)のDCCを20ml のジクロルメタンに溶解した溶液を添加する。混合物を0.5時間攪拌し、次いで 、1.30g(3.72.10-3モル)のN-[3-[(4-アミノブチル)(フェニルメチル)アミノ]-1- (R)-メチルプロピル]カルバミン酸,1,1-ジメチルエチル エステルを添加し、 そして反応混合物を室温で16時間攪拌する。溶媒を減圧除去し、そしてその残渣 をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製する。溶離液としては、エチルアセ テート/メチルシクロヘキサン混合溶媒(1/1 v/v)、次いで純エチルアセテ ートを用い、目的生成物2.7gを白色結晶性固体として得る(収率=96%)。 製造例XV 13-(S)-アミノ-3-(R)-メチル-12-オキソ-14-フェニルメトキシ-6-フェニルメ チル-2,6,11-triazatetradecanoic acid, 1,1-ジメチルエチル エステル 製造例XIVで得た化合物2.56g(3.42.10-3モル)を100mlのジクロルメタンに溶解 し、そして5gのピペリジンを添加する。混合物を室温3時間混合し、次いで減圧 濃縮する。濃縮完結時に、10mlのトルエンを2回添加して、過剰のピペリジンを 追い出す。次いで、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製する。溶 離液としては、エチルアセテート/メタノール混合溶媒(8/2 v/v)を用い、目的 生成物1.68gを粘性黄色オイルとして得る(収率=90%)。 製造例XVI 3-[[(1,1-ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]-13-(S)-[フェニルメトキシ メチル]-23-(R)-メチル-20-(フェニルメチル)-11,14-ジオキソ-2,4,12,15,20,24 -hexaazapentacos-2-enedioic acid,ビス(1,1-ジメチルエチル)エステル 製造例IIで得た化合物1.46g(3.79.10-3モル)と60mlのジクロルメタンとを混合 し、次いで0℃に冷却する。0.51g(3.79.10-3モル)のHOBTと1.56g(7.56.10-3モ ル)のDCCを20mlのジクロルメタンに溶解した溶液を添加する。30分間攪拌した後 、製造例XVで得た化合物1.60g(3.10-3モル)を添加し、反応混合物を室温で16時 間攪拌する。次いで、減圧濃縮し、そして、シリカゲルクロマトグラフィーによ って精製する。溶離液としては、エチルアセテート/メチルシクロヘキサンの混 合溶媒(6/4 v/v)次いで純エチルアセテートを用い、目的生成物(expected produ ct)2.27gをオイルとして得る(収率=83%)。 製造例XVII 3-[[(1,1-ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]-13-(S)-[フェニルメトキシ メチル]-23-(R)-メチル-11,14-ジオキソ-2,4,12,15,20,24-hexaazapetacos-2-en edioic acid,ビス(1,1-ジメチルエチル)エステル 製造例XVIで得た化合物1.65g(1.84.10-3モル)を100mlのエタノールに溶解して 溶液を調製する。木炭上10%パラジウム(10% palladdium on charcoal)200mgを 添加し、そして、この反応混合物を、水素雰囲気下、大気圧のもとで、室温にお いて24時間攪拌する。触媒を濾去し、そして濾液を減圧濃縮する。その残渣をシ リカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製する。溶離液としては、エチルア セテート/エタノール/水性アンモニアの混合溶媒(6/3/0.1 v/v)を用い、目的 生成物Igを粘性黄色オイルとして得る(収率=67%)。 製造例XVIII 3-[[(1,1-ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]-13-(S)-(ヒドロキシメチル) -23-(R)-メチル-11,14-ジオキソ-2,4,12,15,20,24-hexaazapentacos-2-enedioic acid,ビス(1,1-ジメチルエチル)エステル 出発物質として製造例XVIIで得た化合物を用い、濃塩酸によってpH3.5に酸性 化した反応媒体について水素化を行う以外は、製造例XVIIと同様の手法にしたが い、目的生成物を95%の収率で得る。 実施例6 N-[2-[[4-[(3-(R)-アミノブチル)アミノ]ブチル]アミノ]-1-(S)-ヒドロキシメ チル-2-オキソエチル]-7-[(アミノイミノメチル)アミノ]ヘプタンアミド トリ ス(トリフルオロアセテート) 製造例XVIIIで得た化合物1.10g(1.54.10-3モル)を15mlのジクロルメタンに溶 解して溶液を調製し、15mlのトリフルオロ酢酸を添加し、そして反応媒体(react ion medium)を室温で16時間攪拌する。次いでこれを減圧濃縮し、そしてRP18タ イプのグラフトシリカゲルを用いるクロマトグラフィーによって精製を行う。