JPH09511747A - スギ花粉アレルギーを治療するための医薬組成物 - Google Patents

スギ花粉アレルギーを治療するための医薬組成物

Info

Publication number
JPH09511747A
JPH09511747A JP7526440A JP52644095A JPH09511747A JP H09511747 A JPH09511747 A JP H09511747A JP 7526440 A JP7526440 A JP 7526440A JP 52644095 A JP52644095 A JP 52644095A JP H09511747 A JPH09511747 A JP H09511747A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seq
cji
peptide
peptides
cedar pollen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7526440A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4179422B2 (ja
Inventor
ヘンリー・エム フランゼン,
スチーブン・パルマー パワーズ,
メイ−チヤング クオ,
シーン エバンス,
ゼーブ シエイクド,
シーアン チエン,
Original Assignee
イミユロジク・フアーマシユーチカル・コーポレーシヨン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by イミユロジク・フアーマシユーチカル・コーポレーシヨン filed Critical イミユロジク・フアーマシユーチカル・コーポレーシヨン
Publication of JPH09511747A publication Critical patent/JPH09511747A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4179422B2 publication Critical patent/JP4179422B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/415Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from plants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/08Antiallergic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Botany (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、スギ花粉アレルゲンまたはスギ花粉アレルゲンと免疫的に交叉反応性の花粉アレルゲンに対するアレルギーに罹患しているヒトの治療のための至適化された製剤を開発するために、予備配合スキームの一部として修飾された新規なCryjIペプチドを提供する。そのような修飾されたペプチドは、それらを製剤組成物に特に適するようにする特定の独特な特徴を有する。さらに本発明は、モディファイされたCryjIペプチドの独特な特性を適応させ、そして維持するために、そして同時にヒトのスギ花粉アレルギーの処置のための治療用処方に使用された時、最大の治療効果を提供するために至適化された治療用組成物およびマルチペプチド組成物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 スギ花粉アレルギーを治療するための医薬組成物発明の背景 スギ(スギ:クリプトメリア ジャポニカ:Cryptomeria japonica)花粉症は、 日本における最も重要なアレルギー疾患の1つである。この疾患に罹患している 患者数は増加し続けており、そして人口の10%以上が冒されている地域もある。 スギ花粉に由来する主なアレルゲンが精製され、そしてアミノ酸配列が部分的 に同定され、そしてスギベーシックタンパク質(Sugi basic protein:SBP)またはCryj I(ヤスエダら、(1983)、J.Allergy Clin.Immunol.71:77-86;およびタニアイ ら、(1988)FEBS Letters 239:329-332)と命名された。CryjIはクローン化され、 そしてCryjIタンパク質の完全長のヌクレオチド配列および完全長のアミノ酸配 列が同定された(国際公開第93/01213号明細書)。 クリプトメリア ジャポニカ(Cryptomeria japonica)に見いだされたCryjIア レルゲンは、クプレスサス セミパービレンス(Cupressus sempervirens)を含む 他の種の木に由来する花粉中のアレルゲンと交叉反応性であることも分かった。 Panzaniら(Annais of Allergy 57:26-30(1986))は皮膚試験(RASTおよびRAST阻 害)において、クプレスサス セミパービレンス(Cupressus sempervirens)およ びクリプトメリア ジャポニカ:Cryptomeria japonica)の花粉中のアレルゲン の間に、交叉反応性が検出されたことを報告した。マウンテンシーダー(ジャニ ペルス サビノイデス:Juniperus sabinoides、ジャニペルス アシェイ:Junipe rus asheiとしても知れらている)から単離した50kDaのアレルゲンは、CryjI アレルゲンのNH2-末端配列の最初の5つのアミノ酸と同じ配列であるNH2-末端配 列を有する。このCryjIアレルゲンは、以下の種の木とアレルギー交叉反応性で あることも判明した:クプレスサス アリゾニカ(Cupressus arizonica)、クプレ スサス マクロカルパ(Cupressus macrocarpa)、ジャニペルス バージニアーナ(J uniperus virginiana)、ジャニペルス コムムニス(Juniperus communis)、ズー ヤ オリエンタリス(Thuya orientalis)およびシャマエシパリス オブツサ(Cham aecyparis obtusa)。 アレルゲンに対する減感作を施すために、スギ花粉抽出物の投与によるスギ花 粉症の治療が試みられた。しかしスギ花粉抽出物を使用する脱感作は、高投与量 を使用するとアナフィラキシーを発症するという欠点があり、一方アナフィラキ シーを回避するために低投与量を使用すると、抽出物に対する免疫学的寛容を確 立するために治療は数年続けなければならない。 国際公開第94/01560号明細書は、スギ花粉または免疫的に交叉反応性の花粉ア レルゲンに対する感受性を治療するための改良された組成物および方法を開示し 、これはスギ花粉抽出物を使用する脱感作療法に付随する潜在的な悪作用を大い に少なくする。国際公開第94/01560号明細書は、スギ花粉−感受性個体、または スギ花粉アレルゲンと交叉反応性のアレルゲンに対してアレルギーの個体に投与 した時、スギ花粉またはそのような交叉反応性アレルゲンに対する個体のアレル ギー応答を、下方調節できる、CryjI由来の単離された抗原性断片またはペプチ ドを開示する。個体のアレルギー応答のそのような下方調節は、スギ花粉により 誘導される喘息症状を含む古典的なアレルギー症状の減少または軽減を導く。そ のような抗原性断片は、スギ花粉アレルゲンで攻撃(チャレン ジ)した時に、刺激(すなわち、T細胞増殖またはリンホカイン分泌)のような T細胞応答をもたらすことができ、かつ/またはT細胞非−非応答を誘導できる か、またはT細胞応答の減少を誘導できる、と開示されている。さらに国際公開 第94/01560号明細書は、治療用の使用に適する最も好適なCryjIペプチドは、Cry j Iに特異的なIgEと結合しないか、あるいは天然のCryjIアレルゲンよりは実質的 に低い程度でIgEに結合し、これによりそのようなペプチドが関与する治療的処 方において、アナフィラキシーの可能性を減少するか、または排除することを開 示する。最後に国際公開第94/01560号明細書は、上記の特徴を有するペプチドを 開示する。 様々な予備配合の努力の結果、本発明は新規な修飾されたCryjIペプチド、な らびにヒトおよび他の哺乳類のスギ花粉アレルギーを治療するための使用に適す る製剤の調製に最適な修飾されたCryjIペプチドの新規な組み合わせ、および配 合を提供する。至適化されたヒトへの製剤として使用するための、そのようなCr yj Iペプチドおよびその組成物は、これまでに開示または意図されたことはなか った。発明の要約 本発明は、スギ花粉アレルゲンまたはスギ花粉アレルゲンと免疫学的に交叉反 応性の花粉アレルゲンに対するアレルギーに罹患しているヒトの治療的処置のた めの至適化された製剤を開発するために、予備配合スキームの一部として修飾さ れたCryjIの新規ペプチドを提供する。そのような修飾されたペプチドは、それ らを製剤組成物に特に適するようにする特定の独特な特徴を有する。さらに本発 明は、修飾されたCryjIペプチドの独特な特性を適応させ、そして維持するため に、そして同時に ヒトのスギ花粉アレルギーの処置のための治療用処方に使用された時、最大の治 療効果を提供するために至適化された治療用組成物およびマルチペプチド組成物 を提供する。図面の説明 図1は、5’非翻訳配列の66ヌクレオチド、メチオニンのコドンから始まる11 22ヌクレオチドの読み取り枠、および3’非翻訳領域を含む1312ヌクレオチドか ら成るCryjI(配列番号39)の完全なcDNA配列を表す。図1はまた、CryjI の短縮化アミノ酸配列(配列番号40)も表す。 図2は、CryjIに由来するペプチドと10個まで重複する35種類の重複20merペプ チドを表す。 図3は、本発明の新規な“独特”のペプチドのアミノ酸配列を表す。 図4は、精製した天然のCryjIでインビトロにて釣り上げた25名の患者からの T細胞の応答をグラフで表し、そして図2に示す35種の重複する20merのCryjIペ プチドに対する反応を、少なくとも2つ(各棒の上に示す)のS.I.での反応パーセ ント(陽性)、ペプチドに関する陽性反応の刺激指数(各棒の上のカッコ内に示す) 、そして陽性指数(Y軸)により分析した; 図5は、図2に示す重複CryjIペプチドおよび図3に示す新規な本発明の“独 特”なペプチドに対するT細胞反応をグラフで表す。各棒の上(カッコ内)に平 均S.I.ならびに応答パーセントを示し、陽性指数(応答パーセントを掛け算した 平均S.I.)はY軸である。 図6aは、50mM リン酸塩緩衝液中(5%マンニトールを含み、そして22℃で、 95.2%の推定ペプチド含量および2.7%アセテートを含む)のCJI-24.5(配列番号 36)(脱塩)のpH溶解性プロフィールである。 図6bは、50mM リン酸塩緩衝液中(5%マンニトールを含み、そして22℃で、 83.5%の推定ペプチド含量および1.9%アセテートを含む)のCJI-43.39(配列番号 37)(脱塩)のpH溶解性プロフィールである。 