溶 離液としては、水/トリフルオロ酢酸/アセトニトリルの混液(8/1/1 v/v)を用 いる。目的とする純生成物を含有するフラクションは、凍結乾燥した後、100ml の蒸留水でこれを取り上げ、エチルアセテートで抽出し、そして再度凍結乾燥し て、目的生成物610mgを非晶質白色固体として得る(収率=52%)。 製造例XIX 7-ブロモヘプタンアミド 25g(0.131モル)の7-ブロモヘプタンニトリルと100mlの濃塩酸(d=1.19)との混 合物を調製し、これを室温(有利には15〜20℃)で12時間攪拌する。次いで、この 混合物を300gの氷上に注ぎ、そして得られた白色沈殿を濾取する。水洗及び乾燥 した後、粗生成物をエチルアセテート/メチルシクロヘキサン混合溶媒から再結 晶して、目的生成物26.2gを白色結晶として得る(収率=95%)。 融点=84℃製造例XX 7-アジドヘプタンアミド 26.2g(0.126モル)の7-ブロモヘプタンアミドを150mlのDMSOに溶解した溶液に 、16.4g(0.25モル)の窒化ナトリウムを添加する。80℃で3.5時間攪拌した後、反 応混合物を水中に注ぎ、エチルアセテートで抽出する。有機相を塩化ナトリウム 溶液で洗滌し、次いで乾燥し、そして減圧濃縮する。得られた固体をエチルアセ テート/イソプロピルエーテル混液から再結晶して、目的生成物14gを白色結晶 性固体として得る(収率=65%)。 融点=62℃製造例XXI 2-[(7-アジド-1-オキソヘプチル)アミノ]-2-[1-(S)-(ナフタレン-2-イル)ニト キシ]酢酸,メチルエステル 4.4g(26.1.10-3モル)の7-アジドヘプタンアミド、2.9ml(29.2.10-3モル)のメ チル 2-ヒドロキシ-2-メトキシアセテート、及び250mlのジクロルメタンの混合 物を調製し、そして、これを24時間還流する。還流処理は、還流凝縮液(reflux condensate)が4オングストロームのモレキュラーシーブ床(約30g)を通過する装 置によって行う。室温に戻した後、メタノール除去装置を外し、そして反応媒体 にチオニルクロライドを2.29ml(31.10-3モル)添加し、次いで1.75時間再還流す る。続いて反応混合物を減圧濃縮した後、50mlのジクロルメタンで取り上げる。 2.29ml(31.10-3モル)のトリエチルアミン及び4.5g(26.10-3モル)の(S)-(-)-α- メチル-2-ナフタレンメタノール[又は、1-(S)-(ナフタレン-2-イル)エタノール] を50mlのジクロルメタンに溶解した溶液を添加する。反応混合物を室温で24時間 攪拌し、次いで、100mlの1N塩酸及び塩化ナトリウム溶液を用いて順次洗滌する 。乾燥した後、有機相を減圧濃縮し、そしてその残渣をシリカゲルクロマトグラ フィーによって精製する。溶離液としては、ヘキサン/2-プロパノールの混合溶 媒(9/1 v/v)を用い、目的生成物6.67gを無色オイルとして得る(収率=62%)。 (Hx及びHyで表記されているプロトンは、分析化合物のx及びyエピマーと指定す ることができる。)製造例XXII 3-(R)-メチル-6-フェニルメチル-12-オキソ-13,13,13-トリフルオロ-2,6,11-t riazatridecananoic acid,1,1-ジメチルエチル エステル 3.12g(8.9.10-3モル)の[1-(R)-メチル-3-[(フェニルメチル)(4-アミノブチル) アミノ]プロピル]カルバミン酸,1,1-ジメチルエチル エステル、及び、1.37ml (9.8.10-3モル)のトリエチルアミンを20mlのジクロルメタンに溶解して溶液を調 製し、そして、1.39ml(9.84.10-3モル)のトリフルオロ酢酸無水物を10mlのジク ロルメタンに溶かした溶液を滴加する。この際、反応媒体の温度は0℃に維持し ておく、続いて、この混合物を約20℃で1.5時間攪拌し、次いで、1N塩酸溶液、 重炭酸ナトリウム溶液、及び水を用いて順次洗滌する。有機相を乾燥し、そして 減圧濃縮する。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製する。 溶離液としては、エチルアセテート/メチルシグロヘキサンの混合溶媒(1/1 v/v )を用い、目的生成物2.6gを吸湿性白色固体として得る(収率=65%)。 製造例XXIII N-[4-[(3-(R)-アミノブチル)(フェニルメチル)アミノ]ブチル]-2,2,2-トリフ ルオロアセトアミド(ジハイドロクロライド) エチルアセテートに塩化水素を溶かした1M溶液32ml、及び、製造例XXIIで得た 化合物2.8g(6.8.10-3モル)を混合して混合物を調製し、そして、得られた溶液を 室温で24時間攪拌する。次いで反応媒体を減圧濃縮して、目的生成物2.34gを吸 湿性非晶質固体として得る(収率=89%)。 製造例XXIV N-[4-[(3-(R)-アミノブチル)アミノ]ブチル]-2,2,2-トリフルオロアセトアミ ド(ジハイドロクロライド) 製造例XXIIIで得た化合物2.34g(5.56.10-3モル)を50mlのメタノールに溶解し た溶液を調製し、そして、濃塩酸0.585ml(6.67.10-3モル)、次いで、木炭上10% パラジウム200mgを添加する。混合物を、水素雰囲気下、105Paの圧力のもとで、 室温にて8時間攪拌する。触媒を濾過して分離した後、濾液を減圧濃縮して、目 的生成物1.72gを白色粉末として得る(収率=98%)。 製造例XXV 3-(R)-メチル-6-(フェニルメトキシカルボニル)-12-オキソ-13,13,13-トリフ ルオロメチル-2,6,11-triazatridecanoic acid,フェニルメチル エステル 製造例XXIVで得た化合物1g(2.32.10-3モル)を15mlのメタノールに溶解し、そ して、pHが9になるまで、重炭酸ナトリウム水溶液を滴加する。混合物を0℃に 冷却し、そして1mlのベンジル クロルフォーメート(benzyl chloroformate)(6. 97.10-3モル)を添加する。次いで、重炭酸ナトリウム溶液を添加して、pHを9に 保つ。pHが安定したところで、反応媒体を2時間攪拌し、次いで、希塩酸を用い てpH7に中和する。混合物を減圧下において部分的に濃縮して、メタノールを除 き、そして、残った水相をエチルアセテートで抽出する。得られた有機相を飽和 食塩水で洗滌し、乾燥し、次いで減圧濃縮する。得られた残渣をシリカゲルクロ マトグラフィーにより精製する。溶離液としては、エチルアセテート/メチルシ クロヘキサン混液(1/1 v/v)を用い、目的生成物0.88gを濃厚オイルとして得る( 収率=72%);次いで、本生成物をイソプロピルエーテルから結晶する。 製造例XXVI N-[4-アミノブチル]-N-[3-(R)-[(フェニルメトキシカルボニル)アミノ]ブチル ]カルバミン酸,フェニルメチル エステル 製造例XXVで得た化合物0.92g(1.75.10-3モル)を20mlの1,2-ジメトキシエタン に溶解して溶液を調製し、そして、1Nの水酸化ナトリウム水溶 液8.8mlを添加する。混合物を室温で2時間攪拌し、次いで飽和食塩水を50ml添 加し、そして、その混合物をエチルアセテートで抽出する。有機相を乾燥し、次 いで、減圧濃縮して、目的生成物0.75gを濃厚オイルとして得る(収率=100%)。 製造例XXVII 2-[(7-アジド-1-オキソヘプチル)アミノ]-2-[1-(S)-(ナフタレニ-2-イル)エト キシ]酢酸 製造例XXIで得たエステル4.75g(11.5.10-3モル)を50mlの1,2-ジメトキシエタ ンに溶解し、1Nの水酸化ナトリウム水溶液13.8mlを滴加する。その混合物を室温 で1時間攪拌し、次いで、1Nの塩酸溶液を用いてpH2に酸性化し、飽和食塩水を5 0ml添加した後、その混合物をエチルアセテートで抽出する。有機相を乾燥し、 次いで、室温で減圧濃縮して、目的生成物4.6gを濃厚(thick)オイルとして得る( 収率=99%)。 製造例XXVIII 21-アジド-13-(S)-[1-(S)-(ナフタレン-2-イル)ニトキシ]-6-(フェニルメトキ シカルボニル)-3-(R)-メチル-12,15-ジオキソ-2,6,11,14-tetraazaheneicosanoi c acid,フェニルメチル エステル 製造例XXVIIで得た酸4.58g(11.5.10-3モル)を50mlのジクロルメタンに溶解し て溶液を調製し、1.55g(11.5.10-3モル)のHOBTと2.6g(12.6.10-3モル)のDCCを添 加する。室温で0.5時間攪拌した後、製造例XXVIで得た生成物4.93g(11.5.10-3モ ル)を添加し、そして、反応混合物を室温で24時間攪拌する。次いで、これを減 圧濃縮し、そして、残渣を50mlのエチルアセテートで取り上げる。不溶性物質を 濾去し、そして、濾液を減圧濃縮する。その結果得られる粗生成物(2つのアイ ソマーを含有する)を、シリカゲル[“Kieselgel 60 Merck”(粒子サイズ:15〜4 0μm)]クロマトグラフィーによって精製する。溶離液としては、エチルアセテー ト/イソプロピルエーテル混液(7/3 v/v)を用いる。この精製処理によって、2 つのアイソマーを分離することができる。(13-位の炭素の立体配置が(S)である ところの目的生成物が、はじめに溶出され、その後で、そのアイソマー、つまり 13-位の該炭素の立体配置が(R)である化合物が溶出される。)。その結果、目的 生成物3.7gを非結晶固体として得ると同時に(収率=40%、ひとつのアイソマー として考えた場合には80%)、第2のアイソマーも3.2g得ることができる。 製造例XXVIIIの2 21-アジド-13-(S)-[1-(S)-(ナフタレニ-2-イル)エトキシ]-6-(フェニルメトキ シカルボニル)-3-(R,S)-メチル-12,15-ジオキソ-2,6,11,14-tetraazaheneicosa noic acid,フェニルメチル エステル 製造例XXVIの生成物に代えて、そのラセミ化合物、すなわち、N-[4-アミノブ チル]-N-[3-(R,S)-[(フェニルメトキシカルボニル)アミノ]ブチル]カルバミン 酸,フェニルメチル エステルを使用するほかは、製造例XXVIIIの方法によって 、目的生成物を得る。製造例XXIX 3-[(フェニルメトキシカルボニル)アミノ]-20-(フェニルメトキシカルボニル) -13-(S)-[1-(S)-(ナフタレン-2-イル)エトキシ]-23-(R)-メチル-11,14-ジオキソ -2,4,12,15,20,24-hexaazapentacos-2-enedioic acid,ビス(フェニルメチル)エ ステル 製造例XXVIIIで得た化合物3.55g(4.47.10-3モル)を50mlのテトラハイドロフラ ンに溶解して溶液を調製し、そして、1.41g(5.36.10-3モル)のトリフェニルホス フィン及び100μl(5.36.10-3モル)の水を添加する。