図6cは、50mM リン酸塩緩衝液中(5%マンニトールを含み、そして22℃で、8 6.%の推定ペプチド含量および1.5%アセテートを含む)のCJI-44.8(配列番号3 8)(脱塩)のpH溶解性プロフィールてある。本発明の詳細な説明 本発明は、スギ花粉アレルゲンまたはスギ花粉アレルゲンと免疫学的に交叉反 応性の花粉アレルゲン(クプレスサス セミパービレンス(Cupressus semperviren s )、ジャニペルス サビノイデス:Juniperus sabinoides(ジャニペルス アシェ イ:Juniperus asheiとしても知れらている)、クプレスサス アリゾニカ(Cupre ssus arizonica)、クプレスサス マクロカルパ(Cupressus macrocarpa)、ジャニ ペルス バージニアーナ(Juniperus virginiana)、ジャニペルス コムムニス(Jun iperus communis)、ズーヤ オリエンタリス(Thuya orientalis)およびシャマエ シパリス オブツサ(Chamaecyparis obtusa)に対するアレルギーに罹患している ヒトの治療的処置のための至適化された製剤を開発するために、予備配合スキー ムの一部として修飾されたCryjIの新規ペプチドを提供する。そのような修飾さ れたペプチドは、それらを製剤組成物に特に適するようにする特定の独特な特性 を有し、そして本明細書においてはこれらを“独特な”ペプチドと呼ぶ。 薬化学によれば、予備配合は安定で、効果的で、かつ安全な投与形態の組成物 に重要であると考えられている薬剤の物理的および化学的特性の決定および/ま たは定義を通して、薬剤を至適化する工程である。最 終的な製剤に使用することを意図する様々な成分との相互作用の可能性も考慮す る。予備配合は、溶解性、安定性のpHプロフィールおよび薬剤−賦形剤相互作 用といったパラメーターの研究を含む徹底的な研究であり、この研究は薬剤の生 理学的利用性ならびに物理および化学的安定性に関する十分な効果もあるかもし れない。そのような研究から得たデータは、活性薬剤成分に関する予備的な薬学 的および生化学的研究と統合されて、最高の薬剤形態、およびこの開発に使用す るために最も望ましい賦形剤の選択を可能にする情報を提供する。 活性薬剤成分および賦形剤の最適な配合の開発は、複雑であり、そして多くの 因子が組成物の性質に影響する。高度な均一性、生理学的利用性および医薬品に 期待される治療的性質は、かなりの努力と技術によってのみ達成できる。また柔 軟性も予備配合には重要な因子である。多数の賦形剤、安定化対イオン等が、組 成物の活性薬剤成分との適合性を見いだすために試験されなければならないかも しれない。成功裏に製剤を配合するために、活性成分の多種の変更が必要になる かもしれない。そのような変更は薬剤全体の治療効果には影響しないが、同時に 薬剤を組成物により適するようにするものでなければならない。 CryjIに対する感受性の治療のために、ヒトおよび他の哺乳類に使用するのに 適する、至適化された製剤を提供するための予備配合スキームの一部として、そ のような組成物中の活性成分(ペプチドまたは候補ペプチド)は、CryjI配列に 由来するすべての可能性のあるペプチドの中で、これらのペプチドを“独特”と する以下の特徴を有するべきである。第一に独特なペプチドは単独で、または他 の独特なペプチドと組み合わせて、CryjIタンパク質アレルゲンに感受性の個体 に実質的な割合で、 T細胞非応答またはT細胞の応答の減少を誘導するために、十分な割合のCryjI タンパク質アレルゲンのT細胞反応性を含んで成るべきである。第二に、候補ペ プチドは水性緩衝液中でpH6からpH8のpH範囲で、5mg/mlより高い溶解性というよ うな本明細書中で定義する“独特”の特性を有するべきである。第三に、ペプチ ドは水性緩衝液中でpH6からpH8のpH範囲のpHで安定である。本発明で“独特”な ペプチドと決定された候補ペプチドは、CJI-24.5(配列番号37)、CJI-43.39(配 列番号36)およびCJI-44.8(配列番号38)であり、すべて図3に示す。 第一の特性により、T細胞増殖またはリンホカイン分泌(すなわち、少なくと も1つのT細胞エピトープを含んで成る)のようなT細胞応答を現すか、あるい はT細胞非−応答性またはT細胞応答の減少を誘導すると判明したこれらのペプ チドは、T細胞反応性を有すると考えられる。T細胞エピトープは、アレルギー の臨床的症状の原因であるタンパク質アレルゲンに対する免疫応答の開始および 持続に関与していると思われる。これらのT細胞エピトープは抗原提示細胞上の 適切なHLA分子と結合し、そして関連するT細胞亜集団を刺激することにより、 Tヘルパー細胞のレベルで初期の出来事の引き金を引くと考えられる。これらの 出来事が、T細胞増殖、リンホカイン分泌、局部炎症反応、さらなる免疫細胞の 部位への再集合、および抗体生産を導くB細胞カスケードの活性化を導く。これ らの抗体の1つのイソタイプ、IgEはアレルギー症状の発生に基本的に重要であ り、その生産は分泌されるリンホカインの性質により、Tヘルパー細胞のレベル で、カスケードの初期の出来事により影響される。T細胞エピトープは、T細胞 レセプターによる認識の基本的要素または最小単位であり、ここでエピトープは レセプター認識に必 須のアミノ酸を含んで成る。スギ花粉患者が、少なくとも1つのT細胞エピトー プを含んで成る単離されたCryjIペプチドに暴露されると、例えばアネルギー、 免疫学的寛容もしくはアポトーシス、天然に存在する自己抗原への暴露と比べて リンホカイン分泌プロフィールを変化させる能力;および/またはT抑制細胞の 誘導を引き起こす能力を介して、タンパク質アレルゲンに対して非応答になるか 、または応答性が減少し、そしてそのような暴露に際して免疫反応の刺激に参加 しないように、適当なT細胞亜集団のT細胞非−応答性を引き出すことができる と考えられている。 T細胞反応性を有し、そして少なくとも1つのT細胞エピトープを含んで成る ペプチドを決定するために、単離されたペプチドを、例えばT細胞生物学的法に より試験して、そのペプチドがT細胞応答を現すか、またはT細胞非−応答性を 誘導するかどうかを決定する。実施例で考察するように、ヒトT細胞刺激活性は 、スギ花粉アレルゲンに対して感受性の個体(すなわちスギ花粉アレルゲンに対 してIgE媒介免疫応答を有する個体)から得たT細胞を、CryjIから得たペプチド または修飾ペプチドと培養し、そしてT細胞増殖が例えばトリチル化チミジンの 細胞取り込みにより測定されるように、ペプチドに反応して起こるかどうかを決 定する。ペプチドに対するT細胞応答の刺激指数は、ペプチドに反応するCPM( 1分あたりの最大カウント)を対照CPMで割り算して算出できる。バックグラウ ンドレベルの2倍以上の刺激指数(S.I.)を、“陽性”と考える。陽性結果は試験 した患者群に関して、各ペプチドの平均刺激指数を算出するために使用する。最 終的な製剤中の配合物の候補として適するペプチドは、2.0以上の平均T細胞刺 激指数を有し、そして好ましく はより高い(例えば、少なくとも2.5、より好ましくは少なくとも3.5、より好ま しくは少なくとも4.0、さらに好ましくは少なくとも5、さらに一層好ましくは 少なくとも7、そして最も好ましくは少なくとも約9)。 治療目的のために、候補ペプチドは少なくとも10%、より好ましくは少なくと も20%、さらに好ましくは少なくとも30%、そして一層好ましくは少なくとも40 %以上のスギ花粉に感受性の個体群に認識される。さらに、好適な候補ペプチド は、少なくとも約100、よりこの好ましくは少なくとも約250、そして最も好まし くは少なくとも約350の陽性指数(P.I.)を有する。ペプチドに関するこの陽性指 数は、平均T細胞刺激指数に、そのようなペプチドに対して少なくとも2.0のT 細胞刺激指数を有するスギ花粉に対して感受性の個体群中の個体のパーセント( 例えば少なくとも15個体、より好ましくは少なくとも30個体以上を対象とする) を掛け算することにより決定される。このように陽性指数は、スギ花粉に感受性 の個体群を対象として、ペプチドに対するT細胞応答の強さ(S.I.)およびペプチ ドに対するT細胞応答の頻度の両方を表す。 1つのペプチド(候補ペプチド)または候補ペプチドの組み合わせが、CryjIに 感受性の個体群に実質的な割合で、T細胞非応答を誘導するためにCryjIの十分 な割合のT細胞反応性を含んで成るのかどうかを決定するために、アルゴリズム を使用できる。そのような1つのアルゴリズムに従い、CryjIを所望の長さの少 なくとも2つの重複ペプチド領域に計画的に分割することにより(例えば、約12 −30のアミノ酸残基長、好ましくは約25アミノ酸残基長より長くなく、約5−15 の重複アミノ酸残基を有する)、1組の重複ペプチドを作成する。例えば図2を 参照にさ れたい。このペプチド領域への分割は任意に行うことができ、アルゴリズムに従 い作成でき、あるいは少なくとも1つのT細胞エピトープを含んで成ると知られ ているCryjIの領域の全部または部分に基づくこともできる。好ましくは全CryjI タンパク質配列の少なくとも50%、そしてより好ましくはCryjIの全タンパク質 配列を、2つ以上のペプチドに分割する。ヒトT細胞刺激指数は各ペプチドに関 しては、タンパク質アレルゲンに対して感受性の個体群で試験した各個体につい て、本明細書に記載するインビトロT細胞増幅アッセイで決定する。例えば、図 4を参照にされたい。候補ペプチドまたは候補ペプチドの組み合わせは、少なく とも部分的には試験したペプチド組の候補ペプチドの平均ヒトT細胞刺激指数、 および試験したペプチド組の候補ペプチドの陽性指数に基づき選択される。例え ば図5を参照にされたい。候補ペプチド(1つまたは複数)に関するヒトT細胞 刺激指数をまとめる。各個人について、候補ペプチド(1つまたは複数)に関す るヒトT細胞刺激指数を、試験したペプチド組中の残りのペプチドのヒトT細胞 刺激指数の和で割り算して、以下に示すようにT細胞反応性の割合を決定する: あるいは、候補ペプチド中のT細胞エピトープの存在は、タンパク質抗原のア ミノ酸配列中の候補ペプチドのN−末端またはC−末端のいずれかに位置する重 複ペプチドのアミノ酸残基に依存するが、そのようなエピトープが候補ペプチド 中には存在しない場合は、以下の式を使用す ることにより、候補ペプチド中のT細胞反応性の存在を算出できると考えられる : この式において、“NTフランキングペプチド”とは、このペプチドが由来する タンパク質抗原のアミノ酸配列において候補ペプチドのN−末端に位置するアミ ノ酸残基と重複するアミノ酸残基を含んで成るペプチドを言い;“CTフランキン グペプチド”とは、このペプチドが由来するタンパク質抗原のアミノ酸配列にお いて候補ペプチドのC−末端に位置するアミノ酸残基と重複するアミノ酸残基を 含んで成るペプチドを言う。