その混合物を、溶媒の還流 温度で15時間加熱し、次いで室温に冷却する。次いで、1.92g(5.36.10-3モル)の [[[(フェニルメトキシ)カルボニル]アミノ](メチルチオ)メチレン]カルバミン酸 ,フェニルメチル エステル(別名:N,N′-ビス[ベンジルオキシカルボニル]-S- メチルイソチオウレア)を添加し、そして、その混合物を室温で24時間攪拌する 。減圧濃縮した後、その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製する。 溶離液としては、エチルアセテートを使用する。エチルエーテルから結晶 化し、次いでブタノン/イソプロピルエーテル混液から再結晶化することにより 、精製された生成物が得られ、目的生成物2.5gが白色粉末として得られる(収率 =52%)。 製造例XXIXの2 3-[(フェニルメトキシカルボニル)アミノ]-20-(フェニルメトキシカルボニル) -13-(S)-[1-(S)-(ナフタレン-2-イル)エトキシ]-23-(R,S)-メチル-11,14-ジオ キソ-2,4,12,15,20,24-hexaazapentacos-2-enedioic acid,ビス(フェニルメチ ル)エステル 製造例XXVIIIの生成物に代えて製造例XXVIIIの2の生成物を使用するほか、製 造例XXIXの方法によって、目的生成物を得る。実施例7 7-[(アミノイミノメチル)アミノ]-N-[2-[[4-[(3-(R)-アミノブチル)アミノ]ブ チル]アミノ]-1-(S)-ヒドロキシ-2-オキソエチル]ヘプタンアミド(トリアセテー ト) 製造例XXIXで得た化合物130mg(0.118.10-3モル)を3mlのジオキサンに溶解して 溶液を調製し、次いで、1Nの酢酸水溶液50mlと混合する。続いて、100mlのパー ルマン触媒(Pearlman's catalyst)(木炭を担体とする水酸化パラジウム、約20% のパラジウムを含有する)を添加し、次いで、水素雰囲気下、圧力20.105Paのも と、室温で約30時間攪拌する。使用済の触媒を新しいものに取りかえ、もう1度 この操作をくり返す。触媒を濾去した後、濾液を50mlのエチルエーテルで洗滌し 、次いで凍結乾燥して、目的化合物40mgを非常に吸湿性を有する白色固体として 得る(収率 =70%)。純度は99%以上(greater than)である(HPLC)。 実施例8 7-[(アミノイミノメチル)アミノ]-N-[2-[[4-[(3-(R,S)アミノブチル)アミノ] ブチル]アミノ]-1-(S)-ヒドロキシ-2-オキソエチル]ヘプタンアミド(トリアセテ ート) 製造例XXIXの生成物に代えて製造例XXIXの2の生成物を使用するほかは、実施 例7の方法によって、目的生成物を得る。製造例XXX 2-(S)-[(7-アジド-1-オキソヘプチル)アミノ]-2-[1-(S)-(ナフタレン-2-イル) エトキシ]酢酸,メチルエステル 製造例XXIで得たアイソマーの混合物を、シリカゲル[AMICON Matrex phase, 球状シリカSi 100-15s;ポアサイズ:100オングストローム;粒子サイズ:15μm ]クロマトグラフィーによって分離する。溶離液としては、ジクロルメタン/エ チルアセテートの混合媒体(95/5 v/v)を使用する。2.05gの目的化合物(結晶状) とともに、(R)アイソマー1.41g及び両アイソマーの混合物1.04gからなる混合物4 .5gを得る。 本化合物の2-位置の炭素の絶対立体配置(absolute configuration)は、X線ス ペクトログラフィーによって確認された。製造例XXXI 2-(S)-[(7-アジド-1-オキソヘプチル)アミノ]-2-[1-(S)-(ナフタレン-2-イル) エトキシ]酢酸 出発物質として製造例XXXで得た化合物を用い、製造例XXVIIの方法と同様の手 法を用いることによって、目的とする酸を100%の収率でオイルとして得る。 製造例XXXII 21-アジド-13-(S)一[1-(S)-(ナフタレン-2-イル)エトキシ]-6-(フェニルメト キシカルボニル)-3-(R)-メチル-12,15-ジオクソ-2,6,11,14-tetraazaheneicosan oic acid,フェニルメチル エステル 本生成物は、製造例XXVIIIの化合物と同一であって、製造例XXVIIIに おいて記載した合成方法と同じ方法で製造されるが、但し、本件の場合、クロマ トグラフィーによる精製処理は実際上必要がない。 製造例XXXIIの生成物を出発物質として用い、既述した操作手順(製造例XXIX及 び実施例7)により、実施例7の化合物が得られる。製造例XXXIII 2-[(7-アジド-1-オキソヘプチル)アミノ]-2-(フェニルメトキシ)酢酸,メチル エステル (S)-(-)-α-メチル-2-ナフタレンメタノールに代えてベンジルアルコールを使 用するほかは、製造例XXIの方法により、目的生成物を無色オイルとして得る(収 率=67%)。 製造例XXXIV 2-[(7-アジド-1-オキソヘプチル)アミノ]-2-(フェニルメトキシ)酢酸 製造例XXIの生成物に代えて製造例XXXIIIの生成物を使用するほかは、製造例X XVIIの方法にしたがい、目的生成物を得る。 製造例XXXV 21-アジド-13-(R,S)-(フェニルメトキシ)-6-(フェニルメトキシカルボニル)- 3-(R)-メチル-12,15-ジオクソ-2,6,11,14-tetraazaheneicosanoic acid,フェニ ルメチル エステル 製造例XXVIIの生成物に代えて製造例XXXIVを使用するほかは、そしてまたシリ カゲル上での精製工程においてアイソマーを分離することなく、製造例XXVIIIの 方法にしたがい、目的生成物を黄色オイルとして得る(収率=92%)。 製造例XXXVI 3-[(フェニルメトキシカルボニル)アミノ]-20-(フェニルメトキシカルボニル) -13-(R,S)-(フェニルメトキシ)-23-(R)-メチル-11,14-ジオキソ-2,4,12,15,20, 24-hexaazapentacos-2-enedioic acid,ビス(フェニルメチル)エステル 製造例XXVIIIの生成物に代えて製造例XXXVの生成物を使用するほかは、製造例 XXIXの方法にしたがい、目的生成物を非晶質固体として得る(収率=69%)。 実施例4の2 7-[(アミノイミノメチル)アミノ]-N-[2-[[4-[(3-(R)-アミノブチル)アミノ]ブ チル]-アミノ]-1-(R,S)-ヒドロキシ-2-オキソエチル]ヘプタンアミド トリア セテート 製造例XXIXの生成物に代えて製造例XXXVIの生成物を使用するほかは、実施例 7の方法にしたがい、目的生成物を非晶質淡黄色固体として得る(収率=81%)。 製造例XXXVII 21-アジド-13-(S)-[1-(S)-(ナフタレン-2-イル)エトキシ]-6-(フェニルメトキ シカルボニル)-12,15-ジオキソ-2,6,11,14-tetraazaheneicosa noic acid,フェニルメチル エステル 製造例XXVIIで得た化合物を出発物質とし、そして[4-アミノブチル]-[3-[(フ ェニルメトキシカルボニル)アミノ]プロピル]カルバミン酸,フェニルメチルエ ステルを用い、シリカゲルクロマトグラフィーによる精製後、溶離液としてエチ ルアセテート/イソプロピルエーテル混液(6/4 v/v)を用い、他は、製造例XXVII Iの方法と同様の手法により、目的生成物を収率30%[すなわち、Sアイソマーを 考慮に入れると60%]で得る。 製造例XXXVIII 3-[(フェニルメトキシカルボニル)アミノ]-20-(フェニルメトキシカルボニル) -13-(S)-[1-(S)-(ナフタレン-2-イル)エトキシ]-11,14-ジオキソ-2,4,12,15,20, 24-hexaazapentacos-2-enedioic acid,ビス(フェニルメチル)エステル 出発物質として製造例XXXVIIで得た化合物を用い、製造例XXIXの方法と同様の 処理により、目的生成物を77%の収率で得る。 実施例9 7-[(アミノイミノメチル)アミノ]-N-[2-[[4-[(3-アミノプロピル)アミノ]ブチ ル]-アミノ]-1-(S)-ヒドロキシ-2-オキソエチル]ヘプタンアミド トリハイドロ クロライド 実施例7の方法と同様にして製造例XXXVIIIの化合物を水素化することにより 、15-デオキシスペルグアリンのSアイソマーをトリアセテートとして得る;続い て、塩酸溶液を用いてトリハイドロクロライドに変換し、そして凍結乾燥する。 本生成物の物理的特徴は、文献に開示のものと同一であった(J.Amtibiot.,198 7 ,1316-1324) 本発明に係る生成物の免疫抑制活性を、移植対ホスト(graft-versus-host)反 応として既知の試験により立証した。B6D2F1雄性マウス(C57B1/6X DBA/2第1世 代ハイブリッド)を、シクロホスファミドの腹腔内(1.p.)注射により、免疫抑制 処理する。3日後(実験0日:D0)、これらのマウスに対して、4×107C57B1/6マ ウス脾細胞(splenocyte)を静脈投与する。次いでこれらの動物は、少なくとも8 頭からなるグループに分け、D1〜D5及びD7〜D10の間、毎日i.p.投与処理を受け る。対照グループは、担体のみで処理する。死亡率をD60まで追跡する。得られ た結果は、投与量とともに平均生存数で表示し、第I表にまとめて示した。但し 表中、表記されている数値は、ログランク試験(Logrank test)にしたがって有意 なものである(確率は5%以下である)。また、比較のため、第I表には、下記す る関連構造を有する生成物について得られた数値も表示した: 生成物A:15-デオキシスペルグアリン(トリハイドロクロライドの状態をとる ラセミ化合物) 生成物B: 生成物:C (但し式中、*Cは立体配置が(S)である。) 第I表の結果は次のことを示している。すなわち、本発明に係る式(I)の生成 物及びそれらの非毒性付加塩は、従来既知の生成物よりも活性が高く、あるいは また、より低い投子量でも同等の活性を得ることができる。 