この計算で、候補ペプチドに関する刺激指数は、N −末端フランキングペプチドおよびC−末端フランキングペプチドを加え、そし て重複ペプチドの全組に関する全刺激指数の和で割り算することにより、候補ペ プチドに関するT細胞反応性のパーセントを得る。2つ以上の候補ペプチドの組 み合わせが選択されるならば、その各々が重複するアミノ酸残基を含むが、この 計算を各候補ペプチドについてT細胞反応性の割合を決定するために別々に使用 できない。しかし、候補ペプチドの組み合わせに関するT細胞反応性の全パーセ ントを得ることができる。この場合、重複するすべての候補ペプチドの刺激指数 が計算に含まれる。 各個人の試験で、候補ペプチドまたはペプチドの組み合わせに関するT細胞反 応性のパーセントについて得られた値は、上記計算の結果より 低い、および高い値の範囲を表すことができる。上記のいずれかの計算により、 タンパク質抗原に対して感受性の少なくとも約(20)、そして好ましくは少なくと も約(30)の個体についてパーセントを得、そして平均パーセントを決定する。本 発明の組成物に使用するために、候補ペプチドまたは候補ペプチドの組み合わせ は以下の基準を有する:(1)候補ペプチドまたは候補ペプチドの組み合わせは 、少なくとも約10%、好ましくは少なくとも約20%、より好ましくは少なくとも 約30%、より好ましくは少なくとも約40%、そしてさらに好ましくは少なくとも 約50−60%以上の平均パーセントを有する;そして(2)試験した個体群におい て、少なくとも約60%、好ましくは少なくとも約75%、そしてより好ましくは少 なくとも約90−100%が、陽性T細胞応答(2.0以上のS.I.)を、候補ペプチドまた は候補ペプチドの組み合わせに反応して有する。上記基準に合う候補ペプチドま たは候補ペプチドの組み合わせは、CryjIに対して感受性の個体群に実質的な割 合で、T細胞非−応答またはT細胞応答の減少を誘導するために、CryjIに対す る実質的なパーセントのT細胞反応性を含んで成るようである。 上記記載のアルゴリズムの説明的な態様として、CryjIに由来する1組の重複 ペプチドおよび候補ペプチド、CJI-24.5、CJI-23.39およびCJI-44.8を作成し、 そして試験した。CryjIタンパク質抗原と反応性であると定められた二代目のT 細胞カルチャーを、36名のCryjI-アレルギー性患者から得、そして重複ペプチド 組の反応性を本明細書に記載したインビトロT細胞増殖アッセイで分析した。結 果を図5に示す。各ペプチドに反応して2.0以上の最高の刺激指数を、試験した 各個体について記録した。次にデータを上記式により分析した。1人のCryjI-ア レルギー性 個体について、この結果、およびT細胞反応性の計算を式(1)および(2)を 使用して、以下に示す。 患者1308に関するT細胞反応性 ペプチド刺激指数 CJI−1(配列番号1) 10.9 CJI−2(配列番号2) 16.1 CJI−3(配列番号3) 8.8 CJI−4(配列番号4) 0 CJI−5(配列番号5) 3.2 CJI−6(配列番号6) 0 CJI−7(配列番号7) 2.5 CJI−8(配列番号8) 0 CJI−41(配列番号41) 8.9 CJI−11(配列番号11) 0 CJI−12(配列番号12) 0 CJI−13(配列番号13) 0 CJI−14(配列番号14) 0 CJI−15(配列番号15) 9 CJI−42.5(配列番号42) 17.6 CJI−18(配列番号18) 0 CJI−19(配列番号19) 0 CJI−20(配列番号20) 0 CJI−21(配列番号21) 0 CJI−43.39(配列番号36) 25.6 CJI−23(配列番号23) 5.3 CJI−24.5(配列番号37) 6.9 CJI−25(配列番号25) 9.4 CJI−26(配列番号26) 11.9 CJI−27(配列番号27) 5.5 CJI−28(配列番号28) 0 CJI−29(配列番号39) 2.9 CJI−30(配列番号30) 0 CJI−44.8(配列番号38) 21.5 CJI−33(配列番号33) 20.9 CJI−34(配列番号34) 17.8 CJI−35(配列番号35) 0 刺激指数の和 : 195.7(分母) 患者1308に関するペプチド44.8の%反応性 したがって、この患者に関するペプチド44.8(配列番号38)のT細胞反応性の 予想範囲は、CryjIタンパク質の全反応性の11−21.7%である。上記計算を任意 の可能性のある候補ペプチドで繰り返す。試験した36名のCryjI-アレルギー性患 者において、以下の結果を得た: このように、本発明の3つのペプチドの組み合わせは、組み合わせて十分なCr yj IのT細胞反応性を有する範囲内であり、したがって本発明の“独特“なペプ チドという第一の基準に合っている。 本発明の方法によるアレルギー治療には、組み合わせて使用するペプチドが免 疫グロブリンE(IgE)に結合しないか、またはペプチドが由来するCryjIタンパク 質アレルゲンよりも実質的に少ない程度(すなわち少なくとも100倍少ない結合、 より好ましくは少なくとも1,000倍少ない結合)でIgEに結合することが好ましい 。標準的な免疫療法での主な複雑さは、アナィフラキシーのようなIgE-媒介反応 である。免疫グロブリンEは、アレルギー性(“アトピー性”)患者において、 抗原がマスト細胞または好塩性細胞上のIgEに結合あるいは架橋結合し、そして メディ エーター(例えばヒスタミン、セロトニン、好酸球遊走因子)を放出する結果生 じるアナィフラキシー反応のメディエーターである。このように、治療されるべ きアレルゲンに感受性の個体群で実質的割合のアナフィラキシーは、CryjIに感 受性の個体群において、IgEに結合しない1つのペプチドまたは複数のペプチド を免疫療法に使用することにより実質的な割合で(例えば少なくとも約75%)回 避できるか、あるいはもしペプチドがIgEと結合しても、そのような結合はマス ト細胞または好塩性細胞からメディエーターを放出しない。アナフィラキシーの 危険性は、IgE結合性が減少した1つのペプチドまたは複数のペプチドを免疫療 法に使用することにより減少させることができた。IgE結合は、例えば直接的なE LISAまたは捕捉ELISAにより試験できる。さらに、最小のIgE刺激活性を有するペ プチドが治療効力のためには望ましい。最小のIgE刺激活性とは、天然のCryjIタ ンパク質アレルゲンにより刺激されるIgE生産量および/またはIL-4生産量より も少ないIgE生産を言う。もしペプチドがIgEに結合するならば、そのような結合 がマスト細胞または好塩性細胞からメディエーター(例えばヒスタミン)の放出 を生じないことが好ましい。IgEに結合するペプチドがメディエーターを放出す るかどうかを測定するために、ヒスタミン放出アッセイを、例えばアマック社( Amac,Inc.、ウエストブロック、メリーランド州)から得た標準試薬および手法 を使用して行うことができる。簡単に説明すると、試験するペプチドの緩衝液を アレルギー患者からの等容量の全ヘパリン処理血液と混合する。混合そしてイン キューベーションした後、細胞をペレットとし、そして上清を処理して放射性免 疫アッセイを使用して放出したヒスタミン量を測定する。実施例3に記載するよ うに、本発明の候補ペプチド、 24.5(配列番号37)、43.39(配列番号36)および44.8(配列番号38)は、IgEと は結合しないようである。 第二の独特なペプチドの特徴は、既に定義したようなpH6−pH8のpH範囲のpHで 5mg/mlよりも大きい溶解性の“超溶解性”である。生理学的に許容できるpH範囲 (例えば、pH6−pH8)内のpHでの溶解性は、注射用のマルチペプチド治療剤を配合 するときに特に重要である。生理学的に許容できるpH範囲での可溶性製剤の静脈 または皮下注射による投与は、薬剤が導入される生理学的系に薬剤成分の100% の生物利用性を提供する。したがって、注射を意図する製剤はシリンジで容易に 注射できる程度に流体である必要があり、そして最大の治療効果を達成するため には、活性成分も十分に可溶性である必要がある。また溶解性は、経口投与(錠 剤、エアゾール、舌下)のような他の投与様式を介して投与される組成物を配合 する時、または徐放性組成物および配合物にも有用である。 ペプチドは任意の所望するpH範囲では可溶性ではなく、あるいはわずかに狭い pH範囲でのみ可溶性であるため、1つのタンパク質またはペプチドを可溶性組成 物に配合することは難しいかもしれない。特に、多数のペプチドを一緒に1つの マルチペプチド組成物中に配合する時、各ペプチドの可溶性pH範囲が組成物中の 他のペプチドの可溶性範囲とは重複しないので、特に難しい。その結果、目的と する候補ペプチドをかなり修飾して、ほとんどの配合物との柔軟性を要求する“ 超溶解性”という必要条件が、マルチペプチド製剤を成功裏に配合するためには 必須であるかもしれない。 本発明の独特のペプチドは、元の目的とする候補ペプチド配列(“親”)の多く のアミノ酸を変更した生成物であり、この(“親”)から本発明の修 飾された独特なペプチドが“超溶解性”という特性に適するペプチドを見出す目 的で初めに引き出された。例えば、CJI-44.8(配列番号38)のアミノ酸配列は、Cryj I(配列番号40)のタンパク質配列から、最初に親タンパク質(図1)のこ れらの領域を、実施例1に記載するような20-merの重複ペプチドの組を使用して 高いT細胞反応性で同定することにより取り出し、これを図2に示すが、これは 全配列を網羅する。これらの2つのペプチド、CJI-31(配列番号31)およびCJI- 32(配列番号32)は、個々に高いT-細胞反応性を表した。これらのペプチドは 天然のタンパク質配列中(図1)で互いに隣接し、かつ10残基が重複し、ペプチド CJI-44は両ペプチドの総T細胞反応性を捕捉するように合成された。CJI-44はア ミノ酸配列 DEEGAYFVSSGKYEGGNIYTKKEAEFNVE(配列番号43)を有する30merの ペプチドであり、これは2つの20merのCJI-31(配列番号31)およびCJI-32(配列 番号32)のペプチドに存在するすべての配列を含む。しかし、CJI-44(配列番号 43)は2つの20mer、CJI-31(配列番号31)およびCJI-32(配列番号32)のT 細胞反応性を有するが、CJI-44(配列番号43)の溶解性を試験した時、本発明の “独特”なペプチドに必要な5mg/mlの溶解性よりもはるかに低い溶解性を有した 。 ここでさらに、CJI-44のN−末端部分を短縮化することにより溶解性を増大す ることを試み、これによりCJI-44.1を生成した(NGAYFVSSGKYEGGNIYTKKEAFNVE)( 配列番号44)。さらに2つのC−末端残基を短縮して44.2を生成した(NGAYFVSS GKYEGGNIYTKKEAFN)(配列番号45)。しかし、これらの配列で溶解性は増したか 、“超溶解性”の標準には達しなかった。そこで44.2(配列番号45)を、N− 末端に電荷を付加(親水性残基)することにより、そして疎水性残基Valをより 低い疎水性残基Alaに置換することにより、さらに修飾した。