本発明に係る式(I)の生成物及びそれらの無毒性付加塩は、血管又は非血管性 移植にひき続いて生じる移植対ホスト反応の前後関係において(in the context of)、治療又は予防用免疫抑制剤として治療分野において有用であり、特に次の 点において有用である:血管又は非血管性、 同種又は異種器官の拒絶反応の防止;遺伝的先天性又は後天性の自己免疫疾患( 例えば、紅斑性狼瘡、多発性硬化症、リウマチ性多発関節炎)の処置;慢性の炎 症性疾患(例えば、関節リウマチ)の処置;高反応性炎症性疾患(例えば、潰瘍 性結腸炎、ぜん息)の処置又は予防;及び、治療状態の低下が長びく要因となる 因子又は原因として免疫不全が表われてくるすべての病状。 また、本発明に係る式(I)の生成物及びその非毒性付加塩は、細胞毒性抗癌剤 と共に投与してその副作用を制限することができ、また、バイオテクノロジー由 来の生成物、特に組換えサイトカイニン又はモノクローナル及びポリクローナル 抗体と共に投与して、患者によって作られる防御抗体(protective antibody)の 出現を減少させることができる。 本発明に係る式(I)の生成物及び非毒性付加塩は、寄生虫病、特にマラリア症 の治療的処置に使用することができる。 本発明に係る式(I)の生成物及び非毒性付加塩は、経口、注射(特に筋肉又は静 脈注射)、局所(特に局所投与用クリーム又は点眼)、経皮(trans dermally)、坐 薬の剤型にした直腸投与、又は吸入によって投与することができる。 また、本発明に係る式(I)の生成物及び非毒性付加塩は、分析アッセイ用の試 薬、特に薬剤学及び自己免疫疾患の研究における分析試薬としても有用である。最良の形態 最良の形態(すなわち、本発明を実施するための好適な形態)は、式(I)の化 合物(式中、Rは、OH、*Cは立体配置が(R,S)又は(S)、そして**Cは立体配置が(R ,S)又は(R)である)又はそれらの非毒性付加塩のひとつを、免疫抑制剤として利 用することから成るものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A61K 31/16 AEB A61K 31/16 AEB C07C 247/12 9451−4H C07C 247/12 271/20 9451−4H 271/20 277/00 9451−4H 277/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),CA,JP,US (72)発明者 デュラン,フィリップ フランス、92300 ルバロワ−ペレ、リュ ド ラ ガール、18

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下記(i)及び(ii)からなるグループから選択されるものであることを特徴 とする、15-デオキシスペルグアリン類似体(15-deoxyspergualin analogs)群に 属する化合物: (i) 下記式の化合物 但し式中、 −Rは、水素原子、OH基、OCH3基又はCH2OH基であり、 −*Cは、Rが水素原子でない場合、立体配置が(R,S)、(R)又は(S)の不整炭素 原子であり、 −**Cは、立体配置が(R,S)又は(R)の不整炭素原子である; (ii) 上記化合物の付加塩。 2.不整炭素原子**Cの立体配置が(R)であることを特徴とする請求項1に記載 の化合物。 3.不整炭素原子*Cの立体配置が(S)であり、RがOH基であること、を特徴とす る請求項1に記載の化合物。 4.次の工程からなることを特徴とする、請求項1に記載した式(I)の化合物 又はそれらの付加塩のひとつを調製する方法: (i) 下記式(II)の化合物を、 但し式中、 −Rは、水素原子、OCH3基、OH基、CH2OH基、OR′基又はCH2OR′基であり、 −R′は、ヒドロキシル基の保護基であり、 −R1、R2及びR3は、同一又は異なって、各々アミン基の保護基であり、 −*Cは、Rが水素原子でない場合、立体配置が(R,S)、(R)又は(S)の不整炭素 原子であり、 −**Cは、立体配置が(R,S)又は(R)の不整炭素原子である: すべての保護基R1、R2、R3、R′を水素原子で置換するための当業者に既知の 反応の1又は2以上で処理して、脱保護を行い、そして必要あれば、 (ii)工程(i)で得た付加塩を用い、これに強酸を反応させることによって遊離 塩基の形態を有する式(I)の化合物を得、次いでこの遊離塩基を用いて上記とは 別の付加塩を得る。 5.次の変法からなる工程を更に包含すること、を特徴とする請求項4に記載 の方法。 (a) 変法A: (i) 下記式の酸を、 但し式中、R1はアミノ基保護基であり、 カルボジイミド型カップリング剤を用いて酸基を活性化することによって、下 記式のアミノ酸誘導体と縮合させて、 但し式中、 −Rは、水素原子又はCH2OR′基であり、 −R′は、ヒドロキシル基の保護基であり、 −R4は、C1〜C3のアルキル基であり、 −*Cは、Rが水素原子でない場合、立体配置が(R,S)、(R)又は(S) の不整炭素原子であり、 下記式の化合物を得る。 但し式中、R、R1、R4、*Cは上記に定義したとおりであり、 なお該活性化は、親核的試薬の存在下、有機溶媒中において、0〜40℃で、化 合物(III)1モル対化合物(IV)約1モルの比率で行うものである; (ii) 式(V)の化合物、 −Rが水素原子又は上記したCH2OR′基の場合には上記した工程(i)によって得 られた式(V)の化合物、あるいは、 −RがOR′であって、R′がヒドロキシル基の保護基、特にSi(CH3)2C(CH3)3の 場合には既知の方法によって得られた式(V)の化合物、のいずれについても、希 塩基を用い、水混和性溶媒の存在下、ほぼ室温(5〜40℃)で、約2〜30分間反応 させて加水分解を行うことにより、下記式の化合物を得る。 