2つの生成した類 似体、CJI-44.5(DENGAYFVSSGKYEGGNIYTKKEAFNAE)(配列番号46)およびCJI-44.6 (DEENGAYFVSSGKYEGGNIYTKKEAFNVE)(配列番号47)は、“1pH点プロトコー ル法”(例えばマンニトールを含まない100mMのリン酸ナトリウム緩衝液中、一定 の撹拌下で、1pH点で溶解性を決定するプロトコール)の使用に対して、溶解性の 増大を示した。さらなる類似体は、残基Asnを欠失させて構築した。これら2つ の類似体、CJI-44.7(DEGAYFVSSGKYEGGNIYTKKEAFNAE)(配列番号48)およびCJI-4 4.8(DEEGAYFVSSGKYFEGGNIYTKKEAFNVE)(配列番号38)は、“1pH点プロトコ ール”で大変溶解性が高く、そして“pH範囲プロトコール法”(すなわち最初に 撹拌した後は撹拌せずに、5%のマンニトールを含む50mM のリン酸ナトリウム中 でpHの関数として溶解性を測定する)で“超溶解性”を活性化した。CJI-44.8(配 列番号38)は安定であり、そして溶解性は水性緩衝液中でpH6−8にわたるpHで5 mg/mlより高かった(実施例4および図6cを参照にされたい)。 ペプチドCJI-44.8(配列番号38)が、その親ペプチド、CJI-31(配列番号3 1)、CJI-32(配列番号32)およびCJI-44(配列番号43)と同様のT−細胞反 応性を保持していることを確認した後(実施例2を参照にされたい)、そして以 下に考察するようなその安定性を確認した後に、“独特”のペプチドであると決 定した。他の“独特”なペプチド、CJI-24.5(配列番号37)およびCJI-43.39(配 列番号36)の開発は、上記のCJI-44.8(配列番号38)に記載したものに従っ た。 本発明の独特なペプチドが満たさなければならない第三の基準は、pH 6−pH8の範囲で生理的に許容できるpHでの安定性である。ペプチドは製造または 保存の条件下で、そしてもし必要ならば再構成の条件下で安定でなければならな い。安定性試験は、最終的な投与形態で製剤の完全性、品質および純度が妨害さ れる時間を決定する。安定性試験は、実施例4に考察したように溶解性の実験と 同時に行うことができる。本発明の各々の候補ペプチドは、pH6−8のpH範囲の生 理学的pHで、室温で少なくとも24時間、安定であった(例えば有意な分解が無い )。 したがって、候補ペプチドCJI-24.5(配列番号37)、CJI-43.39(配列番号36 )およびCJI-44.8(配列番号38)は上記に概説した必要とされる3つの“独特 ”な特性のそれぞれを有し、このペプチドの組み合わせが、スギ花粉アレルゲン に対するアレルギーを治療するために、ヒトに投与するための至適化された治療 用製剤として配合するのに適することを示す。 本発明の高度に精製されたペプチドは、標準的方法を使用して化学合成により 合成的に生成できる。市販されているペプチド合成機で、全または半自動化され た固相合成のような、様々なペプチドの化学合成法が当該技術分野で知られてい る。次に合成的に生成したペプチドは均一に精製され(すなわち、少なくとも90 %、より好ましくは少なくとも95%、そしてさらに一層好ましくは少なくとも97 %純度)、すべての他のポリペプチドおよび混入物は、タンパク質精製に関して 文献で知られている任意の多くの方法を使用して除去される。 本発明の高度に精製された均一なペプチドを生成するための1つの方法に従い 、合成の化学手段により生成したペプチド(ポリマー支持体に連結された“固相 合成”、または従来の均一化学反応の“溶液合成”の いずれか)は、調製用逆相クロマトグラフィーにより精製できる。この方法では 、合成で生成した“粗”状態のペプチドを、適当な溶媒(典型的には水性緩衝液 )に溶解し、そして分離カラム(典型的には逆相シリカを基本とした媒体、さら にポリマーまたは炭素を基本とした媒体も使用できる)に添加する。ペプチドを カラムから、水性緩衝液(典型的にはTFA、リン酸トリエチルアミン、酢酸塩 または同様の緩衝液)中の有機成分(典型的にはアセトニトリルまたはメタノー ル)の濃度を増加させることにより溶出する。溶出液の画分を集め、そして適当 な分析法(典型的には逆相HPLCまたはCZEクロマトグラフィー)により分 析する。必要な均一性を有する画分をプールする。存在する対イオンは、次に選 択した塩の中でのさらなる逆相クロマトグラフィーまたはイオン交換樹脂により 変えることができる。このペプチドを次にその酢酸塩または他の適当な塩として 単離できる。ペプチドを次に濾過し、そして水を除去(典型的には凍結乾燥によ る)して、少なくとも90%、より好ましくは95%、そしてさらに一層好ましくは 少なくとも97%の必要とするペプチド成分を含む均一なペプチド組成物を得る。 場合によっては、上記の逆相HPLCと組み合わせて、精製はアフィニティーク ロマトグラフィー、イオン交換、サイズ排除、向流または通常の相分離システム により、あるいはこれらの方法を組み合わせることにより、行うことができる。 ペプチドは限外濾過、ロータリーエバポレーション、沈殿、透析または他の同様 な方法により、さらに濃縮できる。 高度に精製された均一なペプチド組成物は、次に以下の任意の方法により、ま たはその組み合わせにより特性を決定することができる:a)ペプチドの同一性 を確認するために分子量を測定するためのマススペク トロメトリー;b)アミノ酸組成を介して、ペプチドの同一性を確認するための アミノ酸分析:c)アミノ酸残基の定めた配列を確認するためのアミノ酸シーク エンシング(自動化タンパク質シークエンサーまたは手動を使用する);d)ペ プチドの同一性および純度を検査するために使用するHPLC(所望により多く のシステム)(すなわち、ペプチドの不純物を同定する);e)ペプチド組成物 の水濃度を測定するための水含量;f)ペプチド組成物中の塩の存在を測定する ためのイオン含量;およびg)残存有機試薬、出発物質、およひ/または有機混 入物を検査するための残存有機物質。 本発明のペプチドは、そのようなペプチドをコードする核酸配列で形質転換し た宿主細胞中で、組換えDNA法により生産することもできる。組換え法により 生産した時、所望のペプチドをコードする核酸で形質転換した宿主細胞を、細胞 に適する培地中で培養し、そして単離したペプチドを細胞培養培地、宿主細胞ま たはその両方から、イオン交換クロマトグラフィー、限外濾過、電気泳動または 所望のペプチドに特異的な抗体を用いた免疫精製法を含むペプチドおよびタンパ ク質の精製について当該技術分野で周知の方法を使用して精製できる。組換え的 に生産したペプチドを使用するためには、合成的に生成したペプチド用に上記に 記載した方法に従い単離そして均一に精製し、細胞性物質、他のポリペプチドま たは培地を含まない。 特定の限られた状況において、本発明のペプチドは、化学的消化または酵素的 開裂の部位がすでに決定され、そして生じる消化に再現性がある、高度に精製さ れた完全長の、または天然のタンパク質の化学的または酵素的開裂により生成す ることもできる。定めたアミノ酸配列を有す るペプチドは、合成的または組換え的に生成したペプチドを高度に精製し、そし て単離するために上記に記載した任意の方法により、酵素的または化学的消化で 存在するポリペプチドまたは混入物が無い状態に高度に精製でき、そして単離で きる。 また本発明は、本発明の独特なペプチドを含んで成る治療用組成物およびマル チペプチド治療用組成物を意図する。本発明の治療用組成物は、ヒトおよび他の 哺乳類のスギ花粉アレルゲンに対するアレルギーを治療するために、1回分の処 方として同時に、または連続的に投与できる1つ以上の本発明の独特なペプチド を含んで成ることができる。そのような治療的処方は、本発明の1つ以上のペプ チドの物理的混合物である必要は無いが、最大治療効果を達成するために、その ようなペプチドの組み合わせを同時に、または連続して1回分の治療として含ん で成り、独特のペプチド、CJI-24.5(配列番号37)、CJI-43.39(配列番号36) およびCJI-44.8(配列番号38)の組み合わせを提供する(例えば生理的に許容で きるpH範囲(好ましくはpH7.0−pH7.5)で、溶解性および安定性を提供し、なら びに試験した患者の97%に36-53%のT細胞反応性をカバーする)。 本発明の治療用組成物は、1つ以上のペプチドCJI-24.5(配列番号37)、CJI- 43.39(配列番号36)およびCJI-44.8(配列番号38)を含んで成り、そしてまた 1つの組成物中に存在する1つのペプチドまたは複数のペプチドと適合性がある 賦形剤のような1つ以上の医薬的に許容できるキャリアーも含んで成る。組成物 がマルチペプチド組成物の時、医薬的に許容できるキャリアーはマルチペプチド 組成物中のすべてのペプチドと適合性がなければならない。好適な賦形剤は、制 限する訳ではな いが、滅菌水、リン酸ナトリウム、マンニトール、あるいはリン酸ナトリウムお よびマンニトールの両方、あるいはこれらの任意の組み合わせを含む。他の適当 な賦形剤は制限する訳ではないが、ソルビトール、スクロース、デキストロース 、ラクトースデキストランおよびPVPがある。さらに、医薬的に許容できる対 イオンを、マルチペプチド組成物の調製中に加えてもよい。医薬的に許容できる 対イオンは酢酸塩、HClおよびクエン酸塩がある。 本発明の治療用組成物は、製造、保存、輸送および使用条件下で滅菌、安定な 状態であるべきであり、そして細菌および真菌のような微生物の混入作用に対し て保護されるべきである。組成物の完全性を維持するために(すなわち、混入、 長期保存を防ぐ)、本発明の治療用組成物を製造するための好適な手段は、ペプ チドおよび医薬的に許容できるキャリアー(1つまたは複数)を、組成物が使用 直前に滅菌水のような医薬的に許容できるキャリアー中で再構成される凍結乾燥 粉末状態となることができる配合物に調製することである。滅菌注射溶液の調製 のための滅菌粉末の場合には、調製の好適な方法は真空乾燥、凍結−乾燥または スピン乾燥であり、これらは活性成分にさらなる所望の成分を加えて、すでに滅 菌濾過したその溶液状態から粉末にする。 好適なマルチペプチド組成物は、独特なCryjIペプチド、CJI-24.5(配列番号3 7)、CJI-43.39(配列番号36)およびCJI-44.8(配列番号38)ならびにリン酸ナ トリウムおよびマンニトールを含んで成る。この態様のために、酢酸塩のような 適当な対イオンが組成物の調製中に加えられ、そして組成物は好ましくは生理的 に許容できるキャリアー(滅菌水のような)中で、使用前に再構成される凍結乾 燥粉末状態に調製され る。制限するわけではないが、本発明の1つの好適なマルチペプチド組成物の例 を以下に記載する。CryjIペプチド、CJI-24.5(配列番号37)、CJI-43.39(配列 番号36)およびCJI-44.8(配列番号38)は、好ましくは製造中に適当な対イオ ンと混合されて、以下の組成を有する滅菌状態の、パイロジェンを含まない凍結 粉末を含むバイアルを作成する: 活性:CryjIペプチド、CJI-24.5(配列番号37)、CJI-43.39(配列番号36)およ びCJI-44.8(配列番号38) ペプチドあたり0.75mg 不活性:0.05M リン酸ナトリウム、pH6.0−8.0 5%重量/容量 マンニトール、U.S.P. 希釈剤:注射用滅菌水、U.S.P.(最初の再構成) 注射用の0.9%塩化ナトリウム (最初の最構成後の希釈) 最終pH:pH7.0−pH7.5 本発明のマルチペプチド組成物は、使用説明書を含むキットの状態で提供され ることもできる。 上記の治療用組成物およびマルチペプチド組成物を個体に、好ましくは非-免 疫原性の状態で投与することは、個体のスギ花粉またはスギ花粉アレルゲンと免 疫的に交叉反応性のアレルゲンに対する免疫反応の下方調節を引き起こすために 有効な投与量および投与期間(すなわち、スギ花粉またはスギ花粉誘発喘息を含 む関連アレルゲンにより引き起こされるアレルギー症状を減少する)で、周知の 方法を使用して行うことができる。ヒトのスギ花粉に対するアレルギー性免疫反 応の下方調節は、可能であればいつでも(例えば、Varneyら、British Medical J ournal , 302 :265-269(1990)を参照にされたい)、あるいは患者毎に(すなわち、患者がス ギ花粉により起こるアレルギー症状のいくつか、またはすべてが軽減したと感じ る時)に、臨床的に測定できる。 本発明の各ペプチドの独特の特徴は、各ペプチドが“超溶解性”を有すること である。したがって、本発明の組成物およびマルチペプチド組成物は、注射(例 えば静脈または皮下)による投与に特に適する。しかし、至適化された本発明組 成物およびマルチペプチド組成物は、活性薬剤成分の溶解性が所望であるか、ま たは許容できる任意の便利な様式で、例えば注射(皮下、静脈等)、経口投与、 舌下、吸入、経皮投与、直腸投与、または可溶性治療剤用に当該技術分野で周知 の任意の他の投与経路により投与できる。本発明の1つ以上の治療用組成物の治 療的に有効な量を同時に、または連続して、個体に1回分の処方として投与する ことが好ましいかもしれない。1回分の処方として同時または連続的に投与する ためのそのような各組成物は、本発明の独特なペプチド単独で成るか、あるいは 本発明に従い、至適化されたマルチペプチド組成物を含んで成るものでもよい。 本発明の1つ以上の治療用組成物およびマルチペプチド組成物の皮下注射につ いては、投薬単位あたり好ましくは約1μg−3mg、そしてより好ましくは約20μ g−1.5mg、そしてさらに一層好ましくは約50μg−750μgの各活性成分(ペプチ ド)を投与できる。投与の容易さ、および投与量の均一性のためには、単位投薬 形態で非経口組成物を配合することが特に有利である。本明細書で使用する単位 投薬形態とは、治療するヒト患者に均一に投与するのに適する物理的に分割され た単位を言い;各単位は所望のキャリアーと共に所望の治療効果を生成するため に計算された、 予め定めた量の活性成分を含む。本発明の新規な単位投薬形態の仕様は、(a) 活性化合物の独特な特性および達成すべき特定の治療効果、ならびに(b)ヒト 患者の治療用にそのような活性化合物を配合する技術に固有の制限に支配され、 そして直接的に依存する。 本発明の組成物を非経口投与以外の様式で投与するために(すなわち、経口投 与による)、組成物の不活性化を防ぎ、または吸収および生物利用性を増大させ るための物質で組成物を被覆するか、あるいはその物質とともに投与する必要が あるかもしれない。例えば、ペプチド組成物は酵素阻害剤と共に、またはリポソ ーム状態で投与できる。酵素阻害剤には、膵臓トリプシンインヒビター、ジイソ プロピルフルオロホスフェート(DEP)およびトラシロールがある。リポソームに は水中油中水CGF乳剤および従来のリポソーム(Strejanら、(1984)J.Neuroimmuno l. ,7:27)を含む。ペプチドが適当に保護される時、ペプチドは例えば不活性希釈 剤または同化できる可食性キャリアーと一緒に経口的に投与できる。このペプチ ドおよび他の成分は、硬質または軟質殻ゼラチンカプセルに封入するか、錠剤に 圧縮するか、あるいは個体の食物に直接的に含ませることもできる。経口治療投 与には、活性化合物は賦形剤と一緒に包含され、そして消化性錠剤、バッカル錠 、トローチ、カプセル、エリクシル、溶剤、ゲル、懸濁剤、シロップ、カシュ剤 等の形態で使用できる。そのような組成物および調製物は、少なくとも1重量% の活性化合物を含むべきである。組成物および調製物の割合は、もちろん可変で あってよいが、そして都合よくは単位重量の約5-80%の間であることができる。 そのような治療に有用な活性化合物の量は、適切な投与量が得られるようなもの である。さらに、活性化合物は徐放性または制御放出(一定の、 または搏動性の放出)調製物または組成物中に包含することができる。 本発明の至適化された薬剤組成物の有効量は、抗原に対する個体の感受性の程 度、年齢、性別および個体の体重、ならびにペプチドの個体中での抗原特異的免 疫反応の下方調節能力、のような因子に従い変化するだろう。投与量の処方は、 最適な治療応答を提供するために調整できる。例えば、幾つかに分けた投与量を 日、週、月または年にわたって投与してもよく、あるいは投与量は治療状況の緊 急性に示されるように、各々の後の注射を比例的に増加または減少することがで きる。1つの好適な治療的処方では、治療用組成物の皮下注射は、1週間に1回、 3-6週間与えられる。この投与量で各注射を一定にするか、あるいは後の各注射 を増加または減少することもできる。追加注射は最初の処置後、約3ケ月から約 1年の間隔で投与でき、そして1回の注射だけでよいか、あるいは初期の処置と 同様に別に数回の注射が必要かもしれない。 本発明をさらに以下の実施例により説明するが、これらは制限を意図するもの ではない。 実施例1 重複CryjIペプチドを用いたスギ花粉アレルギー患者のT細胞実験重複ペプチドの合成 スギ花粉CryjIを、20アミノ酸長で10個のアミノ酸が重複する35種のペプチド 組に分割した。重複ペプチドは標準的なFmoc/tBoc合成化学を使用して合成し、 そして逆相HPLCにより精製した。図2はこれらの実験に使用した重複CryjIペプ チドを示している。ペプチド名は実験を通して一貫している。 スギ花粉抗原性ペプチドに対するT細胞応答 末梢血単核細胞(PBMC)は、季節的な鼻炎の臨床的症状を示し、そしてスギ花粉 にMASTおよび/または皮膚試験が陽性を表すスギ花粉−アレルギー患者から、60 mlのヘパリン処理血液をリンパ球分離媒質(LSM)遠心することにより精製した。 長期間のT細胞系は、完全培地(PRMI-1640、2mM L-グルタミン、100U/mlペニシ リン/ストレプトマイシン、5×10-5 2-メルカプトエタノールおよび10mM HEPES 、5%の熱不活性化ヒトAB血清を補充)のバルクカルチャー中で2X106PBL/mlを、 20μg/mlの部分精製された天然のCryjI(図2と同じ3本のバンドを含む75%純度 )を用いて、37℃で7日間、5%のCO2インキューベーターで刺激して樹立し、T 細胞に反応性のCryjIを選択した。このプライミング抗原の量は、ほとんどの花 粉アレルギー患者からのT細胞活性化のために最適であると決定した。生細胞を 、LSM遠心により精製し、そして5単位の組換えヒトIL-2/mlおよび5単位の組換え ヒトIL-4/mlを補充した完全培地中で、最高3週間まで、細胞がこれ以上リンホ カインに反応せず、そして“休止“したと考えられるまで培養した。T細胞が、 選択したペプチド、組換えCryjI(CryjI)、精製した天然のCryjまたは組換えAmba I.1(AmbaI.1)または陽性対照、フィトヘモアグルチニン(PHA)に対して増殖する 能力を次に測定した。アッセイのために2×104の休止細胞を、2×104の自己エプ スタイン-バールウイルス(EBV)-形質転換B細胞(以下に記載したように調製)(25 ,000RADSでガンマ−照射)の存在下で、2-50pg/mlの選択ペプチド、CryjI、精製 した天然CryjIまたはrAmbaI.1またはPHA(200μlの完全培地中)を用いて、96- ウェルの丸底プレート中で2連または3連で、2−4日間再刺激した。最適なインキ ューベーションは、3日間であることが分かった。各ウェルは次に1μCiのトリ チル化チミジンを16-20時間受容し た。取り込まれたカウントをガラスフィルターマット上に集め、そして液体シン チレーションカウンターで処理した。集めたデータ(示さず)では、組換えCryj I、精製した天然のCryjIおよび組換えAmbaI.1および上記のように合成した幾つ かの抗原性ペプチドを用いたアッセイで、様々な抗原投与量の効果が示された。 幾つかのペプチドはこれらのアッセイでは高濃度で阻害物質であることが判明し た。この力価はT細胞アッセイでペプチドの投与量を至適化するために使用した 。各ペプチドの力価で最大の反応を、刺激指数(S.I.)として表す。このS.I.は、 ペプチドに反応して細胞に取り込まれた1分あたりのカウント(CPM)であり、培 地中の細胞のみにより取り込まれたCPMにより割り算した。バックグラウンドレ ベルの2倍以上のS.I.値は“陽性”であり、そしてペプチドがT細胞エピトープ を含むと考える。陽性の結果は、試験した患者群について、各ペプチドに関する 平均刺激指数を算出するために使用した。結果(データは示さず)は、患者#999 が組換えCryjIおよび精製した天然CryjIならびにペプチドCJI-2、3、20および22 によく反応するが、組換えAmb aI.1には反応しないことを示した。これはCryjI T細胞エピトープがこの特定のアレルギー患者からのT細胞により認識され、そ してrCryjIおよびペプチド3(配列番号49)、20(配列番号50)、および22(配 列番号51)がT細胞エピトープを含むことを示している。さらにこのエピトー プはしばしば隣接する重複ペプチドでは検出されず、したがっておそらく反応性 ペプチドの非重複中心残基に広がっているのだろう。対照抗原を用いてプライム したT細胞、または他の抗原に対するCryjIプライムT細胞を使用するT細胞ア ッセイでは、有意な交叉反応は見られなかった。 上記の方法は、多数の他の患者でも行った。もし患者がCryjIタンパク質に対 して2.0以上のS.I.で反応し、そして患者がCryjIに由来する少なくとも1つのペ プチドと2.0以上のS.I.で反応するならば、個々の患者の結果を、各ペプチドの 平均S.I.を算出するために使用した。25名の患者からの陽性実験の要旨を、図4 に示す。棒は陽性指数を表す。各棒の上は、試験した患者群を対象として、少な くとも2つのペプチドまたはタンパク質のS.I.との陽性応答のパーセントである 。各棒の上のカッコは、試験した患者群に関する、各ペプチドまたはタンパク質 の平均刺激指数である。25のT細胞系が精製した天然CryjIに反応し、そしてT 細胞系の68.0%がrCryjIに反応した。