但し式中、R1及び*Cは、式(V)の化合物で定義したとおりであり、Rは、水素原 子、CH2OR′基又はOR′基、但しR′はヒドロキシル基の保護基である;そして、 (iii) このようにして得られた式(VI)の化合物を、上記した工程(i)と同じ条 件のもとで、下記の式の化合物と反応させて、 但し式中、 −R2及びR3は、同一又は異なって、各々アミノ-保護基であり、そして −**Cは、立体配置が(R,S)又は(R)の不整炭素原子であり、 下記式(II)の化合物を得るものである; 但し式中、R、R1、R2、R3、*C及び**Cは、上記において定義したとおりである ; (b) 変法B: (i) 下記式のアミノ酸誘導体を、 但し式中、 −Rは、水素原子又はCH2OR′であって、R′は、ヒドロキシル基の保護基であ り、 −R5は、アミン基の保護基であり、 −*Cは、Rが水素原子でない場合、立体配置が(R,S)、(R)又は(S)の不整炭素 原子であり、 上記した変法Aの工程(i)と同様の条件で、下記式の化合物と結合させて、 但し式中、 −R2及びR3は、同一又は異なって、各々アミノ-保護基であるが、これらはい ずれも式(VIII)の化合物における保護基R5とは異なるものであり、 −**Cは、立体配置が(R,S)又は(R)の不整炭素原子であり、 下記の式の化合物を得る。 但し式中、R、R2、R3、R5、*C及び**Cは、上記において定義したとおりである ; (ii) このようにして得られた式(IX)の化合物を、N-R5結合を切断す るための特異的方法で処理して保護基の脱離を行い、下記の式の化合物を得る。 但し式中、R、R2、R3、*C及び**Cは、上記において定義したとおりである。 (iii) このようにして得られた式(X)のアミン生成物を、上記した変法Aの工 程(i)と同様の条件で、下記式の酸と縮合させて、 但し式中、R1は、アミノ-保護基である。 下記式(II)の化合物を得るのである。 但し式中、R、R1、R2、R3、*C及び**Cは、上記において定義したとおりである ; (c) 変法C: (ia) 7-アジドヘプタンアミドと、下記に示されるメチル 2-ヒドロキシ-2-メ トキシアセテートとを、ハロゲン化炭化水素タイプの溶媒中において、脱水剤、 特にモレキュラーシーブの存在下、25℃〜溶媒の還流温度の範囲内の温度で、10 〜50時間反応させて、 下記式の中間体を得る。 (ib) このようにして得られた式(XI)の化合物をそのままの位置で(in situ)、 約40℃、1〜3時間、チオニルクロライドと反応させて、下記式のハロゲン化化 合物を得る。 (ic) このようにして得られた式(XII)の化合物を、ハロゲン化炭化水素タイプ の溶媒中において、塩基の存在下、10〜40℃で5〜50時間、定められた立体配置 (R)又は(S)を有するベンジル型のキラルアルコール(chiral alcohol)、特に下記 の式の化合物と反応させて、 但し式中、Arは、芳香族基である、 下記の式の化合物を得る。 但し式中、Arは、式(XIII)の化合物において定義したとおりである; (ii) このようにして得られた式(XIV)の化合物のエステル基を、水性媒体中の 塩基を用いて、エーテル型の溶媒中においてほぼ室温で反応させて加水分解し、 酸性化した後、下記式の酸化合物を得る。 但し式中、Arは上記において定義したとおりである; (iii) このようにして得られた式(XV)の化合物を、下記式のアミンと反応させ て、 但し式中、R2及びR3は、水素化に敏感なアミノ-保護基であり、そして**Cは、 立体配置が(R,S)又は(R)の不整炭素原子である。 下記式の化合物を得る。 但し式中、Ar、R2、R3、**Cは、上記において定義したとおりである。 なお、該反応は、溶媒中において、ペプチド合成において既知のタイプのカッ プリング アクチベータの少なくともひとつの存在下で、ほぼ室温のもとに10〜 75時間行うものである; (iv) 化合物(XVI)について、例えばシリカゲルクロマトグラフィーといった手 段によりアイソマーの分離を行い、下記の2つの化合物をそれぞれ別個に得る。 但し式中、Ar,R1、R2、R3及び**Cは、上記において定義したとおりである; そして (V) このようにして得られた式(XVI S)の化合物を、水の存在下、無水溶媒中 において、50〜70℃で10〜30時間の間、トリフェニルホスフィンと反応させて、 対応する中間体アミンを得た後、これを別途分離回収することなくそのまま(in situ)、下記式の化合物と反応させ、 但し式中、R1はアミノ-保護基である。 室温に近い温度で10〜48時間の反応の後、下記式(II)の化合物を得るものであ る。 