これらの25のT細胞系は、かなり低いレベ ルでrAmba I.1にも反応し、Amba IアレルゲンがCryjIとホモロジーを共有し、そ してこの“共有”されたT細胞エピトープがCryjIとAmba Iとの間に存在するか もしれないことを示している。スギアレルギー患者のこのパネルは、ペプチド CJI−1(配列番号1)、CJI−2(配列番号2)、CJI−3(配列番号 3)、CJI−4(配列番号4)、CJI−7(配列番号7)、CJI−8(配 列番号8)、CJI−9(配列番号9)、CJI−10(配列番号10)、CJ I−11(配列番号11)、CJI−12(配列番号12)、CJI−14(配 列番号14)、CJI−15(配列番号15)、CJI−16(配列番号16) 、CJI−17(配列番号17)、CJI−18(配列番号18)、CJI−1 9(配列番号19)、CJI−20(配列番号20)、CJI−21(配列番号 21)、CJI−22(配列番号22)、CJI−23(配列番号23)、CJ I−24(配列番号24)、CJI−25(配列番号25)、CJI−26(配 列番号26)、CJI−27 (配列番号27)、CJI−28(配列番号28)、CJI−30(配列番号3 0)、CJI−31(配列番号31)、CJI−32(配列番号32)、CJI −33(配列番号33)、CJI−34(配列番号34)およびCJI−35( 配列番号35)に反応し、これらのペプチドがT細胞エピトープを含むことを示 している。 抗原提示細胞として使用するための(EBV)-形質転換B細胞の調製 自己EBV-形質転換細胞系を、25,000 Radでγ-照射し、そして第二増殖アッセ イおよび第二のバルク刺激に抗原提示細胞として使用した。これらのEBV-形質転 換細胞系は、5×106PBLを1mlのB-59/8 Marmoset細胞系(ATCC CRL 1612、アメリ カンタイプカルチャーコレクション、ロックビル、メリーランド州)と共に、1μ l/mlのフォルボール12-ミリステート-13-アセテート(PMA)が存在するコンディシ ョン培地中で、37℃で60分間、12×75mmのポリプロピレン丸底ファルコン スナ ップ カップ試験管(Falcon snap cap tubes)(ベクトンデッキンソン ラボウェア :Becton Dickinson Labware、リンカンパーク、ニュージャージー州)中でインキ ューベーションすることにより作成した。これらの細胞を次に1.25×106細胞/ml にRPMI-1640中(10%の熱不活性化ウシ胎児血清を除き、上記のような)で希釈し 、そして200μlのアリコートを平底培養プレート中で目で見えるコロニーが検出 されるまで培養した。これらを次に大きなウェルに移して、細胞系を樹立した。 実施例2 全T細胞反応性のパーセントおよび本発明の独特なペプチドの組み合わせの患者 適用範囲の決定本発明の独特なペプチドの合成 ペプチドCJI-24.5(配列番号37)およびCJI-44.8(配列番号38)は、標準的な Fmoc合成化学を使用して合成した。ペプチドCJI-43.39(配列番号36)は、t-Boc 合成化学により合成した。すべてのペプチドを、すでに記載したように高度に精 製されたペプチドを生成するための方法を使用して93%以上の純度に精製した。 図3はこの実験に使用した独特なCryjIペプチドを示す。ペプチドの名前は実験 を通して一貫している。 本発明の独特なペプチドのT細胞反応性 ペプチドCJI-24.5(配列番号37)、CJI-43.39(配列番号36)およびCJI-44.8 (配列番号38)を、実施例1に記載したようにT細胞反応性について試験し( データは示さず)、そしてこれらのペプチドが由来するそれぞれの“親”ペプチ ドのようにT細胞活性の発現を測定し、このように、これらは組み合わせたとき に、CryjIに対して感受性の群に十分な割合でCryjIに対する全T細胞反応性の 割合を有するかを決定するためのさらなる実験に、候補ペプチドとして適してし た。重複ペプチドおよびペプチド候補を用いたT細胞実験 CryjIタンパク質アレルゲンに反応性であると決定された第二のT細胞カルチ ャーは、36名のCryjI-アレルギー性患者から得、そして実施例1に記載したよう なインビトロT細胞増殖アッセイで、重複ペプチド組(図2)および本発明の候 補ペプチド(図3)の反応性を分析した。結果を図5に示す。各ペプチドに対し て2.0以上の最高の刺激指数を、試験した各患者に関して記録した。このデータ を次に明細書にすでに記載した式により分析した。 候補ペプチドCJI-24.5(配列番号37)、CJI-43.39(配列番号36)およびCJI-4 4.8(配列番号38)は、36名の患者の分析に基づき約36−53 %のT細胞反応性の範囲を有し(図5)、97%の応答頻度は少なくとも1つの候補 ペプチドに対する反応性を表し、このペプチドの組み合わせが本発明の“独特” なペプチドの第一基準に合い、ペプチドCJI-24.5(配列番号37)、CJI-43.39(配 列番号36)およびCJI-44.8(配列番号38)の組み合わせが、試験した群に実質 的な割合で、CryjIの全T細胞反応性の実質的な割合を含んで成ることを示して いる。実施例3 IgE結合実験 候補ペプチドCJI-24.5(配列番号37)、CJI-43.39(配列番号36)およびCJI-4 4.8(配列番号38)そして図3に示す、に対するIgE反応性を分析するために、直 接的なELISAフォーマットを使用した。ELISAウェルを候補ペプチドで被覆し、そ してIgE結合をアッセイした。結合の結果は、2つの異なるCryjIアレルギー性患 者血漿のプールを使用して作成した。患者血漿プールA(PHP-Aと記載)は、天然 の精製されたCryjIへのIgEの直接的結合がELISAにより陽性であると示されたす べての22名の患者に由来する等容量の血漿を混合することにより配合した。第二 プール(PHP-D)は、天然および変性した精製CryjIへのIgEの結合を有すると直接 的ELISAにより示された8名の患者に由来する等容量の血漿を混合することにより 配合した。このプールではペプチドに対する反応性の検出の機会を増加するよう に作成した。このアッセイ組では両方のプールが、天然の精製CryjIへの直接的 結合を示した(データは示さず)。使用した任意の血漿濃度で、試験した任意の ペプチドに対して検出しうるIgE結合反応性は無かった。ウェルを被覆するペプ チドの存在を制御するために、マウスポリクローナル抗血清をペプチドに対して 作成した。これら の抗血清を次に直接的ELISA結合に使用して、ペプチドがウェルを被覆している ことを示した。これらのアッセイの結果(データは示さず)は、ペプチドがウェ ルを被覆していることを示した。 実施例4 本発明の候補ペプチドのpH-溶解性およびpH安定性プロフィールの同時測定 1.緩衝液の調製 50mMのリン酸ナトリウム保存溶液: 保存溶液A:0.66g(0.05mol)のリン酸1塩基ナトリウム1水和物を、100mlのWF Iに溶解した。溶液を0.2ミクロンフィルターを通して濾過した。 保存溶液B:0.71g(0.05mol)のリン酸2塩基ナトリウムを100mlのWFIに溶解し た。溶液を0.2ミクロンフィルターを通して濾過した。 2.最初のペプチド分散 分散液A:3.0mgの各ペプチドCJI-24.5(配列番号37)、CJI-44.8(配列番号3 8)およびCJI-43.39(配列番号36)を別個に計り取り、そして別々の1.5mlのエ ッペンドルフバイアルに600μLの保存溶液Aと共に入れた。この組成物を5秒間 撹拌してよく混合した。 分散液B:3.0mgの各ペプチドCJI-24.5(配列番号37)、CJI-44.8(配列番号3 8)およびCJI-43.39(配列番号36)を別個に計り取り、そして別々の1.5mlのエ ッペンドルフバイアルに600μLの保存溶液Bと共に入れた。この組成物を5秒間 撹拌してよく混合した。 分散液AおよびBを、よく均一にするために2分間超音波処理した。各々の分 散液から、以下の容量比に従い小容量を表示したエッペンドルフバイアルにピペ ットで移した: 生成した溶液/懸濁液を、暗室で22℃にて24時間、撹拌せずに保存した。11個の ミクロ遠心フィルターをレテンテート(retentate)カップ上に表示した。フィル ターリザーバーを除いたキャプ付の各カップの重量を測定した。平衡化した溶液 /懸濁液を各エッペンドルフバイアルからピペットでフィルターリザーバーに移 し、そしてミクロ遠心機に設置し、そして10分間回転した。遠心後、フィルター リザーバーを捨て、そして各カップ/キャップの重量を集めた濾液と共に記録し た。各カップ中の正味の濾液重量は、濾液を含む各カップ/キャップの重量から 空のカップ/キャップの重量を引き算することにより算出した。各カップ中の濾 液のpHは、ミクロ コンビネーションpH電極を使用して測定した。各pHを読んだ 後、電極チップを1.0mLの選択された希釈緩衝液で各カップ中にすすいだ。各カ ップ/キャップ中の総希釈溶液を記録した。希釈因子は希釈溶液の重量を濾液重 量で割り算することにより算出した。 希釈溶液中のペプチドの濃度は、HPLC分析により決定した。各pHでのペプチド の溶解性は、測定した濃度に希釈因子を掛け算することにより得た。ペプチドの 分解の程度は、総ピーク面積にわたる総分解ピーク面 積の割合から算出した。 溶解性の値に関してpH値をプロットし、そして図6a−cに各ペプチドについ て示す。図6a−cに表すように、各ペプチドに関する溶解曲線を示す時、CJI- 24.5(配列番号37)、CJI-44.8(配列番号38)およびCJI-43.39(配列番号36) は、それぞれpH6−pH8のpH範囲のpHで、5mg/mlより高い溶解性を有する。 各ペプチド、CJI-24.5(配列番号37)、CJI-44.8(配列番号38)およびCJI-43 .39(配列番号36)に関するpH安定性プロフィールを算出し、そして総分解面積 の関数として表を作成した(データは示さず)。24時間後に有意な分解を示すペプ チドは無かった。 したがって、各ペプチド、CJI-24.5(配列番号37)、CJI-44.8(配列番号38) およびCJI-43.39(配列番号36)は、本発明の独特なペプチドに要求される適切 な溶解性および安定性を有すると決定した。 本発明はその好適態様に関して記載してきたが、他の態様も同じ結果を達成で きる。本発明の変更および修飾は当業者には明らかであり、そしてそれらは本発 明の真の精神および範囲に従うものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AU,CA,JP,KR,N Z (72)発明者 クオ, メイ−チヤング アメリカ合衆国マサチユセツツ州01890ウ インチエスター・コツクスロード5 (72)発明者 エバンス, シーン アメリカ合衆国マサチユセツツ州01720ア クトン・リンカーンドライブ6 (72)発明者 シエイクド, ゼーブ アメリカ合衆国カリフオルニア州94707バ ークリー・シーラストリート1038 (72)発明者 チエン, シーアン アメリカ合衆国マサチユセツツ州01863ノ ースチエルムズフオード・ウエルマンアベ ニユー755

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.CJI-43.39(配列番号36)、CJI-24.5(配列番号37)、CJI-44.8(配列番号3 8)から成る群か選択されるアミノ酸配列を有する、単離されたCryiIペプチド。 2.CJI-43.39(配列番号36)、CJI-24.5(配列番号37)、CJI-44.8(配列番号3 8)から成る群か選択される少なくとも1つの単離されたCryjIペプチドを含んで 成る治療用組成物。 3.請求の範囲第2項に記載の少なくとも2つの異なる組成物を連続的または同 時に投与することを含んで成る、スギ花粉アレルゲンまたはスギ花粉アレルゲン と免疫的に交叉反応性のアレルゲンに対する感受性を処置する方法。 4.医薬的に許容できる状態のペプチドCJI-43.39(配列番号36)、CJI-24.5(配 列番号37)、CJI-44.8(配列番号38)を連続的または同時に投与することを含 んで成る、スギ花粉アレルゲンまたはスギ花粉アレルゲンと免疫的に交叉反応性 のアレルゲンに対する感受性を処置する方法。 5.各ペプチドがT細胞活性を有し、各ペプチドが可溶性であり、そして生理的 に許容できる予め定めたpHで安定である、CJI-43.39(配列番号36)、CJI-24. 5(配列番号37)、CJI-44.8(配列番号38)から成る群か選択される少なくとも 2つのCryjIペプチド、および医薬的に許容できる賦形剤を含んで成る薬剤投与 のためのマルチペプチド組成物。 6.さらに医薬的に許容できる対イオンを含んで成る、請求の範囲第5項に記載 のマルチペプチド組成物。 7.上記の予め定めたpHが、約pH5.5から7.5の範囲である、請求の範 囲第5項に記載のマルチペプチド組成物。 8.ペプチドCJI-42.5(配列番号42)、CJI-43.39(配列番号36)、CJI-24.5(配 列番号37)、CJI-44.8(配列番号38)を含んで成る、請求の範囲第5項に記載 のマルチペプチド組成物。 9.上記T細胞活性が少なくとも39%である、請求の範囲第2項に記載のマルチ ペプチド組成物。 10.CryjIペプチドCJI-24.5(配列番号37)、CJI-43.39(配列番号36)および CJI-44.8(配列番号38)、各ペプチドはペプチドあたり0.75mgの濃度を有する; 0.05M リン酸ナトリウム、pH6.0-8.0; 5% 重量/容量マンニトール、U.S.P.;および 注射用滅菌水、U.S.P. を含んで成る、スギ花粉に対するアレルギーに罹患しているヒトの治療的処置に 適する至適化されたマルチペプチド組成物。 11.上記組成物が凍結乾燥状態である、請求の範囲第10項に記載の至適化さ れたマルチペプチド組成物。 12.組成物の最終pHがpH7.0からpH7.5のpH範囲である、請求の範囲第10 項に記載の至適化されたマルチペプチド組成物。 13.スギ花粉アレルゲンまたはスギ花粉アレルゲンと免疫的に交叉反応性のア レルゲンに対する個体の感受性を処置するための医薬品を製造するための、請求 の範囲第2項に記載の治療用組成物の使用。 14.スギ花粉アレルゲンまたはスギ花粉アレルゲンと免疫的に交叉反応性のア レルゲンに対する個体の感受性を処置するための医薬品を製造するための、請求 の範囲第5項に記載のマルチペプチド組成物の使用。 15.スギ花粉アレルゲンまたはスギ花粉アレルゲンと免疫的に交叉反応性のア レルゲンに対する個体の感受性を処置するための医薬品を製造するための、請求 の範囲第10項に記載の至適化されたマルチペプチド組成物の使用。
JP52644095A 1994-04-08 1995-04-06 スギ花粉アレルギーを治療するための医薬組成物 Expired - Lifetime JP4179422B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US22624894A 1994-04-08 1994-04-08
US08/226,248 1994-04-08
US35022594A 1994-12-06 1994-12-06
US08/350,225 1994-12-06
PCT/US1995/004249 WO1995027786A1 (en) 1994-04-08 1995-04-06 Pharmaceutical formulations for treating japanese cedar pollen allergy