但し式中、 −Rは、OR′基であり、 −R1、R2及びR3は、ベンジルオキシカルボニル型のアミノ-保護基で あり、 −R′は、下記の式を有するα-メチル化されたベンジル型のグループであり、 −**Cは、立体配置が(R,S)又は(R)の不整炭素であり、 −*Cは、立体配置が(S)の不整炭素である; (d) 変法D: (i) 上記した変法Cの第1工程にしたがって得られた式(XIV)の化合物を取り 、これを特にシリカゲルクロマトグラフィーによって2つのジアステレオアイソ マーに分離し、下記の2つの純アイソマーを得る。 但し式中、Arは、上記に定義したような芳香族基である; (ii) このようにして得られた化合物(XIV S)のエステル基を、変法Cで述べた 条件と同じ条件で加水分解して、下記式を有する対応する酸を得る; 但し式中、Arは上記において定義したとおりである。 (iii) このようにして得られた化合物(XV S)を、変法Cで述べた条件 と同じ条件で、下記式(VII)のアミンと反応させて、 但し式中、R2及びR3は水素添加に敏感なアミノ-保護基であり、**Cは立体配置 が(R,S)又は(R)の炭素原子である; 下記式の化合物を得る、 但し式中、Ar、R2、R3及び**Cは、上記において定義したとおりである;次い で、 (iv) このようにして得られた式(XVI S)の化合物を、変法Cの工程(V)と同様 の方法で処理して、変法Cの場合と同じ性質を有する式(II)の化合物を得る。 6.次の操作メカニズムからなることを特徴とする、炭素原子*Cの立体配置が (R)又は(S)である式(I)の化合物あるいはそれらの付加塩のひとつを調製する方 法: −下記式を有するジアステアレオアイソマーの混合物を中間体として、得、 式中、 Arは、芳香族基であり; Raは、C1〜C3のアルコキシ基、あるいは、式(VII)のアミンとの反応で得た- HN-(CH2)4-N(R2)-(CH2)2-CH(CH3)-NH(R3)基であり; R1、R2及びR3は、同一又は異なって、各々アミノ-保護基であり; *Cは、立体配置が(R,S)の炭素原子であり; #Cは、立体配置が(R)又は(S)の炭素原子であり;そして、 −例えばシリカゲル調製用(preparative)クロマトグラフィーといった当業者 に既知の方法によって、これら2つのアイソマーを分離して、下記に示される式 の化合物をそれぞれ得るものである。 但し、式中、Ar、Ra、及び#Cは、上記において定義したとおりである。 7.15-デオキシスペルグアリンのSアイソマー[11-(S)-15-DSG]を得るため の請求項6に記載の方法の利用であって、 該利用は、式(VII)のアミンに代えて式NH2-(CH2)4-N(R2)-(CH2)3-NH(R3)のス ペルミジン構造を有する化合物を用いて該反応を行うことを包含すること、を特 徴とするものである。 8.下記式を有することを特徴とする、式(I)の化合物及び/又は11-(S)-15-D SG及び11-(R)-15-DSGアイソマーの調製に有用な中間体。 但し式中、 −Arは、芳香族置換基であり、 −Raは、C1〜C3のアルコキシ基又は-HN-(CH2)4-N(R2)-(CH2)2-CH(CH3)-NH(R3) 基であり、 −R1、R2及びR3は、同一又は異なって、各々、特にベンジルオキシカルボニル タイプのアミノ-保護基であり、 −#Cは、立体配置が(S)又は(R)の炭素原子である。 9.下記式の化合物からなる群から選択されるものであることを特徴とする、 請求項1に係る式(I)の化合物を合成するのに有用な中間体。 但し、式中、 −Rは、水素原子、OCH3基、OH基、CH2OH基、OR′基又はCH2OR′基で あり、 −R′は、ヒドロキシル基の保護基であり、 −R1、R2及びR3は、同一又は異なって、各々アミノ基-保護基であり、 −*Cは、Rが水素原子でない場合、立体配置が(R,S)、(R)又は(S)の不整炭素 原子であり、 −**Cは、立体配置が(R,S)又は(R)の不整炭素原子である。 10.下記式を有することを特徴とする、請求項1に係る式(I)の化合物を合成 するのに有用な中間体。 但し式中、R2及びR3は、同一であって、各々1,1-ジメチルエトキシカルボニル 基(Boc)又はフェニルメトキシカルボニル(Z)であり、そして、**Cは、立体配置 が(R,S)又は(R)の不整炭素原子である。 11.請求項1に記載の式(I)の化合物及びそれらの無毒性付加塩からなる群か ら選ばれる免疫抑制物質の利用であって、免疫異常と戦うための治療において使 用することを目的とする薬剤を調製するための該免疫抑制物質の利用。 12.請求項1に記載の式(I)の化合物及びそれらの無毒性付加塩から なる群から選ばれる物質の利用であって、マラリアと戦うための治療において使 用することを目的とする薬剤を調製するための該物質の利用。 13.請求項1に記載の式(I)の化合物及びそれらの無毒性付加塩からなる群か ら選ばれる物質の利用であって、高反応性炎症性疾患、特に潰瘍性大腸炎又はぜ ん息と戦うための治療において使用することを目的とする薬剤を調製するための 該物質の利用。 14.請求項1に記載の式(I)の化合物及びそれらの無毒性付加塩からなる群か ら選ばれる物質の利用であって、薬学的試薬としての利用。 15.薬学的に許容しうる賦形剤と共に、請求項1に記載の式(I)の化合物及び それらの無毒性付加塩からなる群から選ばれる化合物の少なくともひとつを含ん でなること、を特徴とする治療組成物。
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