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09511747A true JPH09511747A (ja) 1997-11-25
JP4179422B2 JP4179422B2 (ja) 2008-11-12

Family

ID=26920341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52644095A Expired - Lifetime JP4179422B2 (ja) 1994-04-08 1995-04-06 スギ花粉アレルギーを治療するための医薬組成物

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP0756629A1 (ja)
JP (1) JP4179422B2 (ja)
AU (1) AU2241995A (ja)
CA (1) CA2187336A1 (ja)
WO (1) WO1995027786A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007505911A (ja) * 2003-09-17 2007-03-15 ベイビー・ブースト,インコーポレイテッド アレルギーを予防する方法および装置
JP2012240975A (ja) * 2011-05-20 2012-12-10 Nitto Denko Corp 医薬組成物及びゼリー状製剤
JP2012240978A (ja) * 2011-05-20 2012-12-10 Nitto Denko Corp 医薬組成物及びゼリー状製剤
JP2013163662A (ja) * 2012-02-10 2013-08-22 Ostrich Pharma Kk 抗体含有花粉アレルギー防御素材

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69630877T2 (de) * 1995-03-31 2004-11-11 Xenova Research Ltd., Slough Hapten-träger-konjugate zur anwendung in der drogen-missbrauchs-therapie
US5773003A (en) * 1995-03-31 1998-06-30 Immulogic, Inc. Hapten-carrier conjugates for use in drug-abuse therapy and methods for preparation of same
JP4176750B2 (ja) * 1996-06-14 2008-11-05 明治乳業株式会社 T細胞エピトープペプチド
CN102286077A (zh) * 1996-06-14 2011-12-21 明治乳业株式会社 T细胞表位肽
SE9603468D0 (sv) * 1996-09-23 1996-09-23 Astra Ab New compounds
SE9603463D0 (sv) * 1996-09-23 1996-09-23 Astra Ab New compounds
US7025964B1 (en) * 1996-11-13 2006-04-11 Meiji Dairies Corporation Peptide-based immunotherapeutic agent
JP3939401B2 (ja) * 1997-09-17 2007-07-04 三共株式会社 ペプチド及びその用途
US6232082B1 (en) 1998-12-01 2001-05-15 Nabi Hapten-carrier conjugates for treating and preventing nicotine addiction
JP3987563B2 (ja) * 2006-10-23 2007-10-10 第一三共株式会社 ペプチド及びその用途
JP3987562B2 (ja) * 2006-10-23 2007-10-10 第一三共株式会社 ペプチド及びその用途
EP2524701A3 (en) * 2011-05-20 2012-12-19 Nitto Denko Corporation Pharmaceutical composition and method for producing the same
WO2016209959A2 (en) 2015-06-22 2016-12-29 Alk-Abelló A/S Peptide combinations and use thereof in treating cedar pollen allergy

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994001560A1 (en) * 1991-07-12 1994-01-20 Immulogic Pharmaceutical Corporation Allergenic proteins and peptides from japanese cedar pollen

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007505911A (ja) * 2003-09-17 2007-03-15 ベイビー・ブースト,インコーポレイテッド アレルギーを予防する方法および装置
JP2012240975A (ja) * 2011-05-20 2012-12-10 Nitto Denko Corp 医薬組成物及びゼリー状製剤
JP2012240978A (ja) * 2011-05-20 2012-12-10 Nitto Denko Corp 医薬組成物及びゼリー状製剤
JP2013163662A (ja) * 2012-02-10 2013-08-22 Ostrich Pharma Kk 抗体含有花粉アレルギー防御素材

Also Published As

Publication number Publication date
WO1995027786A1 (en) 1995-10-19
EP0756629A1 (en) 1997-02-05
AU2241995A (en) 1995-10-30
CA2187336A1 (en) 1995-10-19
JP4179422B2 (ja) 2008-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09511747A (ja) スギ花粉アレルギーを治療するための医薬組成物
NZ502480A (en) Pharmaceutical peptide formulations for treatment of dust mite allergy
JP2002223783A (ja) ピーナッツアレルゲンおよび方法
CN102762225B (zh) 用于针对桦树过敏的疫苗的肽
EA020792B1 (ru) Пептиды трав для вакцины
JPH09504167A (ja) ドクムギ花粉アレルゲンのt細胞エピトープ
AU717187B2 (en) Pharmaceutical peptide formulations for treatment of dust mite allergy
EP0803511A1 (en) Allergenic proteins from ragweed and uses therefor
JPH07507924A (ja) アンブロシア・アルテミシフォリア由来の主要アレルゲンのt細胞エピトープ
CA2558660C (en) Fusion proteins comprising modified allergens of the ns-ltps family, use thereof and pharmaceutical compositions comprising the same
JP3649460B2 (ja) スギ花粉アレルゲンCry j IIエピトープ
US6335020B1 (en) Allergenic peptides from ragweed pollen
JPH10506877A (ja) ライグラス花粉アレルゲンのt細胞エピトープ
CA2157980A1 (en) Allergenic peptides from cryptomeria japonica and their uses
JP3445593B2 (ja) ペプチドとその用途
JP3588166B2 (ja) ペプチドとその用途
JP3734855B2 (ja) ペプチド及びその用途
JP3588165B2 (ja) ペプチドとその用途
KR100562821B1 (ko) T세포에피토프펩티드
JPH08176192A (ja) ヒノキ花粉アレルゲン
JP2004323530A (ja) ペプチドとその用途
NZ616746A (en) Hypoallergen
NZ616746B2 (en) Hypoallergen
JP2004357717A (ja) スギ花粉アレルゲンCryjIIエピトープ

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041124

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20050224

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20050411

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050705

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20050921

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20051107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060104

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20060915

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070720

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071218

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080314

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080610

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080812

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080820

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080806

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120905

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130905

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term